Download 取扱説明書 - Honda

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06/03/01 10:23:07 30SLZ600 0001 取扱説明書
ご使用の前に
よくお読みください。
車いす仕様車
06/03/01 10:23:17 30SLZ600 0003 このたびはHonda車をお買い上げいただき、
ありがとうございます。
この取扱説明書は、
車いす仕様車に
装備された専用機構の取り扱いについてのみ説明してあります。
その他の内容については
取扱説明書をご覧ください。
安全に関する表示
「運転者や他の人が傷害を受ける可能性のあること」を回避方法と共に、下記の表示で記載し
ています。これらは重要ですので、しっかりお読みください。
指示に従わないと、死亡または重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受ける可能性があるもの
その他の表示
お車に関することや、その他のアドバイスは下記の表示を使って記載しています。
お車のために守っていただきたいこと
(車が故障・破損するのを防ぐためのアドバイス、
異常事態の処置方法を記載しています)
知っておいていただきたいこと
知っておくと便利なこと
車の仕様などの変更により、この本の内容と実車が一致しない場合がありますのでご了承ください。
1
06/03/01 10:23:20 30SLZ600 0004 もくじ
各部の名称・
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・・3
安全ドライブのための必読ポイント・
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・・4
装備の使いかた
バックドア・
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・・8
バックドアランプ・
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・・9
燃料タンクの容量・
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・・
10
リヤシート・
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・・
10
二点式シートベルト・
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23
車いすの乗せかた、降ろしかた・
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26
点検整備について
点検整備方式・
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37
日常点検・
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38
万一のとき
工具、タイヤパンク応急修理キット・
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39
工具の種類・
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40
動けなくなったとき・
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41
ジャッキの取り扱い・
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・・
41
タイヤパンク応急修理キット・
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・・
42
バックドアランプが点灯しないとき、
後側固定用ワイヤーフック、
後退防止ベルトが作動しないとき・
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・・
49
バックドアの解錠ができないとき・
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54
サービスデータ
サービスデータ・
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55
乗車可能な車いすのサイズ・
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56
2
06/03/01 10:23:25 30SLZ600 0005 各部の名称
バックドア
メインスイッチ
バックドアランプ
二点式シートベルト
スロープ
車いす固定装置まわり
後退防止ベルト
後退防止ベルトスイッチ
後側固定スイッチ
後側固定用ワイヤーフック
3
06/03/01 10:23:29 30SLZ600 0006 安全ドライブのための必読ポイント
坂道での車いすの乗降や固定操作
はしない。
車いすの乗降や固定操作は必ず平坦な
場所で行ってください。
坂道では、車や車いすが不安定になり、
転倒や落下などにより思わぬけがをす
ることがあります。
4
車いすの乗降や固定操作をすると
きは、エンジンを止めて。
車いすの乗降や固定操作をするときは、
パーキングブレーキをかけてセレクト
P
レバーを□に入れ、必ずエンジンを止
めましょう。
不意に車が動き出したりして、思わぬ
けがをすることがあります。
06/03/01 10:23:34 30SLZ600 0007 車いすの乗降や固定操作は介護す
る人が行う。
スロープを降ろしたままでの車の
移動はしない。
車いすの乗降や固定操作は、道路状況
に注意し、介護する人が行ってくださ
い。
車いすに座っている人が自力でスロー
プを走行したり、固定操作を行うと、
スロープから落ちたり体の一部をはさ
んだりしてけがをするおそれがありま
す。
スロープや車両が破損したり、思わぬ
事故につながるおそれがあります。
5
06/03/01 10:23:38 30SLZ600 0008 車いすは確実に固定。
走行中に車いすが動いて倒れたりして
けがをするおそれがあります。
6
走行するときはシートベルトを
必ず着用。
車いすに座っている人にも必ずシート
ベルトを着用させてください。
06/03/01 10:23:44 30SLZ600 0009 路面の段差などに注意。
この車は、ベース車に対し最低地上高
が低く設計されているので、次のよう
な場合にマフラーや床下を損傷するお
それがありますので、十分に注意して
ください。
・車止めのある場所への駐車
・路肩に沿っての駐車
・路肩等段差のある場所への乗り降り
・平坦路から上り坂および下り坂から
平坦路への乗り入れ
・凹凸やわだちのある道路の走行
(穴)
のある箇所の通過
・くぼみ
燃料切れに注意。
この車は、ベース車に対し燃料タンク
の容量が少なく設計されているので、
燃料の残量に注意してください。
燃料タンクの容量
→10ページ
7
06/03/01 10:23:52 30SLZ600 0010 装備の使いかた
バックドア
●施錠・解錠
テールゲート
→ZEST取扱説明書
バックドアを閉めるときは、車い
すに座っている人の頭にぶつけな
いように十分注意してください。
●開閉
開けるときは、解錠してからハンドルを
引き、静かに引き上げて開けます。
いっぱいに開いてお使いください。
バックドア
ハンドル
閉めるときはプルハンドルを利用してく
ださい。
バックドア
8
プルハンドル
バックドアを閉めるときは頭をぶ
つけたり、手などをはさまないよ
うに注意してください。
エンジンをかけた状態で排気管の
後方に立たないでください。
やけどなど思わぬけがをすること
があります。
車いす乗車スペース内には確実に
固定された車いすに座った人以外
の人を乗せないでください。
ブレーキや加速、衝突のときなど
にけがをするおそれがあります。
06/03/01 10:23:56 30SLZ600 0011 バックドアランプ
バックドアを開けたまま走行しな
いでください。車内に排気ガスが
侵入するおそれがあります。
ON
中間
OFF
スイッチが“ ON ”または“中間”の位
置
次の条件がそろったときに点灯します。
P
・セレクトレバーが□のとき。
“I”
のとき。
・エンジンスイッチが
“ON”
のとき。
・メインスイッチが
スイッチが“OFF”
の位置
セレクトレバーやエンジンスイッチの位
置、メインスイッチの“ ON ”、“ OFF ”に
関係なく消灯します。
9
06/03/01 10:24:01 30SLZ600 0012 燃料タンクの容量
リヤシート
タイプ別装備
タンク容量: 30
●背もたれの倒しかた
この車はベース車に対し燃料タン
クの容量が少なく設計されていま
す。
燃料の残量に気をつけてください。
レバーを前に倒して、背もたれを前に倒
します。
レバー
フロントシートの位置や角度によ
っては、リヤシートのピローがフ
ロントシートに干渉して背もたれ
を前に倒せないことがあります。
フロントシートの前後位置調節
フロントシートの背もたれの調節
→ZEST取扱説明書
10
06/03/01 10:24:05 30SLZ600 0013 ●背もたれの起こしかた
背もたれを起こして固定します。
シートを操作するときは、操作す
る人やまわりの人の手や足などを
はさまないように十分注意してく
ださい。
倒した背もたれの上には、人を乗
せて走行しないでください。
また、車いす乗車スペース内には
確実に固定された車いすに座った
人以外の人を乗せて走行しないで
ください。
ブレーキや加速、衝突のときなど
にけがをするおそれがあります。
背もたれを起こしたときは、背も
たれを前後にゆすって確実に固定
されていることを確認してくださ
い。
リヤシートには ISO FIX テザータ
イプのチャイルドシートを取り付
けることはできません。
チャイルドシートの取り付けの詳
細に関しては ZEST 取扱説明書を
ご覧ください。
11
06/03/01 10:24:10 30SLZ600 0014 ●ピローの調節
走行する前に耳とピローの中心が同じ高
さになるように調節し、確実に固定しま
す。
背が高い人は、固定できる範囲で一番高
い位置にしてお使いください。
ピローを上下に動かして調節します。
12
●リヤシートのはね上げかた
フロントシートを前方へ動かします。
フロントシートの前後位置調節
→ZEST取扱説明書
リヤシートのピローを取り外します。
ピロー
引き抜く
06/03/01 10:24:17 30SLZ600 0015 レバーを前に倒して、背もたれを前に
倒します。
ハンドルを引き上げながら、シート全
体を前へはね上げます。
レバー
ハンドル
背もたれ後側の左右2カ所のポケット
に入っている固定用ストラップを取り
出しておきます。
シートが倒れないように手で支えなが
ら、座面裏側の固定用ベルトを取り出
し、助手席のヘッドレストピラーにフ
ックを掛けます。
固定用ストラップ
固定用ベルト
フック
助手席ヘッドレストピラー
13
06/03/01 10:24:24 30SLZ600 0016 固定用ストラップがねじれないように
し、フロントシート後側の左右2カ所
にあるフックにストラップの金具を外
側から掛けます。
はね上げたシートの上部にある穴にピ
ローを後ろ向きに取り付けます。
ピロー
金具
押し込む
金具
フック
フック
固定用ベルトのバックルを持ち、長さ
調節部を引いてベルトのたるみを取り
ます。
バックル
長さ調節部
14
06/03/01 10:24:30 30SLZ600 0017 ●元に戻すとき
ピローを取り外します。
固定用ストラップは背もたれ後側
に2本、シート座面裏側に2本あ
ります。リヤシートをはね上げた
ときは必ず4カ所とも金具をフッ
クに確実にかけて固定してくださ
い。すべて固定されていないと、
ブレーキをかけたときなどに、シ
ートを支えきれないことがありま
す。
シート座面裏側のストラップの
掛けかた
→21ページ
リヤシートをはね上げた状態でご
使用の場合は、フロントシートの
スライド量およびリクライニング
量が制限されます。
ピロー
引き抜く
固定用ベルトの長さ調節部をたるませ、
ベルトを引いて固定用ベルトをゆるめ
ます。
長さ調節部
15
06/03/01 10:24:37 30SLZ600 0018 左右の固定用ストラップの金具をフッ
クから外します。
ハンドルを持ってゆっくりとシートを
降ろし、
“カチッ”
と音がするまで押さ
えて固定します。
金具
ハンドル
フック
シートが倒れないように手で支えなが
ら、固定用ベルトのフックをヘッドレ
ストピラーから外し、ポケットに収納
します。
フック
ポケット
16
固定用ストラップをポケットに収納し
ます。
固定用ストラップ
06/03/01 10:24:41 30SLZ600 0019 背もたれを起こし、ピローを取り付け
ます。
ピロー
押し込む
操作するときは、手や足などをは
さまないように十分注意してくだ
さい。
はね上げたときや元に戻したとき
は、シートを前後にゆすって確実
に固定されていることを確認して
ください。
17
06/03/01 10:24:50 30SLZ600 0020 ●リヤシートの取り外し
フロントシートを前方へ動かします。
ハンドルを引き上げながら、シート全
体を前へはね上げます。
フロントシートの前後位置調節
→ZEST取扱説明書
リヤシートのピローを取り外します。
ピロー
引き抜く
ハンドル
レバーを前に倒して、背もたれを前に
倒します。
シートが倒れないように手で支えなが
ら、座面裏側の固定用ベルトを取り出
し、助手席のヘッドレストピラーにフ
ックを掛けます。
固定用ベルト
レバー
フック
助手席ヘッドレストピラー
18
06/03/01 10:24:58 30SLZ600 0021 はね上げたシートの上部にある穴にピ
ローを後ろ向きに取り付けます。
固定用ストラップをポケットに収納し
ます。
ピロー
押し込む
固定用ストラップ
シート座面裏側にある固定用ストラッ
プの金具をスライドさせて、フックか
ら外します。
金具
固定用ストラップ
シートが倒れないように手で支えなが
ら、固定用ベルトのフックをヘッドレ
ストピラーから外し、ポケットに収納
します。
フック
フック
ポケット
19
06/03/01 10:25:06 30SLZ600 0022 手でシートを支えたまま、ロック解除
レバーを降ろしてロックを解除します。
ロック解除レバー
●リヤシートの取り付け
フロントシートを前方へ動かします。
フロントシートの前後位置調節
→ZEST取扱説明書
シート本体のロック部と床面のフック
をかみ合わせ、ロック解除レバーを引
き上げてシートを取り付けます。
フック
ロック解除レバー
2つのハンドルを持って、リヤシート
を取り外します。
ハンドル
ロック部
ハンドル
20
シートを軽くゆすって、確実に取り付け
られているかを確認します。
確実に取り付けられなかったときは、ロ
ック解除レバーを引いてシートを外し、
再度、取り付けなおしてください。
06/03/01 10:25:12 30SLZ600 0023 シート本体のロック部と床面のフ
ックをかみ合わせるときに、シー
トの角度によっては、ロック解除
レバーが押し込めないことがあり
ます。
シートを正しい角度にしてレバー
を操作してください。
シートが倒れないように手で支えなが
ら、座面裏側の固定用ベルトを取り出
し、助手席のヘッドレストピラーにフ
ックを掛けます。
固定用ベルト
フック
助手席ヘッドレストピラー
シート座面裏側の左右2カ所のポケッ
トに入っている固定用ストラップを取
り出します。ストラップがねじれない
ようにし、金具をフックに掛けスライ
ドさせて確実に固定します。
固定用ストラップ
フック
金具
21
06/03/01 10:25:19 30SLZ600 0024 ピローを取り外します。
ハンドルを握ってゆっくりとシートを
降ろし、
“カチッ”
と音がするまで押さ
えて固定します。
ピロー
引き抜く
ハンドル
シートが倒れないように手で支えなが
ら、固定用ベルトのフックをヘッドレ
ストピラーから外し、ポケットに収納
します。
フック
背もたれを起こして、ピローを取り付
けます。
ピロー
押し込む
ポケット
22
06/03/01 10:25:25 30SLZ600 0025 二点式シートベルト
リヤシートを持ち運ぶときは必ず
二人以上で行ってください。
リヤシートの取り付け、取り外し、
持ち運びの際は手や足などをはさ
まないように十分注意してくださ
い。
取り外したリヤシートを車いす乗
車スペースにのせたまま走行しな
いでください。
ブレーキをかけたときなどに、思
わぬ事故につながるおそれがあり
ます。
シートが固定されていないと、走
行中にシートが動き、思わぬ事故
につながるおそれがあります。
シートを取り付けたときは、シー
トを前後にゆすって確実に固定さ
れていることを確認してください。
車検を受けるときは、リヤシート
を取り付けてください。シートを
取り付けていないと、車検証の記
載内容の変更が必要になります。
この車は、車いすに座っている人専用の
ELR 付二点式シートベルトを装備してい
ます。
ELR付二点式シートベルト:
体の動きにあわせて伸縮し、強い衝撃を
受けるとベルトが自動的にロックします。
シートベルト
→ZEST取扱説明書
腰部のベルトは必ず腰骨のできる
だけ低い位置にぴったり着用して
ください。正しく着用していない
と、衝突したときなどに重大な傷
害を受けたり死亡することがあり
ます。
この二点式シートベルトには、チ
ャイルドシート固定機構は付いて
いません。
23
06/03/01 10:25:31 30SLZ600 0026 ●着用のしかた
タングプレートをフックより取り外し
ます。
タングプレート
タングプレートをつかみ、車いすの主
車輪のスポーク、シート部側面の開口
部を通します。
自走式の車いす
フック
介護式の車いす
車いすの種類によってシートベル
トの通しかたが異なります。
図を参考にして、ベルトを通して
ください。
24
06/03/01 10:25:39 30SLZ600 0027 ベルトにねじれがないようにし、タン
グプレートをバックルの中に
“カチリ”
と音がするまで差し込みます。
タングプレート
外すときはバックルの“ PRESS ”ボタ
ンを押します。
ベルトが自動的に収納されますので、
タングプレートを車いすの主車輪のス
ポーク、シート部側面の開口部を通し
ベルトを外します。
タングプレート
バックル
ベルトを腰骨のできるだけ低い位置に
かかるように戻し方向へ引き、たるみ
がないように身体に密着させます。
引く
できるだけ低い位置
“PRESS”ボタン
ベルトが自動的に巻き取られます
ので、タングプレートに手を添え
てゆっくり巻き取らせてください。
ベルトを使用しないときは、タングプ
レートをフックに取り付けます。
タングプレート
フック
25
06/03/01 10:25:42 30SLZ600 0028 車いすの乗せかた、降ろしかた
車いすは必ず車いす固定装置で固
定してください。確実に固定され
ていないと、ブレーキや衝突のと
きなどに車いすが動いたり、倒れ
たりして重大な傷害を受けたり死
亡することがあります。
車いすの乗降や固定操作をすると
きは、パーキングブレーキをかけ
P
てセレクトレバーを□に入れ、必
ずエンジンを止めてください。
不意に車が動き出したりして、思
わぬけがをすることがあります。
車いすの乗降や固定操作は介護す
る人が行ってください。
車いすに座っている人が自力でス
ロープを走行したり、固定操作を
行うとスロープから落ちたり、体
の一部をはさんだりしてけがをす
るおそれがあります。
車いすの乗降や固定操作は平坦な
場所で、周囲の安全を十分確認し
てから行ってください。
スロープの耐荷重は2
0
0kgです。
26
06/03/01 10:25:48 30SLZ600 0029 ●車いすの乗せかた
1車いすを乗せる前に
パーキングブレーキをかけてセレクト
P
レバーを□に入れます。
運転席横にある車いす固定装置のメイ
ンスイッチを押して“ ON ”
( ランプ点
灯)
にします。
メインスイッチ
(点灯)
押す
エンジンスイッチを
“I”
にします。
27
06/03/01 10:25:55 30SLZ600 0030 2スロープを降ろす
操作グリップを持って手前に倒し、ス
ライド式のスロープを引き出し地面に
降ろします。
スロープの操作は傾斜のない平ら
な所で行ってください。
スロープを操作するときは手など
をはさまないように十分注意して
ください。
スロープは最後まで引き出した状
態で使用してください。
スロープに車いす以外の重い物を
載せないでください。
傷や破損などの原因となります。
スロープを引き出した状態で車を
走行させないでください。
バックドアを開けます。
→8ページ
左右のロック解除レバーを引いて、ロ
ックを解除します。
ロック解除レバー
28
スロープ
操作グリップ
06/04/27 14:23:02 30SLZ600 0031 3車いすを乗せる
リヤシート装備車
リヤシートをはね上げます。
リヤシートのはね上げかた
後退防止ベルトを引き出して、ベルト
がねじれないように車いすの前輪側の
縦フレームに掛けます。
→12ページ
後退防止ベルトスイッチが
“解除”
位置
(ランプ消灯)
であることを確認します。
後退防 止
ベルト
後退防止ベルトスイッチ
(消灯)
後退防止ベルトのフックをそれぞれの
収納場所から外します。
後退防止ベルト
フック
後退防止ベルトの操作は、後部座
席付近に人がいないことを確認し
て行ってください。
後退防止ベルトを急に離すといき
おいよく巻き取られますので、フ
ック部を手に持ってゆっくりと巻
き取らせてください。
後退防止ベルトを床面に放置しな
いでください。乗員がつまずいて
けがをしたり、ベルトを傷めるお
それがあります。所定の場所に収
納してください。
後退防止ベルトスイッチを押して“作
動”
位置(ランプ点灯)
にします。
押す
後退防止ベルトスイッチ(点灯)
29
06/03/01 10:26:12 30SLZ600 0032 介護する人が車いすをゆっくり押しな
がら、車内に乗せます。
車いすを車の所定の位置に乗せる
ときは、座っている人の頭や手足
の位置を確認しながら行い、車両
にぶつかったり、車いすとの間に
はさまれないように十分注意して
ください。
また、介護する人が車両に頭をぶ
つけないように十分注意してくだ
さい。
後退防止ベルトは、スロープの途
中で介護する人が万一、手を離し
ても、車いすが後退しないように
ロックがかかる機構です。
車いすを前後に数回動かして、後退防
止ベルトのたるみを取り、車いすのブ
レーキをかけ車輪をロックさせます。
車いすの前輪が輪留めにあたる位置ま
でゆっくり前進させます。
輪留め
輪留め
30
車いす本体のブレーキを必ずかけ
てください。確実にかかっていな
いと、ブレーキや衝突のときなど
に車いすが動いたり、倒れたりし
て重大な傷害を受けたり死亡する
ことがあります。
06/04/27 14:23:18 30SLZ600 0033 4車いすを固定する
後側固定用ワイヤーフックを取出し口
から引き出して、車いす後側の縦フレ
ームに掛けます。
取出し口
後側固定用
ワイヤーフック
取出し口
後側固定スイッチを
“固定”
側
(下)
へモ
ーターの作動音が停止するまで押し続
けます。
解除
固定
後退防止ベルトは車いすの前輪側
の縦フレームに、後側固定用ワイ
ヤーフックは車いす後側の縦フレ
ームに掛け、車いすを前後方向に
引くようにしてください。
誤った掛けかたをすると、車いす
を確実に固定できないおそれがあ
ります。
後側固定スイッチを押すとき、ワ
イヤー部と車いすなどに手や足が
はさまれないように十分注意して
ください。
走行する前に、車いすが確実に固
定されていることを確認してくだ
さい。
確実に固定されていないとブレー
キや衝突のときなどに車いすが動
いたり、倒れたりして傷害を受け
るおそれがあります。
後側固定スイッチ
車いすが確実に固定されていることを
確認します。
シートベルトを着用します。
二点式シートベルト
→23ページ
車いすを確実に固定しないで走行
すると、ブレーキや衝突のときな
どに車いすがぶつかったり、倒れ
たりして破損するおそれがありま
す。
後側固定用ワイヤーフックの取出
し口に、飲み物などをこぼさない
でください。ワイヤーが作動しな
くなるおそれがあります。
31
06/04/27 14:23:23 30SLZ600 0034 5スロープを格納する
スロープの操作は傾斜のない平ら
な所で行ってください。
スロープを操作するときは手など
をはさまないように十分注意して
ください。
スロープは最後まで引き出した状
態で使用してください。
スロープに車いす以外の重い物を
載せないでください。
傷や破損などの原因となります。
スロープを引き出した状態で車を
走行させないでください。
32
操作グリップをもって、スロープを持
ち上げ、スライドさせて起こします。
操作グリップ
スロープ
06/04/27 15:21:13 30SLZ600 0035 スロープを
“カチッ”
と音がするまで押
して左右のロックを確実にかけます。
バックドアを閉めるときは、車い
すに座っている人の頭にぶつけな
いように十分注意してください。
ロック
バックドアを閉めます。
→8ページ
運転席横にある車いす固定装置のメイ
ンスイッチを押して“ OFF ”
( ランプ消
灯)
にします。
メインスイッチ
(消灯)
押す
バックドアを閉めるときは頭をぶ
つけたり、手などをはさまないよ
うに注意してください。
エンジンをかけた状態で排気管の
後方に立たないでください。
やけどなど思わぬけがをすること
があります。
車いす乗車スペース内には確実に
固定された車いすに座った人以外
の人を乗せないでください。
ブレーキや加速、衝突のときなど
にけがをするおそれがあります。
走行する前に、運転席横にあるメ
インスイッチを押して“ OFF ”
(ラ
ンプ消灯)
にしてください。
33
06/04/27 15:21:21 30SLZ600 0036 3車いすの固定を解除する
●車いすの降ろしかた
後退防止ベルトスイッチを押して“作
動”
位置(ランプ点灯)
にします。
1車いすを降ろす前に
車いすを乗せる前に
→27ページ
押す
2スロープを降ろす
バックドアを開けて、スロープを降ろ
します。
スロープを降ろす
→28ページ
後退防止ベルトスイッチ(点灯)
後側固定スイッチを
“解除”
側(上)
へモ
ーターの作動音が停止するまで押し続
けます。
解除
固定
34
後側固定スイッチ
06/04/27 15:21:28 30SLZ600 0037 後側固定用ワイヤーフックを車いすか
ら取り外します。
後退防止ベルトスイッチを押して“解
除”
位置(ランプ消灯)
にします。
押す
後側固定用ワイヤーフック
2つの後側固定用ワイヤーフックを掛
け合わせて収納します。
後退防止ベルトスイッチ(消灯)
4車いすを降ろす
車いすの車輪のブレーキを解除し、介
護する人が車いすを少し前に押した後
に、そのままゆっくりと引きながら車
外へ降ろします。
後側固定用ワイヤーフック
車いすを車から降ろすときは、座
っている人の頭や手足の位置を確
認しながら行い、車両にぶつかっ
たり、車いすとの間にはさまれな
いように十分注意してください。
また、介護する人が車両に頭をぶ
つけないように十分注意してくだ
さい。
35
06/04/27 15:21:37 30SLZ600 0038 後退防止ベルトのフックを外し、ベル
トを巻き取らせます。
フック
後退防止ベルトの右側のフックは右側
のスロープストッパーピラーに掛けま
す。左側のフックは左側のスロープス
トッパーピラーにある穴に掛けます。
穴
フック
スロープストッパーピラー
後退防止ベルトの操作は、後部座
席付近に人がいないことを確認し
て行ってください。
後退防止ベルトを急に離すといき
おいよく巻き取られますので、フ
ック部を手に持ってゆっくりと巻
き取らせてください。
後退防止ベルトを床面に放置しな
いでください。乗員がつまずいて
けがをしたり、ベルトを傷めるお
それがあります。所定の場所に収
納してください。
5スロープを格納する
スロープを格納して、バックドアを閉
めます。
スロープを格納する
スロープストッパーピラー
フック
→33ページ
運転席横にある車いす固定装置のメイ
ンスイッチを押して“ OFF ”
( ランプ消
灯)
にします。
メインスイッチ
(消灯)
押す
36
06/03/01 10:26:58 30SLZ600 0039 点検整備について
点検整備方式
整
備
項
目
作動のスムーズさ、異音
○
ワイヤーの切損、腐食
○
後退防止ベルト
○
○
備
考
︶
車
い
す
固
定
装
置
検
交
換
時
期
年
︵
点
点検時期
日 1
2 2
4
常 か か
点 月 月
検 ご ご
と と
○
○
○
○
ベルトにほつれ、す
りきれ、破れなどが
あるときには交換
37
06/04/27 15:21:46 30SLZ600 0040 日常点検
車いす固定装置の日常点検は、使用状況
に応じて、お客様の判断で適時行う点検
です。
●作動のスムーズさ・異音の点検
後側固定スイッチを押して装置がスムー
ズに作動するか、異音がないかを点検し
ます。
後退防止ベルト
●ワイヤーの点検
後側固定スイッチを
“解除”
側
(上)
へ、モ
ーターの作動音が停止するまで押し続け
ます。
後側固定用ワイヤーフックを引き出して、
ワイヤー部に切損、腐食がないか点検し
ます。
ワイヤーにほつれ、すりきれなどがある
ときは交換してください。
ワイヤー部
解除
後側固定スイッチ
38
●後退防止ベルトの点検
後退防止ベルトを引き出して点検してく
ださい。
ベルトにほつれ、すりきれ、破れなどが
あるときは交換してください。
・ベルトが汚れた場合は、中性洗剤を溶
かしたぬるま湯に布をひたしてふき取
り乾かしてください。薬剤を使ったり
漂白や染色は絶対しないでください。
ベルトを弱めます。
06/03/01 10:27:06 30SLZ600 0041 万一のとき
工具、タイヤパンク応急修理キット
●格納場所
タイヤパンク応急修理キット
工具
ジャッキ
39
06/03/01 10:27:12 30SLZ600 0042 工具の種類
助手席下のカーペット内に格納
速度制限
シール
注入ホース
応急用パンク
修理剤注入済
シール
バルブコア回し
タイヤパンク
応急修理剤
ジャッキ
バルブコア
エアコンプレッサー
ジャッキハンドルバー マイナスドライバー
ホイールナットレンチ
(兼ジャッキハンドル)
プライヤー
アイボルト
グリップ
運転席下のカーペット内に格納
工具の種類、ジャッキの使いかたなどは万一のとき困らないようあらかじめ確か
めておきましょう。
ジャッキ、タイヤパンク応急修理キットなどの工具は走行中動かないように、所
定の位置にしっかり固定してください。
高速道路で故障などにより停止するときは、停止表示器材による表示義務があり
ますので、停止表示板などを常時携帯するようにしましょう。
40
06/03/01 10:27:17 30SLZ600 0043 動けなくなったとき
脱輪などをして後方へ引き出す場合は、
リヤバンパーの下のフックにロープをか
けてください。
ジャッキの取り扱い
●ジャッキの取り出しかた
運転席シートを前方いっぱいに動かし、
カーペットをめくります。
フロントシートの前後位置調節
フック
→ZEST取扱説明書
カーペット
後方へ引き出すとき、ロープを引
く方向によってはバンパーなどに
あたり、破損するおそれがありま
す。
ワイヤーロープや金属チェーンな
どを使って後方へ引き出すときは、
車体にあたる部分のチェーンに布
をまくなどして行ってください。
そのまま引き出すと、バンパーに
傷をつけるおそれがあります。
41
06/03/01 10:27:25 30SLZ600 0044 ベルトを外し、工具を取り出します。
タイヤパンク応急修理キット
●取り出しかた
工具
助手席シートを前方いっぱいに動かし、
カーペットをめくります。
フロントシートの前後位置調節
→ZEST取扱説明書
ベルト
カーペット
ジャッキをゆるめて少し持ち上げるよ
うにして手前に引きます。
ジャッキ
ゆるめる
ストラップを持ち、手前に引き出しま
す。
ストラップ
ジャッキ使用後は、走行中動かな
いように、所定の位置にしっかり
固定してください。
42
06/03/01 10:27:37 30SLZ600 0045 ●使いかた
本キットはタイヤ接地部に刺さった釘や
ネジなどによる軽度のパンクを応急修理
するものです。
応急修理剤を飲用すると健康に害
があります。もし誤って飲用した
場合は、できるだけたくさんの水
を飲み、ただちに医師の診察を受
けてください。
応急修理剤がもし目に入ったり、
皮膚に付いたりした場合には、水
でよく洗い流してください。それ
でも異常を感じたときは、医師の
診察を受けてください。
応急修理剤に子どもが誤って手を
触れないようご注意ください。
応急修理剤で応急修理を行うとき
は、車を地面が平らで安全な場所
に停めてください。
応急修理剤が衣類などに付着する
と、落ちないおそれがあります。
以下のような場合には、応急修理
剤を使って修理することができま
せん。
Honda 販売店や JAF などのロード
サービスに連絡してください。
・応急修理剤の有効期限が切れて
いるとき。
有効期限
(有効期限はボトルのラベルに
記載されています)
・タイヤが2本以上パンクしてい
るとき。
・約4 mm 以上の切り傷や刺し傷
によるパンクのとき。
・接地部以外が損傷を受け、パン
クしたとき。
釘や 直径4mm以下 ○
× ネジ
など 直径4mm
×
より大きい ×
接地面
○
・ほとんど空気が抜けた状態で走
行したとき。
・タイヤがホイールから外れてい
るとき。
・ホイールが破損しているとき。
43
06/03/01 10:27:46 30SLZ600 0046 車を安全な場所に停め、工具類、タイ
ヤパンク応急修理キットを取り出しま
す。
パンクした箇所、原因を調べます。釘
やネジが刺さっているのは一ヵ所とは
限らないため、一度チェックした後、
車両を少し動かしタイヤの全周を確実
に調べてください。
応急修理できないとき
応急修理剤のボトルをよく振ります。
→43ページ
タイヤに刺さった釘やネジなどをプラ
イヤーなどで抜き取ります。
プライヤーなど
応急修理剤のアルミ箔を外さずに注入
ホースを応急修理剤のボトルにねじ込
みます。注入ホースをねじ込むと、ア
ルミ箔が破れます。
アルミ箔
釘やネジなど
注入ホース
ボトル
釘やネジが刺さったままで走行す
ると、タイヤの空気が漏れたり、
タイヤの内部が損傷するおそれが
あります。
パンクした箇所、原因が見つから
ないときや、釘やネジを抜くこと
ができないときは、 Honda 販売
店や JAF などのロードサービスに
連絡してください。
44
注入ホースをねじ込んだ後、応急
修理剤のボトルを振ると、修理剤
が注入ホースから飛び出すおそれ
があります。
06/03/01 10:27:55 30SLZ600 0047 バルブからバルブキャップを外し、コ
ア回しの後ろを押しあてて、タイヤの
空気を完全に抜きます。
注入ホース先端の栓を外して、バルブ
に差し込みます。
栓
バルブキャップ
注入ホース
バル ブ
バルブコア回し
バルブ
コア回しでバルブコアを左に回して外
します。
外したバルブコアは、汚れないように
きれいな所に保管します。
バルブ
バルブコア
バルブコア回し
応急修理剤のボトルを逆さまにして持
ち、手でボトルを何回も圧迫し、ボト
ル内の修理剤を全てタイヤの中に注入
します。
全て注入したら、注入ホースをバルブ
から引き抜き、バルブコアをバルブに
取り付け、コア回しでしっかりとねじ
込んでください。
コア回しでバルブコアをねじ込む
ときは、手で回してください。
工具などを使って回すとコア回し
を破損するおそれがあります。
バルブコアを外すときにタイヤに
空気が残っていると、バルブコア
が飛び出し傷害を受けるおそれが
あります。
45
06/03/01 10:28:00 30SLZ600 0048 応急修理剤を注入したタイヤのホイー
ルの平坦なところに、応急用パンク修
理剤注入済みシールを貼ります。
速度制限シールを運転者のよく見える
位置に貼ります。
速度制限シール
応急用パンク修理剤注入済みシール
バルブ
注入が完了した空ボトルは、タイ
ヤの修理・交換時に、使用済応急
修理剤の回収に使用しますので捨
てずに Honda 販売店か修理業者
までお持ちください。
46
ハンドルのパッドにシールを貼ら
ないでください。SRSエアバッグ
が正常に機能しなくなります。
また、メーターの警告灯やスピー
ドメーターが見えなくなる位置に
は貼らないでください。
06/03/01 10:28:10 30SLZ600 0049 バルブにエアコンプレッサーのホース
を確実に取り付けます。
バルブ
口金
ホース
空気圧計を上にして、エアコンプレッ
サーを置きます。
エアコンプレッサーの電源コードのプ
ラグをアクセサリーソケットに差し込
み、エンジンスイッチを
“I”
にします。
空気圧計
エアコンプレッサーのスイッチを
“ OFF ”
にしてから電源コードプラグを
アクセサリーソケットから抜きます。
電源コード
のプラグ
スイッチ
アクセサリー
ソケット
エアコンプレッサー
エアコンプレッサーのスイッチを
“ ON ”にしてタイヤを指定の空気圧ま
で昇圧します。エアコンプレッサーに
付属の空気圧計を使用して、空気圧を
点検、調整します。
空気を入れ過ぎたときは、ホースの口
金を緩めて空気を抜きます。
指定空気圧
備え付けのエアコンプレッサーは
乗用車タイプの空気充填用です。
エアコンプレッサーの電源は、自
動車用12V 専用です。他の電源は
接続しないでください。
使用中、エアコンプレッサーの表
面が熱くなります。1
5分以上連続
して使用しないでください。
再使用する場合は、エアコンプレ
ッサーが冷えてからお使いくださ
い。
1
0分以内に指定の空気圧にならな
いときは、応急修理剤を使って応
急修理することができません。
Honda 販売店や JAF などのロード
サービスに連絡してください。
本応急修理キットは、タイヤに修
理剤および空気を注入するだけで
はパンク穴はふさがりません。応
急修理が完了するまでは、パンク
穴より空気が漏れます。
→55ページ
47
06/03/01 10:28:18 30SLZ600 0050 指定の空気圧まで昇圧できたら、速や
かに、エアコンプレッサー、ボトル等
を車に搭載して直ちに走行します。
走行は法定速度を守って、80km/h 以
下の速度で注意深く運転してください。
走行中異常を感じたときは、運転
を中止してHonda販売店かJAFな
どのロードサービスに連絡してく
ださい。
応急修理完了までに空気圧が低下
して安定性を損うおそれがありま
す。
8
0km/h を超えて走行すると、車
体が振動することがあります。
1
0分間または5 km 程度走行した後、
エアコンプレッサーに付属の空気圧計
でタイヤの空気圧を点検します。
空気圧が最小空気圧より低くなっ
ているときは、応急修理剤での応
急修理はできません。
運転を中止して Honda 販売店か、
JAF などのロードサービスに連絡
してください。
最小空気圧: 130kPa(1.3kgf/cm2)
48
タイヤの空気圧が指定の空気圧より低
下していたら、もう一度指定の空気圧
まで昇圧し、法定速度を守って
8
0km/h 以下の速度で注意深く運転し
ます。
1
0分もしくは5 km 程度走行した後に
タイヤの空気圧を点検します。
指定空気圧
→55ページ
空気圧の低下が認められなくなったら、
応急修理完了です。
すみやかに Honda 販売店または専門
修理工場まで慎重に運転し、タイヤの
修理、交換を行ってください。
このとき、タイヤの空気圧が指定
空気圧より低下していたら運転を
中止してHonda 販売店かJAFなど
のロードサービスに連絡してくだ
さい。
応急修理剤の空ボトルは、使用済
応急修理剤の回収に使用しますの
で、 Honda 販売店か修理業者ま
でお持ちください。
応急修理後の恒久修理のとき、パ
ンク穴を発見できず恒久修理でき
ないことがあります。
そのまま走行を続ける場合は、こ
まめに空気圧を点検、調整してく
ださい。
何度も空気圧の低下が認められる
ときは Honda 販売店か専門の修
理工場で点検してください。
06/03/01 10:28:27 30SLZ600 0051 バックドアランプが点灯
しないとき、後側固定用
ワイヤーフック、後退防止
ベルトが作動しないとき
バッテリーがあがっていないときは、ヒ
ューズ切れや電球
(バルブ)
切れが考えら
れます。
エンジンスイッチを
“0”
の位置にしま
す。
ヒューズが切れていないかを点検しま
す。
・故障の状況から点検すべきヒューズ
をヒューズラベルで確認し、点検し
ます。
必要に応じて、ヒューズや電球を交換
します。
●ヒューズの点検、交換
ヒューズ(20A)
・ヒューズの装備と容量
表示
運転席足元のヒューズの位置
ヒューズラベル
ヒューズ
ボックス
ヒューズ
(7.5A)
2
7
2
8
装
備
容量
アクセサリーソケット 20A
後側固定用
ワイヤーフック/ 7.5A
後退防止ベルト/
バックドアランプ
49
06/03/01 10:28:33 30SLZ600 0052 エンジンルーム内のヒューズの位置
ヒューズ(20A)
押す
・ヒューズの装備と容量
表示
1
2
50
装
備
後側固定用
ワイヤーフック
容量
20A
06/03/01 10:28:39 30SLZ600 0053 ヒューズが切れているとき
ヒューズが切れていないとき
ヒューズラベルの表示に従い規定容量の
ヒューズに交換します。
ヒューズが切れていないのにバックドア
ランプが点灯しないときは、電球切れが
考えられます。
電球を点検し、切れているときは交換し
てください。
規定容量のヒューズ以外の物は絶
対に使わないでください。
配線コードなどを焼損させる原因
となります。
交換しても、またヒューズが切れ
る場合は、電気系統の異常が考え
られますので、 Honda 販売店で
点検を受けてください。
電球(バルブ)の交換
→52ページ
電球が切れていない場合は、電気
系統の異常が考えられますので、
Honda 販売店で点検を受けてく
ださい。
ヒューズが切れていないのに、後側固定
用ワイヤーフック、後退防止ベルトが作
動しないときは、装置の故障が考えられ
ますので、 Honda 販売店で点検を受け
てください。
車いすの固定が解除できないとき
→52ページ
51
06/03/01 10:28:47 30SLZ600 0054 ●電球(バルブ)の交換
●車いすの固定が解除できないとき
装置が故障した場合、次の方法で車いす
の固定を解除してください。
バックドアランプ
レンズを外します。
運転席側の後席ドアを開けて、カーペ
ットをめくりロック解除ノブの位置を
確認します。
カーペット
電球を抜き取ります。
ロック解除ノブ
電球
助手席側の後席ドアを開けて、カーペ
ットをめくりロック解除ノブの位置を
確認します。
カーペット
ランプ本体やレンズを外すときは、
ボディに傷を付けないように注意
してください。
電球を交換するときはワット
(W)
数の違うものを使わないでくださ
い。
電球のワット数
52
→55ページ
ロック解除ノブ
06/04/27 15:23:40 30SLZ600 0055 ロック解除ノブを上に押し上げたまま、
いったん後退防止ベルトを少し押し込
んだ後にベルトを引き出します。
左右同じようにして、ベルトを引き出
し後退防止ベルトのフックを外します。
後退防止ベルト
押し
上げる
ロック解除ノブ
車いすを少し後ろに動かして、固定用
ワイヤーフックを外します。
なるべく早く Honda 販売店で点検を
受けてください。
装置が故障したときは、車いすで
の乗車はしないでください。
車いすの固定が確実にできないの
で、ブレーキや衝突のときなどに
車いすが動いたり、倒れたりして
傷害を受けるおそれがあります。
後退防止ベルトの張りが強く、ロ
ック解除ノブを押し込むことがで
きない場合は、車いすを後方へ引
いてベルトにたるみを作ってから
同様の操作を行ってください。
後側固定用ワイヤーフック
53
06/04/27 15:23:46 30SLZ600 0056 バックドアの解錠が
できないとき
シリンダーにドライバーなどを差し込
み右に回し、バックドアを解錠します。
バックドアの開閉
万一、バックドアが解錠できなくなった
場合は、応急処置としてバックドア解錠
シリンダーにキーなどを差し込み、矢印
の方向に回して解錠してください。
→8ページ
シリンダー
施錠
解錠
スロープ下部にある穴からドライバー
を差し込んで、バックドア内側にある
カバーを外します。
カバー
バックドア解錠シリンダーを左に回すと
施錠します。
応急処置後は Honda 販売店で点
検を受けてください。
54
06/03/01 10:29:05 30SLZ600 0057 サービスデータ
サービスデータ
項
目
電球(バルブ)
燃
料
サ
ー
ビ
30
耐荷重
200kg
員 (人)
リヤシート
非装備車
項
目
タイヤサイズ
標準タイヤ
タ
タンク容量
リヤシート
装備車
定
ー
バックドアランプ ・・・
・
・・・
・・
・・・
・
・・・
・・
・
・12V-8W
車いすご利用の方が
乗車される場合
車
デ
W(ワット)数
スロープ
乗
ス
155/65R13 73S
車いすご
利用の方
が乗車さ
れない場
合
3
(車いすご利用の方も含む)
リヤシート
非使用時
2
リヤシート
使用時
4
車いすご利用の方が
乗車される場合
3
(車いすご利用の方も含む)
車いすご利用の方が
乗車されない場合
2
タイヤ空気圧
kPa
(kgf/cm )
前輪
後輪
220(2.2)
200(2.0)
リムサイズ※
スチールホイール
アルミホイール
13×4.00B
※:この車専用のホイールをお使いください。
専用以外のホイールを使うと、走行装置やブレーキ装置に支障をきたすおそれがあります。
ホイール交換に際しては、必ずHonda販売店にご相談ください。
・14インチのサイズのタイヤを装着しないでください。
タイヤと干渉するおそれがあります。
55
06/03/01 10:29:10 30SLZ600 0058 乗車可能な車いすのサイズ
乗車可能な車いすのサイズは下表のようになっていますので、車いすを購入されるとき
に、あらかじめ確認してください。なお、下記条件を満たしている場合でも形状によっ
ては乗車のできない車いすがあります。
項目
タイプ
長
A:全
高
B:全
幅
C:全
D:前 輪 内 側 幅
E:フ ッ ト プ レ ー ト 高 さ
自走式、介護式
(mm)
(mm)
(mm)
(mm)
(mm)
1,
0
6
0以下
1,
2
3
0以下
6
6
0以下
3
7
0以上
1
0
0以上
B
E
D
C
56
A
06/04/27 15:24:02 30SLZ600 0060 万一、異常や故障などの不具合が生じた場合は、
Honda販売店で点検整備を受けてください。
各所在地、電話番号については、別冊の
「サービス網一覧」
をご覧ください。
30SLZ600
00X30-SLZ-6001
2
0
0
6 本田技研工業株式会社