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静岡県教育委員会
会議録
平成 24 年度 第 22 回定例
2月 22 日(金)
静岡県教育委員会委員長
髙橋尚子は、
平成 25 年2月 22 日に教育委員会第 22 回定例会を招集した。
1
開催日時
2
会
場
3
出 席 者
平成 25 年2月 22 日(金)
13 時 30 分
閉会
15 時 05 分
教育委員会議室
委
員
長
髙
橋
尚
子
委員長職務代理者
加
藤
文
夫
委
員
金
子
容
子
委
委
員
員
溝
斉
口
藤
紀
行
子
雄
委
員(教育長)
安
倍
事務局(説明員)
寺
田
好
弥
教育次長
杉
本
寿
久
事務局参事兼教育総務課長
田
鈴
中
木
啓
潤
之
事務局参事兼学校教育課長
事務局参事兼学校人事課長
吉
澤
勝
治
教育政策課長
奈良間
一
博
情報化推進室長
石
川
理惠子
人権教育推進室長
原
田
揚
財務課長
西
輿
川
水
誠
まゆみ
岩
城
明
高校教育室長
渡
邊
浩
喜
特別支援教育室長
塩
崎
克
幸
高校再編整備室長
活
洲
みな子
社会教育課長
栁
松
田
田
恭
好
一
道
文化財保護課長
スポーツ振興課長
中
村
孝
静東教育事務所長
橋
本
勝
静西教育事務所長
谷
野
純
夫
中央図書館長
三ッ谷
三
善
総合教育センター所長
聡
学校人事課人事監兼課長補佐
渡
4
開会
徹
邉
一
福利課長
小中学校教育室長
そ の 他
(1)第 46 号~48 号議案は、原案どおり可決された。
(2)報告事項1~6及び、3月の主要行事予定は了承された。
- 1/17 -
【開
委
会】
員
長:
ただ今より、教育委員会定例会を開催する。
今回の会議録の署名は、加藤委員、斉藤委員にお願いする。
【非公開の決議】
委
員
長:
議案の審議に入る前に、本定例会の議案の取扱について諮る。
第 48 号議案は人事案件、報告事項4・5は調整中の案件であるため、
非公開としたいと思うが、異議はないか。
全
委
員:
異議なし。
委
員
長:
それでは、第 48 号議案及び報告事項4・5を非公開とする。
報告事項6
浜松商業高校における体罰に関する報告
委
長: 報告事項別紙「報告事項6 浜松商業高 校における体罰に関する報
告」について、鈴木学校人事課長より説明願う。
員
学 校 人 事 課 長:
<報告事項についての説明>
委
長:
質疑等はあるか。
員:
教員の勤務年数を教えてほしい。
溝
員
口
委
学 校 人 事 課 長:
1番が4年目、2番が 14 年目、3番が5年目、4番が2年目、5番
が4年目、6番は講師なので1年間の任用である。7番が 15 年目、 8
番が7年目、9番は6年目、その他は 24 年目である。
溝
口
委
員:
人事のパズルは難しいのだろうが、公務員であるならば職務の不均等
と いう意 味か らも7年で 異動させる べきで ある。今回 の事件は、 我 々
の 手法次 第で 防げたので はないか。 勤務年 数が短くて 、生徒との コ ミ
ュ ニケー ショ ンが図れず に体罰を行 うケー スもあるだ ろうが、勤 務 年
数 が長く なる と緊張感が 無くなり、 不祥事 を起こすケ ースがある 。 7
年 が異動 の目 安になるこ とを現場の 教職員 も保護者に も意識して も ら
い 、適正 な人 事をしてい ただきたい 。今回 の体罰に関 して、メデ ィ ア
に 投げ込 みが あったとい うことは追 い込ま れていたの ではないか 。 学
校 に訴え ても 自浄能力が 無いと判断 されて メディアに 訴えたのだ と 考
え られる 。学 校長が教育 委員会に報 告しな かったこと も問題であ る 。
そ の背景 を考 える必要が ある。我々 が事前 に発見する べきであっ た の
に そのシ ステ ムが無かっ た。これは 、浜松 商業に限ら ず、他にも あ る
か もしれ ない ので県で取 り組んでほ しいし 、桜宮高校 のような事 件 に
なる前にきちんと精査してほしい。
学 校 人 事 課 長:
異動 方針でも 同一校での勤務年数が 長い教職 員は、 積極的に動か し
ていくことを打ち出している。個人の資質の向上や学校の活性化を考え
ながら人事異動を行っていく。ただし、特定の教科については同一校で
の勤務年数が長くなることがある。例えば、水産高校は県下で1校しか
ないので、異動ができない。専門教科の教員は専門性を生かすという中
で勤務年数が長くなってしまう場合がある。個々の事情を考えながら積
極的な人事異動をおこなっていきたい。また、学校長から報告が無かっ
- 2/17 -
た理由についてはきちんと調査して原因と対策を考える。他のことも含
めて速やかな報告を行うよう指導を徹底したい。
加
藤
委
員:
マスコミに投げ込みがあったことについては否定すべきことではない。
社 会総が かり で教育にあ たらなけれ ばなら ないので、 訴えやすい と こ
ろ に訴え れば よい。正し い判断で処 罰する ことは教育 委員会でし な け
れ ばなら ない ことだが、 あまり他所 に投げ 込みをする なとか正規 の ル
ー トを通 せと か強く言う と情報が入 って来 なくなる。 浜松商業が 運 動
部 におい て実 績を上げて いるという ことと 、今回の体 罰が起きた こ と
を どのよ うに 考えるか。 部活動はど のよう な目的と、 どのような 手 段
で 指導し てい くかという ところに、 履き違 いがあるの ではないか 。 公
立 高校の 部活 動は県大会 優勝が目的 ではな いはずであ る。公立高 校 で
は 、教育 の一 環として部 活動を行っ ている のだから、 部活動の目 的 は
単 に勝つ こと ではない。 ある学校の 部活が 全国大会で 優勝するよ う な
部 活で、 それ が学校の誉 れになって しまう と監督にも プレッシャ ー が
か かる。 また 、そのこと が管理職の 監視の 甘さにつな がる。教育 は 手
段 の正当 性が 問われる。 教員は教育 学部で 勉強し、日 々の授業で 研 鑽
を 積んで いる のだから、 きちんとし た言葉 で、きちん とした説得 に よ
っ て人を 導く ことができ なければな らない 。昨今、子 どもたちの コ ミ
ュ ニケー ショ ン能力が不 足している 。した がって、な かなか思い 通 り
に 就職で きな いというこ とがあるが 、それ を説得力の ある、コミ ュ ニ
ケ ーショ ン能 力のある子 どもたちに 育てる ためには、 先生たちが 子 ど
も たちと 正し いコミュニ ケーション が取れ なければ、 子どもたち が そ
のよ うな力を持つ はずがな い。手 を出すとか、単語で 暴言を吐く と か、
教 師とし ての 資質がまず 欠けている 。どん な場合でも 感情を表に 出 さ
ず に説得 をし ていく、子 どもが納得 するよ うに言葉で 説得してい く 、
そ の姿を 見て こそ、子ど もたちに説 得力、 コミュニケ ーション能 力 が
身 に付く のだ と思う。そ れがないと 悪いこ との連鎖で 、叩かれて 育 っ
た 子ども は、 今度は後輩 を叩くよう になる 。その叩か れた後輩は 、 ま
た 子ども を叩 く。という ことで、悪 い連鎖 につながる 。もう一つ 、 学
校 の先生 、こ こに出たの はほんの一 部だと 思うが、家 庭内におけ る 親
に よる子 ども に対する暴 力、虐待と いうの が大きな問 題としてあ る 。
こ れは事 件に ならないと 表に出ない 。学校 の中で起き ると、色々 な マ
ス コミの 監視 や保護者の 訴えによっ て事件 になる前に 問題になる こ と
が あるが 、家 庭内で暴力 が行われる 、虐待 が行われる 、その場合 は 悲
惨 な事件 とい う形でしか 表に出てこ ないと いう社会の 問題にも我 々 は
目 を向け なけ ればならな い。学校は 社会の 被害者にな り得る子ど も た
ち を救う 場で なければい けない。家 庭で親 に虐待を受 けた場合、 学 校
の 先生だ けに は相談がで きるという 場でな ければいけ ないのに、 そ の
学 校で平 手打 ちをすると か、そうい ったこ とはあって はならない こ と
だと思うし、また、学校という存在を否定することになる。
斉
藤
委
員:
加藤委員の話を聞いて思ったのだが、記録を上げるとか、勝つための
- 3/17 -
ス ポーツ 指導 というもの が、県立高 校でそ れに傾きす ぎている状 況 に
な いか、 それ で指導者が 切羽詰った 状況に 追い込んで いないか、 と い
う ところ は1 度チェック する必要が ある。 どうしても 勝てという こ と
に なると 、オ リンピック だって薬を 使って までメダル を取ること が あ
あ いう世 界で もある訳だ けれども、 体罰な んて当たり 前だという 意 識
に なって しま うというこ とは、その 先生を もっと背後 で追い込ん で い
るも のがあるので はないか という ところは、チェック する必要が あ る。
い かなる 体罰 も生徒の人 権を傷つけ ること であり、ど んな時でも 体 罰
は 許され ない ということ をもう一度 、校長 会で指導す るというこ と だ
け ではな くて 、スポーツ の指導者、 部活と の指導者全 員に対して そ う
い うこと を思 い起こさせ る機会をつ くれな いか。たぶ ん、浜商の よ う
な スポー ツが 盛んな学校 の強い部活 の指導 者は体育の 先生であっ て 、
そ の体育 の先 生は若い頃 、体罰を受 けなが ら根性論を 叩き込まれ な が
ら 教育を 受け てきたとい うことがあ る。そ れを今はそ ういうもの で は
な いとい うこ とをわかっ てもらわな ければ ならないの だが、校長 先 生
に 指導し ても 難しいこと なのではな いかと 思うので、 そういう機 会 を
作 りたい 。そ れから、県 立高校がそ ういう 姿勢でやる からには、 私 学
に もそう いう 姿勢でやっ てもらわな ければ ならないの だけれども 、 私
学 との競 争も スポーツの 中であるが 、私学 も巻き込ん で県教委と し て
も 部活の 指導 、体罰の問 題について は、し っかりとそ のような機 会 を
作っていく必要があるのではないかと思う。
金
子
委
員:
2つお願いする。体罰は絶対に許されない。非常に言葉によって指導
し ていく のは 大変な部分 が、現場に いて感 じる場合は 多いが、あ き ら
め てはい けな い。我慢強 く、言葉に よって やっていか ないと、体 罰 に
よ ってや ると 、非常に子 どもの心の 発育に 大きな影響 を及ぼして い く
と 思う。 ぜひ 、情熱を持 って言葉に よって 部活動も色 々な生徒指 導 も
現 場でや って いただきた いと思うが 、言葉 によって我 慢強くやっ て い
た だきた い。 もう一つは 、浜商のこ とを見 て、数年に 渡っている こ と
が 散見さ れる 。何もこれ に対して言 えない 状況がある のか、他の 教 員
た ちがこ のよ うなことに 対して、全 く知ら なかったと は思われな い 。
子 どもた ちも 何も言えな い状態にあ るのか 、他の教員 たちが何も 言 え
な い状態 にあ るのか、あ るいは、切 羽詰っ た監督とい うか、この 当 該
の 先生た ちを 支援してい くというか 、1人 だけに切羽 詰まらせて い く
の ではな くて 、他の先生 も何か支援 してい く体制を考 えなければ い け
ないのではないか。この2点を思う。
溝
口
委
員:
資料を読ませていただいて、自分もスポーツの指導者なので感じたこ
と なのだ が、 例えば、1 番とか、腹 を1回 蹴ったとか 、大会会場 で 平
手 とかは つい 出てしまう かもしれな いが、 腹を蹴るの は意図的で よ く
傷 害事件 にな らなかった なとすごく 緊張し た場面が資 料の中から 読 み
解 くこと がで きた。勿論 、傷害を負 わせた とか、これ は本当に危 機 感
を 持って 、し かも何件も あったとい うのは 、やはり、 委員の方々 も 危
- 4/17 -
機 的な状 況な ので、ぜひ 、意識を持 っても らいたいの と、その一 方 で
正 座をさ せた というのも あったりし て、私 も正直、正 座とかこれ も 体
罰 になる のだ と気付いた ところなの ですけ れども、ペ ナルティの 与 え
方 、例え ば、 1番は大会 会場なので 負けた ことがペナ ルティでは な い
訳 ですよ ね、 負けたのに 殴るという のは明 らかに間違 っていて、 気 合
を 入れる とい うのも他の 手段がある からで 、その一方 で練習時間 に 遅
れ たとか 、掃 除ができな かったとか 、私も フランスの コーチの時 に そ
う いう時 は、 居残りでロ ープとか、 申し合 わせという か、選手も 自 分
の ペナル ティ でちゃんと ありますよ ね、自 動車も違反 した場合、 点 数
を 取られ て罰 金とかある 。事前にペ ナルテ ィと与え方 を相互で、 生 徒
と先生の中で意識する、そういう意味では、いま委員の方々からも
色 々な意 見が 出たが、部 活動の顧問 の研修 、私も既に したのだが 、 ス
ポ ーツア スリ ート、コー チとかで集 まって 、そもそも 体罰ってな ん だ
ろ うと、 為末 さんなど他 の協議の方 々と集 まって、体 罰容認の指 導 者
も いて、 保護 者も容認し ていて、子 どもも 容認してい て、合意の 上 だ
っ たら良 いの ではないか という議論 もある 。合意でも それは駄目 だ と
い う議論 が実 際できてい なかったり する。 そこら辺が なぜ駄目な の か
と か、体 罰は 意外と容認 派も多く、 でも皆 がいま考え る時期でど こ ま
で が線引 きな のとか、ペ ナルティは どうや って与える のだろうと か 、
そ ういう 所も ちゃんと考 える時期な ので、 それが自分 たちの声で 上 か
ら の研修 では なくて、じ ゃあどうで すかと か、先生た ちでどこま で が
線 引きだ と思 うかとか、 そういう議 論で、 ぜひ研修、 あの自己開 発 じ
ゃ ないで すけ ど気付きの 中でやって いかな いとこれっ て体育会系 は 私
の 世代で も体 罰は当たり 前できてい る世代 なので、そ こを駄目で す と
言 うだけ では 、体が動い てしまって 駄目だ と思うので 、どうして 駄 目
な のか、 どう いう影響が あるのか、 どうい うペナルテ ィの与え方 が あ
る のか、 そう いったこと を自分たち の研修 でやってい かないと上 か ら
今まで通りマニュアルですと言ってもなかなか抜け出せないと思う。
委
員
長:
溝口委員の意見に付け加えて、お互いが研修しなければ駄目だと思う。
校 長先生 から 指導を徹底 しましょう という ことだけで はなく、や っ ぱ
り お互い の場 でお互いに 危機感を持 って、 こういう時 にこういう こ と
が 起きそ うに なったよね とか、起き てしま ったね、じ ゃあどうし た ら
よ いのだ ろう かというこ とをお互い に考え あうことが 自分たちの 、 先
生 たちの 腑に 落ちていか ないとやっ ぱり難 しいことだ と、根絶に は 繋
が ってい かな いのではな いかと思う 。勝つ ということ に執着しす ぎ る
と いうこ とは 、保護者の 側でも気を つけて いかなけれ ばならない と 思
う 。自分 の子 どもが全国 大会に行く ことは 誇らしいこ とではある が 、
そ の反面 、そ れだけでい いのかとい うこと を保護者の 中にも喚起 し て
い かなけ れば いけないこ とではない のかと 思う。そう いう先生に お 任
せ してあ るの に、何で勝 てなかった のとい うような保 護者からの 厳 し
い 目みた いな ものも、こ の浜商みた いに伝 統があれば 尚更のこと あ っ
- 5/17 -
た のでは ない かなと考え てしまうの で、そ の辺りもま た調査の中 で し
っ かりと して いただきた い。さらに 今日の 資料を見て 、平手で3 回 叩
き とか、 数回 叩きとかい うのは、私 も学生 の時には体 罰というか 、 殴
ら れたこ とも ありました が、3回も 4回も ということ は、そこに い た
る 先生の 1回 ではない、 2回も3回 も叩く ような、な ぜそうなっ た か
と いうこ とが 私にはいま 資料を読ん だ中で 理解できな い。例えば 、 わ
が 子に対 して もそうだが 、殴りたく なる時 はあると思 うが、それ が 1
回 ではな く、 数回ってど ういうこと って思 うので、そ の辺りも調 査 の
中 で心情 的な ものとか、 背景である とか、 そういうこ とも併せて 考 え
て いかな けれ ばならない のではない かと思 う。それか ら、勤務年 数 に
ついては溝口委員が再々言っているが、この 24 年を始め、10 年以上の
先 生方に つい ては、全県 下で本当に 調べて 速やかに人 事異動のと こ ろ
に できう る限 り教科等の こともある でしょ うからでき る得る限り の 中
で 速やか な対 応が必要だ と思う。信 頼に応 えるという 冊子もだし て お
り 、私も 学校 側、教育委 員会側とし て信頼 に応えるも あるが、一 方 、
私 は保護 者と して子ども を育ててい る訳で 、信頼して いる先生が い る
訳 ですよ ね、 信頼してい る先生が信 頼して くれる子ど もを自分が 育 て
て いるの かな ということ も考える。 お互い があって信 頼が生まれ る 訳
で 、片方 だけ が信頼とい う訳ではな いと思 うので、先 生が信頼し て そ
れ に応え られ るような子 どもを育て ていか なければい けないかな と も
感 じた。 浜商 のことに限 らず、全県 下で詳 しく調べて いただいて 、 今
後 二度と 体罰 が起きない ように痛い 思いを して子ども が教育的に 伸 び
る とか、 効果 が上がると はどうして も考え られないの でその辺り を 徹
底 してい ただ きたいこと と、斉藤委 員が述 べたように 私学の子ど も た
ち も静岡 の子 どもなので 私学協会に も働き 掛けて体罰 については 徹 底
し ていた だき たいという ことを静岡 県の教 育委員会と しては働き 掛 け
ていかなければいけないと思う。
溝
口
委
員:
今回の資料は学校が出したのか。県教委が調べた訳ではないですよね。
私 が関係 した 全柔連もそ うだったが 、外か ら見たらメ ディアもい る の
で 内部が 内部 調査したよ うに見えて しまう 。ここまで 情報も出て い る
こ となの で、 県教育委員 会が入って メスを 入れる形で 徹底してや っ た
方 がよい 。内 部でやって しまったら 、まだ 出きってい ないのでは な い
か と、や はり 県教委の指 導で、私は スポー ツの専門な ので、もし 必 要
で あれば 出る し、ちょっ と県教委の 方でち ゃんと調べ た方がよい と 思
う。
加
藤
委
員:
大人の世界で相手が望まないことを強制して行わせることはできない。
セ クハラ だと か、パワハ ラだとか非 常に厳 しくなって いるので、 説 得
し て相手 が納 得するか、 納得しない までも 損益勘定を 自分なりに 考 え
た上 で、嫌だけれ どもやる かとい うところまでもって いかない限 り は、
大 人の世 界で は他者を動 かすことは できな い。ところ が、学校で は そ
れ をしな いで 強制する。 体罰を行う ことに よって、本 人がやりた く な
- 6/17 -
いこ とを無理やり やらせる 。なん で学校ではそんなこ とができる の か。
そ れは、 学校 の先生に子 どもたちは 不完全 なまだ大人 にならない 中 途
半 端な存 在だ から自分は 大人であり 完全な 人間なので 不完全な人 間 に
対 して完 全な 人間が何か を強要する ことは あっても良 いのではな い か
と いう、 思い 上がりがあ るのではな いかと 思う。大人 の世界だっ て 完
全 な人は ひと りもいない し、不完全 だと言 われれば、 みんな不完 全 で
あ る。け れど も、大人の 世界におい ては少 なくとも強 制はできな い 。
で すから 、子 どもに接す る場合も子 どもに 一個の人間 としての人 格 を
認 める限 りに おいては、 納得して動 かす、 今、動かな いのであれ ば 言
葉 できつ く叱 責しても、 その場で無 理やり 動かす必要 はないので は な
い か。叱 責し て、1日、 2日経って それで 本人が反省 するまでの 時 間
的 経過を 大事 にしていく という、そ ういう 教育者とし て大人であ っ て
ほ しい。 嫌が る子どもを いま何とし ても謝 らせるだと か、動かな い 奴
を 無理や りい ま動かすの だ、それを いまや ろうと思う から1番物 理 的
に 強制力 のあ る体罰とい うことにな ってい くのだと思 う。しかし 、 子
ど もだっ てわ かるはず。 きちんと理 をもっ て言って、 翌日、ある い は
一 週間、 ある いは一ヶ月 という期間 の中で 考えた時に ああそうだ っ た
な 、そこ で初 めて先生の 先生たる理 由があ るのではな いですか。 そ れ
を 無理や り強 制させるの であれば、 戦前の 軍隊の上官 と部下の関 係 と
変 わらな いの ではないか 。そんなに 嫌なこ とをやらせ ている訳で は な
い ですよ ね。 軍隊の場合 は、死に向 かって いけという 訳ですから 死 に
い かせる 場合 には、ひっ ぱたこうが 何しよ うがやらな きゃいけな い と
い う理由 があ ったのでし ょうけれど も、学 校にそんな に切羽詰っ た 環
境 はない 。日 本は戦後、 軍隊はない わけで すから、強 制的な軍隊 で は
な くて、 志願 兵で作られ ている自衛 官制度 ですから、 いずれにし て も
相 手を納 得さ せなければ 、今の社会 という のは、人を 動かすこと は で
き ないの だ。 相手を大切 にするのだ という ところをも う一度先生 方 に
確 認させ たい 。たぶん先 生になる時 には、 そう思って なっている と 思
うのですよ、けれどもどこかで忘れてしまっているのだと思う。
教
育
長:
今回は浜松商業という一つの学校の体罰について大所、高所から意見
を いただ いた 。早急に対 応できるも のにつ いては、新 年度を待た ず に
年 度内に 対応 していきた い。一方で は文部 科学省で2 回の調査を 全 国
に実施しており、本県も実施している。一回目は2月 20 日、二回目は
4 月にこ れは 教員それか ら保護者や 生徒に それぞれア ンケートを 取 る
中 で体罰 の状 況を把握す るというこ とで、 今日の議論 は今一度新 学 期
に なって 文科 省の調査が 出た段階で 披露し ていただく ことになる 。 た
く さんの 示唆 に富む意見 をいただい たので 、事務局で 整理をして 、 す
ぐ に対応 して いくものと 、文科省の 調査を 見て対応し ていくもの と 整
理 をして 、今 後対応して いきたい。 なお、 溝口委員か ら現在学校 で の
調 査に留 まっ ているので はないかと いうこ とですが、 今後、教育 委 員
会 として も独 自に詳細な 調査を行っ て、厳 正に対処す る方向でや っ て
- 7/17 -
加
藤
委
いきたい。
員: 今回は浜松商業だけが大きな問題となって、それで浜松商業を調べた
ら これだ けの ことがでて きたという ことは 、全県下の 高校を数え る と
も っとも っと 色々な事例 があると思 うので 、そこのと ころをやは り 教
育という観点でよく調べて前に進めていってほしいと思う。
金
子
委
員:
そういう意味で表彰に対する観点も多少戦績ということで対応されて
い たが、 勝つ ことだけが という議論 のそれ だけでは抽 象論になっ て し
ま うので 、表 彰も多少そ ちらの観点 もきち んと検討し ていく、ト ッ プ
で なくて も表 彰に該当す るものは表 彰して いくという 観点も検討 し て
いただきたい。
委
員
長:
その他、質疑等はあるか。
全
委
員:
(特になし)
委
員
長:
報告事項6を了承した。
第 46 号議案
委
員
平成 25 年度教育行政の基本方針の策定
長:
議案書1頁「第 46 号議案
平成 25 年度教育行政の基本方針の策定」
について、吉澤教育政策課長より説明願う。
教 育 政 策 課 長:
<議案についての説明>
委
全
員
委
長:
員:
質疑等はあるか。
(特になし)
委
員
長:
本案を原案どおり可決することに異議はないか。
全
委
員:
(異議なし)
委
員
長:
第 46 号議案を原案どおり可決する。
第 47 号議案 静岡県立特別支援学校学則の一部を改正する規則
委
員
長: 議案書5頁「第 47 号議案 静岡県立特別支援学校学則の一部を改正
する規則」について、渡邊特別支援教育室長より説明願う。
特別支援教育室長:
<議案についての説明>
委
長:
質疑等はあるか。
員:
焼津分校の一年生の定員は何人か。
斉
員
藤
委
特別支援教育室長:
委
員
長:
2学級で 18 人である。
2年生だけ1学級というのは何か理由があるのか。
特別支援教育室長:
分校については、規模のルールの中で2学級 18 人という形で定めて
いるが、今回は進路相談等を進める中で、やはり、現在通っている本校
の方で継続して学びたいという声もかなり多く、移りたいという意向の
方が1学級分であったということで2年生については1学級だけ新たに
委
員
設けるという形で考えている。
長: その他、質疑等はあるか。
全
委
員:
(特になし)
委
員
長:
本案を原案どおり可決することに異議はないか。
全
委
員:
(異議なし)
- 8/17 -
委
員
長:
第 47 号議案を原案どおり可決する。
報告事項1
教職員コンプライアンス委員会の開催結果
委
長:
員
報告事項1頁「報告事項1
教職員コンプライアンス委員会の開催結
果」について、杉本教育総務課長より説明願う。
教 育 総 務 課 長:
<報告事項についての説明>
委
溝
質疑等はあるか。
3頁の通報件数の推移だが、私がこの数字を読み解いていく時に件数
員
口
委
長:
員:
が下がっているから安心するのではなくて、倫理 110 番の件数が著し
く減 っているとい うことが 、ある 意味、本当の意味で 通報がとい う か、
今 まです ごく 多かったで すよね、そ れが通 告というか 、そういう と こ
ろ が減っ たと いう意味で は、ある意 味本当 の減少につ ながってい る の
ではないかと思います。その一方で、10 頁の体罰の取組で 23 年度、24
年 度、ゼ ロと いうことだ が、皮肉に も浜商 の案件があ ったように 決 し
て ゼロで はな かった、つ まり、顕在 化でき ていなかっ たというと こ ろ
で もこう いう ところは反 省すべきと ころで 、いまこれ は静岡県だ け で
な く、ス ポー ツ界や日本 全体が体罰 容認と いうか、黙 視している と こ
ろか なと思うので 、改めて 事故が 起こった後に見ると 、こういう の は、
や はり、 問題 というのは なかなか吸 い上げ にくいので 、吸い上げ や す
い 環境を 作ら なければい けないと改 めてこ の報告を聞 いて思った 。 も
う 一点だ が、 コンプライ アンス委員 会の方 で出た体罰 の取組のと こ ろ
だ が、げ んこ つが一つの 躾であった という ところもあ るように、 家 庭
で 躾られ ない 部分を部活 とか学校で 躾ても らったとい うところは 私 も
あ る。そ の方 向が、教育 的指導の与 え方が 、もう、げ んこつでは な く
な ったと いう のはみなさ ん感じてい るとこ ろでペナル ティの与え 方 、
指 導の与 え方 はどういう あり方なの だろう というのを 家庭でも勿 論 だ
が 家庭も 学校 もそれとな く考える時 期では ないかと思 う。すごく 、 日
本 の関係 は学 校もそうだ が、一方通 行で、 先生と生徒 という関係 が 、
例 えば生 徒が 先生に殴ら れた時にあ まり通 報しない。 私はありだ と 思
う 。先生 も生 徒に殴られ る、生徒は 刑事事 件で出して もよいと思 う 。
フ ランス は徹 底していて 、これが当 たり前 の人権意識 である。で も 、
日 本とい うの は、我々の 中で、一方 通行と いうか、や はり先生が 上 の
存 在で生 徒が 下、コーチ が上で選手 が下で 、その代わ りに生徒も 先 生
を 殴った らす ぐ事件にな るよと、そ のぐら いお互いに ある意味人 権 と
いう意味では同等意識で入ることが大事ではないかと思った。
教 育 総 務 課 長:
件数は 12 月末現在で年度末時点では数字はもう少し多くなっている
と思うので、また改めて報告させていただきたい。ちなみに、体罰だけ
でいうと、相談があった件は、2月7日現在で 15 件である。昨年度は
全体で 20 件である。昨年の2月の同時期は 18 件だったので、昨年に比
べて若干少ない状況であるが、ほぼ同じぐらいの数字である。おそらく
年度末もそれに近い数字で報告できるかと思っている。この数字につい
- 9/17 -
ては、そのように御理解いただきたい。なかなか難しいところがあって、
報告件数が増えるのがいいのか、減るのがいいのか、体罰が減ったのか、
報告が減ったのか、解釈が両方あるので両方の視点で報告は分析してい
きたいと考えている。それから体罰の処分については、戒告以上の懲戒
処分になった件数のみなので、例えば、訓告等の指導になったものは記
載されていない。体罰の場合、多くは訓告あるいは指導というところな
ので、懲戒までなることは少なくなってきている。したがって、このよ
うな数字になっている。
斉
藤
委
員:
焼津水産高校における校内の根絶の取組が根付いているという報告が
あ って、 これ だけ根付い ていれば成 果がつ いてくると 思うのだが 、 何
が 1番効 果を もたらして いるのか、 根付か せているの かというこ と を
私 なりに 読み 取ってみる と、同僚性 という ことが書い てあって、 職 場
の 同僚に 対し て注意を喚 起すること で自ら の責任も大 きくなって 自 浄
作 用とし て抑 止力になっ ているとい うこと が書いてあ る訳だが、 こ れ
は その通 りだ と思う。職 場の同僚の 目とい うか、職場 の同僚のチ ェ ッ
ク という のは 、非常に抑 止力になる のだな と思う。不 祥事でこう い う
こ とが書 いて あるが、先 程から論議 が出て いる体罰に ついても全 く 同
じ で、体 罰を やっている 同僚を見た ら、す ぐにやめさ せる同僚が そ こ
に いるか 、い ないかとい うところが 大切な ので、そう いう意味で 焼 津
水産 高校の校内で の取組と いうも のは非常に参考にな るのではな い か。
溝
口
委
員:
別添資料の 17 頁で気になった数字が、メンタル対策で 20 歳代以下の
比率が 1.29 パーセントということで、他の年代よりも割合が高くなっ
て いるこ とが 気になって いて、初任 者研修 とか、人間 関係とか、 そ の
辺を対応しないと、何か方策がないといけないかなと、20 歳代の自殺
率が、まぁ教員と結び付けられないのだが、教員だけでなくて、20 歳
代 がすご く病 んでいると いう状況の 中で、 教員もそう いう意味で は 間
違 いなく この 数字から見 てもストレ スを感 じているよ うなので何 か 対
策 という か、 研修のあり 方とか、対 人関係 とか、スペ シャルケア が あ
る意 味、他の年代 よりも必 要かも しれないので、その 辺も次年度 な り、
何か対策を考えてほしい。
福
利
課
長:
小中学校の若手教員の民間の方との交流研修で、コミュニケーション
づ くりの ため の講義を実 施している ことを 報告させて いただいた 。 健
康 審査会 にお ける校長の 観察報告に メンタ ル不調にな った若い教 職 員
の 中には 、自 分からコミ ュニケーシ ョンが 苦手である と面談等で 話 す
者 もいる 。そ のような人 は、自分か ら何か やろうとは しない。民 間 の
方 と研修 交流 を行っては いるが、外 から見 ると冷めた ような感じ を 受
け るとき があ る。今年は 悉皆的にや ったの で、大勢だ とコミュニ ケ ー
シ ョンづ くり の効果が発 揮されない 。一昨 年は、少人 数で、そう い う
こ とを何 とか 取り入れよ うという気 持ちの 方が多くて 効果があっ た と
思う が、これも一 昨年と今 年の研 修で内容を検討しな ければと感 じ た。
溝
口
委
員:
40 歳代の私が 20 歳代、まぁ 10 歳代もいるけれどもコミュニケーシ
- 10/17 -
ョ ンで苦 労し ていて、例 えば、メー ルで連 絡とか、い まメールも 駄 目
で 、ツイ ッタ ーとか、フ ェイスブッ クも駄 目で、LI NEとかで 某 ス
ポ ーツ団 体も やってきた と言ってい るが、 それでも距 離感がなか な か
掴 めなく て、 私も悪戦苦 闘している が、そ れでもやっ ぱり我々指 導 者
と いうか 、管 理する側は 、若い世代 にアッ プデートし ていく、更 新 し
て いく、 彼ら のコミュニ ケーション がある んですよね 。それに我 々 が
寄 り添っ てい かないと、 ずっと距離 が保て ない。こち ら側が手紙 は 手
書 きだろ うと 言っていれ ば、彼らは 手紙の 手書きはも のすごい思 い 。
も っと、 彼ら との距離感 というもの を我々 上の世代が 寄り添って い か
ないと、20 歳代は特に、我々もコミュニケーションの仕方なりを更新
し ていく 、新 しい方法で 彼らの手法 に合わ せていかな いと溝は埋 め ら
れ ないの では ないかと私 自身の反省 を踏ま えて思う。 冷めている 中 で
の コミュ ニケ ーションの 仕方がある はずで 、その辺の 見方を変え て 、
我々40 歳代もアップデートする、我々が寄り添っていく方法で考えて
いかないとこの溝は埋められないのではないかと感じた。
金
子
委
員:
私は繰り返し、百万回連打みたいに言っているが、あいさつプラス一
言 運動は 本当 に効果があ る。若者に は短い 言葉が非常 に有効で効 果 的
である。最初から長く話すことは全く苦手で、でも、「おはようござい
ます 」「あっ、 今日はいい 声をし ているね」とか、「おはようご ざいま
す」「あっ、今日はブーツを履いてきたのね」とか、プラス一言、これ
が 毎日毎 日な ので、だん だん信頼関 係を生 んでいって 、たぶんコ ミ ュ
ニ ケーシ ョン というのは 、本当に短 いサイ クルで繰り 返していか な い
と 効果が ない と実感して いる。です ので、 廊下で会っ たらいう、 組 織
の 中で学 生、 たぶん学校 内では子ど もたち と1回か2 回は行き交 う の
で 、ある いは 、教職員同 士も会う訳 ですよ ね、そんな に大きいこ と で
は なくて 、1 時間、2時 間、コミュ ニケー ションの会 議をすると か は
有 効では なく て、あいさ つプラス一 言がそ の子にだん だんコミュ ニ ケ
ー ション を楽 しいなと、 分かり合え るなと 、別に特別 なものでは な い
な と、気 軽に やればいい のだなとだ んだん 苦手ではな くしていく 。 ぜ
ひ、騙されたと思ってやってみてほしい。
加
藤
委
員:
若い人が内省的で口下手だというのは当たり前のことで、100 年前も
そう だったと思う 。それが 徐々に コミュニケーション 能力が出て き て、
内 省的で はな くて攻撃的 になってく る。年 寄りの悪い 癖で、その 性 格
そ のもの を駄 目だという ことではな くて、 成長途上の 若い人達を 我 々
の ような 年配 者が、あま り攻撃しな いで温 かく見守る ことが大事 で は
な いか。 それ は子どもに 対しても言 えるこ とだと思う 。自虐的に な る
と いうの も若 い人達の、 日々反省で 翌日に なるとまた 忘れて何か 変 な
こ とをし でか してまた反 省、それが 若い人 の特性では ないかと思 う 。
そ れをう まく 誘導してい くことであ って、 それ自体を 変えること は で
きないと思う。
教
育
長:
金子委員からあいさつプラス一言運動の話があったが、5頁の1行目
- 11/17 -
に あるよ うに 、学校では かなりこの あいさ つプラス一 言運動が普 通 名
詞 になり つつ あるのでは ないかなと 理解し ている。こ こにもある よ う
に 、職場 の同 僚性の高ま りが見られ たとい うことで、 かなり、校 長 先
生方を中心に意識的にやられているのではないかと思う。
金
子
委
員:
登用試験でも向こうからあいさつプラス一言運動は日常的になってい
て 非常に 効果 があると口 々に言われ ていた 。グローバ ルに、英語 の 話
だが、 気付い たのは そこか らなの だが、「 Good morning.」 だ けで 終わ
るのではなく、「Hello」だけで終わるのではなく、「What’s up」とか、
「 How’re you doing?」 と か 、「 Are you enjoying?」 と か 、「 Are you
OK?」とか、必ず一言付くなと。それによって、向こうに行った留学生
も非常に社交的になっていくという事例をすごく見て、「さよなら」も
「Bye」だけでなく、「Bye, Have a nice day!」とか、必ずあいさつプ
ラ ス一言 付く 。それは、 異なる民族 が共存 していく知 恵から発達 し た
と言 われる。それ によって 絆がで きていって、異民族 も融和とい う か、
共存共生ができていったという知恵から発達している。いまは、「Hope
you’ll be successful!」 と い う よ う な 日 本 語 に す る と 恥 ず か し い こ
と も必ず 日常 で言う。こ れは、非常 に良い 人間の大人 の知恵だな と 思
う 。楽し くし ていく、絆 を見えない 糸で繋 いでいく。 かなり大き な こ
と もそれ によ って氷解し ていくこと が実感 としてある 。ぜひ、私 の 一
つ 覚えで すが 、今、私は 大学でも幼 稚園で も教職員間 でも全部で 言 っ
て いるの です が、一個も 悪いことは ない。 それで弊害 は一つもな い の
で 、ぜひ 、効 果がない場 合でも悪い ことは 一つもない ので騙され た と
思ってお願いします。
教
育
長:
委
員
長:
事務局内でも積極的に行いたい。
あいさつプラス一言運動は金子委員がずっと言い続けてきたことで、
こ こに金 子委 員があきら めずに言い 続けた ことによっ て受け止め て く
れ てこう やっ て広まって いる。年数 が非常 にかかって いる訳です が 、
そ れでも 浸透 し始めてし まえば、こ れが落 ち着いて定 着していく こ と
だ と思う 。そ して、繰り 返し継続す る、そ こを忘れな い。本当に 賜 物
で あろう かと 思うので、 このことを ずっと 続けて、本 当に小さな こ と
で す。大 きな ことを変え ようと思え ば、小 さなことか ら大きなこ と が
変 わって いく と思うので 、お互いに あきら めずに自分 の信念を貫 き 通
す という か、 言い続ける 、あきらめ ない、 継続すると いうことで や っ
ていきたいと思う。
教
育
長:
反復連打で頑張りたい。
委
員
長:
その他、質疑等はあるか。
全
委
委
員
員:
長:
(特になし)
報告事項3を了承した。
報告事項2
「みらいマップ jr.」の配布
委
長:
員
報告事項3頁「報告事項2
「みらいマップ jr.」の配布」について、
- 12/17 -
田中学校教育課長より説明願う。
学 校 教 育 課 長: <報告事項についての説明>
委
斉
員
藤
委
長:
質疑等はあるか。
員:
これはどういう授業で使うのか。
小中学校教育室長:
学級 活動等で 係活動の意識付けをす る時や、 行事等 で自然教室や 修
学旅行でも活用できる。外に体験に出る時なので、働く人を身近に感じ
斉
藤
委
て、そこから自分で課題を持って学べるようにと考えた。
員: とても良いことで職業教育を小学生レベルからやっていくことは大賛
成で ある。指定都 市の公立 小学校 には人数分はいって いないよう だ が、
せ っかく この ようなもの を作ったの で売っ てあげたら どうか。浜 松 市
や 静岡市 には 相当な生徒 数がいるの だから 、せっかく 良いものを 作 っ
ているのだから勿体ない。
溝 口 委 員:
小中学校教育室長:
これは今年からですか。
来年度の5・6年生を対象に作成した。
溝
初めてですか。
口
委
員:
小中学校教育室長:
初めてです。
溝
逆にこれがどうやって使われるのかも、ぜひ、学級活動とかでこんな
口
委
員:
成 果があ りま したとかい うのも報告 してい ただきたい 。すごく期 待 で
きる し、私が教員 だったら どうや って使おうかなと想 像している の で、
そ れぐら い効 果があると 期待してい るので 、ぜひ、報 告もお願い し た
い。
教
育
次
長:
斉藤委員から介護も重要ではないかと御指摘いただき、それも含めて
作成してある。
斉
藤
委
員:
介護はなかなかきびしい仕事だが、しかし、これから 10 年、20 年の
こ とを考 えて みると日本 のビジネス の中で 成長産業は 教育と介護 と 環
境 の三つ では ないか。介 護に従事す る人が 増えてくる ということ は 非
常 に良い こと でニーズは 必ず高まっ てくる 。それを1 頁に入れて い た
だいてありがたいと思う。
溝
口
委
員:
52、53 頁も夢というのを書くことはあまりないと思うが、これもよ
いですね。
委
員
長:
教
育
長:
大変期待できる物ができあがったと思うので、ぜひ、この成果を報告
してほしい。
来年、移動教育委員会に行った時に小学校でこれを使っている場面が
見られるとよい。
加
藤
委
員:
これは非常に良いのだが、世の中は表の明るい部分だけではなくて、
暗 い部分 もた くさんある 訳ですよね 。そう いった所に 、目を向け る 必
要が あるのではな いか。今 日、ち ょっと車の中で金子 委員と話し た が、
いま ニートが多い とか、な かなか 自分の仕事が見つか らない人が 多 い。
実 は、こ の前 に横浜の根 岸に行って きまし たよね。そ こで、自分 は 仕
事 を失敗 とい うか、社会 に出るのを 失敗し て、それで ニートにな っ て
し まった 人が いますね。 そこで、一 生懸命 料理を作り ながら社会 に 出
- 13/17 -
よ うとし てい る。こうい う人たちに 、講演 してもらう のはどうな の だ
ろ う。私 は小 学校、中学 校の時にこ んな夢 を持ってい たけれども 何 も
かも うまくいかな くて、あ るいは 学校の勉強も何もで きなかった の で、
そ のうち にや ることが無 くなってし まって ニートにな ってしまっ た 。
そ したら 町に こういうN POがあっ て、こ こに参加し て、なんか よ く
わ からな いの だけれども 食堂で料理 を作っ たり、賄を やったり、 色 々
な ことを して いるうちに 自分が働く ことの 意味がなん となく見え て き
た 。こん な風 に働いてい るのだよと いうの も大事な体 験だと思う 。 確
か に宇宙 飛行 士になりた いと言って 宇宙飛 行士を目指 す人がいる 。 そ
の 例とい うの は、憧れは 作るけれど も自分 の生き方に プラスにな る こ
とはほとんどない。全世界に 500 人しか宇宙飛行士はいないのですよ。
その 500 人しかいない宇宙飛行士の一人になることを夢の中で持つこ
と は良い のだ けれど、そ うでない一 般の人 、我々も含 めてですけ れ ど
も 、挫折 しな がら色々な ことに挑戦 してい ま生きてい る訳ですよ ね 。
嫌 なこと もた くさんあっ て、死にた いと思 うこともあ ったけれど も 、
生 きてい れば 生きていた で、それな りに得 るものもあ る。という よ う
な ところ も、 印象画の絵 ではないけ れども 、陰と日向 があって絵 に な
る訳ですから、陰の部分も見せるような仕組も必要かなと思う。
学 校 教 育 課 長: よく スポーツ 選手でJリーガーにな ったり、 日本代 表になったり し
ている方が小学校や中学校に来て、自分の夢教室というか、まさに加藤
委員が言われたように頑張っていたが、あるところで落ちるというか、
選手に選ばれない。そういった中で次はどのように前向きに頑張って、
最終的にはこういった所で自分なりに生きているという話を実はサッカ
ー協会が県内で開催してくれている。まさにそういった良い所だけでな
くて、どん底に落ちた時にどう這い上がろうと努力したかを子どもたち
が聞く機会をたくさん欲しいと思う。どん底に落ちっぱなしでは困るの
で、そこからどう上がったかを話してもらうことは大切である。
加
藤
委
員:
この間、イチローをNHKで観ていたのだけれども、イチロー自身が
言 ってい るが 、野球が好 きだったら 野球選 手を薦めな い、こんな に 野
球 って苦 しい のだと、こ んなにもう 嫌で嫌 で、だけれ ども職業と し て
野 球をや って いる以上、 辞める訳に はいか ないと思っ てやってい る の
だ という こと ですよね。 だから、楽 しいか らやってい る訳ではな い と
彼 ははっ きり と言ってい る。プロな んて、 銭にする仕 事で楽しい こ と
な んてな いよ と言ってい るのですよ 。むし ろ、野球が 好きだった ら 他
の 仕事を しな がら草野球 でホームラ ンをか っ飛ばして いる方がよ っ ぽ
ど 楽しく て、 野球が好き になると。 何億も 毎年稼いで いる人がそ う い
う 風に言 う訳 ですよね。 だから、職 業とい うもの、プ ロフェショ ナ ル
というものは、良いことばかりではないということですよね。
溝
口
委
員:
「夢先生プロジェクト」ですよね。サッカー協会が行っている。私も
少 し手伝 って いて、県内 や県外、被 災地な んかも行っ て、非常に 曲 線
の 落ちた 所が 1番、やっ ぱり共感を 得るの で、そこで 、先日の読 売 新
- 14/17 -
聞 でも負 ける が勝ちとい うので、私 もそう だったが、 努力しても 報 わ
れ ないこ とが ある。そこ からどうや って進 むかが本当 に真の価値 で あ
っ てとい うと ころをイン タビューで 答えた のだけれど も、そうい っ た
加 藤委員 の「 みらいマッ プ」と陰の マップ というか、 それは実際 に 体
験 でない と言 えないと思 う。身近だ ったら 先生方の挫 折した体験 だ っ
たり 、大学受験に 失敗した ことだ ったり、そういった ことを積極 的 に、
や っぱり 体験 した人でな いと共感で きない と思うので 、ぜひ、そ う い
っ た陰の 部分 の経験を体 験した人か ら聞く とものすご く効果があ る 。
現 場では 先生 とか、地域 にいる人を 取り込 んでこの「 みらいマッ プ 」
がもっともっと広がるようにしてもらいたい。
加
藤
委
員:
ここに出てくる色々な人たちが、ここではこのように書いているけれ
ど も、前 に出 た時に本当 は、スポー ツトレ ーナーにな りたくなか っ た
ん だ、本 当は 自分はスポ ーツをやり たかっ たんだ、だ けれども好 き な
こ と、や りた いことで自 分が名前を 成すこ とができな くて、それ で 食
べ ていく ため とスポーツ に少しでも 関わっ ていたいか らトレーナ ー に
な ったん だと いうことを 言うかもし れない ね。そうい う言葉を引 き 出
すということは、非常に大事なことではないかと思うのだけれども。
溝
口
委
員:
このマップに出ている出演者を呼んで話を聞くのも、絵から飛び出す
で はない けれ どもおもし ろいですよ ね。ぜ ひ、静岡な らではのこ と だ
と思うので。
加
藤
委
員:
だから人生楽しいのではないかということを言いたいのですよ。これ
が あって 、山 坂あるから 楽しいんで 、山だ けずっと登 っていても つ ま
らないですよね。
学 校 教 育 課 長:
加
藤
委
員:
できるだけ実現するように努力したい。
先生も自分の失敗話をさらけだすことができれば良い先生になること
が できる と思 う。先生が 自慢話をし ていて も面白くな い。政治家 の 自
慢話と先生の自慢話は聞くに堪えない。
委
員
長:
その他、質疑等はあるか。
全
委
員:
(特になし)
委
員
長:
報告事項2を了承した。
報告事項3
平成 25 年2月県議会臨時会の答弁状況
委
長:
員
報告事項4頁「報告事項3
平成 25 年 2月県議会臨時会の 答弁状
況」について、杉本教育総務課長より説明願う。
教 育 総 務 課 長:
<報告事項についての説明>
委
質疑等はあるか。
員
長:
加
藤
委
員:
マンホールトイレについて質問が集中していますよね。マンホールト
イレは普段は使うものなのか。
財
務
課
長:
普段は使いません。その時に使えるようにあらかじめ地中へそういう
用 意をし た上 で、使わな ければいけ ない状 況になった 場合に、仮 設 の
囲 いとか ある いはトイレ の便器とか いった ものをスト ックヤード か ら
- 15/17 -
持 ってき て整 備する。そ れは、非常 に簡便 な形ででき る。そうい っ た
物である。
加
藤
委
員:
普段から使って練習しておかないと、いざという時には使えないので
はないか。
財
務
課
長:
実際に使う場合には、下水道事業者、市町村の下水道のセクション、
そ ちらと の、 実際に使え るか使えな いか、 流してみて どうか、そ う い
っ たとこ ろの 確認をしな がらでない と使え ないので、 そういった と こ
ろ の段取 りは しっかり組 んでおいて 、市や 県の防災計 画にもちゃ ん と
確認された上で、使えるように段取りを組んでおく。
加
藤
委
員:
年中行事の中に入れておかないと、私の会社でも非常電源があるが、
非常電源装置というのは何千万もするが、20 年も 30 年も使わない。い
ざ 、使っ た時 に動くのか 、動かない のかは 1年に1度 ぐらいずつ エ ン
ジ ンを回 して 、やっとか ないとわか らなく なってしま う。そうい う 意
味 でいう と、 防災訓練の 中にせっか くお金 を使って作 る訳だから 議 会
でも質問が出ているだから時々防災訓練で使えばよい。
委
員
長:
実際にやることが大事だと思ったのは、3月に地震があった時に我が
家 でとて も便 利な物があ るのだけれ ど、そ の使い方が 誰もわから ず 、
停 電にな って から取扱説 明書を出し てきた り、懐中電 灯を出して き て
こ うやる んだ ねとか、使 えるように なるま でのところ が非常に時 間 が
か かって しま ったという ことが経験 の中で あるので、 実際に訓練 の 中
で やって みる ことが大事 であるので 、また ご提言をし ていただけ る と
いいかなと思う。
委
員
長:
その他、質疑等はあるか。
全
委
員:
(特になし)
委
員
長:
報告事項5を了承した。
報告事項
委
員
平成 25 年3月の主要行事予定
長:
報告事項5頁「報告事項
平成 25 年3月の主要行事予定」について、
杉本教育総務課長より説明願う。
教 育 総 務 課 長:
<報告事項についての説明>
委
全
員
委
長:
員:
質疑等はあるか。
(特になし)
委
員
長:
平成 25 年3月の主要行事予定を了承した。
【会議の非公開】
委
員
長:
<非>第 48 号議案
<非>報告事項4
ここで会議を非公開とする。
平成 24 年度条件附採用教職員の正式採用の決定
県内文化財の国宝及び重要文化財指定
- 16/17 -
<非>報告事項5
重大な生徒指導事案報告
【閉会】
委
員
長:
以上で、本定例会の議事はすべて終了した。
これをもって、平成 25 年度第 22 回教育委員会定例会を閉会とする。
- 17/17 -