Download SES E 0507-3 シャッタ検知器規格
Transcript
日本防犯設備協会技術標準 SES E 0507-3 シャッタ検知器規格 Standard for Shutter Detectors 1994 年(平成 6 年)10 月 18 日 制定 1999 年(平成 11 年) 6 月 9 日 改正 2009 年(平成 21 年) 3 月 31 日 改正 JSSA 社団法人 日本防犯設備協会 SES (社)日本防犯設備協会技術標準 E 0507 - 3 シャッタ検知器規格 1994 年 10 月 18 日制定 1999 年 6 月 9 日改正 Standard for Sutter Detectors 2009 年 3 月 31 日改正 1 適用範囲 この規格は、侵入者警報システムに使用される磁気式シャッタ検知器および反射赤外線式シャッタ検知 器について規定する。 2 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は、SES E 0001-5(防犯に関する用語)によるほか、次による。 2.1 磁気式シャッタ検知器 シャッタ面に取り付けたマグネットまたはマグネットシート部(以下「マグネット部」という)と検知 部の2つより構成され、両者の近接または離間により検知出力を発する検知器。 2.2 反射赤外線式シャッタ検知器 シャッタ面に取り付けた反射板または反射シート部(以下「反射部」という)と検知部の2つより構成 され、両者の近接又は離間により検知出力を発する検知器。 3 基本構成 シャッタ検知器の基本構成は、図 1 による。 巻き取りケースまたは鴨居 シャッタ面 検知器 検知補助部 検知補助部は検知原理によって性質が異なる。シート状のものがある。 図 1 シャッタ検知器の基本構成 -1- SES E 0507-3 4 要求基準 4.1 基本性能 以下に規定する項目以外の性能については、SES E 0501-3(検知器共通技術基準)に準ずる。 4.2 性能 4.2.1 検知性能 本規格 5.2.1 の試験を行った時、20cm 移動するまでに発報すること。 4.2.2 安定性 本規格 5.2.2 の試験を行った時、発報しないこと。 4.2.3 耐外乱光 本規格 5.2.3 の試験を行った時、発報しないこと。 4.2.4 耐高温性 SES E 0004-2(環境試験規格)4.1.1 高温試験等級 4 の試験後、動作に異常の無いこと。 4.2.5 耐低温性 SES E 0004-2(環境試験規格)4.1.2 低温試験等級 4 の試験後、動作に異常の無いこと。 4.2.6 耐防水性 SES E 0004-2(環境試験規格)4.4.1 防水構造の保護等級 2 の試験後、有害な影響の無いこと。 4.3 構造 以下に掲げる項目以外のシャッタ検知器の構造は、SES E 0501-3(検知器共通技術基準)に準ずる。 (1) 端子(推奨) ネジ方式にあっては、M3.0 以上の端子を推奨する。 4.4 表示及び検知出力 4.4.1 表示 SES E 0501-3(検知器共通技術基準)に準ずる。 4.4.2 動作表示灯(推奨) 検知器に表示灯をつける場合は、次表の色とすること。 表 1 動作表示灯 緑 色 灯 赤 色 灯 警 戒 時 点 灯 消 灯 検 知 時 消 灯 点 灯 4.4.2 検知出力 閉路型、開路型および切替型の出力形式のものにあっては、出力時間 300ms 以上とする。 -2- SES E 0507-3 5 試験 5.1 標準試験状態 (1) 周囲温度 周囲温度は 15~35℃にて行うこと。 (2) 設置方法 設置は、検知器に付属された説明書に従って行うこと。 5.2 試験方法 試験は、検知器に付属した説明書に記載されたマグネット部(反射赤外線式にあっては、反射部)と検 知部の設定間隔にて行う(シャッタ検知器取付図を参照) 。 (1) 検知(動作)感度試験 シャッタを開方向に 20cm 移動するまでに発報すること。 (2) 安定性試験 取扱説明書に記載された設置間隔の 150%においても発報しないこと。 (3) 耐外乱光試験(反射赤外線式) (a) シャッタ開放状態にて、検知部前方 1.5m、光軸の中心から 15°の角度に 100W の白熱電球を設置 し、警戒状態とならないことを確認する。 (b) シャッタ閉鎖状態にて、反射部前方 1.5m、光軸の中心から 15°の角度に 100W の白熱電球を設置 し、発報しないことを確認する。 40W グロー式蛍光灯においても同一の試験を行うこと。 巻き取りケースまたは鴨居 b シャッタ面 a ● 検知器 a:設置間隔 磁気シート 図 2 磁気式シャッタ検知器取付図 -3- b:シャッタの移動距離 ●:磁気シートの中心点 SES E 0507-3 巻き取りケースまたは鴨居 b 10~15 度 検知器 シャッタ面 光軸 ● a a:設置間隔 b:シャッタの移動距離 ●:反射シートの中心点 反射シート 注意:鉛直に投射した場合の正反射による無警報(失報)を防ぐため、赤外線シャッタ検知器の光 軸が下に 10~15°傾斜している構造になっているので、その面に向かって反射シートの中 心点をおく。 図3 シャッタ検知器の基本構成 関連規格:SES E 0001-5 防犯に関する用語 SES E 0004-2 環境試験規格 SES E 0501-3 検知器共通技術基準 -4- 審議委員会: 技術部会 技術基準委員会 委員長 : 石橋 総太郎 (東洋テック株式会社) 副委員長: 高橋 雅吾 (パナソニック電工株式会社) 委 員 : (警報システム分科会) 兼主査:高橋 雅吾 加倉井 伸行 天野 博之 住岡 和人 瀬沢 外茂幸 緑川 則和 吉岡 隆士 安田 寛徳 田中 祥造 増田 誠良 堂本 耕造 特別委員:吉原 久雄 (パナソニック電工株式会社) (NEC インフロンティア株式会社) (オプテックス株式会社) (サクサ株式会社) (高千穂交易株式会社) (竹中エンジニアリング株式会社) (竹中エンジニアリング株式会社) (株式会社日本アレフ) (富士通テレコムネットワークス株式会社) (ホーチキ株式会社) (パナソニック株式会社) (株式会社パトライト) (出入管理分科会) 主査:松尾 直樹 平田 成弘 村方 洋二郎 征矢 一浩 河合 秀規 秋葉 浩司 前田 卓志 宮本 敦 (株式会社山武) (株式会社アート) (株式会社ゴール) (セントラル警備保障株式会社) (ニッタン株式会社) (ホーチキ株式会社) (三菱電機株式会社) (美和ロック株式会社) (映像監視分科会) 主査: 角谷 浩史 藤井 慶太 小峰 憲 菅谷 卓実 三沢 賢洋 細川 昇 堂本 耕造 宇都宮 孝志 (アイホン株式会社) (NEC インフロンティア株式会社) (株式会社セキュリオン) (ソニー株式会社) (TOA 株式会社) (株式会社日立国際電気) (パナソニック株式会社) (東芝テリー株式会社) 事務局:境 俊夫 (社)日本防犯設備協会 ※ 平成 21 年 3 月 15 日 現在 SES E 0507-3 シャッタ検知器規格 発 行 2009 年(平成 21 年)3 月 編 集 社団法人 日本防犯設備協会 技術部会 技術基準委員会 この規格は、著作権法で保護対象となっている著作物です。本書に記載の内 容を転載される場合は、事前に(社)日本防犯設備協会の承諾を得てください。 この規格についての意見又は質問は、(社)日本防犯設備協会 技術担当にご連 絡ください。 なお、SES E 規格は、少なくとも 5 年を経過する日までに(社)日本防犯設備 協会 技術部会の審議に付され、速やかに、確認、改正、廃止されます。 発行所 社団法人 日本防犯設備協会 〒105-0013 東京都港区浜松町 1-12-4(第 2 長谷川ビル) TEL:03-3431-7301 FAX:03-3431-7304 E-mail:[email protected]