Download 平成16年度 事 業 計 画 社団法人 日本食品機械工業会

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平成16年度
自
至
社団法人
事
業
計
画
平成16年4月 1日
平成17年3月31日
日本食品機械工業会
平成16年度 事 業 計 画
自
平成16年
4月
1日
至
平成17年
3月31日
Ⅰ.平成16年度事業計画における重点事項
わ が 国 経 済 は 、よ う や く 企 業 の 設 備 投 資 に 明 る い 兆 し が 見 え は じ め て き た も
の の 、3 年 ぶ り の 円 高 基 調 な ど 不 安 定 な 要 素 も 多 く 、依 然 と し て 厳 し い 状 況 が
続くものと思われる。
現 在 の 食 品 産 業 は 、食 品 安 全 基 本 法 の 制 定 、食 品 衛 生 法 の 改 正 に よ り 食 の 安
全・安 心 の 更 な る 対 応 を 行 う こ と に よ り 消 費 者 へ の 信 頼 回 復 を 図 り 、今 ま で 以
上 に そ の 対 応 を 強 化 し て き て い る が 、一 方 で 、デ フ レ 経 済 が 進 行 し 価 格 競 争 は
激 化 す る な ど 大 変 厳 し い 状 況 に あ る 。我 々 食 品 機 械 業 界 が 、将 来 に 向 か っ て 安
定した発展を続けていくためには、こうした食品産業の動向を見極めながら、
課題の解決に的確に対応していく必要がある。
こ の た め 、国 際 食 品 工 業 展 や 各 種 委 員 会 活 動 を 通 し て 、食 品 加 工 機 械・ 設 備
の 安 全 ・衛 生 化 と 技 術 力 の 一 段 の 強 化 向 上 、次 代 を 担 う 人 材 の 育 成 、会 員 企 業
の 高 度 化 、国 際 化 へ の 対 応 等 を 図 る と と も に 、工 業 会 活 動 の 活 性 化 と 会 勢 強 化
を 積 極 的 に 推 進 し 、業 界 の よ り 一 層 の 発 展 と 会 員 企 業 の 繁 栄 に 資 す る こ と と す
る 。さ ら に 、食 品 加 工 技 術 の 向 上 と 、国 民 の 豊 か で 安 全 性 の 高 い 食 生 活 の 実 現
に 向 け て 、業 界 が 一 丸 と な っ て 迅 速 か つ 積 極 的 に 取 り 組 む た め 、平 成 1 6 年 度
は以下の事業を重点事項として活動を推進することとする。
1.FOOMA
JAPAN
2004(国際食品工業展)の充実
F O O M A J A P A N 2 0 0 4( 国 際 食 品 工 業 展 )で は 、テ ー マ に「 実
を 結 ぶ 、食 と 文 化 と テ ク ノ ロ ジ ー 」を 掲 げ 、安 全 性 向 上 、衛 生 対 策 、環 境 対
策、コスト削減、製造の効率化等多様な課題への取り組みが結実した新製
品 ・ 新 技 術 を 一 堂 に 集 め 、食 品 製 造 ・ 加 工 技 術 の 進 歩 、向 上 に 資 す る こ と と
す る 。ま た 、国 内 外 の ユ ー ザ ー 団 体 を 含 め た 業 界 関 連 団 体 と の 交 流 を 推 進 し 、
よ り 密 接 な 関 係 を 築 く と 共 に 、当 展 示 会 を 食 の 総 合 展 と し て 一 層 充 実 さ せ る
ため検討を行うこととする。
同 展 の 開 催 に 当 た っ て は 、国 内 外 に 向 け て 積 極 的 な 出 展・来 場 促 進 活 動 を
実 施 し 、ア ジ ア 地 域 最 大 の 食 品 工 業 に 係 わ る 国 際 総 合 展 と し て の 認 知 度 を 一
層高めるとともに国際的なステイタスの確立を目指すこととする。
2.第5期FOOMAアカデミーの開講
会員企業の高度化並びに技術力の一層の向上と食品機械産業の健全な発
展 に 寄 与 す る こ と を 目 的 に 、第 5 期 F O O M A ア カ デ ミ ー を 開 講 し 、食 品 機
械 産 業 に 従 事 す る 者 に 対 し 、技 術 及 び 経 営 管 理 に 関 す る 教 育 を 行 い 、次 代 を
担う人材の育成に努めることとする。
1
3.安全・衛生化の推進
世 界 的 な 食 の 安 全 性 に 対 す る 意 識 の 高 ま り に 対 応 す る た め 、食 品 加 工 機 械
の 一 層 の 高 度 化 が 求 め ら れ て い る 。食 品 機 械 の 安 全・衛 生 化 を 促 進 す る た め
に は 、I S O の 機 械 安 全 設 計 体 系 に 従 っ て 作 成 さ れ た 、我 が 国 唯 一 の 食 品 機
械に関する標準規格であるJIS B 9650シリーズの普及が最も重要
と考えられる。
そ の た め 、当 会 の 安 全 衛 生 活 動 を 一 元 的 に 検 討 す る「 安 全 ・ 衛 生 企 画 委 員
会 (仮 称 )」を 設 置 し 平 成 1 6 年 度 は 主 に 、食 品 機 械 J I S を 使 用 す る た め の
必 須 活 動 と な る 「 リ ス ク ア セ ス メ ン ト 」 の 業 界 へ の 普 及 ・ 啓 蒙 、 「 EU機 械
指 令 」等 の 海 外 関 連 規 格 ・ 基 準 等 の 収 集 、並 び に 食 品 機 械 J I S に お け る 安
全衛生構造の要求事項について最新の世界動向を踏まえた科学的検証につ
いて取り組むこととする。
4.食品機械の取扱説明書作成ガイドラインに関する調査研究
食 品 機 械 の 設 計 通 則 を 定 め る JIS B 9650で は I S O 12 1 00に
従 い 、 リ ス ク ア セ ス メ ン ト (以 下 R A )の 結 果 に 関 す る 情 報 を 製 品 の 一 部 と
して使用者へ提供することを求めている。平成16年度は、15年度に取
り組んだRA実施マニュアルの成果を引き継ぎ、RAにより明確にした安
全に関する情報の適切な「提供の仕方」について、特別委員会を設立し、
当業界専用の取扱説明書、並びに警告ラベル作成に関する指針について調
査・研究を行う。
なお、当該事業は「RA調査研究委員会」に引き続き、競輪の補助金を
受けて実施することとする。
5.産学官技術交流の促進−研究者データベースの作成
会 員 企 業 に お け る 技 術 力 向 上 と 研 究 機 関 と の よ り 一 層 の 交 流 を 図 り 、産 学
研 究 の 促 進 を 促 す こ と を 目 的 に 、食 品 工 学・機 械 工 学 等 の 分 野 に お い て 会 員
企 業 が 深 い 関 心 を 持 つ 研 究 活 動 を 行 っ て い る 研 究 機 関 、研 究 者 の プ ロ フ ィ ー
ルを調査し、データベースを作成することとする。
6.国際化への対応
中 国 を は じ め と す る ア ジ ア 地 域 は 、将 来 的 に 食 品 機 械 の 大 き な 市 場 と 考 え
ら れ る が 、市 場 情 報 等 の 調 査 活 動 が 行 わ れ て お ら ず 、食 品 産 業 の ニ ー ズ 及 び
実 態 の 把 握 が で き な い 状 況 に あ り 、食 品 機 械 業 界 の 輸 出 が 低 迷( 輸 出 比 率 4
∼ 5 % )に 留 ま る 要 因 で も あ っ た 。今 後 は 、特 に 需 要 が 期 待 さ れ る 中 国 市 場
を 中 心 に 食 品 産 業・食 品 機 械 産 業 の 現 状 を 調 査 し 、中 国 等 ア ジ ア に お け る 食
品機械産業見本市への会員企業の出展を支援するとともに国際食品工業展
のPR活動に努めることとする。
また、海外最新事情視察団を派遣し、現地の食品機械産業見本市と経済事情等
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を視察することにより、国際食品工業展の拡充と現地食品機械ユーザーニーズ等
の調査を行うこととする。
7.工業会活性化事業(会員サービスの充実)
21世紀に対応した新たな工業会活動あるいは業界運営等について新た
な起点に立った事業体制を確立し、業界の一層の発展・振興に資するため、
前 年 度 に 引 き 続 き 会 員 の 参 加 意 識 を 高 め 、工 業 会 事 業 活 動 の さ ら な る 活 性 化
に繋げるよう工業会活性化事業を引き続き実施することとする。
本 年 度 は 特 に 、前 年 度 重 点 項 目 と し て 取 り 上 げ た 企 画 の 内 、( 1 )会 員 の
企 業 活 動 支 援 の た め の セ ミ ナ ー の 開 催 、( 2 )工 業 会 ホ ー ム ペ ー ジ の 充 実 と
会員のIT化対応の推進補助等の事業を推進することとする。
ま た 、前 年 度 ふ ー ま ビ ル 内 に 開 設 し た 会 員 の カ タ ロ グ コ ー ナ ー に 加 え 、各
種相談コーナーの設置等の会員へのサポート機能と関係団体との連携の充
実 に 努 め 、展 示 会 及 び 新 規 事 業 対 応 の た め の 職 員 の 増 員 な ど 事 務 局 機 能 の 強
化を図ることとする。
Ⅱ.委員会活動
1.運営委員会
長 期 的・総 合 的 視 点 に 立 っ て 、当 工 業 会 の 事 業 活 動 の 基 盤 強 化 と 業 界 の さ
ら な る 発 展 に 資 す る た め 業 界 振 興 に 向 け た 諸 策 の 検 討 を 行 い 、以 下 の 事 業 を
積 極 的 に 展 開 す る と と も に 、各 委 員 会 の 調 整 と 政 策 的 な 諮 問 委 員 会 的 な 役 割
を担い理事会の審議事項の総合調整を行うこととする。
(1 ) 各 委 員 会 の 総 合 調 整 を 行 い 、 工 業 会 の さ ら な る 発 展 、 事 業 活 動 の よ り
一 層 の 活 性 化 、会 員 サ ー ビ ス の 充 実 を 図 る こ と と す る 。ま た 、変 化 す る 展
示会事業に的確に対応するため国際食品工業展の今後の新たな展開など
について検討を行うこととする。
(2 ) 工 業 会 の 財 務 に 係 わ る 諸 事 情 を 考 慮 し つ つ 、 平 成 1 6 年 度 予 算 の 収 支
状 況 を 掌 握 す る と と も に 、当 工 業 会 の よ り 一 層 の 発 展 の た め 、財 務 基 盤 の
強 化・充 実 並 び に 財 源 の 確 保 、会 館 の 効 率 的 運 営 と 資 産 の 保 全 に 係 わ る 諸
策の検討を行うこととする。
(3 ) 会 員 の 参 加 意 識 を 高 め 、 工 業 会 事 業 活 動 の さ ら な る 活 性 化 、 業 界 の 一
層 の 発 展・振 興 に 資 す る た め 、前 年 度 日 食 工 創 立 5 5 周 年 を 契 機 に 実 施 し
た工業会活性化事業を引き続き検討し、諸事業を行うこととする。
(4 ) 2 1 世 紀 の 我 が 国 食 品 機 械 業 界 の 発 展 と 工 業 会 活 動 の 基 盤 強 化 及 び 組
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織 の 活 性 化 を 図 る た め 、関 係 官 庁 、関 係 団 体 と の 情 報 交 換 等 を 通 し て 食 品
機械業界に関する諸施策の情報収集及び新事業の企画の検討を行うこと
とする。
(5 ) 政 府 の 抜 本 的 な 構 造 改 革 に 基 づ き 、 会 員 企 業 の 経 営 の 健 全 化 、 企 業 体
質 の 強 化 を 目 指 し 、中 小 企 業 に と っ て 必 要 な 政 策 に つ い て 、今 後 の 優 遇 税
制に関する要望をとりまとめ、関係官庁に働きかけることとする。
2.展示会実行委員会
展 示 会 実 行 委 員 会 を 中 心 に 各 委 員 会 ・ 部 会 と 連 携 し 、
F O O M A J A P A N 2 0 0 4( 国 際 食 品 工 業 展 )を 以 下 の 通 り 実 施 す る 。
ま た 、同 展 終 了 後 は 、そ の 開 催 結 果 を 踏 ま え 、次 回 開 催 に 向 け た 基 本 実 施 計
画の検討、策定を行い、業界のより一層の発展に資することとする。
(1 ) F O O M A J A P A N 2 0 0 4 ( 国 際 食 品 工 業 展 ) 実 施 概 要
開催期間:平成16年6月8日(火)∼11日(金)
会
場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)東展示棟全館
開 催 規 模 : 6 0 0 社 2 ,4 0 0 小 間 ( 目 標 )
来 場 者:110,000人(目標)
(2 ) 出 展 促 進 対 策
広 報 委 員 会 と 連 携 し 、新 聞 ・ 雑 誌 等 へ の 出 展 募 集 広 告 を は じ め 、イ ン タ
ー ネ ッ ト や「 F O O M A J A P A N ニ ュ ー ス 」を 積 極 的 に 利 用 し て 展 示
会 の 最 新 情 報 を 提 供 す る と と も に 、国 内 関 連 展 示 会 へ P R ブ ー ス を 出 展 す
るなどの活動を通し、出展促進を図ることとする。
ま た 、海 外 向 け の プ ロ モ ー シ ョ ン 活 動 と し て は 、国 際 委 員 会 と 連 携 し ジ
ェ ト ロ へ の 協 力 支 援 要 請 、海 外 展 示 会 で の P R 、海 外 媒 体 へ の ニ ュ ー ス リ
リースの発送などを行うこととする。
(3 ) 来 場 促 進 対 策
広 報 委 員 会 、国 際 委 員 会 等 と 連 携 し 、国 内 外 の 関 連 展 示 会 へ の P R ブ ー
ス 出 展 、 新 聞 ・ 雑 誌 等 へ の 来 場 募 集 広 告 、 イ ン タ ー ネ ッ ト ( e-FOOM A ) 等
を 積 極 的 に 利 用 し て 、展 示 会 の 最 新 情 報 を 提 供 し 、来 場 促 進 を 図 る こ と と
する。
(4 ) 搬 入 出 車 両 待 機 場 対 策
東 京 都 に よ る 道 路 建 設 工 事 、共 同 構 工 事 及 び 病 院 建 設 工 事 の た め 、従 来
使用していた東京ビッグサイトの搬出入の際の車両待機場のスペースが
縮 小 か つ 分 散 す る こ と に 加 え 、平 成 1 6 年 4 月 か ら そ の 駐 車 場 借 用 に 当 た
っ て 有 料 と な る こ と か ら 、そ の 対 策 を 検 討 し 、効 率 的 な 運 用 に 努 め る こ と
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とする。
(5 ) 国 際 交 流
国 際 委 員 会 の 企 画 ・ 運 営 の も と 、展 示 会 場 内 に お い て 、海 外 来 場 者 に 対
するインフォメーションブース並びに憩いの場としてインターナショナ
ルラウンジをVIPラウンジとの併用で設置し、海外来場者への便宜を図
る こ と と す る 。ま た 、海 外 出 展 者 及 び 海 外 の 食 品 関 連 業 界 関 係 者 等 と の 相
互 交 流 の た め 、P R ブ ー ス の 提 供 及 び 交 換 を 行 う な ど 、海 外 か ら の 出 展 の
促進と情報交換に努めることとする。
(6 ) 併 催 行 事
同展の魅力の一つとして毎年好評を博している併催行事を継続実施す
る こ と と す る 。特 に 今 回 は 初 日 に ヒューマノイドロボット「ASIMO」を呼
び、来場者の促進を促すことする。また、前 回 に 続 き 送 迎 用 シ ャ ト ル バ ス の
運 行 、館 内 全 通 路 の カ ー ペ ッ ト 敷 設 、V I P ラ ウ ン ジ( イ ン タ ー ナ シ ョ ナ
ル ラ ウ ン ジ 兼 用 )の 設 置 な ど 、出 展 者 ・ 来 場 者 サ ー ビ ス の 一 層 の 充 実 を 図
ることとする。主な併催行事は以下の通り。
①アカデミックプラザ及び産学交流会
技 術 委 員 会 の 企 画・運 営 の も と 、展 示 会 場 内 に お い て 、国 内 外 の 大 学 ・
政 府 機 関・研 究 所 等 の ポ ス タ ー セ ッ シ ョ ン 形 式 に よ る 食 品 関 連 技 術 の 成
果 発 表 の 場 と し て ア カ デ ミ ッ ク プ ラ ザ を 開 催 し 、出 展 者・来 場 者 に 対 し
て最新 技術 に関す る 情報提 供を 行う 。ま た「 食品の 鮮度 保持 技術 」をテ
ーマに特別コーナーを設置し、業界の抱える課題に対応するとともに、
会期3日目夕刻に交流会を開催する。
②プレゼンテーションセミナー
青年部の運営のもと東展示場内特別会場において、6月9日から1 1
日 の 3 日 間 、出 展 者 の 製 品 情 報 や 新 技 術 発 表 の 場 と し て プ レ ゼ ン テ ー シ
ョンセミナーを開催する。
③関連団体等との連携セミナー
○フォーラム2004(共催)
「食と技術・安全・環境」をテーマに学術研究とインダストリー開
発 研 究 の 融 合 を 図 り 、食 品 機 械 工 業 の 技 術 力 向 上 に 資 す る た め 、日 本
食 品 工 学 会 と 共 同 で 6 月 8 日( 火 )に 特 別 会 場 に お い て フ ォ ー ラ ム を
開催することとする。
○美味技術研究会シンポジウム(共催)
「 調 整 加 工 技 術 か ら お 米 の 美 味 し さ を 探 る 」を テ ー マ に 美 味 技 術 研
究会と 連携 して 、6 月8日(火 )に 東展 示場内 特別 会場に お いてシ ン
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ポジウムを開催する。
○AIB FOOMA特別講演会(共催)
「 こ れ か ら の フ ー ド ビ ジ ネ ス と 食 の 安 全 」を テ ー マ に A I B 日 本 同
窓 会 と 連 携 し て 6 月 9 日( 水 )に 特 別 会 場 に お い て 講 演 会 を 開 催 す る 。
○ S Q F (Sa fe Qu al ity
F ood) ミ ニ シ ン ポ ジ ウ ム ( 後 援 )
「 食 の 安 全 と 品 質 認 証 シ ス テ ム の 新 展 開 」を テ ー マ に 日 本 農 業 施 設
学会と 連携 して 、6 月8日(火 )に 東展 示場内 特別 会場に お いてミ ニ
シンポジウムを開催し、食の安心・安全に関する情報の提供を行う。
④ステージイベント
青 年 部 、広 報 委 員 会 と 連 携 し 、憩 い の 場 と し て ガ レ リ ア 内 に 特 設 ス テ
ー ジ を 設 置 し 、日 替 わ り で ト ー ク シ ョ ー や 音 楽 演 奏 な ど の ア ト ラ ク シ ョ
ンを実施する。
⑤ Tea
Seminar
青 年 部 の 企 画 ・ 運 営 の も と 展 示 場 内 特 別 会 場 に お い て
“ Tea Seminar”と 題 し た 美 味 し い お 茶 の 淹 れ 方 、お 茶 の 楽 し み 方
を 学 ぶ ス ペ ー ス を 設 け て 来 場 者 サ ー ビ ス に 努 め る こ と と す る 。実 施 に 当
たって は、紅茶 イン ストラ クタ ーと(社 )日 本映画 俳優 協会 の協力 を得
ることとする。
(7 ) 開 催 祝 賀 レ セ プ シ ョ ン
昨 年 に 続 き 開 会 祝 賀 レ セ プ シ ョ ン を ホ テ ル 日 航 東 京 に お い て 、6 月 8
日初日の夕刻に開催することとする。
(8 ) F O O M A J A P A N 2 0 0 5 ( 国 際 食 品 工 業 展 ) の 準 備
F O O M A J A P A N 2 0 0 4( 国 際 食 品 工 業 展 )終 了 後 は 、そ の
実施結果を踏まえ、次回国際食品工業展の準備に着手することとする。
3 . 安 全 ・ 衛 生 企 画 委 員 会 (仮 称 )
食品安全基本法の制定、食品衛生法の改正、さらに食品安全委員会の設
置により食の安全衛生管理方法の推進が求められる中で、食品機械の衛生
設計についても同様に、従来以上に責任が求められている。また、食品製
造作業中における労働災害の発生も依然高い状況が続いている中で、欧米
においても産業機械の安全・衛生化に向けた要求が一層厳しくなってきて
いる。このような国内外の状況の変化に対応し、食品機械産業の安全化対
策 の 向 上 と H A C C Pな ど の 衛 生 化 に 取 り 組 む 食 品 産 業 の 支 援 を 行 う た め
に、「安全・衛生企画委員会(仮称)」を設置する。当委員会は、安全・
衛 生 に 特 化 し た テ ー マ ご と に 特 別 委 員 会 を 組 織 し 、事 業 全 体 の 実 施 ・ 運 営
を管理することを主目的とする。
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平成16年度は、以下の事業について取り組むこととする。
(1 ) J I S 規 格 の 普 及
機械安全規格作成に関する国際指針ISO/IECガイド51に従
い 、平 成 1 0 年 よ り 食 品 機 械 関 連 J I S で あ る J I S B 9 6 5 0 シ リ
ー ズ の見直しに着手しており、平成15年3月より順次成立しつつある。
16年3月には新たに以下の3規格が成立する見込みであることから、
これら改正JISの業界への普及を目的とした説明会を実施する。
〔平成16年3月成立予定規格〕
・ JIS B 965 5「 製 粉 機 械 の 安 全 及 び 衛 生 に 関 す る 設 計 基 準 」
・ JIS B 965 7「 飲 料 加 工 機 械 の 安 全 及 び 衛 生 に 関 す る 設 計 基 準 」
・ JIS B 965 8「 精 米 麦 機 械 の 安 全 及 び 衛 生 に 関 す る 設 計 基 準 」
(2 ) 国 際 規 格 と の 整 合 化 と 検 証
現在ISOには食品機械の構造規格を審議するTC( T e c h n i c a l
C o m m i t t e e )は 存 在 し な い が 、近 い 将 来 、I S O 内 に 食 品 機 械 T C
が 設 立 さ れ る 可 能 性 が 高 ま っ て き て い る 。そ の 際 、す で に ガ イ ド 5 1 に
従った規格を整備しているEN規格が一斉に提案されることが予想さ
れる。
現 在 の JIS 通 則 は 、 原 案 作 成 か ら す で に 5 年 以 上 経 過 し て い る こ と か
ら 、将 来 I S O に お け る 食 品 機 械 規 格 の 審 議 の 場 に お い て 、我 が 国 の 考
えを提 案で きるよ う 、食 品機械 業界 だけ でなく 、食 品メ ーカ ー、学術界
等に広く支援を求め、次の事業に取り組むものとする。
① 最 新 の 世 界 動 向 を 踏 ま え た 安 全・衛 生 基 本 構 造 に 関 す る 科 学 的 検 証
②海外の技術情報、機械指令、関連規格などの調査・収集
(3 ) リ ス ク 評 価 ・ 管 理 に 関 す る 事 業 の 推 進
機 械 安 全 の 設 計 概 念 を 定 め る I S O 1 2 1 0 0 に お い て 、
ISO/JIS の 機 械 安 全 規 格 を 利 用 す る た め の 前 提 と し て 、 リ ス ク ア セ
スメン ト( 以下 RA )の 実施が 要求 され ている 。食 品機 械産 業界に おけ
る I S O /J I Sの 更 な る 普 及 を 目 的 に 、食 品 機 械 産 業 専 用 R A の 普 及 ・
定着を図ることとする。
(4 ) 品 質 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム (Q M S )構 築 支 援
平成15年3月に食品機械産業専用に当会が開発したQMSを業界
へ 広 く 告 知 し た 。食 品 機 械 産 業 界 に お い て 今 後 、Q M S 構 築 に 関 す る 取
り 組 み が 更 に 広 が る と 考 え ら れ る こ と か ら 、こ の よ う な 企 業 活 動 を 支 援
す る た め 、食 品 機 械 産 業 に お け る 経 験 豊 富 な 主 任 審 査 員 に 協 力 を 依 頼 し 、
今年度も継続して会員企業のための無料相談サービスを実施すること
とする。
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4.FOOMAアカデミー運営委員会
食品機械産業の技術者を対象に、技術及び経営管理に関する教育を行い、
次 代 を 担 う 人 を 育 成 す る 教 育 機 関 と し て 、F O O M A ア カ デ ミ ー の さ ら な る
充 実 を 図 る と 共 に 、継 続 し た 開 催 を 行 う た め 、以 下 の 事 業 に 取 り 組 む も の と
する。
(1 ) 第 5 期 F O O M A ア カ デ ミ ー の 検 討
第5期FOOMAアカデミーは、開催時期や受講料といった基本事項
については第4期の内容を受け継ぐものとする。構成科目については、
受 講 者 並 び に 派 遣 企 業 、担 当 委 員 か ら 得 た ア ン ケ ー ト を も と に 、内 容 及
び 時 間 配 分 等 の 部 分 修 正 を 行 い 、当 業 界 が 求 め る 講 座 を 目 指 し 、一 層 の
改善を図るものとする。
(2 ) 第 5 期 F O O M A ア カ デ ミ ー 開 講 準 備 作 業
第5期FOOMAアカデミーを開講するため、「講師依頼」「パンフレット
作成 」 「 テ キ ス ト 作 成 」 な ど の 一 連 の 作 業 を 作 業 ス ケ ジ ュ ー ル に 遅 延 な
く進めることとする。
(3 ) 第 5 期 F O O M A ア カ デ ミ ー の 開 催
第5期FOOMAアカデミーの実施概要予定は次の通り。
① 開
催:平成17年2月
② 会
場:(社)日本食品機械工業会
4階
③ 募集人数:24名
④ 受 講 料:正会員100,000円、正会員以外130,000円
(4 ) 第 6 期 F O O M A ア カ デ ミ ー の 検 討
第 5 期 F O O M A ア カ デ ミ ー の 検 討 ・開 催 準 備 と 平 行 し 、過 去 4 回 の
実 施 結 果 を 踏 ま え 、第 6 期 F O O M A ア カ デ ミ ー の 科 目・運 営 方 法 等 を
はじめとする見直しを行うこととする。
5.技術委員会
会 員 企 業 の 技 術 力 の 向 上 、食 品 機 械 の 安 全 化 ・ 衛 生 化 の 推 進 、産 学 の 研 究
活 動 の 促 進 、食 品 機 械 業 界 を 取 り 巻 く 諸 問 題 に 対 応 す る た め 、以 下 の 事 業 に
取り組むこととする。
(1) 一般事業
①会員企業の技術力向上に有用な技術情報の収集と普及活動に努めることとす
る。
②食品工学・機械工学等の技術分野における専門知識の深化を目的とした研修
会、時期的・社会的要請に即応したテーマによる講習会等を企画・運営し、会
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員企業に対し広範な技術的支援を行うこととする。
③会員企業に対する技術支援活動並びに産学共同研究の交流促進を図るため、
食品工学・機械工学等の分野に関わる研究者ガイドを作成することとする。
④食品機械の安全・衛生の一層の向上を図るため、技術に関する情報の収集機
械設計等の分野での技術的な支援を目的として研修会を実施する。
⑤各種製造業の工場・研究施設等の視察を実施し、会員企業の技術的課題に応
えることとする。
(2) 展示会に係わる連携事業
①国際食品工業展と連携し、同展のステイタスアップ、来場促進、産学共同の
研究体制の構築を図ることを目的として、アカデミックプラザを開催すること
とする。
②アカデミックプラザにおいて海外の大学・研究機関等との交流を通じて、国
際的な産学研究交流の促進を図ることとする。
③2004国際食品工業展において、学術研究とインダストリー開発研究の融
合を図り、業界の技術力向上に資するため、日本食品工学会と共同で技術フォ
ーラム「食と技術・安全・環境」を特別会場において開催することとする。
④アカデミックプラザで発表された食品工学・機械工学における研究テーマ等
のうち、とりわけ食品機械業界の発展に寄与するものと認められる研究に対し
ては、これをFOOMA研究助成制度として支援することにより、会員企業の
技術力向上を図ることとする。
なお、平成15年度より実施の研究助成に係る成果報告会と平成16年度よ
り実施の研究助成に係る中間報告会を開催するとともに、これらの研究成果に
関する今後の実用化、応用化に向けた検討を行うこととする。
⑤大学・研究機関等に対するアカデミックプラザへの参加促進のため、今年度
も引き続き日本食品工学会と積極的に携わることにより、食品工学に係る産学
の研究交流活動を推進することとする。
6.広報委員会
会員企業、食品関連業界・関係機関、展示会出展者及び来場者に対して、当工業
会の事業活動を積極的に広報するとともに、工業会、関係業界並びに展示会の発展、
地位向上に資するために以下の事業を実施する。
(1) 一般事業
①日食工事業活動のPRを積極的に行うために工業会機関誌「ふーま」(季刊)
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の83号、84号を発行し、会員企業、食品関連業界・関係機関等に対して広
く配布し広報を行う。また、有効媒体として、その内容の充実を継続的に努め
ることとする。
②政治・経済・社会分野における著名な方を講師として招き、会員企業や展示
会の出展者、食品関連業界に携わる人々への啓発に役立つ時局講演会を開催す
ることとする。
③会員企業の情報化機能の推進に資するため、工業会の事業活動等についてイ
ンターネットを利用し、広く情報を提供するとともに、工業会への入会、会員
企業の広報の一助となるように、さらに有効な利用方法について検討、改訂し
ていくこととする。
④工業会の概要を広報する「日食工ガイド」(2002年1月作成)について、
作成後2年が経過して現状にそぐわない点があるため、内容を精査し改訂を行
うこととする。
(2) 展示会に係わる連携事業
①展示会実行委員会・青年部と連携して、ステージイベントの食文化人トーク
ショーの検討、運営を行う。
②国際食品工業展の出展・来場促進広告の出稿媒体の検討、2006年展示会
メインビジュアルの候補選考等、出展促進・来場促進活動を行うこととする。
③展示会特集号「ふーま」81号、82号を展示会会期前後に発行し、国際食
品工業展の情報提供を行う。
④展示会実行委員会と連携して、工業会ホームページを利用し展示会の開催案
内、開催結果等の情報を出展者、来場者、出展検討中の方へ提供し、展示会の
情報化に資することとする。
7.国際委員会
食品機械業界のグローバル化への対応と国際食品工業展のさらなる国際
化推進のため、以下の事業を展開することとする。
(1) 一般事業
①諸外国との業界間ネットワークを形成し、業界レベルでの意見交換及び産業
協力等を推進するため、海外の食品関係諸団体との相互交流を推進することと
する。
②ジェトロ海外事務所等の機能を活用し、欧米地域の食品機械産業に係わる市
場情報等の調査活動を行い、会員への周知を図ることとする。
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③拡大する中国経済(2003年の経済成長率9.1%)への対応を図るため、
中国の食品産業・食品機械産業の現状調査と中国の将来に内在する種々の要素
を踏まえた的確な市場情報と工場進出・部品調達等に資する調査分析に努める
こととする。
④開発途上国における食品機械の利用・維持管理等に関する技術支援の要請が
あった際には、当該技術協力の方策について検討を行い対応を図ることとする。
(2) 展示会に係わる連携事業
①海外の食品関係諸団体及び海外メッセに対してブース交換ないしブース提
供の申し入れを行い、海外の食品関係諸団体及び海外メッセとの相互交流の促
進を図るとともに、国際交流会の開催を通じて、国際食品工業展並びに食品機
械業界の国際化を推進するものとする。
②海外来場者に対するインフォメーションブース及び商談並びに情報交換等
の場としてインターナショナルラウンジを運営し、今後の来場促進を図ること
とする。
③ジェトロ海外事務所職員の研修生を国際食品工業展に招聘することにより、
食品機械業界関係者との交流促進と国際食品工業展の認知度向上に努めるこ
ととする。
④中国等海外の食品機械産業見本市において、会員企業とともに出展し、また
ジェトロ等が組織する日本ブースへの参加を通じて国際食品工業展等に関す
るP R 活動 を行 う こと によ り、 海 外か ら の出 展・ 来場 促 進と 海 外 市 場 へ の 進
出を図ることとする。
⑤ 中 国 等 に 最 新 事 情 視 察 団 を 派 遣 し 、現 地 の 食 品 機 械 産 業 見 本 市 と 経 済 事 情
等 の 視 察 を 行 う こ と に よ り 、国 際 食 品 工 業 展 の 拡 充 と 現 地 食 品 機 械 ユ ー ザ ー
ニ ー ズ 等 の 調 査 を 実 施 す る こ と と す る 。ま た 、ア ジ ア 地 域 を 中 心 と す る 食 品
機械産業見本市に関する調査活動に努めることとする。
Ⅲ.青
年
部
次代の経営、管理者の育成と部会員の親睦を図り、日食工の発展に資する
ため以下の事業を行うこととする。
(1) 一般事業
①次 世 代 の 経 営 、 管 理 者 の 育 成 と 部 会 員 の 親 睦 を 図 る た め 、 勉強会や
講 演 会 、体 力 強 化 に 関 す る 事 業 の 推 進 に 努 め る こ と と す る 。ま た 、会 員 会
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社 の 工業会活動への積極的参加を促進するための諸策の検討を行うこと
とする。
○国内研修会
ユ ー ザ ー 会 社 及 び 会 員 会 社 等 を 訪 問 し 、ユ ー ザ ー 及 び 会 員 企 業 の 最 新
情 報 の 収 集 に 努 め る 。ま た 、懇 親 会 ・ ゴ ル フ コ ン ペ を 実 施 し て 参 加 者 の
親睦を深める。
○海外研修会
国 際 委 員 会 と 合 同 で 海 外 の 食 品 機 械 関 連 の 展 示 会 、ユ ー ザ ー 工 場 な ど
を対象にした現地の最新事情の収集を行う。
○夏山登山
参 加 者 の 体 力 強 化 と よ り 一 層 の 親 睦 を 深 め る た め 、8 月 後 半 に 夏 山 登
山を実施する。
○講演会・勉強会
ユ ー ザ ー 業 界 、異 業 種 交 流 等 様 々 な 視 点 か ら テ ー マ を 選 び 講 演 会 ・ 勉
強会の開催と関係団体との交流を行う。
(2 ) 展 示 会 に 係 わ る 連 携 事 業
① 出 展 者 等 か ら 展 示 会 に 関 す る 意 見 ・ 要 望 を 収 集 し 、問 題 点 等 の 検 討 を 行
い 、出 展 者 ・ 来 場 者 へ の サ ー ビ ス 向 上 に 努 め る と と も に 、各 行 事 の 円 滑 な
運営に協力することとする。
② 青 年 部 担 当 行 事 と し て 、広 報 委 員 会 と 連 携 行 事 と な る ス テ ー ジ イ ベ ン ト
の 企 画 ・ 運 営 や プ レ ゼン テ ー ショ ン セ ミナ ーの 運 営 を行 う 。 また 、展 示 場 内特
別 会場 に お い て 、 “ T e a
Seminar”と題した併催行事の企画・
運 営 を 行 う こ と と す る 。な お 、同 企 画 実 施 に 当 た っ て は 、( 社 )日 本 映 画
俳 優 協 会 の 協 力 を 得 て 、同 協 会 所 属 の ゲ ス ト を 迎 え て 紅 茶 イ ン ス ト ラ ク タ
ー に よ る ト ー ク と 紅 茶 の 淹 れ 方 の 実 演 を 見 せ る ほ か 、ユ ー ザ ー 業 界 の 協 力
を仰ぐこととする。
③FOOMA
JAPANのより一層の向上を図るため国内外の展示会
の視察及びコンベンションアドバイザーを招いた勉強会等を実施するこ
ととする。
Ⅳ.食品機械の安全・衛生化対策
1.JIS規格の改正
平成10年度より現行の食品機械関連JISをISO12100等の機
械 安 全 I S O に 対 応 さ せ る と 共 に 、欧 米 諸 国 の 主 な 安 全 衛 生 規 格 の 要 求 レ ベ
ルに合わせるための改正作業に取り組み、平成14年度に完了した。
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平成16年度は、(財)日本規格協会より協力を得て、以下の改正原案に
つ い て 様 式 の 修 正 、並 び に 関 連 規 格 と の 整 合 性 調 査 等 の 最 終 修 正 を 行 い 、経
済産業省に対し改正手続きを行うものとする。
・ JIS B 9651「 製 パ ン 機 械 の 安 全 及 び 衛 生 に 関 す る 設 計 基 準 」
・ JIS B 9652「 製 菓 機 械 の 安 全 及 び 衛 生 に 関 す る 設 計 基 準 」
・ JIS B 9654「 水 産 加 工 機 械 の 安 全 及 び 衛 生 に 関 す る 設 計 基 準 」
・ JIS B 9655「 製 め ん 機 械 の 安 全 及 び 衛 生 に 関 す る 設 計 基 準 」
2.警告ラベル頒布事業
製 造 物 責 任( P L )法 の 施 行 を 契 機 と し た 安 全 化 に 対 す る 社 会 的 意 識 の 高
ま り に 対 応 す る と 共 に 、会 員 企 業 の P L 法 対 策・食 品 機 械 の 安 全 対 策 支 援 の
一 環 と し て 、「 安 全 確 保 の た め の 表 示 に 関 す る ガ イ ド ラ イ ン 」に 準 拠 し た 業
界 共 通 の 警 告 ラ ベ ル を 作 成 し て い る 。平 成 1 6 年 度 も 関 連 1 0 団 体 の 会 員 企
業を中心に警告ラベルの頒布を引き続き実施することとする。
Ⅴ.食品機械の取扱説明書作成ガイドラインに関する調査(委託補助事業)
機 械 安 全 を 定 め た I S O 1 2 1 0 0 ( 機 械 類 の 安 全 性 − 基 本 概 念 ) で は「 取 扱
説 明 書 」は 製 品 の 一 部 と し て 考 え ら れ て い る 。こ の 取 扱 説 明 書 は 、リ ス ク ア セ
ス メ ン ト (以 下 R A )結 果 等 の 製 品 情 報 の 顧 客 へ の 伝 達 手 段 と し て も 重 要 な ツ
ールとして位置づけられることから、取扱説明書に関する要求は、 ISO1
2100だけでなくJIS B 9650(食品機械の設計基準通則)や、厚
生 労 働 省 よ り 公 表 さ れ た“ 機 械 の 包 括 的 な 安 全 基 準 に 関 す る 指 針 ”に お い て も
取 り 上 げ ら れ て い る 。そ の た め「 取 扱 説 明 書 」は 、近 年 P L 問 題 と も 密 接 に 関
係する重要な要素として、認識が広がりつつある。
以上のことから、食品機械業界の振興、及び「食」の安全確保の一助とす
るため、以下の事業に取り組み、食品機械専用「取扱説明書作成ガイドライ
ン」の作成を行うものとする。なお、当事業は競輪の補助金を受けて実施す
る。
(1) 最近の我が国におけるPL訴訟の判例における判断基準を中心に、取扱説明
書に必要な情報、表記方法、構成について調査研究を行うこととする。
(2) 欧 米に お ける 取 扱説 明書 、 並び に製 品 情報 に関 す る法 律や 規 格に 関す る調
査を行うこととする。
(3) 食 品 機 械 の ユー ザ ー が必 要 と す る 一 般 的 な 機械 情 報 に 関 す る 調 査 を行 うこ
ととする。
(4) 上 記 の 各 種 調査 結 果 に基 づ き 、 各 企 業 が 取 扱説 明 書 を 作 成 す る 際 の指 針と
なる食品機械産業専用の「PL対応取扱説明書作成ガイドライン」を作成する
こととする。
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(5) 作 成 し た ガ イド ラ イ ンの 意 図 し な い 解 釈 に より 、 誤 っ た 運 用 が 行 われ るこ
とを防止すると共に、当ガイドラインを業界に広く告知するため、東京・大阪
において、講習会を実施する。
Ⅵ.工業会活性化事業
21世紀に対応した新たな工業会活動の確立を目的としたアンケート調査
結果や前年度創立55周年記念事業として行った親睦会での意見などに基づ
き 、今 後 の 工 業 会 事 業 あ る い は 業 界 運 営 等 に つ い て 新 た な 起 点 に 立 っ た 事 業 体
制の確立を図り、会員の参加意識を高め、工業会事業活動のさらなる活性化、
業 界 の 一 層 の 発 展・振 興 に 資 す る た め 工 業 会 活 性 化 事 業 を 引 き 続 き 実 施 す る こ
ととする。
実 施 に 当 た っ て は 、前 年 度 重 点 課 題 と し て 取 り 上 げ た 7 項 目 ① 事 務 局 機 能 の
充 実 、② 会 館 の 有 効 活 用 、③ 正 会 員 代 表 者 を 対 象 に し た 親 睦 会 、④ 業 界 ・ 会 員
の P R ビ デ オ の 制 作 ・普 及 、⑤ 技 術 ア ド バ イ ザ ー 等 各 種 相 談 員 の 設 置 、⑥ 企 業
セ ミ ナ ー 、⑦ そ の 他( I T 化 対 応 等 )の う ち 、本 年 度 は「 会 員 企 業 活 動 支 援 の
た め の セ ミ ナ ー 」や「 工 業 会 ホ ー ム ペ ー ジ の 充 実 と 会 員 企 業 の I T 化 対 応 へ の
推 進 補 助 」等 に 関 す る 企 画 を 推 進 す る と と も に 、展 示 会 及 び 新 規 事 業 対 応 の た
め必要に応じて職員の増員を行って事務局機能の充実に努めることとする。
ま た 、前 年 度 ふ ー ま ビ ル 内 に 開 設 し た 会 員 カ タ ロ グ コ ー ナ ー の 有 効 活 用 や 相
談 窓 口 の 設 置 な ど 会 員 へ の サ ポ ー ト 機 能 と 関 係 団 体 と の 連 携 の 充 実 を 図 り 、事
務局強化に努めることとする。
Ⅶ.支
部
会
1.地域別部会
東 部・中 部・西 部 各 支 部 に お い て 支 部 ご と に 活 性 化 と 会 員 サ ー ビ ス の た め 、
セ ミ ナ ー ・懇 親 会 の 場 を 設 け 、情 報 交 換 会 等 を 実 施 す る こ と に よ り 会 員 相 互
の交流促進に努めることとする。
2.業種別部会
業種ごとに多様化した課題や要求への対応策等を検討するため、精米麦・
製 粉 機 械 部 会 、製 め ん 機 械 部 会 、製 パ ン 製 菓 機 械 部 会 、飲 料 機 械 部 会 、肉 類 ・
水産加工機械部会等を中心とした業種別部会活動を必要に応じて展開する
ことにより、食品機械業界の発展に資することとする。
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Ⅷ.その他事業
1.食品機械の機種別販売額・輸出額統計調査
会 員 企 業 の 経 営 指 針 と し て の 活 用 を 図 り 、工 業 会 活 動 及 び 業 界 の 将 来 ビ ジ
ョ ン の 策 定 等 に 反 映 さ せ る た め の 基 礎 資 料 と す る こ と を 目 的 と し て 、会 員 企
業 を 対 象 に 四 半 期 ご と に 食 品 機 械 の 機 種 別 に よ る 販 売 額・輸 出 額 に 係 る 調 査
を行うこととする。
2.中小企業信用保険法第2条第3項第5号に係る特定業種の指定
国内の景気動向等の要因により、特に著しい影響のある業種については、
中小企業信用保険法第2条第3項第5号に係る特定業種指定のための申請
を行い、同制度の利用促進に努めることとする。
3.投資促進税制等利用の推進
現 行 の 中 小 企 業 投 資 促 進 税 制 、新 た に 制 度 が 充 実 し た I T 投 資 促 進 税 制 並
び に 研 究 開 発 税 制 等 企 業 に と っ て 必 要 な 政 策 に つ い て 、工 業 会 機 関 誌 等 を 通
じてその周知に努めることとする。
4.輸出・国内PL保険
平 成 7 年 7 月 1 日 に 施 行 さ れ た 製 造 物 責 任( P L )法 に 対 応 し 、当 該 機 械
の 万 一 の 損 害 賠 償 の 発 生 に 対 し 、会 員 企 業 の 救 済 を 図 る た め 団 体 輸 出 P L 保
険( 平 成 1 6 年 4 月 1 日 よ り 1 カ 年 )並 び に 団 体 国 内 P L 保 険( 平 成 1 6 年
9 月 1 日 よ り 1 カ 年 )制 度 へ の 加 入 促 進 活 動 を 継 続 実 施 し 、会 員 企 業 へ の よ
り有利なPL法対策に供することとする。
5.懇話会、賀詞交歓会の開催と「日食工だより」の発行
会 員 サ ー ビ ス の 拡 充 を 図 り 、当 工 業 会 の 健 全 か つ 安 定 的 な 発 展 に 寄 与 す る
た め 、新 年 行 事 と し て 新 春 懇 話 会 、賀 詞 交 歓 会 の 開 催 や 毎 月「 日 食 工 だ よ り 」
を発行しタイムリーな情報提供に努めることとする。
6.CD−ROM版最新日本の食品機械総覧の発行
会員サービスの向上と資料としての利便性の向上を図るため、従来隔年
で紙媒体にて発行してきた「最新日本の食品機械総覧」を本年6月の
FOOMA JAPAN 2004の 開 催 に 合 わ せ C D − R O M 版 で 発 行 す る こ と
とする。
7.HPの拡充と事務局業務の効率化
当 工 業 会 ホ ー ム ペ ー ジ の 見 直 し を 図 り 、よ り 効 果 的 な イ ン タ ー ネ ッ ト 環 境
の 整 備 を 行 う と と も に 事 務 局 業 務 の 効 率 化 を よ り 一 層 推 進 し 、会 員 サ ー ビ ス
の向上に資することとする。
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