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日本防犯設備協会技術標準
SES E 2008-2
ICカードリーダ規格
Standard for Integrated Circuit Card Reader
1998 年(平成 10 年) 3 月 20 日
2009 年(平成 21 年) 3 月 31 日
制定
改正
JSSA
社団法人
日本防犯設備協会
SES
(社)日本防犯設備協会技術標準
E 2008 - 2
ICカードリーダ規格
1998 年 3 月 20 日制定
2009 年 3 月 31 日改正
Standard for Integrated Circuit Card Reader
2009 年 3 月 31 日改正
1 適用範囲
この規格は、出入管理装置に使用される外部端子付き(接触式)ICカードリーダについて規定する。
2 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は、SES E 0001-5(防犯に関する用語)によるほか、次による。
2.1 ICカード JIS X 6303(外部端子付きICカード-物理的特性及び端子配置)にて規定されている
カードをいう。
2.2 ICカードリーダ ICカード内の情報を読み取り、制御部へその情報を出力し、制御部にて判断し
た結果を必要に応じて表示するものをいう。
3 基本構成
本装置の基本構成を図 1 に示す。
ICカードリーダ
認 識 部
IC カード
読取部
制
表示部
御
電源部
部
注:* 分離型もある。
図 1 IC カードリーダ構成
-1-
*
SES E 2008-2
4 要求基準
次に定める項目以外については、SES E 2002-2(出入管理装置共通技術基準)に準ずる。
4.1 機能
次の機能を有するものとする。
(1) IC カード情報の読取 IC カード内の情報を読み取ること。
(2) 制御部への情報の出力
読み取った情報を制御部へ出力すること。
(3) 判別結果の表示 制御部にて判別された結果を必要に応じて表示すること。
4.2 性能
(1)
IC カード読取時間 2 秒以内
(2) 期待寿命 接点機構部 20 万パス以上
(3) 耐環境性 SES E 2002-2(出入管理装置共通技術基準)に準ずること。
ただし、屋外仕様の場合は防水構造に関し、SES E 0004-2(環境試験規格)4.4.1 防水構造の保護等
級 2 の試験において、動作に異常のないこと。
4.3 運用・操作
4.3.1 表示
(1) 警報及び判別結果を LED ランプ、液晶などにより表示することが望ましい。
4.3.2 音
警報及び判別結果を電子ブザー、音声ガイダンスなどにより出力することが望ましい。ただし、音の
停止設定ができることが望ましい。
4.4 構造・表示
4.4.1 構造
(1) 装置表面が容易に取り外し出来ないような構造となっていること。
(2) 必要に応じてタンパ機能を設けること。
(3) 配線ケーブルを隠蔽工事が出来るような構造とすること。
4.4.2 表示
「定格の表示」
、
「取扱説明書、据付指示書などの記入事項」については SES E 2002-2(出入管理装置
共通技術基準)に準ずる。
5 試験
5.1 標準試験状態
(1) 周囲温度 15~35℃
(2) 取り付けは付属された説明書によって行うこと。
-2-
SES E 2008-2
IC カードリーダ規格[解説]
(1) 構成
本装置は、安全性を高めるために暗証番号入力装置としてキー・パッド方式などが併設される場合も考
えられる。
(2) IC カード規定
本規格で規定する IC カードは、JIS X 6301(識別カード-物理的特性)の規格をベースに、JIS X 6303
(外部端子付き IC カード-物理的特性及び端子配置)の規格を追加したものである。
(3) IC カードへの書込
本規格では、IC カードは読取専用で使用する場合において記述している。なぜなら、出入管理装置で
は、IC カードへの記録は一般的に行っていないためである。
(4) 読取時間
IC カードの操作方法には手動式及び自動式などがあり、また IC カード読取データ量などにより読取
時間は変化するが、
出入管理装置という点からみて運用に支障ない読取時間として 2 秒以内を規定した。
尚、読取時間とは IC カードの挿入時間から IC カードデータ読取完了までの所要時間とする。
(5) 読取中カード引き抜き対策
読取中にカードを強制的に引き抜く動作を行った際、IC カードまたは読取機構に損傷、故障を与えない
ような対策が要求される。
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関連規格 : SES E 0001-5
防犯に関する用語
SES E 0004-2
環境試験規格
SES E 2001-2
出入管理装置一般基準
SES E 2002-2
出入管理装置共通技術基準
JIS X 6301
識別カード-物理的特性
JIS X 6303
外部端子付きICカード-物理的特性及び端子配置
電気用品安全法
-3-
審議委員会: 技術部会 技術基準委員会
委員長 : 石橋 総太郎 (東洋テック株式会社)
副委員長: 高橋 雅吾
(パナソニック電工株式会社)
委 員 :
(警報システム分科会)
兼主査:高橋 雅吾
加倉井 伸行
天野 博之
住岡 和人
瀬沢 外茂幸
緑川 則和
吉岡 隆士
安田 寛徳
田中 祥造
増田 誠良
堂本 耕造
特別委員:吉原 久雄
(パナソニック電工株式会社)
(NEC インフロンティア株式会社)
(オプテックス株式会社)
(サクサ株式会社)
(高千穂交易株式会社)
(竹中エンジニアリング株式会社)
(竹中エンジニアリング株式会社)
(株式会社日本アレフ)
(富士通テレコムネットワークス株式会社)
(ホーチキ株式会社)
(パナソニック株式会社)
(株式会社パトライト)
(出入管理分科会)
主査:松尾 直樹
平田 成弘
村方 洋二郎
征矢 一浩
河合 秀規
秋葉 浩司
前田 卓志
宮本 敦
(株式会社山武)
(株式会社アート)
(株式会社ゴール)
(セントラル警備保障株式会社)
(ニッタン株式会社)
(ホーチキ株式会社)
(三菱電機株式会社)
(美和ロック株式会社)
(映像監視分科会)
主査:
角谷 浩史
藤井 慶太
小峰 憲
菅谷 卓実
三沢 賢洋
細川 昇
堂本 耕造
宇都宮 孝志
(アイホン株式会社)
(NEC インフロンティア株式会社)
(株式会社セキュリオン)
(ソニー株式会社)
(TOA 株式会社)
(株式会社日立国際電気)
(パナソニック株式会社)
(東芝テリー株式会社)
事務局:境
俊夫
(社)日本防犯設備協会
※ 平成 21 年 3 月 15 日 現在
SES E 2008-2
ICカードリーダ規格
発
行
2009 年(平成 21 年)3 月
編
集
社団法人 日本防犯設備協会
技術部会
技術基準委員会
この規格は、著作権法で保護対象となっている著作物です。本書に記載の内
容を転載される場合は、事前に(社)日本防犯設備協会の承諾を得てください。
この規格についての意見又は質問は、(社)日本防犯設備協会 技術担当にご連
絡ください。
なお、SES E 規格は、少なくとも 5 年を経過する日までに(社)日本防犯設備
協会 技術部会の審議に付され、速やかに、確認、改正、廃止されます。
発行所
社団法人 日本防犯設備協会
〒105-0013 東京都港区浜松町 1-12-4(第 2 長谷川ビル)
TEL:03-3431-7301
FAX:03-3431-7304
E-mail:[email protected]