Download MA2011-10
Transcript
自動車からの出火の可能性として考えられるもの、否定できないものは、前項に示 したような電気的短絡が車両内で発生したケースであり、この場合、その発生確率は 高くはないものの、特定の車両から出火して本件ケースのように延焼が続き大きな火 災事故となることが考えられる。この場合、短絡発生の原因としては、本件のように 保管倉内に在って水分の影響が考えにくい状況では、何らかの外的作用による配線部 の破壊、破損によって、配線間接触による短絡、配線から車体への漏電等が起こった ことが疑われる。 これについては、電気系統部品の材料・加工の不良、製造組み立てライン配索工程 での配線破損、コネクタ接続時の噛込み、製造後走行時に起こった何らかの電気系統 破損等の複数の原因を考えることはできるが、これまで当該車両と同型式車における 同様故障例はなく、また、製造工程についての調査、事故後の残存物からの調査等か らも、これらの異常例や原因例を強く推定させる事象はなかった。このため、本件の 自動車側の出火の原因については、これを特定することはできなかった。 - 65 -