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C00G-0138
I n f o r m a t i o n
SPRING / SUMMER 2010
Vol.22
Vol.22
PRESENT ◆ プレゼント
株式会社 島津製作所 コミュニケーション誌 ぶーめらん
2010年4月1日発行 第22巻 年2回発行
● 野茂英雄さん
直筆サイン入りボール
・
・
・2名様
「プライドと自信。」
いのちのデザイン
0030-03003-20BSY
魔法のメスの動体視力
一人でも多く救うために
温故知新 試験機
都市の耐力測定機
プラスチックな世界
がん治療の最前線
● 川崎和男さんデザイン
壁掛け時計「HOLA」
・
・
・1名様
(本誌P5∼で紹介)
● かがくとおはなし
「おおきなポケット」
3月号・
・
・先着10名様
発行・企画 / 株式会社 島津製作所
〒101-8448 東京都千代田区神田錦町1-3 Tel.03-3219-5535
企画・制作 / 株式会社 島津アドコム 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町1-3 Tel.03-3219-5777
野茂 英雄
(本誌P1∼で紹介)
(本誌P21で紹介)
福音館書店 http://www.fukuinkan.
co.jp/
■応募方法
WEBからご応募いただけます。
http: //www.shimadzu.co.jp/
boomerang/
■応募締切り
2010年7月23日
(金)
17時まで
■厳正な抽選の結果、
賞品の発送をもって、
当選者の発表とかえさせていただきます。
◆ 本誌に対するご意見、ご感想をお寄せ下さい。
腹を空かせたキツネは葡萄を見つけま
した。でも、
それは高い場所にあって、どう
しても手が届きません。悔しがったキツネ
は「あの葡萄は酸っぱくて不味いに違い
ない」
とあきらめました。というイソップ
の童話から、
英語の慣用句では
「酸っぱい
葡萄
(Sour Grape)
」は「負け惜しみ」と
いう意味になりました。満たされない欲
求を自分に都合の良い理由で放棄する心
の働きは、
心理学用語では防衛機制や合理化と呼ばれています。
成功者の多くは、あきめないことこそが才能だと言います。
ゴールへ向かい果敢に挑み続ける才能。
また、
いくつもの違った
アプローチを試みてゴールを目指す才能。
目指す方法はそれぞ
れ違っても、
それを苦労と感じないことが彼らの共通点です。
い
かにプロセスを楽しめるかが、
ゴールへたどりつけるポイント
のようです。
葡萄の味は、
自分しだいで変わるのかもしれません。
次号 ぶーめらんVol.23号は、2010年9月発行予定です。
http://www.shimadzu.co.jp
◆本誌の無断転載はお断りします。
ある革新
が、だれもが待ち望んでいたものだった。
と 交 流 を 深 め 、工 業 デ ザインの思 考 や
の歴 史を誇る﹁越 前 打 刃 物﹂の職 人たち
先 ごろ 発 表 され大 きな 話 題 となった 木 製の柄 はいらないと 川 崎 さんが 言
だしたのだ。
方 法 論 を 融 合 した 新 しいナイフを 作 り
﹁これを造るには素材開発から始めな
いといけません。幸い協 力してくれそう
PC用キーボードを製造する、
ある日 本
タッチパネル型のフラットなキーボード。 え ば 、職 人 た ち は 持 ちに くいし バラン
ず らりと キ ー ボ ー ド が 並べられていた 。 な素材メーカーには心あたりがあります﹂
会 議 室 のド アを 開 け る と、机 の上 に
のメ ー カ ー 。高 い 技 術 力 で 知 ら れてい
ち手 が木 製では雑 菌 が発 生 しやすいと
スが 悪いと 反 論 。だ が、川 崎 さんは、持
譲 ら ない。果 た して 、で き あ がった ナイ
洗練されたフォルムや未来感あふれるL
きとれることで、雑 菌の温 床であったり、
密 に 重 量 配 分 が 計 算 さ れ 、しっく り と
フは 、持 ち 手 が む き 出 しの金 属でも 綿
EDの意匠も見事だが、表面を簡単に拭
飲み物をこぼしただけで使用不能になっ
格攻勢に遭い、
一時の勢いを失いつつあっ
た。
これでだ めな ら、も うこの市 場 か ら
てしまうといったキーボードの弱点を文
た が、近 年 は アジア 諸 国の圧 倒 的 な 価
撤 退 し よ う︱ 。起 死 回 生 を か け て 招
字通り払しょくしてしまった。
ア イ デアの参 考にな ればと一堂に集
感は欠かせない。そんなデザインはでき 以 後 、川 崎 さんは 続 々 と 話 題 作 を 発
くに医 療 現 場などで使われるなら清 潔
﹁デジタル機 器には清 潔 感 がない。と
手になじん だ。
ここで生 産されたナイフ
男 だった 。
いたのが デ ザインディレクタ ー 川 崎 和
め た 自 社 製 キ ー ボ ー ド を一瞥 し、川 崎
んはデザイン界へ復帰を果たす。
は、国 内 外で数 々の賞を受 賞し、川 崎さ
さんはこういった 。
表 する。世 界一軽 く﹁街に出 かけたくな
るスニー カーのよ うな﹂車いす。禁 煙 を
促 す﹁た ばこを 吸いにくい﹂灰 皿 。時 計
をデザインするときは、宇 宙での星や太
り 返 しても 決 してレンズに歪 を 与 えな
脈 を 具 現 化 。は ず し た りか け た りを 繰
陽 をとらえて時 計 を 認 識 するという 文
嫌いで 幼いころは 喧 嘩 ば か り していた
登 場︶
の作 品に衝 撃 を 受 け、美 術 大 学へ
小型の原子炉発電装置、光量子とともに
を応用してデザインした人工心臓や、超
インするだけではない。機能・性能・効能
もちろん、それらはただフォルムをデザ
点滴を果たす装置まで研究している。
ディオのデザインを担 当 。早 くから頭 角
卒 業 後、家 電 メー カ ーに就 職 し オ ー
まで徹底的にこだわって、
モノづくりのす
き交 通 事 故に遭い車いすでの生 活 を 余
儀なくされる。
ここで大 きな 出 会いがあった。750年
味での地道なデザイン実務である。
を動かしてスケッチをくり返す本来の意
ジニアと 同 じ だ けの知 識 を 持 たないと
い
︱ 失意を抱えて故郷に戻った。だが、 ﹁音 響 機 器 を デザインするな ら、エン
も う デ ザインはできないか も しれな
べての過 程にわたって知 恵 をしぼり、手
を 現 し、将 来 を 嘱 望 されたが、 歳のと
進路を変 更した。
イ ラスト レー ター 横 尾 忠 則︵ 本 誌 2 号
大 学 受 験に失 敗し浪 人 していたときに、 さらには、トポロジーという数学理論
という。医 学 部への進 学を考 えていたが、 いメガネフレームを創り出した。
川 崎 さ ん は 福 井 県の生 ま れ。負 け ず
絶望を乗り越え
数学の問題を解くように﹂
﹁すみません、全 部 片 付 けてください。 ないか、ずっと 考 え 続 けてき た んです。
僕が造りたいのはこれです﹂
こにいただれもが息をのんだ。
そこにあっ
差し出されたスケッチを目にして、そ
たのはキーボードの概念を覆すもの。だ
いのち のデザイン
誌︵ 日 本版 ︶が 選 出 する﹁ 世 界 が 尊 敬 す る 日 本 人 1 0 0 人 ﹂に
Newsweek
2度も選ばれたデザインディレクター川崎和男。
日本のデザイン力を世界に知らしめただけでなく、
プ ロ ダ ク ト デ ザ イ ン そ の も の の 地 位 を 高 め た、デザインのパイオニアである。
波 乱 に 満 ち た 半 生 は 、日 本 の 未 来 の あ り 方 を も示唆している。
医 師と同 じ だけの知 識 を 持 たないとデ
ンクする。
はからずも川 崎さん自 身の姿 勢ともリ
登 場したサラ・ペイリン女 史がかけてい
昨 年の米 大 統 領 選 副 大 統 領 候 補として
できない。医療機器をデザインするなら、 いのちと 向 き 合 う︱ 。その言 葉 は 、 川 崎 さん が デ ザインし たメ ガ ネは一
ザインはできないんです﹂
んはことあるたびに発言してきた。
んは
﹁ああ、
これで日本はまだやっていけ
されることには閉口しながらも、川 崎さ
たことで脚 光を浴 びた。そのことで注 目
膨 大 な 知 識 を 吸 収 し、モノを 使 う 人
事 実 、人工 心 臓のデザインでは、それ ﹁ものづくりは、命がけだ﹂と、川 崎さ
を 論 文にま と め 医 学 博 士 号 もとってい
る。並大抵の勉強量ではない。
医 学、数 学、工 学、物 理 学、心 理 学、音 響
命 を 削 る かのよ うに考 えに考 え 抜いて
つつあります。
でも、
デザインではまだリー
さ れ、あ ら ゆ る 分 野で 商 品 棚 を 奪 わ れ
ノになるのかを根 源 までたどり、まるで ﹁アジア 各 国で 低 価 格の製 品 が 生 産
る﹂
と実感したという。
学、文 学や哲 学までも吸 収し、それらを
アイデアを生み出 す。己のすべてをかけ
ドできること がいっぱいある。モノづく
にとって、それがどういう 意 味 をもつモ
縦 横に論 理 化、造 形 化を果たして、新た
た デ ザインだ か らこそ 、企 業 と も 学 会
けていくこと、日 本の製 造 業の未 来を創
りのアイデンティティを 持 ち、革 新 を 続
関 わ る 分 野 の数 だ け 知 識 は 増 える 。
なデザインの発想に結び付けている。
な け れ ば 、仕 事 を 断 ること も し ば し ば
とも 真 剣 勝 負で渡 り 合 う。意 見 が 合 わ
いのちと向き合う
を 受 け 継いだ 気 鋭のデ ザインディレク
大 阪 大 からはすでに川 崎 さんの信 念
るのは、やはり、
モノづくりです﹂
う 人 にとって 正 しいもので あ る という
﹁ 徹 底 し て わ が ま ま を 通 し ま す。使
だという。
端 的 な デ ザイン理 論 と 実 技 を 、大 学 教
ター た ちが 巣 立 ち、企 業に新 た な 活 力
さ らに、これ らの学 問 を 統 合 し た 先
確 信 が 持 て た 提 案 は 、命 が けで 守 る 。
を与え始めている。
いる。
大阪大学大学院教授、
工学研究科・医学系研究科の教授、
授として若き才 能へ伝えている。
ずいぶん 損 な 生 き 方 をしているかもし
くる。
日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞審議委員会委員。
﹁ 大 学 の 研 究 室 で は、﹃いの ち と 向 き
金沢美術工芸大学産業美術科卒業。株式会社東芝に入社後
川 崎 さ んの 作 品 は、
こ う 問 いか け て
Keeping Design(PKD)」というプロジェクトを提唱して
れませんが﹂
多数。デザインによる世界平和構築をめざして「Peace-
合 う デ ザイン﹄を テ ーマと していま す。
フリーとなり、デザインディレクターとして伝統工芸品か
医 療 器 具 な どのデザインでド クターや 冒 頭で紹 介 した キ ー ボ ー ドのスケッ
1949年福井市生まれ。
﹁あなたは、自分のいのち、
きもち、
そして
ク近代美術館など海外の主要美術館に永久収蔵、永久展示
チも、きっとそんな真 剣 勝 負で繰り出し
実務活動を行う。国内外での受賞歴多数。また、ニューヨー
ナ ースの仕 事 を 支 え た り、看 護 体 制 の
らメガネやコンピュータ、ロボット、原子力エネルギー、人
生き方のかたちに向き合っていますか﹂
工臓器、
先端医療、
宇宙空間の装置化まで幅広く、
研究・教育・
たものに違いない。
デザインディレクター 医学博士
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環境をつくることにも取り組んでいます﹂
川崎 和男(かわさき かずお)
川崎さんがデザインディレクションを行ない、
入力機器のキートップをすべてなくしたフラッ
トデザインが大きな特長の「COOL LEAF」
シリーズキーボード
「φ-QWERTY」
。リモコン、
電卓もラインアップ。
デジタル機器のみならず、
住設機器、医療機器向けの入力装置への展開
も期待されている。
(右)車いす「CARNA」
(1989年)。自分自身が乗りたい車いすを、とデザイン。明るい色合いや座り心地を追求した座面、徹底した軽
量化の工夫が施されている。ニューヨーク近代美術館(MoMA )永久展示。
(中)クロック「HOLA」
(1988年)。中央円盤のくぼみが
「時」を表し、分針が円盤に寄り添う。ラウンド面にあたる光で表情が変化し、天体の動きを意識させる。Gマーク賞受賞。
(左)メガネ
フレーム「Kazuo Kawasaki MP704」。無駄のない直線的で洗練されたデザイン。見た目のボリューム感とは対照的に軽く、程よい
圧力で頭にフィットする。
がん 治 療 最 前 線
北海道大学大学院医学 研 究 科
病態情報学講座放射線 医 学 分 野 教 授
博樹 ︵しらと ひろき︶
目を使わないで
どう狙いを絞るか
め 放 射 線 治 療の誕 生 以 来、医 師 や 技 師
接 目でとらえることはできない。そのた
のマス目を描き、それを何枚も重ね合わ
力したフィルム上に、鉛 筆で1 ミリ刻み
で補った。C Tスキャナの断 面 画 像を出
の能力が追い付かないところは、﹁手計算﹂
や研 究 者た ちは
﹁どうやって見 えないが
せて、
がんの三次元座標を読み取っていっ
もっとも、体の奥 深 くに潜むがんは直
んに狙いを 定 めるか﹂
に知 恵 を 絞ってき
たという。
いた時 期 もある。当 然 精 度は低 く、周 囲
で治 療できな かった 病 気 も 治 療できる
は楽 しかったですよ。
この作 業でいまま
位置を記して、それをめがけて照射して ﹁手 間はかかりましたが、線 を 引 くの
た。
かつては皮膚にマジックなどでがんの
の健康な組織を大きく傷つけてしまわざ
ようになる。そう思うとわくわくしたも
動く標的には通用しない
のです﹂︵白 教授︶
るをえなかった。
状況が大きく変わったのは、
CTスキャ
ナやMRI、
PETなど画像診断技術が
進歩した 年代。画像をもとにがんの正
確な形状や位置を解析し、
それを確実に
トレースする緻 密 な 治 療 計 画 を 立てて だ が 放 射 線 治 療には、ま だ 大 きな 敵
放射線の照射を制御できるようになった。 が残っていた。﹁呼 吸﹂
である。腹 部、胸 部
放 射 線は健 康な組 織を傷つけず正 確に
る。肺 がんの場 合、呼 吸の周 期 とともに
﹁定位照射﹂
と呼ばれるこの治療法により、 は呼 吸の周 期に合 わせて大 きく上 下 す
3 センチ程 度 位 置が変わるという。
これ
どに限られていた。
できるのは、しっかりと固 定できる脳 な
ざるをえない。そのため定位照射治療が
が 大 き す ぎ、放 射 線の総 量 を セ ー ブせ
放 射 線が照 射されてしまう正 常な組 織
ではたとえ正確な位置が特定できても、
病変だけを切り取る魔法のメスとなった
のである。
誤差1ミリの攻防
私たちはいつも目 標としてきました。熟
﹁プラスマイナス1ミリという精度を、
CT画像フィルムに線を引いていた白
練した外科医の腕に迫る精度を実現でき あ る 日 のこ と、いつ も の よ う に 脳 の
たのは、
やはり画像診断技術の進歩があっ
教授は、ふと思いついた。
ならび、
がん治療法の3本柱のひとつだ。
生病院で、
北海道で初めて脳の腫瘍治療
放射線治療を学び帰国。
勤務した帯広厚
大学卒業後、
カナダ、
イギリスで最先端の
で放射線を当てられるんじゃないか﹂
た ら、首 か ら 下 のが んに も 1 ミ リ精 度
て、1 秒間に何度も繰り返すことができ
この作 業が一瞬ででき
大学大学院医学研究科の白 博樹教授。 ﹁待てよ。もし、
たからこそでしょう﹂
というのは、北海道
局 所 的に放 射 線 を 当ててがんの増 殖 機
放 射 線 治 療は、外 科 手 術、抗がん剤と
能を止める。切開する必要がないので出
にX線を用いた
﹁定位照射﹂
を使った。
教 授はこのアイデアを温め続け、 年 、
血や神 経を傷つけるリスクがなく、抗が
う 特 定 するか。頭 部のときは、頭 をはさ
課 題 は、動 き 続 ける が んの位 置 を ど
方向を変えて撮影すれば、縱、横、高さの ﹁がんの患 者 さんには、ご高 齢 だった
マーカーを3つ挿 入し、断 層となる面の
リ方 眼のマト リックス上に表 される。金
り、若 くて も 臓 器 の機 能 が 低 下 してい
治療を行い、
多くの方が完治している。
大学付属病院では年間100例を超える
北 海 道 大 学に復 帰 すると研 究に移した。
むように定 規を2 本 置き、
一緒にCTで
3Dで位 置 関 係を把 握できる。
このデー
大 勢 いま す。そ う し た 方 に 治 癒への 道
る た めに、切 り た くて も 切 れ ない 方 が
プログラムは教授の自作。
コンピュータ
撮 影 、定 規の目 盛りを基 準 点として、位
療を行 う際は、常に患 部をエックス線で
筋 を 作 ること がで き たこと は、医 師 と
タをもとに、放 射 線 治 療 計 画を作 成。治
透 視 し、金マー カーの位 置 を 追 跡 し、金
術に代 わりうる治 療としても需 要 が高
して本 当に感 慨 深いです。最 近では、手
置 情 報 を 割 り 出 した。だが、動いている
たときだけ放射線を照射する。
教授︶
マーカーが治療計画の有効エリアに入っ
1 秒間に コマのパターンを読み取り、 まっています。﹂︵白
わりとなるのは、
直径1・5∼2ミリの金
動かしてしまうという方法だ。定規の代
教授は、
1997年から基礎実験を開始
跡する
﹁四次元放射線治療﹂
である。
白
ムラインという軸を加え、動くがんを追
かどうかを判別。
3 Dの位置情報にタイ
でいきたいと白
使った 治 療 用 装 置の開 発にも取 り組 ん
ずがんの位 置で止 まる特 殊な放 射 線を
型 の 治 療 用エックス 線 装 置 や、透 過 せ
連 続 して放 射 線 を 照 射できるロボット
1コマ1コマ、
エリア内にマーカーがある 今 後は、患 者 さんの動 きに連 動 して、
の球。
これをマーカーとして体 内に挿 入
し、2000年に前 立 腺、肝 臓、肺などで
教授。
撮 影 すると、金マーカーは腫 瘍とともに
そこで発 想したのが、基 準 点 も一緒に
治療をあきらめていた
人のがんも治癒
ものに対して同じ方法は通用しない。
ん剤のような副作用も少ない。
93
また一歩、
がんの包囲網が狭まった。
放射線治療時の
「目」となるエックス線透視装置は島津製作所製。
白
90
30
し、腫 瘍のそ ばに置 く。その状 態でCT
6cm大の肺がんに対して、
放射線の動体追跡照射を行った治療例。
4回の照射でがんがほぼ消滅し、23ヵ月後も再発がない。
1981年北海道大学医学部を卒業。研修医として放射線病棟に勤務。
脊椎
相 次いで臨 床 研 究に移 行。現 在、北 海 道
心臓
金マーカー
右肺
上 下に動 き、両 者の位 置 関 係は0・1 ミ
【50才代 女性】非小細胞肺がん(6cm)
に対して10Gyを4回、外来で照射。
1回あたり30分程度。
【治療4年後】 放射線肺炎などの症状
なし。腫瘍は消失し、金マーカーだけが
残ってる。
バンクーバーキャンサーコントロールエージェンシー︵カナダ︶、マン
99
チェスタークリスティ病院︵英︶で放射線医療の研究に携わり、帯広厚
動体追跡装置を用いた同期照射の
効果。従来は腫瘍の3倍程度の照射
野が必要だったが、
動体追跡照射では、
腫瘍周辺の狭い範囲だけに照射を
コントロールできる。
生病院勤務を経て、 年北海道大学助教授に。2006年より現職。
15mm
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vol.22
vol.22
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通常の放射線照射法
動体追跡照射
動体追跡放射線治療の効果
時間の戦い
ず 亡 くなった 。また 、倒 壊 した 建 物に長
ず 直 後に急 変 し心 臓 停 止に至るクラッ
500人の命は助けられたはず。避けら
体 制 が 構 築 で きていれ ば、少 な くて も
であ ろ う 大 地 震 に備 えて、数 年 前 か ら
ここ一つだ け だった。遠 か ら ず 発 生 する
を整 えた災 害 医 療センターは全 国にも
あった 。
う 観 点の医 療 は、極 めて 希 薄 な 状 態で
た 。当 時 、﹁ 災 害 超 急 性 期 の 救 命 ﹂とい
D M A T だ。
ち、トレーニングを 受 けた 医 療 チーム﹂
ない症 状に戸 惑 う 医 師の姿 も伝 えられ そこで整 えられたのが、﹁機 動 力 を 持
コマンドのないところに
統率はない
れた死だったんです﹂
準 備が進 められてきたものだったが、当
体 制の構 築を急いだ。最 大の課 題は
﹁初
時の国の災 害 医 療 体 制 は、あ ま りにも この 反 省 に 基 づ き、国 は、災 害 医 療
シュ症 候 群 な ど 、災 害 時 に し か 見 ら れ
︵独︶国立病院機構災害医療センター
不完全だった。
高 里 副 院 長は被 災 地に足を踏み入れた
護 所 も立 ち上 がる。しかし、そこまでの
ば 多 くの医 師 が 被 災 地に到 着でき、救
う ちの多 くが十 分な手 当ても受 けられ
多 数の重 症 患 者 が 運 び 込 ま れた 。その
診 療 がで き な く なっている 医 療 機 関へ
里副院長︶
救 え る 命 は た く さ ん あ る ん で す ﹂︵ 高
多い。その間に適 切 な 手 段 を 講 じれば、
と、
ただちに被災地に赴き医療行為を支
院で治療に携わり、
いざ災害が発生する
平 常 時は医 師、看 護 師、技 師として各 病
療現場の経験を積むことが重要なため、
隊 員は、災 害 時 だけではなく、常に医
4000人を目標としている。
現 在 、全 国に3000人 強。最 終 的には
け た 者のみ が D M A T 隊 員 と な れる。
員 を 養 成 する 機 関で、そこで 認 可 を 受
災 害 医 療センターとともにD M A T 隊
同センターは、その後 加わった兵 庫 県
︵東京・立川市︶
の高里良男副院長は、そ
動 ﹂で あ る 。
ときの衝撃を振り返る。
時 間。そこを越 えれ
﹁衰えない火勢、
修羅場と化した病院の
ダーである。災 害 時 医 療の体 制 を 活 動
時 間 で 命 を 落 と さ れる 方 が 非 常 に
災 害に緊 急 対 応できる傷 病 者の受 け入
急 措 置 を 施 し た 状 態で、災 害 医 療 セン
理念に盛込んだ病院は世界でも唯一で、 阪 神 淡 路 大 震 災では、被 災 し 通 常の
れ・搬 出 体 制を整 え、全 国 約600か所
ス ー パーコ ンピュー タに よ る
System:
被 害 予 測 システム︶な どの情 報 を 分 析
害 医 療センターだ。災 害 発 生 時、同セン
し、最 大の救 命 効 果 を 上 げる た めのシ
定 化 を 図ったのち、分 室 との情 報 連 携
タ ー ま で 搬 送 さ れ る。
ここで 症 状 の 安
療 が 必 要 な 患 者 は、ま ず 止 血 な どの応
この際、統合司令部の役割を担うのも災
ターには全国のDMAT隊の待機・活動
ミュレーションに基 づき、無 線 電 話で現
も隊員の一人だ。
地 震 発 生の一報を聞くと、数 分 後には
状況等が逐一報告される。
内閣府と情報
によ り、隣 接 する 自 衛 隊 立 川 基 地 か ら
共有するDIS
︵
航 空 機で中 部 地 方などの遠 隔 地の病 院
出動を決定し、
早いチームは1時間を待
Disaster Information 地 に 向 か う 隊 員 た ちに 参 集 病 院 施 設
名 な ど が 直 ちに伝 え ら れる。被 災 地の
る 被 災 地 内の病 院 は、常 に命 に危 険の
へと 搬 送 さ れ、そこで 高 度 な 医 療 を 受
﹁ 仮 に 大 勢 の医 師 が 善 意 で 被 災 地 に
ある 重 症 者に対 してマンパワーと 設 備
惨 状 が 戦 場 さな が らな ら、D M A Tの
集 まったとしても、よい災 害 医 療ができ
同 センターでは 年 2 回 、首 都 圏 直 下
型 地 震 な どを 想 定 した 大 規 模 な 災 害
D M A Tができた。2005年には全 国
を持 ちコンダクター的 役 割を担 う統 括
の 可 動 式X線 撮 影 装 置
屋 外に設 営 した 救 護 所で、島 津 製 作 所
訓 練を行っている。2009年9 月には、
的 な 配 備 が 進 み、J R 福 知 山 線 脱 線 事
Evolutionを使った画 像 診 断と救 命 治
療の流れも確 認された。
MobileDaRt
す。今 後 は 消 防 や 自 衛 隊 な どと 横 との
エ ボ リ ュ ー シ ョン
モバイルダー ト
故、新潟県中越地震、中越沖地震、岩手・
﹁よ うやくここまで整った感がありま
宮城内陸地震などで出動。
その働きに評
価が集まっている。
連 携 も 強 化 し て、
一層 の効 率 化 に 努 め
たい﹂︵高里副院長︶
災 害 リス クは も ち ろ ん 地 震 以 外 に
もある。
きますし、
工 場の爆 発 火 災やバイオテロ
最前線の設備を
有効活用させるために
な どの災 害 についても 常 に視 野 に置い
﹁地 震 と 津 波 では 医 療 内 容 は 違って
重 要 な 要 素 が あ る 。広 域 医 療 搬 送 だ 。
災 害 時 の 救 命 医 療 で は も う ひ とつ
て お か な け れ ば な り ま せ ん。災 害 の種
同 センターは 立 川 防 災 基 地の一角に
なときもモバイルダートはきっと役 立っ
も院 内に入れることはできません。そん
二 次 災 害 を 避 けるた め 重 傷 者であって
入れることができない場 合もあります。
あ り、その隣 接 地 には 内 閣 府の分 室 が
治療設備には限りがある。広域搬送シス
ある。仮に首 都 圏 直 下 型の地 震 が 発 生
てくれるはずです﹂︵高里副院長︶
仮に細 菌による 感 染 症 が 発 生 し た ら、
し た 場 合 、救 命 のた めに一刻 も 早 い 治
テムがそこをカバーする。
まっても、
重症患者を収容できるベッド数、 類 によっては、病 院 施 設 内 に 被 災 者 を
たとえ優れた医 療 チームが被 災 地に集
1976年東京医科歯科大学医学部卒業。81年米国立衛生研究所勤務、85年国立立川病院脳
神経外科医長などを経て、2008年より現職。
東京医科歯科大学脳神経外科臨床教授も兼務。
http://www.hosp.go.jp/ tdmc/
そのDMATにも、
さらに専門的知見
通の理解です﹂︵高里副院長︶
ろに 全 体 の統 率 は ない。これは 世 界 共
を割 くことができる。
け る。
このシステムによ り、﹁ 前 線 ﹂であ
高里 良男(たかさと よしお)
独立行政法人国立病院機構災害医療センター副院長
るとは限 りません。
コマンドがないとこ
指 揮 命 令 系 統は軍 隊さながらだ。
たず、
現地へ向けてヘリや自動車で急行。
通 常の医 療 行 為に加え、 時 間いつでも
48
援する。脳外科医である高里副院長自身
48
同センターは、日本の災害医療のリー
う唇をかみしめる。災害医療センターの
年 当 時、広 域 災 害に対 応 する 体 制
中央放射線部の大棒秀一技師長は「広域災害時、屋外の救護
所で撮影を行えることは非常に有効です。災害時には多数
の患者さんで病院が混雑するため、MobileDaRtを活用す
るなどして、トリアージを行えば、救命率も非常に高くなり
ます。また撮影後すぐ目の前で画像を見て判断が行える点
が素晴らしい」
と期待をよせる。
発足は1995年の7 月。阪神淡路大震
二を争う。
いる。その技 術レベル、実 績 も、世 界で一、 時 間 挟 ま れ、救 出 さ れたにも か か わ ら
の災 害 拠 点 病 院の中 核 的 機 能 を 担って
2009年9月4日に行われた災害訓練の様子。
撮影用テントに
持ち込まれた島津製作所のMobileDaRt Evolutionでデモ
撮影を行い、
画像を別の診断用テントに転送し診断する訓練
が繰り返し行われた。
(X線による実際の撮影は行われていません)
光 景はいまも目に焼き付いています﹂と ﹁問 題は最 初 の
﹁も し あのと き 今のよ う な 災 害 医 療
48
災発生の半年後のことだ。
95
9
vol.22
vol.22
10
24
(独)
国立病院機構 災害医療センター
災害医療の司令塔
一人でも多く救うために
医療における「需要」と
「供給」のバランスが圧倒的に崩れる災害時。
そのとき、
災害医療センターは、一人でも多くの命を救うための司令塔となる。
LESSON
試験機は、
産業にとっての羅針盤。
試験機の発展がなければ、
産業の発展はなかったのかもしれない⋮
表舞台で活躍する役者が商品ならば、
舞 台 裏 で 役 者 を 支 え る の が 、試 験 機 だ 。
試験機は役者のように表舞台に出て皆から賞賛されることはないが、
私たちが不安のない安全な生活を送れるのは、
黙々と仕事を続ける試験機の活躍があってこそのことである。
始まりは、
500年前のダ・ヴィンチ?
れ く ら い の 強 さ・硬 さ・弾 力 性 が あ る
やコンクリートなどの素材自体に、
ど
とも古くからある材料試験機とは、
鉄
件のなかで、
素材がどう変化するのか
地球や宇宙のさまざまな気象環境条
高 温・高 圧 の 水 の 中、低 温、真 空 な ど、
じ る・ぶ つ け る、と い っ た 方 法 で 調 べ 材料試験については、今からおよそ
を調べるものである。
る試験機だ。2つ目の環境試験機とは、 5 0 0 年 前、ル ネ ッ サ ン ス 期 に 芸 術
の か を、伸 ば す・圧 縮 す る・曲 げ る・ね
試験機と環境試験機に分けられる。
もっ
試験機のジャンルは大別して、
材料
な っ た。そ し て、昭 和
年 代 に は、試
での差別化を図った画期的な製品と
空 管︶を 使 う こ と で、海 外 製 品 と 精 度
催 し た。R E H は 動 力 計 に 電 子 管︵真
見 本 市 会 館 で﹁新 し い 試 験 機 展﹂を 開
になったのである。
近代日本産業の歴史は
や科学の分野で活躍したレオナルド・
ダ・ヴィ ン チ︵1 4 5 2∼1 5 1 9︶
が 始 め た と さ れ て い る。ダ・ヴィ ン チ
が 水 の 汲 み 上 げ ポ ン プ や ク レ ー ン、
試験機の歴史
ていった。当初は輸入に頼っていた試
以上により材料の信頼性が求められ
密 機 械、家 庭 用 電 気 製 品 な ど、今 ま で
展 と と も に 試 験 機 の 必 要 性 が 高 ま っ 高度成長期には、急速に発展する精
験機を海外に輸出するようになって
戦車やヘリコプターなど数多くの機
創的な手作りの試験装置を用いて鉄
年 代 に な り、初 め て
械の設計スケッチを書き残している
線の引張強度を調べたスケッチが残
験 機 だ が、明 治
いくのである。
されている。
こ と は 周 知 の 事 実 だ が そ の 中 に、独 日本では、明治になって製造業の発
40
見えたが、その歴史を引き継ぐものは
する貴重な考え方は、継続されるかに
も行っている。これらの材料試験に関
げ強さや柱の圧縮強さに関する実験
断強度を求めるもので、梁︵はり︶の曲
中に砂を入れ、その重さから鉄線の破
鉄線が破断するまで、砂受けカゴの
もに、生産が増えた。
らで、昭和初期の軍需産業の拡大とと
次世界大戦中の大正時代に入ってか
な国産試験機の製造をするのは、第一
かし、日本の試験機メーカーが本格的
試験機が生産されるようになった。し
国産のセメント・コンクリートの強度
ようになったのである。
で、か つ 省 力 化・自 動 化 が 求 め ら れ る
される対象物も多様化し、より短時間
に な っ た。そ の た め、材 料 試 験 で 測 定
久性・信頼性の評価も注目されるよう
開発や改良、さらには部品や製品の耐
評価だけには留まらず、新たな素材の
る よ う に な っ た。ま た、材 料 の 信 頼 性
年 ご ろ か ら 浮 揚 を 開 始 す 試験機の歴史は、産業の基盤となっ
試 験 機、圧 縮 試 験 機 と そ れ ら の 試 験
彼 が 設 計 製 作 し た 引 張 試 験 機、曲 げ
︵1 6 9 2∼1 7 6 1︶の 著 書 に は、
に出版されたミュッセンブルーク
産業革命の勃興期の1729年
験機製造業界も日本産業の復活とと
なる技術やノウハウを残していく。試
技術者が来日し、現在の産業の基礎と
いくことになる。アメリカから多くの
このころからで、徐々に市民権を得て
る。試験機が社会から認知されるのも
施 さ れ て い る 。こ れ か ら も 、時 代 の 変
どの業界で試験機を使った評価が実
気 電 子 、自 動 車 部 品 を は じ め 、ほ と ん
ク へ と 変 遷 し て い っ た 。現 在 で は 、電
始 ま り 、複 合 材 料 、ゴ ム 、プ ラ ス チ ッ
た 鉄 鋼 、金 属 、建 築 部 材 の 材 料 試 験 に
気が昭和
方 法 が 記 載 さ れ て い る。実 際 に、彼 の
大 を は じ め る。そ れ ま で 試 験 機 の 製
ばかりだ。
の基盤を支える試験機の役割は増す
新 た な 産 業 の 発 展 の 中 で 、物 づ く り
化 に と も な い 生 ま れ る 技 術 や 製 品、
年 代 以 降、日 本 経 済 は 急 拡
造 は、欧 米 の 試 験 機 を モ デ ル に し て
れ た と い う。 世紀半ばには鉄の生
産 量 も 飛 躍 的 に 増 大 し、蒸 気 機 関 車、
試 験 機︵R E H︶を 開 発 し、大 阪 国 際
して活躍を続けていく。
送るために、試験機は産業の羅針盤と
日 本 で 生 産 さ れ た も の だ っ た が、昭 世界中の人々が安心、安全な生活を
年に島津製作所が電子管式万能
和
果 は、当 時 の 多 く の 技 術 者 に 利 用 さ 昭 和
もに発展していった。
た。
イ ギ リ ス の 産 業 革 命 ま で 現 れ な か っ 戦後、混乱をきわめた日本社会の景
40
考案した試験方法とその材料試験結
25
鉄道建設に関連して材料試験の重要
30
性 が 高 ま り、産 業 の 発 展 に と も な う
材料試験の必要性が認知されるよう
19
精密万能試験機オートグラフ
油圧サーボ式強度試験機
ダイナミック超微小硬度計
【試験機による評価対象物】 島津製作所の試験機は、様々なジャンルのあら
ゆる素材が評価対象となる。
金属・機械部品や構造物/精密部品/電気・電
子部品/自動車部品/ゴム/プラスチック/
セラミックス/建築・土木資材/繊維・織物/
医薬品/化粧品/食品など
http://www.shimadzu.co.jp/test/
vol.22 11
vol.22
12
34
温故
知新
トンの柱
そびえ立つビルのような装置
長さ約 メートル、重量約
さまざまな揺れを再 現できる多 入 力 振
構 造 物 試 験 セ ンター だ。他 にも 地 震の
だった 安 達 教 授 が、世 界 最 大 級の装 置
洋 建 築工 学 科の安 達 洋 教 授 。当 時 助 手
津 製 作 所 製の大 型 装 置が導 入されてい
り、どんな装置を導入するかの議論のな この装 置には、
日 本のみならず世 界の
る。大学としては最大規模の施設だ。
構造物の安全性を高めるという誇るべき
﹁センター内部の諸施設の設置にあた
仕事がある。ダムや橋りょう、高速道路、
えられるほどだ。
コンクリート柱の上 面
か、他にも導 入されている身 近な設 備で
にた どり 着いて一瞬 動 きを 止 めた 耐 圧
はなく、自分たちの研究に本当に必要な
耐 圧 盤を取り付 けた鋼 鉄の床をとり囲
リー ト 柱に力 を 加 えていく。数 秒の後、
盤は、なおも手を緩めることなくコンク
コンクリ ー ト 柱 は 建 物 を ふる わ せ、轟
高 層 ビルな どに使 われる部 材 や数 分の
地下3 階に相当する大型構造物試験機
があり、まるで、むき出しのエレベーター
ものを導入したいと主張しました﹂
年は稼働させたい
している。強い力、大きなサイズが測れる
が進んでおり、そのぶん部材の強度も増
﹁建築物はますます高層化、大空間化
うことはない。
むしろ、
た大 型 構 造 物 試 験が必 要なくなるとい
ンが可 能になったとはいえ、実 物 を 用い
て、
コンピュータ上で精細なシミュレーショ
こともある。
近年のIT技術の進歩によっ
ために、大型構造物試験機が用いられる
化がどれくらい進んでいるかを見極める
設 計・建 設 時 以 外にも、部 材の経 年 劣
あと
池靖彦 技手はこう語る。
く管 理 された 同 センターをまとめる菊
1の縮 小モデルが持 ち込まれ、
つぶされ
音とともに中心からくだけ散った。
ア ラ ー ムの音 がこ だ ま し、旋 回 灯 が
壁 を 黄 色 に 染 める と、耐 圧 盤 が ゆっく この大 掛かりな装 置があるのは、大 型
強度を試されてきた。
ここで得られたデー
たり、引っ張られたり、曲げられたりして、
タは、より安 心・安 全な構 造 物の設 計と
施工に確実に生かされている。
同じよ うに構 造 物を対 象とした試 験
機はいくつか存 在 するが、縦 型で最 大
メガニュートン
︵約3000トン︶もの圧
力を加えられるだけでなく
﹁引張﹂﹁曲げ﹂
まで載 荷 が 可 能 な 装 置 は、大 学 として
は 唯一で、国 内 で は 後 に︵独︶土 木 研 究
所に導 入されたものしかない。
いずれも
島 津 製 だ。
﹁そのころ、ビルなどの耐震壁をそのま
まのサイズでテストできるところは、あ
りませんでした。
この装 置が導 入された
とき私はまだ学生でしたが、夢のような
試験機のニーズは、
さらに高まっています﹂
︵中西教授︶
という。
されたのは1975年 。建 築 基 準 法が大
大 型 構 造 物 試 験 機 が 同 学 部に導 入
年 を 要 し た 。で き あ がった 試 験 機 は 分
ちろん 経 験 はな く、開 発には 足 掛 け 3
作 所にとっても、
これほ どのサイズはも
数 々の試 験 機を開 発してきた島 津 製
入 れている。
メンテナンスを 担 当 するの
得られない。
試験機も自ずとそれに見合っ それだけに、同大では維持管理に力を
幅に改 正 され、超 高 層 ビルが 続 々 と 建
た大型サイズが求められた。
設 されているさなかのことだ。ビルに限
解 して運 ばれたが、100 ト ンの台 座 、
算 を 何 度 も 繰 り 返 し、建 設に移 る 前に
難 の 技 だった 。3 日 間 も か けて お ご そ
ベッド タウンを 抜 けて 輸 送 するのは 至
%。
その精度の高さが信頼
ですが、今の日 本の交 通・住 宅 事 情では、 ある試験結果となり、社会に還元されて
を上回る±
﹁法令にそった検定では、
許容値±1%
できている。驚くべきことです﹂︵安達教授︶
全管理も図られて、
いつでも正しく計測
言われても仕方のない年。
にもかかわらず
﹁導 入から
年た ち、本 来なら寿 命と
あと 年は稼働させたい﹂
と意気込む。
は、﹁大事に使われているお客様のために、
は島津試験機サービス。担当の伊東健一
ら ず 構 造 物 が 造 られる 際には、安 全 性
は、模 型 を 作って、幾 度となく強 度 試 験
かに運 ばれたという。
い衝 撃 を 受 けたときにどのよ うな 挙 動
年の月 日 を 感 じさせないほ ど美 し
の装置は大変貴重な存在となっています﹂
定年は、
もうしばらく伸びそうだ。
でに引退している。だが、同大の試験機の
能でしょう。そういう意 味でもこれほど 後に作 られた大 型 試 験 機の多 くがす
います﹂︵菊池技手︶
当 時と同 じよ うに運 搬 することは不 可
﹁この装 置の製 造ができることも貴 重
を繰り返 す。だが、模 型はあくまで模 型
20
話だと胸躍らせたものです﹂
20
長さ メートルの柱など巨 大な部 品を 、 ここまで大きな故障もなく、徹底した安
大きくなければ確かめられない
装置の巨大な心臓部。35年もの年月をまったく感じさせないほど美しい。
を示すかは、類推できない場合も多い。
であ り、実 際の構 造 物 が 地 震 な どの強
35
0.5
22
安 達 教 授 と と もに、
この試 験 機 で 構
安達 洋(写真中央)
日本大学理工学部海洋建築工学科 教授 中西 三和(写真右)
日本大学理工学部大型構造物試験センター 技手 菊池 靖彦(写真左)
造物の研究を行う中西三和教授は、熱っ
ぽ く 語る 。
日本大学理工学部海洋建築工学科 教授
と、当 時 を 振 り 返 るのは 理 工 学 部 海
のような威容で見る者を圧倒する。
大型構造物の安心・安全のために
りと台 座に向かって下 降を始める。台 座
国内外から試験の申し込みが絶えることがないという。
の上に試 験 材 料 として据 え られている
テストされ、安全性が高められてきた。製造から35年を経て今なお現役。
導 入 時を熱く語った。
大型構造物試験機
(縦型)がある。多くのビルや橋が建設前にここで強度を
動試験装置や構造物疲労試験機など島
日本大学理工学部には日本一の、世界でも最大級の30MN(メガニュートン)
のは短いコンクリートの柱。
高さ約1メー
都市の
耐力測定機
む 。日 本 大 学 理工 学 部には、地 上 6 階 、
4 本が天 井を支 えるよ うにそそり立 ち、 ト ル、周 囲 は 大 人の両 腕でよ う や く 抱
30
日本一の大型構造物試験機が
支える大きな安心
を 確 保 するた め、設 計 者 は 理 論 上の計
30
解 決 法 は、
できれば 実 物 大の、あるい
大に近いサイ ズで実 験 することでしか は同 じモデル実 験でもできるだけ 実 物
35
vol.22 13
vol.22
14
22
高分子材料に安心を届ける
を支える厳しくも温かい審判である。
いようもない事実だ。
日本製品の信頼性
しかし、
大武氏の歯に衣着せない物言いが、
に、原 因 究 明の
﹁特 命﹂が 持 ち 込 ま れる
の名前はしばしば新聞などに登場する。
のだ。ペット ボ ト ルの暴 発 には じ ま り、
厳しい審判
や 気 体 だった ものを 人 間 が 短 時 間で無
﹁ゴムや プラスチックはもともと 液 体
自 動 車 事 故 や 新 幹 線の故 障、果ては 宇
的確な再発防止策につながったことは疑
理 矢 理 カ タチにし た もの。同 じ 高 分 子
宙ロケット が 墜 落 した 原 因 まで徹 底 し
事 故を起こした装 置や部 品などととも
でも自 然 界で長い年 月 をかけて作 られ
﹁当初はエンジンが爆発した、
と言われ そんな気 骨が、 年 前、ある大 発 見を
た検査により特定してきた。
プラスチックは腐る
前なんです﹂
るうるしなどとは違い、劣 化して当たり
ていた 事 故 も、その原 因 をた どっていく
導いた。プラスチックが
”腐る ことを 発
劣化はするものの、
セルロース
︵木材︶
など
︵財︶化 学 物 質 評 価 研 究 機 構 高 分 子
と異なり、
菌などの微生物によって食べら
見したのだ。
はいえバカにはできません。そこに力 や
れることはないとされてきた。
だが、
大武
ンの傷であったりしま す。数 ミ クロンと プラスチックは、
紫外線や酸化によって
熱が集中し劣化が進みやすい。その傷が
センター長は、
実家を取り壊した跡地で、
と、燃 料パイプにあったわ ずか数 ミ クロ
同センターは高 分 子 化 合 物の高 精 度
製造中にできた傷なのか、保管中に生じ
技 術 センターの大 武 義 人 センター 長は
な検査技術を持つことで知られ、国内外
た傷なのか、それとも経年劣化によるも
年間地中に埋まっていたポリ袋がぼろ
子化合物とは非常に多くの原子が結合し
のなのか、厳 正に判 断して提 示 するのが
によっては100万を超えるものもある
︵炭
いたために、検 査 書 類をはさんで企 業の
密度ポリエチレン。
これを見て大武センター
材 料は、汎 用 プラスチックを代 表 する低
ぼろになっているのを見つけた。
ポリ袋の
んだポリエチレンを採 取しては、電 子 顕
ることを確信。ゴミ捨て場から分解が進
重大な事故が起こったとき、
同センター
酸化劣化が進みやすいのだ。
大武センター
う 現 象 が ある。銅 と一緒にしてお くと、
役 買った。プラスチックには﹁銅 害﹂とい
解 明には島 津 製 作 所の検 査 装 置 も一
担当者らと衝突したこともあるという。
成 形でき、
コストも圧 倒 的に安いことか
のは戦 後まもなくだが、どんな形にでも
日 本にプラスチック類 が 持 ち 込 ま れた
機 、医 療 器 具 も プラスチックだ らけ だ。
長はプラスチックを分解する土壌菌があ
長はポリエチレンの分 解 現 象に銅 が 関
クなしで我々の生活は成り立たない。
ら、爆発的に普及した。
もはやプラスチッ
ポロポロと 崩 れ 始 め た りは し ないのだ
進 ん だ ポ リエチレンの表 面に付 着 した し か し あ る 日 突 然 、テ レビや 電 話 が
﹁プラスチックと一口にいっても、
組成は
酵 素のな かに銅の元 素 が 含 ま れている
さまざまです。劣 化を防 ぐためにいろい
リエチレンそのものを 微 生 物 が 食べる
で調
なる。水 分があると微 生 物は寄ってくる。 線マイ クロアナ ライ ザ︵ E P M A ︶
ろな研究がなされ、
工夫が積み重ねられ
こと は ないが、酸 化 劣 化 す る と 分 子 構
リエチレンからは銅が検 出された 。
べた 。案の定 、短 期 間で分 解の進 ん だ ポ
てもいます。
たとえば排 水 管などに使わ
ろうか。
子 を 低 分 子 に 分 解 し、食 べら れる サイ
そして微 生 物は自 ら酵 素を出して高 分
さ らにこの発 見 を もとに工 事 用の遮
ズにしてしま うのだ 。
の手 間を省いたのだ。
レンのように劣 化しない。微 生 物は塩 素
が大の苦手ですから﹂︵大武センター長︶
いるレコー ド 盤︵塩 化 ビニール製︶が 文
さそうだが、それでも無理矢理カタチに
かに低コストで作れるとあって、
世界中か
したものであることには変 わりない。現
字 通 り 肥 やしになってしま う 危 険 はな
ろに、僕らだけが分解すると主張したも
スチックの置 物は表 面にひびが入ってい
たりもする。
﹁プラスチックの劣化を避けるなら、
ま
囲 まれている。携 帯 電 話、
パソコン、ボー
気 がつけば、現 代 人はプラスチックに
すね﹂︵大武センター長︶
拭 き取って、冷 暗 所に置いてお くことで
物を寄せ付 けやすい皮 脂や水 分をよく
ず 日 光 を 遮 断 すること。そ れか ら 微 生
ルペン、ペット ボ ト ル︱ 。自 動 車 や 飛 行
家庭の材料化学
大武センター長は白い歯を見せる。
のだから、
えらい騒ぎになってしまって﹂
と、 に陽の当たるところに置いてあったプラ
﹁分解しないのが常識とされていたとこ
ら大きな反響を呼ぶこととなった。
生分解性プラスチックを用いるより、
はる 長年押し入れに入れっぱなしになって
環境負荷が少ないと話題になっていた
すが、長い間 埋 設 されていてもポリエチ
れるプラスチック管は塩化ビニール製で
10
る よ うに設 計 し、工 事 後のシー ト 回 収
水 シー ト も 開 発 し た 。約
年で 分 解 す
か ど う か を 島 津 製 作 所 の高 性 能 電 子
与 していないかについても調 査 。分 解 が
ビニール袋の表面に小さな傷があるとそこから破れやすい
が、上下左右にひっぱってのばしてやると、傷の谷が目立
たなくなってかえって強度が増す、
と大武センター長。
造 に変 化 が 起こり、水 を 吸 着 し や す く
も ち ろ んメ カニ ズム も 解 明 し た。ポ
を発見したのだ。
微 鏡やさまざまな検 査 装 置で観 察を続
僕らの仕事です﹂︵大武センター長︶
てできたもので、
分子量で1万以上、
もの
から絶大な信頼が寄せられている。高分
率 直 だ。
11
素原子ひとつの質量は ︶
。
ゴムやプラス 結果が関係者の当初の予想と異なって
30
けた。
そして、
そこに微生物の姿と食い痕
チックは代表的な高分子化合物だ。
12
財団法人化学物質評価研究機構 理事
高分子技術センター長 東京事業所 高分子技術部長 工学博士
1972年、
国立小山工業高等専門学校工業化学科卒業後、
82年、
財団法人化学品検査協
会(現 財団法人化学物質評価研究機構)
に入会。2002年、高分子技術センター長に就
任。 04年からは理事も兼任。09年からは国立長岡技術科学大学客員教授も務める。
著書に
『ゴム・プラスチック材料のトラブルと対策』
(日刊工業新聞社)
などがある。
vol.22 15
vol.22
16
よしと)
大武義人(おおたけ
現代社会のあらゆる場所で使われるゴムやプラスチック。これら高分子材料の発展を、
陰から支えてきた機関がある。
その活動の原動力は、
高い技術とゆるがぬ強い意志だった。
電子線マイクロアナライザ
(EPMA-1720シリーズ)
。
試料に電子線を照射し、
発生するX線も波長から構成元素を分析
する装置で、
試料のミクロン領域を高感度で元素分析ができる。
時 事 の 科 学 ❸
原料の安定供給は実現できるか
リチウムイオン電池
次世代エネルギー実用化のカギ
今、リチウムイオン電池に世界中から
熱い視線が注がれています。
有効活用するうえでも、高性能なリチウ
クリーンエネルギーから生まれる電気を
100倍のリチウムを必 要とし、もし現
ムイオン電 池は、ノートパソコン用の約
時点での話。自動車に搭載されるリチウ
コンの充 電 池 としての役 割 が 主 体の現
合 う 海 水 リチウム が、市 場 を 賑 わ す か
ければ数年のう ちにも、
コスト的にも見
ま す。各 国の激 しい開 発 競 争により、早
事 実 上 リチウムは無 尽 蔵の資 源となり
中国
3,000
540,000
もしれません。
ムイオン電池はキーとなります。需要を
億 台の自 動 車が
車に置き換わるとしたら、たちまち現在
すべてリチウムイオン電 池の電 気 自 動
在 地 球 上に存 在 する
超える電力が発生した際、
一時的に蓄電
電池から電力を供給することで、ムダを
し、太陽が沈んだ夜間や風のない日は充
抑えて、安定した電力供給を実現できま
携帯電話やノートパソコンの充電池と
して、
もっとも多く使われているのがリチ
す。
の石油同様、枯渇の不安と背中合わせの
ウムイオン電池。他の充電池に比べ、同じ
30日発行)の資料をもとにジェトロ・サンティアゴ事務所が2008年3月に作成
希少資源“ となってしまいます。
リチウム を 抽 出 する 方 法です。海 水 中
そこで注 目されているのが、海 水から
出所 : 米国地質調査所(USGS)ミネラル・コモディティ・サマリーズ2008(2008年1月
サイズでも電気を多く蓄えられ、しかも
高騰する原料価格
※ 2 : 米国における小規模生産量除く
高い電圧を発生させることができること
から、1991年の登 場 以 来、生 産 量は
3,000,000
には 約 2300億 ト ンものリ チ ウム が
増大の一途をたどっています 。
9,400
開 発 競 争が激 化 する電 気 自 動 車やハ もっとも、問 題がないわけではありま
チリ
溶 けていると推 測 されており、日 本 、韓
180,000
国などで効 率よく海 水をろ過 する技 術
710
せん。なかでも大 きな課 題は、原 料であ
カナダ
イブリッド自動車にとっても重要な部品
190,000
開 発が進 められていま す。ウユニ塩 湖の
240
在 確 認されているリチウムの埋 蔵 量は、
ブラジル
るリチウムの供 給が安 定しないこと。現
−
で、快適な走行を実現する軽くて大容量
−
のリチウムイオン電 池の開 発に向けて、
ボリビア
リチウム 濃 度 2830P P Mに対 し 海
160,000
1100万トンといわれ、主に
﹁炭酸リチ
5,500
多くの研究者がしのぎを削っています。
オーストラリア ※e
水は0・17P P Mと、はるかに濃 度は
na
薄いものの、抽 出 技 術 が確 立 されれば、
3,000
ウム﹂として、塩 湖や塩 田に多 く含 まれ
アルゼンチン ※e
さらに、太陽光発電や風力発電などの
38,000
不安を払しょくできない地域であること
非公表
ていま す。その多 くが南 米に偏 在 。政 情
(単位:含有リチウム換算:トン)
に加え、
もっとも埋蔵量が多いとされるボ
na
トルという厳しい自然条件のため、進ん
2,200
10
米国
リビアのウユニ塩湖は、標高3700メー
■世界の国別リチウム鉱生産・確認埋蔵量
(2007年)
資源問題解決に海水リチウムが期待されている
Copyright ©2008 JETRO. All rights reserved.
で生 産に参 入しよ うとする企 業が少な
25,000 ※2
いのが現 状です。中 国でも近 年 、大 規 模
年でリチウ
世界合計
4,100,000
600
23,000
ジンバブエ
な生産が始まりましたが、まったく生産
が需 要に追いつかず、
この
ムの価格は 倍以上に高騰しています。
海水はリチウムの宝庫
れば今後440年間は生産することがで
は推計2万5000トン。
このペースであ
きま す。しかし2万5000ト ンという
数字は、あくまで携帯電話やノートパソ
e : 推定
※
na
ロシア
320
ポルトガル
10
確認可採埋蔵量
※e
2007年
国 名
10
2007年の世界のリチウムの生産量
原料となるリチウム (撮影協力:上海弘塩貿易有限公司)
vol.22 17
2製品がグッドデザイン賞と、
ロングライフデザイン賞を受賞
トロイダル回折格子が
超モノづくり部品大賞・
機械部品賞を受賞
キャピラリガスクロマトグラフ
「GC-2010 Plus」が
十大新製品賞を受賞
モノづくり推進会議と日刊工業新聞社が
共催する
「超モノづくり部品大賞」の
「超モノ
づくり部品大賞・機械部品賞」にトロイダル
回折格子が選ばれました。同製品は、分光機
器の小型・高性能化、省エネルギー化などを
可能にする製品として高く評価されました。
日刊工業新聞社主催の年十大新
製 品 賞に高 性 能キャピラリガスクロマトグ
ラフ($1MVTが選ばれました。同製
品は、当 社のガスクロマトグラフ技 術を結
集した製 品であり、検 出 感 度、分 析 効 率、
分析精度いずれも世界トップクラスを実現
しています。今 回、ユーザーの高い評 価を
いただいての受賞となりました。
ʢʣ
▼ デバイス部
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQQSPEVDUT
PQUQSPEVDUTHSBUJOHUSHIUNM
▼ 分析計測事業部
˝IUUQXXXBOTIJNBE[VDPKQ
グッドデザイン賞を原子吸光分光光度計
""シリーズが受賞しました。また、10年
以上にわたってデザインが変わることなく販売
されている商品の中から、
ユーザーなどの推薦
で選ばれるロングライフデザイン賞をエネル
ギー分散型蛍光X線分析装置EDXシリーズ
ʢ&%9&%9)4)4ʣ
が、受賞
しました。
▼ 分析計測事業部
˝IUUQXXXBOTIJNBE[VDPKQ
NEWS & TOPICS from SHIMADZU 2010
エネルギー分散型蛍光X線分析装置
EDX-GPの取扱説明書が
日本マニュアルコンテストで入賞
テクニカルコミュニケーター協会主催の
「日本マニュアルコンテスト2009」
で、
エネ
ルギー分散型蛍光X線分析装置&%9(Pの
簡単操作ガイドと取扱説明書操作編が、部
門優良賞などを受賞しました。ページ数も文
字数も少なく、
イラストや操作画面などで視覚
的に分かりやすい構成が高く評価されました。
▼ 分析計測事業部
˝IUUQXXXBOTIJNBE[VDPKQ
18
vol.22
ヨーロッパから各国の代表が来社
10月、
ヨーロッパの政府要人が次々と来社
されました。8日にはスイスのドリス・ロイトハ
ルト副大統領。25日にはオランダのヤン・ペー
ター・バルケネンデ首相が来社され、中本社
長による事業紹介の後、
メディカルセンター
などを見学されました。バルケネンデ首相か
らは様々な質問があり、双方で活発な質疑
応答が行われました。
メディカルセンター前でのバルケネンデ首相
第回
(平成年度)島津賞
電気通信大学 量子・物質工学専攻
特任教授 小林孝嘉氏が受賞
財団法人島津科学技術振興財団(理事
長岡本道雄)主催の、第29回島津賞が電気
通信大学特任教授の小林孝嘉教授に贈ら
れました。小林氏は、極限的時間分解分光法
を可能とし、分子振動や化学反応に伴う分子
の変化をGT単位で捉え、
複雑な分子・高分子・
生体高分子でも測定に成功し、
「遷移状態
分光法」
を確立しました。
▼ 財団法人島津科学技術振興財団
˝5FM
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQTTG
呼び出しシステムで
診療待ちのイライラを解消
無線LAN呼出受信機搭載の
MERSYS-PSを納入
新病棟がオープンした東京都の日赤医療
センターと、多摩総合医療センターに、島津エ
ス・ディー
(株)
の再来受付機
「.&34:414」
が採用されました。診療受付票と同時に無線
LAN方式の患者呼出受信機が自動的に貸し
出されます。
この装置の採用により、院内の自
由な場所で診察までの時間を過ごすことがで
きることから、患者様への満足度向上につな
がると期待されています。
診療所での「使いやすい」
を
一層向上させた電子カルテシステム
4JN$-*/*$5を発売
直感的な操作でよりスムーズな業務が行
える無床診療所向け統合型電子カルテシス
テム
「SimCLINIC T3」
を発売しました。紙カ
ルテのイメージで診察時に必要な情報を一
画面に入力・確認することができるこの製品は、
厚生労働省のガイドラインにより安全化され
たインターネット回線を利用して、端末から診
療報酬のオンライン請求が可能です。
また、
リ
モートメンテナンスの体制を整えており、全国
均一に迅速なサービスを提供します。
ʢʣ
医療現場のニーズに柔軟に対応する
デジタル式回診用X線撮影装置
.PCJMF%B3U&WPMVUJPOを発売
搭載する検出器の種類と枚数(大視野
またはコンパクトサイズを搭載した1パネル
タイプと、両方搭載の2パネルタイプ)
を選
択できるデジタル式 回 診 用X線 撮 影 装 置
「.PCJMF%B3U&WPMVUJPO(モバイルダート
エボリューション)」
を発売しました。1台で成
人の撮影から新生児の撮影まで用いること
ができ、X 線 撮 影をより
スムーズに行うことが可
能です。
● 本誌p9∼10でも
紹介しています。
ボタン操作一つで校正が行える
校正分銅内蔵タイプ
電子上皿天びんAmidia TW-N、
TWC-Nシリーズを発売
世界最高クラスの.1B耐圧により
分析時間をに短縮
超高速液体クロマトグラフ
Nexeraを発売
省エネ対応製品のラインアップ強化
プロジェクトを開始
ガスクロマトグラフなど主要製品の
消費電力大幅低減を計画
TW-Nシリーズは、従来の機能・特長をそ
世界最高クラス.1Bのシステム耐圧に
より分析時間を従来の以下に短縮し、
分離能を3倍に向上できる超高速液体クロ
マトグラフ
「Nexera(ネクセラ)」
を世界同時
発売しました。医薬品中不純物の超高感度
分析用オンライン自動濃縮システムやライフ
サイエンス分野のプロテオーム/メタボローム
解析用超高分離多次元分離システムなど多
彩なシステムの構築が可能です。
ʢʣ
当社は、水質や排ガスなどの環境計測
機器や太陽電池の製造装置など、環境負
荷低減に貢献する様々な機器を提供して
います。今後は機器そのものの消費電力を
さらに抑えた省エネ対応製品を順次開発す
るための「4BWFUIF&OFSHZプロジェクト」
を立ち上げ、
これからの低炭素社会に直接
的に貢献する製品ラインアップの強化を図
ります。プロジェクトでは、高い省エネ効果
が見込める主要製品の新規開発において
ˋ以上の消費電力削減を目指します。
のまま継承しながら校正用分銅を内蔵する
ことにより、天びんの正確さを保つために必
要な校正をキー操作ひとつでいつでも簡単
に行えるようにしたものです。
また、校正分銅
内蔵の宝石市場向けカラット天びんとして
TWC-Nシリーズもラインアップ。
このクラス
では最 高の分 析 天びん並みの最 小 表 示
カラット
Hʣ
を
実現しました。
ʢʣ
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQOFXT
QSFTTIUNM
3月1日にオープンした多摩総合医療センター受付にて
▼ 島津エス・ディー株式会社
˝5FM
˝IUUQXXXTIJNBE[VTEDPKQ*ZPV
JZPVIUN
▼ 医用機器事業部
˝IUUQXXXNFETIJNBE[VDPKQ
▼ 医用機器事業部
˝IUUQXXXNFETIJNBE[VDPKQ
▼ 分析計測事業部
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQCBMBODF
NEWS & TOPICS from SHIMADZU 2010
計測機器や医療機器などの
光源に最適な
ローノイズ小型固体グリーンレーザー
モジュールを発売
光ノイズが少なく小型・軽量で、計測機器
などに組み込む光源として最適な、小型固
体グリーンレーザーのローノイズバージョン
「#&". ."5&-/」を発売しました。光ノ
イズ特性をˋʢ3.4ʣ以下まで抑制し、
高速スキャンや高速信号処理などを行う装
置の光源として使用することが可能です。
ʢʣ
▼ デバイス部
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQ
QSPEVDUTPQU
20
vol.22
光学系の操作、測定データの
演算および記録を自動化
デジタル精密分光計(.3%"を発売
測定精度と信頼性を高めた精密分光計
「カルニューデジタル精密分光計(.3%"」
を発 売しました。本 製 品は従 来 機 同 様、頂
角±1秒 以 下、屈 折 率±ʷ 以 下とい
▼ 分析計測事業部
˝IUUQXXXBOTIJNBE[VDPKQ
NEWS & TOPICS from SHIMADZU 2010
ONまでの幅広い波長領域で
光量分割が可能な
ポルカドットビームスプリッタを発売
う国内最高精度に加え、光学系の角度補
正と、頂角・屈折率の演算および測定デー
タの記録をパソコンで自動的に行うことが
可能です。
ʢʣ
多色光源の分割や分光器のセクターミラー
の置き換えなどに使用可能な「ポルカドット
ビームスプリッタ」
を発売しました。基板材質
に高品質な合成石英を採用することで、紫
外域から赤外域までの幅広い波長範囲での
使用を実現し、従来品に比べ、約5∼7倍の
波長領域(約∼ON)
での光量分
割が可能です。
ʢʣ
▼ デバイス部(カルニュー飯田事業所)
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQ
QSPEVDUTPQU
▼ デバイス部
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQ
QSPEVDUTPQU
1キットで2つの遺伝子型ノロウイルスを
同時検出
簡便・迅速・低コストな
ノロウイルス検出試薬キットを発売
検体からの遺伝子の抽出・精製なしに直
接遺伝子を増幅・検出できる島津独自のア
ンプダイレクト技術を用いたノロウイルス検
出 試 薬キットの改良新 製 品「ノロウイルス
G1&G2検 出 試 薬キット」
を発 売しました。
遺伝子型の異なる2つのグループのノロウイ
ルスを1つのキット
で検出できるよう
になり、簡 便 性・
迅速性の大幅な
改善と低コスト化
を実現しました。
▼ 分析計測事業部
˝IUUQXXXBOTIJNBE[VDPKQCJP
分子イメージング用画像化装置 第2弾
実験小動物用光イメージング装置
$MBJSWJWP015を発売
マウスやラットなどに投与した蛍光剤の体
内分 布・集 積を生きたまま深 部 観 察、多 方
向観察することが可能な実験小動物用光イ
メージング装置「$MBJSWJWP015」
(クレビボ・
オプト)
を発売しました。また、第弾として、実
験小動物用X線CT「$MBJSWJWP$5」
も開発
しました。
これらの製品はがん研究、脳機能
解析などの基礎研究や創薬研究における
有用なツールとして威力を発揮します。
▼ 分析計測事業部
˝IUUQXXXBOTIJNBE[VDPKQCJP
最適な精製用リガンドを迅速に
判定するアレイ解析システムを開発
抗体医薬品の精製プロセスに
迅速に対応
NEDO、島津製作所、産業技術総合研
究所、京都モノテック、
バイオインダストリー協
会は、医薬品用など、様々な抗体の特性に
応じた精製用リガンドを迅速に判定する
「タ
ンパク質アレイ解析システム」
を共同開発し
ました。多種類のタンパク質相互作用の非
標識同時検出が可能になり、実用的なスク
リーニング等にも利用できます。本成果は、
NEDO「新機能抗体創製技術開発プロジェ
クト」
の一環で、
このシステムを利用し、抗体
医薬品を安全・安価に提供するため、
精製プ
ロセスの高度化技術の確立を目指してプロ
ジェクトを進めています。
▼ 産学官・プロジェクト推進室 ˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQOFXT
QSFTTCIUNM
vol.22 19
●島津女子テニス部
今年度の主な戦績
【第回東北オープンテニス選手権大会】
シングルス優勝(伊藤)
ダブルス優勝(平・伊藤ペア)
【GSユアサ国際女子オープンテニス】
ダブルス準優勝(伊藤・森ペア)
【新潟国体】
優勝(伊藤、森)
【全日本テニス選手権】
ダブルス準優勝(平・伊藤ペア)
(写真)
【日本リーグ】
準優勝
(岡本プロ、
菅野プロ、
平・伊藤ペア)
テニス活動を通し地域社会に貢献
当社はスポーツを通して人々の健康に貢献したいという願いを込めて、島津全日本室内テニス
選手権大会への特別協賛、
ピンクリボンレディステニス大会マンモグラフィ寄贈プログラムへの
島根島津(株)の新棟が竣工
一貫生産体制と物流強化で
コストダウン・納期短縮を目指す
汎用医用機器を生産する島根島津(株)
ムは、国内外で開催される大会への出場だけでなく、
ジュニアテニス教室なども実施しています。
● 島津全日本室内テニス選手権大会
小学生から高校生を対象にした無料の島
津ジュニアテニス教室を毎年実施しています。
今回も会社代表テニス選手が指導にあたり、
参加者の技術に合わせたレッスンやゲーム
などを行いました。参加者からは「選手と打
てて楽しかった。また参加したい」
と感想が
寄せられました。
ʢʣ
国内では全日本テニス選手権大会に次ぐ
日本テニス協会主催の主要大会で、男子は
ATP Tour公認の国際大会です。今年も国
内外のトッププロが多数参加し、松岡修造
プロ、杉山愛プロによるテニスクリニックも開
催されました。ʢʙʣ
11月15日全日本テニス選手権で準優勝した平・伊藤ペア
服部会長と優勝した杉田祐一選手(三菱電機)
の新棟が完成。京都の商品倉庫と島根の
部品倉庫を新棟に統合し、島根で生産する
製品の部品や材料の保管と供給、各地への
配送を行います。既存工場棟内の機械加工
や板金加工などの生産設備も増強し、生産
コストの削減、納期短縮を図りました。
これに
より年間1億円以上の物流費の削減効果を
見込んでいます。
ʢʣ
(株)島津理化は経済産業省が主催する
社会人講師による小学校への出前授業に参
加しており、
日本の蓄電技術の生みの親であ
る島津グループの創業者、島津源蔵の話を
交えるなど「電気の利用」をテーマに授業を
行いました。島津理化は島津創業の教育用
理化学機器の製造販売を継承しつつ、
顕微鏡、
汎用分析計測機器、実験台などを取り扱い、
研究施設へも幅広く提案しています。
社製品の流量計の校正請負ビジネスへの
参入・事業拡大を目指し、島津製作所瀬田
事業所内のプラント向け流量計の実流校
正試験設備を改修・増設しました。この設備
では同時に3台の校正を行うことができ、作
業効率向上、時間短縮による量産対応が
可 能で、流 路
切替方式に
世界最大級
の回転式ダイ
バータを導入
するなど、校
正 性 能を向
上させています。
ʢʣ
▼ 島根島津株式会社
˝5FM
˝IUUQXXXTIJNBOFTIJNBE[VDPKQ
▼ 株式会社島津理化
˝
˝IUUQXXXTIJNBE[VSJLBDPKQ
▼ 島津システムソリューションズ株式会社
˝5FM
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQTTT
コンデンサへ電 気を溜め、
その電
気でNゲージを走らせる実 験 。
︻実 施 協 力 校︼東 京 都 中 野 区 立
大和小学校
● 第回島津ジュニアテニス教室
NEWS & TOPICS from SHIMADZU 2010
NEWS & TOPICS from SHIMADZU 2010
スポーツ誌「Number」にタイアップ記事を掲載
5月末まで当社のWebサイトにて本企画のコンテンツをご覧いただけます。
Vol.66 [1・2] (2009)
●詳しくはWEBをご覧下さい。
http://w w w.shimadzu.co.jp/products/
tec_news/index.html
流量計の実流試験設備を増設
流量計校正ビジネスを立ち上げへ
島津システムソリューションズ(株)
は他
協力など、
テニス振興を通じた社会貢献への取り組みを行っています。
また、当社女子テニスチー
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQBCPVUVTBQQSPBDINFDFOBUTQPSUTIUNM
「社会人講師活用型教育支援
プロジェクト」
(経済産業省委託事業)
で
小学校へ社会人講師を派遣
人と地球の健康のために科学技術で挑戦し続ける当社の姿勢を、
スポーツの世界で活躍
するトップアスリートの姿と重ね合わせる記事企画を、
スポーツ誌「スポーツ・グラフィックナ
ンバー」
とのタイアップで実施。3月18日号にはフェンシング太田雄貴選手が登場しました。
<読者のみなさまの声>
●島津について ◆貴社のように製品や技術情報の多さや
サポートがしっかりしているところは魅力だと思います。
(30
代男性)◆診断用X線撮影装置を使っています。他社にはな
い島津オリジナルのゴールドオプションにとても感激してい
ます(
。40代女性)◆本研究室ではMALDI TOF-MASSを使用
していますが、
大きなトラブルもないので大変助かっています。
また、
質問にもご丁寧に答えていただき、
毎回感謝しています。
小学生向き総合月刊誌
かがくとおはなし「おおきなポケット」
3月号に当社顕微鏡と撮影画像が登場
携帯サイトで安否確認機能付き
地震メール「震撰組(しんせんぐみ)
」
を
提供開始
「SSWソリューションマガジン」
配信開始
絵本で著名な福音館書店が発行する月刊
誌「おおきなポケット」3月号に当社の走査電
子顕微鏡SS-550と走査型プローブ顕微鏡
41.が登場。
「タンポポと1円玉が同じも
のからできているって、
ほんとうでしょうか?虫眼
鏡から顕微鏡、
電子顕微鏡などで拡大していく
と…
(WEBサイトより)
」
。原子について、
小学校
低学年でも理解できるよう絵本のような楽しい
絵と写真でわかりやすく紹介されています。
(株)島津ビジネスシステムズは、
自社の携
帯電話公式サイト「お天気☆JAPAN」で、
安否確認機能付地震メールサービス
「震撰組」
を提供しています。ユーザーが設定した地点
で指定規模の地震があった場合に、即時に
メールで通知するサービスで、
1有料会員に
つき4人まで無料で利用できます。またお互
いの安否情報を確認しあう機能もあり、大規
模震災に役
立ちます。
ʢʣ
島津サイエンス西日本(株)
は、分析機器
関連等の情報をより早く、多くのお客様に
お伝えすべく
「SSWソリューションマガジン」
の配信を開始しました。同社営業員が日常
の営業活動で実感したお奨め商品をご紹
介する「イチオシ商品」や「キャンペーン情報」、
「セミナー情報」をお届けします。また、
「お
役立ち情報」では用語集を、
コラム欄では
いろいろな虫の生態を紹介する「虫ムシコ
ロコロ」など、便利でお客様に楽しんでいた
だける情報もあります。
ʢʣ
(20代女性)
◆LC、LCMSの故障が少ない。
(30代男性)
●ぶーめらんについて ◆興味深かった。
ネットでも電子版
で読めるのは便利。
(20代男性)◆内容が濃く、
トレンドを押
さえた記事を載せているので、
いつも楽しみにしています。
(2
0代女性)◆『科学者の一分』が非常に興味深かった。WEB
サイトを学部生などに教え、反響が良く、勉強になったとの
▼ 島津サイエンス西日本株式会社
˝5FM
˝IUUQXXXTTXTIJNBE[VDPKQ
声が聞かれた。
(20代男性)◆本雑誌の内容は研究者のモ
チベーションを高め、
また、他の研究者の考え方や手法を知
ることができるので、
非常に楽しみにしています。
(30代男性)
<編集部より> 毎回、取材させていただくお客様にはド
ラマがあります。最先端のご研究をされている方、社会・
産業を創り支えておられる方、
どの取材も素晴らしい内容
です。今回ご登場いただいた日大様の大型試験機も、大き
さだけでなく何とも言えない存在感と美しさがあり圧巻で
● 巻末にプレゼントがあります。
した。35年間も大切にされ、先生方の素晴らしい研究人生
に今なおご一緒させていただいていることに感動しました。
(五十嵐、中田、長谷川)
22
vol.22
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQHPCFZPOE
福音館書店 IUUQXXXGVLVJOLBODPKQ
▼ 株式会社島津ビジネスシステムズ
˝5FM
˝IUUQXXXTIJNBE[VDPKQTCT
vol.22 21