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この添付文書をよく読んでから使用すること。 **2 0 1 1年4月改訂(製造販売元の社名変更) *2 0 0 7年8月改訂(問い合わせ先の改訂) 体外診断用医薬品 承認番号 2 0 4 0 0AMY0 0 1 0 5 0 0 0 プロトロンビン時間キット プロトロンビン時間測定試薬 ! ニコプラスチン 【全般的な注意】 1.本製品は体外診断用であり、それ以外の目的に使用しないこと。 2.診断は他の関連する検査結果や臨床症状等に基づいて総合的に判断 すること。 3.添付文書以外の使用方法については保証をしない。 4.使用する機器の添付文書及び取扱説明書をよく読んでから使用する こと。 5.全操作を熟知した後に測定を行うこと。 【形状・構造等(キットの構成)】 ニコプラスチン ウサギ脳トロンボプラスチン 塩化カルシウム (1回測定分中) 0. 1 1 2mL 0. 2 9 2mg 【使用目的】 プロトロンビン時間(PT) の測定 3上清(血漿) + を別の試験管に移し、検体とする。 3.操作法 1試験管に検体0. + 1mLをとり、3 7℃で1分間加温する。 2別に予め3 + 7℃で1 0分間加温したニコプラスチン溶液を0. 2mL加え、同 時にストップウォッチを始動し、試験管を左右交互に静かに傾けて フィブリンが析出するまでの時間(凝固時間) を測定する。 4.結果の表示 測定結果は、凝固時間(プロトロンビン時間) 、活性率(プロトロンビ ン濃度) 、プロトロンビン比 (PR : Prothrombin Ratio) 又は国際標準比 (INR : International Normalized Ratio) で表示する。 活性率及びINRは、用手法で行う場合には、キット添付の換算表を利 用して凝固時間から換算できる。自動測定機器の場合には、次のよ うに検量線を作成して求める必要がある。 1検量線の作成及び活性率(%) + !標準正常血漿又は正常プール血漿を生理食塩液で下表のように希 釈し、凝固時間(秒) を測定する。 【測定原理】 活 性 被検血漿に組織トロンボプラスチン(第&因子) とCa2+ (第'因子) を含む 希 釈 本試薬を加えると、外因性凝固因子の第)因子が活性化され、更に内因 性外因性共通の凝固因子(第*、(、%、$因子)が活性化されてフィブ リンを形成する。 このフィブリン形成までの時間、すなわち凝固時間を測定することによ り、外因性凝固因子の活性を総合的に検査することができる。 【操作上の注意】 1.測定試料の性質、採取法 1検体には血漿を用いる。 + 2採血は静脈穿刺により行う。 + 3抗凝固剤は3. + 2%又は3. 8%クエン酸ナトリウム溶液を用いる。 4血液(9容) + は迅速に抗凝固剤(1容) と混和する。 5血漿中の第(因子は不安定であるので、直ちに測定することが望ま + しい。やむを得ない場合は室温に保存し、3時間以内に検査するこ と。 2.使用する注射器、試験管、ピペットはプラスチック又はシリコン加 工したガラスを用い、できるかぎり接触活性化を防ぐ。 3.使用する注射器、試験管、ピペットは良く洗浄されたものを用いる。 洗浄が不十分だと値のバラツキや低下を見ることがある。全ての洗 剤は完全に水道水、精製水で洗い流す必要がある。 4.細菌汚染を防ぐため、精製水は滅菌したものを使用する。 5.測定値はヘパリン濃度2I.U./mLまで影響を受けない。 6.反応温度、反応時間は厳守すること。 7.凝固時間の測定は明るい照明下で、試験管を左右に揺り動かしなが ら行うこと。 8.凝固測定機器を使用する場合は、各機器の説明書に従い、使用機器 に応じて正常域及び異常域を設定すること。 【用法・用量(操作方法)】 1.試薬の調製 ニコプラスチン1バイアルに精製水2mLを加えて溶解し、ニコプラ スチン溶液とする。 ニコプラスチン溶液は、−2 0℃で2カ月間、2∼8℃で5日間、 2 0℃ で2日間、3 7℃で2 4時間安定である。 2.検体の調製 13. + 2%又は3. 8%クエン酸ナトリウム1容入りの注射器に静脈血9容 を採取してよく混和後、試験管に移すか、あるいは、3. 2%又は3. 8% クエン酸ナトリウム1容を入れた試験管に、採血直後の静脈血9容 を加えてよく混和する。 2クエン酸ナトリウム加血液を3, + 0 0 0rpmで1 0分間遠心分離する。 率(%) 1 0 0 5 0 2 5 1 2. 5 1:1 1:2 1:4 1:8 正 常 血 漿(mL) 0. 2 0. 2 0. 2 0. 2 生 理 食 塩 液(mL) − 0. 2 0. 6 1. 4 倍 数 "グラフ用紙の縦軸に活性率(希釈倍数の逆数) を、横軸に対応する 凝固時間をプロットして検量線を作成する。 #この検量線を用いて検体の凝固時間から活性率(%) を求める。 2プロトロンビン比(PR) + 検体の凝固時間を正常血漿の凝固時間で除して求める。 検体の凝固時間(秒) PR=""""""""""" 正常血漿の凝固時間(秒) 3国際標準比(INR) + プロトロンビン比(PR) とキット添付の換算表に記載されているISI 値注)から次式により算出する。 ISI INR=(PR) 注)本品のISI値(International Sensitivity Index:国際感受性指数) は、ロットごとにWHOの2次標準品であるRBT/7 9と用手法で 比較し、決定されている。 【測定結果の判定法】 正常域:PT1 3∼1 7秒、活性率≧7 0% 治療域:INR値2. 1∼4. 8 (抗凝血薬療法の治療範囲) (正常域及び治療域のINR値は、 Axis−Shield PoC社資料による参考値であ る。 ) 【臨床的意義】 本品はウサギ脳トロンボプラスチンとカルシウムを含む凍結乾燥製剤で、 Quickの方法に基づくプロトロンビン時間(PT) 測定試薬である。 PT測定は外因性凝固系の第%(プロトロンビン) 、(、)、*因子の凝固 活性を総合的に検査するもので、止血異常のスクリーニング検査のほか、 これらの因子が肝臓で産生されることから肝疾患の診断や血栓性疾患に おける経口抗凝血薬療法のコントロールなどに広く用いられている。ま た、本品は凝固因子欠乏血漿を利用する外因性凝固因子の定量にも利用 される。 【性 能】 1.性 能 1感 度 + 標準正常血漿(標準血漿正常域エーザイ) を試料として操作した場合 の凝固時間は1 3∼1 7秒である。 2倍希釈の標準正常血漿を試料として操作した場合の凝固時間は2 0 ∼2 6秒である。 2正確性 " 管理用血漿を測定するとき、異常域血漿(標準血漿異常域エーザイ) の場合の凝固時間は2 0∼2 6秒、高濃度異常域血漿(標準血漿AKエー ザイ) の場合の凝固時間は3 3∼4 2秒である。 3同時再現性 " 同一検体を5回同時に測定するとき、凝固時間のCV値は5%以下で ある。 【使用上又は取扱い上の注意】 1.取扱い上(危険防止) の注意 1試料(検体) " は、HIV、HBV、HCV等の感染の恐れがあるものとして 取り扱うこと。 2検査にあたっては、感染の危険を避けるため、使い捨て手袋を着用 " し、マイクロピペット等の安全ピペットを使用すること。口による ピペッティングは行わないこと。 3試薬が誤って目や口に入った場合には、水で十分に洗い流す等の応 " 急処置を行い、必要があれば医師の手当て等を受けること。 2.使用上の注意 使用期限を過ぎた試薬は使用しないこと。 3.廃棄上の注意 1試料(検体) " 中にはHIV、HBV、HCV等の感染性のものが存在する場 合があるので、廃液、使用済み器具などは次亜塩素酸ナトリウム(有 効塩素濃度1, 0 0 0ppm、1時間以上浸漬) 又はグルタールアルデヒド (2%、 1時間以上浸漬) による消毒処理あるいはオートクレーブ (1 2 1℃、 2 0分以上) による滅菌処理を行うこと。 2装置使用による廃液は、各測定装置の廃棄物処理方法に基づいて処 " 理すること。 3試薬及び器具等を廃棄する場合には、廃棄物の処理及び清掃に関す " る法律、水質汚濁防止法等の規定に従って処理すること。 【貯蔵方法、有効期間】 貯 法:2∼1 0℃ 有効期間:2年。使用期限は容器ラベル及び外箱に表示。 【包装単位】 2mL用×1 2 (1 2 0テスト分) **、 * 【問い合わせ先】 エーディア株式会社 商品情報係 !0 3 (3 8 6 3) 3 2 7 1 FAX0 3 (3 8 6 4) 5 6 4 4 【製造販売業者の名称及び住所】 **製造販売元 !03 (3865) 4311 外国製造業者 Axis-Shield PoC (Norway) 054219-8