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REPLICATE
バックアップの効率化を実現できる
仮想テープライブラリ
HP StorageWorks
Virtual Library System(VLS)
はじめに
企業において、事業継続を考える上でITシステムは全ての業務の根幹であるといって
も過言ではありません。企業内のデータ量は毎年増え続け、
「データ爆発」というキー
ワードももはや現実のものと捉えることができます。企業を悩ます「データ量の増大」
を解決し、
「バックアップの効率化」を実現できるソリューションが仮想テープライブラ
リという選択肢です。
■クラウド時代の進展に伴い、ますます高まるデータセンターの重要性
2009年に大きく落ち込んだ出荷容量の成長率も、2010年から
▼企業データの増加比率
は回復基調に入り、年率40%以上の成長率に回復すると調査会
社では予測されています。
国 内ディスクストレージシステムの 出 荷 容 量 は、2005年 が
186.3PB(ペタバイト)で、2001年の3.9倍となり、2009年は
599.9PBで、2005年の3.2倍の規模に達した。また、2014年の
出荷容量は3,933.8PBで、2009年の6.6倍に達すると予測され
爆発的
増加
ています。
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
■ 企業のストレージ投資の重点項目
「データ量増大への対応」は回
▼ストレージ投資の重点項目
答率42.0%で他の項目を大き
!
く引き離しており、データ量の
データ量増大!
増大に対応した投資や管理体
制の構築が国内企業にとって
は、従来以上に重要な課題に
バックアップ効率化の
見直しが必要!
!
なっています。
0
10
20
30
40
50 (%)
効率化に最適なHPの仮想テープライブラリ製品
仮想テープライブラリとは、ディスク製品上にテープ装置を仮想
なバックアップの効率化に最適な大規模環境向けのVLSファミリ
的に再現
(エミュレート)する製品です。テープバックアップの簡
があります。
単な運用を活かしつつ、ディスクバックアップによる信頼性や管
HPの仮想テープライブラリ製品は、バックアップの効率化を図る
理性の向上を実現します。既存のデータ保護環境に適合するの
ための「重複排除技術」
と事業継続のための遠隔データ保管を実
で、バックアップソフトウェアや監視ポリシーを変更する必要があ
現する
「低帯域データ複製
(低帯域レプリケーション)技術」を備
りません。HPの仮想テープライブラリには、小規模∼中規模環境
えています。
向けのD2D Backup SystemファミリとSAN環境における複雑
2
(ディスクベースデータ保護)製品
■ HP 仮想テープライブラリ
〈データーセンターやリモートオフィス向け〉
D2D Backup System ファミリ
•D2D2500シリーズ •D2D4106シリーズ •D2D4112シリーズ •D2D4312シリーズ •D2D4324シリーズ
StoreOnce(動的)重複排除(Dynamic deduplication)
+
低帯域レプリケーション
全ての製品にHP StoreOnce重複排除機能が標準装備、低帯域レプリケーションもライセンスで追加可能、バック
アップアプリケーションから見たときにVTLもしくはNAS targetとして機能します。
•ユーザー領域1.5TB ∼ 72TB •小規模∼中規模向け •中規模データセンター
VLS12200シリーズ
VLS9200シリーズ
D2D4324シリーズ
•大容量モデル
•ユーザー領域
18TBから72TB(upgrade時)
D2D4312シリーズ
•ユーザー領域
9TBから36TB(upgrade時)
D2D4112シリーズ
•ユーザー領域
9TBから18TB(upgrade時)
D2D4106 シリーズ
HP VLS ファミリ
•VLS9200シリーズ •VLS12200シリーズ
•ユーザー領域
4.5TBから9TB(upgrade時)
加速的重複排除(Accelerated deduplication)
+
低帯域レプリケーション
D2D2500シリーズ
クリティカル、大規模環境向け加速的重複排除、低帯域レプリケーションは共にライセン
スで追加可能
•エントリーレベル
•ユーザー領域
1.5TBまたは3TB
•シングルまたはマルチノードシステム(VLS9200) •大容量(スケーラブル)、高性能 •大規模データセンター •大規模 FC SANs
大規模環境、データセンターにおけるバックアップ効率化に最適なHP VLS( Virtual Library System)による課題解決
課題
HP Virtual Library Systemによる課題解決
現状
バックアップ
ウィンドウ不足
• 不確実な状態での運用継続
• バックアップ中の業務の性能劣化
• 数々のバックアップ失敗の報告
• バックアップ性能の改善
• バックアッププロセス自体の信頼性向上
低速なリストア
• ストレージ業務の負荷を増大
• 生産性の低下を容認
• ストレージ業務やヘルプデスク業務の簡素化
•リソースの最適化による生産性の向上
非効率なメディア
カートリッジの利用
• 無駄なテープメディアの購入
• オフサイト保管サービスへの負担大
• テープコピー数の削減
• メディアの効率的利用
扱いづらい
ソリューション
• バラバラとしたソリューション
• 煩雑なバックアップ管理業務
• スケーラブルな容量拡張
• 多様なバックアップアプリケーションへの対応
• データ重複排除機能の活用
• データ自動移行の活用
■ VLS構成例
VLS9200 シングルノード(1U Node)構成例
VLS12200 4Gb Gateway 構成例
4 Gb FC target ports
Production SAN
VLS9200 Node(1U)
VLS Entry-Level Connectivity Kit
Node 1
・
・
・
Node 2
Node n
Base Virtual Library System
・
・
・
追加 Capacity Shelf
EVA 1
内部FC接続
内部ネットワーク
SASリンク
EVA 2
EVA n
VLS12200 Gateway
3
バックアップの効率化を図る
データ重複排除(Data Deduplication)
■ HP VLSが提供する重複排除技術とは
重複排除とは?
(SNIA※の定義)
重複排除のメリットとは?
•データセットやI/Oストリームをサブファイルレベルで吟味
し、一意のデータのみを保存したり送信するプロセスです。
•重複の定義は重複を評価、識別、追跡、および排除するた
めに使用される方式により決定します。
•バックアップデータを保存するために有効容量を増加させる
ことができる。
•VLS / 仮想テープにデータを長期間保持が可能。
•速いリカバリーと高いサービスレベルを実現できる。
•重複排除プロセスには追跡情報の更新、新規で一意の
データの保存や送信、あらゆる重複データの排除が含ま
れます。
※SNIA:ストレージネットワーキング・インダストリ・アソシエーション
(Storage Networking
Industry Association 略称=SNIA)はSAN/NAS関連では世界最大の業界団体。
1997年に非営利団体として米国にて発足し、ストレージネットワーキング・ソリューショ
ンが幅広い市場に浸透するための教育、啓発、標準化を中心に活動している。
•データの低帯域複製により、優れた災害保護を可能にする。
•テープの物理的な管理と移動の必要性をなくすことができる。
•運用コストの削減が可能。
■ データを50分の 1のストレージ容量に格納
バックアップデータをディスクに長期間残すことが可能
•オンラインディスク上にバックアップデータを保持し続けるこ
とで、即時のリストア要求に対応することができる
データ保護
環境を変え、
効率的に
利用
ストレージ領域を効果的に活用
•バックアップのGB単価の削減
低帯域でのデータ複製を実現
•低コストでの接続
•物理テープのサイト間搬送が不要
■ブロックレベルのデータ削減
•バックアップデバイスに対して書き込まれるデータブロックを
▼データ重複排除による累積的な削減効果例
(TB)
先回までに保存されているデータと比較
140
•「重複」するデータが存在する場合、データをポインタに置き換
120
100
えることで、冗長ブロックを削除=
「排除」
80
•ファイルレベルではなく、ブロックやチャンクレベルで実行され
るので、保存されるデータの容量を大幅に削減
40
•データを削除するわけではないので、ホストからは透過的に運
用可能
60
20
0
1
保存されるデータ
2
Original Backup
Original Backup
保存される
データ容量を
大幅に削減!
前回保存したデータ、
またはそれと重複したデータ
4
Next Backup
新規データ
6
9
データ重複排除技術導入後
データ重複排除技術導入前
Next Backup
3
送信されるデータ
12(月)
■ HPなら環境に応じて2つの重複排除技術を選択可能
システム環境
HP データ保護ソリューション
データ保護ニーズ
• 急激に増加するデータの処理
• バックアップ期間の遵守と維持
• バックアップの信頼性の改善
• テープより迅速なリストア
•リモートサイトのデータ保護管理
VLS : 加速的重複排除
(Accelerated Deduplication)
データセンターにおけるビジネスの
拡張性やサービスレベルに対応す
る重複排除技術を採用
•オブジェクトレベルの差分を認識し、高
い効果を発揮する
•最高のバックアップ性能を維持するポ
データセンター
ストプロセス技術を採用
•高速なリストアにも対応
•性能と容量を柔軟に拡張できるスケー
ルアウト型構成に対応し、単一デバイス
として管理が可能
•HP VLSファミリにオプション搭載
•専任のITリソース不足の解消
•データ増大の管理
リモートオフィス
•バックアップアプリケーション、ファイル
およびOSの継続使用
•バックアップの管理時間の短縮
D2D: 動的重複排除
(Dynamic Deduplication)
小規模なシステム環境に最適なコス
ト重視の重複排除技術を採用
•ハッシュベースのシンプルな工程
(インライン)
•バックアップ過程における
重複排除を採用することで、より低価
格でシンプルなソリューションを提供
•幅広いバックアップアプリケーションに
対応
•HP D2D Backup Systemファミリに標
中小規模
準搭載
5
事業継続のための遠隔データ保管を実現
低帯域データ複製
(低帯域レプリケーション)
ソリューション
■ HP VLSが提供する低帯域レプリケーション
低コストで簡単に遠隔バックアップを実現!
低帯域レプリケーション・ライセンス
とターゲット
(受取側)
による考え方でのライセン
HP VLSファミリは、加速的重複排除機能と低帯域レプリケーショ ソース(送付側)
ス体系となっています。1ターゲット
(受取側)
につき、
1ライセンス
ン機能の組合せにより、安価で、簡単に遠隔データバックアップを
実現します。データ増大への対応、災害対策の強化、内部統制の
が必要となります。
強化など、
企業の抱える様々な課題を解決します。
低帯域レプリケーション − サポート構成
※図の で表示しているVLS(Copy)
数が必要ライセンス数です。
VLS1
VLS1(Copy)
VLS1
VLS2
VLS 9000(Copy)※
VLS3
1ソース vs. 1ターゲット
ライセンス数は1(アクティブ―パッシブ構成)
複数ソース vs. 1ターゲット
ライセンス数は1
VLS1(Copy)
VLS1
VLS2(Copy)
VLS2
VLS1
VLS1(Copy)
VLS2
VLS3(Copy)
VLS3
VLS2(Copy)
2 ソース vs. 2 ターゲット
ライセンス数は 2(アクティブ―アクティブ構成)
3 ソース、3 ターゲット
ライセンス数は 3 つ
(複数構成)
■ 低帯域データ複製(低帯域レプリケーション)
ソリューション導入前後の比較
Remote site
Remote site
各サイトでのストレージ管理、
テープオペレーション
Remote site
Offsite tape vault
Backup hosts
導入前の運用負荷とコスト負担
SAN
•2週間を要する外部倉庫からのデータリストア
•オフサイトサービスに渡った後のテープ管理の難しさ
1 year
•オフサイト保管施設サービスの運用コストの高さ
2 weeks
2 weeks
半月ごとのテープへのデータ移しかえ
トラック搬送によるコスト、
セキュリティリスク
•勤務時間外バックアップの頻繁な失敗
•日々のテープやラベル管理の手間
低帯域データ複製ソリューションを
導入すると
Remote site
Remote site
Remote site
Backup hosts
管理者不在のバックアップ
自動化オペレーション
低帯域 WAN 回線によるデータ複製、
D2D2T を実現する、テープコピー
導入後の運用改善とコスト削減
•リカバリ時間におけるサービスレベルの向上
Remote site
SAN
SAN
•全てのリストアをディスクデバイスから実行
•外部の保管施設サービスが不要
•ローカルサイトでのメディア管理が不要
•信頼性の高いバックアッププロセス
4 months
4 months
より長期間、
リモートサイトに
データを保持し、
復旧に備える
6
Tape copies
•テープバックアップの運用を1拠点に統合
■ 既存環境への影響を最小化した遠隔地データ保管
ローカルサイト(既存環境)
Backup hosts
管理者
SAN
Tape装置
Tape装置
Tape装置
Tape装置
VLSを導入すると
ローカルサイト(VLS 導入後)
バックアップシステム統合により、
管理者負担の軽減
Backup hosts
管理者
SAN
VLS 導入に際し、既存環境への
影響が小さい
(オンライン増強)
Tape装置
Tape装置
リスクと運用コストへの影響
•既存バックアップ環境に対して影響なく構築可能
•将来的な自動Tape搬送のための第一ステップ
•バックアップシステム統合により管理者負担の軽減
VLS
リモートサイト(VLS 導入後)
将来的な遠隔地
データ転送の基盤
VLS
HP VLS Secure Erasure ライセンス
セキュリティ向上のための新機能として、データの永久消去が
ある他のディスクベースのデータ廃棄オプションより、Secure
可能な「Secure Erasure ライセンス」が登場しました。Secure
Erasureの方が柔軟性に優れています。Secure Erasureでは、管
Erasure ライセンスにより、不要となったデータの再流出を防 理者が単一または複数のカートリッジを必要に応じて消去できま
ノードごとに1つずつ必要とな
す。Secure Erasureライセンスは、
Secure Erasureでは、NIST 800-88ガイドライン※に準拠しな るライセンスです。デバイス内のすべてのノードにライセンスが
ぐことができます。VLSファミリ向けのライセンス機能である
がら、管理者がすばやく効率的に仮想テープカートリッジ上の
必要です。
データを廃棄できます。Secure Erasureでデータを消去した仮
※NIST 800-88ガイドライン:[消去方式] NIST800-88とExtended NIST800-88 NIST
(米国立標準
技術研究所)のセキュリティガイドライン800-88に準拠したデータ消去
方式をサポート。
想テープカートリッジは、再使用が可能です。単一のバックアッ
プセットを削除した場合でも、ディスク全体を消磁する必要が
7
HP 仮想テープライブラリ製品スペック
ユーザー領域
(スタート時)
D2D2500
D2D4106
D2D4112
D2D4312
D2D4324
1.5TB and 3TB
4.5TB
9TB
9TB
18TB
10TB
10TB
Varies
なし
∼ 9TB
∼ 18TB
∼ 36TB
∼ 72TB
∼ 2560TB
∼ 2560TB
∼ 1080TB
∼ 450GB/時
∼ 800GB/時
∼ 1.3TB/時
∼ 2.4TB/時
∼ 3.75TB/時
∼ 17.2TB/時
∼ 34.4TB/時
∼ 17.2TB/時
1GbE×2
1GbE×2
1GbE×2
10GbE×2
10GbE×2
なし
なし
なし
なし
4Gb×2
4Gb×2
8Gb×2
8Gb×2
4 Gb×4
(フロントエンド×2,
バックエンド×2)
4Gb×4
(フロントエンド)
8 Gb×2
(バックエンド)
4 Gb×4
(フロントエンド×2,
バックエンド×2)
スケーラビリティ
(最大/圧縮時)
性能
iSCSI
インターフェイス
FC
インターフェイス
ハードウェアRAID
RAID 5
RAID 6
RAID 6
RAID 6
RAID6
RAID6
RAID 6
RAID 5
1U
2U ∼ 4U
2U ∼ 4U
4U ∼ 6U
4U ∼ 6U
3U(最小構成)
4U(最小構成)
2U(ノードのみ)
32※1
64※1
96※1
200※1
200※1
176/node※2
176/node※2
176/node※2
サイズ
仮想ドライブ数
VLS9200(1U node) VLS9200(2U node) VLS12200 Gateway
仮想ライブラリ数
4, 8
16
24
50
50
16/node
16/node
16/node
重複排除のタイプ
StoreOnce(動的)
StoreOnce(動的)
StoreOnce(動的)
StoreOnce(動的)
StoreOnce(動的)
加速的
加速的
加速的
低帯域
レプリケーション
D2D compatible
D2D compatible
D2D compatible
D2D compatible
D2D compatible
VLS compatible
VLS compatible
VLS compatible
※1 エミュレーションに依存 ※2 最大1024 ドライブ/ライブラリ 1408 ドライブ/8ノードシステム
HP 仮想テープライブラリ製品ライセンス
製品概要
型番
製品名
Secure Erasure ライセンス
TC336A
HP Virtual Library System Secure Erasure LTU/E-LTU
VLS9000シリーズ重複排除ライセンス
T9708A
HP VLS9000 Accelerated Deduplication LTU/E-LTU
VLS1200シリーズ重複排除ライセンス
T9709A
HP VLS12000 Accelerated Deduplication LTU/E-LTU
低帯域レプリケーションライセンス
T5537A
HP VLS Replication LTU/E-LTU
安全に関するご注意
ご使用の際は、
商品に添付の取扱説明書をよくお読みの上、
正しくお使いください。水、
湿気、
油煙等の多い場所に設置しないでください。火災、
故障、
感電などの原因となることがあります。
お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ 03-6416-6660 月∼金 9:00∼19:00 土 10:00∼17:00(日、祝祭日、年末年始および5/1を除く)
HP StorageWorks製品に関する情報は http://www.hp.com/jp/vls
引用された製品は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2011年3月現在のものです。
本カタログに記載された内容は、予告なく変更されることがあります。
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JST11212- 01
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植物性大豆油インキを使用しています。