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消 費 経 済 審 議 会 製 品 安 全 部 会 ラ イ タ ー ワ ー キ ン グ グ ル ー プ (第 2回 )
議事録
日 時 : 平 成 22年 2月 26日 (金 曜 日 )10:00∼ 12:00
場 所 : 経 済 産 業 省 本 館 2階 2西 8共 用 会 議 室
議題
1.ラ イ タ ー に 係 る 海 外 の 規 制 状 況 等 に つ い て
2.ラ イ タ ー に 係 る 国 内 の 規 格 に つ い て
3.火 遊 び に 用 い た ラ イ タ ー の 分 類 結 果 に つ い て
4.ラ イ タ ー の 適 用 範 囲 に つ い て
議事内容
【開会】
○島上課長補佐
定刻となりましたので、ただいまから「消費経済審議会製品安全部会ライターワーキ
ン グ グ ル ー プ 第 2回 」 を 開 催 さ せ て い た だ き ま す 。 委 員 の 皆 様 方 に は 、 ご 多 忙 の と こ ろ
をご出席いただきまして誠にありがとうございます。
それでは、持丸座長に以後の議事進行をお願いしたいと思います。よろしくお願いい
たします。
○持丸座長
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
最初に、事務局から委員の出欠の確認をお願いいたします。
○島上課長補佐
委員の皆様方の出欠を確認させていただきます。本日は、皆様ご出席されております。
○持丸座長
議事に入る前に、まず定足数について確認させていただきます。本ワーキンググルー
プは、委員の出席数が定員の過半数を超えておりますので、成立することを確認いたし
ます。
続きまして配付資料の確認を、事務局からお願いいたします。
○島上課長補佐
それでは、配付資料の確認をさせていただきます。
まず、一番上に「議事次第」がございまして、議事次第には、本日の配付資料一覧を
記載してございます。
資 料 1と し て 「 委 員 名 簿 」、 資 料 2と し て 「 ラ イ タ ー に 係 る 海 外 の 規 制 状 況 等 に つ い て 」、
資 料 3と し て 「 ラ イ タ ー の 自 主 基 準 に つ い て (社 団 法 人 日 本 喫 煙 具 協 会 )」、 そ れ か ら 資 料
4と し て 「 SG携 帯 用 簡 易 ガ ス ラ イ タ ー の 認 定 基 準 の 経 緯 に つ い て (財 団 法 人 製 品 安 全 協
会 )」、 資 料 5と し て 「 火 遊 び に 用 い た ラ イ タ ー の 分 類 結 果 (東 京 消 防 庁 )」、 資 料 6、 事 務
局の資料として「ライターの適用範囲について」ということでございます。
それ以外に、配付資料一覧には載せておりませんが、席上配付させていただいており
- 1 -
ま す 参 考 資 料 と し て 、「 ラ イ タ ー に 係 る 海 外 の 規 程 類 に つ い て 」 と い う こ と で お 配 り を
させていただいております。
参 考 1と し て 「 ISO 9994(シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー
22702(点 火 棒
ー
一 般 要 求 基 準 )」、 参 考 2と し て 「 ISO
一 般 要 求 基 準 )」、 参 考 3と し て 「 16 CFR 1210(米 国
CR要 求 基 準 )」、 参 考 4と し て 「 16 CFR 1212(米 国
し て 「 Commission Decision of 11 May 2006( 欧 州
点火棒
シガレットライタ
CR要 求 基 準 )」、 参 考 5と
CR 対 策 決 定 ) 」、 (THE COMMISSION
OF THE EUROPEAN COMMUNITIES)、 参 考 6と し て 「 EN 13869(欧 州
CR要 求 基 準 )」 と い う
ものをお配りさせていただいております。
今 申 し 上 げ た 資 料 の う ち 、 資 料 4の SG基 準 と 、 席 上 配 付 の み に さ せ て い た だ い て お り
ます各国の規程類につきましては、著作権の関係上、委員のみの配付とさせていただい
ておりますので非公開扱いとさせていただきます。委員の皆様におかれましては、委員
限りという取り扱いでよろしくお願いしたいと思っております。当然のことながら資料
の複製等々はご遠慮いただきますようにお願いします。
配付資料は以上でございます。資料の不足等はございませんでしょうか。
(「 な し 」 の 声 あ り )
カメラは退出願います。
【 1.ラ イ タ ー に 係 る 海 外 の 規 制 状 況 等 に つ い て 】
○持丸座長
資料確認ありがとうございました。それでは、本日の議事に入りたいと思います。
ま ず 初 め に 、「 ラ イ タ ー に 係 る 規 制 状 況 に つ い て 」、 NITEの 新 井 委 員 か ら 説 明 を お 願 い
いたします。
○新井委員
新 井 で ご ざ い ま す 。 よ ろ し く お 願 い い た し ま す 。 お 手 元 の 資 料 2に 従 っ て ご 説 明 を さ
せていただきます。
実 は 私 、 先 週 別 件 で ア メ リ カ の 会 議 が ご ざ い ま し て 、 そ の と き に CPSCと 若 干 話 を す る
ことができましたので、現在のシガレットライターの規制について聞いてきたものをま
とめたものでございます。
1ペ ー ジ で す が 、「 シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー の CR規 制 に つ い て 」 と い う こ と で 、 ア メ リ カ で
シガレットライターの規制が入った背景をまず書かせていただきました。
こ れ は 1985年 に さ か の ぼ る わ け で す が 、 子 ど も 病 院 の あ る 看 護 士 が 、 CPSCに 対 し て 請
願をしたということから始まったものでございます。
当 時 、 家 庭 で の 5歳 未 満 の 子 ど も の 死 亡 原 因 は 火 災 が 一 番 で ご ざ い ま し て 、 ま た 、 そ
の 火 災 で 死 亡 す る 子 ど も の 3分 の 1が シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー や マ ッ チ の 火 遊 び に よ る と い う
ことがございました。
当 時 (1985年 )、 消 防 が 出 動 し た 火 災 の う ち 1万 1,000件 は シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー に よ る こ
と が わ か っ て お り ま し て 、 そ の と き の 死 亡 者 が 180 名 、 負 傷 者 1,150 名 、 資 産 に し て
8,450万 ド ル の 被 害 に な っ た と い う こ と で ご ざ い ま す 。 そ の 1万 1,000件 の 火 災 の う ち 子
ど も の 火 遊 び が か な り 大 き な 割 合 を 占 め て お り ま し て 、 件 数 と し て 7,800件 、 死 亡 者 120
名 、 負 傷 者 860名 、 6,050万 ド ル の 損 失 と い う こ と で ご ざ い ま し た 。
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当時、例えばどのような状況で火災が発生したのかとか、防止するためにはどうすれ
ば い い の か と い う 状 況 を 把 握 で き て い な か っ た と い う こ と で 、 CPSC(米 国 消 費 者 製 品 安
全 委 員 会 )が 、 全 米 40ヵ 所 に フ ィ ー ル ド イ ン ベ ス テ ィ ゲ ー タ ー (現 場 調 査 職 員 )を 配 置 し
ておりまして、実態を把握する職員がいます。その職員がそれぞれ調べて回ったところ
で わ か っ た の が 、 下 の 点 の と こ ろ で す 。 5点 ご ざ い ま す 。
1つ 目 が 、 事 故 に か か わ っ た シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー の 96%は ブ タ ン ガ ス 使 用 の 使 い 捨 て ラ
イターであったということでした。
2つ 目 が 、 ラ イ タ ー を い た ず ら し た 子 ど も は 概 ね 6歳 未 満 で 、 3、 4歳 が 中 心 で し た 。
3つ 目 が 、 事 故 の 63%は 両 手 で ガ ス ラ イ タ ー を 操 作 し て お り 、 一 方 の 手 で ラ イ タ ー を 固
定し、もう一方の手の親指か人差し指で歯車を回転させるかレバーを押し下げて点けて
いたと思われるということでした。
最後に、子どものいたずらによる火災に関わったライターを観察したところ、ライタ
ーに不具合はなかったということでした。
こ う い う 状 況 を 勘 案 し ま し て 、 CPSCと し て 法 律 の 策 定 に 着 手 す る こ と を 決 定 し た も の
でございます。
2ペ ー ジ で 、「 テ ス ト 方 法 に つ い て 」、 規 程 に も 書 か れ て い ま す の で 若 干 端 折 り ま す が 、
生 後 42ヵ 月 ∼ 51ヵ 月 の 子 ど も 100名 を 対 象 に し た テ ス ト を 2回 行 っ て 、 85%以 上 の 子 ど も
がつけられないと、そのライターは合格したことになります。
現在の対象でいいますと、シガレットライターだけではなくてノベルティーライター
及 び 多 目 的 ラ イ タ ー (点 火 棒 )も 対 象 に な っ て お り ま す 。
問 題 は 、 実 際 に CR規 制 を 入 れ た と こ ろ で 、 そ の 効 果 は あ っ た の か ど う か と い う こ と で
問 い 合 わ せ た と こ ろ 、 次 の 次 の ペ ー ジ か ら 入 っ て お り ま す が 、“ Study of The
effectiveness of the US safety standard for child resistant cigarette lighters
” と い う 報 告 書 が 、 2002年 に 出 さ れ て お り ま し て 、 こ れ に 基 づ い て CPSCか ら 報 告 が あ っ
たものです。
こ れ は 、 規 制 前 の 1985年 ∼ 1987年 の 状 況 と 、 実 際 に 規 制 が 入 っ た の が 1994年 の 7月 12
日 だ っ た か と 思 い ま す が 、 規 制 後 1997年 ∼ 1999年 に ど う で あ っ た か と い う 比 較 を し た も
の で ご ざ い ま す 。 規 制 前 の 3年 間 と 規 制 後 の 3年 間 に つ い て 、 5歳 未 満 の 子 ど も が シ ガ レ
ットライターをいたずらしたことによる火災件数を比較したものでございます。
中ほどにはオッズ比を書かせていただいていますが、その辺は端折らせていただきま
す と 、 3つ 目 の 段 落 で す が 、 規 制 前 に は シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー に 係 る 事 故 の 71%が 5歳 未 満
の 子 ど も に よ る も の で あ り ま し た 。 た だ 、 規 制 後 は 48%に 減 少 し 、「 オ ッ ズ 比 0.42は 統 計
的 に 有 意 で あ る 」 と ま と め ら れ て い ま す 。 こ れ は 、 高 年 齢 層 (5歳 以 上 )に 比 べ て 低 年 齢
層 が 原 因 と な っ た 火 災 が 58%減 少 し た こ と を 示 し て い る と い う こ と で す 。
「 1998年 の 基 準 に よ る と 」 と 書 か せ て い た だ い て い ま す が 、 1998年 に 消 防 等 の 全 国 統
計 を ま と め た も の が ご ざ い ま し て 、 そ れ を 基 準 に し て い ま す 。 そ れ に よ る と 、 3,300件
の 火 災 が 防 止 さ れ た こ と に な り 、 1998年 の 社 会 的 貢 献 で い え ば 総 額 5億 6,680万 ド ル に の
ぼったことになるとまとめてございます。
こ れ ら の 分 析 結 果 か ら 、「 CR基 準 は 有 効 で あ る 」 と い う の が CPSCの 見 解 で ご ざ い ま す 。
実 際 に は 、 CR基 準 が 入 っ て 、 現 在 、 審 議 さ れ て い る と い う 話 を 聞 い て お り ま し た の で 、
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今の状況は一体どうなのだと聞いたところ、基本的には、シガレットライターについて
は特に規制の改正などという動きはない。動きはないけれども、米国の規程で基準の書
き方がちょっと不揃いなものがあるので、そこは統一しようとしているということがご
ざいます。
それ以外ノベルティーライターというのがございまして、これは欧州では全面禁止と
な っ て お り ま す が 、 ア メ リ カ で は 、 連 邦 で は 今 の と こ ろ CR規 制 に な っ て い ま す 。 た だ 各
州、例えばカリフォルニア州などでは全面禁止措置がとられていまして、州ごとに違う
という状況がございます。
一方議員からもいろいろ意見がございまして、連邦として禁止するかどうかを今審議
しているところだということでございます。
ご 参 考 で す が 、 3ペ ー ジ を 見 て い た だ き ま す と 、 シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー の 試 験 装 置 で ご
ざいます。これは、アメリカの基準に従った強さで火が点くかどうかというのをみてい
るものでございますが、左側が据え置き型です。ちょっと見にくいですが、下の方にラ
イターを設置して、どれぐらいの強さで点火するかを計るものでございます。
右 側 は 「 現 地 検 査 用 」 と 書 か れ て い ま す が 、 こ れ は CPSCが 独 自 で 開 発 し た も の で す 。
構造としては単純ですが、真ん中辺の手元の赤い部分にライターを設置して、銃みたい
になっておりますが、それを押すとどれぐらいの力で点火するかというのがわかるよう
な装置でございまして、これは、例えばスーパーマーケットだとかでライターを購入し
てその場で検査して不適合のものは措置をとるというような立入検査の機器でございま
す。
そ れ の 後 、 英 文 の 報 告 書 が 付 い て ご ざ い ま す が 、 最 後 の ほ う か ら 2枚 目 、 こ れ は 、 実
は 私 が 帰 っ て き て か ら 今 週 に 入 っ て 、 現 在 の 状 況 と い う の で 報 告 書 を CPSCか ら 送 っ て も
らったものでございます。
上 の 表 は 、 CPSCが そ れ ぞ れ デ ー タ ベ ー ス を も っ て お り ま し て 、 下 の 方 に 4つ ほ ど 書 か
せ て い た だ い て い ま す が 、 医 療 機 関 等 々 か ら の ホ ッ ト ラ イ ン が 入 っ て き た も の が 1つ 目
で 、 2つ 目 が 死 亡 診 断 書 を わ ざ わ ざ 購 入 し て み た も の と 、 全 米 90ヵ 所 の 病 院 に ERが ご ざ
い ま す が 、 そ の ERと 契 約 を 結 び ま し て 子 ど も の 事 故 情 報 を 集 め て い る の が 3つ 目 、 4つ 目
が、それぞれ現地調査、電話インタビューをして情報を集めたデータベースです。
そ れ を ま と め て 集 計 し た の が 上 の 表 で ご ざ い ま し て 、 こ れ は 2000年 ∼ 2008年 で ご ざ い
ま す が 、 シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー は 、 死 亡 139件 、 負 傷 104件 と い う こ と で 243件 、 同 じ よ う
に 点 火 棒 で す が 182件 、 詳 細 不 明 な ラ イ タ ー が 34件 、 合 計 459件 と な っ て お り ま す 。
下 の 表 は 、 先 ほ ど 申 し 上 げ ま し た け れ ど も 、 ERか ら い た だ い た 数 字 で 、 各 項 目 の 上 か
ら 2つ 目 の 「 サ ン プ ル 数 」 の シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー 452、 多 目 的 ラ イ タ ー 64、 詳 細 不 明 ラ イ
タ ー が 335と な っ て ご ざ い ま す 。 こ れ が 実 数 で す 。
実数に対して、全米各州の人口比を勘案しまして、全米ではこれぐらい起こっている
だ ろ う と い う の が 「 負 傷 見 積 数 」 に な っ て い ま す 。 シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー 1万 6,951件 、 多
目 的 ラ イ タ ー 2,417件 、 詳 細 不 明 ラ イ タ ー が 1万 901件 、 合 計 で 3万 269件 程 度 起 こ っ て い
るだろうという見積もりになってございます。
最 後 の ペ ー ジ を 見 て い た だ き ま す と 、 こ れ は 、 CPSCの プ レ ス リ リ ー ス と 先 ほ ど の 報 告
書が出ていましたので、私どもでまとめたものでございます。
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「 米 国 に お け る 5歳 未 満 の 子 ど も の ラ イ タ ー の い た ず ら に よ る 火 災 件 数 及 び 死 亡 ・ 負
傷 者 数 の 推 移 」 と い う こ と で 、 規 制 前 の 2つ の 期 間 で 平 均 し た も の が あ り ま す 。 1986年
∼ 1988年 の 集 計 に 基 づ く 年 平 均 推 計 、 火 災 が 5,900件 、 死 亡 170件 、 負 傷 1,150件 に な っ
て お り ま す 。 1988年 ∼ 1990年 の 集 計 に 基 づ く も の と し ま し て は 、 似 た よ う な 数 字 で す が 、
火 災 5,600件 、 死 亡 150件 、 負 傷 1,100件 と な っ て い ま す 。
一 方 規 制 後 は 、 こ れ は 1994? 年 の 消 防 統 計 に 基 づ く 年 間 推 計 で す が 、 火 災 が 3,100件 、
死 亡 が 90件 、 負 傷 が 530件 に な っ て ご ざ い ま す 。 2000年 ∼ 2008年 に つ き ま し て は 、 先 ほ
ど 見 て い た だ き ま し た 表 を 平 均 し た と こ ろ で ご ざ い ま す が 、 火 災 が 不 明 で 、 死 亡 が 27件 、
負 傷 が 24件 と な っ て い ま す 。
数字的には、ある程度解消されているのかなというところでございます。
以上です。
○持丸座長
どうもありがとうございました。
非常に貴重な情報でございます。委員の皆さんからご意見、ご質問などがあれば、こ
の場で少し伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。
○三木製品安全課長
新井委員ありがとうございました。
第 1回 、 前 回 2月 2日 の ワ ー キ ン グ の と き に 委 員 か ら 、 海 外 の 動 向 は ど う な の か と ご 質
問、ご意見がございました。欧米で導入されているけれども、必ずしもうまくいってい
ない部分があるのではないかというようなご指摘もございましたので、海外の動向はし
っ か り 調 べ よ う と い う こ と で 、 NITE新 井 委 員 に お 願 い を い た し ま し て 米 国 の 動 向 を 調 べ
ていただきました。
別途私どもも、ここにおります製品事故対策室長の藤代が今月アメリカとヨーロッパ
と 出 張 し て ま い り ま し て 、 ア メ リ カ は CPSC、 ヨ ー ロ ッ パ は 欧 州 委 員 会 と 意 見 交 換 を し て
きております。アメリカについては、新井委員からご紹介いただいたとおりでございま
して、その他につきましては、今別途、消費者庁でも海外の動向を調べていただいてい
ますので、次回、米国以外についても、資料を出させていただきたいと思っております。
○藤代製品事故対策室長
私は、先日、これは必ずしもライターだけではございませんが、製品安全一般行政に
関して欧州委員会の消費者政策担当部局の方に会ってまいりました。その際に、せっか
く の 機 会 な の で 、 前 回 、 参 考 資 料 と し て 配 り ま し た EUの ラ イ タ ー 規 制 関 係 の 担 当 者 と お
会 い し ま し て 、 現 在 の 状 況 に つ い て 聞 い た と こ ろ 、 ア メ リ カ で は 1994年 に 開 始 さ れ た の
で す が 、 欧 州 は 2007年 の 決 定 に 基 づ い て ラ イ タ ー 規 制 を 開 始 し て い る と い う こ と で 、 試
験 方 法 に つ い て は 、 現 段 階 は ア メ リ カ と 一 緒 で す が 、 や は り お 子 さ ん の 85%、 こ れ を 実
施するのにかなり困難があるということで、現在の状況は、欧州の場合は法律は欧州委
員会が作りますが、それは、例えばライターであれ何であれ最低の要求だけ書いて、実
際の要求事項に合わせるためには民間の規格を用いるような形になっています。
今 般 に つ い て は 、 欧 州 委 員 会 か ら 担 当 機 関 の 欧 州 標 準 化 委 員 会 (CEN)に 対 し て 、 要 は
子どもが容易に点けられないような構造の試験方法に関する標準化を開発するような指
示を出しておるということでございます。
- 5 -
具 体 的 に は 、 今 現 在 、 40Nの 力 を 加 え て ラ イ タ ー が 点 火 し な い よ う な 試 験 方 法 に つ い
て 欧 州 標 準 化 委 員 会 、 こ れ は 欧 州 の EU委 員 会 に 参 加 し て い る 約 30ヵ 国 が 用 い る 、 任 意 と
いえども統一的な標準でございますが、そこでその試験方法に関する標準を作成しよう
といったような指示を出している状況でございました。
ただ、皆さんもご存じのように欧州は市場が大きゅうございますし、ライターの個数
も日本よりも一桁多うございますので、やはり意見の調整に時間がかかりそうであると
いうことで、今の見積もりでは、彼らの担当者の意見によると、子どもが容易に点けら
れ な い よ う な ラ イ タ ー の 試 験 方 法 に 係 る 標 準 化 を 3年 以 内 に や る 。 具 体 的 に は 40Nの 力 で
点かないといったようなことをやっているという状況でございました。
詳細については、前回、他の案件もございまして時間がなかったのですが、このワー
キンググループの検討状況と並行して具体的な進捗状況等もまた聞いてまいりたいと思
います。また新しいことがわかった段階でご報告したいと思います。
以上でございます。
○持丸座長
ありがとうございました。
こちらも貴重な情報です。改めまして、委員の方々から意見、ご質問をいただきたい
と思います。仲野委員どうぞ。
○仲野委員
ただいま事故対策室長からヨーロッパの状況についてご説明をいただきましたが、一
つ お 伺 い し た い の で す が 、 2006 年 の Commission Decision 自 体 が 、 一 般 製 品 安 全 指 令
(General Product Safety Directive)に 基 づ く 一 年 間 の 経 過 措 置 だ と い う こ と は 調 査 さ
れていますでしょうか。
○藤代製品事故対策室長
もちろんです。それも毎年更新されておりますし。
○仲野委員
その辺もあわせてご説明をお願いしたいと思います。
○藤代製品事故対策室長
そ れ に つ い て は 、 今 、 仲 野 委 員 が お っ し ゃ っ た よ う に 、 欧 州 の ほ う で は Decisionを 作
っておりまして、毎年更新しております。その毎年の更新方法については、現在変わっ
ていないといったような状況でございました。
○持丸座長
ありがとうございました。
他にいかがでしょうか。
○仲野委員
先 ほ ど 新 井 委 員 か ら の CPSCの 情 報 で ご ざ い ま す が 、 3ペ ー ジ に 写 真 が あ っ て 、 こ れ は
CRの 力 を 測 定 す る 測 定 器 だ と い う ご 説 明 で ご ざ い ま す が 、 私 ど も の 現 状 認 識 は 、 ア メ リ
カでは力による操作力の規定というのを明らかにされていないのではないかと理解して
お り ま す が 、 現 実 に は CPSCは 力 を 測 定 し て 、 適 合 ・ 不 適 合 と い う 判 断 を さ れ て い る の で
しょうか。
○新井委員
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やはりしているということですね。これをみますと、押すと数値が出てきて、何ニュ
ートンというのが出るので、それで判断しているといわれています。
○新井委員
CRで は な く て 点 火 力 で す ね 。
○三木製品安全課長
燃 焼 性 能 の 試 験 装 置 で 、 CRの 試 験 装 置 で は な い と い う こ と で す 。
○仲野委員
CRで は な い と い う こ と で す ね 。 わ か り ま し た 。
○持丸座長
他はいかがでしょうか。瀬川委員どうぞ。
○瀬川委員
アメリカにおいて減少傾向にあるといったときに、アメリカにおいては幼児、お子さ
んだけを残して外に出てはならない、あるいは残しておいて火事があったり何かしたと
きに保険が適用されないとか、そういうようなことも実際にはあって減少しているとい
う話を聞いていますが、その辺はどうでしょうか。
○新井委員
済みません。そこは詳しくは存じあげません。ホテルについては、幼児を残して部屋
をあけると違反になるというのは聞いていますが、具体的なところは存じあげません。
【 2.ラ イ タ ー に 係 る 国 内 の 規 格 に つ い て 】
○持丸座長
他はいかがでしょうか。よろしいですか。
それでは、次の議題に移りたいと思います。今度は「ライターに係る国内の規格につ
い て 」、 仲 野 委 員 、 黒 川 委 員 の 順 番 で 説 明 を お 願 い し た い と 思 い ま す 。 ま ず 仲 野 委 員 か
らお願いいたします。
○仲野委員
資 料 3を お 手 元 に お 願 い し た い と 思 い ま す 。「 ラ イ タ ー の 自 主 基 準 に つ い て 」、 私 ど も
の社団法人日本喫煙具協会が実施している内容についてご説明をさせていただきます。
ま ず 1ペ ー ジ で 、「 ラ イ タ ー に つ い て の 自 主 規 制 の 経 緯 及 び 社 団 法 人 日 本 喫 煙 具 協 会 が
実施するライター安全基準に基づく検査概要」でございます。
1番 と し て 、「 ラ イ タ ー に つ い て の 自 主 規 制 の 経 緯 」、 社 団 法 人 日 本 喫 煙 具 協 会 で は 、
消 費 者 の 方 々 を 万 が 一 の 危 険 か ら 守 る こ と を 目 的 と し て 、 1982年 (昭 和 57年 )よ り ラ イ タ
ー の 国 際 的 な 安 全 基 準 で あ る ISO9994に 準 拠 し た 「 シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー 安 全 基 準 」 を 策
定 し 、 こ の 基 準 に 基 づ い た 型 式 確 認 検 査 を 実 施 し て お り ま す 。 ち な み に 2008年 (平 成 20
年 )の 検 査 実 績 は 、 年 間 180件 ご ざ い ま し た 。
ま た デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル ラ イ タ ー に つ い て は 、 1978年 (昭 和 53年 )9月 か ら 、 当 時 は 財 団
法人が付いておりませんでしたが、今は財団法人製品安全協会さんが定める携帯用簡易
ガ ス ラ イ タ ー 認 定 基 準 の 適 用 を 受 け た 「 SGマ ー ク 」 の 貼 付 を 実 施 し て き て お り ま し て 、
平 成 17年 (2005年 )6月 以 降 は 、 私 ど も の 社 団 法 人 日 本 喫 煙 具 協 会 の 検 査 制 度 と 併 存 し て
おります。
- 7 -
た だ 、 実 績 と し て は 、 簡 易 製 品 の ほ ぼ 100%近 く が 私 ど も の 検 査 制 度 の 適 用 を 受 け て い
ただいております。
2番 は 、「 社 団 法 人 日 本 喫 煙 具 協 会 が 実 施 す る ラ イ タ ー 安 全 基 準 に 基 づ く 検 査 の 概 要 」
で ご ざ い ま す が 、 基 準 の 対 象 と な る ラ イ タ ー の 分 類 が 2つ ご ざ い ま す 。 (1)の 注 入 式 ガ ス
ラ イ タ ー 、 次 ペ ー ジ の (2)の デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル ラ イ タ ー 、 こ の 2つ が ご ざ い ま す 。
(1)の 注 入 式 ガ ス ラ イ タ ー で ご ざ い ま す が 、 型 式 確 認 検 査 は 、 会 員 が 製 造 、 販 売 す る
ガスライターを対象に、公的検査機関へ委託・実施をしております。
検査に合格したものは、社団法人日本喫煙具協会に型式登録し、型式確認証明書を交
付 し て 、 1995年 4月 か ら 型 式 確 認 合 格 品 (安 全 基 準 適 合 品 )に 対 し て 「 適 合 品 カ ー ド 」 及
び 「 適 合 品 シ ー ル 」、 下 の 右 側 に 3パ タ ー ン ご ざ い ま す が 、 こ う い う 「 適 合 品 カ ー ド 」、
「適合品シール」を交付して、会員さんはこれを付けて店頭販売をされております。
主な検査項目が、左の表でございますが、炎の高さについて、炎の高さが安全な範囲
に調整できるかどうか。炎の消火テスト、炎が完全に消火するかどうか。耐落下性テス
ト 、 1.5mの 高 さ か ら 3回 落 下 さ せ て も ガ ス 漏 れ 等 の 危 険 が な い か ど う か 。 耐 熱 性 テ ス ト 、
65度 の 温 度 に 4時 間 置 い て も ガ ス 漏 れ な ど の 危 険 が な い か ど う か 。 耐 炎 性 テ ス ト 、 ラ イ
タ ー の 部 品 が 燃 え た り 変 形 し た り す る よ う な 危 険 が な い か ど う か 。 耐 圧 性 テ ス ト 、 55度
に お け る 蒸 気 圧 の 2倍 の 内 部 圧 に 耐 え ら れ る か ど う か 、 簡 単 に 破 裂 し て は 危 険 だ と い う
ような内容の検査を実施しております。
2ペ ー ジ で 、 デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル ラ イ タ ー に つ い て も 同 様 で ご ざ い ま し て 、 型 式 確 認 検
査は、会員が製造、販売するディスポーザブルライターを対象に、公的検査機関へ委託
・実施をしております。
検査に合格したものについては、社団法人日本喫煙具協会に型式登録し、型式確認証
明 書 を 交 付 し て 、 型 式 確 認 合 格 品 (安 全 基 準 適 合 品 )に 対 し て 「 適 合 品 ラ ベ ル 」、 デ ィ ス
ポーザブルライターの場合には「ラベル」と呼んでいますが、この「適合品ラベル」を、
製品本体に一つずつ貼付しております。
検査項目としては、前ページの注入式ガスライターと同じでございますが、今ディス
ポ ー ザ ブ ル ラ イ タ ー に 貼 ら れ て い る ラ ベ ル は 、 3パ タ ー ン ご ざ い ま す 。 こ こ で 特 に ご ら
ん い た だ き た い の が 、「 子 供 に 触 れ さ せ な い 。」、 こ れ を 一 番 最 初 に 赤 字 で 目 立 つ よ う に
表示をしてご注意をお願いしております。
以上でございます。
○持丸座長
ありがとうございました。
質問は後で黒川委員とまとめてお受けしたいと思いますので、続きまして黒川委員お
願いいたします。
○仲野委員
こ れ は (参 考 1)は ど う し ま す か 。
○持丸座長
そうですね。どうぞ。
○仲野委員
そ れ で は 続 き ま し て 「 ISO 9994」、 国 際 的 な ラ イ タ ー の 安 全 基 準 の 内 容 に つ い て 、 概
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略 を ご 説 明 さ せ て い た だ き た い と 思 い ま す 。 参 考 資 料 1を お 手 元 に お 願 い い た し ま す 。
参 考 資 料 1の 前 の ほ う が ISO規 格 の 翻 訳 文 で 、 我 々 の 団 体 規 格 が ご ざ い ま す 。 ISOの 和
文 が 28ペ ー ジ ま で ご ざ い ま し て 、 そ の 後 ろ に ISO規 格 の 原 文 (英 文 )が ご ざ い ま す 。 さ ら
に 後 ろ か ら 4枚 、 ま た 別 の 英 文 が ご ざ い ま す が 、 先 ほ ど の 真 ん 中 の ほ う の 日 本 語 の 28ペ
ー ジ の 続 き の ISO 規 格 の 表 紙 を ご ら ん い た だ き た い と 思 い ま す 。 こ れ が 、“
INTERNATIONAL STANDARD ISO 9994 Fourth edition 2005-09-01” 第 4版 で ご ざ い ま す 。
ち な み に ISOの 最 初 の 第 1版 は 、 1989年 (平 成 元 年 )に First editionが 発 行 さ れ ま し て 、
そ の 後 Second、 Third、 第 4版 が 2005年 に 発 行 さ れ て お り ま す 。
先 ほ ど の 後 ろ か ら 4枚 目 の 表 紙 を ご ら ん い た だ き た い の で す が 、 こ こ に も 同 じ よ う に
ISO 9994 Fourth editionが あ り ま し て 、 そ の 下 に AMENDMENT1、 2008年 の 2月 に 第 4版 の
内容の一部修正版が出てございます。
それでは、最初の和文に戻らせていただきます。私、英語がだめなものですから、翻
訳文のほうでご説明をさせていただきます。
表 紙 の 次 の ペ ー ジ 、「 シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー 安 全 基 準 【 ISO 9994― 2005に 準 拠 】」 と い う
こ と で ご ざ い ま す が 、 こ の 内 容 は 、 先 ほ ど の 第 4版 と 2008年 の AMEND、 こ れ を 加 味 し た も
のをこの翻訳文で団体基準として取り入れてございます。
そ れ で は 、 1ペ ー ジ か ら ご 説 明 さ せ て い た だ き ま す 。
まず「適用範囲」でございますが、この基準は、ライターについて通常使用時の安全
の合理性またはユーザーによるライターの合理的に予見し得る誤使用を明確にするため
の要件を確立するものである。
この基準は、通常シガレットライター、シガーライター及びパイプライターとして知
られる全ての炎発生製品に対して適用するものである。マッチには適用しない。またタ
バコ、シガー及びパイプ以外のものに火をつけることを目的とした炎発生製品には適用
しない。
こ の ISO 9994は タ バ コ に 点 火 す る こ と を 目 的 と し た ラ イ タ ー の 基 準 で あ る と い う 位 置
づけでございます。
2番 の 「 用 語 及 び 定 義 」 で ご ざ い ま す 。
2.1に 「 ラ イ タ ー の 定 義 」 が ご ざ い ま す 。 こ れ は 前 回 の ワ ー キ ン グ で も ご 説 明 を 申 し
上 げ ま し た が 、 ラ イ タ ー と い う の は 、「 石 油 化 学 誘 導 物 を 燃 料 と し て 用 い 、 手 に よ っ て
操作される炎の製造装置であり、通常はシガレット、パイプ、葉巻に意図的に点火する
ものとして用いられるものであり、紙、芯、ローソク及びランタンのようなものに火を
つ け る こ と に 使 わ れ る こ と も 予 測 さ れ る も の 」 と い っ て お り ま す が 、 そ の 下 に 、「 ラ イ
ターは明確にいえばローソク、懐中電灯あるいは長時間燃焼を必要とするその他の使用
を目的としたものではない」という注記が付いてございます。
2.2に 「 液 体 ラ イ タ ー 」、 2.3に 「 ガ ス ラ イ タ ー 」 の 定 義 が ご ざ い ま す 。
2ペ ー ジ の 上 に 、 2.6に 「 デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル ラ イ タ ー 」、 2.7に 「 注 入 式 ラ イ タ ー 」 の 定
義がございます。
「 デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル ラ イ タ ー 」 と い う の は 、「 燃 料 が 充 て ん さ れ て お り 、 再 注 入 す る
こ と を 目 的 と し な い ラ イ タ ー 」、 一 方 で 「 注 入 式 ラ イ タ ー 」 と い う の は 、「 外 部 の 容 器 か
ら燃料を充てんするか、新たにカートリッジタンクを差し込むかのいずれかによって再
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注 入 す る よ う に な っ て い る ラ イ タ ー 」、 こ の よ う に 大 き く 2つ デ ィ ス ポ 、 注 入 と い う 区 分
けがございます。
3ペ ー ジ の 真 ん 中 か ら 下 の 3項 に 、「 機 能 的 要 求 条 項 」 が ご ざ い ま す 。
3.1に 「 炎 の 生 成 」、 炎 を 作 り 出 す た め の 生 成 要 件 で ご ざ い ま す が 、「 こ れ ら の 操 作 は 、
以下の要求条項の、少なくとも一つ以上を満足させるものでなければならない」といっ
て お り ま す 。 下 に a)、 b)、 c)と ご ざ い ま す が 、 こ の 中 の 一 つ 以 上 を 満 足 し ろ と い っ て お
ります。
ま ず 、 a)は 、 い わ ゆ る ラ イ タ ー を 押 さ え つ け る よ う な こ と で 炎 を 維 持 す る と い う 積 極
的な行為を必要とするのが一つ目の要件。
2つ 目 は b)、 2つ 以 上 の 異 な っ た 行 為 を 必 要 と す る 。 ラ イ タ ー の キ ャ ッ プ を 開 け る 。 ヤ
ス リ を す る と い う よ う な 2つ 以 上 の 異 な っ た 行 為 を 必 要 と す る 。
3つ 目 の 要 件 と し て は c)、 15N(約 1.5㎏ f)以 上 の 力 、 操 作 力 を 加 え な い と 炎 が 点 か な い
ような機構であること。
炎 を 作 り 出 す た め に は a)、 b)、 c)の ど れ か に 合 致 し な さ い と い っ て お り ま す 。
次 の 4ペ ー ジ 、 下 の 3.2の 「 炎 の 高 さ 」 で ご ざ い ま す が 、 こ こ で 3.2.1の 「 非 調 整 式 ラ
イ タ ー 」、 こ れ は 一 般 的 に 「 オ イ ル ラ イ タ ー 」 と 呼 ば れ て い る も の で す が 、 オ イ ル ラ イ
タ ー は 、 そ の 下 の 3.2.1.1で 「 120㎜ 以 上 の 炎 の 高 さ に な っ て い け な い 」 と い っ て お り ま
す。
5ペ ー ジ の 、 3.2.2で 、 今 度 は 「 調 整 式 ラ イ タ ー 」 に つ い て の 炎 の 高 さ に つ い て の 規 定
が ご ざ い ま す 。 3.2.2.2の 調 整 式 ラ イ タ ー は 、「 最 初 に 点 火 し た と き に 100㎜ 以 上 の 炎 が
出 て は い け な い 」、 い わ ゆ る 消 費 者 の 方 が 小 売 店 な ど か ら お 買 い 求 め に な っ て 初 め て 火
をつけたときに、余り大きな炎の高さが出ては危険だということで、安全基準では消費
者 が 最 初 に 点 火 し た と き に は 100㎜ 以 上 の 炎 が 出 な い よ う に し な さ い と い う 要 求 を し て
おります。
そ の 下 の 3.2.2.3は 、「 消 費 者 が 最 高 の 炎 の 高 さ に 調 整 装 置 を 調 整 し た と き に は 、 120
㎜ 以 上 に な っ て は い け な い 」、 12㎝ 以 上 に な っ て は い け ま せ ん と い う 規 定 で ご ざ い ま す 。
2つ 飛 び ま し て 3.2.2.6は 、「 消 費 者 が 一 番 小 さ く 調 整 し た と き に は 50㎜ 以 上 に な っ て
は い け な い 」、 5㎝ 以 下 の 炎 で な け れ ば い け ま せ ん と い う 規 定 で ご ざ い ま す 。
続 き ま し て 3.3で 「 炎 の 高 さ の 調 整 」、 炎 を 調 整 す る と き に 、 こ う い う こ と を 満 足 し て
く だ さ い と い う 規 定 で ご ざ い ま す が 、 3.3.2で 、 下 の 2行 目 の 後 ろ で す が 、 動 き の 方 向 を
永久的に印字または刻印しろというふうに要求しております。調整の動きを、簡単にと
れて消費者が調整方向がわからなくなってはいけないということで、永久的に印字また
は刻印をしろというふうに基準では要求してございます。
次 ペ ー ジ 、 3.5の 「 炎 の 消 火 」、 こ こ で は 、 ラ イ タ ー と い う の は 2秒 以 内 に 炎 が 消 え る 、
消 費 者 が 着 火 動 作 を 終 わ っ た ら 2秒 以 内 に 炎 が 消 火 す る と い う こ と が 規 定 さ れ て お り ま
す。
7ペ ー ジ の 真 ん 中 よ り 少 し 上 の 3.6の 「 燃 料 充 填 量 」、 い わ ゆ る ガ ス が 過 充 填 に な る と 、
温 度 が 上 が る と 危 険 で す か ら 、 燃 料 容 器 の 85%以 上 ガ ス が 入 っ て は い け な い と い う 規 定
でございます。
そ の 下 の 4の 「 構 造 上 の 堅 牢 性 に 関 す る 要 求 条 項 」、 こ こ で は 構 造 上 の 問 題 を 規 定 し て
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お り ま し て 、 4.1の 「 外 的 仕 上 」、 い わ ゆ る 消 費 者 が お 使 い に な る と き に 、 と が っ た 角 が
あったりして手などが切れたり擦り傷ができたりしてはいけない、そういうようなシャ
ープなエッジがあってはいけないという内容でございます。
そ の 下 の 4.2が 「 燃 料 と の 適 性 」、 ラ イ タ ー の 構 成 部 品 が 使 用 燃 料 に お か さ れ な い よ う
に、そういう構成部材についてきちんと管理をしてくださいということで、具体的には
40度 の 環 境 温 度 で 28日 間 放 置 を し て 、 ガ ス 漏 れ 等 の 影 響 が あ る か ど う か を チ ェ ッ ク す る
項目でございます。
次 ペ ー ジ で 、 上 か ら 2つ 目 の 4.4で 「 耐 落 下 性 」、 先 ほ ど も ご 説 明 を 申 し 上 げ ま し た が 、
ラ イ タ ー と い う の は 、 1.5mの 高 さ か ら 3回 落 下 さ せ て も 危 険 な 破 裂 と か 火 が 点 い て 消 え
ないとかガス漏れがあってはいけないという規定でございます。
そ の 下 の 4.5の 「 耐 熱 性 」、 ラ イ タ ー は 、 65度 の 温 度 で 4時 間 試 験 を し て も 、 ガ ス 漏 れ
等の危険な状態がないようにしてくださいという規定でございます。
そ の 下 の 4.6の 「 耐 圧 性 」、 こ れ は ラ イ タ ー 中 に 圧 力 の あ る ガ ス が 入 っ て お り ま す の で 、
そ の 圧 力 で 破 裂 す る こ と が な い よ う に 試 験 を す る 規 定 で ご ざ い ま す が 、 55度 の 蒸 気 圧 の
2倍 の 内 圧 を か け た と き に タ ン ク が 破 裂 し な い よ う に し て く だ さ い と い う 内 容 で ご ざ い
ます。
そ の 下 の 4.7の 「 耐 炎 性 」、 こ れ は 次 ペ ー ジ に 、 ラ イ タ ー を 下 向 き に し た 図 が ご ざ い ま
すが、ライターをいろいろな方向に向けたときにライターの構成部材が燃えては危険な
ので、そういうことがないようにしてくださいという内容です。
続 き ま し て 4.8の 「 耐 サ イ ク リ ン グ バ ー ン 」 テ ス ト と い う の は 、 ラ イ タ ー の 繰 り 返 し
着 火 、 20秒 間 の 燃 焼 を 10サ イ ク ル 繰 り 返 し て も ラ イ タ ー が 危 険 な 状 態 に な っ て は い け な
いという内容でございます。
そ の 下 の 4.9の 「 耐 連 続 燃 焼 性 」、 こ れ は 、 ラ イ タ ー を 連 続 燃 焼 さ せ た と き に 危 険 な 状
態 が な い よ う に と い う こ と で 、 2分 間 連 続 燃 焼 さ せ た と き に 、 危 険 な 状 態 を 引 き 起 こ す
ことなく耐えるような構造にしてくださいという規定でございます。
10ペ ー ジ か ら は 「 テ ス ト 方 法 」 で す 。 今 ま で ご 説 明 し た 内 容 の テ ス ト 方 法 が 規 定 さ れ
ております。ここは割愛させていただきます。
22ペ ー ジ の 真 ん 中 よ り 少 し 上 で 「 指 示 書 及 び 注 意 書 」 の 6.1で 、 全 て の ラ イ タ ー は 適
切 な 使 用 方 法 を ユ ー ザ ー に 伝 え る 適 切 な 安 全 情 報 (指 示 書 ま た は 注 意 書 、 あ る い は そ の
両 方 )、 ま た は そ れ に か わ る セ ー フ テ ィ シ ン ボ ル を 伴 う も の と い っ て お り ま す 。 ラ イ タ
ーに指示書、注意書を必ずつけてくださいと。
ここで「セーフティシンボル」という言葉が出ておりますが、このセーフティシンボ
ル に つ い て は 、 次 の 23ペ ー ジ 、 24ペ ー ジ 、 25ペ ー ジ と 4つ の パ タ ー ン の セ ー フ テ ィ シ ン
ボルがございます。
6.2の 「 表 示 場 所 」 で す が 、 そ の 表 示 は ど こ に す る の か と い う こ と で ご ざ い ま す が 、
安全情報はライター自体か、またはライターと一緒に包装された個別のカタログないし
はパンフレットか、または販売の際の製品の包装のいずれかに付けるという規定でござ
います。
ど の よ う な 内 容 が 書 い て あ る の か 、 6.3 の 「 記 載 内 容 」 で ご ざ い ま す が 、 ま ず
「 WARNING(警 告 )」 と い う 文 言 を 使 う 。 全 体 に ま ず 「 WARNING」 と 表 示 し て く だ さ い 。 そ
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れ と “ KEEP AWAY FROM CHILDREN( 子 供 か ら 遠 ざ け て く だ さ い ) ” ま た は “ KEEP OUT OF
REACH OF CHILDREN(子 供 の 手 の 届 か な い よ う に し て く だ さ い )”
こ こ で 括 弧 書 き が ご ざ い ま す が (こ こ で 使 用 さ れ る 表 現 は 説 得 力 が あ り 、 ま た 識 別 で
き る も の で あ る こ と )、 そ の 他 の 注 意 書 き と は っ き り 区 別 で き る よ う に 、 子 供 さ ん の 注
意書きを明示してくださいといっております。
続きまして「セーフティシンボル」でございますが、これは、ヨーロッパは多国言語
の 国 で ご ざ い ま し て 、 EU自 体 で 27ヵ 国 ご ざ い ま す の で 、 EUで ラ イ タ ー を 販 売 す る と き に
は 27ヵ 国 語 の イ ン ス ト ラ ク シ ョ ン ・ ワ ー ニ ン グ が 必 要 だ と い う こ と で 、 そ の か わ り に セ
ーフティシンボルを付けることで、文書で書くことをこのセーフティシンボルに代えて
も い い と い う 規 定 で ご ざ い ま す が 、 a)と し て “ WARNING(警 告 )” の シ ン ボ ル と し て 、 赤
か 黒 の ト ラ イ ア ン グ ル に コ ー テ ー シ ョ ン マ ー ク 、 こ れ が WARNING(警 告 )の シ ン ボ ル で ご
ざいます。
次 ペ ー ジ が b)の “ KEEP AWAY FROM CHILDREN(子 供 か ら 遠 ざ け て く だ さ い )” の シ ン ボ
ルでございますが、赤丸に斜線で真ん中に子どもさんのマークがございます。
c)が “ CAUTION, RISK OF FIRE(注 意 、 火 災 の 危 険 )” の シ ン ボ ル マ ー ク は 、 赤 ま た は
黒のトライアングルに炎のマークのついたもの。
次 ペ ー ジ d)の “ NEVER EXPOSE TO HEAT ABOVE 50℃ OR TO PROLONGED SUNLIGHT(50度
以 上 の 高 温 或 い は 長 時 間 日 光 に 絶 対 に 曝 さ な い で 下 さ い )” と い う シ ン ボ ル マ ー ク 、 赤
丸 の 斜 線 に 太 陽 の マ ー ク と 温 度 計 で 50度 と い う よ う な 表 記 が ご ざ い ま す 。
こういうような注意表記でございますが、この内容については、先ほど私どもの団体
の 基 準 制 度 の 内 容 で ご 説 明 を い た し ま し た が 、 使 い 捨 て ラ イ タ ー の 3パ タ ー ン あ る 中 に 、
シンボルマークを使った警告表示を使っているものがございます。
最 後 で ご ざ い ま す が 、 一 つ 重 要 な こ と と し て 最 終 ペ ー ジ 26ペ ー ジ で ご ざ い ま す が 、 7
番 の 「 製 品 に 付 け る マ ー キ ン グ 」 と い た し ま し て 、「 全 て の ラ イ タ ー は 製 造 業 者 又 は 販
売業者が確認できるブランド名、記号又は名称を永久的に表示しなければならない」と、
国際安全基準では規定しております。
以上でございます。
○持丸座長
ありがとうございました。
それでは、続きまして黒川委員からご説明をお願いいたします。
○黒川委員
そ れ で は 、 資 料 4を 説 明 さ せ て い た だ き ま す 。
ま ず 携 帯 用 ガ ス ラ イ タ ー の SG認 定 基 準 の 経 緯 に つ い て 記 載 し て お り ま す 。 SG基 準 は 、
過 去 に 、 こ れ ま で も 含 め て 合 計 4回 基 準 改 正 を 行 っ て い ま す 。 1回 目 は 、 昭 和 52年 の 12月
に 基 準 を 制 定 し て い ま す 。 基 準 内 容 と ま し て は 、 ASTM F400、 こ れ は 1975年 に 制 定 さ れ
た も の に 整 合 さ せ て い ま す 。 第 2回 目 は 、 昭 和 55年 4月 に 、 同 じ く 基 準 内 容 は ASTM F400、
1979年 に 整 合 さ せ て い ま す 。 第 3回 目 が 、 平 成 元 年 の 2月 に 基 準 を 改 正 し て い ま す 。 同 じ
く ASTM F400の 1987年 に 整 合 を さ せ て い ま す 。
そ し て 現 在 の 基 準 、 こ れ は 平 成 16年 11月 の 5日 に 基 準 を 改 正 し て い ま す 。 基 準 内 容 と
し ま し て は 、 ISO9994、 こ れ は 2002年 、 い わ ゆ る 第 3番 に 当 た る ISOに 整 合 さ せ て い ま す 。
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次 に 2番 目 の 「 適 用 範 囲 」 で す 。 ま ず 昭 和 52年 と 昭 和 55年 、 こ れ に つ き ま し て は 、 再
充填できるものも含むものとして適用しています。
簡 易 ガ ス ラ イ タ ー の 定 義 と し ま し て は 、「 燃 料 そ う が 合 成 樹 脂 で あ っ て 、 使 い 捨 て の
もの及び同等の形状で再充填できるもの」というふうに定義されています。
そ し て 適 用 範 囲 に つ き ま し て は 、「 合 成 樹 脂 の 燃 料 そ う に ブ タ ン を 主 た る 成 分 と す る
液 化 ガ ス が 充 填 さ れ た ラ イ タ ー に つ い て 適 用 さ れ る 」。
次 の 平 成 元 年 の 基 準 改 正 の と き に は 、「 携 帯 用 簡 易 ガ ス ラ イ タ ー (再 充 填 で き る も の も
含 む )」、 そ し て タ バ コ の 点 火 用 に 限 定 し て い ま す 。
そ し て さ ら に ASTMを 整 合 さ せ る た め に 、「 簡 易 ガ ス ラ イ タ ー と は 、 燃 料 そ う が 合 成 樹
脂 で あ っ て 、 燃 料 と し て 24度 に お け る 蒸 気 圧 が 103kPaの ゲ ー ジ 圧 を 超 え る よ う な ブ タ ン 、
イソブタン、プロパンまたはその他の液化炭化水素混合物を用いたものであって、かつ
使い捨て、もしくは使い捨てと同等の形式で再充填できるものをいう」としています。
そ し て 平 成 15年 、 携 帯 用 簡 易 ガ ス ラ イ タ ー 、 こ れ は 基 準 改 正 を し た と き に 使 い 切 り の
も の に 限 定 し て い ま す 。 こ れ は 、 こ れ ま で の SGの 実 績 か ら し ま し て 、 再 充 填 式 の も の が
ほとんど申請がない、需要もないということで使い切りのものに適用範囲を限定してい
ます。
あとは同じ内容となっています。
次のページで、財団法人製品安全協会、その概要を記載しています。
ま ず SGマ ー ク 制 度 に つ き ま し て 、 製 品 安 全 協 会 で は 、 構 造 、 材 質 、 使 い 方 な ど か ら み
て、生命または身体に対して危害を与えるおそれのある製品につきまして、安全な製品
として必要な認定基準を学識経験者、消費者、製造業者、販売事業者、試験検査機関、
官公庁等の代表の方々のご意見に基づいて作成しています。
そ し て SGマ ー ク は 、 こ の 基 準 に 適 合 し た 製 品 の み に 表 示 を さ れ 販 売 さ れ て い ま す 。
そ し て SGマ ー ク が 表 示 さ れ た 製 品 に 万 が 一 欠 陥 が あ り 、 そ の 欠 陥 に よ り け が な ど の 人
身事故が起きた場合には賠償措置を実施します。
こ れ が SGマ ー ク 制 度 の 最 大 の 特 徴 で 、 製 品 の 安 全 性 の 確 保 か ら 、 万 が 一 の 人 身 事 故 に
対する賠償まで、消費者に安心してお使いいただくための目印となっています。
そ の 下 の 、 万 が 一 事 故 が 起 き た 場 合 、 こ れ は SGマ ー ク 表 示 製 品 の 欠 陥 に よ り 人 身 事 故
が 生 じ た と 認 め ら れ る 場 合 に は 、 製 品 安 全 協 会 が 調 査 ・ 検 討 の 上 、 被 害 者 1人 に つ き 1億
円を限度に損害賠償を実施しています。
一 番 最 後 に 、 SGマ ー ク の 表 示 手 続 き の 流 れ と し ま し て 、 2つ あ り ま し て 、 ま ず 一 つ が 、
工場等登録・型式確認という方法で、これは製品安全協会が、その工場に調査に伺いま
して、品質管理体制及び試験設備などにつきまして審査を行います。それに適合します
と契約を結びまして、今度は試験所のほうで型式ごとに試験をします。それに適合した
後 に SGマ ー ク の 申 請 が さ れ る と い う 方 法 が 一 つ で す 。
もう一つの方法が、ロット認定という方法です。これは、委託の試験機関、個々でガ
スライターの特殊検査という性能試験をします。次に試験所から申請台数のある場所ま
で行きまして、そこで抜き取り検査をして外観などを確認します。それに適合していま
す と 、 申 請 台 数 分 の SGマ ー ク を 差 し 上 げ ま す 。
こ の 2つ の 方 法 で 表 示 手 続 き を 行 っ て い ま す 。
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次のページは、これを図式化したものです。
そ の 次 に 、 SGの 基 準 、「 携 帯 用 簡 易 ガ ス ラ イ タ ー の 認 定 基 準 及 び 基 準 確 認 方 法 」 で す 。
そこに、先ほどの基準の目的と、その下に適用範囲が書かれています。適用範囲は、
「この基準は、主としてタバコの点火に使用することを目的として設計された携帯用簡
易ガスライターについて適用する。携帯用簡易ガスライターは、燃料そうが合成趣旨で
あ っ て 、 燃 料 と し て 24度 に お け る 蒸 気 圧 が 104kPaの ゲ ー ジ 圧 を 超 え る よ う な ブ タ ン 、 イ
ソブタン、プロパン、またはそのほかの液化炭化水素混合物を用いたものであって、か
つ燃料を再充填できない使い切り形式のものをいう」ということで適用範囲を決めてい
ます。
そ の 下 か ら が 、 実 際 の 基 準 の 内 容 で す 。 基 準 の 内 容 は 、 ISOに 整 合 さ せ て い る の で す
が、ただ、和文の翻訳ですと、どうしても言い回しでわかりづらいということがありま
し て 、 SG基 準 の ほ う は わ か り や す い 表 現 と す る た め に 、 こ の 内 容 自 体 は 、 先 ほ ど の 参 考
1と 同 じ で す が 、 表 現 方 法 は SG基 準 の 表 現 方 法 に 修 正 を し て い ま す 。
項 目 と し ま し て は 、 1番 の 「 外 観 及 び 構 造 」、 そ の 中 に 先 ほ ど 仲 野 委 員 が お っ し ゃ い ま
し た よ う に 、 1. の (2)で 、 ラ イ タ ー の 要 件 と し ま し て は 、 (a)の 炎 を 形 成 し 、 維 持 す る
た め に は 、 レ バ ー を 押 し 続 け る な ど の 意 図 的 操 作 の 継 続 が 必 要 で あ る こ と 。 (b)の 、 炎
を 形 成 す る た め に は 、 2つ 以 上 の 独 立 し た 操 作 が 必 要 で あ る こ と 。 (c)、 炎 を 形 成 す る た
め に は 、 15N 以 上 の 操 作 力 が 必 要 で あ る こ と 。
こ の よ う に 、 表 現 は 異 な り ま す が 、 内 容 は ISOと 一 致 さ せ て い ま す 。
次 の ペ ー ジ に あ り ま す よ う に 「 炎 の 高 さ 」、 こ れ も 同 じ よ う に 、 そ の 数 値 が 書 い て あ
りまして、この内容も整合をさせています。
そ の 下 の 「 炎 の 状 態 」、 そ の 次 の 「 消 火 時 間 」、 そ れ か ら 4ペ ー ジ の 「 耐 衝 撃 」、「 耐 熱
性 」、「 耐 燃 焼 性 」、 そ の ほ か い ろ い ろ な 試 験 が あ り ま し て 、 表 現 は SG基 準 の ほ う に し て
い ま す が 、 数 値 自 体 は ISOの 数 値 と 整 合 を と っ て い ま す 。
最 後 の 6ペ ー ジ 、 こ れ は 表 示 と 取 扱 説 明 書 の 項 目 で 、 こ れ に つ き ま し て は 、 ISOに 整 合
している部分+過去の国内の事故事例を踏まえて、それを取扱説明書やその表示などで
追加しています。
以上です。
○持丸座長
どうもありがとうございました。
ISOの 安 全 基 準 及 び そ れ に 基 づ く 協 会 及 び SGの 安 全 基 準 に つ い て ご 説 明 を い た だ き ま
した。委員の方々から質問、ご意見などがあれば、この場で一度お受けしたいと思いま
すが、いかがでしょうか。
○柳澤委員
柳澤でございます。今の仲野委員及び黒川委員のご説明、非常に重要なお話であって、
火災を防ぐというところには、ライターそのものの品質を高めないといけない、いわゆ
る 今 い わ れ た ISOの 国 際 基 準 に の っ と っ た や り 方 と い う の は 非 常 に 望 ま れ る こ と だ と 思
います。
一 つ こ こ で 、 ア メ リ カ で 、 こ れ は CPSCが 出 し た 資 料 で す が 、 1997年 ∼ 2005年 の 間 に 、
ラ イ タ ー の 不 具 合 に よ っ て 生 じ た 火 災 、 事 故 、 こ う い う よ う な も の が 362件 あ り ま す 。
- 14 -
そ の 中 で 事 故 の 件 数 が 一 番 多 い の が 102件 で 、 こ れ が ガ ス ラ イ タ ー の 充 填 量 を 遵 守 し な
い 、 そ の 辺 の と こ ろ か ら 来 て い る と い う の が 102件 あ り ま す 。 こ れ は 火 事 と と も に ラ イ
ターそのものが爆発したということがあります。
こ こ で お 聞 き し た い の で す が 、 今 ISO 9994の 中 の 7ペ ー ジ の 3.6の と こ ろ に 、「 ガ ス の
充 て ん 量 は 85%を 超 え て は な ら な い 」 と い う 非 常 に 重 要 な 基 準 が あ り ま す が 、 こ の 基 準
に つ い て お 伺 い し た い の で す が 、 85%を 超 え て は い け な い と い う 試 験 は や ら れ て お ら れ
ますでしょうか。
○仲野委員
どなたに対するご質問でしょうか。
○柳澤委員
ど ち ら も 、 SG検 査 の 方 と 、 あ と 喫 煙 具 協 会 さ ん の 検 査 の 方 と お 願 い い た し ま す 。
○持丸座長
それでは、まず仲野委員から回答をいただけますか。
○仲野委員
それでは喫煙具協会の実施状況について回答させていただきます。
柳澤委員もご存じのことかと思いますが、喫煙具協会では、ディスポーザブルライタ
ーについては充填量のチェックを行っております。また注入式ライターにつきましては、
充填量のチェックをすることは、余り技術的な意味がないという判断をしておりますの
で、現状では注入式ライターの充填量のチェックは検査項目から除外しております。
○持丸座長
ありがとうございます。黒川委員からもコメントをいただけますか。
○黒川委員
SG基 準 の ほ う も 充 填 量 、 こ れ は 基 準 の 中 に 入 っ て い ま せ ん 。 た だ 、 こ の 基 準 の 制 定 当
時、私は担当していませんでしたが、多分仲野委員と同じ理由で入れていなかったので
はないかと思います。
○持丸座長
それは、ディスポーザブルも、今、していらっしゃらないということですか。
○黒川委員
はい、そうですね。
○柳澤委員
ISOの 基 準 そ の も の で は 、 ラ イ タ ー 、 い わ ゆ る デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル ラ イ タ ー 、 そ れ と 注
入式ライター、どちらについてもガス充填量を守れという話があるわけですね。ですか
ら、これは今後基準を作っていく際に、こういうところも一つ考えていただかないとい
けない点ではないかと思います。
も う 一 点 で す が 、 ISO 9994の 中 の 連 続 燃 焼 試 験 と い う の が ご ざ い ま し て 、 こ の 連 続 燃
焼 試 験 は 、 ラ イ タ ー を 着 火 し て 2分 間 着 火 を 続 け て 、 そ れ で 部 品 の 変 化 が な い 、 溶 け る
とかの不具合がないということですが、この辺の検査はきちんとやられているのでしょ
うか。
○仲野委員
私へのご質問ということでよろしいでしょうか。
- 15 -
○柳澤委員
どちらも一緒ということでお願いします。
○持丸座長
仲野委員からお願いします。
○仲野委員
実施をしております。
そ れ と 、 そ の 前 に お 話 の あ っ た 、 ISOに 規 定 さ れ る の に や ら な い の は お か し い の で は
な い か と い う よ う な ご 質 問 の 趣 旨 だ と 思 い ま す が 、 ISOの 規 格 の 中 に は 、 全 て の ラ イ タ
ーが含まれて規格書が作られております。ですから、燃料で区分けをしますと、ガスを
燃料としたもの、またオイルを燃料としたもの、さらに注入できるもの、注入できない
ものといろいろな区分けがあるわけですが、これをどのような検査制度でやっていくか
は、私どもの団体の判断によるものだと思っておりますので、現状、私どもでは、オイ
ルライターについても検査はしていないのが現状でございます。
○持丸座長
ありがとうございました。黒川委員から何かありますか。
○黒川委員
資 料 4の 5ペ ー ジ 、「 8. 継 続 燃 焼 試 験 」 で 、 2分 間 燃 焼 さ せ る 試 験 が ご ざ い ま す の で 、
それは実施しているということですね。
○持丸座長
はい。よろしいでしょうか。
○柳澤委員
一つよろしいですか。
○持丸座長
どうぞ。
○柳澤委員
そうしますと、検査で合格していると市場には流せることになりますが、その市場に
出ているライター、これが一番重要なわけですよね。要は消費者が購入するという点か
らすると、市場に出ているライターが実際そういう検査に通っているのかどうか、ある
いは合致しているのかどうかを確認するためのサンプリングテスト、そういうものもあ
ると思いますが、そのサンプリングテストとかというのはやられていますでしょうか。
○仲野委員
喫 煙 具 協 会 と し て 年 に 1回 ∼ 2回 、 市 場 か ら の サ ン プ リ ン グ テ ス ト を 実 施 し て お り ま す 。
○持丸座長
ありがとうございます。黒川委員からも何かお願いします。
○黒川委員
SGで は 、 毎 年 で は あ り ま せ ん が 、 SG付 き 製 品 を 市 場 か ら 買 い 上 げ る 試 買 検 査 と い う も
ので実施しています。
○持丸座長
ありがとうございました。
○柳澤委員
- 16 -
そういうことですが、ただ、市場にそういう試験に耐えられないような製品が見受け
られるということもありますので、この辺は、今後また法制化を行っていく上で、そう
いう点の市場でのライターの検査というのも重要になってくるのではないかと思います。
○持丸座長
私 か ら 質 問 で す が 、 今 こ れ は 、 い わ ゆ る 自 主 基 準 で す ね 。 ISOに は な っ て お り ま す が 、
日本として規制をかけているわけではないと私は理解していますが、市場で見られると
いうのは、自主基準のマークがついているのにどうなのかなというのが見られるような
気がするという趣旨ですか。
○柳澤委員
そのとおりです。
○持丸座長
わかりました。
○仲野委員
一点よろしいでしょうか。
○持丸座長
どうぞ。
○仲野委員
ただいまのお話ですが、いつごろのデータをお持ちになっておっしゃっているのか、
私もよく理解できませんが、会社さんとして過去にそういうようなサンプリングをされ
てデータがあったとしても、数年前のことをいつまでも持ち出して、マーケットには悪
い 商 品 が あ る と い う の は 、 こ れ は “ Unfair Competition” に 当 た る お そ れ が あ り ま す の
で、その点について十分ご注意をお願いしたいと思います。
○持丸座長
今、余り本質的な議論ではないと思いますが、いずれにしてもこの部分は、そもそも
今回のベースとして規制をしていくのかどうかということと、それから実際に規制をし
たら、その中でどうやってきちんとチェックをしていくのかというのは大事だという点
は了解をいたしました。
○柳澤委員
一つよろしいですか。
○持丸座長
どうぞ。
○柳澤委員
先ほど仲野委員から、前のデータと。我々の方では毎年市場のチェックはやっていま
すが、そういう中で、つい近々の市場に出回っている製品もそういうものがあるという
ことです。
○持丸座長
わかりました。しかしながら、それは一応御社の自主的な調査の結果だということで、
了解したいと思います。ありがとうございました。
他にいかがでしょうか。どうぞ。
○川村委員
- 17 -
非 常 に 素 人 の と い う か 、 素 朴 な 生 活 者 と し て の 疑 問 で す が 、 今 ISOの 基 準 と か い ろ い
ろなお話を伺っていましたが、炎の高さのことで、お教えください。調整式ライターと
い う の は 、 こ れ は 、 炎 が 10㎝ 以 上 に な ら な い よ う に 云 々 と い う の が あ り ま し た が 、 こ れ
は 普 通 に た く さ ん 出 回 っ て い る デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル ラ イ タ ー 、 い わ ゆ る 100円 ラ イ タ ー と
か 、 あ あ い う も の で は な い ラ イ タ ー で し ょ う か 。 も し 、 そ う い う も の が 最 初 に 10㎝ な り
の炎が出るとしたら非常に危ない状況があるのかなと思いますが。
も し そ の 10㎝ の 炎 が 最 初 に 出 る と す れ ば 、 そ れ を 点 け る と な れ ば 子 ど も だ け で は な く
大人だって危ない状況というか、眉毛を焦がすとか髪の毛がどうこうというようなこと
だ っ て あ り 得 る の で は な い か と 思 い ま す が 、 そ の 10㎝ や 12㎝ の 炎 の 高 さ で 検 査 す る と い
うのは何ら問題なく行われていることでしょうか。
○持丸座長
仲野委員からコメントをいただけますでしょうか。
○仲野委員
そ れ で は 、 私 か ら ち ょ っ と お 話 を さ せ て い た だ き た い と 思 い ま す が 、 10㎝ で 出 荷 し て
く だ さ い で は な く て 、 10㎝ 以 上 に な ら な い よ う に 抑 え て 出 荷 し て く だ さ い と い う こ と で
す。今、日本のマーケットのディスポーザブルライターの状況はほとんどが調整式ライ
ターで、お買い求めになった消費者が、自分の任意の炎の高さに調整できるような構造
のものになっているのではないかと思っております。
この理由は、ガスライターに使われているガスは、温度変化によって、その気化の仕
方が、ガスライターのタンクの中にはガスが液化されて入っているわけですが、これが
揮発してガスになって燃えているわけですが、このガス自体が温度変化によって気化す
る率が変わります。ですから、同じ調整値でも寒冷地に行くと炎の高さが小さくなるし、
暖かいところに行くと炎の高さが伸びるというような傾向がございます。
そういうことで、消費者が任意の炎の高さでお使いいただけるようにということで、
日本では調整式ライターが一般的には好まれているのかなというふうに理解しておりま
す。
○持丸座長
私 素 人 で す が 、 少 し 補 足 し ま す と 、 6ペ ー ジ の 図 に 描 い て あ る よ う な も の が 100円 ガ ス
ラ イ タ ー に 付 い て お り ま し て 、 そ れ が 、 一 番 火 が 出 る 状 態 で あ る 条 件 下 で 10㎝ 以 下 と い
うのが一つの基準で、実際の出荷のときには、多分真ん中辺に調整されているわけです
から、そこまで火が出ることはないというのが実情なのだろうと理解しております。
そういうことでよろしいですかね。
○仲野委員
ありがとうございます。
○川村委員
そうしますと、その炎の高さによっての問題というのは全然考えなくてもよろしい、
今の検査基準のことについて、子どもがやけどをしたとかというようなことについては
考える必要はないということでしょうか。むしろ扱いによって事故が起こっているので
あって、炎が出過ぎるために何か事故が起こるというようなことは全然問題にはならな
いのでしょうか。
- 18 -
○仲野委員
その炎の高さが子どもさんの火遊び事故にどのように影響しているか、はっきりは把
握しておりませんが、炎の高さと火遊び事故との因果関係というのは、直接は結びつか
いないような気がいたします。
○川村委員
はい。ありがとうございました。
○柳澤委員
今の仲野委員と同じ答弁でしたが、もしよろしければ、私、今ライターを持っていま
すが、それを着火させてもらってよろしいですか。
○持丸座長
はい、それは。
○柳澤委員
今どういうことかというところをご理解いただければいいなと思いますので。
○持丸座長
はい、どうぞ。
○柳澤委員
ラ イ タ ー が 2つ あ り ま す が 、 ど ち ら も 電 子 式 ラ イ タ ー で 、 調 整 式 ラ イ タ ー と 非 調 整 式
ラ イ タ ー で す 。 非 調 整 式 ラ イ タ ー は 、 常 に 一 定 の 火 、 (着 火 )こ れ し か 出 ま せ ん 。 そ れ か
ら 、 先 ほ ど 仲 野 委 員 か ら 説 明 が あ っ た 調 整 式 の ラ イ タ ー で す が 、 こ れ は 、 最 初 は (着 火 )
こういう形です。ところが調整レバーがありますから、調整レバーをマックスにすると
(着 火 )結 構 大 き く な り ま す 。
確かに子どもさんに対しての危険云々ということよりも、これは大人がタバコを点け
る 際 に 危 な い の で は な い か と い う と こ ろ は 一 つ あ り ま す が 、 ISO 9994で は 、 そ う い う 規
定 が 、 10㎝ と い う の が あ り ま す の で 、 そ れ を 守 っ て い れ ば よ ろ し い の で は な い か と 思 い
ます。
○川村委員
はい。わかりました。
【 3.火 遊 び に 用 い た ラ イ タ ー の 分 類 結 果 に つ い て 】
○持丸座長
はい。他はよろしいでしょうか。
それでは、議事を次に進めたいと思います。今度は、火遊びに用いたライターの分類
結果、これも以前ご質問があったことですが、清水委員からご説明をいただきたいと思
います。よろしくお願いします。
○清水委員
資 料 5を ご ら ん い た だ き た い と 思 い ま す 。「 火 遊 び に 用 い た ラ イ タ ー の 分 類 結 果 」 と い
うことで、経産省さんからご依頼がありまして、私どもの過去の火災原因調査の資料か
ら写真に基づきまして分類した結果でございます。
こ れ は 、 先 ご ろ の ワ ー キ ン グ で ご 報 告 さ せ て い た だ き ま し た 平 成 11年 ∼ 20年 ま で の ラ
イ タ ー に よ る 火 遊 び 火 災 511件 、 こ れ は 12歳 以 下 の 子 ど も で 、 行 為 者 年 齢 が 特 定 で き た
- 19 -
ものがベースになっております。なおかつ「火災調査書」としまして、私ども火災があ
っ た 後 は 資 料 に ま と め て お り ま す が 、 そ れ が 紙 ベ ー ス で 残 っ て い る も の が 平 成 18年 ∼ 20
年までです。これは内規によりまして保存年限が決まっている関係で、紙ベースが残っ
て い る の は こ の 期 間 で 、 147件 で ご ざ い ま す 。
その内容につきまして調査したところ、発火源となったライターを撮影した写真が添
付 さ れ て い る も の が 91件 ご ざ い ま し た 。 そ の 中 か ら 写 真 で ラ イ タ ー の 機 種 が 分 類 で き た
も の は 72件 で ご ざ い ま す 。 そ の 72件 の 行 為 者 年 齢 別 の 発 生 状 況 を ま と め た も の が 下 の 表
でございます。
この分類につきましては、先ごろのワーキングで喫煙具協会さんからご提供いただい
た資料をもとに分類した結果ということでございます。
デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル が 58件 、 注 入 式 が 4件 、 点 火 棒 が 9件 、 ノ ベ ル テ ィ ラ イ タ ー が 1件 、
合 計 72件 と い う 結 果 で ご ざ い ま す 。
以上でございます。
○持丸座長
ありがとうございました。
この資料をご説明いただきましたことについて、何か質問、コメント等がありました
ら、ここで一回お受けしたいと思いますが、先に廣田委員どうぞ。
○廣田委員
今の東京消防庁さんの資料ですが、ディスポーザブルライターのフリント式と電子式
というのがありますが、フリントというのはそれほど種類はなくて限られたものですが、
電子式というのは、真っ直ぐ押すタイプ、スライドするタイプ、はたまたふたがついて
い る タ イ プ と 大 き く 分 け る と 3分 類 さ れ る と 思 い ま す が 、 こ こ ら 辺 の 分 類 と い い ま す か 、
そこはいかがなものでしょうか。
91件 写 真 が 添 付 さ れ て い て 、 判 定 で き た の が 72件 だ と い う こ と で し ょ う け れ ど も 、 約
20点 く ら い は 判 別 不 明 と い う こ と だ と 思 い ま す が 、 前 回 も 申 し 上 げ ま し た と お り 、 私 ど
もが見ればほとんど全部わかると思います。
私 の い い た い と こ ろ は 、 電 子 式 ラ イ タ ー が 44件 と 一 番 多 い の で す が 、 こ の 中 に 、 大 き
く 分 け て 3タ イ プ あ る と い い ま し た け れ ど も 、 私 ど も の 知 り た い と こ ろ は 、 そ の 中 で 、
お子さんが一体どういったタイプのものに一番興味を引かれるのか、どういうものが一
番事故にかかわっているタイプなのか、それをぜひとも情報として欲しいと思います。
以上です。
○持丸座長
清水委員から、何かコメントがありましたらお願いします。
○清水委員
その細部の分類につきましては、そこまでは実施しておりません。
そ れ か ら あ と 19件 不 明 な も の が 含 ま れ て お り ま す が 、 そ れ は 写 真 の 状 況 か ら 判 定 で き
ないということでございます。それと、ライター自身がかなり燃えてしまっているもの、
あるいはライターが別の着火物とか、そういったものと一体となっていてなかなか判定
し づ ら い と い う こ と で 19件 が 不 明 と い う こ と で ご ざ い ま す 。
○持丸座長
- 20 -
ありがとうございました。
他にいかがでしょうか。瀬川委員どうぞ。
○瀬川委員
先 ほ ど 来 、 こ の 前 の 会 議 か ら ず っ と い っ て い る の で す が 、 協 会 は 自 主 基 準 で 、 50%以
上のライターが自主基準に入っていないわけです。私どもが、そこで見ておきたいこと
は、実際に事故が起きているライターが、私どもの自主基準に入っていらっしゃった、
要 す る に ISO 9994に 基 づ い て つ く ら れ た ラ イ タ ー な の か 、 そ う で な い の か 、 そ こ ら 辺 も
みてみたいのですが、プロが見れば、ある程度どこのものでどうやっているかわかるも
の で す か ら 、 そ こ ら 辺 を 参 考 に し て 、 と に か く 50%、 我 々 が 一 生 懸 命 自 主 基 準 を 守 っ て
い て 、 50%は 自 主 基 準 を 守 っ て い な い と い う こ と を ご 理 解 い た だ き た い と 思 っ て い ま す 。
○持丸座長
三木課長お願いします。
○三木製品安全課長
東京消防庁さんに資料をお出しいただきましてありがとうございました。
実際の「火災調査書」をお調べいただいて、こういうのを分類いただいたわけであり
ますが、実際の写真、ライターの現物の写真もございまして、これも審議会にご提供い
ただけないかというお願いをしておったわけでございますが、プライバシーとの関係も
ございまして、この審議会の資料として写真そのものをお出しするのはなかなか難しい
ということでございます。
ただ、写真を私ども少し見させていただきましたが、やはり形が残っているものもご
ざいますし、関係者の方に限って確認をいただいて、どこ製のものか、どういうタイプ
のものかというのを見ていただけるようにお願いをいたしまして、より詳細にわかるよ
うにしていきたいと思っております。
それからあと、先週も実は新聞等の報道で、練馬でライターの事故があって、小さい
お 子 さ ん が 2名 亡 く な っ た と い う こ と が あ り ま し た が 、 こ れ も マ ス コ ミ 報 道 で ラ イ タ ー
といわれておりますが、これについても、もし情報がありましたらということでお願い
をしておりましたけれども、これは何分まだ調査中ということでございまして、調査が
終了するまではどれが原因だとかということもなかなかお話ししにくいということでご
ざいましたので、また新たな情報が入りました際にはご提供いただけたらと思います。
ありがとうございます。
○持丸座長
ありがとうございました。
他に何かございますか。仲野委員どうぞ。
○仲野委員
東京消防庁さんには大変ご苦労いただいて資料をお出しいただきまして感謝申し上げ
ます。
一 つ お 伺 い し た い の で す が 、 昨 年 の 12月 15日 の 審 議 会 、 製 品 安 全 部 会 に 私 ど も の 団 体
長が意見を述べておりますが、そのときには、これからいろいろな基準を作るに当たっ
て、参考として、言葉は悪いですが、事故を起こす犯人の限定をぜひしていただきたい、
何 が 何 で も ラ イ タ ー が 1か ら 10ま で 全 部 だ め だ と い う の は お か し い の で は な い か と い う
- 21 -
ことで、全国規模での調査をお願いをしているというふうに団体では理解をしておりま
すが、その点についてはいかがでしょうか。
○持丸座長
消費者庁辻野課長補佐お願いします。
○消費者庁辻野課長補佐
消費者庁でございます。今総務省消防庁さんに協力をいただきまして、東京消防庁さ
んが行っていますこの調査ベースで、全国の政令指定都市を対象にどのようなライター
が原因だったか、必ずしも全部はわかりませんが、提出できないかということで、今協
力してやっております。次回以降、必ず出せるかどうかというのは、今はお約束できま
せんが、何がしかこのワーキンググループの中で出せるによう今準備をしているところ
でございます。
○持丸座長
ありがとうございます。
何かございますか。
○仲野委員
直接関連しないことかもしれませんが、団体として、皆さん会員さんがお思いになっ
ているのは、いろいろ国にお願いはするけれども、お願いがなかなか通らないでどんど
んどんどんワーキングはレールに乗って進んでいっているのではないかというような印
象を、会員の皆さんがお持ちなものですから、報道発表とか審議会の説明に沿ったワー
キングの進め方を、前回もお願いをいたしましたが、お願いしたいということを再度お
願い申し上げます。
【 4.ラ イ タ ー の 適 用 範 囲 に つ い て 】
○持丸座長
了解いたしました。
他はいかがでしょうか。
それでは、最後の議題となりますが、本日の事務局からの「ライターの適用範囲」と
いう資料につきまして説明をお願いいたします。
○島上課長補佐
資 料 6「 対 象 と す る ラ イ タ ー の 範 囲 に つ い て 」、 ご 説 明 申 し 上 げ ま す 。
最 初 に 、 2枚 目 の 表 か ら 説 明 を さ せ て い た だ き た い と 思 っ て お り ま す 。
この表は、左側にライターの区分、分類を書いてございまして、その区分に応じまし
て欧米の規格だとか我が国の規格、流通量についてまとめさせていただいております。
これまでの説明と重複する部分もございますが、ここでおさらいをさせていただければ
という趣旨でございます。
ラ イ タ ー の 区 分 に つ き ま し て は 、 HSコ ー ド を ベ ー ス に し て 分 類 し て お り ま し て 、 大 き
くシガレットライターとそれ以外のものにまず分かれまして、シガレットライター以外
のものは点火棒が属します。シガレットライターの下に携帯用とそれ以外のものに分か
れ 、 携 帯 用 の さ ら に 下 の 階 層 で は 、 使 い 捨 て 式 (デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル ラ イ タ ー )と 注 入 式 に
分かれております。さらにその下の、使い捨て式は汎用品として整理しております。注
- 22 -
入・充填式のものについては、ここは定義の問題があろうかと思いますが、汎用品とそ
れ以外の贅沢品、高級品といったものとに、便宜上分けております。
まず米国の規格につきましては、先ほど来資料も配付しておりますが、いわば二階建
ての構造になっておりまして、す。いわゆる一階部分については、ライター全般に対す
る 規 格 と い う こ と で ISOが で カ バ ー さ れ て お り ま す 。 ア メ リ カ の 場 合 は 、 全 て に 丸 が 付
つ い て お り ま し て 、 こ れ は 任 意 の 規 格 で と な っ て い ま す 。 CRの 規 格 に つ き ま し て は 、 シ
ガレットライターは使い捨てと注入式の汎用品に限って適用されています。あと点火棒
に つ い て も CR規 格 と い う の が 強 制 的 に 入 っ て い る と い う 仕 組 み に な っ て お り ま す 。
他 方 欧 州 の 場 合 、 一 階 部 分 の ISOに つ い て は 、 基 本 的 に シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー 部 分 は 全
て 強 制 的 に 入 っ て お り ま す が 、 点 火 棒 に つ い て は 任 意 と い う こ と に な っ て お り ま す 。 CR
規格につきましては、使い捨て式、注入式いずれも汎用品についてカバーされている状
況でございます。
こ れ に 対 し て 日 本 の 場 合 で す が 、 先 ほ ど も 発 表 が あ り ま し た け れ ど も 、 SG基 準 の 場 合
は使い捨て式のみを対象にしておりまして、喫煙具協会さんにつきましてはシガレット
ラ イ タ ー 一 般 に つ い て 適 用 さ れ て い る 。 内 容 は ISO基 準 に 準 拠 と い う こ と で ご ざ い ま す 。
それで、流通量につきましては、以前喫煙具協会さんからもご発表がありましたけれ
ども、この分類に従い、輸入統計等々に基づきましてとりあえずどれくらいのものが国
内に入ってきているのかという数字を、改めて記載しております。
貿 易 統 計 は 、 最 新 の も の が 入 手 で き ま し た の で 2009年 の ベ ー ス で 書 い て お り ま す 。 使
い 捨 て 式 の 汎 用 品 に つ き ま し て は 、 輸 入 数 量 が 約 4億 3,700万 で ご ざ い ま し て 、 こ れ が ほ
ぼ大宗を占めておるという状況でございます。
その場合、平均的な輸入単価、これは件数と輸入金額を単純に割ったものでございま
す が 、 お よ そ 52.5円 と い う 数 字 が 出 て き て お り ま す 。 こ れ は あ く ま で も 目 安 で ご ざ い ま
す。
注 入 式 ・ 充 填 式 の 汎 用 品 に つ き ま し て は 9,573万 個 輸 入 さ れ て お り ま し て 、 1個 当 た り
お よ そ 64円 、 そ れ 以 外 の 贅 沢 品 と い う こ と で 、 こ の 個 数 が 約 1万 件 で ご ざ い ま し て 、 金
額 は 1万 3,443円 と い う 金 額 に な っ て お り ま す 。
それ以外の「その他」ということで、貿易統計上くくられておりまして、携帯用以外
の も の と 点 火 棒 、 そ の 詳 細 は わ か り ま せ ん が 、 お よ そ 965万 個 が 入 っ て お り ま し て 、 そ
れ ぞ れ 1個 あ た り 大 体 102円 相 当 と な っ て お り ま す 。
ま た 国 内 の 工 場 の 出 荷 数 量 、 こ れ は 2008年 の 喫 煙 具 協 会 さ ん の 調 べ で ご ざ い ま す が 、
使 い 捨 て の ラ イ タ ー が 約 7,700万 個 と い う こ と で 、 出 荷 単 価 は お よ そ 28円 相 当 。 そ れ に
対 し ま し て 注 入 式 が 36万 個 と い う こ と で 、 1,140円 と な っ て お り ま す 。
簡単にこういう形で表にまとめております。
そ れ で 、 1ペ ー ジ に 戻 っ て い た だ き ま し て 、 タ イ ト ル に ご ざ い ま す と お り 「 対 象 と す
る ラ イ タ ー の 範 囲 に つ い て (考 え 方 及 び 論 点 )」 と 書 か せ て い た だ い て お り ま す 。
ライターの対象範囲を確定するためには、当然のことながら技術基準や試験方法など
を踏まえながら、そうしたものをどうするのかということを議論しながら全体として決
まってくる問題ではないかと考えております。
ご承知のとおり技術基準、試験方法などにつきましては、今後検討すべき議題になっ
- 23 -
ておりますので、本日この場でライターの範囲を確定するということではございません
けれども、ただ、これまでの議論などを踏まえますと、少なくとも大枠のイメージを共
有することは可能ではないかなと考えております。この参考となるための資料という位
置付けで、考え方及び論点をまとめております。
もちろんそれぞれのお立場から異なる意見があろうかと思いますので、その点は忌憚
のないご意見をいただければと思いますが、まずこの点を申し上げておきます。
そ れ で は 、 1枚 目 の 中 身 で す が 、 ま ず 「 シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー 」 に つ き し ま て は 、 お よ
そ 4つ の 論 点 と い い ま す か 、 こ う い う 考 え 方 が あ る の で は な い か と い う こ と で ま と め て
おります。
一 つ 目 が 、 国 内 流 通 数 量 が 約 6億 4,000万 個 、 こ れ は 平 成 20年 度 の 喫 煙 具 協 会 さ ん の 調
べ で ご ざ い ま す が 、 そ の 内 の 9割 (約 5億 7,000万 個 )を 占 め る デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル 式 ラ イ タ
ー (使 い 捨 て ラ イ タ ー )に つ い て は 、 汎 用 的 に 用 い ら れ て い る と い う 実 態 が ご ざ い ま す し 、
そういう製品であることからすれば、その部分につきまして、安全対策が急務ではなか
ろうかという考え方でございます。
2つ 目 の 注 入 式 ラ イ タ ー に つ き ま し て は 、 こ れ は 、 貴 金 属 等 を 用 い た 装 飾 品 的 な 高 級
品もある一方で、ディスポーザブル式に類似した汎用品のものもあるという実態があろ
うかと思います。少なくとも汎用品として用いられているものにつきましては、ディス
ポーザブル式と同様な安全対策が必要ではないかという考え方でございます。
3つ 目 で す が 、 注 入 式 ラ イ タ ー を 汎 用 品 と そ う で な い も の に 区 別 す る こ と は ど う す れ
ば可能なのか、どこで線引きをするのかということが、この点の議論を進めていくに当
たってはかなり重要ではないかという考え方でございます。
4つ 目 に つ き ま し て は 、 い ろ い ろ な 分 類 方 法 が ご ざ い ま し て 、 例 え ば 燃 料 だ と か 燃 焼
方式、着火方式等いろいろな区分がございますが、そうした違いにかかわらず同様の対
策が必要なのではないかという考え方でございます。
次 の 2. の 「 そ の 他 の ラ イ タ ー (点 火 棒 ユ ー テ ィ リ テ ィ ラ イ タ ー )」 で ご ざ い ま す が 、 2
つほど考え方をまとめております。
1つ 目 は 、 点 火 棒 に つ い て は 、 レ ス ト ラ ン な ど の 厨 房 な ど で 業 務 用 に 用 い ら れ る 一 方
で、家庭用として、汎用品としても用いられている実態があるのではないか、家庭に入
っているのではないかということでございます。
2つ 目 、 点 火 棒 に つ い て は 、 既 に 米 国 で CR規 制 の 対 象 と な っ て お り ま す の で 、 シ ガ レ
ットライター同様の安全対策が必要なのではないかという考え方があろうかと思います。
3つ 目 で す が 、 ノ ベ ル テ ィ ラ イ タ ー に つ き ま し て は 、 こ う し た 分 類 で 整 理 す る と い う
よ り も 、 恐 ら く 形 状 の 問 題 だ と 思 い ま す の で 、 シ ガ レ ッ ト ラ イ タ ー (デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル
式 ・ 注 入 式 )に 分 類 さ れ る も の も あ れ ば 、 点 火 棒 に 分 類 さ れ る も の も あ る だ ろ う と い う
ことで、こうした幼児に興味を与えるデザイン等の制限につきましては、技術基準のレ
ベルで検討すべきではなかろうかと考えております。
以上でございますが、先ほど申し上げたとおり、今日この場で確定するということで
はないのですが、およそ皆さんはどういうふうに思われているのかということでご議論
いただければと思います。よろしくお願いしたいと思います。
以上でございます。
- 24 -
○持丸座長
ありがとうございました。
私からも、ワーキンググループにおける議論の進め方に対する考え方を述べさせてい
ただきます。
ここまでワーキンググループでは、今まで起きている事故の現状であるとか、あるい
は そ の ベ ー ス に な る ISOの 基 準 な ど に つ い て 、 委 員 の 皆 さ ん で 情 報 を 共 有 し て い た だ く
というステージで進めてまいりました。このワーキンググループは、このようなチャイ
ルド・レジスタンスの安全規制をやるべきかどうかということと、もしやるとしたら、
では一体何が対象になるのか、それに対してどういう試験方法をしたらいいのかという
ことを検討していくところで、これらは、個別というより一体として検討しなければな
らないというのはもちろんご理解いただけていると思います。
ただ、一体として検討するにしても、一体としてここでがさがさ議論をしてもなかな
か先に進みませんので、ここは私どもとしては、まず対象なら対象というところで切り
分けて、少し個別具体的なものを出してディスカッションをしたいという考え方です。
したがって個別に一個一個の案件を決めていこうということではありません、あくまで
も個別な事例を出して皆さんのご意見をいただいてディスカッションをしていく。また、
あるいは試験方法についてもディスカッションをしていく。これらを通じて、なるほど
それは現実的ではないとか、現実的だとか、そういうことも踏まえて全体のディスカッ
ションを進めていきたいと考えています。
それで、本日は、その中でライターの対象というところについて、事務局から少し具
体的な案を出していただきまして、これについて皆さんのご意見を今日は聞きたい、こ
のように考えているということです。
それでは、早速ですが、これから委員の皆さんのご意見等を聞きたいと思いますが、
いかがでしょうか。
○仲野委員
一点質問がありますが。
○持丸座長
それでは、先に質問から伺います。仲野委員どうぞ。
○仲野委員
2ペ ー ジ の 横 長 の 表 で ご ざ い ま す が 、 HSコ ー ド で 区 分 け を さ れ た と い う ご 説 明 で ご ざ
いますが、いわゆる液体ライター、オイルライターはこの表ではどこへ入っております
でしょうか。
○小笠原課長補佐
こ れ に つ き ま し て は 、 こ の 間 、 喫 煙 具 協 会 さ ん か ら ち ょ っ と お 聞 き し ま し て 、「 そ の
他のライター」のところに入っております。あと、点火棒とその他のライターのところ
で、輸入数量につきましては一緒に書いてございますが、当初喫煙具協会さんのご指摘
ですと、点火棒につきましては、そこに該当しないのではないかというお話がありまし
たけれども、内容につきまして財務省等に確認いたしましたところ、点火棒につきまし
ても「その他のライター」に入るのではないかというようなお話もございましたので、
こちらにつきましては合わせた数字という形で計上しております。
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○三木製品安全課長
この表自体、あくまでも目安でございまして、厳密に一対一に対応しているかどうか、
そ れ は あ く ま で 、 左 側 は HSコ ー ド に 基 づ い た 分 類 で ご ざ い ま し て 、 必 ず し も ア メ リ カ 、
欧州の規制と一対一に対応しているわけではないと思います。ですから、厳密にいえば
こちらの部分はこちらに入っているとかということもあろうかと思いますが、あくまで
ラフな、シンプルなイメージということでお考えいただけたらということで、あくまで
参考資料でございます。
○持丸座長
よろしいでしょうか。
ほかに質問がございますか。ではよろしくお願いします。
○廣田委員
「 対 象 と す る ラ イ タ ー の 範 囲 」 と い う こ と で 2番 目 に 「 デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル 式 に 類 似 し
た 汎 用 品 の も の も あ り 」 と 書 い て あ り ま す が 、「 汎 用 品 」 と い う の は 一 体 何 を 指 し て い
るんですか。
○持丸座長
これも事務局から追加説明をいただけますか。
○島上課長補佐
先ほど申し上げたように、基本的にディスポーザブル式に形状等々似たようなものと
いうことで、そういったものをイメージしておりまして、使われ方としては、基本的に
同じなのではないかということです。
というのは、贅沢品の場合、これまでお話を伺っていますと、装飾品の類ということ
で家庭内での管理もしっかりされているだろうということを考えますと、それ以外、そ
の辺にポンと置いておくようなもの、ありふれたものという意味で「汎用品」という言
い方をしております。
もちろんここの定義が非常に重要になってきますので、それについてお考えがあれば
ぜひとも開陳していただければと思っております。
○廣田委員
そうすると、本件の子どもの事故を操作・構造規制によって減少させようという考え
で す が 、 汎 用 品 も デ ィ ス ポ も 高 級 品 も 、 100円 ラ イ タ ー も 1万 円 も 操 作 ・ 構 造 は ほ と ん ど
変わらないんですよね。
○持丸座長
ありがとうございました。
ほかに、今確認しておきたいご質問ございますか。
○仲野委員
只今のご説明、もう一回確認させていただきたいのですが、汎用品というのは、ここ
(実 物 提 示 )に あ り ま す け れ ど も 、 デ ィ ス ポ ー ザ ブ ル ラ イ タ ー に 注 入 弁 が つ い て い ま す 。
こういうものをイメージされていらっしゃるという理解でよろしいでしょうか。
○島上課長補佐
そういうものもあるでしょうし、先ほど申し上げたように、贅沢品といいますか高級
品以外のものという整理かもしれませんし、その辺をどう確定するのかということは議
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論すべき話かなと思っております。
○持丸座長
そ こ も ま さ し く デ ィ ス カ ッ シ ョ ン の ポ イ ン ト に な り ま す 。 2通 り に 分 け る の が い い の
か、それから廣田委員がおっしゃったように、そもそも操作から考えたら分ける必要は
ないのではないかということも含めてという意味ですね。
ほかに質問、確認事項はございますか。――よろしいですか。
では、諸々ご意見その他お考えがあればぜひお聞かせいただきたいと思いますが、い
かがでしょうか。それでは、柳澤委員からどうぞ。
○柳澤委員
事 務 局 で ま と め て い た だ き ま し た 2枚 目 の ペ ー ジ で す が 、 こ れ は 今 の ラ イ タ ー の 市 場
を言い当てているというか、非常に正確に表現していると思います。ここの中で、注入
式の中でも、いわゆる汎用品というふうな形で出ていますが、基本的には、数量がどれ
ぐらい出ているか、これが子どもさんの危険をなるべく低減する方向に働くと思います
ので、もし量が多いところは規制しないといけないのではないかと考えます。
○持丸座長
ありがとうございます。他はご意見いかがでしょうか。
論点が幾つか、このとおりでなくてもいいのですが、注入式ライターをどうするのか
という話、それから、もし区別するとしたら非常に高級品と汎用品をどのように分ける
のかとしかここでは提案されておりません。それから、その他のライターについても、
点火棒及びノベルティライターをどのように位置づけるのかというようなことがこの中
では出ておりますが、いかがでしょうか。山中先生お願いします。
○山中委員
今ライターの構造の面から分けていらっしゃいますが、私は、小さい子どもによる火
災の予防を考えれば、やはりアクセスのしやすさ、要するに本日の資料でいえば出荷数
が多いもの、それから操作が簡単で点火しやすいものを対象にすべきと思います。そう
いう面から考えると、今、柳澤委員がおっしゃったように、数量がすごく出ているもの
を中心に考えるべきだと思います。
そ の 中 で も 構 造 が 、 小 さ い 子 ど も 、 例 え ば 2歳 あ る い は 3歳 で も 操 作 し や す い と い う こ
とは、危険性につながると思います。数量が多いと一般家庭にも入りやすいですし、安
いということは、景品だったり、お父さんがどこかでライターが手元にないたびに買っ
て き て し ま い ま す 。 5個 も 6個 も 火 災 現 場 か ら ラ イ タ ー が 発 見 さ れ る の は 、 そ の よ う な 背
景 が あ る と 思 い ま す 。 数 量 が 多 い と い う こ と と 安 い と い う こ と 、 そ の 2点 が 危 険 度 を 高
めていると思うので、そういう面から考えたほうがいいのではないかと思っています。
以上です。
○持丸座長
ありがとうございます。他はいかがでしょうか。川村委員お願いします。
○川村委員
たびたび素朴な質問で申しわけないのですが、今の先生のお話には関連するようです
け れ ど も 、 輸 入 製 品 が 随 分 多 い と い う 割 合 か ら 考 え て 、 も し 日 本 の 中 で CR規 制 が で き た
と し た と き に 、 輸 入 製 品 を ど の よ う に 日 本 の CR規 制 の も の に 乗 せ ら れ る の か 、 ど う い う
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こ と を す れ ば 完 全 に 汎 用 品 で CRの 製 品 な る と い う か 、 そ れ で 子 ど も の 事 故 は 大 丈 夫 だ ろ
うというふうに思えるのでしょうか。
○持丸座長
こ れ は 事 務 局 か ら 回 答 を い た だ け ま す か 。 例 え ば と い う こ と で 、 CR規 制 を 輸 入 品 も 含
めてかけるにはどのような方策があり得るか。
○三木製品安全課長
今 回 の 審 議 会 、 ワ ー キ ン グ を 含 め て の 前 提 は 、 昨 年 12月 に 経 産 大 臣 か ら こ の 審 議 会 に
諮問がございまして、消費生活用製品の特定製品に指定することについてということで
ご ざ い ま し て 、 現 在 消 費 生 活 用 製 品 の 特 定 製 品 、 特 別 特 定 製 品 も 含 め て 9品 目 指 定 さ れ
てございまして、これは輸入品も含めて技術基準の適合義務がかかりますので、技術基
準の適合義務をかけて担保していくということでございます。
○持丸座長
よ ろ し い で し ょ う か 。 ち ょ っ と 難 し い の で す が 、 SGと か 協 会 で や っ て い る 自 主 基 準 で
やれる可能性としては、特定商品、特定製品というのは、法的な枠をかけて、日本で流
通するものに関して網をかけられるということだろうと私は理解しています。
大体そんなことでよろしいでしょうか。
○三木製品安全課長
PSCマ ー ク を 貼 ら な い と 日 本 で は 売 れ な い と い う こ と に な り ま す ね 。 PSCマ ー ク を 付 け
るには技術基準に適合しなければならないということで、そこでチェックしていきたい
と思っております。
○川村委員
そうすると、それ以外のいわゆる粗悪な商品は出回らないというか、子どもたちの手
には触れられなくなるだろうということでよろしいのでしょうか。
○三木製品安全課長
法律の執行をきちんとやっていくことが必要だと思っています。
○川村委員
ア メ リ カ な ど の 例 で い え ば 、 そ う い う CR規 制 以 外 の も の が 出 回 る と い う よ う な こ と は
ないんでしょうか。今の現状ではどうなっているのか、もしわかったら教えていただき
たいのですが。
○持丸座長
新井委員、もしご存じでしたらお願いします。
○新井委員
マーケットサーベランスといいまして、市場に出回っている製品を一定時、全米で購
入して検査をしておりまして、現在のところ出回っていないことになってございます。
特 に 輸 入 品 に つ き ま し て は 、 輸 入 す る 時 点 で CPSCが チ ェ ッ ク を し て 通 し て い き ま す の で 、
そ の 辺 は CPSCだ け で は な く て 税 関 の ほ う も 一 体 と な っ て 検 査 し て お り ま す の で 、 流 通 は
していないと聞いてございます。
○川村委員
はい。ありがとうございました。
○持丸座長
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仲野委員どうぞ。
○仲野委員
た だ い ま の ア メ リ カ で の 実 施 状 況 で ご ざ い ま す が 、 確 か に CPSCは マ ー ケ ッ ト ウ ォ ッ チ
をきちんとやって市場監視をしているといっております。ただ、マーケットの実態とし
ては、やはり闇ルートで入ってくるものが多々あって、そういうものが事故を起こして
いるという実態はあるようです。ただ、その証拠をもっているのかといわれると、もっ
ておりません。
○持丸座長
ありがとうございました。
他にいかがでしょうか。
○仲野委員
適合範囲について、意見を述べろということでございますが、今日、こういう区分け
を頂戴しましたので、団体に持ち帰って会員さんのご意見を伺って、それで改めて意見
を述べさせていただきたいと思っております。
○持丸座長
わかりました。
他の委員の方は何かございますでしょうか。
私が、座長として申し上げるべきかどうかわからないのですが、ノベルティライター
について、これもぜひ協会の中で、もしくは他のメーカーの方も考えていただきたいの
ですが、私がちょっと懸念しておりますのは、これを子どもが手に入れる機会が多そう
だというと、どちらかというと製造よりは流通側にも問題を感じておりまして、例えば
100円 の ガ チ ャ ガ チ ャ で お ま け に 出 て く る と か 、 運 動 会 の お ま け で 出 て く る と か 、 つ ま
りタバコを吸う方に渡すのではない、タバコにくっついてくるのではない形で、ピスト
ル型のライターが出てくるとか、そういうのが実態として東京都の調査の中でも出てお
りましたので、やはりそういうことも含めて、この辺はぜひ慎重にご議論いただければ
と思います。
他はいかがでしょうか。
○仲野委員
直接関係しないかもしれませんが、ノベルティライターという用語ですが、アメリカ
で も EUで も 定 義 と し て 「 ノ ベ ル テ ィ ラ イ タ ー 」 と い う 言 い 方 を し て お り ま す が 、 日 本 で
はノベルティライターというと、皆さんイメージがちょっと違うのではないかなという
気がいたします。
○持丸座長
なるほど。
○仲野委員
一つご提案ですが、日本でこの商品群をいうときに、いわゆるおもちゃのような「ト
イライク」というような言葉を使うようにならないかなという気がいたしております。
○持丸座長
わかりました。ただ、最終的には名前のこともありますが、まずこの委員会の中で、
今この場で定義するつもりはないのですが、皆さん持ち帰るのでしたら、定義も含めて、
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我々としては将来的に「トイライター」でも良いですが、今ノベルティライターという
のはこの辺のものをノベルティライターと考えているというあたりのこともぜひご提示
いただければと思います。もし可能ならば、次回にサンプルみたいなものも持ってきて
いただけると、ほかの委員の方も、必ずしもライターに詳しくない方もいらっしゃるの
で、わかりやすいかなという気がいたします。
○仲野委員
そのノベルティライターの定義についてはグレーゾーンがあるとか、いろいろ団体と
しても懸念をしておりますが、事故対策室長も向こうに行かれて資料をごらんになって
い る か も し れ ま せ ん が 、 EU委 員 会 が 、 こ う い う も の は ノ ベ ル テ ィ 、 こ う い う も の は ノ ベ
ルティではないというのをネットで公開しておりますので、もし必要でしたら、次回そ
の資料を出させていただきたいと思っております。
○持丸座長
なるほど。よろしくお願いいたします。
他によろしいでしょうか。――どうもありがとうございました。
それでは最後ですが、本日の全体を通して何かご意見、ご質問などございますでしょ
うか。瀬川委員どうぞ。
○瀬川委員
個別で何か意見をいいたいときの話ですが、何か思いついたとき、次回の会議のこと
で、例えば個別に先に提案していく場所は持丸さんのところでよろしいのでしょうか。
会議と会議の間に何か聞きたいこと……
○持丸座長
それは事務局のほうへご相談いただければと思います。
○瀬川委員
事務局の方でよろしいんですか。課長のところでよろしいということですか。わかり
ました。
【閉会】
○持丸座長
他はよろしいでしょうか。
では、どうもありがとうございました。今日いろいろご意見を頂戴しましたので、事
務局でもこの意見をもとに、また次のことを検討していきたいと思いますし、委員の皆
さんも持ち帰るなり何なりでその後の検討を進めていただければと思います。
最後に事務局から連絡事項をお願いいたします。
○島上課長補佐
本日の議事録及び議事要旨につきましては、事務局で作成した上で、後日委員の皆様
にご確認いただく予定ですので、よろしくお願いいたします。その上で公開したいと考
えております。
ま た 、 次 回 に つ き ま し て は 、 3月 19日 14時 よ り 開 催 さ せ て い た だ き ま す 。
以上です。
○持丸座長
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以上をもちまして、本日の「消費経済審議会製品安全部会ライターワーキンググルー
プ」の審議を終了いたします。
本日は、ご多忙のところをお集まりいただきましてどうもありがとうございました。
問い合わせ先
経済産業省商務流通グループ製品安全課
電 話: 03-3501-1512
F A X: 03-3501-6201
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