Download SE0X9FL2F/SE0X9FL3F 3Gbps/6Gbps 増設ファイルユニット取扱説明書

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C120-E630-07
SE
SE0X9FL2F/SE0X9FL3F
3Gbps/6Gbps
増設ファイルユニット
取扱説明書
本製品をご使用になる前に、必ずお読みください
このたびは当社製品をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。 本
書は、本製品をご使用になる方に、正しい操作および取扱い方をご理解いただく
ために書かれています。
ご注意
(1) 本書の内容を無断で転載、翻訳、複写、その他の複製(データベース、磁気
媒体、光ディスクなどへの入力等)は禁じられています。
(2) 本書に記載されている会社名および製品名は各社の商標、または登録商標で
す。
(3) 本書の内容に関して、予告なしに変更する場合があります。
(4) 本製品のデザイン、仕様に関して予告なしに変更する場合があります。
安全な使用のために
このマニュアルの取扱いについて
このマニュアルには本製品を安全に使用していただくための重要な情報が記載
されています。本製品を使用する前に、このマニュアルを熟読してください。特
にこのマニュアルに記載されている「安全上の注意事項」をよく読み、理解した
うえで本製品を使用してください。また、このマニュアルは大切に保管してくだ
さい。
富士通は、使用者および周囲の方の身体や財産に被害を及ぼすことなく安全に
使っていただくために細心の注意を払っています。本製品を使用する際は、マ
ニュアルの説明に従ってください。
ハイセイフティ用途での使用について
本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用等の一般的用途を想定して設
計・製造されているものであり、原子力核制御、航空機飛行制御、航空交通管制、
大量輸送運行制御、生命維持、兵器発射制御など、極めて高度な安全性が要求さ
れ、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性
を伴う用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう設計・製造
されたものではございません。お客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全
性を確保する措置を施すことなく、本製品を使用しないでください。ハイセイフ
ティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談ください。
電波障害の防止について
この装置は、クラスA 情報技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると
電波妨害を引き起こすことがあります。
この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。
VCCI-A
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商標一覧
本書で使用されている商標は、以下のとおりです。
•
Oracle と Java は、オラクル社および/またはその関連会社の登録商標です。
•
富士通および富士通のロゴマークは、富士通株式会社の登録商標です。
Oracle Solaris の表記について
•
Oracle Solaris を、本書では「Solaris」「Solaris オペレーティングシステム」
「Solaris Operating System」「Solaris OS」と記載することがあります。
・本書を無断で複製・転載しないようにお願いします。
All Rights Reserved, Copyright © 富士通株式会社 2010, 2011, 2012, 2013, 2014
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サポート&サービス
SupportDesk について(有償)
システムの安定稼働に向け、保守・運用支援サービス「SupportDesk」のご契約
をお勧めします。ご契約により、ハードウェア障害時の当日訪問修理対応、定期
点検、障害予兆/異常情報のリモート通報、電話によるハードウェア/ソフト
ウェアの問題解決支援、お客様専用ホームページでの運用支援情報提供などの
サービスが利用できます。詳細は、SupportDesk 紹介ページ「製品サポート」
(http://segroup.fujitsu.com/fs/)を参照してください。
製品・サービスに関するお問い合わせ
製品の使用方法や技術的なお問い合わせ、ご相談については、製品を購入され
た際の販売会社、または弊社担当営業員・システムエンジニア(SE)にご連絡
ください。SPARC Enterprise に関するお問い合わせ先がご不明なときやお困りの
ときには、「富士通コンタクトライン」にご相談ください。
富士通コンタクトライン
電話によるお問い合わせ
電話
:0120-933-200(通話料無料)
ご利用時間 :9:00~17:30(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)
※ 富士通コンタクトラインでは、お問い合わせ内容の正確な把握、およびお
客様サービス向上のため、お客様との会話を記録・録音させていただいてお
りますので、あらかじめご了承ください。
Web によるお問い合わせ
Web によるお問い合わせも承っております。詳細については、富士通ホーム
ページをご覧ください。
http://primeserver.fujitsu.com/sparcenterprise/
保証について
保証期間中に故障が発生した場合には、保証書に記載の内容に基づき無償修理
いたします。詳細については、保証書をご覧ください。
修理ご依頼の前に
本装置に異常が発生した場合は、「第 4 章」を参照して、内容をご確認くださ
い。それでも解決できない異常については、担当営業員または修理相談窓口に連
絡してください。ご連絡の際は、本装置正面右側にある貼付ラベルに記載の型名、
および製造番号を確認し、お伝えください。
また、事前に「第 4 章」をご覧いただき、必要事項を確認してください。お客
様が退避したシステム設定情報は、保守時に使用します。
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修理相談窓口
•
サポートサービス(SupportDesk など)未契約のお客様
•
製品保証期間中の保証書による修理
•
SupportDesk パック Lite(カスタムメイドオプション)による修理
•
製品保証期間終了後の、サポートサービス(SupportDesk など)未契約の場
合の修理
−
当社指定のサービスエンジニアによるオンサイト修理を行います。
サービスエンジニアは、連絡を受けた翌営業日以降に訪問します(た
だし、故障原因が外付けキーボード、マウスなどの場合、原因部品の
良品をお客様ご指定の場所に送付することも可能です)。
−
サービスの対象商品/作業時間に応じ、技術料/部品代/交通費など
のサービス料金をご依頼の都度、申し受けます。
富士通ハードウェア修理相談センター
電話
:0120-422-297(通話料無料)
※音声ガイダンスに従って、お進みください。
ご利用時間 :月曜日~金曜日 9:00~17:00(土日祝日および年末年始を除
く)
Web 受付
:ハードウェア修理お申し込みページ
https://eservice.fujitsu.com/webrepair/
ご意見をお寄せください
本書に関するご意見、ご要望または内容に不明確な部分がございましたら、マ
ニュアル番号、マニュアル名称、ページおよび具体的な内容を下記 URL の『お
問い合わせ』から送付してください。
SPARC Enterprise マニュアルのサイト
http://primeserver.fujitsu.com/sparcenterprise/manual/
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改版記録表
(1/1)
版数
日付
変更箇所(変更種別)(注)
変更内容
01
2010-9-16
—
—
02
2010-10-20
第 1 章(修正)
Location LED:
保守作業時、点灯→点滅に修正
SAS ケーブルの手配を修正
第 2 章(追加)
梱包品に SAS ケーブル(3m)を追加
03
2011-4-1
第 2 章(修正)
2.2 設置諸元:
エネルギー消費効率の記載内容を
2011 年度基準の表記へ変更
04
2011-7-29
全体
6Gbps SAS 対応版 SE0X9FL3F を追加
05
2012-3-13
3.2.3(修正)
Solaris 11 対応に伴う変更
06
2013-4-5
3.2.3(修正)
Solaris11 運用手順、新規設定時の有
効化に関して追加修正
07
2014-9-19
第 1 章(修正)
表 1.1 装置仕様:
最大ディスク容量を変更
第 2 章(修正)
2.2 設置諸元:
エネルギー消費効率の値を
900GB×24 台の値へ変更
3.2(修正)
6Gbps SAS カード→6Gbps SAS インタ
フェースに変更
3.2.1(追加/修正)
SPARC M10 標準 SAS ポートの追加
と誤記修正
3.2.3(追加)
3.3(追加)
SAS ディスクドライブ情報を追加
表 3.2 必要となる Enhanced Support
Facility の版数:
SPARC M10 および Solaris 11 の情報
を追加
注) 変更箇所は最新版の項番を示しています。ただし、アスタリスク(*) の付いている項番は、
旧版の項番を示しています。
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はじめに
本取扱説明書は、増設ファイルユニット(型名:SE0X9FL2F/SE0X9FL3F)の
導入時に、お客様に行っていただきたい確認事項や日常の取扱い方法について説
明しています。
以下に、本書の構成と内容、警告表示の記号と意味、および製品の使用環境に
ついて述べています。
•
本書の構成と内容
•
警告表示について
•
製品の使用環境
•
お願い
•
重要な警告事項の一覧
•
メンテナンスについて
•
接続可能な機器など
•
お客様の作業範囲について
•
電源ケーブルについて
•
本製品の改造/再生について
本書の構成と内容
本書は、以下に示す 4 章から構成されています。
第1章
装置概要
本装置の各部の名称、機能、および取扱い方法について説明しています。
第2章
設 置
本装置の納品物と設置について説明しています。
第3章
使用上の注意事項
本装置を使用するにあたっての注意事項について説明しています。
第4章
トラブル発生時の対処
トラブルが発生したときの対処方法について説明しています。
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i
はじめに
警告表示について
このマニュアルでは、使用者や周囲の方の身体や財産に損害を与えないために
以下の警告表示をしています。
「警告」とは、正しく使用しない場合、死亡する、または重傷
を負うような切迫した危険があることを示しています。
「注意」とは、正しく使用しない場合、軽傷、または中程度の
傷害を負うことがあり得ることと、当該製品自身またはその他
の使用者などの財産に、損害が生じる危険性があることを示し
ています。
「重要」とは、効果的な使い方など、使用者にとって価値のあ
る情報であることを示しています。
本文中の警告表示の仕方
警告レベルの記号の後ろに警告文が続きます。警告文は、通常の記述と区別す
るため、行端を変えています。さらに、通常の記述行からは、前後 1 行ずつ空け
ています。
(表示例)
火
災
一般に利用されている他の電源供給ケーブルを利用すると火災
などが発生する危険があります。
また、重要な警告表示は、「はじめに」の次、「安全上の注意事項」中に
「重要な警告事項の一覧」としてまとめて記載しています。
製品の使用環境
本製品は一般のオフィス環境において、一般の使用者に安全にご使用いただけ
るよう設計/製造されております。本製品をご使用いただく場合には本取扱説明
書に記載されている設置や取扱上の注意事項を守ってください。上記の記述の範
囲外で使用した場合、使用者および周囲の方の身体や財産に予期しない傷害を生
じるおそれがあります。
また本製品は、日本国内でご使用いただくことを前提に製造・販売させていた
だいております。したがって、日本国外でのご使用はできません。万一ご使用さ
れた結果の影響につきましては、一切責任を負いかねます。
ii
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安全上の注意事項
重要な警告事項の一覧
本マニュアル中に記載している重要な警告事項は以下のとおりです。
正しく使用しない場合、死亡する、または重傷を負うことがあ
り得ることを示しています。
作業区分
保守時
警告事項
ページ
vii
感電・発火
本製品および当社提供のオプション製品について、以下に
示す作業は当社技術員が行います。
お客様は絶対に作業しないようお願いいたします。感電、
けが、発火のおそれがあります。
その他
•
装置の新規設置/移動
•
電源ケーブルおよび SAS ケーブルの抜差し
•
SAS ディスクドライブの搭載/取外し
•
Tray-ID の設定
vii
損害
本製品に改造を加えたり、本製品の中古品をオーバホール
などによって再生して使用する場合、お客様や周囲の方の
身体や財産に予期しない損害が生じるおそれがあります。
通常使用時
1-7
火災
添付されている以外の電源ケーブルを利用すると火災など
が発生する危険があります。
正しく使用しない場合、軽傷、または中程度の傷害を負うこと
があり得ることと、当該製品自身またはその他の使用者などの
財産に、損害が生じる危険性があることを示しています。
作業区分
通常使用時
警告事項
データ破壊
ページ
1-7
緊急の場合を除き、本体装置の稼働中は電源を切断しな
いでください。SAS ディスクドライブのデータが破壊さ
れるおそれがあります。
データ破壊
1-7
電源投入中に電源ケーブルを抜かないでください。SAS
ディスクドライブのデータが破壊されるおそれがありま
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iii
安全上の注意事項
作業区分
警告事項
ページ
す。
通常使用時
1-9
データ破壊
本インタフェースを使用して設定状態を変更すると、本
体装置から本装置を正常に制御できなくなり、SAS ディ
スクドライブのデータが破壊されるおそれがあります。
当社技術員以外は本インタフェースを使用しないでくだ
さい。
2-4
装置損傷・データ消失・寿命低下
設置場所は「表 2.3 装置の設置諸元」の項目「サービス
エリア」の設置条件を満たすとともに、以下の条件をす
べて満たすような場所を選んでください。誤った取扱い
をすると、装置損傷・データ消失・寿命低下のおそれが
あります。
・ 装置に直射日光が当たらないところに設置してくださ
い。
・ ほこりや湿気が少ないところに設置してください。
・ 電源ケーブルは、必ず装置に添付されているものをお
使いください。
・ 電源コンセントは、2 極接地型コンセントを使用して
ください。適切なコンセントを使用しないと、漏電や
感電のおそれがあります。
・ 電源ケーブルを抜差しするときは、必ずプラグ部分を
持ってください。電源コードを引っ張るとコードが傷
つき、火災や感電の原因となります。
・ 電源ケーブルを重いものの下に敷いたり、挟んだり、
引っ張ったりして傷を付けないようにしてください。
電源コードが傷つくと火災や感電のおそれがありま
す。
・ 電源プラグはぬれた手では絶対にさわらないでくださ
い。感電のおそれがあります。
・ 装置の通風口をふさがないでください。本装置は装置
の前方より空気を吸い込み、後方から排出していま
す。装置の前面または背面をカバーで覆ったり、物を
立てかけたりしないでください。また、他の装置の排
気が本装置の前面に排出されないように設置してくだ
さい。
・ 電気的ノイズを発生する機器(接地されていないエア
コンや洗濯機などのモータを使用する機器)の近くに
設置しないでください。
・ 強磁界を発生する機器(モータ、スピーカなど)を近
づけないでください。
・ 装置の設置場所には、たばこの煙や排出ガスが入らな
いようにしてください。
・ 本装置の SAS ケーブルは、機器などに挟まらないよう
に注意してください。
iv
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安全上の注意事項
作業区分
通常使用時
警告事項
装置損傷
ページ
3-9
清掃する際には、以下のことがらに注意してください。
装置が壊れるおそれがあります。
・ 清掃するときは、必ず電源を切ってください。
・ クリーナなどの液が誤って装置内に流れこまないよう
に、十分注意してください。
・ アルコール、シンナなどの有機溶剤での清掃は絶対に
おやめください。
・ 誤って、飲み物などを装置内部にこぼしてしまったよ
うな場合は、分解せずに当社技術員までご連絡くださ
い。
転倒・落下
3-9
装置の上に重いものを置いたり、装置の上で作業をしな
いでください。
ブレーカ切断
3-9
本装置の電源が接続されている分電盤のブレーカ、メイ
ンラインスイッチやラックのブレーカを切断する場合
は、本装置の Power LED が消えていることを確認して
ください。
装置損傷
4-2
装置に過熱・異臭・異常音・異常振動などの異常が発生
した場合、および電源異常で装置を破壊するおそれがあ
る場合は、緊急に装置の電源を切断するとともに、分電
盤の AC 電源を切断してください。
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v
製品取扱い上の注意事項
メンテナンスについて
本製品の修理はお客様自身で行わないでください。富士通に連絡のうえ、富士
通の技術員または富士通が認定した技術員によるメンテナンスを受けてください。
本製品の装置内部には、高電圧および高温部分があります。富士通の技術員ま
たは富士通が認定した技術員によるメンテナンスの目的以外では、装置のカバー
は絶対に開けないでください。
接続可能な機器など
本製品には富士通で指定した機器だけを接続してください。これら以外の機器
を接続した場合、お客様や周囲の方の身体や財産に予期しない損害が生じるおそ
れがあります。
お客様の作業範囲について
本製品および当社提供のオプション製品について、以下に示す作
業は当社技術員が行います。
お客様は絶対に作業しないようお願いいたします。感電、けが、
発火のおそれがあります。
•
装置の新規設置/移動
•
電源ケーブルおよび SAS ケーブルの抜差し
•
SAS ディスクドライブの搭載/取外し
•
Tray-ID の設定
電源ケーブルについて
電源ケーブルを傷つけたり、破損したり、加工したりしないでください。感電、
発火のおそれがあります。
本製品の改造/再生について
本製品に改造を加えたり、本製品の中古品をオーバホールなどに
よって再生して使用する場合、お客様や周囲の方の身体や財産に
予期しない損害が生じるおそれがあります。
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vii
製品取扱い上の注意事項
使用済製品の引取りとリサイクルについてのお願い
•
この製品の所有権が事業主の場合には、使用後に廃棄される製品は産業廃棄
物扱いとなり、廃棄する際にはマニフェスト伝票(廃棄物管理表)の発行が
必要となります。
•
製品所有者が当社に廃棄を依頼される場合には、“富士通リサイクル受付セ
ンター”をご利用ください。
詳しくは、環境活動のホームページ(http://eco.fujitsu.com/jp/)をご覧いただ
くか、または営業担当者にお問い合わせください。
•
“富士通パソコンリサイクル受付センター”は、個人のお客様専用受付窓口
のため、ご利用いただけませんのでご注意ください。
•
当社では、富士通リサイクルシステムを構築し、リサイクルセンターで使用
済製品の解体、分別処理により、部品の再使用や材料へのリサイクルを行っ
ています。
廃棄・譲渡時のハードディスク上のデータ消去に関するご注意
•
viii
本装置を使用していた状態のまま廃棄・譲渡すると、ハードディスク内のデー
タを第三者に読み取られ、予期しない用途に利用されるおそれがあります。機
密情報や重要なデータの流出を防ぐためには、本装置を廃棄・譲渡する際に、
ハードディスク上のすべてのデータを消去することが必要となります。
−
ハードディスク上のデータを消去するというのは、それほど容易なこ
とではありません。ハードディスクを初期化(フォーマット)したり、
OS 上からファイルを削除する操作をしただけでは、一見データが消去
されたように見えますが、ただ単に OS 上でそれらのデータを呼び出
す処理ができなくなっただけあり、悪意を持った第三者によってデー
タが復元されるおそれがあります。
−
お客様の機密情報や重要なデータをハードディスク上に保存していた
場合には、上に挙げるような操作をするだけでなく、データ消去の
サービスを利用するなどして、これらのデータを完全に消去し、復元
されないようにすることをお勧めします。
−
お客様が、廃棄・譲渡等を行う際に、ハードディスク上の重要なデー
タが流出するというトラブルを回避するためには、ハードディスクに
記録された全データを、お客様の責任において消去することが非常に
重要となります。
−
ソフトウェア使用許諾(ライセンス)契約により、ソフトウェア(OS
やアプリケーション・ソフトウェア)の第三者への譲渡が制限されて
いる場合、ハードディスク上のソフトウェアを削除することなくサー
バなどを譲渡すると、契約違反となる可能性があるため、そうした観
点からも十分な確認を行う必要があります。
•
弊社では、お客様の機密情報や重要なデータの漏洩を防止するため、お客様
が本装置を廃棄・譲渡する際にハードディスク上のデータやソフトウェアを
消去するサービスを提供しておりますので、是非ご利用ください。
•
データ消去サービス
弊社の専門スタッフがお客様のもとにお伺いし、短時間で、磁気ディスクお
よび磁気テープ媒体上のデータなどを消去するサービスです。
詳しくは、ストレージ統合サービス
(http://storage-system.fujitsu.com/jp/service/integrate/)のウェブサイトをご覧
ください。
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目 次
はじめに .................................................................................................................. i
本書の構成と内容 .................................................................................... i
警告表示について ................................................................................... ii
製品の使用環境 ....................................................................................... ii
安全上の注意事項 ................................................................................................... iii
重要な警告事項の一覧 ............................................................................ iii
製品取扱い上の注意事項 ....................................................................................... vii
メンテナンスについて ........................................................................... vii
接続可能な機器など ............................................................................... vii
お客様の作業範囲について .................................................................... vii
電源ケーブルについて ........................................................................... vii
本製品の改造/再生について ................................................................ vii
使用済製品の引取りとリサイクルについてのお願い ........................... viii
廃棄・譲渡時のハードディスク上のデータ消去に関するご注意 ......... viii
第 1 章 装置概要 ................................................................................................ 1-1
1.1
装置の外観と特長 ..................................................................... 1-1
1.2
各部の名称と使い方 ................................................................. 1-3
1.2.1
増設ファイルユニット前面部 ......................................... 1-3
1.2.2
増設ファイルユニット背面部(LED) ........................... 1-4
1.2.3
増設ファイルユニット背面部
(ケーブル/インタフェース) ..................................... 1-7
第2章 設
置 ................................................................................................... 2-1
2.1
納品物の確認 ............................................................................ 2-1
2.2
設置諸元 ................................................................................... 2-2
2.3
設置上の注意事項 ..................................................................... 2-4
第 3 章 使用上の注意事項 ................................................................................. 3-1
3.1
3Gbps SAS カードに増設ファイルユニット
SE0X9FL2F/SE0X9FL3F を接続する際の
注意事項について ..................................................................... 3-2
3.1.1
定義ファイルの設定........................................................ 3-2
3.1.1.1 sd.conf の編集 ........................................................... 3-2
3.1.1.2 ses.conf の編集 ......................................................... 3-4
3.1.1.3 システムの再起動 ..................................................... 3-5
3.2
6Gbps SAS インタフェースに増設ファイルユニット
SE0X9FL3F を接続する際の注意事項について ....................... 3-5
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ix
目
次
3.2.1
動作 SAS ドライバごとのデバイス表示について .......... 3-5
3.2.2
6Gbps SAS インタフェース接続時の留意事項 ............. 3-6
3.2.3
マルチパス(mpxio)の設定方法........................................ 3-7
3.3
Enhanced Support Facility について ........................................ 3-9
3.4
マシン管理メッセージの見方 .................................................. 3-9
3.5
注意事項について .................................................................. 3-10
第 4 章 トラブル発生時の対処 .......................................................................... 4-1
4.1
確認事項 ................................................................................... 4-1
4.2
x
トラブル発生時の記録 ............................................................. 4-4
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図表目次
図表目次
図目次
図 1.1
増設ファイルユニット外観図 ......................................................... 1-1
図 1.2
増設ファイルユニット前面部 ......................................................... 1-3
図 1.3
増設ファイルユニット背面部(LED) ........................................... 1-4
図 1.4
増設ファイルユニット背面部(ケーブル/インタフェース) ...... 1-7
図 4.1
本装置が異常状態の場合 ................................................................ 4-2
図 4.2
本装置の電源が入らない、または異常状態が
LED に表示された場合 ................................................................... 4-3
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xi
図表目次
表目次
xii
表 1.1
装置仕様 ......................................................................................... 1-2
表 1.2
診断コード表 .................................................................................. 1-5
表 1.3
SAS ケーブル一覧 .......................................................................... 1-8
表 2.1
SEX09FL2F 装置の梱包内容 .......................................................... 2-1
表 2.2
SEX09FL3F 装置の梱包内容 .......................................................... 2-2
表 2.3
装置の設置諸元 .............................................................................. 2-2
表 3.1
カード/本体 SAS ポートの動作ドライバ .................................... 3-5
表 3.2
必要となる Enhanced Support Facility の版数 ............................... 3-8
表 4.1
トラブル現象と本書参照先 ............................................................ 4-1
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第 1 章 装置概要
SE0X9FL2F/ SE0X9FL3F は、本体装置に SAS ディスクドライブを拡張するた
めの増設ファイルユニットで、SAS ディスクドライブを最大 24 台まで収容でき、
ラックに搭載して使用します。
本章では、本装置の各部の名称や機能、取扱いについて説明します。
1.1
装置の外観と特長
増設ファイルユニットの外観図を図 1.1 に示します。
図1.1
増設ファイルユニット外観図
増設ファイルユニットの特長を以下に説明します。
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•
高速データ転送
SE0X9FL2F は Serial Attached SCSI(SAS) 3Gbps 4wide 、SE0X9FL3F は
Serial Attached SCSI(SAS) 6Gbps 4wide の採用により、高速データ転送が
できます。
•
最大搭載ディスク数
本装置は 2 系統の独立したバスにより構成され、1 系統のバスあたり SAS
ディスクドライブを最大 12 台収容でき、2 系統合計 24 台まで増設ができま
す。
1-1
装置概要
•
•
冗長構成
-
電源ユニット(ファン一体型)は冗長構成になっており、装置単体の
信頼性を向上させています。
-
冗長構成の電源ユニットに対して、独立した系統から AC 電源供給がで
きます(二系統受電)。
活性/活電交換対応
-
SAS ディスクドライブおよび電源ユニットは、活性交換(注 1)をサ
ポートしており、稼働中の保守交換ができます。
-
SAS ディスクドライブの活性増設(注 2)によりディスク容量を増やす
ことができます。
-
ESM ユニットは活電交換(注 3)をサポートしています。
注 1)
本装置および本装置に接続した本体装置が、稼働した状態でユニッ
トの交換を行うこと。
注 2)
本装置および本装置に接続した本体装置が、稼働した状態でユニッ
トの増設を行うこと。
注 3)
本装置に接続した本体装置の OS をシャットダウンし、本装置の電
源を投入した状態でユニットの交換を行うこと。
•
状態(電源/ファン/ESM)監視機能
本装置は、電源/ファン/ESM などの状態を SAS インタフェースで監視で
きます。
•
ラック搭載可能
添付のラック取付用レールによって、ラックに搭載できます。占有ユニッ
ト数は 2U です。
増設ファイルユニットの装置仕様を表 1.1 に示します。
表1.1
装置仕様
項目
装置形態 / 占有ユニット数
仕様
ラックマウント 2U
搭載可能なディスクドライブ
最大 24 台 (1 系統あたり最大 12 台)
数
最大ディスク容量
ホストインタフェース
インタフェース数
最大転送速度
SE0X9FL2F : Serial Attached SCSI(3Gbps 4wide)
SE0X9FL3F : Serial Attached SCSI(6Gbps 4wide)
2Port (1Port / ESM ユニット×2 ユニット)
SE0X9FL2F : 1,200MB/s(3Gbps 4wide)
SE0X9FL3F : 2,400MB/s(6Gbps 4wide)
コネクタ形状
SFF-8088(mini-SAS)
カスケード接続
不可
冗長構成
電源ユニット(ファン/電源一体型)、
二系統受電対応
ディスクドライブ
活性交換
電源ユニット
対応
ESM ユニット
1-2
約 21.6TB (900GB×24 台の場合)
可
可(ファン/電源一体型)
活電交換のみ可
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1.2 各部の名称と使い方
1.2
各部の名称と使い方
本装置の各部の名称と使い方を説明します。
1.2.1
増設ファイルユニット前面部
増設ファイルユニットの装置前面部を図 1.2 に示します。
図1.2
増設ファイルユニット前面部
(1) SAS ディスクドライブ
オプションの SAS ディスクドライブです。最大 24 台まで収容できます。
(2) Location LED
保守作業を行う際に白色で点滅し、保守対象のファイルユニットを示しま
す。
(3) Check LED
本装置に障害が発生している場合は橙色に点灯します。
(4) 未使用
本装置では使用しません。
(5) Power LED
本装置に電源が供給されている場合は緑色に点灯します。電源未供給時は
消灯します。
(6) 未使用
本装置では使用しません。
(7) 未使用
本装置では使用しません。
C120-E630-07
1-3
装置概要
(8) HDD Check LED
保守作業を行う際に橙色に点灯し、保守対象の SAS ディスクドライブを示
します。
(9) HDD Ready LED
SAS ディスクドライブに電源が供給されてディスクが回転している場合は、
該当箇所の LED が緑色に点灯し、スピンアップ中、スピンダウン中および
アクセス中は緑色で点滅します。
1.2.2
増設ファイルユニット背面部(LED)
増設ファイルユニットの装置背面部(LED)を図 1.3に示します。
図1.3
増設ファイルユニット背面部(LED)
(1) 電源ユニット(PSU)
電源ユニットは 2 台搭載され、冗長構成になっています。
(2) AC Good LED
電源が投入されている場合は緑色に点灯します。
(3) PSU Check LED
電源ユニットに異常がある場合は橙色に点灯します。
(4) 未使用
本装置では使用しません。
(5) DC Good LED
電源が投入され、電源ユニットが正常に動作している場合は緑色に点灯し
ます。
(6) 未使用
本装置では使用しません。
1-4
C120-E630-07
1.2 各部の名称と使い方
(7) ESM(Enclosure Service Monitor)ユニット
ESM ユニットは 2 台搭載され、それぞれ最大 12 本の SAS ディスクドライ
ブを制御することができます。
(8) Link Status LED
SAS インタフェースが 4 wide 未満で通信している場合は橙色に点灯します。
(9) Link Up LED
SAS インタフェースの通信が行われている場合は緑色に点灯します。
(10) 未使用
本装置では使用しません。
(11) ESM Check LED
ESM ユニットに異常がある場合、または起動処理中は橙色に点灯します。
(12) ESM Ready LED
電源投入により緑色に点灯します。
(13) Tray ID ディスプレイ
本装置の Tray ID 設定値下二桁(00~99)が表示されます。ブート処理中およ
びエラー発生時は以下の診断コードが表示されます。
表1.2
診断コード表
ブート処理/リセット処理中に表示されるコード
コード名
--
対処方法
ESM ファームウェアの起動中で
す。
ブート処理が終了するまで
お待ちください。2 分以上
待っても表示が切り替わら
ない場合、当社技術員にご
連絡ください。
FF
ESM ファームウェアの自己診断
中です。
AA
ESM-1(A)ファームウェアが起動
中です。
bb
ESM-2(B)ファームウェアが起動
中です。
8 または
他 ESM ユニットより、リセッ
トが発行されました。
8.または
88
C120-E630-07
内容
リセット処理およびブート
処理が終了するまでお待ち
ください。2 分以上待っても
表示が切り替わらない場
合、当社技術員にご連絡く
ださい。
1-5
装置概要
エラー発生時に表示されるコード
コード名
L0
内容
対処方法
L2
サポート外の ESM ユニットが 筐体/ユニット交換が必要で
搭載されております。
す。当社技術員にご連絡く
ださい。
メモリエラーが発生しました。
L3
ハードエラーが発生しました。
L9
ESM ユニットまたは PSU 上で
高温異常を検出しました。
LL
シャーシに搭載されているメモ
リにアクセスできません。
Ln
ESM ユニットまたは PSU に
て高温異常を検出いたしま
し た 。 [ESM ユ ニ ッ ト に て
50℃以上、または PSU にて
48℃以上]設置環境(温度)
を見直してください。設置
場所(ラック位置含む)を
変更する場合、当社技術員
にご連絡ください。
筐体/ユニット交換が必要で
す。当社技術員にご連絡く
サポート外の ESM ユニットが ださい。
搭載されております。
LP
ESM の設定情報(ドライブ位置
情報)が見つかりません。
H2
ESM の 構 成 情 報 が 不 適 切 で
す。
H3
規定値を越える回数のリブート
処理が行われております。
ESM ユニットおよび PSU の
接続環境を見直してくださ
い(電源、SAS ケーブルが接
続されていないかを確認し
ます)。
接続環境に問題がなく、現
象が収まらないのであれ
ば、当社技術員にご相談く
ださい。
1-6
H4
ESM 間の通信エラーが発生し 筐体/ユニット交換が必要で
ています。
す。当社技術員にご連絡く
ださい。
H5
シャーシ配線異常
H6
ファームウェア異常
H9
ハードウェア異常が発生してお
り、制限モードにて動作してお
ります。
J0
サポート外のユニットが搭載さ
れております。
C120-E630-07
1.2 各部の名称と使い方
1.2.3
増設ファイルユニット背面部(ケーブル/インタフェース)
増設ファイルユニットの装置背面部(ケーブル/インタフェース)を図 1.4 に示
します。
図1.4
増設ファイルユニット背面部(ケーブル/インタフェース)
(1) 電源ケーブル
電源ユニットへ AC 電源を供給するための電源ケーブルです。二系統受電
の場合、それぞれ別系統に接続してください。
データ破壊
電源投入中に電源ケーブルを抜かないでください。SAS ディ
スクドライブのデータが破壊されるおそれがあります。
火災
添付されている電源ケーブル以外のものを利用すると、火災
などが発生する危険があります。
(2) 電源スイッチ
本装置への電源の投入や切断をします。
データ破壊
緊急の場合を除き、本体装置の稼働中は電源を切断しないで
ください。SAS ディスクドライブのデータが破壊されるおそ
れがあります。
C120-E630-07
1-7
装置概要
(3) SAS ケーブル
本装置に搭載された SAS ディスクドライブを本体装置から使用するために、
本装置と本体装置を接続するためのケーブルです。
必要な本数、長さ、コネクタ形状から、表 1.3に示すケーブルのいずれかを
手配する必要があります。
表1.3
SAS ケーブル一覧
製品名
CBL-SASB01
ケーブル長、コネクタ形状
1.5 m mini-SAS(Universal Key) - INFINIBAND
CBL-SASB03
3.0 m mini-SAS(Universal Key) - INFINIBAND
CBL-SASB06
6.0 m mini-SAS(Universal Key) - INFINIBAND
CBL-SASM01
1.5 m mini-SAS(Universal Key) - mini-SAS(Universal Key)
CBL-SASM03
3.0 m mini-SAS(Universal Key) - mini-SAS(Universal Key)
CBL-SASM06
6.0 m mini-SAS(Universal Key) - mini-SAS(Universal Key)
(4) SAS インタフェース PORT0
本装置に搭載された SAS ディスクドライブを本体装置から使用するために、
本装置を本体装置に接続するためのインタフェースです。2 系統の SAS イ
ンタフェースを持ち、1 系統あたり最大 12 台の SAS ディスクドライブを接
続できます。
コネクタ形状は SFF-8088(mini-SAS)で、接続できるのは本体装置(SAS
ホストバスアダプタ)のみです。他の SAS 装置や別系統の SAS インタ
フェースに接続すること(カスケード接続)はできません。
(5) SAS インタフェース PORT1
本装置では使用しません。
(6) SAS インタフェース PORT2
本装置では使用しません。
(7) Tray-ID 設定用インタフェース
本体装置に本装置が複数台接続されている場合、本体装置から本装置を
個々に識別できるようにするため、各装置に固有の ID(Tray-ID)を設定
する必要があります。
その設定を行う際、端末を接続するために使用するインタフェースです。
端末との接続には、本装置に添付されている Tray-ID 設定用ケーブルを使
用します。
1-8
C120-E630-07
1.2 各部の名称と使い方
Tray-ID 設定用ケーブルは保守作業時に必要となります。紛失を防ぐため、
通常は本装置から取り外した状態で、装置背面部のラックフレームまたは
ラック取付用レール等に、添付のリピートタイを用いて固定してください。
データ破壊
本インタフェースを使用して設定状態を変更すると、本体装
置から本装置を正常に制御できなくなり、SAS ディスクドラ
イブのデータが破壊されるおそれがあります。当社技術員以
外は、本インタフェースを使用しないでください。
(8) Tray-ID 設定 LAN インタフェース
本装置では使用しません。
C120-E630-07
1-9
第2章 設 置
1 本章では、本装置の納品物と設置について説明します。
2.1
納品物の確認
開梱が済みましたら、表 2.1、表 2.2 を参照して納品物を確認してください。
万一欠品などがありましたら、営業担当者または当社技術員までお問い合わせく
ださい。
本装置を使用するにあたっては、お客様が利用されている本
体装置ごとに OS、ホスト増設アダプタボードなどの環境設定
が必要になる場合があります。本体装置ごとの動作環境などは、
お持ちのホストシステムの取扱説明書で確認するか、営業担当
者、または当社技術員にお問い合わせください。
表2.1
SEX09FL2F 装置の梱包内容
項
1
納品物
数量
増設ファイルユニット本体
1台
2
SAS ケーブル(3m)
2本
3
電源ケーブル(3m)
2本
4
ラック取付用レールキット
1セット
5
ドキュメントファイルへのアクセス
1部
取扱説明書へのアクセス方法。
6
ESF(注)&REMCS Agent
1部
修正プログラム(パッチ)は
ダウンロード提供となります。
プログラムの修正提供について
7
装置保証書
1部
8
Tray-ID 設定用ケーブル
1本
9
カバーフロント(End Cap)
1セット
10
装置番号表示用シール
3部
11
装置シリアルナンバーシール
2部
12
リピートタイ(結束バンド)
8本
注)
C120-E630-07
備考
ESM ユニット、電源ユニットを
各 2 台搭載。
mini-SAS(Universal Key)INFINIBAND
本体前面左右端に取り付けるカ
バー。
ケーブルの固定に使用します。
Enhanced Support Facility
2-1
設置
SEX09FL3F 装置の梱包内容
表2.2
項
1
納品物
数量
増設ファイルユニット本体
1台
2
電源ケーブル(3m)
2本
3
ラック取付用レールキット
1セット
4
ESF(注)&REMCS Agent
1部
プログラムの修正提供について
備考
ESM ユニット、電源ユニットを
各 2 台搭載。
修正プログラム(パッチ)は
ダウンロード提供となります。
5
装置保証書
1部
6
Tray-ID 設定用ケーブル
1本
7
カバーフロント(End Cap)
1セット
本体前面左右端に取り付ける
カバー。
8
装置番号表示用シール
3部
9
装置シリアルナンバーシール
2部
10
リピートタイ(結束バンド)
8本
ケーブルの固定に使用します。
11
ドキュメントファイルへのアクセス
1部
取扱説明書へのアクセス方法。
注)
2.2
Enhanced Support Facility
設置諸元
本装置の設置諸元を表 2.3 に示します。なお、本装置を新規に設置、または移
設(移動)する場合は、必ず当社技術員にご連絡ください。
表2.3
装置の設置諸元
SE0X9FL2F / SE0X9FL3F
外観および
外形寸法
2-2
482.1mm(W) × 486.8 (D) × 88.1mm(H)
C120-E630-07
2.2 設置諸元
SE0X9FL2F / SE0X9FL3F
サービス
エリア
サービスエリア
800mm
サービスエリア
900mm
ラック
(注)
注)
19 インチラック(スリムタイプ)
600mm
19 インチラック(スタンダードタイプ)
700mm
SPARC Enterprise M8000 本体の
19 インチラックスペース
750mm
最大 約 26kg
(最大構成:SAS ディスクドライブ 24 台搭載時)
質量
入力
電源
搭載するラックにより異なります。
相
単相
電圧
AC 100-240V, ±10%
周波数
50/60Hz, ±3Hz
消費電力
最大 415W
皮相電力
最大 417VA
1494 kj/h
発熱量
エネルギー消費効率
( 2011 年 度 基 準 )
(注)
900GB:0.0081(N 区分)
周囲環境
条件
(動作時)
温度
5 ~ 40℃
湿度
20 ~ 80%
温度
-40 ~ 60℃
湿度
5 ~ 95%
周囲環境
条件(非動
作時)
電源コンセント
形状
結露がないこと
平行 2P アース付き
注) エネルギー消費効率とは、省エネ法(通称)で定める測定方法により測定
された消費電力を、省エネ法で定める記憶容量で除したものです。省エネ
法について詳しくは財団法人
省エネルギーセンターの
HP(http://www.eccj.or.jp)を参照してください。
C120-E630-07
2-3
設置
2.3
設置上の注意事項
装置損傷・データ消失・寿命低下
設置場所は「表 2.3
装置の設置諸元」の項目「サービスエ
リア」の設置条件を満たすとともに、以下の条件をすべて満
たすような場所を選んでください。誤った取扱いをすると、
装置損傷・データ消失・寿命低下のおそれがあります。
・ 装置に直射日光が当たらないところに設置してください。
・ ほこりや湿気が少ないところに設置してください。
・ 電源ケーブルは、必ず装置に添付されているものをお使い
ください。
・ 電源コンセントは、2 極接地型コンセントを使用してくだ
さい。適切なコンセントを使用しないと、漏電や感電のお
それがあります。
・ 電源ケーブルを抜差しするときは、必ずプラグ部分を持っ
てください。電源ケーブルを引っ張るとケーブルが傷つ
き、火災や感電の原因となります。
・ 電源ケーブルを重いものの下に敷いたり、挟んだり、引っ
張ったりして傷を付けないようにしてください。電源ケー
ブルが傷つくと火災や感電のおそれがあります。
・ 電源プラグはぬれた手では絶対にさわらないでください。
感電のおそれがあります。
・ 装置の通風口をふさがないでください。本装置は装置の前
方より空気を吸い込み、後方から排出しています。装置の
前面または背面をカバーで覆ったり、物を立てかけたりし
ないでください。また、他の装置の排気が本装置の前面に
排出されないように設置してください。
・ 電気的ノイズを発生する機器(接地されていないエアコン
や洗濯機などのモータを使用する機器)の近くに設置しな
いでください。
・ 強磁界を発生する機器(モータ、スピーカなど)を近づけ
ないでください。
・ 装置の設置場所には、たばこの煙や排出ガスが入らないよ
うにしてください。
・ 本装置の SAS ケーブルは、機器などに挟まらないように
注意してください。
2-4
C120-E630-07
第 3 章 使用上の注意事項
本章では、本装置を使う際に注意していただきたいことがらについて説明しま
す。
C120-E630-07
3-1
使用上の注意事項
3.1
3Gbps SAS カードに増設ファイルユニット
SE0X9FL2F/SE0X9FL3F を接続する際の
注意事項について
3.1.1 定義ファイルの設定
SE0X9FL2F/ SE0X9FL3F に搭載した、SAS ディスクドライブをドライバに認識
さ せ る た め に 、 sd ド ラ イ バ (SCSI Disk ド ラ イ バ ) の 定 義 フ ァ イ ル
(/kernel/drv/sd.conf)を編集し、定義を追加する必要があります。
また、SE0X9FL2F/ SE0X9FL3F の監視機能および LED 制御機能を有効にする
た め に 、 SES ド ラ イ バ (SCSI Enclosure Service ド ラ イ バ ) の 定 義 フ ァ イ ル
(/kernel/drv/ses.conf)を編集し、定義を追加する必要があります。
3.1.1.1 sd.conf の編集
増設ファイルユニットに搭載した、最大 24 台の SAS ディスクドライブにアク
セスするために、Target ID = 8~19、20~31 の計 24 個の Target ID を使用します
が、初期状態の/kernel/drv/sd.conf には Target ID = 16 以降は定義されていません。
そのため、sd.conf を編集し、Target ID = 16~31 に対する定義を追加する必要
があります。
もし、sd.conf が既に編集されており、Target ID = 8~15 に対する定義が消去さ
れている場合は、Target ID = 8~15 についても定義を追加する必要があります。
初期状態の sd.conf に対する編集例を以下に示します。
#
# Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.
# Use is subject to license terms.
#
#ident "@(#)sd.conf
1.10
06/02/08 SMI"
name="sd" class="scsi" class_prop="atapi"
target=0 lun=0;
name="sd" class="scsi" class_prop="atapi"
target=1 lun=0;
name="sd" class="scsi" class_prop="atapi"
target=2 lun=0;
name="sd" class="scsi" class_prop="atapi"
target=3 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=4 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=5 lun=0;
3-2
C120-E630-07
3.1 3Gbps SAS カードに増設ファイルユニット SE0X9FL2F/SE0X9FL3F を接続する際の注意事項について
name="sd" class="scsi"
target=6 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=8 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=9 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=10 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=11 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=12 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=13 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=14 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=15 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=16 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=17 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=18 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=19 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=20 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=21 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=22 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=23 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=24 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=25 lun=0;
C120-E630-07
3-3
使用上の注意事項
name="sd" class="scsi"
target=26 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=27 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=28 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=29 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=30 lun=0;
name="sd" class="scsi"
target=31 lun=0;
3.1.1.2 ses.conf の編集
SE0X9FL2F/ SE0X9FL3F の監視機能、および LED 制御機能を提供する SES デ
バイスにアクセスするために、Target ID = 34、35 を使用しますが、初期状態の
/kernel/drv/ses.conf には Target ID = 34、35 は定義されていません。
そのため、ses.conf を編集し、Target ID = 34、35 に対する定義を追加する必要
があります。
初期状態の ses.conf に対する編集例を以下に示します。
#
# Copyright 2005 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.
# Use is subject to license terms.
#
#
#ident "@(#)ses.conf
1.12
05/12/08 SMI"
#
name="ses" parent="sf" target=15;
name="ses" parent="fp" target=15;
name="ses" parent="scsi_vhci" target=15;
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
name="ses"
3-4
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
class="scsi"
target=0 lun=0;
target=1 lun=0;
target=2 lun=0;
target=3 lun=0;
target=4 lun=0;
target=5 lun=0;
target=6 lun=0;
target=7 lun=0;
target=8 lun=0;
target=9 lun=0;
target=10 lun=0;
target=11 lun=0;
target=12 lun=0;
target=13 lun=0;
C120-E630-07
3.2 6Gbps SAS インタフェースに増設ファイルユニット SE0X9FL3F を接続する際の注意事項について
name="ses" class="scsi" target=14 lun=0;
name="ses" class="scsi" target=15 lun=0;
name="ses" class="scsi" target=34 lun=0;
name="ses" class="scsi" target=35 lun=0;
3.1.1.3 システムの再起動
編集した sd.conf と ses.conf の内容を有効にするために、以下の手順でシステム
を再起動してください。
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -i6 -g0 -y
再起動後に format コマンドを実行し、増設ファイルユニットに搭載した SAS
ディスクドライブがすべて認識されていることを確認してください。
3.2
6Gbps SAS インタフェースに増設ファイルユニット
SE0X9FL3F を接続する際の注意事項について
3.2.1 動作 SAS ドライバごとのデバイス表示について
増設ファイルユニット SE0X9FL3F に接続するカード/本体 SAS ポートごとに
動作するドライバは異なります。搭載されている HDD/SSD のデバイスターゲッ
ト表示にも違いがあります。
表3.1
カード/本体 SAS ポートの動作ドライバ
SE0X9FL3F との接続構成
ホストインタフェース
Serial Attached SCSI(3Gbps 2wide)
SAS ドライバ名
mpt
3Gbps SAS カード
Serial Attached SCSI(3Gbps 4wide)
fjulsa
SPARC M10 標準 SAS ポート
Serial Attached SCSI(6Gbps 4wide)
mpt_sas
SPARC Enterprise M3000 標準
SAS ポート
6Gbps SAS カード
•
動作ドライバごとのデバイスターゲット表示
(1) OBP(probe-scsi-all)表示
-
3Gbps SAS カード
Target 0x8
Unit 0x0
Disk
TOSHIBA MBF2300RC
SASAddress 0x500003930821ceeb PhyNum 0x0
-
3704
SPARC Enterprise M3000 標準 SAS ポート/
SPARC M10 標準 SAS ポート/6Gbps SAS カード
Target a
Unit 0
Disk
TOSHIBA MBF2300RC
3704
585937500 Blocks, 300 GB
SASDeviceName 500003930821cee8 SASAddress 500003930821ceeb PhyNum 0
C120-E630-07
3-5
使用上の注意事項
(2) OS(format, iostat -En)表示
SPARC Enterprise M3000 標準 SAS ポート/3Gbps SAS カード
format
0. c1t8d0 <TOSHIBA-MBF2300RC-3704 cyl 46873 alt 2 hd 20 sec 625>
/pci@0,600000/pci@0/pci@9/FJSV,eulsa@0/sd@8,0
iostat -En
c1t8d0
Soft Errors: 0 Hard Errors: 0 Transport Errors: 0
Vendor: TOSHIBA Product: MBF2300RC
Revision: 3704 Serial No:
Size: 300.00GB <300000000000 bytes>
Media Error: 0 Device Not Ready: 0 No Device: 0 Recoverable: 0
Illegal Request: 0 Predictive Failure Analysis: 0
SPARC M10 標準 SAS ポート/6Gbps SAS カード
format
0. c1t500003930821CEE8d0 <TOSHIBA-MBF2300RC-3704 cyl 46873 alt 2 hd 20 sec 625>
/scsi_vhci/disk@g500003930821cee8
iostat -En
c1t500003930821CEE8d0 Soft Errors: 0 Hard Errors: 0 Transport Errors: 0
Vendor: TOSHIBA Product: MBF2300RC
Revision: 3704 Serial No:
Size: 300.00GB <300000000000 bytes>
Media Error: 0 Device Not Ready: 0 No Device: 0 Recoverable: 0
Illegal Request: 0 Predictive Failure Analysis: 0
3.2.2 6Gbps SAS インタフェース接続時の留意事項
6Gbps SAS インタフェース接続時に以下の不具合が発生する場合があります。
•
6Gbps SAS インタフェースと増設ファイルユニット SE0X9FL3F を接続して
いる状態で、SAS ケーブルの抜き差しを行うと、増設ファイルユニット
SE0X9FL3F に搭載された SAS ディスクドライブが認識できなくなる場合が
あります。
•
6Gbps SAS インタフェースに接続した増設ファイルユニット SEX09FL3F に
搭載されている SAS ディスクドライブに対して、PRIMECLUSTER GDS は
サポートしていません。(PRIMECLUSTER GDS が 6Gbps SAS インタフェー
スの物理デバイスパス名に対応していないため、PRIMECLUSTER GDS が正
常に動作しません。)
これらの不具合は、事前にマルチパス(mpxio)の設定を行うことで回避ができ
ます。「3.2.3 マルチパス(mpxio)の設定方法」を参照し、設定を行ってくださ
い。
3-6
C120-E630-07
3.2 6Gbps SAS インタフェースに増設ファイルユニット SE0X9FL3F を接続する際の注意事項について
3.2.3 マルチパス(mpxio)の設定方法
「3.2.2 6Gbps SAS インタフェース接続時の留意事項」の不具合は、マルチパ
ス(mpxio)の設定を行うことで回避ができます。
1)
ドライバ設定ファイル(scsi_vhci.conf)を以下のように設定し、マルチパス
(mpxio)を有効にしてください。
-
Solaris 10 の場合
/kernel/drv/scsi_vhci.conf の device-type-scsi-options-list に、増設ファイル
ユニットに搭載されている SAS ディスクドライブ情報を追加します。
device-type-scsi-options-list =
"TOSHIBA MBF2300RC", "symmetric-option",
"TOSHIBA MBF2600RC", "symmetric-option",
"TOSHIBA AL13SEB300", "symmetric-option",
"TOSHIBA AL13SEB600", "symmetric-option",
"TOSHIBA AL13SEB900", "symmetric-option",
"TOSHIBA MK1001GRZB", "symmetric-option",
"TOSHIBA MK2001GRZB", "symmetric-option",
"TOSHIBA PX02SMF020", "symmetric-option",
"TOSHIBA PX02SMF040", "symmetric-option";
symmetric-option = 0x1000000;
-
Solaris 11 の場合
/et c/d r i ver /d r v 下 に sc si _ v hc i.co n f が 存 在 し な けれ ば 、
/kernel/drv/scsi_vhci.conf を コ ピ ー し て 、 /etc/driver/drv/scsi_vhci.conf の
scsi-vhci-failover-override に、増設ファイルユニットに搭載されている
SAS ディスクドライブ情報を追加します。
scsi-vhci-failover-override =
"TOSHIBA MBF2300RC", "f_sym",
"TOSHIBA MBF2600RC", "f_sym",
"TOSHIBA AL13SEB300", "f_sym",
"TOSHIBA AL13SEB600", "f_sym",
"TOSHIBA AL13SEB900", "f_sym",
"TOSHIBA MK1001GRZB", "f_sym",
"TOSHIBA MK2001GRZB", "f_sym",
"TOSHIBA PX02SMF020", "f_sym",
"TOSHIBA PX02SMF040", "f_sym";
2)
システムの再起動
編集した scsi_vhci.conf の内容を有効にするために、以下の手順でシステム
を再起動してください。
# stmsboot -D mpt_sas -u
C120-E630-07
3-7
使用上の注意事項
3)
設定の有効化の確認
再起動後に以下のコマンドでマルチパス(mpxio 設定)が有効になっているこ
とを確認してください。
# format
Searching for disks...done
AVAILABLE DISK SELECTIONS:
0. c0t5000CCA012958938d0 <HITACHI-H106030SDSUN300G-A2B0 cyl 46873 alt 2 hd 20 sec 625>
/scsi_vhci/disk@g5000cca012958938
/dev/chassis//SYS/HDD0/disk
1. c0t5000CCA00AC22AF8d0 <SUN300G cyl 46873 alt 2 hd 20 sec 625>
/scsi_vhci/disk@g5000cca00ac22af8
/dev/chassis//SYS/HDD1/disk
2. c0t500000E11446A1C0d0 <TOSHIBA-MBF2600RC-3706 cyl 64986 alt 2 hd 27 sec 668>
/scsi_vhci/disk@g500000e11446a1c0
/dev/chassis//SYS/HDD2/disk
3. c0t500000E11446A140d0 <TOSHIBA-MBF2600RC-3706 cyl 64986 alt 2 hd 27 sec 668>
/scsi_vhci/disk@g500000e11446a140
/dev/chassis//SYS/HDD3/disk
3.3
Enhanced Support Facility について
本装置の状態監視および LED 制御を行うため、Enhanced Support Facility を使
用します。必要となる Enhanced Support Facility の版数を表 3.2に示します。パッ
チの適応が必要な場合がありますので『Enhanced Support Facility & REMCS Agent
プログラムの修正提供について』をご確認ください。
表3.2
本体装置
SPARC Enterprise
SPARC M10
必要となる Enhanced Support Facility の版数
動作 OS
Solaris 10
必要な Enhanced Support Facility の版数
Enhanced Support Facility 3.0 以降
Solaris 11
Enhanced Support Facility 4.0 以降
Solaris 10
Enhanced Support Facility 5.0 以降
Solaris 11
3.4
マシン管理メッセージの見方
Enhanced Support Facility のマシン管理メッセージの中で表示される"SDU" とは、
本装置を表します。
以下にマシン管理メッセージの表示例を示します。メッセージの詳細情報につ
いては最新の『Enhanced Support Facility ユーザーズガイド マシン管理編』を参
照してください。
表示例(SPARC Enterprise M シリーズ:電源ユニット異常の場合の監視メッ
セージ)
FJSVmadm:A:/IOU#*/PCI#*/SDU#2xx-PSU#y:FJSVmadm:Detected failure on the power supply unit
2xx:装置番号(200~299, Tray-ID設定値(00~99)に+200した値が装置番号として表示されます)
y:電源ユニットのユニット番号(0~1)
3-8
C120-E630-07
3.5 注意事項について
表示例(SPARC Enterprise T シリーズ:ESM ユニット異常の場合の監視メッ
セージ)
FJSVmadm:A:SDU#2xx-ESM#y:FJSVmadm:Detected failure on the enclosure service monitor
2xx:装置番号(200~299, Tray-ID設定値(00~99)に+200した値が装置番号として表示されます)
y:ESMユニットのユニット番号(0~1)
3.5
注意事項について
本装置を設置した部屋は、常に清潔に保つよう心がけてください。装置の表面
が汚れてきたら、市販のクリーナなどで汚れをふき取ってください。
装置損傷
清掃する際には、以下のことがらに注意してください。装置
が壊れるおそれがあります。
・ 清掃するときは、必ず電源を切ってください。
・ クリーナなどの液が誤って装置内などに流れこまないよう
に、十分注意してください。
・ アルコール、シンナなどの有機溶剤での清掃は絶対におや
めください。
・ 誤って、飲み物などを装置内部にこぼしてしまったような
場合は、分解せずに当社技術員までご連絡ください。
転倒・落下
装置の上に重いものを置いたり、装置の上で作業をしないで
ください。
ブレーカ切断
本装置の電源が接続されている分電盤のブレーカ、メインラ
インスイッチやラックのブレーカを切断する場合は、本装置
の Power LED が消えていることを確認してください。
重要なデータについては、定期的にバックアップをとること
をお勧めします。
C120-E630-07
3-9
第4章
トラブル発生時の対処
操作中に「故障かな?」と思うようなことが起こったら、ただちに使用を中止
して、「トラブル記録表」に装置の状態をご記入のうえ、担当技術員までご連絡
ください。
4.1
確認事項
表 4.1 に示すような「トラブル現象」が発生した場合は、「参照先」に記載し
ております箇所を確認してください。
表4.1
トラブル現象と本書参照先
トラブル現象
通常運用時に比べ、以下のような異常状
態にある。
参照先
(1) 本装置が異常状態の場合
・ 過熱状態である。
・ 異臭がする。
・ 発煙している。
・ 異常な音がする。
・ 異常な振動がする。
電源および表示 LED について、以下のよ
うな異常が発生している。
・ 本装置の電源が入らない。
(2) 本装置の電源が入らない、また
は異常状態が LED に表示され
た場合
・ 本装置の電源が切断された。
・ 本装置の Check LED が点灯した。
・ 背面の電源ユニットで PSU Check LED
が点灯した。
・ 背面の ESM ユニットで ESM Check
LED が点灯した。
・ 背面の ESM ユニットで Tray ID ディス
プレイ(1.2.2 項参照)にエラーが表示さ
れた。
・ マシン管理メッセージ(3.4 節参照)が
表示された。
C120-E630-07
4-1
トラブル発生時の対処
(1) 本装置が異常状態の場合
装置損傷
装置に過熱・異臭・異常音・異常振動などの異常が発生した
場合、および電源異常で装置を破壊するおそれがある場合
は、緊急に装置の電源を切断するとともに、分電盤の AC 電
源を切断してください。
本装置が異常状態である。
本装置背面の電源スイッチを操作し、本装置の電源を切断してくだ
さい。
・ システムに装置電源非常切断スイッチがある場合、非常切断スイッ
チを押して本装置の電源を緊急に切断してください。
・
当社技術員にご連絡ください。
図4.1
4-2
本装置が異常状態の場合
C120-E630-07
4.1 確認事項
(2) 本装置の電源が入らない、または異常状態が LED に表示された場合
本装置の電源が入らない。
・
・
・
・
以下の内容を確認してください。
停電ではありませんか?
本装置の電源ケーブルはコンセントに接続されていますか?
本装置の電源ケーブルは本装置に接続されていますか?
電源スイッチは“ON”の位置に設定されていますか?
本装置の電源が切断された。
本装置の Check LED が点灯した。
背面の電源ユニットで PSU Check LED が点灯した。
背面の ESM ユニットで ESM Check LED が点灯した。
背面の ESM ユニットで Tray ID ディスプレイ
(1.2.2 項参照)にエラーが表示された。
マシン管理メッセージ(3.4 節参照)が表示された。
原因を調査しますので、装置はそのままの状態で当社技術員にご連絡ください。
図4.2
C120-E630-07
本装置の電源が入らない、または異常状態が LED に表示された場合
4-3
トラブル発生時の対処
4.2
トラブル発生時の記録
トラブルが発生した場合は、「トラブル記録表」に装置の状態を記入のうえ、
当社技術員までご連絡ください。
トラブル記録表(SE0X9FL2F/ SE0X9FL3F)
トラブルが発生した場合は、トラブル記録表(この表)に装置の状態を記録して、当社技術
員まで連絡ください。
発生装置
SE0X9FL2F、SE0X9FL3F
発生日
20
年
月
日
ご提出日
20
年
月
日
ご氏名
(社名・所属・課名など)
連絡先
TEL(
)
-
1) 本装置の電源は入りますか?
(はい、いいえ)
2) 本装置の Power LED は点灯[緑色]していますか?
(はい、いいえ)
3) 本装置の Check LED は点灯[橙色]していますか?
(はい、いいえ)
4) 背面部の AC GOOD LED は点灯していますか?
左側の電源ユニット:(はい、いいえ)
右側の電源ユニット:(はい、いいえ)
5) 背面部の DC GOOD LED は点灯していますか?
左側の電源ユニット:(はい、いいえ)
右側の電源ユニット:(はい、いいえ)
6) 背面部の PSU Check LED は点灯していますか?
左側の電源ユニット:(はい、いいえ)
右側の電源ユニット:(はい、いいえ)
7) 背面部の ESM Check LED は点灯していますか?
左側の ESM ユニット:(はい、いいえ)
右側の ESM ユニット:(はい、いいえ)
8) 背面部の ESM Tray ID ディスプレイに表示されている文字列を記載してください。
左側の ESM Tray ID 表示: [
]
右側の ESM Tray ID 表示: [
]
9) マシン管理メッセージが表示されましたか?
(はい、いいえ)
「はい」の場合は、以下にメッセージ内容を記載ください。
4-4
C120-E630-07