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BIG-IP ® Local Traffic Manager: Implementations
バージ ョ ン 10.0.0
MAN-0293-00
製品バージ ョ ン
本マニ ュ アルは、 BIG-IP 製品フ ァ ミ リ のバージ ョ ン 10.0.0 に適用 さ れます。
利用規約
著作権
Copyright 2009, F5 Networks, Inc. All rights reserved.
F5 Networks, Inc. (F5) では、 本マ ニ ュ アルに記載 さ れてい る 情報を正確かつ信頼性の あ る も の
であ る と 考え てい ます。 ただ し 、 F5 は、 こ の情報の使用、 あ る いは こ の情報の使用か ら 生 じ る
第三者の特許ま たは他の権利の侵害に関 し ていかな る 責任 も 負い ません。 該当す る ユーザ ラ イ
セ ン ス に よ り 明確に規定 さ れ る 場合を除 き 、 F5 のすべての特許権、 著作権、 その他の知的財産
権の下、 明示的ま たは暗黙的な ラ イ セ ン ス を一切付与 し ません。 F5 は、 予告な し にいかな る 時
点で も 仕様を変更す る 権利を保有 し ます。
商標
F5、 F5 Networks、 F5 の ロ ゴ、 BIG-IP、 3-DNS、 Acopia、 Acopia Networks、 Application Accelerator、
Ask F5、 Application Security Manager、 ASM、 ARX、 Data Guard、 Enterprise Manager、 EM、 FirePass、
FreedomFabric、 Global Traffic Manager、 GTM、 iControl、 Intelligent Browser Referencing、 Internet
Control Architecture、IP Application Switch、iRules、Link Controller、LC、Local Traffic Manager、LTM、
Message Security Module、 MSM、 NetCelera、 OneConnect、 Packet Velocity、 SSL Accelerator、 SYN
Check、 Traffic Management Operating System、 TMOS、 TrafficShield、 Transparent Data Reduction、
uRoam、 VIPRION、 WANJet、 WebAccelerator、 お よ び ZoneRunner は、 米国お よ び他の国におけ
る F5 Networks, Inc. の商標ま たは登録商標で、F5 か ら 明示的な書面に よ る 同意を受けていない使
用は禁止 さ れてい ます。
特許権
本製品は米国特許番号 6,374,300; 6,473,802; 6,970,933; 7,051,126; 7,102,996; 7,146,354; 7,197,661;
7,206,282; 7,287,084 で保護 さ れてい ます。 そのほかの特許は申請中です。
輸出規制に関する通知
本製品は、 暗号化 ソ フ ト ウ ェ ア を含む場合が あ り ま す。 輸出管理法 (Export Administration Act)
に基づ き 、 本製品の米国外への輸出は、 米国政府か ら 違法行為 と みな さ れ る 可能性があ り ます。
無線周波数妨害に関する警告
本製品は Class A 製品です。 米国内の環境では、 本製品に よ っ て電波障害が発生す る 可能性があ
り ます。 その場合は適切な対処策が必要です。
FCC への準拠
本製品は、 FCC 規則の第 15 章に定め ら れてい る Class A デジ タ ルデバ イ ス に関す る 規制要件に
基づいて所定の試験を実施 し 、 その適合性が認定 さ れてい ます。 こ れ ら の制限は、 本製品が商用
環境で動作す る 際の有害な無線周波数妨害に対 し て適切な保護機能を提供す る こ と を目的 と し
てい ます。 こ のユニ ッ ト は、 無線周波数エネルギーを発生お よ び使用 し 、 場合に よ っ ては放射す
る 可能性があ り ます。 そのため、 取扱説明書に従っ た設置や使用を行わない場合、 無線通信に対
し て有害な妨害を生 じ る こ と があ り ます。住宅地域で本製品を使用す る と 無線周波妨害が発生す
る 可能性があ り ます。 その場合、 ユーザは妨害状態を回避す る ために必要な手段を講 じ る 必要が
あ り ます。
製造元か ら の明示的な承認を受けずに本製品に変更を加え た場合、 FCC 規則の第 15 章に基づい
て本製品を操作す る ユーザの権限が無効にな る こ と があ り ます。
カ ナダ国内の規定に対する準拠
こ の Class A デジ タ ル機器は、 カナダの ICES-003 に準拠 し てい ます。
規格準拠
本製品は、 製造時点で、 情報テ ク ノ ロ ジ製品に適用可能な IEC、 European Union、 ANSI/UL、
お よ び Canadian CSA 標準に準拠 し てい ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
i
謝辞
本製品には、 Bill Paul に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Jonathan Stone に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれてい ます。
本製品には、 Manuel Bouyer に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれてい ます。
本製品には、 Paul Richards に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 NetBSD Foundation, Inc. お よ びその貢献者に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれ
てい ます。
本製品には、 Politecnico di Torino お よ びその貢献者に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい
ます。
本製品には、 Swedish Institute of Computer Science お よ びその貢献者に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ
アが含ま れてい ます。
本製品には、University of California, Berkey お よ びその貢献者に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含
ま れてい ます。
本製品には、 Lawrence Berkeley Laboratory の Computer System Engineering Group に よ り 開発 さ れ
た ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 NetBSD プ ロ ジ ェ ク ト 用に Christopher G. Demetriou に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ ア
が含まれてい ます。
本製品には、 Adam Glass に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Christian E. Hopps に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Dean Huxley に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれてい ます。
本製品には、 John Kohl に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Paul Kranenburg に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれてい ます。
本製品には、 Terrence R. Lambert に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれてい ます。
本製品には、 Philip A. Nelson に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Herb Peyerl に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、NetBSD プ ロ ジ ェ ク ト 用に Jochen Pohl に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい
ます。
本製品には、 Chris Provenzano に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Theo de Raadt に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 David Muir Sharnoff に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 SigmaSoft の Th. Lockert に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれてい ます。
本製品には、 NetBSD プ ロ ジ ェ ク ト 用に Jason R. Thorpe に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれ
てい ます。
本製品には、 And Communications (http://www.and.com) 用に Jason R. Thorpe に よ り 開発 さ れた
ソ フ ト ウ ェ アが含まれてい ます。
本製品には、 NetBSD プ ロ ジ ェ ク ト 用に Frank Van der Linden に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが
含ま れてい ます。
本製品には、 NetBSD プ ロ ジ ェ ク ト 用に John M. Vinopal に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれ
てい ます。
本製品には、 Christos Zoulas に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 University of Vermont お よ び State Agricultural College と Garrett A. Wollman に よ り
開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Balazs Scheidler <[email protected]> に よ り 開発 さ れ、 GNU Public License に基づいて
保護 さ れてい る ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Niels Mueller <[email protected]> に よ り 開発 さ れ、 GNU Public License に基づいて
保護 さ れてい る ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
次の文で、「 こ の ソ フ ト ウ ェ ア」 と は Mitsumi CD-ROM ド ラ イ バを指 し てい ます。 こ の ソ フ ト ウ ェ
アは、 Holger Veit お よ び Brian Moore に よ っ て、 「386BSD」 お よ び類似のオペレーテ ィ ン グ シ ス
テ ム用に開発 さ れま し た。 「同様のオペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム」 には、 「NetBSD」 、 「FreeBSD」 、
「Mach」 (カーネ ギー メ ロ ン大学 (CMU) 開発) な ど、 主 と し て非営利の研究、 教育用シ ス テ ム
が含まれてい ます。
本製品には、Apache Group に よ っ て Apache HTTP サーバプ ロ ジ ェ ク ト (http://www.apache.org/) 用
に開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれてい ます。
本製品には、 GNU Library General Public License (© 1998, Red Hat Software)
(www.gnu.org/copyleft/lgpl.html) の下、 Richard H. Porter か ら 使用許諾 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま
れてい ます。
ii
本製品には、 Perl Artistic License (© 1997, 1998 Tom Christiansen and Nathan Torkington) の下で使
用許諾 さ れた Perl ソ フ ト ウ ェ アの標準版が含ま れてい ます。All rights reserved. 最新の Perl 標準版
は、 http://www.perl.com で入手で き ます。
本製品には、 Jared Minch に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 OpenSSL Toolkit (http://www.openssl.org/) での使用 を 目的 と し て、 OpenSSL プ ロ
ジ ェ ク ト に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Eric Young ([email protected]) に よ り 作成 さ れた暗号化 ソ フ ト ウ ェ アが含 ま れて
い ます。
本製品には、GNU Public License で保護さ れてい る oprofile に基づ く ソ フ ト ウ ェ アが含まれています。
本製品 に は、 Tobi Oetiker 氏 (http://www.rrdtool.com/index.html) が 開発 し 、 GNU General Public
License に基づ き ラ イ セ ン ス付与 さ れてい る RRDtool が含まれてい ます。
本製品には、 GNU General Public License (GPL) の許可を受けて、 Dr. Brian Gladman か ら 使用許
諾 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含まれてい ます。
本製品には、 Apache Software Foundation <http://www.apache.org/> に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ ア
が含ま れてい ます。
本製品には、 Hypersonic SQL が含ま れてい ます。
本製品にはカ リ フ ォ ルニ ア大学の指導教授、 Sun Microsystems, Inc.、 Scriptics Corporation、 その他
の企業等が共同開発 し た ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Internet Software Consortium に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れてい ます。
本製品には、 Nominum, Inc. (http://www.nominum.com) に よ り 開発 さ れた ソ フ ト ウ ェ アが含ま れ
てい ます。
こ の製品には Broadcom Corporation が開発 し 、 GNU Public License に基づ き 保護 さ れてい る ソ フ
ト ウ ェ アが含まれてい ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
iii
iv
目次
目次
1
BIG-IP LTM の実装の概要
BIG-IP 実装の概要 .........................................................................................................................1-1
は じ めに .................................................................................................................................1-1
設定ユーテ ィ リ テ ィ の使用 .............................................................................................1-1
本ガ イ ド について ........................................................................................................................1-2
補足情報 .................................................................................................................................1-2
表記規則 .................................................................................................................................1-3
ヘルプおよびテ ク ニ カルサポー ト リ ソ ースへのア ク セス ..........................................1-5
2
nPath ルーテ ィ ン グの設定
nPath ルーテ ィ ングの概要 ........................................................................................................2-1
nPath ルーテ ィ ングの設定 ........................................................................................................2-2
カ ス タ ムの Fast L4 プ ロ フ ァ イルの作成 ....................................................................2-3
nPath ルーテ ィ ング用のサーバプールの作成 ..........................................................2-4
バーチ ャルサーバの作成 .................................................................................................2-4
コ ン テ ン ツサーバのループバ ッ ク イ ン タ ー フ ェ イ スでのバーチ ャル
サーバア ド レ スの設定 ......................................................................................................2-5
着信 ト ラ フ ィ ッ ク用ルー ト の設定 ...............................................................................2-5
connection.autolasthop bigdb キーの有効化 .................................................................2-5
nPath 設定用の タ イ マの設定 ...................................................................................................2-6
UDP ト ラ フ ィ ッ ク での タ イムアウ ト の設定ガ イ ド ラ イ ン ................................2-6
TCP ト ラ フ ィ ッ ク での タ イムアウ ト の設定ガ イ ド ラ イ ン .................................2-6
3
Web サイ ト および電子商取引の基本設定
Web サイ ト お よび電子商取引の基本設定での作業 .......................................................3-1
基本的な電子商取引サイ ト の設定 ........................................................................................3-2
ロー ド バラ ン シ ングプールの作成 ...............................................................................3-2
バーチ ャルサーバの作成 .................................................................................................3-3
4
IP ネ ッ ト ワー ク を変更 し ない BIG-IP のイ ン ス ト ール
IP ネ ッ ト ワー ク を変更 し ない BIG-IP のイ ン ス ト ール ...................................................4-1
同 じ IP ネ ッ ト ワー ク の BIG-IP の設定 ..................................................................................4-3
個々の VLAN から のセルフ IP ア ド レ スの削除 .......................................................4-3
VLAN グループの作成 .......................................................................................................4-4
VLAN グループ用セル フ IP ア ド レ スの作成 ............................................................4-5
Web サーバのプールの作成 ...........................................................................................4-5
バーチ ャルサーバの作成 .................................................................................................4-6
5
複数カ ス タ マの Web ホス テ ィ ング
複数カ ス タ マのホス テ ィ ングの概要 ...................................................................................5-1
外部ス イ ッ チ を使用 し た複数カ ス タ マのホス テ ィ ン グ ...............................................5-2
タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ ス を持つ VLAN の作成 ...................................................5-2
ロー ド バラ ン シ ングプールの作成 ...............................................................................5-3
バーチ ャルサーバの作成 .................................................................................................5-3
複数カ ス タ マの直接ホス テ ィ ング ........................................................................................5-5
タ グな し イ ン タ ー フ ェ イ ス を持つ VLAN の作成 ...................................................5-6
6
単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定
単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定での作業 ...................................................................................6-1
単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定の作成 ........................................................................................6-2
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
vii
目次
プールの作成 ........................................................................................................................6-2
バーチ ャルサーバの作成 .................................................................................................6-3
7
ISP のロー ド バラ ン シ ング
ISP のロー ド バ ラ ン シ ングの概要 ..........................................................................................7-1
ISP のロー ド バ ラ ン シ ングの設定 ..........................................................................................7-2
追加イ ン タ ーネ ッ ト 接続用プールの作成 .................................................................7-2
追加イ ン タ ーネ ッ ト 接続用バーチ ャルサーバの作成 ..........................................7-3
発信 ト ラ フ ィ ッ クのア ド レ ス変換の設定 ..........................................................................7-5
8
送信元ア ド レ ス ア フ ィ ニ テ ィ パーシス テ ン ス を使用 し た HTTP ト ラ フ ィ ッ ク の
ロー ド バラ ン シ ング
基本的な HTTP のロー ド バラ ン シ ングの概要 .................................................................8-1
送信元ア ド レ スのア フ ィ ニ テ ィ パーシ ス テ ン ス を使用 し た HTTP ロー ド
バ ラ ン シ ングの設定 ...................................................................................................................8-2
プールの作成 ........................................................................................................................8-2
バーチ ャルサーバの作成 .................................................................................................8-3
9
Cookie パーシ ス テ ン ス を使用 し た HTTP ト ラ フ ィ ッ クのロー ド バラ ン シ ング
基本的な HTTP のロー ド バラ ン シ ングの概要 .................................................................9-1
Cookie パーシ ス テ ン ス を使用 し た HTTP ロー ド バラ ン シ ングの設定 ..................9-2
カ ス タ ム Cookie パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イルの作成 ........................................9-2
プールの作成 ........................................................................................................................9-3
バーチ ャルサーバの作成 .................................................................................................9-4
10
HTTP 応答の圧縮
HTTP デー タ 圧縮の概要 ..........................................................................................................10-1
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成 ..................................................................................10-2
バーチ ャルサーバの作成 ........................................................................................................10-3
11
HTTPS のロー ド バラ ン シ ングの設定
HTTPS のロー ド バラ ン シ ン グの概要 .................................................................................11-1
SSL キー と 証明書の作成 ..........................................................................................................11-2
カ ス タ ム SSL プ ロ フ ァ イルの作成 ......................................................................................11-3
プールの作成 ...............................................................................................................................11-5
バーチ ャルサーバの作成 ........................................................................................................11-6
12
デー タ 圧縮を使用 し た HTTPS のロー ド バラ ン シ ングの設定
圧縮を使用 し た HTTPS のロー ド バラ ン シ ングの概要 ...............................................12-1
SSL キー と 証明書の作成 ..........................................................................................................12-2
カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イルの作成 ..........................................................................12-3
圧縮用のカ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成 ...............................................................12-4
プールの作成 ...............................................................................................................................12-6
バーチ ャルサーバの作成 ........................................................................................................12-7
13
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク用の RAM キ ャ ッ シ ュの使用
HTTP RAM キ ャ ッ シ ュの概要 ...............................................................................................13-1
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成 ..................................................................................13-2
viii
目次
バーチ ャルサーバの作成 ....................................................................................................... 13-3
14
パ ッ シ ブ モー ド の FTP ト ラ フ ィ ッ クのロー ド バラ ン シ ング
FTP のロー ド バラ ン シ ングの概要 ...................................................................................... 14-1
カ ス タ ム FTP モニ タ の作成 .................................................................................................. 14-2
プールの作成 .............................................................................................................................. 14-3
バーチ ャルサーバの作成 ....................................................................................................... 14-4
15
レー ト シ ェ イ ピ ングを使用 し たパ ッ シ ブ モー ド の FTP ト ラ フ ィ ッ クのロー ド
バラ ン シ ング
レー ト シ ェ イ ピ ング を使用 し た FTP のロー ド バラ ン シ ングの概要 ..................... 15-1
カ ス タ ム FTP モニ タ の作成 .................................................................................................. 15-2
プールの作成 .............................................................................................................................. 15-3
レー ト ク ラ スの作成 ................................................................................................................ 15-4
バーチ ャルサーバの作成 ....................................................................................................... 15-5
16
単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジのセ ッ ト ア ッ プ
単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジの概要 ............................................................................... 16-1
単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジ用のプールの作成 ........................................................ 16-2
バーチ ャルサーバの作成 ....................................................................................................... 16-3
デ フ ォル ト ルー ト の定義 ....................................................................................................... 16-4
ク ラ イ ア ン ト SNAT の設定 ................................................................................................... 16-5
17
タ グ付き VLAN での リ ン ク アグ リ ゲーシ ョ ンの使用
タ グ付き VLAN イ ン タ ー フ ェ イ スでの リ ン ク アグ リ ゲーシ ョ ンの概要 ............ 17-1
2 ネ ッ ト ワー ク構成でアグ リ ゲー ト し た タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ ス
ト ポロ ジの使用 .......................................................................................................................... 17-2
リ ン クのアグ リ ゲー ト ................................................................................................... 17-3
VLAN への ト ラ ン クの割 り 当て ................................................................................. 17-3
ロー ド バラ ン スする Web サーバのプールの作成 .............................................. 17-4
Web サーバを ロー ド バラ ン スするバーチ ャルサーバの作成 ........................ 17-5
1 ネ ッ ト ワー ク構成でのアグ リ ゲー ト し た タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ ス
ト ポロ ジの使用 .......................................................................................................................... 17-6
VLAN からのセルフ IP ア ド レ スの削除 ................................................................... 17-7
VLAN グループの作成 .................................................................................................... 17-7
VLAN グループ用のセルフ IP ア ド レ スの作成 ..................................................... 17-8
18
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ングのセ ッ ト ア ッ プ
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ングの概要 .......................................................................................... 18-1
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ングの設定 .......................................................................................... 18-2
SNAT の作成 ...................................................................................................................... 18-2
ゲー ト ウ ェ イ プールの作成 .......................................................................................... 18-2
フ ォ ワーデ ィ ングバーチ ャルサーバを作成する ................................................ 18-3
パケ ッ ト フ ィ ル タ ルールの作成 ................................................................................ 18-4
19
ヘルスモニ タ と パフ ォ ーマ ン スモニ タ の実装
ヘルス モニ タ と パフ ォ ーマ ン ス モニ タ の概要 .............................................................. 19-1
カ ス タ ムモニ タ の作成 ............................................................................................................ 19-3
プールの作成 .............................................................................................................................. 19-4
プールへのモニ タ の割 り 当て ..................................................................................... 19-4
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
ix
目次
モニ タ か らのプール メ ンバの除外 .............................................................................19-5
バーチ ャルサーバの作成 ........................................................................................................19-6
20
IPv6 ノ ー ド への ト ラ フ ィ ッ ク のロー ド バラ ン シ ング
radvd サービ スの設定 ...............................................................................................................20-1
IPv4 と IPv6 間のロー ド バラ ン シ ングの設定 ...................................................................20-2
IPv6 ノ ー ド のプールの作成 ...........................................................................................20-2
バーチ ャルサーバの作成 ...............................................................................................20-3
21
重複 し た IP ア ド レ スの実装
重複 し た IP ア ド レ スの概要 ..................................................................................................21-1
ルー ト ド メ イ ン と は ........................................................................................................21-1
ルー ト ド メ イ ン ID の指定 .............................................................................................21-1
ルー ト ド メ イ ンの設定 .............................................................................................................21-3
ルー ト ド メ イ ンに対する VLAN の作成 ...................................................................21-4
ルー ト ド メ イ ンに対する セル フ IP ア ド レ スの作成 ............................................21-6
ルー ト ド メ イ ンオブ ジ ェ ク ト の作成 ........................................................................21-7
ルー ト ド メ イ ンに対する プール メ ンバの作成 ......................................................21-8
ス タ テ ィ ッ クルー ト の作成 ..........................................................................................21-9
ルー ト ド メ イ ンに対するバーチ ャルサーバの作成 .......................................... 21-10
22
サービ ス拒否攻撃やその他の攻撃の緩和
基本的なサービ ス拒否攻撃に対する セキ ュ リ テ ィ の概要 ........................................22-1
アダプ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの設定 ........................................................................22-2
アダプ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの活動の記録 .................................................22-3
単純な DoS 攻撃の防御設定 ..................................................................................................22-4
TCP および UDP 接続 タ イ マの設定 ..........................................................................22-4
IP レー ト ク ラ スの作成 と バーチ ャ ルサーバへの適用 ........................................22-5
主要バーチ ャルサーバでの接続制限の設定 ..........................................................22-6
iRule を使用 し た攻撃のフ ィ ル タ 除去 ................................................................................22-7
Code Red 攻撃のフ ィ ル タ 除去 ....................................................................................22-7
Nimda 攻撃の フ ィ ル タ 除去 ...........................................................................................22-7
BIG-IP での、 一般的な さ ま ざ ま な攻撃への対処方法 ..................................................22-8
SYN フ ラ ッ ド .....................................................................................................................22-8
ICMP フ ラ ッ ド (スマー フ ) ..........................................................................................22-9
UDP フ ラ ッ ド .....................................................................................................................22-9
UDP フ ラ グ メ ン ト ......................................................................................................... 22-10
Ping of Death ..................................................................................................................... 22-10
Land 攻撃 ........................................................................................................................... 22-10
Teardrop ............................................................................................................................. 22-11
デー タ 攻撃 ....................................................................................................................... 22-11
WinNuke ............................................................................................................................ 22-11
Sub 7 .................................................................................................................................... 22-11
Back Orifice ....................................................................................................................... 22-12
23
管理 ド メ イ ンの設定
管理 ド メ イ ンの概要 .................................................................................................................23-1
パーテ ィ シ ョ ンの作成 .............................................................................................................23-2
パーテ ィ シ ョ ンに対するユーザア ク セスの設定 ..........................................................23-3
パーテ ィ シ ョ ン内のオブ ジ ェ ク ト の表示、 管理、 作成 .............................................23-4
シ ス テムオブ ジ ェ ク ト の表示 と 管理 ........................................................................23-4
BIG-IP シ ス テムオブ ジ ェ ク ト の作成 .........................................................................23-5
x
目次
24
管理 ト ラ フ ィ ッ ク の リ モー ト 認証および承認の設定
BIG-IP ユーザア カ ウン ト の リ モー ト 認証 と 承認の概要 ............................................ 24-1
BIG-IP でユーザア カ ウン ト の リ モー ト 認証を使用する ための設定 ...................... 24-2
BIG-IP ユーザのア ク セス制御の設定 ................................................................................. 24-6
remoterole コ マ ン ド の概要 .......................................................................................... 24-7
remoterole コ マ ン ド の使用 .......................................................................................... 24-7
変数置換の使用 ................................................................................................................ 24-8
複数の BIG-IP への リ モー ト 認証デー タ と リ モー ト 承認デー タ の伝播 .............. 24-11
25
ア プ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク の リ モー ト 認証の設定
ア プ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ クの リ モー ト 認証の概要 ............................................ 25-1
リ モー ト LDAP サーバまたは Active Directory サーバを使用する認証の設定 .. 25-2
LDAP 構成オブ ジ ェ ク ト の作成 .................................................................................. 25-2
LDAP 認証プ ロ フ ァ イルの作成 .................................................................................. 25-5
LDAP 認証用バーチ ャルサーバの変更 .................................................................... 25-5
リ モー ト RADIUS サーバを使用する認証の設定 .......................................................... 25-7
RADIUS サーバオブ ジ ェ ク ト の作成 ......................................................................... 25-7
RADIUS 構成オブ ジ ェ ク ト の作成 ............................................................................. 25-8
RADIUS プ ロ フ ァ イルの作成 ...................................................................................... 25-9
RADIUS 認証用バーチ ャルサーバの変更 ................................................................ 25-9
リ モー ト TACACS+ サーバを使用する認証の設定 .................................................... 25-11
TACACS+ 構成オブ ジ ェ ク ト の作成 ....................................................................... 25-11
TACACS+ プ ロ フ ァ イルの作成 ................................................................................ 25-12
TACACS+ 認証用バーチ ャルサーバの変更 ......................................................... 25-13
リ モー ト LDAP サーバを使用 し た SSL ベースの承認の設定 .................................. 25-14
SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 構成オブ ジ ェ ク ト の作成 .............................. 25-14
SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 認証プ ロ フ ァ イルの作成 .............................. 25-15
SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 承認用バーチ ャルサーバの変更 ................ 25-16
OCSP レ スポン ダ を使用 し た SSL 証明書失効の設定 ................................................ 25-17
SSL OCSP レ スポン ダオブ ジ ェ ク ト の作成 .......................................................... 25-17
SSL OCSP 構成オブ ジ ェ ク ト の作成 ........................................................................ 25-18
SSL OCSP プ ロ フ ァ イルの作成 ................................................................................. 25-18
SSL OCSP 認証用バーチ ャルサーバの変更 .......................................................... 25-19
CRLDP 認証モ ジ ュ ールの設定 ........................................................................................... 25-20
CRLDP サーバオブ ジ ェ ク ト の作成 ........................................................................ 25-20
CRLDP 構成オブ ジ ェ ク ト の作成 ............................................................................. 25-21
CRLDP プ ロ フ ァ イルの作成 ...................................................................................... 25-21
CRLDP 認証用バーチ ャルサーバの変更 ............................................................... 25-22
26
Kerberos 委任の設定
Kerberos 委任イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャの概要 .................................................................. 26-1
BIG-IP での Kerberos 委任の設定 ......................................................................................... 26-2
BIG-IP への DNS サーバの追加 ................................................................................... 26-2
信頼済み ド メ イ ンへの BIG-IP の参加 ....................................................................... 26-3
Kerberos 委任設定の作成 ....................................................................................................... 26-4
設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し た Kerberos 委任の設定 ...................................... 26-4
コ マ ン ド ラ イ ンか らの Kerberos 委任の設定 ........................................................ 26-7
ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ クの認証 ..................................................................................... 26-9
27
複数の認証サーバの設定
複数の認証サーバ設定の概要 .............................................................................................. 27-1
前提条件 ....................................................................................................................................... 27-2
BIG-IP シ ス テムオブ ジ ェ ク ト の設定 ................................................................................. 27-2
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
xi
目次
28
ペア ト ン ネ リ ングの実装
ペア ト ン ネ リ ングの実装 ........................................................................................................28-1
ペア ト ン ネ リ ングについて ..........................................................................................28-1
デー タ 圧縮について ........................................................................................................28-2
準備 ........................................................................................................................................28-3
ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP の設定 ..............................................................................................28-4
ク ラ イ ア ン ト 側エ ン ド ポ イ ン ト プールの作成 ......................................................28-4
ク ラ イ ア ン ト 側 iSession プ ロ フ ァ イルの作成 .......................................................28-5
ク ラ イ ア ン ト 側バーチ ャルサーバの作成 ...............................................................28-6
サーバ側 BIG-IP の設定 ............................................................................................................28-9
サーバ側バーチ ャルサーバの作成 .......................................................................... 28-10
サービ スポー ト の指定 ................................................................................................. 28-11
デー タ 圧縮の統計情報の表示 ............................................................................................ 28-12
29
ASM および WA によ る HTTP ト ラ フ ィ ッ クのセキ ュ リ テ ィ 保護 と 高速化
設定 タ ス クの概要 ......................................................................................................................29-1
BIG-IP LTM での基本的な設定の完了 .................................................................................29-2
BIG-IP LTM での初期設定 タ ス クの実行 .............................................................................29-3
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イルの作成 ..............................................................................29-3
BIG-IP LTM でのバーチ ャルサーバ と プールの定義 .............................................29-4
NTP サーバの定義 ............................................................................................................29-6
WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルの作成 ...................................29-7
高速化ポ リ シーの選択 ....................................................................................................29-7
ホス ト マ ッ プの計画 ........................................................................................................29-8
Application Security Manager のセキ ュ リ テ ィ ポ リ シーへの WebAccelerator
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルの割 り 当て ................................................................. 29-12
Application Security Manager の Deployment Wizard の実行 ...................................... 29-13
30
PSM および WA によ る HTTP ト ラ フ ィ ッ ク のセキ ュ リ テ ィ 保護 と 高速化
設定 タ ス クの概要 ......................................................................................................................30-1
BIG-IP LTM での基本的な設定の完了 .................................................................................30-2
BIG-IP LTM での初期設定 タ ス クの実行 .............................................................................30-3
WebAccelerator HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イルの作成 ..............................................30-3
HTTP サービ ス プ ロ フ ァ イルの作成 ..........................................................................30-4
BIG-IP LTM でのバーチ ャルサーバ と プールの作成 .............................................30-5
WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルの作成 ...................................30-7
高速化ポ リ シーの選択 ....................................................................................................30-7
ホス ト マ ッ プの計画 ........................................................................................................30-8
Protocol Security Module 設定での HTTP セキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イルの作成 .. 30-12
用語集
索引
xii
1
BIG-IP LTM の実装の概要
• BIG-IP 実装の概要
• 本ガ イ ド について
• ヘルプおよびテ ク ニ カルサポー ト リ ソ ースへの
ア ク セス
BIG-IP 実装の概要
BIG-IP 実装の概要
一般的な構成では、 BIG-IP は、 さ ま ざ ま な タ イ プのプ ロ ト コ ルお よ
びアプ リ ケーシ ョ ンの ト ラ フ ィ ッ ク を、適切な送信先サーバへダ イ レ
ク ト す る 、 ネ ッ ト ワー ク 上のデバ イ ス と し て機能 し ます。 ト ラ フ ィ ッ
ク を ロ ー ド バ ラ ン シ ン グサーバプールへ直接転送す る 、 ト ラ フ ィ ッ ク
を特定サーバ ノ ー ド に直接送信す る 、 ネ ク ス ト ホ ッ プルー タ ま たは
ルー タ のプールへ送信す る こ と に よ り 、 こ の機能が実現 し てい ます。
BIG-IP の最 も 基本的な構成では、 2 つの仮想 ロ ーカルエ リ ア ネ ッ ト
ワー ク (VLAN) が設け ら れ、 それぞれの VLAN に、 BIG-IP イ ン タ ー
フ ェ イ ス (ポー ト ) が割 り 当て ら れてい ます。 BIG-IP のブ ラ ウ ザベー
ス の設定ユーテ ィ リ テ ィ では、 デフ ォ ル ト の VLAN 設定を使用 し て、
カ ス タ マ イ ズ さ れたバーチ ャ ルサーバ、 ト ラ フ ィ ッ ク プ ロ フ ァ イ ル、
お よ び ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールな ど の BIG-IP シ ス テ ム オブジ ェ ク
ト を作成す る だけで、 多数の設定シナ リ オ を実装で き ます。
注
BIG-IP® LTM は、 BIG-IP 製品フ ァ ミ リ を構成す る一製品です。 BIG-IP
製品フ ァ ミ リ のすべての製品は、TMOSTM と も 呼ばれ る、強力な Traffic
Management Operating System で実行 し ます。すべての BIG-IP 製品サー
ビ ス の 概要 に つ い て は、 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP®
Systems』 を参照 し て く だ さ い。
は じ めに
本ガ イ ド の ソ リ ュ ーシ ョ ンの実装を開始す る 前に、 他の BIG-IP ガ イ
ド やオ ン ラ イ ンヘルプな ど、 その他の リ ソ ース を参照 し て、 こ の章に
記載 さ れてい る 表記規則を確認 し てお く こ と をお勧め し ます。詳細に
ついては、 「本ガ イ ド について 」 (1-2 ページ) を参照 し て く だ さ い。
ま た、BIG-IP 上でセ ッ ト ア ッ プユーテ ィ リ テ ィ を実行 し て、基本ネ ッ
ト ワー ク と 、静的お よ びフ ロ ーテ ィ ン グセルフ IP ア ド レ ス、イ ン タ ー
フ ェ イ ス、VLAN な ど のネ ッ ト ワー ク 要素の設定を行っ てお く こ と を
お勧め し ます。 セ ッ ト ア ッ プユーテ ィ リ テ ィ を実行 し た後に、 本ガ イ
ド を使用 し て特定の設定シナ リ オ を実装 し ます。設定ユーテ ィ リ テ ィ
の実行につい て は、 『BIG-IP® Systems: Getting Started Guide』 を 参照
し て く だ さ い。
設定ユーテ ィ リ テ ィ の使用
セ ッ ト ア ッ プユーテ ィ リ テ ィ を実行 し た ら 、設定ユーテ ィ リ テ ィ で各
自の設定に必要な追加作業を行い ます。設定ユーテ ィ リ テ ィ の使用に
つい て は、 『BIG-IP® Systems: Getting Started Guide』 を 参照 し て く だ
さ い。
設定ユーテ ィ リ テ ィ でサポー ト さ れ る ブ ラ ウ ザのバージ ョ ン につい
ては、 F5 Prime Members Web サ イ ト
(https://www.f5networks.co.jp/primemembers/) に掲載 さ れ て い る 本
製品の リ リ ース ノ ー ト を ご覧 く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
1-1
第1章
本ガ イ ド について
本ガ イ ド では、 それぞれの章で、 設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て完全
な ト ラ フ ィ ッ ク 管理 ソ リ ュ ーシ ョ ン を実装す る ための段階的な手順
について説明 し てい ます。 た と えば、 第 3 章 「Web サ イ ト お よ び電子
商取引の基本設定」 」 では、 電子商取引の ト ラ フ ィ ッ ク を処理す る 一
連の Web サーバのセ ッ ト ア ッ プに必要な BIG-IP シ ス テ ム オブジ ェ ク
ト の設定方法について説明 し てい ます。
補足情報
本ガ イ ド 以外に も 、 BIG-IP の操作に関す る 資料が用意 さ れてい ます。
次のガ イ ド は、 F5 Prime Members Web サ イ ト
(https://www.f5networks.co.jp/primemembers/) で提供 さ れ て い ま す
(PDF 版)。
◆
『BIG-IP® Systems: Getting Started Guide』
こ のガ イ ド には BIG-IP の ラ イ セ ン ス と プ ロ ビ ジ ョ ニ ン グ、 お よ
びア ッ プグ レー ド の イ ン ス ト ールに関す る 詳細情報が記載 さ れて
い ます。 ま た、 BIG-IP の機能お よ びシ ス テ ム設定ツールについて
簡単に説明 し てい ます。
◆
『TMOSTM Management Guide for BIG-IP® Systems』
こ のガ イ ド には、 ルー タ 、 VLAN、 ユーザア カ ウ ン ト な ど、
BIG-IP のネ ッ ト ワ ー ク お よ びシ ス テ ム関連 コ ン ポーネ ン ト を設定
す る ために必要な情報が記載 さ れてい ます。
◆
『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic Management』
こ のガ イ ド には、 ロ ーカルネ ッ ト ワー ク ト ラ フ ィ ッ ク を管理で き
る よ う に BIG-IP の特定の機能を設定す る 場合に必要なすべての
情報が記載 さ れてい ます。
◆
『BIG-IP® Application Security Manager: Getting Started Guide』
こ のガ イ ド には、 BIG-IP Application Security Manager を セ ッ ト
ア ッ プ し てセキ ュ リ テ ィ ポ リ シーを設定す る 方法について記載 さ
れてい ます。
• 『Configuration Guide for BIG-IP® Protocol Security Module』
こ のガ イ ド には、 BIG-IP Protocol Security Module の設定手順につ
いて記載 さ れてい ます。
• 『Configuration Guide for the BIG-IP® WebAcceleratorTM System』
こ のガ イ ド には、 BIG-IP WebAccelerator の基本概念、 お よ び
WebAccelerator の設定や監視手順について記載 さ れてい ます。
1-2
◆
『Bigpipe Utility Reference Guide』
こ のガ イ ド には、 bigpipe ユーテ ィ リ テ ィ コ マ ン ド を使用 し た
BIG-IP の管理について記載 さ れてい ます。
◆
『Traffic Management Shell (tmsh) Reference Guide』
こ のガ イ ド には、 Traffic Management Shell (tmsh) コ マ ン ド を使
用 し た BIG-IP の管理について記載 さ れてい ます。
本ガ イ ド について
表記規則
重要な情報を簡単に特定 し た り 理解で き る よ う に、 すべての ド キ ュ
メ ン ト は こ の表記規則に従っ て記 さ れてい ます。
例の使用
本 ド キ ュ メ ン ト では、 すべての例にプ ラ イ ベー ト ク ラ ス の IP ア ド レ
ス のみを使用 し てい ます。 記載 さ れた実装を設定す る と き には、 サン
プルのア ド レ ス の代わ り に、ユーザ自身のネ ッ ト ワ ー ク に適 し た有効
な IP ア ド レ ス を使用す る 必要があ り ます。
新規用語の識別
定義 さ れてい る 用語を識別 し やすい よ う に、該当用語を太字の斜体で
表記 し てい ます。 例 : フ ロ ーテ ィ ン グ IP ア ド レ ス は、 VLAN に割 り
当て ら れ、 2 台の コ ン ピ ュ ー タ シ ス テ ム間で共有 さ れてい る IP ア ド
レ ス を表 し ます。
製品への参照の識別
BIG-IP 製品フ ァ ミ リ のすべての製品を BIG-IP と 呼び ま す。 ソ フ ト
ウ ェ ア モ ジ ュ ールは そ の名前で呼び ま す。 た と え ば、 BIG-IP Local
Traffic Manager は BIG-IP LTM と 呼びます。 設定情報が特定のハー ド
ウ ェ アプ ラ ッ ト フ ォ ームに関連 し てい る 場合は、そのプ ラ ッ ト フ ォー
ム を記 し てい ます。
オブ ジ ェ ク ト 、 名前、 コ マ ン ド への参照の識別
文中で識別 し やすい よ う に、 さ ま ざ ま な項目 を太字で表記 し てい ま
す。 Web ア ド レ ス、 IP ア ド レ ス、 ユーテ ィ リ テ ィ 名、 変数やキー ワー
ド と い っ た コ マ ン ド の一部な ど が太字にな っ てい る こ と があ り ます。
例 : bigpipe self <ip_address> show コ マ ン ド では、 <ip_address> 変数
に IP ア ド レ ス を指定す る こ と に よ り 、 表示す る 特定のセルフ IP ア ド
レ ス を指定で き ます。
他の ド キ ュ メ ン ト への参照の識別
別の ド キ ュ メ ン ト ま たは特定の項への参照は、 斜体で表記 し てい ま
す。 書籍 タ イ ト ルへの参照は、 太字の斜体で表記 し てい ます。
例: イ ン ス ト ールについては、『BIG-IP® Systems: Gettng Started Guide』
を参照 し て く だ さ い。
コ マ ン ド 構文の識別
完全な コ マ ン ド は、 太字の Courier 文字で表示 し てい ます。 コ マ ン ド
行画面全体を表示す る コ マ ン ド でない場合は、該当す る 画面プ ロ ン プ
ト に こ の表記規則は当ては ま ら ないので注意 し て く だ さ い。
た と えば次の コ マ ン ド は、 指定 さ れたプール名の設定を示 し ます。
bigpipe self <ip_address> show
もし くは
b self <ip_Address> show
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
1-3
第1章
表 1.1 では、 コ マ ン ド 行構文で使用 さ れ る その他の特別な表記規則に
ついて説明 し てい ます。
テキス ト 内の
項目
説明
\
コ マ ン ド が次の行に続 き 、 改行を入れずに コ マ ン ド 全体を入力す る こ と を示 し ます。
< >
ユーザ定義のパ ラ メ ー タ を示 し ます。 た と えば、 コ マ ン ド に <your name> と あ る 場合、 ユーザの名
前を入力 し ます。 括弧は取 り ます。
|
コ マ ン ド を分割 し ます。
[]
括弧内の構文がオプシ ョ ンであ る こ と を示 し ます。
...
一連の項目を入力で き る こ と を示 し ます。
表 1.1 コ マ ン ド 行構文の表記規則
1-4
ヘルプおよびテ ク ニ カルサポー ト リ ソ ースへのア ク セス
ヘルプおよびテ ク ニ カルサポー ト リ ソ ースへの
ア ク セス
追加のテ ク ニ カル ド キ ュ メ ン ト お よ び製品情報は、次の場所で入手で
き ます。
◆
ロ ーカル ト ラ フ ィ ッ ク 管理のオ ン ラ イ ンヘルプ
設定ユーテ ィ リ テ ィ には、 画面ご と にオ ン ラ イ ンヘルプがあ り ま
す。 オ ン ラ イ ンヘルプか ら 、 画面上の各 コ ン ト ロ ールお よ び設定
の説明を表示で き ます。 左側のナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Help] タ
ブ を ク リ ッ ク す る と 、 オ ン ラ イ ンヘルプが表示 さ れ ます。
◆
設定ユーテ ィ リ テ ィ の [Welcome] 画面
設定ユーテ ィ リ テ ィ の [Welcome] 画面には、 次の よ う な便利な
Web サ イ ト お よ び リ ソ ースへの リ ン ク が数多 く 含まれてい ます。
• F5 Networks Technical Support Web サ イ ト (英語のみ)
• F5 Solution Center (英語のみ)
• F5 DevCentral Web サ イ ト
• プ ラ グ イ ン、 SNMP MIB、 お よ び SSH ク ラ イ ア ン ト
◆
F5 Prime Members Web サ イ ト
日本のお客様には、 F5 Prime Members Web サ イ ト
(https://www.f5networks.co.jp/primemembers/) よ り 、 以下の最新
製品 ド キ ュ メ ン ト を提供 し てい ます。
• 各製品の新旧 リ リ ース ノ ー ト
• 各製品ガ イ ド
• 【削除】 テ ク ニ カル ノ ー ト
• 【削除】 FAQ ( よ く あ る 質問) への回答
• The Ask F5SM Knowledge Base
こ のサ イ ト にア ク セ スす る には、
http://www.f5networks.co.jp/f5pm での登録が必要です。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
1-5
第1章
1-6
2
nPath ルーテ ィ ングの設定
• nPath ルーテ ィ ングの概要
• nPath ルーテ ィ ングの設定
• nPath 設定用の タ イ マの設定
nPath ルーテ ィ ン グの概要
nPath ルーテ ィ ングの概要
nPath ルーテ ィ ン グ設定を使用す る と 、 発信す る サーバ ト ラ フ ィ ッ ク
を、 BIG-IP を 回避 し て 発信ルー タ へ直接転送で き ま す。 こ の ト ラ
フ ィ ッ ク 管理方式の場合、変換 と ネ ク ス ト ホ ッ プへの転送のためにパ
ケ ッ ト を BIG-IP へ送信す る 必要がないので、 送信ス ループ ッ ト が増
加 し ます。 図 2.1 は、 nPath 構成を示 し てい ます。
図 2.1 nPath 実装の例
注
着信 ト ラ フ ィ ッ ク を処理す る バーチ ャ ルサーバは、透過的で変換を行
わない タ イ プのバーチ ャ ルサーバであ る こ と が必要です。
戻り パス 上で BIG-IP を 迂回する 場合、 nPath ルーテ ィ ン グ は、 通常
のロ ード バラ ン シ ン グ 設定と は著し く 異な り ま す。 一般的な ロ ード
バラ ン シ ン グ 設定では、 着信パケ ッ ト の宛先ア ド レ ス は、 バーチャ
ルサーバのア ド レ ス から ロ ード バラ ン ス 先のサーバのア ド レ ス へ変
換さ れ、 続いて こ のア ド レ ス が戻り パケ ッ ト の送信元ア ド レ ス にな
り ま す。 BIG-IP に設定さ れた デフ ォ ルト のルート では、 発信元ク ラ
イ ア ン ト へ戻る パケ ッ ト が、 BIG-IP を 中継し て 戻る よ う に設定さ れ
て おり 、 BIG-IP で送信元ア ド レ ス がバーチャ ルサーバのア ド レ ス に
再変換さ れま す。 nPath 設定は、 次の項で説明する よ う に、 一般的な
ロ ード バラ ン シ ン グ 設定と は異な り ま す。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
2-1
第2章
注
nPath ルーテ ィ ン グは、 レ イ ヤ 7 ト ラ フ ィ ッ ク には使用 し ないで く
だ さ い。 レ イ ヤ 7 ト ラ フ ッ ク が戻 り パ ス上で BIG-IP を迂回す る と 、
特定の ト ラ フ ィ ッ ク 機能が正 し く 動作 し ません。 た と えば、 HTTP
応答圧縮な ど の機能が正 し く 動作 し ません。
nPath ルーテ ィ ン グの設定
nPath ルーテ ィ ン グの設定は、次の点で一般的な BIG-IP ロ ー ド バ ラ ン
シ ン グ設定 と 異な り ます。
◆
コ ン テン ツ サーバでのデフ ォ ルト ルート は、 BIG-IP のフ ロ ーティ ン
グセルフ IP ア ド レ ス (図 2.1 (2-1 ページ) の 10.1.1.10) ではな く 、
ルー タ の内部ア ド レ ス (10.1.1.1) に設定す る 必要があ り ます。 こ
れで、 戻 り パケ ッ ト は BIG-IP を迂回 し ます。
◆
TCP ト ラ フ ィ ッ ク に nPath 構成を使用す る 場合は、次のカ ス タ ム設
定で Fast L4 プ ロ フ ァ イ ルを作成 し ます。
• Loose Close 設定を有効に し ます。 Loose Close 設定を有効にす
る と 、 TCP プ ロ ト コ ルフ ロ ーは、 TCP FIN パケ ッ ト が見つか る
と す ぐ に失効 し ます (FIN パケ ッ ト は、 こ れま での接続の切断
を指示 し ます)。
• ハーフ ク ロ ーズが必要な場合は、[TCP Close Timeout] 設定を プ
ロ フ ァ イ ルの ア イ ド ル タ イ ム ア ウ ト と 同 じ 値に設定 し ま すが、
そ う でない場合は、 こ の値を 5 秒に設定 し ます。
◆
ア ド レ ス 変換 と ポー ト 変換は無効にな っ てい る ので、 着信パケ ッ
ト は、サーバのア ド レ ス ではな く バーチ ャ ルサーバのア ド レ ス (図
2.1 (2-1 ページ) の 176.16.1.1) を使用 し て、 着信パケ ッ ト の ロ ー
ド バ ラ ン シ ン グ先のプール メ ンバに到達 し ま す。 サーバがそのア
ド レ ス に応答す る には、 こ のア ド レ ス が、 サーバのループバ ッ ク
イ ン タ ーフ ェ イ ス で設定 さ れ、 サーバ ソ フ ト ウ ェ ア で使用で き る
よ う に設定 さ れてい る 必要があ り ます。
BIG-IP で nPath ルーテ ィ ン グ を使用す る よ う に設定す る には、 次の
作業を完了す る 必要があ り ます。
• カ ス タ ムの Fast L4 プ ロ フ ァ イ ルを作成す る
•
コ ン テ ン ツ サーバを含んだプールを作成す る
• ポー ト お よ びア ド レ ス 変換を無効に し てバーチ ャ ルサーバ を定義
し 、 カ ス タ ム の Fast L4 プ ロ フ ァ イ ルを そのサーバに割 り 当て る
• それぞれのサーバのループバ ッ ク イ ン タ ーフ ェ イ ス で、 バーチ ャ
ルサーバア ド レ ス を設定す る
• ルー タ の内部 IP ア ド レ ス ま でのデフ ォ ル ト ルー ト を サーバ上で
設定す る
• bigdb 設定キー connection.autolasthop が有効にな っ てい る こ と を
確認 し ます。 ま た、 各 コ ン テ ン ツ サーバで、 ク ラ イ ア ン ト への戻
り ルー ト を追加で き ます。
2-2
nPath ルーテ ィ ン グの設定
こ れ ら の作業の詳細については、 設定ユーテ ィ リ テ ィ の [Help] タ ブ
ま たは 『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic Management』 を
参照 し て く だ さ い。
注
こ のガ イ ド に記載 さ れてい る作業を、 設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し
て実行 し ます。 ただ し 、 こ の手順には、 設定ユーテ ィ リ テ ィ の ロ グ
イ ン手順は含まれてい ません。 こ れ ら の作業を開始す る 前に、 設定
ユーテ ィ リ テ ィ に ロ グオ ン し て く だ さ い。
カ ス タ ムの Fast L4 プ ロ フ ァ イルの作成
nPath ルーテ ィ ン グ設定の作成では、 最初に、 カ ス タ ムの Fast L4 プ ロ
フ ァ イ ルを作成 し ます。
カ ス タ ムの Fast L4 プ ロ フ ァ イルの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. Protocol メ ニ ュ ーか ら 、 Fast L4 を選択 し ます。
[Fast L4 Profiles] 画面が開 き ます。
3. カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルを作成す る には、[Create] を ク リ ッ ク し
ます。
[New Fast L4 Profile] 画面が開 き ます。
注 : [Create ] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、現在のユーザ
ロ ールでは Fast L4 プ ロ フ ァ イ ルを作成す る 権限が与え ら れて
いない こ と を示 し ます。
4. [New Fast L4 Profile] 画面で、 次の属性を設定 し ます。
a) [Name] ボ ッ ク ス に、 プ ロ フ ァ イ ルの名前を入力 し ます。
b) [Loose Close] ボ ッ ク ス を オ ンに し ます。
c) バーチ ャ ルサーバが処理す る ト ラ フ ィ ッ ク の タ イ プに従っ
て、 [TCP Idle Timeout] 設定を定め ます。 こ の タ イ ム ア ウ ト
の設定の詳細については、 「nPath 設定用の タ イ マの設定」
(2-6 ページ) を参照 し て く だ さ い。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
2-3
第2章
nPath ルーテ ィ ング用のサーバプールの作成
カ ス タ ムの Fast L4 プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た後、 サーバプールを作成
す る 必要があ り ます。
プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 新 し いプールを作成す る には、 [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユー
ザ ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と
を示 し ます。
3. プール名を入力 し て、 サーバ ご と に メ ンバア ド レ ス を追加 し
ます
4. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
バーチ ャ ルサーバの作成
サーバプールを作成 し た後、前の 2 つの作業で作成 し た カ ス タ ム Fast
L4 プ ロ フ ァ イ ル と プールを参照す る バーチ ャ ルサーバを作成す る 必
要があ り ます。
標準バーチ ャルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 新 し いバーチ ャ ルサーバを作成す る には、[Create] を ク リ ッ ク
し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユー
ザ ロ ールではバーチ ャ ルサーバを作成す る権限が与え ら れて
いない こ と を示 し ます。
3. バーチ ャ ルサーバ名を入力 し 、 宛先 タ イ プ を選択 し て、 IP ア
ド レ ス を入力 し ます。
4. [Type] 設定か ら [Performance (Layer 4)] を選択 し ます。
5. 次の属性を設定 し ます。
a) [Protocol] の リ ス ト か ら [UDP]、 [TCP]、 ま たは [*All
Protocols] のいずれか を選択 し ます。
b) [Protocol Profile (Client)] では、 作成 し た カ ス タ ム Fast L4
プ ロ フ ァ イ ルを選択 し ます。
c) [Address Translation] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ フ に し て、ア ド
レ ス変換を無効に し ます。
2-4
nPath ルーテ ィ ン グの設定
d) [Port Translation] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ フ に し て、 ポー ト
変換を無効に し ます。
e) Resources のセ ク シ ョ ン か ら 、 コ ン テ ン ツサーバを含む作成
済みプールを選択 し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
コ ン テ ン ツサーバのループバ ッ ク イ ン タ ー フ ェ イ スでのバー
チ ャ ルサーバア ド レ スの設定
バーチ ャ ルサーバの IP ア ド レ ス (2-1 ページの図 2.1 の 176.16.1.1)
を、各サーバのループバ ッ ク イ ン タ ーフ ェ イ ス で設定す る 必要があ り
ます。ほ と ん ど の UNIX 系シ ス テ ムには、lo0 と い う 名前のループバ ッ
ク イ ン タ ーフ ェ イ ス が用意 さ れてい ます。 Microsoft® Windows® では、
ネ ッ ト ワー ク ア ダプ タ の リ ス ト 内に、MS Lookback イ ン タ ーフ ェ イ ス
が用意 さ れてい ます。 Windows のバージ ョ ン に よ っ ては、 イ ン ス ト ー
ル CD を使用 し てループバ ッ ク イ ン タ ーフ ェ イ ス を イ ン ス ト ールす る
必要があ り ます。 ループバ ッ ク イ ン タ ーフ ェ イ ス での IP ア ド レ ス の
設定については、サーバのオペレーテ ィ ン グ シ ス テ ムの ド キ ュ メ ン ト
を参照 し て く だ さ い。 ループバ ッ ク イ ン タ ーフ ェ イ ス は、 ARP プ ロ
ト コ ルに関与 し ないので、 nPath 設定には理想的です。
着信 ト ラ フ ィ ッ ク 用ルー ト の設定
着信 ト ラ フ ィ ッ ク に対 し て、 BIG-IP のセルフ IP ア ド レ ス を使用 し て
バーチ ャ ルサーバへ到達す る ルー ト を定義す る 必要があ り ます。例で
は、 こ のルー ト は 176.16.1.1 であ り 、 ゲー ト ウ ェ イ と し て外部セルフ
IP ア ド レ ス 10.1.1.10 を使用 し ます。
注
こ のルー ト は、 バーチ ャ ルサーバがルー タ 以外のサブネ ッ ト にあ る
場合にのみ設定す る 必要があ り ます。
こ のルー ト の定義方法の詳細については、ルー タ に付属の ド キ ュ メ ン
ト を参照 し て く だ さ い。
connection.autolasthop bigdb キーの有効化
npath ル ー テ ィ ン グ が 正 し く 機 能す る た め に は、 bigdb 設 定 キ ー
connection.autolasthop が enable に設定 さ れていなければな り ません。
こ れは、IPv4およ びIPv6の両方のア ド レ ス フ ォ ーマッ ト に関連し ま す。
こ の bigdb キーを有効にす る には、 次の コ マ ン ド を入力 し ます。
bigpipe db connection.autolasthop enable
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
2-5
第2章
nPath 設定用の タ イ マの設定
nPath 設定を作成す る と 、 BIG-IP は ク ラ イ ア ン ト の要求 し か認識 し ま
せん。 し たがっ て、 接続 タ イ ム ア ウ ト の タ イ マは、 ク ラ イ ア ン ト が送
信 し て き た と き にのみ リ セ ッ ト さ れ ます。 一般に、 BIG-IP が ク ラ イ
ア ン ト の要求 と ノ ー ド の応答の両方を認識す る 場合の同様の接続で
あれば、 nPath 接続の タ イ ム ア ウ ト の時間が少な く と も 2 倍にな る こ
と にな り ます。 以下に、UDP ト ラ フ ィ ッ ク と TCP ト ラ フ ィ ッ ク での、
タ イ マ設定のシナ リ オ を説明 し ます。
UDP ト ラ フ ィ ッ ク での タ イ ムアウ ト の設定ガ イ ド ラ イ ン
UDP ト ラ フ ィ ッ ク 用に nPath を設定す る と 、 BIG-IP は、 同 じ 送信元
お よ び宛先ア ド レ ス間で送信 さ れたパケ ッ ト を、接続 と 同 じ 宛先ポー
ト ま で追跡 し ます。 こ れは、 セ ッ シ ョ ンの一部であ る ク ラ イ ア ン ト 要
求が常に同 じ サーバに到達す る ために必要です。 し た が っ て、 UDP
は コ ネ ク シ ョ ン レ ス型のプ ロ ト コ ルで あ る ため、 UDP 接続は実際に
パーシ ス テ ン ス の形式にな り ます。 UDP の タ イ ム ア ウ ト を計算す る
ために、 ク ラ イ ア ン ト がパケ ッ ト を送信す る ま でに、 サーバが UDP
パケ ッ ト を送信す る 最大時間を見積 も り ます。 サーバは、 セ ッ シ ョ ン
が終わ る ま での間、ま たは ク ラ イ ア ン ト の応答を待つ間に数分間にわ
た っ て数百のパケ ッ ト を送信す る 場合があ り ます。
TCP ト ラ フ ィ ッ ク での タ イ ムアウ ト の設定ガ イ ド ラ イ ン
TCP ト ラ フ ィ ッ ク の nPath を設定す る と き に、BIG-IP は接続の ク ラ イ
ア ン ト 側 し か認識 し ません。 た と えば、 TCP 3 ウ ェ イ ハン ド シ ェ イ ク
では、 BIG-IP は、 ク ラ イ ア ン ト か ら サーバへの SYN を認識 し 、 サー
バか ら ク ラ イ ア ン ト への SYN 確認応答は認識せず、 ク ラ イ ア ン ト か
ら サーバへの確認応答に対す る 確認応答を認識 し ます。接続の タ イ ム
ア ウ ト は、 すべて の接続が正常に行われ る よ う に、 ク ラ イ ア ン ト と
ノ ー ド の TCP 再送信 タ イ ム ア ウ ト (RTO) の組み合わせにで き る だ
け近似す る 必要があ り ます。 多 く の UNIX お よ び Windows シ ス テ ム
で見 ら れ る 最大初期 RTO は、 約 25 秒です。 し たが っ て、 51 秒の タ
イ ム ア ウ ト は、 最悪の場合に も 十分対応で き ます。 TCP セ ッ シ ョ ンが
確立 さ れ る と 、 適応可能な タ イ ム ア ウ ト が使用 さ れ ます。 ほ と ん ど の
場合、こ の タ イ ム ア ウ ト が ク ラ イ ア ン ト お よ び ノ ー ド で最速にな り ま
す。ク ラ イ ア ン ト が低速で損失の多いネ ッ ト ワ ー ク 上に存在す る 場合
にのみ、 よ り 高い TCP タ イ ム ア ウ ト を設定す る 必要があ り ます。
2-6
3
Web サイ ト およ び電子商取引の基本設定
• Web サイ ト および電子商取引の基本設定での
作業
• 基本的な電子商取引サイ ト の設定
Web サイ ト お よび電子商取引の基本設定での作業
Web サイ ト およ び電子商取引の基本設定での作業
BIG-IP シ ス テ ムは、 通常、 電子商取引 ト ラ フ ィ ッ ク な ど の標準的な
Web ト ラ フ ィ ッ ク を ホ ス ト す る 一連の Web サーバに ト ラ フ ィ ッ ク を
分散 さ せ る のに使用 し ます。図 3.1 は、BIG-IP が www.siterequest.com
お よ び store.siterequest.com の 2 つのサ イ ト を ロ ー ド バ ラ ン ス し てい
る 構成を示 し てい ます。www.siterequest.com サ イ ト は、標準的な Web
コ ン テ ン ツ を提供 し てお り 、 store.siterequest.com サ イ ト は、
www.siterequest.com の顧客に商品を販売 し てい る 電子商取引サ イ ト
です。
図 3.1 基本的な ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ設定
こ れ ら のサ イ ト に対 し て ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ を設定す る には、各サ イ
ト に 1 つずつ、バーチ ャ ルサーバが参照す る プールを作成す る 必要が
あ り ます。 www.siterequest.com へ送信 さ れ る HTTP ト ラ フ ィ ッ ク に
はポー ト 80、 store.siterequest.com へ送信 さ れ る SSL ト ラ フ ィ ッ ク に
はポー ト 443 と い う よ う に、それぞれのサ イ ト で異な る ポー ト を使用
し て特定のプ ロ ト コ ルをサポー ト す る ため、両方のサ イ ト 間に関連性
があ り 、 同 じ IP ア ド レ ス を共有 し てい る 場合で も 、 それぞれのサ イ
ト に固有のバーチ ャ ルサーバが必要です。 こ れは Server2 の場合の よ
う に、 ポー ト 80 と ポー ト 443 が同 じ 物理サーバ上にあ る 場合に も 該
当す る こ と に注意 し て く だ さ い。
注
本 ド キ ュ メ ン ト では、 すべての例にプ ラ イ ベー ト ク ラ ス の IP ア ド レ
ス のみを使用 し てい ます。 記載 さ れてい る 設定を セ ッ ト ア ッ プす る
場合は、 サンプルア ド レ ス の代わ り に、 ユーザ自身のネ ッ ト ワー ク
に適 し た有効な IP ア ド レ ス を使用 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
3-1
第3章
基本的な電子商取引サイ ト の設定
電子商取引サ イ ト を設定す る には、次の作業を順番に完了す る 必要が
あ り ます。
•
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを作成す る
HTTP 接続を ロ ー ド バ ラ ン スす る ためのプール、 お よ び SSL 接続
を ロ ー ド バ ラ ン スす る ためのプールを作成 し ます。
• 着信 ト ラ フ ィ ッ ク 用のバーチ ャ ルサーバを作成す る
HTTPおよ びSSLプールを 参照する バーチャ ルサーバを 作成し ま す。
ロー ド バラ ン シ ン グプールの作成
基本設定では、 まず、HTTP 接続を ロ ー ド バ ラ ン スす る プール と 、SSL
接続を ロ ー ド バ ラ ン スす る プールの 2 つのプールを定義 し ます。 図
3.1 (3-1 ページ) に示す よ う に、 HTTP プール用の 2 台のサーバは、
192.168.100.1:80 と 192.168.100.2:80 です (Server1 と Server2)。 SSL
プール用の 2 台のサーバは、192.168.100.2:443 と 192.168.100.3:443 で
す (Server2 と Server3)。
設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て、 こ れ ら の 2 つのプールを作成 し ま
す。 プールの設定の詳細については、 オ ン ラ イ ンヘルプ を参照 し て く
だ さ い。
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク のロ ード バラ ン シン グ用プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前を入力 し ます。
図 3.1 (3-1 ページ) の例では、 こ のプール名は http_pool です。
4. 画面の [Resources] 領域で、 [New Members] 設定を使用 し て
プール メ ンバを追加 し ます。
図 3.1 (3-1 ページ) の例では、 こ のプール メ ンバは
192.168.100.1:80 と 192.168.100.2:80 です。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
SSL ト ラ フ ィ ッ クのロー ド バラ ン シ ン グ用プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
3-2
基本的な電子商取引サイ ト の設定
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前を入力 し ます。
図 3.1 (3-1 ページ) の例では、 こ のプール名は ssl_pool です。
4. 画面の [Resources] 領域で、 [New Members] 設定を使用 し て
プール メ ンバを追加 し ます。
図 3.1 (3-1 ページ) の例では、 こ のプール メ ンバは
192.168.100.2:443 と 192.168.100.3:443 です。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
バーチ ャルサーバの作成
基本設定の次の作業では、HTTP お よ び SSL プールを それぞれ参照す
る バーチ ャ ルサーバを定義 し ます。 設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て、
こ れ ら のバーチ ャ ルサーバを作成 し ます。バーチ ャ ルサーバの設定の
詳細については、 [Help] ボ タ ン を ク リ ッ ク し て く だ さ い。
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク 用バーチ ャルサーバの定義方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_http な ど)
を入力 し ます。
4. [Destination ] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス にバーチ ャ ル
サーバの IP ア ド レ ス (192.168.200.10:80 な ど) を入力 し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 80 と 入力す る か、リ ス ト か ら [HTTP]
を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [HTTP Profile] 設定を探 し て
[http] を選択 し ます。
7. 画面の[Resources]領域で、[Default Pool]設定を 探し て [http_pool]
を 選択し ま す。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
SSL ト ラ フ ィ ッ ク用バーチ ャルサーバの定義方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
3-3
第3章
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバを作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_ssl な ど) を
入力 し ます。
4. [Destination ] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス にバーチ ャ ル
サーバの IP ア ド レ ス (192.168.200.10:443 な ど) を入力 し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 443 と 入力す る か、 リ ス ト か ら
[HTTPS] を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [SSL Profile (Client)] 設定を探
し て [clientssl] を選択 し ます。
7. 画面の[Resources]領域で、[Default Pool]設定を探 し て[ssl_pool]
を選択 し ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
3-4
4
IP ネ ッ ト ワー ク を変更 し ない BIG-IP の
イ ン ス ト ール
• IP ネ ッ ト ワー ク を変更 し ない BIG-IP のイ ン ス
ト ール
• 同 じ IP ネ ッ ト ワー ク の BIG-IP の設定
IP ネ ッ ト ワー ク を変更 し ない BIG-IP のイ ン ス ト ール
IP ネッ ト ワーク を変更し ない BIG-IP のイ ンスト ール
BIG-IP の複数の機能を組み合わせ る こ と に よ り 、既存の IP ネ ッ ト ワー
ク を変更せずに、 BIG-IP を ネ ッ ト ワ ー ク 内に配置で き ます。
図 4.1 は、 BIG-IP を追加す る 前の、 デー タ セ ン タ ーの ト ポ ロ ジ を示 し
てい ます。 デー タ セ ン タ ーには、 1 つの IP ネ ッ ト ワー ク 10.0.0.0 を使
用 し た LAN が 1 つあ り ます。 デー タ セ ン タ ーには、 イ ン タ ーネ ッ ト
に接続 し た 1 台のルー タ 、 2 台の Web サーバ、 お よ びバ ッ ク エ ン ド
の メ ールサーバが備え ら れてい ます。
図 4.1 既存のデー タ セ ン タ ーのネ ッ ト ワー ク 構造
既存のデー タ セ ン タ ー構造では、ロ ー ド バ ラ ン シ ン グやハ イ アベ イ ラ
ビ リ テ ィ はサポー ト さ れてい ません。 図 4.2 (4-2 ページ) は、 BIG-IP
を追加 し た後の、 デー タ セ ン タ ーの ト ポ ロ ジの例です。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
4-1
第4章
図 4.2 BIG-IP を追加 し た新 し い構造
BIG-IP の内部お よ び外部の両方の イ ン タ ーフ ェ イ ス は、 同 じ IP ネ ッ
ト ワ ー ク 10.0.0.0 にあ り ますが、 実際は異な る LAN 上に置かれてい
ます。
図 4.2 では、 第 2 の ス イ ッ チが導入 さ れてい ます。 こ の ス イ ッ チは、
BIG-IP を使用 し た構成では排除 さ れます。
4-2
同 じ IP ネ ッ ト ワー ク の BIG-IP の設定
同 じ IP ネ ッ ト ワー クの BIG-IP の設定
こ の実装に BIG-IP を設定す る には、 VLAN グループ、 Web サーバの
プール、 お よ びバーチ ャ ルサーバを作成す る 必要があ り ます。 具体的
に、 次の作業を行い ます。
◆
個々の VLAN か ら セルフ IP ア ド レ ス を削除す る
ルーテ ィ ン グは、 VLAN グループ用に作成 し たセルフ IP ア ド レ
ス に よ っ て処理 さ れ ます。
◆
VLAN グループ を作成す る
内部 VLAN と 外部 VLAN を含む VLAN グループ を作成 し ます。
こ れで、 レ イ ヤ 2 フ ォ ワーデ ィ ン グが有効にな り ます (レ イ ヤ 2
フ ォ ワ ーデ ィ ン グに よ り 、 2 つの VLAN は単一のネ ッ ト ワー ク の
よ う に動作 し ます)。
◆
VLAN グループ用のセルフ IP を作成す る
VLAN グループ用のセルフ IP は、 ネ ッ ト ワ ー ク に宛て ら れたパ
ケ ッ ト にルー ト を与え ます。
◆
Web サーバのプールを作成す る
ロ ー ド バ ラ ン スす る Web サーバを含めたプールを作成 し ます。
◆
バーチ ャ ルサーバを作成す る
Web サーバを ロ ード バラ ン ス する バーチャ ルサーバを 作成し ま す。
注
こ の例では、 BIG-IP を イ ン ス ト ールす る 同 じ IP ネ ッ ト ワー ク 上に
あ る それぞれの VLAN で、 セルフ IP ア ド レ ス を持つデフ ォ ル ト の
内部お よ び外部 VLAN 設定を使用 し てい る こ と を前提 と し てい ます。
重要
各 コ ン テ ン ツサーバでのデフ ォ ル ト ルー ト は、 ルー タ の IP ア ド レ ス
に設定 し ます。 こ の例では、 デフ ォ ル ト ルー ト を 10.0.0.2 に設定 し
てい ます。
個々の VLAN か ら のセル フ IP ア ド レ スの削除
個々の VLAN か ら セルフ IP ア ド レ ス を削除 し ます。 VLAN グループ
を作成 し 、 ルーテ ィ ン グ用に VLAN グループ用の別のセルフ IP ア ド
レ ス を作成 し ます。 作成後は、 VLAN ご と のセルフ IP ア ド レ ス は不
要にな り ます。
警告
こ の作業は、 コ ン ソ ールか ら 、 ま たは削除 し ないセルフ IP ア ド レ ス
か ら 実行 し て く だ さ い。 削除す る セルフ IP ア ド レ ス を通 じ て リ モー
ト の ワー ク ス テーシ ョ ンか ら 接続 さ れてい る場合は、 そのセルフ IP
ア ド レ ス を削除す る と 接続が切断 さ れます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
4-3
第4章
デ フ ォル ト VLAN からのセルフ IP ア ド レ スの削除方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Network] を展開 し て
[Self IPs] を ク リ ッ ク し ます。
[Self IPs] 画面が開 き ます。
2. IP Address カ ラ ム と VLAN カ ラ ム か ら 、 内部 VLAN と 外部
VLAN のセルフ IP ア ド レ ス を探 し ます。
3. 削除す る セルフ IP ア ド レ ス の左側の [Select] ボ ッ ク ス を オ ン
に し ます。
注 : [Delete] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではセルフ IP ア ド レ ス を削除す る権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
4. [Delete] を ク リ ッ ク し ます。
確認画面が表示 さ れ ます。
5. も う 一度、 [Delete] を ク リ ッ ク し ます。
VLAN グループの作成
内部 VLAN と 外部 VLAN を含む VLAN グループ を作成 し ます。VLAN
グループ内の VLAN が受信 し たパケ ッ ト は、グループ内の他の VLAN
に コ ピー さ れ ます。 こ れで ト ラ フ ィ ッ ク は、 同 じ IP ネ ッ ト ワ ー ク 上
の BIG-IP を通過で き る よ う にな り ます。
VLAN グループ を作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [VLANs] を ク リ ッ ク し ます。
[VLANs] 画面が開 き ます。
2. [VLAN Groups] メ ニ ュ ーか ら 、 [List] を選択 し ます。
[VLAN Groups] 画面が開 き ます。
3. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New VLAN Group] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは VLAN グループ を作成す る 権限が与え ら れていな
い こ と を示 し ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 グループ名 myvlangroup を入力 し ます。
5. [VLANs] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス か ら 、 内部 VLAN お
よ び外部 VLAN の名前を選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ
ク し て、こ れ ら の VLAN 名を [Selected] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
4-4
同 じ IP ネ ッ ト ワー ク の BIG-IP の設定
VLAN グループ用セル フ IP ア ド レ スの作成
VLAN グループ用のセルフ IP ア ド レ ス は、 ネ ッ ト ワー ク に宛て ら れ
たパケ ッ ト にルー ト を与え ます。 BIG-IP を使用 し た場合、 IP ネ ッ ト
ワー ク へのパ ス は VLAN です。 ただ し 、 こ の例で使用 し た VLAN グ
ループ機能では、 IP ネ ッ ト ワ ー ク 10.0.0.0 へのパ ス は、 実際には複数
の VLAN を経由 し ます。 IP ルー タ は、 ネ ッ ト ワ ー ク への物理ルー ト
を 1つ し か指定で き ないので、ルーテ ィ ン グ衝突が発生 し ます。BIG-IP
でのセルフ IP ア ド レ ス機能は、セルフ IP ア ド レ ス を VLAN グループ
上に設定す る こ と に よ り 、 ルーテ ィ ン グ衝突を解消で き ます。
VLAN グループ用セル フ IP の作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [Self IPs] を ク リ ッ ク し ます。
[Self IPs] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではセルフ IP ア ド レ ス を作成する 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [IP Address] ボ ッ ク ス に、 VLAN グループ用のセルフ IP を入
力 し ます。
図 4.2 (4-2 ページ) で示 さ れてい る 例では、 こ の IP ア ド レ ス
は 10.0.0.6 です。
4. [Netmask] ボ ッ ク ス に、 セルフ IP ア ド レ ス のネ ッ ト マ ス ク を
入力 し ます。
5. [VLAN] 設定で、 リ ス ト か ら 名前の [myvlangroup] を選択 し
ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
Web サーバのプールの作成
BIG-IP 用のネ ッ ト ワ ー ク 環境を作成 し てか ら 、 ロ ー ド バ ラ ン ス す る
Web サーバのプールを作成 し ます。
プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (myweb_pool な ど) を入
力 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
4-5
第4章
4. 画面の [Resources] 領域で、 [New Members] 設定を使用 し て
プール メ ンバを追加 し ます。
こ こ での例では、プール メ ンバは10.0.0.3:80 と 10.0.0.4:80です。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
バーチ ャ ルサーバの作成
ロ ー ド バ ラ ン スす る Web サーバのプールを作成 し てか ら 、 バーチ ャ
ルサーバを作成 し ます。
バーチ ャ ルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバを作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_myweb な
ど) を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 IP ア ド レ
ス を入力 し ます。
こ こ での例を続けてい く と 、 こ のア ド レ ス は 10.0.0.5 にな り
ます。
5. [Service Port] リ ス ト か ら 、 [*All Ports] を選択 し ます。
6. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 前の手
順を使用 し て作成 し たプールの名前を選択 し ます。
こ こ での例では、 プール名は myweb_pool です。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
4-6
5
複数カ ス タ マの Web ホス テ ィ ング
• 複数カ ス タ マのホス テ ィ ングの概要
• 外部ス イ ッ チ を使用 し た複数カ ス タ マのホス
テ ィ ング
• 複数カ ス タ マの直接ホス テ ィ ン グ
複数カ ス タ マのホス テ ィ ン グの概要
複数カ ス タ マのホス テ ィ ン グの概要
BIG-IP を使用 し て、 ホ ス テ ィ ン グサービ ス を複数カ ス タ マに提供 し 、
ロ ー ド バ ラ ン ス がで き ます。
図 5.1 の例では、 BIG-IP は、 ネ ッ ト ワ ー ク 上の 3 つの VLAN に割 り
当て ら れた イ ン タ ーフ ェ イ ス (5.1) を備え てい ます。VLAN は、vlanA、
vlanB、 お よ び vlanC の 3 つです。 イ ン タ ーフ ェ イ ス 5.1 は 3 つの
VLAN すべての ト ラ フ ィ ッ ク を処理 し ます。各 VLAN には 2 台のサー
バがあ り 、 特定のカ ス タ マにサービ ス を提供 し てい ます。
図 5.1 複数サ イ ト のホ ス テ ィ ン グの例
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
5-1
第5章
外部スイッ チを使用し た複数カスタ マのホスティ ング
こ の実装に BIG-IP を設定す る には、 次の作業を完了す る 必要があ り
ます。
•
タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス を持つ VLAN を作成す る
タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス の詳細については、
『TMOSTM Management Guide for BIG-IP® Systems』 を参照 し て く
だ さ い。
•
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを作成 し ます。
ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン スす る 対象の Web サーバのプール
を、 各 VLAN に 1 つずつ、 合計 3 つ作成 し ます。
• バーチ ャ ルサーバを作成 し ます。
Web サーバのプールへの ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン スす る バー
チ ャ ルサーバを 3 つ作成 し ます。
タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ ス を持つ VLAN の作成
BIG-IP で複数カ ス タ マのホ ス テ ィ ン グ を設定す る 場合、 まず、 タ グ
付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス を持つ VLAN を作成 し ます。 こ の手順では、同
一の イ ン タ ーフ ェ イ ス を、作成す る それぞれの VLAN に割 り 当て、そ
の イ ン タ ー フ ェ イ ス を タ グ付 き イ ン タ ー フ ェ イ ス と し て割 り 当て ま
す ( タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス の詳細については、
『TMOSTM Management Guide for BIG-IP® Systems』 を参照 し て く だ
さ い)。
た と えば、 図 5.1 (5-1 ページ) では、 3 つの VLAN があ り 、 各 VLAN
が異な る サブネ ッ ト の ト ラ フ ィ ッ ク を処理 し てい ます。つま り 、vlanA
は 10.1.1 サブネ ッ ト の ト ラ フ ィ ッ ク 、 vlanB は 10.1.2 サブネ ッ ト の ト
ラ フ ィ ッ ク 、vlanC は 10.1.3 サブネ ッ ト の ト ラ フ ィ ッ ク を処理 し ます。
3 つの VLAN のすべてに イ ン タ ーフ ェ イ ス 5.1 が割 り 当て ら れてい
ます。
タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ ス を持つ VLAN の作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [VLANs] を ク リ ッ ク し ます。
[VLAN] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
VLAN の設定が表示 さ れ ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは VLAN を作成す る権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. VLAN の名前 と タ グ番号を入力 し ます。
タ グ番号を入力 し ない と 、 BIG-IP に よ っ て自動的に番号が生
成 さ れます。図 5.1 (5-1 ページ) では、VLAN の名前を vlanA、
タ グ番号を 0001 と し て一例を あげてい ます。
5-2
外部ス イ ッ チ を使用 し た複数カ ス タ マのホス テ ィ ン グ
4. [Interfaces] 設定では、[Available] ボ ッ ク ス か ら 内部ネ ッ ト ワー
ク 上の イ ン タ ーフ ェ イ ス の名前を選択 し 、 Move ボ タ ン (<<)
を ク リ ッ ク し て、 イ ン タ ーフ ェ イ ス の名前を [Tagged] ボ ッ ク
ス に移動 し ます。
[Tagged] ボ ッ ク ス への移動が完了す る と 、 選択 し た イ ン タ ー
フ ェ イ ス が タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス と し て VLAN に割 り 当
て ら れます。 こ の例では、 イ ン タ ーフ ェ イ ス は 5.1 です。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
ロー ド バラ ン シ ングプールの作成
BIG-IP 用の VLAN を作成 し た ら 、 各 VLAN に 1 つずつ、 合計 3 つの
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを作成 し ます。 図 5.1 (5-1 ページ) では、
各プールに 2 つのプール メ ンバが割 り 当て ら れてい ます。
プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (customerA_pool な ど) を
入力 し ます。
4. 画面の [Resources] 領域で、 [New Members] 設定を使用 し て
プール メ ンバを追加 し ます。
た と えば、 図 5.1 (5-1 ページ) では、 vlanA のプール メ ンバ
は 10.1.1.1:80 と 10.1.1.2:80 です。 vlanB のプール メ ンバは、
10.1.2.1:80 と 10.1.2.2:80 で あ り 、 vlanC のプール メ ンバは、
10.1.3.1:80 と 10.1.3.2:80 です。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
バーチ ャルサーバの作成
ロ ー ド バ ラ ン スす る 対象の Web サーバプールを作成 し た ら 、 プール
ご と にバーチ ャ ルサーバを作成 し ます。
バーチ ャルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
5-3
第5章
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバを作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_customerA
な ど) を入力 し ます。
4. [Destination ] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス にバーチ ャ ル
サーバの IP ア ド レ ス (10.1.10.10:80 な ど) を入力 し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 80 と 入力す る か、リ ス ト か ら [HTTP]
を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [HTTP Profile] 設定を探 し て
[http] を選択 し ます。
7. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 作成 し
てい る バーチ ャ ルサーバに対応す る プールを選択 し ます。
た と えば、 vs_customerA に対 し ては、 プール customerA_pool
を選択 し ます。 vs_customerB に対 し ては、 プール
customerB_pool を選択 し ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
5-4
複数カ ス タ マの直接ホス テ ィ ン グ
複数カ ス タ マの直接ホス テ ィ ング
図 5.1 (5-1 ページ) の構成では、 BIG-IP と サーバ ノ ー ド 間で外部ス
イ ッ チ を使用 し てい ます。 ただ し 、 こ の ソ リ ュ ーシ ョ ン の実装には、
外部ス イ ッ チを取 り 除 き 、 その代わ り に BIG-IP 上で複数の イ ン タ ー
フ ェ イ ス を使用 し て、複数のカ ス タ マに対 し て ト ラ フ ィ ッ ク を直接ホ
ス ト す る 別の方法があ り ます。 こ のシナ リ オ を使用す る 場合、 VLAN
の設定は必要ですが、タ グ付 き でな く タ グ な し の イ ン タ ーフ ェ イ ス で
VLAN を設定す る 必要があ り ます。 図 5.2 に例を示 し ます。
図 5.2 VLAN ス イ ッ チン グ を使用 し た複数カ ス タ マのホ ス テ ィ ン グ
図 5.2 では、 2 つの BIG-IP シ ス テ ム イ ン タ ーフ ェ イ ス が各 VLAN に
割 り 当て ら れてい ます。 た と えば、 イ ン タ ーフ ェ イ ス 1.1 と 1.2 は、
vlanA VLAN に割 り 当て ら れてい ます。 各 イ ン タ ーフ ェ イ ス は、 タ グ
な し イ ン タ ーフ ェ イ ス と し て VLAN に割 り 当て ら れ ます。
図 5.1 (5-1 ページ) に示す よ う に、 最初のシナ リ オでは追加ス イ ッ チ
が必要ですが、内部ネ ッ ト ワ ー ク 上で必要な イ ン タ ーフ ェ イ ス は 1 つ
だけです。 図 5.2 に示す、 第 2 のシナ リ オでは追加ス イ ッ チは不要に
な り ま し たが、複数の BIG-IP シ ス テ ム イ ン タ ーフ ェ イ ス が必要です。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
5-5
第5章
タ グな し イ ン タ ー フ ェ イ ス を持つ VLAN の作成
BIG-IP で複数カ ス タ マの直接ホ ス テ ィ ン グ を設定す る 場合は、 まず、
タ グ な し イ ン タ ーフ ェ イ ス を追加 し てVLAN を作成 し て く だ さ い ( タ
グ付 き イ ン タ ー フ ェ イ ス の詳細につい て は、 『TMOSTM Management
Guide for BIG-IP® Systems』 を参照 し て く だ さ い)。
タ グな し イ ン タ ー フ ェ イ ス を持つ VLAN の作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [VLANs] を ク リ ッ ク し ます。
[VLAN] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
VLAN の設定が表示 さ れ ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは VLAN を作成す る権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. VLAN の名前 と タ グ番号を入力 し ます。
タ グ番号を入力 し ない と 、 BIG-IP に よ っ て自動的に番号が生
成 さ れます。図 5.2 (5-5 ページ) では、VLAN の名前を vlanA、
タ グ番号を 0001 と し て一例を あげてい ます。
4. [Interfaces] 設定では、[Available] ボ ッ ク ス か ら 内部ネ ッ ト ワ ー
ク 上の イ ン タ ーフ ェ イ ス の名前を選択 し 、 Move ボ タ ン (>>)
を ク リ ッ ク し て、 イ ン タ ーフ ェ イ ス の名前を [Untagged] ボ ッ
ク ス に移動 し ます。
[Untagged] ボ ッ ク スへの移動が完了す る と 、選択 し た イ ン タ ー
フ ェ イ ス が タ グ な し イ ン タ ーフ ェ イ ス と し て VLAN に割 り 当
て ら れます。 図 5.2 (5-5 ページ) では、 vlanA に イ ン タ ーフ ェ
イ ス 1.1 と 1.2 が割 り 当て ら れてい ます。 vlanB には イ ン タ ー
フ ェ イ ス 1.3 と 1.4 が割 り 当て ら れ、 vlanC には イ ン タ ーフ ェ
イ ス 1.5 と 1.6 が割 り 当て ら れてい ます。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
VLAN を作成 し て タ グ な し イ ン タ ーフ ェ イ ス を割 り 当て る と 、 「外部
ス イ ッ チを使用 し た複数カ ス タ マのホ ス テ ィ ン グ 」 (5-2 ページ) の項
で行っ た よ う に、 プール と バーチ ャ ルサーバを作成で き ます。
5-6
6
単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定
• 単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定での作業
• 単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定の作成
単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定での作業
単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定での作業
こ の章で述べ る 単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 実装は、企業 イ ン ト ラ ネ ッ ト 内
で よ く 目に し ます (図 6.1 参照)。 こ の実装では、 BIG-IP® は、 複数の
異な る タ イ プの接続要求に対 し て ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ を行い ます。
◆
企業の イ ン ト ラ ネ ッ ト Web サ イ ト への HTTP 接続。 企業 イ ン ト ラ
ネ ッ ト の Web サ イ ト であ る Corporate.main.net を ホ ス ト す る 2 台
の Web サーバを BIG-IP で ロ ー ド バ ラ ン ス し ます。
◆
イ ン タ ーネ ッ ト コ ン テ ン ツへの HTTP 接続。 イ ン タ ーネ ッ ト コ ン
テ ン ツへの HTTP 接続は 1 組のキ ャ ッ シ ュ サーバを使用 し て処理
さ れ ますが、こ のサーバ も BIG-IP に よ り ロ ー ド バ ラ ン ス さ れます。
◆
イ ン タ ーネ ッ ト への HTTP 以外の接続。
図 6.1 単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定
図 6.1 (6-1 ページ) は、 イ ン ト ラ ネ ッ ト 以外の接続が、 ワ イ ル ド カー
ド バーチ ャ ルサーバ、 つま り 0.0.0.0 の IP ア ド レ ス を持つサーバに
よ っ て処理 さ れてい る こ と を示 し てい ます。キ ャ ッ シ ュ サーバへの ト
ラ フ ィ ッ ク を処理す る ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバは、ポー ト 固
定であ り 、 HTTP 要求に 80 のポー ト を指定 し ます。 こ の よ う に、
イ ン ト ラ ネ ッ ト 上の IP ア ド レ ス に一致 し ない HTTP 要求はすべて、
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
6-1
第6章
キ ャ ッ シ ュ サーバにダ イ レ ク ト さ れます。 HTTP 以外の要求を処理す
る ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバは、デフ ォ ル ト の ワ イ ル ド カー ド
サーバです。 デフ ォ ル ト ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバ は、 ポー ト
0 だけ を使用す る サーバです。 こ のため、 こ のサーバは、 ど の標準的
なバーチ ャ ルサーバに も 、ど のポー ト 固有の ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ
ルサーバに も 一致 し ない発信 ト ラ フ ィ ッ ク に適合す る キ ャ ッ チオー
ルサーバにな っ てい ます。
単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定の作成
こ の設定を 作成する には、次の作業を 順番に完了する 必要があり ま す。
•
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを作成 し ます。
ロ ード バラ ン ス する イ ン ト ラ ネッ ト サーバ用のプールと キャ ッ シュ
サーバ用のプールを 作成し ま す。
• バーチ ャ ルサーバを作成 し ます。
各プールのバーチ ャ ルサーバ と HTTP 以外の要求用のバーチ ャ ル
サーバを作成 し ます。
プールの作成
基本設定では、 まず、 イ ン ト ラ ネ ッ ト コ ン テ ン ツサーバ用のプール と
イ ン タ ーネ ッ ト キ ャ ッ シ ュ サーバ用のプールの 2 つの ロ ー ド バ ラ ン
シ ン グプールを定義 し ます。
プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス にプールの名前 (http_pool な ど) を入力 し
ます。
4. 画面の [Resources] 領域で、 [New Members] 設定を使用 し て
プール メ ンバを追加 し ます。
た と えば、 図 6.1 (6-1 ページ) では、 http_pool のプール メ ン
バは 192.168.100.10:80 と 192.168.100.11:80 です。
specificport_pool のプール メ ンバは 192.168.100.20:80 と
192.168.100.21:80 です。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
6-2
単純な イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定の作成
バーチ ャルサーバの作成
基本設定の次の作業では、 http_pool と specificport_pool を それぞれ
参照す る バーチ ャ ルサーバを作成 し ます。 ま た、 残 り の イ ン タ ーネ ッ
ト ト ラ フ ィ ッ ク 用に フ ォ ワ ーデ ィ ン グバーチ ャ ルサーバ (プールな
し ) も 作成 し て く だ さ い。
バーチ ャルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス にバーチ ャ ルサーバの名前 (vs_http、
vs_specificport、 vs_non-http な ど) を入力 し ます。
4. [Destination] ボッ ク ス で、 バーチャ ルサーバのタ イ プが [Host]
になっ ている こ と を 確認し 、 [Address] ボッ ク ス に、 バーチャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を 入力し ま す。
たと えば、 IP ア ド レ ス 192.168.200.30:80 を 、 HTTP ト ラ フ ィ ッ
ク を 処理する バーチャ ルサーバに割り 当てる こ と ができ ま す。
キ ャ ッ シュ サーバへの接続のロ ード バラ ン シン グ の場合、ア ド
レ ス 0.0.0.0:80 を バーチャ ルサーバに割り 当て、 こ のサーバを
ワ イ ルド カ ード バーチャ ルサーバにする こ と ができ ま す。フ ォ
ワ ーディ ン グ バーチャ ルサ ーバを 作成する に は、 ア ド レ ス
0.0.0.0:0 を 割り 当てま す。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 80 と 入力す る か、リ ス ト か ら [HTTP]
を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、[Type] 設定を探 し て次の作業を
行い ます。
a) バーチ ャ ルサーバが、 イ ン ト ラ ネ ッ ト Web サ イ ト ま たは
キ ャ ッ シ ュ サーバへの HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を処理す る 場合
は、 [Standard] を選択 し ます。
b) バーチ ャ ルサーバが、 HTTP 以外の発信 ト ラ フ ィ ッ ク を送
信す る 場合は、 [Forwarding (IP)] を選択 し ます。
7. イ ン ト ラ ネ ッ ト Web サ イ ト への HTTP 接続を処理す る バー
チ ャ ルサーバを作成 し てい る 場合は、[HTTP Profile] 設定を探
し て [http] を選択 し ます。
8. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 作成 し
てい る バーチ ャ ルサーバに対応す る プールを選択 し ます。
た と えば、vs_http に対 し ては、プール http_pool を選択 し ます。
注 : フ ォ ワーデ ィ ン グ (IP) バーチ ャ ルサーバを作成 し てい る
場合は、 プールを選択 し ないで く だ さ い。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
6-3
第6章
6-4
7
ISP のロー ド バラ ン シ ング
• ISP のロー ド バラ ン シ ングの概要
• ISP のロー ド バラ ン シ ングの設定
• 発信 ト ラ フ ィ ッ ク のア ド レ ス変換の設定
ISP のロー ド バラ ン シ ン グの概要
ISP のロー ド バラ ン シ ン グの概要
ネ ッ ト ワ ー ク が成長 し 、 ネ ッ ト ワ ー ク ト ラ フ ィ ッ ク が増大 し てい く
と 、イ ン タ ーネ ッ ト への接続を増強す る 必要性を感 じ る こ と があ り ま
す。 こ の設定を使用 し て、 既存のネ ッ ト ワ ー ク に イ ン タ ーネ ッ ト 接続
を追加で き ます。 図 7.1 は、 2 つの イ ン タ ーネ ッ ト 接続で構成 さ れた
ネ ッ ト ワー ク を示 し てい ます。
図 7.1 追加 イ ン タ ーネ ッ ト 接続の例
こ の よ う な構成の場合は、ルー タ でネ ッ ト ワ ー ク ア ド レ ス変換(NAT)
を設定す る 必要があ り ます。 ルー タ で NAT を実行で き ない場合は、
BIG-IP で VLAN SNAT 自動マ ッ プ機能を使用 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
7-1
第7章
ISP のロー ド バラ ン シ ングの設定
ISP の ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ を設定す る には、BIG-IP 上で次の作業を完
了す る 必要があ り ます。
◆
2 つの ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを作成す る
コ ン テ ン ツ サーバを ロ ー ド バ ラ ン スす る 1 つのプールを定義 し ま
す。 ルー タ の内部ア ド レ ス を ロ ー ド バ ラ ン ス す る 別のプールを定
義 し ます。
◆
着信お よ び発信 ト ラ フ ィ ッ ク 用のバーチ ャ ルサーバを設定す る
サーバ間で の着信接続 を ロ ー ド バ ラ ン ス す る バーチ ャ ルサーバ
と 、 ルー タ 間での発信接続を ロ ー ド バ ラ ン ス す る バーチ ャ ルサー
バを設定 し ます。
◆
発信 ト ラ フ ィ ッ ク 用の NAT ま たは SNAT 自動マ ッ プ を設定す る
要求が送出 さ れた と き と 同 じ ISP を通っ て応答が到達す る よ う に、
発信 ト ラ フ ィ ッ ク 用のNAT ま たはSNAT自動マ ッ プ を設定 し ます。
追加イ ン タ ーネ ッ ト 接続用プールの作成
まず、 コ ン テ ン ツ サーバを ロ ー ド バ ラ ン スす る プールを 1 つ作成 し 、
ルー タ を ロ ー ド バ ラ ン スす る プールを 1 つ作成 し ます。
プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (content_pool、 router_pool
な ど) を入力 し ます。
4. 画面の [Resources] 領域で、 [New Members] 設定を使用 し て
プール メ ンバを追加 し ます。
た と えば、 図 7.1 (7-1 ページ) では、 プール content_pool の
プール メ ンバは 10.1.1.1:80、 10.1.1.2:80、 お よ び 10.1.1.3:80 で
す。 プール router_pool のプール メ ンバは 192.168.100.1:0 と
192.168.200.1:0 です。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
7-2
ISP のロー ド バラ ン シ ン グの設定
追加イ ン タ ーネ ッ ト 接続用バーチ ャルサーバの作成
プールを作成 し た ら 、サーバへの着信接続を ロ ー ド バ ラ ン スす る バー
チ ャ ルサーバ と 、ルー タ への発信接続を ロ ー ド バ ラ ン スす る バーチ ャ
ルサーバの 2 つのバーチ ャ ルサーバを設定 し ます。
着信コ ン テ ン ツ サーバのト ラ フ ィ ッ ク 用バーチャ ルサーバの作
成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_content な
ど) を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
た と えば、IP ア ド レ ス 172.100.12.20:80 を割 り 当て る こ と がで
き ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス で、 ポー ト 番号を入力す る か、 リ ス ト
か ら サービ ス を選択 し ます。
6. ロ ー ド バ ラ ン ス す る 対象の ト ラ フ ィ ッ ク が特定の イ プ の場
合、 接続の タ イ プに一致す る プ ロ フ ァ イ ルの タ イ プ を選択 し
ます。
た と えば、 ロ ー ド バ ラ ン ス す る 対象の ト ラ フ ィ ッ ク が HTTP
ト ラ フ ィ ッ ク であ る 場合、 [HTTP Profile] 設定を探 し て [http]
を選択 し ます。
7. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 作成 し
てい る バーチ ャ ルサーバに対応す る プールを選択 し ます。
た と えば、 vs_content に対 し ては、 プール content_pool を選択
し ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
ルー タ の発信 ト ラ フ ィ ッ ク 用バーチ ャルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
7-3
第7章
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_routers な
ど) を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
た と えば、 IP ア ド レ ス 0.0.0.0:0 をバーチ ャルサーバに割 り 当て
て、 ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバにする こ と がで き ます。
5. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 作成 し
てい る バーチ ャ ルサーバに対応す る プールを選択 し ます。
た と えば、 vs_routers に対 し ては、 プール router_pool を選択
し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
7-4
発信 ト ラ フ ィ ッ クのア ド レ ス変換の設定
発信 ト ラ フ ィ ッ クのア ド レ ス変換の設定
次に、要求が最初に通過 し た と き と 同 じ ISP を通っ て応答が到達す る
よ う に、 発信 ト ラ フ ィ ッ ク 用の ア ド レ ス 変換 を 設定 し ま す。 特に、
ネ ッ ト ワー ク ア ド レ ス変換 (NAT) を実行す る よ う にルー タ を設定す
る か、 BIG-IP で SNAT 自動マ ッ ピ ン グ を設定す る 必要があ り ます。
セルフ IP ア ド レ ス を、 外部 VLAN に割 り 当て る 必要 も あ り ます。
注
ネ ッ ト ワー ク ア ド レ ス変換を実行す る よ う にルー タ を設定す る 手順
については、 使用 し てい る ルー タ に関す る ベン ダの ド キ ュ メ ン ト を
参照 し て く だ さ い。
発信 ト ラ フ ィ ッ ク のア ド レ ス変換を設定す る には、次の作業を行 う 必
要があ り ます。
• IP 固有のセルフ IP ア ド レ ス を、 2 台のルー タ の IP ネ ッ ト ワー ク
に対応す る よ う に、 BIG-IP の外部 VLAN に割 り 当て ます。
• それぞれの外部 VLAN セルフ IP ア ド レ ス と 内部 VLAN に対 し て
SNAT 自動マ ッ プ を有効に し ます。
外部 VLAN 用セルフ IP ア ド レ スの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [Self IPs] を ク リ ッ ク し ます。
[Self IP] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
セルフ IP ア ド レ ス に対 し て設定可能な設定が表示 さ れ ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではセルフ IP ア ド レ ス を作成する 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [IP Address] ボ ッ ク ス に、ルー タ のネ ッ ト ワ ー ク に一致す る セ
ルフ IP ア ド レ ス を入力 し ます。
注 : ルー タ の内部 IP ネ ッ ト ワー ク ア ド レ ス が有効であ る こ と
を確認 し ます。
4. [VLAN] リ ス ト か ら 、 [external] を選択 し ます。
5. [Repeat] を ク リ ッ ク し ます。
6. 外部 VLAN 用の別のセルフ IP ア ド レ ス を作成 し ます。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
内部および外部 VLAN に対 し て SNAT 自動マ ッ プ を有効に
する方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [SNATs] を ク リ ッ ク し ます。
[SNATs] 画面が開 き ます。
2. 右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New SNAT] 画面が開 き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
7-5
第7章
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではSNAT を作成す る権限が与え ら れていない こ と を示
し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 SNAT に一意の名前を入力 し ます。
4. [Translation] リ ス ト か ら 、 [Automap] を選択 し ます。
5. [VLAN Traffic] リ ス ト か ら 、 [Enabled On] を選択 し ます。
[VLAN List] 設定が表示 さ れ ます。
6. [VLAN List] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス か ら [internal] と
[external] の VLAN 名を選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ
ク し て、 VLAN 名を [Selected] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
7-6
8
送信元アド レ スアフ ィ ニティ パーシステン スを
使用し た HTTP ト ラ フ ィ ッ ク のロード バラ ンシング
• 基本的な HTTP のロー ド バラ ン シ ン グの概要
• 送信元ア ド レ スのア フ ィ ニ テ ィ パーシ ス テ ン ス
を使用 し た HTTP ロー ド バラ ン シ ン グの設定
基本的な HTTP のロー ド バラ ン シ ン グの概要
基本的な HTTP のロー ド バラ ン シ ングの概要
多 く の コ ン ピ ュ ーテ ィ ン グ環境で、 HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を イ ン テ リ
ジ ェ ン ト に管理す る ために、 BIG-IP が使用 さ れてい ます。 HTTP プ ロ
フ ァ イ ル と 呼ばれ る BIG-IP の機能を実装すれば、 HTTP ト ラ フ ィ ッ
ク を容易に制御で き ます。HTTP プ ロ フ ァ イ ル と は、HTTP ト ラ フ ィ ッ
ク の動作に影響す る 一群の設定です。 HTTP プ ロ フ ァ イ ルは、 BIG-IP
で HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を管理す る 方法を定義 し ます。
デフ ォ ル ト のHTTPプ ロ フ ァ イ ルを利用 し てそのすべてのデフ ォ ル ト
値を使用す る こ と も 、カ ス タ ム の HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る こ と
も で き ます。 カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る 場合、 設定値を
修正す る だけでな く 、 サーバ応答のデー タ 圧縮な ど、 よ り 高度な機能
を有効にす る こ と も で き ます。
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク の管理に BIG-IP を設定す る 場合、送信元ア ド レ ス
のア フ ィ ニテ ィ パーシ ス テ ン ス と も 呼ばれ る 、シ ン プルなセ ッ シ ョ ン
パーシ ス テ ン ス も 実装で き ます。送信元ア ド レ ス のア フ ィ ニテ ィ パー
シ ス テ ン ス は、 パケ ッ ト の送信元 IP ア ド レ ス にのみ基づいて、 同 じ
サーバへセ ッ シ ョ ン要求 を転送 し ま す。 送信元ア ド レ ス の ア フ ィ ニ
テ ィ パーシ ス テ ン ス の実装については、 BIG-IP には、 ユーザが実装
で き る デ フ ォ ル ト のパーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルが用意 さ れてい ま
す。 HTTP の場合 と 同様、 デフ ォ ル ト のプ ロ フ ァ イ ルを使用す る こ と
も 、カ ス タ ムのシ ン プルパーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルを作成す る こ と
も で き ます。
こ の章では、デフ ォ ル ト の HTTP と パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルを使
用 し て、基本的な HTTP ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ シナ リ オ と 送信元ア ド レ
ス の ア フ ィ ニ テ ィ パーシ ス テ ン ス の設定方法につい て説明 し ま す。
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク の管理 と 、 送信元ア ド レ ス のア フ ィ ニ テ ィ パーシ
ス テ ン ス の設定の詳細については、 『Configuration Guide for BIG-IP®
Local Traffic Management』 を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
8-1
第8章
送信元ア ド レ スのア フ ィ ニ テ ィ パーシ ス テ ン ス
を使用 し た HTTP ロー ド バラ ン シ ン グの設定
送信元 IP ア ド レ ス に基づいたパーシ ス テ ン ス を使用 し て、 基本的な
HTTP ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ を設定す る には、 次の作業を行 う 必要があ
り ます。
•
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを作成す る
HTTP 接続を ロ ー ド バ ラ ン スす る ためのプールを作成 し ます。
• バーチ ャ ルサーバを作成す る
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を 処理し 、 プールへ送信する バーチャ ルサーバ
を 作成し ま す。 こ の実装は、 デフ ォ ルト の HTTP と 送信元ア ド レ ス
のア フ ィ ニティ プロ フ ァ イ ルを 使用し て、 HTTP ロ ード バラ ン シン
グ と 、 セ ッ シ ョ ン パーシ ス テ ン ス を設定す る ため、 こ れ ら のプ ロ
フ ァ イ ルを設定す る 必要はあ り ません。作成時に、バーチ ャ ルサー
バでい く つかの設定を行 う だけです。
プールの作成
基本設定では、 まず、 HTTP 接続を ロ ー ド バ ラ ン スす る ための ロ ー ド
バ ラ ン シ ン グプールを作成 し て く だ さ い。設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用
し て、 こ のプールを作成 し ます。
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク のロ ード バラ ン シン グ用プ ールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name]ボ ッ ク ス にプールの名前(http_poolな ど)を入力し ます。
4. [Health Monitors] 設定では、[Available] ボ ッ ク ス か ら [http] を
選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 モ ニ タ 名 を
[Active] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
5. [New Members] 設定で、次のよ う にプールメ ン バを 追加し ま す。
a) [New Address] オプシ ョ ン を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 プール内のサーバの IP ア ド レ ス を
入力 し ます。
c) [Service Port] ボ ッ ク ス に、 80 と 入力す る か、 [HTTP] を選
択 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
e) プール内のサーバご と に、 ス テ ッ プ b、 c、 お よ び d を繰 り
返 し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
8-2
送信元ア ド レ スのア フ ィ ニ テ ィ パーシ ス テ ン ス を使用 し た HTTP ロー ド バラ ン シ ン グの設定
バーチ ャルサーバの作成
基本設定では、 次に、 HTTP プールを参照す る バーチ ャ ルサーバを定
義 し て く だ さ い。 設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て、 バーチ ャ ルサーバ
を作成 し ます。
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク 用バーチ ャルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_http な ど)
を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 80 と 入力す る か、リ ス ト か ら [HTTP]
を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [HTTP Profile] 設定を探 し て
[http] を選択 し ます。
こ れで、 デフ ォ ル ト の HTTP プ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサー
バに割 り 当て ら れます。
7. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 前項で
作 成 し た HTTP プ ー ル の 名 前 を 選 択 し ま す (た と え ば、
http_pool)。
8. [Default Persistence Profile] 設定か ら 、 [source_addr] を選択 し
ます。
こ れで、デフ ォ ルト の送信元ア ド レ ス のア フ ィ ニティ プロ フ ァ
イ ルを 使用し て、 シン プルパーシス テン ス が実装さ れま す。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
8-3
第8章
8-4
9
Cookie パーシ ス テ ン ス を使用 し た HTTP
ト ラ フ ィ ッ クのロー ド バラ ン シ ング
• 基本的な HTTP のロー ド バラ ン シ ン グの概要
• Cookie パーシ ス テ ン ス を使用 し た HTTP ロー ド
バラ ン シ ン グの設定
基本的な HTTP のロー ド バラ ン シ ン グの概要
基本的な HTTP のロー ド バラ ン シ ングの概要
多 く の コ ン ピ ュ ーテ ィ ン グ環境で、 HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を イ ン テ リ
ジ ェ ン ト に管理す る ために、 BIG-IP が使用 さ れてい ます。 HTTP プ ロ
フ ァ イ ル と 呼ばれ る BIG-IP の機能を実装すれば、 HTTP ト ラ フ ィ ッ
ク を容易に制御で き ます。HTTP プ ロ フ ァ イ ル と は、HTTP ト ラ フ ィ ッ
ク の動作に影響す る 一群の設定です。 HTTP プ ロ フ ァ イ ルは、 シ ス テ
ム で HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を管理す る 方法を定義 し ます。
デフ ォ ル ト のHTTPプ ロ フ ァ イ ルを利用 し てそのすべてのデフ ォ ル ト
値を使用す る こ と も 、カ ス タ ム の HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る こ と
も で き ます。 カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る 場合、 設定値を
修正す る だけでな く 、 サーバ応答のデー タ 圧縮な ど、 よ り 高度な機能
を有効にす る こ と も で き ます。
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク の管理に BIG-IP を設定す る 場合、 Cookie ベース
のセ ッ シ ョ ンパーシ ス テ ン ス も 実装で き ます。 Cookie パーシ ス テ ン
ス は、BIG-IP が ク ラ イ ア ン ト のブ ラ ウ ザに保存 し てい る HTTP Cookie
に基づいて、 セ ッ シ ョ ン要求を同 じ サーバへ送信 し ます。Cookie パー
シ ス テ ン ス を実装す る ために、 BIG-IP には、 ユーザが実装で き る デ
フ ォ ル ト のパーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルが用意 さ れてい ます。 ま た、
カ ス タ ム の Cookie パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルを作成す る こ と も で
き ます。
こ の章では、デフ ォル ト の TTP プ ロ フ ァ イ ル と カ ス タ ムの Cookie パー
シ ス テン ス プ ロ フ ァ イ ルを使用し て、基本的な HTTP ロ ー ド バ ラ ン シ ン
グ シナ リ オ と Cookie パーシ ス テ ン ス を設定す る 方法について説明 し
ます。 HTTP ト ラ フ ィ ッ ク の管理 と 、 Cookie パーシ ス テ ン ス の設定の
詳 細 に つ い て は、 『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic
Management』 を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
9-1
第9章
Cookie パーシ ス テ ン ス を使用 し た HTTP ロー ド
バラ ン シ ングの設定
Cookie に基づいたパーシ ス テ ン ス を使用 し て、 基本的な HTTP ロ ー
ド バ ラ ン シ ン グ を設定す る には、 次の作業を行 う 必要があ り ます。
• カ ス タ ム Cookie パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルを作成す る
•
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを作成す る
• HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を処理 し 、プールへ送信す る バーチ ャ ルサーバ
を作成す る
こ の実装では、 既存のデ フ ォ ル ト HTTP プ ロ フ ァ イ ル を 使用 し て、
HTTP ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ を設定す る ので、 HTTP ト ラ フ ィ ッ ク の
管理にプ ロ フ ァ イ ルを設定す る 必要は特にあ り ません。設定に必要な
プ ロ フ ァ イ ルは、 カ ス タ ム Cookie パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルだけ
です。
カ ス タ ム Cookie パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イルの作成
Cookie パーシ ス テ ン ス を実装す る には、 カ ス タ ム Cookie パーシ ス
テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルを作成す る のが よ い方法です。
カ ス タ ム Cookie パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イルの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. メ ニ ュ ーバーで [Persistence] を ク リ ッ ク し ます。
デフ ォ ル ト のパーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルの リ ス ト が表示 さ
れ ます。
3. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Persistence Profile] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプ ロ フ ァ イ ルを作成す る 権限が与え ら れていない
こ と を示 し ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 プ ロ フ ァ イ ルの名前 (mycookie_profile
な ど) を入力 し ます。
5. [Persistence Type] リ ス ト か ら 、 [Cookie] を選択 し ます。
6. [Parent Profile] リ ス ト か ら 、 [cookie] を選択 し ます。
7. [Cookie Method] 設定の右端で、 [Custom] 選択ボ ッ ク ス を オ ン
に し ます。
8. [Cookie Method] リ ス ト か ら 、 [HTTP Cookie Insert] を選択 し
ます。
9. [Cookie Name] 設定を無効の ま ま に し てお き ます。
9-2
Cookie パーシ ス テ ン ス を使用 し た HTTP ロー ド バラ ン シ ン グの設定
10. [Expiration] 設定で、[Session Cookie] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ フ
に し ます。
追加設定が表示 さ れ ます。
11. [Minutes] ボ ッ ク ス に 60 と 入力 し ます。
12. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
プールの作成
次に、 HTTP 接続 を ロ ー ド バ ラ ン ス す る 対象の ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ
プールを作成 し て く だ さ い。
HTTPト ラ フ ィ ッ ク のロ ード バラ ン シン グ用プ ールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス にプールの名前 (http_pool な ど) を入力 し
ます。
4. [Health Monitors] リ ス ト の [Available] ボ ッ ク ス か ら [http] を
選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 モ ニ タ 名 を
[Active] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
5. [New Members] 設定で、 次の よ う にプール メ ンバを追加 し
ます。
a) [New Address] オプシ ョ ン を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 プール内のサーバの IP ア ド レ ス を
入力 し ます。
c) [Service Port] ボ ッ ク ス に、 80 と 入力す る か、 [HTTP] を
選択 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
e) プール内のサーバご と に、 ス テ ッ プ b、 c、 お よ び d を繰 り
返 し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
9-3
第9章
バーチ ャ ルサーバの作成
基本設定では、 次に、 HTTP プールを参照す る バーチ ャ ルサーバを定
義 し て く だ さ い。
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク用バーチ ャ ルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバを作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_http な ど)
を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で次の作業を行い ます。
a) バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host] にな っ てい る こ と を確
認 し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス にバーチ ャルサーバの IP ア ド レ ス を入力
し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 80 と 入力す る か、リ ス ト か ら [HTTP]
を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [Protocol] 設定の値を [TCP] の
ま ま に し てお き ます。
7. [HTTP Profile] リ ス ト か ら 、 [http] を選択 し ます。
こ れで、 デフ ォ ル ト の HTTP プ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサー
バに割 り 当て ら れます。
8. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 前項で
作 成 し た HTTP プ ー ル の 名 前 を 選 択 し ま す (た と え ば、
http_pool)。
9. [Default Persistence Profile] リ ス ト か ら 、 以前に作成 し た カ ス
タ ム ク ッ キープ ロ フ ァ イ ルの名前 (mycookie_profile な ど) を
選択 し ます。
こ れで、 カ ス タ ム Cookie プ ロ フ ァ イ ル を 使用 し て、 Cookie
パース テ ン ス が実装 さ れ ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
注
パフ ォーマ ン ス (HTTP) タ イ プのバーチ ャ ルサーバで HTTP Cookie
Insert パーシ ス テ ン ス を使用す る こ と も で き ます。
9-4
10
HTTP 応答の圧縮
• HTTP デー タ 圧縮の概要
• カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成
• バーチ ャルサーバの作成
HTTP デー タ 圧縮の概要
HTTP デー タ 圧縮の概要
BIG-IP には、 対象のサーバか ら の HTTP 圧縮作業の負荷を シ ス テ ム
側で軽減で き る と い う オプシ ョ ン機能があ り ます。 HTTP 圧縮お よ び
圧縮 ソ フ ト ウ ェ ア自体の設定に必要なすべての作業は、 BIG-IP が集
中管理 し ます。
HTTP 圧縮オプシ ョ ン を有効にす る 主な方法は、 HTTP プ ロ フ ァ イ ル
の [Compression] 設定を [Enabled] に設定す る こ と です。設定す る と 、
HTTP プ ロ フ ァ イ ルの [ Request-URI] ま たは [Content-Type] 設定で指
定 し た値に一致す る すべての応答のHTTP コ ン テ ン ツ がシ ス テ ム側で
圧縮 さ れます。
ヒント
特定の接続に対 し て HTTP 圧縮を有効にす る には、 HTTP:compress
enable コ マ ン ド を規定する iRule を作成 し ます。
BIG-IP の HTTP 圧縮機能を使用す る 場合、 指定 し た特定の タ イ プの
URI ま たはフ ァ イ ルを含め る こ と も 、 除外す る こ と も で き ます。 URI
ま たはフ ァ イ ル タ イ プに よ っ ては、すでに圧縮 さ れてい る も の も あ る
ため、 こ の機能は役立ち ます。 CPU リ ソ ー ス を使用 し てすでに圧縮
済みのデー タ を圧縮す る と 、通常はデー タ の圧縮 コ ス ト が利点を上回
る ので、 こ の方法はお勧め し ま せん。 除外に指定で き る 正規表現に
は、 .*\.pdf、 .*\.gif、 .*\.html な ど があ り ます。
HTTP デー タ 圧縮を設定す る には、 次の作業を行 う 必要があ り ます。
• カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る
• 圧縮 し た HTTP 応答を処理す る バーチ ャ ルサーバを作成す る
圧縮お よ びバーチ ャ ルサーバの設定に関す る 詳細な情報については、
『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic Management』 を参照 し
て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
10 - 1
第 10 章
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP で HTTP デー タ 圧縮を設定す る には、 最初に、 カ ス タ ム HTTP
プ ロ フ ァ イ ルを作成 し て く だ さ い。 HTTP プ ロ フ ァ イ ル は、 BIG-IP で
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を管理す る 方法を定義 し ます。
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た ら 、バーチ ャ ルサーバを作成
し 、 カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルを そのバーチ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ル http を含む、既存の全 HTTP プ ロ フ ァ
イ ルの リ ス ト が表示 さ れます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New HTTP Profile] 画面が開 き ます。
注 :[Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプ ロ フ ァ イ ルを作成す る権限が与え ら れていない
こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルの名前
(http_compress な ど) を入力 し ます。
4. [Parent Profile] 設定が [http] に設定 さ れてい る こ と を確認 し
ます。
5. 画面の [Settings] 領域で、 すべてのデフ ォ ル ト 値を その ま ま使
用 し ます。
6. Compression 領域で、 [Compression] 設定に対 し 、 画面の右端
の [Custom] ボ ッ ク ス にチ ェ ッ ク を入れ、 リ ス ト か ら [Enabled]
を ク リ ッ ク し ます。
7. HTTP 要求ヘ ッ ダに指定 さ れた URI に基づいて圧縮を行 う 場
合は、 次の作業を行い ます。
a) [URI Compression] 設定を探 し 、画面の右端の Select ボ ッ ク
ス を ク リ ッ ク し て、 リ ス ト か ら [URI List] を ク リ ッ ク し
ます。
選択す る と 、 [URI List] 設定が表示 さ れます。
b) 圧縮に含め る ま たは圧縮か ら 除外す る 任意の正規表現を指
定 し ます。
正規表現には、 .*\.pdf、 .*\.gif、 .*\.html な ど があ り ます。
8. 応答の コ ン テ ン ツ の タ イ プに基づいて圧縮を行 う 場合は、
次の作業を行 う 必要があ り ます。
a) [Content Compression] 設定を探 し 、画面の右端の Select ボ ッ
ク ス を ク リ ッ ク し て、 リ ス ト か ら [Content List] を ク リ ッ ク
し ます。
選択す る と 、 [Content List] 設定が表示 さ れ ます。
b) 圧縮に含め る ま たは圧縮か ら 除外す る コ ン テ ン ツ の値を指
定 し ます。
指定で き る コ ン テ ン ツ タ イ プには、 application/pdf や
image/** な ど があ り ます。
10 - 2
バーチ ャルサーバの作成
9. 画面の [Compression] 領域の他のすべての設定については、 デ
フ ォ ル ト の値を その ま ま 使用す る か、 必要に応 じ て値を設定
し ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
バーチ ャルサーバの作成
HTTP 圧縮の設定の次の作業では、 前述の作業で作成 し た カ ス タ ム
HTTP プ ロ フ ァ イ ルを参照す る バーチ ャ ルサーバを定義 し ます。
HTTP 圧縮用バーチ ャ ルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユー
ザ ロ ールではバーチ ャ ルサーバを作成す る 権限が与え ら れて
いない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前
(vs_http_compress な ど) を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 80 と 入力す る か、リ ス ト か ら [HTTP]
を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [Protocol] 設定の値を [TCP] の
ま ま に し てお き ます。
7. [HTTP Profile] リ ス ト か ら 、前項で作成 し た カ ス タ ム HTTP プ
ロ フ ァ イ ルを選択 し ます。 こ の例では、 http_compress にな り
ます。
こ れで、 カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサーバに
割 り 当て ら れ ます。
8. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し てプール
名を選択 し ます。
9. [Default Persistence Profile] リ ス ト か ら 、 [source_addr] を選択
し ます。
選択す る と 、 送信元ア ド レ ス のア フ ィ ニ テ ィ パーシ ス テ ン ス
のデフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルが実装 さ れ ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ル と バーチ ャ ルサーバの作成を完了 し た
ら 、 こ のバーチ ャ ルサーバを使用 し て HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を送信 し 、
設定を テ ス ト で き ます。 BIG-IP に よ っ て、 カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルで
指定 し た応答が含め ら れた り 除外 さ れた り し てい る か、指定どお り に
デー タ が圧縮 さ れてい る こ と か を確認 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
10 - 3
第 10 章
10 - 4
11
HTTPS のロー ド バラ ン シ ングの設定
• HTTPS のロー ド バラ ン シ ングの概要
• SSL キー と 証明書の作成
• カ ス タ ム SSL プ ロ フ ァ イルの作成
• プールの作成
• バーチ ャルサーバの作成
HTTPS のロー ド バラ ン シ ン グの概要
HTTPS のロー ド バラ ン シ ン グの概要
HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン スす る 場合、 通常は対象の Web
サーバで実行す る SSL ハン ド シ ェ イ ク を、BIG-IP® で実行す る よ う に
設定で き ます。 次の 2 つの タ イ プの SSL 処理を設定で き ます。 次の
タ イ プのいずれか、 ま たは両方を設定で き ます。
◆
ク ラ イ ア ン ト 側 SSL
一般に、BIG-IP の設定では、 ク ラ イ ア ン ト 側 SSL を有効に し ます。
こ れに よ り 、 シ ス テ ム は、 サーバへ送信す る 前に ク ラ イ ア ン ト 要
求を復号化 し 、 ク ラ イ ア ン ト に戻す前にサーバ応答を暗号化で き
る よ う にな り ます。 こ の場合、 キー と 証明書のペア を 1 つだけシ
ス テ ムに イ ン ス ト ールす る 必要があ り ます。
◆
サーバ側 SSL
BIG-IP を設定す る 別の方法では、 サーバ側 SSL を有効に し ます。
こ れに よ り 、 シ ス テ ムは、 BIG-IP が タ ーゲ ッ ト Web サーバに送信
す る 要求を暗号化 し 、 応答を復号化で き る よ う にな り ま す。 こ の
場合、( ク ラ イ ア ン ト 側 SSL で イ ン ス ト ールす る キー と 証明書のペ
アのほかに)2 番目のキー と 証明書のペア を シ ス テ ムに イ ン ス ト ー
ルす る 必要があ り ます。
こ の設定では最初に、 必要な キー と 証明書のペア を イ ン ス ト ール し
ます。
次に、 カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イ ル、 お よ びオプシ ョ ン でカ ス タ
ム Server SSL プ ロ フ ァ イ ルを作成で き ます。 Client SSL お よ び Server
SSL プ ロ フ ァ イ ル と は、 ト ラ フ ィ ッ ク プ ロ フ ァ イ ルで あ り 、 完全に
SSL カプセル化 さ れたプ ロ ト コ ル ( こ の場合は HTTPS 要求) で送信
さ れ る ク ラ イ ア ン ト 要求ま たはサーバ応答を、 BIG-IP で処理す る 方
法を定め ます。
次に、 HTTPS 要求を ロ ー ド バ ラ ン スす る ためのサーバのプールを作
成 し ます。
最後に、カ ス タ ム Client SSL お よ び Server SSL プ ロ フ ァ イ ルで定めた
設定に従っ て、 HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク を処理す る バーチ ャ ルサーバを
作成す る 必要があ り ます。
SSL 証明書、 SSL プ ロ フ ァ イ ル、 ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプール、 お よ び
バーチ ャ ルサーバに関す る 詳細 な 情報につい て は、 『Configuration
Guide for BIG-IP® Local Traffic Management』 を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
11 - 1
第 11 章
SSL キー と 証明書の作成
HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン スす る には、BIG-IPに イ ン ス ト ー
ルす る 1 つ以上の SSL キーお よ び証明書を作成す る 必要があ り ます。
SSL キー と 証明書、 次に作成す る カ ス タ ム Client SSL お よ び Server
SSL (オプ シ ョ ン) プ ロ フ ァ イ ル を 使用す る と 、 通常は対象の Web
サーバが実行す る SSL ハン ド シ ェ イ ク を、 BIG-IP で実行で き る よ う
にな り ます。
HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク を正常に送信で き る かテ ス ト す る 場合、 信頼 さ
れた認証局が署名 し た証明書で な く と も 自己署名証明書を使用で き
ます。
自己署名 し たキー と 証明書のペアの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [SSL Certificates] を ク リ ッ ク し ます。
既存の SSL 証明書の リ ス ト が表示 さ れます。
2. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New SSL Certificate] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは SSL 証明書を作成す る権限が与え ら れていない こ
と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 my_clientside_cert ま たは
my_serverside_cert な ど の証明書の名前を入力 し ます。
4. [Issuer] リ ス ト か ら 、 [Self] を選択 し ます。
5. [Common Name] ボ ッ ク ス に、後で作成す る バーチ ャ ルサーバ
の IP ア ド レ ス か、バーチ ャ ルサーバの IP ア ド レ ス の名前を解
決す る DNS 名を入力 し ます。
6. [Organization] ボ ッ ク ス に、 企業名を入力 し ます。
7. [Division] ボ ッ ク ス に、 部門名を入力 し ます。
8. [Locality] ボ ッ ク ス に、 所在都市名を入力 し ます。
9. [State or Province] ボ ッ ク ス に、 所在州名ま たは県名を入力 し
ます。
10. [Country] リ ス ト か ら 、 所在国名を選択 し ます。
11. [E-mail Address] ボ ッ ク ス に、 電子 メ ールア ド レ ス を入力 し
ます。
12. [Challenge Password] ボ ッ ク ス に、 パ ス ワー ド を入力 し ます。
13. [Challenge
Password] で入力 し たパ ス ワ ー ド を、 [Confirm
Password] ボ ッ ク ス に も う 一度入力 し ます。
14. 画面の [Key Properties] 領域で、 [Size] リ ス ト か ら 、 [1024] を選
択 し ます。
15. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
11 - 2
カ ス タ ム SSL プ ロ フ ァ イルの作成
カ ス タ ム SSL プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP で HTTPS ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ を設定す る 次の作業は、 カ ス タ
ム SSL プ ロ フ ァ イ ルを作成 し ます。 ク ラ イ ア ン ト 側 SSL 処理の場合、
カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イ ルを作成 し ます。 サーバ側 SSL 処理
の場合、 カ ス タ ム Server SSL プ ロ フ ァ イ ルを作成 し ます。
SSL プ ロ フ ァ イ ル と は、SSL ト ラ フ ィ ッ ク の復号化 と 暗号化を BIG-IP
で実行で き る よ う にす る 一群の設定です。前述の作業で作成 し た キー
と 証明書の名前 も カ ス タ ム SSL プ ロ フ ァ イ ルで指定す る デー タ です。
カ ス タ ム SSL プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た後、 ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプー
ルを作成 し てか ら バーチ ャ ルサーバを作成 し 、カ ス タ ムプ ロ フ ァ イ ル
を そのバーチ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イルを作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
2. [SSL] メ ニ ュ ーか ら 、 [Client] を選択 し ます。
デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ル clientssl を含むすべての既存 Client
SSL プ ロ フ ァ イ ルの リ ス ト が表示 さ れ ます。
3. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Client SSL Profiles] 画面が開 き ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルの名前
(my_clientssl_profile な ど) を入力 し ます。
5. [Parent Profile] 設定が [clientssl] に設定 さ れてい る こ と を確認
し ます。
6. [Certificate] 設定で、画面の右側の [Custom] ボ ッ ク ス にチ ェ ッ
ク を入れます。
7. [Certificate] リ ス ト か ら 、 前項で作成 し た証明書の名前を選択
し ます。
こ の例では、 my_clientside_cert.crt にな り ます。
8. [Key] 設定で、 画面の右側の [Custom] ボ ッ ク ス にチ ェ ッ ク を
入れ ます。
9. [Key] リ ス ト か ら 、 前項で作成 し た キーの名前を選択 し ます。
こ の例では、 my_clientside_cert.key にな り ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
カ ス タ ム Server SSL プ ロ フ ァ イルを作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
2. [SSL] メ ニ ュ ーか ら 、 [Server] を選択 し ます。
デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ル serverssl を含むすべての既存 Server
SSL プ ロ フ ァ イ ルの リ ス ト が表示 さ れ ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
11 - 3
第 11 章
3. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Server SSL Profiles] 画面が開 き ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルの名前
(my_serverssl_profile な ど) を入力 し ます。
5. [Parent Profile] 設定が [serverssl] に設定 さ れてい る こ と を確認
し ます。
6. [Certificate] 設定で、画面の右側の [Custom] ボ ッ ク ス にチ ェ ッ
ク を入れます。
7. [Certificate] リ ス ト か ら 、 前項で作成 し た証明書の名前を選択
し ます。
こ の例では、 my_serverside_cert.crt にな り ます。
8. [Key] 設定で、 画面の右側の [Custom] ボ ッ ク ス にチ ェ ッ ク を
入れます。
9. [Key] リ ス ト か ら 、 前項で作成 し た キーの名前を選択 し ます。
こ の例では、 my_serverside_cert.key にな り ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
11 - 4
プールの作成
プールの作成
次に、 HTTP 接続 を ロ ー ド バ ラ ン ス す る ための ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ
プールを作成 し て く だ さ い。 プールを作成 し た ら 、 作成す る バーチ ャ
ルサーバにそのプールを割 り 当て ます。
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク のロ ード バラ ン シン グ用プ ールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (https_pool な ど) を入力
し ます。
4. [Health Monitors] 設定では、[Available] ボ ッ ク ス か ら [http] を
選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 モ ニ タ 名 を
[Active] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
5. [New Members] 設定で、 次の よ う にプール メ ンバを追加 し
ます。
a) [New Address] オプシ ョ ン を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 プール内のサーバの IP ア ド レ ス を
入力 し ます。
c) [Service Port] ボ ッ ク ス に、 80 と 入力す る か、 [HTTP] を選
択 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
e) プール内のサーバご と に、 ス テ ッ プ b、 c、 お よ び d を繰 り
返 し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
11 - 5
第 11 章
バーチ ャルサーバの作成
HTTPS ロ ー ド バ ラ ン シ ン グの設定で、 最後に、 こ れ ま でに作成 し た
カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イ ル と ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを参照
す る バーチ ャ ルサーバを定義 し ます。
HTTPS バーチ ャルサーバを作成する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバを作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_clientssl な
ど) を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 443 と 入力す る か、 リ ス ト か ら
[HTTPS] を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [Protocol] 設定の値を [TCP] の
ま ま に し てお き ます。
7. [Client SSL Profile] リ ス ト か ら 、前項で作成 し た カ ス タ ムClient
SSL プ ロ フ ァ イ ルの名前を選択 し ま す。 こ の例では、 こ の名
前は my_clientssl_profile です。
こ れで、 カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサー
バに割 り 当て ら れます。
8. カ ス タ ム Server SSLプ ロ フ ァ イ ルを作成 し た場合、[Server SSL
Profile] リ ス ト か ら 、 そのプ ロ フ ァ イ ルの名前を選択 し ま す。
こ の例では、 こ の名前は my_serverssl_profile です。
こ れで、 カ ス タ ム Server SSL プ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサー
バに割 り 当て ら れます。
9. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 前項で
作成 し たプールの名前を選択 し ます。 こ の例では、 https_pool
にな り ます。
10. [Default Persistence Profile] リ ス ト か ら 、 [source_addr] を選択
し ます。
選択す る と 、 送信元ア ド レ ス のア フ ィ ニ テ ィ パーシ ス テ ン ス
のデフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルが実装 さ れ ます。
11. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
必要な SSL キー と 証明書のペア、 1 つま たは 2 つのカ ス タ ム SSL プ
ロ フ ァ イ ル、 ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプール、 お よ びバーチ ャ ルサーバを
作成 し た ら 、 こ のバーチ ャ ルサーバを通 じ て HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク を
送信 し てみ る こ と に よ っ て設定を テ ス ト で き ます。
11 - 6
12
デー タ 圧縮を使用 し た HTTPS のロー ド
バラ ン シ ングの設定
• 圧縮を使用 し た HTTPS のロー ド バラ ン シ ングの
概要
• SSL キー と 証明書の作成
• カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イルの作成
• 圧縮用のカ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成
• プールの作成
• バーチ ャルサーバの作成
圧縮を使用 し た HTTPS のロー ド バラ ン シ ン グの概要
圧縮を使用 し た HTTPS のロー ド バラ ン シ ン グの
概要
HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク のデー タ 圧縮を有効に し て、 HTTPS ト ラ フ ィ ッ
ク を ロ ー ド バ ラ ン スす る 場合、 通常は対象の Web サーバで実行す る
SSL ハン ド シ ェ イ ク を、 BIG-IP で実行す る よ う に設定で き ます。 一
般に、 BIG-IP の設定では、 サーバへ送信す る 前に ク ラ イ ア ン ト 要求
を復号化 し 、ク ラ イ ア ン ト に戻す前にサーバ応答を暗号化す る よ う に
設定 し ます。
一般に、 SSL ハ ン ド シ ェ イ ク を実行す る ( し たが っ て HTTPS ト ラ
フ ィ ッ ク を処理す る ) よ う に BIG-IP を設定す る には、 まず、SSL キー
と 証明書を要求 し て、BIG-IP に イ ン ス ト ール し ます。BIG-IP は、 キー
と 証明書のペア を使用 し て、ク ラ イ ア ン ト 要求を サーバに送信す る 前
に復号化す る サーバ と し て機能 し 、サーバ応答を ク ラ イ ア ン ト に戻す
前に暗号化 し ます。
キー と 証明書のペア を イ ン ス ト ールす る と 、カ ス タ ム Client SSL プ ロ
フ ァ イ ルを作成で き ます。 Client SSL プ ロ フ ァ イ ル と は 1 種の ト ラ
フ ィ ッ ク プ ロ フ ァ イ ルであ り 、 完全に SSL カプセル化 さ れたプ ロ ト
コ ル ( こ の場合は HTTPS 要求) で送信 さ れ る ク ラ イ ア ン ト 要求を、
BIG-IP で処理す る 方法を定め ます。
次に、 カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し て、 BIG-IP でデー タ 圧
縮を有効に し ます。 有効に し た ら 、 HTTPS 要求を ロ ー ド バ ラ ン スす
る ためのサーバのプールを作成す る 必要があ り ます。
最後に、 カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イ ルで定め た設定に従 っ て、
HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク を処理す る バーチ ャ ルサーバを作成す る 必要が
あ り ます。
SSL 証明書、 SSL プ ロ フ ァ イ ル、 ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプール、 お よ び
バーチ ャ ルサーバに関す る 詳細 な 情報につい て は、 『Configuration
Guide for BIG-IP® Local Traffic Management』 を参照 し て く だ さ い。
注
サーバ側 SSL 処理の設定については、 第 11 章 「HTTPS の ロ ー ド バ
ラ ン シ ン グの設定」 を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
12 - 1
第 12 章
SSL キー と 証明書の作成
HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン ス し 、 圧縮を 有効にす る には、
BIG-IP に イ ン ス ト ールす る SSL キー と 証明書を作成す る 必要があ り
ます。 SSL キー と 証明書、 次に作成す る カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ
イ ルを使用す る と 、 通常は対象の Web サーバが実行す る SSL ハン ド
シ ェ イ ク を、 BIG-IP で実行で き る よ う にな り ます。
HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク を正常に送信で き る かテ ス ト す る 場合、 信頼 さ
れた認証局が署名 し た証明書で な く と も 自己署名証明書を使用で き
ます。
自己署名 し たキー と 証明書のペアの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [SSL Certificates] を ク リ ッ ク し ます。
既存の SSL 証明書の リ ス ト が表示 さ れます。
2. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New SSL Certificate] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは SSL 証明書を作成す る権限が与え ら れていない こ
と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 証明書の名前 (my_cert な ど) を入力 し
ます。
4. [Issuer] リ ス ト か ら 、 [Self] を選択 し ます。
5. [Common Name] ボ ッ ク ス に、 こ の章で後か ら 作成す る バー
チ ャ ルサーバの IP ア ド レ ス か、バーチ ャ ルサーバの IP ア ド レ
ス を名前解決す る DNS 名を入力 し ます。
6. [Organization] ボ ッ ク ス に、 企業名を入力 し ます。
7. [Division] ボ ッ ク ス に、 部門名を入力 し ます。
8. [Locality] ボ ッ ク ス に、 所在都市名を入力 し ます。
9. [State or Province] ボ ッ ク ス に、 所在州名ま たは県名を入力 し
ます。
10. [Country] リ ス ト か ら 、 所在国名を選択 し ます。
11. [E-mail Address] ボ ッ ク ス に、 電子 メ ールア ド レ ス を入力 し
ます。
12. [Challenge Password] ボ ッ ク ス に、 パ ス ワー ド を入力 し ます。
13. [Challenge
Password] で入力 し たパ ス ワ ー ド を、 [Confirm
Password] ボ ッ ク ス に も う 一度入力 し ます。
14. 画面の [Key Properties] 領域で、 [Size] リ ス ト か ら 、 [1024] を選
択 し ます。
15. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
12 - 2
カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イルの作成
カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イルの作成
圧縮を使用 し た HTTPS の ロ ー ド バ ラ ン シ ン グの設定では、 次に、 カ
ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イ ルを作成 し て く だ さ い。 Client SSL プ ロ
フ ァ イ ル と は、 BIG-IP で ク ラ イ ア ン ト 側の SSL ト ラ フ ィ ッ ク の復号
化 と 暗号化を実行 さ せ る ための一群の設定です。前項で作成 し た キー
と 証明書の名前 も Client SSL プ ロ フ ァ イ ルで指定す る デー タ です。
カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た後、 ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ
プール、 バーチ ャ ルサーバの順に作成 し 、 そのバーチ ャ ルサーバにカ
ス タ ムプ ロ フ ァ イ ルを割 り 当て ます。
カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イルの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [SSL] メ ニ ュ ーか ら 、 [Client SSL] を選択 し ます。
デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ル clientssl を含むすべての既存 Client
SSL プ ロ フ ァ イ ルの リ ス ト が表示 さ れ ます。
3. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Client SSL Profiles] 画面が開 き ます。
注 :[Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプ ロ フ ァ イ ルを作成す る 権限が与え ら れていない
こ と を示 し ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルの名前
(clientssl_profile な ど) を入力 し ます。
5. [Parent Profile] 設定が [clientssl] に設定 さ れてい る こ と を確認
し ます。
6. [Certificate] 設定で、画面の右側の [Custom] ボ ッ ク ス にチ ェ ッ
ク を入れ ます。
7. [Certificate] リ ス ト か ら 、 前項で作成 し た証明書の名前を選択
し ます。
こ の例では、 my_cert.crt にな り ます。
8. [Key] 設定で、 画面の右側の [Custom] ボ ッ ク ス にチ ェ ッ ク を
入れます。
9. [Key] リ ス ト か ら 、前述の作業で作成 し た キーの名前を選択 し
ます。
こ の例では、 my_cert.key にな り ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
12 - 3
第 12 章
圧縮用のカ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP で HTTP デー タ 圧縮を有効にす る には、 カ ス タ ム HTTP プ ロ
フ ァ イ ルを作成す る 必要があ り ます。 HTTP プ ロ フ ァ イ ルは、 BIG-IP
で HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を管理す る 方法を定義 し ます。
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た ら 、ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプー
ルを作成 し ます。続いて、バーチ ャ ルサーバを作成 し 、カ ス タ ム HTTP
プ ロ フ ァ イ ルを そのバーチ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
圧縮用カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ル http を含む、既存の全 HTTP プ ロ フ ァ
イ ルの リ ス ト が表示 さ れます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New HTTP Profile] 画面が開 き ます。
注 :[Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプ ロ フ ァ イ ルを作成す る 権限が与え ら れていない
こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルの名前
(http_compress な ど) を入力 し ます。
4. [Parent Profile] 設定が [http] に設定 さ れてい る こ と を確認 し
ます。
5. 画面の [Settings] 領域で、 すべてのデフ ォ ル ト 値を その ま ま使
用 し ます。
6. [Compression] 設定に対 し 、 画面の右端の Select ボ ッ ク ス を
オ ン に し て、 リ ス ト か ら [Enabled] を選択 し ます。
7. HTTP 要求ヘ ッ ダに指定 さ れた URI に基づいて圧縮を行 う 場
合は、 次の作業を行い ます。
a) [URI Compression] 設定を探 し 、画面の右端の Select ボ ッ ク
ス を オ ンに し て、 リ ス ト か ら [URI List] を ク リ ッ ク し ます。
選択す る と 、 [URI List] 設定が表示 さ れます。
b) 圧縮に含め る ま たは圧縮か ら 除外す る 任意の正規表現を指
定 し ます。
正規表現には、 .*\.pdf、 .*\.gif、 .*\.html な ど があ り ます。
8. 応答の コ ン テ ン ツ の タ イ プに基づいて圧縮を行 う 場合は、 次
の作業を行 う 必要があ り ます。
a) [Content Compression] 設定を探 し 、画面の右端の Select ボ ッ
ク ス を オ ンに し て、 リ ス ト か ら [Content List] を ク リ ッ ク し
ます。
選択す る と 、 [Content List] 設定が表示 さ れ ます。
b) 圧縮に含め る ま たは圧縮か ら 除外す る コ ン テ ン ツ の値を指
定 し ます。
指定で き る コ ン テ ン ツ タ イ プには、 application/pdf や
image/** な ど があ り ます。
12 - 4
圧縮用のカ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成
9. 画面の [Compression] 領域の他のすべての設定については、 デ
フ ォ ル ト の値を その ま ま 使用す る か、 必要に応 じ て値を設定
し ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
12 - 5
第 12 章
プールの作成
次に、 HTTP 接続 を ロ ー ド バ ラ ン ス す る ための ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ
プールを作成 し て く だ さ い。 プールを作成 し た ら 、 作成す る バーチ ャ
ルサーバにそのプールを割 り 当て ます。
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク のロ ード バラ ン シン グ用プ ールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (https_pool な ど) を入力
し ます。
4. [Health Monitors] 設定では、[Available] ボ ッ ク ス か ら [http] を
選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 モニ タ 名を
[Active] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
5. [Resource] 領域の [New Members] 設定で、 次の よ う にプール
メ ンバを追加 し ます。
a) [New Address] オプシ ョ ン を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 プール内のサーバの IP ア ド レ ス を
入力 し ます。
c) [Service Port] ボ ッ ク ス に、 80 と 入力す る か、 [HTTP] を選
択 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
e) プール内のサーバご と に、 ス テ ッ プ b、 c、 お よ び d を繰 り
返 し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
12 - 6
バーチ ャルサーバの作成
バーチ ャルサーバの作成
HTTPS ロ ー ド バ ラ ン シ ン グの設定で、 最後に、 こ れ ま でに作成 し た
カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イ ル と ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを参照
す る バーチ ャ ルサーバを定義 し ます。
HTTPS 圧縮用バーチ ャルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_clientssl な
ど) を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 443 と 入力す る か、 リ ス ト か ら
[HTTPS] を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [Protocol] 設定の値を [TCP] の
ま ま に し てお き ます。
7. [HTTP Profile] リ ス ト か ら 、作成 し た HTTP プ ロ フ ァ イ ルの名
前を選択 し ます。
こ の例では、 http_compress にな り ます。
8. [Client SSL Profile] リ ス ト か ら 、前項で作成 し た カ ス タ ムClient
SSL プ ロ フ ァ イ ルを選択 し ます。 こ の例では、 clientssl_profile
にな り ます。
こ れで、 カ ス タ ム Client SSL プ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサー
バに割 り 当て ら れます。
9. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 前項で
作成 し たプールの名前を選択 し ます。 こ の例では、 https_pool
にな り ます。
10. [Default Persistence Profile] リ ス ト か ら 、 [source_addr] を選択
し ます。
選択す る と 、 送信元ア ド レ ス のア フ ィ ニ テ ィ パーシ ス テ ン ス
のデフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルが実装 さ れ ます。
11. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
こ れで、バーチ ャ ルサーバを使用 し て HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク を送信 し 、
設定を テ ス ト で き ます。 BIG-IP に よ っ て、 カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ
イ ルで指定 し た応答が含め ら れた り 除外 さ れた り し てい る か、指定ど
お り にデー タ が圧縮 さ れてい る こ と か を確認 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
12 - 7
第 12 章
12 - 8
13
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク用の RAM キ ャ ッ シ ュ
の使用
• HTTP RAM キ ャ ッ シ ュの概要
• カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成
• バーチ ャルサーバの作成
HTTP RAM キ ャ ッ シ ュの概要
HTTP RAM キ ャ ッ シ ュの概要
BIG-IP® には、HTTP RAM キ ャ ッ シ ュ と い う 機能が用意 さ れてい ます。
RAM キ ャ ッ シ ュ と は、 BIG-IP の ラ ン ダ ム ア ク セ ス メ モ リ (RAM) に
保存 さ れた HTTP オブジ ェ ク ト のキ ャ ッ シ ュ であ り 、 バ ッ ク エ ン ド
サーバでの負荷を軽減す る ために以降の接続で再利用で き ます。
RAM キ ャ ッ シ ュ を使用する場合
RAM キ ャ ッ シ ュ 機能 を 使用す る と 、 バ ッ ク エ ン ド サーバへの ト ラ
フ ィ ッ ク 負荷を軽減で き ます。サ イ ト のオブジ ェ ク ト に対す る 需要が
高い場合、 サ イ ト に大量の ス タ テ ィ ッ ク コ ン テ ン ツ があ る 場合、 ま た
はサ イ ト のオブジ ェ ク ト が圧縮 さ れてい る 場合に、こ の機能は役立ち
ます。
◆
高需要オブジ ェ ク ト
こ の機能は、 特定の コ ン テ ン ツ に対す る 需要が高い時間帯があ る
サ イ ト に役立ち ます。 RAM キ ャ ッ シ ュ を設定す る と 、 コ ン テ ン ツ
サーバは、 1 有効期間に 1 度、 BIG-IP に コ ン テ ン ツ を配信す る だ
けで よ く な り ます。
◆
ス タ テ ィ ッ ク コ ンテンツ
サ イ ト が大量の ス タ テ ィ ッ ク コ ン テ ン ツ (CSS、 JavaScript、 イ メ ー
ジ、ロ ゴ な ど) で構成 さ れてい る 場合に も 、こ の機能が役立ち ます。
◆
コ ン テ ン ツ圧縮
圧縮可能なデー タ の場合、 RAM キ ャ ッ シ ュ は、 圧縮デー タ に対応
で き る ク ラ イ ア ン ト のデー タ を保存で き ます。RAM キ ャ ッ シ ュ は、
BIG-IP の圧縮機能 と 一緒に使用す る と 、 BIG-IP と コ ン テ ン ツ サー
バの負荷を軽減 し ます。
キ ャ ッ シ ュ可能な項目
RAM キ ャ ッ シ ュ 機 能 は、 RFC 2616、 Hypertext Transfer Protocol -HTTP/1.1 に記述 さ れてい る キ ャ ッ シ ュ 仕様に完全に準拠 し てい ます。
し たが っ て、RAM キ ャ ッ シ ュ は、次の コ ン テ ン ツ タ イ プ を キ ャ ッ シ ュ
す る よ う に設定で き ます。
• 200、 203、 206、 300、 301、 お よ び 410 応答
• GET メ ソ ッ ド への応答 (デフ ォ ル ト )
• URI Include リ ス ト に指定 さ れた、 ま たは iRule で指定 さ れた URI
の他の HTTP メ ソ ッ ド
• User-Agent 値お よ び Accept-Encoding 値に基づ く コ ン テ ン ツ。RAM
キ ャ ッ シ ュ は、Vary ヘ ッ ダに さ ま ざ ま な コ ン テ ン ツ を格納 し ます。
RAM キ ャ ッ シ ュ 機能を使用す る には、 次の作業を行 う 必要があ り
ます。
• カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る
• バーチ ャ ルサーバを作成す る
RAM Cache 機能の設定に関す る 詳細な情報については、
『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic Management』 を参照 し
て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
13 - 1
第 13 章
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP で HTTP RAM キ ャ ッ シ ュ 機能を設定す る には、 最初に、 カ ス
タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し て く だ さ い。 HTTP プ ロ フ ァ イ ル
は、 BIG-IP で HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を管理す る 方法を定義 し ます。
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た ら 、バーチ ャ ルサーバを作成
し 、 カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルを そのバーチ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イルの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ル http を含む、既存の全 HTTP プ ロ フ ァ
イ ルの リ ス ト が表示 さ れます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New HTTP Profile] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプ ロ フ ァ イ ルを作成す る 権限が与え ら れていない
こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルの名前
(http_ramcache な ど) を入力 し ます。
4. [Parent Profile] 設定が [http] に設定 さ れてい る こ と を確認 し
ます。
5. 画面の [Settings] 領域で、 すべてのデフ ォ ル ト 値を その ま ま使
用 し ます。
6. 画面の [RAM Cache] 領域ま で ス ク ロ ールダ ウ ン し ます。
7. [RAM Cache] 設定では、画面の右端の Select ボ ッ ク ス を ク リ ッ
ク し て、[RAM Cache] リ ス ト か ら [Enabled] を ク リ ッ ク し ます。
8. 画面の [RAM Cache] 領域の他のすべての設定については、 デ
フ ォ ル ト の値を その ま ま 使用す る か、 必要に応 じ て値を設定
し ます。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
13 - 2
バーチ ャルサーバの作成
バーチ ャルサーバの作成
RAMキ ャ ッ シュ 機能の設定では、次に、前項で作成し たカ ス タ ム HTTP
プロ フ ァ イ ルを 参照する バーチャ ルサーバを 定義し てく ださ い。
HTTP RAM キ ャ ッ シ ュ用バーチ ャ ルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前
(vs_http_compress な ど) を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 80 と 入力す る か、リ ス ト か ら [HTTP]
を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [Protocol] 設定の値を [TCP] の
ま ま に し てお き ます。
7. [HTTP Profile] リ ス ト か ら 、前項で作成 し た カ ス タ ム HTTP プ
ロ フ ァ イ ルを選択 し ます。 こ の例では、 http_ramcache にな り
ます。
こ れで、 カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサーバに
割 り 当て ら れ ます。
8. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し てプール
名を選択 し ます。
9. [Default Persistence Profile] リ ス ト か ら 、 [source_addr] を選択
し ます。
選択す る と 、 送信元ア ド レ ス のア フ ィ ニ テ ィ パーシ ス テ ン ス
のデフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルが実装 さ れ ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
13 - 3
第 13 章
13 - 4
14
パ ッ シ ブ モー ド の FTP ト ラ フ ィ ッ クの
ロー ド バラ ン シ ング
• FTP のロー ド バラ ン シ ングの概要
• カ ス タ ム FTP モニ タ の作成
• プールの作成
• バーチ ャルサーバの作成
FTP のロー ド バラ ン シ ン グの概要
FTP のロー ド バラ ン シ ングの概要
パ ッ シブモー ド の FTP ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン ス す る よ う に、
BIG-IP を設定で き ます。 こ の設定を行 う には、 次の作業を行い ます。
• カ ス タ ム FTP ヘル ス モニ タ を作成す る
• FTP ト ラ フ ィ ッ ク の ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ用プールを作成す る
• FTP ト ラ フ ィ ッ ク の処理用のバーチ ャ ルサーバを作成す る
バーチ ャ ルサーバを作成す る と き に、 デフ ォ ル ト の FTP プ ロ フ ァ イ
ル を 使用す る よ う に設定 で き ま す。 FTP プ ロ フ ァ イ ル に よ っ て、
BIG-IP で FTP ト ラ フ ィ ッ ク を処理す る 方法を定義 し ます。
こ の章では、デフ ォ ル ト FTP プ ロ フ ァ イ ルを使用 し て上記のオブジ ェ
ク ト を作成す る 方法について説明 し ます。 FTP ト ラ フ ィ ッ ク の管理
の 詳 細 に つ い て は、 『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic
Management』 を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
14 - 1
第 14 章
カ ス タ ム FTP モニ タ の作成
FTP サーバの フ ァ イ ルを監視す る カ ス タ ム FTP モニ タ を作成で き
ます。
カ ス タ ム FTP モニ タ の作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Monitors] を ク リ ッ ク し ます。
既存のヘル ス モニ タ と パ フ ォ ーマ ン ス モニ タ の リ ス ト が表示
さ れ ます。
2. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Monitor] 画面が開 き ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 カ ス タ ム モニ タ の名前 (my_ftp_monitor
な ど) を入力 し ます。
4. [Type] リ ス ト か ら 、 [FTP] を選択 し ます。
こ れで、 その他の FTP モニ タ 設定が表示 さ れ ます。
5. [User Name] ボ ッ ク ス に、 FTP サーバの ロ グオ ン名を入力 し
ます。
6. [Password] ボ ッ ク ス に、 ロ グオ ン名のパ ス ワ ー ド を入力 し
ます。
7. [Path/Filename] ボ ッ ク ス に、 監視す る フ ァ イ ルのパ ス と 名前
を入力 し ます。
8. [Mode] 設定が [Passive] に設定 さ れてい る こ と を確認 し ます。
9. 他のすべての設定については、 デフ ォ ル ト 値を その ま ま 使用
し ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
カ ス タ ム FTP モニ タ の作成を完了 し た ら 、FTP ト ラ フ ィ ッ ク 用の ロ ー
ド バ ラ ン シ ン グプールを作成 し ます。
14 - 2
プールの作成
プールの作成
パ ッ シブモー ド の FTP ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン スす る には、ロ ー
ド バ ラ ン シ ン グプールを作成 し ます。 プールを作成す る と き に、 前述
の作業で作成 し た カ ス タ ム FTP モニ タ を割 り 当て ます。
プールを作成 し た ら 、作成す る バーチ ャ ルサーバにそのプールを割 り
当て ます。
FTP ト ラ フ ィ ッ クのロー ド バラ ン シ ング用プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (ftp_pool な ど) を入力 し
ます。
4. [Health Monitors] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス か ら
my_ftp_monitor な ど のカ ス タ ム FTP モニ タ の名前を選択 し 、
Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 モニ タ 名を [Active] ボ ッ
ク ス に移動 し ます。
5. [Priority Group Activation] が [Disabled] に設定 さ れてい る こ
と を確認 し ます。
6. [New Members] 設定で、 次の よ う にプール メ ンバを追加 し
ます。
a) [New Address] オプシ ョ ン を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 プール内のサーバの IP ア ド レ ス を
入力 し ます。
c) [Service Port] リ ス ト か ら 、 [FTP] を選択 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
e) プール内のサーバご と に、 ス テ ッ プ b、 c、 お よ び d を繰 り
返 し ます。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
14 - 3
第 14 章
バーチ ャルサーバの作成
基本設定の次の作業では、 FTP プ ロ フ ァ イ ル と FTP プールを参照す
る バーチ ャ ルサーバを定義 し ます。
FTP ト ラ フ ィ ッ ク 用バーチ ャルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバを作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_ftp な ど)
を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Service Port] リ ス ト か ら 、 [FTP] を選択 し ます。
6. [FTP Profile] リ ス ト か ら [ftp] を選択 し ます。
こ れで、 デフ ォ ル ト FTP プ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサーバに
割 り 当て ら れ ます。
7. 画面の Resources 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 前述の作
業で作成 し た FTP プールの名前 を 選択 し ま す (た と え ば、
ftp_pool)。
8. [Default Persistence Profile] 設定か ら 、 [source_addr] を選択 し
ます。
こ れ で、 デ フ ォ ル ト の送信元 ア ド レ ス の ア フ ィ ニ テ ィ プ ロ
フ ァ イ ルを使用 し て、 シ ン プルパーシ ス テ ン ス が実装 さ れ
ます。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
14 - 4
15
レー ト シ ェ イピングを使用したパッ シブモード
の FTP ト ラ フ ィ ッ ク のロ ード バラ ン シン グ
• レー ト シ ェ イ ピ ン グを使用 し た FTP のロー ド
バラ ン シ ン グの概要
• カ ス タ ム FTP モニ タ の作成
• プールの作成
• レー ト ク ラ スの作成
• バーチ ャルサーバの作成
レー ト シ ェ イ ピ ン グ を使用 し た FTP のロー ド バラ ン シ ングの概要
レー ト シ ェ イ ピ ング を使用 し た FTP のロー ド
バラ ン シ ングの概要
レー ト シ ェ イ ピ ン グ を使用 し てパ ッ シブモー ド の FTP ト ラ フ ィ ッ ク
を ロ ー ド バ ラ ン ス す る よ う に、 BIG-IP を設定で き ます。 こ の設定を
行 う には、 次の作業を行い ます。
• カ ス タ ム FTP ヘル ス モニ タ を作成す る
• FTP ト ラ フ ィ ッ ク の ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ用プールを作成す る
• レー ト ク ラ ス を作成す る
• FTP ト ラ フ ィ ッ ク の処理用のバーチ ャ ルサーバを作成す る
バーチ ャ ルサーバを作成す る と き に、 デフ ォ ル ト の FTP プ ロ フ ァ イ
ル を 使用す る よ う に設定 で き ま す。 FTP プ ロ フ ァ イ ル に よ っ て、
BIG-IP で FTP ト ラ フ ィ ッ ク を処理す る 方法を定義 し ます。
こ の章では、デフ ォ ル ト FTP プ ロ フ ァ イ ルを使用 し て上記のオブジ ェ
ク ト を作成す る 方法について説明 し ます。 FTP ト ラ フ ィ ッ ク の管理
の 詳 細 に つ い て は、 『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic
Management』 を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP では、 レー ト シ ェ イ ピ ン グ機能はオプシ ョ ン です。 し たが っ
て、レー ト シ ェ イ ピ ン グ を使用 し てパ ッ シブ FTP ト ラ フ ィ ッ ク の ロ ー
ド バ ラ ン シ ン グ を制御す る には、 レー ト シ ェ イ ピ ン グ機能用の ラ イ
セ ン ス を購入 し てお く 必要があ り ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
15 - 1
第 15 章
カ ス タ ム FTP モニ タ の作成
FTP サーバの フ ァ イ ルを監視す る カ ス タ ム FTP モニ タ を作成で き
ます。
カ ス タ ム FTP モニ タ の作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Monitors] を ク リ ッ ク し ます。
既存のヘル ス モニ タ と パ フ ォ ーマ ン ス モニ タ の リ ス ト が表示
さ れ ます。
2. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Monitor] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではカ ス タ ム モニ タ を作成す る 権限が与え ら れていな
い こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 カ ス タ ム モニ タ の名前 (my_ftp_monitor
な ど) を入力 し ます。
4. [Type] リ ス ト か ら 、 [FTP] を選択 し ます。
こ れで、 その他の FTP モニ タ 設定が表示 さ れ ます。
5. [User Name] ボ ッ ク ス に、 FTP サーバの ロ グオ ン名を入力 し
ます。
6. [Password] ボ ッ ク ス に、 ロ グオ ン名のパ ス ワ ー ド を入力 し
ます。
7. [Path/Filename] ボ ッ ク ス に、 監視す る フ ァ イ ルのパ ス と 名前
を入力 し ます。
8. [Mode] 設定が [Passive] に設定 さ れてい る こ と を確認 し ます。
9. 他のすべての設定については、 デフ ォ ル ト 値を その ま ま 使用
し ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
カ ス タ ム FTP モニ タ の作成を完了 し た ら 、FTP ト ラ フ ィ ッ ク 用の ロ ー
ド バ ラ ン シ ン グプールを作成 し ます。
15 - 2
プールの作成
プールの作成
パ ッ シブモー ド の FTP ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン スす る には、ロ ー
ド バ ラ ン シ ン グプールを作成 し ます。 プールを作成す る と き に、 前述
の作業で作成 し た カ ス タ ム FTP モニ タ を割 り 当て ます。
レ ー ト シ ェ イ ピ ング を使用 し た FTP ト ラ フ ィ ッ ク のロー ド バ
ラ ン シ ング用プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (ftp_pool な ど) を入力 し
ます。
4. [Health Monitors] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス か ら
my_ftp_monitor な ど のカ ス タ ム FTP モニ タ の名前を選択 し 、
Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 モニ タ 名を [Active] ボ ッ
ク ス に移動 し ます。
5. [Priority Group Activation] 設定が [Disabled] に設定 さ れてい
る こ と を確認 し ます。
6. [New Members] 設定で、 次の よ う にプール メ ンバを追加 し
ます。
a) [New Address] オプシ ョ ン を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 プール内のサーバの IP ア ド レ ス を
入力 し ます。
c) [Service Port] リ ス ト か ら 、 [FTP] を選択 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
e) プール内のサーバご と に、 ス テ ッ プ b、 c、 お よ び d を繰 り
返 し ます。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
プールの作成後、 次の作業で、 作成す る バーチ ャ ルサーバにそのプー
ルを割 り 当て ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
15 - 3
第 15 章
レー ト ク ラ スの作成
レ ー ト シ ェ イ ピ ン グ を 実装す る には、 レ ー ト ク ラ ス を 作成 し ま す。
レー ト ク ラ ス を作成す る こ と に よ り 、レー ト シ ェ イ ピ ン グに よ り 制御
さ れ る パ ッ シブモー ド の FTP ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン ス で き
ます。
注
レー ト シ ェ イ ピ ン グは BIG-IP のオプシ ョ ン機能です。 レー ト シ ェ イ
ピ ン グ を実装す る 前に、こ の機能を使用す る ための ラ イ セ ン ス を取得
し てい る こ と を確認 し て く だ さ い。
レー ト ク ラ スの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Rate Shaping] を ク リ ッ ク し ます。
[Rate Shaping] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Rate Class] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは レー ト ク ラ ス を作成す る 権限が与え ら れていない
こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 レー ト ク ラ ス の名前 (ftp_rateclass な ど)
を入力 し ます。
4. [Base Rate] ボ ッ ク ス で、 1 と 入力 し て、 リ ス ト か ら [Mbps ] を
選択 し ます。
5. [Ceiling Rate] ボ ッ ク ス に、 10 と 入力 し て、 リ ス ト か ら [Mbps
] を選択 し ます。
6. [Burst Rate] ボ ッ ク ス に 10000 と 入力 し ます。
7. 他のすべての設定については、 デフ ォ ル ト 値を その ま ま 使用
し ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
15 - 4
バーチ ャルサーバの作成
バーチ ャルサーバの作成
基本設定の次の作業では、 FTP プ ロ フ ァ イ ル と FTP プールを参照す
る バーチ ャ ルサーバを定義 し ます。
レ ート シェ イ ピ ン グを 使用し た FTPト ラ フ ィ ッ ク 用バーチャ ル
サーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_ftp な ど)
を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Service Port] リ ス ト か ら 、 [FTP] を選択 し ます。
6. [FTP Profile] リ ス ト か ら 、 [ftp] を選択 し ます。
こ れで、 デフ ォ ル ト FTP プ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサーバに
割 り 当て ら れ ます。
7. [Rate Class] リ ス ト か ら 、 前項で作成 し た レー ト ク ラ ス の名前
を選択 し ます (た と えば、 ftp_rateclass)。
8. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 前項で
作成 し たFTPプールの名前を選択 し ます(た と えば、ftp_pool)。
9. [Default Persistence Profile] 設定か ら 、 [source_addr] を選択 し
ます。
こ れ で、 デ フ ォ ル ト の送信元 ア ド レ ス の ア フ ィ ニ テ ィ プ ロ
フ ァ イ ルを使用 し て、 シ ンプルパーシ ス テ ン ス が実装 さ れ
ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
15 - 5
第 15 章
15 - 6
16
単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジのセ ッ ト
アップ
• 単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジの概要
• 単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジ用のプールの作成
• バーチ ャルサーバの作成
• デ フ ォル ト ルー ト の定義
• ク ラ イ ア ン ト SNAT の設定
単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジの概要
単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジの概要
BIG-IP で使用で き る そのほかの構成 と し て、 単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト
ポ ロ ジがあ り ます。 単一 IP ネ ッ ト ワ ー ク ト ポ ロ ジは、 次の 2 つの点
で通常の 2 ネ ッ ト ワ ー ク 構成 と は異な り ます。
• 物理的なネ ッ ト ワー ク は 1 つ し かないため、 こ の構成では、BIG-IP
上に複数の イ ン タ ーフ ェ イ ス を必要 と し ません。
•
ク ラ イ ア ン ト が ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ プールの ネ ッ ト ワ ー ク 上の
サーバに接続で き る よ う に、 SNAT を ク ラ イ ア ン ト に割 り 当て る
必要があ り ます。
図 16.1 は、 単一 イ ン タ ーフ ェ イ ス構成を示 し てい ます。
図 16.1 単一 イ ン タ ーフ ェ イ ス ト ポ ロ ジの例
こ の構成を セ ッ ト ア ッ プす る には、 BIG-IP で次の作業を完了す る 必
要があ り ます。
•
コ ン テ ン ツ サーバの ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを作成す る
•
コ ン テ ン ツ サーバプールへの ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン ス す る
バーチ ャ ルサーバを作成す る
• 外部 VLAN のデフ ォ ル ト ルー ト を定義す る
•
ク ラ イ ア ン ト の SNAT を設定す る
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
16 - 1
第 16 章
単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジ用のプールの作成
こ の実装のセ ッ ト ア ッ プでは、 最初に、 ロ ー ド バ ラ ン スす る コ ン テ ン
ツ サーバを含むプールを作成 し て く だ さ い。 プールを作成す る 前に、
プールのすべての コ ン テ ン ツ サーバが、 VLAN external のネ ッ ト ワ ー
ク 内にあ る こ と を確認 し て く だ さ い。
プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (server_pool な ど) を入力
し ます。
5. [Health Monitors] 設定では、[Available] ボ ッ ク ス か ら [http] を
選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 モ ニ タ 名 を
[Active] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
6. [Allow SNAT] 設定では、 値が Yes にな っ てい る こ と を確認 し
ます。
7. 画面の [Configuration] 領域の残 り の設定については、デフ ォ ル
ト 値を その ま ま使用 し ます。
8. 画面の [Resources] 領域では、 [Load Balancing Method] 設定 と
[Priority Group Activation]設定のデフ ォ ル ト 値を使用 し ます。
9. [New Members] 設定で、 次の よ う にプール メ ンバを追加 し
ます。
a) [New Address] オプシ ョ ン を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 プール内のサーバの IP ア ド レ ス を
入力 し ます。
c) [Service Port] ボ ッ ク ス に、 80 と 入力す る か、 [HTTP] を選
択 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
e) プール内のサーバご と に、 ス テ ッ プ b、 c、 お よ び d を繰 り
返 し ます。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
16 - 2
バーチ ャルサーバの作成
バーチ ャルサーバの作成
こ の実装のセ ッ ト ア ッ プでは、 次に、 ロ ー ド バ ラ ン ス す る サーバの
プールを参照す る バーチ ャ ルサーバを作成 し ます。バーチ ャ ルサーバ
が参照す る プールは、 前項で作成 し たプールです。
バーチ ャルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_one_ip な
ど) を入力 し ます。
4. [Destination] 設定で、 次の作業を行い ます。
a) バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host] にな っ てい る こ と を確
認 し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス にバーチ ャ ルサーバの IP ア ド レ ス を入
力 し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 80 と 入力す る か、リ ス ト か ら [HTTP]
を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [Protocol] 設定の値を [TCP] の
ま ま に し てお き ます。
7. [HTTP Profile] リ ス ト か ら 、 [http] を選択 し ます。
こ れで、 デフ ォ ル ト の HTTP プ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサー
バに割 り 当て ら れます。
8. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 前項で
作成 し たプールの名前を選択 し ます ( こ の例では server_pool
にな り ます)。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
16 - 3
第 16 章
デ フ ォル ト ルー ト の定義
単一 IP ネ ッ ト ワ ー ク の ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ を実装す る には、 さ ら に、
VLAN external のデフ ォ ル ト ルー ト を定義す る 必要があ り ます。
デ フ ォル ト ルー ト の定義方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [Routes] を ク リ ッ ク し ます。
[Routes] 画面が開 き ます。
2. 画面の右上で [Add] を ク リ ッ ク し ます。
[New Route] 画面が開 き ます。
注 : [Add] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではルー ト を追加す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Type] 設定では、 [Default Gateway] に設定 さ れてい る こ と を
確認 し ます。
こ れで、[Destination] 設定 と [Netmask] 設定が無効にな り ます。
4. [Resource] 設定で、 次の作業を行い ます。
a) 左側の リ ス ト か ら 、 [Use VLAN] を選択 し ます。
b) 右側の リ ス ト か ら 、 [external] を選択 し ます。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
注
ルー ト ド メ イ ン 0(デフ ォ ル ト ルー ト ド メ イ ン)以外のルー ト ド メ イ ン
のデフ ォ ル ト ルー ト を定義す る 場合、 手順が若干異な り ます。 詳細に
ついては、 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP® Systems』 を参照
し て く だ さ い。
16 - 4
ク ラ イ ア ン ト SNAT の設定
ク ラ イ ア ン ト SNAT の設定
最後に、 ク ラ イ ア ン ト か ら 開始 し た接続を処理す る よ う に、BIG-IP を
設定 し ま す。 パ ケ ッ ト の送信元 ア ド レ ス を、 BIG-IP 上に置かれ た
SNAT 外部ア ド レ ス に変更す る よ う に、 SNAT を定義す る 必要があ り
ま す。 定義 し ない と 、 戻 り パケ ッ ト の送信元ア ド レ ス が コ ン テ ン ツ
サーバの IP ア ド レ ス にな っ てい る 場合、 ク ラ イ ア ン ト は、 コ ン テ ン
ツ サーバではな く バーチ ャ ルサーバ の IP ア ド レ ス にパケ ッ ト を送信
し たため、 こ のパケ ッ ト を認識 し ません。
SNAT を定義 し ない場合、送信元ア ド レ ス をサーバア ド レ ス か ら バー
チ ャ ルサーバのア ド レ ス に戻す機会を BIG-IP に与えずに、 サーバは
パケ ッ ト を直接 ク ラ イ ア ン ト へ戻 し ます。 こ の場合、 ク ラ イ ア ン ト は
こ のパケ ッ ト を認識不可 と し て拒否 し ます。
ク ラ イ ア ン ト SNAT の設定方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [SNATs] を ク リ ッ ク し ます。
[SNATs] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New SNAT] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは SNAT を作成す る 権限が与え ら れていない こ と を示
し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 SNAT の名前 (snat_one_ip な ど) を入力
し ます。
4. [Translation] ボ ッ ク ス に、 変換 IP ア ド レ ス と し て使用す る IP
ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Origin] リ ス ト か ら 、 [Address List] を選択 し ます。
こ れで、 追加の設定が表示 さ れ ます。
6. [Address List] 設定で、 次の作業を行い ます。
a) [Type] 設定では、 [Host] が有効にな っ てい る こ と を確認 し
ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 ク ラ イ ア ン ト の IP ア ド レ ス を入力
し ます。
c) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
d) 変換ア ド レ ス を割 り 当て る ク ラ イ ア ン ト ご と に、 こ のプ ロ
セ ス を繰 り 返 し ます。
7. [VLAN Traffic] リ ス ト か ら 、 [Enabled on] を選択 し ます。
8. [VLAN List] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス か ら [external] を
選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 VLAN 名 を
[Active] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
16 - 5
第 16 章
16 - 6
17
タ グ付き VLAN での リ ン ク アグ リ ゲー
シ ョ ンの使用
• タ グ付き VLAN イ ン タ ー フ ェ イ スでの リ ン ク ア
グ リ ゲーシ ョ ンの概要
• 2 ネ ッ ト ワー ク 構成で アグ リ ゲー ト し た タ グ付
き イ ン タ ー フ ェ イ ス ト ポロ ジの使用
• 1 ネ ッ ト ワー ク 構成でのアグ リ ゲー ト し た タ グ
付き イ ン タ ー フ ェ イ ス ト ポロ ジの使用
タ グ付き VLAN イ ン タ ー フ ェ イ スでの リ ン ク アグ リ ゲーシ ョ ンの概要
タ グ付き VLAN イ ン タ ー フ ェ イ スでの リ ン ク アグ
リ ゲーシ ョ ンの概要
ア グ リ ゲー ト し た 2 イ ン タ ーフ ェ イ ス ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ ト ポ ロ ジ
で、 BIG-IP を使用で き ま す。 リ ン ク ア グ リ ゲーシ ョ ン と は、 複数の
リ ン ク を結合 し 、 1 つの リ ン ク と し て処理す る こ と で帯域幅を増加 さ
せ る プ ロ セ ス の こ と です。 リ ン ク ア グ リ ゲーシ ョ ンは、 ト ラ ン ク を作
成す る と 発生 し ま す。 ト ラ ン ク は、 2 つ以上の イ ン タ ー フ ェ イ ス と
ケーブルを組み合わせ、 1 つの リ ン ク と し て構成 し た も のです。
こ の章の例では、ア グ リ ゲー ト し た 2 つの タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス
を含む ト ラ ン ク を示 し ま す。 タ グ付 き イ ン タ ー フ ェ イ ス は、 複数の
VLAN の ト ラ フ ィ ッ ク 処理用に設定 さ れた イ ン タ ー フ ェ イ ス です。
VLAN タ グに よ り 、 特定の VLAN を識別 し て、 ト ラ フ ィ ッ ク が こ の
特定 VLAN を通過で き る よ う に し ます。 複数の VLAN の ト ラ フ ィ ッ
ク が単一の ト ラ ン ク を通過す る ためには、 こ の同一の ト ラ ン ク を各
VLAN に割 り 当て る 必要があ り ます。
例では、 1.1 と 1.2 と い う 2 つの イ ン タ ーフ ェ イ ス を含む ト ラ ン ク
(trunk1) を作成 し 、trunk1 を タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス と し て VLAN
external と VLAN internal の両方に割 り 当て ます。 その結果、 BIG-IP
と ベン ダース イ ッ チの間を通過す る 着信お よ び送信 ト ラ フ ィ ッ ク は、
いずれかの イ ン タ ー フ ェ イ ス を利用で き る よ う にな り ま す。 た と え
ば、 VLAN external に向か う ト ラ フ ィ ッ ク は、 イ ン タ ーフ ェ イ ス 1.1
ま たは 1.2 のいずれか を通過す る こ と にな り ます。
2 つの イ ン タ ーフ ェ イ ス を 1 つの ト ラ ン ク にア グ リ ゲー ト し て単一の
リ ン ク を作成す る こ と に よ り 、 次の利点が得 ら れ ます。
• 個々のネ ッ ト ワー ク イ ン タ ーフ ェ イ ス カー ド (NIC) の帯域幅が累
積的に増大 し ます。
• 一方の リ ン ク がダ ウ ン し て も 、 他方の リ ン ク が単独で ト ラ フ ィ ッ
ク を処理で き ます。
こ の章の例では、 2 つのネ ッ ト ワー ク 構成 と 単一のネ ッ ト ワー ク 構成
と い う 2 と お り の構成において、 リ ン ク ア グ リ ゲーシ ョ ン の使用方法
を示 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
17 - 1
第 17 章
2 ネ ッ ト ワー ク構成で アグ リ ゲー ト し た タ グ付き
イ ン タ ー フ ェ イ ス ト ポロ ジの使用
図 17.1 に、 外部 VLAN (VLAN external) に接続 さ れた 1 つのネ ッ ト
ワー ク と 、 内部 VLAN (VLAN internal) に接続 さ れた別のネ ッ ト ワ ー
ク で構成 さ れ る 2-IP ネ ッ ト ワー ク の ト ポ ロ ジ を示 し ます。
図 17.1 2 つの IP ネ ッ ト ワー ク でのア グ リ ゲー ト し た 2 イ ン タ ーフ ェ イ ス ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ設
定の例
BIG-IP で 2 ネ ッ ト ワー ク 実装を設定す る には、 次の作業を完了す る
必要があ り ます。
•
リ ン ク を ア グ リ ゲー ト す る ト ラ ン ク を作成す る
•
こ の ト ラ ン ク を タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス と し て VLAN internal
と VLAN external に追加す る
•
ロ ー ド バ ラ ン スす る Web サーバのプールを作成す る
• Web サーバを ロ ー ド バ ラ ン スす る バーチ ャ ルサーバを作成す る
注
こ の例では、デフ ォ ル ト の内部 VLAN 設定お よ び外部 VLAN 設定を使
用 し てい る こ と 、 各 VLAN 上のセルフ IP ア ド レ ス は、 BIG-IP と 同 じ
IP ネ ッ ト ワー ク 上にあ る こ と を前提 と し てい ます。
17 - 2
2 ネ ッ ト ワー ク 構成で アグ リ ゲー ト し た タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ ス ト ポロ ジの使用
リ ン ク のアグ リ ゲー ト
こ の実装の最初の作業は、 リ ン ク のア グ リ ゲー ト です。 リ ン ク を ア グ
リ ゲー ト す る には、 ト ラ ン ク を作成 し て、 こ の ト ラ ン ク に メ ンバ と し
て イ ン タ ー フ ェ イ ス を 割 り 当 て て か ら 、 LACP (Link Aggregation
Control Protocol) を有効に し ます。
リ ン ク を アグ リ ゲー ト する方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [Trunks] を ク リ ッ ク し ます。
[Trunks] 画面が開 き ます。
2. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Trunk] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは ト ラ ン ク を作成す る 権限が与え ら れていない こ と
を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 ト ラ ン ク の名前 (trunk1 な ど) を入力 し
ます。
4. [Interfaces] 設定で、[Available] ボ ッ ク ス を探 し て イ ン タ ーフ ェ
イ ス を選択 し ます。
注 : 番号が最 も 小 さ い イ ン タ ーフ ェ イ ス は、 制御用 (参照用)
の イ ン タ ーフ ェ イ ス です。
5. Move ボ タ ン を使用 し て、 イ ン タ ーフ ェ イ ス番号を [Members]
ボ ッ ク ス に移動 し ます。
6. ト ラ ン ク メ ン バ と し て含め る すべての イ ン タ ーフ ェ イ ス に対
し て、 ス テ ッ プ 5 を繰 り 返 し ます。
7. [LACP] 設定でボ ッ ク ス のチ ェ ッ ク を オ ンに し ます。
こ れで、 ダ イ ナ ミ ッ ク リ ン ク ア グ リ ゲーシ ョ ン が有効にな り
ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
VLAN への ト ラ ン ク の割 り 当て
ト ラ ン ク を ア グ リ ゲー ト し た ら 、 こ の ト ラ ン ク を タ グ付 き イ ン タ ー
フ ェ イ ス と し て VLAN に割 り 当て ます。
警告
こ の作業は管理 イ ン タ ーフ ェ イ ス か ら 実行 し て く だ さ い。 管理 イ ン
タ ーフ ェ イ ス以外か ら 実行す る と 、 BIG-IP か ら 切断 さ れます。
既存の VLAN への タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ スの追加方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Network] を展開 し て
[VLANs] を ク リ ッ ク し ます。
[VLAN] 画面が開 き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
17 - 3
第 17 章
2. Name カ ラ ム で、 VLAN 名 internal を ク リ ッ ク し ます。
こ の VLAN のプ ロ パテ ィ が表示 さ れ ます。
3. [ Interfaces] 設定で、 [Available] ボ ッ ク ス を探 し て、 前の手順
で作成 し た ト ラ ン ク の名前を選択 し ます。
4. Move ボ タ ン を ク リ ッ ク し て、こ の ト ラ ン ク 名を [Tagged] ボ ッ
ク ス に移動 し ます。
こ れで、 選択 し た イ ン タ ーフ ェ イ ス が タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ
イ ス と し て VLAN に割 り 当て ら れ ます。
5. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
6. 既存の VLAN の リ ス ト に戻 り ます。
7. VLAN external に対 し て、 手順 2 ~ 5 を繰 り 返 し ます。
8. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
ロー ド バラ ン スする Web サーバのプールの作成
BIG-IP 用のネ ッ ト ワ ー ク 環境を作成 し てか ら 、 ロ ー ド バ ラ ン ス す る
Web サーバのプールを作成 し ます。
プールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (myweb_pool な ど) を入
力 し ます。
4. [New Members] 設定で、 次の よ う にプール メ ンバを追加 し
ます。
a) [New Address] オプシ ョ ン を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 プール内の Web サーバの IP ア ド レ
ス を入力 し ます。
c) [Service Port] リ ス ト か ら サービ ス を選択 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
e) プール内のサーバご と に、 ス テ ッ プ b、 c、 お よ び d を繰 り
返 し ます。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
17 - 4
2 ネ ッ ト ワー ク 構成で アグ リ ゲー ト し た タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ ス ト ポロ ジの使用
Web サーバを ロー ド バラ ン スするバーチ ャルサーバの作成
ロ ー ド バ ラ ン スす る Web サーバのプールを作成 し てか ら 、 バーチ ャ
ルサーバを作成 し ます。
バーチ ャルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_myweb な
ど) を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。 図 17.1 (17-2 ページ)
を例に と る と 、 10.0.10.30 がバーチ ャ ルサーバの IP ア ド レ ス
にな り ます。
5. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を 探し 、 前項で
作成し たプールの名前を 選択し ま す( たと えば、myweb_pool)。
6. [Default Persistence Profile] 設定か ら 、 [source_addr] を選択 し
ます。
こ れ で、 デ フ ォ ル ト の送信元 ア ド レ ス の ア フ ィ ニ テ ィ プ ロ
フ ァ イ ルを使用 し て、 シ ンプルパーシ ス テ ン ス が実装 さ れ
ます。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
17 - 5
第 17 章
1 ネ ッ ト ワー ク構成でのアグ リ ゲー ト し た タ グ
付き イ ン タ ー フ ェ イ ス ト ポロ ジの使用
図 17.2 は、 単一 IP ネ ッ ト ワー ク ト ポ ロ ジ を示 し てい ます。 1 ネ ッ ト
ワー ク ト ポ ロ ジは 2 ネ ッ ト ワー ク ト ポ ロ ジ と ほ と ん ど同 じ ですが、
1 ネ ッ ト ワー ク 実装では VLAN internal と VLAN external が同 じ 内部
ネ ッ ト ワー ク にあ る 点が異な り ます。 し たが っ て、 パケ ッ ト を直接交
換で き る よ う に、 2 つの VLAN を グループ化す る 必要があ り ます。
図 17.2 単一 IP ネ ッ ト ワー ク でのア グ リ ゲー ト し た 2 イ ン タ ーフ ェ イ ス ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ設定
の例
1 ネ ッ ト ワー ク ト ポ ロ ジは、内部お よ び外部 VLAN を グループ化す る
と い う 1 つの ス テ ッ プが追加 さ れ ますが、 2 ネ ッ ト ワ ー ク ト ポ ロ ジ と
ま っ た く 同 じ 方法で設定で き ます (今回は、 バーチ ャ ルサーバア ド レ
ス がサーバ と 同 じ ネ ッ ト ワー ク に属 し てい ます)。し たがっ て、BIG-IP
で こ の実装を設定す る には、 次の作業を完了す る 必要があ り ます。
•
タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス、 ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプール、バーチ ャ
ルサーバ、 ト ラ ン ク を、 2 ネ ッ ト ワー ク 構成の場合 と 同 じ よ う に設
定す る 詳細については、 「2 ネ ッ ト ワー ク 構成でア グ リ ゲー ト し た
タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス ト ポ ロ ジの使用」 (17-2 ページ) を参照
し て く だ さ い。
• 内部 VLAN と 外部 VLAN か ら セルフ IP ア ド レ ス を削除す る
• 内部 VLAN と 外部 VLAN を 1 つの VLAN グループに ま と め る
• VLAN グループにセルフ IP ア ド レ ス を割 り 当て る
17 - 6
1 ネ ッ ト ワー ク構成でのアグ リ ゲー ト し た タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ ス ト ポロ ジの使用
VLAN からのセルフ IP ア ド レ スの削除
VLAN グループ を作成す る 前に、 個々の VLAN か ら セルフ IP ア ド レ
ス を削除す る 必要があ り ます。 VLAN グループ を作成 し 、 ルーテ ィ ン
グ用に VLAN グループのセルフ IP ア ド レ ス を作成 し ます。作成後は、
VLAN ご と のセルフ IP ア ド レ ス は不要にな り ます。
警告
こ の作業は管理 イ ン タ ーフ ェ イ ス か ら 実行 し て く だ さ い。 管理 イ ン
タ ーフ ェ イ ス以外か ら 実行す る と 、 BIG-IP か ら 切断 さ れます。
デ フ ォル ト VLAN からのセルフ IP ア ド レ スの削除方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [Self IPs] を ク リ ッ ク し ます。
[Self IPs] 画面が開 き ます。
2. IP Address カ ラ ム と VLANs カ ラ ム を使用 し て、内部 VLAN と
外部 VLAN のセルフ IP ア ド レ ス を探 し ます。
3. 削除す る セルフ IP ア ド レ ス の左側の [Select] ボ ッ ク ス を オ ン
に し ます。
4. [Delete] を ク リ ッ ク し ます。
確認画面が表示 さ れ ます。
注 : [Delete] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではセルフ IP ア ド レ ス を削除する 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
5. も う 一度、 [Delete] を ク リ ッ ク し ます。
VLAN グループの作成
内部 VLAN と 外部 VLAN を含めた VLAN グループ を作成 し ます。
VLAN グループ内の VLAN が受信 し たパケ ッ ト は、 他方の VLAN に
も コ ピー さ れ ます。 こ れで ト ラ フ ィ ッ ク は、 同 じ IP ネ ッ ト ワー ク 上
の BIG-IP を通過で き る よ う にな り ます。
ヒント
VLAN 名を使用で き る と こ ろであればど こ で も VLAN グループ名を
使用で き ます。
VLAN グループ を作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Network] を展開 し て
[VLANs] を ク リ ッ ク し ます。
[VLANs] 画面が開 き ます。
2. [VLAN Groups] メ ニ ュ ーか ら 、 [List] を選択 し ます。
[VLAN Groups] 画面が開 き ます。
3. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New VLAN Group] 画面が開 き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
17 - 7
第 17 章
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは VLAN グループ を作成す る 権限が与え ら れていな
い こ と を示 し ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 グループ名 myvlangroup を入力 し ます。
5. [VLANs] 設定では、Move ボ タ ン を使用 し て、内部 と 外部 VLAN
名を、 [Available] ボ ッ ク ス か ら [Members] ボ ッ ク スへ移動 し
ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
VLAN グループ用のセル フ IP ア ド レ スの作成
VLAN グループ を作成 し た ら 、 VLAN グループ用のセルフ IP ア ド レ
ス を作成 し ます。 VLAN グループ用のセルフ IP ア ド レ ス は、 ネ ッ ト
ワ ー ク に宛て ら れたパケ ッ ト にルー ト を与え ます。 BIG-IP を使用 し
た場合、 IP ネ ッ ト ワ ー ク へのパ ス は VLAN です。 ただ し 、 こ の例で
使用 し た VLAN グループ機能では、 IP ネ ッ ト ワー ク 10.0.0.0 へのパ
ス は、実際には複数の VLAN を経由 し ます。IP ルー タ は、 ネ ッ ト ワ ー
ク への物理ルー ト を 1 つ し か指定で き ないので、ルーテ ィ ン グ衝突が
発生 し ます。 BIG-IP でのセルフ IP ア ド レ ス機能は、 セルフ IP ア ド レ
ス を VLAN グループ上に設定す る こ と に よ り 、 ルーテ ィ ン グ衝突を
解消で き ます。
VLAN グループ用セルフ IP の作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [Self IPs] を ク リ ッ ク し ます。
[Self IPs] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではセルフ IP ア ド レ ス を作成す る権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [IP Address] ボ ッ ク ス に、 VLAN グループ用のセルフ IP を入
力 し ます。
4. [Netmask] ボ ッ ク ス に、 セルフ IP ア ド レ ス のネ ッ ト マ ス ク を
入力 し ます。
5. [VLAN] 設定で、 リ ス ト か ら 名前の [myvlangroup] を選択 し
ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
17 - 8
18
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ングのセ ッ ト ア ッ プ
• パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ングの概要
• パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ングの設定
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン グの概要
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ングの概要
パケ ッ ト フ ィ ル タ は、 ユーザが指定 し た基準に基づいて、 BIG-IP シ
ス テ ム イ ン タ ー フ ェ イ ス で特定のパケ ッ ト を許可す る か拒否す る か
を指定 し て、 ネ ッ ト ワ ー ク のセ キ ュ リ テ ィ を強化 し ま す。 パ ケ ッ ト
フ ィ ル タ は、着信 ト ラ フ ィ ッ ク に対 し て ア ク セ ス ポ リ シーを実施 し ま
す。 こ れは着信 ト ラ フ ィ ッ ク にのみ適用 さ れます。
パケ ッ ト フ ィ ル タ ルールを作成 し 、パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン グ を実装 し
ます。 パケ ッ ト フ ィ ル タ ルール の主な目的は、 パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン
グ時に BIG-IP で使用す る 基準を定義す る こ と です。 パケ ッ ト フ ィ ル
タ ルールで指定で き る 基準には、 た と えば次の も のがあ り ます。
• パケ ッ ト の送信元 IP ア ド レ ス
• パケ ッ ト の宛先 IP ア ド レ ス
• パケ ッ ト の宛先ポー ト
式の中で、 パケ ッ ト フ ィ ル タ ルールの適用基準を指定 し ます。 パケ ッ
ト フ ィ ル タ ルールを作成す る と き には、設定ユーテ ィ リ テ ィ を利用 し
て式を作成す る こ と も ( こ の場合、 事前定義 さ れた リ ス ト か ら 基準を
選択す る だけです)、tcpdump ユーテ ィ リ テ ィ の構文を使用 し て、ユー
ザ自身の式テ キ ス ト を作成す る こ と も で き ます。tcpdump ユーテ ィ リ
テ ィ の詳細については、 オ ン ラ イ ン マニ ュ アルの tcpdump コ マ ン ド
に関す る ページ を参照 し て く だ さ い。
注
パケ ッ ト フ ィ ル タ ルールには iRulesTM と の関連性はあ り ません。
ま た、作成 し たすべてのパケ ッ ト フ ィ ル タ ルールに適用 さ れ る グ ロ ー
バルパケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン グ も 設定で き ます。 以降の項では、 グ ロ ー
バルパケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン グオプシ ョ ンの設定方法 と 、個々のパケ ッ
ト フ ィ ル タ ルールの作成 と 管理方法について説明 し ます。
い く つかの基本 IP ルーテ ィ ン グ を セ ッ ト ア ッ プ し 、 パケ ッ ト フ ィ ル
タ リ ン グ を設定す る と 、内部 VLAN 上の特定のホ ス ト か ら 内部 VLAN
のセルフ IP ア ド レ ス に接続で き る よ う にな り ます。 ま た、 こ れ ら の
ホ ス ト は HTTP、 HTTPS、 DNS、 FTP、 SSH な ど の一般的な イ ン タ ー
ネ ッ ト サービ ス も 使用で き ます。 内部 VLAN 内のほかのすべてのホ
ス ト か ら の ト ラ フ ィ ッ ク は拒否 さ れます。
こ の実装を設定す る には、 次の作業を行 う 必要があ り ます。
• SNAT を作成す る
• ルータ のプールを 作成する (ゲート ウ ェ イ プールと も 呼ばれま す。)
• フ ォ ワ ーデ ィ ン グバーチ ャ ルサーバを作成す る
• パケ ッ ト フ ィ ル タ ルールを作成す る
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
18 - 1
第 18 章
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン グの設定
こ の項では、完全なパケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン グ を実行す る のに必要な作
業について説明 し ます。
SNAT の作成
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン グの実装では、 最初に、 SNAT を作成 し ます。
SNAT を作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [SNATs] を ク リ ッ ク し ます。
[SNATs] 画面が開 き ます。
2. 右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New SNAT] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではSNAT を作成す る権限が与え ら れていない こ と を示
し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 SNAT に一意の名前を入力 し ます。
4. [Translation] リ ス ト か ら 、 [Automap] を選択 し ます。
5. [VLAN Traffic] リ ス ト か ら 、 [Enabled On] を選択 し ます。
[VLAN List] 設定が表示 さ れ ます。
6. [VLAN List] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス か ら [internal] と
[external] を選択 し 、Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、VLAN
名を [Selected] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
ゲー ト ウ ェ イ プールの作成
次に、 ゲー ト ウ ェ イ プール と も 呼ばれ る 、 ルー タ のプールを定義 し
ます。
ゲー ト ウ ェ イ プールを作成する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (gateway_pool な ど) を入
力 し ます。
18 - 2
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン グの設定
4. 画面の [Resources] 領域で、 [New Members] 設定を使用 し て
プール メ ンバを追加 し ます。
追加す る メ ンバはルー タ の IP ア ド レ ス です。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
フ ォ ワーデ ィ ングバーチ ャ ルサーバを作成する
次に、 プール gateway_pool を参照す る フ ォ ワーデ ィ ン グバーチ ャ ル
サーバを作成 し ます。
バーチ ャルサーバを作成する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_packetfilter
な ど) を入力 し ます。
4. [Destination] 設定で、 次の作業を行い ます。
a) [Type] に [Network] を選択 し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 IP ア ド レ ス 0.0.0.0 を入力 し ます。
c) [Mask] ボ ッ ク ス に、 ネ ッ ト マ ス ク 0.0.0.0 を入力 し ます。
5. [Service Port] リ ス ト か ら 、 [*All Ports] を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration]領域で、[Type]設定を探 し て [Forwarding
(IP)] を選択 し ます。
7. [Protocol] リ ス ト か ら 、 [*All Protocols] を選択 し ます。
8. [VLAN Traffic] リ ス ト か ら 、 [Enabled On] を選択 し ます。
9. [VLAN List] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス か ら [internal] を
選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 VLAN 名 を
[Selected] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
10. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 以前に
作成 し たプールの名前 (gateway_pool) を選択 し ます。
11. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
18 - 3
第 18 章
パケ ッ ト フ ィ ル タ ルールの作成
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン グの実装では、 最後に、 パケ ッ ト フ ィ ル タ ルー
ルを作成 し ます。 パケ ッ ト フ ィ ル タ ルールは、 iRule と は異な る こ と
に注意 し て く だ さ い。
パケ ッ ト フ ィ ル タ ルールを作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [Packet Filters] を ク リ ッ ク し ます。
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ン グ を有効 ま たは無効にす る 設定が表示
さ れ ます。
2. [Packet Filtering] リ ス ト か ら 、 [Enabled] を選択 し ます。
その他の設定が表示 さ れ ます。
3. [Unhandled Packet Action] リ ス ト か ら 、[Accept] を選択 し ます。
4. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
5. メ ニ ュ ーバーで [Rules] を ク リ ッ ク し ます。
既存のパケ ッ ト フ ィ ル タ ルールが あ る 場合ば、 その リ ス ト が
表示 さ れ ます。
6. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Packet Filter Rule] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではパケ ッ ト フ ィ ル タ ルールを作成す る 権限が与え ら
れていない こ と を示 し ます。
7. [Name] ボ ッ ク ス に、 パケ ッ ト フ ィ ル タ 名 (pf_internal な ど)
を入力 し ます。
8. [Order] リ ス ト か ら 、 [First] を選択 し ます。
9. [Action] リ ス ト か ら 、 [Reject] を選択 し ます。
10. [Apply to VLAN] リ ス ト か ら 、 [internal] を選択 し ます。
11. [Logging] リ ス ト か ら 、 [Enabled] を選択 し ます。
12. [Filter Expression Method] リ ス ト か ら 、[Enter Expression Text]
を選択 し ます。
こ れで、[Filter Expression] テ キ ス ト ボ ッ ク ス が表示 さ れ ます。
13. テ キ ス ト ボ ッ ク ス に、 式を入力 し ま す。 た と えば、 次の よ う
にな り ます。
not dst port 80 and not dst port 443 and not dst port 53
and no dst port 22 and not dst port 20 and not dst port
21 and not dst host <internal self IP address>
注 : <internal self IP address> は、 VLAN internal の実際のセル
フ IP ア ド レ ス に置 き換えて く だ さ い。 ま た、 式の作成に関す
る概要については、tcpdump マニ ュ アルページ も 参照 し て く だ
さ い。
14. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
18 - 4
19
ヘルスモニ タ と パフ ォ ーマ ン ス モニ タ の
実装
• ヘルス モニ タ と パフ ォ ーマ ン ス モニ タ の概要
• カ ス タ ムモニ タ の作成
• プールの作成
• バーチ ャルサーバの作成
ヘルス モ ニ タ と パ フ ォ ーマ ン ス モ ニ タ の概要
ヘルス モニ タ と パフ ォ ーマ ン ス モニ タ の概要
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ プールの メ ン バで あ る 特定の ノ ー ド ま たはサー
バの健全性ま たはパ フ ォ ーマ ン ス を監視す る よ う に、 BIG-IP を設定
で き ます。 モニ タ は、 プール メ ンバ と ノ ー ド の接続を確認 し ます。 モ
ニ タ はヘル ス モニ タ と パフ ォーマ ン ス モニ タ の ど ち ら かであ り 、プー
ル、 プール メ ンバ、 ま たは ノ ー ド の状態を稼働時に一定間隔でチ ェ ッ
ク す る よ う に設計 さ れてい ま す。 チ ェ ッ ク 中のプール メ ン バ ま たは
ノ ー ド が指定の タ イ ム ア ウ ト 時間内に応答 し ない場合や、プール メ ン
バ ま たは ノ ー ド の状態がパ フ ォ ーマ ン ス の低下を示 し てい る 場合に、
BIG-IP は別のプール メ ンバ ま たは ノ ー ド に ト ラ フ ィ ッ ク を リ ダ イ レ
ク ト し ます。
モニ タ は、 BIG-IP の一部 と し て組み込まれてい る 場合 も あ り ますが、
ユーザが作成す る 場合 も あ り ます。 BIG-IP に用意 さ れてい る モニ タ
は、 設定済みモニ タ と 呼ばれ ます。 ユーザが作成す る モニ タ は、 カ ス
タ ムモニ タ と 呼ばれます。
モニ タ の設定や使用の前に、 モニ タ タ イ プ、 モニ タ の設定、 お よ びモ
ニ タ の実装に関す る 基本概念を理解 し てお く こ と をお勧め し ます。
◆
モニ タ タ イ プ
設定済みモニ タ で あ っ て も カ ス タ ム モニ タ で あ っ て も 、 すべての
モニ タ は特定の タ イ プに属 し ま す。 各 タ イ プのモニ タ は、 特定の
プ ロ ト コ ル、 サービ ス、 ま たはアプ リ ケーシ ョ ン の状態を チ ェ ッ
ク し ます。 た と えば、 モニ タ タ イ プの 1 つが HTTP です。 HTTP タ
イ プのモニ タ では、 プール、 プール メ ン バ ま たは ノ ー ド の HTTP
サービ ス のアベ イ ラ ビ リ テ ィ を監視で き ます。 WMI のモニ タ タ イ
プは、 Windows Management Instrumentation (WMI) ソ フ ト ウ ェ ア
を実行 し てい る プール、 プール メ ンバ、 ま たは ノ ー ド のパ フ ォ ー
マ ン ス を監視 し ます。 ICMP タ イ プのモニ タ は、 単に ノ ー ド の状態
が up であ る か down であ る か を判断 し ます。
◆
モニ タ の設定
ど のモニ タ に も 値が設定 さ れてい ま す。 こ の設定 と 値は、 モニ タ
タ イ プに よ り 異な り ます。 場合に よ っ ては、 BIG-IP がデフ ォ ル ト
値を割 り 当て ます。 た と えば、 図 19.1 は、 ICMP タ イ プのモニ タ
の設定 と デフ ォ ル ト 値を示 し てい ます。
Name my_icmp
Type ICMP
Interval 5
Timeout 16
Transparent No
Alias Address * All Addresses
図 19.1 デフ ォ ル ト 値が設定 さ れたモニ タ の例
ヘル ス モニ タ を実装す る には、 次の作業を完了 し ます。
• カ ス タ ム モニ タ を作成す る か、 設定済みモニ タ を使用す る か を決
定す る
•
ト ラ フ ィ ッ ク の ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ用のプール を作成 し 、 モニ タ
を そのプールに割 り 当て る
•
ト ラ フ ィ ッ ク 処理用のバーチ ャ ルサーバを作成す る
こ の章では、 こ れ ら のオブジ ェ ク ト の作成方法について説明 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
19 - 1
第 19 章
注
RealNetworks® RealServer サーバ、 ま たは Windows Management
Instrumentation (WMI) を備えた Windows® サーバのパフ ォーマ ン ス
を監視す る 場合は、 まず、 特別なプ ラ グ イ ン フ ァ イ ルを BIG-IP に
ダ ウ ン ロ ー ド し ます。 詳細については、 『BIG-IP® Local Traffic
Management 設定ガ イ ド 』 を参照 し て く だ さ い。
19 - 2
カ ス タ ムモ ニ タ の作成
カ ス タ ムモニ タ の作成
ノ ー ド 、 サーバ、 ま たはサーバのプールの監視には、 設定済みモニ タ
を使用す る こ と も 、 カ ス タ ム モニ タ を作成す る こ と も で き ます。 次の
手順では、 カ ス タ ム モニ タ を作成す る 方法を説明 し ます。 設定済みモ
ニ タ を使用す る 場合は、 こ の手順を ス キ ッ プ し て、 次の 「 プールの作
成」 (19-4 ページ) の項に進んで く だ さ い。
カ ス タ ムモ ニ タ の作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Monitors] を ク リ ッ ク し ます。
既存のヘル ス モニ タ と パ フ ォ ーマ ン ス モニ タ の リ ス ト が表示
さ れます。
2. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Monitor] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではモニ タ を作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 カ ス タ ム モニ タ の名前を入力 し ます。
た と えば、 カ ス タ ム HTTP モニ タ を作成す る 場合、 名前の
my_http_monitor を割 り 当て ます。
4. [Type] リ ス ト か ら 、 作成す る モニ タ タ イ プ を選択 し ます。
その他のモニ タ 設定が表示 さ れ ます。
注 : 各モニ タ タ イ プの詳細については、 『Configuration Guide
for BIG-IP® Local Traffic Management』 を参照 し て く だ さ い。
5. 必要に応 じ てモニ タ 設定の値を変更 し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
カ ス タ ム モニ タ の作成を完了 し た ら 、ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを作
成 し 、 そのプールにモニ タ 名を割 り 当て ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
19 - 3
第 19 章
プールの作成
ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン スす る プールを作成す る と き に、前項で
作成 し た カ ス タ ム モ ニ タ を ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ プールに割 り 当て ま
す。 プールを作成 し た ら 、 次の項で、 作成す る バーチ ャ ルサーバにそ
のプールを割 り 当て ます。
プールへのモニ タ の割 り 当て
モニ タ を割 り 当て る には、 プールを作成 し て、 そのプール自体にモニ
タ を 割 り 当て る 方法が あ り ま す。 モ ニ タ を プールに割 り 当て る と 、
プールのすべての メ ンバがそのモニ タ を継承 し ます。プールに割 り 当
て る モニ タ の継承か ら 、 1 つま たは複数のプール メ ンバを除外す る 場
合は、 「モニ タ か ら のプール メ ンバの除外」 (19-5 ページ) を参照 し て
く だ さ い。
プールを作成 し てモ ニ タ を割 り 当て る方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス にプールの名前 (http_pool な ど) を入力 し
ます。
4. [Health Monitors] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス か ら
my_http_monitor な ど の カ ス タ ム モ ニ タ の 名 前 を 選 択 し 、
Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 モニ タ 名を [Active] ボ ッ
ク ス に移動 し ます。
5. [Resources] セ ク シ ョ ン で、 [Load Balancing Method] 設定が
[Round Robin] に設定 さ れてい る こ と を確認 し ます。
6. [Priority Group Activation] 設定が [Disabled] に設定 さ れてい
る こ と を確認 し ます。
7. [New Members] 設定で、 次の よ う にプール メ ンバを追加 し
ます。
a) [New Address] オプシ ョ ン を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 プール内のサーバの IP ア ド レ ス を
入力 し ます。
c) [Service Port] リ ス ト か ら 、 [FTP] を選択 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
e) プール内のサーバご と に、 ス テ ッ プ b、 c、 お よ び d を繰 り
返 し ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
19 - 4
プールの作成
モニ タ から のプール メ ンバの除外
プールを作成 し た後、 次の 2 つの内のいずれかの方法で、 モニ タ の継
承か ら プール メ ンバを除外で き ます。
• プール メ ンバか ら のモニ タ の削除
• プール メ ンバへの別のモニ タ の割 り 当て
プール メ ンバか ら のモニ タ の削除は、ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプール内の
(全サーバではな く ) 一部のサーバ を 監視す る 場合に役に立ち ま す。
プールに割 り 当て たモニ タ の継承か ら プール メ ンバを除外す る 場合、
プール メ ン バに別のモニ タ を割 り 当て る と い う オプ シ ョ ン が あ り ま
す。 こ の場合、 他のプール メ ンバはその ま ま、 プール自体に割 り 当て
たモニ タ に よ り 監視 さ れ ます。
プールに割 り 当て たモニ タ か ら プール メ ンバを除外す る には、 まず、
「 プールを作成 し てモニ タ を割 り 当て る方法」 (19-4 ページ) に従 う 必
要があ り ます。 さ ら に、 次の手順のいずれか を使用 し ます。
プール メ ンバからのモニ タ の削除方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
既存のプールの リ ス ト が表示 さ れます。
2. Name カ ラ ム で、 「 プールへのモニ タ の割 り 当て 」 (19-4 ペー
ジ) で作成 し たプールの名前を ク リ ッ ク し ます。
3. メ ニ ュ ーバーで [Members] を ク リ ッ ク し ます。
画面の [Current Members] 領域に、 プールの メ ンバが一覧表示
さ れます。
4. Members カ ラ ム で、 モニ タ を削除す る プール メ ンバのア ド レ
ス を ク リ ッ ク し ます。
そのプール メ ンバのプ ロ パテ ィ が表示 さ れます。
5. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
こ れで、 [Health Monitors] 設定が表示 さ れ ます。
6. [Health Monitors] リ ス ト か ら 、 [None] を選択 し ます。
7. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
プール メ ンバに一意のモ ニ タ を割 り 当て る方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
既存のプールの リ ス ト が表示 さ れます。
2. Name カ ラ ム で、 「 プールへのモニ タ の割 り 当て 」 (19-4 ペー
ジ) で作成 し たプールの名前を ク リ ッ ク し ます。
3. メ ニ ュ ーバーで [Members] を ク リ ッ ク し ます。
画面の [Current Members] 領域に、 プールの メ ンバが一覧表示
さ れます。
4. Members カ ラ ム で、 ユニー ク なモニ タ を割 り 当て る プール
メ ンバのア ド レ ス を ク リ ッ ク し ます。
そのプール メ ンバのプ ロ パテ ィ が表示 さ れます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
19 - 5
第 19 章
5. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
こ れで、 [Health Monitors] 設定が表示 さ れます。
6. [Health Monitors] リ ス ト か ら 、 [Member Specific] を選択 し
ます。
7. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
バーチ ャルサーバの作成
基本設定の最後の作業では、 「 プールの作成」 (19-4 ページ) で作成 し
たプールを参照す る バーチ ャ ルサーバを定義 し ます。設定ユーテ ィ リ
テ ィ を使用 し て、 バーチ ャ ルサーバを作成 し ます。
バーチ ャ ルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバを作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前 (vs_httppool な
ど) を入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Service Port] リ ス ト か ら サービ ス を選択 し ます。
6. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 作成 し
たプールの名前 (http_pool な ど) を選択 し ます。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
19 - 6
20
IPv6 ノ ー ド への ト ラ フ ィ ッ クのロー ド
バラ ン シ ング
• radvd サービ スの設定
• IPv4 と IPv6 間のロー ド バラ ン シ ン グの設定
radvd サービ スの設定
radvd サービ スの設定
IPv4 と IPv6 間のゲー ト ウ ェ イ と し て機能す る よ う に BIG-IP を設定す
る には、最初に、オプシ ョ ン の radvd サービ ス を設定 し ます。ICMPv6
ルーテ ィ ン グ ア ド バ イ ザ リ メ ッ セージ を送出 し 、 ICMPv6 ルー ト 要請
メ ッ セージに応答す る よ う に、 radvd サービ ス を設定 し ます。
こ の作業を実行す る と 、BIG-IP に よ り 下流 ノ ー ド の自動設定がサポー
ト さ れ る よ う にな り ます。 ま た、 下流 ノ ー ド は、 BIG-IP がそのルー
タ であ る こ と を自動的に検出 し ます。
こ れ ら の機能が実行 さ れ る よ う に radvd サービ ス を設定す る と 、最終
的に、 ネ ッ ト ワ ー ク の グ ロ ーバル ア ド レ ス プ レ フ ィ ッ ク ス が内部
VLAN でア ド バ タ イ ズ さ れ ます。 BIG-IP シ ス テ ムサービ ス の詳細に
ついては、 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP® Systems』 を参照
し て く だ さ い。
radvd サービ スの設定方法
1. シ リ アル コ ン ソ ールま たは BIG-IP シ ス テ ム管理 イ ン タ ーフ ェ
イ ス の IP ア ド レ ス を使用 し て、 BIG-IP のオペレーテ ィ ン グ シ
ス テ ムのプ ロ ン プ ト にア ク セ ス し ます。
2. フ ァ イ ル /etc/radvd.conf.example を、 新 し い フ ァ イ ル
/etc/radvd.conf に コ ピー し ます。
3. nano ま たは vi テ キ ス ト エデ ィ タ を使用 し て、 フ ァ イ ル
/etc/radvd.conf を開 き ます。
4. フ ァ イ ル内の例を使用 し て、 ネ ッ ト ワ ー ク の グ ロ ーバルア ド
レ ス プ レ フ ィ ッ ク ス のア ド バ タ イ ズ設定を作成 し ます。
注 : prefix オプシ ョ ンは、 ユーザのネ ッ ト ワー ク に適 し た ア ド
レ ス に置 き換え て く だ さ い。
5. /etc/radvd.conf フ ァ イ ルを保存 し て、 エデ ィ タ を終了 し ます。
6. 次の よ う に、 radvd サービ ス を起動 し ます。
bigstart startup radvd
7. IPv6 ノ ー ド が こ のプ レ フ ィ ッ ク ス に対 し てそのア ド レ ス を自
動設定 し てい る こ と を確認 し ます。
8. HTTP サービ ス用 IPv6 ノ ー ド のア ド レ ス に注意 し て く だ さ い。
こ れ ら のア ド レ ス は、 こ のプ ロ セ ス の次の ス テ ッ プで IPv4
と IPv6 間の ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ を設定す る 際に必要にな り
ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
20 - 1
第 20 章
IPv4 と IPv6 間のロー ド バラ ン シ ングの設定
IPv4 と IPv6 間の ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ を設定す る 場合、 IPv6 ノ ー ド へ
ト ラ フ ィ ッ ク を ロ ー ド バ ラ ン スす る ためのプールを作成 し 、 次に、
アプ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク を処理す る IPv4 バーチ ャ ルサーバを
作成 し ます。
こ れ ら の作業の詳細については、 設定ユーテ ィ リ テ ィ の [Help] タ ブ
ま たは 『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic Management』 を
参照 し て く だ さ い。
IPv6 ノ ー ド のプールの作成
IPv4 と IPv6 ロ ー ド バ ラ ン シ ン グの設定では、 まず、 IPv6 ノ ー ド への
接続を ロ ー ド バ ラ ン スす る ためのプールを作成 し ます。設定ユーテ ィ
リ テ ィ を使用 し て、 こ のプールを作成 し ます。
IPv6 ノ ー ド のプールの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (ipv6_pool な ど) を入力 し
ます。
4. [Health Monitors] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス か ら 、 ロ ー
ド バ ラ ン スす る ト ラ フ ィ ッ ク タ イ プのモニ タ を選択 し 、 Move
ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て、 モニ タ 名を [Active] ボ ッ ク ス
に移動 し ます。
5. [New Members] 設定では、 IPv6 プール メ ンバを追加 し ます。
a) [New Address] オプシ ョ ン を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 プール内の ノ ー ド の IPv6 ア ド レ ス
を入力 し ます。
c) [ Service Port] ボ ッ ク ス に、80 な ど のサービ ス番号を入力す
る か、 [HTTP] な ど のサービ ス名を選択 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
e) プール内の ノ ー ド ご と に、 ス テ ッ プ b、 c、 お よ び d を繰 り
返 し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
20 - 2
IPv4 と IPv6 間のロー ド バラ ン シ ン グの設定
バーチ ャルサーバの作成
基本設定の次の作業では、IPv6 ノ ー ド のプールを参照す る バーチ ャ ル
サーバ を定義 し ま す。 設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て、 バーチ ャ ル
サーバを作成 し ます。
IPv6 ノ ー ド 用バーチ ャ ルサーバの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバ を作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、バーチ ャ ルサーバの名前(vs_ipv6 な ど)を
入力 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で、バーチ ャ ルサーバの タ イ プが [Host]
にな っ てい る こ と を確認 し 、 [Address] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ
ルサーバの IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [ Service Port] ボ ッ ク ス に、80 な ど のサービ ス番号を入力す る
か、 リ ス ト か ら [HTTP] な ど のサービ ス名を選択 し ます。
6. 画面の [Configuration] 領域で、 [HTTP Profile] な ど、 ロ ー ド バ
ラ ン ス す る ト ラ フ ィ ッ ク タ イ プ の プ ロ フ ァ イ ル設定 を 探 し
て、 [http] な ど のプ ロ フ ァ イ ル名を選択 し ます。
こ れで、 選択 し たプ ロ フ ァ イ ルがバーチ ャ ルサーバに割 り 当
て ら れます。
7. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] 設定を探 し 、 前項で
作成 し たプールの名前を選択 し ます (た と えば、 ipv6_pool)。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
20 - 3
第 20 章
20 - 4
21
重複 し た IP ア ド レ スの実装
• 重複 し た IP ア ド レ スの概要
• ルー ト ド メ イ ンの設定
重複 し た IP ア ド レ スの概要
重複 し た IP ア ド レ スの概要
BIG-IP には、 ネ ッ ト ワ ー ク 上で重複 し た IP ア ド レ ス を使用す る 機能
があ り ます。 こ の機能は、 ルー ト ド メ イ ン と 呼ばれ ます。
ルー ト ド メ イ ン と は
ルー ト ド メ イ ン は、 特定の ア ド レ ス ス ペー ス を 表すユ ーザ作成の
BIG-IP オブジ ェ ク ト です。 ネ ッ ト ワー ク 上の独立 し たルー ト ド メ イ ン
に個別に配置 さ れた複数の ノ ー ド は、 同 じ IP ア ド レ ス を使用す る こ
と がで き ます。 こ れに よ り 、 た と えば、 サービ スベン ダが複数のプー
ル メ ンバに同 じ IP ア ド レ ス を割 り 当て、 各プール メ ンバが異な る 物
理サーバを表す こ と がで き ます。 こ の場合、 各プール メ ンバは、 独立
し たルー ト ド メ イ ン に配置 さ れ ま す。 ルー ト ド メ イ ン を 使用す る 一
般的な理由は、それぞれの物理サーバで異な る 顧客の ト ラ フ ィ ッ ク を
処理す る ためです。
た と えば、 2 種類の異な る 顧客の ト ラ フ ィ ッ ク を処理す る 場合、 2 つ
の独立 し たルー ト ド メ イ ン を作成で き ます。 同 じ ノ ー ド ア ド レ ス (た
と えば、 10.10.10.1) を、 同 じ プール ま たは別々のプールの両方のルー
ト ド メ イ ンに配置す る こ と がで き ます。 ま た、 2 つの対応す る プール
メ ンバのそれぞれに別々のモニ タ を割 り 当て る こ と がで き ます。
概 し て、 ルー ト ド メ イ ンは、 主に以下の 2 つの機能を実行 し ます。
• BIG-IP は、 あ たか も 各 IP ア ド レ ス に 2 オ ク テ ッ ト が別に追加 さ れ
た よ う に動作 し ます。 ただ し 、 ネ ッ ト ワ ー ク 上では、 4 オ ク テ ッ ト
の IP ア ド レ ス が表示 さ れ ます。
• それぞれのルー ト ド メ イ ン には独自のルーテ ィ ン グ テーブルがあ
り 、 ト ラ フ ィ ッ ク はルー ト ド メ イ ン を横切 り ません。 ただ し 、 ルー
ト ド メ イ ン を 横切 よ う に明示的に設定 さ れ て い る 場合除 き ま す
(デフ ォ ル ト は拒否)。
ルー ト ド メ イ ン の設定には、 設定ユーテ ィ リ テ ィ 、 bigpipe ユーテ ィ
リ テ ィ 、 ま たは tmsh を使用で き ます。
ルー ト ド メ イ ン ID の指定
作成す る ルー ト ド メ イ ンのそれぞれには、 固有な整数の ID が付け ら
れ ま す。 重複 し た IPv4 ア ド レ ス を 使用す る た めに必要な ア ド レ ス
フ ォ ーマ ッ ト は、 A.B.C.D%ID です。 こ こ で、 ID は、 IP ア ド レ ス が
配置 さ れてい る ルー ト ド メ イ ンの ID です。
た と えば、 3 つの異な る プール メ ンバが 10.10.10.1:80 と い う IP ア ド
レ ス を使用す る こ と がで き ます。 こ こ で、 1 つの メ ンバはルー ト ド メ
イ ン 1 に配置 さ れ、 別の メ ンバがー ト ド メ イ ン 2、 も う 1 つの メ ンバ
がルー ト ド メ イ ン 3 に配置 さ れてい る と し ます。 こ の場合、3 つのプー
ル メ ンバは、 それぞれ 10.10.10.1%1:80、 10.10.10.1%2:80、
10.10.10.1%3:80 と し て識別 さ れます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
21 - 1
第 21 章
ルー ト ド メ イ ン を作成 し ない場合、作成す る すべての BIG-IP オブジ ェ
ク ト は、 デフ ォ ル ト の単一ルー ト ド メ イ ンに配置 さ れます。 デフ ォ ル
ト のルー ト ド メ イ ン の ID は 0 です。 デフ ォ ル ト のルー ト ド メ イ ンの
みを使用す る 場合、IP ア ド レ ス に ID 0 を指定す る 必要はあ り ません。
ま た こ の ID は BIG-IP に表示 さ れません。
21 - 2
ルー ト ド メ イ ンの設定
ルー ト ド メ イ ンの設定
標準的なルー ト ド メ イ ン設定を作成す る には、ルー ト ド メ イ ン ご と に
以下の BIG-IP オブジ ェ ク ト を作成 し ます。
• VLAN
• セルフ IP ア ド レ ス
• ルー ト ド メ イ ン オブジ ェ ク ト
• プール メ ンバ
•
ス タ テ ィ ッ ク ルー ト
• バーチ ャ ルサーバ
こ れ ら の BIG-IP オブジ ェ ク ト が IP ア ド レ ス を必要 と す る 場合、%ID
の フ ォ ーマ ッ ト を使用 し て、 関連す る ルー ト ド メ イ ン ID を ア ド レ ス
に含め る 必要があ り ます (ルー ト ド メ イ ン ID については、 「ルー ト ド
メ イ ン ID の指定」 (21-1 ページ) を参照 し て く だ さ い)。
図 21.1 は、 ネ ッ ト ワー ク 上で重複 し た IP ア ド レ ス を使用す る こ と を
目的 と し て、 2 つの異な る ルー ト ド メ イ ン を設定す る 例を示 し ます。
こ の例では、ルー ト ド メ イ ン 1 のオブジ ェ ク ト と 同 じ IP ア ド レ ス が、
ルー ト ド メ イ ン 2 のオブジ ェ ク ト に も 使用 さ れてい ます。 こ れ ら の重
複 し た IP ア ド レ ス の唯一の違いは、 固有のルー ト ド メ イ ン ID です。
図 21.1 ルー ト ド メ イ ンの設定例
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
21 - 3
第 21 章
図 21.1 (21-3 ページ) の設定例には、 以下のオブジ ェ ク ト が含まれ
ます。
◆
2 つのルー ト ド メ イ ン
こ れ ら のルー ト ド メ イ ンには 1 と 2 の名前が付け ら れてい ます。
◆
ルー ト ド メ イ ン ご と の 2 つの VLAN
ルー ト ド メ イ ン 1 では、 こ れ ら の VLAN に vlan_clientside1 と
vlan_serverside1 と い う 名前が付け ら れてい ます。 ルー ト ド メ イ ン 2
では、 こ れ ら の VLAN に vlan_clientside2 と vlan_serverside2 と い
う 名前が付け ら れてい ます。
◆
ルー ト ド メ イ ン ご と の 2 つのセルフ IP ア ド レ ス
ルー ト ド メ イ ン 1 では、 セルフ IP ア ド レ ス は 12.1.1.254%1 と
10.2.1.254%1 です。 ルー ト ド メ イ ン 2 では、 セルフ IP ア ド レ ス は
12.1.1.254%2 と 10.2.1.254%2 です。
◆
ルー ト ド メ イ ン ご と の 2 つの ク ラ イ ア ン ト ノ ー ド
ルー ト ド メ イ ン 1 では、 ク ラ イ ア ン ト IP ア ド レ ス は 12.1.1.101%1
と 12.1.1.102%1 です。 ルー ト ド メ イ ン 2 では、 ク ラ イ ア ン ト IP ア
ド レ ス は 12.1.1.101%2 と 12.1.1.102%2 です。
◆
ルー ト ド メ イ ン ご と の 2 つのサーバ ノ ー ド
ルー ト ド メ イ ン 1 では、サーバ ノ ー ド の IP ア ド レ ス は 10.2.1.101%1
と 10.2.1.102%1 です。 ルー ト ド メ イ ン 2 では、 サーバ ノ ー ド の IP
ア ド レ ス は 10.2.1.101%2 と 10.2.1.102%2 です。
◆
ルー ト ド メ イ ン ご と の 2 つの仮想ア ド レ ス
ルー ト ド メ イ ン 1 では、 仮想ア ド レ ス は 12.1.1.253%1 と
10.2.1.253%1 です。 ルー ト ド メ イ ン 2 では、 仮想ア ド レ ス は
12.1.1.253%2 と 10.2.1.253%2 です。
注
bigpipe コ マ ン ド や tmsh コ マ ン ド の構文については、 『Bigpipe utility
Reference Guide』 お よ び 『Traffic Management Shell (tmsh) Reference
Guide』 を参照 し て く だ さ い。
ルー ト ド メ イ ンに対する VLAN の作成
ルー ト ド メ イ ン作成の最初の手順は、VLAN の作成です。 こ の例では、
合計 4 つの VLAN を作成す る 必要があ り ます。
• ルー ト ド メ イ ン 1 に対応す る アプ リ ケーシ ョ ン A 用の 2 つの VLAN
(vlan_clientside1 お よ び vlan_serverside1)
• ルー ト ド メ イ ン 2 に対応す る アプ リ ケーシ ョ ン B 用の 2 つの VLAN
(vlan_clientside2 お よ び vlan_serverside2)
それぞれの VLAN が作成 さ れ る 際、 タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス (1.1
な ど) が 1 つ付け ら れます。
21 - 4
ルー ト ド メ イ ンの設定
ルー ト ド メ イ ン 1 に対する VLAN を作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [VLANs] を ク リ ッ ク し ます。
既存のすべての VLAN の リ ス ト が表示 さ れ ます。
2. 右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[VLANs] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 VLAN を作成
す る 権限が付与 さ れてい ま せん。 ユーザア カ ウ ン ト に適切な
ユーザ ロ ールを割 り 当ててお く 必要があ り ます。
3. [General Properties] 領域で、 [Name] ボ ッ ク ス に VLAN に一意
の名前を入力 し ます。
こ の例では、 名前は vlan_clientside1 です。
4. [Tag] ボ ッ ク ス に VLAN の タ グ を入力す る か、ボ ッ ク ス を空白
の ま ま に し ます。
タ グ を指定 し ない場合、 BIG-IP に よ っ て自動的に タ グが割 り
当て ら れます。
5. [Resources] 領域の [Interfaces] 設定で、 [Available] ボ ッ ク ス内
の イ ン タ ー フ ェ イ ス 番号 ま た は ト ラ ン ク 名 を ク リ ッ ク し た
後、移動ボ タ ン ([<<] ま たは [ >>]) を使用 し て、 イ ン タ ーフ ェ
イ ス番号を [Tagged] ボ ッ ク ス に移動 し ます。 必要に応 じ て こ
の手順を繰 り 返 し ます。
タ グ 付 き イ ン タ ー フ ェ イ ス の 詳 細 に つ い て は、 『TMOSTM
Management Guide for BIG-IP Systems』 を参照 し て く だ さ い。
6. 送信元チ ェ ッ ク を有効にす る には、 [Configuration] 領域で
[Source Check] ボ ッ ク ス を ク リ ッ ク し ます。
7. [MTU] 設定で、 デフ ォ ル ト 値を使用す る か新 し い値を入力 し
ます。
8. [MAC Masquerade] ボ ッ ク ス に、MAC ア ド レ ス を入力 し ます。
詳 細 に つ い て は、 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP
Systems』 を参照 し て く だ さ い。
9. [Fail-safe] 設定で、 冗長シ ス テ ムの フ ェ イ ルオーバーのベース
をVLAN関連 イ ベン ト に置 く 場合はボ ッ ク ス を オ ンに し ます。
詳 細 に つ い て は、 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP
Systems』 を参照 し て く だ さ い。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
11. こ の手順を繰 り 返 し て、 ルー ト ド メ イ ン 1 の 2 番目の VLAN
を作成 し ます。 こ の と き 、 手順 3 では名前 vlan_serverside1 を
割 り 当て ます。
ルー ト ド メ イ ン 2 に対する VLAN を作成するには
設定例の続き と し て、上記セク ショ ン の手順を使用し 、ルート ド メ イ ン 2
の VLAN を作成 し ます。 こ の と き 、 VLAN には名前 vlan_clientside2
と vlan_serverside2 を割 り 当て ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
21 - 5
第 21 章
ルー ト ド メ イ ンに対する セル フ IP ア ド レ スの作成
次に、各 VLAN のセルフ IP ア ド レ ス を作成 し ます。 こ の例では、ルー
ト ド メ イ ン 1 の 2 つの VLAN のそれぞれに 1 つずつ、ルー ト ド メ イ ン 2
の 2 つの VLAN のそれぞれに 1 つずつ、 合計 4 つのセルフ IP ア ド レ
ス を作成 し ます。 1 つのルー ト ド メ イ ン内の 2 つのセルフ IP ア ド レ ス
は固有でなければな り ませんが、それぞれのア ド レ ス内のルー ト ド メ
イ ン ID が固有であ る 限 り 、 別々のルー ト ド メ イ ン内にあ る 2 つのセ
ルフ IP ア ド レ ス は重複 し た ア ド レ ス で も か ま い ません。
ルー ト ド メ イ ン 1 の VLAN のセルフ IP ア ド レ ス を作成する
には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [Self IPs] を ク リ ッ ク し ます。
既存のセルフ IP ア ド レ ス の リ ス ト が表示 さ れ ます。
2. 画面の右上の [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、セルフ IP ア ド
レ ス を 作成す る 権限が付与 さ れてい ま せん。 ユーザア カ ウ ン
ト に適切なユーザ ロ ールを割 り 当ててお く 必要があ り ます。
3. [IP Address] ボ ッ ク ス に、VLAN vlan_clientside1 に割 り 当て る
セルフ IP ア ド レ ス を、 ルー ト ド メ イ ン ID (1) も 含めて入力
し ます。
こ の例では、 vlan_clientside1 のセルフ IP ア ド レ ス は
12.1.1.254%1 です。
4. [Netmask] ボ ッ ク ス に、 ネ ッ ト マ ス ク を入力 し ます。
こ の例では、 ネ ッ ト マ ス ク は 255.255.255.0 です。
5. [VLAN] 設定で、 セルフ IP ア ド レ ス に割 り 当て る VLAN の名
前を選択 し ます。
こ の例では、 名前は vlan_clientside1 です。
6. [Port Lockdown] 設定で、 [Allow Default] を選択 し ます。
7. セルフ IP ア ド レ ス を フ ロ ーテ ィ ン グ IP ア ド レ ス と し て設定す
る には、 [Floating IP] ボ ッ ク ス を オ ンに し ます。
8. こ のセルフ IP ア ド レ ス の設定を終了 し てほかのセルフ IP ア ド
レ ス を作成す る には、 [Repeat] を ク リ ッ ク し 、 すべてのセル
フ IP ア ド レ ス が作成 さ れ る ま で、 前の ス テ ッ プ をすべて実行
し ます。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
10. こ の手順を繰 り 返 し て、ルー ト ド メ イ ン 1 の も う 1 つの VLAN
のセルフ IP ア ド レ ス を作成 し ます。
こ の例では、 セルフ IP ア ド レ ス は 10.2.1.254%1、 VLAN は
vlan_serverside1 です。
21 - 6
ルー ト ド メ イ ンの設定
ルー ト ド メ イ ン 2のVLANのセルフ IP ア ド レ ス を作成する には
設定例の続き と し て、上記セク ショ ン の手順を使用し 、ルート ド メ イ ン 2
の VLAN のセルフ IP ア ド レ ス を作成 し ます。 ルー ト ド メ イ ン 2VLAN
のセルフ IP ア ド レ ス は、 ルー ト ID が異な る 以外はルー ト ド メ イ ン 1
のア ド レ ス と 同 じ です。 こ の例では、ルー ト ド メ イ ン 2 のセルフ IP ア
ド レ ス は、 12.1.1.254%2 と 10.2.1.254%2 であ り 、 こ れ ら のア ド レ ス
を VLAN vlan_clientside2 お よ び vlan_serverside2 に割 り 当て ます。
ルー ト ド メ イ ン オブ ジ ェ ク ト の作成
次に、 ルー ト ド メ イ ン オブジ ェ ク ト を作成 し ます。 こ の例では、 2 つ
のルー ト ド メ イ ン オブジ ェ ク ト を作成 し 、 2 つの既存の VLAN を各
ルー ト ド メ イ ン に割 り 当て ます。
ルー ト ド メ イ ン 1 に対するルー ト ド メ イ ン オブ ジ ェ ク ト を作成
するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [Route Domains] を ク リ ッ ク し ます。
既存のルー ト ド メ イ ン の リ ス ト が表示 さ れます。
2. 画面の右上の [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
注 :[Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、セルフ IP ア ド
レ ス を作成す る 権限が付与 さ れてい ま せん。 ユーザア カ ウ ン
ト に適切なユーザ ロ ールを割 り 当ててお く 必要があ り ます。
3. [ID] ボ ッ ク ス に、 整数のルー ト ド メ イ ン ID を入力 し ます。
こ の例では、 値は 1 です。
4. [Description] ボ ッ ク ス に、ルー ト ド メ イ ンの説明テ キ ス ト を入
力 し ます。
5. [Parent ID] ボ ッ ク ス か ら 、 [None] を選択 し ます。
6. [VLAN] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス で VLAN 名
vlan_clientside1 を ク リ ッ ク し 、移動ボ タ ン ([<<] ま たは [ >>])
を使用 し て名前を [Members] ボ ッ ク ス に移動 し ます。 VLAN
名 vlan_serverside1 について、 こ の手順を繰 り 返 し ます。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
ルー ト ド メ イ ン 2 に対するルー ト ド メ イ ン オブ ジ ェ ク ト を作成
するには
設定例の続き と し て、上記セク ショ ン の手順を使用し 、ルート ド メ イ ン 2
を作成 し ます。 こ の と き 、 ルー ト ド メ イ ンには VLANvlan_clientside2
と vlan_serverside2 を割 り 当て ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
21 - 7
第 21 章
ルー ト ド メ イ ンに対する プール メ ンバの作成
次に、各ルー ト ド メ イ ンに対す る プール と プール メ ンバを作成す る 必
要があ り ます。 設定例の続 き と し て、 各プールのプール メ ンバを作成
し 、 プール メ ンバのア ド レ ス にルー ト ド メ イ ン ID を指定 し ます。
こ の例では、各ルー ト ド メ イ ンは同 じ プール メ ンバのセ ッ ト を使用 し
ます。 各ルー ト ド メ イ ン内のルー ト ド メ イ ン ID のみ異な り ます。 し
たが っ て、 ルー ト ド メ イ ン 1 と 2 のそれぞれには、 同 じ プール メ ンバ
10.2.1.101:80 お よ び 10.2.1.102:80 があ り ます。
ルー ト ド メ イ ン 1 に対する プール メ ンバを作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
既存のプールの リ ス ト が表示 さ れ ます。
2. 画面の右上の [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 プールを作成
す る 権限が付与 さ れてい ま せん。 ユーザア カ ウ ン ト に適切な
ユーザ ロ ールを割 り 当ててお く 必要があ り ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (pool_rd1 な ど) を入力 し
ます。
4. [Health Monitors] 設定では、 [Available] ボ ッ ク ス でモニ タ を
選択 し 、 Move ボ タ ン ([<<] ま たは [ >>]) を使用 し て、 その
モニ タ を [Active] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
5. [New Members] 設定で、 以下の作業を行い ます。
a) [Address] ボ ッ ク ス に、 ルー ト ド メ イ ン ID を含めたプール
メ ンバア ド レ ス を入力 し ます。 こ の例では、 ア ド レ ス は
10.2.1.101%1 です。
b) [Service Port] ボ ッ ク ス では、 サービ ス名を入力す る か、
リ ス ト か ら サービ ス を選択 し ます。
c) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
d) 2 番目のプール メ ンバに対 し て、 手順 a、 b、 c を繰 り 返 し ま
す。 こ の例では、 ア ド レ ス 10.2.1.102%1 を使用 し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
ルー ト ド メ イ ン 2 に対する プール メ ンバを作成するには
設定例の続き と し て、上記セク ショ ン の手順を使用し 、ルート ド メ イ ン 2
のプール メ ン バ を作成 し ま す。 こ の例では、 pool_rd2 と い う 名前の
プールを作成 し 、 IP ア ド レ ス 10.2.1.101%2 お よ び 10.2.1.102%2 を
プール メ ンバに割 り 当て ます。 こ れ ら は、 ルー ト ド メ イ ン ID を除 き 、
pool_rd1 の メ ンバに対 し て指定 し た IP ア ド レ ス と 同 じ です。
21 - 8
ルー ト ド メ イ ンの設定
ス タ テ ィ ッ ク ルー ト の作成
次に、各ルー ト ド メ イ ン に適用す る ス タ テ ィ ッ ク ルー ト を作成す る 必
要があ り ます。 こ の例では、 ルー ト ド メ イ ン ご と に、 ク ラ イ ア ン ト 側
と サーバ側の両方の宛先にルー ト が適用 さ れます。
ルー ト ド メ イ ン 1 に対する ス タ テ ィ ッ ク ルー ト を作成する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、 [Network] を展開 し
て [Routes] を ク リ ッ ク し ます。
[Routes] 画面が開 き ます。
2. 画面の右上で [Add] を ク リ ッ ク し ます。
注 : [Add] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 ス タ テ ィ ッ ク
ルー ト を作成する権限が付与さ れていません。 ユーザアカ ウ ン
ト に適切なユーザ ロ ールを割 り 当ててお く 必要があ り ます。
3. [Type] リ ス ト か ら 、 [CRLDP] を選択 し ます。
4. [Destination] ボ ッ ク ス に、 ルー ト ド メ イ ン ID を含めた宛先 IP
ア ド レ ス を入力 し ます。
た と えば、 宛先 と し てプール メ ンバの ノ ー ド ア ド レ ス を指定
で き ます (pool_rd1 の 10.2.1.101%1 な ど)。
5. [Netmask] ボ ッ ク ス に、[Destination] ボ ッ ク ス に入力 し た IP ア
ド レ ス のネ ッ ト マ ス ク を入力 し ます。
6. [Resource] プ ロ パテ ィ で、 以下のいずれか を選択 し ます。
a) Use Gateway
ボ ッ ク ス に、ルー ト ド メ イ ン 1 内の VLAN のセルフ IP ア ド
レ ス を入力 し ます。 た と えば、 vlan_serverside1 のセルフ IP
ア ド レ ス の場合な ら 、 10.2.1.254%1 な ど と 入力 し ます。
b) Use VLAN
ボ ッ ク ス に、 ルー ト ド メ イ ン 1 内の VLAN の名前
(vlan_serverside1 な ど) を入力 し ます。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
8. 設定例の続き と し て、上記の手順を繰 り 返し 、ルート ド メ イ ン 1
に対す る 他の ス タ テ ィ ッ ク ルー ト を作成 し ます。
a) pool_rd1内の他のサーバ側ノ ード へのルート (10.2.1.102%1)。
こ の場合、 ゲー ト ウ ェ イ ア ド レ スお よ び VLAN 名は、 手順
1 ~ 7 で作成 し たルー ト と 同 じ です(それぞれ 10.2.1.254%1
お よ び vlan_serverside1)。
b) ルー ト ド メ イ ン 1 内の ク ラ イ ア ン ト 側 ノ ー ド へのルー ト 。
こ の例の場合、宛先ア ド レ ス は 12.1.1.101%1、ゲー ト ウ ェ イ
ア ド レ ス は 12.1.1.254%1、VLAN 名は vlan_clientside1 です。
c) ルート ド メ イ ン 1内の他のク ラ イ アン ト 側ノ ード へのルート 。
こ の例の場合、 宛先ア ド レ ス は 12.1.1.102%1、 ゲー ト ウ ェ
イ ア ド レ ス と VLAN 名は上記 の 手順 と 同 じ (そ れ ぞ れ
12.1.1.254%1 お よ び vlan_clientside1) です。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
21 - 9
第 21 章
ルー ト ド メ イ ン 2 に対する ス タ テ ィ ッ クルー ト を作成するには
設定例の続き と し て、上記セク ショ ン の手順を使用し 、ルート ド メ イ ン 2
の ス タ テ ィ ッ ク ルー ト を作成 し ます。 こ の場合、 以下のルー ト を作成
し ます。
◆
pool_rd2 内の 2 つのサーバ側 ノ ー ド ( ノ ー ド 10.2.1.101%2 と
10.2.1.102%2) のそれぞれに対応す る 2 つのルー ト )。 ゲー ト ウ ェ
イ ア ド レ ス 10.2.1.254%2 ま たは VLAN 名 vlan_serverside2 のいず
れか を指定 し ます。
◆
2つの ク ラ イ ア ン ト 側 ノ ー ド ( ノ ー ド 12.1.1.101%2 と 12.1.1.102%2)
のそれぞれに対応す る 2 つのルー ト 。 ゲー ト ウ ェ イ ア ド レ ス と
VLAN 名は、 それぞれ 12.1.1.254%2 と vlan_clientside2 です。
ルー ト ド メ イ ンに対するバーチ ャルサーバの作成
最後に、それぞれのルー ト ド メ イ ン に対す る バーチ ャ ルサーバを作成
し 、 各バーチ ャ ルサーバにプールを割 り 当て る 必要があ り ます。 こ の
例では、pool_rd1 内の 2 つの ノ ー ド が使用す る 2 つのプール メ ンバア
ド レ ス は、 pool_rd2 の ノ ー ド のア ド レ ス と 同 じ です。 ただ し 、 プール
メ ンバア ド レ ス に指定 さ れたルー ト ド メ イ ン ID はルー ト ド メ イ ン ご
と に異な り ます。
ルー ト ド メ イ ン 1 に対するバーチ ャルサーバを作成する には
1. [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開 し 、 [Virtual Servers] を ク
リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面の右上の [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 :[Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではバーチ ャ ルサーバを作成す る 権限が与え ら れてい
ない こ と を示 し ま す。 ユーザア カ ウ ン ト に適切なユーザ ロ ー
ルを割 り 当ててお く 必要があ り ます。
3. [User Name] ボ ッ ク ス に、 ルー ト ド メ イ ン 1 内のバーチ ャ ル
サーバの名前を入力 し ます
(た と えば、 vs_serverside_rd1 な ど)。
4. [Destination] ボ ッ ク ス で次の作業を行い ます。
a) [Host] ボ タ ンが選択 さ れてい る こ と を確認 し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス にバーチ ャ ルサーバの IP ア ド レ ス を入
力 し ます (た と えば、 10.2.1.253%1 な ど)。
5. [ Service Port] ボ ッ ク ス にサービ ス番号 (80 な ど) を入力す る
か、 リ ス ト か ら サービ ス名 (HTTP な ど) を選択 し ます。
6. [State] が [Enabled] に設定 さ れてい る こ と を確認 し ます。
21 - 10
ルー ト ド メ イ ンの設定
7. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し 、 以下の作
業を実行 し ます。
a) [Type] リ ス ト か ら [Performance (Layer 4)] を選択 し ます。
こ のバーチ ャ ルサーバ タ イ プの詳細については、
『Configuration Guide for BIG-IP Local Traffic Management』
を参照 し て く だ さ い。
b) [Default Pool] の設定以外は、 デフ ォ ル ト 値を その ま ま使用
し ます。
8. [Default Pool] リ ス ト か ら 、 ルー ト ド メ イ ン 1 のプールの名前
を選択 し ます。
こ の例では、 プール名は pool_rd1 です。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
10. こ の手順を繰 り 返 し て、 ルー ト ド メ イ ン 1 の ク ラ イ ア ン ト 側
バーチ ャ ルサーバを作成 し ます。
こ の例では、 バーチ ャ ルサーバ名は vs_clientside_rd1、 バー
チ ャ ルサーバ ア ド レ ス は 12.1.1.253%1 です。 デ フ ォ ル ト の
プール名を選択す る 場合、 手順 8 は省略で き ます。
ルー ト ド メ イ ン 2 に対するバーチ ャ ルサーバを作成するには
設定例の続き と し て、上記セク ショ ン の手順を 使用し 、ルート ド メ イ ン 2
のバーチャ ルサーバを 作成し ま す。
◆
IP ア ド レ ス が 10.2.1.253%2 のバーチ ャ ルサーバを作成 し 、
vs_serverside_rd2 な ど の名前を付け ます。
◆
IP ア ド レ ス が 12.1.1.253%2 のバーチ ャ ルサーバを作成 し 、
vs_clientside_rd2 な ど の名前を付け ます。 デフ ォ ル ト のプール名を
選択す る 場合、 手順 8 は省略で き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
21 - 11
第 21 章
21 - 12
22
サービ ス拒否攻撃やその他の攻撃の緩和
• 基本的なサービ ス拒否攻撃に対する セキ ュ リ
テ ィ の概要
• アダプ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの設定
• 単純な DoS 攻撃の防御設定
• iRule を使用 し た攻撃のフ ィ ル タ 除去
• BIG-IP での、 一般的な さ ま ざ ま な攻撃への対処
方法
基本的なサービ ス拒否攻撃に対する セキ ュ リ テ ィ の概要
基本的なサービ ス拒否攻撃に対する セキュ リ ティ
の概要
BIG-IP には、 ネ ッ ト ワ ー ク のセ キ ュ リ テ ィ 対策を目的 と し た設定を
作成す る 場合に役に立つ、 複数の機能や設定が用意 さ れ て い ま す。
BIG-IP は、 シ ス テ ム リ ソ ー ス を消費 し て受信者へのサービ ス を拒否
さ せ よ う と す る サービ ス拒否 (DoS) 攻撃の影響を軽減す る と い う 点
で特にその機能を発揮 し ます。
次に挙げ る BIG-IP の機能は、 さ ま ざ ま な DoS 攻撃を阻止す る 上で役
立ち ます。
◆
堅固な専用カーネル
BIG-IP カーネルには、 同時接続を制限 し た り 、 未承認の SYN や
ACK パケ ッ ト が含ま れ る 接続を一定時間の経過後に切断す る こ と
に よ り 、 SYN フ ラ ッ ド 攻撃か ら シ ス テ ム を防御す る メ カ ニズ ム が
組み込ま れてい ます (SYN や ACK パケ ッ ト は、 TCP3 ウ ェ イ ハン
ド シ ェ イ ク の一部 と し て送信 さ れ る パケ ッ ト です)。
◆
高パフ ォーマ ン ス
BIG-IP は、 1 秒あ た り 数万 も の レ イ ヤ 4 (L4) 接続を処理で き ま
す。 十分 な サ ーバ リ ソ ー ス お よ び帯域幅 が 利用可能 で あ れば、
BIG-IP 自体ま たはサ イ ト の ど ち ら かに影響を及ぼすま でに至 る に
は、 かな り 決定的な攻撃が必要にな り ます。
◆
大容量 メ モ リ
SYN フ ラ ッ ド 攻撃ま たはサービ ス拒否 (DoS) 攻撃では、 利用可
能なすべての メ モ リ が消費 さ れ る こ と があ り ます。 BIG-IP は大容
量の メ モ リ を サポー ト し てお り 、 DoS 攻撃の阻止に役立ち ます。
こ の章では、 DoS 攻撃の緩和に役立つ、 い く つかの設定について説明
し ます。 次の設定について説明 し ます。
• BIG-IP によ る 攻撃対応を 目的と する ア ダ プテ ィ ブコ ネク シ ョ ン
リ ーパの設定方法( 次項)
• サービ ス拒否攻撃か ら の防御を目的 と す る 基本設定 (22-4 ページ)
• 既知の特定攻撃の フ ィ ル タ 除去に使用す る iRuleTM の構文例 (22-7
ページ)
こ れ ら の作業の詳細については、 設定ユーテ ィ リ テ ィ の [Help] タ ブ
ま たは 『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic Management』 を
参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
22 - 1
第 22 章
アダプ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの設定
BIG-IP には、 アダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパ実現する 2 つのグ ロ ー
バル設定が用意 さ れています。 コ ネ ク シ ョ ン リ ーパ は、 積極的な リ ー
プの開始を ト リ ガする だけの メ モ リ が、 接続負荷に よ っ て使用 さ れ る
と 、 BIG-IP か ら 接続を排除する と い う 状況です。 サービ ス拒否攻撃か
ら 防御する ために、 最低点の し き い値 と 最高点の し き い値を指定で き
ます。
• 最低点 の し き い値は、 ア ダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパが よ り 積
極的にな る 時点を決定 し ます。
• 最高点 の し き い値は、 BIG-IP を介す る 未確立の接続が許可 さ れな
い よ う にな る 時点を決定 し ま す。 こ の変数の値は、 メ モ リ 利用率
を表 し ます。
メ モ リ 利用率が最高点に達す る と 、利用可能な メ モ リ が最低点の し き
い値ま で緩和 さ れ る ま で、 接続は拒否 さ れ ます。
警告
ア ダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの設定は、 SSL 接続には適用 さ れま
せん。 ただ し 、 ア イ ド ル状態の SSL 接続を リ ープす る TCP や UDP 接
続 タ イ ム ア ウ ト は設定で き ます。 詳細については、 「TCP お よ び UDP
接続 タ イ マの設定」 (22-4 ページ) を参照 し て く だ さ い。
設定ユーテ ィ リ テ ィ を 使用し たアダプ テ ィ ブ コ ネク ショ ン リ ー
パの設定方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [System] を展開 し て
[Configuration] を ク リ ッ ク し ます。
[General] 画面が開 き ます。
2. [Local Traffic] メ ニ ュ ーか ら 、 [General] を選択 し ます。
[System] 画面が開 き ます。
3. [Properties] テーブルで、 次の値を設定 し ます。
• [Reaper High-water Mark] プ ロ パテ ィ を 95 に設定 し ます。
• [Reaper Low-water Mark] プ ロ パテ ィ を 85 に設定 し ます。
4. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
ヒント
こ れ ら の値は、 ほ と ん ど の BIG-IP の配置に対 し て最適な ソ リ ュ ー
シ ョ ン を表 し てい る ため、 通常変更す る必要はあ り ません。
重要
両方のア ダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパ値を 100 に設定す る と 、こ の
機能は無効にな り ます。
22 - 2
アダ プ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの設定
アダ プ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの活動の記録
BIG-IP での ロ グ レベルを よ り 高い機密性レベルに設定 し て、 ア ダプ
テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの活動を記録で き ます。
こ の ロ グ レ ベル を設定す る と 、 シ ス テ ム は、 レ ー ト 制限 さ れた メ ッ
セージ (最高 10 秒ご と に 1 度) を記録 し 、ア ダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン
リ ーパの開始ま たは終了を知 ら せます。 こ の ロ グ メ ッ セージには、 警
告の優先度が与え ら れてい ます。 ロ グ レベルの詳細については、db の
マニ ュ アルページ を参照 し て く だ さ い。
重要
ア ダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの最高点限度に達す る と 、 LCD に
メ ッ セージ Blocking DoS Attack が表示 さ れます。
コ マ ン ド 行か ら のア ダ プ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの ロ グ レ
ベルの設定方法
1. BIG-IP で コ ン ソ ールを開 き ます。
2. 次の コ マ ン ド を入力 し て、 ア ダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパ
の ロ グ レベルを表示 し ます。
bp db Log.DosProtect.Level list
出力は次の よ う にな り ます。
db Log.DosProtect.Level "Warning"
3. ア ダ プ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパの ロ グ レ ベル を 選択 し ま
す。次の レベルでは、Reaper High Water Mark を超過す る と 、
LCD に メ ッ セージ Blocking DoS Attack が表示 さ れます。
• Emergency (緊急)
• Alert (ア ラ ー ト )
• Critical (重要)
• Error (エ ラ ー)
• Warning (警告)
次の レベルは、LCD に メ ッ セージ Blocking DoS Attack は表示
さ れません。
• Notice (注意)
• Informational (通知)
4. 次の コ マ ン ド を入力 し て、 ア ダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパ
の ロ グ レベルを設定 し ます。 ただ し 、<log level> は ロ グ レベル
にな り ます。
bp db Log.DosProtect.Level "<log level>"
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
22 - 3
第 22 章
単純な DoS 攻撃の防御設定
DoS 攻撃の防御は、サービ ス拒否攻撃の影響を軽減す る ために利用で
き る 単純な設定です。
こ の設定は、 次の 4 つの作業か ら 構成 さ れます。
• グ ロ ーバルTCPお よ びUDP接続の リ ープ タ イ ム を60秒に設定す る 。
• IP レー ト ク ラ ス を 20Mbps に、未処理キ ュ ーの最大サ イ ズ を 2Mbps
に設定す る 。
• 主要バーチ ャ ルサーバでの接続制限を、 RAM (KB) *0.8 に近似 し
た容量に設定す る 。
TCP および UDP 接続 タ イ マの設定
TCP プ ロ フ ァ イ ル と UDP プ ロ フ ァ イ ルのプ ロ フ ァ イ ル設定で、 TCP
お よ びUDP タ イ マ を設定で き ます。バーチ ャ ルサーバで使用す る サー
ビ ス に合わせて、 こ れ ら の タ イ マ を設定 し ます。 た と えば、 HTTP 接
続に対 し て 60、 SSL 接続に対 し て 60 を設定 し ます。
TCP 接続の リ ーパ タ イムの設定方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Protocol] メ ニ ュ ーか ら 、 TCP を選択 し ます。
[TCP Profile List] 画面が開 き ます。
3. 設定す る プ ロ フ ァ イ ルの名前を ク リ ッ ク し ます。
プ ロ フ ァ イ ルのプ ロ パテ ィ 画面が開 き ます。
4. [Idle Timeout] を 60 に設定 し ます。
5. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
UDP 接続の リ ーパ タ イ ムの設定方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Protocol] メ ニ ュ ーか ら 、 UDP を選択 し ます。
[UDP Profile List] 画面が開 き ます。
3. 設定す る プ ロ フ ァ イ ルの名前を ク リ ッ ク し ます。
プ ロ フ ァ イ ルのプ ロ パテ ィ 画面が開 き ます。
4. [Idle Timeout] を 60 に設定 し ます。
5. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
22 - 4
単純な DoS 攻撃の防御設定
IP レー ト ク ラ スの作成 と バーチ ャルサーバへの適用
DoS 攻撃に対す る 単純な設定の次の作業では、レー ト ク ラ ス を作成 し
ま す。 ま ず レ ー ト ク ラ ス を 作成 し 、 その レ ー ト ク ラ ス を バーチ ャ ル
サーバへ適用 し ます。
重要
レー ト ク ラ ス モジ ュ ールには、 ラ イ セ ン ス キーが必要にな り ます。 こ
の機能がな く 、 ラ イ セ ン ス キーを購入す る 場合は、 F5 ネ ッ ト ワー ク
ス にお問い合わせ く だ さ い。
レー ト ク ラ スの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Rate Shaping] を ク リ ッ ク し ます。
[Rate Shaping] 画面が表示 さ れ ます。
2. [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し て、新 し い レー ト ク ラ ス を作成 し
ます。
[New Rate Class] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは レー ト ク ラ ス を作成す る 権限が与え ら れていない
こ と を示 し ます。
3. 次の ク ラ ス プ ロ パテ ィ を設定 し ます。
• [Class Name] ボ ッ ク ス に、 こ の ク ラ ス に使用す る 名前を入
力 し ます。
• [Base Rate] ボ ッ ク ス に 2000000 (2Mbps) と 入力 し ます。
• [Ceiling Rate] ボ ッ ク ス に 20000000(20Mbps) と 入力 し ます。
• [Burst Size] ボ ッ ク ス に、 500 と 入力す る か、 リ ス ト か ら
[Megabytes] を選択 し ます。
• [Direction] リ ス ト か ら 、 [Any] を選択 し ます。
• [Queue Discipline] リ ス ト か ら 、 [Stochastic Fair Queue] を選
択 し ます。
4. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
レー ト ク ラ ス を作成 し た ら 、設定内のバーチ ャ ルサーバにその レー ト
ク ラ ス を適用で き ます。
レー ト ク ラ スのバーチ ャルサーバへの適用方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers List] 画面が開 き ます。
2. [Virtual Servers List] 画面で、 修正す る バーチ ャ ルサーバを ク
リ ッ ク し ます。
3. [Rate Class] リ ス ト か ら 、作成 し た レー ト ク ラ ス を選択 し ます。
4. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
22 - 5
第 22 章
主要バーチ ャルサーバでの接続制限の設定
こ の項では、主要バーチ ャ ルサーバでの接続制限の設定方法について
説明 し ます。 接続制限は、 バーチ ャ ルサーバで許可 さ れ る 最大の同時
接続数を決定 し ます。 こ こ では、 主要バーチ ャ ルサーバは、 サ イ ト へ
の最大の ト ラ フ ィ ッ ク を受信す る バーチ ャ ルサーバにな り ます。
主要バーチ ャルサーバでの接続制限の算出方法
接続制限を設定す る 前に、 次の公式を使用 し て、 主要バーチ ャ ルサー
バで接続制限に設定す る 数値を算出 し ます。
接続制限 = RAM (KB) *0.8 に近似 し た容量
た と えば、 RAM が 256MB の場合、 計算は次の よ う にな り ます。
256,000 * 0.8 = 20480
こ の例では、 接続制限を 20480 に設定 し ます。
主要バーチ ャルサーバでの接続制限を設定するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers List] 画面が開 き ます。
2. [Virtual Servers List] 画面で、 修正す る バーチ ャ ルサーバを ク
リ ッ ク し ます。
3. [Connection Limit] ボ ッ ク ス に、 接続制限 と し て計算 し た数値
を入力 し ます。
4. [Update] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
22 - 6
iRule を使用 し た攻撃の フ ィ ル タ 除去
iRule を使用 し た攻撃のフ ィ ル タ 除去
BIG-IP 上でルールを作成 し て、 不正な DoS 攻撃を フ ィ ル タ 除去で き
ます。 特定の攻撃を識別 し た ら 、 パケ ッ ト を不正 と 特定す る 要素が含
ま れ る パケ ッ ト を廃棄す る iRule を作成で き ます。
Code Red 攻撃のフ ィ ル タ 除去
BIG-IP は、 HTTP 要求を ダ ミ ープールに送信す る iRule を使用 し て、
Code Red 攻撃を フ ィ ル タ 除去で き ます。 た と えば、 図 22.1 は、 Code
Red 攻撃を廃棄す る iRule を示 し てい ます。
when HTTP_REQUEST {
if {string tolower [HTTP::uri] contains "default.ida" } {
discard
} else {
pool RealServerPool
}
}
図 22.1 Code Red 攻撃に対す る フ ィ ル タ 除去のサンプル iRule
Nimda 攻撃の フ ィ ル タ 除去
Nimda ワームは、Microsoft® Windows® オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム を基
盤 と す る シ ス テ ム や ア プ リ ケ ーシ ョ ン を 攻撃の対象 と し て い ま す。
Nimda の場合、 図 22.2 に示す よ う に iRule を作成で き ます。
when HTTP_REQUEST {
set uri [string tolower [HTTP::uri]]
if { ($uri contains "cmd.exe") or ($uri contains
"root.exe") or ($uri contains "admin.dll") } {
discard
} else {
pool ServerPool
}
}
図 22.2 Nimda ワーム を廃棄す る iRule の構文サンプル
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
22 - 7
第 22 章
BIG-IP での、 一般的な さ ま ざ ま な攻撃への対処
方法
サー ビ ス デバ イ ス やネ ッ ト ワ ー ク デバ イ ス を停止 さ せてサー ビ ス 拒
否を引 き 起 こ す よ う な一般的な攻撃に対 し て、 BIG-IP が ど の よ う に
対処 し てい る か を説明 し ます。
以降のページでは、 最 も 一般的な攻撃を取 り 上げ、 それぞれの攻撃に
対 し て BIG-IP の機能が ど の よ う に対応 し てい る か を示 し ます。
警告
ア イ ド ルセ ッ シ ョ ン リ ープ タ イ ム ア ウ ト を低 く 設定す る と き は、必ず
注意 し て く だ さ い。 ア プ リ ケーシ ョ ン が時間内に応答で き ない場合
に、 有効な接続が リ ープ さ れて し ま う こ と があ り ます。
SYN フ ラ ッ ド
SYN フ ラ ッ ド は、 シ ス テ ム リ ソ ース の消費を目的 と す る シ ス テ ム攻
撃です。対象のシ ス テ ム に対 し て SYN フ ラ ッ ド を開始 し た攻撃者は、
不正な IP ア ド レ ス を含んだ複数の SYN セグ メ ン ト を送信 し 、 TCP
接続の確立に使用 さ れ る リ ソ ース をすべて占有 し よ う と し ます。SYN
の用語は、 TCP/IP 接続の確立時に発生す る 接続状態の タ イ プ を示 し
ます。
よ り 具体的に説明す る と 、 SYN フ ラ ッ ド は SYN キ ュ ーを一杯にす る
よ う に意図 さ れてい ます。SYN キ ュー と は、標準的な 3 ウ ェ イ ハン ド
シ ェ イ ク の一部 と し て、 SYN-RECEIVED 状態で接続テーブルに保存
さ れた一連の接続の こ と です。 SYN キ ュ ーは、 指定 し た最大数の、
SYN-RECEIVED 状態の接続を保持 し ます。
SYN-RECEIVED 状態の接続は、 ハーフ オープン状態で、 ク ラ イ ア ン
ト か ら の確認応答待ち と みな さ れ ます。 SYN フ ラ ッ ド に よ っ て、
SYN-RECEIVED 状態の接続が許容最大数に達す る と 、 SYN キ ュ ーは
一杯にな っ た と みな さ れ、 その結果、 対象のシ ス テ ムは他の正当な接
続を確立で き な く な り ます。し たが っ て、SYN キ ュ ーが一杯にな る と 、
存在 し な い ま たは到達で き な い IP ア ド レ ス に対 し て一部が開い た
TCP 接続が生 じ ます。 こ の よ う な場合、 接続がその タ イ ム ア ウ ト に達
し 、 サーバは他の要求への対応を続行で き な く な り ます。
SYN フ ラ ッ ド の緩和
BIG-IP には、 SYN フ ラ ッ ド の緩和を目的 と し た機能が用意 さ れてい
ます。 こ の機能は、 SYN Check と 呼ばれ、 フ ロ ーに関す る 情報を要求
側の ク ラ イ ア ン ト へ Cookie 形式で送信 し ます。 こ のため、 通常は開
始 さ れたセ ッ シ ョ ン用に接続テーブルに保存 さ れ る SYN-RECEIVED
状態 を、 シ ス テ ム で 保持す る 必要が な く な り ま す。 接続の た びに
SYN-RECEIVED 状態が保持 さ れないので、SYN キ ュ ーは消費 さ れず、
通常の TCP 通信を継続で き ます。
22 - 8
BIG-IP での、 一般的な さ ま ざ ま な攻撃への対処方法
SYN Check 機能は、 BIG-IP の既存のア ダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ー
パ機能を補完 し ます。ア ダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパが確立後の接
続フ ラ ッ ド を処理す る のに対 し て、 SYN Check は、 接続フ ラ ッ ド を完
全に防止 し ます。 つま り 、 ア ダプテ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパは、 接続
を フ ラ ッ シ ュ す る ために長時間にわた っ て機能す る 必要が あ り ま す
が、 SYN Check 機能は、 SYN キ ュ ーが一杯にな る こ と を防 ぐ ため、 対
象のシ ス テ ムは継続 し て TCP 接続を確立す る こ と がで き ます。
シ ス テ ム上で接続の何 ら かの し き い値に達 し た と き に、SYN Check 機
能を有効にす る よ う に BIG-IP を設定で き ます。
BIG-IP での し き い値の設定方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] メ ニ ュ ーで、 [System] を展開
し て [Configuration] を ク リ ッ ク し ます。
[General Properties] 画面が開 き ます。
2. [Local Traffic] メ ニ ュ ーか ら 、 [General] を選択 し ます。
[General] 画面が開 き ます。
3. [SYN CheckTM Activation Threshold] ボ ッ ク ス に、 し き い値に
定義す る 接続数を入力 し ます。
4. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
ICMP フ ラ ッ ド (ス マー フ )
ICMP フ ラ ッ ド は、 「ス マーフ」 攻撃 と も 呼ばれ、 基本的には リ モー
ト ネ ッ ト ワー ク か ら 1 つのホ ス ト へ ICMP エ コ ー リ プ ラ イ を送信 さ せ
る 攻撃です。 こ の攻撃では、 攻撃者か ら の単一のパケ ッ ト が、 保護 さ
れていないネ ッ ト ワ ー ク のブ ロ ー ド キ ャ ス ト ア ド レ ス に送 ら れ ます。
通常、 こ の結果、 攻撃対象のシ ス テ ム に送信 さ れたパケ ッ ト が、 その
ネ ッ ト ワー ク 内のすべての コ ン ピ ュ ー タ か ら 返 さ れ ます。
BIG-IP では、 1 秒あ た り に応答す る ICMP 要求数を限定 し 、 それ以外
は破棄す る ため、 こ の よ う な攻撃に対 し て堅固です。
BIG-IP 内部のネ ッ ト ワー ク では、 BIG-IP は、 ダ イ レ ク ト さ れたサブ
ネ ッ ト ブ ロ ー ド キ ャ ス ト を無視 し 、ス マーフ攻撃者が攻撃の開始に使
用す る ブ ロ ー ド キ ャ ス ト ICMP エ コ ーには応答 し ません。
こ の タ イ プの攻撃に対 し て、 BIG-IP のシ ス テ ム設定に変更を加え る
必要は一切あ り ません。
UDP フ ラ ッ ド
UDP フ ラ ッ ド 攻撃は、 最 も 一般的な分散サービ ス拒否 (DDoS) 攻撃
です。 こ の場合、 複数の リ モー ト シ ス テ ム か ら 、 大量の UDP パケ ッ
ト が対象のシ ス テ ムに送信 さ れ ます。
BIG-IP では、 SYN フ ラ ッ ド への対応処理方法 と 同様に、 こ れ ら の攻
撃に対処 し ま す。 ポー ト が リ ッ ス ン し ていない場合は、 BIG-IP がパ
ケ ッ ト を破棄 し ます。 ポー ト が リ ッ ス ン し てい る 場合は、 リ ーパが不
正な接続を切断 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
22 - 9
第 22 章
UDP ア イ ド ルセ ッ シ ョ ン タ イ ム ア ウ ト を 5 か ら 10 秒の間に設定す る
と 、 こ れ ら の接続はすばや く リ ープ さ れ、 ユーザは接続速度の低下の
影響を受け る こ と はあ り ません。 ただ し UDP の場合は、 5 か ら 10 秒
の設定では非常に多 く のオープン な接続が残 る 可能性があ り 、状況に
よ っ ては、 2 か ら 5 秒の間に設定す る 必要があ り ます。
UDP フ ラ グ メ ン ト
UDP フ ラ グ メ ン ト 攻撃は、 基本的に フ ラ グ メ ン ト 化パケ ッ ト と し て
送信 さ れた大量の UDP デー タ を シ ス テ ム で再構築 さ せます。 こ の攻
撃は、 シ ス テ ム がダ ウ ンす る ま で、 シ ス テ ム リ ソ ース を消費 さ せ る こ
と が目的です。
BIG-IP では、 こ れ ら のパケ ッ ト を再構築 し ません。 パケ ッ ト はオー
プン な UDP サービ ス向けであ る 場合に、 サーバに送信 さ れます。 こ
れ ら のパケ ッ ト が、正常に接続を開始す る 初期パケ ッ ト と い っ し ょ に
送信 さ れた場合、 こ の接続は、 バ ッ ク エ ン ド サーバに送信 さ れ ます。
初期パケ ッ ト が ス ト リ ーム の最初のパケ ッ ト でない場合は、ス ト リ ー
ム全体が破棄 さ れます。
こ の タ イ プの攻撃に対 し て、 BIG-IP のシ ス テ ム設定に変更を加え る
必要は一切あ り ません。
Ping of Death
Ping of Death 攻撃は、 65535 バ イ ト を超え る ICMP エ コ ーパケ ッ ト を
使用 し た攻撃です。 こ れは最大許容サ イ ズの ICMP パケ ッ ト であ る た
め、 シ ス テ ムは、 こ のパケ ッ ト を再構築 し よ う と す る と ク ラ ッ シ ュ し
ます。
BIG-IP は、 こ の タ イ プの攻撃に対 し て堅固です。 ただ し 、 こ の攻撃
が Any IP 機能を有効に し たバーチ ャ ルサーバに向け ら れてい る 場合
は、 こ れ ら のパケ ッ ト はサーバに送信 さ れ ます。 最新の更新パ ッ チを
サーバに適用 し てお く こ と が重要です。
こ の タ イ プの攻撃に対 し て、 BIG-IP のシ ス テ ム設定に変更を加え る
必要は一切あ り ません。
Land 攻撃
Land 攻撃は、 SYN パケ ッ ト の送信元のア ド レ ス と ポー ト を攻撃対象
のサーバのア ド レ ス と ポー ト と 同 じ に細工 し ます。
BIG-IP は、 こ の攻撃に対 し て堅固です。 BIG-IP の接続テーブルは既
存の接続 と 一致 し てい る ため、こ の種のな り すま し はサーバに送信 さ
れ ません。 BIG-IP への接続はチ ェ ッ ク さ れ、 こ の よ う な な り す ま し
があ る と 破棄 さ れ ます。
こ の タ イ プの攻撃に対 し て、 BIG-IP のシ ス テ ム設定に変更を加え る
必要は一切あ り ません。
22 - 10
BIG-IP での、 一般的な さ ま ざ ま な攻撃への対処方法
Teardrop
Teardrop 攻撃は、イ ン タ ーネ ッ ト ま たはネ ッ ト ワ ー ク に接続 し た コ ン
ピ ュ ー タ へ、 IP フ ラ グ メ ン ト を送信す る プ ロ グ ラ ム に よ っ て実行 さ
れます。 Teardrop 攻撃は、 い く つかの一般的なオペレーテ ィ ン グ シ ス
テ ムに存在す る 重複 し た IP フ ラ グ メ ン ト 問題を利用 し ます。 こ の問
題のために、 TCP/IP フ ラ グ メ ン テーシ ョ ン の再構築 コ ー ド が、 重複
し た IP フ ラ グ メ ン ト を間違っ て処理す る と い う 事態が起 こ り ます。
BIG-IP は、 フ レーム の配列が正 し いか ど う か を調べ、 不適切な配列
の フ ラ グ メ ン ト を破棄 し て、 こ れ ら の攻撃に対処 し ます。
こ の タ イ プの攻撃に対 し て、 BIG-IP のシ ス テ ム設定に変更を加え る
必要は一切あ り ません。
デー タ 攻撃
BIG-IP は ま た、 BIG-IP の内側のサーバに対す る デー タ 攻撃か ら の保
護機能 も 備え てい ます。 BIG-IP はポー ト 拒否デバ イ ス と し て機能 し 、
単純に攻撃がサーバに ま で及ばない よ う に し て、一般多数の不正利用
を防止 し ます。
一般的な 2 つのデー タ 攻撃について、 攻撃を防止す る iRule の例は、
「iRule を使用 し た攻撃のフ ィ ル タ 除去」 (22-7 ページ) を参照 し て く
だ さ い。
WinNuke
WinNuke 攻撃は、 特定 の 一般的 な オ ペ レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ム の、
NetBIOS ポー ト への送信デー タ の処理方法 を 悪用 し ま す。 NetBIOS
ポー ト は 135、 136、 137、 お よ び 138 であ り 、 TCP ま たは UDP を使
用 し ます。 BIG-IP は、 デフ ォ ル ト で こ れ ら のポー ト を拒否 し ます。
こ の攻撃に対す る パ ッ チがサーバに適用 さ れてい る か ど う か確信が
ない場合は、 BIG-IP で こ れ ら のポー ト を開かないで く だ さ い。
Sub 7
Sub 7 攻撃は ト ロ イ の木馬で、 一般的なオペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム で
実行す る よ う に作 ら れてい ます。 こ の ト ロ イ の木馬は、 リ モー ト でシ
ス テ ム を制御で き ます。
ま た、 デフ ォ ル ト で、 ポー ト 27374 で リ ッ ス ン し ます。 BIG-IP は、 こ
のポー ト に外部か ら の接続を許可 し ないため、攻撃を受けたサーバを
リ モー ト で制御す る こ と はで き ません。
こ れ ら のポー ト で実行中の ア プ リ ケーシ ョ ン を明確に把握で き ない
限 り 、 上位ポー ト (1024 よ り も 上のポー ト ) は開かないで く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
22 - 11
第 22 章
Back Orifice
Back Orifice 攻撃は ト ロ イ の木馬で、 一般的なオペレーテ ィ ン グ シ ス
テ ム で実行す る よ う に作 ら れてい ます。 こ の ト ロ イ の木馬は、 リ モー
ト でシ ス テ ム を制御で き ます。
ま た、 デフ ォ ル ト で、 UDP ポー ト 31337 で リ ッ ス ン し ます。 BIG-IP
は、 こ のポー ト に外部か ら の接続 を許可 し な いため、 攻撃 を受け た
サーバを リ モー ト で制御す る こ と はで き ません。こ れ ら のポー ト で実
行中のプ ロ グ ラ ム を明確に把握で き ない限 り 、上位ポー ト (1024 よ り
も 上のポー ト ) は開かないで く だ さ い。
22 - 12
23
管理 ド メ イ ンの設定
• 管理 ド メ イ ンの概要
• パーテ ィ シ ョ ンの作成
• パーテ ィ シ ョ ンに対するユーザア ク セスの設定
• パーテ ィ シ ョ ン内のオブ ジ ェ ク ト の表示、管理、
作成
管理 ド メ イ ンの概要
管理 ド メ イ ンの概要
BIG-IP® には、 管理 ド メ イ ン と 呼ばれ る 強力な承認機能があ り ます。
管理 ド メ イ ン 機能を使用す る こ と に よ り 、 BIG-IP のシ ス テ ム リ ソ ー
スへの適切な タ イ プのア ク セ ス が適切な量だけ BIG-IP か ら 管理ユー
ザに付与 さ れ る こ と を保証で き ます。 その結果、 組織のニーズに正確
に合 う よ う に、各種 リ ソ ースへのユーザア ク セ ス を調整す る こ と がで
き ます。
管理 ド メ イ ン機能は、 以下の重要 コ ン ポーネ ン ト で構成 さ れてい
ます。
◆
パーテ ィ シ ョ ン
パーテ ィ シ ョ ン は、 BIG-IP シ ス テ ム オブジ ェ ク ト の コ ン テナを表
し ます。 パーテ ィ シ ョ ン を使用 し て、ユーザア ク セ ス を特定のオブ
ジ ェ ク ト に制限す る こ と がで き ま す。 パーテ ィ シ ョ ン の詳細につ
い て は、 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP Systems』 を 参照
し て く だ さ い。
◆
ユーザア カ ウ ン ト
ユーザア カ ウ ン ト は、BIG-IP への管理ア ク セ ス を付与 し ます。 ユー
ザ ア カ ウ ン ト に設定 し た プ ロ パ テ ィ に よ り 、 BIG-IP シ ス テ ム リ
ソ ー ス を管理す る ためのユーザ権限が決定 さ れ ま す。 ユーザア カ
ウ ン ト の詳細については、 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP
Systems』 を参照 し て く だ さ い。
◆
ユーザ ロ ール
ユーザア カ ウ ン ト に設定す る プ ロ パテ ィ の 1 つのがユーザ ロ ール
です。 ユーザ ロ ール に よ り 、 ユーザの権限が決 ま り ま す。 すなわ
ち、 ユーザがア ク セ ス で き る オブジ ェ ク ト と 、 ユーザが実行で き
る タ ス ク が決定 さ れ ま す。 ユーザア カ ウ ン ト に割 り 当て る こ と が
で き る ユーザ ロ ールは、 Administrator、 Resource Administrator、
User Manager、 Manager、 Application Editor、 Application Security
Policy Editor、 Operator、 Guest の い ずれ か で す。 ま た、 特定 の
ユーザア カ ウ ン ト がシ ス テ ム リ ソ ー ス へのア ク セ ス 権限を持た な
い よ う に指定す る こ と も で き ま す。 こ れ ら のユーザ ロ ールについ
て は、 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP Systems』 を 参照 し
て く だ さ い。
◆
BIG-IP シ ス テ ム オブジ ェ ク ト
BIG-IP シ ス テ ム オブジ ェ ク ト は、 BIG-IP 上で管理可能なエ ン テ ィ
テ ィ です。 パーテ ィ シ ョ ン内に配置可能な オブ ジ ェ ク ト の例 と し
ては、 プール、 バーチ ャ ルサーバ、 プ ロ フ ァ イ ルな ど があ り ます。
オブジ ェ ク ト がパーテ ィ シ ョ ン内にあ る 場合には、 こ れ ら のオブ
ジ ェ ク ト に対す る 管理ユーザア ク セ ス の タ イ プ と 量を制御で き ま
す。 ユーザア カ ウ ン ト と 同様に、ほ と ん ど の ロ ーカル ト ラ フ ィ ッ ク
オブジ ェ ク ト も パーテ ィ シ ョ ン内に配置で き ま す。 ロ ーカル ト ラ
フ ィ ッ ク オ ブ ジ ェ ク ト に つ い て は、 『 Configuration Guide for
BIG-IP® Local Traffic Management』 を参照 し て く だ さ い。
こ れ ら の コ ン ポーネ ン ト をすべて組み合わせ る こ と に よ り 、 多 く の
BIG-IP シ ス テ ム リ ソ ー ス に対す る 管理ア ク セ ス を き め細か く 調整す
る こ と がで き ます。 こ の章では、BIG-IP の管理 ド メ イ ン機能の設定手
順について説明 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
23 - 1
第 23 章
パーテ ィ シ ョ ンの作成
BIG-IP を最初に イ ン ス ト ール し た と き には、 Common と 呼ばれ る デ
フ ォ ル ト のパーテ ィ シ ョ ン が存在 し ます。 Common パーテ ィ シ ョ ンに
は、 admin ユーザア カ ウ ン ト 、 デフ ォ ル ト のプ ロ フ ァ イ ル、 事前設定
済みのヘル ス モニ タ お よ びパフ ォーマ ン ス モニ タ な ど、イ ン ス ト ール
時にシ ス テ ム が自動的に作成す る オブジ ェ ク ト が含まれ ます。
BIG-IP シ ス テ ム オブジ ェ ク ト の タ イ プに よ っ ては、 パーテ ィ シ ョ ン
内に配置 さ れ る も のや、 そ う でない も のがあ り ます。 通常、 ほ と ん ど
の ロ ーカル ト ラ フ ィ ッ ク オブジ ェ ク ト は、パーテ ィ シ ョ ン内にあ り ま
す。 セルフ IP ア ド レ ス、 VLAN、 イ ン タ ーフ ェ イ ス な ど のネ ッ ト ワ ー
ク オブジ ェ ク ト は、 パーテ ィ シ ョ ン内に配置で き ません。
ほ と ん ど の BIG-IP シ ス テ ム ユーザア カ ウ ン ト は、 そのユーザ ロ ール
に関わ ら ず、 最低限、 Common パーテ ィ シ ョ ン内にオブジ ェ ク ト に
対す る Read ア ク セ ス権限を持ち ます。 Administrator ロ ールお よ び
Resource Administrator ロ ールが割 り 当て ら れた ユーザ ア カ ウ ン ト
は、 Common パーテ ィ シ ョ ン内のオブジ ェ ク ト の表示がで き る だけ
でな く 、 そのパーテ ィ シ ョ ン内でオブジ ェ ク ト の作成、 変更、 削除 も
で き ます。
Common パーテ ィ シ ョ ン の管理は、 BIG-IP シ ス テ ム オブジ ェ ク ト へ
のユーザア ク セ ス を 制御す る ための開始点 と し て有効ですが、 別の
パーテ ィ シ ョ ン を追加作成す る こ と に よ り 、管理ユーザのア ク セ ス制
御が格段に き め細か く 行え る よ う にな り ます。
特定のパーテ ィ シ ョ ン内のオブジ ェ ク ト を管理す る 権限を ユーザに
与え る た めの最初の手順は、 パーテ ィ シ ョ ン の作成です。 パーテ ィ
シ ョ ン の作成が終了 し た ら 、新 し いパーテ ィ シ ョ ン内のオブジ ェ ク ト
を管理す る ユーザを選択 し ます。 最後に、 そのユーザのア カ ウ ン ト の
プ ロ パテ ィ を変更 し 、 該当す る ユーザ ロ ール と 、 そのユーザに管理を
許可す る パーテ ィ シ ョ ン の両方 を 割 り 当て ま す。 パーテ ィ シ ョ ン 管
理の権限を ユーザに付与す る と 、 そのユーザは、 そのパーテ ィ シ ョ ン
内のオブジ ェ ク ト を特定の方法 (た と えば、 HTTP バーチ ャ ルサーバ
やプ ロ フ ァ イ ルの作成な ど) で管理で き る よ う にな り ます。
重要
パーテ ィ シ ョ ン を作成す る には、 ユーザア カ ウ ン ト に Administrator
ユーザ ロ ールま たは Resource Administrator ユーザ ロ ールを割 り 当て
る必要があ り ます。 admin ア カ ウ ン ト に対 し ては、 BIG-IP が自動的に
Administrator ロ ールを割 り 当て ます。
パーテ ィ シ ョ ン を作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [System] を展開 し て
[Users] を ク リ ッ ク し ます。
[Users] 画面が開 き ます。
2. メ ニ ュ ーバーの [Partitions List] を ク リ ッ ク し ます。
こ こ には、 現在の権限で表示可能なパーテ ィ シ ョ ン の一覧が
表示 さ れてい ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
23 - 2
パーテ ィ シ ョ ン に対するユーザア ク セスの設定
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 パーテ ィ シ ョ ン の固有な名前
(partition_App1 な ど) を入力 し ます。
5. [Description] ボ ッ ク ス に、 パーテ ィ シ ョ ン の説明を入力 し ま
す。 た と えば、 「 こ のパーテ ィ シ ョ ン には、 App1 アプ リ ケー
シ ョ ン の ト ラ フ ィ ッ ク を管理す る ためのオブジ ェ ク ト が含 ま
れ ます。」 な ど と し ます。
6. [Create] を ク リ ッ ク し ます。
パーテ ィ シ ョ ンに対するユーザア ク セスの設定
パーテ ィ シ ョ ン作成の次の ス テ ッ プは、 ユーザ ロ ールを ユーザア カ
ウ ン ト に割 り 当て、作成 し た新 し いパーテ ィ シ ョ ン を管理す る 権限を
そのユーザに与え ます。 ユーザに与え ら れ る 権限の レベルは、 ユーザ
ア カ ウ ン ト に割 り 当て る ユーザ ロ ールに よ っ て決定 さ れ ま す。 た と
えば、 次の よ う にな り ます。
• ユーザア カ ウ ン ト に Manager のユーザ ロ ールを割 り 当て る 場合、
ユーザは、 関連のパーテ ィ シ ョ ン内のオブジ ェ ク ト (ユーザア カ
ウ ン ト オブジ ェ ク ト は除 く ) に関す る すべての タ ス ク (オブジ ェ
ク ト の作成、 変更、 削除な ど) を実行で き ます。
• ユーザア カ ウ ン ト に Operator のユーザ ロ ールを割 り 当て る 場合、
ユーザは、 割 り 当て ら れたパーテ ィ シ ョ ン内にあ る ノ ー ド お よ び
プール メ ンバの有効化お よ び無効化が制限 さ れ ます。
• ユーザア カ ウ ン ト に Guest のユーザ ロ ールを割 り 当て る 場合、
ユーザは、 パーテ ィ シ ョ ン内のオブジ ェ ク ト の表示のみがで き ま
す。 割 り 当て ら れたパーテ ィ シ ョ ン内でのオブジ ェ ク ト の作成、
変更、 削除はで き ません。
パーテ ィ シ ョ ン に対す る ユーザア ク セ ス の設定は、ユーザア カ ウ ン ト
を最初に作成 し た と き 、ま たはユーザア カ ウ ン ト のプ ロ パテ ィ を変更
す る と き に行え ます。 以下の手順は、 既存のユーザア カ ウ ン ト に対す
る パーテ ィ シ ョ ン ア ク セ ス の設定方法を示 し ます。
注
こ の手順は、 ロ ーカルユーザア カ ウ ン ト のみに関連 し ます。 リ モー ト
ユーザア カ ウ ン ト に対す る パーテ ィ シ ョ ン ア ク セ ス の設定について
は、 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP® Systems』 を参照 し て く
だ さ い。
パーテ ィ シ ョ ンのユーザア ク セス を設定するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、 [System] を展開 し て
[Users] を ク リ ッ ク し ます。
[User List] 画面が開 き ます。
2. [Name] カ ラ ム で、 ユーザア カ ウ ン ト 名を ク リ ッ ク し ます。
そのユーザア カ ウ ン ト のプ ロ パテ ィ 画面が開 き ます。
3. No Access 以外のア ク セ ス レベルを付与す る には、 [Role] 設定
を使用 し てユーザ ロ ールを選択 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
23 - 3
第 23 章
4. [Partition Access] リ ス ト か ら パーテ ィ シ ョ ン名を選択 し ます。
パーテ ィ シ ョ ン名を 1 つ選択す る か、 All を選択す る こ と がで
き ます。
注 : Administrator ロ ールを割 り 当て る ユーザア カ ウ ン ト では、
こ の値は自動的に All に設定 さ れます。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
パーテ ィ シ ョ ン内のオブ ジ ェ ク ト の表示、 管理、
作成
管理ユーザが BIG-IP に ロ グ イ ン し 、 BIG-IP シ ス テ ム オブジ ェ ク ト の
表示、 管理、 ま たは作成を試み る と き の動作を理解す る こ と は重要
です。
シ ス テムオブ ジ ェ ク ト の表示 と 管理
ユーザア カ ウ ン ト にユーザ ロ ール と パーテ ィ シ ョ ン を割 り 当て る と 、
そ れ ら の ユーザ に は、 そ れ ら の ユーザ に ア ク セ ス 権限が付与 さ れ
BIG-IP オブジ ェ ク ト のみが表示 さ れ ま す。 ユーザは、 それ ら のオブ
ジ ェ ク ト のみを表示で き 、 その他のオブジ ェ ク ト は表示で き ません。
た と えば、Jane Smith と い う ユーザが jsmith と い う ユーザア カ ウ ン ト
でシ ス テ ム に ロ グ イ ンす る と し ま す。 ま た、 こ のユーザは Manager
の ロ ールが割 り 当て ら れてお り 、 パーテ ィ シ ョ ン A の管理が許可 さ
れてい る と し ます。 その場合、 こ のユーザは、 パーテ ィ シ ョ ン A に含
ま れ る すべて のオブ ジ ェ ク ト (ユーザア カ ウ ン ト オブ ジ ェ ク ト も 含
む) の表示 と 管理がで き る ほか、 パーテ ィ シ ョ ン Common 内のオブ
ジ ェ ク ト の表示がで き ます。 こ のユーザは、 シ ス テ ムの他のオブジ ェ
ク ト にはア ク セ ス で き ません。 すなわち、 こ のユーザは設定ユーテ ィ
リ テ ィ を使用 し て シ ス テ ム上のバーチ ャ ルサーバの一覧を表示す る
場合、 パーテ ィ シ ョ ン A に含まれ る バーチ ャ ルサーバの表示 と 管理
がで き る と と も に、パーテ ィ シ ョ ン Common の任意のバーチ ャ ルサー
バ (存在す る 場合) の表示がで き る こ と にな り ます。 ま た、 こ のユー
ザはプールの一覧を表示す る 場合、パーテ ィ シ ョ ン A に含まれ る プー
ル の 表 示 と 管 理 を 行 う こ と が で き る と と も に、 パ ー テ ィ シ ョ ン
Common の任意のプール (存在す る 場合) の表示がで き 、 他のオブ
ジ ェ ク ト の場合 も 同様です。 こ のユーザは、 別のパーテ ィ シ ョ ン内の
オブジ ェ ク ト へのア ク セ ス (Read ア ク セ スお よ び Write ア ク セ ス) 権
限は持ち ません。
一方、 Administrator な ど の ロ ールが割 り 当て ら れたユーザは、 オブ
ジ ェ ク ト が配置 さ れたパーテ ィ シ ョ ン と は無関係に、シ ス テ ム上のす
べてのオブジ ェ ク ト の表示お よ び管理がで き ます。 ま た、 こ の タ イ プ
の ロ ールが割 り 当て ら れたユーザは、表示や管理を行 う 特定パーテ ィ
シ ョ ン を積極的に選択す る こ と も で き ます。
23 - 4
パーテ ィ シ ョ ン内のオブ ジ ェ ク ト の表示、 管理、 作成
BIG-IP シ ス テムオブ ジ ェ ク ト の作成
BIG-IP オブジ ェ ク ト を特定のパーテ ィ シ ョ ン で作成す る 許可を付与
す る ユーザ ロ ールが BIG-IP ユーザに割 り 当て ら れた場合、 そのユー
ザが作成す る オブ ジ ェ ク ト は、 そのユーザに管理が許可 さ れたパー
テ ィ シ ョ ン内に自動的に配置 さ れ ます。
た と えば、 Barry Jones にはユーザア カ ウ ン ト bjones が割 り 当て ら れ
てお り 、 こ のユーザア カ ウ ン ト はパーテ ィ シ ョ ン B の管理が許可 さ
れてい る と し ます。 Barry が bjones ア カ ウ ン ト を使用 し て BIG-IP に ロ
グ イ ンす る と 、 こ のユーザが作成す る オブジ ェ ク ト はすべて、 自動的
にパーテ ィ シ ョ ン B に配置 さ れ ます。
一方、 オブジ ェ ク ト の作成が許可 さ れない ロ ール (Operator ロ ール
な ど) が割 り 当て ら れたユーザがシ ス テ ムに ロ グ イ ン し た場合、 設定
ユーテ ィ リ テ ィ の画面に [Create] ボ タ ンは表示 さ れ ません。
ロ グ イ ン し た ユーザ が ユ ニ バーサル ア ク セ ス 権限 を 持つ場合
(Administrator ロ ールが割 り 当て ら れたユーザな ど)、 こ のユーザは
BIG-IP オブジ ェ ク ト の表示、 管理、 作成を行 う パーテ ィ シ ョ ン を積
極的に選択で き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
23 - 5
第 23 章
23 - 6
24
管理 ト ラ フ ィ ッ クの リ モー ト 認証および
承認の設定
• BIG-IP ユーザア カ ウン ト の リ モー ト 認証 と 承認
の 概要
• BIG-IP でユーザア カ ウン ト の リ モー ト 認証を使
用 する ための設定
• BIG-IP ユーザのア ク セス制御の設定
• 複数の BIG-IP への リ モー ト 認証デー タ と リ モー
ト 承認デー タ の伝播
BIG-IP ユーザア カ ウ ン ト の リ モー ト 認証 と 承認の 概要
BIG-IP ユーザアカ ウン ト のリ モート 認証と 承認の
概要
BIG-IP には、 ネ ッ ト ワ ー ク 上の BIG-IP 管理ア カ ウ ン ト を管理す る た
め の包括的 な ソ リ ュ ー シ ョ ン が用意 さ れ て い ま す。 こ の ソ リ ュ ー
シ ョ ンには、 以下の利点があ り ます。
◆
BIG-IP ユーザアカ ウ ン ト の管理に リ モー ト サーバを使用で き ます。
BIG-IP は、 リ モー ト 認証サーバに よ る BIG-IP ユーザア カ ウ ン ト の
管理をサポー ト し ます。 リ モー ト サーバで BIG-IP シ ス テム ア カ ウ ン
ト を作成 し た後、 ブ ラ ウ ザベー ス の設定ユーテ ィ リ テ ィ ま たは コ
マ ン ド ラ イ ンベース の bigpipe ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て、 リ モー
ト ユーザ認証を使用す る よ う に BIG-IP を設定で き ます。 詳細につ
いては、 「BIG-IP でユーザア カ ウ ン ト の リ モー ト 認証を使用 す る
ための設定」 (24-2 ページ) を参照 し て く だ さ い。
◆
グループベース のア ク セ ス制御を割 り 当て る こ と がで き ます。
BIG-IP には、 bigpipe ユーテ ィ リ テ ィ 内で使用で き る remoterole
マ ン ド があ り ます。 remoterole コ マ ン ド を使用 し て、 リ モー ト に保
存 さ れた BIG-IP ユーザア カ ウ ン ト に対 し て、 グループ全体を単位
と す る ア ク セ ス 制御デー タ を指定で き ま す。 remoterole コ マ ン ド
で は、 こ れ ら の リ モー ト ア カ ウ ン ト に割 り 当 て ら れ た既存の グ
ループ定義 を 使用 し て、 こ れ ら の ユーザ の ア ク セ ス 制御プ ロ パ
テ ィ (特権) を定義す る こ と がで き ます。 remoterole コ マ ン ド に よ
り 、 ユーザ特権の割 り 当ての精度 と 柔軟性が向上す る だけでな く 、
こ れ ら の特権を割 り 当て る 目的で BIG-IP 上の リ モー ト ユーザア カ
ウ ン ト を複製す る 必要性がな く な り ます。
詳細については、「BIG-IP ユーザのア ク セ ス制御の設定」(24-6 ペー
ジ) を参照 し て く だ さ い。
◆
一連の認証デー タ を複数の BIG-IP に伝播す る こ と がで き ます。
BIG-IP には、 ユーザア ク セ ス制御デー タ を ネ ッ ト ワ ー ク 上の複数
の BIG-IP に簡単に伝播で き る ツールがあ り ます。 こ のア ク セ ス制
御デー タ に は、 ユ ー ザ ロ ール指定、 パー テ ィ シ ョ ン ア ク セ ス、
BIG-IP コ ン ソ ールア ク セ ス な ど が含 ま れ ます。 ユーザ認証デー タ
を複数の BIG-IP に伝播す る には、bigpipe ユーテ ィ リ テ ィ 内のシ ン
グル コ ン フ ィ グ レ ーシ ョ ン フ ァ イ ル機能を使用 し ま す。 詳細につ
いては、 「複数の BIG-IP への リ モー ト 認証デー タ と リ モー ト 承認
デー タ の伝播」 (24-11 ページ) を参照 し て く だ さ い。
上述の機能のすべて を組み合わせて使用す る こ と に よ り 、グループ全
体を単位 と し たユーザ特権の定義がで き る と と も に、 BIG-IP ユーザ
ア カ ウ ン ト を確実に管理で き ます。 その結果、 ネ ッ ト ワ ー ク 上の個別
の BIG-IP ご と に独立 し たユーザア カ ウ ン ト を作成、 管理す る 必要性
がな く な り ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
24 - 1
第 24 章
BIG-IP でユーザアカ ウン ト のリ モート 認証を 使用
する ための設定
リ モー ト サーバ上のア カ ウ ン ト の作成が完了 し た ら 、BIG-IP が リ モー
ト 認証サーバの タ イ プ を 指定す る よ う に設定す る 必要が あ り ま す。
こ れに よ り 、BIG-IP ユーザを認証す る 際、BIG-IP がその リ モー ト デー
タ にア ク セ ス で き る よ う にな り ます。
BIG-IP は、 BIG-IP 管理ユーザア カ ウ ン ト を保存す る ための認証サー
バ と し て複数の タ イ プ を サポー ト し ま す。 実際にユーザ ア カ ウ ン ト
の保存に使用す る リ モー ト サーバ タ イ プ を指定す る 手順は、サーバの
タ イ プに よ っ て異な り ます。
• LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) サーバ
• Microsoft® Windows® Active Directory™ サーバ
• RADIUS (Remote Authentication Dial-in User Service) サーバ
• TACACS+ (Terminal Access Controller Access-Control System Plus)
サーバ
リ モー ト LDAP サーバまたは Active Directory サーバの指定
BIG-IP では、BIG-IP のユーザア カ ウ ン ト 、すなわち管理 イ ン タ フ ェ ー
ス (MGMT) を通過す る ト ラ フ ィ ッ ク の認証に LDAP サーバ ま たは
Microsoft Windows Active Directory サーバを使用す る よ う に設定す る
こ と がで き ます。
リ モー ト 認証サーバで SSL 認証 ト ラ フ ィ ッ ク を認証す る よ う に設定
す る 場合には、 利用可能な追加機能が も う 1 つあ り ます。 ク ラ イ ア ン
ト ト ラ フ ィ ッ ク の認証時に通常は リ モー ト サーバに よ っ て実行 さ れ
る サーバ側の SSL ハン ド シ ェ イ ク を、 BIG-IP が実行す る よ う に設定
で き ます。 その場合、 SSL を使用 し た リ モー ト 認証の準備 と し て事前
に行 う 作業がい く つかあ り ます。
SSL ベースの リ モー ト 認証を準備する には
BIG-IP 上で、 設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て証明書を イ ン ポー ト し
ま す。 証明書の イ ン ポー ト については、 『TMOSTM Management Guide
for BIG-IP® Systems』 を参照 し て く だ さ い。
SSL の準備作業が完了 し た ら 、 次の 「 リ モー ト LDAP サーバま たは
Active Directory サーバを指定する には」 の手順に従っ て SSL を有効
に し ます。
リ モー ト LDAP サーバまたは Active Directory サーバを指定
するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで [System] を展開 し 、
[Users] を ク リ ッ ク し ます。
[Users] 画面が開 き ます。
2. メ ニ ュ ーバーで [Authentication] を ク リ ッ ク し ます。
[Authentication] 画面が開 き ます。
3. [Change] を ク リ ッ ク し ます。
24 - 2
BIG-IP でユーザア カ ウ ン ト の リ モー ト 認証を使用 する ための設定
4. [User Directory] リ ス ト か ら [Remote - Active Directory] ま たは
[Remote - LDAP] を選択 し ます。
5. [Host] ボ ッ ク ス に、 リ モー ト サーバの IP ア ド レ ス を入力 し
ます。
6. [Port] 設定では、 デフ ォ ル ト のポー ト 番号 (389) を その ま ま
使用す る か、 新 し いポー ト 番号を ボ ッ ク ス に入力 し ます。
こ の設定のポー ト 番号は、 BIG-IP が リ モー ト サーバにア ク セ
スす る 際に使用す る ポー ト 番号です。
7. [Remote Directory Tree] ボ ッ ク ス に、 LDAP ま たは Active
Directory サーバ上のユーザ認証デー タ ベース の フ ァ イ ルの位
置 (ツ リ ー) を入力 し ます。 最低で も ド メ イ ン コ ン ポーネ ン ト
(すなわち、 dc=<value>) を指定す る 必要があ り ます。
8. [Scope] 設定では、 デフ ォ ル ト 値 (Sub) を その ま ま使用す る
か、 新 し い値を選択 し ます。
こ の設定は、 ユーザ認証時に BIG-IP が検索す る リ モー ト サー
バデー タ ベー ス の レ ベル を 定義 し ま す。 こ の設定に関す る 詳
細については、 オ ン ラ イ ンヘルプ を参照 し て く だ さ い。
9. [Bind] 設定で、 リ モー ト サーバのユーザ ID ロ グ イ ン を指定 し
ます。
a) [DN] ボ ッ ク ス に、 リ モー ト ユーザ ID の識別名を入力 し
ます。
b) [Password] ボ ッ ク ス に、 リ モー ト ユーザ ID のパ ス ワー ド を
入力 し ます。
c) [Confirm] には、 [Password] ボ ッ ク ス に入力 し たパ ス ワ ー ド
を も う 一度入力 し ます。
10. SSL ベース の認証を有効にす る 場合、 [SSL] を ク リ ッ ク し 、
必要に応 じ て次の項目を設定 し ます。
重要 : BIG-IP 上の保存場所を必ずフルパ ス で指定 し て く だ さ
い。 た と えば、 証明書がデ ィ レ ク ト リ /config/ssl/ssl.crt に保存
さ れてい る場合、 値 /config/ssl/ssl.crt を入力 し ます。
a) [SSL CA Certificate] ボ ッ ク ス に、 チ ェーン証明書、 つま り 、
リ モー ト 認証サーバ上に通常存在す る サー ド パーテ ィ CA
の証明書ま たは自己署名証明書の名前を入力 し ます。
b) [SSL Client Key] ボ ッ ク ス に、 ク ラ イ ア ン ト SSL キーの名
前を入力 し ます。
こ の設定は、 リ モー ト サーバが ク ラ イ ア ン ト に証明書の
提示を要求す る 場合のみに使用 し ま す。 ク ラ イ ア ン ト の証
明書が不要の場合には、 こ の項目を設定す る 必要はあ り ま
せん。
c) [SSL Client Certificate] ボ ッ ク ス に、ク ラ イ ア ン ト SSL 証明
書の名前を入力 し ます。
こ の設定は、 リ モー ト サーバが ク ラ イ ア ン ト に証明書の
提示を要求す る 場合のみに使用 し ま す。 ク ラ イ ア ン ト の証
明書が不要の場合には、 こ の項目を設定す る 必要はあ り ま
せん。
11. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
24 - 3
第 24 章
リ モー ト RADIUS サーバの指定
BIG-IP では、BIG-IP のユーザア カ ウ ン ト 、すなわち管理 イ ン タ フ ェ ー
ス (MGMT) を通過す る ト ラ フ ィ ッ ク の認証に RADIUS サーバを使
用す る よ う に設定す る こ と がで き ます。
リ モー ト RADIUS サーバを指定する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで [System] を展開 し 、
[Users] を ク リ ッ ク し ます。
[Users] 画面が開 き ます。
2. メ ニ ュ ーバーで [Authentication] を ク リ ッ ク し ます。
[Authentication] 画面が開 き ます。
3. [Change] を ク リ ッ ク し ます。
4. [User Directory] リ ス ト か ら [Remote - RADIUS] を選択 し ます。
5. [Server Configuration] リ ス ト か ら 、 [Primary Only] ま たは
[Primary & Secondary] を選択 し ます。
6. [Primary] 設定で、 以下の項目を設定 し ます。
a) [Host] ボ ッ ク ス に、 リ モー ト サーバの IP ア ド レ ス を入力 し
ます。
b) [Port] ボ ッ ク ス では、 デフ ォ ル ト のポー ト 番号 (1812) を
その ま ま使用す る か、 新 し いポー ト 番号を ボ ッ ク ス に入力
し ます。
こ の設定のポー ト 番号は、 BIG-IP が リ モー ト サーバにア ク
セ スす る 際に使用す る ポー ト 番号です。
c) [Secret] ボ ッ ク ス に、 RADIUS シー ク レ ッ ト を入力 し ます。
d) [Confirm] ボ ッ ク ス に、 [Secret] ボ ッ ク ス で入力 し たシー ク
レ ッ ト を も う 一度入力 し ます。
[Secret] 設定の値 と [Confirm] 設定の値が一致 し なければな
り ません。
7. 手順 5 で [Primary & Secondary] を選択 し た場合には、
[Secondary] を設定 し ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
TACACS+ サーバの指定
BIG-IP では、BIG-IP のユーザア カ ウ ン ト 、すなわち管理 イ ン タ フ ェ ー
ス (MGMT) を通過す る ト ラ フ ィ ッ ク の認証に TACACS+ サーバを
使用す る よ う に設定す る こ と がで き ます。
リ モー ト TACACS+ 認証を設定するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで [System] を展開 し 、
[Users] を ク リ ッ ク し ます。
[Users] 画面が開 き ます。
2. メ ニ ュ ーバーで [Authentication] を ク リ ッ ク し ます。
[Authentication] 画面が開 き ます。
24 - 4
BIG-IP でユーザア カ ウ ン ト の リ モー ト 認証を使用 する ための設定
3. [Change] を ク リ ッ ク し ます。
4. [User Directory] リ ス ト か ら [Remote - TACACS+] を選択 し
ます。
5. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
画面に追加設定が表示 さ れ ます。
6. [Servers] ボ ッ ク ス に IP ア ド レ ス を入力 し 、 [Add] を ク リ ッ ク
し ます。
7. [Secret] ボ ッ ク ス に、TACACS+ のシー ク レ ッ ト を入力 し ます。
8. [Confirm Secret] ボ ッ ク ス に、 [Secret] ボ ッ ク ス で入力 し た
TACACS+ シー ク レ ッ ト を も う 一度入力 し ます。
9. [Encryption] リ ス ト では、 デフ ォ ル ト 値 ([Enabled]) を その
ま ま使用す る か、 リ ス ト か ら [Disabled] を選択 し ます。 こ の設
定はオプシ ョ ン です。
10. [Service Name] ボ ッ ク ス に、 サービ ス の名前を入力 し ます。
11. [Protocol Name] ボ ッ ク ス に、プ ロ ト コ ルの名前を入力 し ます。
こ の設定はオプシ ョ ン です。
12. [Authentication] リ ス ト か ら 、[Authenticate to first server] ま た
は [Authenticate to each server until success] を選択 し ます。
13. [Accounting Information] リ ス ト か ら 、 [Send to first available
server] ま たは [Send to all servers] を選択 し ます。
14. [Debug Logging] リ ス ト か ら 、[Disabled] ま たは [Enabled] を選
択 し ます。
15. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
24 - 5
第 24 章
BIG-IP ユーザのア ク セス制御の設定
ユーザア カ ウ ン ト の保存に使用 し てい る リ モー ト サーバの タ イ プ を
指定 し た後、 こ れ ら のア カ ウ ン ト の承認プ ロ パテ ィ (すなわち、 ユー
ザ ロ ール、 パーテ ィ シ ョ ン ア ク セ ス、 タ ー ミ ナルア ク セ ス) の設定が
で き ます。
BIG-IP ユーザア カ ウ ン ト を保存す る ために使用 さ れてい る リ モー ト
サーバの タ イ プを示すよ う に BIG-IP を設定 し た場合、 BIG-IP は、 リ
モー ト で保存 さ れた ア カ ウ ン ト のすべて を 表す単一ユーザエ ン テ ィ
テ ィ を自動的に BIG-IP 上に作成 し てい ます。 こ のユーザエン テ ィ テ ィ
は Other External Users と 呼ばれ、 こ こ にはデフ ォル ト のア ク セ ス制
御値が含まれます。 こ れ ら のア ク セ ス制御値は以下の と お り です。
• Role = No Access
• Partition = All
• Terminal Access = Disabled
注
設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て、 リ モー ト ユーザア カ ウ ン ト に特権を
割 り 当て る 際に BIG-IP がデフ ォ ル ト と し て使用す る値を変更で き
ます。
Other External Users で表さ れる ユーザアカ ウ ン ト のすべてに対し てデ
フ ォル ト 以外の値を使用する場合は、以下の 2 つの選択肢があ り ます。
◆
remoterole コ マ ン ド を使用す る (推奨)。
こ れに よ り 、 特権 を グ ループ単位で割 り 当て る こ と がで き ま す。
remoterole コ マ ン ド を使用す る 場合、 リ モー ト ユーザア カ ウ ン ト
に よ る BIG-IP シ ス テ ム リ ソ ース のア ク セ ス を制御す る 際の柔軟性
と 精度が向上 し ま す。 詳細については、 こ のページの 「remoterole
コ マ ン ド の概要」 を参照 し て く だ さ い。
◆
設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し てユーザご と に特権を割 り 当て る 。
設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用す る 場合、 リ モー ト に保存 さ れた個々
のユーザア カ ウ ン ト にデフ ォ ル ト 以外の特権を割 り 当て る こ と が
で き ます。 その場合には、 最初に BIG-IP 上のユーザア カ ウ ン ト を
複製す る 必要があ り ます。 詳細については、『TMOSTM Management
Guide for BIG-IP® Systems』 を参照 し て く だ さ い。
注
ア カ ウ ン ト に割 り 当て る こ と がで き る ユーザ ロ ールの詳細について
は、 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP® Systems』 を 参照 し て く
だ さ い。
24 - 6
BIG-IP ユーザのア ク セス制御の設定
remoterole コ マ ン ド の概要
remoterole コ マ ン ド は、定義す る ア ク セ ス制御プ ロ パテ ィ にベン ダ固
有の属性 (ユーザグループ を定義す る ための LDAP 属性な ど) を マ ッ
ピ ン グす る こ と に よ り 、 リ モー ト ユーザア カ ウ ン ト に特権を割 り 当て
ます。 こ れ ら のア ク セ ス制御プ ロ パテ ィ は以下の と お り です。
• ユーザ ロ ール
•
コ ン ソ ールア ク セ ス ま たは制限
• ユーザパーテ ィ シ ョ ン割 り 当て
リ モー ト 認証サーバ属性を ア ク セ ス 制御プ ロ パテ ィ にマ ッ ピ ン グす
る こ と に よ り 、 リ モー ト 認証サーバに保存 さ れた BIG-IP ユーザア カ
ウ ン ト のグループご と に、ア ク セ ス制御プ ロ パテ ィ の さ ま ざ ま なセ ッ
ト を簡単に定義で き ます。
remoterole コ マ ン ド を使用 し ない場合、 リ モー ト に保存 さ れたすべて
のユーザア カ ウ ン ト に同 じ 特権を割 り 当て る か、BIG-IP 上の各 リ モー
ト ユーザア カ ウ ン ト を個別に複製 し て、固有の特権を そのア カ ウ ン ト
に割 り 当て る 必要があ り ます。
remoterole ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し た場合、シ ン グル コ ン フ ィ グ レー
シ ョ ン フ ァ イ ル機能を使用 し て、 その ア ク セ ス 制御デー タ を ネ ッ ト
ワー ク 上の他の BIG-IP に伝播す る こ と がで き ます。 詳細については、
「複数の BIG-IP への リ モー ト 認証デー タ と リ モー ト 承認デー タ の伝
播」 (24-11 ページ) を参照 し て く だ さ い。
remoterole コ マ ン ド の使用
グループ全体の特権を リ モー ト ユーザア カ ウ ン ト に割 り 当て る には、
remoterole コ マン ド を使用し ます。 こ の コ マン ド は、 bigpipe ユーテ ィ
リ テ ィ か ら 利用で き ます。 こ こ では、remoterole コ マン ド の構文 と 使用
例、およ びその結果 と し て設定 さ れる ア ク セ ス制御データ を示し ます。
リ モー ト ユーザア カ ウ ン ト に特権を割 り 当て るには
以下の構文を使用 し て、 bigpipe remoterole コ マ ン ド を入力 し ます。
bigpipe remoterole role info <user group> attribute (<string> | none) console \
(enable | disable) line order <number> role <user role> user partition \
(<string> | none)
た と えば、 BIG-IP ユーザア カ ウ ン ト が LDAP リ モー ト 認証サーバに
保存 さ れ て お り 、 こ れ ら の ア カ ウ ン ト は BigIPOperatorsGroup と
BigIPManagersGroup のグループに分割 さ れてい る と し ます。 こ の場
合、以下の remoterole コ マ ン ド シーケ ン ス を入力す る こ と に よ り 、 こ
れ ら のグループの特権を定義で き ます。
bigpipe remoterole role info BigIPOperatorsGroup { attribute
"memberOF=cn=BigIPOperatorsGroup,cn=users,dc=dev,dc=net" console disable line order 1
role operator user partition App_A } role info BigIPManagersGroup { attribute
"MemberOF=cn=BigIPManagersGroup,cn=users,dc=dev,dc=net" console enable line order 2
role manager user partition App_B }
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
24 - 7
第 24 章
表 24.1 は、 コ マ ン ド の結果 と し て、 それぞれのグループに割 り 当て
ら れ る 特権を示 し ます。
グループ名
割 り 当て られる特権
BigIPOperatorsGroup
console disable
role operator
user partition App_A
BigIPManagersGroup
console enable
role manager
user partition App_B
表 24.1 remoterole コ マ ン ド の結果 と し て割 り 当て ら れ る 特権
注
remoterole コ マ ン ド を使用 し て グループベース の特権を設定 し た後、
リ モー ト サーバ上のグループ割 り 当て を持たないユーザが BIG-IP に
ロ グオンす る と 、 BIG-IP へのア ク セ ス が拒否 さ れます。 ま た、 リ モー
ト ア カ ウ ン ト のユーザ ロ ールま たはパーテ ィ シ ョ ン割 り 当て (あ る い
はその両方) を変更す る と 必ず、 Other External Users と し て ロ グ イ ン
し たユーザ も 含め、すべてのユーザは即座にシ ス テ ムか ら ロ グオ フ さ
れます。
変数置換の使用
BIG-IP 環境に よ っ ては、膨大な数の管理パーテ ィ シ ョ ン と ユーザ ロ ー
ルを使用す る 場合があ り 、ユーザ ロ ール と パーテ ィ シ ョ ンの異な る 組
み合わせがい く つか必要にな り ます。 た と えば、 BIG-IP が 10 個の管
理パーテ ィ シ ョ ン と 5個のユーザ ロ ールを使用す る よ う に設定 さ れて
い る 場合、 BIG-IP では 50 個のユーザ ロ ール と パーテ ィ シ ョ ン の異な
る 組み合わせが必要にな る 可能性があ り ます。その場合に remoterole
コ マ ン ド で処理す る のは手間がかか り ます。
こ の問題を軽減す る ために、 remoterole コ マ ン ド は、 変数置換を
サ ポー ト し ま す。 すな わ ち、 remoterole コ マ ン ド の引数 role、 user
partition、 console に対 し 、 値の %<variable> 変数を指定す る こ と が
で き ます。
例
リ モー ト RADIUS 認証サーバがベン ダ固有の属性 と 3 つの変数、
お よ びその値を返す よ う に設定 さ れてい る と し ます。
• F5-LTM-User-Info-1 = DC1
• F5-LTM-User-Role = 400
注 : 詳細については、 「変数評価の考慮事項」 (24-9 ページ) を
参照 し て く だ さ い。
• F5-LTM-User-Partition = App_C
• F5-LTM-User-Console = 1
24 - 8
BIG-IP ユーザのア ク セス制御の設定
remoterole コ マ ン ド は、 一致の検索用に最初の属性
(F5-LTM-User-Info-1) を 使用で き ま す。 そ し て、 コ マ ン ド は、 role、
user partition、 console の値を残 り の 3 つの変数か ら 読み出す こ と がで
き ま す。 し たが っ て、 こ れ ら を明示的に指定す る 必要があ り ま せん。
コ マン ド で こ の よ う に使用する には、 こ れ ら 3 つの変数を、 それぞれ
の前に文字列 % を付け、 引数 と し て コ マ ン ド ラ イ ンに指定 し ます。
remoterole コ マ ン ド の使用例を以下に示 し ます。 こ の コ マ ン ド は、
ベン ダ固有の属性 F5-LTM-User-Info-1 の一致を検索 し 、 上述のア ク
セ ス制御値 (Operator、 App_C、 1) を Datacenter 1 (DC1) に属す る
ユーザア カ ウ ン ト に割 り 当て ます。
b remoterole role info DC1 { attribute "F5-LTM-User-Info-1=DC1"
console "%F5-LTM-User-Console" role "%F5-LTM-User-Role" user partition
"%F5-LTM-User-Partition" line order 1 }
変数評価の考慮事項
変数置換を remoterole コ マ ン ド で使用す る 場合、BIG-IP は以下のルー
ルに従 う ため、 こ れ ら を考慮す る 必要があ り ます。
◆
不適切な変数値
変数の値が不適切な場合、 ユーザは承認 さ れ ま せん。 た と え ば、
%F5-LTM-User-Partition 変数が p1 に評価 さ れ る 場合において、p1
パーテ ィ シ ョ ン が存在 し ないか、 こ のパーテ ィ シ ョ ンの名前が p1
では な く 、 P1 の場合、 ユーザは ロ グ イ ン し よ う と す る と エ ラ ー
メ ッ セージ を受け取 り ます。
◆
role 変数
コ マ ン ド ラ イ ン で指定 し た変数が role 引数 (た と えば、
%F5-LTM-User-Role) を持つ場合、 こ の変数は以下のいずれかに
評価 さ れ る 必要があ り ます。
• 0 (Administrator)
• 20 (Resource Administrator)
• 40 (User Manager)
• 100 (Manager)
• 300 (Application Editor)
• 400 (Operator)
• 700 (Guest)
• 800 (Application Security Policy Editor)
• 900 (None)
◆
変数の不足
認証属性に変数が不足 し てい る 場合、 BIG-IP は以下の特権を ユー
ザア カ ウ ン ト に割 り 当て ます。
• Role = No Access
• Partition = None
• Terminal access = Disabled
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
24 - 9
第 24 章
◆
24 - 10
属性の不一致
ユーザは正 し く 認証 さ れたが、 remoterole 属性のいずれに も 一致
し ない場合、 BIG-IP はデフ ォ ル ト の特権を割 り 当て ます。 リ モー
ト ユーザのデフ ォ ル ト の特権については、「BIG-IP ユーザのア ク セ
ス制御の設定」 (24-6 ページ) を参照 し て く だ さ い。
複数の BIG-IP への リ モー ト 認証デー タ と リ モー ト 承認デー タ の伝播
複数の BIG-IPへのリ モート 認証データ と リ モート
承認デー タ の伝播
BIG-IP 管理ユーザの リ モー ト 認証お よ び承認を設定す る ための最後
の手順では、 BIG-IP 認証お よ び承認のデー タ を ネ ッ ト ワ ー ク 上の
BIG-IP に伝播 し ます。
こ の手順の実行には、 単一設定フ ァ イ ル機能に含ま れ る bigpipe
export コ マ ン ド お よ び bigpipe import コ マ ン ド を使用 し ます。 bigpipe
export コ マ ン ド は、 BIG-IP 設定デー タ を特別な .scf フ ァ イ ル (SCF)
フ ァ イ ルにエ ク ス ポー ト し ます。 bigpipe import コ マ ン ド は、その SCF
内のデー タ を使用 し て、 他の BIG-IP を設定 し ます。
上述の タ ス ク (remoterole コ マ ン ド に よ る リ モー ト ユーザア カ ウ ン ト
のア ク セ ス制御デー タ の定義) を実行 し た場合、 それ以降に bigpipe
export コ マ ン ド を使用 し て作成す る すべての SCF には、 それ ら のア
ク セ ス制御定義が含ま れ ます。 その場合には、 bigpipe import コ マ ン
ド を 使用 し て、 そ の ア ク セ ス 制御デー タ を ネ ッ ト ワ ー ク 上の他の
BIG-IP に伝播す る こ と がで き ます。
以下の手順は、 SCF の作成方法 と 、 SCF を別の BIG-IP に イ ン ポー ト
す る 方法を示 し ます。 SCF の機能 と その使用方法の詳細については、
『TMOSTM Management Guide for BIG-IP® Systems』 を参照 し て く だ
さ い。
SCF を作成するには
1. bigpipe シ ェ ルを ア ク セ ス し ます。
2. export コ マ ン ド を実行 し 、 SCF の名前を指定 し ます。 た と え
ば、 以下の よ う に し ます。
bp> export myConfiguration053107
/var/local/scf デ ィ レ ク ト リ に フ ァ イ ル
myConfiguration053107.scf が作成 さ れます。 別の場所に SCF
を作成す る 場合は、 フ ァ イ ルの フルパ ス を指定 し て く だ さ い。
た と えば、export /config/myConfiguration コ マ ン ド は、SCF を
/config デ ィ レ ク ト リ に作成 し ます。
SCF を使用 し て別の BIG-IP を設定するには
1. 上述のセ ク シ ョ ン で作成 し た CSF を、設定す る BIG-IP か ら ア
ク セ ス可能なネ ッ ト ワー ク 上の場所に コ ピー し ます。
2. 設定す る BIG-IP の管理ルーテ ィ ン グ と 特別なパ ス ワー ド を反
映す る よ う に SCF を編集 し ます。
a) SCF を エデ ィ タ で開 き ます。
b) 必要に応 じ て、 管理 IP ア ド レ ス、 ネ ッ ト ワー ク マ ス ク 、 管
理デフ ォ ル ト ルー ト 、 セルフ IP ア ド レ ス、 バーチ ャ ルサー
バ IP ア ド レ ス、 ルー ト 、 デフ ォ ル ト ルー ト 、 お よ びホ ス ト
名の フ ィ ール ド の値を新 し いシ ス テ ムの値に変更 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
24 - 11
第 24 章
c) 必要に応 じ て、 root お よ び admin ア カ ウ ン ト のパ ス ワー ド
を、 user <name> password none newpassword <password>
コ マ ン ド で変更 し ます。
重要 : 冗長シ ス テ ムの一部 と な る ユニ ッ ト を、 SCF を使用
し てシ ス テ ム内の別のユニ ッ ト か ら 設定す る 場合、 root ア
カ ウ ン ト お よ び admin ア カ ウ ン ト は変更 し ないで く だ さ い。
こ れ ら のア カ ウ ン ト は、 冗長シ ス テ ム の両方のユニ ッ ト で
同 じ でなければな り ません。
d) 編集 し た SCF を保存 し ます。
3. 設定す る BIG-IP で、 import コ マ ン ド を使用 し て SCF を イ ン
ポー ト し ます。
bp> import myConfiguration
BIG-IP は、 実行設定の コ ピーを /var/local/scf デ ィ レ ク ト リ に
保存 し た後、 こ の実行設定を イ ン ポー ト し た SCF が含ま れ る
設定で リ セ ッ ト し ます。
4. 新 し い実行設定を保存済みの設定に保存す る には、 save all
コ マ ン ド を使用 し ます。
BIG-IP は、 新 し い実行設定を保存済みの設定に保存 し ます。
24 - 12
25
ア プ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ クの
リ モー ト 認証の設定
• ア プ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク の リ モー ト 認証
の概要
• リ モー ト LDAP サーバまたは Active Directory
サーバを使用する認証の設定
• リ モー ト RADIUS サーバを使用する認証の設定
• リ モー ト TACACS+サーバを使用する認証の設定
• リ モー ト LDAP サーバを使用 し た SSL ベースの
承認の設定
• OCSP レ スポン ダ を使用 し た SSL 証明書失効の
設定
• CRLDP 認証モ ジ ュ ールの設定
ア プ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ クの リ モー ト 認証の概要
アプリ ケーショ ン ト ラ フ ィ ッ ク のリ モート 認証の
概要
大規模な コ ン ピ ュ ーテ ィ ン グ環境の管理者は、自社のユーザア カ ウ ン
ト を 専用 の 認証 サ ーバ に リ モ ー ト か ら 保存す る こ と を 好み ま す。
BIG-IP を設定す る こ と に よ り 、 こ の認証サーバ を使用 し て、 BIG-IP
を通過す る すべてのネ ッ ト ワ ー ク ト ラ フ ィ ッ ク を認証す る こ と が可
能にな り ます。 通常、 リ モー ト 認証サーバは、 以下のプ ロ ト コ ルを使
用 し ます。
• LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)
• RADIUS (Remote Authentication Dial-In User Service)
• TACACS+ (derived from Terminal Access Controller Access Control
System [TACACS])
• OCSP (Online Certificate Status Protocol)
• Certificate Revocation List Distribution Point (CRLDP)
リ モー ト 認証サーバを使用す る こ と に よ り 、BIG-IP では、以下の 2 タ
イ プのネ ッ ト ワー ク ト ラ フ ィ ッ ク の認証がで き ます。
•
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ さ れ る アプ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク
こ の タ イ プの ト ラ フ ィ ッ ク は、 バーチ ャ ルサーバ を通過 し 、 さ ら
に TMM (Traffic Management Microkernel) イ ン タ ーフ ェ イ ス を通
過 し ま す。 こ の タ イ プの ト ラ フ ィ ッ ク に リ モー ト 認証を設定す る
には、 ユーザア カ ウ ン ト の保存に使用す る 認証サーバの タ イ プに
対応 し た構成オブジ ェ ク ト と プ ロ フ ァ イ ルを作成す る 必要があ り
ます。た と えば、リ モー ト 認証サーバが LDAP サーバの場合、LDAP
構成オブジ ェ ク ト と LDAP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し ます。 こ れ ら の
作業の詳細については、 こ の章の後の説明、 設定ユーテ ィ リ テ ィ
の [Help] タ ブ ま たは『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic
Management』 を参照 し て く だ さ い。
• BIG-IP 管理用の管理 ト ラ フ ィ ッ ク
こ の タ イ プの ト ラ フ ィ ッ ク は、 バーチ ャ ルサーバ を通過 し ま せん
が、 その代わ り に管理 イ ン タ ーフ ェ イ ス (MGMT) を通過 し ます。
こ の タ イ プの ト ラ フ ィ ッ ク に リ モー ト 認証 を 設定す る 場合には、
管理ユーザア カ ウ ン ト を作成 し ます。詳細については、本ガ イ ド の
第 24 章 「管理 ト ラ フ ィ ッ ク の リ モー ト 認証お よ び承認の設定」 お
よ び 『TMOSTM Management Guide for BIG-IP® Systems』 を 参照 し
て く だ さ い。
BIG-IP を通過す る アプ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク の認証に リ モー ト
サーバを使用す る 場合、 以下のサーバ タ イ プのいずれか を選択で き
ます。
• LDAP サーバ ま たは Active Directory サーバ
• RADIUS サーバ
• TACACS+ サーバ
• SSL OCSP レ ス ポ ン ダ
• CRLDP サーバ
• Kerberos サーバ
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 1
第 25 章
ア プ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク に対 し て リ モー ト ユーザ認証 を設定
す る には、構成オブジ ェ ク ト と 認証プ ロ フ ァ イ ルの両方を作成す る 必
要が あ り ま す。 それぞれの認証サーバ タ イ プには、 異な る 構成オブ
ジ ェ ク ト と プ ロ フ ァ イ ルが必要です。 た と えば、 LDAP 認証サーバを
使用す る よ う に BIG-IP を設定す る には、 LDAP 構成オブジ ェ ク ト と
カ ス タ ム LDAP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る 必要があ り ます。
RADIUS、 SSL OCSP ま たは CRLDP タ イ プの認証モジ ュ ールを実装
す る 場合には、ま た別の タ イ プのオブジ ェ ク ト を作成す る 必要があ り
ます。RADIUS お よ び CRLDP 認証の場合、 こ のオブジ ェ ク ト は、サー
バオブジ ェ ク ト と 呼ばれます。 SSL OCSP 認証の場合、 こ のオブジ ェ
ク ト と は、 OCSP レ ス ポ ン ダ と 呼ばれます。
注
Kerberos 認証の設定については、 第 26 章 「Kerberos 委任の設定」 を
参照 し て く だ さ い。
リ モー ト LDAP サーバまたは Active Directory
サーバを使用する認証の設定
BIG-IP では、BIG-IP の TMM イ ン タ ーフ ェ イ ス を通過す る ト ラ フ ィ ッ
ク の認証に LDAP サーバ ま たは Active Directory サーバを使用す る よ
う に設定す る こ と がで き ます。 デフ ォ ル ト では、 ク ラ イ ア ン ト の資格
情報はベーシ ッ ク HTTP 認証 (つま り ユーザ名 と パ ス ワ ー ド ) に基づ
き ます。 ただ し 、 SSL キー と 証明書に基づ く SSL 認証を有効にす る
こ と も で き ます。
ア プ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク に対 し て LDAP 認証 ま た は Active
Directory 認証を設定す る には、 次の作業を完了 し ます。
• LDAP タ イ プの構成オブジ ェ ク ト を作成す る
• LDAP タ イ プの認証プ ロ フ ァ イ ルを作成す る
• HTTP ト ラ フ ィ ッ ク の管理用に構成 さ れたバーチ ャ ルサーバを変更
する
LDAP 構成オブ ジ ェ ク ト の作成
BIG-IP で LDAP ベース ま たは Active Directory ベース の リ モー ト 認証
を 設定す る には、 最初に、 設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て カ ス タ ム
LADP 構成オブジ ェ ク ト を作成 し て く だ さ い。 LDAP 構成オブジ ェ ク
ト では、 BIG-IP が リ モー ト 認証を実行す る ために必要な情報を指定
し ます。 た と えば、 シ ス テ ム が認証デー タ の ソ ース ロ ケーシ ョ ン と し
て使用す る リ モー ト LDAP ツ リ ーを LDAP 構成オブジ ェ ク ト で指定
し ます。
リ モート 認証サーバで LDAP ま たは Active Directory を 使用し 、SSL 認証
ト ラ フ ィ ッ ク を 認証する よ う に設定する 場合には、利用可能な追加機能
がも う 1 つあり ま す。 ク ラ イ アン ト ト ラ フ ィ ッ ク の認証時に通常はリ
モート サーバによ っ て実行さ れる 、 サーバ側の SSL ハン ド シェ イ ク を
25 - 2
リ モー ト LDAP サーバまたは Active Directory サーバを使用する認証の設定
実行する よ う に BIG-IP を設定で き ます。 こ の場合には、 SSL を使用 し
た リ モー ト 認証を 準備す る ための予備的な作業を い く つか実行す る
必要があ り ます。
SSL ベースの リ モー ト 認証を準備するには
1. 認証局 (CA) ま たは自己署名の証明書を PEM 形式に変換 し
ます。
2. BIG-IP で、 設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て証明書を イ ン ポー
ト し ます。
証明書は、 BIG-IP の任意の場所に保存で き ます。
こ れ ら の SSL の予備作業を完了 し た ら 、 SSL ベース の リ モー ト サー
バ認証 を有効にす る こ と がで き ま す。 こ の作業は、 LDAP 構成オブ
ジ ェ ク ト 作成の一部です。 こ の構成オブジ ェ ク ト には、 以下の詳細設
定があ り ます。
• SSL CA Certificate
リ モー ト 認証サーバに通常あ る 証明書の名前を示 し ます。
• SSL Client Key
ク ラ イ ア ン ト が BIG-IP に送信す る SSL キーの名前を示 し ます。 こ
のキーの指定は、 リ モー ト サーバが ク ラ イ ア ン ト 証明書を要求す
る 場合にのみ必要です。
• SSL Client Certificate
ク ラ イ ア ン ト が BIG-IP に送信す る SSL 証明書の名前を示 し ます。
こ の証明書の指定は、 リ モー ト サーバが ク ラ イ ア ン ト 証明書を要
求す る 場合にのみ必要です。
重要
LDAP 構成オブジ ェ ク ト の作成中にキーフ ァ イ ルや証明書フ ァ イ ル
を指定す る場合には、 BIG-IP 上の保存場所を必ずフルパス名で指定
し て く だ さ い。 た と えば、 証明書がデ ィ レ ク ト リ /config/ssl/ssl.crt に
保存 さ れてい る場合、 値 /config/ssl/ssl.crt を入力 し ます。
カ ス タ ム LDAP 構成オブジ ェ ク ト を作成 し た ら 、 カ ス タ ム LDAP プ
ロ フ ァ イ ルを作成 し 、こ のカ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルを HTTP バーチ ャ ル
サーバに割 り 当て ます。
カ ス タ ム LDAP 構成オブ ジ ェ ク ト の作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Configurations] を選択 し ます。
[Authentication Configurations] 画面が開 き ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Configuration] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは LDAP 構成オブジ ェ ク ト を作成する 権限が与え ら
れていない こ と を示 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 3
第 25 章
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 構成オブジ ェ ク ト に一意の名前
(my_ldap_config な ど) を入力 し ます。
5. [Type] リ ス ト か ら 、 [LDAP] を選択 し ます。
こ れで、 ユーザ設定可能な構成オブジ ェ ク ト 設定が表示 さ れ
ます。
6. [Configuration] 領域では、 [Basic] ま たは [Advanced] を選択 し
ます。
[Advanced] を選択 し た場合、 追加の設定項目が画面に表示 さ
れます。
7. [Remote LDAP Tree] ボ ッ ク ス に、LDAP ま たは Active Directory
サーバ上の ユーザ認証デー タ ベー ス の フ ァ イ ルの位置 (ツ
リ ー) を入力 し ます。
最低で も ド メ イ ン コ ン ポーネ ン ト (すなわち、 dc=<value>) を
指定す る 必要があ り ます。
8. [Hosts] 設定で、 次の作業を行い ます。
a) リ モー ト LDAP サーバ ま たは Active Directory サーバの IP ア
ド レ ス を入力 し ます。
b) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
IP ア ド レ ス がテ キ ス ト ウ ィ ン ド ウ に表示 さ れ ます。
9. [Service Port] の値を その ま ま使用す る か変更 し ます。
10. [LDAP Version] の値を その ま ま使用す る か変更 し ます。
11. 手順 6 で基本的な構成を選択 し た場合は、 [Finished] を ク リ ッ
ク し ます。 手順 6 で詳細な構成を選択 し た場合は、 残 り の設
定を継続 し 、 [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
注
SSL 認証の有効化については、 こ の項の冒頭の 「LDAP 構成オブジ ェ
ク ト の作成」 (25-2 ページ) を参照 し て く だ さ い。
25 - 4
リ モー ト LDAP サーバまたは Active Directory サーバを使用する認証の設定
LDAP 認証プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP で LDAP ベース ま たは Active Directory ベース の リ モー ト 認証
を設定す る 次の作業は、 カ ス タ ム LADP プ ロ フ ァ イ ルの作成です。
LDAP プ ロ フ ァ イ ル では、 LDAP 認証モー ド ([Enabled] ま たは
[Disabled])、先に作成 し た LDAP 構成オブジ ェ ク ト の名前な ど の情報
を指定 し ます。
カ ス タ ム LDAP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た ら 、 こ のカ ス タ ム プ ロ フ ァ
イ ル と デフ ォ ル ト の iRule をバーチ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
カ ス タ ム LDAP プ ロ フ ァ イルの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Profiles] を選択 し ます。
[Authentication Profiles] 画面が開 き ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Profile] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは LDAP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る 権限が与え ら れて
いない こ と を示 し ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 プ ロ フ ァ イ ルに一意の名前
(my_ldap_profile な ど) を入力 し ます。
5. [Type] リ ス ト か ら 、 [LDAP] を選択 し ます。
こ れで、 ユーザ設定可能なプ ロ フ ァ イ ル設定が表示 さ れ ます。
6. [Parent Profile] リ ス ト で [ldap] が選択 さ れてい る こ と を確認
し ます。
こ れで、 ldap と い う 名前のデ フ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルか ら デ
フ ォ ル ト の構成値が新 し いプ ロ フ ァ イ ルに継承 さ れます。
7. [Configuration] リ ス ト か ら 、先に作成 し た LDAP 構成オブジ ェ
ク ト の名前を選択 し ます。
8. 残 り の設定はすべて、 デフ ォ ル ト 値を その ま ま使用 し ます。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
LDAP 認証用バーチ ャルサーバの変更
リ モー ト LDAP サーバに よ る 認証の実装プ ロ セ ス での最後の作業は、
カ ス タ ム LDAP プ ロ フ ァ イ ル と デフ ォ ル ト の LDAP 認証 iRule を、
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク 処理用に構成 さ れたバーチ ャ ルサーバ(すなわち、
HTTP プ ロ フ ァ イ ルが割 り 当て ら れたバーチ ャ ルサーバ) に割 り 当て
る 作業です。
注
プ ロ フ ァ イ ル と iRule を割 り 当て る バーチ ャ ルサーバは、 標準 タ イ プ
のバーチ ャ ルサーバでなければな り ません。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 5
第 25 章
LDAP 認証用バーチ ャルサーバの変更方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. Name カ ラ ム で、 HTTP プ ロ フ ァ イ ルを割 り 当て る 標準 タ イ プ
バーチ ャ ルサーバの名前を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たバーチ ャ ルサーバのプ ロ パテ ィ が表示 さ れ ます。
3. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
その他のプ ロ パテ ィ が表示 さ れます。
4. [Authentication Profiles] リ ス ト の [Available] ボ ッ ク ス で、 先
に作成 し た カ ス タ ム LDAP プ ロ フ ァ イ ルの名前 を 選択 し 、
Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たプ ロ フ ァ イ ル名が [Enabled] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
注 : [Authentication Profiles] リ ス ト を変更で き ない場合は、 現
在のユーザ ロ ールではバーチ ャ ルサーバを変更す る 権限が与
え ら れていない こ と を示 し ます。
5. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
25 - 6
リ モー ト RADIUS サーバを使用する認証の設定
リ モー ト RADIUS サーバを使用する認証の設定
RADIUS 認証モジ ュ ール と は、 BIG-IP 経由の ク ラ イ ア ン ト 接続を認
証す る ための機構です。 こ のモジ ュ ールは、 リ モー ト RADIUS サー
バに認証デー タ が格納 さ れてい る 場合に使用 し ます。 こ の場合、 ク ラ
イ ア ン ト の資格情報はベーシ ッ ク HTTP 認証 (つま り ユーザ名 と パ ス
ワー ド ) に基づ き ます。
RADIUS 認証モジ ュ ールを実装す る には、 リ モー ト RADIUS サーバ
上のデー タ にア ク セ スす る よ う に BIG-IP を設定す る 必要があ り ます。
こ のために、 次の作業を行 う 必要があ り ます。
• 1 つ以上の上位 RADIUS サーバオブジ ェ ク ト を作成す る
• RADIUS 構成オブジ ェ ク ト を作成す る
• RADIUS プ ロ フ ァ イ ルを作成す る
• バーチ ャ ルサーバを変更 し 、RADIUS プ ロ フ ァ イ ルを そのバーチ ャ
ルサーバへ割 り 当て る
RADIUS サーバオブ ジ ェ ク ト の作成
BIG-IP で RADIUS ベース の リ モー ト 認証を設定す る には、 最初に、
カ ス タ ム RADIUS サーバオブジ ェ ク ト を作成 し て く だ さ い。 カ ス タ
ム RADIUS サーバオブジ ェ ク ト を作成 し た ら 、 カ ス タ ム RADIUS 構
成オブジ ェ ク ト と カ ス タ ム RADIUS プ ロ フ ァ イ ルを作成 し 、 こ のカ
ス タ ムプ ロ フ ァ イ ル と デフ ォ ル ト の iRule を HTTP バーチ ャ ルサーバ
に割 り 当て ます。
RADIUS サーバオブ ジ ェ ク ト を作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンページの Main タ ブで、 [Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [RADIUS Servers] を選択 し ます。
[RADIUS Server List] 画面が表示 さ れます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[RADIUS Server] 画面が表示 さ れます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは RADIUS サーバオブジ ェ ク ト を作成す る権限が与
え ら れていない こ と を示 し ます。
4. my_radius_server な ど、 RADIUS サーバオブジ ェ ク ト の一意
の名前を [Name] 設定に入力 し ます。
5. [Server] 設定に リ モー ト RADIUS サーバのホ ス ト 名ま たは IP
ア ド レ ス を入力 し ます。
6. [Secret] 設定 と [Confirm Secret] 設定に 「RADIUS secret」 と 入
力 し ます。
7. デフ ォ ル ト の [Timeout] の値を その ま ま使用 し ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 7
第 25 章
RADIUS 構成オブ ジ ェ ク ト の作成
BIG-IP で RADIUS ベース の リ モー ト 認証を設定す る 次の作業は、 カ
ス タ ム RADIUS 構成オブジ ェ ク ト の作成です。RADIUS 構成オブジ ェ
ク ト では、 BIG-IP が リ モー ト 認証を実行す る ために必要な情報を指
定 し ます。
カ ス タ ム RADIUS 構成オブジ ェ ク ト を作成 し た ら 、カ ス タ ム RADIUS
プ ロ フ ァ イ ルを作成 し 、こ のカ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルを HTTP バーチ ャ
ルサーバに割 り 当て ます。
RADIUS 構成オブ ジ ェ ク ト を作成するには
1. [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開 し 、 [Profiles] を ク リ ッ ク
し ます。
[Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Configurations] を選択 し ます。
[Authentication Configurations] 画面が表示 さ れ ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Configuration] 画面が表示 さ れ ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは RADIUS 構成オブジ ェ ク ト を作成す る権限が与え
ら れていない こ と を示 し ます。
4. [Name] 設定に、 構成オブジ ェ ク ト に一意の名前
(my_radius_config な ど) を入力 し ます。
5. [Type] 設定か ら [RADIUS] を選択 し ます。
画面が拡張 さ れ、 い く つかの設定が表示 さ れ ます。
6. [Configuration] リ ス ト か ら 、[Basic] ま たは [Advanced] を選択
し ます。
[Advanced] を選択 し た場合、 追加の設定項目が画面に表示 さ
れます。
7. [RADIUS Servers] 設定の [Available] ボ ッ ク ス か ら 、 RADIUS
サーバの IP ア ド レ ス を選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ
ク し ます。
選択 し たサーバ名が [Selected] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
8. [Client ID] ボ ッ ク ス に文字列で NAS-Identifier と 入力 し ます。
RADIUS 認証が要求 さ れ る と 、NAS-Identifier 文字列はア ク セ
ス要求パケ ッ ト に含め ら れ、 パケ ッ ト 送信元の NAS を特定 し
ます。 NAS-Identifier 文字列の例 と し ては、 完全修飾 ド メ イ ン
名 (FQDN) が挙げ ら れ ます。
9. 手順 7 で基本的な構成を選択 し た場合は、 [Finished] を ク リ ッ
ク し ます。 手順 7 で詳細な構成を選択 し た場合は、 残 り の設
定を継続 し 、 [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
25 - 8
リ モー ト RADIUS サーバを使用する認証の設定
RADIUS プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP で RADIUS ベース の リ モー ト 認証を設定す る 次の作業は、 カ
ス タ ム RADIUS プ ロ フ ァ イ ルの作成です。 RADIUS プ ロ フ ァ イ ル で
は、 RADIUS 認証モー ド ([Enabled] ま たは [Disabled])、 先に作成 し
た RADIUS 構成オブジ ェ ク ト の名前な ど の情報を指定 し ます。
プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た ら 、こ のカ ス タ ムプ ロ フ ァ イ ル と デフ ォ ル ト
の iRule をバーチ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
カ ス タ ム RADIUS プ ロ フ ァ イルの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Profiles] を選択 し ます。
[Authentication Profiles] 画面が開 き ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Profile] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは RADIUS プ ロ フ ァ イ ルを作成す る権限が与え ら れ
ていない こ と を示 し ます。
4. [Type] リ ス ト か ら 、 [RADIUS] を選択 し ます。
こ れで、 ユーザ設定可能なプ ロ フ ァ イ ル設定が表示 さ れ ます。
5. [Name] ボ ッ ク ス に、 プ ロ フ ァ イ ルに一意の名前
(my_radius_profile な ど) を入力 し ます。
6. [Parent Profile] リ ス ト で [radius] が選択 さ れてい る こ と を確認
し ます。
こ れで、 radius と い う 名前のデフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルか ら
デフ ォ ル ト の構成値が新 し いプ ロ フ ァ イ ルに継承 さ れます。
7. [Configuration] リ ス ト か ら 、 先に作成 し た RADIUS 構成オブ
ジ ェ ク ト の名前を選択 し ます。
8. 残 り の設定はすべて、 デフ ォ ル ト 値を その ま ま使用 し ます。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
RADIUS 認証用バーチ ャ ルサーバの変更
リ モー ト RADIUS サーバに よ る 認証の実装プ ロ セ ス での最後の作業
は、 カ ス タ ム RADIUS プ ロ フ ァ イ ルを、 HTTP ト ラ フ ィ ッ ク 処理用に
構成 さ れたバーチ ャ ルサーバ (すなわち、 HTTP プ ロ フ ァ イ ルが割 り
当て ら れたバーチ ャ ルサーバ) に割 り 当て る 作業です。
注
認証プ ロ フ ァ イ ル を割 り 当て る バーチ ャ ルサーバは、 標準 タ イ プの
バーチ ャ ルサーバでなければな り ません。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 9
第 25 章
RADIUS 認証用バーチ ャ ルサーバの変更方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. [Name] カ ラ ム で、バーチ ャ ルサーバの名前を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たバーチ ャ ルサーバのプ ロ パテ ィ が表示 さ れ ます。
3. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
その他のプ ロ パテ ィ が表示 さ れます。
4. [Authentication Profiles] リ ス ト の [Available] ボ ッ ク ス で、 先
に作成 し た カ ス タ ム RADIUS プ ロ フ ァ イ ルの名前を選択 し 、
Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たプ ロ フ ァ イ ル名が [Enabled] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
注 : [Authentication Profiles] リ ス ト を変更で き ない場合は、 現
在のユーザ ロ ールではバーチ ャ ルサーバを変更す る 権限が与
え ら れていない こ と を示 し ます。
5. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
25 - 10
リ モー ト TACACS+ サーバを使用する認証の設定
リ モー ト TACACS+ サーバを使用する認証の設定
BIG-IP では、BIG-IP の TMM イ ン タ ーフ ェ イ ス を通過す る ト ラ フ ィ ッ
ク の認証にTACACS+サーバを使用す る よ う に設定す る こ と がで き ま
す。 こ の場合、 ク ラ イ ア ン ト の資格情報はベーシ ッ ク HTTP 認証 (つ
ま り ユーザ名 と パ ス ワー ド ) に基づ き ます。
アプ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク に対 し て TACACS+認証を設定す る に
は、 次の作業を完了 し ます。
• TACACS+ タ イ プの構成オブジ ェ ク ト を作成す る
• TACACS+ タ イ プの認証プ ロ フ ァ イ ルを作成す る
• HTTP ト ラ フ ィ ッ ク の管理用に構成さ れたバーチャ ルサーバを 変更
する
TACACS+ 構成オブ ジ ェ ク ト の作成
BIG-IP で TACACS+ リ モー ト 認証を設定す る には、 最初に、 カ ス タ
ム TACACS+ 構成オブジ ェ ク ト を作成 し て く だ さ い。 TACACS+ 構成
オブジ ェ ク ト では、 BIG-IP が リ モー ト 認証を実行す る ために必要な
情報を指定 し ます。 た と えば、 リ モー ト TACACS+ サーバの IP ア ド
レ ス な ど を構成オブジ ェ ク ト で指定 し ます。
カ ス タ ム TACACS+ 構成オブ ジ ェ ク ト の作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Configurations] を選択 し ます。
[Authentication Configurations] 画面が開 き ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Configuration] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは TACACS+ 構成オブジ ェ ク ト を作成す る 権限が与え
ら れていない こ と を示 し ます。
4. [Type] リ ス ト か ら 、 [TACACS+] を選択 し ます。
こ れで、 ユーザ設定可能な構成オブジ ェ ク ト 設定が表示 さ れ
ます。
5. [Name] ボ ッ ク ス に、 構成オブジ ェ ク ト に一意の名前
(my_tacacs_config な ど) を入力 し ます。
6. [Configuration] 領域では、 [Basic] ま たは [Advanced] を選択 し
ます。
[Advanced] を選択 し た場合、 追加の設定項目が画面に表示 さ
れ ます。
7. [Servers] ボ ッ ク ス に TACACS+ サーバの IP ア ド レ ス を入力 し 、
[Add] を ク リ ッ ク し ます。
IP ア ド レ ス がテ キ ス ト ウ ィ ン ド ウ に表示 さ れ ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 11
第 25 章
8. [Hosts] 設定で、 リ モー ト LDAP サーバ ま たは Active Directory
サーバの IP ア ド レ ス を入力 し 、 [Add] を ク リ ッ ク し ます。
IP ア ド レ ス がテ キ ス ト ウ ィ ン ド ウ に表示 さ れ ます。
9. サーバ と の間で送受信 さ れ る パケ ッ ト を暗号化 ま たは復号化
す る ためのTACACS+秘密鍵を[Secret]ボ ッ ク ス に入力 し ます。
10. [Confirm Secret] ボ ッ ク ス には、 [Secret] ボ ッ ク ス に入力 し た
秘密鍵を も う 一度入力 し ます。
11. 手順 6 で基本的な構成を選択 し た場合は、 [Finished] を ク リ ッ
ク し ます。 手順 6 で詳細な構成を選択 し た場合は、 残 り の設
定を継続 し 、 [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
TACACS+ 構成オブジェ ク ト を 作成し たら 、 カ ス タ ム TACACS+ プロ
フ ァ イ ルを 作成し 、HTTP バーチャ ルサーバを 変更する 必要があり ま す。
TACACS+ プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP で TACACS+ ベース の リ モー ト 認証を設定す る 次の作業は、カ
ス タ ム TACACS+ プ ロ フ ァ イ ルの作成です。プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た
ら 、 こ のカ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ル と デフ ォ ル ト の http プ ロ フ ァ イ ル、お
よ びデフ ォ ル ト の iRule をバーチ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
カ ス タ ム TACACS+ プ ロ フ ァ イルの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Profiles] を選択 し ます。
[Authentication Profiles] 画面が開 き ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Profile] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは TACACS+ プ ロ フ ァ イ ルを作成す る 権限が与え ら れ
ていない こ と を示 し ます。
4. [Type] リ ス ト か ら 、 [TACACS+] を選択 し ます。
こ れで、 ユーザ設定可能なプ ロ フ ァ イ ル設定が表示 さ れ ます。
5. [Name] ボ ッ ク ス に、 プ ロ フ ァ イ ルに一意の名前
(my_tacacs_profile な ど) を入力 し ます。
6. [Parent Profile] リ ス ト で [tacacs] が選択 さ れてい る こ と を確認
し ます。
こ れで、 tacacs と い う 名前のデフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルか ら
デフ ォ ル ト の構成値が新 し いプ ロ フ ァ イ ルに継承 さ れ ます。
7. [Configuration] リ ス ト か ら 、 先に作成 し た TACACS+ 構成
オブジ ェ ク ト の名前を選択 し ます。
8. 残 り の設定はすべて、 デフ ォ ル ト 値を その ま ま使用 し ます。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
25 - 12
リ モー ト TACACS+ サーバを使用する認証の設定
TACACS+ 認証用バーチ ャ ルサーバの変更
リ モー ト TACACS+サーバに よ る 認証の実装プ ロ セ ス での最後の作業
は、 カ ス タ ム TACACS+ プ ロ フ ァ イ ル と 既存のデフ ォ ル ト 認証 iRule
を、 HTTP ト ラ フ ィ ッ ク 処理用に構成 さ れたバーチ ャ ルサーバ (すな
わち、 HTTP プ ロ フ ァ イ ルが割 り 当て ら れたバーチ ャ ルサーバ) に割
り 当て る 作業です。
注
認証プ ロ フ ァ イ ル と iRule を割 り 当て る バーチ ャ ルサーバは、 標準 タ
イ プのバーチ ャ ルサーバでなければな り ません。
TACACS+ 認証用バーチ ャ ルサーバの変更方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. [Name] カ ラ ム で、バーチ ャ ルサーバの名前を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たバーチ ャ ルサーバのプ ロ パテ ィ が表示 さ れます。
3. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
その他のプ ロ パテ ィ が表示 さ れます。
4. [Authentication Profiles] リ ス ト の [Available] ボ ッ ク ス で、 先
に作成 し た カ ス タ ム TACACS+ プ ロ フ ァ イ ルの名前を選択 し 、
Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たプ ロ フ ァ イ ル名が [Enabled] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
注 : [Authentication Profiles] リ ス ト を変更で き ない場合は、 現
在のユーザ ロ ールではバーチ ャ ルサーバを変更す る 権限が与
え ら れていない こ と を示 し ます。
5. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 13
第 25 章
リ モー ト LDAP サーバを使用 し た SSL ベースの
承認の設定
SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 認証モジ ュ ールを使用す る こ と に よ
り 、 リ モー ト LDAP サーバでアプ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク のア ク
セ ス制御を実行す る こ と がで き ます。 こ のモジ ュ ールは、 SSL 証明書
と ユーザ指定の ロ ールに基づいて ア ク セ ス制御を行い ます。
ア プ リ ケーシ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク に対 し て SSL Client Certificate LDAP
に基づ く 認証を設定す る には、 次の作業を完了 し ます。
• SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP タ イ プの構成オブジ ェ ク ト を作成
する
• SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP タ イ プの認証プ ロ フ ァ イ ルを作成
する
• HTTP ト ラ フ ィ ッ ク の管理用に構成さ れたバーチャ ルサーバを 変更
する
SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 構成オブ ジ ェ ク ト の作成
BIG-IP で SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP ベース の リ モー ト 認証を設
定す る には、最初に、設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て カ ス タ ム SSL ク
ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 構成オブジ ェ ク ト を作成 し て く だ さ い。 SSL
ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 構成オブジ ェ ク ト では、 BIG-IP が リ モー
ト 認証を実行す る ために必要な情報を指定 し ます。
カ ス タ ム SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 構成オブジ ェ ク ト を作成 し
た ら 、 カ ス タ ム SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP プ ロ フ ァ イ ルを作成
し 、 こ のカ ス タ ムプ ロ フ ァ イ ルを SSL バーチ ャ ルサーバに割 り 当て
ます。
カ ス タ ム SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 構成オブ ジ ェ ク ト の
作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Configurations] を選択 し ます。
[Authentication Configurations] 画面が開 き ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Configuration] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは SSL Client Certificate LDAP 構成オブジ ェ ク ト を作
成す る権限が与え ら れていない こ と を示 し ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 構成オブジ ェ ク ト に一意の名前
(my_ssl_client_cert_ldap_config な ど) を入力 し ます。
5. [Type] リ ス ト から 、[SSL Client Certificate LDAP] を 選択し ま す。
こ れで、 ユーザ設定可能な構成オブジ ェ ク ト 設定が表示 さ れ
ます。
25 - 14
リ モー ト LDAP サーバを使用 し た SSL ベースの承認の設定
6. [Configuration] 領域では、 [Basic] ま たは [Advanced] を選択 し
ます。
[Advanced] を選択 し た場合、 追加の設定項目が画面に表示 さ
れ ます。
7. [Hosts] 設定で、 次の作業を行い ます。
a) リ モー ト LDAP の IP ア ド レ ス を入力 し ます。
b) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
IP ア ド レ ス がテ キ ス ト ウ ィ ン ド ウ に表示 さ れ ます。
8. [Search Type] リ ス ト か ら 、 [User]、 [Certificate Map]、 ま たは
[Certificate] を選択 し ます。
9. [User Base DN] ボ ッ ク ス に、 LDAP サーバが [User] 検索 タ イ
プ ま たは[Certificate]検索 タ イ プの実行に使用す る サブ ツ リ ー
の検索ベース を入力 し ます。
10. [User Key] ボ ッ ク ス に、 LDAP がユーザ ID の指定に使用す る
属性を入力 し ます。
11. 手順 6 で基本的な構成を選択 し た場合は、 [Finished] を ク リ ッ
ク し ます。 手順 6 で詳細な構成を選択 し た場合は、 残 り の設
定を継続 し 、 [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 認証プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP で LDAP ベース の リ モー ト 認証を設定す る 次の作業は、 カ ス
タ ム SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP プ ロ フ ァ イ ルの作成です。 SSL
ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 認証プ ロ フ ァ イ ル では、 先に作成 し た
LDAP 構成オブジ ェ ク ト の名前な ど の情報を指定 し ます。
カ ス タ ム SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た ら 、
こ のカ ス タ ムプ ロ フ ァ イ ル と デフ ォ ル ト の iRule をバーチ ャ ルサーバ
に割 り 当て ます。
カ ス タ ム SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP プ ロ フ ァ イルの作成
方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Profiles] を選択 し ます。
[Authentication Profiles] 画面が開 き ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Profile] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは SSL Client Certificate LDAP プ ロ フ ァ イ ルを作成す
る権限が与え ら れていない こ と を示 し ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 プ ロ フ ァ イ ルに一意の名前
(my_ssl_client_cert_ldap_profile な ど) を入力 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 15
第 25 章
5. [Type] リ ス ト から 、[SSL Client Certificate LDAP] を 選択し ま す。
こ れで、 ユーザ設定可能なプ ロ フ ァ イ ル設定が表示 さ れ ます。
6. [Parent Profile] リ ス ト で [sol ldap] が選択 さ れてい る こ と を確
認 し ます。
こ れで、 ldap と い う 名前のデ フ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルか ら デ
フ ォ ル ト の構成値が新 し いプ ロ フ ァ イ ルに継承 さ れ ます。
7. [Configuration] リ ス ト か ら 、先に作成 し た LDAP 構成オブジ ェ
ク ト の名前を選択 し ます。
8. 残 り の設定はすべて、 デフ ォ ル ト 値を その ま ま使用 し ます。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書LDAP承認用バーチ ャ ルサーバの変更
リ モー ト LDAP サーバに よ る 承認の実装プ ロ セ ス での最後の作業は、
カ ス タ ム SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP プ ロ フ ァ イ ル と デフ ォ ル ト
の LDAP 認証 iRule を、 HTTP ト ラ フ ィ ッ ク 処理用に構成 さ れたバー
チ ャ ルサーバ (すなわち、 HTTP プ ロ フ ァ イ ルが割 り 当て ら れたバー
チ ャ ルサーバ) に割 り 当て る 作業です。
注
プ ロ フ ァ イ ル と iRule を割 り 当て る バーチ ャ ルサーバは、 標準 タ イ プ
のバーチ ャ ルサーバでなければな り ません。
バーチ ャ ルサーバを SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 承認用に
変更する方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. Name カ ラ ム で、 HTTP サーバプ ロ フ ァ イ ルを割 り 当て る 標準
タ イ プバーチ ャ ルサーバの名前を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たバーチ ャ ルサーバのプ ロ パテ ィ が表示 さ れ ます。
3. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
その他のプ ロ パテ ィ が表示 さ れます。
4. [Authentication Profiles] リ ス ト の [Available] ボ ッ ク ス で、 先
に作成 し た カ ス タ ム SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP プ ロ フ ァ
イ ルの名前を選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たプ ロ フ ァ イ ル名が [Enabled] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
注 : [Authentication Profiles] リ ス ト を変更で き ない場合は、 現
在のユーザ ロ ールではバーチ ャ ルサーバを変更す る 権限が与
え ら れていない こ と を示 し ます。
5. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
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OCSP レ スポン ダ を使用 し た SSL 証明書失効の設定
OCSP レ スポン ダ を使用 し た SSL 証明書失効の
設定
SSL OCSP 認証モジ ュ ール と は、 ロ ーカル ト ラ フ ィ ッ ク 管理シ ス テ ム
経由の ク ラ イ ア ン ト 接続を認証す る ための機構です。さ ら に具体的に
言 う と 、 SSL OCSP 認証モジ ュール は、 SSL 証明書の失効状態を その
証明書の認証の一部 と し てチ ェ ッ ク し ます。
OCSP認証モジュ ールを 実装する には、次の作業を 行う 必要があり ま す。
• 1 つ以上の上位 OCSP レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト を作成す る
• SSL OCSP 構成オブジ ェ ク ト を作成す る
• SSL OCSP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る
• バーチ ャ ルサーバを変更 し 、 SSL OCSP プ ロ フ ァ イ ルを そのバー
チ ャ ルサーバへ割 り 当て る
SSL OCSP レ スポン ダオブ ジ ェ ク ト の作成
BIG-IP で SSL OCSP ベース の リ モー ト 認証を設定す る には、 最初に、
カ ス タ ム SSL OCSP レ ス ポ ン ダ オブ ジ ェ ク ト を 作成 し て く だ さ い。
SSL OCSP レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト と は、 外部 SSL OCSP レ ス ポ ン ダ
の URL を含め る よ う に作成す る オブジ ェ ク ト です。 外部 SSL OCSP
レ ス ポ ン ダ ご と に別個の SSL OCSP レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト を作成す
る 必要があ り ます。
カ ス タ ム SSL OCSP レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト を作成 し た ら 、カ ス タ ム
SSL OCSP 構成オブジ ェ ク ト と カ ス タ ム SSL OCSP プ ロ フ ァ イ ルを作
成 し 、 こ のカ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ル と デフ ォ ル ト の iRule を HTTP バー
チ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
SSL OCSP レ スポン ダオブ ジ ェ ク ト の作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [OCSP Responders] を選択 し ます。
[OCSP Responders List] 画面が表示 さ れます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New OCSP Responder] 画面が表示 さ れます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは SSL OCSP レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト を作成す る 権限
が与え ら れていない こ と を示 し ます。
4. [Name] 設定に、 OCSP レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト に一意の名前
(my_ocsp_responder な ど) を入力 し ます。
5. 値を入力す る か引 き 継 ぐ こ と に よ り 、 すべての設定項目に値
を指定 し ます。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 17
第 25 章
SSL OCSP 構成オブ ジ ェ ク ト の作成
BIG-IP で SSL OCSP ベース の リ モー ト 認証を設定す る 次の作業は、カ
ス タ ム SSL OCSP 構成オブジ ェ ク ト の作成です。 SSL OCSP 構成オブ
ジ ェ ク ト では、 BIG-IP が リ モー ト 認証を実行す る ために必要な情報
を指定 し ます。
カ ス タ ム SSL OCSP 構成オブジ ェ ク ト の作成 し た ら 、 カ ス タ ム SSL
OCSP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し 、 こ のカ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルを HTTP
バーチ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
SSL OCSP 構成オブ ジ ェ ク ト の作成方法
1. [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開 し 、 [Profiles] を ク リ ッ ク
し ます。
[Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Configurations] を選択 し ます。
[Authentication Configurations] 画面が表示 さ れ ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Configuration] 画面が表示 さ れ ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは SSL OCSP 構成オブジ ェ ク ト を作成す る権限が与え
ら れていない こ と を示 し ます。
4. [Name] 設定に、 構成オブジ ェ ク ト に一意の名前
(my_ocsp_config な ど) を入力 し ます。
5. [Type] 設定か ら [SSL OCSP] を選択 し ます。
6. [Responders] 設定の [Available] ボ ッ ク ス か ら 、OCSP レ ス ポ ン
ダオブジ ェ ク ト の名前を選択 し 、 Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ
ク し ます。
選択 し た名前が [Selected] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
7. 各レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト に対 し て上記手順を繰 り 返し ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
SSL OCSP プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP で SSL OCSP ベース の リ モー ト 認証を設定す る 次の作業は、カ
ス タ ム SSL OCSP プ ロ フ ァ イ ルの作成です。 SSL OCSP プ ロ フ ァ イ ル
では、先に作成 し た SSL OCSP 構成オブジ ェ ク ト の名前な ど の情報を
指定 し ます。
プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た ら 、こ のカ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ル と デフ ォ ル ト
の iRule をバーチ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
カ ス タ ム SSL OCSP プ ロ フ ァ イルの作成方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
25 - 18
OCSP レ スポン ダ を使用 し た SSL 証明書失効の設定
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Profiles] を選択 し ます。
[Authentication Profiles] 画面が開 き ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Profile] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは SSL OCSP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る権限が与え ら れ
ていない こ と を示 し ます。
4. [Type] リ ス ト か ら 、 [SSL OCSP] を選択 し ます。
こ れで、 ユーザ設定可能なプ ロ フ ァ イ ル設定が表示 さ れ ます。
5. [Name] ボ ッ ク ス に、 プ ロ フ ァ イ ルに一意の名前
(my_ssl_ocsp_profile な ど) を入力 し ます。
6. [Parent Profile] リ ス ト で [ssl_ocsp] が選択 さ れてい る こ と を確
認 し ます。
こ れで、ssl_ocsp と い う 名前のデフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルか ら デ
フ ォ ル ト の構成値が新 し いプ ロ フ ァ イ ルに継承 さ れます。
7. [Configuration] リ ス ト か ら 、 先に作成 し た SSL OCSP 構成オ
ブジ ェ ク ト の名前を選択 し ます。
8. 残 り の設定はすべて、 デフ ォ ル ト 値を その ま ま使用 し ます。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
SSL OCSP 認証用バーチ ャ ルサーバの変更
リ モー ト SSL OCSP 認証の実装プ ロ セ ス での最後の作業は、カ ス タ ム
SSL OCSP プ ロ フ ァ イ ルを、 HTTP ト ラ フ ィ ッ ク 処理用に構成 さ れた
バーチ ャ ルサーバ (すなわち、 HTTP プ ロ フ ァ イ ルが割 り 当て ら れた
バーチ ャ ルサーバ) に割 り 当て る 作業です。
注
認証プ ロ フ ァ イ ル を割 り 当て る バーチ ャ ルサーバは、 標準 タ イ プの
バーチ ャ ルサーバでなければな り ません。
SSL OCSP 認証用バーチ ャ ルサーバの変更方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. [Name] カ ラ ム で、バーチ ャ ルサーバの名前を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たバーチ ャ ルサーバのプ ロ パテ ィ が表示 さ れます。
3. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
その他のプ ロ パテ ィ が表示 さ れます。
4. [Authentication Profiles] リ ス ト の [Available] ボ ッ ク ス で、 先
に作成 し た カ ス タ ム SSL OCSP プ ロ フ ァ イ ルの名前を選択 し 、
Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たプ ロ フ ァ イ ル名が [Enabled] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 19
第 25 章
注 : [Authentication Profiles] リ ス ト を変更で き ない場合は、 現
在のユーザ ロ ールではバーチ ャ ルサーバを変更す る 権限が与
え ら れていない こ と を示 し ます。
5. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
CRLDP 認証モ ジ ュ ールの設定
Certificate Revocation List Distribution Point (CRLDP) 認証モジ ュ ール
と は、ロ ーカル ト ラ フ ィ ッ ク 管理シ ス テ ム経由の ク ラ イ ア ン ト 接続を
認証す る た め の機構です。 さ ら に具体的に言 う と 、 CRLDP 認証モ
ジ ュ ール は、 SSL 証明書の失効状態を その証明書の認証の一部 と し
てチ ェ ッ ク し ます。
CRLDP 認証モジ ュ ールを実装す る には、 次の作業を行 う 必要があ り
ます。
• 1 つ以上の上位 CRLDP サーバオブジ ェ ク ト を作成す る
• CRLDP 構成オブジ ェ ク ト を作成す る
• CRLDP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る
• バーチ ャ ルサーバを変更 し 、 CRLDP プ ロ フ ァ イ ルを そのバーチ ャ
ルサーバへ割 り 当て る
CRLDP サーバオブ ジ ェ ク ト の作成
BIG-IP で CRLDP ベース の リ モー ト 認証を設定す る には、 最初に、 カ
ス タ ム CRLDP サーバオブジ ェ ク ト を作成 し て く だ さ い。CRLDP サー
バオブジ ェ ク ト と は、 外部 CRLDP サーバの URL を含め る よ う に作
成 さ れ る オブジ ェ ク ト です。外部 CRLDP サーバご と に別個の CRLDP
レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト を作成す る 必要があ り ます。
カ ス タ ム CRLDP オブジ ェ ク ト を作成 し た ら 、 カ ス タ ム CRLDP 構成
オブジ ェ ク ト と カ ス タ ム CRLDP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し 、 こ のカ ス タ
ム プ ロ フ ァ イ ル と デフ ォ ル ト の iRule を HTTP バーチ ャ ルサーバに割
り 当て ます。
CRLDP レ スポン ダオブ ジ ェ ク ト を作成するには
1. [Main] タ ブの [Local Traffic] を展開 し ます。
2. [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[Profiles] 画面が開 き ます。
3. [Authentication] メ ニ ュ ーの [CRLDP Servers] を選択 し ます。
[CRLDP Servers list] 画面が表示 さ れ ます。
4. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New CRLDP Server] 画面が表示 さ れ ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは CRLDP レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト を作成す る 権限が
与え ら れていない こ と を示 し ます。
25 - 20
CRLDP 認証モ ジ ュ ールの設定
5. my_crldp_server な ど、 CRLDP サーバオブジ ェ ク ト の一意の
名前を [Name] 設定に入力 し ます。
6. 値を入力す る か引 き 継 ぐ こ と に よ り 、 すべての設定項目に値
を指定 し ます。
7. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
CRLDP 構成オブ ジ ェ ク ト の作成
BIG-IP で CRLDP ベース の リ モー ト 認証を設定す る には、 カ ス タ ム
CRLDP 構成オブジ ェ ク ト を作成 し て く だ さ い。CRLDP 構成オブジ ェ
ク ト では、 BIG-IP が リ モー ト 認証を実行す る ために必要な情報を指
定 し ます。
カ ス タ ム CRLDP 構成オブジ ェ ク ト を作成 し た ら 、 カ ス タ ム CRLDP
プ ロ フ ァ イ ルを作成 し 、こ のカ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルを HTTP バーチ ャ
ルサーバに割 り 当て ます。
CRLDP 構成オブ ジ ェ ク ト を作成するには
1. [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開 し 、 [Profiles] を ク リ ッ ク
し ます。
[Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Configurations] を選択 し ます。
[Authentication Configurations] 画面が表示 さ れます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Configuration] 画面が表示 さ れ ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは CRLDP 構成オブジ ェ ク ト を作成する 権限が与え ら
れていない こ と を示 し ます。
4. [Name] 設定に、 構成オブジ ェ ク ト に一意の名前
(my_crldp_config な ど) を入力 し ます。
5. [Type] 設定か ら [CRLDP] を選択 し ます。
6. [Servers] 設定の [Available] ボ ッ ク ス か ら 、CRLDP サーバオブ
ジ ェ ク ト の名前を選択 し 、Move ボ タ ン(<<)を ク リ ッ ク し ます。
選択 し た名前が [Selected] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
7. 各サーバオブジ ェ ク ト に対 し て上記手順を繰 り 返 し ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
CRLDP プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP で CRLDP ベース の リ モー ト 認証を設定す る には、 カ ス タ ム
CRLDP プ ロ フ ァ イ ルを作成 し て く だ さ い。 CRLDP プ ロ フ ァ イ ル で
は、 先に作成 し た CRLDP 構成オブジ ェ ク ト の名前な ど の情報を指定
し ます。
プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た ら 、こ のカ ス タ ムプ ロ フ ァ イ ル と デフ ォ ル ト
の iRule をバーチ ャ ルサーバに割 り 当て ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 21
第 25 章
カ ス タ ム CRLDP プ ロ フ ァ イルを作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Profiles] を選択 し ます。
[Authentication Profiles] 画面が開 き ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Profile] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールでは CRLDP プ ロ フ ァ イ ルを作成す る権限が与え ら れて
いない こ と を示 し ます。
4. [Type] リ ス ト か ら 、 [CRLDP] を選択 し ます。
こ れで、 ユーザ設定可能なプ ロ フ ァ イ ル設定が表示 さ れ ます。
5. [Name] ボ ッ ク ス に、 プ ロ フ ァ イ ルに一意の名前
(my_crldp_profile な ど) を入力 し ます。
6. [Parent Profile] リ ス ト で [ssl_crldp] が選択 さ れてい る こ と を
確認 し ます。
こ れで、 ssl_crldp と い う 名前のデフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルか ら
デフ ォ ル ト の構成値が新 し いプ ロ フ ァ イ ルに継承 さ れ ます。
7. [Configuration] リ ス ト か ら 、 先に作成 し た CRLDP 構成オブ
ジ ェ ク ト の名前を選択 し ます。
8. 残 り の設定はすべて、 デフ ォ ル ト 値を その ま ま使用 し ます。
9. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
CRLDP 認証用バーチ ャ ルサーバの変更
リ モー ト CRLDP 認証の実装プ ロ セ ス での最後の作業は、 カ ス タ ム
CRLDP プ ロ フ ァ イ ルを、HTTP ト ラ フ ィ ッ ク 処理用に構成 さ れたバー
チ ャ ルサーバ (すなわち、 HTTP プ ロ フ ァ イ ルが割 り 当て ら れたバー
チ ャ ルサーバ) に割 り 当て る 作業です。
注
認証プ ロ フ ァ イ ルを割 り 当て る バーチ ャ ルサーバは、 標準 タ イ プの
バーチ ャ ルサーバでなければな り ません。
CRLDP 認証用バーチ ャルサーバの変更方法
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. [Name] カ ラ ム で、バーチ ャ ルサーバの名前を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たバーチ ャ ルサーバのプ ロ パテ ィ が表示 さ れ ます。
3. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
その他のプ ロ パテ ィ が表示 さ れます。
25 - 22
CRLDP 認証モ ジ ュ ールの設定
4. [Authentication Profiles] リ ス ト の [Available] ボ ッ ク ス で、 先
に作成 し た カ ス タ ム CRLDP プ ロ フ ァ イ ルの名前 を 選択 し 、
Move ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し ます。
選択 し たプ ロ フ ァ イ ル名が [Enabled] ボ ッ ク ス に移動 し ます。
注 : [Authentication Profiles] リ ス ト を変更で き ない場合は、
現在のユーザ ロ ールではバーチ ャ ルサーバを変更す る 権限が
与え ら れていない こ と を示 し ます。
5. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
25 - 23
第 25 章
25 - 24
26
Kerberos 委任の設定
• Kerberos 委任イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ の概要
• BIG-IP での Kerberos 委任の設定
• Kerberos 委任設定の作成
• ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ ク の認証
Kerberos 委任イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャの概要
Kerberos 委任イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャの概要
Kerberos 委任は、 Microsoft Windows Integrated Authentication を使用 し
て ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ ク を認証す る 機能を提供 し ます。 2 つの領
域が信頼関係を持つ場合には、ク ロ ス領域認証を設定す る こ と も で き
ます。
表 26.1 は、 Kerberos 委任の イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ 要件を示 し ます。
インフ ラス ト ラ クチャ
構成要件
プラ イマ リ ド メ イン
コ ン ト ローラ
こ の Kerberos 委任のシナ リ オでは、Microsoft® プ ラ イ
マ リ ド メ イ ン コ ン ト ロ ー ラ (PDC) を使用 し ます。
PDC 上の時間は、 ク ラ イ ア ン ト お よ び Web サーバ上
の時間 と 同期 し てい る こ と が必要です。
プ ラ イ マ リ ド メ イ ン コ ン ト ロ ー ラ は、 DNS サーバ
であ り 、 各種 Web サーバを認識 し てい る 必要があ り
ます。
ク ラ イ アン ト
ク ラ イ ア ン ト マ シ ン は、 ド メ イ ン内にな ければな り
ません。
ク ラ イ ア ン ト 上の時刻は、 Web サーバお よ び PDC 上
の時刻 と 同期 し てい る こ と が必要です。
ク ラ イ ア ン ト は、Windows Internet Explorerバージ ョ ン
3.x 以降を使用す る 必要があ り ます。
Web サーバ
Web サーバは、 匿名ア ク セ ス を禁止 し て Windows®
Integrated Authentication を使用す る よ う にセ ッ ト ア ッ
プ さ れて い る 必要が あ り ま す。 サーバプールに複数
のサーバ を セ ッ ト ア ッ プす る 予定が あ る 場合には、
Kerberos Web サーバの負荷分散に関す る 詳細につい
て、 Microsoft の ド キ ュ メ ン ト を参照 し て く だ さ い。
Web サーバ上の時刻は、 ク ラ イ ア ン ト お よ び PDC 上
の時刻 と 同期 し てい る こ と が必要です。
BIG-IP
BIG-IP は、 PDC を含む ド メ イ ンに配置 さ れてい る こ
と が必要です。
BIG-IP は、 ク ラ イ ア ン ト と その Web サーバの間の
セキ ュ ア な ト ラ フ ィ ッ ク を処理で き る 必要があ り
ます。
BIG-IP は、PDC を認識 し てい る DNS サーバを使用す
る 必要があ り ます。
BIG-IP 上の時刻は、 PDC と 同期 し てい る こ と が必要
です。
表 26.1 Kerberos 委任の イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ 要件
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
26 - 1
第 26 章
BIG-IP での Kerberos 委任の設定
BIG-IP に Kerberos 委任を設定す る には、 以下の タ ス ク を終了す る 必
要があ り ます。
• BIG-IP への DNS サーバの追加
• 信頼済み ド メ イ ンへの BIG-IP の参加
• Kerberos 委任設定のセ ッ ト ア ッ プ
BIG-IP への DNS サーバの追加
BIG-IP に Kerberos 委任を設定す る ための最初の手順は、 BIG-IP への
DNS サーバの追加です。 こ のセ ク シ ョ ン では、 BIG-IP か ら DNS サー
バを テ ス ト す る 方法を説明す る と と も に、設定ユーテ ィ リ テ ィ ま たは
コ マ ン ド ラ イ ン イ ン タ ーフ ェ イ ス か ら DNS サーバを BIG-IP に追加す
る 方法について説明 し ます。
BIG-IP で DNS サーバを定義する前に DNS サーバを テ ス ト
するには
BIG-IP で DNS サーバを設定す る 前に、BIG-IP で定義す る 予定の DNS
サーバを テ ス ト す る には、 Linux プ ロ ンプ ト で以下の コ マ ン ド を入力
し ます。
dig @<DNS_Server_IP_Address>
テ ス ト が成功 し た場合、 ルー ト ネームサーバの一覧が表示 さ れ ます。
設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て DNS 名前解決を設定するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [System] を展開 し て
[Configuration] を ク リ ッ ク し ます。
[General] 画面が開 き ます。
2. [Device] メ ニ ュ ーか ら [DNS] を選択 し ます。
[DNS] 画面が開 き ます。
3. DNS Lookup Server List 設定を探 し ます。
4. [Address]ボ ッ ク ス に、DNSサーバのIPア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Add] を ク リ ッ ク し ます。
6. [Update] を ク リ ッ ク し ます。
コ マ ン ド ラ イ ンから DNS 名前解決を設定する には
1. コ マ ン ド ラ イ ンに ロ グ イ ン し ます。
2. 以下の コ マ ン ド を入力 し て、BIG-IP 上に DNS サーバを定義 し
ます。
bigpipe dns nameservers <DNS_Server_IP_Address> add
26 - 2
BIG-IP での Kerberos 委任の設定
た と えば、 DNS ネームサーバ IP ア ド レ ス 192.168.10.20 お よ
び 192.168.10.22 を BIG-IP に追加す る 場合には、以下の コ マ ン
ド を入力 し ます。
bigpipe dns nameservers 192.168.10.20 192.168.10.22 add
3. 以下の コ マ ン ド を入力 し て、 変更を保存 し ます。
bigpipe save
ロ ーカルの /etc/resolv.conf フ ァ イ ルは、現在、以下のエ ン ト リ
で構成 さ れてい ます。
nameserver
192.168.10.20
nameserver
192.168.10.22
信頼済み ド メ イ ンへの BIG-IP の参加
DNS サーバを BIG-IP に追加 し た後、BIG-IP を信頼済み ド メ イ ン に追
加す る こ と がで き ます。 BIG-IP を信頼済み ド メ イ ンに追加す る には、
domaintool コ マ ン ド を使用 し ます。
BIG-IP を こ の ド メ イ ンに追加す る ために domaintool コ マ ン ド を使用
し ますが、 こ こ で、 <domainname> は、 すべて大文字の ド メ イ ン名で
す。ま た、<name> は、Kerberos Key Distribution Center (KDC) の FQDN
です。 オプシ ョ ン で、 KDC の IP ア ド レ ス を使用で き ます。 コ マ ン ド
構文は次の と お り です。
domaintool --add <domainname> --kdc <name|IP address>
ク ロ ス ド メ イ ン 認証 を セ ッ ト ア ッ プす る 場合は、 --dnsdomain オプ
シ ョ ン を こ の コ マ ン ド に使用 し ます。 特定の DNS ド メ イ ン で検出 さ
れたすべてのホ ス ト は、 自動的に正 し い Kerberos 領域に配置 さ れま
す。 BIG-IP が通信す る 可能性のあ る 領域ご と に、 domaintool --add コ
マ ン ド を使用 し て く だ さ い。
BIG-IP において通信す る 可能性のあ る ド メ イ ン が設定 さ れ ま し たの
で、 domaintool コ マ ン ド を使用 し て、 ド メ イ ン内にサービ ス プ リ ン シ
パルを作成す る 必要があ り ま す。 こ れ ら のサービ ス プ リ ン シパルは、
作成す る バーチ ャ ルサーバの FQDN を使用 し て名前が付け ら れ ます。
domaintool --join <domainname> --admin_principal <admin principal> --host <hostname>
こ の コ マ ン ド では、 パ ス ワ ー ド が要求 さ れます。 通常、
admin_principal 引数の値は administrator ですが、 任意の管理者名を
使 う こ と がで き ま す。 host 引数は、 ト ラ フ ィ ッ ク 用に設定す る バー
チ ャ ルサーバの FQDN を指定 し ます。 設定す る 予定のバーチ ャ ルサー
バご と に こ の コ マ ン ド を実行 し ます。
重要
こ れ ら の コ マ ン ド の詳細については、domaintool のマニ ュ アルページ
を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
26 - 3
第 26 章
Kerberos 委任設定の作成
DNS サーバを BIG-IP に追加 し 、 BIG-IP を ド メ イ ン に追加 し た後は、
Kerberos 委任設定を作成す る 必要があ り ます。 こ のセ ク シ ョ ン では、
Kerberos 委任設定を設定ユーテ ィ リ テ ィ か ら 作成す る 方法 (後述)
と コ マ ン ド ラ イ ン イ ン タ ーフ ェ イ ス か ら 作成す る 方法 ( 「 コ マ ン ド ラ
イ ンか ら の Kerberos 委任の設定」 (26-7 ページ)) を示 し ます。
こ の設定を作成す る には、以下のオブジ ェ ク ト を作成す る 必要があ り
ます。
• Kerberos 委任設定
• Kerberos 委任プ ロ フ ァ イ ル
• Kerberos 委任 Client SSL プ ロ フ ァ イ ル
• 負荷分散用の Kerberos 委任プール
• Kerberos 委任バーチ ャ ルサーバ
重要
Kerberos 委任プ ロ フ ァ イ ルには、set-cookie 操作が含まれます。 確実に
攻撃者が こ の set-cookie ヘ ッ ダ を イ ン タ ーセプ ト で き ない よ う にす る
には、常に Client SSL プ ロ フ ァ イ ル と 組み合わせて Kerberos 委任プ ロ
フ ァ イ ルを使用 し て く だ さ い。
設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し た Kerberos 委任の設定
こ のセ ク シ ョ ン では、 設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し た Kerberos 委任
の設定手順のすべて を 提供 し ま す。 コ マ ン ド ラ イ ン イ ン タ ー フ ェ イ
ス を使用 し た Kerberos 委任の設定手順は、 「 コ マ ン ド ラ イ ン か ら の
Kerberos 委任の設定」 (26-7 ページ) で説明 し ます。
Kerberos 委任設定オブ ジ ェ ク ト を作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Configurations] を選択 し ます。
[Authentication Configurations] 画面が開 き ます。
3. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Configuration] 画面が開 き ます。
4. [Name] 設定に、 設定オブジ ェ ク ト の固有の名前
(my_kerberos_config な ど) を入力 し ます。
注 : 名前のアルフ ァ ベ ッ ト 文字はすべて小文字でな ければな
り ません。
5. [Type] 設定か ら [Kerberos Delegation] を選択 し ます。
画面が拡張 さ れ、 い く つかの設定が表示 さ れ ます。
26 - 4
Kerberos 委任設定の作成
6. [Client Principal Name] ボ ッ ク ス に、 ク ラ イ ア ン ト プ リ ン シパ
ル名を入力 し ます。
ク ラ イ ア ン ト プ リ ン シパル名は、 BIG-IP 上のバーチ ャ ルサー
バの名前です。 以下の フ ォ ーマ ッ ト を 使用 し ま す。 こ こ で、
<name> は、 先の手順で ド メ イ ン に追加 し た admin_principal
名です。
HTTP/<name>
7. [Server Principal Name] ボ ッ ク ス に、サーバプ リ ン シパル名を
入力 し ます。
サーバ プ リ ン シ パル名は、 Web サーバの名前です。 以下の
フ ォ ーマ ッ ト を使用 し ます。 こ こ で、 <FQDN> は、 プール内
の Web サーバの完全修飾 ド メ イ ン名です。
HTTP/<FQDN>
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
Kerberos 委任プ ロ フ ァ イルオブ ジ ェ ク ト を作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[Profiles] 画面が開 き ます。
2. [Authentication] メ ニ ュ ーの [Profiles] を選択 し ます。
[Authentication Profiles] 画面が開 き ます。
3. 画面の右上で [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Authentication Profile] 画面が開 き ます。
4. my_kerberos_profile な ど、 構成オブジ ェ ク ト の一意の名前を
[Name] 設定に入力 し ます。
注 : 名前のアルフ ァ ベ ッ ト 文字はすべて小文字でなければな
り ません。
5. [Type] 設定か ら [Kerberos Delegation] を選択 し ます。
画面が拡張 さ れ、 い く つかの設定が表示 さ れます。
6. [Cookie Name] 設定に、 固有の名前を入力 し ます。
7. [Cookie Key] 設定に、 文字列パ ス ワー ド を入力 し ます。
注 : Cookie Key の値は、 Cookie デー タ を暗号化す る暗号鍵で
す。 デフ ォ ル ト 値は提供 さ れてい ますが、こ の値を知っ てい る
攻撃者が Cookie デー タ を復号 し 、 信頼済みのユーザを偽装す
る こ と がない よ う にす る ため、 こ のデフ ォ ル ト 値は変更 し て
く だ さ い。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
Client SSL プ ロ フ ァ イルを作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
プ ロ フ ァ イ ルの リ ス ト が表示 さ れ ます。
2. [SSL] メ ニ ュ ーか ら 、 [Client] を選択 し ます。
既存の SSL プ ロ フ ァ イ ルの リ ス ト が表示 さ れ ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
26 - 5
第 26 章
3. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Client SSL Profiles] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、プ ロ フ ァ イ ルの一意の名前を入力 し ます。
5. 画面右端の [Custom] ボ ッ ク ス を ク リ ッ ク し ます。
6. [ 証明書 ] リ ス ト か ら 、 既存の証明書の名前を選択 し ます。
7. [Key] リ ス ト か ら 、 既存の鍵の名前を選択 し ます。
8. 画面下部の [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
ロー ド バラ ン シ ングプールを作成する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
[Pools] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 現在のユーザ
ロ ールではプールを作成す る 権限が与え ら れていない こ と を
示 し ます。
3. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
4. [Name] 設定で、 プールの名前 (webserverpool な ど) を入力
し ます。
5. その他の設定を指定 し ま す。 その ま ま 使用す る こ と や変更す
る こ と も で き ます。
注 : [New Members] 設定には、Kerberos 委任 イ ン フ ラ ス ト ラ ク
チ ャ 内の各 Web サーバの IP ア ド レ ス と ポー ト を追加 し て く だ
さ い。
6. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
バーチ ャ ルサーバを作成 し 、 Kerberos 委任 と Client SSL プ
ロ フ ァ イルをバーチ ャ ルサーバに追加するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers] 画面が開 き ます。
2. 画面右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
3. [Name] 設定に、 バーチ ャ ルサーバの固有の名前
(my_kerberos_virtual な ど) を入力 し ます。
4. [Destination] 設定で [Host] を ク リ ッ ク し 、 IP ア ド レ ス を入力
し ます。
5. [Service Port] 設定に 80 と 入力す る か、サービ ス の リ ス ト か ら
[HTTP] を選択 し ます。
26 - 6
Kerberos 委任設定の作成
6. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
7. [Type] 設定か ら [Standard] を選択 し ます。
8. [Protocol] 設定で [TCP] を選択 し ます。
9. [HTTP Profile] 設定で [http] を選択 し ます。
10. [SSL Profile (Client)] リ ス ト か ら 、 先に作成 し た Client SSL の
名前を選択 し ます。
11. [Authentication Profiles] 設定で、移動ボ タ ン([<<] ま たは [>>])
を使用 し て、 Kerberos 委任用に作成 し たプ ロ フ ァ イ ルを有効
に し ます。
12. 画面の [Resources] 領域で、 [Default Pool] リ ス ト か ら 、 先に作
成 し た、 Web サーバを含むプールを選択 し ます。
13. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
コ マ ン ド ラ イ ンか ら の Kerberos 委任の設定
こ のセ ク シ ョ ン では、 bigpipe ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て、 コ マ ン ド
ラ ン か ら Kerberos 委任を作成す る 方法を説明 し ます。 設定ユーテ ィ リ
テ ィ を使用 し た Kerberos 委任の設定については、 「設定ユーテ ィ リ
テ ィ を使用 し た Kerberos 委任の設定」 (26-4 ページ) を ご覧 く だ さ い。
コ マ ン ド ラ イ ンから Kerberos 委任設定オブ ジ ェ ク ト を作成す
るには
Kerberos 委任設定オブジ ェ ク ト を作成す る には、以下の コ マ ン ド を入
力 し ます。
auth krbdelegate my_kerberos_config { server principal "HTTP/<FQDN>" client principal
"HTTP/<FQDN>" }
サーバプ リ ン シパルに対 し ては、 Web サーバの完全修飾 ド メ イ ン名
(FQDN) を使用 し ます。
各 ク ラ イ ア ン ト プ リ ン シパルに対 し ては、 BIG-IP 上に作成す る 予定
のバーチ ャ ルサーバの FQDN を使用 し ます。
コ マ ン ド ラ イ ンから Kerberos 委任プ ロ フ ァ イルオブ ジ ェ ク ト
を作成するには
Kerberos 委任設定オブジ ェ ク ト を作成 し た後、設定のプ ロ フ ァ イ ルの
作成がで き ます。
必ず Cookie 名 と Cookie 暗号鍵の文字列パ ス ワ ー ド のセ ッ ト を プ ロ
フ ァ イ ルに設定 し て く だ さ い。 こ の例では、 Cookie 名が kerbc、 鍵が
kerbc です。
profile auth my_kerberos_profile { defaults from krbdelegate config my_kerberos_config
type krbdelegate cookie name kerbc cookie key "kerbc" }
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
26 - 7
第 26 章
注
Cookie Key の値は、 Cookie デー タ を暗号化す る暗号鍵です。 デフ ォ ル
ト 値は提供 さ れてい ますが、こ の値を知っ てい る 攻撃者が Cookie デー
タ を復号 し 、 信頼済みのユーザ を偽装す る こ と がない よ う にす る た
め、 こ のデフ ォ ル ト 値は変更 し て く だ さ い。
コ マ ン ド ラ イ ンから Client SSL を作成する には
Kerberos 委任設定の次の タ ス ク は、 Client SSL プ ロ フ ァ イ ルの作成で
す。 profile clientssl コ マ ン ド を以下の よ う に入力 し ます。
profile clientssl my_client_ssl_profile ( defaults from clientssl key my_key_name cert
my_cert_name )
コ マン ド ラ イ ン から ロ ード バラ ン シン グプ ールを 作成する には
Kerberos 委任設定の設定オブジ ェ ク ト と プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た後、
コ マ ン ド ラ イ ン を使用 し て、 Web サーバのプールを作成 し ます。
こ こ で、 <ip addr> は、 Web サーバの IP ア ド レ ス です。
pool webserverpool { monitor all http members <ip addr>:http }
コ マ ン ド ラ イ ンから Kerberos 委任バーチ ャ ルサーバを作成す
るには
BIG-IP に Kerberos 委任を設定す る ための最後の手順は、委任用のバー
チ ャ ルサーバの作成です。
バーチ ャ ルサーバを作成す る には、 以下の コ マ ン ド を入力 し ます。 こ
こ で、 <ip addr>:http はバーチ ャ ルサーバのア ド レ ス、 webserverpool
は Web サーバのプール、 my_client_profile は、 作成 し た Client SSL プ
ロ フ ァ イ ル、 my_kerberos_profile は、 Kerberos 委任用に作成 し たプ
ロ フ ァ イ ルです。
virtual my_kerberos_virtual { snat automap pool webserverpool destination <ip addr>:http
ip protocol tcp profiles http tcp my_clientssl_profile auth my_kerberos_profile }
26 - 8
ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ クの認証
ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ クの認証
ネ ッ ト ワー ク の設定が終了 し 、 BIG-IP の設定が終了す る と 、 Kerberos
委任に よ り ク ラ イ ア ン ト が認証 さ れます。 図 26.1 は、Kerberos 委任に
よ る ク ラ イ ア ン ト 認証の動作を示 し ます。
図 26.1 Kerberos 委任に よ る ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ ク の認証動作
Kerberos 委任に よ る ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ ク の認証プ ロ セ ス は、以
下の よ う にな り ます。
1. ユーザが ド メ イ ンに ロ グ イ ン し ます。
2. ク ラ イ ア ン ト ブ ラ ウ ザは、BIG-IP バーチ ャ ルサーバに接続 し 、
Windows Integrated Authentication 認証情報 と SSL 認証情報を渡
し ます。
3. BIG-IP は、 認証情報を検証 し 、 こ れ ら の認証情報を使用 し て、
ド メ イ ン 1 のユーザに代わ っ て ド メ イ ン 2 の認証情報を取得
し ます。
4. BIG-IP は、 手順 3 で取得 し た認証情報を、 ド メ イ ン 2 のアプ
リ ケーシ ョ ンサーバに渡 し ます。
5. アプ リ ケーシ ョ ンが応答 し ます。
6. BIG-IP は、 応答を ク ラ イ ア ン ト に渡 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
26 - 9
第 26 章
26 - 10
27
複数の認証サーバの設定
• 複数の認証サーバ設定の概要
• 前提条件
• BIG-IP シ ス テムオブ ジ ェ ク ト の設定
複数の認証サーバ設定の概要
複数の認証サーバ設定の概要
BIG-IP の特徴の 1 つは、リ モー ト の LDAP、RADIUS、ま たは TACACS+
サーバ に ユーザ ア カ ウ ン ト を 保存す る 場合の ロ ー カ ル管理 ト ラ
フ ィ ッ ク を認証す る 機能です。 実際には、 1 台のみではな く 、 2 台の
リ モー ト サーバを ロ ーカル管理 ト ラ フ ィ ッ ク の認証用に BIG-IP で設
定す る こ と がで き ます。 大半のカ ス タ マには、 1 台ま たは 2 台の リ
モー ト 認証サーバを設定で き る 機能で十分すぎ る ほ ど です。 し か し 、
潜在的に次の 2 つの問題があ り ます。
• カ ス タ マに よ っ ては、 ロ ーカル認証用に 2 台以上の リ モー ト サー
バを必要 と す る 。
• 認証の際、1 台ま たはそれ以上のサーバが利用で き ない場合であ っ
て も 、 BIG-IP は特定の順序 (サーバ 1、 サーバ 2 の順) でサーバ
に ク エ リ す る 。 こ のため、 すべての着信接続で TCP タ イ ム ア ウ ト
が発生 し 、 パフ ォーマ ン ス の低下を引 き 起 こ す可能性があ り ます。
こ れ ら の問題は、 仮想認証サーバを作成 し て解決で き ます。 仮想認証
サーバ は、 付加的な リ モー ト LDAP、 RADIUS、 ま たは TACACS+
サーバ と し て動作す る バーチ ャ ルサーバです。必要な台数の仮想認証
サーバを設定す る こ と がで き ます。
通常、 複数の仮想認証サーバを実装す る には、 以下の作業を行 う 必要
があ り ます。
•
まず、 ヘル ス モニ タ を作成 し てサーバ ノ ー ド のモニ タ を行い、
それ ら サーバ ノ ー ド の up ま たは down の状態を検知 し ます。
• 次に、 サーバオブジ ェ ク ト (RADIUS サーバの場合のみ) と 認証構
成オブジ ェ ク ト を作成 し ます。
• 次に、 ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ プール を作成 し 、 複数の認証サーバ を
こ のプールの メ ンバに設定 し て、 先に作成 し たモニ タ で こ れ ら の
サーバを モニ タ し ます。 down と マー ク さ れたサーバ ノ ー ド に対 し
ては、 BIG-IP に よ る 認証の際の ク エ リ は行われません。
• 最後に、 仮想認証サーバ を作成 し 、 こ れを サーバのプールに関連
付け ます。 さ ら に、アプ リ ケーシ ョ ンの タ ーゲ ッ ト を こ のバーチ ャ
ルサーバに設定 し ます。
注
プールをバーチ ャ ルサーバに関連付け る 代わ り に、各プ ロ キ シ ま たは
認証 ソ ース をプールに直接関連付け る こ と も で き ます。
こ こ か ら は、複数の認証サーバ構成を正 し く 作成す る 方法について説
明 し ます。 例 と し て、 RADIUS サーバの場合について記載 し てい ます
が、 LDAP や TACACS+ サーバの場合に も 、 わずかな相違点はあ り ま
すが、 同様に適用で き ま す。 具体的には、 LDAP ま たは TACACS+
サーバの場合は、 RADIUS secret に関す る 情報は不要 と な り ます。 ま
た、 RADIUS 構成オブジ ェ ク ト の記述は、 LDAP ま たは TACACS+ 構
成オブジ ェ ク ト に置 き 換え てお読み く だ さ い。 RADIUS サーバオブ
ジ ェ ク ト に関す る 情報は無視 し て も か ま い ません。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
27 - 1
第 27 章
前提条件
作業を 始める 前に、次の条件を 満たし ている こ と を 確認し てく ださ い。
• RADIUS secret は、 すべての RADIUS サーバで同一であ る こ と 。
• RADIUS プールを参照す る ために作成す る バーチ ャ ルサーバのア
ド レ ス は、 ループバ ッ ク ア ド レ ス ではない こ と 。
• RADIUS プールを参照す る バーチ ャ ルサーバは、各種 RADIUS サー
バ と 同一の VLAN にあ る こ と 。
た と えば、 RADIUS サーバのア ド レ ス が 10.1.1.10 と 10.1.1.11 で、
こ れ ら が VLAN internal にあ る 場合、 こ れ ら のア ド レ ス に転送可
能なバーチ ャ ルサーバ (10.1.1.99 な ど) に RADIUS プールを関連
付け る 必要があ り ます。 こ のため、 RADIUS ト ラ フ ィ ッ ク の送信
元 ア ド レ ス は、 バ ー チ ャ ル サ ー バ ア ド レ ス で は な く 、 VLAN
internal のセルフ IP ア ド レ ス と な り ます。
BIG-IP シ ス テムオブ ジ ェ ク ト の設定
複数の RADIUS サーバ構成を作成す る には、 ロ ーカル ト ラ フ ィ ッ ク
オブジ ェ ク ト の設定が必要です。 表 27.1 は、 こ れ ら のオブジ ェ ク ト
と 、こ れ ら のオブジ ェ ク ト の作成に使用す る 設定ユーテ ィ リ テ ィ の画
面を示 し ます。 こ れ ら の画面はすべて、 [Main] タ ブの [Local Traffic]
に あ る 設定ユーテ ィ リ テ ィ か ら ア ク セ ス で き ま す。 こ れ ら の画面の
詳細については、 オ ン ラ イ ンヘルプ を参照 し て く だ さ い。
オブ ジ ェ ク ト
設定ユーテ ィ リ テ ィ
画面
RADIUS ヘル ス モニ タ
Monitors
RADIUS サーバオブジ ェ ク ト
Profiles
RADIUS サーバオブジ ェ ク ト を参照す る RADIUS 構成オブ
ジェ ク ト
Profiles
RADIUSヘルス モニ タ を参照する ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプール
Pools
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールを参照す る バーチ ャ ルサーバ
Virtual Servers
表 27.1 必要な設定ユーテ ィ リ テ ィ の画面
27 - 2
BIG-IP シ ス テムオブ ジ ェ ク ト の設定
図 27.1 に、 bigip.conf フ ァ イ ルの関連エ ン ト リ の例を示 し ます。
monitor my_radius_monitor {
defaults from radius
password "jdoe"
secret "testing123"
username "jdoe"
}
radius server system_auth_name1 {
host "10.1.1.99"
service 1645
secret "testing123"
}
auth radius system-auth {
server system_auth_name1
}
pool radius_pool {
monitor all my_radius_monitor
member 10.1.1.10:1812
member 10.1.1.12:1645
}
virtual radius_virtual_server {
destination 10.1.1.99:1645
ip protocol udp
pool radius_pool
図 27.1 bigip.conf フ ァ イ ルの関連エン ト リ の例
図 27.1 に示すよ う に、次の BIG-IP シス テム オブジェ ク ト を 設定し ま す。
• 名前が my_radius_monitor の RADIUS モニ タ
• 名前が system_auth_name1、 IP ア ド レ スお よ びポー ト が
10.1.1.99:1645 の RADIUS サーバオブジ ェ ク ト
• 名前が system-auto で、 RADIUS サーバオブジ ェ ク ト を参照す る
RADIUS 構成オブジ ェ ク ト
• 名前が radius_pool で、RADIUS モニ タ を参照 し 、2 つのプール メ ン
バ 10.1.1.10:1812 と 10.1.1.12:1645) を持つプール。
ポー ト 1812 は、 RADIUS サーバの予約ポー ト 番号であ る 点に注意
し て く だ さ い。
• 名前が radius_virtual_server で、 プール radius_pool を参照 し 、
RADIUS サーバオブジ ェ ク ト と 同 じ IP ア ド レ ス と ポー ト を使用す
る 仮想認証サーバ。
こ のバーチ ャ ルサーバは、 プール内の各種 RADIUS サーバ と 同一
の VLAN に定義 さ れ る 点に注意 し て く だ さ い。
上記フ ァ イ ル例 と 同様に し て bigip.conf フ ァ イ ルへのエ ン ト リ の追加
が終了す る と 、こ のバーチ ャ ルサーバを仮想 リ モー ト 認証サーバ と し
て使用で き る よ う にな り ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
27 - 3
第 27 章
27 - 4
28
ペア ト ン ネ リ ングの実装
• ペア ト ン ネ リ ングの実装
• ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP の設定
• サーバ側 BIG-IP の設定
• デー タ 圧縮の統計情報の表示
ペア ト ン ネ リ ン グの実装
ペア ト ン ネ リ ングの実装
2つの BIG-IP の間が広域ネ ッ ト ワー ク (WAN)で分離 さ れてい る 場合、
2 つの BIG-IP 間のデー タ 転送を最適化す る こ と がで き ます。 こ の最適
化は、 ト ン ネル と 呼ばれ る 特殊な最適化経路を 2 つの BIG-IP の間に
作成す る こ と に よ り 実現で き ます。 いずれかの BIG-IP が こ の ト ン ネ
ルを使用 し て他方の BIG-IP にデー タ を送信す る 場合、 デー タ は、 圧
縮品質 と 速度が最適にな る よ う に圧縮 さ れ ます。
ま た、 ト ン ネルを通過す る ト ラ フ ィ ッ ク の暗号化 と 復号化を行 う よ う
に 2 つの BIG-IP を設定す る こ と に よ り 、WAN を横切 る ト ラ フ ィ ッ ク
のセ キ ュ ア な接続を保証す る こ と も で き ます。
こ れ ら の最適化は、 ペア ト ン ネ リ ン グ と い う BIG-IP の設定を行 う こ
と に よ り 実装で き ます。
ペア ト ン ネ リ ングについて
ペア ト ン ネ リ ン グ 設定では、 LTM を実行す る 2 つの BIG-IP が広域
ネ ッ ト ワー ク (WAN) の両側に配置 さ れ、 WAN を横切 る デー タ 転送
の最適化を目的 と し て、 こ れ ら の BIG-IP の間で ト ン ネルが確立 さ れ
ます。 図 28.1 は、 こ の設定を示 し ます。
図 28.1 ペア ト ン ネ リ ン グ設定の例
ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP は、サーバ ノ ー ド にあ る デー タ の要求を WAN
経由で開始す る ク ラ イ ア ン ト ノ ー ド に最 も 近い BIG-IP です。 サーバ
側 BIG-IP は、 要求を処理す る サーバ ノ ー ド に最 も 近い BIG-IP です。
ペア ト ン ネ リ ン グ の設定には、 設定ユーテ ィ リ テ ィ ま た は bigpipe
ユーテ ィ リ テ ィ を使用で き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
28 - 1
第 28 章
デー タ 圧縮について
ペア ト ン ネ リ ン グ が設定 さ れてい る 場合、 BIG-IP は、 FTP、 Telnet、
HTTP な ど、 すべての TCP 関連のプ ロ ト コ ルに関す る デー タ お よ び
ヘ ッ ダ を圧縮 し ます。 ま た、 ペア ト ン ネ リ ン グ設定では、 ダ イ ナ ミ ッ
ク に生成 さ れたデー タ も 圧縮で き ます。
BIG-IP が実際に使用す る 圧縮方式は、 ユーザ設定 と パ フ ォ ーマ ン ス
最適化の組み合わせに よ っ て異な り ま す。 ペア ト ン ネ リ ン グ が設定
さ れてい る 場合に BIG-IP が使用可能な圧縮方式は以下の と お り です。
◆
deflate
高品質の圧縮アルゴ リ ズ ム です。 通常、 ハー ド ウ ェ ア高速化を併
用 し ていない場合、 lzo アルゴ リ ズ ム よ り 低速です。 deflate アルゴ
リ ズ ムは、 比較的低速な リ ン ク (た と えば、 T1、 DS3 リ ン ク な ど)
での良好な圧縮を達成す る ために最適です。
◆
lzo
高速、 中品質、 低遅延の圧縮アルゴ リ ズ ム です。
Lempel-Ziv-Oberhumer (lzo) アルゴ リ ズ ム は、 対話型プ ロ ト コ ル
(Telnet な ど) や圧縮の効 き やすい広帯域幅のプ ロ ト コ ル (デー タ
レ プ リ ケーシ ョ ン な ど) に最適です。
◆
adaptive
ト ラ フ ィ ッ ク の状況変化に合わせて最適な アルゴ リ ズ ム (deflate、
lzo、 ま たは off) を選択す る 圧縮方式です。 adaptive 方式は、デフ ォ
ル ト の圧縮方式であ り 、 推奨 さ れ る 方式です。
◆
off
圧縮方式が off に設定 さ れてい る 場合、2 つの BIG-IP 間を通過す る
ト ラ フ ィ ッ ク の圧縮は行われません。 こ の選択肢は、ス ト リ ー ミ ン
グ メ デ ィ ア (すでに圧縮済み) や暗号化プ ロ ト コ ルな ど、 圧縮で
き ないプ ロ ト コ ルに最適です。
圧縮方式は、 2 つの BIG-IP で同 じ に設定す る 必要があ り ます。 ただ
し 、 いずれかが adaptive 圧縮方式に設定 さ れてい る 場合は除 き ます。
た と えば、 次の よ う にな り ます。
• 片側が deflate 方式を使用 し 、 も う 一方が lzo 方式を使用す る よ う
に設定 し た場合、 現在 ト ン ネ ル を 通過 し て い る 接続はすべ て リ
セ ッ ト さ れ、 以降の ト ラ フ ィ ッ ク は許可 さ れ ません。
• 片側が deflate 方式を使用 し 、 も う 一方が adaptive 圧縮を使用す る
よ う に設定 し た場合、 デー タ は deflate 方式を使用 し て圧縮 さ れ
ます。
• 両方が adaptive 方式を使用す る よ う に設定 し た場合 (すなわち
デフ ォ ル ト 設定の場合)、 ト ラ フ ィ ッ ク 状況に応 じ て、deflate、lzo、
ま たは off のいずれかが使用 さ れます。 こ の設定が推奨 さ れ ます。
警告
BIG-IP が iSession ト ン ネル経由で送信す る デー タ は、他の メ カ ニズ ム
に よ っ て圧縮や暗号化がすでに行われた も のではない こ と を確認す
る 必要が あ り ま す。 ト ン ネル を タ ーゲ ッ ト に し たデー タ がすでに最
適化 さ れてい る場合、 それ以上の最適化はで き ないだけではな く 、 悪
影響を生 じ る可能性 も あ り ます。
28 - 2
ペア ト ン ネ リ ン グの実装
準備
ペア ト ン ネ リ ン グ設定を開始す る 前に、以下の注記事項を考慮す る 必
要があ り ます。
• 作成する すべてのロ ーカルト ラ フ ィ ッ ク 管理オブジェ ク ト ( プール、
プロ フ ァ イ ル、 バーチャ ルサーバなど ) は、 現在の管理パーティ
ショ ン に作成さ れま す。 そのため、各BIG-IP上の現在の管理パーティ
ショ ン が適切に設定さ れている こ と を 確認する 必要があり ま す。
• プール、 プ ロ フ ァ イ ル、 バーチ ャ ルサーバの作成を許可する ユーザ
ロ ールがユーザア カ ウ ン ト に割 り 当て ら れてい る こ と が必要です。
• ペ ア ト ン ネ リ ン グ 設定はルー ト ド メ イ ン を 完全にサ ポー ト し ま
す。 すなわ ち、 ペア ト ン ネ リ ン グ設定の一部 と し て作成す る バー
チ ャ ルサーバお よ びプール メ ンバ をデフ ォ ル ト 以外のルー ト ド メ
イ ンに配置す る こ と がで き ます。
こ れ ら の ト ピ ッ ク の詳細については、『TMOSTM Management Guide for
BIG-IP® Systems』 を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
28 - 3
第 28 章
ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP の設定
ク ラ イ ア ン ト 側の BIG-IP の設定手順では、 以下の作業を こ の順序で
実行す る 必要があ り ます。
• エ ン ド ポ イ ン ト プールを作成 し 、 サーバ側の BIG-IP 上のバーチ ャ
ルサーバに割 り 当て る 予定のア ド レ ス と 同 じ IP ア ド レ ス を持つ
メ ンバを 1 つ作成 し ます (サーバ側の BIG-IP 上のバーチ ャ ルサー
バの作成については、 「サーバ側 BIG-IP の設定」 (28-9 ページ) を
参照 し て く だ さ い)。
• 上記エ ン ド ポ イ ン ト プールを参照す る カ ス タ ムiSessionプ ロ フ ァ イ
ルを作成 し ます。
•
ト ラ フ ィ ッ ク を処理す る バーチ ャ ルサーバ を作成 し 、 こ れに上記
iSession プ ロ フ ァ イ ル と SSL プ ロ フ ァ イ ルを割 り 当て ます。
以降のセ ク シ ョ ン では、設定ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て こ れ ら の作業
を実行す る 方法を説明 し ます。
ク ラ イ ア ン ト 側エ ン ド ポ イ ン ト プールの作成
ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP の設定におけ る 最初の作業は、 ク ラ イ ア ン ト
側 BIG-IP 上のエ ン ド ポ イ ン ト プールの作成です
(例 : clientside_endpoint_pool)。 こ のプールは、 2 つの BIG-IP 間の
ト ン ネルのエ ン ド ポ イ ン ト と し て機能 し ま す。 プールには、 1 つの
プール メ ンバが含ま れます。こ のプール メ ンバはサーバ側のバーチ ャ
ルサーバ (IP ア ド レ スお よ びサービ ス) です。
ク ラ イ アント 側BIG-IP上のエンド ポイント プールを作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ン メ ニ ュ ーの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展
開 し て [Pools] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP 上にあ る プールの リ ス ト が表示 さ れます。
2. 右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が表示 さ れます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 プールを作成
す る 権限が付与 さ れてい ま せん。 ユーザア カ ウ ン ト に適切な
ユーザ ロ ールを割 り 当ててお く 必要があ り ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前 (clientside_endpoint_pool
な ど) を入力 し ます。
4. [New Members] 設定で、 以下の作業を行い ます。
a) [New Address] を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、サーバ側 BIG-IP 上のバーチ ャ ルサー
バに割 り 当て る 仮想ア ド レ ス を入力 し ます。
c) [Service Port] リ ス ト でサービ ス を指定 し ます。
d) [Add] を ク リ ッ ク し ます。
指定 し た IP ア ド レ ス と サービ ス がプール メ ンバ と し てプー
ルに追加 さ れます。
5. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
28 - 4
ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP の設定
ク ラ イ ア ン ト 側 iSession プ ロ フ ァ イルの作成
次に、 ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP 上のカ ス タ ム iSession プ ロ フ ァ イ ルを
作成 し ます。 iSession プ ロ フ ァ イ ルは、 BIG-IP で使用す る 圧縮の タ イ
プ を指定す る と と も に、先に作成 し たエ ン ド ポ イ ン ト プールを指定 し
ます。
ク ラ イ ア ン ト 側のカ ス タ ム iSession プ ロ フ ァ イルを作成する
には
1. ナビ ゲーシ ョ ン メ ニ ュ ーの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展
開 し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP 上にあ る HTTP プ ロ フ ァ イ ルの リ ス ト が表示 さ れ ます。
2. [Services] メ ニ ュ ーか ら 、 [iSession] を選択 し ます。
3. 右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New iSession Profile] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、 プ ロ フ ァ イ ル
を作成す る 権限が付与 さ れてい ま せん。 ユーザア カ ウ ン ト に
適切なユーザ ロ ールを割 り 当ててお く 必要があ り ます。
4. [Name] ボ ッ ク ス に、 プ ロ フ ァ イ ルの名前
(clientside_isession_profile な ど) を入力 し ます。
5. [Mode] が [Enabled] に設定 さ れてい る こ と を確認 し ます。
6. [Compression] リ ス ト か ら 、BIG-IP で使用す る 圧縮アルゴ リ ズ
ム を選択 し ます。
注 : 選択す る圧縮アルゴ リ ズ ムは、 サーバ側の BIG-IP で選択
す る タ イ プ と 一致す る 必要があ り ま す。 ただ し 、 いずれかの
BIG-IP が adaptive に設定 さ れてい る場合を除 き ます。 デフ ォ
ル ト 値は adaptive です。
7. [Port Transparency] お よ び [Reuse Connection] が [Enabled] に
設定 さ れてい る こ と を確認 し ます。
8. [Target Virtual]が[None]に設定 さ れてい る こ と を確認 し ます。
9. [Endpoint Pool] リ ス ト か ら 、 先にサーバ側 BIG-IP で作成 し た
エ ン ド ポ イ ン ト プールを選択 し ます。 こ の例では、プール名は
clientside_endpoint_pool です。
10. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
28 - 5
第 28 章
ク ラ イ ア ン ト 側バーチ ャ ルサーバの作成
ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP を セ ッ ト ア ッ プす る ための次の作業は、 バー
チ ャ ルサーバの作成です。 こ のバーチ ャ ルサーバの目的は、 広域ネ ッ
ト ワ ー ク (WAN) の反対側にあ る 特定のサーバ ノ ー ド ま たはサブネ ッ
ト を宛先 と す る ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ ク を キ ャ プチ ャ す る こ と で
す。 バーチ ャ ルサーバでは、 その ト ラ フ ィ ッ ク を iSession ト ン ネル経
由で転送 し て最適化を行い ます。
図 28.2 は、 パケ ッ ト の宛先 IP ア ド レ ス に基づいた ク ラ イ ア ン ト 側仮
想ア ド レ ス設定の例を示 し ます。
図 28.2 ク ラ イ ア ン ト 側仮想ア ド レ ス設定の例
指定す る 仮想ア ド レ ス がサブネ ッ ト を表すア ド レ ス の場合、ペア ト ン
ネ リ ン グ設定内の BIG-IP は、 宛先サーバが配置 さ れてい る サブネ ッ
ト 全体に向けた ト ラ フ ィ ッ ク を最適化 し ます。
バーチ ャ ルサーバを作成す る 際には、以下のプ ロ フ ァ イ ルを参照す る
よ う に設定 し ます。
28 - 6
◆
デフ ォ ル ト の TCP 最適化プ ロ フ ァ イ ル
バーチ ャ ルサーバが 2 つのデフ ォ ル ト TCP 最適化プ ロ フ ァ イ ルを
参照す る よ う に設定す る こ と に よ り 、 ロ ーカル TCP ト ラ フ ィ ッ ク
と 広域 TCP ト ラ フ ィ ッ ク の両方を処理す る 場合の最適な シ ス テ ム
パフ ォーマ ン ス が保証 さ れます。
◆
デフ ォ ル ト の Server SSL プ ロ フ ァ イ ル
BIG-IP では、 serverssl と い う 名前のデフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルを提
供 し てい ます。 こ のプ ロ フ ァ イ ルは、 サーバ側の SSL 処理を有効
化 し ます。 serverssl プ ロ フ ァ イ ルに よ り 、ク ラ イ ア ン ト 側の BIG-IP
か ら サーバ側の BIG-IP に送信 さ れた ト ラ フ ィ ッ ク が確実に暗号化
さ れ ます。
◆
カ ス タ ム iSession プ ロ フ ァ イ ル
こ のプ ロ フ ァ イ ルは、 前の手順で作成 し たの も で あ り 、 先に作成
し たエ ン ド ポ イ ン ト プール を指定 し 、 サーバ側のバーチ ャ ルサー
バア ド レ ス を参照 し ます。
ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP の設定
注
オプシ ョ ンで、 RAM キ ャ ッ シ ュ 機能を有効にす る こ と がで き ます。
その結果、 WAN の反対側のバ ッ ク エン ド サーバへの接続を必要 と せ
ずに、 ク ラ イ ア ン ト 側の BIG-IP が一部の ク ラ イ ア ン ト 要求を処理で
き ます。
ク ラ イ ア ン ト 側バーチ ャルサーバを作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ン メ ニ ュ ーの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展
開 し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP 上にあ る バーチ ャ ルサーバの リ ス ト が表示 さ れ ます。
2. 右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、バーチ ャルサー
バを作成する権限が付与さ れていません。 ユーザアカ ウ ン ト に
適切なユーザ ロールを割 り 当ててお く 必要があ り ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前
(clientside_virtual_server な ど) を入力 し ます。
4. [Destination] 設定で、 次の作業を行い ます。
a) 指定 し た ア ド レ ス が特定の サーバ ノ ー ド を 表すか、 サ ブ
ネ ッ ト を表すかに応 じ て、それぞれ [Host] ま たは [Network]
を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 宛先の IP ア ド レ ス を入力 し ます。
こ のア ド レ ス は、 ク ラ イ ア ン ト ノ ー ド が要求を送信す る 特
定のサーバ ノ ー ド の宛先 IP ア ド レ ス であ る か、 サーバ ノ ー
ド が配置 さ れたサブネ ッ ト に一致す る ア ド レ ス で あ る こ と
が必要です。
c) 手順 4.a. で [Network] を選択 し た場合は、 [Mask] ボ ッ ク ス
にサブネ ッ ト マ ス ク を入力 し ます。
5. [Service Port] リ ス ト か ら 、サービ ス と し て [HTTP] ま たは [*All
Ports] な ど を選択 し ます。
バーチ ャ ルサーバは、 こ の選択に応 じ て、 指定 さ れた ポー ト
上の ト ラ フ ィ ッ ク を リ ス ニ ン グ し ま す。 特定のサー ビ ス ポー
ト ([HTTP]) な ど を選択す る と 、 バーチ ャ ルサーバは他のす
べての ト ラ フ ィ ッ ク タ イ プ を無視 し ます。
6. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
7. [Type] の値が [Standard] であ る こ と を確認 し ます。
8. [Protocol Profile (Client)] リ ス ト か ら 、[tcp-lan-optimized] を選
択 し ます。
9. [Protocol Profile (Server)] リ ス ト か ら 、 [tcp-wan-optimized] を
選択 し ます。
10. [SSL Profile (Client)] リ ス ト では、デフ ォ ル ト 値の [None] を そ
の ま ま使用 し ます。
11. [SSL Profile (Server)] リ ス ト か ら 、 [serverssl] を選択 し ます。
こ れに よ り 、 BIG-IP が SSL 接続を開始 し 、 ト ン ネルか ら ト ラ
フ ィ ッ ク を送信 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
28 - 7
第 28 章
12. [VLAN Traffic] リ ス ト か ら 、 [All VLANS] を選択 し ます。
13. [iSession Profile] 設定では、 以下の手順を実行 し ます。
a) 左側の リ ス ト か ら 、 先に こ の BIG-IP 上に作成 し た カ ス タ ム
iSession プ ロ フ ァ イ ルの名前 を 選択 し ま す。 こ の例で は、
clientside_isession_profile です。
b) [Context] リ ス ト か ら 、 [Server] を選択 し ます。
[Server] を選択す る と 、 ト ン ネルの ロ ーカルエ ン ド ポ イ ン
ト は、 作成 し てい る バーチ ャ ルサーバのサーバ側にあ る こ
と が指定 さ れます。
14. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
28 - 8
サーバ側 BIG-IP の設定
サーバ側 BIG-IP の設定
ペア ト ン ネ リ ン グのサーバ側の BIG-IP の設定には、 単にバーチ ャ ル
サーバの作成のみが必要です。 こ のバーチ ャ ルサーバの目的は、 サー
バのプールに対す る 接続の負荷分散ではな く 、 サーバ側の BIG-IP の
後方にあ る ロ ーカルエ リ アネ ッ ト ワー ク (LAN) に ト ラ フ ィ ッ ク を確
実に転送す る こ と です。
こ のバーチ ャ ルサーバには、 ク ラ イ ア ン ト 側のバーチ ャ ルサーバが
ルーテ ィ ン グ可能な任意の IP ア ド レ ス を割 り 当て る こ と がで き ます。
標準的な設定では、こ のア ド レ ス は実際の宛先サーバ ノ ー ド と 同 じ サ
ブ ネ ッ ト に配置 さ れ ま す。 上述の よ う に、 こ のサーバ側バーチ ャ ル
サーバに割 り 当て る ア ド レ ス は、 ク ラ イ ア ン ト 側の BIG-IP 上に設定
し たエ ン ド ポ イ ン ト プールの単一 メ ンバ と し て も 指定 さ れてい ます。
図 28.3 は、 ク ラ イ ア ン ト 側の仮想ア ド レ ス設定に基づいたサーバ側
仮想ア ド レ ス設定の例を示 し ます。
図 28.3 サーバ側バーチ ャ ルサーバ設定の例
サーバ側 BIG-IP 上のバーチ ャ ルサーバは、 以下のプ ロ フ ァ イ ルを参
照 し ます。
◆
デフ ォ ル ト の TCP 最適化プ ロ フ ァ イ ル
バーチ ャ ルサーバが 2 つのデフ ォ ル ト TCP 最適化プ ロ フ ァ イ ルを
参照す る よ う に設定す る こ と に よ り 、 ロ ーカル TCP ト ラ フ ィ ッ ク
と 広域 TCP ト ラ フ ィ ッ ク の両方を処理す る 場合の最適なシ ス テ ム
パフ ォ ーマ ン ス が保証 さ れ ます。
◆
デフ ォ ル ト の Client SSL プ ロ フ ァ イ ル
BIG-IP では、clientssl と い う 名前のデフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルを提供
し てい ます。 こ のプ ロ フ ァ イ ルは、 ク ラ イ ア ン ト 側の SSL 処理を
有効化 し ま す。 clientssl プ ロ フ ァ イ ルに よ り 、 ク ラ イ ア ン ト 側の
BIG-IP か ら サーバ側の BIG-IP に送信 さ れた ト ラ フ ィ ッ ク の認証お
よ び暗号化が確実に実行 さ れ ます。
◆
デフ ォ ル ト の iSession プ ロ フ ァ イ ル
こ のプ ロ フ ァ イ ルをバーチ ャ ルサーバに割 り 当て る こ と に よ り 、ペ
ア ト ン ネ リ ン グ設定のサーバ側エン ド ポ イ ン ト が実装 さ れます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
28 - 9
第 28 章
注
サーバ側 BIG-IP については、 エン ド ポ イ ン ト プールやカ ス タ ム
iSession プ ロ フ ァ イ ルを作成す る必要はあ り ません。
サーバ側バーチ ャ ルサーバの作成
以下の手順を使用し て、サーバ側のバーチ ャルサーバを作成で き ます。
サーバ側バーチ ャルサーバを作成する には
1. ナビ ゲーシ ョ ン メ ニ ュ ーの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展
開 し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
BIG-IP 上にあ る バーチ ャ ルサーバの リ ス ト が表示 さ れます。
2. 右上の [Create] を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
注 : [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク で き ない場合は、バーチ ャルサー
バを作成する権限が付与さ れていません。 ユーザア カ ウ ン ト に
適切なユーザ ロールを割 り 当ててお く 必要があ り ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前
(serverside_forwarding_virtual_server な ど) を入力 し ます。
4. [Destination] 設定で、 次の作業を行い ます。
a) [Host] を ク リ ッ ク し ます。
b) [Address] ボ ッ ク ス に、 IP ア ド レ ス を入力 し ます。
重要 : こ の IP ア ド レ ス は、 ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP 上の
エン ド ポ イ ン ト プールを作成す る際に指定 し たプール メ ン
バア ド レ ス と 一致す る必要があ り ます。
5. [Service Port] リ ス ト か ら 、 [*All Ports] を選択 し ます。
詳細については、 「サービ ス ポー ト の指定」 (28-11 ページ) を
参照 し て く だ さ い。
6. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
7. [Type] の値が [Standard] であ る こ と を確認 し ます。
8. [Protocol Profile (Client)] リ ス ト か ら 、 [tcp-wan-optimized] を
選択 し ます。
こ の設定はオプシ ョ ン です。
9. [Protocol Profile (Server)] リ ス ト か ら 、 [tcp-lan-optimized] を
選択 し ます。
10. [SSL Profile (Client)] リ ス ト か ら 、 [clientssl] を選択 し ます。
こ れに よ り 、 ト ン ネルか ら 着信す る ト ラ フ ィ ッ ク 用に BIG-IP
が SSL 接続を終端 し ます。
11. [SSL Profile (Server)] が [None] に設定 さ れてい る こ と を確認
し ます。
12. [VLAN Traffic] リ ス ト か ら 、 [All VLANS] を選択 し ます。
28 - 10
サーバ側 BIG-IP の設定
13. [iSession Profile] 設定では、 以下の手順を実行 し ます。
a) 左側の リ ス ト か ら 、 [isession] を選択 し ます。
b) [Context] リ ス ト か ら [Client] を選択 し ます。
[Client] を選択す る と 、 ト ン ネルの ロ ーカルエ ン ド ポ イ ン ト
は、 作成 し てい る バーチ ャ ルサーバの ク ラ イ ア ン ト 側にあ
る こ と が指定 さ れ ます。
14. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
サービ スポー ト の指定
サーバ側のバーチ ャ ルサーバを設定す る 場合、 [Service Port] を [*All
Ports] に設定す る こ と をお勧め し ます。 その場合、 実際にサーバ側の
バーチ ャ ルサーバが リ ス ニ ン グす る サービ ス ポー ト は、ク ラ イ ア ン ト
側 BIG-IP でのポー ト 透過性の設定に応 じ て変化 し ます。 ポー ト 透過
性は、ク ラ イ ア ン ト 側の iSession プ ロ フ ァ イ ル内で設定す る 機能です。
表 28.1 は、ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP での [Port Transparency] 設定がサー
バ側バーチ ャ ルサーバの挙動にどの よ う に影響する かを示し ます。
ク ラ イ ア ン ト 側のポー ト
透過性の設定
サーバ側バーチ ャルサーバが
リ スニ ングする対象
例
Enabled
(デフ ォ ル ト 設定)
ク ラ イ ア ン ト 側バーチ ャ ルサーバでの
設定 と 同 じ サービ ス ポー ト
ク ラ イ ア ン ト 側のサー ビ ス ポー ト が HTTP
に設定 さ れてい る 場合、サーバ側のバーチ ャ
ルサーバはポー ト 80 を リ ス ニ ン グ し ます。
Disabled
iSession ポー ト 3701
ク ラ イ ア ン ト 側のサー ビ ス ポー ト が HTTP
に設定 さ れてい る 場合、サーバ側のバーチ ャ
ルサーバはポー ト 3701 を リ ス ニ ン グ し ます。
表 28.1 ク ラ イ ア ン ト 側の [Port Transparency] 設定に よ る サーバ側バーチ ャ ルサーバへの影響
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
28 - 11
第 28 章
デー タ 圧縮の統計情報の表示
ペア ト ン ネ リ ン グ設定の作成が終了 し 、2 つの BIG-IP が WAN 経由の
ト ラ フ ィ ッ ク を処理 し てい る 場合、 ク ラ イ ア ン ト 側 BIG-IP でのデー
タ 圧縮の統計情報を表示す る こ と がで き ます。
デー タ 圧縮の統計情報を表示するには
こ れ ら の統計情報を表示す る には、 以下の よ う に、 ク ラ イ ア ン ト 側の
BIG-IP で bigpipe ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し ます。
bp> profile isession isession show
元のデー タ 量 と 最適化 さ れたデー タ 量の両方の統計が表示 さ れ ます。
28 - 12
29
ASMおよびWAによ るHTTP ト ラ フ ィ ッ ク
のセキュ リ テ ィ 保護と 高速化
• 設定 タ ス ク の概要
• BIG-IP LTM での基本的な設定の完了
• BIG-IP LTM での初期設定 タ ス クの実行
• WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ
イル の作成
• Application Security Manager のセキ ュ リ テ ィ ポ リ
シー へのWebAccelerator ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ
フ ァ イルの割 り 当て
• Application Security ManagerのDeployment Wizard
の実行
設定 タ ス クの概要
設定 タ ス クの概要
こ こ で説明す る 実装は、 BIG-IP® Application Security Manager お よ び
BIG-IP® WebAccelerator™ を同 じ バーチ ャ ルサーバ上で実行す る ため
の設定 タ ス ク を示 し ます。
こ の実装において、 シ ス テ ムが接続を セキ ュ リ テ ィ で保護 し 、 アプ リ
ケーシ ョ ンの HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を高速化で き る よ う にす る には、以
下の タ ス ク を実行す る 必要があ り ます。
◆
BIG-IP LTM での基本的な設定の完了
こ の実装を開始す る 前に、 BIG-IP LTM での基本的な設定要件を完
了す る 必要があ り ます。 詳細については、「BIG-IP LTM での基本的
な設定の完了」 (29-2 ページ) を参照 し て く だ さ い。
◆
BIG-IP LTM での初期設定 タ ス ク の実行
Application Security Manage お よ び WebAccelerator を同 じ バーチ ャ
ルサーバ上で実行す る ための BIG-IP LTM の準備 と し て、初期設定
タ ス ク を完了す る 必要があ り ます。 詳細については、 「BIG-IP LTM
での初期設定 タ ス ク の実行」 (29-3 ページ) を参照 し て く だ さ い。
◆
WebAccelerator 用のアプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルの作成
アプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルは、 WebAccelerator が ア プ リ ケー
シ ョ ン の ト ラ フ ィ ッ ク の高速化を開始す る ために必要な基本情報
のすべて を提供 し ます。 詳細については、 「WebAccelerator 用のア
プ リ ケーシ ョ ンプ ロ フ ァ イ ル の作成」 (29-7 ページ) を参照 し て く
だ さ い。
◆
Application Security Manager の Deployment Wizard の実行
Deployment Wizard は、 アプ リ ケーシ ョ ン のセキ ュ リ テ ィ プ ロ
フ ァ イ ルを最初に構築 し 、 展開す る ために必要な基本 タ ス ク を
自動化 し ます。 詳細については、 「Application Security Manager の
Deployment Wizard の実行」 (29-13 ページ) を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
29 - 1
第 29 章
BIG-IP LTM での基本的な設定の完了
Application Security Manage お よ び WebAccelerator を同 じ バーチ ャ ル
サーバ上で実行す る ために必要な プ ロ セ ス を開始す る 前に、 BIG-IP
LTM 上で基本的な設定 タ ス ク を完了 し てお く 必要があ り ま す。 以下
の タ ス ク の完了が必要です。
29 - 2
◆
Application Security Manager お よ び WebAccelerator 用の ラ イ セ ン
ス供与 と プ ロ ビ ジ ョ ニ ン グ
詳細については、 『BIG-IP® Systems: Getting Started Guide』 を参照
し て く だ さ い。
◆
バーチ ャ ルサーバの設定
詳 細 に つ い て は、 『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic
Management』 を参照 し て く だ さ い。
◆
名前解決 (DNS ま たはホ ス ト フ ァ イ ルのエ ン ト リ ) の設定
詳細については、『TMOS™ Management Guide for BIG-IP® Systems』
を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP LTM での初期設定 タ ス クの実行
BIG-IP LTM での初期設定 タ ス クの実行
BIG-IP LTM での基本設定 タ ス ク を 実行 し た後、 Application Security
Manager と WebAccelerator の両方を同 じ バーチ ャ ルサーバ上で実行す
る ための準備に必要な初期設定 タ ス ク を完了す る こ と がで き ます。
BIG-IP LTM の初期設定には以下の タ ス ク があ り ます。
◆
Application Security Manager お よ び WebAccelerator 用の HTTP ク
ラ ス プ ロ フ ァ イ ルの作成
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルでは、 HTTP ヘ ッ ダ、 Cookie、 ホ ス ト 、
パ ス、 その他の HTTP プ ロ パテ ィ を使用 し て、 シ ス テ ム がセキ ュ
リ テ ィ と 高速化を適用す る HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を指定 し ます。 詳細
については、 後述の 「HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルの作成」 を参照 し
て く だ さ い。
◆
バーチ ャ ルサーバお よ びプールの定義
バーチ ャ ルサーバは、 Web アプ リ ケーシ ョ ン を ホ ス ト す る 1 つま
た は複数 の プ ールへ の ト ラ フ ィ ッ ク の 負荷分散 を 実行 し ま す。
プールを構成す る メ ンバは、 Application Security Manager で保護す
る Web アプ リ ケーシ ョ ン リ ソ ース を ホ ス ト し 、 ト ラ フ ィ ッ ク を
WebAccelerator で高速化す る サーバです。 詳細については、「BIG-IP
LTM でのバーチ ャ ルサーバ と プールの定義」 (29-4 ページ) を参照
し て く だ さ い。
◆
NTP (Network Time Protocol) サーバの設定
シ ス テ ム でキ ャ ッ シ ュ が正 し く 維持 さ れ、設定が同期す る には、ア
プ リ ケーシ ョ ンサーバ上の時間 と 、 BIG-IP 上の時間が同 じ であ る
こ と が必要です。 詳細については、「NTP サーバの定義」 (29-6 ペー
ジ) を参照 し て く だ さ い。
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP LTM が Application Security Manager と WebAccelerator を実行
す る ための準備に必要な最初の タ ス ク は、 HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ル
の作成です。 HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルでは、 HTTP ヘ ッ ダ、 Cookie、
ホ ス ト 、 パ ス、 その他の HTTP プ ロ パテ ィ を使用 し て、 シ ス テ ム がセ
キ ュ リ テ ィ と 高速化を適用す る HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を指定 し ます。 こ
の実装では、 Application Security Manager と WebAccelerator の両方を
有効化す る HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルを 1 つ作成 し ます。
重要
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルのアプ リ ケーシ ョ ン セキ ュ リ テ ィ を有効に
す る と 、 Application Security Manager 用の Web アプ リ ケーシ ョ ン設定
と デフ ォ ル ト のセキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ルが自動的に作成 さ れます。
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イルを作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [Application Security]
を展開 し 、 [Classes] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Class] 画面が開 き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
29 - 3
第 29 章
2. [ 作成 ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
[New HTTP Class Profile] 画面が開 き ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルの一意な名前
を入力 し ます。
4. [Parent Profile] リ ス ト か ら 、 [httpclass] を選択 し ます。
5. [Configuration] 領域で、 [Custom] ボ ッ ク ス (右側) のチ ェ ッ ク
マー ク を オ ン に し て [WebAccelerator] 設定を有効に し 、 リ ス
ト か ら [Enabled] を選択 し ます。
6. [Application Security] 設定 も 有効化 さ れてい る こ と を確認 し
ます。
7. [Finished] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
新 し い HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルが追加 さ れ、 [HTTP Class
Profiles] 画面が表示 さ れます。
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イル設定時の重要な考慮事項
設定ユーテ ィ リ テ ィ では、ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の複数のセ ク シ ョ ン
か ら HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルを作成す る こ と がで き ます。 HTTP ク
ラ ス プ ロ フ ァ イ ルを [Local Traffic] セ ク シ ョ ン か ら 作成す る 場合、 デ
フ ォ ル ト では [WebAccelerator] 設定 と [Application Security] 設定の
両方が無効にな り ます。 し たがっ て、 HTTP ク ラ ス に よ る ト ラ フ ィ ッ
ク の高速化 と セ キ ュ リ テ ィ 保護を実施す る 場合には、こ れ ら の設定の
両方を明示的に有効化す る 必要があ り ます。 HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ
ルを設定ユーテ ィ リ テ ィ の [Application Security] セ ク シ ョ ン ま たは
[WebAccelerator] セ ク シ ョ ン か ら 作成す る 場合、 HTTP ク ラ ス プ ロ
フ ァ イ ル設定において、それぞれの設定がデフ ォ ル ト で有効化 さ れ ま
す。 こ の場合には、 対応す る 設定の 1 つだけ を明示的に有効化す る 必
要があ り ます。
BIG-IP LTM でのバーチ ャルサーバ と プールの定義
次に実行する タ ス ク は、 バーチャ ルサーバと プールの定義です。 定義の
一部と し て、前の手順で作成し た HTTP ク ラ ス プロ フ ァ イ ルを バーチャ
ルサーバに関連付けま す。 する と 、 バーチャ ルサーバでは、 関連付けら
れた HTTP ク ラ ス プロ フ ァ イ ルでの設定に基づいて、受信ト ラ フ ィ ッ ク
の処理と ルーティ ン グが行われま す。 プールは、 ク ラ イ アン ト がアク セ
ス する Web アプリ ケーショ ン のコ ン テン ツ を ホス ト し ま す。
注
以下の手順は、バーチ ャ ルサーバ と プールの基本的な設定の概要のみ
を示 し た も のです。 バーチ ャ ルサーバ、 プール、 その他の ロ ーカル ト
ラ フ ィ ッ ク コ ン ポーネ ン ト の詳細については、 『Configuration Guide
for BIG-IP® Local Traffic Management』 を参照 し て く だ さ い。
29 - 4
BIG-IP LTM での初期設定 タ ス クの実行
バーチ ャルサーバおよびプールを設定する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [Local Traffic] を展開
し 、 [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Servers list] 画面が開 き ます。
2. [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
3. [General Properties] 領域で、[Name] 設定にバーチ ャ ルサーバの
一意の名前を入力 し ます。
4. [Destination] 設定の [Host] ボ タ ン を ク リ ッ ク し 、[Address] ボ ッ
ク ス に IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Service Port] 設定には、 アプ リ ケーシ ョ ン に関連 し たサービ
ス ポー ト を入力 し ます。 た と えば、 HTTP の場合、 ポー ト は 80
です。 ま たは、サービ ス タ イ プ を リ ス ト か ら 選択す る こ と も で
き ます。
6. [State] リ ス ト か ら 、 [Enabled] を選択 し ます。
7. [Configuration] 領域の上の [Advanced] を選択 し ます。
画面が更新 さ れ、 追加の設定オプシ ョ ンが表示 さ れ ます。
8. [Configuration] 領域で、 [HTTP Profile] リ ス ト か ら
[http-acceleration] を選択 し ます。
重要 : [http-acceleration] サービ ス プ ロ フ ァ イ ルの RAM キ ャ ッ
シ ュ の 有効化 を 維持 し 、 [Minimum Object Size]、 [Maximum
Object Size]、 [URI Caching]、 [Ignore Headers] の RAM キ ャ ッ
シ ュ のデフ ォ ル ト 設定は一切変更 し ない こ と を強 く お勧め し
ます。 こ れ ら を変更す る と 、BIG-IP WebAccelerator がサ イ ト の
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を管理す る方法に悪影響を及ぼ し ます。
9. [Port Translation] で設定が有効化 さ れてい る (チ ェ ッ ク マー
ク がオ ン にな っ てい る ) こ と を確認 し ます。
重要 : バーチ ャ ルサーバの [Port Translation] 設定が無効化 さ
れてい る場合、 WebAccelerator は ト ラ フ ィ ッ ク を正 し く 高速
化で き ません。
10. [SNAT Pool] 設定で、 [Auto Map] を選択 し ます。
11. [Resources] 領域で、[HTTP Class Profiles] 設定の [Available] リ
ス ト か ら 作成 し た Application Security Manager/WebAccelerator
対応の HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルを選択 し 、移動ボ タ ン ([<<])
を ク リ ッ ク し て、 プ ロ フ ァ イ ルを [Enabled] リ ス ト に追加 し
ます。
12. [Default Pool] 設定の隣の追加ボ タ ン ([+]) を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
13. [Configuration] 領域で、 [Name] 設定にプールの一意の名前を
入力 し ます。
14. [Health Monitors] 設定で、 [Available] リ ス ト か ら ヘル ス モニ
タ を 1 つま たは複数選択 し 、 移動ボ タ ン ([<<]) を ク リ ッ ク し
てモニ タ を [Available] リ ス ト に追加 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
29 - 5
第 29 章
15. [Resources] 領域で、 [Load Balancing Method] リ ス ト か ら 負荷
分散オプシ ョ ン を選択 し ます。
16. [Priority Group Activation] 設定がデフ ォ ル ト の [Disabled] で
あ る こ と を確認 し ます。
17. [New Members] 設定で [New Address] を選択し 、 [Address] およ
び[Service Port] ボ ッ ク スにプール メ ンバのア ド レ スおよ びポー
ト を入力し ます。 ま たは、[Node List] を選択し 、[New Members]
リ ス ト に追加する ノ ー ド を選択する こ と も で き ます。
18. [Add] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
19. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
画面が更新 さ れ、 [New Virtual Server] 画面に戻 り ます。 こ の
画面の [Default Pool] リ ス ト には新 し いプールが表示 さ れてい
ます。
20. [Finished] を も う 一度 ク リ ッ ク し ます。
設定が更新さ れ、[Virtual Server] リ ス ト 画面が表示さ れます。 こ
の画面には、 作成し たバーチ ャルサーバが表示さ れています。
NTP サーバの定義
次に、 NTP (Network Time Protocol) サーバ を 定義 し ま す。 NTP は、
ネ ッ ト ワー ク 経由で設定 さ れた NTP サーバ と 、 ク ロ ッ ク を同期 さ せ
る プ ロ ト コ ルです。 こ の同期に よ り 、 BIG-IP LTM でキ ャ ッ シ ュ が正
し く 維持 さ れ る と と も に、 設定の変更が同期 さ れ る こ と が保証 さ れ、
WebAccelerator の対向設置オプシ ョ ンが実現可能にな り ます。
NTP サーバを定義する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、 [System] を展開 し て
[Configuration] を ク リ ッ ク し ます。
[General] 画面が表示 さ れ ます。
2. [Device] メ ニ ュ ーか ら [NTP] を選択 し ます。
[NTP] 画面が表示 さ れます。
3. [Time Server List] の [Address] ボ ッ ク ス に、NTP サーバの IP ア
ド レ ス ま たは完全修飾 ド メ イ ン名を入力 し ます。
4. [ 追加 ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し て、サーバを リ ス ト に追加 し ます。
5. [Update] を ク リ ッ ク し て、 変更を保存 し ます。
29 - 6
WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イル の作成
WebAccelerator 用のアプリ ケーショ ンプロフ ァ イ ル
の作成
ロ ーカルエ リ ア ネ ッ ト ワ ー ク を セ ッ ト ア ッ プす る ための最初の一連
の タ ス ク が完了し た ら 、 次は WebAccelerator 用のアプ リ ケーシ ョ ン
プ ロ フ ァ イ ル を 作成 し ま す。 ア プ リ ケ ー シ ョ ン プ ロ フ ァ イ ル は、
WebAccelerator がサ イ ト の Web アプ リ ケーシ ョ ンへの要求を適切に
処理する ために必要 と する 主要情報を提供 し ます。 アプ リ ケーシ ョ ン
プ ロ フ ァ イ ルの作成は以下の タ ス ク で構成 さ れます。
• アプ リ ケーシ ョ ンへの ト ラ フ ィ ッ ク を管理す る ための高速化ポ リ
シーの選択
• ホ ス ト マ ッ プの計画 と 定義
• アプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルの検証
高速化ポ リ シーの選択
アプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルの作成プ ロ セ ス を開始す る には、最初
に、アプ リ ケーシ ョ ンに関連付け る 高速化ポ リ シーを決定す る 必要が
あ り ます。 1 つの選択肢は、 特定のアプ リ ケーシ ョ ンパブ リ ッ シ ャ ー
に関連付け ら れてい る 事前定義済みの高速化ポ リ シー を選択す る と
い う 方法です。
特定の ア プ リ ケーシ ョ ン パブ リ ッ シ ャ ー専用の高速化ポ リ シーの使
用を望ま ない場合には、 2 つの汎用事前定義済み高速化ポ リ シーのい
ずれか を使用で き ます。 こ れ ら は 2 つ と も 、 Java 2 Platform Enterprise
Edition (J2EE) アプ リ ケーシ ョ ン を使用す る サ イ ト のほ と ん ど で良好
に動作 し ます。
• Level 1 Delivery
こ の事前定義済み高速化ポ リ シーは、HTML バージ ョ ン 2.0 に準拠
し ます。 こ の高速化ポ リ シーの場合、 WebAccelerator は以下の よ う
に動作 し ます。
• HTML ページに対す る すべての要求を、 コ ン テ ン ツ発信元の
Web サーバに送信 し ます。
• HTTP Cache-Control リ ク エ ス ト ヘ ッ ダに含まれ る no-cache 指示
子を無視 し 、 発信元 Web サーバか ら 受信す る cache response 指
示子を使用 し ます。
• Level 2 Delivery
こ の事前定義済み高速化ポ リ シーは、HTML バージ ョ ン 3.0 以降に
準拠 し ます。 こ の高速化ポ リ シーの場合、 WebAccelerator は以下の
よ う に動作 し ます。
• HTML ページ を キ ャ ッ シ ュ し 、 0 の ラ イ フ タ イ ム設定を割 り 当
て ます。 こ れは、 WebAccelerator に対 し て、 条件付 き GET でそ
の コ ン テ ン ツ の以降の要求を行 う こ と に よ り 、 最新の コ ン テ ン
ツ を提供す る よ う に求め ます。
• Intelligent Browser Referencing 機能を documents お よ び includes
のみに使用 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
29 - 7
第 29 章
• HTTP Cache-Control リ ク エ ス ト ヘ ッ ダに含ま れ る no-cache 指示
子を無視 し 、 発信元 Web サーバか ら 受信す る cache response 指
示子を使用 し ます。
WebAccelerator では、 アプ リ ケーシ ョ ン固有お よ び汎用配信の高速化
ポ リ シー以外に、 対向設置 と 呼ばれ る 設置方法に固有の高速化ポ リ
シー も 提供 し てい ます。 オプシ ョ ン の対象展開を設定す る 場合は、 こ
のオプシ ョ ン を選択で き ます。 こ のオプシ ョ ンの詳細については、
『Configuration Guide for the BIG-IP® WebAccelerator™ System』 を参照
し て く だ さ い。
事前定義の高速化ポ リ シーを使用で き ない特殊な ア プ リ ケーシ ョ ン
が あ る 場合には、 ユーザ定義の高速化ポ リ シー を作成す る こ と に よ
り 、 WebAccelerator の動作を カ ス タ マ イ ズで き ます。 多 く の場合、 カ
ス タ マ イ ズは、 事前定義の高速化ポ リ シーを コ ピー し 、 こ れを必要に
応 じ て変更す る こ と に よ り 実施 し ます。 ま た、 コ ンサル タ ン ト やベン
ダーな ど が作成お よ び認定 し 、暗号化 し た 署名付 き の高速化ポ リ シー
を イ ン ポー ト す る と い う 選択肢 も あ り ます。
高速化ポ リ シー機能の詳細、 ユーザ定義の高速化ポ リ シーの作成手
順、 署名付 き の高速化ポ リ シーの イ ン ポー ト 手順については、 『Policy
Management Guide for the BIG-IP® WebAccelerator™ System』 を参照 し
て く だ さ い。
ヒント
アプ リ ケーシ ョ ンプ ロ フ ァ イ ルの作成後、選択 し た高速化ポ リ シーは
いつで も 変更で き ます。
ホス ト マ ッ プの計画
WebAccelerator では HTTP リ ク エ ス ト を受信す る と 、 リ ク エ ス ト 中の
ホ ス ト と ホ ス ト マ ッ プ 上のホ ス ト を比較 し て、ど のアプ リ ケーシ ョ ン
プ ロ フ ァ イ ル を 適用す る か の決定 を 行い ま す。 シ ス テ ム が ア プ リ
ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルに一致 し た後は、関連す る 高速化ポ リ シーを
使用 し て要求を処理す る こ と がで き ます。
ホ ス ト マ ッ プ を作成す る 際、HTTP Host リ ク エ ス ト ヘ ッ ダに示 さ れ る
ド メ イ ン を特定 し ます。 こ れ ら の ド メ イ ンは、requested host と 呼ばれ
ます。 ホ ス ト マ ッ プに requested host 名を指定す る 場合、ワ イ ル ド カー
ド と し て ア ス タ リ ス ク (*) を使用 し 、 その後に ピ リ オ ド を続け る こ
と に よ り 、 ド メ イ ン の最初の文字を表す こ と がで き ます。 こ の ワ イ ル
ド カー ド は、 複数のサブ ド メ イ ン を表す こ と がで き、 一度に複数のサ
ブド メ イン
を 1 つの発信元 Web サーバにマ ッ ピ ン グす る こ と がで き ます。 サ イ
ト に複数のサブ ド メ イ ンがあ る 場合には、ワ イ ル ド カー ド を使用す る
こ と に よ り 、 時間が節約 さ れ ます。
注
WebAccelerator は、 マ ッ ピ ン グ さ れていない ド メ イ ンの要求 も 管理で
き ます。こ の よ う な リ ク エ ス ト はマ ッ プ さ れていない リ ク エ ス ト と 呼
ば れ ま す。 詳細 に つ い て は、 『Configuration Guide for the BIG-IP®
WebAccelerator™ System』 を参照 し て く だ さ い。
29 - 8
WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イル の作成
以下は、 ワ イ ル ド カー ド を使用 し た有効な要求ホ ス ト 名の例を示 し
ます。
◆
*.sales.siterequest.com は、以下の よ う にマ ッ ピ ン グ し ます (宛先ホ
ス ト はすべて同 じ )。
• direct.sales.siterequest.com
• marketing.sales.siterequest.com
• marcom.marketing.sales.siterequest.com
◆
*siterequest.com は、 以下の よ う にマ ッ ピ ン グ し ます (宛先ホ ス ト
はすべて同 じ )。
• www.siterequest.com
• engineering.siterequest.com
• direct.sales.siterequest.com
• marketing.sales.siterequest.com
• marcom.marketing.sales.siterequest.com
◆
*.com は、末尾が .com の受信ホ ス ト のすべて を 1 つの宛先ホ ス ト に
マ ッ ピ ン グ し ます。
◆
*.com は、受信 し たすべての要求を 1 つの宛先ホ ス ト にマ ッ ピ ン グ
し ます。
WebAccelerator が複数の要求ホ ス ト 名を 1 つの要求にマ ッ ピ ン グで き
る 場合、 要求に最 も 近いホ ス ト 名が選択 さ れ ます。 以下のホ ス ト 名が
定義 さ れてい る と し ま し ょ う 。
• a.com
• www.a.com
• *.b.a.com
• *.a.com
WebAccelerator が こ れ ら の URL を含む要求を受信 し た場合、 その要
求は以下の要求ホ ス ト にマ ッ ピ ン グ さ れ ます。
• www.a.com に対す る 要求は、www.a.com にマ ッ ピ ン グ さ れ、*.a.com
にはマ ッ ピ ン グ さ れ ません。
• a.com に対す る 要求は、 a.com にマ ッ ピ ン グ さ れ ます。
• c.a.com に対す る 要求お よ び b.a.com に対す る 要求は、 両方 と も
*.a.com にマ ッ ピ ン グ さ れ ます。
• c.b.a.com に対す る 要求は、 *.b.a.com にマ ッ ピ ン グ さ れ ます。
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルを作成する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [WebAccelerator] を展
開 し 、 [Applications] を ク リ ッ ク し ます。
新 し い ウ ィ ン ド ウ に [Applications] 画面が表示 さ れ ます。
2. [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
[New Application] 画面が開 き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
29 - 9
第 29 章
3. [Application Name] ボ ッ ク ス に、アプ リ ケーシ ョ ンの名前を入
力 し ます。
4. [Description] ボ ッ ク ス に説明を入力 し ます (オプシ ョ ン)。
5. [Central Policy] リ ス ト か ら 、 関連す る アプ リ ケーシ ョ ン か ら
の情報を要求す る 場合に WebAccelerator で使用す る 高速化ポ
リ シーを 選択 し ま す。 オプ シ ョ ン の対向設置 を 設定 し てい る
場合には、 対向設置用事前定義済み高速化ポ リ シーを選択す
る こ と をお勧め し ま す。 こ のポ リ シーは、 特に対向設置にお
け る コ ン テ ン ツ ア セ ン ブ リ の管理 を 目的 と し て い る た め で
す。 詳細については、
『Configuration Guide for the BIG-IP® WebAccelerator™ System』
を参照 し て く だ さ い。
6. 対向設置を使用す る 場合は、 [Remote Policy] リ ス ト か ら 、 リ
モー ト WebAccelerator 用の高速化ポ リ シーを選択 し ます。
Symmetric Deployment を選択す る こ と をお勧め し ます。 対向
設置を使用 し ない場合、 リ モー ト ポ リ シーは選択 し ないで く
だ さ い。
7. 画面の下部の [Hosts] セ ク シ ョ ン で、 [Add Host] ボ タ ン を ク
リ ッ ク し ます。
8. [Requested Host] ボ ッ ク ス に、 アプ リ ケーシ ョ ンへのア ク セ ス
許可を与え る 各 ク ラ イ ア ン ト ホ ス ト の有効な ホ ス ト 名を入力
し ます。
9. [Save] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルの検証
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルの作成後、 WebAccelerator が正 し く
デー タ を送信 し 、 発信元 Web サーバか ら デー タ を受信で き る こ と を
検証す る 必要があ り ます。
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルを検証するには
1. WebAccelerator か ら 独立 し てお り 、 Web ブ ラ ウ ザを実行可能
なマシ ン上で、 hosts フ ァ イ ルを開 き 、 Web サ イ ト アプ リ ケー
シ ョ ン の ア ク セ ス に使用 し た ホ ス ト 名 を追加 し ま す。 こ の ホ
ス ト 名は、 設定 し たバーチ ャ ルサーバの IP ア ド レ ス を指定す
る も のであ る こ と が必要です。
注 : Microsoft® Windows® 2000 お よ び Windows® XP マシ ンの
場合、 hosts フ ァ イ ルの場所は
C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts です。
た と えば、www.siterequest.com ド メ イ ンの Web サ イ ト を ア ク
セ ス で き る 場合で、 バーチ ャ ルサーバが IP ア ド レ ス 11.1.11.3
に配置 さ れてい る 場合、 ブ ラ ウ ザ実行 し てい る マシ ン の hosts
フ ァ イ ルに以下の行を追加 し ます。
11.1.11.3
www.siterequest.com
以降、 www.siterequest.com の Web ブラ ウ ザマシン から のすべて
のネッ ト ワ ーク ト ラ フ ィ ッ ク は、 バーチャ ルサーバに送信さ れ
ま す。
29 - 10
WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イル の作成
2. Web ブ ラ ウ ザマシ ン か ら 、 www.siterequest.com のページ を要
求 し ます。
ブ ラ ウ ザが発信元 Web サーバに直接ア ク セ ス し たな ら 受信 し
ていたはずのページ が表示 さ れ ま す。 ブ ラ ウ ザで要求が タ イ
ム ア ウ ト す る 場 合、 WebAccelerator が 稼 動 し て い な い か、
WebAccelerator 上のポー ト 80 へのア ク セ ス が フ ァ イ ア
ウ ォ ールでブ ロ ッ ク さ れてい ます。
3. Access denied by intermediary. Domain not recognized. と い う
エ ラ ーを受信す る 場合、 以下の タ ス ク を実行 し ます。
• hosts フ ァ イ ルが正 し い こ と を検証 し ます。
• アプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルのホ ス ト マ ッ プが正 し い こ
と を検証 し ます。
• 要求で使用 し た ド メ イ ン がホ ス ト マ ッ プの要求ホ ス ト に一
致 し てお り 、 こ のホ ス ト マ ッ プは宛先ホ ス ト にマ ッ ピ ン グ
し てい る こ と を検証 し ます。
4. ホ ス ト マ ッ ピ ン グ を確認 し た後、 変更や追加を行っ たエ ン ト
リ のすべて を削除 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
29 - 11
第 29 章
Application Security Manager のセキュリ ティ ポリ シー
へのWebAcceleratorアプリ ケーショ ンプロファ イル
の割 り 当て
Application Security Manager の Deployment Wizard を 実行す る 前に、
WebAcceleratorのアプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルを セキ ュ リ テ ィ ポ リ
シ ー に割 り 当 て る 必要 が あ り ま す。 複数の ア プ リ ケ ー シ ョ ン プ ロ
フ ァ イ ルが設定 さ れてい る 場合には、 Application Security Manager の
[Policy Properties] 画面で割 り 当て を変更で き ます。
WebAccelerator ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルを セキ ュ リ
テ ィ ポ リ シーに割 り 当て るには
1. Application Security ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、
[Policies List] を ク リ ッ ク し ます。
[Security Policies] 画面が開 き ます。
2. 編集 コ ン テ キ ス ト 領域で、 編集済みの Web アプ リ ケーシ ョ ン
と セ キ ュ リ テ ィ ポ リ シーが、 更新予定の も のに間違いない こ
と を確認 し ます。
3. [Security Policies] 領域の [Security Policy Name] カ ラ ム で、 編集
す る セキ ュ リ テ ィ ポ リ シーの名前を ク リ ッ ク し ます。
[Security Policy Properties] 画面が開 き ます。
4. [Configuration] 領域の上の [Advanced] を選択 し ます。
画面が更新 さ れ、 追加の設定オプシ ョ ン が表示 さ れ ます。
5. [WebAccelerator Cache Clear Settings] オプシ ョ ンの [Available
WA Applications] リ ス ト か ら 、 作成 し た WebAccelerator アプ
リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルを選択 し 、 移動ボ タ ン (<<) を ク
リ ッ ク し てプ ロ フ ァ イ ルを [Assigned WA Applications] リ ス ト
に追加 し ます。
6. [Save] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
29 - 12
Application Security Manager の Deployment Wizard の実行
Application Security Manager の Deployment Wizard
の実行
WebAccelerator の ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルの設定が完了す る
と 、 Application Security Manager のセキ ュ リ テ ィ ポ リ シーの作成がで
き ます。
新規 Web アプ リ ケーシ ョ ンのセ キ ュ リ テ ィ ポ リ シーを構築す る ため
の 最 も 効率的 な 方法 は、 Deployment Wizard を 使用す る こ と で す。
Deployment Wizard は、 セ キ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ル を 最初に構築 し 、
展 開 す る た め に 必 要 な 基 本 タ ス ク を 自 動 化 し ま す。 Deployment
Wizard では、 アプ リ ケーシ ョ ン セ キ ュ リ テ ィ を使用す る 標準的な環
境を表す展開シナ リ オ を使用 し て、設定プ ロ セ ス を ガ イ ド し ます。 展
開シナ リ オには、 以下の種類があ り ます。
• 本番環境の Web アプ リ ケーシ ョ ン
• テ ス ト 環境の Web アプ リ ケーシ ョ ン
• Web サービ ス アプ リ ケーシ ョ ン
• シス テム が提供する アプリ ケーショ ン 対応のセキュ リ ティ ポリ シー
Deployment Wizard を開始するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [Application Security]
を展開 し 、 [Web Applications] を ク リ ッ ク し ます。
[Web Applications] 画面が開 き ます。
2. 新 し いWebアプ リ ケーシ ョ ンの[Set Language] リ ン ク を ク リ ッ
ク し ます。
[Select Deployment Scenario] 画面が開 き ます。
3. [Select Deployment Scenario] 領域で、 展開シナ リ オ を選択 し
ます。
展開シナ リ オの詳細については、『BIG-IP® Application Security
Manager: Getting Started Guide』 を参照 し て く だ さ い。
こ のガ イ ド は、 F5 Prime Members Web サ イ ト
(https://www.f5networks.co.jp/primemembers/) か ら 入手で き
ます。
4. [Run Deployment Wizard] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
Application Security Manager の Deployment Wizard が開始 さ れ
ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
29 - 13
第 29 章
29 - 14
30
PSMおよびWAによ るHTTP ト ラ フ ィ ッ ク
のセキ ュ リ テ ィ 保護 と 高速化
• 設定 タ ス ク の概要
• BIG-IP LTM での基本的な設定の完了
• BIG-IP LTM での初期設定 タ ス クの実行
• WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ
イルの作成
• Protocol Security Module 設定での HTTP セキ ュ リ
テ ィ プ ロ フ ァ イルの作成
設定 タ ス クの概要
設定 タ ス クの概要
こ こ で説明す る 実装は、BIG-IP Protocol Security Module お よ び BIG-IP
WebAccelerator を同 じ バーチ ャ ルサーバ上で実行す る ための設定 タ ス
ク を示 し ます。
こ の実装において、 シ ス テ ムが接続を セキ ュ リ テ ィ で保護 し 、 アプ リ
ケーシ ョ ンの HTTP ト ラ フ ィ ッ ク を高速化で き る よ う にす る には、以
下の タ ス ク を実行す る 必要があ り ます。
◆
BIG-IP LTM での基本的な設定の完了
こ の実装を開始す る 前に、 BIG-IP LTM での基本的な設定要件を完
了す る 必要があ り ます。 詳細については、「BIG-IP LTM での基本的
な設定の完了」 (30-2 ページ) を参照 し て く だ さ い。
◆
BIG-IP LTM での初期設定 タ ス ク の実行
Protocol Security Module お よ び WebAccelerator を同 じ バーチ ャ ル
サーバ上で実行す る ための BIG-IP LTM の準備 と し て、初期設定 タ
ス ク を完了す る 必要があ り ます。 詳細については、「BIG-IP LTM で
の初期設定 タ ス ク の実行」 (30-3 ページ) を参照 し て く だ さ い。
◆
WebAccelerator 用のアプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルの作成
アプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルは、 WebAccelerator が ア プ リ ケー
シ ョ ン の ト ラ フ ィ ッ ク の高速化を開始す る ために必要な基本情報
のすべて を提供 し ます。 詳細については、 「WebAccelerator 用のア
プ リ ケーシ ョ ンプ ロ フ ァ イ ルの作成」 (30-7 ページ) を参照 し て く
だ さ い。
◆
Protocol Security Module 設定での HTTP セ キ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ
ルの作成
最後に、 Protocol Security Module 設定において、 カ ス タ ム HTTP セ
キ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ル作成 し 、こ れに WebAccelerator アプ リ ケー
シ ョ ン プ ロ フ ァ イ ル を 関連付け ま す。 詳細につい ては、 「Protocol
Security Module 設定での HTTP セキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ルの作成」
(30-12 ページ) を参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
30 - 1
第 30 章
BIG-IP LTM での基本的な設定の完了
Protocol Security Module お よ び WebAccelerator を同 じ バーチ ャ ルサー
バ上でセ ッ ト ア ッ プ し 、 実行す る ための設定 タ ス ク を開始す る 前に、
BIG-IP LTM 上で基本的な設定 タ ス ク を実行す る 必要があ り ます。 以
下の タ ス ク を完了 し てお く こ と が必要です。
30 - 2
◆
Protocol Security Module お よ び WebAccelerator 用の ラ イ セ ン ス供
与 と プロ ビジ ョ ニング
新規モジュ ールを BIG-IPに追加する 場合、アド オン のラ イ セン ス キー
を アク ティ ベート し ま す。ま た、新し いソ フ ト ウ ェ ア用にシス テム の
プロ ビ ジョ ニン グも 行いま す。 プ ロ ビ ジ ョ ニ ン グ と は、ディ ス ク ス ト
レ ージやメ モリ など 、 シス テム リ ソ ース を 再割り 当てする こ と です。
詳細については、 『BIG-IP® Systems: Getting Started Guide』 を 参照し
てく ださ い。
◆
最低 1 台の DNS サーバの設定
バーチ ャ ルサーバ と アプ リ ケーシ ョ ン の名前解決を有効にす る た
め に、 DNS サ ー バ を 設 定 し ま す。 詳 細 に つ い て は、 『TMOS™
Management Guide for BIG-IP® Systems』 を参照 し て く だ さ い。
◆
最低 1 台の NTP サーバの設定
WebAccelerator は、 シ ス テ ム ク ロ ッ ク の同期の維持を NTP プ ロ ト
コ ルに依存 し てい ます。 こ の同期に よ り 、 WebAccelerator でキ ャ ッ
シ ュ が正 し く 維持 さ れ る と と も に、 設定の変更が同期 さ れ る こ と
が保証 さ れ、対向設置オプシ ョ ンが実現可能にな り ます。 詳細につ
いては、 『TMOS™ Management Guide for BIG-IP® Systems』 を参照
し て く だ さ い。
BIG-IP LTM での初期設定 タ ス クの実行
BIG-IP LTM での初期設定 タ ス クの実行
BIG-IP LTM で の 基 本 設 定 タ ス ク を 実 行 し た 後、 Protocol Security
Module と WebAccelerator の両方を同 じ バーチ ャ ルサーバ上で実行す
る ための準備に必要な BIG-IP LTM の初期設定 タ ス ク を完了す る こ と
がで き ます。 Web アプ リ ケーシ ョ ンに対 し て、Protocol Security Module
がセキ ュ リ テ ィ をチ ェ ッ ク し 、 WebAccelerator が高速化を行い ます。
その Web アプ リ ケーシ ョ ン を含む pool に対 し てバーチ ャ ルサーバが
負荷分散 を 行い ま す。 ま た、 バーチ ャ ルサーバは、 それぞれのプ ロ
フ ァ イ ルを使用す る こ と に よ り 、 Protocol Security Module と
WebAccelerator を接続す る ブ リ ッ ジ と な り ます。
こ の実装においては、 以下の BIG-IP LTM 設定 タ ス ク を実行 し ます。
◆
WebAccelerator HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルの作成
Protocol Security Module と WebAccelerator を設定す る ための最初の
手順は、 WebAccelerator ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルの作成です。 詳細につ
いては、 「WebAccelerator HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルの作成」 (30-3
ページ) を参照 し て く だ さ い。
◆
HTTP サービ ス プ ロ フ ァ イ ルの作成
WebAccelerator プ ロ フ ァ イ ルを作成 し た後、カ ス タ ム HTTP サービ
ス プ ロ フ ァ イ ル を 作成 し ま す。 こ の プ ロ フ ァ イ ル に よ り 、 受信
HTTP プ ロ フ ァ イ ルに対 し て実行 さ れ る プ ロ ト コ ルセ キ ュ リ テ ィ
チ ェ ッ ク が有効にな り ます。 詳細については、 「HTTP サービ ス プ
ロ フ ァ イ ルの作成」 (30-4 ページ) を参照 し て く だ さ い。
◆
バーチ ャ ルサーバお よ びプールの作成
こ の手順では、HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルお よ び HTTP サーバプ ロ
フ ァ イ ルをバーチ ャ ルサーバに割 り 当て、1 つま たは複数のプール
を定義す る な ど、バーチ ャ ルサーバの設定を行い ます。 詳細につい
ては、 「BIG-IP LTM でのバーチ ャ ルサーバ と プールの作成」 (30-5
ページ) を参照 し て く だ さ い。
WebAccelerator HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イルの作成
BIG-IP LTM が Protocol Security Module と WebAccelerator を実行す る
ための準備に必要な最初の タ ス ク は、 WebAccelerator HTTP ク ラ ス プ
ロ フ ァ イ ルの作成です。
WebAccelerator HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イルを作成するには
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [WebAccelerator] を展
開 し 、 [Class Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Class] 画面が開 き ます。
2. [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
[New HTTP Class Profile] 画面が開 き ます。
3. [General Properties] 領域で、 [Name] 設定に HTTP ク ラ ス プ ロ
フ ァ イ ルの一意の名前を入力 し ます。
4. [Parent Profile] リ ス ト か ら 、 [httpclass] を選択 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
30 - 3
第 30 章
5. [Configuration] 領域で、[WebAccelerator ] 設定が有効化 さ れて
い る こ と を確認 し ます。
6. [Finished] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
新 し い HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルが追加 さ れ、 [HTTP Class
Profiles] 画面が表示 さ れます。
HTTP サービ ス プ ロ フ ァ イルの作成
次に、 HTTP サービ ス プ ロ フ ァ イ ルを作成 し ます。 HTTP サービ ス プ
ロ フ ァ イ ル ( ロ ーカル ト ラ フ ィ ッ ク 設定) は、 HTTP セキ ュ リ テ ィ プ
ロ フ ァ イ ル (Protocol Security Module 設定) を使用 し て ス キ ャ ン し 、
プ ロ ト コ ル特有の脆弱性 を 調べ ま す。 セ キ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ルの
詳細については、 「Protocol Security Module 設定での HTTP セキ ュ リ
テ ィ プ ロ フ ァ イ ルの作成」 (30-12 ページ) を参照 し て く だ さ い。
HTTP サービ ス ク ラ ス プ ロ フ ァ イルを作成する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[Profiles:Services:HTTP] 画面が開 き ます。
2. [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
[New HTTP Profile] 画面が開 き ます。
3. [General Properties] 領域で、[Name] 設定にプ ロ フ ァ イ ルの一意
の名前を入力 し ます。
4. [Parent Profile] で、 新 し いプ ロ フ ァ イ ルの設定継承元の既存
HTTPプ ロ ト コ ルを選択 し ます。 デフ ォ ル ト 設定は[http]です。
5. [Settings] 領域の上の [Custom] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を ク リ ッ ク し
ます。
個別の設定の編集モー ド が有効にな り ます。
6. [Protocol Security] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ ン に し て、 HTTP セ
キ ュ リ テ ィ チ ェ ッ ク を有効に し ます。
7. 実際の設定での必要に応 じ て、 画面のその他の設定項目を変
更 し ます。
8. [Finished] を ク リ ッ ク し ます。
画面が更新 さ れ、 新 し い HTTP サービ ス プ ロ フ ァ イ ルが リ ス
ト に表示 さ れます。
注
HTTP サービ ス プ ロ フ ァ イ ルの概要については、 『Configuration Guide
for BIG-IP® Local Traffic Management』 を参照 し て く だ さ い。
30 - 4
BIG-IP LTM での初期設定 タ ス クの実行
BIG-IP LTM でのバーチ ャ ルサーバ と プールの作成
次の設定 タ ス ク は、ロ ーカルエ リ アネ ッ ト ワ ー ク 上のバーチ ャ ルサー
バ と プールの作成です。 バーチ ャ ルサーバは、 プ ロ ト コ ルセ キ ュ リ
テ ィ チ ェ ッ ク や高速化ポ リ シーの適用な ど、着信 ト ラ フ ィ ッ ク の処理
を行い ます。 プールは、ク ラ イ ア ン ト がア ク セ スす る Web アプ リ ケー
シ ョ ンの コ ン テ ン ツ を ホ ス ト し ます。
注
以下の手順は、バーチ ャ ルサーバの基本的な設定の概要のみを示 し た
も のです。 バーチ ャ ルサーバ (SSL バーチ ャ ルサーバを含む)、 お よ び
そ の他の ロ ーカ ル ト ラ フ ィ ッ ク コ ン ポーネ ン ト の詳細につい ては、
『Configuration Guide for BIG-IP® Local Traffic Management』 を参照 し
て く だ さ い。
バーチ ャルサーバおよびプールを作成する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで、[Local Traffic] を展開
し て [Virtual Servers] を ク リ ッ ク し ます。
[Virtual Server List] 画面が開 き ます。
2. [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
[New Virtual Server] 画面が開 き ます。
3. [Name] ボ ッ ク ス に、 バーチ ャ ルサーバの名前を入力 し ます。
4. [Destination Type ] 設定の [Host] ボ タ ン を ク リ ッ ク し 、
[Address] ボ ッ ク ス に IP ア ド レ ス を入力 し ます。
5. [Service Port] ボ ッ ク ス に 80 と 入力す る か、リ ス ト か ら [HTTP]
を選択 し ます。
6. [Configuration] リ ス ト か ら 、 [Advanced] を選択 し ます。
画面が更新 さ れ、 詳細設定オプシ ョ ンが表示 さ れ ます。
7. [Configuration] 領域で、 [HTTP Profile] リ ス ト か ら 、 作成 し た
HTTP サービ ス プ ロ フ ァ イ ルを選択 し ます。
8. [SNAT Pool] 設定で、 [Auto Map] を選択 し ます。
9. [Resources] 領域で、 [HTTP Class Profiles] 設定の [Available]
リ ス ト か ら 、 作成 し た HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イ ルを選択 し 、
移動ボ タ ン ([<<]) を ク リ ッ ク し て、 ク ラ ス を [Enabled] リ ス
ト に追加 し ます。
10. [Default Pool] リ ス ト の隣の追加ボ タ ン([+])を ク リ ッ ク し ます。
[New Pool] 画面が開 き ます。
11. [Name] ボ ッ ク ス に、 プールの名前を入力 し ます。
12. [Health Monitors] で、 [Available] リ ス ト か ら ヘル ス モニ タ を
1 つま たは複数選択 し 、 移動ボ タ ン ([<<]) を ク リ ッ ク し て
モニ タ を [Available] リ ス ト に追加 し ます。
13. [Resources] 領域で、 [Load Balancing Method] リ ス ト か ら 負荷
分散オプシ ョ ン を選択 し ます。
14. [Priority Group Activation] 設定がデフ ォ ル ト の [Disabled] で
あ る こ と を確認 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
30 - 5
第 30 章
15. [New Members] 設定で [New Address] を選択し 、 [Address] およ
び[Service Port] ボ ッ ク スにプール メ ンバのア ド レ スおよ びポー
ト を入力し ます。 ま たは、[Node List] を選択し 、[New Members]
リ ス ト に追加する ノ ー ド を選択する こ と も で き ます。
16. [Add] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
17. [Finished] を ク リ ッ ク し ま す。
画面が更新さ れ、 [New Virtual Server] 画面が開き ま す。 こ の画面
の [Default Pool] リ ス ト には新し いプールが表示さ れていま す。
18. [Finished] を も う 一度 ク リ ッ ク し ます。
設定が更新 さ れ、 [Virtual Server] リ ス ト 画面が表示 さ れます。
こ の画面には、 作成 し たバーチ ャ ルサーバが表示 さ れてい
ます。
30 - 6
WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルの作成
WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ
イルの作成
アプ リ ケーシ ョ ンプ ロ フ ァ イ ル は、 WebAccelerator がサ イ ト の Web
ア プ リ ケーシ ョ ンへの要求を適切に処理す る ために必要 と す る 主要
情報 を 提供 し ま す。 ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルの作成は以下の
タ ス ク で構成 さ れます。
• アプ リ ケーシ ョ ンへの ト ラ フ ィ ッ ク を管理す る ための高速化ポ リ
シーの選択
• ホ ス ト マ ッ プの計画 と 定義
• アプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルの検証
高速化ポ リ シーの選択
アプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルの作成プ ロ セ ス を開始す る には、最初
に、アプ リ ケーシ ョ ンに関連付け る 高速化ポ リ シーを決定す る 必要が
あ り ます。 1 つの選択肢は、 特定のアプ リ ケーシ ョ ンパブ リ ッ シ ャ ー
に関連付け ら れてい る 事前定義済みの高速化ポ リ シー を選択す る と
い う 方法です。
特定の ア プ リ ケーシ ョ ン パブ リ ッ シ ャ ー専用の高速化ポ リ シーの使
用を望ま ない場合には、 2 つの汎用事前定義済み高速化ポ リ シーのい
ずれか を使用で き ます。 こ れ ら は 2 つ と も 、 Java 2 Platform Enterprise
Edition (J2EE) アプ リ ケーシ ョ ン を使用す る サ イ ト のほ と ん ど で良好
に動作 し ます。
• Level 1 Delivery
こ の事前定義済み高速化ポ リ シーは、HTML バージ ョ ン 2.0 に準拠
し ます。 こ の高速化ポ リ シーの場合、 WebAccelerator は以下の よ う
に動作 し ます。
• HTML ページに対す る すべての要求を、 コ ン テ ン ツ発信元の
Web サーバに送信 し ます。
• HTTP Cache-Control リ ク エ ス ト ヘ ッ ダに含まれ る no-cache 指示
子を無視 し 、 発信元 Web サーバか ら 受信す る cache response 指
示子を使用 し ます。
• Level 2 Delivery
こ の事前定義済み高速化ポ リ シーは、HTML バージ ョ ン 3.0 以降に
準拠 し ます。 こ の高速化ポ リ シーの場合、 WebAccelerator は以下の
よ う に動作 し ます。
• HTML ページ を キ ャ ッ シ ュ し 、0 の ラ イ フ タ イ ム設定を割 り 当て
ます。 こ れは、 WebAccelerator に対 し て、 条件付 き GET でその
コ ン テ ン ツ の以降の要求を行 う こ と に よ り 、 最新の コ ン テ ン ツ
を提供す る よ う に求め ます。
• Intelligent Browser Referencing 機能を documents お よ び includes
のみに使用 し ます。
• HTTP Cache-Control リ ク エ ス ト ヘ ッ ダに含まれ る no-cache 指示
子を無視 し 、 発信元 Web サーバか ら 受信す る cache response 指
示子を使用 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
30 - 7
第 30 章
WebAccelerator では、 アプ リ ケーシ ョ ン固有お よ び汎用配信の高速化
ポ リ シー以外に、 対向設置 と 呼ばれ る 設置方法に固有の高速化ポ リ
シー も 提供 し てい ます。 オプシ ョ ン の対称展開を設定す る 場合は、 こ
のオプシ ョ ン を選択で き ます。 こ のオプシ ョ ンの詳細については、
『Configuration Guide for the BIG-IP® WebAccelerator™ System』 を参照
し て く だ さ い。
事前定義の高速化ポ リ シーを使用で き ない特殊な ア プ リ ケーシ ョ ン
があ る 場合には、 ユーザ定義の高速化ポ リ シー を作成す る こ と に よ
り 、 WebAccelerator の動作を カ ス タ マ イ ズで き ます。 多 く の場合、 カ
ス タ マ イ ズは、 事前定義の高速化ポ リ シーを コ ピー し 、 こ れを必要に
応 じ て変更す る こ と に よ り 実施 し ます。 ま た、 コ ンサル タ ン ト やベン
ダーな ど が作成お よ び認定 し 、暗号化 し た 署名付 き の高速化ポ リ シー
を イ ン ポー ト す る と い う 選択肢 も あ り ます。
高速化ポ リ シー機能の詳細、 ユーザ定義の高速化ポ リ シーの作成手
順、 署名付 き の高速化ポ リ シーの イ ン ポー ト 手順については、 『Policy
Management Guide for the BIG-IP® WebAccelerator™ System』 を参照 し
て く だ さ い。
ヒント
アプ リ ケーシ ョ ンプ ロ フ ァ イ ルの作成後、選択 し た高速化ポ リ シーは
いつで も 変更で き ます。
ホス ト マ ッ プの計画
WebAccelerator では HTTP リ ク エ ス ト を受信す る と 、 リ ク エ ス ト 中の
ホ ス ト と ホ ス ト マ ッ プ 上のホ ス ト を比較 し て、ど のアプ リ ケーシ ョ ン
プ ロ フ ァ イ ル を 適用す る か の決定 を 行い ま す。 シ ス テ ム が ア プ リ
ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルに一致 し た後は、関連す る 高速化ポ リ シーを
使用 し て要求を処理す る こ と がで き ます。
ホ ス ト マ ッ プ を作成す る 際、HTTP Host リ ク エ ス ト ヘ ッ ダに示 さ れ る
ド メ イ ン を特定 し ます。 こ れ ら の ド メ イ ンは、requested host と 呼ばれ
ます。 ホ ス ト マ ッ プに requested host 名を指定す る 場合、ワ イ ル ド カー
ド と し て ア ス タ リ ス ク (*) を使用 し 、その後に ピ リ オ ド を続け る こ と
に よ り 、 ド メ イ ンの最初の文字を表す こ と がで き ます。 こ の ワ イ ル ド
カー ド は、 複数のサブ ド メ イ ン を表す こ と がで き 、 一度に複数のサブ
ド メ イ ン を 1 つの発信元 Web サーバにマ ッ ピ ン グす る こ と がで き ま
す。 サ イ ト に複数のサブ ド メ イ ンがあ る 場合には、 ワ イ ル ド カー ド を
使用す る こ と に よ り 、 時間が節約 さ れ ます。
注
WebAccelerator は、 マ ッ ピ ン グ さ れていない ド メ イ ンの要求 も 管理で
き ます。こ の よ う な リ ク エ ス ト はマ ッ プ さ れていない リ ク エ ス ト と 呼
ば れ ま す。 詳細 に つ い て は、 『Configuration Guide for the BIG-IP®
WebAccelerator™ System』 を参照 し て く だ さ い。
30 - 8
WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルの作成
以下は、 ワ イ ル ド カー ド を使用 し た有効な要求ホ ス ト 名の例を示 し
ます。
◆
*.sales.siterequest.com は、以下の よ う にマ ッ ピ ン グ し ます (宛先ホ
ス ト はすべて同 じ )。
• direct.sales.siterequest.com
• marketing.sales.siterequest.com
• marcom.marketing.sales.siterequest.com
◆
*siterequest.com は、 以下の よ う にマ ッ ピ ン グ し ます (宛先ホ ス ト
はすべて同 じ )。
• www.siterequest.com
• engineering.siterequest.com
• direct.sales.siterequest.com
• marketing.sales.siterequest.com
• marcom.marketing.sales.siterequest.com
◆
*.com は、末尾が .com の受信ホ ス ト のすべて を 1 つの宛先ホ ス ト に
マ ッ ピ ン グ し ます。
◆
*.com は、受信 し たすべての要求を 1 つの宛先ホ ス ト にマ ッ ピ ン グ
し ます。
WebAccelerator が複数の要求ホ ス ト 名を 1 つの要求にマ ッ ピ ン グで き
る 場合、 要求に最 も 近いホ ス ト 名が選択 さ れ ます。 以下のホ ス ト 名が
定義 さ れてい る と し ま し ょ う 。
• a.com
• www.a.com
• *.b.a.com
• *.a.com
WebAccelerator が こ れ ら の URL を含む要求を受信 し た場合、 その要
求は以下の要求ホ ス ト にマ ッ ピ ン グ さ れ ます。
• www.a.com に対す る 要求は、www.a.com にマ ッ ピ ン グ さ れ、*.a.com
にはマ ッ ピ ン グ さ れ ません。
• a.com に対す る 要求は、 a.com にマ ッ ピ ン グ さ れ ます。
• c.a.com に対す る 要求お よ び b.a.com に対す る 要求は、 両方 と も
*.a.com にマ ッ ピ ン グ さ れ ます。
• c.b.a.com に対す る 要求は、 *.b.a.com にマ ッ ピ ン グ さ れ ます。
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルを作成する には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ン の [Main] タ ブで [WebAccelerator] を展
開 し 、 [Applications] を ク リ ッ ク し ます。
新 し い ウ ィ ン ド ウ に [Applications] 画面が表示 さ れ ます。
2. [Create] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。
[New Application] 画面が開 き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
30 - 9
第 30 章
3. [Application Name] ボ ッ ク ス に、アプ リ ケーシ ョ ンの名前を入
力 し ます。
4. [Description] ボ ッ ク ス に説明を入力 し ます (オプシ ョ ン)。
5. [Central Policy] リ ス ト か ら 、 関連す る アプ リ ケーシ ョ ン か ら
の情報を要求す る 場合に WebAccelerator で使用す る 高速化ポ
リ シーを 選択 し ま す。 オプ シ ョ ン の対向設置 を 設定 し てい る
場合には、 対向設置用事前定義済み高速化ポ リ シーを選択す
る こ と をお勧め し ま す。 こ のポ リ シーは、 特に対向設置にお
け る コ ン テ ン ツ ア セ ン ブ リ の管理 を 目的 と し て い る た め で
す。 詳細については、 『Configuration Guide for the BIG-IP®
WebAccelerator™ System』 を参照 し て く だ さ い。
6. 対向設置を使用す る 場合は、 [Remote Policy] リ ス ト か ら 、 リ
モー ト WebAccelerator 用の高速化ポ リ シーを選択 し ます。対向
設置用事前定義済み高速化ポ リ シーを選択す る こ と をお勧め
し ます。 対称展開を使用 し ない場合、 リ モー ト ポ リ シーは選択
し ないで く だ さ い。
7. 画面の下部の [Hosts] セ ク シ ョ ン で、 [Requested Host] ボ ッ ク
ス に有効な ホ ス ト 名を入力 し ます。
8. アプ リ ケーシ ョ ンへのア ク セ ス許可を与え る ク ラ イ ア ン ト
ホ ス ト を追加す る 場合は、 画面下部の [Hosts] セ ク シ ョ ン の
[Add Host] ボ タ ン を押 し ます。
画面が更新 さ れ、 別の [Requested Host] ボ ッ ク ス が表示 さ れ
ま す。 こ こ に、 追加の ク ラ イ ア ン ト ホ ス ト の名前を入力で き
ます。
9. ク ラ イ ア ン ト ホ ス ト の追加が終了 し た ら 、 [Save] ボ タ ン を ク
リ ッ ク し ます。
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルの検証
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルの作成後、 WebAccelerator が正 し く
デー タ を送信 し 、 発信元 Web サーバか ら デー タ を受信で き る こ と を
検証す る 必要があ り ます。
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルを検証するには
1. WebAccelerator か ら 独立 し てお り 、 Web ブ ラ ウ ザを実行可能
なマシ ン上で、 hosts フ ァ イ ルを開 き 、 Web サ イ ト アプ リ ケー
シ ョ ン の ア ク セ ス に使用 し た ホ ス ト 名 を追加 し ま す。 こ の ホ
ス ト 名は、 設定 し たバーチ ャ ルサーバの IP ア ド レ ス を指定す
る も のであ る こ と が必要です。
注 : Microsoft® Windows® 2000 お よ び Windows® XP マシ ンの
場合、 hosts フ ァ イ ルのパ ス名は
C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts です。
た と えば、www.siterequest.com ド メ イ ンの Web サ イ ト を ア ク
セ ス で き る 場合で、 バーチ ャ ルサーバが IP ア ド レ ス 11.1.11.3
に配置 さ れ て い る 場合、 ブ ラ ウ ザ を 実行 し て い る マ シ ン の
hosts フ ァ イ ルに以下の行を追加 し ます。
11.1.11.3
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www.siterequest.com
WebAccelerator 用のア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルの作成
以降、 www.siterequest.com の Web ブラ ウ ザマシン から のすべて
のネッ ト ワ ーク ト ラ フ ィ ッ ク は、 バーチャ ルサーバに送信さ れ
ま す。
2. Web ブ ラ ウ ザマシ ン か ら 、 www.siterequest.com のページ を要
求 し ます。
ブ ラ ウ ザが発信元 Web サーバに直接ア ク セ ス し たな ら 受信 し
ていたはずのページ が表示 さ れ ま す。 ブ ラ ウ ザで要求が タ イ
ム ア ウ ト す る 場 合、 WebAccelerator が 稼 働 し て い な い か、
WebAccelerator 上のポー ト 80 へのア ク セ ス が フ ァ イ ア ウ ォー
ルでブ ロ ッ ク さ れてい ます。
3. Access denied by intermediary error を受信す る 場合、以下の タ
ス ク を実行 し ます。
• hosts フ ァ イ ルが正 し い こ と を検証 し ます。
• アプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルのホ ス ト マ ッ プが正 し い こ
と を検証 し ます。
• 要求で使用 し た ド メ イ ン がホ ス ト マ ッ プの要求ホ ス ト に一
致 し てい る こ と を検証 し ます。
4. ホ ス ト マ ッ ピ ン グ を確認 し た後、 変更や追加を行っ たエ ン ト
リ のすべて を削除 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
30 - 11
第 30 章
Protocol Security Module 設定での HTTP セキ ュ リ
テ ィ プ ロ フ ァ イルの作成
Protocol Security Module では、HTTP セキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ル に よ っ
て、 Security Enforcer で実施 さ れ る HTTP セ キ ュ リ テ ィ チ ェ ッ ク を指
定 し ます。 ま た、 WebAccelerator アプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルを セ
キ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ルに関連付け ま す。 プ ロ ト コ ルセ キ ュ リ テ ィ
プ ロ フ ァ イ ル の 詳細 に つ い て は、 『Configuration Guide for BIG-IP®
Protocol Security Module』 を参照 し て く だ さ い。 こ の ド キ ュ メ ン ト は、
https://support.f5.com か ら 入手で き ます。
重要
以下の タ ス ク は、セキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ルの ロ グ フ ァ イ ルに対す る
リ モー ト ロ ギ ン グ設定のセ ッ ト ア ッ プがすでに完了 し てい る こ と を
前提に し てい ます。 リ モー ト ロ ギ ン グお よ び Protocol Security Module
の詳細については、『Configuration Guide for BIG-IP® Protocol Security
Module』 を参照 し て く だ さ い。
HTTP ト ラ フ ィ ッ クのセキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イルを作成する
には
1. ナビ ゲーシ ョ ンペ イ ンの [Main] タ ブで、[Protocol Security] を
展開 し て [Security Profiles] を ク リ ッ ク し ます。
[HTTP Security Profiles] 画面が新 し いブ ラ ウ ザセ ッ シ ョ ンに表
示 さ れます。
2. [HTTP Security Profiles]領域の上の [Create] ボ タ ン を押 し ます。
[New Security Profile] 画面が開 き ます。
3. [Profile Properties] 領域で、 [Profile Name] ボ ッ ク ス に、 プ ロ
フ ァ イ ルの固有の名前を入力 し ます。
4. [Remote Logging] 設定で、 チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ ンに し 、 こ
のセ キ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ルの リ モー ト ロ ギ ン グ を有効に し
ます。
5. [Defense Configuration] 領域では、 タ ブ を ク リ ッ ク し 、 必要に
応 じ て設定を変更す る こ と に よ り 、 セ キ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ
ルに関す る ブ ロ ッ ク ポ リ シ ー設定 を 更新す る こ と が で き ま
す。 違反時の [Alarm] ま たは [Block] のいずれのチ ェ ッ ク ボ ッ
ク ス を オ ン に し ていない場合、 対応す る セ キ ュ リ テ ィ チ ェ ッ
ク は実施 さ れ ません。
• セ キ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ル違反を引 き 起 こ す要求を ロ グに
記録す る には、 [Alarm] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ ン に し ます。
• セ キ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ル違反を引 き 起 こ す要求を ブ ロ ッ
ク す る には、 [Block] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ ン に し ます。
• 両方の動作を実行す る には、 [Alarm] と [Block] の両方の
チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ ンに し ます。
30 - 12
Protocol Security Module 設定での HTTP セキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イルの作成
6. [Blocking Page] タ ブを ク リ ッ ク し て、 ブ ロ ッ ク 応答ページ を設
定し ます。 違反時の [Block] フ ラ グ を有効化 し てい る 場合、 違
反 ク ラ イ ア ン ト はアプ リ ケーシ ョ ンに接続 さ れず、その代わ り
にブ ロ ッ ク 応答ページが違反 ク ラ イ ア ン ト に送信 さ れます。
7. [WebAccelerator ] タ ブ を ク リ ッ ク し ます。 こ の タ ブで、
WebAccelerator アプ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イ ルを HTTP セキ ュ
リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ルに関連付け ます。
8. [WebAccelerator Cache Clear Settings] オプシ ョ ン の [Available
WA Applications] リ ス ト か ら 、WebAccelerator アプ リ ケーシ ョ ン
プ ロ フ ァ イ ルを選択 し 、 移動ボ タ ン (<<) を ク リ ッ ク し て
プ ロ フ ァ イ ルを [Assigned WA Applications] リ ス ト に追加 し
ます。
9. [Create] を ク リ ッ ク し ます。
画面が更新 さ れ、 新 し いセ キ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イ ルが リ ス ト
に表示 さ れ ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
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第 30 章
30 - 14
用語集
用語集
ARP (Address Resolution Protocol)
ARP は業界標準のプ ロ ト コ ルで、ホ ス ト の MAC(Media Access Control)
ア ド レ ス を その IP ア ド レ ス に基づいて判定 し ます。
BIND (Berkely Internet Name Domain)
BIND は、 DNS (Domain Name System) の 最 も 一 般 的 な 実 装 で す。
BIND に よ っ て、 BIG-IP は IP ア ド レ ス に一致す る ド メ イ ン名を取得
で き ます。 詳細については、 http://www.isc.org/products/BIND を参照
し て く だ さ い。
Certificate Revocation List Distribution Point (CRLDP)
「CRLDP (Certificate Revocation List Distribution Point) 」 を参照 し て く
だ さ い。
Cookie パーシ ス テ ン ス
Cookie パーシ ス テ ン ス は、 パーシ ス テ ン ス のモー ド の 1 つで、 BIG-IP
がパーシ ス テ ン ス コ ネ ク シ ョ ン情報を Cookie に保存で き ます。
CRL (証明書失効 リ ス ト )
CRL は、 認証す る シ ス テ ム が、 要求側のシ ス テ ム が認証用に提示 し
た SSL 証明書が無効にな っ ていないか確認す る ための リ ス ト です。
CRLDP (Certificate Revocation List Distribution Point)
CRLDP は業界標準のプ ロ ト コ ルで、ネ ッ ト ワー ク 上のデバ イ ス の SSL
証明書失効を管理 し ます。
CRLDP 認証モジ ュ ール
CRLDP 認証モジ ュ ールは、 ユーザ作成のモジ ュ ールで、 BIG-IP 上で
実装 し て CRLDP プ ロ ト コ ルを使用 し て ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ ク を
認証 し ます。 ネ ッ ト ワ ー ク 上の ク ラ イ ア ン ト SSL 証明書の無効状態
の管理を目的 と し ます。
external VLAN
external VLAN は、 BIG-IP のデフ ォ ル ト VLAN の う ちのひ と つです。
基本設定では、 こ の VLAN の管理ポー ト は ロ ッ ク ダ ウ ンが設定 さ れ
てい ます。 通常の設定では、 こ れは外部 ク ラ イ ア ン ト が内部サーバへ
の接続を要求す る VLAN にな り ます。
ICMP (Internet Control Message Protocol)
ICMP は、 宛先ア ド レ ス へのルー ト 情報の判定に使用 さ れ る 、 イ ン
タ ーネ ッ ト 通信プ ロ ト コ ルです。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
用語集 - 1
用語集
internal VLAN
internal VLAN は、 BIG-IP のデフ ォ ル ト VLAN です。 基本設定では、
こ の VLAN の管理ポー ト は開いてい ます。 通常の設定では、 こ れは
内部サーバか ら の接続 を処理す る ネ ッ ト ワ ー ク イ ン タ ー フ ェ イ ス に
な り ます。
iRule
iRule はユーザ作成の ス ク リ プ ト で、 BIG-IP を通過す る 接続の動作を
制御 し ます。iRules™ は F5 ネ ッ ト ワー ク ス の機能で、特定の接続をデ
フ ォ ル ト 以外の ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ プールに振 り 分け る 場合に よ く
使用 さ れ ます。 ただ し iRule では、 安全なネ ッ ト ワー ク ア ド レ ス変換
の実装やセ ッ シ ョ ンパーシ ス テ ン ス の実現な ど、その他の タ ス ク も 実
行で き ます。
Kerberos プ ロ ト コ ル
Kerberos プ ロ ト コ ルはネ ッ ト ワ ー ク 認証プ ロ ト コ ルで、 安全で ない
ネ ッ ト ワー ク を介 し て通信を行 う 個人が、安全な方法でその身元を他
方に証明で き る よ う に し ます。 主に ク ラ イ ア ン ト - サーバモデルでの
使用を目的 と し ていて、 相互認証に よ り 、 ユーザ と サーバの両方がそ
れぞれの身元を確認 し ます。
LACP (Link Aggregation Control Protocol)
LACP は ト ラ ン ク 内の リ ン ク を集約す る 業界標準のプ ロ ト コ ルで、 帯
域幅を増加 さ せて リ ン ク フ ェ イ ルオーバーを提供 し ます。
LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)
LDAP は、電子 メ ールプ ロ グ ラ ムがサーバか ら 宛先情報を検索す る 際
に使用す る イ ン タ ーネ ッ ト プ ロ ト コ ルです。
LDAP 認証モジ ュ ール
LDAP 認証モジ ュ ールは、BIG-IP 上に実装す る ユーザ作成のモジ ュ ー
ルで、 リ モー ト LDAP サーバを使用 し て ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ ク
を認証 し ます。
LDAP ク ラ イ ア ン ト 証明書 SSL 認証モジ ュ ール
LDAP ク ラ イ ア ン ト 証明書 SSL 認証モジ ュ ールは、 BIG-IP 上に実装
す る ユーザ作成のモジ ュ ールで、SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 と リ モー ト
LDAP サーバを使用 し て ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ ク を認証 し ます。
Link Aggregation Control Protocol (LACP)
「LACP (Link Aggregation Control Protocol)」 を参照 し て く だ さ い。
用語集 - 2
用語集
MAC (Media Acces Control)
MAC は、 ワー ク ス テーシ ョ ン が転送 メ デ ィ アへア ク セ スす る 方法を
定義す る プ ロ ト コ ルで、 LAN に関 し て一般的に使用 さ れてい ま す。
IEEE LAN では、 MAC 層はデー タ リ ン ク 層プ ロ ト コ ルの下位サブ レ
イ ヤです。
NAT (Network Address Translation : ネ ッ ト ワ ー ク ア ド レ ス変換)
NAT は、BIG-IP が管理す る 特定の ノ ー ド を特定す る 、外部ネ ッ ト ワー
ク に対す る エ イ リ ア ス IP ア ド レ ス です。
OCSP (Online Certificate Status Protocol)
OCSP は、認証シ ス テ ム がデジ タ ル署名 さ れた SSL 証明書の無効状態
のチ ェ ッ ク に使用す る プ ロ ト コ ルです。 OCSP は、 CRL (証明書失効
リ ス ト ) の代替手段 と し て使用で き ます。「CRL (証明書失効 リ ス ト )」
も 参照 し て く だ さ い。
OCSP 認証モジ ュ ール
OCSP 認証モジ ュ ールは、BIG-IP 上に実装す る ユーザ作成のモジ ュ ー
ルで、 リ モー ト OCSP レ ス ポ ン ダ を使用 し て ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ
ク を認証 し ます。 OCSP 認証モジ ュ ールの目的は、 ク ラ イ ア ン ト SSL
証明書の無効状態をチ ェ ッ ク す る こ と です。
OCSP レ ス ポ ン ダ
OCSP レ ス ポ ン ダは、 BIG-IP な ど の認証サーバに SSL 証明書失効状
態を伝え る 場合に使用 さ れ る 、 外部サーバです。
OCSP レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト
レ ス ポン ダオブジェ ク ト は、BIG-IP 上のソ フ ト ウ ェ アアプリ ケーショ ン
で、 OCSP レ ス ポ ン ダ と 通信 し て、 ク ラ イ ア ン ト ま たはサーバ SSL 証
明書の失効状態をチ ェ ッ ク し ます。
PAM (Pluggable Authentication Module)
PAM モ ジ ュ ールは、 サーバ ア プ リ ケ ーシ ョ ン が ク ラ イ ア ン ト ト ラ
フ ィ ッ ク の認証に使用す る ソ フ ト ウ ェ ア モ ジ ュ ールです。 PAM モ
ジ ュ ールはモジ ュ ラ ー設計 さ れてい る ため、サーバアプ リ ケーシ ョ ン
への認証 メ カ ニ ズ ムの追加、 置換、 削除を、 アプ リ ケーシ ョ ンに与え
る 影響を最小限に し て実行で き ま す。 PAM モ ジ ュ ールの例 と し て、
リ モー ト LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) サーバを使用
し て ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ ク を認証す る ア プ リ ケーシ ョ ン が あ り
ます。 「LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) 」 も 参照 し て く
だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
用語集 - 3
用語集
RADIUS (Remote Authentication Dial-in Service)
RADIUS は、 リ モー ト ユーザ認証 と ア カ ウ ン テ ィ ン グ を実行す る サー
バです。 主に イ ン タ ーネ ッ ト サー ビ ス プ ロ バ イ ダ が利用 し ま すが、
ワー ク ス テーシ ョ ンで一元化し た認証およ び(ま たは) アカ ウ ン テ ィ ン
グ サービ ス を必要 と す る あ ら ゆ る ネ ッ ト ワ ー ク で使用す る こ と も で
き ます。
RADIUS 認証モジ ュ ール
RADIUS 認証モジ ュ ールは、 ユーザ作成のモジ ュ ールで、 BIG-IP 上
に実装 し 、 リ モー ト RADIUS サーバ を 使用 し て ク ラ イ ア ン ト ト ラ
フ ィ ッ ク を認証 し ます。
RAM キ ャ ッ シ ュ
RAM キ ャ ッ シ ュ は、 BIG-IP の RAM に保存 さ れ る HTTP オブジ ェ ク
ト のキ ャ ッ シ ュ で、 以降の接続で再利用 さ れ、 バ ッ ク エ ン ド サーバの
負荷を低減で き ます。
SNAT (セキ ュ アネ ッ ト ワ ー ク ア ド レ ス変換)
SNAT は、 BIG-IP で設定で き る 機能です。 SNAT は、 ネ ッ ト ワ ー ク 上
のホ ス ト に接続す る 場合に、 1 つ以上の ノ ー ド が送信元 IP ア ド レ ス
と し て使用で き る 、転送可能なエ イ リ ア ス IP ア ド レ ス を定義 し ます。
SNMP (Simple Network Management Protocol)
SNMP は イ ン タ ーネ ッ ト 標準のプ ロ ト コ ルで、 STD15 RFC 1157 で定
義 さ れ、 IP ネ ッ ト ワー ク 上の ノ ー ド 管理のために開発 さ れま し た。
SSH
SSH はセ キ ュ ア リ モー ト ロ グ イ ン と 、 非セ キ ュ ア ネ ッ ト ワ ー ク でセ
キ ュ アネ ッ ト ワー ク サービ ス を実現す る ためのプ ロ ト コ ルです。
SSL (Secure Sockets Layer)
SSL はネ ッ ト ワー ク 通信プ ロ ト コ ルで、デー タ を安全に転送す る 方法
と し て公開鍵テ ク ノ ロ ジ を使用 し てい ます。
SSL プ ロ フ ァ イ ル
SSL プ ロ フ ァ イ ルは設定ツールで、 ク ラ イ ア ン ト お よ びサーバか ら
SSL 接続を終端お よ び開始す る ために使用 し ます。
TACACS (Terminal Access Controller Access Control System)
TACACS は UNIX シ ス テ ム で よ く 使用 さ れ る 、 古い タ イ プの認証プ
ロ ト コ ルです。 TACACS では、 リ モー ト ア ク セ ス サーバはユーザの
ロ グ イ ンパ ス ワー ド を認証サーバに転送で き ます。
用語集 - 4
用語集
TACACS+
TACACS+ は、 それ以前の TACACS プ ロ ト コ ルを置 き 換え る ために
設計 さ れた認証 メ カ ニ ズ ム です。こ の 2 つのプ ロ ト コ ルに類似点はほ
と ん ど な く 、 し たがっ て互換性はあ り ません。
TACACS+ 認証モジ ュ ール
TACACS+ 認証モジ ュ ールは、 ユーザ作成のモジ ュ ールで、 BIG-IP 上
に実装 し 、 リ モー ト TACACS+ サーバを使用 し て ク ラ イ ア ン ト ト ラ
フ ィ ッ ク を認証 し ます。
TMM (Traffic Management Microkernel) サービ ス
TMM サービ ス は、 BIG-IP で実行 さ れ る プ ロ セ ス で、 BIG-IP 上の ト ラ
フ ィ ッ ク 管理の大半を実行 し ます。
VLAN (仮想 ロ ーカルエ リ アネ ッ ト ワー ク )
VLAN は、 ネ ッ ト ワ ー ク デバ イ ス に接続 さ れた イ ン タ ーフ ェ イ ス を、
論理的に グループ化 し た も のです。 VLAN を使用 し て、 別のネ ッ ト
ワ ー ク セ グ メ ン ト にあ る デバ イ ス を、 論理的にグループ化で き ます。
VLAN 内のデバ イ ス は、 レ イ ヤ 2 ネ ッ ト ワ ーキ ン グ を使用 し て通信
し 、 ブ ロ ー ド キ ャ ス ト ド メ イ ン を定義 し ます。
VLAN グループ
VLAN グループは、 2 つ以上の VLAN を 1 つの VLAN グループに ま
と めた も のです。 VLAN グループの主な使用方法は、 送信元 と 宛先ホ
ス ト の両方が同 じ ネ ッ ト ワー ク 上にあ る 場合、 ト ラ フ ィ ッ ク を正常に
転送す る こ と です。
VLAN 名
VLAN 名は、 VLAN を識別す る ために使用す る シ ン ボル名です。 た と
えば、marketing ま たは development と い う 名の VLAN を設定で き ま
す。「VLAN (仮想 ロ ーカルエ リ アネ ッ ト ワー ク )」 も 参照 し て く だ さ い。
VLAN タ グ
VLAN タ グは IEEE 標準で、 フ レーム のヘ ッ ダに挿入 さ れた識別番号
で、 宛先デバ イ ス が属す る VLAN を示 し ます。 VLAN タ グは、 1 つの
イ ン タ ーフ ェ イ ス が複数の VLAN に ト ラ フ ィ ッ ク を転送す る 場合に
使用 さ れ ます。
ア ク テ ィ ブユニ ッ ト
ア ク テ ィ ブユニ ッ ト と は、冗長シ ス テ ム で現在 コ ネ ク シ ョ ン の ロ ー ド
バ ラ ン ス を実行 し てい る シ ス テ ム です。冗長シ ス テ ム のア ク テ ィ ブユ
ニ ッ ト に障害が起 き た場合に、ス タ ンバ イ ユニ ッ ト に制御が引 き 継が
れ、 コ ネ ク シ ョ ン の ロ ー ド バ ラ ン ス を 実行 し ま す。 「冗長シ ス テ ム 」
も 参照 し て く だ さ い。
イ ン タ ーフ ェ イ ス
BIG-IP の物理ポー ト は、 イ ン タ ーフ ェ イ ス と 呼ばれます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
用語集 - 5
用語集
親プ ロ フ ァ イ ル
親プ ロ フ ァ イ ルは、その値を他のプ ロ フ ァ イ ルに伝播で き る プ ロ フ ァ
イ ルです。 親プ ロ フ ァ イ ルは、 デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルま たはカ ス タ
ム プ ロ フ ァ イ ルの ど ち ら で も 可能です。 「 プ ロ フ ァ イ ル」 も 参照 し て
く だ さ い。
カ ス タ ムプ ロ フ ァ イル
カ ス タ ム プ ロ フ ァ イ ルは、 ユーザが作成す る プ ロ フ ァ イ ルです。 カ ス
タ ム プ ロ フ ァ イ ルは、指定 し た親プ ロ フ ァ イ ルのデフ ォ ル ト 設定を継
承で き ます。「親プ ロ フ ァ イ ル」、「 プ ロ フ ァ イ ル」 も 参照 し て く だ さ い。
仮想ア ド レ ス
仮想ア ド レ ス は、BIG-IP で管理 さ れ る 1 つ以上のバーチ ャ ルサーバに
関連付け ら れた IP ア ド レ ス です。 「バーチ ャ ルサーバ」 も 参照し て く
だ さ い。
仮想ポー ト
仮想ポー ト は、 BIG-IP で管理 さ れ る 1 つ以上のバーチ ャ ルサーバに
関連付け ら れた ポー ト 番号 ま たはサー ビ ス 名です。 仮想ポー ト 番号
は、 ク ラ イ ア ン ト プ ロ グ ラ ム が接続す る 先の TCP ま たは UDP ポー ト
番号 と 同 じ であ る 必要があ り ます。
管理 イ ン タ ーフ ェ イ ス
管理 イ ン タ ーフ ェ イ ス は、BIG-IP の特殊なポー ト で、管理 ト ラ フ ィ ッ
ク の管理に使用 さ れます。 MGMT と 呼ばれ、 管理 イ ン タ ーフ ェ イ ス
は、ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ さ れ る ト ラ フ ィ ッ ク な ど のユーザアプ リ ケー
シ ョ ン ト ラ フ ィ ッ ク は転送 し ません。
ゲー ト ウ ェ イ プール
ゲー ト ウ ェ イ プールはルータ のプールで、 ト ラ フ ィ ッ ク を転送する た
めに作成し ます。 ゲー ト ウ ェ イ プールを作成し た ら 、 TMM ルーテ ィ ン
グテーブルエン ト リ 内でプールをゲー ト ウ ェ イ と し て指定で き ます。
構成オブジ ェ ク ト
構成オブジ ェ ク ト はユーザが作成 し たオブジ ェ ク ト で、 BIG-IP は こ
れを使用 し て PAM 認証モ ジ ュ ール を実装 し ま す。 作成す る 認証モ
ジ ュ ールの各 タ イ プに対 し て、それぞれ 1 つの タ イ プの構成オブジ ェ
ク ト があ り ます。 「PAM (Pluggable Authentication Module)」 も 参照 し
て く だ さ い。
コ ネ ク シ ョ ンパーシ ス テ ン ス
コ ネ ク シ ョ ンパーシ ス テ ン ス は、ハン ド シ ェ イ ク を省 く ためにネ ッ ト
ワー ク 接続を意図的に開いた ま ま にす る 、 最適化テ ク ニ ッ ク です。
サービ ス
TCP、 UDP、 HTTP、 FTP な ど のサービ ス の こ と です。
用語集 - 6
用語集
冗長シ ス テ ム
冗長シ ス テ ムは、フ ェ イ ルオーバー用に設定 さ れた 2 台のユニ ッ ト で
す。 冗長シ ス テ ム では 2 つのユニ ッ ト があ り 、 1 つはア ク テ ィ ブユ
ニ ッ ト と し て実行 さ れ、も う 1 つは ス タ ンバ イ ユニ ッ ト と し て実行 さ
れ ます。 ア ク テ ィ ブユニ ッ ト に障害が発生す る と 、 ス タ ンバ イ ユニ ッ
ト が処理を引 き 継いで接続要求を管理 し ます。
承認
承認は、ロ グオ ン し たユーザに付与す る シ ス テ ム リ ソ ースへのア ク セ
ス権限の レベルを特定す る プ ロ セ ス です。
証明書
証明書は、 信頼 さ れた認証局が署名 し 、 SSL ネ ッ ト ワー ク ト ラ フ ィ ッ
ク に認証手段 と し て使用 さ れ る 、 オ ン ラ イ ン認証情報です。
証明書失効 リ ス ト (CRL)
「CRL (証明書失効 リ ス ト )」 を参照 し て く だ さ い。
シ ン プルパーシ ス テ ン ス
「送信元 IP ア ド レ スパーシ ス テ ン ス 」 を参照 し て く だ さ い。
ス タ ンバ イ ユニ ッ ト
冗長シ ス テ ムの ス タ ンバ イ ユニ ッ ト は、ア ク テ ィ ブユニ ッ ト で障害が
発生 し た と き にいつで も ア ク テ ィ ブユニ ッ ト に交代で き る ユ ニ ッ ト
です。
ス パニ ン グ ツ リ ー
ス パニ ン グ ツ リ ーは、ネ ッ ト ワ ー ク 上の レ イ ヤ 2 デバ イ ス の論理的ツ
リ ー構造で、ス パニ ン グ ツ リ ープ ロ ト コ ルアルゴ リ ズ ムに よ っ て作成
さ れ、 ネ ッ ト ワ ー ク ループの解決に使用 さ れます。
セキ ュ アネ ッ ト ワー ク ア ド レ ス変換 (SNAT)
「SNAT (セキ ュ アネ ッ ト ワー ク ア ド レ ス変換)」 を参照 し て く だ さ い。
セ ッ シ ョ ンパーシ ス テ ン ス
同じ ク ラ イ アン ト から 受信し た一連の関連する 接続で、同じ セッ ショ ン
ID を持っ てい ます。 パーシ ス テ ン ス を有効にす る と 、 BIG-IP は同 じ
セ ッ シ ョ ン ID を持つすべての接続を同 じ ノ ー ド に送信 し ます。 接続
に ロ ー ド バ ラ ン シ ン グは実行 さ れ ま せん セ ッ シ ョ ンパーシ ス テ ン ス
と 「 コ ネ ク シ ョ ンパーシ ス テ ン ス 」 は、 別の も のです。
設定ユーテ ィ リ テ ィ
設定 ユ ー テ ィ リ テ ィ は、 ブ ラ ウ ザ ベー ス の ア プ リ ケ ー シ ョ ン で、
BIG-IP の設定に使用 し ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
用語集 - 7
用語集
セ ッ ト ア ッ プユーテ ィ リ テ ィ
セ ッ ト ア ッ プユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て、初期シ ス テ ム設定を処理で
き ま す。 セ ッ ト ア ッ プユーテ ィ リ テ ィ は、 設定ユーテ ィ リ テ ィ の ス
タ ー ト ページか ら 実行で き ます。
セルフ IP ア ド レ ス
セルフ IP ア ド レ ス は、 BIG-IP が持つ IP ア ド レ ス で、 内部お よ び外部
VLAN へのア ク セ ス に使用で き ます。
送信元 IP ア ド レ ス パーシ ス テ ン ス
シ ン プルパーシ ス テ ン ス と も 呼ばれ ます。 送信元 IP ア ド レ ス パーシ
ス テ ン ス は、 TCP お よ び UDP プ ロ ト コ ルをサポー ト し 、 パケ ッ ト の
送信元 IP ア ド レ ス のみに基づいて同じ サーバにセ ッ シ ョ ン要求を ダ イ
レ ク ト し ます。
タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス
タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス は、VLAN に割 り 当て ら れ る イ ン タ ーフ ェ
イ ス で、 BIG-IP はその イ ン タ ーフ ェ イ ス を通過 し た フ レーム のヘ ッ
ダに VLAN タ グ を追加 し ます。 タ グ付 き イ ン タ ーフ ェ イ ス は、 複数
の VLAN に 1 つの イ ン タ ーフ ェ イ ス を割 り 当て る 場合に使用 し ます。
「VLAN (仮想 ロ ーカルエ リ アネ ッ ト ワー ク )」 も 参照 し て く だ さ い。
チ ェ ーン
チ ェ ーンは一連の フ ィ ル タ 基準で、 IP ア ド レ ス へのア ク セ ス を制限
し ます。 チ ェーン内での基準の順序に よ っ て、 一般的な基準を先に適
用 し 、 詳細な基準をチ ェーンの最後に適用す る な ど、 フ ィ ル タ の適用
方法を規定 し ます。
定義済みモニ タ
定義済みモニ タ は、 BIG-IP が提供す る ヘル ス モニ タ ま たはパフ ォ ー
マ ン ス モニ タ です。 定義済モニ タ はその ま ま使用で き ますが、 変更
し た り 削除 し た り す る こ と はで き ません。 「 モニ タ 」 も 参照 し て く だ
さ い。
デフ ォ ル ト VLAN
BIG-IP では、 2 つのデフ ォ ル ト VLAN が設定 さ れてお り 、 それぞれ
ひ と つの イ ン タ ー フ ェ イ ス に割 り 当 て ら れ て い ま す。 デ フ ォ ル ト
VLAN には、 internal (内部) と external (外部) があ り ます。 「VLAN
(仮想 ロ ーカルエ リ アネ ッ ト ワー ク )」 も 参照 し て く だ さ い。
デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ル
デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルは、 BIG-IP がデフ ォ ル ト 設定値で提供す る
プ ロ フ ァ イ ルです。デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルを その ま ま使用す る こ と
も 、 変更す る こ と も で き ます。 デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルは、 カ ス タ ム
プ ロ フ ァ イ ル を作成す る と き の親 フ ァ イ ルに指定す る こ と も で き ま
す。 デフ ォ ル ト プ ロ フ ァ イ ルの作成や削除はで き ません。 「 プ ロ フ ァ
イ ル」、 「 カ ス タ ムプ ロ フ ァ イ ル」 も 参照 し て く だ さ い。
用語集 - 8
用語集
デフ ォ ル ト ルー ト
デフ ォ ル ト ルー ト は、 ルーテ ィ ン グ テーブルで指定 さ れたルー ト に、
宛先ア ド レ ス や転送 さ れ る パケ ッ ト のネ ッ ト ワ ー ク に一致す る も の
がない場合にシ ス テ ム が使用す る ルー ト です。
デフ ォ ル ト ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバ
デフ ォ ル ト ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバは、 IP ア ド レ ス と ポー
ト 番号 と し て、 0.0.0.0:0 ま たは *:* ま たは "any":"any" が設定 さ れて
い ま す。 こ のバーチ ャ ルサーバは、 設定で定義 さ れた その他のバー
チ ャ ルサーバに一致 し ないすべての ト ラ フ ィ ッ ク を受信 し ます。
ド メ イ ン名
ド メ イ ン名は、 1 つ以上の IP ア ド レ ス に関連付け ら れた一意の名前
です。 ド メ イ ン名は、 URL で使用 し て特定の Web ページ を指定 し ま
す。 た と えば、 http://www.siterequest.com/index.html と い う URL で
は、 ド メ イ ン名は siterequest.com です。
ト ランク
ト ラ ン ク は、2 つ以上の イ ン タ ーフ ェ イ ス と ケーブルを組み合わせて、
1 つの リ ン ク と し て構成 し た も のです。
ト ラ ン スペア レ ン ト ノ ー ド
ト ラ ン ス ペア レ ン ト ノ ー ド は、 BIG-IP を含め、 他のネ ッ ト ワ ー ク デ
バ イ ス か ら はルー タ と し て認識 さ れ ます。
認証
認証は、 ユーザが BIG-IP に ロ グオ ン し よ う と す る と き に、 ユーザの
真正性を検証す る プ ロ セ ス です。
認証 iRule
認証 iRule は、 BIG-IP 付属ま たはユーザ作成の iRule で、 BIG-IP で
PAM 認証モ ジ ュ ール を 実装す る た めに必要です。 「iRule」 、 「PAM
(Pluggable Authentication Module)」 も 参照 し て く だ さ い。
認証局 (CA)
認証局は、 外部の信頼 さ れた機関で、 SSL ネ ッ ト ワ ー ク ト ラ フ ィ ッ ク
の認証を取得す る ための資格情報 と し て使用す る 署名済みデジ タ ル
証明書を、 要求 し た コ ン ピ ュ ー タ シ ス テ ム に発行 し ます。
認証プ ロ フ ァ イ ル
認証プ ロ フ ァ イ ルは設定ツールで、PAM 認証モジ ュ ールを実装する と
き に使用 し ます。 認証プ ロ フ ァ イ ルで実装で き る 認証モジ ュ ールの タ
イ プは、LDAP、RADIUS、TACACS+、SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP、
およ び OCSP です。 「PAM (Pluggable Authentication Module)」 も 参照
し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
用語集 - 9
用語集
認証モジ ュ ール
認証モジ ュ ールは、ユーザが作成 し た PAM モジ ュ ールで、ク ラ イ ア ン
ト ト ラ フ ィ ッ ク の認証 ま た は承認 を 実行 し ま す。 「PAM (Pluggable
Authentication Module)」 も 参照 し て く だ さ い。
ノード
ノ ー ド は、 BIG-IP の論理オブジ ェ ク ト で、 ネ ッ ト ワ ー ク 上の物理 リ
ソ ース の IP ア ド レ ス を特定 し ます。 ノ ー ド は、 プール メ ンバ と モニ
タ に直接関連付け ら れ ます。 「プール メ ンバ」 、 「 モニ タ 」 も 参照 し て
く だ さ い。
パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ル
パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルは、特定の タ イ プのセ ッ シ ョ ンパーシ ス
テ ン ス を実装す る 設定ツールです。パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ル タ イ
プの例 と し て、 Cookie パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イ ルがあ り ます。
バーチ ャ ルサーバ
バーチ ャ ルサーバは、 BIG-IP や他のホ ス ト サーバに よ っ て管理 さ れ
てい る コ ン テ ン ツ サ イ ト に関連付け ら れた仮想ア ド レ ス と 仮想ポー
ト の特定の組み合わせを指 し ます。
パーテ ィ シ ョ ン
パーテ ィ シ ョ ンは、定義 さ れた BIG-IP シ ス テ ム オブジ ェ ク ト のセ ッ ト
を含む、 ユーザに よ り 作成 さ れ る 論理 コ ン テナです。 パーテ ィ シ ョ ン
を使用 し て、 BIG-IP へのユーザア ク セ ス を制御 し ます。 「 ユーザ ロ ー
ル」 も 参照 し て く だ さ い。
パフ ォーマ ン ス モニ タ
パフ ォーマ ン ス モニ タ は、統計情報を収集 し て タ ーゲ ッ ト デバ イ ス の
状態を確認 し ます。
プール
プールは、 プール メ ンバの論理グループです。 BIG-IP は、 プール設
定時に選択 し た ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ 方式 と パー シ ス テ ン ス 方式に
従っ て、 プール メ ンバに対す る 要求を ロ ー ド バ ラ ン ス し ます。 「 ノ ー
ド 」、 「プール メ ンバ」 も 参照 し て く だ さ い。
プール メ ンバ
プール メ ン バは、 ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ プールの メ ン バの 1 つです。
プール メ ンバ名は、 ノ ー ド IP ア ド レ ス と サービ ス 番号を示 し ま す。
「 ノ ー ド 」 も 参照 し て く だ さ い。
フ ェ イ ルオーバー
フ ェ イ ルオーバーは、ア ク テ ィ ブユニ ッ ト 上で ソ フ ト ウ ェ ア障害ま た
はハー ド ウ ェ ア障害が検出 さ れた場合に、冗長シ ス テ ム の ス タ ンバ イ
ユニ ッ ト が処理を引 き 継 ぐ プ ロ セ ス です。
用語集 - 10
用語集
フ ォ ワ ーデ ィ ン グバーチ ャ ルサーバ
フ ォ ワ ーデ ィ ン グバーチ ャ ルサーバは、 ロ ー ド バ ラ ン ス 対象 と な る
プール メ ン バ を 持た な いバーチ ャ ルサーバです。 バーチ ャ ルサーバ
は、 ク ラ イ ア ン ト 要求で指定 さ れてい る 宛先 IP ア ド レ ス にパケ ッ ト
を直接転送す る だけです。 「バーチ ャ ルサーバ」 も 参照 し て く だ さ い。
フ ロ ーテ ィ ン グセルフ IP ア ド レ ス
フ ロ ーテ ィ ン グセルフ IP ア ド レ ス は、 VLAN の追加セルフ IP ア ド レ
ス で、 BIG-IP 冗長シ ス テ ム の両方のユニ ッ ト で共有 さ れ る ア ド レ ス
です。
プ ロ ト コ ルプ ロ フ ァ イ ル
プ ロ ト コ ルプ ロ フ ァ イ ルは、 FastL4、 TCP、 UDP ト ラ フ ィ ッ ク の動作
を制御す る ために作成す る プ ロ フ ァ イ ルです。
プロ フ ァ イル
プ ロ フ ァ イ ルは、ネ ッ ト ワー ク ト ラ フ ィ ッ ク の動作を定義す る 設定を
含む、 設定 ツ ー ル で す。 BIG-IP に は、 FastL4、 HTTP、 TCP、 FTP、
SSL ト ラ フ ィ ッ ク を管理 し 、パーシ ス テ ン スお よ びアプ リ ケーシ ョ ン
認証を実装す る プ ロ フ ァ イ ルがあ り ます。
プ ロ フ ァ イ ル設定
プ ロ フ ァ イ ル設定は、 プ ロ フ ァ イ ル内の設定属性で、 値が関連付け ら
れてい ます。 プ ロ フ ァ イ ル設定を行っ て、 BIG-IP が ト ラ フ ィ ッ ク を
管理す る 方法を カ ス タ マ イ ズで き ます。
プロ フ ァ イルタ イプ
プ ロ フ ァ イ ル タ イ プは、特定の目的に使用で き る プ ロ フ ァ イ ルのカ テ
ゴ リ です。プ ロ フ ァ イ ル タ イ プの 1 つに HTTP プ ロ フ ァ イ ルがあ り ま
すが、こ れはHTTPネ ッ ト ワ ー ク ト ラ フ ィ ッ ク の管理用に設定 し ます。
ヘル ス モニ タ
ヘル ス モニ タ は、 ノ ー ド が up で指定 さ れたサービ ス を実行 し てい る
か確認 し ます。 ノ ー ド が こ のチ ェ ッ ク に合格 し ない と 、 down と 判定
さ れ ます。 チ ェ ッ ク す る サービ ス ご と に、 異な る モニ タ があ り ます。
ポー ト
ポー ト は、ホ ス ト がサポー ト す る 特定のサービ ス に関連付け ら れた番
号で表 さ れ ます。 ポー ト 番号 と 対応す る サービ ス の一覧については、
「 サービ ス 」 お よ び 「 ポー ト 」 の項目を参照 し て く だ さ い。
ポー ト 固有の ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバ
ポー ト 固有の ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバは、 0 以外のポー ト 番
号を使用す る ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバです。 「 ワ イ ル ド カー
ド バーチ ャ ルサーバ」 も 参照 し て く だ さ い。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
用語集 - 11
用語集
モニ タ
BIG-IP はモニ タ を使用 し て、 ノ ー ド が up か down か を判定 し ます。
モニ タ には複数の種類があ り 、さ ま ざ ま な手法を使用 し てサーバ ま た
はサー ビ ス の状態 を 判定 し ま す。 モ ニ タ を ノ ー ド 、 プール、 お よ び
個々のプール メ ンバに関連付け る こ と がで き ます。 「 ノ ー ド 」 、 「プー
ル」、 「プール メ ンバ」 も 参照 し て く だ さ い。
モニ タ イ ン ス タ ン ス
モニ タ イ ン ス タ ン ス は、ヘル ス モニ タ がプール メ ンバ ま たは ノ ー ド に
関連付け ら れ る と き に作成 し ます。ヘル ス チ ェ ッ ク を実際に実行す る
のはモニ タ イ ン ス タ ン ス で、 モニ タ ではあ り ません。
ユーザ ロ ール
ユーザ ロ ールは、 BIG-IP ユーザア カ ウ ン ト に割 り 当て る 、 ア ク セ ス
権限 の タ イ プ と レ ベル で す。 ユ ー ザ ロ ール を 割 り 当 て る こ と で、
BIG-IP のシ ス テ ム管理者が BIG-IP の設定を表示 し て変更で き る 範囲
を制御で き ます。
リ ン ク ア グ リ ゲーシ ョ ン
リ ン ク ア グ リ ゲーシ ョ ンは、 複数の リ ン ク を結合 し 、 1 つの リ ン ク と
し て処理す る こ と で帯域幅を増加 さ せ る プ ロ セ ス です。 リ ン ク ア グ リ
ゲーシ ョ ンは、 ト ラ ン ク を作成す る と 発生 し ます。 「trunk」 、 「LACP
(Link Aggregation Control Protocol)」 も 参照 し て く だ さ い。
ルー タ
ルー タ は、 レ イ ヤ 3 ネ ッ ト ワ ーキ ン グデバ イ ス です。 ネ ッ ト ワ ー ク で
VLAN が定義 さ れていない場合、ルー タ がブ ロ ー ド キ ャ ス ト ド メ イ ン
を定義 し ます。
レ イヤ 1 から レ イヤ 7
レ イ ヤ 1 か ら レ イ ヤ 7 は、 OSI (Open System Interconnection) モデル
の 7 層を示 し ます。 つま り 、 レ イ ヤ 2 はデー タ リ ン ク 層、 レ イ ヤ 3 は
IP 層、 レ イ ヤ 4 は ト ラ ン ス ポー ト 層 (TCP お よ び UDP) を表 し ます。
レ イ ヤ 7はアプ リ ケーシ ョ ン層で、HTTPお よ びSSL な ど の ト ラ フ ィ ッ
ク を処理 し ます。
レー ト ク ラ ス
レ ー ト フ ィ ル タ は、 設定ユーテ ィ リ テ ィ ま たは コ マ ン ド ラ イ ン ユー
テ ィ リ テ ィ か ら 作成で き ます。レー ト ク ラ ス を レー ト フ ィ ル タ に割 り
当て る と 、 レー ト ク ラ ス は、 レー ト フ ィ ル タ で許可 さ れ る ト ラ フ ィ ッ
ク の量を判定 し ます。 「 レー ト シ ェーピ ン グ 」 も 参照 し て く だ さ い。
レー ト シ ェ ーピ ン グ
レー ト シ ェ ーピ ン グは、 拡張 IP フ ィ ル タ の一種です。 レー ト シ ェ ー
ピ ン グは同 じ IP フ ィ ル タ 方式を使用 し ますが、 レー ト ク ラ ス を適用
し て、許可 さ れたネ ッ ト ワー ク ト ラ フ ィ ッ ク の量を判定 し ます。「 レー
ト ク ラ ス 」 も 参照 し て く だ さ い。
用語集 - 12
用語集
レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト
「OCSP レ ス ポ ン ダオブジ ェ ク ト 」 を参照 し て く だ さ い。
ロ ーカル ト ラ フ ィ ッ ク 管理
ロ ーカル ト ラ フ ィ ッ ク 管理は、イ ン ト ラ ネ ッ ト な ど の ロ ーカルエ リ ア
ネ ッ ト ワ ー ク (LAN) か ら 送受信 さ れ る ネ ッ ト ワー ク ト ラ フ ィ ッ ク を
管理す る プ ロ セ ス で す。 BIG-IP® LTM を 使用 し て、 ロ ー カ ル ト ラ
フ ィ ッ ク を管理で き ます。
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グバーチ ャ ルサーバ
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グバーチ ャ ルサーバは、ク ラ イ ア ン ト ト ラ フ ィ ッ ク
を ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプールにダ イ レ ク ト す る バーチ ャ ルサーバで、
バーチ ャ ルサーバの基本 タ イ プです。 「バーチ ャ ルサーバ」 も 参照 し
て く だ さ い。
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グプール
「 プール」 を参照 し て く だ さ い。
ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ方式
接続を ロ ー ド バ ラ ン シ ン グ プールに分散 さ せ る 方法を決定す る 特定
の方式です。
ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバ
ワ イ ル ド カー ド バーチ ャ ルサーバは、 IP ア ド レ ス と し て、 0.0.0.0、 *、
ま たは "any" を使用す る バーチ ャ ルサーバです。 ワ イ ル ド カー ド バー
チ ャ ルサーバは、ロ ーカルネ ッ ト ワー ク の外部の宛先への接続要求を
受理 し ます。 ワ イ ル ド バーチ ャ ルサーバは、 透過 ノ ー ド モー ド の設定
の場合にのみ使用で き ます。
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
用語集 - 13
用語集
用語集 - 14
索引
索引
記号
D
/config/bigip.conf フ ァ イル 27-3
/etc/radvd.conf フ ァ イル 20-1
deflate 方式 28-2
Deployment Wizard
概要 29-13
起動 29-13
展開シナ リ オ 29-13
DNS サーバ
設定 30-2
数字
1IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジ 17-6
A
ACK パケ ッ ト 2-2, 2-6
Active Directory リ モー ト 認証 24-2
adaptive 方式 28-2
Administrator ロール
オブ ジ ェ ク ト 管理 23-4
Administrator ロールア ク セス 23-2
admin ア カ ウン ト 23-2
Application Security Manager
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イル 29-3
ARP プ ロ ト コル 2-5
authentication
リ モー ト ユーザア カ ウン ト 24-1
B
Back Orifice 攻撃 22-12
BIG-IP
ス イ ッ チの交換 4-2
設定、 同 じ ネ ッ ト ワー ク 4-3
追加、 ネ ッ ト ワー ク 4-1
BIG-IP シ ス テムオブ ジ ェ ク ト 23-1
BIG-IP の迂回 2-1
bigpipe -? コ マ ン ド 24-8
C
Certificate Revocation List Distribution Point プ ロ ト
コル
CRLDP 認証モ ジ ュ ールを参照
Client SSL プ ロ フ ァ イル
作成 11-3, 12-3
定義 11-1, 12-1
ト ン ネ リ ン グ 28-9
割 り 当て 11-6, 12-7
Common 23-2
Common パーテ ィ シ ョ ン
説明 23-2
Cookie 22-8
Cookie パーシ ス テ ン ス 9-1
Cookie パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イル 9-2
CRLDP 構成オブ ジ ェ ク ト
定義 25-21
CRLDP サーバオブ ジ ェ ク ト
定義 25-20
CRLDP 認証モ ジ ュ ール
定義 25-20
CRLDP プ ロ フ ァ イル タ イ プ
定義 25-21
CRLDP レ スポン ダオブ ジ ェ ク ト
定義 25-20
索引 - 1
F
FastL4 プ ロ フ ァ イル
nPath ルーテ ィ ング 2-2
作成 2-2, 2-3
割 り 当て 2-4
FIN パケ ッ ト 2-2
FTP ト ラ フ ィ ッ ク 14-1
FTP バーチ ャルサーバ
作成 14-4, 15-5
FTP プール
作成 14-3, 15-3
割 り 当て 14-4
FTP プ ロ フ ァ イル
定義 14-1
割 り 当て 14-4
FTP モニ タ 14-2, 15-2
G
Guest ロールの タ ス ク 23-3
H
hbigpipe シ ェ ル
ユーザロール 23-2
hosts フ ァ イルの検証 29-11
HTML ページ
キ ャ ッ シ ュ 29-7
HTTP RAM キ ャ ッ シ ュ
RAM キ ャ ッ シ ュ を参照
HTTPS ト ラ フ ィ ッ ク 11-6
HTTPS バーチ ャルサーバ
作成 11-6, 12-7
HTTPS プール
作成 11-5, 12-6
割 り 当て 11-6, 12-7
HTTP 圧縮作業 10-1
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イル
Application Security Manager 29-3
WebAccelerator 29-3
作成 29-3, 30-3
重要な考慮事項 29-4
設定オプ シ ョ ン 29-4
HTTP サービ ス プ ロ フ ァ イル
作成 30-4
HTTP セキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イル
説明 30-12
HTTP 接続 9-3
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク
制御、 Cookie パーシ ス テ ン ス 9-1
制御、 圧縮 10-1
制御、 送信元ア ド レ スのパーシ ス テ ン ス 8-1
索引
HTTP バーチ ャ ルサーバ
作成、 Cookie パーシス テ ン ス 9-4
作成、 圧縮 10-3
作成、 送信元ア ド レ スのパーシ ス テ ン ス 8-3
HTTP プール
作成、 Cookie パーシス テ ン ス 9-3
作成、 送信元ア ド レ スのパーシ ス テ ン ス 8-2
割 り 当て、 RAM キ ャ ッ シ ュ 13-3
割 り 当て、 圧縮 10-3
割 り 当て、 送信元ア ド レ スのパーシ ス テ ン ス
8-3
HTTP プ ロ フ ァ イル
作成、 LDAP 認証 25-15
作成、 RAM キ ャ ッ シ ュ 13-2
作成、 圧縮 10-2, 12-4
説明 8-1
定義 9-1
HTTP ヘ ッ ダ 13-1
HTTP メ ソ ッ ド 13-1
I
ICMP フ ラ ッ ド 22-9
Intelligent Browser Referencing 機能 29-7
IPv6 ノ ー ド 20-2
IP ア ド レ ス
nPath ルーテ ィ ング 2-5
VLAN から削除 17-7
ループバ ッ ク イ ン タ ー フ ェ イ ス 2-5
割 り 当て 21-1
IP ア ド レ ス変換 2-1
IP ネ ッ ト ワー ク
変更 4-1
IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジ
単一イ ン タ ー フ ェ イ ス 4-1, 16-1
IP パケ ッ ト
認識、 ク ラ イ ア ン ト 16-5
ルーテ ィ ング、 不正 2-5
iRule
圧縮 10-1
iSession コ ン テキス ト 28-8, 28-11
iSession プ ロ フ ァ イル
作成 28-5
ト ン ネ リ ング 28-6, 28-9
ポー ト 透過性 28-11
iSession ポー ト 3701 28-11
J
J2EE
標準配信の高速化ポ リ シー 29-7, 30-7
Java 2 Platform Enterprise Edition
J2EE を参照
L
L2 フ ォ ワーデ ィ ング 4-1
LACP プ ロ ト コ ル 17-3
Land 攻撃 22-10
LDAP 構成オブ ジ ェ ク ト
定義 25-2
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
LDAP プ ロ フ ァ イル タ イ プ
定義 25-5
LDAP リ モー ト 認証 24-2
Lempel-Ziv-Oberhumer 方式 28-2
Level 1 Delivery 高速化ポ リ シー 30-7, 29-7
Level 2 Delivery 高速化ポ リ シー 29-7
lzo 方式 28-2
M
Manager ロールア ク セス 23-2
Manager ロールの タ ス ク 23-3
MS Loopback イ ン タ ー フ ェ イ ス 2-5
N
NAS-Identifier 文字列 25-8
Network Time Protocol
NTP を参照。 NTP
定義
nPath ルーテ ィ ング 2-1, 2-5
nPath ルーテ ィ ング作業 2-2
NTP
サーバの設定 29-6
NTP プ ロ ト コ ル
シス テム ク ロ ッ クの同期 30-2
Network Time Protocol Server。 NTP を参照。
O
OCSP 認証モ ジ ュ ール
SSL OCSP 認証モ ジ ュ ールを参照
OCSP レ スポン ダオブ ジ ェ ク ト
作成 25-17
Online Certificate Status Protocol
SSL OCSP 認証モ ジ ュ ールを参照
Operator ロールの タ ス ク 23-3
Other External Users ア カ ウン ト 24-6
P
Ping of Death 攻撃 22-10
Platform Guide 1-2
R
RADIUS secret 25-7
RADIUS 構成オブ ジ ェ ク ト
作成 25-8
指定、 プ ロ フ ァ イル 25-9
RADIUS 構成の概要 25-7
RADIUS サーバ
ト ラ フ ィ ッ ク認証 25-7
認証 25-7
RADIUS サーバオブ ジ ェ ク ト
作成 25-7
指定、 構成オブ ジ ェ ク ト 25-8
RADIUS サーバ構成 27-2
RADIUS 認証プ ロ フ ァ イル
割 り 当て 25-9
RADIUS 認証モ ジ ュ ール
実装 25-7
索引 - 2
索引
RADIUS プ ロ フ ァ イル
作成 25-9
RADIUS ベースの認証
設定 24-4
RADIUS ユーザ認証
設定 24-4
radvd サービ ス 20-1
RAM キ ャ ッ シ ュ
http-acceleration プ ロ フ ァ イル 29-5
WebAccelerator 29-5
定義 13-1
RAM キ ャ ッ シ ュバーチ ャルサーバ 13-3
RAM キ ャ ッ シ ュ機能
ト ン ネ リ ン グ 28-7
RAM キ ャ ッ シ ュの準拠性 13-1
Read ア ク セス 23-2
remoterole コ マ ン ド
目的 24-1, 24-6, 24-7
remoterole コ マ ン ド の構文 24-7
requested host
定義 30-8
RTO 2-6
S
SCF
作成 24-11
目的 24-11
SNAT
作成 18-2
SNAT 自動マ ッ プ
VLAN 7-5
概要 7-1
SNAT 送信元変換 16-1
SSL OCSP 構成オブ ジ ェ ク ト
作成 25-18
SSL OCSP 認証モ ジ ュ ール
定義 25-17
SSL OCSP プ ロ フ ァ イル タ イ プ
定義 25-18
SSL OCSP レ スポン ダオブ ジ ェ ク ト
作成 25-17
SSL キー と 証明書
イ ン ス ト ール 12-1
作成 11-2, 12-2
SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 構成オブ ジ ェ ク ト
作成 25-14
SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP プ ロ フ ァ イル
作成 25-15
SSL 証明書
イ ンポー ト 24-2
SSL ト ラ フ ィ ッ クの認証 24-2
SSL ハン ド シ ェ イ ク
HTTPS 11-1, 11-2, 11-6
圧縮 12-1, 12-2
SSL プ ロ フ ァ イル
Client SSL プ ロ フ ァ イルを参照
Sub 7 攻撃 22-11
SYN Cookie 22-8, 22-9
SYN チ ェ ッ ク 機能、 有効化 22-9
SYN パケ ッ ト 2-2, 2-6
SYN フ ラ ッ ド 22-8
索引 - 3
T
TACACS+ 構成オブ ジ ェ ク ト
定義 25-11
TACACS+ 構成の概要 25-11
TACACS+ プ ロ フ ァ イル
作成 25-12
tcpdump ユーテ ィ リ テ ィ 18-1
TCP 最適化プ ロ フ ァ イル
ト ン ネ リ ング 28-6, 28-9
TCP 接続 22-8
TCP タ イ マ 2-6
TCP ト ラ フ ィ ッ ク
nPath ルーテ ィ ング 2-2, 2-6
Teardrop 攻撃 22-11
U
UDP タ イ マ 2-6
UDP ト ラ フ ィ ッ ク
nPath ルーテ ィ ング 2-6
UDP フ ラ グ メ ン ト 攻撃 22-10
UDP フ ラ ッ ド 22-9
URI
包含 と 除外 10-1
V
VLAN
削除、 セルフ IP ア ド レ ス 4-3, 4-4
使用、 リ ン ク アグ リ ゲーシ ョ ン 17-1
タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ ス 5-2
パーテ ィ シ ョ ン 23-2
VLAN グループ
作成 4-4, 17-7
VLAN タ グ
作成 5-2, 17-3
W
WebAccelerator
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イル 29-3
NTP プ ロ ト コ ル 30-2
Protocol Security Manager と と も に実行 30-3
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イル 30-1
セキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イル 30-1
WebAccelerator ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イル
プ ロ ト コルセキ ュ リ テ ィ 30-12
Web ア プ リ ケーシ ョ ン
ホス ト さ れる コ ン テ ン ツ 29-4, 30-5
Web ア プ リ ケーシ ョ ン コ ン テ ン ツ
ホス ト 29-4, 30-5
Web サーバア レ イ 3-1
Web サーバプール
作成 4-5
[Welcome] 画面 1-5
WinNuke 攻撃 22-11
あ
ア イ ド ル タ イムアウ ト 値 2-2, 2-3
ア ク セス
ク ラ イ ア ン ト ホス ト 29-10
索引
パーテ ィ シ ョ ン 23-5
ア ク セス権限
VLAN の作成 21-5, 28-4, 28-5, 28-7, 28-10
ス タ テ ィ ッ ク ルー ト の追加 21-9
セルフ IP ア ド レ スの作成 21-6, 21-7, 21-8
特定 23-1
ユーザア ク セス も 参照
ア ク セス制御
設定 24-7
調整 23-1
ア ク セス制御グループ
パーテ ィ シ ョ ン を参照
ア ク セス制御の組み合わせ 24-8
ア ク セス制御プ ロ セス
承認手順を参照
ア ク セス制御プ ロパテ ィ
設定 24-6
ア ク セス要求パケ ッ ト 25-8
ア ク セス レ ベル
Common パーテ ィ シ ョ ン 23-2
ユーザア ク セス も 参照
アグ リ ゲーシ ョ ン、 リ ン ク 17-1
アダプ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパ 22-2, 22-3
圧縮
iRule 10-1
RAM キ ャ ッ シ ュ 13-1
WAN 上 28-1
オ フ にする 28-2
設定 12-4
ダ イ ナ ミ ッ ク に生成 さ れたデー タ 28-2
圧縮作業 10-1
圧縮の統計情報
ト ン ネ リ ング 28-12
圧縮方式
定義 28-2
宛先ア ド レ ス変換 2-1
ア ド レ ス変換 2-1, 2-2, 7-5
ア プ リ ケーシ ョ ン
高速化ポ リ シー 29-7
ア プ リ ケーシ ョ ン セキ ュ リ テ ィ
有効化 29-4
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イル
WebAccelerator 29-7
作成 30-1
セキ ュ リ テ ィ ポ リ シーへの割 り 当て 29-12
設定 29-9, 30-9
定義 29-7, 30-7
ホス ト マ ッ プ 29-8, 30-8
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イルの検証 30-10
暗号化
ト ン ネ リ ング 28-1
アンマ ッ プ ド メ イ ン
ア ン マ ッ プ ド メ イ ン を参照
い
一般的な設定 6-1
イ ン タ ーネ ッ ト 接続
追加 7-1
例 7-1
ロー ド バラ ン シ ング 7-1
イ ン ターフ ェ イス
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
使用、 リ ン ク アグ リ ゲーシ ョ ン 17-1
パーテ ィ シ ョ ン 23-2
割 り 当て、 タ グ付き と し て 5-2
イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定 6-1
作成 6-2
え
エ ン ド ポ イ ン ト プール 28-10
作成 28-4
お
応答
圧縮 10-1
暗号化 11-1, 12-1
応答 タ イ プ 13-1
オブ ジ ェ ク ト
Guest ロール 23-3
需要 13-1
定義 23-1
表示 と 管理 23-4
オブ ジ ェ ク ト の再利用 13-1
オブ ジ ェ ク ト の作成
パーテ ィ シ ョ ンの場所 23-5
オン ラ イ ンヘルプ 1-5
か
カスタマ
ホス テ ィ ング 5-1
カ ス タ ム HTTP プ ロ フ ァ イル
使用 8-1
カ ス タ ム RADIUS プ ロ フ ァ イル
割 り 当て 25-9
カ ス タ ムパーシス テ ン ス プ ロ フ ァ イル
使用 8-1
説明 9-1
カ ス タ ムモニ タ 19-1
仮想認証サーバ
VLAN 27-2
定義 27-1
管理 ド メ イ ン
定義 23-1
管理パーテ ィ シ ョ ン
ト ン ネ リ ング 28-3
き
キーのイ ン ス ト ール 12-1
企業イ ン ト ラ ネ ッ ト 6-1
キ ャ ッ シ ュサーバ 6-1
キ ャ ッ シ ュ指示 29-7, 29-8
く
ク ラ イ ア ン ト の資格情報 25-7
ク ラ イ ア ン ト ホス ト
ア プ リ ケーシ ョ ン ア ク セス 30-10
ク ラ イ ア ン ト 要求
BIG-IP 2-6
復号化 11-6
索引 - 4
索引
グループ
特権の割 り 当て 24-7
ユーザア ク セス制御 24-1
ク ロ ッ ク同期
け
継承の防止
モニ タ 19-5
ゲー ト ウ ェ イ
nPath ルーテ ィ ング 2-5
こ
広域ネ ッ ト ワー ク
ト ラ フ ィ ッ クの最適化 28-1
高需要オブ ジ ェ ク ト 13-1
構成例、 イ ン タ ーネ ッ ト 3-1
高速化
ト ラ フ ィ ッ クへの適用 29-3
有効化 29-4
高速化ポ リ シー 29-8
Level 1 Delivery 29-7, 30-7
Level2 Delivery 29-7
WebAccelerator 30-10
署名付きの高速化ポ リ シー 29-8, 30-8
対向設置 30-8
ユーザ定義の高速化ポ リ シー 29-8, 30-8
レ ベル 2 配信 30-7
コ ネ ク シ ョ ン リ ーパ 22-9
コ マン ド ラ イ ン イ ン ターフ ェ イス
bigpipe シ ェ ルを参照
コ ンテンツ
需要 13-1
ス タ テ ィ ッ ク 13-1
コ ン テ ン ツ圧縮
RAM キ ャ ッ シ ュ 13-1
コ ン テ ン ツ要求 29-7
し
式
パケ ッ ト フ ィ ル タ リ ング 18-1
自己署名証明書 11-2, 12-2
シ ス テムア ク セス
制御 23-1
シ ス テムオブ ジ ェ ク ト
表示 と 管理 23-4
シ ス テム リ ソ ース消費 22-8
事前定義済みの高速化ポ リ シー
Level 1 Delivery 30-7
選択 29-7, 30-7
レ ベル 1 配信 29-7
レ ベル 2 配信 29-7, 30-7
状態の保持 22-8
承認失敗 24-9
承認手順 23-2
承認プ ロパテ ィ
設定 24-6
承認レ ベル
特定 23-3
証明書のイ ン ス ト ール 12-1
書式規則 1-3
署名付きの高速化ポ リ シー
定義 29-8, 30-8
シ ン プルパーシ ス テ ン ス 8-1
す
数値
ユーザ特権 24-9
ス タ テ ィ ッ ク コ ン テ ン ツ 13-1
スマー フ攻撃 22-9
スループ ッ ト
増加 2-1
スループ ッ ト の最適化 16-5
せ
さ
サーバ SSL プ ロ フ ァ イル
ト ン ネ リ ン グ 28-6
サーバ応答
暗号化 11-1, 11-6, 12-1
サーバのホス テ ィ ン グ 3-1
サーバプール
nPath ルーテ ィ ング 2-4
サーバ負荷 13-1
サービ ス拒否攻撃 22-1, 22-8
サービ ス拒否攻撃の防御 22-4
サービ スポー ト
ト ン ネ リ ン グ 28-11
サービ スポー ト 3701 28-11
最高点
アダプ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパを参照
再送信 タ イ ムアウ ト
RTO を参照
最低点
アダプ テ ィ ブ コ ネ ク シ ョ ン リ ーパを参照
サブ ド メ イ ン
マ ッ ピ ン グ 29-8
索引 - 5
正規表現 10-1
脆弱性
スキ ャ ン 30-4
セ カ ン ダ リ RADIUS サーバ
設定 24-4
セキ ュ リ テ ィ
ト ラ フ ィ ッ クへの適用 29-3
セキ ュ リ テ ィ チ ェ ッ ク
HTTP セキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イル 30-12
HTTP ト ラ フ ィ ッ ク 30-5
セキ ュ リ テ ィ ポ リ シー
ア プ リ ケーシ ョ ン プ ロ フ ァ イル 29-12
セ ッ シ ョ ンパーシ ス テ ン ス
Cookie パーシ ス テ ン ス も 参照
実装 8-1
送信元ア ド レ スのア フ ィ ニ テ ィ パーシ ス テ ン ス
も参照
接続
イ ン タ ーネ ッ ト 接続も参照
追加 7-1
認証 25-7
リ ープ 22-2
接続 タ イムアウ ト 2-6, 22-8
索引
接続フ ラ ッ ド 22-9
接続要求 タ イ プ 6-1
設定済みモニ タ 19-1
設定デー タ
イ ンポー ト と エ ク スポー ト 24-11
設定ユーテ ィ リ テ ィ
Welcome 画面 1-5
オン ラ イ ンヘルプ 1-5
設定用ワー ク シー ト 1-2
セルフ IP ア ド レ ス
外部 VLAN 7-5
削除 4-3, 17-7
作成 17-8
作成、 VLAN グループ 4-5
パーテ ィ シ ョ ン 23-2
デ フ ォル ト HTTP プ ロ フ ァ イル
使用 8-1
デ フ ォル ト のパーシス テ ン ス プ ロ フ ァ イル
使用 8-1
説明 9-1
デ フ ォル ト ルー ト
nPath ルーテ ィ ング 2-2
設定 2-2, 16-4
デ フ ォル ト ワ イル ド カ ー ド サーバ 6-1
展開シナ リ オ
定義 29-13
電子商取引 ト ラ フ ィ ッ ク
ロー ド バラ ン シ ング 3-1
転送バーチ ャルサーバ
ト ン ネ リ ング 28-9
そ
と
送信スループ ッ ト
増加 2-1
送信元 IP ア ド レ ス
セ ッ シ ョ ンパーシ ス テ ン ス 8-2
送信元ア ド レ スのア フ ィ ニテ ィ パーシ ス テ ン ス 8-1
送信元ア ド レ ス変換 2-1
特権
た
タ ー ミ ナルア ク セス プ ロパテ ィ 24-6
対向設置高速化ポ リ シー 30-8
対称展開
コ ン テ ン ツ アセ ン ブ リ 29-10
定義 29-8
タ イ マ 2-6
タ グ付き イ ン タ ー フ ェ イ ス 5-2, 17-1
単一設定フ ァ イル
SCF を参照
ア ク セス制御 24-1
ち
着信 ト ラ フ ィ ッ ク 7-3
重複する IP ア ド レ ス 21-1
割 り 当て 21-1
ア ク セス制御も参照
個別ア カ ウン ト 24-6
設定 24-6
割 り 当て 24-7
ト ポロ ジ 4-1
ド メ イン
特定 29-8
ド メ イ ンの検証 と マ ッ ピ ング 29-11
ト ラフ ィ ック
同 じ ネ ッ ト ワー ク 4-4
戻 り 2-1
ト ラ フ ィ ッ ク負荷 13-1
ト ラ ン ク 17-3
ト ラ ン ク メ ンバ 17-3
ト ン ネ リ ング
エ ン ド ポ イ ン ト プール も参照 28-4
デー タ 最適化 28-1
ト ン ネ リ ング も参照
な
内蔵ス イ ッ チ ング
複数カ ス タ マのホス テ ィ ング 5-5
名前解決
設定 30-2
て
デー タ 圧縮
RAM キ ャ ッ シ ュ 13-1
WAN 上 28-1
デー タ 圧縮の統計情報
ト ン ネ リ ング 28-12
デー タ 暗号化
ト ン ネ リ ング 28-1
デー タ 検証
WebAccelerator 29-10, 30-10
デー タ 攻撃 22-11
デー タ 最適化
ト ン ネ リ ング 28-1
デー タ セ ン タ ーの ト ポロ ジ 4-1
デー タ タ イ プ
ト ン ネ リ ング 28-2
デー タ 伝播 24-7, 24-11
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
に
認証サーバ
プール メ ンバ と し て 27-1
認証サーバの タ イ プ 24-2
認証属性 24-9, 24-10
認証デー タ
伝播 24-1
認証モ ジ ュ ールの種別 25-7
ね
ネ ッ ト マス ク 2-4
ネ ッ ト ワー ク
変更 4-1
ネ ッ ト ワー ク アダプ タ リ ス ト 2-5
ネ ッ ト ワー ク設定
IP ネ ッ ト ワー ク ト ポロ ジ 16-1
索引 - 6
索引
リ ン ク アグ リ ゲーシ ョ ン 17-2, 17-6
ネ ッ ト ワー ク ト ラ フ ィ ッ ク
管理 2-1
追加接続 7-1
パケ ッ ト フ ィ ル タ 18-1
ネ ッ ト ワー ク ト ラ フ ィ ッ ク認証の タ イ プ 25-1
ネ ッ ト ワー ク プ レ フ ィ ッ ク ス 20-1
の
ノード
Operator ロール 23-3
ルー ト ド メ イ ン 21-1
ノ ー ド 設定
radvd サービ ス 20-1
は
パーシ ス テ ン ス 2-6
Cookie パーシ ス テ ン ス も参照
実装 8-1
パーシ ス テ ン ス プ ロ フ ァ イル
作成 9-2
割 り 当て、 FTP 14-4
割 り 当て、 HTTP 9-4
割 り 当て、 HTTPS 11-6
割 り 当て、 RAM キ ャ ッ シ ュ 13-3
割 り 当て、 圧縮 12-7
バーチ ャルサーバ
FTP 14-4
FTP と レー ト シ ェ イ ピ ング 15-5
HTTP 8-3
HTTPS 11-6, 12-7
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イル 29-4
IPv6 ノ ー ド 20-3
iSession エ ン ド ポ イ ン ト 28-10
nPath ルーテ ィ ング 2-4
RAM キ ャ ッ シ ュ 13-3
SNAT 16-1
Web サーバプール 4-6
圧縮 10-3
基本設定 6-3, 18-3
作成、 HTTP 用 9-4
作成、 イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定 6-3
作成、 単一ネ ッ ト ワー ク 16-3
作成、 着信 ト ラ フ ィ ッ ク と 発信 ト ラ フ ィ ッ ク
7-3
作成、 電子商取引 3-3
作成、 複数カ ス タ マのホス テ ィ ング 5-3
設定 29-5
電子商取引 3-1
ト ン ネ リ ン グ 28-6
複数カ ス タ マのホス テ ィ ン グ 5-3
変更、 CRLDP 認証 25-22
変更、 RADIUS 認証 25-10
変更、 SSL OCSP 認証 25-19
変更、 SSL ク ラ イ ア ン ト 証明書 LDAP 認証
25-16
変更、 TACACS+ 認証 25-13
マ ッ ピ ン グ、 IP ア ド レ ス 2-4
リ ン ク アグ リ ゲーシ ョ ン 17-5
バーチ ャルサーバア ド レ ス 2-2
索引 - 7
バーチ ャルサーバの変更 25-10
バーチ ャルサーバ
定義 30-5
パーテ ィ シ ョ ン
作成 23-2
選択 23-5
定義 23-1
ト ン ネ リ ング 28-3
ユーザロール 23-2
利点 23-2
パーテ ィ シ ョ ン ア ク セス
設定 23-3
パーテ ィ シ ョ ン ア ク セス リ ス ト 23-4
パーテ ィ シ ョ ン コ ン テ ン ツ 23-1
パーテ ィ シ ョ ン プ ロパテ ィ 24-6
パーテ ィ シ ョ ン分割オブ ジ ェ ク ト
作成 23-5
説明 23-2
パケ ッ ト
受信 と コ ピー 4-4
認識、 ク ラ イ ア ン ト 16-5
フ ォ ワーデ ィ ング と 拒否 18-1
パケ ッ ト フ ィ ル タ 18-1, 18-4
パケ ッ ト フ ィ ル タ ルール
作成 18-4
目的 18-1
パスワー ド 資格情報 25-7
パフ ォ ーマ ン スモニ タ 19-2
汎用事前定義済み高速化ポ リ シー 29-7
ひ
表記規則 1-3
標準の事前定義済み高速化ポ リ シー 30-7
ふ
フ ァ イル
包含 と 除外 10-1
プール
HTTP ク ラ ス プ ロ フ ァ イル 29-4
Web サーバ 4-5
作成、 FTP サーバ 14-3
作成、 HTTPS 11-5, 12-6
作成、 HTTP 用 8-2, 9-3
作成、 ISP のロー ド バラ ン シ ング 7-2
作成、 nPath ルーテ ィ ング 2-4
作成、 イ ン ト ラ ネ ッ ト 設定 6-2
作成、 基本設定 6-2
作成、 単一ネ ッ ト ワー ク 16-2
作成、 電子商取引 3-1, 3-2
作成、 複数カ ス タ マのホス テ ィ ング 5-3
作成、 モニ タ 19-4
作成、 ルー タ 18-2
作成、 レー ト シ ェ イ ピ ング 15-3
設定 29-5
リ ン ク アグ リ ゲーシ ョ ンの作成 17-4
プール メ ンバ
Operator ロール 23-3
ト ン ネルエ ン ド ポ イ ン ト 28-10
ルー ト ド メ イ ン 21-1
プール メ ンバの除外 19-4, 19-5
索引
複数カ ス タ マのホス テ ィ ング
概要 5-1
作成、 VLAN タ グ 5-2
作成、 プール 5-3
設定 5-2
内蔵ス イ ッ チ ングの使用 5-5
フ ラ ッ ド 22-9
ブ ロー ド キ ャ ス ト ア ド レ ス 2-4
プロ ト コル
リ モー ト 認証サーバ 25-1
プ ロ ト コ ルセキ ュ リ テ ィ チ ェ ッ ク 30-5
プ ロ ト コ ルセキ ュ リ テ ィ モ ジ ュ ール
WebAccelerator と と も に実行 30-3
セキ ュ リ テ ィ プ ロ フ ァ イル 30-1
プ ロ ト コ ルの脆弱性
スキ ャ ン 30-4
プ ロ ビ ジ ョ ニ ング
モ ジ ュ ール 30-2
プ ロ フ ァ イル
作成、 HTTP 用 10-2, 25-15
プ ロ フ ァ イルの検証 30-10
へ
ペア ト ン ネ リ ング 28-1
定義 28-1
ヘルスモニ タ
リ モー ト 認証サーバ 27-1
ヘルプ、 オン ラ イ ン 1-5
変数置換
ア ク セス制御 24-8
ベン ダ固有の属性 24-7, 24-8
ほ
ポー ト
電子商取引用 3-1
ポー ト 透過性
定義 28-11
ポー ト 変換 2-2
ホス ト マ ッ プ
要求ホス ト 29-8, 30-8
ホス ト マ ッ プの検証 29-11
ホス ト 名
指定 29-8
補足情報
Bigpipe Utility Reference Guide 1-2
『Configuration Guide for BIG-IP Local Traffic
Management』 1-2
Installation, Licensing, and Upgrades for BIG-IP
Systems 1-2
Platform Guide 1-2
TMOS Management Guide for BIG-IP Systems 1-2
設定用ワー ク シー ト 1-2
も
モニ タ
削除 19-5
作成 19-3
作成、 FTP サーバ 14-2, 15-2
定義 19-1
BIG-IP® Local Traffic Manager: Implementations
割 り 当て、 プール 19-4
モニ タ タ イ プ 19-1
モニ タ の継承 19-4
モニ タ の設定 19-1
ゆ
ユーザア カ ウン ト
定義 23-1
ユーザア カ ウン ト オブ ジ ェ ク ト
Manager ロール 23-3
ユーザア カ ウン ト 複製 24-7
ユーザア カ ウン ト プ ロパテ ィ
変更 23-3
ユーザア ク セス
Common パーテ ィ シ ョ ン 23-2
拒否 24-8
設定 23-3
調整 23-1
ユーザ定義の高速化ポ リ シー
説明 29-8, 30-8
ユーザ特権
割 り 当て 24-7
ユーザ認証
設定 24-1
ユーザパーテ ィ シ ョ ン プ ロパテ ィ 24-6
ユーザ名資格情報 25-7
ユーザロール
Create ボ タ ン 21-5, 21-6, 21-7, 21-8, 21-9, 28-4,
28-5, 28-7, 28-10
定義 23-1
ト ン ネ リ ング 28-3
パーテ ィ シ ョ ン ア ク セス 23-2
パーテ ィ シ ョ ン作成 23-2
ユーザロールプ ロパテ ィ 24-6
ユニバーサルア ク セス 23-5
よ
要求
暗号化 11-1, 12-1
復号化 11-1, 12-1
要求 タ イ ムアウ ト 29-11
要求ホス ト
定義 29-8
ド メ イ ン 29-8, 30-8
り
リ ソ ース消費 22-8
リ モー ト 属性マ ッ ピ ング 24-7
リ モー ト 認証
シス テムユーザア カ ウン ト 24-2
リ モー ト 認証サーバの タ イ プ 24-2, 25-1
リ モー ト 認証属性 24-9, 24-10
リ モー ト 認証の条件 27-2
リ モー ト 認証の問題点 27-1
リ モー ト ポ リ シー 29-10
リ モー ト ユーザ認証
設定 24-1
リ ン ク アグ リ ゲーシ ョ ン
VLAN グループ 17-7
索引 - 8
索引
概要 17-1
設定 17-2
ネ ッ ト ワー ク構成 17-6
る
ルー タ
増加、 スループ ッ ト 2-1
ルー タ プール 18-2
ルーテ ィ ン グ衝突 4-5
ルーテ ィ ン グテーブル
ルー ト ド メ イ ン 21-1
ルー ト
nPath ルーテ ィ ング 2-5
パケ ッ ト 4-5
ルー ト 設定
nPath ルーテ ィ ング 2-2
ルー ト ド メ イ ン
定義 21-1
ト ン ネ リ ン グ 28-3
ルー ト ド メ イ ン ID
フ ォ ーマ ッ ト 21-1
ループバ ッ ク イ ン タ ー フ ェ イ ス 2-2, 2-5
れ
レー ト ク ラ ス
作成 15-4
バーチ ャルサーバ 15-5
レー ト シ ェ イ ピ ン グ
FTP ト ラ フ ィ ッ ク 15-4
オプ シ ョ ン機能 15-1
レ ベル 2 配信高速化ポ リ シー 30-7
ろ
ロー カルエ ン ド ポ イ ン ト 28-8, 28-11
ロール
ト ン ネ リ ン グ 28-3
ロールプ ロパテ ィ 24-6
わ
ワ イル ド カ ー ド バーチ ャルサーバ
定義 6-1
索引 - 9