Download 取扱説明書|光 送信機 OT12

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ご使用の前に,この
「取扱説明書」
をよくお読みください。
光 送信機
屋内用
CS OPTICAL TRANSMITTERS
伝送周波数帯域 538∼2602MHz
光波長 1310nm 帯
OT12-26M
光波長 1550nm 帯
取扱説明書
スカパー!共同受信用
2602MHz対応
SNMP対応
OTL9-26M
SNMP:Simple Network Management Protocol
AC100V方式
生 産 の 覇 者
MASter of PROduction
FTTH
(Fiber To The Home)
によるスカパー!
全 チ ャ ン ネ ル 1 条 配 線 シ ス テ ム に 使 用 する
光 送信機です。
ビル・マンションなどの共同受信システムで,
スカパー! のすべてのチャンネルを,1本のケーブル
で伝送できる,スカパー! 全チャンネル1 条配線
システムです。
光伝送システムに対応する性能と機能
スカパー! 全帯域伝送 (特許出願中)
高出力
スカパー ! を送信する2衛星
(JCSAT-3A, 4 A )の
光 送信機OT12-26M
(光波長1310nm帯)
は,光出力
トランスポンダーの全チャンネルを伝送できます
レベルが12dBm
(16mW)
と高出力ですから,最大
から,将来のチャンネル変更や追加にも対応
64分配の伝送システムを構築できます。
できます。
保守が容易
光増幅が可能
SNMPエージェントを搭載していますから,SNMP
光 送信機OTL9 -26M
(光波長1550nm帯)
は,市販の光
マネージャーをインストールしたパソコンを使用して,
(EDFA)
と組合わせて,大規模な分配システムを
増幅器
ネットワーク上で,光 送信機の作動を監視でき,
構築できます。
保守が容易です。
1
各部の名称と機能
警告
絶対に光 出力端子をのぞかないでください。
レーザー光線が出ていますから,目に有害です。
ご注意
変調レベル調整
レベルを調整するときは,調整用ドライバーを
使用してください。
無理に回すと,こわれることがあります。
変調レベルが0∼-10dBの範囲で
連続して調整できます。
● 出荷時は標準入力レベルでの変調
レベルの最適値に調整してあります。
● p.4「変調レベルの調整」
をご覧くだ
さい。
●
レーザー作動スイッチ
● 光出力をON/OFFします。
● 付属のキーを挿入して操作します。
スロープ調整
●
変調レベルのスロープ量が±1.5dB/
538MHzの範囲で連続して調整でき
ます。
2602MHzのレベルは
変わりません。
(
)
dB
キー
(付属品)
1.5
0
-1.5
538
2602MHz
出荷時は「0dB」に調整してあります。
● p.4「変調レベルの調整」
をご覧くだ
さい。
●
前面
OT12-26M
作動表示灯
光 出力端子
●光
送信機の作動状態を表示
します。
● p.4「作動表示灯について」
をご覧ください。
(SC-APC型)
LAN端子
(10BASE-T/100BASE-TX)
ネットワーク監視用の機器に
接続するとき使用します。
光出力表示灯
DC電圧表示灯
(RS232C)
保守・点検をするとき使用
します。
(F型コネクター)
● 光信号を変調するための
RF信号レベルを測定し
ます。
変調レベルの最適値が
表示してあります。
● p.4「変調レベルの調整」,
p.7「レベルを測定する
ときのご注意」をご覧
ください。
(
光出力レベルの状態を表示
します。
データ入・出力端子
変調レベル測定端子
DC電圧の状態を表示します。
電源表示灯
)
電源スイッチが「ON」のとき,
点灯します。
背面
予備ヒューズ
電源スイッチ
入力端子
(F型コネクター)
CSブロックコンバーター
SBCH-26MからのRF信号
を入力します。
2
入力測定端子( 20dB)
(F型コネクター)
p.4「入力レベルの調整」,
p.7「レベルを測定するとき
のご注意」をご覧ください。
ACコード
(AC100V)
(約1m)
(ミゼット管型ヒューズ 定格2A)
ヒューズ
(ミゼット管型ヒューズ 定格2A)
ご注意
定格値を超えるヒューズは,
絶対に使用しないでください。
アース端子
ラックへの組付け
本機は通常,ヘッドエンド装置SGP3のラックに収納して使用します。
1. ACコンセントの取付け
ACパワーダクト
(SGP3の場合,取付けてあります)
1
1 ACコンセントをACパワーダクトに差込みます。
ACコンセント
(別売)
取外す場合
右 へ90゜
2 ACコンセントを, 回して固定します。
ストッパー
取外す場合,ストッパーを手前に引きながら,
ACコンセントを 左 へ回します。
2
2. サポートアングルの取付け
(SGP3の場合,取付けてあります)
サポートアングル(別売)
光 送信機(背面)
サポートアングル
ビス(2本,別売)
3. 機器の取付け
付属のビス(2本)とポリ平ワッシャー(2個)で,ラックに取付けます。
通風パネル(別売)
ご注意
ラック内の温度上昇を防ぐ
ために,通風パネルを上下
に必ず取付けてください。
(右の写真参照)
ポリ平ワッシャー
(2個,付属品)
ビス(2本,付属品)
3
F型コネクター(C15FP5)の取付方法
●
●
F型コネクター(C15FP5)は別売です。
接触不良やショートを防ぐため,プラグはていねいに取付けてください。
1 ケーブルの加工(加工寸法は原寸大です)
1
コンタクトピンの圧着について
コンタクトピンが,圧着できなっかたり,折れたり
しないように,以下の点に注意したください。
4 mm
75Ωケーブル
(S5CFB)
F型コネクター専用の圧着工具で圧着したください。
コンタクトピンの根元の外径に適合する圧着工具の
コンタクトピンの圧着部で圧着してください。
●
●
芯線には白い膜が付いていることが
あります。導通を良くするために,
必ず取除いてください。
あみ線(編組)を
折返してください。
コンタクトピンの根元の外径:2mm
3 プラグの取付け
75Ωケーブルにかしめ用リングを通してから,
プラグを強く押し込んでください。
アルミ箔
かしめ用リング
2 コンタクトピンの取付け
プラグ
コンタクトピン
1. コンタクトピンを芯線
にはめてください。
4 かしめ用リングをペンチで圧着
2. のぞき孔から芯線が見えるのを確認してから,市販の専用圧着
工具でコンタクトピンの根元を圧着してください。
プラグとかしめ用リングの隙間を1mm以下にして,
かしめ用リングをペンチで圧着してください。
かしめ用リング
根元を圧着
のぞき孔を
確認
プラグ
コンタクトピンを前後に動かして,
しっかり圧着されていることを確認
してください。
1mm以下
作動表示灯について
表示色
表示灯
緑
赤
電源(電源スイッチ「ON」のとき)
DC電圧
光出力
正常
レーザー作動スイッチ
「ON」
レーザー作動スイッチ
「OFF」
光出力表示灯
電源表示灯
異常
異常
正常
DC電圧表示灯
異常の場合
異常の場合,お近くの当社支店・営業所までお問合
わせください。
調整方法
入力レベルの調整
入力測定端子(-20dB)で,538∼2602MHzのRF入力レベルが70∼80dBμV(標準入力レベル±5dB以内)に
なるように,本機の入力側に接続したCSブロックコンバーターSBCH-26MのRF出力レベルを調整します。
変調レベルの調整
①変調レベル測定端子で,光信号を変調するための
538∼2602MHzのRF信号レベルを測定します。
②変調レベル調整,スロープ調整で,538∼2602MHz
の変調レベルを変調レベル測定端子に表示してある
最適値に調整します。
変調レベル測定端子
最適値
4
光ファイバーコードの接続
警告
絶対に光 出力端子をのぞかないでください。
レーザー光線が出ていますから, 目に有害です。
ご注意
本機との接続には,必ず市販の光コネクター(SC-APC型)付
光ファイバーコードを使用してください。
他の型式の光コネクターを接続すると,光 出力端子の光コネ
クターが破損します。
● 光コネクターを抜差しするときは,必ず光コネクターを持って
行なってください。
光ファイバーコードを持って抜差しすると,破損や故障の原因
となることがあります。
● 光ファイバーコードの最小曲げ半径は30mmです。
曲げ半径を小さくすると,光ファイバーの破損や伝送損失の
増加の原因となることがあります。
● 光コネクター
(SC-APC型)の保護キャップは,光 出力端子に
接続するまで外さないでください。
光コネクターの破損や故障の原因となることがあります。
保護シャッターを
開けてください。
●
光コネクター
光 出力端子
① 光ファイバーコードの光コネクター(SC-APC型)に付いている
保護キャップを外して
ください。
保護キャップを外し,光 出力端子の保護シャッターを開けて
ください。
② 光コネクター
(SC-APC型)
を光 出力端子に接続します。
光コネクター片端付 光ファイバーコードを使用する場合
市販の光コネクター(SC-APC型)片端付 光ファイバーコードを光ケーブル
の光ファイバーコードに融着接続します。
(市販の光ファイバー融着接続機で接続してください)
● 融着接続後,接続部分を市販の光ファイバー成端箱に収納してください。
●
光コネクター(SC-APC型)片端付
光ファイバーコード(市販品)
市販の補強材を先に
通してください。
35
35
光ケーブルの
光ファイバーコード
55mm
融着接続
光コネクターのクリーニング
光コネクターを接続する前に,必ず光コネクターの端面と光 出力端子をクリーニングしてください。
クリーニング後は,指や布などで触れないようにしてください。
(市販の専用クリーニングキットをお買求めください)
●
●
光コネクターの場合
綿棒で直接クリーニングします。
光 出力端子の場合
図のようにしてクリーニング
します。
綿棒の先端に
アルコールを
しみ込ませて
ください。
3mm
綿棒の先端にアルコールを
しみ込ませてください。
綿棒
ホルダー
(市販品)
綿棒
(細)
光コネクター(SC-APC型)
光 出力端子
綿棒を回してください。
綿棒を回してください。
詳しくは,市販の専用クリーニングキットの
取扱説明書をご覧ください。
5
スカパー 全チャンネル1条配線システム
● スカパー
の全チャンネルを伝送するシステムです。このシステムはスカパー 共同受信用のCSアンテナ,
CSブロックコンバーター,光 送信機,光 受信機,端末CSブロックコンバーターを組合わせて,スカパー
の2衛星の垂直,水平偏波の信号を1本のケーブルで同時に伝送する方式です。
● 光 送信機OT12-26M,OTL9-26Mは,周波数変換されたスカパー の信号を1本の光ケーブルで伝送すると
きに使用します。
スカパー
共同受信用
CSアンテナ
2CSK75-26M
パーフェクTV サービス
スカイサービス
1590 2070MHz
1590 2070MHz
パーフェクTV
スカイ
(H)
(H)
パーフェクTV
スカイ
(V)
(V)
1048
スカパー
共同受信用
CSブロックコンバーター
SBCH-26M
1053 1533MHz
1533MHz
スカパー の2衛星からの垂直(V),水平(H)偏波の信号を独立して出力。
スカイ
(H)
パーフェクTV
(V)
パーフェクTV
(H)
スカイ
(V)
538 1018 1048 1533 1590 2070 2105 2585MHz
光 送信機
OT12-26M
CSブロックコンバーターSBCH-26M
で変換したスカパー の周波数配列
E/O
光 送信機 OTL9-26Mの場合
光 増幅器と組合わせて,
光 送信機OT12-26M
よりも分配数の多い
システムに使用でき
ます。
E/O
光 送信機 OTL9-26M
光 増幅器(市販品)
光カプラー(64分配)
光ケーブル
8階
光 受信機 ORT-26M
O/E
O/E
7階
O/E
O/E
O/E
O/E
O/E
8階と同じ
6階
5階
光ケーブル 光 受信機
ORT-26M
O/E
4階
4分配器
4SPFA
テレビ端子
2DSMT2
スカパー
共同受信用端末
CSブロックコンバーター スカパー 用
SBCT-26M
CSデジタルチューナー
青い端子
テレビ
1住戸内
3階
2階
1階
8階と同じ
8階と同じ
1048 1533 1590 2070MHz
パーフェクTV
パーフェクTV
(V)
(H)
スカイ
(V) スカイ
(H)
1053 1533 1590 2070MHz
端末CSブロックコンバーター
SBCT-26Mで変換したスカパー
の周波数配列
6
正しく使用していただくために
予定の出力レベルまたはよい画質が得られないときは,次のチェックをしてください。
入力レベル
変調レベル
● 入力端子のコネクターとケーブルの接続チェック
● ケーブルのチェック
● 入力測定端子で RF 入力レベルをチェック
● 変調レベル測定端子で変調レベルをチェック
光出力レベル
● 光コネクターの接続チェック
● 光コネクター,光 出力端子のクリーニング
● 光ファイバーコードのチェック
レベルを測定するときのご注意
入力レベルを測定するときは,測定用 75 Ωケーブルの減衰量も加算してください。
●入力測定端子
実際のレベル = 測定値 + 20dB + ケーブル減衰量
●変調レベル測定端子
実際のレベル = 測定値 + ケーブル減衰量
測定用75Ωケーブル減衰量(S5CFB 5m)
周波数(MHz) 500 550 600 650 700 750 770 1000 1100 1200 1300 1400 1500 1600 1700 1800 1900 2000 2100 2200 2300 2400 2500 2602
減衰量(dB) 0.8 0.8 0.8 0.9 0.9 1 1 1.1 1.2 1.3 1.4 1.4 1.5 1.5 1.6 1.7 1.7 1.8 1.8 1.9 1.9 2 2 2
以上の方法でもトラブルが解決できない場合, 技術相談まで, お問合わせください。
L AN端子の仕様
項目
仕様
LANインターフェース
IEEE802.3 :10BASE-T
IEEE802.3u :100BASE-TX
通信プロトコル
SNMP, Telnet, SMTP, SNTP
伝送速度
10Mbps/100Mbps
二重モード
Full Duplex/Half Duplex
接続ケーブル
Cat.5 UTP(コネクター:RJ-45モジュラージャック)
データ入・出力端子の仕様
項目
仕様
準拠規格
ITU-T勧告V.24/V.28準拠
接続
DTE仕様
端末通信条件
接続ケーブル
キャラクター
8bit/キャラクター
ストップビット
1bit
パリティー
なし
フロー制御
なし
ボー・レート
9600bit/s
RS232Cケーブル
(ストレート)
7
規格表
規格
項目
OT12-26M
OTL9-26M
538∼2602MHz
伝送周波数帯域
CS(スカパー )60波
伝送波数
直接輝度変調
光変調方式
2.34%
光変調度
2.22%
シングルモード
使用ファイバー
光波長
光出力レベル
1555±5nm
12dBm
9dBm
75dBμV
標準入力レベル
周波数特性
1310±20nm
※
±3dB以内
0∼-10dB以上(連続可変)
変調レベル調整範囲
±1.5dB以上/538MHz
スロープ調整範囲
±3dB以内
利得安定度
75Ω(F型コネクター)
入力インピーダンス
SC-APC型(8度斜め研磨)
光コネクター
2.5以下
VSWR
26dB以上(光入力レベル- 7dBm)
CN比
※
IM3
※
-66dB以下
ハム変調
※
-60dB以下
22dB以上(光入力レベル-11dBm)
生 産 の 覇 者
0∼+40℃
使用温度範囲
AC100V 50・60Hz
電源
消費電力
約16W
外観寸法
49(H)×480(W)×363(D)mm(JIS規格標準ラックに適合)
質量(重量)
シンボル
※ 光 受信機ORT-26Mと組合わせて
使用したときの値です。
MASter of PROduction
-20dB(F型コネクター)
入力測定端子結合量
約4.2kg
E/O
マスプロの規格表に絶対うそはありません。
保証します。
付属品
ビス(機器取付用)
‥‥‥‥‥‥‥‥ 2本
ポリ平ワッシャー(機器取付用)
‥‥ 2個
キー(レーザー作動スイッチ用)
‥‥ 2個(予備1個含む)
CD(MIB定義ファイル)
‥‥‥‥‥‥1枚
2K56-401
製品向上のため 仕様・外観は変更することがあります。
B·111-5401-2C
8
NOV., 2011