Download 取扱説明書 - Honda

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08/05/20 17:15:13 30SYYU00 0001 取扱説明書
ご使用の前に
よくお読みください。
車いす仕様車
08/05/20 17:15:15 30SYYU00 0002 08/05/20 17:15:23 30SYYU00 0003 このたびはHonda車をお買い上げいただき、
ありがとうございます。
この取扱説明書は、
車いす仕様車に
装備された専用機構の取り扱いについてのみ説明してあります。
その他の内容については
取扱説明書をご覧ください。
安全に関する表示
「運転者や他の人が傷害を受ける可能性のあること」を回避方法と共に、下記の表示で記載し
ています。これらは重要ですので、しっかりお読みください。
指示に従わないと、死亡または重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受ける可能性があるもの
その他の表示
お車に関することや、その他のアドバイスは下記の表示を使って記載しています。
お車のために守っていただきたいこと
(車が故障・破損するのを防ぐためのアドバイス、
異常事態の処置方法を記載しています)
知っておいていただきたいこと
知っておくと便利なこと
車の仕様などの変更により、この本の内容と実車が一致しない場合がありますのでご了承ください。
1
08/05/20 17:15:25 30SYYU00 0004 もくじ
各部の名称・
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・・3
安全ドライブのための必読ポイント・
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・・4
装備の使いかた
バックドア・
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・6
バックドアランプ・
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・7
サードシート・
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・8
三点式シートベルト・
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・12
車いすの乗せかた、降ろしかた・
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・17
点検整備について
点検整備方式・
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・29
日常点検・
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・30
万一のとき
バックドアランプが点灯しないとき、
後側固定用ワイヤーフック、
後退防止ベルトが作動しないとき・
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・31
バックドアの解錠ができないとき・
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・35
サービスデータ
サービスデータ・
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・36
車いす乗車の目安・
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・37
2
08/06/06 16:29:27 30SYYU00 0005 各部の名称
バックドア
バックドアランプ
三点式シートベルト
(肩ベルト)
メインスイッチ
三点式シートベルト
(腰ベルト)
スロープ
車いす固定装置まわり
後退防止ベルト
後退防止ベルトスイッチ
後側固定スイッチ
後側固定用ワイヤーフック
スロープロック解除レバー
スロープロック解除レバー
3
08/05/20 17:15:37 30SYYU00 0006 安全ドライブのための必読ポイント
坂道での車いすの乗降や固定操作
はしない。
車いすの乗降や固定操作は必ず平坦な
場所で行ってください。
坂道では、車や車いすが不安定になり、
転倒や落下などにより思わぬけがをす
ることがあります。
車いすの乗降や固定操作は介護す
る人が行う。
車いすの乗降や固定操作は、道路状況
に注意し、介護する人が行ってくださ
い。
車いすに座っている人が自力でスロー
プを走行したり、固定操作を行うと、
スロープから落ちたり体の一部をはさ
んだりしてけがをするおそれがありま
す。
車いすの乗降や固定操作をすると
きは、エンジンを止めて。
車いすの乗降や固定操作をするときは、
パーキングブレーキをかけてセレクト
P
レバーを□に入れ、必ずエンジンを止
めましょう。
不意に車が動き出したりして、思わぬ
けがをすることがあります。
4
スロープを降ろしたままでの車の
移動はしない。
スロープや車両が破損したり、思わぬ
事故につながるおそれがあります。
08/05/20 17:15:45 30SYYU00 0007 車いすは確実に固定。
走行中に車いすが動いて倒れたりして
けがをするおそれがあります。
走行するときはシートベルトを
必ず着用。
路面の段差などに注意。
この車は、ベース車に対し最低地上高
が低く設計されているので、次のよう
な場合にマフラーや床下を損傷するお
それがありますので、十分に注意して
ください。
・車止めのある場所への駐車
・路肩に沿っての駐車
・路肩等段差のある場所への乗り降り
・平坦路から上り坂および下り坂から
平坦路への乗り入れ
・凹凸やわだちのある道路の走行
(穴)
のある箇所の通過
・くぼみ
車いすに座っている人にも必ずシート
ベルトを着用させてください。
車いすはヘッドレスト付をおすす
めします。
思わぬ事故に備え、ヘッドレスト付の
車いすをおすすめします。
5
08/05/20 17:15:51 30SYYU00 0008 装備の使いかた
バックドア
●施錠・解錠
テールゲート
→FREED取扱説明書
バックドアを閉めるときは、車い
すに座っている人の頭にぶつけな
いように十分注意してください。
●開閉
開けるときは、解錠してからハンドルを
引き、静かに引き上げて開けます。
いっぱいに開いてお使いください。
バックドア
ハ ンド ル
閉めるときはプルハンドルを利用してく
ださい。
バックドア
6
プルハンドル
バックドアを閉めるときは頭をぶ
つけたり、手などをはさまないよ
うに注意してください。
エンジンをかけた状態で排気管の
後方に立たないでください。
やけどなど思わぬけがをすること
があります。
車いす乗車スペース内には確実に
固定された車いすに座った人以外
の人を乗せないでください。
ブレーキや加速、衝突のときなど
にけがをするおそれがあります。
08/05/20 17:15:56 30SYYU00 0009 バックドアランプ
バックドアを開けたまま走行しな
いでください。車内に排気ガスが
侵入するおそれがあります。
ON
中間
OFF
スイッチが“ ON ”または“中間”の位
置
次の条件がそろったときに点灯します。
P
・セレクトレバーが□のとき。
“I”
のとき。
・エンジンスイッチが
“ON”
のとき。
・メインスイッチが
スイッチが“OFF”の位置
セレクトレバーやエンジンスイッチの位
置、メインスイッチの“ ON ”、“ OFF ”に
関係なく消灯します。
7
08/05/20 17:16:02 30SYYU00 0010 サードシート
タイプ別装備
●背もたれの調節
背もたれ調節レバー
レバーを矢印の
方向に操作しながら
調節
片側ずつ独立して行えます。
8
中央座席を使用するときは正しい
乗車姿勢がとれるように、左右座
席の背もたれの角度が同じになる
ように調節してください。
背もたれを前に倒した状態で荷物
を乗せたり、人を乗せないでくだ
さい。
背もたれがこわれるおそれがあり
ます。
08/05/20 17:16:06 30SYYU00 0011 ●ヘッドレストの調節
サードシートに乗車するときは、走行す
る前にヘッドレストを引き上げて、確実
に固定します。
下げるときは、ノブを押しながらヘッド
レストを下げます。
押す
サードシートに乗車するときは、
ヘッドレストを下げた状態で走行
しないでください。また、固定で
きる高さを越えて使わないでくだ
さい。
衝突のときなどに重大な傷害を受
けるおそれがあります。
走行前に必ず引き上げてください。
ノブ
9
08/05/20 17:16:15 30SYYU00 0012 ●シートをはね上げて固定するとき
ヘッドレストを一番下まで下げます。
ヘッドレストの調節
シート下のストラップを引きます。
シートを窓側に起こします。
→9ページ
引く
ストラップ
操作ラベル
背もたれ調節レバーを矢印の方向に操
作しながら、背もたれを前へ倒し、固
定させます。
シートのフックを外してグラブレール
下の固定専用フックに確実にはめ込み、
シートを固定します。
矢印の方向に
操作する
固定専用フック
フ ック
背もたれ調節レバー
床面のシート固定ストライカーのカバ
ーを閉じます。
10
08/05/20 17:16:23 30SYYU00 0013 元に戻すとき
床面のシート固定ストライカーのカバ
ーを開けます。
カバー
シートが倒れないように手で支えなが
ら、シートのフックを固定専用フック
から外し、シートに収納します。
ゆっくりとシートを降ろし、
“カチッ”
と音がするまで押さえて固定します。
背もたれを起こして、ヘッドレストを
調節します。
操作するときは、手や足などをは
さまないように十分注意してくだ
さい。
背もたれが急に戻り、顔などにけ
がをするおそれがあります。背も
たれを起こすときは、必ず背もた
れに手を添えて操作してください。
サードシートの固定専用フックは、
シートを固定する以外の目的で使
用しないでください。
はね上げたときや元に戻したとき
は、シートを前後にゆすって確実
に固定されていることを確認して
ください。
はね上げた状態で、シートやスト
ラップに物をかけたり、ぶらさが
ったりしないでください。グラブ
レール下の固定専用フックが破損
したり、シートのフックが外れる
ことがあります。
操作は、ゆっくりと確実に行って
ください。また、シートを元に戻
すときは脚が戻されていることを
確認してください。
シートをはね上げて固定するとき
は、あらかじめバックルやタング
プレートを収納してください。
11
08/05/20 17:16:29 30SYYU00 0014 三点式シートベルト
この車は、車いすに座っている人専用の
ELR 付三点式シートベルトを装備してい
ます。
ELR付三点式シートベルト:
体の動きにあわせて伸縮し、強い衝撃を
受けるとベルトが自動的にロックします。
シートベルト
→FREED取扱説明書
腰部のベルトと肩部のベルトを両
方着用してください。腰部のベル
トは必ず腰骨のできるだけ低い位
置にぴったり着用してください。
肩部のベルトはベルトがくび、あ
ご、顔などに当たらないように着
用してください。正しく着用して
いないと、衝突したときなどに重
大な傷害を受けたり死亡すること
があります。
この三点式シートベルトには、チ
ャイルドシート固定機構は付いて
いません。
12
●腰部のベルトの着用のしかた
タングプレートをフックより取り外し
ます。
フック
タングプレート
08/05/20 17:16:35 30SYYU00 0015 タングプレートをつかみ、車いすの主
車輪のスポーク、シート部側面の開口
部を通します。
ベルトにねじれがないようにし、タン
グプレートをバックルの中に
“カチリ”
と音がするまで差し込みます。
自走式の車いす
タングプレート
バ ッ クル
介護式の車いす
ベルトを腰骨のできるだけ低い位置に
かかるように戻し方向へ引き、たるみ
がないように身体に密着させます。
引く
できるだけ低い位置
車いすの種類によってシートベル
トの通しかたが異なります。
図を参考にして、ベルトを通して
ください。
13
08/05/20 17:16:41 30SYYU00 0016 外すときはバックルの“ PRESS ”ボタ
ンを押します。
ベルトが自動的に収納されますので、
タングプレートを車いすの主車輪のス
ポーク、シート部側面の開口部を通し
ベルトを外します。
●肩部のベルトの着用のしかた
タングプレートをフックより取り外し
ます。
フッ ク
タングプレート
タ ン グ プレ ー ト
“PRESS”ボタン
ベルトが自動的に巻き取られます
ので、タングプレートに手を添え
てゆっくり巻き取らせてください。
ベルトを使用しないときは、タングプ
レートをフックに取り付けます。
フ ック
タングプレート
14
08/05/20 17:16:48 30SYYU00 0017 タングプレートをつかみ、車いすの主
車輪のスポーク、シート部側面の開口
部を通します。
自走式の車いす
バックルの
“ PRESS ”
ボタンを押して、
バックルをバックルカバーより取り外
します。
バ ック ル
バックルカバー
“PRESS”ボタン
介護式の車いす
ベルトにねじれがないようにし、タン
グプレートをバックルの中に
“カチリ”
と音がするまで差し込みます。
バックル
タングプレート
ベルトがねじれたり、引っかかったり
していないかを確認します。
車いすの種類によってシートベル
トの通しかたが異なります。
図を参考にして、ベルトを通して
ください。
15
08/05/20 17:16:53 30SYYU00 0018 外すときはバックルの“ PRESS ”ボタ
ンを押します。
ベルトが自動的に収納されますので、
タングプレートを車いすの主車輪のス
ポーク、シート部側面の開口部を通し
ベルトを外します。
タングプレート
“PRESS”
ボタン
ベルトが自動的に巻き取られます
ので、タングプレートに手を添え
てゆっくり巻き取らせてください。
ベルトを使用しないときは、タングプ
レートをフックに取り付け、バックル
をバックルカバーに取り付けます。
フック
タングプレート
16
08/05/20 17:16:57 30SYYU00 0019 車いすの乗せかた、降ろしかた
車いすは必ず車いす固定装置で固
定してください。確実に固定され
ていないと、ブレーキや衝突のと
きなどに車いすが動いたり、倒れ
たりして重大な傷害を受けたり死
亡することがあります。
車いすの乗降や固定操作をすると
きは、パーキングブレーキをかけ
P
てセレクトレバーを□に入れ、必
ずエンジンを止めてください。
不意に車が動き出したりして、思
わぬけがをすることがあります。
車いすの乗降や固定操作は介護す
る人が行ってください。
車いすに座っている人が自力でス
ロープを走行したり、固定操作を
行うとスロープから落ちたり、体
の一部をはさんだりしてけがをす
るおそれがあります。
車いすの乗降や固定操作は平坦な
場所で、周囲の安全を十分確認し
てから行ってください。
スロープの耐荷重は2
0
0kgです。
17
08/05/20 17:17:03 30SYYU00 0020 ●車いすの乗せかた
1車いすを乗せる前に
パーキングブレーキをかけてセレクト
P
レバーを□に入れます。
運転席横にある車いす固定装置のメイ
ンスイッチを押して“ ON ”
( ランプ点
灯)
にします。
メインスイッチ(点灯)
押す
エンジンスイッチを
“I”
にします。
18
08/05/20 17:17:10 30SYYU00 0021 2スロープを降ろす
操作グリップを持って手前に倒し、ス
ライド式のスロープを引き出し地面に
降ろします。
スロープの操作は傾斜のない平ら
な所で行ってください。
スロープを操作するときは手など
をはさまないように十分注意して
ください。
スロープは最後まで引き出した状
態で使用してください。
スロープに車いす以外の重い物を
載せないでください。
傷や破損などの原因となります。
スロープを引き出した状態で車を
走行させないでください。
スロープ
操作グリップ
バックドアを開けます。
→6ページ
左右のスロープロック解除レバーを引
いて、ロックを解除します。
ロック解除レバー
19
08/05/20 17:17:20 30SYYU00 0022 3車いすを乗せる
サードシート装備車
サードシートをはね上げ、床面のシー
ト固定ストライカーのカバーを閉めま
す。
後退防止ベルトを引き出して、ベルト
がねじれないように車いすの前輪側の
縦フレームに掛けます。
シートをはね上げて固定するとき
→1
0ページ
後退防止ベルトスイッチが
“解除”
位置
(ランプ消灯)
であることを確認します。
後退防止ベルトスイッチ(消灯)
後退防止ベルトのフックをそれぞれの
収納場所から引き出します。
後退防止ベルト
フッ ク
後退 防 止
ベル ト
後退防止ベルトの操作は、後部座
席付近に人がいないことを確認し
て行ってください。
後退防止ベルトを急に離すといき
おいよく巻き取られますので、フ
ック部を手に持ってゆっくりと巻
き取らせてください。
後退防止ベルトを床面に放置しな
いでください。乗員がつまずいて
けがをしたり、ベルトを傷めるお
それがあります。所定の場所に収
納してください。
後退防止ベルトスイッチを押して“作
動”
位置
(ランプ点灯)
にします。
押す
後退防止ベルトスイッチ(点灯)
20
08/10/09 16:21:02 30SYYU00 0023 介護する人が車いすをゆっくり押しな
がら、車内に乗せます。
車いすを車の所定の位置に乗せる
ときは、座っている人の頭や手足
の位置を確認しながら行い、車両
にぶつかったり、車いすとの間に
はさまれないように十分注意して
ください。
また、介護する人が車両に頭をぶ
つけないように十分注意してくだ
さい。
後退防止ベルトは、スロープの途
中で介護する人が万一、手を離し
ても、車いすが後退しないように
ロックがかかる機構です。
車いすを前後に数回動かして、後退防
止ベルトのたるみを取り、車いすのブ
レーキをかけ車輪をロックさせます。
車いすの前輪がフロアーのたて壁に当
たる位置までゆっくり前進させます。
前輪
たて壁
車いす本体のブレーキを必ずかけ
てください。確実にかかっていな
いと、ブレーキや衝突のときなど
に車いすが動いたり、倒れたりし
て重大な傷害を受けたり死亡する
ことがあります。
21
08/06/06 16:29:35 30SYYU00 0024 4車いすを固定する
後側固定用ワイヤーフックを取出し口
から引き出して、車いす後側のフレー
ムやフックに掛けます。
後側固定用
ワイヤーフック
取出し口
取出し口
後側固定スイッチを
“固定”
側へモータ
ーの作動音が停止するまで押し続けま
す。
後退防止ベルトは車いすの前輪側
の縦フレームに、後側固定用ワイ
ヤーフックは車いす後側の縦フレ
ームに掛け、車いすを前後方向に
引くようにしてください。
誤った掛けかたをすると、車いす
を確実に固定できないおそれがあ
ります。
後側固定スイッチを押すとき、ワ
イヤー部と車いすなどに手や足が
はさまれないように十分注意して
ください。
走行する前に、車いすが確実に固
定されていることを確認してくだ
さい。
確実に固定されていないとブレー
キや衝突のときなどに車いすが動
いたり、倒れたりして傷害を受け
るおそれがあります。
固定
解除
後側固定スイッチ
車いすが確実に固定されていることを
確認します。
シートベルトを着用します。
三点式シートベルト
22
→12ページ
車いすを確実に固定しないで走行
すると、ブレーキや衝突のときな
どに車いすがぶつかったり、倒れ
たりして破損するおそれがありま
す。
後側固定用ワイヤーフックの取出
し口に、飲み物などをこぼさない
でください。ワイヤーが作動しな
くなるおそれがあります。
08/05/20 17:17:42 30SYYU00 0025 5スロープを格納する
スロープの操作は傾斜のない平ら
な所で行ってください。
スロープを操作するときは手など
をはさまないように十分注意して
ください。
スロープは最後まで引き出した状
態で使用してください。
スロープに車いす以外の重い物を
載せないでください。
傷や破損などの原因となります。
スロープを引き出した状態で車を
走行させないでください。
操作グリップをもって、スロープを持
ち上げ、スライドさせて起こします。
操作グリップ
スロープ
23
08/06/06 16:29:42 30SYYU00 0026 スロープを“カチッ”と音がする(ノブ
の収納)まで押して左右のロックを確
実にかけます。
バックドアを閉めるときは、車い
すに座っている人の頭にぶつけな
いように十分注意してください。
ロッ ク
バックドアを閉めます。
→6ページ
運転席横にある車いす固定装置のメイ
ンスイッチを押して“ OFF ”
( ランプ消
灯)
にします。
メインスイッチ(消灯)
押す
24
バックドアを閉めるときは頭をぶ
つけたり、手などをはさまないよ
うに注意してください。
エンジンをかけた状態で排気管の
後方に立たないでください。
やけどなど思わぬけがをすること
があります。
車いす乗車スペース内には確実に
固定された車いすに座った人以外
の人を乗せないでください。
ブレーキや加速、衝突のときなど
にけがをするおそれがあります。
走行する前に、運転席横にあるメ
インスイッチを押して“ OFF ”
(ラ
ンプ消灯)
にしてください。
08/05/20 17:17:56 30SYYU00 0027 3車いすの固定を解除する
●車いすの降ろしかた
後退防止ベルトスイッチを押して“作
動”
位置
(ランプ点灯)
にします。
1車いすを降ろす前に
車いすを乗せる前に
→18ページ
押す
2スロープを降ろす
バックドアを開けて、スロープを降ろ
します。
スロープを降ろす
→19ページ
後退防止ベルトスイッチ(点灯)
後側固定スイッチを
“解除”
側へモータ
ーの作動音が停止するまで引き続けま
す。
固定
解除
後側固定スイッチ
25
08/06/06 16:29:49 30SYYU00 0028 後側固定用ワイヤーフックを車いすか
ら取り外します。
後退防止ベルトスイッチを押して“解
除”
位置(ランプ消灯)
にします。
押す
後側固定用ワイヤーフック
後側固定用ワイヤーフックを収納しま
す。
後退防止ベルトスイッチ(消灯)
4車いすを降ろす
車いすの車輪のブレーキを解除し、介
護する人が車いすを少し前に押した後
に、そのままゆっくりと引きながら車
外へ降ろします。
後側固定用ワイヤーフック
26
車いすを車から降ろすときは、座
っている人の頭や手足の位置を確
認しながら行い、車両にぶつかっ
たり、車いすとの間にはさまれな
いように十分注意してください。
また、介護する人が車両に頭をぶ
つけないように十分注意してくだ
さい。
後退防止ベルトは車いすを降ろす
ときには働きません。介護する人
はスロープの途中で車いすから手
を離さないようにしてください。
08/06/06 16:29:56 30SYYU00 0029 後退防止ベルトのフックを外し、フッ
クを持ったまま巻き取らせます。
ゲート開口部に仮置き用フックが
あります。
仮置き用フック
フック
後退防止ベルトを収納します。
収納 部
フック
後退防止ベルトの操作は、後部座
席付近に人がいないことを確認し
て行ってください。
後退防止ベルトを急に離すといき
おいよく巻き取られますので、フ
ック部を手に持ってゆっくりと巻
き取らせてください。
後退防止ベルトを床面に放置しな
いでください。乗員がつまずいて
けがをしたり、ベルトを傷めるお
それがあります。所定の場所に収
納してください。
仮置き用フックに後退防止ベルト
のフックをかけたまま走行しない
でください。振動などにより後退
防止ベルトが外れてけがをするお
それがあります。
27
08/05/20 17:18:15 30SYYU00 0030 5スロープを格納する
スロープを格納して、バックドアを閉
めます。
スロープを格納する
→23ページ
運転席横にある車いす固定装置のメイ
ンスイッチを押して“ OFF ”
( ランプ消
灯)
にします。
メインスイッチ(消灯)
押す
28
08/05/20 17:18:19 30SYYU00 0031 点検整備について
点検整備方式
整
備
項
目
作動のスムーズさ、異音
○
ワイヤーの切損、腐食
○
後退防止ベルト
○
○
備
考
︶
車
い
す
固
定
装
置
検
交
換
時
期
年
︵
点
点検時期
日 1
2 2
4
常 か か
点 月 月
検 ご ご
と と
○
○
○
○
ベルトにほつれ、す
りきれ、破れなどが
あるときには交換
29
08/05/20 17:18:25 30SYYU00 0032 日常点検
車いす固定装置の日常点検は、使用状況
に応じて、お客様の判断で適時行う点検
です。
●作動のスムーズさ・異音の点検
後側固定スイッチを押して装置がスムー
ズに作動するか、異音がないかを点検し
ます。
後 退 防 止ベ ル ト
●ワイヤーの点検
後側固定スイッチを
“解除”
側へ、モータ
ーの作動音が停止するまで引き続けます。
後側固定用ワイヤーフックを引き出して、
ワイヤー部に切損、腐食がないか点検し
ます。
ワイヤーにほつれ、すりきれなどがある
ときは交換してください。
ワ イ ヤー 部
解除
30
●後退防止ベルトの点検
後退防止ベルトを引き出して点検してく
ださい。
ベルトにほつれ、すりきれ、破れなどが
あるときは交換してください。
・ベルトが汚れた場合は、中性洗剤を溶
かしたぬるま湯に布をひたしてふき取
り乾かしてください。薬剤を使ったり
漂白や染色は絶対しないでください。
ベルトを弱めます。
後側固定スイッチ
08/05/29 12:38:48 30SYYU00 0033 万一のとき
バックドアランプが点灯
しないとき、後側固定用
ワイヤーフック、後退防止
ベルトが作動しないとき
ヒュ ー ズ
ボッ ク ス
バッテリーがあがっていないときは、ヒ
ューズ切れや電球
(バルブ)
切れが考えら
れます。
ヒュ ー ズ
プラ ー
エンジンスイッチを
“0”
の位置にしま
す。
ヒューズが切れていないかを点検しま
す。
・故障の状況から点検すべきヒューズ
をヒューズラベルで確認し、点検し
ます。
必要に応じて、ヒューズや電球を交換
します。
ヒューズラベル
●ヒューズの点検、交換
運転席足元のヒューズの位置
ヒューズ(7.5A) ヒューズ(20A)
・ヒューズの装備と容量
引く
カバー
表示
1
4
5
3
装
備
後退防止ベルト/
バックドアランプ
後側固定用
ワイヤーフック
容量
7.5A
20A
31
08/05/20 17:18:42 30SYYU00 0034 ヒューズが切れているとき
ヒューズが切れていないとき
ヒューズラベルの表示に従い規定容量の
ヒューズに交換します。
ヒューズが切れていないのにバックドア
ランプが点灯しないときは、電球切れが
考えられます。
電球を点検し、切れているときは交換し
てください。
規定容量のヒューズ以外の物は絶
対に使わないでください。
配線コードなどを焼損させる原因
となります。
交換しても、またヒューズが切れ
る場合は、電気系統の異常が考え
られますので、 Honda 販売店で
点検を受けてください。
電球
(バルブ)
の交換
→3
3ページ
電球が切れていない場合は、電気
系統の異常が考えられますので、
Honda 販売店で点検を受けてく
ださい。
ヒューズが切れていないのに、後側固定
用ワイヤーフック、後退防止ベルトが作
動しないときは、装置の故障が考えられ
ますので、 Honda 販売店で点検を受け
てください。
車いすの固定が解除できないとき
→3
3ページ
32
08/06/06 16:30:04 30SYYU00 0035 ●電球(バルブ)の交換
●車いすの固定が解除できないとき
装置が故障した場合、次の方法で車いす
の固定を解除してください。
バックドアランプ
レンズを外します。
運転席側のスライドドアを開けて、カ
ーペットをめくりロック解除ノブの位
置を確認します。
カ ーペ ッ ト
電球を抜き取ります。
ロック解除ノブ
電球
助手席側のスライドドアを開けて、カ
ーペットをめくりロック解除ノブの位
置を確認します。
カーペット
ランプ本体やレンズを外すときは、
ボディに傷を付けないように注意
してください。
電球を交換するときはワット
(W)
数の違うものを使わないでくださ
い。
電球のワット数
ロック解除ノブ
→36ページ
33
08/06/06 16:30:10 30SYYU00 0036 ロック解除ノブを上に押し上げたまま、
いったん後退防止ベルトを少し押し込
んだ後にベルトを引き出します。
左右同じようにして、ベルトを引き出
し後退防止ベルトのフックを外します。
後退防止ベルト
押し
上げる
ロック解除ノブ
車いすを少し後ろに動かして、固定用
ワイヤーフックを外します。
後側固定用ワイヤーフック
34
なるべく早く Honda 販売店で点検を
受けてください。
装置が故障したときは、車いすで
の乗車はしないでください。
車いすの固定が確実にできないの
で、ブレーキや衝突のときなどに
車いすが動いたり、倒れたりして
傷害を受けるおそれがあります。
後退防止ベルトの張りが強く、ロ
ック解除ノブを押し込むことがで
きない場合は、車いすを後方へ引
いてベルトにたるみを作ってから
同様の操作を行ってください。
08/05/20 17:19:04 30SYYU00 0037 バックドアの解錠が
できないとき
シリンダーにドライバーなどを差し込
み右に回し、バックドアを解錠します。
バックドアの開閉
万一、バックドアが解錠できなくなった
場合は、応急処置としてバックドア解錠
シリンダーにキーなどを差し込み、矢印
の方向に回して解錠してください。
→6ページ
シリンダー
施錠
解錠
スロープ下部にある穴からドライバー
を差し込んで、バックドア内側にある
カバーを外します。
カバー
バックドア解錠シリンダーを左に回すと
施錠します。
応急処置後は Honda 販売店で点
検を受けてください。
35
08/05/20 17:19:08 30SYYU00 0038 サービスデータ
サービスデータ
項
目
サ ー ビ ス デ ー タ
電球
(バルブ)
W
(ワット)数
バックドアランプ ・・
・
・・
・
・・
・
・・
・
・・
・
・・
・
・
・12V-8W
スロープ
耐荷重
200kg
車いすご利用の方が
乗車される場合
サードシート
装備車
乗 車
定
員
サードシート
非装備車
36
車いすご
利用の方
が乗車さ
れない場
合
5人
(車いすご利用の方も含む)
サードシート
非使用時
4人
サードシート
使用時
7人
車いすご利用の方が
乗車される場合
5人
(車いすご利用の方も含む)
車いすご利用の方が
乗車されない場合
4人
08/06/06 16:30:15 30SYYU00 0039 車いす乗車の目安
乗車可能な車いすのサイズは下表のようになっていますので、車いすを購入されるとき
に、あらかじめ確認してください。なお、下記寸法を満たしている場合でも形状によっ
ては乗車のできない車いすがあります。
項目
タイプ
A:全
長
B:全
C:全
輪
内
側
D:前
E:フ ッ ト プ レ ー ト 高
高
幅
幅
さ
自走式、介護式
1,
1
1
0mm以下※1
9
1
0mm以下※2
1,
3
1
5mm以下
6
6
0mm以下
3
5
0mm以上
1
0
0mm以上
※1:2列目シートスライド前端時
※2:2列目シートスライド後端時
B
B
E
A
D
C
37
08/05/20 17:19:17 30SYYU00 0040 万一、異常や故障などの不具合が生じた場合は、
Honda販売店で点検整備を受けてください。
各所在地、電話番号については、別冊の
「サービス網一覧」
をご覧ください。
30SYYU00
00X30-SYY-U001
2
0
0
8 本田技研工業株式会社
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