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芖芚障害者の PC–UNIX の導入に関す
る考察
平成 14 幎 2 月 5 日
情報電子工孊科
唐柀 掋介
目次
1
はじめに
1
2
芖芚障害者のコンピュヌタ利甚環境
2.1 芖芚障害者のための OS . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
2.2 マニュアルに関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
2
3
5
3
芖芚障害者の OS むンストヌル環境
3.1 むンストヌルをするための質問事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
7
10
4
芖芚障害者の PC–UNIX 䜿甚環境
4.1 PC–UNIX における日本語環境 . . . . .
4.2 芖芚障害者のための日本語環境 . . . . .
4.2.1 シェル . . . . . . . . . . . . . . .
4.3 シェルの機胜 . . . . . . . . . . . . . . .
4.3.1 芖芚障害者の䜿いやすいシェル .
4.4 芖芚障害者に䜿いやすい PC–UNIX 環境
12
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20
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おわりに
21
参考文献
23
i
抂芁
芖芚障害者がコンピュヌタを利甚するこずは基本的には困難である。それで
も、職堎や孊校のみならず個人でもコンピュヌタを所有し利甚しおいるナヌザ
は倚く存圚する。しかし、珟圚はどのような利甚環境でも GUI ベヌスの OS
である MS–Windows が䞻流であり、芖芚障害者にずっおは必ずしも利甚しや
すい環境ずはいえない。そこで、GUI ベヌスの OS ず比范しお䜿いやすいず
考えられる CUI ベヌスの OS ずしお PC–UNIX を取り䞊げる。PC–UNIX
の導入に関しお、芖芚障害者のナヌザ 1 人での OS のむンストヌルが困難な
こず、音声利甚による日本語環境、コンピュヌタ利甚においおほずんどのナヌ
ザが必芁ずするマニュアルが芖芚障害者には利甚が䞍䟿であるこずを問題ず
しお取り䞊げ、それに぀いおの珟状ず解決方法を考察した。たた、PC–UNIX
においお、シェルはナヌザむンタヌフェむスであり、シェルの䜿甚によりすべ
おの䜜業が行なわれるずいえる。しかし、芖芚障害者が珟圚の察話型環境の
シェルを利甚するには、音声化の問題ず音声化しおも䜿いやすくならないず
いう問題がある。そこで、その解決方法の䞀䟋ずしおシェルの日本語化を提
案し、䜿いやすい察話型シェルにするための考察をした。
ii
新期工科倧孊 卒業論文 平成 14 幎 2 月
1
はじめに
パ゜コンのナヌザむンタヌフェむスは倧きくグラフィカルナヌザむンタヌフェむス (GUI)
ず キャラクタむンタヌフェむス (CUI) の 2 ぀に分けるこずができる。
GUI を甚いた OS ずしお MS–Windows ず Mac OS がありアむコンで゜フトりェアや
ファむルを管理し、マりスの操䜜を䞻ずしおいる。たた、グラフや図圢の描写に優れおい
お、画面情報を芋るこずのできるナヌザにずっおは非垞に䜿い勝手の良い OS である。
䞀方、CUI を甚いた OS ずしお MS–DOS ず PC–UNIX があり基本的にコマンドを入
力するこずによっお様々な䜜業を行なう。PC–UNIX では、 X りむンドりシステムを䜿
えば GUI 環境でパ゜コンを利甚するこずも可胜である。これらの OS では、ある皋床の
コンピュヌタ知識及びコマンドの理解が必芁であり、容易に扱うこずはできない。
芖芚障害者がコンピュヌタを利甚するこずは基本的に困難であるが、職堎や孊校のみ
ならず個人でもコンピュヌタを所有し利甚しおいるナヌザは倚く存圚する。珟圚はどのよ
うな利甚環境でも GUI ベヌスの OS である MS–Windows が䞻流であり、芖芚障害者に
ずっおは必ずしも利甚しやすい環境ずは蚀えない。
たた、芖芚障害者のコンピュヌタ利甚においお音声は重芁な圹割を持぀。音声出力は、
文章のみを読んでくれる音声読み䞊げ゜フトず、文章のみならず GUI 画面の情報をある
皋床読んでくれるスクリヌンリヌダヌ゜フト (画面情報音声化゜フト) の 2 ぀に倧きく分
けられる。珟圚、スクリヌンリヌダヌ゜フトは必ずしも䜿いやすいものずは蚀えない。た
た、PC–UNIX の堎合、音声出力にはコンピュヌタが 2 台必芁である。
このように、珟圚のパ゜コン環境は OS 面からも音声化の面からも芖芚障害者のナヌ
ザにずっお利甚が容易な環境ずはいえない。
芖芚障害者のコンピュヌタ利甚にずっお困難なこずは以䞊だけではない。マニュアルの
利甚、OS のむンストヌルもたた困難なものである。
マニュアルに関する問題ずしお、コンピュヌタ利甚にはマニュアルは必芁であるが、芖
芚障害者がマニュアルを䜿甚するには点蚳や音声を利甚しなければならない。しかし、珟
圚のずころボランティアに頌るこずが倚く、点字や音声に盎したマニュアルを入手するに
は時間がかかる。たた、マニュアルのグラフィカルな郚分は理解できないため、画像など
を倚甚しおいるマニュアルは芖芚障害者には向いおいない。
たた、OS のむンストヌルの問題ずしお、芖芚障害者の GUI むンストヌラ利甚の䞍䟿
さがある。GUI むンストヌラは、䞻にマりスを䜿うため芖芚障害者には利甚が容易では
ない。最近では、PC–UNIX の䞭でも Linux 系は GUI のむンストヌラが実装されるよ
うになり、芖芚障害者のナヌザにはたすたすむンストヌル環境は䞍向きなものになっおい
る。そのような䞭、PC–UNIX の BSD 系はいたでも CUI ベヌスのむンストヌラであり、
芖芚障害者がむンストヌルするこずは可胜な環境であるずいえる。
以䞊のようなこずから、芖芚障害者のナヌザには GUI ベヌスの OS ず比范しお CUI
ベヌスの OS のほうが利甚しやすいず考えられる。そこで、PC–UNIX を取り䞊げ、芖芚
障害者にずっおよりよいコンピュヌタ利甚環境に぀いお考察する。
—1—
唐柀 掋介
2
芖芚障害者のコンピュヌタ利甚環境
芖芚障害者は、匱芖者ず党盲者の 2 者に倧別できる。
• 匱芖者
匱芖者のナヌザは、文字の倧きさやコントラストや配色をカスタマむズすれば、コン
ピュヌタを利甚するこずが可胜である。カスタマむズのみで晎県者同様にコンピュヌ
タを利甚できる匱芖者もいるが、様々な芖芚障害を総合しお匱芖ずしおいるので、
すべおの匱芖者がカスタマむズすればコンピュヌタを利甚できるずいう蚳ではない。
• 党盲者
党盲者のナヌザは、音声や点字を甚いなければコンピュヌタを利甚できない。その
ため、音声化゜フトあるいは点字ディスプレむが必芁である。
党盲のナヌザの䞭には、NEC の PC98 シリヌズのコンピュヌタを䜿甚しおいるナヌ
ザが倚い。これは、音声出力を䜿えるフリヌ゜フトが 他の AT 互換機より少し倚
いためだそうである。
以䞋に芖芚障害者のコンピュヌタ利甚環境をオペレヌティングシステム (OS) の分類に
よっお考察する。
• MS–Windows 環境
基本的に、芖芚障害者のナヌザが、マりスを操䜜し画面情報にアクセスするこずは困
難である。画面情報を目で芋お確認できない芖芚障害者のナヌザのためにスクリヌ
ンリヌダヌ゜フト (画面情報音声化゜フト) があるが、最近のスクリヌンリヌダヌ゜
フトは、マりスカヌ゜ルをマりスの代わりにテンキヌで動かすこずも可胜である。
たた、グラフなどの芖芚障害者にずっお理解しにくい画面情報も特殊な゜フトりェ
アや点字ディスプレむを䜿えば知るこずができるようである。さらに、珟圚のスク
リヌンリヌダヌ゜フトでは、アむコンを音声で衚すこずもできるようになっおいる。
しかし、新しくアむコンを䜜った堎合にはナヌザ自らが登録しなければならない。
スクリヌンリヌダヌ゜フト察応のアプリケヌション゜フトも増えおきお芖芚障害者
のための環境は敎い぀぀あるずいえる。
たた、同じ GUI 環境の OS ずしお Mac OS がある。Mac OS にはテキストの音声
読み䞊げ゜フトはあるがスクリヌンリヌダヌ゜フトはない 7) ので、党盲者のナヌザ
には利甚が難しい。匱芖者のナヌザに察しおは、キヌボヌドやマりスを䜿いやすく
するむヌゞヌアクセスずいう拡匵機胜や画面を拡倧させるクロヌズビュヌずいう拡
倧機胜がある 8) ので利甚できるかもしれない。
• MS–DOS 環境
キャラクタベヌスの OS であるため、芖芚障害者のナヌザに向いおいるずされおい
る。たた、音声化゜フトや音声察応の゜フトりェアにもただただ䜿えるものが倚く
—2—
あるため、芖芚障害者のナヌザの䞭には、未だに MS–DOS を䜿甚しおいるナヌザ
も少なくない。しかし、MS–DOS は、すでに新しい゜フトりェアは開発されおお
らず、扱っおいる販売店も少なくなっおきおいお入手は困難になり぀぀ある。たた、
MS–DOS に察応しおいない呚蟺機噚も増えおきおいる。
• PC–UNIX 環境
芖芚障害者のナヌザが PC–UNIX を䜿甚する堎合、珟圚、PC–UNIX には䜿いや
すい音声化システムがないため、PC–UNIX がむンストヌルされおいるパ゜コンず
スクリヌンリヌダヌ゜フトがむンストヌルされおいる他のパ゜コンずを接続し、そ
のパ゜コンから PC–UNIX の画面情報を音声ずしお出力させおいる。この点が他の
OS ず比范しお䞍䟿だが、CUI ベヌスでフリヌの PC–UNIX もあり、たた芖芚障害
者に有甚なフリヌ゜フトりェアも充実しおいるため、PC–UNIX を䜿甚しおいる芖
芚障害者のナヌザも少なくない。たた、 MS–DOS を利甚しおいるナヌザは、同じ
テキストベヌスの OS なので PC–UNIX ぞの移行も比范的容易だず思われる。
たた、Linux には Blinux ずいう芖芚障害を持぀ Linux ナヌザをサポヌトするプロ
ゞェクトがあり 9) メヌリングリストも掻発だが、珟圚のずころ日本語環境はなく英
語のみである。たた、Blinux ずは別に日本語で PC–UNIX 環境を構築できるもの
ずしお L–Voice12) ずいう芖芚障害者のためのコンピュヌタ利甚支揎システムがあ
り、特城は以䞋の通りである。
1. ディスプレむ䞊の文字列を音声で読み䞊げ、芖芚障害者のコンピュヌタ利甚を
可胜にする
2. アプリケヌションに䟝存しない音声読み䞊げ機胜により、利甚アプリケヌショ
ンに制玄はない
3. 初心者にも䜿いやすいメニュヌ画面や音声ヘルプを甚意
4. 芖芚障害者に䜿いやすいコン゜ヌル環境を利甚
5. 初めお完党なマルチタスク・マルチナヌザ機胜が利甚できる芖芚障害者のため
のシステム
6. 日垞必芁な゚ディタやブラりザ、電子メヌルずいったアプリケヌションをはじ
めから備えたシステム
2.1
芖芚障害者のための OS
芖芚障害者のナヌザに適した OS ずはどのようなものであるか考察する。芖芚障害者
がコンピュヌタを利甚するには以䞋のこずが重芁になる。
• 画面情報のわかりやすさ
匱芖者のナヌザの堎合、画面をカスタマむズしおコンピュヌタを利甚しおいる。しか
し、匱芖者のナヌザの䞭にもスクリヌンリヌダヌ゜フトを䜿甚しおいるナヌザは少
—3—
唐柀 掋介
なくない。匱芖者のナヌザは画面情報をある皋床認識できるため、スクリヌンリヌ
ダヌ゜フトのみに頌る必芁はない。スクリヌンリヌダヌ゜フトを画面情報を知るた
めのサポヌトずしお䜿甚すれば、晎県者ず同様にコンピュヌタを利甚できるず考え
られる。
党盲のナヌザ、あるい党盲にほが近いナヌザが画面情報を知る方法ずしお、スクリヌ
ンリヌダヌ゜フトの䜿甚ず点字ディスプレむの䜿甚の 2 ぀が挙げられる。点字ディ
スプレむの䜿甚は、点字が理解できるずいうこずが条件である。しかし、芖芚障害
者党䜓でも点字が䜿える人は少ない。そのため、点字ディスプレむを䜿甚しおいる
ナヌザは少ないず思われる。たた、点字ディスプレむを䜿甚しおいるナヌザにおい
お、点字ディスプレむのみを䜿っおいるのではなく、スクリヌンリヌダヌ゜フトず
組み合わせお䜿っおいるようである。これは、音声もあったほうが䟿利だからだず
思われる。このこずから、党盲者の堎合、コンピュヌタ利甚においお音声の必芁性
は高いず考えられる。しかし、スクリヌンリヌダヌ゜フトは画面情報のすべおを衚
せない。すべおずいうのは、察応しおいないアプリケヌション゜フトりェアでは読
み䞊げはしおくれないずいうこずである。そのため、専甚アプリケヌション゜フト
を䜜る必芁がある。たた、CUI においお可胜であった文曞䜜成やデヌタベヌス怜玢、
通信、プログラミングはなんずか GUI においお可胜であるずしかいえない。
• コンピュヌタの操䜜性
コンピュヌタの操䜜はキヌボヌドたたはマりスで行なう。
䞊でも述べたように、匱芖者のナヌザの堎合、画面情報をある皋床認識できる。マ
りスカヌ゜ルの䜍眮も知るこずができるから、アむコンぞのアクセスも速くは無理
だが可胜である。
しかし、党盲者のナヌザが GUI の䜜業空間においおマりスカヌ゜ルの䜍眮を把握
するのは困難であるず考えられる。しかしながら、キヌボヌドのみで GUI 画面を
操䜜するこずもたた困難である。䟋えば、アむコンぞのアクセスはキヌボヌドでは
難しい。
以䞊のようなこずから、芖芚障害の比范的軜い匱芖者のナヌザの堎合 GUI ベヌスの OS
のほうが䜿いやすいず考えられるが、党盲者のナヌザあるいは党盲にほが近い匱芖者の
ナヌザは GUI ベヌスの OS が適しおいるずはいえない。
そこで、そのようなナヌザに察しお CUI の OS である PC–UNIX ならどうであるか
ずいうこずを考察する。
GUI に比べるず CUI の OS の方が、党盲者のナヌザには画面情報はわかりやすいずい
える。たた、党盲者のナヌザがコンピュヌタを利甚するには、すべおの動䜜をキヌボヌド
で行なう必芁がある。
PC–UNIX は、 Linux 系ず BSD 系に倧別するこずができる。どちらの系統でも、い
く぀か商品化されおいるパッケヌゞもあるが、フリヌであるため、ナヌザが自らの責任で
ではあるが、自由に入手、配付ができ、たた、オヌプン゜ヌスで配付されるので、ナヌザ
が自由にカスタマむズでき、GUI たたは CUI のどちらでも遞択できる。
—4—
• Linux 系
Linux には様々なディストリビュヌションがある。Linux では、デフォルトでアプ
リケヌション、 X りむンドりシステム、ラむブラリ、Linux カヌネル、カヌネル
モゞュヌルをたずめお䜿いやすくしたパッケヌゞをディストリビュヌションず呌ん
でいる。Linux ディストリビュヌションは、パッケヌゞの配付圢匏によっお RPM
系、DEB 系、TGZ 系に分けられるが、 それぞれの違いは、アプリケヌションの
むンストヌル方法、すなわちパッケヌゞングシステムの違いに倧別できる。様々な
アプリケヌション゜フトがむンストヌルされるため、最近はどのディストリビュヌ
ションでも、最䜎 1G バむトのハヌドディスク容量が必芁である。たた、最近はど
のディストリビュヌションも、むンストヌル埌に X りむンドりシステムが起動しお
MS–Windows ず同様に GUI ベヌスの画面が衚瀺されるため、芖芚障害者には利甚
しにくい環境であるずいえる。
• BSD 系
BSD 系にも FreeBSD 、 NetBSD 、 OpenBSD などいく぀かの皮類がある。その
䞭でも珟圚は FreeBSD の利甚者が䞀番倚いず思われる。Linux ずの違いは、むン
ストヌル時にナヌザが望むアプリケヌション゜フトだけをむンストヌルするこずが
できるこずである。もずもず研究所や倧孊などに配付され開発された OS なのでコ
ンピュヌタ初心者のナヌザにずっおは利甚は困難であるずも考えられる。
2.2
マニュアルに関する問題
芖芚障害者のコンピュヌタ利甚の問題ずしおマニュアルに関する問題がある。マニュア
ルには、OS やアプリケヌション゜フトをむンストヌルしたずきに付属されるオンラむン
マニュアルず、垂販されおいる曞籍のようなペヌパヌマニュアルがある。
オンラむンマニュアルは、音声化゜フトや、点字ディスプレむ、点字出力プリンタを䜿
えば理解が可胜である。
芖芚障害者がコンピュヌタの取扱説明曞や垂販されおいるマニュアルを理解するには、
ボランティアに点蚳しおもらったり、マニュアルを朗読しおテヌプに録音しおもらっおい
る。しかし、この方法では、点蚳や録音に時間がかかるため、すぐにマニュアルを入手で
きない。
他の方法ずしお、MS–Windows では、フラットヘッドスキャナを利甚しお文字を読み
取りコンピュヌタで文字認識させる OCR ゜フトを利甚する方法がある。以前は、専甚の
OCR 装眮が倚く、なおか぀高額なものだったが、 最近はスキャナに OCR ゜フトが付
属されおいるため、比范的安く利甚できるようになったずいえる。たた、PC–UNIX では
Linux に OCR プログラムずしお xocr ずいうフリヌのパッケヌゞがある。ただし、OCR
を利甚する䞊で重芁なこずは文字認識率の高さである。MS–Windows の OCR ゜フトで
の認識率は 99% 以䞊、 xocr での認識率は垂販されおいる OCR ゜フトよりも䜎い。
たた、出版瀟の䞭には曞籍のテキストデヌタをプレむンテキストの圢で提䟛しおいる
—5—
唐柀 掋介
ずころもあるので、これを利甚するのも 1 ぀の方法である。珟圚、ほずんどの出版瀟が
コンピュヌタでマニュアルを䜜成しおいるが、出版瀟がどのような圢匏で䜜成しおいるか
ずいうこずが問題ずなる。䟋えば wv など MS–Word で䜜成した文曞を PC–UNIX 䞊で
html に倉換する゜フトりェアもあるが、文字化けするこずもあり完党に倉換できるわけ
ではない。そのため、文曞を特定のプラットホヌムや゜フトりェアなどに䟝存しないよう
に䜜成しなければならないし、それが実珟できなければ CD–ROM や フロッピヌディス
クでの提䟛は難しい。
たた、最近は Adobe 瀟 10) で開発された PDF(Portable Document Format) が文曞配
付に䜿われるこずもあるが、これもテキストのみを抜きだしお音声化するこずは難しい。
プレむンテキストの提䟛は出版瀟の善意で行われおいるものであるため、利甚者が少な
かったり䞊蚘のような理由でプレむンテキストの䜜成が難しい堎合、プレむンテキストの
提䟛が無くなるこずもありうる。
以䞋は、ある出版瀟のプレむンテキストの入手の条件ず方法である。
1. 身䜓障害者手垳の写真が有る郚分のコピヌ
2. 曞籍を買ったずいう領収曞
3. このデヌタは本人個人のみで䜿甚する。
4. デヌタは電子メヌルで受け取る (他の媒䜓での受け取りを垌望の堎合は芁盞談)。
しかし、䞊蚘のどの方法にしおもマニュアル内のグラフィカルな郚分を芖芚障害者に認
識させるこずは困難であるず考えられる。衚やグラフに関しおは、 §2 でも述べたように、
特殊な゜フトりェアや点字ディスプレむを䜿えば知るこずができるようであるが画像は音
声や点字で衚すこずができないし、曞籍は晎県者を察象ずしお曞かれおいるため、テキス
トのみでなく画像を甚いお解説しおいる郚分も倚く芖芚障害者がそれを理解するのは難し
い。たた、テキストのみであったずしおも、テキストに曞かれおいるこずをそのたた音声
にしおも理解しやすいずは限らない。そのため、芖芚障害者向けのマニュアルずしお
1. 図や画像を甚いない
2. 文章をなるべく簡朔にする
3. コマンド入力およびその出力結果の䟋を蚘述
4. 孊習圢匏
を基瀎にしたマニュアルに぀いお考察する。PC–UNIX の利甚においお OS に関する
知識やコマンドの理解が必芁であるが、垂販されおいる曞籍では理解が難しく、たたオン
ラむンマニュアルの堎合、各コマンドや関数ごずの情報ずいった必芁最小限のこずしか蚘
述されおいない。そこで、垂販されおいるマニュアルずオンラむンマニュアルの䞭間的な
マニュアルが必芁である。
—6—
マニュアルの構成ずしおは PC–UNIX を䜿う䞊で必芁ずなる基瀎的な事項を蚘茉する
だけで、垂販されおいる曞籍のように詳しく蚘茉する必芁はないず考えられる。たた、音
声を利甚する堎合のために文章はなるべく簡朔にするこずが必芁である。
内容ずしおは孊習圢匏にする方法が考えられる。コマンドを芚えるには実際にコマンド
を入力しおそれに察しおどのような出力結果が埗られるか知るこずで芚えおいくこずがで
きるず思われる。そのため、オンラむンマニュアルのような各コマンドの説明も必芁であ
るが、実際にコンピュヌタを利甚する堎合、他のコマンドも䜵甚するこずがあるため、そ
れら䞀連の動䜜を芚える必芁がある。䟋えば、あるファむルに察しお情報を芋る、曞き換
えるずいう操䜜の他に必芁でなくなったら消去する、あるいはゎミファむル専甚のディレ
クトリを䜜りそこに移動させるずいった操䜜を芚える必芁がある。そこで、そのような関
連した操䜜方法をマニュアル内で孊習できるようにする必芁があるず考えられる。
たた、孊習できるようにするのなら、マニュアルはペヌパヌ圢匏でなくオンラむンマ
ニュアルのようにディスプレむ䞊で芋れるようにした方が良いず思われる。
3
芖芚障害者の OS むンストヌル環境
OS のむンストヌルは、芖芚障害者にずっお容易なものではない。珟圚、むンストヌル
は、むンストヌラで半自動的に行なわれる。ほずんどのむンストヌラは察話型であり、出
おくる質問事項に答えながらむンストヌルの準備を進めおいく。しかし、マりスを操䜜し
お蚭定しおいく GUI のむンストヌラは、芖芚障害者には困難である。
そこで、CUI ベヌスのむンストヌラずしお Linux 系、 BSD 系それぞれのむンストヌ
ル環境に぀いお考察する。
最近のむンストヌルメディアずしお、CD–ROM、フロッピヌディスク、(モデムや LAN
を経由できるなら) FTP や NFS のサヌバホストを通じおのむンストヌルが考えられる。
これは、 Linux 系、 BSD 系のどちらでも同じである。
たた、昚幎末には、PC–UNIX (Debian/GNU) のむンストヌル環境で点字ピンディス
プレむを利甚できるようになった。13)
• Linux 系のむンストヌル環境
ディストリビュヌションのむンストヌラは GUI ず CUI のどちらでも遞択できる
ようになっおいるが、最近では GUI メむンのむンストヌラになり぀぀あるため、
Linux のむンストヌルにはマりスを利甚できる。
その䞭から RedHat Linux を取り䞊げる。RedHat Linux は手動むンストヌルず
KickStart ず呌ばれる党自動むンストヌルの 2 ぀のむンストヌル方法がある。この
機胜を甚いるず、RedHat Linux のむンストヌル䜜業の倧郚分 (あるいは党お) を自
動化するこずができる。自動化できる凊理には以䞋のものがある。
– 䜿甚する蚀語の遞択
– ネットワヌクの蚭定およびディストリビュヌションのむンストヌル元の遞択
—7—
唐柀 掋介
– キヌボヌドの遞択
– (lilo 等の) ブヌトロヌダのむンストヌル
– ディスクのパヌティション蚭定ずファむルシステムの䜜成
– マりスの遞択
– X りィンドりシステムのサヌバの蚭定
– タむムゟヌンの遞択
– root のパスワヌド (の初期倀) の遞択
– むンストヌルするパッケヌゞの遞択
KickStart システムは通垞のむンストヌル手順をスクリプト蚘述するこずによっお可
胜にする。これは通垞はキヌボヌドから入力すべき情報を蚭定ファむルに曞くこ
ずによっお行うずいうこずである。しかし、 RedHat の起動フロッピヌに KickStart
の蚭定ファむルをコピヌする䜜業が必芁であり、その際、起動フロッピヌの䞭の必
芁ないず思われるいく぀かのファむル、たたは持っおいないハヌドりェアのデバむ
スドラむバを消しお空きを䜜らなければならない。このずき、必芁なファむルやデ
バむスドラむバを誀っお消しおしたわないように泚意する必芁がある。
• BSD 系のむンストヌル環境
BSD 系の䞭から FreeBSD を取り䞊げお考察したい。FreeBSD のむンストヌルは
次のような手順で行なわれる。
1. デバむス情報の線集
2. 䜿甚蚀語の遞択
3. キヌマップの遞択
4. 各皮むンストヌルオプションの確認、蚭定
5. むンストヌル (初心者、クむック、カスタム) の遞択
5. で初心者を遞んだずきのむンストヌル手順および蚭定 :
1. FDISK でスラむスの䜜成
2. ブヌトセレクタの遞択 (他の OS が存圚する、あるいは 2 台目以降に FreeBSD
スラむスを確保した堎合)
3. パヌティションの䜜成
4. 配付ファむルの遞択 (実際にむンストヌルするものを遞択する)
5. むンストヌルメディアの遞択 (CD–ROM,FTP, フロッピヌ等)
6. むンストヌル実行
たた、むンストヌル埌には次のような環境蚭定が必芁である。
—8—
– ネットワヌクむンタヌフェむスの蚭定
– その他のシステムの蚭定 (タむムゟヌン、マりス、管理者パスワヌドの蚭定、
ナヌザアカりントの䜜成など)
FreeBSD はテキストベヌスのむンストヌラである。䞊蚘のような蚭定はすべおテキ
ストベヌスで行なわれる。そのため、 GUI のむンストヌラず比范しお芖芚障害者
のナヌザにはむンストヌルしやすい環境であるず思われる。
FreeBSD のようなテキストベヌスのむンストヌラでは curses ラむブラリを甚いお
いるものが倚い。curses ラむブラリは、UNIX においお、行ベヌスではなく、画面
ベヌスのキャラクタ察話型アプリケヌションを䜜成するためのラむブラリである。
UNIX の暙準的な察話環境では、行単䜍の入出力しかサポヌトしおいないが、゚ス
ケヌプシヌケンスを駆䜿するこずでカヌ゜ルの移動や画面の任意の䜍眮にテキスト
を衚瀺できるようになる。そのため、1 ぀の画面の䞭にいく぀もの蚭定に察する質
問事項を衚瀺するこずができる。たた、 晎県者がむンストヌルする際に、入力蚭定
を間違えた時にカヌ゜ルを自由に動かせるこずは䟿利である。
しかし、芖芚障害者には curses ラむブラリを甚いたむンストヌラは向いおいないず
考えられる。たた、芖芚障害者のナヌザのむンストヌルに音声が必芁であり、音声
化゜フトを甚いお文字列を順番に読むこずで芖芚障害者のナヌザに画面情報を知ら
せるのだが、この堎合、カヌ゜ルが自由に移動できるずいうこずはむしろ邪魔にな
るず思われる。
音声化の容易さに関しおは、文字列を 1 次元的に順番に流すだけならば音声化はし
やすいず思われる。たた、文字列をなるべく短くすれば、最初から読たせるこずし
かできない堎合でもそれほど面倒ではないず考えられる。たた、蚭定に察する質問
事項を画面に 1 ぀のみ衚瀺するずいう方法を提瀺する。これは 1 ぀の蚭定ごずに
画面を切り替えるずいう方法である。
以䞊はコンピュヌタを 2 台䜿うずいう埓来の環境に察しおの考察であるが、コン
ピュヌタ 1 台でのむンストヌルを実珟するにはむンストヌラを音声化する必芁が
あり、そのためにはむンストヌルディスクに音声化゜フトを組み蟌たなければなら
ない。最近は CD–ROM 1 枚でむンストヌラの起動から配付ファむルのむンストヌ
ルたでできるようにもなっおいるが、埓来むンストヌルはフロッピヌから行うもの
で起動フロッピヌずディスク党䜓の内容を含んだフロッピヌの 2 枚を䜿甚しおい
た。たた、珟圚でも FTP や NFS のサヌバホストからのむンストヌル、あるいは
CD–ROM ドラむブからのブヌトができない堎合、必ず起動フロッピヌを䜜成しな
ければならない。むンストヌルディスクに音声化゜フトを組み蟌むずいうこずは厳
密に蚀えば起動フロッピヌに音声化゜フトを組み蟌むこずである。
コンピュヌタの起動は、システム ROM 内の小さなコヌドを実行し各皮デバむスの
初期化を行い、次にこのコヌドをディスク内にある OS の初期コヌドに制埡を移す
ずいった、より高レベルな゜フトりェアを実行するために段階を远っお初期化を行
—9—
唐柀 掋介
う過皋 (ブヌトストラップ) で行われるが、むンストヌルでも同じようなこずが行わ
れる。
むンストヌルの堎合、起動フロッピヌで立ち䞊げたミニカヌネルをハヌドディスク
にコピヌ、展開しお OS をむンストヌルするずいった過皋で行われる。このミニカヌ
ネル郚分は小さいため、そこに音声化゜フトを組み蟌むこずは無理である。
そこで、芖芚障害者のナヌザが䞀人でむンストヌルできる方法の䞀぀ずしお次のよ
うな方法を挙げる。
ナヌザ䞀人䞀人に適したむンストヌルディスクを提䟛する
これは、RedHat Linux の KickStart のように党自動でむンストヌルを行なう方法
である。むンストヌルの際にナヌザ自らが行なうさたざたな蚭定を、あらかじめ䜕
らかの方法で入力しおもらい、それらの蚭定をむンストヌル䞭に遞択しなくおもい
いような自動むンストヌルディスクを䜜り、提䟛するずいうこずである。入力の方
法の 1 ぀ずしお FreeBSD の配付物を提䟛する FTP のサヌバ䞊で各自のコンピュヌ
タに関する蚭定を入力しおもらい、そこでむンストヌルディスクを自動的に䜜成し
提䟛するずいう方法が考えられる。この際問題ずなるのは、芖芚障害者のナヌザが、
むンタヌネットを䜿えお FTP サヌバホストにアクセスが出来なければならないず
いうこずである。
配付手段ずしおフロッピヌディスクが考えられるが、容量の問題でむンストヌルディ
スクが 2 枚以䞊になるこずが考えられる。党盲のナヌザの堎合、ドラむブのアクセ
スランプを芋るこずができない。党盲のナヌザがフロッピヌディスクの入れ換えを
する堎合、フロッピヌディスクドラむブの回転の音が止たったのを確認しおから入
れ換えるずいった方法で行なっおいる。そのため、むンストヌルディスクの入れ換
えをどのように知らせるかも問題になる。䞊でも述べたように、むンストヌルディ
スクに音声ドラむバを組み蟌むこずは難しい。
そこで、他の配付手段ずしおは CD–ROM が考えられる。最近は CD ドラむブか
らブヌトできるようになっおいる。CD–ROM であれば容量に察する問題はなくな
るず思われる。そこで、むンストヌルディスクずしお CD–ROM ブヌト可胜なもの
が䜜れればよいず思われる。
たた、むンストヌル䞭に゚ラヌが発生した堎合にどのように知らせるかずいうこず
も問題になる。
3.1
むンストヌルをするための質問事項
FTP サヌバホストでの質問事項にどのようなものが必芁か蚘述し、考察したい。質問
事項の䞭には、Yes/No で答えられる遞択肢、いく぀かの䞭から遞ばなければならない遞
択肢、あるいは自ら入力しなければならないものもある。
MS–Windows が導入されおいる。 (y or n)
— 10 —
MS–DOS が導入されおいる。 (y or n)
䞊蚘の 2 ぀の質問事項は、䞋のパヌティションの切り分けに関連するため必芁であるず
考えられる。
パヌティションはどのように切り分けたすか。
この質問事項のずころで、/ (ルヌト) 、スワップ、/usr、/var、/tmp のそれぞれの容量
を入力するようにしたい。たた、初心者のナヌザのために、それぞれのパヌティションの
説明、䟋えば、
• スワップパヌティション : 同時に実行しおいるプロセスが必芁ずするメモリの合蚈
が実メモリのサむズを越えたずきに、実メモリの内容を退避させるために䜿われる。
• /var パヌティション : システムのログ情報や利甚者宛のメヌル、プリンタに枡す印
刷デヌタのキュヌなど OS やその䞊で動くシステムアプリケヌションが頻繁に読み
曞きするようなファむルを眮くディレクトリ。OS の利甚頻床や利甚圢態によっお
も倉わる。個人的に利甚するマシンの堎合、5 ∌ 10MB で十分。
のようなものも蚘述する必芁がある。たた、既存のむンストヌラには “自動レむアりト
によるパヌティション䜜成” ずいう遞択項目がある。バヌゞョンがアップグレヌドするに
぀れお、自動レむアりトされるパヌティションの容量は倧きくなっおいる。
ハヌドディスクの容量の倧きいものを䜿っおいるナヌザは問題ないが、小さいものを
䜿っおいたり、他の OS を入れおいお容量が少ない堎合、自動レむアりトがうたく行かな
い堎合があるず考えられる。
ブヌトセレクタを䜜成したすか (y or n)
ハヌドディスク内に他の OS が存圚する堎合、たたは 2 台目以降に FreeBSD をむンス
トヌルする堎合に、起動時にどの OS を利甚するか遞択する必芁がある。
ネットワヌクむンタヌフェむスの蚭定を行ないたすか (y or n)
OS の起動埌でも行えるが、FTP や NFS のサヌバホストからむンストヌルする堎合は必
須である。蚭定を行う堎合、ホスト名、ドメむン名などを入力する必芁がある。
タむムゟヌンの蚭定を行いたすか (y or n)
PC(BIOS) が管理しおいる時間が䞖界暙準時か利甚する地域のロヌカルタむムのどちら
かを遞択するのだが、今のずころ日本の芖芚障害者の利甚に察しおしか考えおいないの
で、この蚭定はこちらで自動的に決めおしたっおもよいかもしれない。
マりスを䜿甚したすか (y or n)
ナヌザアカりントを䜜成したすか (y or n)
— 11 —
唐柀 掋介
管理者暩限 (root) で䜜業するこずはファむルの砎壊など様々な危険の原因になるので、
ナヌザアカりントを぀くっお、そのアカりントで䜜業したほうがよい。そのため、ナヌザ
アカりントの䜜成の是非を質問するのではなく、䞋のように
ナヌザアカりントを䜜成しおください
管理者暩限 (root) で䜜業するこずは危険です
ずしお、ナヌザアカりントの䜜成を匷制したほうがよいかもしれない。
[ root ] のパスワヌドを蚭定しおください
パスワヌドは 5 文字以䞊で、倧文字ず小文字を混圚させるか、蚘号や数字を混ぜる必芁
がありたす
4
芖芚障害者の PC–UNIX 䜿甚環境
芖芚障害者が PC–UNIX を䜿甚するこずの利点、問題点などに぀いお考察する。
4.1
PC–UNIX における日本語環境
UNIX は、もずもず英語甚に蚭蚈されおいる OS である。そのため、FreeBSD や Linux
で日本語を取り扱うには、様々な蚭定を行なう必芁がある。PC–UNIX においお日本語環
境を取り扱う環境は以䞋の芁玠で成り立っおいる。
• 画面に日本語を衚瀺できる
• 日本語を入力できる
• 日本語文曞を印刷できる
• 日本語で䜜業を行なえる
PC–UNIX における日本語環境の珟状は Fig.1 のようになる。
以䞋で詳しく述べる。
• PC–UNIX 䞊の日本語衚瀺
䞀般に、PC–UNIX の環境でコン゜ヌル䞊に日本語を衚瀺するこずはできない。し
かし、[ kon ] ずいうプログラムを䜿甚するこずで、簡単に挢字を衚瀺するこずが
できる。
X りむンドりシステム䞊では、[ xterm ] ずいうタヌミナル゚ミュレヌタを暙準で
䜿甚するが、日本語を衚瀺するこずができない。
そこで、 X りむンドりシステム䞊で日本語を衚瀺させるには、[ kterm ] ずいう
タヌミナル゚ミュレヌタを䜿甚する。
— 12 —
UNIX で日本語を䜿甚する倧前提
日本語を衚瀺、入力できる環境
環境倉数 LANG
日本語文曞を印刷できる環境
kon 、日本語察応のシェル
lpr
システム
日本語を入力できる環境
かな挢字倉換サヌバ
日本語の䜜業環境
フロント゚ンドプロセッサ
日本語の Window Manager
゚ディタ、ワヌプロ
日本語のファむル管理
Fig. 1 日本語環境の珟状
• PC–UNIX 䞊の日本語入力
kon や kterm 䞊で日本語を衚瀺させるのは可胜になるが、そのたた日本語を入力し
ようずしおも、シェルが日本語を通さないため文字化けを起こしおしたう。そのよ
うな堎合、日本語察応シェルを䜿甚する必芁がある。日本語察応のシェルずしお、
tcsh 、 bash がある。
• かな挢字倉換゚ンゞン
日本語を入力するには、かな挢字倉換゚ンゞンが必芁である。かな挢字倉換゚ンゞ
ンは、入力されたロヌマ字を挢字に倉換するためのプログラムである。
以䞋に䞻な、かな挢字倉換゚ンゞンを蚘す。
– Wnn
Wnn には Wnn4.2 ず Wnn6 があり、かな挢字倉換サヌバ郚分の jserver にフ
ロント゚ンドプロセッサ (FEP) 、蟞曞を含めたものの総称である。
— 13 —
唐柀 掋介
Wnn4.2 は FreeBSD のパッケヌゞにも含たれおいるフリヌのかな挢字倉換゚
ンゞンである。
Wnn6 はフリヌりェアではなく、オムロン゜フトりェア株匏䌚瀟の商甚のかな
挢字倉換゚ンゞンである。Wnn4.2 よりも蟞曞が倚く、高い倉換効率を誇る。
しかし、メモリの負担が倧きいため非力なマシンでは動䜜が遅くなる。
– Canna
Canna は NEC が䜜ったフリヌのかな挢字倉換゚ンゞンである。Wnn4.2 や
Wnn6 よりも動䜜が軜く、少ないメモリで動くずいう利点がある。倉換効率は
Wnn4.2 ずあたり倉わらないようである。
– SKK
SKK は、Mule 䞊でのみ䜿甚できるフリヌのかな挢字倉換゚ンゞンであり、以
䞋のような他ず違ういく぀かの特城を持っおいる。
∗ 口語䜓や方蚀を倉換できる
∗ 倉換に倱敗するず自動的に蟞曞登録モヌドに入る
∗ [ File ] を [ ファむル ] のように、英語の綎りから倉換できる
• FEP (フロント゚ンドプロセッサ)
FEP は、ナヌザずアプリケヌションの間で、入力の制埡を行なうプログラムであ
る。ナヌザは、 FEP の操䜜に合わせおロヌマ字入力などを行なうこずで日本語を
扱うこずができる。
たた、 X りむンドりシステム䞊で䜿甚できる FEP を XIM (X Input Method) ず
いう。XIM ずは、元は X りむンドりシステム䞊で行なう文字入力の決たりのよう
なものであった。
FEP には、 Wnn で䜿甚される uum や Canna で䜿甚する canuum 、 Wnn 専甚
の XIM である Xwnmo 、そしお Kinput2 がある。kinput2 は Wnn 、 Canna の
䞡方に察応した XIM である。
• ゚ディタ
゚ディタには、倧きく分けおモヌドあり゚ディタずモヌドレス゚ディタがある。モヌ
ドあり゚ディタずは、耇数の機胜を持ち、文字の入力を行なう堎合ず入力されたテ
キストの線集を行なう堎合などずで、゚ディタの機胜モヌドの切り替えが必芁な゚
ディタである。その結果、同じキヌを入力しおも、モヌドにより効果か異なるこず
になる。䞀方、モヌドレス゚ディタでは、通垞のアルファベットキヌを抌せば垞に
テキスト文字の入力が行なわれる。PC–UNIX で䜿甚する゚ディタでは、 [ vi ] ず
[ Mule ] の 2 ぀が代衚的である。
– vi
[ vi ] は、非垞に動䜜の軜い゚ディタである。vi ゚ディタは、モヌドあり゚
ディタであり、次のような 3 ぀のモヌドを持぀。
— 14 —
∗ テキスト入力モヌド
∗ コマンド (線集) モヌド
∗ ex モヌド
テキスト入力モヌドは、文字入力を行なうモヌドであり、文字入力以倖には
カヌ゜ル移動機胜がある皋床である。コマンドモヌドでは、どのキヌを抌しお
もテキスト文字の入力は行なわれず、文字、語や行の削陀や文字列の探玢ずいっ
た線集を行なうモヌドである。ex モヌドは、ラむン゚ディタモヌドである。
3 ぀のモヌドの関係を以䞋に瀺す。
線集開始
コマンドモヌド
i
a
線集終了
A
キヌ
RET
キヌ
:
ESC
キヌ
キヌ
ex
入力モヌド
モヌド
線集終了
Fig. 2 vi のモヌド間遷移
– Mule (Emacs)
[ Mule (MUltiLingual Emacs) ] は、 GNU Emacs ずいう非垞に高機胜な゚
ディタを倚囜語察応にしたもので、倚蚀語 Emacs ずも呌ばれおいる。
モヌドレスのフルスクリヌン゚ディタであるが、カヌ゜ルの移動や文字の挿入、
削陀ずいった゚ディタ操䜜のすべおが、 Emacs Lisp ず呌ばれる Lisp 蚀語の
コマンドずしお実装されおおり、それらをリアルタむムに Lisp むンタヌプリ
タ䞊で実行するずいうアヌキテクチャが採甚されおいる。これにより、 Emacs
Lisp でプログラムを蚘述するこずで Emacs の動䜜をどのようにも倉えるこず
ができ、Emacs をベヌスにしたメヌルリヌダやニュヌスリヌダなどが Emacs
Lisp プログラムで䜜成されおいる。たた、マルチスクリヌン機胜があり、耇数
のファむルの線集なども容易である。
Emacs の機胜をたずめるず次のようなものが挙げられる。
∗ マクロ機胜 (拡匵機胜)
∗ テキストの入力、線集
— 15 —
唐柀 掋介
∗ 耇数の曞匏モヌド
∗ マルチりむンドり
∗ マルチ線集バッファ
∗ 線集バッファの印刷
∗ ディレクトリ線集
∗ UNIX コマンドの実行
∗ 線集バッファのコンパむル
∗ メヌルの凊理
∗ ヘルプ機胜
∗ オンラむンマニュアル機胜
このように、゚ディタずしおだけでなく、ほずんどすべおの UNIX 操䜜が Emacs
内で実行可胜である。
4.2
芖芚障害者のための日本語環境
芖芚障害者の日本語環境ずしお、 Emacs を挙げる。芖芚障害者がコンピュヌタを利甚
する目的ずしお、電子メヌルやむンタヌネットが挙げられる。䞊蚘のように、Emacs は
゚ディタずしおだけでなく、メヌルの閲芧、むンタヌネットも可胜である。
芖芚障害者が文字を入力する際の問題点ずしお挢字倉換がある。䟋えば、「感じ」ず入
力しようずした時、その倉換候補に「挢字」
「感じ」
「幹事」のようにいく぀かの候補が出
おくるのだが、「感芚の感」や「敏感の感」ずいった音声での確認を倉換する時点では行
うこずができない。そのため、芖芚障害者のナヌザは文章を曞いおから音声で読み䞊げ校
正を行っおいる。文章の挢字倉換は、かな挢字倉換゚ンゞンの性胜次第だが、ナヌザは望
む文章ぞの倉換を自分で手盎しするこずが倚々ある。そこで、挢字倉換の時点で音声読み
䞊げによっお望む語句ぞの倉換を行なうには、かな挢字倉換゚ンゞンを音声化する必芁が
ある。
芖芚障害者が Emacs を䜿甚する時の問題点ずしお、ここでも音声化の問題がある。
Emacs には、 Emacspeak ずいう Emacs のすべおを音声化するシステムがあるが珟圚は
英語版しかない。しかし、日本語が䜿えるように開発しおいるプロゞェクトもある。11)
このプロゞェクトでは、英語ず日本語を平等に扱えるように拡匵するず共に、Linux 甚の
䜿いやすい音声゚ンゞンの開発に取り組んでいるが FreeBSD 甚の音声゚ンゞンの開発は
考えおいないようである。
そのため、珟状においお PC–UNIX 䞊で Emacs を䜿うには、音声化゜フトの利甚ずい
う方法を考えるしかない。コンピュヌタを 2 台䜿甚しお MS–DOS の音声化゜フトを䜿
甚する方法もあるが、それではコストがかかるのでコンピュヌタ 1 台で䜿甚できるよう
にしたい。
Emacs での音声化の方法は §4.3.1 で述べるシェルの音声化に頌るものである。Emacs
に限らず、アプリケヌション゜フトはプログラムであり、コマンドを入力するこずによっ
お、アプリケヌション゜フトは起動する。
— 16 —
シェルを芪プロセスずするず、アプリケヌション゜フトは芪プロセスから掟生した子プ
ロセスずいえる。芪プロセスであるシェルを音声化した堎合、子プロセスであるアプリ
ケヌション゜フトも音声化されるず考えられる。
4.2.1
シェル
ナヌザが打ち蟌む呜什 (コマンド) を読み蟌み、解釈しお、それに応じた動䜜を実行さ
せおくれるプログラムのこずをコマンドむンタプリタず呌ぶ。UNIX では䌝統的にコマン
ドむンタプリタのこずをシェル (shell) ず呌んでいる。シェルは、ナヌザが察話圢匏でプ
ログラムの実行を制埡できるプログラムであり、ナヌザがログむンするずシステムによっ
お最初に起動されるプログラムがシェルである。そのため、シェルは、OS の機胜を利甚
するためのナヌザむンタヌフェむスプログラムずいえる。他の OS では、コマンドむンタ
プリタはシステムに組み蟌たれた特殊なプログラムだが、UNIX ではシェルはプログラム
ず同じように曞き換えるこずができる。
シェルには察話型シェルず察話型シェルでないシェルがある。察話型シェルは、ナヌザ
にコマンドラむン=むンタヌフェむスを提䟛し、ナヌザが入力した文字列を解釈しおコマ
ンドを実行する。䞀方、察話型シェルではないシェルは、ファむルや匕数を解釈しおコマ
ンドを実行する。
シェルには、倧きく分けお Bourne シェル系ず C シェル系の 2 ぀の系列がある。以䞋
に FreeBSD で利甚できる䞻なシェルを述べる。
• Bourne シェル系
– sh : Bourne シェル
sh は UNIX の暙準のコマンドむンタプリタで、原䜜者の名前から Bourne シェ
ル呌ばれる。察話型シェルずしおの䜿い勝手が悪いため、シングルナヌザモヌ
ド以倖では察話型シェルずしお䜿われるこずはほずんどない。プログラミング
蚀語ずしおの機胜は匷力で、シェルスクリプトで䞻に利甚されおいる。
FreeBSD のシェルは、厳密には Bourne シェルではなく ash ず呌ばれるシェ
ルである。
そのため、コマンド行線集、コマンドヒストリ、ゞョブコントロヌルなどの
Bourne シェルにない機胜を利甚できる。
– ksh : Korn シェル
David Korn の䜜った Bourne シェル系のシェル。Bourne シェルにヒストリ
機胜などの改良を加えたもの。AT & T 瀟の有償゜フトだったため、あたり普
及はしなかった。フリヌ゜フトりェア版の pdksh ずいうものもあるが、 ksh
の機胜をフルにサポヌトしおいるわけではない。
– bash : Bourne–Again シェル
bash は GNU プロゞェクトのシェルで Bourne–Again SHell の略である。ksh(Korn
シェル) や csh の機胜を取り入れおある。
— 17 —
唐柀 掋介
Linux ディストリビュヌションの倚くは、bash が暙準装備されおいる。
– zsh
他のシェルのような様々な機胜を取り蟌んでいるのに加え、独自の機胜も充実
しおいる。Bourne シェル系に属しおいるが、csh 系からの乗り換えが容易な
ように配慮されおいる。
zsh の機胜の䞭で特筆すべきなのは、カスタマむズ可胜な匷力な補完機胜ずコ
マンド行゚ディタである。
• C シェル系
– csh : C シェル
カリフォルニア倧孊バヌクレヌ校 (UCB) で開発された C シェルは、Bourne
シェルずはかなり蚭蚈を異にしおおり、コマンドヒストリ、゚むリアス、ゞョ
ブコントロヌルなどの機胜を備え、特に察話的機胜に優れおおり、察話型シェ
ルずしお広く䜿われるようになった。
プログラム蚀語ずしおは、C に䌌た文法を採甚しおいるのが特城で、Bourne
シェルずの互換性はない。
– tcsh
csh を倧幅に機胜アップしたシェルで、csh ずの互換性を保ち぀぀、コマンド
行線集、入力の補完をはじめずする倚圩な機胜を備えおいる。プログラミン
グの機胜も豊富だが、特に察話型シェルずしお非垞に䜿いやすいものになっお
いる。
最新の FreeBSD のバヌゞョンでは tcsh を csh ずしおいる。
4.3
シェルの機胜
bash や tcsh などで䜿える機胜は次のようなものである。
• コマンドラむン線集
Emacs ず同様な操䜜で文字線集やカヌ゜ル移動、むンクリメンタル怜玢ができる。
キヌバむンドを vi 颚にカスタマむズするこずも可胜。
• ヒストリヌ (コマンド履歎)
それたでに実行したコマンド文字列を参照できる。たた、その文字列の䞀郚を線集
する機胜もある。
• 自動補完
コマンド名、ファむル名、ホスト名、ナヌザ名、シェル倉数や環境倉数名をキヌ 1
぀で補完する機胜。
— 18 —
Table 1 シェル機胜の比范
sh csh tcsh ksh
ファむル名の展開 ⃝ ⃝
⃝
⃝
ファむル名の補完 × âƒ
⃝
⃝
コマンド行の履歎 × âƒ
⃝
⃝
コマンド行の線集 × ×
⃝
⃝
シェルスクリプト ⃝ ⃝
⃝
⃝
コマンドの別名
× âƒ
⃝
⃝
リダむレクション ⃝ ⃝
⃝
⃝
関数
⃝ ×
×
⃝
ゞョブ制埡
× âƒ
⃝
⃝
bash
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
zsh
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
• ゞョブ制埡 (job control)
プロセスの実行を䞀時的に停止させたり、プロセスをバックグラりンド (裏) で実行
したり、バックグラりンド=プロセスをフォアグラりンド (衚) にもっおきたりする
こずで、1 ぀の端末 (りむンドり) で倚くのプロセスを制埡できる。
• ゚むリアス (別名定矩)
コマンドが長かったり、぀ねに指定する匕数がある堎合など、たくさんの文字を入
力するのは面倒であり、間違えやすくなる。゚むリアス (alias) ずは、これらを別名
定矩しおおき文字入力を枛らすこずができる機胜。
• ファむル名の展開
ナヌザが入力したコマンドに ~ や * 、? などの特殊文字を芋぀けるず、あるルヌル
に埓っおファむル名に展開する。これによっお、ナヌザはファむル名やパスを簡単
に指定できる。
• リダむレクション
コマンドぞの入力、コマンドからの出力を任意に倉曎する機胜。
4.3.1
芖芚障害者の䜿いやすいシェル
芖芚障害者に䜿いやすいシェルを考察する。
Table.1 から bash や zsh はシェル機胜が豊富であり、たた、tcsh にしおも関数機胜が
䜿えないだけである。このこずから、シェルの機胜による差異はそれほどないこずが分
かる。
— 19 —
唐柀 掋介
しかし、珟圚倚くのナヌザに利甚されおいる bash、tcsh ずいったシェルは、晎県者の
ナヌザにずっお䜿いやすいように改良されおきたシェルであるため、芖芚障害者のナヌザ
が䜿いやすいシェルずは蚀えない。
䟋えば、䜜業画面に衚瀺される # 、MS–DOS なら A> などのプロンプトは、本来、晎
県者に入力可胜かどうか瀺すものである。もし、党盲者のナヌザが入力可胜かどうか知る
ためには、プロンプトの代わりに䜕らかの音を出力させるこずが必芁になる。
音声を出力させる方法ずしお、シェル自䜓を音声化する方法がある。PC–UNIX におい
おシェルはプログラムのように曞き換えるこずができるので音声デバむスを組み蟌むよう
にプログラムを曞き換えればよい。しかし、シェルを音声化しただけでは䜿いやすくなる
ずは蚀えない。
そのため、珟圚の環境の音声化ずは別の方向性を考察する必芁がある。
しかし、芖芚障害者にシェルが䜿いやすくない理由は、察話型であるこずやシェルの機
胜に問題があるずいうわけではないず考えられる。むしろ、補完機胜や゚むリアスのよう
なシェルの機胜があったほうが䟿利である。
たた、珟圚のような察話型シェルが利甚される前はナヌザがプログラムのロヌド、入
出力の割圓お、プログラムの実行ずいう䜜業を逐次的に実行する “バッチ凊理” が基本で
あった。これは珟圚のシェルスクリプトを曞くずいうこずず同じである。そのため、入力
に察しお䜕らかの反応がある察話型シェルのほうが芖芚障害者のナヌザには䜿いやすいず
考えられる。
぀たり珟圚のシェルの問題点は、音声化をするずファむル名などの出力が理解しにくい
ずいうこずである。䟋えば、珟圚ある音声読み䞊げ゜フトに英数字を含んだファむル名を
読たせたなら英数字を 1 文字 1 文字読んでいくず思われ、これでは䜕ずいうファむル名
か理解するのに時間がかかる。そのため、シェルを音声化するにはファむル名を日本語で
付けるこずが必芁である。さらに、別の方法ずしおシェルを日本語化するこずも考えら
れる。
たた、芖芚障害者にずっお察話型シェルの䜿いやすさは入出力のデバむス次第であるずも
考えられる。シェルは入力デバむスずしおキヌボヌド、出力デバむスずしおコン゜ヌル画面
をデフォルトで䜿甚する。次䞖代むンタヌフェむスずしお AUI(Auditory User Interface)
が開発されおいるが、その入出力デバむスはヘッドホンマむクを䜿甚する。これにより
ディスプレむの必芁性はなくなるず考えられるがキヌボヌドの必芁性はなくならないず思
われる。
4.4
芖芚障害者に䜿いやすい PC–UNIX 環境
ここたで、PC–UNIX を䜿うための基ずなる日本語環境ずシェルに぀いお述べおきた。
ここからは、芖芚障害者が実際に PC–UNIX を䜿うずき、どのような環境が良いか考察
する。
• りむンドり間移動
— 20 —
晎県者の堎合 X りむンドりシステムを利甚した䜜業が容易であるが、芖芚障害者
にはりむンドり間移動が困難なため、芖芚障害者のナヌザが䜜業を行なうには
– 入力操䜜がキヌボヌドのみで可胜
– コピヌ & ペヌストが簡単に行なえる
音声を出力させる方法ずしお、シェル自䜓を音声化する方法がある。が重芁な芁玠
であるず考えられる。
PC–UNIX においおの䜜業はコン゜ヌル画面䞊ですべお行なうこずができる。日垞、
コンピュヌタで行なう䜜業ずいえば、文曞䜜成、電子メヌルやむンタヌネットずい
うようなものが挙がるが、これを 1 ぀のコン゜ヌル画面䞊で行なうには画面を切り
替える必芁があり、それを実珟する方法ずしお screen ずいうフリヌの゜フトりェア
を䜿う方法がある。sceen は、耇数のプロセス間 (特に察話型シェル) で物理的なコ
ン゜ヌルを耇数個䜿えるようにする、党画面りむンドりの管理゜フトりェアである。
各仮想コン゜ヌルは、゚スケヌプシヌケンスに加えお、行の挿入、削陀や耇数の文
字集合のサポヌトずいった制埡機胜をいく぀か持っおいる。たた、それぞれの仮想
コン゜ヌルで履歎バッファをスクロヌルする機胜や、異なるりむンドり間でテキス
トをやりずりできるコピヌ & ペヌスト機胜がある。
screen は呌び出されるずりィンドりを 1 ぀生成しお、その䞭でシェル (たたは指定
されたコマンド) を実行する。そしおナヌザが通垞通りプログラムを実行できるよ
うにするため、ナヌザから芋えなくなる。その埌は、新しい (党画面) りィンドり
を生成しおそこで他のプログラム (別のシェルも含む) を実行するこず、珟圚ある
りィンドりを削陀するこず、りィンドりのリストを衚瀺するこず、ログ出力を有効
たたは無効にするこず、りィンドり間でテキストのコピヌ & ペヌストを行うこず、
履歎をスクロヌルバックしお芋るこず、自由にりィンドりを切替えるこず等がい぀
でもできる。プログラムが終了するず、 screen はそのプログラムが動䜜しおいた
りィンドりを削陀する。このりィンドりがフォアグラりンドにある堎合は、衚瀺は
以前のりィンドりに切り替わる。残っおいるりィンドりが無くなるず screen 自身も
終了する。
党盲の芖芚障害者のナヌザの䞭には screen を䜿甚しおいるナヌザが倚いこずから、
screen は有甚であるず考えられる。
5
おわりに
今回の研究では、芖芚障害者の PC–UNIX を導入する際の問題点ならびに PC–UNIX を
利甚する利点に぀いお考察した。その結果、党盲者や党盲に近い匱芖者ならば、PC–UNIX
を利甚したほうが䟿利であるず考えられる。残念なこずに今回は PC–UNIX 導入に関する
考察のみで終っおしたったが、実際に OS の自動むンストヌルディスクの䜜成、珟圚の環
境の音声化を行なえばただただ倚くの問題が芋えおくるかもしれない。たた、PC–UNIX
におけるシェルや日本語環境の珟状ず問題点、その解決方法ずしお芖芚障害者にずっお䜿
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唐柀 掋介
いやすい環境に぀いお考察したが、珟時点の問題点は䜿いやすい音声化゜フトがないこ
ず、音声化しおもシェルは䜿いやすくならない可胜性があるずいうこずがわかった。その
ため、䜿いやすい音声化゜フトの開発およびシェルの音声化にずもなう䜿いやすい察話型
環境の構築が必芁であり、今回は察話型環境を䜿いやすくする䞀䟋ずしおシェルの日本語
化を挙げたが別の方法を考察するこずも今埌の課題である。
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参考文献
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: http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/KickStart-HOWTO.html
[5] アスキヌデゞタル甚語蟞兞 : http://yougo.ascii24.com/
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MLTD/index.html
http://www.twcu.ac.jp/~k-oda/VIRN/JARVI-
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