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また,性,学校種を問わず,約9割の生徒が説明書を読むことは大切だと思っているも
のの実際に読んでいるのは約半数であり,行動と態度との間にギャップが認められたこと,
約9割の生徒が医薬品を使用する際には保護者に相談し,6~7割の生徒が保護者を信頼
できる情報源と認知していることが明らかとなった.
これらの結果から,中・高校生を対象として医薬品の適正使用を促す教育を実施する際
は,①将来的に自己判断で適切に医薬品を使用できるようにするために,説明書の読み方
に関する指導を重視する,②女子においては友人に医薬品をあげたりもらったりすること
への注意を喚起する,③中・高校生いずれにおいても保護者を巻き込んだ取組を行う,④
医薬品に関するメディアの様々な情報の中から適切な情報を判断する能力を養うなど,実
態を考慮したより効果的な教育内容を検討することが不可欠であると考えられる.
本研究の課題として,第一に,調査対象は兵庫県の公立中・高等学校のみであり,調査
に参加した学校数は少なく,学校の特性に偏りがあったことが挙げられる.具体的には,
本研究の調査対象校の多くは郊外あるいは農村部,山間部に位置する学校であり,都市部
の学校は少なかった.また,高等学校については,3校が実業科のみの高等学校,2校が
普通科および実業科併設高等学校,2校が普通科のみの高等学校であり,いずれの高等学
校も比較的就職率の高い高等学校であった.したがって,結果の一般化には限界があると
考えられる.第二に,調査対象学年が中学校,高等学校ともに1学年のみであったため,
学年差を十分に把握することはできなかった.したがって今後は,他の対象集団において
も調査を実施し,本研究で得られた結果の再現性について検討するとともに,調査対象学
年を広げることによって,医薬品使用にかかわる行動や態度の学年差についてより詳細に
明らかにする必要がある.
参考文献
1)堺千紘,川畑徹朗,宋昇勲ほか:中学生の医薬品使用行動の実態とその関連要因―予
備的質問紙調査の結果より―.学校保健研究 54:227-239,2012
2)緒方郁子:高校生におけるセルフメディケーションに対する認識度に関する調査.平
成 19 年度一般用医薬品セルフメディケーション振興財団調査研究・啓発事業等報告
書,241-251,2008
3)Chambers CT,Reid GJ,McGrath PJ et al.
:Self-administration of over-the-counter
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