Download 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザーズマニュアル(計算機

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計算機リンク/マルチドロップリンクユニット
ユーザーズマニュアル(計算機リンク機能・プリンタ機能編)
技術がつくる高度なふれあい
AJ71UC24
A1SJ71UC24-R2/R4/PRF
A1SJ71C24-R2/R4/PRF
A1SCPUC24-R2
A2CCPUC24(PRF)
三菱 汎用 シーケンサ
● 安全上のご注意 ●
(ご使用前に必ずお読みください)
本製品のご使用に際しては,本マニュアルおよび本マニュアルで紹介している関連するマニュアルを
よくお読みいただくと共に,安全に対して充分に注意を払って,正しい取扱いをしていただくようお願
いいたします。
なお,この注意事項は本製品に関するもののみについて記載したものです。シーケンサシステムとし
ての安全上のご注意に関しては,CPUユニットのユーザーズマニュアルを参照してください。
この ●安全上のご注意● では,安全注意事項のランクを「危険」,「注意」として区分してあります。
危険
取扱いを誤った場合に,危険な状況が起こりえて,死亡または重傷
を受ける可能性が想定される場合。
注意
取扱いを誤った場合に,危険な状況が起こりえて,中程度の傷害や
軽傷を受ける可能性が想定される場合および物的損害だけの発生が
想定される場合。
なお, 注意 に記載した事項でも,状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。
いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。
本マニュアルは必要なときに取り出して読めるように大切に保管すると共に,必ず最終需要家までお
届けいただくようにお願いいたします。
【設計上の注意事項】
危険
● 特殊機能ユニットにパソコンなどを接続して,運転中のシーケンサに対する制御(特にデータ変更,
プログラム変更,運転状態の変更(リモートRUN/STOP))を行うときは,常にシステム全体が安全
側に働くように,シーケンスプログラム上でインタロック回路を構成してください。
特に外部機器から遠隔地のシーケンサに対する上記制御では,データ交信異常によりシーケンサ側
のトラブルに即対応できない場合もあります。
シーケンスプログラム上でインタロック回路を構成すると共に,データ交信異常が発生時のシステ
ムとしての処置方法などを外部機器とシーケンサCPU間で取り決めてください。
注意
● 制御線や通信ケーブルは,主回路や動力線などと束線したり,近接したりしないでください。
100mm以上を目安として離してください。
ノイズにより,誤動作の原因になります。
A - 1
━━━━ 安全上のご注意 ━━━━
【取付け上の注意事項】
注意
● シーケンサは,使用されるCPUユニットのユーザーズマニュアルに記載の一般仕様の環境で使用し
てください。
一般仕様の範囲以外の環境で使用すると,感電,火災,誤動作,製品の損傷あるいは劣化の原因に
なります。
● 取付け,配線作業などは,必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。
全相遮断しないと,感電あるいは製品の損傷の恐れがあります。
● ユニット下部のユニット固定用突起を,ベースユニットの固定穴に確実に挿入してから装着してく
ださい。(AnSシリーズのユニットは,必ず規定トルクでベースユニットへネジ止めしてください。)
ユニットが正しく装着されていないと,誤動作,故障,落下の原因になります。
● ネジの締付けは,規定トルク範囲で行ってください。
ネジの締付けがゆるいと,落下,短絡,誤動作の原因になります。
ネジを締め過ぎると,ネジやユニットの破損による落下,短絡,誤動作の原因になります。
● ユニットの導電部分や電子部品には直接触らないでください。
ユニットの誤動作,故障の原因になります。
A - 2
━━━━ 安全上のご注意 ━━━━
【配線上の注意事項】
注意
● ユニットに接続する通信ケーブルは,必ずダクトに納めるまたはクランプによる固定処理を行って
ください。
ケーブルをダクトに納めなかったり,クランプによリ固定処理していないと,ケーブルのふらつき
や移動,不注意の引っ張りなどによるユニットやケーブルの破損,ケーブルの接触不良による誤動
作の原因となります。
● コネクタの配線接続はメーカ指定の工具で正しく圧着,圧接またはハンダ付けし,コネクタは確実
にユニットに取り付けてください。
● ケーブル接続は,接続するインタフェースの種類を確認の上正しく行ってください。
異なったインタフェースに接続または誤配線すると,ユニット,外部機器の故障の原因となります。
● 本ユニットのRS-422インタフェースに外部機器を接続するとき,本ユニットからの給電が必要な機
器は接続しないでください。
接続すると,ユニットまたは外部機器の故障の原因となります。
● 端子ネジの締付けは,規定トルク範囲で行ってください。
ネジの締付けがゆるいと,短絡,誤動作の原因になります。
ネジを締め過ぎると,ネジやユニットの破損による落下,短絡,誤動作の原因になります。
● ユニットに接続された通信ケーブルを取りはずすときは,ケーブル部分を手に持って引っ張らない
でください。
コネクタ付きのケーブルは,ユニットに接続している部分のコネクタを手で持って取りはずしてく
ださい。
コネクタなしのケーブルは,ユニットに接続している部分のネジを緩めてから取りはずしてください。
ユニットに接続された状態でケーブルを引っ張ると,ユニットやケーブルの破損,ケーブルの接続
不良による誤動作の原因となります。
● ユニット内に,切粉や配線クズなどの異物が入らないように注意してください。
火災,故障,誤動作の原因になります。
A - 3
━━━━ 安全上のご注意 ━━━━
【立上げ・保守時の注意事項】
危険
● 通電中に端子に触れないでください。
誤動作の原因になります。
● 清掃やネジの増し締めは,必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。
全相遮断しないと,ユニットの故障や誤動作の原因になります。
ネジの締付けがゆるいと,落下,短絡,誤動作の原因になります。
ネジを締め過ぎると,ネジやユニットの破損による落下,短絡,誤動作の原因になります。
注意
● ユニットの分解,改造はしないでください。
故障,誤動作,ケガ,火災の原因になります。
● ユニットの着脱は,必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。
全相遮断しないと,ユニットの故障や誤動作の原因になります。
【運転時の注意事項】
危険
● 特殊機能ユニットのバッファメモリの中で,「システムエリア」にデータを書き込まないでくださ
い。
また,シーケンサCPUから特殊機能ユニットに対する出力信号の中で,「使用禁止」の信号を出力
(ON)しないでください。
「システムエリア」に対するデータの書込み,「使用禁止」の信号に対する出力を行うと,シーケ
ンサシステムが誤動作する危険性があります。
注意
● 特殊機能ユニットにパソコンなどを接続して,運転中のシーケンサに対する制御(特にデータ変更,
プログラム変更,運転状態の変更(リモートRUN/STOP))を行うときは,本マニュアルを熟読し,
十分に安全を確認してから行ってください。
データ変更,プログラム変更,状態制御を誤ると,システムの誤作動,機械の破損や事故の原因に
なります。
● ユニット内のEEPROMへバッファメモリの内容を登録して使用する場合,登録中はユニット装着局の
電源OFFおよびシーケンサCPUのリセット操作を行わないでください。
登録中に,ユニット装着局の電源OFFおよびシーケンサCPUのリセット操作を行うと,EEPROM内のデー
タ内容が不定となり,EEPROMへの再登録が必要となります。また,ユニットの故障および誤動作の
原因となります。
A - 4
━━━━ 安全上のご注意 ━━━━
【廃棄時の注意事項】
注意
● 製品を廃棄するときは,産業廃棄物として扱ってください。
A - 5
改
定
履
歴
※取扱説明書番号は,本説明書の裏表紙の左下に記載してあります。
印刷日付
※
取扱説明書番号
改
1994年 6月
SH(名)-3495-A
初版印刷
1994年 7月
SH(名)-3495-B
一部修正
定
内
容
表紙(対象ユニット形名追記),
マニュアルについて(ガイドブック領布価格修正),
3.2.1項(3-5ページ *3の位置変更),3.10項(表3.13),
6.2.1項(4)(クリア手順),7.2.6項(2)⑪,裏表紙(対象ユニット形名追記)
一部追加
6.2.1項(4)備考,6.2.5項(7)
1994年11月
SH(名)-3495-C
一部修正
5.5項(4)(b),付4.2項(1)
1995年 1月
SH(名)-3495-D
機種追記
A1SJ71UC24-R2/R4/PRF,A1SCPUC24-R2を追記
一部追加
2.7項
1996年 3月
SH(名)-3495-E
一部修正
2.7項(2),4.6.2項(1)
1996年 8月
SH(名)-3495-F
一部修正
安全上のご注意,目次(付録),1.4.2項(2),2.7項,3.1項(表3.1),
3.2.1項(表3.2,*1),(2)ポイント,5.7.1項(1)-(a),(2)-(b)ポイント,
6.4.2項(2)
ポイント,7.2.7項(5),7.4.2項,付6項(付5項の追加による
項No.の変更)
一部追加
2.7項(3),5.2.4項(9),付5項
1998年 2月
SH(名)-3495-G
一部修正
安全上のご注意,1.4.2項,2.7項,3.2.1項,3.7.1項(3),3.9項,3.10項,
4.6.1項,4.7項,5.7.1項,5.10項(3),6.2.1項(4),6.2.4項,7.6.2項,
8.3.1項,8.3.2項,12.4.2項,12.5.2項,17.8項(5),付3項,付6.1.1項(1)
一部追加
安全上のご注意,1.3.1項,4.6.2項,4.6.3項,5.11.3項,5.12.5項(1),
17.2.4項,付3項,付5項,付6.1.3項,付7項
一部削除
4.6.3項,付3項
1998年 6月
SH(名)-3495-H
一部修正
安全上のご注意,2.7項(3),6.2.4項(2)①⑤,6.2.5項∼6.5.2項
(ページNo.)
一部追加
6.2.4項(4),6.2.5項(8)
本書によって,工業所有権その他の権利の実施に対する保証,または実施権を許諾するものではありません。また本書
の掲載内容の使用により起因する工業所有権上の諸問題については,当社は一切その責任を負うことができません。

1994
MITSUBISHI ELECTRIC CORPORATION
印刷日付
1999年 1月
※
取扱説明書番号
SH(名)-3495-I
改
定
内
容
一部修正
目次(付7項→付8項),2.7項(3),3.1項,3.8.1項(2)(図),
3.8.3項(図),4.2.1項(表),4.2.2項④,4.6.3項(2)(配線図),付5項(3),
付8項(項No.)
一部追加
目次(付録7項),1.1.1項(2)ポイント,3.2.1項(1)*5・*6,
3.10項(2)ポイント,13.4.1項(備考),付7項
2000年 1月
SH(名)-3495-J
一部修正
安全上のご注意,2.6.2項,2.7項(1),3.2.1項,3.8.3項(1)②・(4),
4.6.3項(1)(e),5.2.4項(2),5.14.3項(3),7.2.7項(3),付3項,付5項
一部追加
4.6.3項(1)(g),5.2.4項(10)
2001年 1月
SH(名)-3495-K
一部修正
1.1.1項(2)ポイント,2.7項(1)(3),3.2.1項(2),3.6項,4.2.1項,
4.5.1項(手順3),5.2.3項(2)*1,5.5項,12.1項,12.2.1項(2),付3項(2),
付7項
一部追加
5.5項(4)(b)②,付3項(2)*3
は
じ
め
に
このたびは,三菱汎用シーケンサMELSEC−Aシリーズをお買い上げいただきまことにありがとうご
ざいました。
ご使用前に本書をよくお読みいただき,Aシリーズシーケンサの機能・性能を十分ご理解のうえ,正しく
ご使用くださるようお願い致します。
目
共
通
次
編
1.概
要
計算機リンクユニットの各リンク機能の概要を説明しています。
計算機リンク機能編
2.システム構成と使用できる機能
外部機器とシーケンサCPUのシステム構成ごとの,使用できる計算機リンク機能を示しています。
3.仕
様
計算機リンクユニットの機能,インタフェース仕様,シーケンサCPUとの入力信号一覧およびバッファ
メモリ一覧を示しています。
4.運転までの設定と手順
計算機リンクユニットを立ち上げ,計算機リンクを開始するまでの手順を説明しています。
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
専用プロトコルによる計算機とのデータ交信方法について説明しています。
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
無手順モードによる外部機器とのデータ交信方法について説明しています。
7.双方向モードによる計算機とのリンク方法
双方向モードによる計算機とのデータ交信方法について説明しています。
8.計算機リンク中に信号情報・設定情報を読み出す場合
計算機リンクを行っているときに,RS-232Cの信号状態やユニットのスイッチ設定状態を読み出す方法,
エラーLEDの消灯方法について説明しています。
9.DC1∼DC4制御方式に変更してデータ交信する場合
制御信号(DTR/DSR)またはDCコードによる外部機器との伝送制御について説明しています。
10.半二重通信方式に変更してデータ交信する場合
RS-232Cインタフェースを介する外部機器との半二重通信について説明しています。
11.計算機とシーケンサCPUがm:nの接続でデータを交信する場合
複数の計算機と,複数の計算機リンクユニットを接続した計算機リンクについて説明しています。
- I -
12.計算機リンク中にモードを切り換える場合
計算機リンク中に,計算機リンクユニットのモードを切り換えて計算機リンクを再開する方法につい
て説明しています。
13.計算機リンク機能のトラブルシューティング
計算機リンク機能で発生するトラブルについて,処置方法などを示しています。
プリンタ機能編
14.システム構成と使用できる機能
プリンタ機能を使用するときの,システム構成ごとの使用できるプリンタ機能を示しています。
15.仕
様
プリンタ機能,インタフェース仕様,シーケンサCPUとの入出力信号一覧およびバッファメモリ一覧を
示しています。
16.運転までの設定と手順
計算機リンクユニットを立ち上げ,メッセージ出力(印字)を開始するまでの手順を説明しています。
17.プリンタ機能によるメッセージの印字方法
プリンタ機能よるプリンタへのメッセージの印字方法について説明しています。
18.プリンタ機能のトラブルシューティング
プリンタ機能で発生すトラブルについて,処置方法などを示しています。
付
録
ASCIIコード表,専用プロトコルでのシーケンサCPUへの介入時間,計算機リンク用のプログラム例な
どを示しています。
- II -
目
共
第1章 概
次
通
編
要
1-1∼1-11
1.1 計算機リンク機能の概要 ..............................................................
1.1.1 専用プロトコルによる計算機リンクの概要と特長 ....................................
1.1.2 無手順モードによる計算機リンクの概要と特長 ......................................
1.1.3 双方向モードによる計算機リンクの概要と特長 ......................................
1.2 プリンタ機能の概要 ..................................................................
1.3 対象計算機リンクユニットの概要と機能 ................................................
1.3.1 概要と機能 .......................................................................
1.3.2 計算機リンクユニットのバージョンの確認方法 ......................................
1.4 本マニュアルの構成と略称 ............................................................
1.4.1 本マニュアルの構成 ..............................................................
1.4.2 本マニュアルで使用する略称・総称 ................................................
1- 1
1- 1
1- 3
1- 4
1- 6
1- 7
1- 7
1- 8
1- 9
1- 9
1-10
計算機リンク機能編
第2章
システム構成と使用できる機能
2-1∼2-16
2.1 外部機器(計算機など)とシーケンサCPUが1:1の場合 ...................................
2.2 外部機器(計算機など)とシーケンサCPUが1:nの場合 ...................................
2.3 外部機器(計算機など)とシーケンサCPUが2:1の場合 ...................................
2.4 外部機器(計算機など)とシーケンサCPUが2:nの場合 ...................................
2.5 外部機器(計算機など)とシーケンサCPUがm:nの場合 ...................................
2.6 データリンクシステム,ネットワークシステムに対するシステム構成 .....................
2.6.1 MELSECNET(II),MELSECNET/Bの場合 .................................................
2.6.2 MELSECNET/10の場合 ..............................................................
2.7 適用CPUユニットと装着可能枚数 .......................................................
第3章
仕
様
2- 2
2- 4
2- 6
2- 8
2-10
2-12
2-12
2-13
2-15
3-1∼3-26
3.1 伝送仕様 ..............................................................................
3.2 データ交信機能 .......................................................................
3.2.1 専用プロトコルの機能とコマンド一覧 ..............................................
3.2.2 無手順モードの機能一覧 ..........................................................
3.2.3 双方向モードの機能一覧 ..........................................................
3.3 伝送制御機能 .........................................................................
3.4 半二重通信機能 .......................................................................
3.5 m:n通信機能 .........................................................................
3.6 モード切換え機能 ....................................................................
3.7 RS-232Cインタフェース仕様 ...........................................................
3.7.1 RS-232Cコネクタ仕様 .............................................................
3.7.2 RS-232Cケーブル .................................................................
- III -
3- 1
3- 2
3- 2
3- 9
3- 9
3-10
3-11
3-12
3-13
3-14
3-14
3-16
3.8 RS-422/485インタフェース仕様 ........................................................
3.8.1 RS-422/485端子台仕様 ............................................................
3.8.2 RS-422ケーブル仕様 ..............................................................
3.8.3 RS-422回線によるデータ交信時の注意事項 ..........................................
3.9 シーケンサCPUに対する入出力信号一覧 .................................................
3.10 バッファメモリの用途と割付け一覧 ...................................................
第4章
運転までの設定と手順
4-1∼4-32
4.1 運転までの手順 ........................................................................
4.1.1 運転までの概略手順 ..............................................................
4.1.2 各ユニットの各部の名称 ..........................................................
4.2 スイッチ設定 .........................................................................
4.2.1 モード設定スイッチの設定 ........................................................
4.2.2 伝送仕様,主チャンネルなどの設定 ................................................
4.2.3 局番設定スイッチの設定 ..........................................................
4.3 表示LEDの表示内容 ...................................................................
4.4 実装と設置 ...........................................................................
4.4.1 取扱上の注意事項 ................................................................
4.4.2 設置環境 .........................................................................
4.5 単体折返しテスト ....................................................................
4.5.1 単体折返しテストの操作手順 ......................................................
4.5.2 単体折返しテストのチェック内容 ..................................................
4.6 外部機器との接続 ....................................................................
4.6.1 配線上の注意事項 ................................................................
4.6.2 RS-232C回線の接続方法 ...........................................................
4.6.3 RS-422回線の接続方法 ............................................................
4.7 終端抵抗の設定/接続 ................................................................
4.8 モード設定と運転開始 ................................................................
4.8.1 折返しテスト ....................................................................
4.8.2 モード設定 .......................................................................
4.8.3 バッファメモリ特定用途エリアへの書込みと運転開始 ................................
4.9 保守・点検 ...........................................................................
第5章
3-17
3-17
3-18
3-19
3-21
3-23
専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5-1∼5-128
5.1 専用プロトコルによるデータの流れ ....................................................
5.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項 ......................................
5.2.1 バッファメモリの読出し/書込みについて ..........................................
5.2.2 計算機からのコマンド送信手順について ............................................
5.2.3 データ交信によるシーケンサCPUの動作 .............................................
5.2.4 データ交信上の注意事項 ..........................................................
5.3 運転前の確認 .........................................................................
5.4 専用プロトコルの基本形式 ............................................................
5.4.1 専用プロトコル制御手順の見方 ....................................................
5.4.2 制御手順形式1で交信する場合 .....................................................
5.4.3 制御手順形式2で交信する場合 .....................................................
5.4.4 制御手順形式3で交信する場合 .....................................................
5.4.5 制御手順形式4で交信する場合 .....................................................
- IV -
4- 1
4- 1
4- 2
4- 4
4- 4
4- 7
4-11
4-12
4-15
4-15
4-15
4-16
4-16
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4-19
4-19
4-19
4-24
4-27
4-30
4-30
4-31
4-31
4-32
5- 1
5- 2
5- 2
5- 5
5- 8
5- 9
5-10
5-11
5-11
5-12
5-14
5-16
5-18
5.4.6 各制御手順形式におけるデータ指定項目の内容 ......................................
5.5 伝送シーケンスのタイムチャートと交信時間 ............................................
5.6 キャラクタ部の伝送データの考え方 ....................................................
5.7 デバイスメモリの読出し,書込み ......................................................
5.7.1 コマンドとデバイス範囲 ..........................................................
5.7.2 デバイスメモリ・ビット単位の一括読出し
(BR,JRコマンド) .....
5.7.3 デバイスメモリ・ワード単位の一括読出し
(WR,QRコマンド) .....
5.7.4 デバイスメモリ・ビット単位の一括書込み
(BW,JWコマンド) .....
5.7.5 デバイスメモリ・ワード単位の一括書込み
(WW,QWコマンド) .....
5.7.6 デバイスメモリ・ビット単位のテスト(ランダム書込み)
(BT,JTコマンド) .....
5.7.7 デバイスメモリ・ワード単位のテスト(ランダム書込み)
(WT,QTコマンド) .....
5.7.8 デバイスメモリのモニタ ..........................................................
(1) モニタ手順 ..................................................................
(2) デバイスメモリのモニタデータ登録 ビット単位
(BM,JMコマンド) .....
ワード単位
(WM,QMコマンド) .....
(3) モニタデータ登録しているデバイスメモリのモニタ ..............................
ビット単位
(MB,MJコマンド) .....
ワード単位
(MN,MQコマンド) .....
5.8 拡張ファイルレジスタの読出し,書込み ................................................
5.8.1 ACPU共通コマンドとアドレス ......................................................
5.8.2 AnA/AnUCPU共通コマンドとデバイス番号 ............................................
5.8.3 拡張ファイルレジスタの読出し,書込み時の注意事項 ................................
5.8.4 拡張ファイルレジスタの一括読出し
(ERコマンド) .........
5.8.5 拡張ファイルレジスタの一括書込み
(EWコマンド) .........
5.8.6 拡張ファイルレジスタの直接読出し
(NRコマンド) .........
5.8.7 拡張ファイルレジスタの直接書込み
(NWコマンド) .........
5.8.8 拡張ファイルレジスタのテスト(ランダム書込み)
(ETコマンド) .........
5.8.9 拡張ファイルレジスタのモニタ ....................................................
(1) モニタ手順 ..................................................................
(2) 拡張ファイルレジスタのモニタデータ登録
(EMコマンド) .........
(3) モニタデータ登録している拡張ファイルレジスタのモニタ (MEコマンド) .........
5.9 バッファメモリの読出し,書込み ......................................................
5.9.1 コマンドとバッファメモリについて ................................................
5.9.2 バッファメモリからの読出し
(CRコマンド) .........
5.9.3 バッファメモリへの書込み
(CWコマンド) .........
5.10 特殊機能ユニットのバッファメモリの読出し,書込み ...................................
5.10.1 コマンドと処理内容 .............................................................
5.10.2 制御手順における特殊機能ユニットNO.の考え方 ....................................
5.10.3 特殊機能ユニットのバッファメモリの読出し
(TRコマンド) .........
5.10.4 特殊機能ユニットのバッファメモリの書込み
(TWコマンド) .........
5.11 シーケンサCPUのリモートRUN/STOPとCPU形名コード/形名読出し ........................
5.11.1 コマンドと処理内容 .............................................................
5.11.2 シーケンサCPUのリモートRUN/STOP
(RR,RSコマンド) .....
5.11.3 シーケンサの形名コード,形名読出し
(PC,PUコマンド) .....
5.12 プログラムの読出し,書込み .........................................................
5.12.1 プログラムの読出し,書込み時の注意事項 .........................................
5.12.2 プログラムの読出し,書込みの手順 ...............................................
5.12.3 パラメータの読出し,書込み .....................................................
(1) コマンドとアドレス ..........................................................
- V -
5-20
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(2) パラメータメモリの一括読出し
(PRコマンド) ......... 5-88
(3) パラメータメモリの一括書込み
(PWコマンド) ......... 5-89
(4) パラメータメモリ解析要求
(PSコマンド) ......... 5-90
5.12.4 シーケンスプログラムの読出し,書込み ........................................... 5-91
(1) コマンドとステップ割付け .................................................... 5-91
(2) XR,XWコマンド使用時の対象プログラムの指定 ................................... 5-93
(3) シーケンスプログラムの一括読出し
(XR,MR,SRコマンド) .. 5-93
(4) シーケンスプログラムの一括書込み
(XW,MW,SWコマンド) .. 5-96
5.12.5 マイコンプログラムの読出し,書込み ............................................. 5-99
(1) コマンドとアドレス .......................................................... 5-99
(2) マイコンプログラムの一括読出し
(UR,VRコマンド) .... 5-101
(3) マイコンプログラムの一括書込み
(UW,VWコマンド) .... 5-102
5.12.6 コメントメモリの読出し,書込み ................................................ 5-103
(1) コマンドとアドレス ......................................................... 5-103
(2) コメントメモリの一括読出し
(KRコマンド) ........ 5-104
(3) コメントメモリの一括書込み
(KWコマンド) ........ 5-105
5.12.7 拡張コメントメモリの読出し,書込み ............................................ 5-106
(1) コマンドとアドレス ......................................................... 5-106
(2) 拡張コメントメモリの一括読出し
(DRコマンド) ........ 5-107
(3) 拡張コメントメモリの一括書込み
(DWコマンド) ........ 5-108
5.13 グローバル機能 .................................................................... 5-109
5.13.1 コマンドと制御内容 ............................................................ 5-109
5.13.2 グローバル機能の制御手順
(GWコマンド) ........ 5-110
5.14 オンデマンド機能 .................................................................. 5-111
5.14.1 オンデマンド機能のハンドシェイク用入出力信号とバッファメモリ ................. 5-112
5.14.2 オンデマンド機能の実行手順 .................................................... 5-113
5.14.3 オンデマンド機能の制御手順 .................................................... 5-116
5.15 他局アクセスするときのデータリンクシステム・ネットワークシステムの切換え
(AnUCPU用) .......... 5-119
5.15.1 他局アクセスするときの実行手順 ................................................ 5-120
5.15.2 コマンドと処理内容 ............................................................ 5-122
5.15.3 ネットワーク登録
(ZEコマンド) ........ 5-123
5.15.4 ネットワーク読出し
(ZRコマンド) ........ 5-124
5.15.5 ルーチングパラメータの読出し
(ZTコマンド) ........ 5-126
5.16 折返しテスト ....................................................................... 5-128
(1) ACPU共通コマンドと処理内容 ................................................. 5-128
(2) 折返しテストの制御手順
(TTコマンド) ........ 5-128
第6章
無手順モードによる外部機器とのリンク方法
6-1∼6-38
6.1 無手順モードによるデータの流れ ......................................................
6.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項 ......................................
6.2.1 外部機器からのデータ受信について ................................................
(1) 受信エリアの取り方について ..................................................
(2) 受信データの読出し方法 ......................................................
(3) 受信エラーの検出方法 ........................................................
(4) 受信データのクリア方法 ......................................................
6.2.2 外部機器へのデータ送信について ..................................................
(1) 送信エリアの取り方について ..................................................
- VI -
6- 1
6- 2
6- 3
6- 3
6- 4
6-10
6-11
6-12
6-12
(2) 送信データの書込み方法 ......................................................
(3) 送信エラーの検出方法 ........................................................
6.2.3 シーケンサCPUとのハンドシェイク用入出力信号 .....................................
6.2.4 バッファメモリの読出し/書込みについて ..........................................
6.2.5 データ交信上の注意事項 ..........................................................
6.3 運転前の確認 .........................................................................
6.4 無手順モードの受信 ..................................................................
6.4.1 受信手順 .........................................................................
6.4.2 受信プログラム ..................................................................
6.5 無手順モードの送信 ..................................................................
6.5.1 送信手順 .........................................................................
6.5.2 送信プログラム ..................................................................
第7章
双方向モードによる計算機とのリンク方法
7-1∼7-40
7.1 双方向モードによるデータの流れ ......................................................
7.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項 ......................................
7.2.1 双方向モード用のシステム構成とモード ............................................
7.2.2 計算機からのデータ受信について ..................................................
(1)受信エリアの取り方について ...................................................
(2)受信データの読出し方法 .......................................................
(3)受信エラーの検出方法 .........................................................
(4)受信データのクリアについて ...................................................
7.2.3 計算機へのデータ送信について ....................................................
(1)送信エリアの取り方について ...................................................
(2)送信データの書込み方法 .......................................................
(3)送信エラーの検出方法 .........................................................
7.2.4 全二重通信で同時送信を行われたときの計算機リンクユニット側の処理 ...............
7.2.5 シーケンサCPUとのハンドシェイク用入出力信号 .....................................
7.2.6 バッファメモリの読出し/書込みについて ..........................................
7.2.7 データ交信上の注意事項 ..........................................................
7.3 運転前の確認 .........................................................................
7.4 双方向モードの基本形式 ..............................................................
7.4.1 双方向モード制御手順の見方 ......................................................
7.4.2 双方向モード制御手順 ............................................................
7.4.3 双方向モードにおけるデータ指定項目の内容 ........................................
7.5 双方向モードの受信 ..................................................................
7.5.1 受信手順 .........................................................................
7.5.2 受信プログラム ..................................................................
7.6 双方向モードの送信 ..................................................................
7.6.1 送信手順 .........................................................................
7.6.2 送信プログラム ..................................................................
第8章
計算機リンク中にユニット状態・信号状態を読み出す場合
7- 2
7- 3
7- 3
7- 4
7- 5
7- 6
7- 8
7- 9
7- 9
7-10
7-11
7-11
7-12
7-15
7-15
7-24
7-26
7-27
7-27
7-28
7-30
7-33
7-33
7-33
7-37
7-37
7-37
8-1∼8- 6
8.1 伝送エラー表示LEDの表示状態の読出し・消灯要求 .......................................
8.1.1 エラーLED表示状態の読出し .......................................................
8.1.2 エラーLEDの消灯要求 .............................................................
8.2 RS-232C信号状態の読出し .............................................................
- VII -
6-13
6-13
6-14
6-15
6-25
6-26
6-27
6-27
6-27
6-32
6-32
6-32
8888-
1
1
2
3
8.3 スイッチの設定状態・運転モードの読出し ..............................................
8.3.1 モード設定・局番設定スイッチの設定状態の読出し ..................................
8.3.2 伝送仕様設定スイッチの設定状態の読出し ..........................................
8.3.3 現在の運転モードの読出し ........................................................
第9章
DTR/DSR制御からDCコード制御に変更してデータ交信する場合
全二重通信から半二重通信に変更してデータ交信する場合
計算機とシーケンサCPUがm:nの接続でデータ交信する場合
計算機リンク中にモードを切り換える場合
101010101010-
2
3
4
5
7
9
1111111111111111-
1
2
2
2
3
4
4
7
12-1∼12-12
12.1 モード切換えの留意点 ..............................................................
12.2 モード切換え機能と計算機リンクユニットの動作 ......................................
12.2.1 モード切換え機能について ......................................................
12.2.2 モード切換え時の計算機リンクユニットの動作(処理) ............................
12.3 モード切換えのハンドシェイク用入出力信号とバッファメモリ .........................
12.4 シーケンサCPUからのモード切換え ...................................................
12.4.1 モード切換え手順 ..............................................................
12.4.2 モード切換えプログラム例 ......................................................
12.5 計算機からのモード切換え ..........................................................
12.5.1 モード切換え手順 ..............................................................
12.5.2 モード切換え後のプログラム例 ..................................................
- VIII -
1
4
4
5
6
7
7
8
11-1∼11-10
11.1 データ交信上の留意点 ..............................................................
11.2 計算機間でインタロックをとるための取決め ..........................................
11.2.1 計算機の局番号の取決め ........................................................
11.2.2 計算機1局当りの最大データ交信時間の取決め .....................................
11.2.3 計算機間でデータ交信するためのコマンドと伝文構成の取決め .....................
11.3 シーケンサCPUとデータ交信する手順例 ...............................................
11.3.1 各計算機が順番にシーケンサCPUとデータ交信する方法 .............................
11.3.2 計算機間で主局と従局を決めてシーケンサCPUとデータ交信する方法 ................
第12章
99999999-
10-1∼10-11
10.1 半二重通信を行うための留意点 ......................................................
10.2 半二重通信を行うためのコネクタ接続 ................................................
10.3 データ送信時のCD・RS信号のON/OFFタイミング ........................................
10.3.1 外部機器からデータを送信するときのタイミング ..................................
10.3.2 計算機リンクユニットからデータを送信するときのタイミング .....................
10.4 バッファメモリ特定用途エリアへの書込み ............................................
第11章
4
4
5
6
9-1∼9- 9
9.1 伝送制御の留意点 ....................................................................
9.2 伝送制御について ....................................................................
9.2.1 DTR/DSR(ER/DR)制御 ..............................................................
9.2.2 DC1/DC3送信制御 .................................................................
9.2.3 DC1/DC3受信制御 .................................................................
9.2.4 DC2/DC4送信制御 .................................................................
9.2.5 DC2/DC4受信制御 .................................................................
9.3 バッファメモリ特定用途エリアへの書込み ..............................................
第10章
8888-
12- 1
12- 2
12- 2
12- 3
12- 4
12- 5
12- 5
12- 6
12- 9
12- 9
12-10
第13章
計算機リンク機能のトラブルシューティング
13-1∼13-13
13.1 専用プロトコルでのNAK応答時のエラーコード .........................................
13.2 双方向モードでのNAK応答時のエラーコード ...........................................
13.3 トラブル発生時のLED表示と処置方法 .................................................
13.4 トラブルシューティング ............................................................
13.4.1 トラブルシューティングフロー ..................................................
13.4.2 RUN LED(L.RUN LED)が点灯した場合のフロー .....................................
13.4.3 交信要求したがニュートラル状態から変化しない場合,
データを受信出来ない場合のフロー ..............................................
13.4.4 2-C/N LED(C/N LED),4-C/N LED(C/N LED)が点灯した場合のフロー ..................
13.4.5 交信できたりできなかったりする場合のフロー ....................................
13.4.6 解読できないデータを送信する場合のフロー ......................................
131313131313-
1
4
6
8
8
9
13-10
13-11
13-12
13-13
プリンタ機能編
第14章 システム構成と使用できる機能
14.1
14.2
14.3
第15章
14-1∼14- 6
プリンタとシーケンサCPUが1:1の場合 ............................................... 14- 2
計算機・プリンタとシーケンサCPUが2:1の場合 ....................................... 14- 3
計算機・プリンタとシーケンサCPUが2:n,m:nの場合 .................................. 14- 5
仕
様
15-1∼15-10
15.1 プリンタ機能 .......................................................................
15.1.1 プリンタ機能一覧 ..............................................................
15.1.2 自由メッセージと固定メッセージについて ........................................
15.1.3 計算機からのメッセージ登録/読出しコマンド一覧(専用プロトコル用) ...........
15.2 RS-232Cインタフェース仕様 .........................................................
15.3 RS-422インタフェース仕様 ..........................................................
15.4 シーケンサCPUに対する入出力信号一覧 ...............................................
15.5 バッファメモリの用途と割付け一覧 ..................................................
第16章
運転までの設定と手順
1515151515151515-
1
1
2
3
3
3
4
6
16-1∼16- 7
16.1 運転までの概略手順 ................................................................
16.2 スイッチ設定 .......................................................................
16.3 表示LEDの表示内容 .................................................................
16.4 実装と設置 .........................................................................
16.5 単体折返しテスト ..................................................................
16.6 外部機器との接続 ..................................................................
16.7 モード設定と運転開始 ..............................................................
16.7.1 折返しテスト ..................................................................
16.7.2 モード設定 ....................................................................
16.7.3 バッファメモリ特定用途エリアへの書込みと運転開始 ..............................
16.8 保守・点検 .........................................................................
- IX -
1616161616161616161616-
1
2
3
5
5
5
6
6
6
7
7
第17章
プリンタ機能によるメッセージの出力方法
17-1∼17-40
17.1 プリンタ機能によるデータの流れ ....................................................
17.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項 ....................................
17.2.1 バッファメモリ特定用途エリアの読出し・書込み ..................................
17.2.2 メッセージ出力のタイミング ....................................................
17.2.3 プリンタ機能のエラー検出方法 ..................................................
17.2.4 プリンタ機能使用上の注意事項 ..................................................
17.3 計算機からの固定メッセージの登録/読出し ..........................................
17.3.1 コマンドと処理内容 ............................................................
17.3.2 固定メッセージの登録方法 ......................................................
17.3.3 固定メッセージの読出し方法 ....................................................
17.4 シーケンサCPUからのメッセージの登録/読出し .......................................
17.4.1 固定メッセージの登録方法 ......................................................
17.4.2 固定メッセージの読出し方法 ....................................................
17.4.3 自由メッセージの登録方法 ......................................................
17.4.4 自由メッセージの読出し方法 ....................................................
17.5 プリンタテスト ....................................................................
17- 1
17- 2
17- 2
17-11
17-13
17-14
17-16
17-16
17-17
17-18
17-19
17-19
17-23
17-26
17-28
17-30
17.6
登録メッセージのテスト出力(テスト印字) .......................................... 17-32
17.7
メッセージのプリンタ出力 .......................................................... 17-34
17.8
プリンタ機能でのプリンタ出力プログラム例 .......................................... 17-38
第18章
プリンタ機能のトラブルシューティング
18-1∼18- 6
18.1 プリンタ機能のエラーコード ........................................................
18.2 トラブル発生時のLED表示と処置方法 .................................................
18.3 トラブルシューティング ............................................................
18.3.1 トラブルシューティングフロー ..................................................
18.3.2 プリンタ機能を使用できない場合のフロー ........................................
18.3.3 プリンタへ出力しない場合のフロー ..............................................
18.3.4 メッセージが登録できない場合のフロー ..........................................
18.3.5 不定文字が印字される場合のフロー ..............................................
付
録
1818181818181818-
1
2
3
3
4
5
6
6
付-1∼付-23
付1 ASCIIコード表 .......................................................................
付2 シーケンサCPUとの交信時間(スキャンタイムの伸び時間) ..............................
付3 特殊機能ユニットのバッファメモリアドレス表 .........................................
付4 AJ71UC24とAJ71C24-S8との互換性と流用時の注意事項 ...................................
付4.1 互換性 ..........................................................................
付4.2 流用時の注意事項 ...............................................................
付4.3 機能比較 ........................................................................
付5 QnAタイプシーケンサで計算機リンクユニットを使用する場合 ............................
付6 計算機リンクのプログラム例 .........................................................
付6.1 無手順モードのシーケンスプログラム例 ...........................................
付6.1.1 応用命令使用時のシーケンスプログラム ......................................
付6.1.2 専用命令使用時のシーケンスプログラム ......................................
付6.1.3 受信データのクリア処理のシーケンスプログラム ..............................
- X -
付- 1
付- 2
付- 4
付- 8
付- 8
付- 8
付- 9
付-10
付-11
付-11
付-11
付-13
付-14
付7 MELSEC通信支援ツールについて .......................................................
付7.1 基本通信支援ツールの概要 .......................................................
付7.2 基本通信支援ツールの活用例 .....................................................
付8 外形寸法図 ..........................................................................
- XI -
付-16
付-16
付-18
付-21
マニュアルについて
計算機リンク/マルチドロップリンクユニットに関連するマニュアルは,下記のも
のがあります。
関連マニュアル
マニュアル名称
マニュアル番号
(形名コード)
領布価格
計算機リンクユニットガイドブック
計算機リンクの各モードごとに外部機器(計算機など)とのデータ交信方法について,基本
SH-3494
的な使い方を説明しています。
(13JG04)
¥300
全計算機リンクユニット共通用です。(別売)
計算機リンク/マルチドロップリンクユニットユーザーズマニュアル(マルチドロッ
プリンク機能編)
RS-422/485インタフェースを介するマスタ局とローカル/リモート局間の,入出力信号(ON/
OFF情報)のデータ交信について説明しています。
SH-3496
(13JG03)
¥600
マルチドロップリンクユニット(AJ71UC24,A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4)共通用です。(別売)
AJ71UC24形計算機リンク/マルチドロップリンクユニットユーザーズマニュアル
(ハードウェア編)
ユニットを使用するときのシステム構成,ユニットの仕様,各部の名称と設定,ユニットの
IB-68457
(13JG28)
¥300
外形寸法図について説明しています。(ユニットに同梱)
A1SJ71UC24-R4形,A1SJ71C24-R4形計算機リンク/マルチドロップリンクユニット
ユーザーズマニュアル(ハードウェア編)
ユニットを使用するときのシステム構成,ユニットの仕様,各部の名称と設定,ユニットの
1B-68458
(13JG29)
¥300
外形寸法図について説明しています。(ユニットに同梱)
A1SJ71UC24-R2,A1SJ71C24-R2形計算機リンクユニット,A1SJ71UC24-PRF形
A1SJ71C24-PRF形計算機リンク/プリンタ機能ユニットユーザーズマニュアル
(ハードウェア編)
ユニットを使用するときのシステム構成,ユニットの仕様,各部の名称と設定,ユニットの
IB-68459
(13JG30)
¥300
外形寸法図について説明しています。(各ユニットに同梱)
A2CCPU(P21/R21),A2CCPU-DC24V,A2CCPUC24(-PRF),A2CJCPUユーザーズマニュアル
(詳細編)
ユニットを使用するためのシステム構成,ユニット・シーケンサCPU・電源ユニットなどの仕
SH-3492
(13JA06)
¥1000
様,トラブルシューティングについて説明しています。(別売)
A2CCPU(P21/R21),A2CCPU-DC24V,A2CCPUC24(-PRF),A2CJCPUユーザーズマニュアル
(ハードウェア編)
ユニットを使用するときの取扱い,各部の名称と設定,A2CCPU用入出力ユニットの仕様と接
IB-68427
(13JA08)
¥300
続,エラーコードについて説明しています。(各ユニットに同梱)
A1SCPU,A1SCPUC24-R2,A2SCPUユーザーズマニュアル(詳細編)
ユニットを使用するときのシステム構成,ユニット・シーケンサCPU・電源ユニットなどの仕
様と接続,エラーコードについて説明しています。(別売)
A1S/A2S/A2USCPU(S1),A1SCPUC24-R2ユーザーズマニュアル(ハードウェア編)
ユニットを使用するときの取扱い,各部の名称と設定,AnSCPU用入出力ユニットの仕様と接
続,エラーコードについて説明しています。(各ユニットに同梱)
SH-3504
(13JG33)
IB-68419
(13JA97)
¥1000
¥300
共
通
編
共通編では,計算機リンク機能・プリンタ機能の概要,本マニュアルの構成と説明
で使用するユニットの略称・総称について説明しています。
1.概
1.概
要要
MELSEC-A
第1章 概 要
本ユーザーズマニュアルは,1.3項に示す各ユニットが有する計算機リンク機能,
プリンタ機能およびマルチドロップリンク機能のなかで,計算機リンク機能およびプ
リンタ機能について編に分けて説明しています。
マルチドロップリンク機能については,次に示す別売のユーザーズマニュアルを参
照くださいますようお願い致します。
計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザーズマニュアル(マルチド
ロップリンク機能編)……SH-3496
1.1 計算機リンク機能の概要
計算機リンク機能には大きく分けて3つの機能があり,次のことなどを行うために
使用することができます。
① シーケンサCPUの動作監視
② シーケンサCPUが扱うデータの収集
③ シーケンスプログラムのアップロード/ダウンロード
各機能ごとの概要を以下に説明します。
計算機リンクユニットがRS-422/485とRS-232Cの2つのインタフェースをもっている
ときは,以下の示す機能の中の2つの機能を併用することが可能です。
(インタフェースごとに,いずれかの機能を設定して使用します。)
(1) 専用プロトコル+無手順モード
(2) 専用プロトコル+双方向モード
(3) 専用プロトコル+プリンタ機能(RS-232C側のみ)
ポイント
計算機リンク機能を初めてご使用になる場合は,下記ガイドブック(別売)によ
り基本的な計算機リンク機能の使い方をご理解ください。
計算機リンクユニット ガイドブック……SH-3494
1.1.1 専用プロトコルによる計算機リンクの概要と特長
(1) 概 要
決められた交信手順で,計算機リンク用のコマンド伝文を計算機から計算機リン
クユニットへ送信することにより,シーケンサCPUのデバイス,シーケンスプロ
グラムなどの読出し/書込みを行うことができます。
BINコード
計 算 機リ ン ク ユニ ッ ト
シーケンサ
C
P
U
シーケンスプログラム
のEND処理後自動的に
交信
RS-422用ケーブル
RS-232C用ケーブル
計 算 機
伝送データ
(ASCIIコード)
ASCIIコード
読出し
伝送制御コード
書込み
伝送データ
伝送データ
0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0
(1 2 3 4 H)
計算機リンクユニットが
B I N コード
ASCII
コードの変換を行う
1 2 3 4
31 H 32 H 33 H 34 H
伝送制御コード
図1.1 専用プロトコルの伝送データ
1 - 1
1.概
要
MELSEC-A
(2) 特 長
(a) 計算機からの要求による交信
データ送受信の要求は,計算機が行います。
計算機から計算機リンクユニットへコマンドを送信することにより,指定
データを交信します。
計算機リンクユニットを使用するための特別なシーケンスプログラムの作成
や変更を行う必要がありません。
① シーケンサCPUの全デバイスの読出し,書込みが可能
シーケンサCPUの各デバイスの内容を読み出すことにより,動作状態の監
視・モニタ,データの収集・解析などが行えます。
また,各デバイスにデータを書き込むことにより,生産管理や生産指示
などが行えます。
② プログラムのUP/DOWN LOADが可能
シーケンサCPUのプログラム(メイン・サブシーケンスプログラム,マイ
コンプログラム)やパラメータデータ,コメントデータを計算機に読み
出し格納しておき,必要に応じシーケンサCPUへ書き込むことによりプロ
グラム変更が行えます。
③ シーケンサCPUのリモートRUN/STOP
計算機からシーケンサCPUのリモートRUN/STOPが行えるので,シーケンサ
CPUの遠隔操作が行えます。
④ シーケンサCPUの入力信号をON/OFF
計算機リンクユニットを装着しているシーケンサCPUの入力信号(X)をON/
OFFさせることができます。
これにより,シーケンサCPUの緊急停止または同時起動などを制御するこ
とができます。
(この機能は,計算機リンクユニットのグローバル機能といいます。)
(b) シーケンサCPUからの要求による交信
データ送信の要求は,シーケンサCPUが行います。
シーケンサCPUから計算機へ緊急データなどの送信が必要なとき,シーケン
サCPUから計算機リンクユニットへ送信要求を出し,計算機に割込み処理さ
せる機能です。
(この機能は,計算機リンクユニットのオンデマンド機能といいます。)
* 専用プロトコルには,制御手順形式1∼制御手順形式4の各プロトコルモードがあ
ります。
接続する計算機の仕様に合わせて,いずれかの形式を選択してデータ交信するこ
とができます。
本マニュアルでは,これらのプロトコルモードの総称を専用プロトコルとして表
現しています。
ポイント
MELSEC-AシリーズおよびQnAシリーズシーケンサとパソコン間の通信を支援する
弊社製の下記通信支援ツールを使用することで,Ethernet/計算機リンクなどで
接続するパソコン側の交信プログラムを簡略化できます。
・MX Component(基本通信支援ActiveXコントロール,SW0D5C-ACT以降品が使用可能)
・MX Links(基本通信支援ツール,SW0D5C-CSKP以降品が使用可能)
など,付録7項に,基本通信支援ツールの概要,活用例を示しています。
必要に応じて,参照してください。
1 - 2
1.概
要
MELSEC-A
1.1.2 無手順モードによる計算機リンクの概要と特長
(1) 概 要
計算機リンクユニットを介して,ユーザ自身の交信手順で任意のデータを外部機
器とシーケンサCPU間で交信することができます。
00H∼FFH
(伝送データ)
計 算 機リ ン ク ユニ ッ ト
バッファメモリ
シーケンサ
C
P
U
シーケンスプログラム
TO/FROM命令
外 部 機 器
RS-422用ケーブル
RS-232C用ケーブル
(計算機,プリンタなど)
00H∼FFH
伝送データ
送信
受信
伝送データ
伝送データ
0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0
(1 2 3 4 H)
伝送データはバッ
ファメモリ経由でそ
のままのコードで授
受を行う
0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0
(1 2 3 4 H)
図1.2 無手順モードの伝送データ
(2) 特 長
① シーケンサCPUからデータの送信要求が可能
送信要求は外部機器,シーケンサCPUのいずれからでも行えます。
シーケンサCPUから外部へデータを送信したいときは,シーケンスプログラム
のTO命令でバッファメモリへデータを書き込み送信要求信号をONすることに
より行えます。
外部機器から受信したデータは,シーケンスプログラムのFROM命令で読み出
すことができます。
TO命令
シーケンサ
CPU
計算機リン
クユニット
FROM命令
計算機,プリンタ
計算機,計測器
② 可変長または固定長による受信の選択が可能
外部機器から送信したデータをシーケンサCPUが受信する方法として可変長ま
たは固定長による受信があり,ユーザにて選択,設定を行うことができます。
a 可変長による受信
あらかじめ,ユーザが設定した受信終了コードまでの受信データを受信し
ます。
b 固定長による受信
あらかじめ,ユーザが設定した受信終了データ数分の受信データを受信し
ます。
受信終了コードおよび受信終了データ数は,ユーザにて任意に設定すること
ができます。
③ 送受信用メモリエリアの可変
データ伝送の目的,用途などに合わせてバッファメモリのユーザ自由エリア
の割付けをユーザで設定できます。
1 - 3
1.概
要
MELSEC-A
1.1.3 双方向モードによる計算機リンクの概要と特長
(1) 概 要
計算機リンクユニットを介して,決められた交信手順で任意のデータを計算機と
シーケンサCPU間で交信することができます。
00H∼FFH
(伝送データ)
計 算 機リ ン ク ユニ ッ ト
バッファメモリ
シーケンサ
C
P
U
シーケンスプログラム
TO/FROM命令
RS-422用ケーブル
RS-232C用ケーブル
計 算 機
伝送データ
00H∼FFH
伝送制御コード
送信
受信
伝送データ
伝送データ
0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0
(1 2 3 4 H)
伝送データはバッ
ファメモリ経由でそ
のままのコードで授
受を行う
伝送制御コードの付
加,取除きも行う
0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0
(1 2 3 4 H)
伝送制御コード
図1.3 双方向モードの伝送データ
(2) 特 長
① シーケンサCPUからデータの送信要求が可能
送信要求は計算機,シーケンサCPUのいずれからでも行えます。
シーケンサCPUから計算機へデータを送信したいときは,シーケンスプログラ
ムのTO命令でバッファメモリへデータを書き込み送信要求信号をONすること
により行えます。
データ送信の完了は,データ送信に対する計算機からの応答伝文の受信時に
行われ,バッファメモリを読み出すことにより送信結果(正常/異常終了)
を知ることができます。
計算機から受信したデータは,シーケンスプログラムのFROM命令で読み出す
ことができます。
(計算機リンクユニットから送信させる場合)
TO命令
(送信データ)
シーケンサ
CPU
Y(n+1)0 ON
(送信要求)
Xn0 ON
(送信完了)
FROM命令
(送信結果)
1 - 4
データ送信
計算機リン
クユニット
計算機
応答受信
1.概
要
MELSEC-A
② 送信伝文中に送信データ長を指定
相手機器へデータを送信するときは,データの長さを伝文中に含めて送信し
ます。
これにより,受信側は受信したデータの長さを伝文から知ることができます。
伝送順序
E
N
Q
データ長
データ
チェック
サム
計算機リンクユニットは,計算機へデータ送信するときに次のように送信デー
タを作成します。
ENQ ………………… 付加して送信
データ長 …………… バッファメモリに設定されている送信データ数を送信
データ ……………… バッファメモリに書き込まれている送信データを送信
チェックサム ……… 対象範囲からチェックサムを算出して送信
また,計算機リンクユニットが計算機からデータを受信したときは,受信デー
タを次のように処理します。
ENQ ………………… チェックして,受信データから取り除く
データ長 …………… 受信データ数としてバッファメモリへ格納
データ ……………… 受信データとしてバッファメモリへ格納
チェックサム ……… チェックして,受信データから取り除く
③ 送受信用メモリエリアの可変
データ伝送の目的,用途などに合わせてバッファメモリのユーザ自由エリア
の割付けをユーザで設定できます。
1 - 5
1.概
対象機能
要
AJ71UC24
適用ユニット
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○
MELSEC-A
考
1.2 プリンタ機能の概要
(1) 概 要
計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェースにプリンタを接続することにより,
計算機リンクユニットへ事前登録したメッセージ(固定メッセージ)や,必要に
応じて登録した任意のメッセージ(自由メッセージ)を印字することができます。
プリンタ機能の概要を以下に説明します。
計算機リンクユニットがRS-422/485とRS-232Cの2つのインタフェースをもってい
るときは,1.1.1項に示す計算機リンク機能の専用プロトコルと併用することが可
能です。
・RS-422/485インタフェース側 ……………… 専用プロトコル
・RS-232Cインタフェース側 …………………… プリンタ機能
00H∼FFH
(伝送データ)
計 算 機リ ン ク ユニ ッ ト
バッファメモリ
シーケンサ
C
P
U
シーケンスプログラム
TO命令
RS-232C用ケーブル
プリンタ
00H∼FFH
伝送データ
送信
伝送データ
1 2 3 4 CR LF
31 H32 H 33 H 34H 0D H 0AH
伝送データ
伝送データはバッ
ファメモリ経由でそ
のままのコードで送
信する
1234
1 2 3 4 CR LF
31 H32 H 33 H 34H 0D H 0AH
(メッセージ)
図1.4 プリンタ機能の伝送データ
(2) 特 長
① メッセージの登録・読出し
a RS-422インタフェースで計算機を接続しているとき,計算機からは専用プ
ロトコルのコマンドCI(固定メッセージの登録),CJ(固定メッセージデー
タの読出し)を使用して,半角80文字まで固定メッセージの登録・読出し
を行うことができます。
b シーケンサCPUからは,FROM,TO命令により半角80文字まで自由/固定メッ
セージの登録・読出しを行うことができます。
② 漢字出力が可能
漢字モード指定/漢字モード解除の制御コードを含めて漢字を登録すること
により,漢字を出力することができます。
③ 多くのメッセージを登録可能
メッセージには,自由メッセージと固定メッセージがあり,自由メッセージ
は31個,固定メッセージは400個を登録できます。
④ プリンタ出力
シーケンサCPUからのプリンタ出力要求により,自由/固定メッセージを指定
データ数分出力することができます。
⑤ テスト出力
登録されている固定メッセージ,またはASCIIコード21H∼7EHの該当文字をプ
リンタへ出力することができます。
1 - 6
1.概
要
MELSEC-A
1.3 対象計算機リンクユニットの概要と機能
1.3.1 概要と機能
本マニュアルの対象計算機リンクユニットの種類,各ユニットの概要と機能を示し
ます。
機
形
名
AJ71UC24
A1SJ71UC24-R2
A1SJ71C24-R2
A1SJ71UC24-PRF
A1SJ71C24-PRF
A1SJ71UC24-R4
A1SJ71C24-R4
A1SCPUC24-R2
A2CCPUC24
A2CCPUC24-PRF
概
要
(1) ビルディングブロックタイプのユニット。
(2) RS-232C,RS-422/485準拠のインタフェースを
各1チャンネル装備。
(1) 小形ビルディングブロックタイプのユニット。
(2) RS-232C準拠のインタフェースを1チャンネル装
備。
(1) 小形ビルディングブロックタイプのユニット。
(2) RS-232C準拠のインタフェースを1チャンネル装
備。
(1) 小形ビルディングブロックタイプのユニット。
(2) RS-422/485準拠のインタフェースを1チャンネ
ル装備。
(1) 小形のシーケンサCPUユニット。
(2) RS-232C準拠のインタフェースを1チャンネル装
備。
(1) 小形のシーケンサCPUユニット。
(2) RS-232C,RS-422/485準拠のインタフェースを
各1チャンネル装備。
(1) 小形のシーケンサCPUユニット。
(2) RS-232C,RS-422/485準拠のインタフェースを
各1チャンネル装備。
能
計算機リンク
機
能
プリンタ機能
マルチドロッ
プリンク機能
○
×
○
○
×
×
○
○
×
○
×
○
○
×
×
○
×
×
○
○
×
○:機能あり
×:機能なし
備 考
開梱後,下記製品が同梱されていることを確認してください。
下記同梱品以外の部品および部材は,ユーザにて別手配してください。
品
名
同 梱 名
ユニット本体
終端抵抗 330Ω 1/4W(橙橙茶
終端抵抗 110Ω 1/2W(茶茶茶
AJ71UC24
A1SJ71UC24-R2,A1SJ71C24-R2,
A1SJ71UC24-PRF,A1SJ71C24-PRF,
A1SCPUC24-R2
A1SJ71UC24-R4,
A1SJ71C24-R4
A2CCPUC24,
A2CCPUC24-PRF
1 - 7
)
)
個 数
1
2
2
ユニット本体
1
9ピンDサブ(オス)ネジ止めタイプ
1
ユニット本体
終端抵抗 330Ω 1/4W(橙橙茶 )
終端抵抗 110Ω 1/2W(茶茶茶 )
ユニット本体
9ピンDサブ(オス)ネジ止めタイプ
バッテリ(A6BAT)
1
2
2
1
1
1
1.概
要
MELSEC-A
1.3.2 計算機リンクユニットのバージョンの確認方法
本マニュアルでは,説明内容または説明機能に制約がある計算機リンクユニットを
表すために,該当ページの右上に対象ソフトウェアバージョンを示しています。(見
方は,1.4項で説明しています。)
対象計算機リンクユニットのソフトウェアバージョンの確認が必要であれば,下記
位置のシールで確認してください。
AJ71UC24
A1SJ71UC24A1SJ71C24-
A2CCPUC24-
A1SCPUC24-R2
(正面)
A
(正面)
(正面)
B
ソフトウェアバージョン
ハードウェアバージョン
1 - 8
1.概
要
MELSEC-A
1.4 本マニュアルの構成と略称
1.4.1 本マニュアルの構成
本マニュアルでは,1.3項に示す計算機リンクユニットを対象に,計算機リンク機
能・プリンタ機能について説明しています。
(1) 計算機リンク機能編(第2章∼第13章)
専用プロトコル,無手順モード,双方向モードによる外部機器とのデータ交信に
ついて,これらの機能をもつ全計算機リンクユニットを対象に説明。
(2) プリンタ機能編(第14章∼第18章)
プリンタ機能によるプリンタへのメッセージ出力(印字)について,プリンタ機
能をもつ全計算機リンクユニットを対象に説明。
重
要
(1) 各ページで説明している内容/機能に対し,計算機リンクユニットによって
制約がある場合,該当ページ右上に表を設けています。
① 対象機能 ………… 説明している内容が該当する機能(計算機リンク機
能,プリンタ機能)を示しています。
② 適用ユニット …… 説明している内容が該当する/説明している機能を
使用できる計算機リンクユニットに,○△印を付け
ています。
○:説明している内容が該当する/説明している機
能を使用できる計算機リンクユニット。
△:説明している内容/機能に制約がある計算機リ
ンクユニット。
(下図に示すページ右上の表の意味)
PCコマンドはその計算機リンクユニットのソフトウェアバージョンがA版
から,PUコマンドはその計算機リンクユニットのソフトウェアバージョン
がM版以降またはK版以降から,使用できることを示しています。
(2) 本マニュアルでは,計算機リンクユニットの図をビルディングブロックタイ
プで示しています。
(ページの右上に示す表の記載例)
対象機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R2 -R4 -PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24
C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
PC:(A版)
PC:(A版)
PU:(M版)
PU:(K版)
(2) シーケンサの形名コード/形名読出し
PC,PUコマンドにより,計算機とリンクしている該当シーケンサの形名コード,形名を読み出す場合
の制御手順を,例を使って説明します。
1 - 9
1.概
要
MELSEC-A
1.4.2 本マニュアルで使用する略称・総称
(1) 対象計算機リンクユニットの略称・総称
本マニュアルでは,下記に示す略称・総称を使って対象計算機リンクユニット
について説明しています。
略称/総称
計算機リンクユニット
AJ71UC24
A1SJ71UC24-R2
A1SJ71UC24-PRF
A1SJ71UC24-R4
A1SJ71UC24-R2/R4/PRF
A1SJ71C24-R2
A1SJ71C24-PRF
A1SJ71C24-R4
A1SJ71C24-R2/R4/PRF
A1SJ71(U)C24-R2
A1SJ71(U)C24-R4
A1SJ71(U)C24-PRF
A1SCPUC24-R2
A2CCPUC24
A2CCPUC24-PRF
A2CCPUC24(PRF)
A2CCPUC24(PRF)以外
略称・総称の内容/対象ユニット
下記に示す全ユニットの総称。
AJ71UC24形計算機リンク/マルチドロップリンクユニットの略称。
A1SJ71UC24-R2形計算機リンクユニットの略称。
A1SJ71UC24-PRF形計算機リンク/プリンタ機能ユニットの略称。
A1SJ71UC24-R4形計算機リンク/マルチドロップリンクユニットの略称。
A1SJ71UC24-R2,A1SJ71UC24-R4,A1SJ71UC24-PRFの総称。
A1SJ71C24-R2形計算機リンクユニットの略称。
A1SJ71C24-PRF形計算機リンク/プリンタ機能ユニットの略称。
A1SJ71C24-R4形計算機リンク/マルチドロップリンクユニットの略称。
A1SJ71C24-R2,A1SJ71C24-R4,A1SJ71C24-PRFの総称。
A1SJ71C24-R2,A1SJ71UC24-R2の総称。
A1SJ71C24-R4,A1SJ71UC24-R4の総称。
A1SJ71C24-PRF,A1SJ71UC24-PRFの総称。
A1SCPUC24-R2形計算機リンク機能付きシーケンサCPUユニットの略称。
A2CCPUC24形計算機リンク機能付きシーケンサCPUユニットの略称。
A2CCPUC24-PRF形計算機リンク機能・プリンタ機能付きシーケンサCPUユニット
の略称。
A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRFの総称。
AJ71UC24,A1SJ71UC24-R2/R4/PRF,A1SJ71C24-R2/R4/PRF,A1SCPUC24-R2の総称。
(2) 対象シーケンサの総称
本マニュアルでは,下記に示す略称・総称を使って計算機リンクユニットの対象
シーケンサユニットを示しています。
ユニットの形名の明示が必要であれば,対象ユニットの形名を記載します。
略称/総称
ACPU
AnACPU
AnUCPU
AnA/AnUCPU
QnACPU
QLP21/QBR11
LP21/BR11
QLP25/QBR15
LP25/BR15
P25/R25
略称・総称の内容/対象ユニット
2.7項に示す適用CPUユニット(MELSECNETデータリンク機能をもつシーケンサ
CPUユニットも含む)の総称。
ACPUの中のA2ACPU,A2ACPU-S1,A3ACPU,A2ACPUP21/R21,A2ACPUP21/R21-S1,
A3ACPUP21/R21の総称。
ACPUの中のA2UCPU,A2UCPU-S1,A3UCPU,A4UCPU,A2USCPU,A2USCPU-S1,
A2USHCPU-S1の総称。
AnACPU,AnUCPUの総称。
ACPUの中のQ2ACPU,Q2ACPU-S1,Q3ACPU,Q4ACPU,Q4ARCPU,Q2ASCPU,Q2ASCPU-S1,
Q2ASHCPU,Q2ASHCPU-S1の総称。
AJ71QLP21(S/G),AJ71QBR11,A1SJ71QLP21,A1SJ71QBR11
AJ71LP21(G),AJ71BR11,A1SJ71LP21,A1SJ71BR11
AJ72QLP25(G),AJ72QBR15,A1SJ72QLP25,A1SJ72QBR15
AJ72LP25(G),AJ72BR15
AJ72P25,AJ72R25,AJ72T25B,A1SJ72T25B
1 - 10
1.概
要
MELSEC-A
(3) その他の略称・総称
本マニュアルでは,下記に示す略称・総称を使って計算機リンク機能,プリンタ
機能について説明しています。
略称/総称
マルチドロップリンク
ユニット
マルチドロップ接続
(1:n,m:n接続)
計算機リンク,
計算機リンク機能
専用プロトコル
プリンタ機能
外部機器
RS-422
(インタフェース)
ネットワークシステム
データリンクシステム
ACPU共通コマンド
AnA/AnUCPU
共通コマンド
AnUCPU
専用コマンド
略称・総称の内容
(1)に示すマルチドロップリンク機能をもつ全計算機リンク/マルチドロップリ
ンクユニットの総称。
(次のマルチドロップ接続とは用語の意味が異なりますので,ご注意ください。)
計算機リンク機能を使って外部機器とデータ交信するために,計算機リンクユ
ニットのRS-422インタフェースを使って複数の外部機器を接続するときの,接
続の呼び名。
計算機リンクユニットがもつ専用プロトコル機能,無手順モード機能,双方向
モード機能の総称。
計算機リンク機能の専用プロトコル機能。
専用プロトコルの形式1∼形式4の総称。
計算機リンクユニットがもつプリンタ機能。
計算機リンク機能でデータ交信するために,計算機リンクユニットと接続する
計算機,プリンタ,他計算機リンクユニットなどの機器の総称。
RS-422,RS-485準拠のインタフェースの総称。
(特に,RS-485インタフェース名も示さなければならないときはRS-422/485と,
RS-485インタフェース名だけを示さなければならないときはRS-485と表記しま
す。)
MELSECNET/10ネットワークシステムの略称。
MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bデータリンクシステムの略称。
ご使用の計算機リンクユニットの適用CPUユニットに示す全シーケンサCPUに対
して使用できる専用プロトコルのコマンド。
ご使用の計算機リンクユニットの適用CPUユニットに示すAnACPU,AnUCPUに対し
て使用できる専用プロトコルのコマンド。
ご使用の計算機リンクユニットの適用CPUユニットに示すAnUCPUに対して使用で
きる専用プロトコルのコマンド。
1 - 11
計算機リンク機能編
計算機リンク機能編では,専用プロトコル,無手順モードおよび双方向モードによ
る外部機器とのデータ交信について,システム構成,仕様,手順,データ交信方法な
どを説明しています。
2.システム構成と使用できる機能
2.システム構成と使用できる機能
MELSEC-A
第2章 システム構成と使用できる機能
計算機リンクユニットを使用したシステム構成には,外部機器と計算機リンクユニッ
ト(シーケンサCPU側)が1:1∼1:32局および2:1∼2:32局などがあります。
本章では,このシステム構成の種類と各々のシステム構成で使用できる計算機リン
ク機能について,システム構成別に説明します。
なお,計算機リンクユニットのモード設定スイッチ(4.2.1項参照)と主チャンネル
設定スイッチ(4.2.2項参照)の設定が影響しますので,これらのスイッチ設定と計算
機リンクの関係を初めに説明します。
(1) AJ71UC24,A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRFをご使用の場合
① モード設定スイッチを「1」∼「8」に設定するとき
・2つのインタフェースは異なるモードになります。
・各インタフェースに接続している外部機器と専用プロトコル,無手順モー
ドまたは双方向モードで計算機リンクすることができます。
モード設定
RS-232C側
RS-422側
RS-232C側
RS-422側
∼
1
∼
4
5
8
専用プロトコル
○
×
×
○
無手順モード/双方向モード
×
○
○
×
備
考
いずれかで計算機リン
ク可能。
主チャンネル設定ス
イッチは無視。
② モード設定スイッチを「9」∼「D」に設定するとき
・2つのインタフェースは同一モードになります。
・この場合は,計算機リンクユニットの主チャンネル設定したインタフェー
ス側に接続している外部機器と,専用プロトコルまたは無手順モードで計
算機リンクすることができます。
∼
9
D
モード設定
RS-232C側
(主チャンネル側)
RS-422側
RS-232C側
RS-422側
(主チャンネル側)
専用プロトコル/無手順モード
双方向モード
○
×
×
×
×
×
○
×
備
考
主チャンネル側で計算
機リンク可能。
・主チャンネル設定していないインタフェース側に接続している外部機器とは,
計算機リンクすることができません。
(2) A1SJ71UC24-R2/R4/PRF,A1SJ71C24-R2/R4/PRF,A1SCPUC24-R2をご使用の場合
・モード設定スイッチを「1」∼「5」または「4」∼「8」に設定することができます。
・計算機リンクユニットに接続している外部機器と,専用プロトコル,無手順モー
ドまたは双方向モードで計算機リンクすることができます。
モード設定
∼
1
∼
4
5
無手順モード/双方向モード
○
×
∼
8
1
×
○
4
備
考
RS-232C側
RS-422側
∼
8
5
専用プロトコル
RS-232C側
いずれかで計算機リン
ク可能。
主チャンネル設定ス
イッチはなし。
RS-422側
ポイント
本マニュアルの対象計算機リンクユニットを使用するための適用システムについ
ては,ご使用の計算機リンクユニットのユーザーズマニュアル(ハードウェア
編)を参照してください。
2 - 1
2.システム構成と使用できる機能
MELSEC-A
2.1 外部機器とシーケンサCPUが1:1の場合
(1) 外部機器とシーケンサCPUが1:1の場合のシステム構成を下記図2.1に示します。
図中の(モード: ∼ )は,その局の計算機リンクユニットのモード設定スイッ
チ(4.2.1項)の設定範囲を示します。
1:1の場合
外部機器
(計算機,プリンタなど)
RS-232CまたはRS-422インタフェース
(モード:1∼8)
計算機リンクユニット
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
RS-232CまたはRS-422インタフェース
増設ベースへ
ポイント
(1) RS-232CとRS-422インタフェースの使い分けはRS-422の場合,遠距離(総
延長500m)用でRS-232Cは近距離(最大15m)用として使用します。
(2) インタフェースがRS-232Cの外部機器で遠距離に設置したい場合は,外部
機器と計算機リンクユニットの間にRS-232C−RS-422変換器またはモデム
を使用して距離を離すことができます。
図2.1 システム構成(Ⅰ)
2 - 2
2.システム構成と使用できる機能
MELSEC-A
(2) 外部機器とシーケンサCPUが1:1のシステム構成のときに,使用できる計算機リ
ンク機能を示します。
(a) 専用プロトコル形式1∼形式4を設定するインタフェース
① 計算機から使用できる機能
専用プロトコルのインタフェース
使用できる機能
デバイスメモリ
拡張ファイル
レ ジ ス タ
バッファメモリ
(自局計算機リン
クユニット)
特殊機能ユニット
バッファメモリ
シーケンス/マイ
コンプログラム
コ メ ン ト
パ ラ メ ー タ
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
読出し/書込み
テスト
モニタ
読出し/書込み
テスト
モニタ
○
○
○
○
読出し/書込み
○
○
読出し/書込み
○
○
読出し/書込み
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
読出し/書込み
読出し/書込み
リモートRUN/STOP
シーケンサC P U
PC形名読出し
入力信号(X)
グ ロ ー バ ル
ON/OFF
折 返 し テ ス ト 受信データの送信
備
考
拡張デバイス含む。
―――
拡張コメント含む。
―――
② シーケンサCPUから使用できる機能
専用プロトコルのインタフェース
使用できる機能
オンデマンド
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
計算機へのデータ
送信
○
備
○
考
―――
(b) 無手順モードを設定するインタフェース
外部機器およびシーケンサCPUから使用できる機能
無手順モードのインタフェース
使用できる機能
送
受
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
シーケンサ
→
外部機器
外部機器
信
→ シーケンサ
信
○
○
○
○
備
考
計算機,プリンタ,
などへの送信
計算機などからの受
信
(c) 双方向モードを設定するインタフェース
計算機およびシーケンサCPUから使用できる機能
双方向モードのインタフェース
使用できる機能
送
受
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
シーケンサ
→
計算機
計算機
信
→ シーケンサ
信
2 - 3
備
考
○
○
計算機への送信
○
○
計算機からの受信
対象機能
2.システム構成と使用できる機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○
○
MELSEC-A
考
2.2 外部機器とシーケンサCPUが1:nの場合
(1) 外部機器とシーケンサCPUが1:n(nは最大32)局の場合のシステム構成を下記図
2.2に示します。
図中の(モード: ∼ )は,その局の計算機リンクユニットのモード設定スイッ
チ(4.2.1項)の設定範囲を示します。
1:nの場合
システム構成1
外部機器と計算機リンクユニットをRS-232C回線で接続する場合です。
外部機器
(計算機)
RS-232Cインタフェース
*各局の計算機リンクユニットは,
同じモードに設定します。
RS-232Cケーブル
計算機リンクユニット
(モード:9∼D)
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
(モード:1∼8)
(モード:1∼8)
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
RS-232Cインタフェース
RS-422インタフェース RS-422ケーブル RS-422インタフェース RS-422ケーブル RS-422インタフェース
最大32局
システム構成2
外部機器と計算機リンクユニットをRS-422回線で接続する場合です。
外部機器
(計算機)
RS-422インタフェース
*各局の計算機リンクユニットの
RS-422側は,同じモードに設定し
ます。
RS-422ケーブル
計算機リンクユニット
(モード:1∼8)
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
(モード:1∼8)
(モード:1∼8)
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
RS-422インタフェース RS-422ケーブル RS-422インタフェース RS-422ケーブル RS-422インタフェース
最大32局
ポイント
(1) モード設定スイッチの設定値が5∼8の場合,RS-232Cインタフェースは,
計算機またはプリンタなどを接続し,無手順モード/双方向モードで交信
することができます。
(2) RS-232CとRS-422インタフェースの使い分けはRS-422の場合,遠距離(総
延長500m)用でRS-232Cは近距離(最大15m)用として使用します。
(3) インタフェースがRS-232Cの外部機器で遠距離に設置した場合は,外部機
器と計算機リンクユニットの間にRS-232C−RS-422変換器またはモデムを
使用して距離を離すことができます。
図2.2 システム構成(Ⅱ)
2 - 4
2.システム構成と使用できる機能
MELSEC-A
(2) 外部機器とシーケンサCPUが1:nのシステム構成のときに,使用できる計算機リ
ンク機能を示します。
(a) 専用プロトコル形式1∼形式4を設定するインタフェース
① 計算機から使用できる機能
専用プロトコルのインタフェース
使用できる機能
デバイスメモリ
拡張ファイル
レ ジ ス タ
バッファメモリ
(自局計算機リン
クユニット)
特殊機能ユニット
バッファメモリ
シーケンス/マイ
コンプログラム
コ メ ン ト
パ ラ メ ー タ
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
読出し/書込み
テスト
モニタ
読出し/書込み
テスト
モニタ
○
○
○
○
読出し/書込み
○
○
読出し/書込み
○
○
読出し/書込み
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
読出し/書込み
読出し/書込み
リモートRUN/STOP
シーケンサC P U
PC形名読出し
入力信号(X)
グ ロ ー バ ル
ON/OFF
折 返 し テ ス ト 受信データの送信
備
考
拡張デバイス含む。
―――
拡張コメント含む。
―――
② シーケンサCPUから使用できる機能
専用プロトコルのインタフェース
使用できる機能
オンデマンド
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
計算機へのデータ
送信
×
備
×
考
―――
(b) 無手順モードを設定するインタフェース
外部機器およびシーケンサCPUから使用できる機能
無手順モードのインタフェース
使用できる機能
送
受
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
シーケンサ
→
外部機器
外部機器
信
→ シーケンサ
信
○
○
○
○
備
考
計算機,プリンタ,
*1 などへの送信
計算機などからの受
*1 信
*1 外部機器側で全二重通信が可能であれば,無手順モードによるデータ交信が行えます。
(c) 双方向モードを設定するインタフェース
計算機およびシーケンサCPUから使用できる機能
双方向モードのインタフェース
使用できる機能
送
受
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
シーケンサ
→
計算機
計算機
信
→ シーケンサ
信
2 - 5
備
考
×
×
計算機への送信
×
×
計算機からの受信
対象機能
2.システム構成と使用できる機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
MELSEC-A
考
2.3 外部機器とシーケンサCPUが2:1の場合
(1) 外部機器とシーケンサCPUが2:1の場合のシステム構成を下記図2.3に示します。
図中の(モード: ∼ )は,その局の計算機リンクユニットのモード設定スイッ
チ(4.2.1項)の設定範囲を示します。
2:1の場合
(外部機器とシーケンサCPUが1:1のシステムを2つ組み合わせたシステム構成)
外部機器
外部機器
(計算機,プリンタなど)
(計算機,プリンタなど)
RS-422インタフェース
RS-232Cインタフェース
(モード:1∼8)
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
RS-232Cインタフェース
計算機リンクユニット
RS-422インタフェース
増設ベースへ
ポイント
(1) このシステム構成は,インタフェースの一方を専用プロトコル形式1∼4の
いずれかで使用し,他方を無手順モード/双方向モードで使用する場合の
システムです。
(2) RS-232CとRS-422インタフェースの使い分けはRS-422の場合,遠距離(総
延長500m)用でRS-232Cは近距離(最大15m)用として使用します。
(3) インタフェースがRS-232Cの外部機器で遠距離に設置したい場合は,外部
機器と計算機リンクユニットの間にRS-232C−RS-422変換器またはモデム
を使用して距離を離すことができます。
図2.3 システム構成(Ⅲ)
2 - 6
2.システム構成と使用できる機能
MELSEC-A
(2) 外部機器とシーケンサCPUが2:1のシステム構成のときに,使用できる計算機リ
ンク機能を示します。
(a) 専用プロトコル形式1∼形式4を設定するインタフェース
① 計算機から使用できる機能
専用プロトコルのインタフェース
使用できる機能
デバイスメモリ
拡張ファイル
レ ジ ス タ
バッファメモリ
(自局計算機リン
クユニット)
特殊機能ユニット
バッファメモリ
シーケンス/マイ
コンプログラム
コ メ ン ト
パ ラ メ ー タ
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
読出し/書込み
テスト
モニタ
読出し/書込み
テスト
モニタ
○
○
○
○
読出し/書込み
○
○
読出し/書込み
○
○
読出し/書込み
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
読出し/書込み
読出し/書込み
リモートRUN/STOP
シーケンサC P U
PC形名読出し
入力信号(X)
グ ロ ー バ ル
ON/OFF
折 返 し テ ス ト 受信データの送信
備
考
拡張デバイス含む。
―――
拡張コメント含む。
―――
② シーケンサCPUから使用できる機能
専用プロトコルのインタフェース
使用できる機能
オンデマンド
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
計算機へのデータ
送信
○
備
○
考
―――
(b) 無手順モードを設定するインタフェース
外部機器およびシーケンサCPUから使用できる機能
無手順モードのインタフェース
使用できる機能
送
受
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
シーケンサ
→
外部機器
外部機器
信
→ シーケンサ
信
○
○
○
○
備
考
計算機,プリンタ,
などへの送信
計算機などからの受
信
(c) 双方向モードを設定するインタフェース
計算機およびシーケンサCPUから使用できる機能
双方向モードのインタフェース
使用できる機能
送
受
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
シーケンサ
→
計算機
計算機
信
→ シーケンサ
信
2 - 7
備
考
○
○
計算機への送信
○
○
計算機からの受信
対象機能
2.システム構成と使用できる機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
MELSEC-A
考
2.4 外部機器とシーケンサCPUが2:nの場合
(1) 外部機器(計算機,プリンタなど)とシーケンサCPUが2:n(nは最大32)局の場
合のシステム構成を下記図2.4に示します。
図中の(モード: ∼ )は,その局の計算機リンクユニットのモード設定スイッ
チ(4.2.1項)の設定範囲を示します。
2:nの場合
(外部機器とシーケンサCPUが1:1と1:nを組み合わせたシステム構成)
外部機器-1
外部機器-2
(計算機)
(計算機,プリンタなど)
RS-232Cインタフェース
*各局の計算機リンクユニット
のRS-422側は,同じモードに
設定します。
RS-422ケーブル
計算機リンクユニット
RS-232Cケーブル
(モード:1∼8)
シーケンサ
CPU-1
RS-422インタフェース
(モード:1∼8)
(モード:1∼8)
シーケンサ
CPU-n
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
RS-232Cインタフェース
RS-422ケーブル
RS-422インタフェース
RS-422インタフェース
RS-422ケーブル
RS-422インタフェース
最大32局
ポイント
(1) このシステム構成は,外部機器と接続されている計算機リンクユニットの
インタフェースの一方を専用プロトコル形式1∼4のいずれかで使用し,他
方を無手順モード/双方向モードで使用する場合のシステムです。
(2) モード設定スイッチの設定値が5∼8の場合,RS-232Cインタフェースは,
計算機またはプリンタなどを接続し,無手順モード/双方向モードで交信
することができます。
(3) インタフェースがRS-232Cの外部機器で遠距離に設置したい場合は,外部
機器と計算機リンクユニットの間にRS-232C−RS-422変換器またはモデム
を使用して距離を離すことができます。
図2.4 システム構成(Ⅳ)
2 - 8
2.システム構成と使用できる機能
MELSEC-A
(2) 外部機器とシーケンサCPUが2:nのシステム構成のときに,使用できる計算機リ
ンク機能を示します。
(a) 専用プロトコル形式1∼形式4を設定するインタフェース
① 計算機から使用できる機能
専用プロトコルのインタフェース
使用できる機能
デバイスメモリ
拡張ファイル
レ ジ ス タ
バッファメモリ
(自局計算機リン
クユニット)
特殊機能ユニット
バッファメモリ
シーケンス/マイ
コンプログラム
コ メ ン ト
パ ラ メ ー タ
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
読出し/書込み
テスト
モニタ
読出し/書込み
テスト
モニタ
○
○
○
○
読出し/書込み
○
○
読出し/書込み
○
○
読出し/書込み
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
読出し/書込み
読出し/書込み
リモートRUN/STOP
シーケンサC P U
PC形名読出し
入力信号(X)
グ ロ ー バ ル
ON/OFF
折 返 し テ ス ト 受信データの送信
備
考
拡張デバイス含む。
―――
拡張コメント含む。
―――
② シーケンサCPUから使用できる機能
専用プロトコルのインタフェース
使用できる機能
オンデマンド
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
計算機へのデータ
送信
○
*1
○
備
考
―――
*1
*1 システム構成の1:1側(図2.4の外部機器-1とシーケンサCPU-1)でのみ,データ交信
が行えます。
(b) 無手順モードを設定するインタフェース
外部機器およびシーケンサCPUから使用できる機能
無手順モードのインタフェース
使用できる機能
送
受
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
シーケンサ
→
外部機器
外部機器
信
→ シーケンサ
信
○
○
○
○
備
考
計算機,プリンタ,
*1 などへの送信
計算機などからの受
*1 信
*1 システム構成の1:n側(図2.4の外部機器-2と各シーケンサCPU)は,外部機器側で全
二重通信が可能であれば無手順モードによるデータ交信が行えます。
(c) 双方向モードを設定するインタフェース
計算機およびシーケンサCPUから使用できる機能
双方向モードのインタフェース
使用できる機能
送
受
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
シーケンサ
→
計算機
計算機
信
→ シーケンサ
信
○
○
*1
*1
○
○
備
考
*1 計算機への送信
*1
計算機からの受信
*1 システム構成の1:1側(図2.4の外部機器-1とシーケンサCPU-1)でのみ,データ交信
が行えます。
2 - 9
対象機能
2.システム構成と使用できる機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○
○
MELSEC-A
考
2.5 外部機器とシーケンサCPUがm:nの場合
(1) 外部機器(計算機)とシーケンサCPUがm:n(m:nは合計最大32)局の場合のシ
ステム構成を下記図2.5に示します。
図中の(モード: ∼ )は,その局の計算機リンクユニットのモード設定スイッ
チ(4.2.1項)の設定範囲を示します。
m:nの場合
*各局の計算機リンクユニット
は,同じモードに設定します。
外部機器
外部機器
(計算機)
(計算機)
外部機器
RS-422
インタフェース
(計算機)
(計算機)
インタフェース
RS-422ケーブル
RS-422ケーブル
RS-422ケーブル
RS-232C
外部機器
RS-422
インタフェース
計算機リンクユニット
RS-232C
ケーブル
(モード:A,B,D)
(モード:5,6,8)
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
RS-232C
インタフェース
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
RS-422ケーブル
RS-422ケーブル
RS-422
インタフェース
RS-422インタフェース
計算機リンクユニット
(モード:5,6,8)
(モード:5,6,8)
RS-422インタフェース
最大32局
ポイント
(1) このシステム構成は,計算機と計算機リンクユニットをすべて接続し,専
用プロトコル形式1,2,4のいずれかを使用する場合のシステムです。
このシステム構成のとき,すべての計算機が各シーケンサCPUと計算機リ
ンクするためには,RS-422ケーブルで計算機と計算機リンクユニットを接
続し,計算機リンクユニットのモード設定スイッチは「5」,「6」または
「8」に設定する必要があります。
モード設定スイッチを「A」,「B」または「D」に設定したときは,主チャ
ンネル設定(主チャンネル設定スイッチ(4.2.2項参照)で設定)したイ
ンタフェース側に接続している計算機とのみ,専用プロトコルで計算機リ
ンクすることができます。(4.2.2項,第11章を参照してください。)
* 上図の場合,一番左側の計算機リンクユニットの主チャンネル設定が
RS-422側になっていると,一番左側の計算機はほかの計算機とのデー
タ交信が可能ですが,一番左側のシーケンサCPUとの計算機リンクはで
きません。
(2) モード設定スイッチの設定値が5∼8の場合,RS-232Cインタフェースは,
計算機またはプリンタなどを接続し,無手順モード/双方向モードで交信
することができます。
(3) インタフェースがRS-232Cの外部機器で遠距離に設置したい場合は,外部
機器と計算機リンクユニットの間にRS-232C−RS-422変換器またはモデム
を使用して距離を離すことができます。
図2.5 システム構成(Ⅴ)
2 - 10
2.システム構成と使用できる機能
MELSEC-A
(2) 外部機器(計算機)とシーケンサCPUがm:nのシステム構成のときに,使用でき
る計算機リンク機能を示します。
(a) 専用プロトコル形式1,形式2,形式4を設定するインタフェース
① 計算機から使用できる機能
専用プロトコルのインタフェース
使用できる機能
デバイスメモリ
拡張ファイル
レ ジ ス タ
バッファメモリ
(自局計算機リン
クユニット)
特殊機能ユニット
バッファメモリ
シーケンス/マイ
コンプログラム
コ メ ン ト
パ ラ メ ー タ
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
読出し/書込み
テスト
モニタ
読出し/書込み
テスト
モニタ
○
○
○
○
読出し/書込み
○
○
読出し/書込み
○
○
読出し/書込み
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
読出し/書込み
読出し/書込み
リモートRUN/STOP
シーケンサC P U
PC形名読出し
入力信号(X)
グ ロ ー バ ル
ON/OFF
折 返 し テ ス ト 受信データの送信
備
考
拡張デバイス含む。
―――
拡張コメント含む。
―――
*1 RS-232C側は,計算機側で全二重通信が可能であれば専用プロトコルによるデータ交
信が行えます。
② シーケンサCPUから使用できる機能
専用プロトコルのインタフェース
使用できる機能
オンデマンド
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
計算機へのデータ
送信
×
備
×
考
―――
(b) 無手順モードを設定するインタフェース(モード:5,6または8の局が対象)
外部機器およびシーケンサCPUから使用できる機能
無手順モードのインタフェース
使用できる機能
送
受
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
シーケンサ
→
外部機器
外部機器
信
→ シーケンサ
信
―――
○
―――
○
備
考
計算機,プリンタな
*1 どへの送信
計算機などからの受
*1 信
*1 外部機器との接続が1:1でのみ,データ交信が行えます。
(c) 双方向モードを設定するインタフェース(モード:5,6または8の局が対象)
計算機およびシーケンサCPUから使用できる機能
双方向モードのインタフェース
使用できる機能
送
受
RS-422側の場合 RS-232C側の場合
シーケンサ
→
計算機
計算機
信
→ シーケンサ
信
―――
○
―――
○
*1 計算機との接続が1:1でのみ,データ交信が行えます。
2 - 11
備
考
*1 計算機への送信
*1
計算機からの受信
対象機能
2.システム構成と使用できる機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ ○ ○ ○
△
○
○
X/Yリン マルチド ロップ
ク不可 接続
MELSEC-A
2.6 データリンクシステム,ネットワークシステムに対するシステム構成
2.6.1 MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bの場合
データリンクシステムで接続されているシーケンサCPUに計算機リンクユニットを
装着することにより,計算機から専用プロトコルでMELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B上の
他局シーケンサCPUともアクセスすることができます。(他局シーケンサCPUからオン
デマンド機能は使用できません。)
ただし,A0J2CPUP23/R23およびA0J2P25/R25に対してはアクセスできません。
計算機
マスタ局
(M)
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
MELSECNET(Ⅱ)の場合
計算機
リモート3局
(R3)
リ
ン
ク
ユ
ニ
ッ
ト
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
計算機
ローカル1局
(L1)
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
リ
ン
ク
ユ
ニ
ッ
ト
MELSECNET(Ⅱ)の場合
ローカル2局/3階層マスタ局
(L2/m)
計算機
ローカル3局
(l3)
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
リモート2局
(r2局)
ローカル1局
(l1)
リ
ン
ク
ユ
ニ
ッ
ト
アクセスできるシーケンサCPUの範囲 ・・・・ 上図のいずれかの階層がMELSECNET/Bでも,アクセス可能局は同様です。
計算機リンクユニットを装着できる局 ・・・ マスタ局,ローカル局に装着できます。リモートI/O局には装着できません。
計算機
接続局
M
L1
L2/m
l1
M
○
○
○
×
L1
○
○
×
×
計算機からのアクセス可能局
L2/m
R3
l1
r2
※
○
○
×
×
×
×
×
×
※
○
×
○
○
○
×
○
×
l3
×
×
○
×
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより全
デバイスのアクセスが可能
※
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより特
殊機能ユニットバッファメモリのアクセスが可能
○:アクセス可能 ×:アクセス不可能
図2.6 システム構成(Ⅵ)
2 - 12
対象機能
2.システム構成と使用できる機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ ○ ○ ○
△
○
○
マルチド
ロップ
X/Yリン
接続
ク不可
MELSEC-A
2.6.2 MELSECNET/10の場合
ネットワークシステムで接続されているシーケンサに計算機リンクユニットを装着
することにより,計算機から専用プロトコルでMELSECNET/10上の他局シーケンサとも
アクセスすることができます。(他局シーケンサCPUからオンデマンド機能は使用でき
ません。)
*
・他局とアクセスするためには,各種パラメータ設定,ネットワーク登録(5.15
項参照)が必要になります。
* 自局がMELSENET/10上のAnUCPUの場合
○:アクセス可能 ×:アクセス不可能
(PC間ネットの場合)
MELSECNET/10二階層システム
1Ns2
二階層
システム
1Mp1
計算機
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Ns4
1N3
計算機
計算機
計算機からのアクセス可能局
計算機
接続局 1Mp1 1Ns2 1N3 1Ns4
1Mp1
1N3
1Ns4
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
×
○
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより全デバイスのアクセスが可能
MELSECNET/10多階層システム
計算機からのアクセス可能局
計算機
接続局 1Mp1 1N2 1Ns3/
2Mp1 1Ns4 2N2 2Ns3 2Ns4
1N2
計算機
1Mp1
1Mp1 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
MELSECNET/10
1N2
○ ○ × × × × ×
計算機
(ネットワークNo.1)
1Ns3/2Mp1 ○
○ ○ ○ ○ ○ ○
2N2
× × ○ × ○ × ×
計算機
1Ns4
1Ns3 2Mp1
2N2
2Ns3 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
MELSECNET/10
ことにより全デバイスのアクセスが可能
(ネットワークNo.2)
計算機
MELSECNET/10
PC間ネット
Mp局…管理局
Ns局…通常局
(AnUCPU)
N局…通常局
AnUを除くCPU
2Ns4
(AnA/AnNCPU)
2Ns3
計算機
MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ)混在システム
1N2
[MELSECNET(Ⅱ)]
M局…マスタ局
L局…ローカル局
多階層
システム
1Ns1
計算機
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Mp4
1Ns3
R局…リモート局
L1
MELSECNET
(Ⅱ) L2
M
R4
L3
計算機
○…アクセス
計算機
計算機
可能局
・中間局がAnAまたはAnNCPUの場合
1Ns2
1Mp1
計算機
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Ns4
1N3
L1
M
計算機
MELSECNET
(Ⅱ) L2
R4
L3
計算機
計算機
計算機からのアクセス可能局
計算機
接続局 1Ns1 1N2 1Ns3/ 1Mp4 L1
L2 L3
M
1Ns1 ○ ○ ○ ○ × × ×
1Ns3/M ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
1Mp4 ○ ○ ○ ○ × × ×
L1
× × ○ × ○ × ×
×
※
○
×
×
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより全デバイスのアクセスが可能
※
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより特殊機能ユニットバッファメモリの
アクセスが可能
計算機からのアクセス可能局
計算機
接続局 1Mp1 1Ns2 1N3/M 1Ns4 L1
L2 L3
R4
1Mp1
1N3/M
1Ns4
L1
×
※
○
×
×
○
○
○
×
○
×
○
×
○
○
○
○
○
×
○
×
×
○
×
○
×
○
×
×
×
○
×
×
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより全デバイスのアクセスが可能
※
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより特殊機能ユニットバッファメモリの
アクセスが可能
図2.7 システム構成(Ⅶ)
2 - 13
R4
対象機能
2.システム構成と使用できる機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
(リモートI/Oネット場合)
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ ○ ○ ○
○
○
マルチド ロップ
接続
MELSEC-A
○:アクセス可能
×:アクセス不可能
MELSECNET/10二階層システム
1R3
1MR
計算機
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
二階層
システム
1R2
1R1
計算機
計算機
計算機からのアクセス可能局
計算機
接続局 1MR
1MR
1R1
1R2
1R1 1R2 1R3
○
○
○
※
○
※
○
×
※
○
×
※
○
※
○
×
×
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより全デバイスのアクセスが可能
※
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより特殊機能ユニットバッファメモリの
アクセスが可能
MELSECNET/10多階層システム
MELSECNET/10
PC間ネット
Mp局…管理局
Ns局…通常局
(AnUCPU)
N局…通常局
AnUを除くCPU
(AnA/AnNCPU)
MELSECNET/10
リモートI/Oネット
MR局…マスタ局
(AnUCPU)
R局…リモート局
計算機からのアクセス可能局
計算機
接続局 1Mp1 1N2 1Ns3/ 1Ns4 2R1 2R2 2R3
2MR
計算機
1N2
1Mp1
※
※
※
1Mp1 ○ ○ ○ ○ ○
○
○
MELSECNET/10
1N2
○ ○ × × × × ×
計算機
(ネットワークNo.1)
※
※
※
1Ns3/2MR ○
○ ○ ○ ○
○
○
※
2R1
○ ○ ○ ○ ○
× ×
計算機
1Ns4
1Ns3 2MR
2R1
※
2R2
○ ○ ○ ○ × ○
×
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
MELSECNET/10
ことにより全デバイスのアクセスが可能
(ネットワークNo.2)
※
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより特殊機能ユニットバッファメモリの
計算機
2R3
2R2
アクセスが可能
計算機
MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ)混在システム
1N2
1Ns1
計算機
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Mp4 2MR
1Ns3
L1
M
MELSECNET
(Ⅱ) L2
R4
[MELSECNET(Ⅱ)] 多階層
M 局…マスタ局 システム
計算機
L3
計算機
計算機
2R1
L局…ローカル局
計算機
MELSECNET/10
(ネットワークNo.2)
R局…リモート局
2R2
2R3
計算機からのアクセス可能局
計算機
接続局 1Ns1 1N2
1Ns3/1Mp4/
M
2MR
2R1 2R2 2R3
L1
L2
L3
R4
1Ns1
○
○
○
○
※
○
※
○
※
○
×
×
×
×
1Ns3/M
○
○
○
○
※
○
※
○
※
○
○
○
○
※
○
1Mp4/2M R
○
○
○
○
※
○
※
○
※
○
×
×
×
×
2R1
○
○
○
○
※
○
×
×
×
×
×
×
2R2
○
○
○
○
×
※
○
×
×
×
×
×
L1
×
×
○
×
×
×
×
○
×
×
×
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより全デバイスのアクセスが可能
※
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより特殊機能ユニットバッファメモリの
アクセスが可能
計算機
○…アクセス
可能局
1Ns2
1Mp1
計算機
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Ns4
2MR
1N3
L1
計算機
MELSECNET
(Ⅱ) L2
M
R4
L3
計算機
計算機
2R1
計算機
MELSECNET/10
(ネットワークNo.2)
2R3
2R2
接続局 1Mp1 1Ns2
1N3/ 1Ns4/
M
2MR
2R1 2R2 2R3
L1
L2
L3
R4
1Mp1
○
○
○
○
※
○
※
○
※
○
×
×
×
×
1N3/M
○
×
○
×
×
×
×
○
○
○
※
○
1Ns4/2M R
○
○
○
○
※
○
※
○
※
○
×
×
×
×
2R1
○
○
○
○
※
○
×
×
×
×
×
×
2R2
○
○
○
○
×
※
○
×
×
×
×
×
L1
×
×
○
×
×
×
×
○
×
×
×
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより全デバイスのアクセスが可能
※
○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定する
ことにより特殊機能ユニットバッファメモリの
アクセスが可能
計算機
図2.7 システム構成(Ⅷ)
2 - 14
計算機からのアクセス可能局
計算機
2.システム構成と使用できる機能
MELSEC-A
2.7 適用CPUユニットと装着可能枚数
(1) 計算機リンクユニットの計算機リンク機能・プリンタ機能を使用する場合の装着
可能なシーケンサユニットと装着可能枚数を示します。
本ユニット装着局
CPUユニット
MELSECNET/10
(リモート局)
適用ユニット
A0J2H
A1, A1N
A1S, A1SJ
A1SH, A1SJH
A2(-S1)
A2N(-S1)
A2S
A2SH
A3, A3N
A3H, A3M
A73
A2A(-S1)
A3A
A2U(-S1)
A3U
A4U
A2US(-S1)
A2USH-S1
A1SCPUC24-R2
A52G
A7LMS-F
Q2AS(-S1)
Q2ASH(-S1)
Q2A(-S1)
Q3A
Q4A,Q4AR
Q(Aモード)
AJ72LP25(G)
AJ72BR15
AJ72LR25
AJ72QLP25(G)
AJ72QBR15
AJ72QLR25
A1SJ72QLP25
A1SJ72QBR15
A1SJ72QLR25
装着可能枚数
備 考
下記に示すA1SシリーズおよびAシリーズ特殊機能
ユニット,GOTシリーズと併用する場合は,それら
の使用枚数/接続台数も含めた合計が装着可能枚
数となる。
2
・A1SJ71UC24-R2 ・A1SJ71C24-R2
・A1SJ71UC24-R4 ・A1SJ71C24-R4
・A1SJ71UC24-PRF ・A1SJ71C24-PRF
・A1SD51S
・A1SJ71E71-B2/B5(-S3)
・A1SD21-S1
・A1SJ71CM0-S3
・AD51(-S3) ・AD51H(-S3)
・AD51FD(-S3)
6
・AD57G(-S3)
・AJ71C21(-S1) BASICプログラムモード時のみ
・AJ71C23(-S3)
・AJ71UC24 ・AJ71C24(-S3/-S6/S8)
1
・AJ71P41
・AJ71E71(-S3)
・AD22-S1
・A0J2C214-S1
・GOTシリーズ(バス接続時のみ)
6
2
* 計算機リンクユニットは,MELSECNET(II)およびMELSECNET/Bのリモート局に
装着して使用することができません。
(2) 次のユニットはマルチドロップリンクユニットとして使用する場合,上記装着可
能枚数の制約に含めません。シーケンサCPUのI/0点数以内で複数枚装着できま
す。
・AJ71UC24
・A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4
・A0J2C214-S1
2 - 15
2.システム構成と使用できる機能
MELSEC-A
(3) アクセス可能シーケンサ
外部機器から計算機リンクユニット装着局経由でアクセスできる他局シーケンサ
を示します。
アクセス可能CPUユニット各々には,MELSECNETのリンク機能付きのユニットも含
みます。
(例)A3ACPUの場合,A3ACPUP21,A3ACPUR21に対してもアクセスすることができま
す。
① シーケンサCPU
外部機器からアクセスできるシーケンサCPUを,データリンクシステム,
ネットワークシステム経由でのアクセスも含めて示します。
第2章,第5章によりアクセスしてください。
シーケンサCPU
AOJ2H
A1
A1N
A2(S1)
A2N(S1)
A1S
A1SJ
A1SH
A2A(S1)
A2U(S1)
A2S
A2US(S1)
A2USH-S1 A2SH
A2C
A2CJ
A3
A3N
A3U
Q2A(S1)
Q3A
Q4A
Q4AR
A4U
Q2AS(S1) Q2ASH(S1)
A1SJH
A3A
Q(Aモード)
② リモート局
外部機器からデータリンクシステム,ネットワークシステム経由でアク
セスできるリモート局を示します。次に示す形名のリンクユニットで接
続されているリモート局の特殊機能ユニットのバッファメモリに対して
アクセスできます。
MELSECNET/10
AJ72QLP25(G)
AJ72QBR15
AJ72QLR25
A1SJ72QLR25
AJ72LP25(G) AJ72BR15
MELSECNET(Ⅱ)
AJ72P25
AJ72R25
MELSECNET/B
AJ72T25B
A1SJ72T25B
2 - 16
A1SJ72QLP25 A1SJ72QBR15
AJ72LR25
3.仕 様
3.仕 様
MELSEC-A
第3章 仕 様
計算機リンク機能の伝送仕様,各モードのデータ交信機能,計算機リンクユニット
のインタフェース仕様などを説明します。
各計算機リンクユニットの仕様については,ご使用の計算機リンクユニットのユー
ザーズマニュアル(ハードウェア編)を参照してください。
3.1 伝送仕様
計算機リンクユニットの伝送仕様について説明します。
表3.1 伝送仕様
項
イ
ン
タ
通
信
同
伝
期
送
データ
形 式
目
フ
ェ
ー
方
ス
式
方
式
速
度
スタートビット
デ ー タ ビ ッ ト
パリティビット
ストップビット
ア ク セ ス サ イ ク ル
エ
ラ
ー
検
出
DTR/DSR(ER/DR)制御
D C 1 / D C 3 ,D C 2 / D C 4 制御
回
線
構
成
(外部機器:シーケンサCPU)
伝
送
距
離
消
費
電
流
I
質
/
O
占
有
点
数
量
R S - 2 3 2 C ―R S - 4 2 2 変換器
推
奨
形
名
( 1 : 1 接 続 用 )
仕
様
RS-232C準拠
RS-422準拠またはRS-485準拠
*1
専用プロトコル
半二重通信方式
RS-232C
全二重または半二重通信方式
無手順/双方向
(バッファメモリへの設定による。)
*1
専用プロトコル
半二重通信方式
RS-422/485
1:1接続
全二重通信方式
無手順/双方向
1:n,m:n接続
半二重通信方式
調歩同期式
300,600,1200,2400,4800,9600,19200 BPS(スイッチにより選択)
1
ビット0より送出
7 または
8
選択による
垂直パリティ
1 または なし
――――
1 または
2
シーケンスプログラムのEND処理時に1要求分の処理を行う。したがって,アクセスサイクルは1ス
キャンタイムとなる。
パリティチェックあり(奇数/偶数)/なし
サムチェック あり/なし
あり/なし(RS-232Cのみ)
いずれかの制御が可能
あり/なし
*2
専用プロトコル
1:1,1:n,m:n
*2
無手順
1:1,1:n
双方向
1:1
RS-232C 15m以内
RS-422/485 総延長500m以内
AJ71UC24
:0.3
A1SJ71UC24-R2/R4/PRF:0.1/0.1/0.1
A1SJ71C24-R2/R4/PRF :0.1/0.1/0.1
(A)
A1SCPUC24-R2
:0.56
A2CCPUC24(PRF)
:――――(――――)
*3
32点
AJ71UC24
:0.63
A1SJ71UC24-R2/R4/PRF:0.22/0.25/0.22
A1SJ71C24-R2/R4/PRF :0.22/0.25/0.22
(kg)
A1SCPUC24-R2
:0.41
A2CCPUC24(PRF)
:1.4(1.4)
EL-LINE-Ⅱ
エル エンジニアリング 製
*4
(TEL 052-361-2290)
(
)
*1 全二重通信方式でデータ交信できる場合,オンデマンド機能の使用時は全二重通信方式となります。
*2 1:n時のnは最大32,m:n時のmとnの合計は最大32
*3 パラメータのI/O割付けを行うときは,特殊機能ユニット32点にしてください。(F32テン)
また,計算機リンクユニット用のAnA/AnUCPU専用命令を使用するときは,6.4.2項(2)ポイントに示すユニット形名を設
定してください。
*4 EL-LINE-Ⅱは,回線構成の1:n,m:nには使用できません。
3 - 1
対象機能
3.仕 様
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
3.2
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
考
MELSEC-A
使用可否は第5章の各コマンド説明項参照
データ交信機能
外部機器とシーケンサCPU間で行えるデータ交信機能について説明します。
3.2.1
専用プロトコルの機能とコマンド一覧
専用プロトコル形式1∼4により行える機能を表3.2,表3.3,表3.4に示します。
各表に示すコマンドは,シーケンサCPUと計算機リンクユニットの組合わせにより,
使用可否が異なります。
・表3.2…… ACPUと組み合わせた場合に使用できるACPU共通コマンド
・表3.3……AnACPU,AnUCPUと組み合わせた場合に使用できるAnA/AnUCPU共通コマンド
・表3.4…… AnUCPUと組み合わせた場合に使用できるAnUCPU専用コマンド
(1) ACPU共通コマンドによる機能一覧
表3.2
専用プロトコルによる機能一覧(ACPUに対応)
コマンド
処 理 内 容
機
記号
アスキー
コード
ビット単位
BR
42H,52H
ワード単位
WR
57H,52H
ビット単位
BW
42H,57H
ワード単位
WW
57H,57H
ビット単位
BT
42H,54H
ワード単位
WT
57H,54H
能
一括
読出し
一括
書込み
テスト
デバイス
メ モ リ
*5
ラン ダム
書 込 み
ビット単位
モニタ
データ
登 録
ワード単位
WM
42H,4DH
57H,4DH
ビット単位
ワード単位
一 括 読 出 し
一 括 書 込 み
テ
ス
ト
(ランダム書込み)
モニタデータ登録
MB
MN
ER
EW
4DH,42H
4DH,4EH
45H,52H
45H,57H
ET
45H,54H
EM
45H,4DH
モ
ME
4DH,45H
モニタ
拡
張
ファイル
レジスタ
BM
ニ
タ
ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で読み出す。
ビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位で読み出す。
ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位で読み出す。
ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で書き込む。
ビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位で書き込む。
ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位で書き込む。
ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位でデバイス,デバイス
番号をランダムに指定してセット/リセットする。
ビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位でデバイス,デバイ
ス番号をランダムに指定してセット/リセットする。
ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位でデバイス,デバ
イス番号をランダムに指定して書き込む。
モニタするビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で登録す
る。
モニタするビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位で登録す
る。
モニタするワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位で登録
する。
モニタデータ登録を行ったデバイスのモニタをする。
拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位で読み出す。
拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位で書き込む。
拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位でブロックNo.デバイス番
号をランダムに指定して書き込む。
モニタする拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位で登録する。
モニタデータ登録を行った拡張ファイルレジスタ(R)のモニタ
をする。
3 - 2
1 回の交信で
行える処理点数
256点
32ワード(512点)
64点
160点
10ワード(160点)
64点
20点
10ワード(160点)
10点
40点
*1
*1
20ワード(320点)
20点
───
64点
64点
10点
20点
───
3.仕 様
MELSEC-A
コマンドを実行できる対象シーケンサ局
A1S
A1SJ
A0J2H
A1
A1N
A2(S1) A2A(S1)
A2N(S1) A2U(S1)
A2S
A2US(S1)
A2C
A52G
A3
A3N
A1SH
A1SJH
A2SH
A3A
A3H
A3U
A3M
A4U
A73
A2USH
A7LMS-F
-S1
QnA
P25
/
R25
*5
シーケンサCPUの状態
QLP25
LP25
RUN中
/
STOP中
書込み
書込み
QBR15
可設定
否設定
BR15
参照項
5.7.2項
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
5.7.3項
5.7.4項
5.7.5項
5.7.6項
○
○
×
○
○
○
×
5.7.7項
○
○
×
○
○
○
○
5.7.8項
○
○
×
○
○
○
○
○
○
×
×
○
○
×
×
×
×
×
×
○
○
○
○
○
×
5.8.4項
5.8.5項
○
×
○
×
×
×
○
○
×
5.8.8項
○
×
○
×
×
×
○
○
○
○
×
○
×
×
×
○
○
○
3 - 3
5.8.9項
3.仕 様
MELSEC-A
表3.2
専用プロトコルによる機能一覧(つづき)
コマンド
処 理 内 容
機
記 アスキー
号 コード
能
一
括
読
出
し
バッファ
メ モ リ
一
括
書
込
み
特殊機能
一
括
読
出
し
ユニット
一
括
書
込
み
一
括
メイン
読出 し
一
括
読出 し
シーケン
サブ1
サブ2
スプログ
括
メイン
書込 み
括
書込 み
サブ1
サブ2
一括読出し
プログラ
一括書込み
ム
コメント
パラメータ
*4
T / C 設 定 値
T/C設定値以外
T / C 設 定 値
T/C設定値以外
T / C 設 定 値
T/C設定値以外
T / C 設 定 値
T/C設定値以外
T / C 設 定 値
T / C 設 定 値
サブ3
マイコン
T/C設定値以外
T/C設定値以外
サブ
メイン
一
T / C 設 定 値
T / C 設 定 値
サブ3
一
T/C設定値以外
T/C設定値以外
サブ
メイン
ラム T/C設定値以外
T / C 設 定 値
T/C設定値以外
T / C 設 定 値
T/C設定値以外
T / C 設 定 値
T/C設定値以外
T / C 設 定 値
メ
イ
ン
サ
ブ
メ
イ
ン
サ
ブ
一
括
読
出
し
一
括
書
込
み
一
括
読
出
し
一
括
書
込
み
解
リ
析
モ
ー
要
ト
R
求
U
N
シーケン
リ モ ー ト S T O P
サ C P U
P C 形名コー ド読出し
P C 形名コード・ 形名読出し
グ
1回の交信で
行える処理点
ロ
ー
バ
ル
オ
ン
デ
マ
ン
ド
折
返
し
テ
ス
ト
計算機と接続している計算機リ
CR 43H,52H ンクユニットのバッファメモリ
シーケンサCPUと外部機器間の
のデータを読み出す。
データ交信用として使用するこ
計算機と接続している計算機リ
とも可能。
CW 43H,57H ンクユニットのバッファメモリ
へデータを書き込む。
TR 54H,52H 特殊機能ユニットのバッファメモリのデータを読み出す。
TW 54H,57H 特殊機能ユニットのバッファメモリへデータを書き込む。
メインシーケンスプログラムを読み出す。
MR 4DH,52H
メインシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を読み出す。
サブシーケンスプログラムを読み出す。
SR 53H,52H
サブンシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を読み出す。
メインシーケンスプログラムを読み出す。
メインシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を読み出す。
サブシーケンスプログラム1を読み出す。
サブンシーケンスプログラム1で使用のT/Cの設定値を読み出す。
XR 58H,52H
サブシーケンスプログラム2を読み出す。
サブンシーケンスプログラム2で使用のT/Cの設定値を読み出す。
サブシーケンスプログラム3を読み出す。
サブンシーケンスプログラム3で使用のT/Cの設定値を読み出す。
メインシーケンスプログラムを書き込む。
MW 4DH,57H
メインシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を書き込む。
サブシーケンスプログラムを書き込む。
SW 53H,57H
サブシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を書き込む。
メインシーケンスプログラムを書き込む。
メインシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を書き込む。
サブシーケンスプログラム1を書き込む。
サブンシーケンスプログラム1で使用のT/Cの設定値を書き込む。
XW 58H,57H
サブシーケンスプログラム2を書き込む。
サブシーケンスプログラム2で使用のT/Cの設定値を書き込む。
サブシーケンスプログラム3を書き込む。
サブンシーケンスプログラム3で使用のT/Cの設定値を書き込む。
UR 55H,52H メインマイコンプログラムを読み出す。
VR 56H,52H サブマイコンプログラムを読み出す。
UW 55H,57H メインマイコンプログラムを書き込む。
VW 56H,57H サブマイコンプログラムを書き込む。
KR 4BH,52H コメントデータを読み出す。
KW 4BH,57H コメントデータを書き込む。
PR 50H,52H シーケンサCPUのパラメータ内容を読み出す。
PW 50H,57H シーケンサCPUへパラメータ内容を書き込む。
PS 50H,53H 書き換えたパラメータ内容をシーケンサCPUに認識・チェックさせる。
RR 52H,52H シーケンサCPUに対してリモートRUN要求する。
RS 52H,53H シーケンサCPUに対してリモートSTOP要求する。
PC 50H,43H シーケンサCPUの形名が何であるか形名コードで読み出す。
PU 50H,55H シーケンサCPUの形名が何であるか形名および形名コードで読み出す。
計算機リンクユニットを装着されている全シーケンサCPUに対し
GW 47H,57H
てグローバル信号(Xn2)をON/OFFさせる。
シーケンサCPUから送信要求を出す。
────
(システム構成1:1の場合可能)
TT 54H,54H 計算機より受信したキャラクタをそのまま計算機へ返す。
3 - 4
64ワード
(128バイト)
64ワード
(128バイト)
64ステップ
64点
64ステップ
64点
64ステップ
64点
64ステップ
64点
64ステップ
64点
64ステップ
64点
64ステップ
64点
64ステップ
64点
64ステップ
64点
64ステップ
64点
64ステップ
64点
64ステップ
64点
128バイト
128バイト
128バイト
───
───
1点
シーケンスプログラム
で指定したデータ数
(最大,3296ワード)
254キャラクタ
3.仕 様
MELSEC-A
コマンドを実行できる対象シーケンサ局
A1S
A1SJ
A0J2H
A1
A1N
A2(S1) A2A(S1)
A2C
A2N(S1) A2U(S1)
A52G
A2S
A2US(S1)
A3
A3A
A3H
A3N
A3U
A3M
QnA
A1SH
A4U
A73
A1SJH A2USH
A7LMS-F
A2SH
-S1
P25
/
R25
シーケンサCPUの状態
QLP25
LP25
RUN中
/
STOP中 書込み 書込み
QBR15
可設定 否設定
BR15
参照項
5.9.2項
○
○
○
○
○
○
○
5.9.3項
○
○
×
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
×
×
×
○
○
○
×
×
×
○
○
○
×
×
×
○
○
○
×
×
×
○
○
○
×
×
×
×
○
○
○
○
○
○*2
○*2
○*2
○*2
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○*3
○
○*3
○
○*3
○
○*3
○
○*3
○
○*3
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
○
×
○
○
×
5.10.3項
5.10.4項
*2
○
○
×
×
○
○
○
○
×
×
×
×
×
×
○
×
○
×
5.12.4項
×
○
×
○
×
×
×
○
○
○
×
○
×
○
×
×
×
○
○*3
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
×
×
×
○
○
○
×
×
×
×
×
×
×
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
○
○
○
○
○
×
○
×
×
○
○
○
○
○
×
×
×
○
○
○
5.13項
○
×
×
×
─
○
○
5.14項
─
─
─
─
○
○
○
5.16項
5.12.5項
3 - 5
5.12.6項
5.12.3項
5.11.2項
5.11.3項
3.仕 様
MELSEC-A
*1 A3HCPU,AnACPU,AnUCPU,QnACPU以外の場合,デバイスX(入力)は1点当り2点
分の処理点数となります。
指定デバイス中にXを含めるときは,
((Xの指定点数×2)+他のデバイス指定点数)≦1回の交信で行える処理点数
となるようにしてください。
Xのみ指定した場合,1回で交信できる処理点数は表中の値の1/2となります。
*2 サブプログラム2または3の読出し/書込みは,A4UCPUの場合のみ有効です。
*3 プログラムのRUN中書込みは,下記条件をすべて満足したとき行えます。
(MELSEC-Aシリーズ周辺機器(A6GPPなど)からのPC RUN中の書込みの機能と異
なります。)
① シーケンサCPUが,A3,A3N,A3H,A3M,A73,A3A,A3U,A4U,A7LMS-Fである
こと。
(サブプログラム2または3の場合は,A4UCPUであること。)
② 運転中のプログラムでないこと。
(メインプログラムでRUN中の場合サブプログラムを示す。)
③ シーケンサCPUの特殊リレーが下記の状態であること。
(a) M9050(シグナルフロー交換接点)………OFF(A3CPUのみ)
(b) M9051(CHG命令実行禁止) ………………ON
*4 AnUCPUのパラメータ容量は,3kバイト+MELSECNET/10用パラメータ(最大24kバ
イト)となります。
*5 QnACPUに対しては,AnACPUのデバイス範囲で,AnACPUに存在するデバイスと同じ
名前のデバイスのみアクセスできます。(下記を除く)
以下のデバイスへは,相手機器からアクセスすることができません。
・QnACPUで新たに増えたデバイス
・ラッチリレー(L)およびステップリレー(S)
* QnACPUの場合,ラッチリレー(L)およびステップリレー(S)は内部リレー(M)
と別デバイスですが,いずれを指定しても内部リレーに対してアクセスし
ます。
・ファイルレジスタ(R)
分類
デバイス
入力リレー
出力リレー
内部
ユーザ
デバイス
内部リレー
リンクリレー
アナンシェータ
データレジスタ
リンクレジスタ
QnACPUのアクセス可能デバイス…パラメータ設定がデフォルト時
デバイス番号
デバイス番号
10進/16進表現
分類
デバイス
(指定範囲)
(指定範囲)
接点
X0∼X7FF
TS0∼TS2047
16進表現
コイル
Y0∼Y7FF
TC0∼TC2047
タイマ
内部
現在値
TN0∼TN2047
M0∼M8191
10進表現
ユーザ
接点
CS0∼CS1023
デバイス
CC0∼CC1023
カウンタ コイル
B0∼BFFF
16進表現
現在値
CN0∼CN1023
**1
F0∼F2047
M9000∼M9255
内部
特殊リレー
10進表現
D0∼D6143
システム 特殊レジスタ **2 D9000∼D9255
W0∼WFFF
16進表現
デバイス
10進/16進表現
10進表現
**1 M9000∼M9255の指定で,SM1000∼SM1255に対してアクセスします。
**2 D9000∼D9255の指定で,SD1000∼SD1255に対してアクセスします。
3 - 6
3.仕 様
MELSEC-A
ポイント
AnACPUまたはAnUCPUにアクセスする場合,次の機能を使用されるときは,表3.3
に示すコマンドを使用してください。
AJ71UC24以外の計算機リンクユニットをご使用の場合は,データリンクシス
テム・ネットワークシステム経由またはマルチドロップ接続により,AnACPU
やAnUCPUにアクセスすることができます。
・デバイスメモリの一括読出し・一括書込み・テスト・モニタデータ登録・モニ
タ
・拡張ファイルレジスタのデバイス番号(連続番号)指定による一括読出し・一
括書込み
・拡張コメントの一括読出し・一括書込み
ACPU共通コマンドを使用した場合,使用できる機能および指定できるデバイスの
範囲は,A3HCPUと同等の範囲に制約されます。
したがって,AnACPU,AnUCPUの拡張デバイスをアクセスすることはできません。
3 3- -6 9- 1
3.仕 様
MELSEC-A
(2) AnA/AnUCPU共通コマンドによる機能一覧
表3.3
専用プロトコルによる機能一覧(AnA/AnUCPUに対応)
シーケンサCPUの状態
コマンド
処 理 内 容
機
1回の交信で
行 え る
処理点数
可設定 否設定
ビット単位 JR 4AH,52H ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で読み出す。
一
括
読 出 し ワード単位 QR 51H,52H
32ワード
す。
(512点)
ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位で読み出
す。
括
書 込 み ワード単位 QW 51H,57H
○
○
5.7.3項
5.7.4項
160点
10ワード
む。
(160点)
む。
○
64点
ビットデバイス( X,Y ,Mなど) を16 点単位で書き込
ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位で書き込
5.7.2項
256点
ビットデバイス( X,Y ,M など) を16 点単位で読み出
ビット単位 JW 4AH,57H ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で書き込む。
一
参照項
STOP中 書込み 書込み
記 アスキー
号 コ ー ド
能
RUN中
○
○
×
5.7.5項
64点
ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位でデバイス・
ビット単位 JT 4AH,54H デバイス番号をランダムに指定してセット/リセット
デバイス
メ モ リ
テス ト
ビットデバイス( X,Y ,Mなど) を16 点単位でデバイ
ラン ダム
書 込 み
ス・デバイス番号をランダムに指定してセット/リ
ワード単位 QT 51H,54H セットする。
ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位でデバイ
ス・デバイス番号をランダムに指定して書き込む。
ビット単位 JM 4AH,4DH
モニ タ
デー タ
登
録 ワード単位 QM 51H,4DH
モニタするビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で
登録する。
直
拡
接
張 読出 し
ビット単位 MJ 4DH,4AH
ワード単位 MQ 4DH,51H
接
書込 み
5.7.7項
○
○
○
5.7.8項
20点
──
○
○
○
64点
○
○
○
5.8.6項
64点
○
○
×
5.8.7項
○
○
○
○
○
×
拡張ファイルレジスタのブロックNo.を意識すること
位で読み出す。
拡張ファイルレジスタのブロックNo.を意識すること
ワード単位 NW 4EH,57H なくデバイス番号を連番で指定することにより1点単
位で書き込む。
張
一 括 読 出 し
DR 44H,52H 拡張コメントデータを読み出す。
コメント1
一 括 書 込 み
DW 44H,57H 拡張コメントデータを書き込む。
拡
×
40点
(320点)
モニタデータ登録を行ったデバイスのモニタをする。
○
10点
20ワード
モニタするワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単
○
(160点)
で登録する。
ワード単位 NR 4EH,52H なくデバイス番号を連番で指定することにより1点単
ファイル
レジスタ 直
10ワード
モニタするビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位
位で登録する。
モニ タ
5.7.6項
20点
する。
128バイト
5.12.7項
ポイント
AnA/AnUCPU共通コマンドは,AnACPU,AnUCPUまたはQnACPUに対してアクセスする
ときに使用でき,各デバイスメモリの全範囲(QnACPUは(1)*5参照)に対してア
クセスできます。
AJ71UC24以外の計算機リンクユニットをご使用の場合は,データリンクシス
テム・ネットワークシステム経由またはマルチドロップ接続により,AnACPU
やAnUCPUにアクセスすることができます。
表3.3に示す機能以外を使用するときは,表3.2に示すコマンドを実行してくださ
い。
3 - 7
対象機能
3.仕 様
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R2 -R4 -PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
MELSEC-A
使用可否は第5章の各コマンド説明項参照
考
(3) AnUCPU専用コマンドによる機能一覧
表3.4
専用プロトコルによる機能一覧(AnUCPUに対応)
シーケンサCPUの状態
コマンド
処 理 内 容
機
記 アスキー
号 コ ー ド
能
ネ ッ ト ワ ー ク 登 録 ZE 5AH,45H
ネット
ワーク
ネ ッ ト ワ ー ク
登
録
読
出
し
ルーチングパラメータ
読
1回の交信で
行 え る
処理点数
出
し
RUN中
参照項
STOP中 書込み 書込み
可設定 否設定
アクセスしたい局が存在するシステム名称およびネッ
5.15.3項
トワークNo.を自局に登録する。
自局のネットワーク登録データ,MELSECNET/10または
ZR 5AH,52H AnUCPUのエラーコード,アクセス先のシステム名称/
───
○
○
○
5.15.4項
ネットワークNo.を読み出す。
ZT 5AH,54H
自局のネットワーク登録データ,アクセス先に設定さ
れているルーチングパラメータを読み出す。
5.15.5項
ポイント
AnUCPU専用コマンドは,A2UCPU(S1),A3UCPUまたはA4UCPUに対してアクセスする
ときに使用できます。
AJ71UC24以外の計算機リンクユニットをご使用の場合は,データリンクシス
テム・ネットワークシステム経由またはマルチドロップ接続により,AnUCPU
にアクセスすることができます。
表3.4に示す機能以外を使用するときは,表3.2,表3.3に示すコマンドを実行し
てください。
3 - 8
3.仕 様
MELSEC-A
3.2.2 無手順モードの機能一覧
無手順モードにより行える機能を表3.5に示します。
表3.5 無手順モードの機能一覧
シーケンサCPUの状態
コマンド
処 理 内 容
1回の交信で
行 え る
処理点数
RUN中
参照項
STOP中 書込み 書込み
機
可設定 否設定
能
送
信
(シーケンサ→外部機器)
受
信
(外部機器→シーケンサ)
───
───
シーケンスプログラムよりTO命令で計算機リンクユ バッファメモ
リ長の指定に
ニットのバッファメモリに書き込まれたデータをその より可変
(デフォルト
ままのコードで外部機器へ送信する。
値は各1 2 7
外部機器から受信した計算機リンクユニットのバッ ワード)
×
○
○
第6章
ファメモリのデータをシーケンスプログラムがFROM命 6.2.4項(2)
令で読み出す。
*1 ③④参照
*1 受信データをシーケンスプログラムに読み出すタイミングとして,終了コードに
よる方法(可変長での受信用)と,終了データ数による方法(固定長での受信用)
があります。
詳細は,6.2.1項で説明しています。
3.2.3 双方向モードの機能一覧
双方向モードにより行える機能を表3.6に示します。
表3.6 双方向モードの機能一覧
シーケンサCPUの状態
処 理 内 容
コマンド
1回の交信で
行 え る
処理点数
RUN中
参照項
STOP中 書込み 書込み
機
可設定 否設定
能
シーケンスプログラムよりTO命令で計算機リンクユ
送
信
(シーケンサ→計算機)
受
信
(計算機→シーケンサ)
ニットのバッファメモリに書き込まれたデータをその
───
───
バッファ
メモリ長
データ送信後,計算機から応答伝文を受信すると,
の指定に
シーケンスプログラムへ送信完了を通知する。
より可変
計算機から受信した計算機リンクユニットのバッファ (デフォル
メモリのデータをシーケンスプログラムがFROM命令で ト 値 は 各
127ワー
読み出す。
ド)
シーケンスプログラムから計算機リンクユニットへ
ままのコードで計算機へ送信する。
×
○
○
第7章
7.2.6項(2)
データの読出し完了を通知すると,データ受信に対す ②③参照
る応答伝文を計算機リンクユニットから計算機へ送信
する。
ポイント
無手順モードと双方向モードは,併用できません。
いずれかのモードを選択して使用します。(バッファメモリアドレス112Hで指定)
3 - 9
3.仕 様
MELSEC-A
3.3 伝送制御機能
計算機リンクユニットと外部機器間のデータ交信において,D C コード(D C 1 /
DC3,DC2/DC4)またはDTR/DSR信号により,計算機リンクユニット自身がデータ交信を
制御する機能です。
(1) 伝送制御の対象インタフェースと伝送制御が可能なモード
伝送制御機能,対象インタフェースおよび伝送制御が可能な計算機リンクユニッ
トのモードは次のとおりです。
伝送制御機能
DTR/DSR
制御
対象インタフェース
制御の種類
伝送制御が可能なモード
無手順 双方向 専用プロトコル
DTR制御
○
−
−
○
○
○
○
○
○
○
−
○
○
○
−
○
○
○
RS-232C
DSR制御
DC1/DC3送信制御
DC1/DC3受信制御
DCコード制御
DC2/DC4送信制御
DC2/DC4受信制御
RS-232C
RS-422
備
考
DTR/DSR制御
RS-422側は無
とDCコード
視される。
制御のいず
れかを選択
計算機リンクユ
して使用す
ニットに2つのI/F
る。
があるとき,共に
(第9章参照)
制御が行われる。
○:可能(伝送制御が行われる)
−:無効
(2) 伝送制御の内容
① DTR/DSR制御
計算機リンクユニットのRS-232Cを使用して外部機器とデータ交信する場合,
DTR(ER)・DSR(DR)信号でデータ受信の可否を相手機器へ通知する制御を行うこ
とです。
RS-422の交信では,DTR/DSR制御を行いません。
計算機リンクユニットの立上がり時は,DTR/DSR制御を行う状態になっています。
② DC1/DC3送信制御,DC1/DC3受信制御
外部機器とデータ交信するとき,DC1およびDC3を送受信してデータ受信の可否
を相手機器へ通知する制御を行うことです。
DC1……データ受信可能を,相手機器へ通知するための制御データ
DC3……データ受信不可を,相手機器へ通知するための制御データ
(例)
送信中断
送信再開
データ
外部機器側
計算機リンクユニット側
データ
DC3
DC1
③ DC2/DC4送信制御,DC2/DC4受信制御
外部機器とデータ交信するとき,送受信するデータの先頭にDC2を,最後にDC4
を付けて,有効データの範囲を相手機器へ通知する制御を行うことです。
DC2……有効データの始まりを,相手機器へ通知するための制御データ
DC4……有効データの終わりを,相手機器へ通知するための制御データ
(例)
外部機器側
DC2
データ
計算機リンクユニット側
DC4
DC2 データ
DC2
データ
DC4
ポイント
伝送制御方式およびDCコードは,ユーザで変更できます。
第9章により行ってください。
3 - 10
対象機能
3.仕 様
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○ ○
○
○
○
○
MELSEC-A
考
3.4 半二重通信機能
RS-232Cによる計算機リンクユニットと外部機器間のデータ交信において,計算機
リンクユニットからのデータ送信と外部機器からのデータ送信が同時に行われないよ
うに,RS・CD信号により計算機リンクユニット自身がデータ交信を制御する機能です。
(1) 半二重通信制御が可能なシステム構成と機能
半二重通信が行える外部機器とシーケンサCPUのシステム構成,システム構成ご
との使用できる計算機リンクユニットの機能について示します。
使用できる
機能
無手順モード/
双方向モード
専用プロトコル
計算機からのコマンド送信
によるデータ交信
オンデマンド機能による
シーケンサCPUからのデー
タ送信
データ送信および
データ受信
1:1
○
○
○
1:n
×
×
×
システム構成
外部機器:
シーケンサCPU
○:使用可
×:使用不可
(2) 半二重通信制御の内容
計算機リンクユニットに設定する“同時送信時の優先/非優先”の設定値,およ
び計算機リンクユニットのRS・CD信号の状態により,半二重通信を行います。
同時送信時の優先/非優先 …… 計算機リンクユニットおよび外部機器からの送
信が同時に開始されたとき,計算機リンクユ
ニットからの送信を続行(優先)するか,中断
(非優先)するかを設定
RS信号 …………………………… データの送信中のみ,ON状態にする信号
CD信号 …………………………… ON中は,データ送信を開始しない信号
(例)
(同時送信)
外部機器側
データB
(外部機器)
SD
送信データ
RS
送信要求
CD
受信キャリア検出
RD
受信データ
データC
データA
計算機リンクユニット側
データ
D-1
(非優先のとき)
データ
D-2
データB
データA
データ
D-2
データC
(信号出力方向)
ポイント
計算機リンクユニットの立上がり時は全二重通信方式となっており,ユーザで半
二重通信方式に変更できます。
半二重通信を行うときは,第10章により行ってください。
3 - 11
対象機能
3.仕 様
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○
○
MELSEC-A
考
3.5 m:n通信機能
RS-422のみ,またはRS-232CとRS-422による計算機リンクユニットと外部機器間の
データ交信において,複数の計算機(m台)と複数の計算機リンクユニット(n台)を
合計で最大32台接続して,データ交信が行える機能です。
(1) m:n通信が可能なシステム構成と機能
m:n通信が行える計算機とシーケンサCPUのシステム構成,システム構成ごとの
使用できる計算機リンクユニットの機能について示します。
使用できる
機能
システム構成
外部機器:
シーケンサCPU
m:n
無手順モード/
双方向モード
専用プロトコル
計算機からのコマンド送信
によるデータ交信
○
*1
オンデマンド機能による
シーケンサCPUからのデー
タ送信
×
データ送信および
データ受信
×
○:使用可
×:使用不可
*1 いずれか1台の計算機からのコマンド送信によるデータ交信のみ行えます。
(2) m:n通信の内容
計算機間でシーケンサCPUとデータ交信する計算機を決め,その計算機とシーケ
ンサCPU間でデータ交信します。
データ交信が完了後,次にシーケンサCPUとデータ交信する計算機を決め,その
計算機とシーケンサCPU間でデータ交信し,この手順を繰り返して全計算機とシー
ケンサCPU間でデータ交信します。
★
計算機
(局番:80H)
計算機(局番:80H)が
局番1HのシーケンサCPU
とデータ交信する場合
(局番:0H)
CPU
C24
計算機
計算機
計算機
(局番:81H)
(局番:87H)
(局番:88H)
(局番:1H)
CPU
C24
(局番:2H)
CPU
C24
(局番:15H)
CPU
C24
CPU:シーケンサCPUを示します。
C24:計算機リンクユニットを示します。
ポイント
(1) このシステム構成のとき,すべての計算機が各シーケンサCPUと計算機リンク
するためには,RS-422ケーブルで計算機と計算機リンクユニットを接続し,
計算機リンクユニットのモード設定スイッチは「5」,「6」または「8」に設
定する必要があります。
モード設定スイッチを「A」,「B」または「D」に設定したときは,主チャン
ネル設定(主チャンネル設定スイッチ(4.2.2項参照)で設定)したインタ
フェース側に接続している計算機とのみ,専用プロトコルで計算機リンクす
ることができます。
(2) m:n通信を行うときの配線は,1:1,1:n接続時と異なります。
また,各種の取決めが必要です。m:n通信を行うときは,第11章により行っ
てください。
3 - 12
対象機能
3.仕 様
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
通常切換え:(A版)
通常切換え:(A版)
強制切換え:(K版)
強制切換え:(M版)
MELSEC-A
3.6 モード切換え機能
計算機リンクを行っているとき,計算機リンクユニットのRS-232C・RS-422インタ
フェースのモードを変更して異なる機能で計算機リンクを続行するための機能です。
モード切換えには,現在のデータ交信を完了してからモード切換えする“通常モー
ド切換え”と,現在のデータ交信を強制終了してからモード切換えする“強制モード
切換え”があります。
(1) 切換え要求できる機器と切換えが可能なモード
計算機リンクしているシーケンサCPUおよび計算機から,次のモード切換えが行
えます。
① シーケンサCPUからモードを切り換える場合
*1 同一モードへの切換えを含みます。
無手順モード
(*1)
専用プロトコル
形式1∼4のプロトコルモード間
(*1)
双方向モード
(*1)
② 計算機からモードを切り換える場合
*1 同一モードへの切換えを含みます。
無手順モード
専用プロトコル
形式1∼4のプロトコルモード間
(*1)
双方向モード
(2) モード切換えの処理内容
モード切換え時の計算機リンクユニットの処理内容を示します。
モード切換え機能
切換え要求時の状態
データ交信
通常モード切換え
している場合
処理内容
データ交信完了後に,モード切換えを行う。
データ交信
モード切換え要求を行った時点で,モード切換え
していない場合
を行う。
データ交信
モード切換え要求を行った時点で,データ交信を
している場合
強制終了させ,モード切換えを行う。
強制モード切換え データ交信
していない場合
モード切換え要求を行った時点で,モード切換え
を行う。
ポイント
1. モードを切り換えてデータ交信を続行するときは,第12章によりモード切換
えを行ってください。
2. 通常モード切換えは,すべての計算機リンクユニットで行えます。
3. 強制モード切換えは,交信状態に関係なくモード切換えを行います。
そのため,交信トラブルを回避し再度交信を行う場合に使用できます。
3 - 13
対象機能
3.仕 様
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○ ○
○
○
○
○
MELSEC-A
考
3.7 RS-232Cインタフェース仕様
3.7.1 RS-232Cコネクタ仕様
外部機器との接続用RS-232C用コネクタ仕様を図3.1,図3.2に示します。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
信号方向
計算機リンクユニット→
← 外部機器
ピン番号
信号略号
信号名称
1
2
3
4
5
6
7
8
20
FG
SD(TXD)
RD(RXD)
RS(RTS)
CS(CTS)
DSR(DR)
SG
CD
DTR(ER)
フレームグランド
送信データ
受信データ
送信要求
送信可
データセットレディ
信号グランド
受信キャリア検出
データターミナルレディ
図3.1 RS-232Cコネクタ仕様(25ピンの場合)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
信号方向
計算機リンクユニット →
← 外部機器
ピン番号
信号略号
信号名称
1
2
3
4
5
6
7
8
CD
RD(RXD)
SD(TXD)
DTR(ER)
SG
DSR(DR)
RS(RTS)
CS(CTS)
受信キャリア検出
受信データ
送信データ
データターミナルレディ
信号グランド
データセットレディ
送信要求
送信可
図3.2 RS-232Cコネクタ仕様(9ピンの場合)
(1) 各信号の内容について説明します。(カッコ内は,25ピンコネクタ/9ピンコネク
タのピン番号を示します。)
① CD信号(8/1)
・計算機リンクユニットへのCD端子チェックあり・なしの設定により,計算
機リンクユニットは動作します。
CD端子チェックあり
CD端子チェックなし
計算機リンクユニットは,CD信号(受信 計算機リンクユニットは,CD信号のON/
キャリア検出)のON状態で送受信処理を OFF状態に関係なく送受信処理を行う。
全二重
行う。データ交信時にCD信号がOFFする
CD信号をON/OFFさせられない外部機
と,計算機リンクユニットは伝送シーケ
器とのデータ交信が可能。
ンスを初期化する。
半二重
第10章参照
設定不可
3 - 14
3.仕 様
MELSEC-A
② RD信号(3/2)
・データを受信する信号です。
・データの受信中は,RDのLEDが点滅します。
③ SD信号(2/3)
・データを送信する信号です。
・データの送信中は,SDのLEDが点滅します。
④ DTR信号(20/4)
・DTR/DSR制御を行っておれば計算機リンクユニットのシステムが次のように
ON/OFFします。
専用プロトコルまたは双方向モードによりデータ交信しているときは,交
信可能にてONします。
無手順モードによりデータ交信しているときは,受信データ格納用OSエリ
アの空サイズによりON/OFFします。(計算機リンクユニットがデータ受信可
能で,DTR信号がONします。)DTR信号のON/OFFタイミングについては,
9.2.1項に示しています。
DTR信号のOFF時は,OSエリアに受信データを格納していますので,シーケ
ンスプログラムから受信データの読出しを行ってください。(第9章参照)
・DTR/DSR制御を行っていなければ,常時ONとなります。
⑤ SG信号(7/5)
・9ピンコネクタの場合,接続ケーブルのシールドは計算機リンクユニット側
のSG端子に接続してください。
⑥ DSR信号(6/6)
・DTR/DSR制御を行っている場合,OFF時は計算機リンクユニットから外部へ
データを送信しません。
・DTR/DSR制御を行っていなければ,DSR信号の状態を無視します。
・外部機器が受信可能状態のときは,常時ONとなるようにしてください。
⑦ RS信号(4/7)
通信方式により,計算機リンクユニットのシステムが下記のようにON/OFFし
ます。(通信方式は,ユーザで変更できます。(第10章参照))
計算機リンクユニットに受信データを格納できない状態になっても,RS信号
はOFFしません。
・通信方式が全二重通信のときは,計算機リンクユニットのレディ信号(Xn7)
がONであれば,RS信号をONします。
・通信方式が半二重通信のときは,計算機リンクユニットから外部機器へデー
タ送信するときにRS信号をONします。詳細は,第10章を参照してください。
⑧ CS信号(5/8)
OFF時は,計算機リンクユニットから外部へデータを送信しません。
外部機器が受信可能状態のときは,常時ONとなるようにしてください。
⑨ FG信号(1/-)
・25ピンコネクタの場合,接続ケーブルのシールドは計算機リンクユニット
側のFG端子に接続してください。外部機器と計算機リンクユニット両方に
FG端子がある場合は,片方でシールドをFG端子に接続してください。
・両方に接続すると,ノイズなどにより正常なデータ伝送が行われないこと
があります。
3 - 15
3.仕 様
MELSEC-A
(2) 各信号のONおよびOFF状態とは,次の条件のときを示します。
(出力側)
(入力側)
ON ………… DC5V∼15V , DC3V∼15V
OFF ………… DC-5V∼-15V, DC-3V∼-15V
(3) インタフェース用コネクタ
・RS-232C用コネクタは,下記形名のものを使用していますので,このコネクタ
に合った相手コネクタを使用してください。(25ピン/9ピン)
25ピンDサブ(メス)ネジ止めタイプ
9ピンDサブ(メス)ネジ止めタイプ
17L-10250-27-D9AC(DDK製)
17L-10090-27-D9AC(DDK製)
備
考
本マニュアルの対象計算機リンクユニットには,次に示すピン数のRS-232Cコネ
クタが付いています。
・AJ71UC24 ………………………………… 25ピンのコネクタ
・A1SJ71UC24-R2,A1SJ71C24-R2 ………… 9ピンのコネクタ
・A1SJ71UC24-PRF,A1SJ71C24-PRF ……… 9ピンのコネクタ
・A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4 ………… RS-232Cのインタフェースはありません。
・A1SCPUC24-R2 …………………………… 9ピンのコネクタ
・A2CCPUC24 ……………………………… 9ピンのコネクタ
・A2CCPUC24-PRF ………………………… 9ピンのコネクタ
3.7.2 RS-232Cケーブル
RS-232C用ケーブルは,RS-232Cの規格に準拠したものを,15m以内でご使用くださ
い。
(推奨ケーブル)
7/0.127 P HRV-SV
…………… (沖電線(株)製RS-232Cケーブル)
対数を指定
13対の場合(7/0.127 13P HRV-SV)
3 - 16
対象機能
3.仕 様
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○
○
MELSEC-A
考
3.8 RS-422/485インタフェース仕様
3.8.1 RS-422/485端子台仕様
外部機器との接続用RS-422/485端子台の仕様を図3.3に示します。
SDA
信号名称
信号略号
SG
SDB
FG
RDA
NC
RDB
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
NC
信号方向
計算機リンクユニット
計算機
送信データ
送信データ
受信データ
受信データ
信号グランド
フレームグランド
あき
(AJ71UC24の場合)
図3.3 端子台仕様
* 端子台の信号の並びは,計算機リンクユニットにより異なります。
ご使用の計算機リンクユニットの,ユーザーズマニュアル(ハードウェア編)でご確認ください。
(1) 各信号の内容について説明します。
① SDA,SDB信号
・データを送信する信号です。
・データの送信中は,SDのLEDが点滅します。
・回線上の両端局には,SDAとSDB間に終端抵抗の接続(または設定)が必要です。
② RDA,RDB信号
・データを受信する信号です。
・データの受信中は,RDのLEDが点滅します。
・回線上の両端局には,RDAとRDB間に終端抵抗の接続(または設定)が必要です。
③ SG信号
・信号グランドで,接続相手のSG端子と接続してください。
④ FG信号
・接続ケーブルのシールドは,4.6項に示す機器側に接続してください。
(2) 機能ブロック図を図3.4,図3.5に示します。
(AJ71UC24,A1SJ71C24-R4の場合)
*1
SDA
送信データ
+
SDB
−
RDA
+
受信データ
RDB
−
図3.4 インタフェース機能ブロック図
*1 終端抵抗の接続を示します。
4.7項およびご使用の計算機リンクユニットのユーザーズマニュアル(ハードウェ
ア編)により,接続してください。
3 - 17
3.仕 様
MELSEC-A
(A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRFの場合)
*1
SDA
A
+
送信データ
−
330Ω
B
C
SDB
110Ω
RDA
+
A
B
C
受信データ
330Ω
110Ω
RDB
−
図3.5 インタフェース機能ブロック図
*1 終端抵抗の設定を示します。
4.7項およびご使用の計算機リンクユニットのユーザースマニュアル(ハードウェ
ア編)により,設定してください。
3.8.2 RS-422ケーブル仕様
RS-422用ケーブルとして下記の仕様を満足するものが使用可能です。
表3.8 RS-422ケーブル仕様
項
ケ
ー
目
ブ
ル
対
導
類
数
体
絶
抵
抗 (
縁
耐
静
内
種
抵
電
電
容
2 0 ℃ )
容
シールドケーブル
3P
88.0Ω/km以下
抗
10000MΩ-km以上
圧
DC500V 1分間
量 ( 1 k H z )
特性インピーダンス (100kHz)
平均60nF/km以下
110±10Ω
(推奨ケーブル)
SPEV(SB)-MPC-0.2×3P
……………… (三菱電線工業(株)製)
SPEV(SB)-0.2×3P
}
* 推奨ケーブルSPEV(SB)-MPC-0.2×3PとSPEV(SB)-0.2×3Pは,電気的特性は
同等ですが,外径寸法および内部電線色などが一部異なります。
3 - 18
3.仕 様
MELSEC-A
3.8.3 RS-422回線によるデータ交信時の注意事項
RS-422回線による計算機リンクユニットと外部機器間のデータ交信においては,次
の点に注意が必要です。
外部機器側は,下記を考慮して,データの送信/受信を行ってください。
(1) RS-422/485インタフェースの動作
① RS-422/485インタフェースの構造
RS-422/485インタフェースの場合,計算機リンクユニットのドライバ(送信)
/レシーバ(受信)部分は,下図の構造となっています。
計算機リンクユニット
SDA
ドライバ
送信データ
*1 左図のドライバ(送信)部分の“出力コント
ロール入力”(送信ゲートとも呼びます。)と
出力コントロール入力(*1)
は,S D A ・ S D B からデータを外部へ出力する
RDA
レシーバ
か,出力しないかを決めるものです。
受信データ
SDB
RDB
② RS-422/485インタフェースの動作
上図において“出力コントロール入力”がON状態で,低インピーダンス状態
(データを送信できる状態)となります。
また,“出力コントロール入力”がOFF状態で,高インピーダンス状態(データ
を送信していない状態)となります。
(2) データ送信方法
計算機リンクユニットは,データ送信時に上記動作による高インピーダンス状態
を解除後,2キャラクタ以上のマークを出力してから,実際のデータを出力します。
2キャラクタ以上のマーク
高インピーダンス状態
高インピーダンス状態
送信データ
1キャラクタの構成は下記
キャラクタ
スタートビット
(1ビット)
パリティ
(0/1ビット)
(7/8ビット)
ストップビット
(1/2ビット)
(3) 外部機器側でのデータ誤受信対策方法
どの局も送信を行っていないときは,送信ラインは高インピーダンス状態になっており,ノイ
ズなどにより送信ラインがふらつき,外部機器の方で誤データが受信される可能性があります。
このときは,パリティエラーあるいはフレーミングエラーなどになると思われま
すので,エラーになったときのデータは読み飛ばしてください。
専用プロトコルによるデータ交信時は,ACK,NAK,STXのいずれかを始めに送信しますの
で,ACK,NAK,STXを受信されるまでのデータを読み飛ばすことも合わせて行ってください。
ポイント
外部機器側にプルアップ,プルダウン抵抗がある場合は,データを誤受信するこ
とがありません。
外部機器側にプルアップ,ダウン抵抗がない場合は,抵抗(抵抗値の目安として
4.7kΩ1/4W程度)を付けることによりデータの誤受信を防ぐことができます。
RDA
+
RDB
−
外部機器
3 - 19
受信データ
3.仕 様
MELSEC-A
(4) 外部機器と計算機リンクユニットを1:nまたはm:nの接続でデータ交信するとき
計算機リンクユニットは,データの送信を終えてから送信処理が完了する(高イ
ンピーダンス状態にする)までに,3ms以上必要となっています。
(出力コントロール入力)
データ
外部機器側
計算機リンクユニット側
データ
(出力コントロール入力)
データ送信時間範囲
最低3ms
(H/WゲートOFF時間)
“出力コントロール入力”のON
時間範囲
(低インピーダンス状態)
“出力コントロール入力”のOFF
時間範囲
(高インピーダンス状態)
計算機リンクユニットは
データ送受信可能状態
計算機リンクユニットは
データ受信可能状態
下図のように各機器の送信信号をそれぞれ接続する場合は,“出力コントロール
入力”が2箇所以上でON状態になっていると,該当機器からデータが同時に出力
(送信)されたことになります。
外部機器側は,データ交信を正常に行うために
・データを送信するときのみ,“出力コントロール入力”をON状態にする。
・データを送信しないときは,“出力コントロール入力”をOFF状態にする。
必要があります。
外部機器または変換器側
SDA
送信データ
SDB
出力コントロール入力
RDA
受信データ
RDB
計算機リンクユニット
SDA
送信データ
SDB
出力コントロール入力
RDA
受信データ
RDB
計算機リンクユニット
SDA
送信データ
SDB
出力コントロール入力
RDA
受信データ
RDB
3 - 20
3.仕 様
MELSEC-A
3.9 シーケンサCPUに対する入出力信号一覧
計算機リンクするときの,シーケンサCPUに対する計算機リンクユニットの入出力
信号は次のとおりです。
(プリンタ機能で扱う入出力信号は本項では記載しておりません。)
X,Yの番号に付けた(n)は,計算機リンクユニットを装着するスロットの入出力番号
により決まります。(例:AJ71UC24を基本ベースユニットの0スロットに装着した場合
Xn0→X0)
A1SCPUC24-R2の計算機リンク用入出力信号は,X/YE0∼FF固定です。(n=E)
A2CCPUC24(PRF)の計算機リンク用入出力信号は,X/Y1E0∼1FF固定です。(n=1E)
(1) 入力信号(計算機リンクユニット→シーケンサCPU)
入力信号のON/OFFは,計算機リンクユニットが行います。
表3.9 入力信号一覧
対象モード
入力信号
信号名称
Xn0
送信完了
Xn1
Xn2
Xn3
受信データ
読出し要求
グローバル信号
オンデマンド
実行中
Xn4
∼
計算機リンク
ユニット
Xn6
伝送シーケンス
状態
Xn7
Xn8
Xn9
計算機リンク
ユニット
レディ信号
内
専用プロ 無手順/
トコル
双方 向
─
○
─
○
○
─
○
─
○
─
容
Y(n+1)0/Y1F0のONにより,計算機リンクユニットから外部機器へ送信完了にてONする。
Y(n+1)0/Y1F0のOFFにより,XnO/X1E0がOFFする。
外部機器から終了コード/固定長分または指定データ長分のデータ受信にて
ONする。Y(n+1)1/Y1F1のONにより,Xn1/X1E1がOFFする。
計算機からのグローバルコマンド受信時の伝文内容(要因番号)でON/OFFする。
シーケンスプログラムからのオンデマンド送信時にONする。
オンデマンドデータ送信完了にてOFFする。
(1) モード設定スイッチ(4.2.1項参照)の設定値が"1"∼"8"の場合は専用
プロトコル側インタフェースの計算機と計算機リンクユニットの交信状
態を示す。モード設定スイッチの設定値が"A"∼"D"の場合は,主チャン
ネル側(伝送仕様設定スイッチで設定,4.2.2項参照)インタフェース
の計算機側と計算機リンクユニットの交信状態を示す。
(2) シーケンスプログラムで交信状態のチェックなどに使用する。
3ビット Xn6 Xn5 Xn4
で示す /
伝送シーケンスの状態
/ /
値 X1E6 X1E5 X1E4
0
OFF
OFF
OFF
1
2
3
4
5
6
7
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
ON
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
電源ONにて計算機リンクユニットがイニシャル処理中また
は専用プロトコルでないとき
ENQ待
ENQ受信後
参照項
6.5項
7.6項
6.4項
7.5項
5.13項
5.14項
──
局番号受信後(自局)
全データ受信後PCからの返答待ち
伝文ウエイト中(応答伝文の送信待ち状態)
未使用
未使用
(1) 電源投入後,シーケンサCPUのリセット後,またはモード変更後,計算機
リンクユニットが準備完了にてONする。(電源ON後,数秒でONとなる)
計算機リンクユニットの動作続行不可のエラー発生にてOFFする。
(2) 無手順モード/双方向モード,専用プロトコルのオンデマンド機能を使
用するときの送受信レディ信号として使用する。
使用不可
Y(n+1)9/Y1F9のONによる,計算機リンクユニットのモード切換え完了にてONする。
Y(n+1)9/Y1F9のOFFにより,Xn9/X1E9が0FFする。
○
○
────
モード切換え
完了
─
─
○
○
────
─
─
使用不可
──
ウォッチドグ
タイマエラー
○
○
計算機リンクユニットのウォッチドグタイマエラー発生,モード設定スイッ
チの設定ミスにてONする。
正常動作時はOFF。
──
────
─
─
使用不可
──
──
──
第12章
∼
XnA
XnC
XnD
∼
XnE
X(n+1)F
3 - 21
3.仕 様
MELSEC-A
(2) 出力信号(シーケンサCPU→計算機リンクユニット)
出力信号のON/OFFは,シーケンスプログラムで行います。
表3.10 出力信号一覧
対象モード
出力信号
信号名称
内
専用プロ 無手順/
トコル
双方 向
容
参照項
∼
Yn0
────
─
─
Y(n+1)0
送信要求
─
○
Y(n+1)1
受信データ
読出し完了
─
○
────
─
─
使用禁止
モード切換え
要求
○
○
シーケンスプログラムでONすると,計算機リンクユニットのモードを切り換
え,イニシャル処理を行う。(Xn9/X1E9のON後,Y(n+1)9/Y1F9をOFFする。)
────
─
─
使用禁止
使用禁止
──
YnF
無手順モード/双方向モードにおいてシーケンスプログラムでONすると,
バッファメモリへ書き込まれたデータを計算機リンクユニットから外部機器
へ送信する。(Xn0/X1E0のON後,Y(n+1)0/Y1F0をOFFする。)
無手順モード/双方向モードにおいて計算機リンクユニットのバッファメモ
リに格納された外部機器からの受信データをシーケンスプログラムが読出し
完了後ONする。(Xn1/X1E1のOFF後,Y(n+1)1/Y1F1をOFFする。)
6.5項
7.6項
6.4項
7.5項
∼
Y(n+1)2
──
Y(n+1)8
Y(n+1)9
第12章
∼
Y(n+1)A
──
Y(n+1)F
重
要
(1) シーケンサCPUから特殊機能ユニットに対する出力信号の中で,「使用禁止」
の信号を出力(ON)しないでください。
「使用禁止」の信号に対する出力を行うと,シーケンサシステムが誤動作す
る危険性があります。
(2) 本マニュアルの以後の説明では,特に断わりがない限り,計算機リンクの入力
信号をXn0∼X(n+1)F,出力信号をYn0∼Y(n+1)Fで統一して使用しています。
A1SCPUC24-R2,A2CCPUC24(PRF)をご使用の際は,説明の番号を次のように読み変
えてください。
入力信号
A1SCPUC24-R2
A2CCPUC24(PRF)
備
出力信号
XE0∼XFF
YE0∼YFF
X1E0∼X1FF
Y1E0∼Y1FF
考
〔例〕Xn4∼Xn6のリンク時の内容の変化について説明します。
計算機よりの要求
E
N
Q
計算機
局
番
号
HL
伝文ウェイト
計算機リンク
ユニット
ACK
または
NAK
PCへの
要求
PCより
の返答
PC
Xn6
Xn5
Xn4
(値)
1
2
3
4
3 - 22
5
1
3.仕 様
MELSEC-A
3.10 バッファメモリの用途と割付け一覧
バッファメモリは,外部機器とシーケンサCPU間でデータの授受を行うための制御
情報および送受信データを格納する計算機リンクユニットのメモリエリアのことをい
います。
シーケンスプログラムからは,FROM/TO命令でバッファメモリにアクセスすること
ができます。
また,計算機からは,専用プロトコル形式1∼4のバッファメモリ読出し・書込みコ
マンド(CR,CW)を使用して,バッファメモリにアクセスすることができます。
(1) バッファメモリの用途
バッファメモリは,ユーザで自由に使用できるエリアとあらかじめ用途の決めら
れているエリアの2種類があります。
(a) ユーザ自由エリア(アドレス0H∼FFH,120H∼DFFHのエリア)
ユーザ自由エリアの用途は,下記の4種類に分けられます。
① 無手順モード/双方向モードのデータ受信用エリア
外部機器から受信したデータを格納するエリアです。
② 無手順モード/双方向モードのデータ送信用エリア
シーケンスプログラムから外部機器へ送信するデータを格納するエリア
です。
③ オンデマンドデータ格納エリア
オンデマンド機能を使用して,シーケンスプログラムから外部機器へ送
信するデータを格納するエリアです。
④ バッファメモリ読出し・書込みコマンド使用時のエリア
専用プロトコル形式1 ∼4 のバッファメモリ読出し・書込みコマンド
(CR,CW)を使用してデータ授受を行うときのデータ格納エリアです。
(b) 特定用途エリア(アドレス100H∼11FHのエリア)
あらかじめ用途が決められているエリアで,データ授受するためのフォー
マットを決めたり,(a)項のメモリエリアの割付け変更などが行えるエリア
です。
特定用途エリアは,電源ON時,シーケンサCPUリセット操作時またはモード
変更時にデフォルト値が書き込まれます。
伝送の目的,用途および外部機器の仕様に合わせてデフォルト値を変更する
ことができます。
3 - 23
3.仕 様
MELSEC-A
(2) バッファメモリの割付け一覧
バッファメモリは,1アドレス16ビット構成になっており,バッテリバックアッ
プされていません。
次ページにバッファメモリのアドレスごとの名称とデフォルト値を一覧表で示し
ます。
重 要
特殊機能ユニットのバッファメモリの中で,「システムエリア」にデータを書き
込まないでください。
「システムエリア」に対するデータの書込みを行うと,シーケンサシステムが誤
動作する危険性があります。
ポイント
特殊機能ユニットの各種処理の中で,シーケンサCPUからのアクセスは優先処理
されます。
したがって,シーケンサCPUから特殊機能ユニットのバッファメモリへのアクセ
スを頻繁に行うと,シーケンサCPUのスキャンタイムが延びるばかりでなく,特
種機能ユニットの各種処理にも遅れが生じます。
FROM/TO命令などによるシーケンサCPUからバッファメモリへのアクセスは,必要
時にのみ行ってください。
3 - 24
対象機能
3.仕 様
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
MELSEC-A
3.10項(3)参照
考
3.10項(3)参照
以下に,バッファメモリの割付け内容を示します。
無手順モードまたは双方向モードで使用するエリアの名称は,すべて無手順モード
用として示しています。
上記いずれのモードでも各エリアの機能は同一ですので,双方向モードを使用され
るときは関連エリアの名称「無手順」を「双方向」に置き換えてお読みください。
表3.13 バッファメモリ一覧
関連モード
無手順
受信用エリア
FFH 100H★
101H 102H
103H★ 無手順ワード/バイト指定エリア
無手順
送信用エリア
∼
デ フ ォ ルト 割 付 け
∼
7FH 80H 81H 無手順送信データ数格納エリア
無手順送信用
バッファメモリエリア
ユーザ自由エリア
(送信データ格納エリア)
(256ワード)
無手順受信データ数格納エリア
無手順受信用
バッファメモリエリア
(受信データ格納エリア)
無手順受信終了コード指定エリア
エラーLED表示状態格納エリア
エラーLED消灯要求エリア
専用プロトコル
0
○
無手順 双方向
○
○
○
○
○
○
○
○
0D0AH(CR,LF)
0
0
―
△
●
●
△
●
―
△
●
0(ワード)
●
●
●
無手順送信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア
無手順送信用バッファメモリ長指定エリア
無手順受信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア
無手順受信用バッファメモリ長指定エリア
無手順受信終了データ数指定エリア
オンデマンドバッファメモリ先頭アドレス指定エリア
オンデマンドデータ長指定エリア
0
80H
80H
80H
127(ワード)
0
0
―
―
―
―
―
●
●
●
●
●
●
●
―
―
●
●
●
●
―
―
―
10BH★
RS-232C CD端子チェック設定エリア
0(チェックする)
●
●
●
10CH 10DH 10EH 10FH★
110H★
111H★
112H★
113H★
114H★
115H★
116H 117H 118H オンデマンドエラー格納エリア
無手順受信データクリア要求エリア
システムエリア(使用不可)
RS-232C通信方式指定エリア
同時送信時の優先/非優先指定エリア
送信再開時の送信方法指定エリア
双方向モード指定エリア
タイムアウトチェック時間指定エリア
同時送信時のデータの有効/無効指定エリア
チェックサム有/無指定エリア
データ送信時のエラー格納エリア
データ受信時のエラー格納エリア
運転モード格納エリア
0
0
────
0(全二重通信)
0(優先)
0(送信しない)
0(無手順モード)
0(無限)
0(データ有効)
0(チェックサムあり)
0
0
スイッチ設定値
△
―
―
●
●
●
―
―
―
―
─
―
△
―
●
―
●
●
●
―
―
―
―
─
―
△
―
―
―
●
●
●
●
●
●
●
●
●
△
119H モード切換え指定エリア
0(切換えなし)
○
○
○
11AH★
11BH★
11CH★
11DH 11EH
11FH
120H 伝送制御指定エリア(DTR/DSR制御,DCコード制御)
DC1/DC3制御コード指定エリア
DC2/DC4制御コード指定エリア
RS-232C信号状態格納エリア
モード設定スイッチ/局番設定スイッチ状態格納エリア
伝送仕様設定スイッチ状態格納エリア
0(DTR/DSR制御)
1311H
1412H
────
────
────
●
●
●
△
△
△
●
●
●
△
△
△
●
●
●
△
△
△
ユーザ自由エリア
(3296ワード)
0
○
○
○
∼
104H★
105H★
106H★
107H★
108H★
109H 10AH DFFH 重
要
アドレスの右側に示す★印付の項目の
デフォルト値を変更するときは,計算
機リンクユニットのレディ信号(Xn7)
の立上がり時に行ってください。
説明項
5.9項
5.14項
6.2.1項(1)
6.2.2項(1)
7.2.2項(1)
7.2.3項(1)
6.2.4項(2)①
8.1項
5.2.1項(2)①
6.2.4項(2)②
7.2.6項(2)①
6.2.4項(2)③
7.2.6項(2)②
6.2.4項(2)④
7.2.6項(2)③
6.2.4項(2)⑤
5.14項
5.2.1項(2)②
6.2.4項(2)⑥
7.2.6項(2)④
5.14項
6.2.1項(4)
10.4項
7.2.6項(2)⑥
∼
アドレス
0H 1H デフォルト値
バッファメモリアドレス名称
7.2.6項(2)⑪
8.3.3項
12.4項
12.5項
9.3項
8.2項
8.3.1項
8.3.2項
アドレス0H∼
FFHに示す項
・表中の右側に示す●,○,△,−記号の意味は次のとおりです。
●:シーケンサCPUからの読出し/書込みが可能で,計算機からの読出し
が可能なエリアです。
○:シーケンサCPUおよび計算機からの,読出し/書込みが可能なエリア
です。
△:シーケンサCPUおよび計算機からの,読出しのみ可能なエリアです。
−:シーケンサCPUおよび計算機からの,読出し/書込みが不要なエリア
です。
3 - 25
3.仕 様
MELSEC-A
(3) 計算機リンクユニットごとのアクセス可能エリア
計算機リンクユニットごとのバッファメモリへのアクセス可能エリアと,アクセ
スが可能なソフトウェアバージョンを示します。
ご使用の計算機リンクユニットでアクセスできないエリアは「システムエリア」
(使用不可)となりますので,ユーザでデータを書き込まないでください。デー
タを書き込むと,計算機リンクユニットは正しく動かなくなります。
アドレス
∼
7FH 80H 81H ∼
FFH 100H
101H 102H
103H
104H
105H
106H
107H
108H
109H 10AH 10BH
10CH 10DH 10EH 10FH
110H
111H
112H
113H
114H
115H
116H 117H 118H 119H 11AH
11BH
11CH
11DH 11EH
11FH
120H DFFH デフォルト割付け
∼
0H 1H バッファメモリアドレス名称
アクセスできるソフトウェアバージョン
A1SJ71
A1SJ71
A1SJ71
A1SJ71 A1SCPU A2CCPU A2CCPU
AJ71UC24 UC24C24UC24-R4
C24-R4 C24-R2
C24 C24-PRF
R2/PRF
R2/PRF
無手順送信データ数格納エリア
無手順送信用
バッファメモリエリア
ユーザ自由エリア
(送信データ格納エリア)
(256ワード)
無手順受信データ数格納エリア
無手順受信用
バッファメモリエリア
(受信データ格納エリア)
無手順受信終了コード指定エリア
エラーLED表示状態格納エリア
R版以降
A版以降
エラーLED消灯要求エリア
A版以降 R版以降
A版以降
A版以降 A版以降 A版以降
無手順ワード/バイト指定エリア
無手順送信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア
無手順送信用バッファメモリ長指定エリア
無手順受信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア
無手順受信用バッファメモリ長指定エリア
無手順受信終了データ数指定エリア
オンデマンドバッファメモリ先頭アドレス指定エリア
オンデマンドデータ長指定エリア
RS-232C CD端子チェック設定エリア
オンデマンドエラー格納エリア
R版以降
A版以降
無手順受信データクリア要求エリア
システムエリア(使用不可)
RS-232C通信方式指定エリア
同時送信時の優先/非優先指定エリア
送信再開時の送信方法指定エリア
双方向モード指定エリア
タイムアウトチェック時間指定エリア
同時送信時のデータの有効/無効指定エリア
チェックサム有/無指定エリア
A版以降
A版以降 A版以降
データ送信時のエラー格納エリア
データ受信時のエラー格納エリア
A版以降
運転モード格納エリア
A版以降 R版以降
A版以降
モード切換え指定エリア
伝送制御指定エリア(DTR/DSR制御,DCコード制御)
R版以降
DC1/DC3制御コード指定エリア
DC2/DC4制御コード指定エリア
RS-232C信号状態格納エリア
M版以降 M版以降
モード設定スイッチ/局番設定スイッチ状態格納エリア
K版以降 K版以降
伝送仕様設定スイッチ状態格納エリア
ユーザ自由エリア
(3296ワード)
A版以降 A版以降
A版以降 A版以降
:システムエリア(使用不可)を示します。
備
考
計算機リンクユニットのソフトウェアバージョンは,ユニット前面のシールで確
認できます。1.3.2項により確認してください。
3 - 26
4.運転までの設定と手順
4.運転までの設定と手順
第4章
4.1
4.1.1
MELSEC-A
運転までの設定と手順
運転までの手順
運転までの概略手順
計算機リンクユニットを使用したシステムを立ち上げるまでの概略手順を示します。
システム構成を決める
……2章参照
ハードウェアの設定
(1) モード設定スイッチの設定 ……4.2.1項参照
……4.2.2項参照
(2) 伝送仕様の設定
・主チャンネルの指定
・RUN中書込みの指定
・伝送速度の指定
・データビットの指定
・パリティチェックの指定
・パリティ奇数・偶数の指定
・ストップビットの指定
・サムチェックの指定
・計算機リンク機能の指定
……4.2.3項参照
(3) 局番号の設定
単体折返しテスト
……4.5項参照
外部配線
……3.7項,3.8項,4.6項参照
終端抵抗の設定接続
……4.2.2項,4.7項参照
折返しテスト
……4.8.1項,5.16項参照
シーケンスプログラム
による初期設定
データ送受信用
プログラム作成
……5章∼7章,9章∼10章参照
……次の機能を使用する場合,送受信用のシーケンスプロ
グラムが必要。
・無手順モード/双方向モードでのデータ送受信
・専用プロトコルでのオンデマンド機能によるデータ
送信
運転
・専用プロトコルでのグローバル機能による信号入力
4 - 1
4.運転までの設定と手順
4.1.2
MELSEC-A
各ユニットの各部の名称
(1) AJ71UC24
表示LED
モード設定スイッチ
局番設定スイッチ
伝送仕様設定スイッチ
RS-232Cコネクタ
RS-422/485端子台
(2) A1SJ71UC24-R2,A1SJ71UC24-PRF
A1SJ71C24-R2, A1SJ71C24-PRF
(3) A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4
表示LED
表示LED
モード設定スイッチ
伝送仕様設定スイッチ
伝送仕様設定スイッチ
局番設定スイッチ
モード設定スイッチ
RS-232C
コネクタ
RS-422/485
端子台
*ユニット図はA1SJ71C24-R2で
示します。
4 - 2
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(4) A1SCPUC24-R2
RUNキースイッチ
ディップスイッチ
伝送仕様設定スイッチ
モード設定スイッチ
バッテリ
計算機リンク機能LED
RS-422コネクタ
(周辺機器接続用)
メモリカセット装着用
コネクタ
RS-232Cコネクタ
(計算機リンク機能用)
カバーを開いたとき
(5) A2CCPUC24, A2CCPUC24-PRF
RUNキースイッチ
表示LED
RS-422コネクタ
(周辺機器接続用)
RS-232Cコネクタ
(計算機リンク,プリンタ機能用)
端子台
*ユニット図はA2CCPUC24で
示します。
カバーを開いたとき
ゴムキャップ
(RS-422ケーブル用)
モード設定スイッチ
局番設定スイッチ
(上)メモリプロテクトスイッチ
(下)メモリ選択スイッチ
バッテリ
メモリ装着用ソケット
伝送仕様設定スイッチ
終端抵抗設定ピン
RS-422/485端子台
( 計 算機 リ ン ク 機能 用 )
4 - 3
4.運転までの設定と手順
4.2
MELSEC-A
スイッチ設定
計算機リンクを行うために必要な,計算機リンク用の各種スイッチ設定について説
明します。
ご使用の計算機リンクユニットのインタフェースの種類・インタフェースの数によ
り設定してください。
ポイント
1.本項で説明するスイッチの設定内容を変更した場合は,シーケンサCPUの電源
をOFF→ONまたはシーケンサCPUのリセット操作を行ってください。
2.本項で説明するスイッチの位置,形状は計算機リンクユニットにより異なり
ます。
4.1.2項によりスイッチの位置・形状をご確認の上,設定してください。
4.2.1
モード設定スイッチの設定
計算機リンクを行うシステム構成,使用する機能により,各インタフェースのモー
ドを設定してください。
モード設定スイッチの設定値が“1”∼“8”で,バッファメモリの双方向モード指
定エリア(アドレス:112H)への設定値が“1”のときは,下記表中の“無手順モー
ド”は“双方向モード”になります。
下記表では,すべて無手順モードとして示していますので,注意してください。
モード設定
設 定 内 容
モード設定
スイッチ詳細 スイッチ番号
RSー232C側
RS-422/485側
使用不可
O
1
専用プロトコル 形式1
無手順モード
2
専用プロトコル 形式2
* バッファメモリへの設
3
専用プロトコル 形式3
定により双方向モー
4
専用プロトコル 形式4
ドで交信可
5
無手順モード
専用プロトコル 形式1
6
* バッファメモリへの設
専用プロトコル 形式2
7
定により双方向モー
専用プロトコル 形式3
8
ドで交信可
専用プロトコル 形式4
MODE
9
A
B
C
D
E
F
無手順モード
専用プロトコル
専用プロトコル
専用プロトコル
専用プロトコル
無手順モード
形式1
専用プロトコル
形式2
専用プロトコル
形式3
専用プロトコル
形式4
専用プロトコル
使用不可
単体折返しテスト
4 - 4
形式1
形式2
形式3
形式4
備
考
RS-232C,RS-422に別々の
計算機または無手順モ-ド
側にプリンタを接続して使
用する場合のモ-ド。
RS-232C,RS-422両インタ
フェ-スはそれぞれ独立し
て動作。
RS-232C,RS-422に接続し
ている全機器間で無手順の
計算機リンクを行う場合に
使用するモ-ド。
RS-232C,RS-422に接続し
ている全機器間で専用プロ
トコルの計算機リンクを行
う場合に使用するモ-ド。
―――
計算機リンクユニットの
動作チェック用。
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(1) 設定値の内容
① 設定値が“1”∼“4”の場合
・RS-232Cインタフェ-ス側とRS-422インタフェ-ス側は,それぞれ設定した機
能が独立して動作します。
・RS-232Cインタフェ-ス側は専用プロトコルでの計算機リンクが行えます。
交信する伝文の形式により,いずれかの番号に設定してください。
・RS-422インタフェ-ス側は無手順モ-ド/双方向モ-ドでの計算機リンクが行
えます。
② 設定値が“5”∼“8”の場合
・RS-232Cインタフェ-ス側とRS-422インタフェ-ス側は,それぞれ設定した機
能が独立して動作します。
・RS-232Cインタフェ-ス側は無手順モ-ド/双方向モ-ドでの計算機リンクが
行えます。
・RS-422インタフェ-ス側は専用プロトコルでの計算機リンクが行えます。
交信する伝文の形式により,いずれかの番号に設定してください。
複数の計算機リンクユニットが接続されている場合,計算機が送信した伝
文は,伝文中で指定されている計算機リンクユニットが受信し,処理しま
す。
③ 設定値が“9”の場合
・RS-232Cインタフェ-ス側とRS-422インタフェ-ス側は連動して動作し,各イ
ンタフェ-スに接続している全機器間で無手順モ-ドでの計算機リンクが可
能です。
・自局シ-ケンサCPUと外部機器/他局シ-ケンサCPUとのデ-タ交信は,主チャ
ンネル設定(4.2.2項参照)したインタフェ-ス側に接続している外部機器
/他局シ-ケンサCPUとの間でのみ行えます。
④ 設定値が“A”∼“D”の場合
・RS-232Cインタフェ-ス側とRS-422インタフェ-ス側は連動して動作し,各イ
ンタフェ-スに接続している全機器間で専用プロトコルでの計算機リンクが
可能です。
・自局シ-ケンサCPUと外部機器/他局シ-ケンサCPUとのデ-タ交信は,主チャ
ンネル設定(4.2.2項参照)したインタフェ-ス側に接続している外部機器
/他局シ-ケンサCPUとの間でのみ行えます。
主チャンネル側に複数の計算機リンクユニットが接続されている場合,計
算機が送信した伝文は,伝文中で指定されている計算機リンクユニットが
受信し,処理します。
⑤ 設定値が“F”の場合
・計算機リンクユニットの単体折返しテストが行えます。
・計算機リンクユニットとシ-ケンサCPU間の交信機能,RS-232Cインタフェスの送受信機能,RS-422インタフェ-スの送受信機能をチェックするとき,
設定してください。
なお,RS-232Cインタフェ-スとRS-422インタフェ-スの送受信機能などを
チェックするためには,折返しケ-ブル(4.5項参照)の接続が必要です。
ポイント
システム構成ごとの設定例を第2章に示していますので,参考にしてください。
4 - 5
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(2) 設定上の注意事項
① 計算機リンクするシステム構成がm:n(外部機器とシーケンサCPUの接続台数)
のときは,専用プロトコルの形式3による交信ができないため,“7”,“C”に
設定しないでください。
② 計算機リンクするシステム構成が1:1(外部機器とシーケンサCPUの接続台数)
のときは,外部機器を接続していないインタフェース側からノイズが混入し
正常にデータ交信ができなくなるため,“9”∼“D”に設定しないでください。
③ ユーザが設定する次の機能・モードは,RS-232Cインタフェース側とRS-422イ
ンタフェース側が同一仕様となります。
・伝送仕様の設定……………4.2.2項参照
・伝送制御機能の設定………3.3項,第9章参照
④ 計算機リンクユニットごとの,モード設定スイッチの設定可能範囲は次のと
おりです。
設定可能範囲
モード設定
RS-232C側
RS-422側
スイッチ番号
設定内容
設定内容
A1SJ71
A1SJ71
A1SJ71
AJ71
UC24-R2 UC24-PRF UC24-R4 A1SCPU A2CCPU A2CCPU
UC24
A1SJ71
A1SJ71
A1SJ71
C24-R2
C24
C24-PRF
C24-R2 C24-PRF C24-R4
0
使用不可
─
─
─
─
─
─
─
1∼3
形式nのプロトコル
無手順モード
○
○
○
─
○
○
○
4
形式4のプロトコル
無手順モード
○
○
○
○
○
○
○
5
無手順モード
形式1のプロトコル
○
○
○
○
○
○
○
6∼8
無手順モード
形式nのプロトコル
○
─
─
○
─
○
○
9
無手順モード
○
─
─
─
─
○
○
A∼D
形式nのプロトコル
○
─
─
─
─
○
○
E
使用不可
─
─
─
─
─
─
─
F
単体折返しテスト
○
○
○
○
○
○
○
○:設定可
4 - 6
−:設定不可
4.運転までの設定と手順
4.2.2
MELSEC-A
伝送仕様,主チャンネルなどの設定
ご使用の計算機リンクユニットに存在するスイッチに対して,下記説明により設定
してください。
(1) AJ71UC24の場合
設定スイッチ 設定ス
イッチ
の設定
SW11
SW12
SW13
SW14
SW15
SW16
SW17
SW18
SW21
SW22
SW23
SW24
設定スイッチの状態
OFF
ON
主チャンネル設定
RS-232C
RS-422/485
データビット設定
7ビット
8ビット
用
伝送速度(BPS)
300 600 1200 2400 4800 9600 19200 使
不可
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
伝送速度設定
OFF OFF
ON
ON
OFF OFF
ON
ON
OFF OFF OFF OFF
ON
ON
ON
ON
パリティビットの有無設定
なし
あり
偶数パリティ/奇数パリティの設定
奇数
偶数
ストップビット設定
1ビット
2ビット
サムチェックの有無設定
なし
あり
RUN中書込み可・不可設定
不可
可
計算機リンク/マルチドロップリンク選択 マルチドロップリンク
計算機リンク
マスタ局/ローカル局設定 マルチドロップリンク ローカル局 マルチドロップリンク マスタ局
設 定 項 目
備
考
モード設定スイッチ9∼D,設定時有効
パリティビットは含めない
パリティビットあり選択時のみ有効
専用プロトコル用
必ず計算機リンク(ON)に設定
計算機リンクでは設定無視
* SW23・SW24はAJ71C24-S8と設定内容が異なります。
(2) A1SJ71UC24-R2,A1SJ71C24-R2,A1SJ71UC24-PRF,A1SJ71C24-PRFの場合
設定スイッチ 設定ス
イッチ
の設定
SW03
SW04
SW05
SW06
SW07
SW08
SW09
SW10
SW11
SW12
設定スイッチの状態
設 定 項 目
未使用
RUN中書込み可・不可設定
伝送速度(BPS)
伝送速度設定
ON
300
OFF
OFF
OFF
データビット設定
パリティビットの有無設定
偶数パリティ/
奇数パリティの設定
ストップビット設定
サムチェックの有無設定
備
OFF
可
不可
600 1200 2400 4800 9600 19200
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF OFF
ON
OFF OFF OFF
ON
ON
ON
8ビット
7ビット
あり
なし
偶数
奇数
2ビット
あり
1ビット
なし
考
専用プロトコル用
使用
不可
ON
ON
ON
パリティビットは含めない
パリティビットあり
選択時のみ有効
専用プロトコル用
(3) A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4の場合
設定スイッチ 設定ス
イッチ
の設定
SW01
SW02
SW03
SW04
SW05
SW06
SW07
SW08
SW09
SW10
SW11
SW12
設 定 項 目
マスタ局/ローカル局設定
計算機リンク/マルチ
ドロップリンク選択
未使用
RUN中書込み可・不可設定
伝送速度(BPS)
伝送速度設定
データビット設定
パリティビットの有無設定
偶数パリティ/
奇数パリティの設定
ストップビット設定
サムチェックの有無設定
設定スイッチの状態
備
考
ON
OFF
マルチドロップリンク マスタ局 マルチドロップリンク ローカル局 計算機リンクでは設定無視
必ず計算機リンク(ON)に
計算機リンク
マルチドロップリンク
設定
300
OFF
OFF
OFF
可
不可
600 1200 2400 4800 9600 19200
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF OFF
ON
OFF OFF OFF
ON
ON
ON
8ビット
7ビット
あり
なし
偶数
奇数
2ビット
あり
1ビット
なし
4 - 7
専用プロトコル用
使用
不可
ON
ON
ON
パリティビットは含めない
パリティビットあり
選択時のみ有効
専用プロトコル用
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(4) A1SCPUC24-R2の場合
設定スイッチ 設定ス
イッチ
の設定
1
2
3
4
5
6
7
8
9
設定スイッチの状態
ON
OFF
可
不可
600 1200 2400 4800 9600 19200
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF OFF
ON
OFF OFF OFF
ON
ON
ON
8ビット
7ビット
あり
なし
設 定 項 目
RUN中書込み可・不可設定
伝送速度(BPS)
伝送速度設定
300
OFF
OFF
OFF
データビット設定
パリティビットの有無設定
偶数パリティ/
奇数パリティの設定
ストップビット設定
サムチェックの有無設定
備
考
専用プロトコル用
使用
不可
ON
ON
ON
パリティビットは含めない
パリティビットあり
選択時のみ有効
偶数
奇数
2ビット
あり
1ビット
なし
専用プロトコル用
(5) A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRFの場合
設定スイッチ
設定ス
の設定
イッチ
設定スイッチの状態
設 定 項 目
ON
伝送速度(BPS)
300
SW11
SW12
伝送速度設定
SW13
SW14
データビット設定
SW15
パリティの有無設定
SW16
終端抵抗設定
ピンの設定
OFF
ON
OFF
ON
0FF
ON
OFF
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
ON
8ビット
7ビット
あり
なし
偶数
奇数
2ビット
1ビット
あり
なし
RS-422/RS-485
RS-232C
可
不可
ティ設定
ストップビット設定
SW18
サムチェックの有無設定
SW19
主チャンネル設定
SW20
RUN中書込みの可/不可設定
考
使 用
不 可
600 1200 2400 4800 9600 19200
偶数パリティ/奇数パリ
SW17
備
OFF
パリティビットは含めない
パリティビットあり
選択時のみ有効
専用プロトコル用
モード設定スイッチ
9∼D,設定時有効
専用プロトコル用
終端抵抗は,ケーブル接続時に両端の局に設定します。
TXD:送信側
RXD:受信側
A:RS-422時
B:RS-485時
C:オープン(終端抵抗なし)
設定ピン
TXD
RXD
0
A
A
1
C
C
2
C
C
3
A
A
局
終端抵抗設定ピンの設定例
設定ピン
計算機
番
RS-232C
局番0
A2CCPUC24
(-PRF)
局番1
局番2
局番3
A2CCPUC24
(-PRF)
A2CCPUC24
(-PRF)
A2CCPUC24
(-PRF)
RS-422
RS-422
RS-422
4 - 8
4.運転までの設定と手順
備
MELSEC-A
考
(1) RS-422インタフェース側に複数の外部機器を接続しているとき,計算機リン
クユニットが回線上の最初または最終の局であれば終端抵抗の設定/接続が
必要です。
計算機リンクユニットが回線上の中間局であれば,終端抵抗の設定/接続は
不要です。
A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRFの終端抵抗の設定について一例を示します。詳細
は,4.7項を参照してください。
① 終端抵抗を設定するとき
終端抵抗あり(AまたはB)に設定してください。
② 終端抵抗を設定しないとき
終端抵抗なし(C)に設定してください。
(2) A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRF以外の終端抵抗の接続については,4.7項を参照
してください。
(3) 終端抵抗の設定/接続が正しくない場合は,計算機リンクを正常に行うこと
ができません。
① 主チャンネル設定
・計算機リンクユニットのRS-232CインタフェースとRS-422インタフェースの
双方に外部機器/他計算機リンクユニットを接続しているとき,計算機リ
ンクを行う相手機器を接続しているインタフェース側を設定してください。
(モード設定スイッチの“9”∼“D”用です。)
いずれかのインタフェースにのみ接続しているときは,ON/OFFいずれの設
定でもかまいません。(モード設定スイッチは,“1”∼“8”に設定)
・設定例を4.7項に示しています。
・主チャンネル設定によるデータの流れは,次のようになります。
主チャンネル側に受信したデータを自動的に副チャンネルから送信し,副
チャンネル側に受信したデータは自動的に主チャンネルへ送信します。
モード設定スイッチの設定値が“9”∼“D”の場合,対象モードによる他
局から自局への処理要求は,主チャンネル側から受信したデータのみ有効
となります。
計算機リンクユニットは,対応する処理を行い,処理結果を主チャンネル
側へ送信します。
RS-232C
RS-232C
データの流れ
RS-422/485
シーケンサCPU 計算機リンクユニット
主チャンネルがRS-232Cの場合
データの流れ
RS-422/485
シーケンサCPU 計算機リンクユニット
主チャンネルがRS-422/485の場合
② データビット設定
・計算機リンクを行う相手機器の仕様に合わせ,送受信するデータの1バイト
分のビット長を設定してください。
・下記④に示すパリティビットは,含めません。
・RS-232CインタフェースとRS-422インタフェースは,同一仕様となります。
4 - 9
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
③ 伝送速度設定
・計算機リンクを行う相手機器とデータ送受信するときの,データの伝送速
度を設定してください。
・RS-232CインタフェースとRS-422インタフェースは,同一仕様となります。
・使用不可の位置に設定すると,表示LEDのRUNが消灯し,計算機リンクユニッ
トは動作しません。
④ パリティビットの有無設定
・計算機リンクを行う相手機器とデータ送受信するとき,パリティビット(垂
直パリティ)を付けるか否かを設定してください。
・RS-232CインタフェースとRS-422インタフェースは,同一仕様となります。
⑤ 偶数パリティ/奇数パリティの設定
・上記④の設定でパリティビットを付けるとき,偶数パリティにするか奇数
パリティにするかを設定してください。
・RS-232CインタフェースとRS-422インタフェースは,同一仕様となります。
⑥ ストップビット設定
・計算機リンクを行う相手機器の仕様に合わせ,送受信するデータの1バイト
分のデータを区切るビット長を設定してください。
・RS-232CインタフェースとRS-422インタフェースは,同一仕様となります。
⑦ サムチェックの有無設定
・専用プロトコルによる計算機リンクで,各伝文にサムチェックコードを付
けるか否かを設定してください。
・本設定による伝文構成については,5.4項を参照してください。
⑧ RUN中書込み可・否設定
・専用プロトコルによる計算機リンクでシーケンサCPUにデータを書き込むと
き,シーケンサCPUがRUN中でも書き込むのか否かを設定してください。
・本設定による使用可能な機能については,3.2項に示す表の「書込み可設
定」「書込み否設定」欄を参照してください。
⑨ 計算機リンク/マルチドロップリンク選択
・マルチドロップリンク機能を持つ計算機リンクユニットをご使用の場合,
計算機リンクを行うときは“計算機リンク”側に設定してください。
マルチドロップリンク機能を使用するときは,“マルチドロップリンク”側
に設定します。
⑩ マスタ局/ローカル局設定
・上記⑨の設定で“計算機リンク”側を設定したときは,本設定は無視され
ます。
“マルチドロップリンク”側を設定したとき,マスタ局として使用するか
ローカル局として使用するかを設定します。
4 - 10
4.運転までの設定と手順
4.2.3
MELSEC-A
局番設定スイッチの設定
局番とは専用プロトコルの計算機リンクを行った場合,計算機がどの計算機リンク
ユニットとアクセスするかを決めるための番号です。
局番設定スイッチの詳細
×10
内
容
(1) 局番は0∼31までの範囲で設定します。
(32以上の設定は行わないでください。)
(2) ×10は局番の十の位を設定します。
(3) ×1は局番の一の位を設定します。
(4) 局番の設定は0∼31の範囲で重複しないように設定し
てください。したがって計算機側から見た接続順に番
号を設定する必要はありません。また,局番をとばし
て設定することもできます。
(5) 局番設定例
計算機リンクユニット
×1
計算機
スイッチの形状は,A1SJ71C24R4の場合
0局目
1局目
2局目
31局目
ポイント
1.A1SJ71(U)C24-R2, A1SJ71(U)C24-PRFには,局番設定スイッチはありません。
専用プロトコルで計算機リンクするときは,局番号を00 Hとして指定してくだ
さい。
2.局番号の設定で同じ番号を複数個所で設定しないようにしてください。設定
しますと,リンクデータが壊されエラーが発生します。
4 - 11
4.運転までの設定と手順
4.3
MELSEC-A
表示LEDの表示内容
(AJ71UC24の表示LED)
(A2CCPUC24,A2CCPU-PRFの表示LED)
(説明用)
(説明用)
A1SJ71UC24-R2,A1SJ71UC24-PRF
A1SJ71C24-R2, A1SJ71C24-PRFの表示LED
(説明用)
(説明用)
(説明用)
(説明用)
A1SJ71UC24-R4
A1SJ71C24-R4の表示LED
(説明用)
(説明用)
A1SCPUC24-R2
の表示LED
(説明用)
マルチドロップリンク機能用
備
考
・上図に示すLED NO.は説明用です。実際のユニットには,印刷されておりませ
ん。
・LED NO.を付けていないLEDは,計算機リンクでは未使用です。
4 - 12
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
LED ON時 (点灯/点滅) LED
No.
0
1
2
4
5
6
7
8
9
10
11
16
17
18
19
RUN
2-SD
2-RD
2-NEU
2-ACK
2-NAK
4-NEU
4-ACK
4-NAK
4-SD
4-RD
2-C/N
2-P/S
2-PRO
2-SI0
L.RUN
SD
RD
NEU
ACK
NAK
NEU
ACK
NAK
SD
RD
C/N
P/S
PRO
SIO
正常運転表示
RS-232C側送信状態表示
RS-232C側受信状態表示
RS-232C側ニュートラル状態表示
RS-232C側ACK送信表示
RS-232C側NAK送信表示
RS-422/485側ニュートラル状態表示
RS-422/485側ACK送信表示
RS-422/485側NAK送信表示
RS-422/485側送信状態表示
RS-422/485側受信状態表示
RS-232C側とシーケンサCPUの交信結果表示
RS-232C側パリティ/サムチェックエラー表示
RS-232C側プロトコルエラー表示
RS-232C側SIOエラー表示
20
21
22
23
4-C/N
4-P/S
4-PRO
4-SIO
C/N
P/S
PRO
SIO
RS-422/485側とシーケンサCPUの交信結果表示
RS-422/485側パリティ/サムチェックエラー表示
RS-422/485側プロトコルエラー表示
RS-422/485側SIOエラー表示
25 CPUR/W
COM
26
CPU
PC本体との交信状態表示
機能選択表示
伝送速度(BPS)
LEDの表示内容
LED名称
29
30
31
33
BO
B1
B2
PRT
37
38
POWER
RUN
プリンタメッセージ出力表示
A1SJ71UC24-PRF,A1SJ71C24-PRF,
A2CCPUC24-PRFのみの表示および内容。
電源部正常動作表示
シーケンサCPU部 RUN表示
39
ERROR
シーケンサCPU部 エラー表示
40
41
SD
RD
伝送速度状態表示
MINI 送信状態表示
MINI 受信状態表示
4 - 13
LED OFF 時
(消灯)
異 常
正常 データ送信中で点滅
データ受信中で点滅
伝送シーケンス初期状態(ENQ待)
ENQ受信完了
ACK送信後 NAK送信後
NAK送信後 ACK送信後
伝送シーケンス初期状態(ENQ待)
ENQ受信完了
ACK送信後 NAK送信後
NAK送信後 ACK送信後
データ送信中で点滅
データ受信中で点滅
(4)項参照 正 常
パリティ/サムチェックエラー
正 常
通信プロトコルエラー
正 常
オーバーラン,フレーミングエラー,
正 常
OSエリアフルにより受信データを捨て
たとき
(4)項参照
正 常
パリティ/サムチェックエラー
正 常
通信プロトコルエラー
正 常
オーバーラン,フレーミングエラー,
正 常
OSエリアフルにより受信データを捨て
たとき
PC交信中で点滅(交信していないときは点灯)
マルチドロップリンク
計算機リンク
600
1200 2400
4800
9600 19200
300
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
ON
OFF
プリンタメッセージ出力時に点灯
LEDの
初期状態
ON
OFF
OFF
*1
OFF
OFF
*1
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
*2
*3
OFF
異 常
電源部 正 常
点灯: RUNキースイッチが「RUN」の位置でシーケンス
プログラムの演算を実行している。(シーケン
スプログラムの演算を続行するエラーの場合は
点灯のままとなる)
消灯: ① 電圧が供給されていない。
② RUNキースイッチが「STOP」の位置になって
いる。
③ リモートSTOPを行っている。
④ リモートPAUSEを行っている。
点滅: ① 自己診断でシーケンスプログラムの演算を
停止させるエラーを検出した。
② ラッチクリア操作を行っている。
自己診断によるエラー検出状態表示
点灯: 自己診断でエラーを検出した。
(LED表示の優先順位設定で消灯に設定したエ
ラー検出時は消灯のままとなる。)
消灯: 正常
点滅: シーケンスプログラムでアナンシェータ(F)を
ONした。
ON
OFF
MINI 送信中で点滅
MINI 受信中で点滅
OFF
OFF
OFF
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
備 考
同一仕様のLEDで,表中のLED名称欄に2つの名称を記載しているLEDにつて,本マ
ニュアルでは表中の左側の名称を使って説明します。
(LED NO.0の場合,「RUN」と「L.RUN」は「RUN」として説明します。
*1 モード設定スイッチ(4.2.1項参照),伝送仕様・主チャンネル設定スイッチ
(4.2.2項参照)の設定状態により,次のようにON/OFFします。
モード設定スイッチ
主チャンネル設定
名 称
LED No.
2-NEU/NEU
4
4-NEU/NEU
7
1∼4
RS-232C
RS-422/485
ON
OFF
5∼8
RS-232C
RS-422/485
OFF
ON
9
RS-232C
RS-422/485
OFF
OFF
A∼D
RS-232C
ON
OFF
RS-422/
485
OFF
ON
F
RS-232C
RS-422/485
OFF
OFF
*2 伝送仕様・主チャンネル設定スイッチの,計算機リンク/マルチドロップリンク
選択の設定によりON/OFFします。
*3 伝送仕様・主チャンネル設定スイッチの,伝送速度設定によりON/OFFします。
(1) LEDにおいて2-C/N∼4-SIO(LED NO. 16∼23)のLEDは,該当エラーが生じたとき,
ONします。
また,2-SIO,4-SIOは無手順モードのデータ受信で,受信データをOSエリアへ格
納できなくなったときONします。(6.2.1項(2),9.2.1項,9.2.2項参照)
この場合,下記のいずれかにより対応してください。
(a) 伝送速度を下げる。
(b) 伝送制御機能のDTR/DSR制御またはDC1/DC3受信制御を行う。
2-C/N∼4-SIO(LED NO. 16∼23)のON,OFF状態はバッファメモリアドレス101Hに
格納されますので,FROM命令で読み出すことによりシーケンスプログラムで状態
を確認できます。(エラー表示の処置については,第13章を参照してください。)
(2) 2-C/N∼4-SIO(LED NO.16∼23)のLEDは,ONすると以後正常になってもONのままと
なります。
OFFさせるときは,シーケンサCPUのTO命令でバッファメモリアドレス102Hへ消灯
要求を出す必要があります。(8.1項参照)
(3) LEDにおいてRUN∼4-RD(LED NO.0∼11),CPU R/W (LED NO. 25),PRT(LED NO. 33)
のLEDは,そのときの状態によりON/OFFします。
(4) LEDにおいて2-C/N,4-C/N(LED NO. 16,20)は,次のときに点灯します。
(a) シーケンサCPUがRUN中に計算機リンクユニットから行ってはならないアクセ
スをしようとした場合。(プログラムのRUN中書込みなど)
(b) シーケンサCPUとのアクセスが正常でない場合。
(5) LEDの初期状態とは,電源投入後,CPUリセット後またはモード切換え後の計算機
リンクユニットのレディ信号(Xn7)がON時の状態を示します。
4 - 14
4.運転までの設定と手順
4.4
MELSEC-A
実装と設置
計算機リンクユニットの開梱から取付けまでの取扱いに際しての,計算機リンクユ
ニット共通の取扱い上の注意事項および設置環境について説明します。
計算機リンクユニットごとの実装と設置についての詳細は,ご使用のシーケンサCPU
ユニットのユーザーズマニュアルを参照してください。
4.4.1
取扱い上の注意事項
計算機リンクユニットの取扱い上の注意事項について説明します。
(1) 計算機リンクユニットのケースは,樹脂製ですので落下させたり,強い衝撃を与
えないようにしてください。
(2) 各ユニットのプリント基板は,ケースからはずさないでください。故障の原因と
なります。
(3) 配線時にユニット上部から配線くずなどの異物が入らないように注意してくださ
い。
もし入った場合は取り除いてください。
(4) ユニット固定ネジの締付けは,ご使用の計算機リンクユニットのユーザーズマ
ニュアル(ハードウェア編)に記載している範囲で行ってください。
4.4.2
設置環境
Aシリーズシーケンサの設置にあたっては,次のような環境を避けて据え付けてく
ださい。
(1) 周囲温度が0∼55℃の範囲を超える場所。
(2) 周囲湿度が10∼90%RHの範囲を超える場所。
(3) 急激な温度変化で結露が生じる場所。
(4) 腐食性ガス,可燃性ガスのある場所。
(5) じんあい,鉄粉などの導電性のある粉末,オイルミスト,塩分,有機溶剤が多い
場所。
(6) 直射日光が当たる場所。
(7) 強電界・強磁界の発生する場所。
(8) 本体に直接振動や衝撃が伝わるような場所。
4 - 15
4.運転までの設定と手順
4.5
MELSEC-A
単体折返しテスト
単体折返しテストとは,外部機器と接続せずに計算機リンクユニット単体で外部機
器との送受信機能,シーケンサCPUとのデータ授受機能が正常に動作するかをチェッ
クする機能です。モード設定スイッチが“F”のときに,この機能となります。
4.5.1
単体折返しテストの操作手順
単体折返しテストの操作は,下記の手順にしたがって行ってください。
(手順1)ケーブルの接続
① RS-232Cインタフェース側
RS-232Cのコネクタをケーブルで下記のように接続してください。
RS-232Cインタフェースがないユニットであれば,接続は不要です。
(25ピンコネクタの場合)
計算機リンクユニット側
信号名
FG
SD
RD
RS
CS
DSR
SG
CD
DTR
ピン番号
1
2
3
4
5
6
7
8
20
ケーブル接続
(9ピンコネクタの場合)
計算機リンクユニット側
信号名
CD
RD
SD
DTR
SG
DSR
RS
CS
ピン番号
1
2
3
4
5
6
7
8
ケーブル接続
② RS-422インタフェース側
RS-422端子台をケーブルで下記のように接続してください。
RS-422インタフェースがないユニットであれば,接続は不要です。
計算機リンクユニット側
信号名
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
ケーブル接続
(手順2)モード設定スイッチの設定
モード設定スイッチのモードを“F”単体折返しテストに設定してくださ
い。
(4.2.1項を参照してください。)
4 - 16
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(手順3)単体折返しテストの実行
① シーケンサCPUをSTOP状態にしてください。
② シーケンサCPUの電源ONまたはCPUリセット操作を行うと,自動的に
チェックを開始します。
(シーケンサCPUの電源ONまたはリセット操作後,数秒でチェックを開
始します。)
* 単体折返しテストモードで動作時,計算機リンクユニットのレディ信
号(Xn7)はONしません。
③ チェックの順序
チェックは,(1)シーケンサCPU交信チェック→(2)RS-232Cチェック→
(3)RS-422チェックの順に行い,これを繰り返します。(計算機リンクユ
ニットが自動的に実行します。)
1サイクル分のチェックは1秒以内で行われます。
④ 4.5.2項に示すLED表示の状態を確認してください。
正常時…………テストを終了するために,⑤を行ってください。
エラー発生時…エラー内容を取り除き,再度テストを実行してくださ
い。
⑤ テスト終了時の操作
(1) 電源をOFFしてください。
(2) ケーブルをはずし,計算機リンクするためのケーブルを接続してく
ださい。(4.6項参照)
(3) モード設定スイッチを変更してください。(“1”∼“D”)
ポイント
(1) 専用プロトコルでのシーケンサCPUと計算機リンクユニット間のデータ授受
(読出し/書込み)で,エラー(エラーコード:11H)が発生したときは,単体
折返しテストで計算機リンクユニットの動作をチェックしてください。
(2) 計算機リンクユニットを複数枚ベースユニットに装着して使用する場合,計
算機リンクユニットの単体折返しテストを行うときは,ユニット単位に単体
折返しテストを行ってください。
複数枚を同時に単体折返しテストすると,シーケンサCPU交信チェックにて
エラーとなります。
(3) MELSEC-AシリーズのGPP機能でI/O割付けを行うとき,計算機リンクユニット
を装着するスロットはF32点に設定してください。
4 - 17
4.運転までの設定と手順
4.5.2
MELSEC-A
単体折返しテストのチェック内容
単体折返しテストのチェック内容および正常・異常のときのLED表示などについて
説明します。
なお,下記表中に示すLED NO.は説明用であり,4.3項に示すLED NO.に対応づけて
います。
チェック内容
チェック項目
正常時の表示
エラー時の表示
備
考
特殊データレジスタD9072
シーケンサ
CPU
交信チェック
に計算機リンクユニットが
2-C/N
データを書き込んだ後読み
(LED NO.16)
OFF
出して照合する。照合一致
2-C/N
のときは,次々にデータを
(LED NO.16)
変化させ繰り返す。照合不
CPU R/W
一致のときはエラーとす
(LED NO.25)
ON
点灯
計算機リンク
ユニット
シーケンサCPU
る。
計算機リンクユニットの
RS-232Cから送信したデー
2-SIO
タを自身で受信して,正し
(LED NO.19)
OFF
くデータを受信するかを
RS-232C
交信チェック
チェックする。正常であれ
ば次にデータを計算機リン
クユニットが変化させて送
RS-232C
2-SD
2-SIO
(LED NO.1)
(LED NO.19)
信し繰り返す。正常でなけ
ON
点滅
ればエラーとする。ケーブ
2-RD
ルが接続されていない場合
(LED NO.2)
計算機リンク
ユニット
もエラーとなる。
計算機リンクユニットの
RS-422から送信したデータ
4-SIO
を自身で受信して,正しく
(LED NO.23)
OFF
データを受信するかを
RS-422
交信チェック
チェックする。正常であれ
ば次にデータを計算機リン
クユニットが変化させて送
4-SD
4-SIO
(LED NO.10)
(LED NO.23)
ON
RS-422
点滅
信し繰り返す。正常でなけ
ればエラーとする。ケーブ
4-RD
ルが接続されていない場合
(LED NO.11)
計算機リンク
ユニット
もエラーとなる。
ポイント
(1) 単体折返しテストの,チェック項目のいずれかでエラーが発生してもテスト
は続行します。
(2) ご使用の計算機リンクユニットに存在しないインタフェース側のチェック項
目については,チェック内容,正常時の表示,エラー時の表示の各説明を無
視してください。
4 - 18
対象機能
4.運転までの設定と手順
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
4.6
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○ ○
○
○
○
○
MELSEC-A
考
外部機器との接続
計算機リンクを行うための外部機器との配線について説明します。
4.6.1
配線上の注意事項
計算機リンクユニットの機能を十分に発揮させ信頼性の高いシステムにする条件の
1つとして,ノイズの影響を受けにくい外部配線を行う必要があります。
以下に計算機リンクユニットの外部配線を行う上での注意事項を説明します。
(1) 主回路線や高圧電線,シーケンサ以外からの負荷線との近接や束縛は行わないで
ください。
ノイズやサージ誘導の影響を受けやすくなります。
少なくとも上記配線とは100mm以上離して布線するようにしてください。
(2) シールド線またはシールドケーブルのシールドは一点接地を行ってください。
(3) RS-422/485インタフェースの端子台の端子ネジは,M3.5を使用しています。
端子ネジにあった圧着端子をケーブルに取り付けて配線してください。
(4) 本項では,計算機リンクを行うための外部機器との配線について説明していま
す。
電源ケーブル,MELSECNET/MINIの配線が必要なA2CCPUC24などをご使用のとき
は,対応するシーケンサCPUユニットのユーザーズマニュアル(ハードウェア編)
により,配線してください。
4.6.2
RS-232C回線の接続方法
RS-232C用コネクタ間接続の注意事項および標準的な接続例を示します。
(1) コネクタ間接続の注意事項
(a) 本項では,全二重通信を行うときの標準的な接続例を示しています。
外部機器側で,計算機リンクユニットのCD信号(8番ピン/1番ピン)をON/
OFFできるか否かにより,(2)に示すいづれかで接続してください。
CD信号に対する計算機リンクユニットの動作は,(3)に示すとおりです。
(b) 半二重通信を行うときは,第10章の説明によりコネクタ間接続してくださ
い。
(c) 接続ケーブルのFG信号とシールドは,次のように接続してください。
計算機リンクユニット側
計算機リンクユニット側
が25ピンコネクタの場合
が9ピンコネクタの場合
備
考
接続ケーブル 計算機リンクユニット側の 計算機リンクユニット側の ・接続ケーブルのFG信号とSG信号は短絡しな
のFG信号
接続ケーブル
のシールド
FG信号に接続
コネクタ筐体部に接続
い。
計算機リンクユニット側の 外部機器側のFG端子または ・外部機器側の内部でFG信号とSG信号が接続さ
FG信号に接続(外部機器と 計算機リンクユニット側の
れているときは,計算機リンクユニット側の
接続しない)
FG信号は外部機器と接続しない。
筐体部に接続
*接続ケーブルのシールドを計算機リンクユニット側と外部機器側の両方に接続する
と,ノイズなどにより正常なデータ伝送が行われないことがあります。
4 - 19
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(d) 上記により配線接続しても,外部からのノイズにより正常にデータ交信でき
ないときは,次のような配線接続を行ってください。
・計算機リンクユニット側にFGピンがある場合,両局のFG間は接続ケーブル
のシールドで接続する。
計算機リンクユニット側にFGピンがない場合,接続ケーブルのシールド
で,外部機器側のFG端子と計算機リンクユニット側のコネクタ筐体部を接
続する。
ただし,外部機器側については,外部機器側の取扱説明書により接続す
る。
・接続ケーブルのSG以外の各信号を,SG信号とペアで接続する。
(計算機リンクユニット側)
(相手機器側)
FG
または
コネクタ筐体部
シールド
FG
SD
RD
RD
SD
DSR
DTR
DTR
DSR
SG
SG
*計算機リンクユニットのFGはコネクタのネジ止め部分と接続されており,ユニット本体のFGとなっております。
(e) RS-232Cインタフェースには,RS-422の機器を接続しないでください。
RS-422の機器を接続すると,接続した機器のRS-422インタフェースのハード
ウェアが壊れ,通信できなくなります。
ポイント
外部機器と計算機リンクユニットの接続でRS-232C−RS-422変換器を使用する場
合は,外部機器とシーケンサCPUのシステム構成(1:1)に対応できるものを使用し
てください。
4 4- -1924- 1
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(2) 接続例
(a) 計算機リンクユニットのCD信号(8番ピン/1番ピン)をON/OFFできる外部機
器と接続する場合
・計算機リンクユニットのCD信号を外部機器側でON/OFFできる配線にしてく
ださい。)
(全二重通信時,データ送受信するときは計算機リンクユニットのCD信号
を常時ONしてください。
・RS-232C CD端子チェック設定(バッファメモリのアドレス10BHで設定,
3.10項参照)は,(3)の説明によりデフォルト値(CD端子チェックあり)
にしておいてください。
① 計算機リンクユニットが25ピンコネクタの場合
(接続例)
計算機リンクユニット側
信号名
ピン番号
FG
1
SD(TXD)
2
RD(RXD)
3
RS
4
CS(CTS)
5
DSR(DR)
6
SG
7
CD
8
DTR(ER)
20
ケーブル接続と信号方向
外部機器側
信号名
FG
SD(TXD)
RD(RXD)
RS
CS(CTS)
DSR(DR)
SG
CD
DTR(ER)
② 計算機リンクユニットが9ピンコネクタの場合
(接続例)
計算機リンクユニット側
ピン番号
信号名
1
CD
2
RD(RXD)
3
SD(TXD)
4
DTR(ER)
5
SG
6
DSR(DR)
7
RS(RTS)
8
CS(CTS)
ケーブル接続と信号方向
外部機器側
信号名
CD
RD(RXD)
SD(TXD)
DTR(ER)
SG
DSR(DR)
RS(RTS)
CS(CTS)
ポイント
上図のように,CD信号のほかに計算機リンクユニットのDTR信号およびDSR信号を
外部機器と接続することにより,第9章に示すDCコード制御またはDTR/DSR制御が
可能となります。
4 - 20
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(b) 計算機リンクユニットのCD信号(8番ピン/1番ピン)をON/OFFできない外部
機器と接続する場合
・外部機器と計算機リンクユニットのCD信号(8番ピン/1番ピン)の接続は
不要です。
((a)に示す接続でも計算機リンクは可能です。)
・RS-232C CD端子チェック設定(バッファメモリのアドレス10BHで設定,
3.10項参照)は,(3)の説明によりCD端子チェックなし(1を書き込む)を
設定してください。
① 計算機リンクユニットが25ピンコネクタの場合
(接続例1)
計算機リンクユニット側
信号名
ピン番号
FG
1
SD(TXD)
2
RD(RXD)
3
RS
4
CS(CTS)
5
DSR(DR)
6
SG
7
CD
8
DTR(ER)
20
ケーブル接続と信号方向
外部機器側
信号名
FG
SD(TXD)
RD(RXD)
RS
CS(CTS)
DSR(DR)
SG
CD
DTR(ER)
*上図のように,計算機リンクユニットのDTR信号およびDSR信号を外部機器と
接続することにより,第9章に示すDCコード制御またはDTR/DSR制御が可能と
なります。
(接続例2)
計算機リンクユニット側
信号名
ピン番号
FG
1
SD(TXD)
2
RD(RXD)
3
RS
4
CS(CTS)
5
DSR(DR)
6
SG
7
CD
8
DTR(ER)
20
ケーブル接続と信号方向
外部機器側
信号名
FG
SD(TXD)
RD(RXD)
RS
CS(CTS)
DSR(DR)
SG
CD
DTR(ER)
*上図のように,計算機リンクユニットのDTR信号およびDSR信号を外部機器と
接続しないときは,第9章に示すDCコード制御が可能となります。DTR/DSR制
御はできません。
4 - 21
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
① 計算機リンクユニットが9ピンコネクタの場合
(接続例1)
計算機リンクユニット側
信号名
ピン番号
CD
1
RD(RXD)
2
SD(TXD)
3
DTR(ER)
4
SG
5
DSR(DR)
6
RS(RTS)
7
CS(CTS)
8
ケーブル接続と信号方向
外部機器側
信号名
CD
RD(RXD)
SD(TXD)
DTR(ER)
SG
DSR(DR)
RS(RTS)
CS(CTS)
*上図のように,計算機リンクユニットのDTR信号およびDSR信号を外部機器と
接続することにより,第9章に示すDCコード制御またはDTR/DSR制御が可能と
なります。
(接続例2)
計算機リンクユニット側
ピン番号
信号名
1
CD
2
RD(RXD)
3
SD(TXD)
4
DTR(ER)
5
SG
6
DSR(DR)
7
RS(RTS)
8
CS(CTS)
ケーブル接続と信号方向
外部機器側
信号名
CD
RD(RXD)
SD(TXD)
DTR(ER)
SG
DSR(DR)
RS(RTS)
CS(CTS)
*上図のように,計算機リンクユニットのDTR信号およびDSR信号を外部機器と
接続しないときは,第9章に示すDCコード制御が可能となります。DTR/DSR制
御はできません。
4 - 22
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(3) RS-232C CD端子チェック設定について
RS-232C CD端子チェック設定(バッファメモリのアドレス10BHで設定,3.10項
参照)による計算機リンクユニットの,CD信号に対する動作は次のとおりです。
全二重
通 信
CD端子チェックあり
計算機リンクユニットはCD
信号(受信キャリア検出)
のON状態で送受信処理を行
う。データ交信時は,CD信
号がOFFすると,計算機リ
ンクユニットの伝送シーケ
ンスを初期化する。
CD端子チェックなし
計算機リンクユニットは,CD信号のON/OFF
状態に関係なく全二重通信方式で送受信処
理を行う。
計算機リンクユニットは,CD信号のON/
OFFチェックを行わず,CD信号がONと同
じ処理を行う。
CD信号をON/OFFさせられない外部機器との
データ交信が可能。
RS-232C CD端子チェック設定で,“CD端子チェックなし”を設定するときは,
次に示すシーケンスプログラムを組み込んでください。
“CD端子チェックあり”を設定するときは,計算機リンクユニット立上がり時の
デフォルト値が「0」(CD端子チェックあり)のため,次に示すシーケンスプロ
グラムの組込みは不要です。
Xn7
TOP
n1
H1OB
K1
K1
*RS-232C CD端子チェック設定については,第5章∼第7章の各計算機リンク機
能説明項の中(5.2.1項(2)②,6.2.4項(2)⑥,7.2.6項(2)④)でも説明してい
ます。
備
考
無手順モードでのデータ受信時,計算機リンクユニットの受信データ格納用OSエ
リアに空きエリアが無くなり,外部機器から受信したデータを格納できない状態
になっても,計算機リンクユニットはRS信号をOFFしません。
なお,受信データ格納用OSエリアに空きエリアが無くなることを外部機器へ伝え
る手段として,DTR/DSR制御機能,DCコード制御機能があります。第9章を参照し
てください。
4 - 23
対象機能
4.運転までの設定と手順
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
4.6.3
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○
○
MELSEC-A
考
RS-422回線の接続方法
RS-422回線接続の注意事項および標準的な接続例を示します。
(1) RS-422回線接続の注意事項
(a) 計算機リンクユニット側のSG信号およびFG信号を外部機器へ接続するとき
は,外部機器の仕様により接続してください。
(b) 計算機リンクユニット側の端子台の信号並びは,4.1.2項に示しています。
信号の並びを間違えないように注意してください。
(c) 3.8項に示す計算機リンクユニット側の仕様・注意事項の説明も参考に接続
してください。
また,RS-422回線上の両端局は終端抵抗の設定(または接続)が必要です。
4.7項およびご使用の計算機リンクユニットのユーザーズマニュアル(ハー
ドウェア編)により,終端抵抗の設定(または接続)を行ってください。
(d) 接続ケーブルのシールドは,接続機器のいずれか片方のFG端子に接続してく
ださい。
(e) 上記により配線接続しても,外部からのノイズにより正常にデータ交信でき
ないときは,次のような配線接続を行ってください。
・両局のFG間は,接続ケーブルのシールドで接続する。ただし,外部機器側
については,外部機器側の取扱説明書により接続する。
・接続ケーブルの各信号のnnAとnnBをペアで接続する。
(相手機器側)
(計算機リンクユニット側)
シールド
SDA
RDA
SDB
RDB
RDA
SDA
RDB
SDB
SG
SG
FG
FG
(f) 計算機リンクユニット側の端子台の信号の並びを間違えないように注意し配
線してください。
(g) 外部機器とのデータ交信が全くできないときは,相手機器の仕様を確認の
上,いずれかの機器側で各信号の Aと Bを逆にしてケーブル接続してみて
ください。
Aと Bを逆にすることで,データ交信ができる場合があります。
(SDA・SDBの場合)
SDAと相手機器のRDB,SDBと相手機器のRDAを接続します。
シールド
SDA
RDB
SDB
RDA
4 - 24
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
ポイント
(1) 本項に示す終端抵抗の設定/接続の説明において,回線の両端局となる機器
側でRS-232C-RS-422変換器などを使用するときは,変換器側にて終端抵抗の
設定/接続が必要です。
(2) 外部機器と計算機リンクユニットの接続でRS-232C−RS-422変換器を使用す
る場合は,外部機器とシーケンサCPUのシステム構成(1:1,1:n,m:n)に対応
できるものを使用してください。
(3) 計算機リンクユニットのRS-422/485インタフェースへの接続機器は,1:n,
m:n接続も含め,RS-422またはRS-485で統一する必要があります。
(2) 接続例
(a) 外部機器と計算機リンクユニットを1:1で接続する場合
計算機リンクユニット側
信号名
SDA
SDB
RDA
RDB
ケーブル接続と信号方向
NC
SG
FG
外部機器
信号名
RDA
RDB
SDA
SDB
RSA
RSB
CSA
CSB
SG
FG
信号名称
受信データ
受信データ
送信データ
送信データ
送信要求
送信要求
送信可
送信可
信号グランド
フレームグランド
(b) 外部機器と計算機リンクユニットを1:nで接続する場合(マルチドロップ接続)
① 外部機器と0局の計算機リンクユニットをRS-232Cで接続するとき
外部機器
SD
RD
RS-232C
0局 計算機リ
ンクユニット
SDA
SD SDB
RDA
RD RDB
SG
FG
RS-422
1局 計算機リ
ンクユニット
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
4 4- -2427- 1
RS-422
n局 計算機リ
ンクユニット
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
② 外部機器と0局の計算機リンクユニットをRS-422で接続するとき
外部機器
RS-422
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
0局 計算機リ
ンクユニット
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
RS-422
1局 計算機リ
ンクユニット
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
n局 計算機リ
ンクユニット
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
RS-422
(c) 計算機と計算機リンクユニットをm:nで接続する場合(マルチドロップ接続)
① 計算機と計算機リンクユニットをRS-232Cで接続し,計算機リンクユニッ
ト間をRS-422で接続するとき
計算機
(RS-232C)
計算機
(RS-232C)
計算機
(RS-232C)
SD
RD
SD
RD
SD
RD
0局 計算機
リンクユニット
1局 計算機
リンクユニット
2局 計算機
リンクユニット
n局 計算機
リンクユニット
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
SG
FG
SG
FG
SG
FG
(RS-232C)
SD
RD
(RS-232C)
SD
RD
(RS-232C)
SD
RD
(RS-232C)
SD
RD
② 計算機と計算機リンクユニットをRS-232C・RS-422で接続し,計算機リン
クユニット間をRS-422で接続するとき
計算機
(RS-422)
計算機
計算機
(RS-232C)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
SD
RD
0局 計算機
リンクユニット
1局 計算機
リンクユニット
2局 計算機
リンクユニット
n局 計算機
リンクユニット
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
(RS-232C)
SD
RD
(RS-232C)
SD
RD
(RS-232C)
SD
RD
4 - 25
(RS-232C)
SD
RD
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
③ 計算機と計算機リンクユニットをすべてRS-422で接続するとき
(RS-422)
計算機
(RS-422)
計算機
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
計算機
0局 計算機
リンクユニット
1局 計算機
リンクユニット
2局 計算機
リンクユニット
n局 計算機
リンクユニット
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
(RS-422)
SDA
SDB
RDA
RDB
SG
FG
4 - 26
対象機能
4.運転までの設定と手順
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
4.7
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○
○
MELSEC-A
考
終端抵抗の設定/接続
RS-422回線で接続する場合,回線の両端局(最初の局と最後の局,次ページの
局)には終端抵抗を設定(または接続)してください。
中間局は,終端抵抗の設定(または接続)が不要です。
計算機リンクユニット側の設定・接続方法を説明します。
外部機器側については,外部機器の説明書により設定・接続してください。
ポイント
本項に示す設定/接続の説明において,次の点に注意してください。
(1) RS-422回線の両端局となる機器側でRS-232C−RS-422変換器を使用するとき
は,変換器のRS-422側にて終端抵抗の設定/接続が必要です。
(2) A2CCPUC24(PRF)以外の計算機リンクユニットは,次に示す付属の終端抵抗を
接続します。
・RS-422による通信を行うときは“330Ω 1/4W”の抵抗
・RS-485による通信を行うときは“110Ω 1/2W”の抵抗
*終端抵抗の見分け方
330Ω 橙
橙 茶
110Ω 茶
茶 茶
(3) A2CCPUC24(PRF)は,終端抵抗設定ピンで設定します。
・RS-422による通信を行うときは“A”
・RS-485による通信を行うときは“B”
*終端局でない局の設定ピンは,“C”に設定してください。
4 - 27
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(1) 外部機器と計算機リンクユニットを1:1で接続する場合
*1 接続例
外部機器
RS-422
システム構成
①
計算機リンク
ユニット
②
*1
SDA
SDB
RDA
RDB
備
該当計算機リンクユニットの設定・接続方法
外部機器
設定・接続要否
対象局
①
②
A1SJ71UC24-R4
AJ71UC24
A1SJ71C24-R4
A2CCPUC24
A2CCPUC24-PRF
考
設定可能
モード
主チャンネ
ル設定側
付属の終端抵抗 ( 3 3 0 Ω/ 1 1 0 Ω) を接続 終端抵抗設定ピン(4 . 2 . 2 項)で設定
要
──
──
──
──
SDA−SDB間・RDA−RDB間に接続。
──
──
TXD側:A/Bに設定
1∼8
──
RXD側:A/Bに設定
(2) 外部機器と計算機リンクユニットを1:nで接続する場合(マルチドロップ接続)
外部機器と
外部機器
RS-232C
RS-232Cで
接続するとき
①
外部機器と
外部機器
計算機リンク
ユニット RS-422
②
*1
計算機リンク
ユニット
③
計算機リンク
ユニット
⑥
計算機リンク
ユニット
⑦
RS-422
計算機リンク
ユニット
④
*1
*1 接続例
SDA
SDB
RDA
RDB
システム構成
RS-422
RS-422で
接続するとき
⑤
RS-422
RS-422
計算機リンク
ユニット
⑧
*1
備
該当計算機リンクユニットの設定・接続方法
外部機器
設定・接続要否
対象局
①
A1SJ71UC24-R4
AJ71UC24
A1SJ71C24-R4
A2CCPUC24-PRF
設定可能
モード
不要
──
──
SDA−SDB間・RDA
──
③⑥⑦
──
接続不要
④ ⑧
──
SDA−SDB間・RDA−RDB間に接続。
要
−RDB間に接続。
──
──
──
4 - 28
9∼D
RS-232C
RXD側:A/Bに設定
1∼8 / ──
全てCに設定
──
──
──
TXD側:A/Bに設定
主チャンネ
ル設定側
付属の終端抵抗 ( 3 3 0 Ω/ 1 1 0 Ω) を接続 終端抵抗設定ピン(4 . 2 . 2 項)で設定
②
⑤
A2CCPUC24
考
TXD側:A/Bに設定
1∼8
──
RXD側:A/Bに設定
──
──
──
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
(3) 計算機と計算機リンクユニットをm:nで接続する場合(マルチドロップ接続)
計算機と
計算機
計算機
計算機
①
④
⑥
RS-232Cで
接続するとき
RS-232C
計算機リンク
ユニット
②
RS-422
計算機リンク
ユニット
RS-232C
計算機リンク
ユニット
RS-422
計算機リンク
RS-422
ユニット
⑤
③
*1
RS-232C
⑦
*1
計算機と
RS-232C・
計算機
計算機
計算機
⑧
⑪
⑬
RS-422で
RS-422
接続するとき
計算機リンク
ユニット
RS-422
⑨
計算機リンク
ユニット
RS-232C
計算機リンク
ユニット
RS-422
計算機リンク
RS-422
RS-422
ユニット
⑫
⑩
⑭
*1
システム構成
計算機
計算機
計算機
⑮
⑱
⑳
RS-422
計算機リンク
ユニット
RS-422
⑯
計算機と
計算機リンク
ユニット
RS-422
RS-422
計算機リンク
ユニット
RS-422
計算機リンク
ユニット
RS-422
21
○
⑲
⑰
*1
RS-422で
*1 接続例
接続するとき
SDA
SDA
SDB
SDB
RDA
RDA
RDB
RDB
備
該当計算機リンクユニットの設定・接続方法
外部機器
設定・接続要否
対象局
①④⑥⑪
A1SJ71UC24-R4
AJ71UC24
A1SJ71C24-R4
A2CCPUC24-PRF
設定可能
モード
──
──
②
──
RD A−RD B間に接続
──
③⑤⑩
──
接続不要
──
21
⑦⑭ ○
──
⑧ ⑮
要
⑨⑫⑯⑰⑲
──
RD A−RD B間に接続 RD A−RD B間に接続
──
──
接続不要
──
──
RS-422
RXD側:A/Bに設定
A・B・D / RS-422
全てCに設定
5・6・8
TXD側:Cに設定
RXD側:A/Bに設定
──
全てCに設定
4 - 29
──
A・B・D
TXD側:Cに設定
──
主チャンネ
ル設定側
付属の終端抵抗 ( 3 3 0 Ω/ 1 1 0 Ω) を接続 終端抵抗設定ピン(4 . 2 . 2 項)で設定
不要
⑬⑱⑳
A2CCPUC24
考
──
──
5・6・8 / ──
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
4.8 モード設定と運転開始
計算機リンクユニットが正常に動作することの確認,および外部機器との接続が完
了後は,外部機器との計算機リンクが可能となります。
本項では,4.2項∼4.7項に示す各作業の完了後から,計算機リンク開始までの処理
について説明します。
4.8.1 折返しテスト
折返しテストとは,専用プロトコル形式1∼4により専用コマンド(TT)を使って計算
機と計算機リンクユニットとの接続および交信機能を確認する機能です。
外部機器側で専用プロトコルによる計算機リンクが可能であれば,下記の手順にし
たがって行ってください。
(手順1)計算機と計算機リンクユニットの接続
計算機と計算機リンクユニットを4.6項により,正規のシステム構成に合わ
せてケーブル接続してください。
(手順2)モード設定スイッチの設定
折返しテストするインタフェース側が専用プロトコル用となるよるに,モー
ド設定スイッチのモードを“1”∼“4”,“5”∼“8”に設定してくださ
い。
(設定方法の詳細は,4.2.1項を参照してください。)
(手順3)シーケンサCPUの立上げ
シーケンサCPUをSTOP状態にし電源ONまたはCPUリセット操作を行うと,計
算機リンクユニットレディ信号(Xn7)ONで折返しテストが可能となりま
す。
(レディ信号は,電源ONまたはリセット操作後,数秒でONします。)
(手順4)折返しテスト用コマンドの実行
① 計算機側で折返しテスト用のプログラムを作成し,コマンドとデータを
計算機リンクユニットへ送信してください。
形式1∼4の伝文構成は5.4項を,折返しテストコマンド(TT)の詳細は
5.16項を参照してください。
② 計算機リンクユニットは,受信したデータをそのまま計算機へ送信しま
す。
(手順5)計算機側でのデータチェック
① 計算機から送信したデータと計算機リンクユニットより返送されたデー
タが一致しているかのチェックを計算機側で行ってください。
一致している場合は,計算機と計算機リンクユニットとの交信が正常に
行われたことを示します。
不一致の場合は,伝送仕様の設定が合っていない,CD端子がON/OFFを繰
り返しているなどが考えられます。
第13章のトラブルシューティングに従って不具合原因を調べて修正を行
い,再度折返しテストを実行してください。
4 - 30
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
② 交信できない場合
ハードウェア設定,ケーブル接続などが正しく行われていないことが考
えられます。
第13章のトラブルシューティングフローに従って不具合原因を調べて修
正を行い,再度折返しテストを実行してください。
③ 折返しテスト終了後は,専用プロトコルにより計算機リンクすることが
できます。
なお,無手順モード/双方向モードで計算機リンクするときは,4.8.2
項∼4.8.3項により計算機リンクを開始してください。
4.8.2 モード設定
折返しテストで外部機器と計算機リンクユニットとの接続および交信機能の確認が
完了したら,外部機器を接続しているインタフェース側が,使用する計算機リンク機
能となるようにモードを設定(モード切換え)します。
設定するモードとモード番号の対応は4.2.1項に示すとおりであり,モード設定ス
イッチにより設定する方法と,モード切換え機能により設定する方法があります。
モード設定スイッチの詳細は,4.2.1項を参照してください。設定後は,シーケン
サCPUの電源リセットまたはシーケンサCPUのリセットを行い,計算機リンクユニット
の再立上げを行ってください。
モード切換え機能により設定するときは,第12章により行い,計算機リンクユニッ
トの再立上げを行ってください。
4.8.3 バッファメモリ特定用途エリアへの書込みと運転開始
計算機リンクユニットのモード設定と再立上げが完了後は,設定した計算機リンク
が行えます。
設定したモードについて記載している次の章の説明に従って計算機リンクを行って
ください。
・専用プロトコルによる計算機リンクを行うとき…………第5章
・無手順モードによる計算機リンクを行うとき……………第6章
・双方向モードによる計算機リンクを行うとき……………第7章
なお,バッファメモリ特定用途エリアの設定値を変更する(書込み)場合,計算機
リンクユニットのレディ信号(Xn7)の立上がり時に行わなければならないエリア
(3.10項に示す表の★印のエリア)については,上記該当項の説明に従って行ってく
ださい。
ポイント
特殊機能ユニットの各種処理の中で,シーケンサCPUからのアクセスは優先処理
されます。
したがって,シーケンサCPUから特殊機能ユニットのバッファメモリへのアクセ
スを頻繁に行うと,シーケンサCPUのスキャンタイムが延びるばかりでなく,特
殊機能ユニットの各種処理にも遅れが生じます。
FROM/TO命令などによるシーケンサCPUからバッファメモリへのアクセスは,必要
時にのみ行ってください。
4 - 31
4.運転までの設定と手順
MELSEC-A
4.9 保守・点検
計算機リンクユニットとしては,特に点検項目はありませんが,システムを常に最
良の状態で使用していただくためにCPUユニットユーザースマニュアル記載の点検項
目にしたがって実施してください。
4 - 32
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
第5章 専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
専用プロトコルによる計算機とのリンクには形式1∼4の4形式があります。
以下形式1∼4の制御手順の指定内容,方法,指定例などについて説明します。
5.1 専用プロトコルによるデータの流れ
シーケンサCPUに対するデータの読出し,書込み,状態制御などを行うときのデー
タの流れをイメージ図にて示します。
(1) 計算機がシーケンサCPU側からデータを読み出す場合
シーケンサCPU
計算機リンクユニット
② コマンド
③ 読出し要求
OS
⑤ データ
バッファメモリ
⑩ 応答
特殊機能ユニット
・デバイスメモリ情報
・拡張ファイルレジスタ
情報
・シーケンスプログラム
・マイコンプログラム
・コメント
・パラメータ
・シーケンサCPU情報
⑤ データ
読出し ④
デバイスメモリ
など
⑤ バッファ
④ 読出し
メモリ
OS
④
(2) 計算機がシーケンサCPU側へデータを書き込む場合
シーケンサCPU
計算機リンクユニット
OS
計算機
OS
① 要求
バッファメモリ
特殊機能ユニット
書込み ④
デバイスメモリ
など
④ 書込み
バッファ
メモリ
OS
④
・デバイスメモリ情報
・拡張ファイルレジスタ
情報
・シーケンスプログラム
・マイコンプログラム
・コメント
・パラメータ
・シーケンサCPU情報
(3) シーケンサCPUが計算機へデータを送信する場合
シーケンサCPU
⑦
データ交信
プログラム
計算機
計算機リンクユニット
⑤ データ
②送信要求+データ
シーケンス
プログラム
プログラム
⑥ 応答
⑤ 結果
OS
データ交信
② コマンド,データなど
③ 書込み要求
シーケンス
プログラム
⑧
⑨
① 要求
OS
OS
⑦ 各種データ
⑥ 各種データ
シーケンス
プログラム
計算機
OS
③
OS
④
OS
⑥ 結果
バッファメモリ
・オンデマンドデータ
⑥
読出し
特殊機能ユニット
① 送信要求
+
データの
書込み要求
備
デバイスメモリ
など
OS
バッファ
メモリ
データ交信
プログラム
考
図中に示すOS(オペレーティングシステム)とは,ユーザプログラムなどにより
CPU,メモリ,端末,ファイル,ネットワークなどのリソースを効率よく働かせ
る(または使用する)ためのソフトウェアです。
本マニュアルでは,このソフトウェアをシステムプログラムまたはシステムと記
述しています。(OS:Operating Systemの略)
5 - 1
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項
専用プロトコルで計算機リンクするためのプログラム作成前に知っておいていただ
きたい注意事項などについて示します。
5.2.1 バッファメモリの読出し/書込みについて
専用プロトコルの計算機リンクでは,次のことを行わなければバッファメモリの読
出し/書込みを行うシーケンスプログラムは必要ありません。
次のことを行うときは,必要に応じてバッファメモリの読出し/書込みを行ってく
ださい。
(バッファメモリ一覧は,3.10項に記載しております。)
なお,計算機リンクユニットが立ち上がったときはバッファメモリの特定用途エリ
アにデフォルト値が書き込まれています。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
プログラムの作成が必要な読出し/書込みの内容
データ交信するために計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアのデ
フォルト値を変更するとき
シーケンサCPUから計算機へデータ送信するためのオンデマンド機能を使用するとき
計算機がバッファメモリの読出し/書込み機能を使用するとき
計算機リンク中に,計算機リンクユニットのLED点灯状態の読出し/LEDの消灯を行
うとき
計算機リンク中に,ユニット状態・信号状態を読み出すとき
外部機器との伝送制御をDCコードで行うとき
計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側で半二重通信を行うとき
説明項
本項(2)(3)
5.14項
5.9項
第8章
第8章
第9章
第10章
(1) バッファメモリ特定用途エリアの読出し/書込みを行うときの注意事項
① バッファメモリはバッテリバックアップされていません。
電源投入時,CPUリセット操作時,またはモード変更時は事前に書き換えた
データがすべてデフォルト値に戻りますので,その都度設定・変更データを
書き込む必要があります。
② 特定用途エリア(100H∼11FH)へのデータ書込みは,モード切換えに関するエリ
アを除きシーケンスプログラムのTO命令で書込みを行った場合のみ有効です。
計算機からの書込みは行わないでください。(計算機リンクユニットは正し
い動作を行いません。)
∼ ∼
③ 下記機能を併用して使用する場合,バッファメモリエリアのユーザ自由エリ
アの割付けが重複しないようにしてください。
重複して使用した場合,データが書き換えられ正しい交信が行えなくなります。
・無手順モード送信または双方向モード送信
・無手順モード受信または双方向モード受信
・バッファメモリ読出し/書込み(CR/CWコマンド)機能
・オンデマンド機能
なお,特定用途エリアをまたいで,1つのエリアとして割り付けることはでき
ません。
0H∼FFHまたは120H∼DFFH各々の範囲内で各エリアを割り付けてください。
例)
FFH
100H
11FH
120H
特定用途エリア
このように,特定用途エリアをまたいで,オンデマ
ンドバッファメモリを割り付けることができません。
システムエリア
5 - 2
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) バッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値の変更について
データ交信するために計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアの
デフォルト値を変更しなければならないときは,次の内容により該当シーケンス
プログラムを組み込む必要があります。
① 無手順ワード/バイト指定エリア(アドレス:103H)
・シーケンサCPUから計算機へデータ送信するためのオンデマンド機能を使用
するとき,計算機リンクユニットの立上がり時はオンデマンドデータ長が
ワード単位になっています。
・オンデマンドデータ長をバイト単位にするときは,計算機リンクユニット
の立上がり時に「1」を書き込んでください。
・この単位は,無手順モード/双方向モードの送信データ数,受信データ数
の単位としても使用されます。
指定方法
b15
∼
b1 b0
(デフォルト0:ワード単位)
バッファメモリアドレス103H
0:ワード単位
1:バイト単位
無視
② RS-232C CD端子チェック設定エリア(アドレス:10BH)
・計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側に外部機器を接続してい
るときは,4.6.2項の説明による本設定が必要です。
・計算機リンクユニットの立上がり時は,CD端子チェックありになっています。
・CD端子チェックなしにするときは,計算機リンクユニットの立上がり時に
「1」を書き込んでください。
・この設定は,専用プロトコル,無手順モード/双方向モードのどの機能に対
しても有効になります。
指定方法
b15
∼
b1
b0
(デフォルト0)
バッファメモリアドレス10BH
無視
備
0または1を書き込む
0:チェックを行う(有)
1:チェックを行わない(無)
考
RS-232C CD端子チェックによる,計算機リンクユニットのCD信号に対す
る動作については,4.6.2項を参照してください。
③ RS-232Cの通信方式を変更するためのエリア
RS-232C通信方式指定エリア
(アドレス:10FH)
同時送信時の優先/非優先指定エリア (アドレス:110H)
送信再開時の送信方法指定エリア
(アドレス:111H)
・計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側に外部機器を接続してい
るとき,計算機リンクユニットの立上がり時はその外部機器とは全二重通
信が可能になっています。
・半二重通信を行うときは,第10章により計算機リンクユニットの立上がり
時にデフォルト値を変更してください。
5 - 3
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
④ 外部機器との伝送制御方法を変更するためのエリア
伝送制御指定エリア
(アドレス:11AH)
DC1/DC3制御コード指定エリア(アドレス:11BH)
DC2/DC4制御コード指定エリア(アドレス:11CH)
・計算機リンクユニットの立上がり時は,外部機器との伝送制御はRS-232Cイ
ンタフェース側のみDTR/DSR制御が行われるようになっています。
・RS-232Cインタフェース側およびRS-422/485インタフェース側でDCコード制
御を行うときは,第9章により計算機リンクユニットの立上がり時にデフォ
ルト値を変更してください。
・この設定は,専用プロトコル,無手順モード/双方向モードのどの機能に
対しても有効になります。
(3) バッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更するときのプログラム例
計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更す
るときの,プログラム例を以下に示します。
必要部分のプログラムのみ組み込んでください。
この例は,シーケンサCPUからみた計算機リンクユニットの入出力信号が80H∼9FH
の場合で示しています。
指 定 例
(計算機リンクユニットの入出力信号80H∼9FH)
X87
TOP
H8
H103
K1
K1
データをバイト単位で扱う指定
バッファメモリアドレス103Hへ“1”(バイト単位)
を書き込む。
TOP
H8
H10B
K1
K1
CD端子チェックなしを設定
バッファメモリアドレス10BHへ“1”(チェックしな
い)を書き込む。
RS-232C通信方式などの指定(半二重通信用)
第10章により書き込む。
伝送制御などの指定
第9章により書き込む。
送信指令
X87
オンデマンド機能によるデータ送信
バッファメモリ読出し/書込み機能に対する読出し
/ 書込み
5.14項,5.9項により読み出す/書き込む。
指令 X87
LED点灯状態の読出し,LED消灯の書込み
信号状態・スイッチ設定状態の読出し
第8章により読み出す/書き込む。
5 - 4
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.2.2
MELSEC-A
計算機からのコマンド送信手順について
専用プロトコルでシーケンサとアクセスするときの,計算機からのコマンド送信手
順の考え方を示します。
(1) 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサとのみアクセスす
る場合
計算機とシーケンサが1:1,1:n,m:nで,計算機がアクセスするすべてのシーケ
ンサ側には計算機リンクユニットが装着され,計算機と接続されているシステム
構成が対象です。
① 計算機が該当シーケンサとアクセスするときは,5.4項に示す形式1∼形式4の
いずれかで,5.7項以降に示すコマンドを送信し,結果を受信してください。
伝文中の局番号,PC番号には,次の番号を指定してください。
・局番号 ……… コマンドを送信する計算機リンクユニットの局番号(ユー
ザがスイッチで設定する番号)
・PC番号 ……… FFH
〔例:1:nのマルチドロップ接続〕
計算機
C
P
U
計算機リンクユニット
(局番0)
C
P
U
C
P
U
C
P
U
計算機リンクユニット
(局番1)
計算機リンクユニット
(局番2)
計算機リンクユニット
(局番31)
(2) 計算機リンクユニットを装着していない他局シーケンサともアクセスする場合
計算機からアクセスするシーケンサがMELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B,MELSECNET/
10で接続され,いずれかのシーケンサと計算機が接続されているシステム構成が
対象です。
① 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサがAnUCPU以外
のとき
計算機が該当シーケンサとアクセスするときは,5.4項に示す形式1∼形式4の
いずれかで,5.7項以降に示すコマンドを送信し,結果を受信してください。
伝文中の局番号,PC番号には,次の番号を指定してください。
・局番号 ……… コマンドを送信する計算機リンクユニットの局番号(ユー
ザがスイッチで設定する番号)
・PC局番 ……… 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケ
ンサとアクセスするときはF F H ,M E L S E C N E T ( Ⅱ) ・
MELSECNET/B・MELSECNET/10上の他局シーケンサとアクセス
するときは00Hまたは該当シーケンサの局番号
〔例:MELSECNET(Ⅱ)〕
計算機
M
1
R4
2
L1
m
L3
r3
L2
5 - 5
4
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
② 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサCPUがAnUCPUの
とき
計算機が計算機リンクユニットを装着していないシーケンサとアクセスする
ときは,次ページの手順で該当シーケンサが含まれるネットワークまたはデー
タリンクシステムに切り換えてから,該当シーケンサとアクセスしてくださ
い。
(計算機リンクユニットを装着しているシーケンサとアクセスするときは,
ネットワークまたはデータリンクシステムの切換えは不要です。)
該当シーケンサとアクセスするときは,5.4項に示す形式1∼形式4のいずれか
で,5.7項以降に示すコマンドを送信し,結果を受信してください。
伝文中の局番号,PC番号には,次の番号を指定してください。
・局番号 ……… コマンドを送信する計算機リンクユニットの局番号(ユー
ザがスイッチで設定する番号)
・PC局番 ……… 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケ
ンサC P U とアクセスするときはF F H ,M E L S E C N E T ( Ⅱ) ・
MELSECNET/B・MELSECNET/10上の他局シーケンサとアクセス
するときは00Hまたは該当シーケンサの局番号
〔例:MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/10の混在〕
1Ns4
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Mp3
計算機
1Ns1
L1
L2
1Ns2 M MELSECNET
(Ⅱ)
L3
R4
計算機
備
考
局番号,PC番号の指定方法は,5.4.6項で詳しく説明しています。
5 - 6
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサCPUがAnUCPUで,
MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B上の他当シーケンサへ計算機からアクセ
スするときの手順を示します。
アクセス手順
* 事前に,GPP機能により関連シーケンサCPUにMELSECNET(Ⅱ),
MELSECNET/B,MELSECNET/10用のパラメータを書き込んでお
いてください。
書き込むパラメータについては,各データリンクシステム
/ネットワークシステムのリファレンスマニュアルを参照
してください。
計算機リンクユニットを立ち上げる
…… 第4章参照
ネットワーク登録を行う。
*1
…… 5.15.3項参照
計算機と接続している計算
アクセスするシーケンサが存在するデータリンクシス
機リンクユニット装着の
テム/ネットワークシステムの登録。
シーケンサCPUを指定して
ZEコマンドを送信。
…
シーケンサとアクセスする
5.7項∼5.14項参照
該当シーケンサに対して,データの読出し/書き込み
を行う。
ネットワーク登録している
Yes
データリンクシステム/ネットワーク
システム上のシーケンサとの
交信を続けるか
現在登録しているデータリンクシステム
No
/ネットワークシステム
MELSECNET/10
MELSECNET/B
ネットワーク
データリンク
システム
MELSECNET(Ⅱ)
データリンク
システム
*1 登録できるネットワーク番号は1件のみです。
5 - 7
システム
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.2.3
MELSEC-A
データ交信によるシーケンサCPUの動作
専用プロトコルでデータ交信するときのシーケンサCPUの動作について説明します。
(1) シーケンサCPUのスキャンタイムについて
計算機リンクユニットとシーケンサCPUのアクセスは,計算機リンクユニットか
らの要求に対してシーケンサCPUはRUN中の場合END処理ごとに1要求分のみ処理し
ます。(*1)
したがってスキャンタイムはその処理時間分だけ伸びます。
計算機リンクユニットとシーケンサCPU間の交信に要するシーケンサCPUへの介入
時間は付録2を参照してください。
また計算機からコマンド送信しなくても,計算機リンクユニットを装着すること
によりスキャンタイムは約0.1∼0.2ms長くなります。
(2) シーケンサCPUに対する同時アクセス
シーケンサCPUはEND処理にて1要求分のみ処理します。(*1)
該当のシーケンサCPUに対して他の計算機リンクユニットなどから同時にアクセ
スを行った場合は,他の処理が終るまで待たされるため処理に要するスキャン回
数は増えます。
*1 シーケンサCPUの1スキャンで複数の要求を処理する方法を示します。
① An(N)CPU, AnACPU, AnUCPU, QnACPUの場合
シーケンスプログラム中にCOM命令を入れることにより,1スキャン内で
の複数アクセス分の処理が可能となります。
ただし,COM命令の実行時間分スキャンタイムが延びます。
② AnUCPUの場合
特殊リレーのM9029(データ交信要求一括処理)をONすると,AnUCPUは1
スキャンの間に各ユニットから受け付けたデータ交信要求を,そのス
キャンのEND処理ですべて処理します。
③ QnACPUの場合
計算機リンクユニット装着局のQnACPUパラメータの「PCシステム設定」
設定時
「PCシステム設定」の一般データ処理の設定が行われておれば,QnACPU
はEND処理にて一般データ処理の設定数分の要求を処理します。
(例)
「PCシステム設定」の一般データ処理設定が「4」であれば,
QnACPUは1スキャン内の各ユニットやGPP機能からの最大4つのアク
セス要求を,そのスキャンのEND処理時にすべて処理します。
5 - 8
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.2.4
MELSEC-A
データ交信上の注意事項
専用プロトコルでデータ交信するときの注意事項を示します。
(1) 計算機リンクユニットの伝送シーケンスが初期状態になる条件
計算機リンクユニットの伝送シーケンスが初期状態になる条件は次のとおりです。
・電源の投入時,CPU表面のリセットスイッチ操作時,またはモード切換え時。
・正規の送・受信が完了したとき。
・コントロールコードのEOT,CLを各形式に基づき受信したとき。(5.4.6項(1)(c)
参照)
・コントロールコードのNAKを送信したとき。
・RS-232C側での全二重通信でCD端子チェックあり(4.6.2項,5.2.1項参照)を
設定してデータ交信している場合,CD信号がOFFしたとき。
(2) 計算機からのコマンド送信手順について
専用プロトコルにより,計算機から計算機リンクユニットへコマンドを送信する
ときは,直前のコマンド送信に対するデータ交信完了後に次のコマンドを送信す
るようにしてください。
コマンドを送信後,データを受信できなくなることがあるときは計算機側でタイ
ムチェックを行い,タイムアウトエラーを検出した場合はクリアコマンド(EOT,CL
コード,5.4.6項(1)(C)参照)を送信して伝送シーケンスを初期化後,次のコマ
ンドを送信してください。
(3) 1:nのマルチドロップ接続時について
送信側(計算機)が受信側(計算機リンクユニット)のデータ受信完了前に,再
び送信を開始すると通信エラーとなります。受信側(計算機リンクユニット)が
完全にデータを受信完了してから次のデータを送信するようにしてください。
(4) 計算機リンクユニットからのNAK応答について
専用プロトコルでの計算機リンクユニットから計算機へのNAK応答は,自局宛の
要求に対してエラーを検出した時点で行います。
したがって,全二重通信のときは計算機が送信中の場合でもNAK応答することが
あります。
(5) データリンク異常が発生したときの処置
MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B,MELSECNET/10上の他局シーケンサCPU(PC番号が
FFH以外)と交信中にデータリンク異常が発生すると,計算機リンクユニットは
待機状態(3.9項シーケンサCPUに対する入出力信号一覧参照)となります。
(Xn4=OFF,Xn5=OFF,Xn6=ONの状態)
計算機側でタイムチェックを行い,タイムアウトエラーを検出した場合はクリア
コマンド(EOT,CLコードを送信,5.4.6項(1)(C)参照)を送信し,伝送シーケンス
を初期化してください。
(6) データ交信する他局シーケンサCPUの取換えについて
計算機リンクユニットは,立上がり後に他局シーケンサCPUの情報を取り込み保
持します。
計算機リンクユニットの立上げ後にデータ交信する他局シーケンサCPUを交換す
る場合,シーケンサCPUの形名が変わるときは,計算機リンクユニットの再立上
げを行ってください。(自局シーケンサCPUの電源リセット/CPUリセット/計算
機リンクユニットのモード切換え)
5 - 9
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(7) 計算機側でのフレーミングエラー発生について
RS-422を介して計算機リンクユニットから計算機側へ何も送信していない状態の
ときに計算機側でフレーミングエラーとなる場合があります。(3.8.3項参照)
計算機リンクユニットよりSTX,ACK,NAKのいずれかが送信されるまでのデータ
を計算機側で読み飛ばすようにしてください。
RS-422を介するデータ交信は,3.8.3項に示しております計算機リンクユニット
側のインタフェース仕様をご確認の上,データ交信してください。
(8) 複数枚の計算機リンクユニットの装着について
各計算機リンクユニットと接続している計算機が同時にシーケンサCPUへアクセ
ス要求したときシーケンサCPUとのアクセス順序はシーケンサCPUが決めます。
このアクセスの優先順位は,ユーザで決めることはできません。
(9) 運転中でのシーケンサに対するデータ変更,プログラム変更,リモートRUN/STOP
はマニュアルを熟読し,充分に安全を確認してから行ってください。
データ変更,プログラム変更,リモートRUN/STOPを誤ると,機械の破損や事故の
原因になります。
(10) 読出し/書込み要求のキャンセル
外部機器が送信したコマンド伝文での読出し/書込み要求をキャンセルするとき
は,5.4.6項(1)(c)により伝送シーケンス初期化用の伝文を,外部機器から計算
機リンクユニットへ送信してください。
5.3
運転前の確認
専用プロトコルによる計算機リンクを開始するときの手順は,第4章に記載してお
ります。
ご使用の計算機リンクユニットで正常に計算機リンクを行うために,運転前に次の
内容の再確認をお願い致します。
確認項目
確認項目の説明項
①
各種スイッチ設定
②
計算機リンクユニットの動作
③
計算機との接続
4.6項
④
終端抵抗の接続/設定
4.7項
4.2項
4.5項,4.8.1項
ポイント
専用プロトコルでの計算機リンクでは,上記確認項目で示す内容に誤りがある
と,正常に計算機リンクを行うことができなくなります。
計算機リンクユニットの運転前に,再確認をお願い致します。
5 - 10
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.4 専用プロトコルの基本形式
専用プロトコルによる制御手順は4形式あり,使用する形式はモード設定スイッチ
(4.2.1項参照)の設定,またはモード切換え(第12章参照)により選択することが
できます。
4つの形式の違いは形式1を基準に考えますと次のようになります。
形式2 …… 各ブロックにブロック番号を付加した形式
形式3 …… 各ブロックをSTX,ETXで囲んだ形式
形式4 …… 各ブロックにCR,LFを付加した形式
以下に4つの形式の制御手順内容および制御手順で指定する各項目の内容について
説明します。
5.4.1 専用プロトコル制御手順の見方
5.4.2項以降の各機能の説明中に示す伝送データの見方について説明します。
(1) 計算機がシーケンサCPUよりデータを読み出す場合
計算機側
E
N
Q
A
C
K
A部
計算機リンクユニット側
S
T
X
D部
B部
① A部,D部は計算機より計算機リンクユニットへの伝送を示します。
② B部は計算機リンクユニットより計算機への伝送を示します。
③ 各データは左から右へ順に伝送するように計算機のプログラムを作成します。
(例:A部の場合,ENQから右へ順にデータを送信させます。)
ポイント
計算機がシーケンサCPUよりデータを読み出すとき,上図の「D部」は計算機より
送信する必要がありません。(省略することができます。)
計算機リンクユニットは,上図の「B部」を計算機へ送信後,読出し要求「A部」
に対する処理を完了して次の「A部」,下記データ書込み要求の「C部」の受信を
待ちます。(ニュートラル状態)
したがって,計算機リンクユニットはデータ交信最後の「D部」を計算機より受
信しても何も行いません。
(2) 計算機からシーケンサCPUへデータを書き込む場合
計算機側
E
N
Q
C部
計算機リンクユニット側
A
C
K
B部
① C部は計算機より計算機リンクユニットへの伝送を示します。
② B部は計算機リンクユニットより計算機への伝送を示します。
③ 各データは左から右へ順に伝送するように計算機のプログラムを作成します。
(例:C部の場合,ENQから右へ順にデータを送信させます。)
5 - 11
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.4.2
MELSEC-A
制御手順形式1で交信する場合
内 容
制 御 手 順(プロトコル)
局
N
P
号
A
C
番 号
番
伝送順序
**
K H L H L
*
A
C
番 号
号
C
**
P
番
A部
Q H L H L
局
キャラクタ
サムチェックコード
N
号
計算機側
番 号
番
K H L H L
H L
S
C
番 号
号
T
E
P
番
計算機リンクユニット側
キャラクタ
B部
X H L H L
または
X H L
*
P
号
番 号
番
C
エラーコード
局
N
A
T
サムチェックコード
局
計算機側で
シーケンサの
データを読み
出す場合
C
コ マ ン ド
P
伝文ウエイト
局
E
または
K H L H L H L
*
C
キャラクタ
C部
Q H L H L
サムチェックコード
号
N
番 号
番
計算機側
伝文ウエイト
P
コ マ ン ド
局
E
H L
局
A
P
計算機リンクユニット側
号
C
C
番 号
番
計算機側から
シーケンサへ
データを書き
込む場合
K H L H L
または
伝送順序
P
C
号
番 号
番
A
エラーコード
局
N
K H L H L H L
備
考
(1) サムチェックコードは,サムチェック「あり」に設定(4.2.2項参照)したときのみ
あります。サムチェック「なし」に設定した場合はありません。
(2) サムチェック「あり」に設定した場合は,上記図の*印部分のキャラクタに対して
のみサムチェックを行います。
(3) 上記図中の「キャラクタA部」,「キャラクタB部」,「キャラクタC部」の内容は処理内
容によって異なります。詳細は各コマンドの説明を参照してください。なお各キャ
ラクタ部の内容は,4種類の形式すべて同じです。
(4) 計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合,上記図中の**印部分のACK/NAK伝
文の送信は省略できます。
5 - 12
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(例)BRコマンドでシーケンサCPUのX40∼X44の5点の内容を読み出す場合。
キャラクタA部
0 0 F F B R
(例)
A
0
0
4
0
0
58H 30H 30H 34H 30H
35H
H
L
4
2
34H
H L H L
キャラクタB部
32H
P
番
番 号
C
T
号
(正常終了時)
または
計算機リンクユニット側
N
P
C
号
番 号
番
A
X
指定デバイス
点数分のデータ
デバイス点数分
のキャラクタ
E
T
コード
H
1
1
0
1
02H 30H 30H 46H 46H 30H 31H 31H 30H 31H
K
サム
チェック
X
H L H L
0 0 F F 0
エラ ーコ ード
局
(例)
0 0 F F
06H 30H 30H 46H 46H
S
この範囲をサムチェックします
(データ名)
C
K
5
30H
C
局
05H 30H 30H 46H 46H 42H 52H 41H
X
P
号
計算機側
A
サム
チェック
コード
番 号
H L H L
デバイス
先頭デバイス
点数
(5キャラクタ) 2キャラクタ
(16進)
H
L
番
号
Q
局
N
番 号
番
(データ名)
C
伝文ウエイト
P
コ マ ン ド
局
E
03H
L
E
2
45H
32H
この範囲をサムチェックします
H L H L H
L
0 0 F F 0
5
(異常終了時)
15H 30H 30H 46H 46H 30H 35H
エラーコード05Hを
返す場合
(例)BWコマンドでシーケンサCPUのM903∼M907の5点にデータを書き込む場合。
キャラクタC部
C
号
番 号
番
(データ名) N
Q
計算機側
(例)
伝文ウエイト
P
コ マ ン ド
局
E
H L H L
0 0 F F B W
0
M
0
9
0
3
4DH 30H 39H 30H 33H
0
5
30H
35H
0
1
1
0
1
30H 31H 31H 30H 31H
サム
チェック
コード
H
L
2
6
32H
36H
局
05H 30H 30H 46H 46H 42H 57H 30H
デバイス点数分
デバイス
先頭デバイス
のデータ
点数
(5キャラクタ) 2キャラクタ デバイス点数分
のキャラクタ
(16進)
H
L
A
P
C
C
号
番 号
番
(データ名)
この範囲をサムチェックします
(正常終了時)
K
H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 F F
(例)
06H 30H 30H 46H 46H
N
P
C
号
番 号
番
A
エラ ーコ ード
局
または
(異常終了時)
K
H L H L H L
0 0 F F 0 5
15H 30H 30H 46H 46H 30H 35H
エラーコード05Hを
返す場合
5 - 13
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.4.3
MELSEC-A
制御手順形式2で交信する場合
内 容
制 御 手 順(プロトコル)
**
P
C
号
番 号
番
A
局
伝送順序
ブロック番号
N
K H L H L H L
*
**
P
C
号
番 号
番
A部
Q H L H L H L
C
局
キャラクタ
A
ブロック番号
サムチェックコード
コ マ ン ド
伝文ウエイト
C
番 号
号
N
P
番
計算機側
局
K H L H L H L
H L
キャラクタ
B部
T
X H L H L H L
サムチェックコード
C
番 号
号
T
E
P
番
計算機リンクユニット側
局
S
ブロック番号
計算機側で
シーケンサの
データを読み
出す場合
ブロック番号
E
または
X H L
*
または
P
号
番 号
番
C
エラーコード
局
A
ブロック番号
N
K H L H L H L H L
*
キャラクタ
Q H L H L H L
H L
P
C
号
番 号
番
C
局
A
計算機リンクユニット側
ブロック番号
計算機側から
シーケンサへ
データを書き
込む場合
C部
サムチェックコード
伝文ウエイト
号
番 号
C
コ マ ン ド
P
番
N
局
計算機側
ブロック番号
E
K H L H L H L
または
伝送順序
P
号
番 号
番
C
エラーコード
局
A
ブロック番号
N
K H L H L H L H L
備
考
(1) サムチェックコードは,サムチェック「あり」に設定(4.2.2項参照)したときのみ
あります。サムチェック「なし」に設定した場合はありません。
(2) サムチェック「あり」に設定した場合は,上記図の*印部分のキャラクタに対して
のみサムチェックを行います。
(3) 上記図中の「キャラクタA部」,「キャラクタB部」,「キャラクタC部」の内容は処理内
容によって異なります。詳細は各コマンドの説明を参照してください。なお各キャ
ラクタ部の内容は,4種類の形式すべて同じです。
(4) 計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合,上記図中の**印部分のACK/NAK伝
文の送信は省略できます。
5 - 14
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(例)BRコマンドでシーケンサCPUのX40∼X44の5点の内容を読み出す場合。
キャラクタA部
A
X
0
0
4
K
L
H
H L H L H L
L
キャラクタB部
0
5
A
2
30H
35H
41H
32H
0
05H 30H 30H 30H 30H 46H 46H 42H 52H 41H 58H 30H 30H 34H 30H
号
番 号
号
番 号
C
C
X
指定デバイス
点数分のデータ
デバイス点数分
のキャラクタ
K
L
0 0 0 0 F F 0
5
T
サム
チェック
コード
X
H
1
1
0
1
02H 30H 30H 30H 30H 46H 46H 30H 31H 31H 30H 31H
H L H L H L H
E
H L H L H L
0 0 0 0 F F 0
エラ ーコ ード
P
番
A
局
N
ブロック番号
(例)
P
番
計算機リンクユニット側
局
ブロック番号
T
(正常終了時)
または
0 0 0 0 F F
06H 30H 30H 30H 30H 46H 46H
S
この範囲をサムチェックします
(データ名)
号
0 0 0 0 F F B R
(例)
C
番 号
計算機側
H
C
P
番
H L H L H L
A
サム
チェック
コード
局
Q
デバイス
点数
先頭デバイス
(5キャラクタ) 2キャラクタ
(16進)
ブロック番号
コ マ ン ド
号
番 号
C
伝文ウエイト
P
番
(データ名) N
局
ブロック番号
E
03H
L
4
2
34H
32H
この範囲をサムチェックします
(異常終了時)
15H 30H 30H 30H 30H 46H 46H 30H 35H
エラーコード05Hを
返す場合
(例)BWコマンドでシーケンサCPUのM903∼M907の5点にデータを書き込む場合。
キャラクタC部
号
番 号
番
C
コ マ ン ド
P
Q
計算機側
(例)
伝文ウエイト
局
(データ名) N
ブロック番号
E
H L H L H L
0 0 0 0 F F B W
0
M
0
9
0
3
5
30H
35H
1
1
0
1
30H 31H 31H 30H 31H
H
L
8
6
38H
36H
A
C
号
番 号
C
P
番
(データ名)
この範囲をサムチェックします
局
4DH 30H 39H 30H 33H
0
0
サム
チェック
コード
ブロック番号
05H 30H 30H 30H 30H 46H 46H 42H 57H 30H
デバイス点数分
デバイス
先頭デバイス
のデータ
点数
(5キャラクタ) 2キャラクタ デバイス点数分
のキャラクタ
(16進)
H
L
(正常終了時)
K
H L H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 0 0 F F
(例)
06H 30H 30H 30H 30H 46H 46H
または
P
号
番 号
番
C
エラ ーコ ード
局
A
ブロック番号
N
(異常終了時)
K
H L H L H L H L
0 0 0 0 F F 0 5
15H 30H 30H 30H 30H 46H 46H 30H 35H
エラーコード05 H
を返す場合
5 - 15
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.4.4
MELSEC-A
制御手順形式3で交信する場合
内 容
制 御 手 順(プロトコル)
**
局
S
号
T
C
番 号
番
伝送順序
E
P
NN
X H L H L
*
X H L H L
X H L
E
P
番
番 号
号
T
C
キャラクタ
B部
X H L H L
または
T
GG
T
X
サムチェックコード
局
S
計算機リンクユニット側
C
番 号
X H L H L
T
号
T
A部
E
P
番
キャラクタ
S
X
**
局
E
サムチェックコード
T
号
計算機側
番 号
番
計算機側で
シーケンサの
データを読み
出す場合
C
伝文ウエイト
P
コ マ ン ド
局
S
または
T
X H L
*
P
番
番 号
号
T
C
NN
X H L H L
エラーコード
局
S
E
T
H L X
*
E
キャラクタ
C部
X H L H L
T
サムチェックコード
号
T
番 号
番
計算機側
C
伝文ウエイト
P
コ マ ン ド
局
S
X H L
局
S
号
T
C
番 号
計算機リンクユニット側
E
P
番
計算機側から
シーケンサへ
データを書き
込む場合
GG
X H L H L
T
X
または
伝送順序
P
号
番 号
番
T
C
X H L H L
NN
エラーコード
局
S
E
T
H L X
(1) サムチェックコードは,サムチェック「あり」に設定(4.2.2項参照)したときのみあります。サムチェッ
ク「なし」に設定した場合はありません。
(2) サムチェック「あり」に設定した場合は,上記図の*印部分のキャラクタに対してのみサムチェックを行います。
備
考
(3) 上記図中の「キャラクタA部」,「キャラクタB部」,「キャラクタC部」の内容は処理内容によって異なります。
詳細は各コマンドの説明を参照してください。なお各キャラクタ部の内容は,4種類の形式すべて同じです。
(4) 計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合,上記図中の**印部分のSTX伝文の送信は省略できます。
(5) 計算機とシーケンサCPUのシステム構成がm:nの接続でデータ交信するときは,制御手順形式3は使えません。
5 - 16
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(例)BRコマンドでシーケンサCPUのX40∼X44の5点の内容を読み出す場合。
キャラクタA部
0
4
0
5
30H
35H
0
03H
L
H L H L
キャラクタB部
4
5
34H
35H
S
号
X
(正常終了時)
または
計算機リンクユニット側
P
(
C
号
番 号
番
T
X
エラーコード
S
異常終了
局
(例)
T
X
0 0 F F G G
指定デバイス
点数分のデータ
デバイス点数分
のキャラクタ
E
T
0 0 F F 0
サム
チェック
コード
X
H L H L
E
H
1
1
0
1
02H 30H 30H 46H 46H 30H 31H 31H 30H 31H
03H
L
E
2
45H
32H
T
X
この範囲をサムチェックします
)
H L
H L H L
C
番 号
(データ名)
T
E
02H 30H 30H 46H 46H 47H 47H 03H
P
番
この範囲をサムチェックします
)
0
H
(
X
58H 30H 30H 34H 30H
X
X
局
02H
A
30H 30H 46H 46H 42H 52H 41H
T
コード
C
番 号
0 0 F F B R
(例)
T
P
正常終了
計算機側
S
サム
チェック
号
H L H L
E
デバイス
先頭デバイス
点数
(5キャラクタ) 2キャラクタ
(16進)
H
L
番
X
局
号
番 号
番
(データ名) T
C
伝文ウエイト
P
コ マ ン ド
局
S
(異常終了時)
0 0 F F N N 0 5
02H 30H 30H 46H 46H 4EH 4EH 30H 35H 03H
エラーコード05Hを
返す場合
(例)BWコマンドでシーケンサCPUのM903∼M907の5点にデータを書き込む場合。
キャラクタC部
0
M
0
9
0
3
5
30H
35H
0
1
1
0
X
1
30H 31H 31H 30H 31H
サム
チェック
コード
03H
H
L
2
9
32H
39H
S
P
T
C
号
番 号
番
(データ名)
この範囲をサムチェックします
X
H L H L
計算機リンクユニット側
正常終了
局
02H 30H 30H 46H 46H 42H 57H 30H 4DH 30H 39H 30H 33H
0
T
E
T
(正常終了時)
X
0 0 F F G G
(例)
02H 30H 30H 46H 46H 47H 47H 03H
または
号
番 号
番
C
X
H L H L
エラーコード
P
T
異常終了
局
S
)
(例)
0 0 F F B W
E
(
計算機側
H L H L
デバイス点数分
のデータ
デバイス点数分
のキャラクタ
)
X
デバイス
先頭デバイス
点数
(5キャラクタ) 2キャラクタ
(16進)
H
L
(
号
番 号
番
(データ名) T
C
伝文ウェイト
P
コ マ ン ド
局
S
E
T
(異常終了時)
X
H L
0 0 F F N N 0 5
02H 30H 30H 46H 46H 4EH 4EH 30H 35H 03H
エラーコード05H
を返す場合
5 - 17
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.4.5
MELSEC-A
制御手順形式4で交信する場合
内 容
制 御 手 順(プロトコル)
**
局
N
P
号
A
C
番 号
番
伝送順序
C L
R F
K H L H L
*
C L
P
R F
C
番 号
C
号
Q H L H L
A
番
キャラクタ
A部
**
局
C
サムチェックコード
号
計算機側
N
番 号
番
C L
R F
K H L H L
H L
S
E
P
号
T
番 号
番
計算機リンクユニット側
C
キャラクタ
B部
T
X H L H L
サムチェックコード
局
計算機側で
シーケンサの
データを読み
出す場合
伝文ウエイト
P
コ マ ン ド
局
E
または
C L
R F
X H L
*
または
P
C
号
番 号
番
A
エラーコード
局
N
C L
R F
K H L H L H L
*
号
キャラクタ
C部
Q H L H L
サムチェックコード
C
番 号
番
計算機側
N
伝文ウエイト
P
コ マ ン ド
局
E
C L
R F
H L
局
A
P
計算機リンクユニット側
号
C
C
番 号
番
計算機側から
シーケンサへ
データを書き
込む場合
C L
R F
K H L H L
または
伝送順序
P
C
号
番 号
番
A
エラーコード
局
N
C L
R F
K H L H L H L
備
考
(1) サムチェックコードは,サムチェック「あり」に設定(4.2.2項参照)したときのみ
あります。サムチェック「なし」に設定した場合はありません。
(2) サムチェック「あり」に設定した場合は,上記図の*印部分のキャラクタに対して
のみサムチェックを行います。
(3) 上記図中の「キャラクタA部」,「キャラクタB部」,「キャラクタC部」の内容は処理内
容によって異なります。詳細は各コマンドの説明を参照してください。なお各キャ
ラクタ部の内容は,4種類の形式すべて同じです。
(4) 計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合,上記図中の**印部分のACK/NAK伝
文の送信は省略できます。
5 - 18
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(例)BRコマンドでシーケンサCPUのX40∼X44の5点の内容を読み出す場合。
キャラクタA部
局
H
0 0 F F B R
(例)
X
A
0
0
4
0
58H 30H 30H 34H 30H
L
0
5
4
2
30H
35H
34H
32H
キャラクタB部
0DH 0AH
P
番
番 号
号
P
C
号
番 号
番
A
エラ ーコ ード
局
N
0 0 F F
E
指定デバイス
点数分のデータ
C
T
サム
C L
チェック
R F
コード
T
デバイス点数分
のキャラクタ
X
(正常終了時)
または
(例)
R F
06H 30H 30H 46H 46H 0DH 0AH
S
計算機リンクユニット側
C L
H L H L
この範囲をサムチェックします
(データ名)
C
K
H
L
P
C
局
05H 30H 30H 46H 46H 42H 52H 41H
C L
チェック
R F
コード
番 号
H L H L
計算機側
A
サム
号
デバイス
先頭デバイス
点数
(5キャラクタ) 2キャラクタ
(16進)
番
Q
伝文ウエイト
号
番 号
番
(データ名) N
C
コ マ ン ド
局
P
E
X
H L H L
0 0 F F
C L
1
1
0
1
31H
31H
30H
31H
0
02H 30H 30H 46H 46H 30H
03H
H
L
E
2
45H
32H
0DH 0AH
R F
K
この範囲をサムチェックします
H L H L H L
(異常終了時)
0 0 F F 0 5
15H 30H 30H 46H 46H 30H 35H 0DH 0AH
エラーコードの05Hを
返す場合
(例)BWコマンドでシーケンサCPUのM903∼M907の5点にデータを書き込む場合。
キャラクタC部
号
Q
計算機側
(例)
伝文ウエイト
C
番 号
番
(データ名) N
コ マ ン ド
局
P
E
H L H L
0 0 F F B W
A
M
0
9
0
3
4DH 30H 39H 30H 33H
0
5
30H
35H
0
1
1
0
1
30H 31H 31H 30H 31H
サム
チェック
コード
H
L
3
7
33H
37H
C L
R F
0DH 0AH
局
05H 30H 30H 46H 46H 42H 57H 41H
デバイス
デバイス点数分
先頭デバイス
のデータ
点数
(5キャラクタ) 2キャラクタ デバイス点数分
(16進)
のキャラクタ
H
L
A
P
C
C
号
番 号
番
(データ名)
この範囲をサムチェックします
C L
R F
(正常終了時)
K
H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 F F
(例)
06H 30H 30H 46H 46H 0DH 0AH
または
P
C
号
番 号
番
A
エラ ーコ ード
局
N
C L
R F
K
(異常終了時)
H L H L H L
0 0 F F 0 5
15H 30H 30H 46H 46H 30H 35H 0DH 0AH
エラーコード05 H
を返す場合
5 - 19
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.4.6
MELSEC-A
制御手順形式におけるデータ指定項目の内容
4つの形式の制御手順内で指定する各データ名の内容について説明します。
(1)コントロールコード
コントロールコードを下記表に示します。
信号名
NUL
STX
ETX
EOT
ENQ
ACK
コード(16進)
00H
02H
03H
04H
05H
06H
内
容
Null
Start of Text
End of Text
End of Transmission
Enquiry
Acknowledge
信号名
LF
CL
CR
NAK
G
N
コード(16進)
0AH
0CH
0DH
15H
47H
4EH
内
容
Line Feed
Clear
Carriage Return
Negative Acknowledge
Good
No Good
(a) Nullコード(00H)はすべての伝文中で無視します。したがって伝文中にNull
コードがあっても,何もないものとして処理します。
(b) 形式3の制御手順の中のコントロールコード“GG”はACKを,“NN”はNAKを示
します。
(c) EOT,CLは,専用プロトコルによるデータ交信の伝送シーケンスを初期化し,
計算機リンクユニットを計算機からのコマンド受信待ち状態にするための
コードです。
計算機リンクユニットはEOT/CLを受信すると,次のようになります。
・計算機からの要求で,シーケンサCPUに対して行っている読出し/書込み
処理を中止します。
この場合は,直前に受信したコマンドに対する応答伝文(5.4.1項に示す
B部)を送信しません。
・専用プロトコルの伝送シーケンスを初期化し,計算機からのコマンド受信
待ち状態にします。
・EOT/CLの受信に対する応答伝文はありません。(計算機へ何も送信しません。)
・オンデマンド機能(シーケンサCPUから計算機へのデータ送信機能,5.14
項参照)の実行中にEOT/CLを受信したとき,計算機へのオンデマンド機能
のデータ送信は続行します。
計算機側で次のことを行うときは,使用する形式により下記に示す伝文形式
でEOT/CLを計算機から計算機リンクユニットへ送信してください。
① 直前に送信したコマンドによる読出し/書込み要求をキャンセルする。
(書込み要求を送信していた場合,すでにデータがシーケンサCPUに書き
込まれていたときは,書込み要求をキャンセルすることができません。)
② コマンドを送信する前に,計算機リンクユニットを,コマンド受信待ち
状態にしておく。
③ 正常にデータ交信できないとき,計算機リンクユニットを,立ち上げた
ときの状態にする。
形式4の場合
形式1∼3の場合
E C L
O
T R F
E
O
T
または
または
計算機側
C
L
計算機リンクユニット側
5 - 20
計算機側
C C L
L R F
計算機リンクユニット側
*
EOT,CL送信時は,
左図に示すデータ
のみ送信。
局番号やPC番号な
どは送信不要。
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) ブロック番号
ブロック番号とは計算機側で該当の伝文に意味づけられた任意の番号で,データ
整理番号などに使用します。
ブロック番号は,00H∼FFHの範囲で,ASCIIコード2桁(16進)に変換して使用し
ます。
計算機リンクユニットは,ブロック番号が正しい範囲で指定されているか否かの
みチェックします。
コマンド伝文で送られてくるブロック番号が順番に送られているか否かは,
チェックしておりません。
(3) 局番号
局番号とは,計算機リンクユニットの表面上にある局番設定スイッチにて設定し
た番号で,計算機がどの局の計算機リンクユニットに対してアクセスするかの識
別として使用します。
局番号は,00H∼1FH(0∼31)の範囲で,ASCIIコード2桁(16進)に変換して使
用します。
なお,A1SJ71C24-R2,A1SJ71C24-PRFには局番設定スイッチがありません。局番
号は,00Hとしてください。
〔例〕
計算機
AJ71UC24
局番号 0
PC番号 FFH
備
AJ71UC24
局番号 1
PC番号 FFH
AJ71UC24
局番号 2
PC番号 FFH
AJ71UC24
局番号 31
PC番号 FFH
考
局番号の設定は,上記図のように順番に設定しなくてもかまいません。先に局番
号31がきても正常な交信が行えます。
ポイント
(1) 局番設定スイッチは10進で設定しますが,局番号の指定は16進で行います。
例)設定スイッチの局番“10”……プロトコル上での指定局番“0A”
(2) 5.13項に示すグローバル機能を使用する場合は,プロトコル上の局番号の指
定は“FF”となります。
0∼31(00H∼1FH)のいずれかを指定すると,指定した局のみ,“Xn2”がON
し,他局はONしません。詳細は5.13項を参照してください。
(3) 計算機と計算機リンクユニットをm:nでマルチドロップ接続し,計算機間で
データ交信するときは,別途128∼159(80H∼9FH)の計算機側の局番号を設
定します。
この場合の各計算機の局番号は,計算機側のとり決めによります。
詳細は第11章を参照してください。
5 - 21
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(4) PC番号
PC番号とは,MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B,MELSECNET/10上のどのシーケンサと
アクセスするかを識別するために使用します。
PC番号は,FFHまたはデータリンクユニット,ネットワークユニット上に設定さ
れている局番00H∼40H(MELSECNET/Bでは00H∼1FH)の範囲でASCIIコード2桁
(16進)に変換して使用します。
(a) 計算機リンクユニットが装着されているシーケンサと計算機がアクセスする
とき
オンデマンド機能以外で計算機から計算機リンクユニットへコマンドを送信
するときは,すべてユーザが“FF”を指定します。
オンデマンド機能で計算機リンクユニットから計算機へデータを送信すると
きは,計算機リンクユニットが“FE”を付加します。
(b) 計算機リンクユニットが装着されているシーケンサを介し,他局シーケンサ
と計算機がアクセスするとき次に示すPC番号で指定します。
システム名
MELSECNET(Ⅱ)
計算機と接続している計算機 計 算 機 が ア ク セ ス す る
リンクユニット装着のシーケンサ シーケンサ(他局)
マスタ局
指定するPC番号
ローカル局,リモートI/O局 局番号(1∼64)を16進数
(01H∼40H)で指定
MELSECNET/B
00Hを指定
ローカル局
マスタ局
マスタ局
ローカル局,リモートI/O局 局番号(1∼31)を16進数
ローカル局
マスタ局
00Hを指定
管理局(AnUCPU)
通常局(AnUCPU)
局番号(1∼64/32)を16進数
(AnACPU/AnNCPU)
(01H∼40H/20H)で指定
(01H∼1FH)で指定
MELSECNET/10
(PC間ネット)
*1
通常局(AnUCPU)
局番号(1∼64/32)を16進数
管理局(AnUCPU)
(01H∼40H/20H)で指定
(00Hでの指定も可能)
*1 00Hを指定
通常局(AnACPU/AnNCPU)
通常局(AnUCPU)
局番号(1∼64/32)を16進数
通常局(AnUCPU)
(01H∼40H/20H)で指定
(AnACPU/AnNCPU)
*1
通常局(AnACPU/AnNCPU)
通常局(AnUCPU)
アクセス不可
(AnACPU/AnNCPU)
MELSECNET/10
マスタ局(AnUCPU)
(リモートI/Oネット)
リモート局
局番号(1∼64/32)を16進数
(AJ72LP25/BR15)
*1
リモート局(AJ72LP25/BR15)
(01H∼40H/20H)で指定
00Hを指定
マスタ局(AnUCPU)
*1
リモート局
アクセス不可
(AJ72LP25/BR15)
*1:計算機接続局(自局)に登録されているネットワークNo.上の局のみアクセス可
能です。(5.2.2項(2)②,5.15.3項参照)
5 - 22
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
[PC番号の指定例]
MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bの場合
計算機
マスタ局
(M)
ユニット
C
P
U
リンクユニット
計算機
C
P
U
ユニット
リモート3局
(R3)
MELSECNET(Ⅱ)の場合
計算機
ローカル1局
(L1)
リンクユニット
ユニット
C
P
U
MELSECNET(Ⅱ)の場合
ローカル2局/3階層マスタ局
(L2/m)
計算機
C
P
U
ユニット
ユニット
ローカル3局
( 3)
C
P
U
ローカル1局
( 1)
リンクユニット
リモート2局
(r2局)
指定するPC番号
計算機がアクセスするシーケンサ
計算機
R3
接続局
M
L1
L2/m
1
r2
3
M
FF
01
02
03*1
×
×
×
L1
00
FF
×
×
×
×
×
L2/m
00
×
FF
×
01
02*1
03
1
×
×
00
×
FF
×
×
×:アクセス不可
ポイント
1.上図のいずれかの階層がMELSECNET/Bでも,指定する番号は同じです。
2.A0J2CPUP23/R23およびA0J2P25/R25に対してはアクセスできません。
3.上記*1(M→R3,L2/m→r2)については,特殊機能ユニットのバッファメモ
リのアクセスが可能です。
5 - 23
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
MELSECNET/10のPC間ネットの場合
・MELSECNET/10二階層システムのとき
1Ns2
1Mp1
計算機
計算機がアクセスするシーケンサCPU
計算機
接 続 局 1Mp1 1Ns2 1N3 1Ns4
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Ns4
指定するPC番号
1N3
計算機
1Mp1
計算機
1N3
1Ns4
FF
00
01
02
×
03
FF
03
02
04
×
FF
×:アクセス不可
・MELSECNET/10多階層システムのとき
指定するPC番号
計算機
1N2
1Mp1
計算機
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
Mp局 ・・ 管理局
1Ns4
1Ns3
計算機
2Mp1
Ns局 ・・ 通常局
計算機
2N2
MELSECNET/10
(ネットワークNo.2)
(AnUCPU)
N局 ・・・ 通常局
2Ns4
計算機
計算機がアクセスするシーケンサCPU
1Ns3/
接 続 局 1Mp1 1N2 2Mp1 1Ns4 2N2 2Ns3 2Ns4
1Mp1
1N2
1Ns3/2Mp1
2N2
2Ns3
FF
00
01
×
01
02
FF
03
×
04
×
02
×
02
FF
00
01
04
×
04
02
×
02
FF
02
03
×
03
×
FF
04
×
04
×
04
×:アクセス不可
2Ns3
計算機
AnUを除くCPU
(AnA/AnNCPU)
右図に示す各局の1桁
・MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ)混在システムのとき
(中間局がAnUCPU)
1N2
1Ns1
を,最終行は局番号を
指定するPC番号
計算機
目はネットワーク番号
計算機がアクセスするシーケンサCPU
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
表わします。
1Mp4
1Ns3
計算機
L1
MELSECNET
(Ⅱ)
M
L2
R4
L3
計算機
1Ns3/
接 続 局 1Ns1 1N2 M 1Mp4 L1
L2
L3
R4
1Ns1 FF
1Ns3/M 01
1Mp4 01
L1
×
×
02
×
×
×
03
×
×
04
×
×
計算機
計算機
02
02
02
×
03
FF
03
00
04
04
FF
×
×
01
×
FF
×
×:アクセス不可
(中間局がAnACPUまたはAnNCPU)
1Ns2
1Mp1
計算機がアクセスするシーケンサCPU
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Ns4
1N3
L1
計算機
MELSECNET
(Ⅱ)
M
計算機
接 続 局 1Mp1 1Ns2 1N3/M 1Ns4 L1
1Mp1
1N3/M
1Ns4
L1
L2
R4
L3
計算機
指定するPC番号
計算機
計算機
FF
00
01
×
02
×
02
×
03
FF
03
00
04
×
FF
×
×
01
×
FF
L2
L3
R4
×
02
×
×
×
03
×
×
×
04
×
×
×:アクセス不可
ポイント
1.他局 シーケンサへアクセスするためには,GPP機能によるネットワークパラ
メータ設定,計算機リンクユニットに対するネットワーク登録(計算機接続
局がMELSECNET/10上のAnUCPUのとき)が必要になります。
ネットワークパラメータ設定については,MELSECNET/10ネットワークシステ
ムリファレンスマニュアルを参照してください。
ネットワーク登録については,本マニュアルの5.15.3項を参照してください。
5 - 24
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
MELSECNET/10のリモートI/Oネットの場合
・MELSECNET/10二階層システムのとき
1R3
1MR
計算機
計算機がアクセスするシーケンサ
計算機
接 続 局 1M R 1R1 1R2 1R3
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1R2
指定するPC番号
1R1
計算機
1M R
計算機
1R1
1R2
FF
00
01
FF
00
×
02
×
FF
03
×
×
×:アクセス不可
MELSECNET/10
・MELSECNET/10多階層システムのとき
Mp局 ・・ 管理局
Ns局 ・・ 通常局
(AnUCPU)
N局 ・・・ 通常局
指定するPC番号
計算機
PC間ネット
1N2
1Mp1
計算機
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Ns4
1Ns3
AnUを除くCPU
計算機
2MR
計算機
2R1
MELSECNET/10
(ネットワークNo.2)
(AnA/AnNCPU)
2R3
計算機
計算機がアクセスするシーケンサ
1Ns3/
接 続 局 1Mp1 1N2 2MR 1Ns4 2R1 2R2 2R3
1Mp1
1N2
1Ns3/2M R
2R1
2R2
FF
00
01
01
01
02
FF
02
02
02
03
×
04
×
FF
00
00
04
04
04
01
×
01
FF
×
02
×
02
×
FF
03
×
03
×
×
×:アクセス不可
2R2
計算機
MELSECNET/10
リモートI/Oネット
MR局 ・・・ マスタ局
(AnUCPU)
R局 ・・・ リモート局
・MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ)混在システム
1N2
1Ns1
計算機がアクセスするシーケンサ
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Mp4
2MR
1Ns3
計算機
L1
MELSECNET
(Ⅱ)
M
L2
R4
[MELSECNET(Ⅱ)]
M局 ・・・ マスタ局
L3
計算機
計算機
L局 ・・・ ローカル局
指定するPC番号
計算機
計算機
2R1
計算機
1Ns3/ 1Mp4/
接 続 局 1Ns1 1N2 M 2MR 2R1 2R2 2R3
1Ns1 FF
1Ns3/M 01
1Mp4/2M R 01
2R1
01
2R2
01
L1
×
02
02
02
02
02
×
03
FF
03
03
03
00
04
04
FF
00
00
×
01
01
01
FF
×
×
02
02
02
×
FF
×
L1
L2
L3
R4
03
03
03
×
01
×
×
02
×
×
03
×
×
04
×
×
×
×
×
×
FF
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×:アクセス不可
R局 ・・・ リモート局
MELSECNET/10
(ネットワークNo.2)
右図に示すネットワー
2R3
2R2
計算機
ク部の各局の1桁目は
ネットワーク番号を,
最終行は局番号を表わ
します。
ただし,M R (マ スタ
1Ns2
1Mp1
計算機がアクセスするシーケンサ
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
1Ns4
2MR
1N3
指定するPC番号
計算機
計算機
L1
MELSECNET
(Ⅱ)
M
局)の局番号は0のた
1Mp1
1N3/M
L2
R4
め記載していません。
1Ns4/2M R
L3
計算機
計算機
2R1
計算機
1Ns4/
接 続 局 1Mp1 1Ns2 1N3/M 2MR 2R1 2R2 2R3
計算機
2R1
2R2
L1
FF
00
01
01
01
×
02
×
02
02
02
×
03
FF
03
03
03
00
04
×
FF
00
00
×
×:アクセス不可
MELSECNET/10
(ネットワークNo.2)
2R3
2R2
計算機
ポイント
1.前ページのポイントを参照してください。
5 - 25
01
×
01
FF
×
×
02
×
02
×
FF
×
03
×
03
×
×
×
L1
L2
L3
R4
×
01
×
×
×
FF
×
02
×
×
×
×
×
03
×
×
×
×
×
04
×
×
×
×
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(5) コマンド
計算機から該当シーケンサに対して,読出し,書込みなど,どのような内容のア
クセスを行うかを指定するものです。5.7項∼5.16項に示すコマンドをASCIIコー
ド2桁(16進)に変換して使用します。
(6) 伝文ウエイト
伝文ウエイトは計算機によってはコマンドを送信してから受信状態になるまでに
時間を必要とするものがあるため,時間遅れをもうけるものです。
計算機リンクユニットが計算機からコマンドを受信後,結果を送信するまでの最
低待ち時間を指定します。計算機の仕様に合せてウエイト時間を指定してくださ
い。
ウエイト時間は,0∼150msまでの範囲を10ms単位で指定し,10msを1Hとして0H∼
FH(0∼15)をASCIIコード1桁(16進)に変換して使用します。
下記に伝文ウエイトの指定例を示します。
〔例〕伝文ウエイトが100msの場合
伝文ウエイト(100ms)
待ち時間は不要
計算機側
“A”
計算機リンクユニット側
100ms以上を経過後に
送信を開始する。
(7) キャラクタA部
コマンドで指定した読出し要求を計算機リンクユニットからシーケンサCPUに行
わせるためのデータで,ASCIIコードで送信します。
キャラクタA部の内容は,計算機から送信するコマンドによって異なりますので,
詳細は5.7項∼5.16項を参照してください。
(8) キャラクタB部
コマンドで指定された要求に対して計算機リンクユニットが計算機へ返すデータ
で,ASCIIコードで送信されます。
キャラクタB部の内容は,直前に計算機から送信したコマンドによって異なりま
すので,詳細は5.7項∼5.16項を参照してください。
(9) キャラクタC部
コマンドで指定した書込み要求を計算機リンクユニットからシーケンサCPUに行
わせるためのデータで,ASCIIコードで送信します。
キャラクタC部の内容は,計算機から送信するコマンドによって異なりますので,
詳細は5.7項∼5.15項を参照してください。
5 - 26
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(10) サムチェックコード
サムチェックコードとは,サムチェックの対象となるデータをBINデータとして
加算した結果(サム)の下位1バイト(8ビット)をASCIIコード2桁(16進)に変
換したものです。
ディップスイッチの設定(4.2.2項参照)で「サムチェックの有無設定」がOFF
のときはサムチェックなしの指定となりますので,計算機リンクユニットは送
信伝文にサムチェックコードを付加しません。また,受信データ中にサムチェッ
クコードはないものとして処理します。
「サムチェックの有無設定」がONのときは,計算機リンクユニットは送信伝文
にサムチェックコードを付加します。
また,受信データ中にサムチェックコードがあるものとしてチェックします。
下記にサムチェックコードの内容を例で示します。
〔例〕形式1で局番号0,PC番号FF,コマンドBR(デバイスメモリ一括読出
し),伝文ウエイト30ms,キャラクタ部“M0000”を送信する場合のサ
ムチェックコード値は次のようになります。
E 局番号 PC番号 コマンド 伝文
計算機側
N
サムチェッ
クコード
キャラクタ部
ウェイト
0
0
F
F
B
R
3
M
0
0
0
0
C
0
Q
05H 30H 30H 46H 46H 42H 52H
33H
4DH 30H 30H 30H 30H 43H 30H
この範囲をサムチェックします
計算機リンクユニット側
30H+30H+46H+46H+42H+52H+33H+4DH+30H+30H+30H+30H
=2C0H
(11) エラーコード
・エラーコードとはNAK応答時のエラー内容を示すものです。
・エラーコードは00H∼FFHの範囲でASCIIコード2桁(16進)で送信します。
・同時に複数個のエラーが生じたとき,計算機リンクユニットは最初に検出し
たエラーコードを送信します。
・エラーコードの詳細は13.1項を参照してください。
5 - 27
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.5
MELSEC-A
伝送シーケンスのタイムチャートと交信時間
計算機とシーケンサCPUとの交信タイムチャートについて説明します。
(1) 計算機側でシーケンサCPUのデータを読み出す場合
(*伝文ウエイト時間を設定した場合を示します。)
E
A
N
Q
C
K
計 算 機
ウエイト(TW)
*
計算機リンクユニット
T3
内部
処理2
内部処理1
T4
S
T
X
リード交信
この時間は伝文ウエイト時間を設定しな
い場合またはウエイト時間がCPUとの交
信時間までより短い場合0となります。
シーケンサCPU
T0
T2
T1
シーケンスプログラム
0ステップ
END
備
0ステップ
END
END
0ステップ
考
ファイルレジスタ,パラメータの場合は,1スキャン+T2分余分に時間がかかり
ます。
(2) 計算機側からシーケンサCPUへデータを書き込む場合
(*伝文ウエイト時間を設定した場合を示します。)
E
N
Q
計 算 機
ウエイト(TW)
*
T4
内部処理4
計算機リンクユニット
CPUのRUN/STOP
などのチェック データの書き込み
内部処理3
T0
ライト交信
ライト交信
シーケンサCPU
T2
T1
T5
A
C
K
この時間は伝文ウエイト時間を設定しな
い場合またはウエイト時間がCPUとの交信
時間までより短い場合0となります。
T3
シーケンスプログラム
END
0ステップ
備
END
0ステップ
END
0ステップ
考
上記図のとおり計算機リンクユニットとシーケンサCPUとの交信は常にEND後に
行っています。したがって,スキャンタイムはその交信時間(シーケンサCPUへ
の介入時間)だけ長くなります。
交信時間は付2を参照してください。
また,END後の1回の交信で行える処理点数は3.2.1項を参照してください。
5 - 28
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(3) 伝送シーケンスの伝送時間について
計算機がデータ伝送を開始してから計算機リンクユニットから結果が返され,す
べての交信が完了するまでの概略時間の計算方法について説明します。
T0∼T4の内容は前ページ(1),(2)を参照してください。
(a) 計算機側でシーケンサCPUのデータを読み出す場合
交信時間=T0+(T1+T2とTWの時間の長い方)+T3+T4+内部処理時間の合計
T0,T3,T4 =
1
×1キャラクタのビット数(1+7/8+0/1+1/2)×キャラクタ数
伝送速度
スタートビット
ストップビット
(1または2)
データ長
パリティビット
(7または8) (0または1)
T1
=最大1スキャンタイム(シーケンサCPUへの取込みは,RUN中の場合END処理に
て行っていますので,送信されたタイミングによって最大1スキャンかかりま
す。STOP中はT1が0です)
T2
=付録2の各項目の値
TW
=伝文ウエイトを設定した場合の設定時間
内部処理1 =受信データ解析・変換などの処理を行う時間(目安値)
処理時間=0.1∼4ms(伝送速度が19200bpsの場合,約4ms)
*伝送速度が高くなることにより,内部処理時間が多くなります。
内部処理2 =送信データ変換などの処理を行う時間(目安値)
処理時間=4+1.5×読出し点数(単位:ms)
(b) 計算機側からシーケンサCPUへデータを書き込む場合
交信時間=TO+(T1+T2+T3+T5とTWの時間の長い方)+T4+内部処理時間の合計
T0,T4
1
= 伝送速度 ×1キャラクタのビット数(1+7/8+0/1+1/2)×キャラクタ数
スタートビット
ストップビット
(1または2)
データ長
パリティビット
(7または8) (0または1)
T1
=最大1スキャンタイム(シーケンサCPUへの取込みは,RUN中はEND処理にて行っ
ていますので,送信されたタイミングによって最大1スキャンかかります。STOP
中はT1は0です)
T2,T3
=付録2の各項目の値がT2,T3各々にかかります。
(1スキャンで処理できる機能についてはT3が0となります。)
TW
=伝文ウエイト時間を設定した場合の設定時間
T5
=1スキャンタイム
(1スキャンで処理できる機能についてはT5が0となります。)
内部処理3 =受信データ解析・変換などの処理を行う時間(目安値)
処理時間=4+1.5×書込み点数(単位:ms)
内部処理4 =処理結果の送信準備を行う時間(目安値)
処理時間=1ms
5 - 29
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(4) データリンクシステム/ネットワークシステムを経由した場合の伝送時間
(a) MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bを経由した場合
MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B上の計算機リンクユニットが装着されていない
シーケンサCPUに対し,PC番号を指定してデータ伝送を行った場合の伝送時
間(T1)は次のようになります。
・ローカル局
伝送時間(T1)=(伝送遅れ時間A+計算機リンクユニット装着局1スキャンタイム)×(n+1)
*1
*2
*3
・リモートI/O局
伝送時間(T1)=(伝送遅れ時間B+マスタ局1スキャンタイム)×(n+1)
*1
*2
*3
*1 データリンクリファレンスマニュアル内の,該当データリンクシステム伝
送遅れ時間の説明項を参照してください。
伝送遅れ時間A……LRDP命令処理時間の記述欄参照
伝送遅れ時間B……RFRP命令処理時間の記述欄参照
*2 ・電源投入時またはCPUリセット操作後の該当局に対する初回の交
信を行う場合
・最新に交信した10局を除いた局へ交信を行う場合
・交信局数が10局以下で,2回目の交信を行う場合
・最新に交信した10局へ,2回目の交信を行う場合
n=3
n=1
*3 計算機リンクユニットの伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・不可設
定」が不可の場合,計算機からデータの書込みを行うときのみ加算します。
例)MELSECNETマスタ局に計算機リンクユニットを装着,ローカル局のデバイ
スメモリの読出しを行った場合。(交信局数が10局以下で2回目の交信時)
(条件L<LS<M,M:80ms α1:10ms)
伝送時間(T1)=(M×4+α1×4+M)×1=(80×4+10×4+80)×1=440
T1は440msとなります。
M
:MELSECNETマスタ局スキャンタイム
α1 :MELSECNETマスタ局リンクリフレッシュ時間
LS :リンクスキャンタイム
L
:MELSECNETローカル局スキャンタイム
・伝送時間(T1)を遅らせる要因
伝送に2スキャンかかるコマンド(伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・
不可設定」が不可時のデバイス書込みなど)を行った場合,上記計算式の2倍
となります。
他計算機リンクユニット,GPP機能などが同時に同一シーケンサCPUへアクセス要
求したときの,必要スキャン回数については,5.2.3項(2)を参照してください。
*データリンクの詳細はデータリンクリファレンスマニュアルを参照してくだ
さい。
ポイント
MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B上の自局(PC番号FF)以外のシーケンサCPUへの
データ伝送は条件により相当の遅れが出ます。
計算機とシーケンサCPUとの交信は計算機リンクユニット装着局(PC番号FFH)の
みとし,他シーケンサCPUとの交信はデータリンク(B,W)で行うことにより,伝送
遅れ時間を少なくすることができます。
5 - 30
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(b) MELSECNET/10を経由した場合
MELSECNET/10上の計算機リンクユニットが装着されていないシーケンサCPU
に対し,PC番号を指定してデータ伝送を行った場合の伝送時間(T1)は次のよ
うになります。
① PC間ネットの場合
・伝送時間(T1)=(伝送遅れ時間+計算機リンクユニット装着局1スキャンタイム)× (n+1)
*1
*2 *3
*1 ネットワークリファレンスマニュアル内の,伝送遅れ時間の説明項を参照
してください。
*2 ・電源投入時またはCPUリセット操作後の該当局に対する初回の交
n=6
信を行う場合
・最新に交信した10局を除いた局へ交信を行う場合
・交信局数が10局以下で,2回目の交信を行う場合
n=1
・最新に交信した10局へ,2回目の交信を行う場合
*3 計算機リンクユニットの伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・不可
設定」が不可の場合,計算機からデータの書込みを行うときのみ加算しま
す。
例)MELSECNET/10上の局に計算機リンクユニットを装着し,MELSECNET/10上の
他局のデバイスメモリの読出しを行った場合。(交信局数が10局以下で2
回目の交信時)
・ST:送信側スキャンタイム 30ms ・αT:送信側リンクフレッシュ時間 20ms
・SR:受信側スキャンタイム 20ms ・αR:受信側リンクフレッシュ時間 10ms
・LS:リンクスキャンタイム 30ms
・同時トランジェント回数
3
伝送時間(T1)={30×2+20×2+30×6+20×2+10×2
(ST)
(αT)
(LS)
(SR)
(αR)
3(同時トランジェント回数)
+ ───────────── −1 ×30×2+30}×1=430ms
2
(LS)
(ST)
・伝送時間(T1)を遅らせる要因
伝送に2スキャンかかるコマンド(伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・
不可設定」が不可時のデバイス書込みなど)を行った場合,上記計算式の2倍
となります。
他計算機リンクユニット,GPP機能などが同時に同一シーケンサCPUへアクセス要
求したときの,必要スキャン回数については,5.2.3項(2)を参照してください。
*ネットワークの詳細はネットワークリファレンスマニュアルを参照してくだ
さい。
ポイント
MELSECNET/10の自局(PC番号FF)以外のシーケンサCPUへのデータ伝送は条件に
より相当の遅れがでます。
計算機とシーケンサCPUとの交信は計算機リンクユニット装着局(PC番号FFH)の
みとし,他シーケンサCPUとの交信はデータリンク(LB,LW)で行うことにより,伝
送遅れ時間を少なくすることができます。
5 - 31
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
② リモートI/Oネットの場合
・伝送時間(T1)=(伝送遅れ時間+1リンクスキャンタイム)×(n+1)
*1
*2 *3
*1 ネットワークシステムリファレンスマニュアル内の,伝送遅れ時間の説明項
を参照してください。
*2 ・リンク開始後の該当局に対する初回の交信を行う場合
・最新に交信した10局を除いた局へ交信を行う場合
・交信局数が10局以下で,2回目の交信を行う場合
・最新に交信した10局へ,2回目の交信を行う場合
n=6
n=1
*3 計算機リンクユニットの伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・不可設
定」が不可の場合,計算機からデータの書込みを行うときのみ加算します。
例) MELSECNET/10(リモートI/Oネット)上の局に計算機リンクユニットを装着
し,同一MELSECNET/10上の他局のデバイスメモリの読出しを行った場合。
(交信局数が10局以下で,2回目の交信時)
・Sm :マスタ局のシーケンススキャンタイム
120ms
・αm:マスタ局のリンクリフレッシュ時間
10ms
・αr:リモートI/O局のリンクリフレッシュ時間
2ms
・LS :リンクスキャンタイム
30ms
上記は(Sm)>(LS)のため,次のようになります。(マスタ局が1局のとき)
伝送時間(T1)={( 120 + 10 )× 3 + 30 }×1 = 420ms
(Sm)
(αm)
(LS)
・伝送時間(T1)を遅らせる要因
伝送に2スキャンかかるコマンド(伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・
不可設定」が不可時のデバイス書込みなど)を実行した場合,上記計算式の2
倍となります。
他計算機リンクユニット,GPP機能などが同時に同一シーケンサCPUへアクセス
要求したときの,必要スキャン回数については5.2.3項(2)を参照してくださ
い。
* ネットワークシステムの詳細はネットワークシステムリファレンスマニュ
アルを参照してください。
ポイント
MELSECNET/10上の自局(PC番号FF)以外のシーケンサCPUへのデータ伝送は条件
により相当の遅れが出ます。
計算機とシーケンサCPUとの交信は計算機リンクユニット装着局(PC番号FFH)の
みとし,他局シーケンサとの交信はMELSECNET/10のデータリンク(LB,LW)で行う
ことにより伝送遅れ時間を少なくすることができます。
5 - 31 - 1
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.6 キャラクタ部の伝送データの考え方
各コマンドを使用して計算機とシーケンサCPUとの間でデータ授受を行う場合のキャ
ラクタ部で扱われる伝送データの考え方について説明します。
例題で示す伝送データは読出し,モニタの場合キャラクタB部に,書込み,テスト,
モニタデータ登録の場合キャラクタC部になります。
(1) ビットデバイスメモリの読出し,書込みの場合
ビットデバイスメモリはビット単位(1点単位)で扱う場合とワード単位(16点)
で扱う場合があります。
それぞれ伝送データの考え方について説明します。
(a) ビット単位(1点単位)
ビットデバイスメモリをビット単位で扱う場合は,指定した先頭デバイスか
ら指定デバイス点数分を左から順にONであれば“1"(31H),OFFであれば
“0"(30H)で表現します。
例)M10から5点のON/OFFを示す場合
先頭デバイス
デバイス
点数
データ
M 0 0 1 0 0 5 1 0 1 0 1
4DH 30 H 30 H 31H 30 H 30H 35 H 31 H 30H 31 H 30 H 31 H
M14がONであることを示す
M13がOFFであることを示す
M12がONであることを示す
M11がOFFであることを示す
M10がONであることを示す
(b) ワード単位(16点単位)
ビットデバイスメモリをワード単位で扱う場合は,1ワードを4ビット単位で
上位ビットから順に16進数で表現します。
例)M16から32点のON/OFFを示す場合
16点単位のためデバイス点数は“02”となる。
先頭デバイス
デバイス
点数
データ
データ
M 0 0 1 6 0 2 A B 1 2 3 4 C D
4DH 30H 30 H 31 H 36H 30 H 32 H 41H 42 H 31 H 32H 33 H 34 H 43H 44 H
A
B
1
2
3
4
C
D
B15 B14 B13 B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0 B15 B14 B13 B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0
10101011000100100011010011001101
MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM
31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 34 33 32
5 - 32
1:ONを示す
0:OFFを示す
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) ワードデバイスメモリの読出し,書込みの場合
ワードデバイスメモリは1ワードを4ビット単位で上位ビットから順に16進数で表
現します。
例)D350,D351のデータレジスタの格納内容を示す場合
先頭デバイス
デバイス
点数
データ
データ
D 0 3 5 0 0 2 5 6 A B 1 7 0 F
44 H 30 H 33 H 35 H 30 H 30 H 32 H 35 H 36 H 41 H 42 H 31 H 37 H 30 H 46 H
5
6
A
B
1
7
0
F
B15 B14 B13 B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0 B15 B14 B13 B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0
01010110101010110001011100001111
D350の内容が56ABH
(10進で22187)を示す。
1:ONを示す
0:OFFを示す
D351の内容が170FH
(10進で5903)を示す。
ポイント
キャラクタ部に英字を指定する場合は,大文字のコードとしてください。
5 - 33
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
備 考
(1) 拡張ファイルレジスタの読出し,書込み,バッファメモリの読出し,書込
み,ワード指定によるオンデマンドデータもワードデバイスメモリと同じ考
え方になります。
(2) 計算機からシーケンサCPUへ文字列を渡し,PR命令で外部へ出力させるとき
は,次のように処理してください。
① 計算機から送信する文字列を1文字ごとに2バイトのコードに展開します。
“1”
各コード…… 31H
“8”
38H
“A”
41H
“H”
48H
“F”
46H
“ C R”
0DH
38H 30H 44H
33H 31H 33H 38H 34H 31H 34H 36H 34H
“3”“1”“3” “8”
“4”“1”“4” “6”“4” “8”“0” “D”
② 2バイトに展開した文字列を2文字ごとに並び変えて計算機リンクユニッ
トへ送信します。
(例)上記①で作成した文字列の場合
“31384146480D”
“383146410D48”
計算機から計算機リンクユニットへ“383146410D48”を送信します。
計算機リンクユニットは,計算機から受信したデータをBINデータに変換し
て,指定デバイスへ書き込みます。
(例)上記②で作成したデータをシーケンサCPUのD0∼D2へ書き込む場合
計算機リンクユニット
の受信データ
………“ 3 8 3 1
BINデータに
3 8 3 1H
変換して書込み
b15
3
∼
8
4 6 4 1
0 D 4 8 ”
4 6 4 1H
0 D 4 8H
b0 b15
3
1
4
∼
6
(D0)
各1バイトの数値が
表す文字
“8 ”
“1 ”
b0 b15
4
1
(D1)
“F ”
5 - 34
“A ”
0
∼
D
4
b0
8
(D2)
“ C R”
“H ”
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.7 デバイスメモリの読出し,書込み
デバイスメモリを読出し,書込みする場合の制御手順の指定内容および指定例につ
いて説明します。
5.7.1 コマンドとデバイス範囲
(1) デバイスメモリの読出し,書込みに使用するACPU共通コマンドとデバイス範囲を
下記に示します。
(a) ACPU共通コマンド
項
目
記号
ビット
単
一括読出し
位
BR
処理内容
アスキー
コード
42H,52H
ビットデバイス(X,Y,Mなど)
を1点単位で読み出す。
256点
ビットデバイス(X,Y,Mなど) 32ワード
ワード
単
位
WR
57H,52H
を16点単位で読み出す。
ワードデバイス(D,R,T,Cな
ど)を1点単位で読み出す。
ビット
単
一括書込み
シーケンサCPUの状態
RUN中
で 行 え る STOP
書込み 書込み
処理点数
中 可設定 否設定
1回の交信
コマンド
位
BW
42H,57H
ビットデバイス(X,Y,Mなど)
を1点単位で書き込む。
(512点)
単
位
WW
57H,57H
を16点単位で書き込む。
ワードデバイス(D,R,T,Cな
ど)を1点単位で書き込む。
5.7.2項
○
○
○
5.7.3項
64点
160点
ビットデバイス(X,Y,Mなど) 10ワード
ワード
参 照 項
(160点)
5.7.4項
○
○
×
5.7.5項
64点
ビットデバイス(X,Y,Mなど)
ビット
単
位
BT
42H,54H
を1点単位でデバイス・デバイス
番号をランダムに指定しセット
20点
5.7.6項
/リセットする。
ビットデバイス(X,Y,Mなど)
テ ス ト
を16点単位でデバイス・デバイ 10ワード
(ランダム
ス番号をランダムに指定しセッ
書込み)
ワード
単
位
WT
57H,54H
(160点)
○
○
×
ト/リセットする。
5.7.7項
ワードデバイス(D,R,T,Cな
ど)を1点単位でデバイス・デバ
イス番号をランダムに指定して
10点
書き込む。
ビット
単
位
BM
42H,4DH
モニタデータ
登録
モニタするビットデバイス(X,Y,
Mなど)を1点単位で設定する。
モニタするビットデバイス(X,Y, 20ワード*
ワード
単
位
WM
57H,4DH
Mなど)を16点単位で設定する。
モニタするワードデバイス(D,R,
T,Cなど)を1点単位で設定する。
ビット
モ ニ タ
40点*
単
位
ワード
単
位
MB
4DH,42H
MN
4DH,4EH
モニタデータ登録を行っておい
たデバイスをモニタする。
(320点)
○
○
○
5.7.8項(2)
○
○
○
5.7.8項(3)
20点
───
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。
5 - 35
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
*印のものについては,A3HCPU,AnACPU,AnUCPU,QnACPU以外の場合,デバイスがX
(入力)のときは1回で行える処理点数は表の値の1/2倍になります。(3.2.1項(1)の*
1を参照)
ポイント
AnACPU,AnUCPU,QnACPUに対してACPU共通コマンドを使用するときは,(b)に示
すデバイス番号範囲でアクセスできます。
拡張デバイスに対してアクセスするときは,(2)に示すAnA/AnUCPU共通コマンド
を使用してください。
(b) ACPU共通コマンドを使用するときのデバイス範囲
デバイスメモリのアクセスで指定できるデバイスおよびデバイス番号範囲を
下記に示します。
① 各デバイスは5キャラクタより構成され,次の表に示す並びで指定しま
す。
デバイス番号は,上位桁の“0”列(例X0070の 部分を示す)をブラン
クコード(20H)で指定することが可能です。
デバイス
+
1キャラクタ
(T/Cのとき2キャラクタ)
デバイス番号
4キャラクタ
(T/Cのとき3キャラクタ)
ビットデバイス
デバイス
10進/16進
(キャラクタ)
表現
力
X
X0000∼X07FF
出
力
Y
Y0000∼Y07FF
M
M0000∼M2047
ラッチリレー L
L0000∼L2047
ステップリレー S
S0000∼S2047
リンクリレー B
B0000∼B03FF
アナンシェータ F
F0000∼F0255
特 殊 リ レ ー M
M9000∼M9255
タイマ (接点) T
TS000∼TS255
タイマ(コイル)T
TC000∼TC255
カウンタ(接点)C
CS000∼CS255
カウンタ(コイル)C
CC000∼CC255
内 部 リ レ ー
ワードデバイス
デバイス番号範囲
入
=5キャラクタ
16進表現
10進表現
16進表現
デバイス
デバイス番号範囲
10進/16進
(キャラクタ)
表現
タイマ(現在値)T
TN000∼TN255
カウンタ(現在値)C
CN000∼CN255
データレジスタD
D0000∼D1023
リンクレジスタW
W0000∼W03FF
ファイルレジスタR
R0000∼R8191
特 殊 レ ジ ス タ D
D9000∼D9255
10進表現
16進表現
10進表現
10進表現
② デバイス点数は,コマンドの実行で読出し/書込みを行う点数((a)の表
に示す1回の交信で行える処理点数以内で指定)を,ASCIIコード2桁(16
進)に変換して指定します。
ただし,256点を指定するときのみ,“00”で指定します。
(例:カッコ内はASCIIコードを示します。)
5点の場合 ・・・ 05(30H,35H)
20点の場合 ・・・・ 16(31H,36H)
10点の場合 ・・・ 0A(30H,41H)
256点の場合 ・・・・ 00(30H,30H)
5 - 36
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
ポイント
(1) アクセス先のシーケンサCPUで使用できるデバイス番号範囲でアクセスして
ください。
(2) ワード単位指定のときビットデバイスのNO.は必ず16の倍数(10進数の場合
0,16…)にしてください。
(3) M,L,Sは範囲指定がされていますがMの番号範囲をL,Sで指定,またその逆
の場合を行っても同一処理となります。
(4) 特殊リレー(M9000∼M9255),特殊レジスタ(D9000∼D9255)は読出し専用,書
込み専用,システム用にわかれています。
書込み可能範囲外に書込みを行うとシーケンサCPUのエラーが起ることがあ
ります。
特殊リレー,特殊レジスタの詳細はACPUのプログラミングマニュアルを参照
してください。
(5) 下記形名のソフトウェアパッケージを使用する場合,およびAnACPU,AnUCPU
拡張ファイルレジスタ用専用命令を使用する場合は,ファイルレジスタ(R)
の読出し・書込みを,5.8項で説明するコマンドで行ってください。
・SW0GHP-UTLPC-FN1
・SW0SRX-FNUP
5 - 37
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) デバイスメモリの読出し,書込みに使用するAnA/AnUCPU共通コマンドとデバイス
範囲を下記に示します。
(a) AnA/AnUCPU共通コマンド
項
目
記号
ビット
単
一括読出し
位
JR
アスキー
処理内容
コード
4AH,52H
ビットデバイス(X,Y,Mなど)
を1点単位で読み出す。
位
QR
51H,52H
を16点単位で読み出す。
ワードデバイス(D,R,T,Cな
ど)を1点単位で読み出す。
ビット
単
位
JW
4AH,57H
ビットデバイス(X,Y,Mなど)
を1点単位で書き込む。
(512点)
単
位
QW
51H,57H
を16点単位で書き込む。
ワードデバイス(D,R,T,Cな
ど)を1点単位で書き込む。
○
○
○
5.7.3項
64点
5.7.4項
160点
ビットデバイス(X,Y,Mなど) 10ワード
ワード
参 照 項
5.7.2項
256点
ビットデバイス(X,Y,Mなど) 32ワード
ワード
単
一括書込み
シーケンサCPUの状態
RUN中
で 行 え る STOP
書込み 書込み
処理点数
中 可設定 否設定
1回の交信
コマンド
(160点)
○
○
×
5.7.5項
64点
ビットデバイス(X,Y,Mなど)
ビット
単
位
JT
4AH,54H
を1点単位でデバイス・デバイス
番号をランダムに指定しセット
20点
5.7.6項
/リセットする。
ビットデバイス(X,Y,Mなど)
テ ス ト
を16点単位でデバイス・デバイ 10ワード
(ランダム
ス番号をランダムに指定しセッ
書込み)
ワード
単
位
QT
51H,54H
(160点)
○
○
×
ト/リセットする。
5.7.7項
ワードデバイス(D,R,T,Cな
ど)を1点単位でデバイス・デバ
イス番号をランダムに指定して
10点
書き込む。
ビット
単
位
モニタするビットデバイス(X,
JM
4AH,4DH
モニタするビットデバイス(X,
Y,Mなど) を16点単位で設定す
ワード
単
位
40点
る。
モニタデータ
登録
Y,Mなど)を1点単位で設定す
QM
51H,4DH
る。
20ワード
(320点)
○
○
○
5.7.8項(2)
○
○
○
5.7.8項(3)
モニタするワードデバイス(D,
R,T,Cなど)を1点単位で設定
20点
する。
ビット
モ ニ タ
単
位
ワード
単
位
MJ
4DH,4AH
MQ
4DH,51H
モニタデータ登録を行っておい
たデバイスをモニタする。
───
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。
5 - 38
対象機能
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
△
△
△
MELSEC-A
考
(b)①*参照
(b) AnA/AnUCPU共通コマンドを使用するときのデバイス範囲
デバイスメモリのアクセスで使用できるデバイスおよびデバイス番号範囲を
下記に示します。
① 各デバイスは7キャラクタより構成され,次の表に示す並びで指定します。
デバイス番号は,上位桁の“0”列(X000070の 部分を示す)をブランク
コード(2OH)で指定することが可能です。
デバイス
+
1キャラクタ
(T/Cのとき2キャラクタ)
デバイス番号
6キャラクタ
(T/Cのとき5キャラクタ)
ビットデバイス
デバイス
ワードデバイス
デバイス番号範囲
10進/16進
(キャラクタ)
表現
入
力
X
X000000∼X001FFF
出
力
Y
Y000000∼Y001FFF
(X0007FF)
=7キャラクタ
16進表現
デバイス
デバイス番号範囲
10進/16進
(キャラクタ)
表現
タイマ(現在値)T
TN00000∼TN02047
カウンタ(現在値)C
CN00000∼CN01023
データレジスタ D
D000000∼D008191
リンクレジスタ W
W000000∼W001FFF
ファイルレジスタR
R000000∼R008191
特 殊レ ジ スタ D
D009000∼D009255
(Y0007FF)
内 部 リ レ ー M
M000000∼M008191
ラッチリレー L
L000000∼L008191
ステップリレー S
S000000∼S008191
リンクリレー B
B000000∼B001FFF
10進表現
(D006143)
10進表現
16進表現
(W000FFF)
16進表現
10進表現
(B000FFF)
アナンシェータ F
F000000∼F002047
特 殊 リ レ ー
M
M009000∼M009255
タイマ(接点) T
TS00000∼TS02047
タイマ(コイル)T
TC00000∼TC02047
カウンタ(接点)C
CS00000∼CS01023
カウンタ(コイル)C
CC00000∼CC01023
10進表現
* ( )内のデバイス番号は,AJ71UC24,A1SJ71UC24-R2/R4/PRF以
外の計算機リンクユニットで指定できる最大デバイス番号を示し
ます。
② デバイス点数は,コマンドの実行で読出し/書込みを行う点数((a)の表
に示す1回の交信で行える処理点数以内で指定)を,ASCIIコード2桁(16
進)に変換して指定します。
ただし,256点を指定するときのみ,“00”で指定します。
(例:カッコ内はASCIIコードを示します。)
5点の場合 ・・・ 05(30H,35H)
20点の場合 ・・・・ 14(31H,34H)
10点の場合 ・・・ 0A(30H,41H)
256点の場合 ・・・・ 00(30H,30H)
5 - 39
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
ポイント
(1) アクセス先のシーケンサCPUで使用できるデバイス番号範囲でアクセスして
ください。(QnACPUはAnACPUの範囲)
(2) ワード単位指定のときビットデバイスの先頭デバイスNO.は,必ず16の倍数
(10進数の場合0,16,…)にしてください。
なお,特殊リレーMのM9000以降は,(9000+16の倍数)で指定することもでき
ます。
(3) M,L,Sは範囲指定がされていますがMの番号範囲をL,Sで指定,またその逆
の場合を行っても同一処理となります。
(4) 特殊リレー(M9000∼M9255),特殊レジスタ(D9000∼D9255)は読出し専用,書
込み専用,システム用にわかれています。
書込み可能範囲外に書込みを行うとシーケンサCPUのエラーが起こることが
あります。特殊リレー,特殊レジスタの詳細はACPUのプログラミングマニュ
アルを参照してください。
(5) AnACPU,AnUCPU拡張ファイルレジスタ用専用命令を使用する場合は,ファイ
ルレジスタ(R)の読出し・書込みを,5.8項で説明するコマンドで行ってくだ
さい。
5 - 40
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.7.2
MELSEC-A
デバイスメモリ・ビット単位の一括読出し
BR,JRコマンドによるビットデバイスメモリの一括読出しの制御手順を,例を使っ
て説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは100ms。
② X040∼X044の5点分を読み出す。
BR(ACPU共通コマンド)を使用時
:5キャラクタ(下記の場合,X0040を指定)
JR(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ
読み出す点数
先頭デバイス
コード
H L H L
P
C
番号
0(30H)はOFF
を示します。 A
1(31H)はON
C
デバイス点数 サム
2キャラクタ
チェック
(16進)
局 番 号
伝文 ウエ イト
Q
コマンド
N
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
E
K
H
L
H
L
H L H L
0 0 0 1
計算機側
0 0 0 1 J R A
X
0
0
0
0
4
0
0
5
7
F
58 H
30 H
30 H
30 H
30 H
34 H
30 H
30 H
35 H
37 H
46 H
(例)
S
キャラクタA部
(読み出すデバイス範囲指定)
T
05 H 30H 30H 30H 31H
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 4AH 52H 41 H
X
デバイス点数分
のデータ
デバイス点数分
のキャラクタ
E
サム
T チェック
X
コード
H L H L
H
L
0 0 0 1 0 1 1 0 1
B
7
02 H 30H 30H 30H 31H 30 H 31 H 31 H 30 H 31 H 03 H
42 H
37 H
計算機リンクユニット側
(例)
キャラクタB部
X44がONであることを示します。
X43がOFFであることを示します。
X42がONであることを示します。
X41がONであることを示します。
X40がOFFであることを示します。
(読み出したデータ)
* JR,BRのいずれのコマンド使用時も,
データの並びは同じです。
ポイント
(1) デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦256(256点の設定は00Hで指定します)
・先頭デバイスNO.+デバイス点数−1≦最大デバイスNO.
(2) 伝文ウェイト時間は0∼150msまで10ms単位で指定し0∼FH(16進)で表現し
ます。したがって100msは“A”となります。
5 - 41
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.7.3
MELSEC-A
デバイスメモリ・ワード単位の一括読出し
WR,QRコマンドによるビットデバイスメモリ(16点単位)の一括読出しおよびワー
ドデバイスメモリの一括読出しの制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② X040∼X05Fの32点分,T123∼T124現在値の2点分(いずれも2ワード)を読み出す。
(1) ビットデバイスメモリを読み出す場合
WR(ACPU共通コマンド)を使用時
:5キャラクタ(下記の場合,X0040を指定)
QR(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ
読み出す点数
A
デバイス点数 サム
2キャラクタ チェック
(16進) コード
H L H L
H
L
H
L
0 0 0 1 Q R 0 X 0 0 0 0 4 0
0
2
7
2
32 H
37 H
32 H
デバイス1点で4キャラクタ用い
ます。
したがって4桁(16進)で1ワー
ドデータを表現します。
計算機側
C
P
C
番号
先頭デバイス
局 番 号
伝文ウエイト
コマ ンド
P
C
番号
(データ名) N
Q
局 番 号
E
K
H L H L
0 0 0 1
(例)
S
T
X
キャラクタA部
(読み出すデバイス範囲指定)
06 H 30H 30H 30H 31H
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 51H 52H 30 H 58H 30H 30H 30H 30H 34H 30H 30 H
デバイス点数分の
データ
デバイス点数
×4キャラクタ
H L H L
E
サム
T チェック
コード
X
H L
計算機リンクユニット側
0 0 0 1 1 2 3 4 A B C D
9
8
02 H 30H 30H 30H 31H 31H 32H 33H 34H 41H 42H 43H 44H 03 H
39 H
38 H
(例)
キャラクタB部
1
0
X
4
F
0
X
4
E
2
3
4
01001000110100
X
XXXX
4
4444
D
3210
A
1
X
5
F
0
X
5
E
B
C
D
1010111100110
X
XXX
5
555
D
321
1
X
5
0
(読み出したデータ)
* WR,QRのいずれのコマンド使用時も,
データの並びは同じです。
ポイント
(1) ビットデバイスメモリを読み出すとき,デバイス点数の指定範囲は次の条件
を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦32
・先頭デバイスNO.+デバイス点数×16−1≦最大デバイスNO.
(2) コマンドWR,QRはワード単位です。X40∼X5Fの32点を読み出す場合デバイス
点数の指定は“02”(16点を1と指定)となります。
5 - 42
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) ワードデバイスメモリを読み出す場合
WR(ACPU共通コマンド)を使用時
:5キャラクタ(下記の場合,TN123を指定)
QR(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ
読み出す点数
A
デバイス点数 サム
2キャラクタ チェック
(16進) コード
H L H L
H
L
H
L
0 0 0 1 Q R 0 T N 0 0 1 2 3
0
2
8
E
32 H
38 H
45 H
デバイス1点で4キャラクタ用い
ます。
したがって4桁(16進)で1ワー
ドデータを表現します。
計算機側
C
P
C
番号
先頭デバイス
局 番 号
伝文ウエイト
コマ ンド
P
C
番号
(データ名) N
Q
局 番 号
E
K
H L H L
0 0 0 1
(例)
キャラクタA部
(読み出すデバイス範囲指定)
S
T
X
06 H 30H 30H 30H 31H
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 51H 52H 30 H 54H 4EH 30H 30H 31H 32H 33H 30 H
デバイス点数分の
データ
デバイス点数
×4キャラクタ
H L H L
E
サム
T チェック
コード
X
H L
計算機リンクユニット側
0 0 0 1 7 B C 9 1 2 3 4
8
3
02 H 30H 30H 30H 31H 37H 42H 43H 39H 31H 32H 33H 34H 03 H
38 H
33 H
(例)
キャラクタB部
T123の現在値 7BC9H(16進)……10進では31689
T124の現在値 1234H(16進)……10進では4660 を示します。
(読み出したデータ)
* WR,QRのいずれのコマンド使用時も,
データの並びは同じです。
ポイント
(1) ワードデバイスメモリを読み出すとき,デバイス点数の指定範囲は次の条件
を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦64
・先頭デバイスNO.+デバイス点数−1≦最大デバイスNO.
(2) コマンドWR,QRはワード単位です。T123∼T124の現在値を読み出す場合デバ
イス点数の指定は“02”(1点を1と指定)となります。
5 - 43
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.7.4
MELSEC-A
デバイスメモリ・ビット単位の一括書込み
BW,JWコマンドによるビットデバイスメモリの一括書込みの制御手順を,例を使っ
て説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② M903∼M907へ5点分を書き込む。
BW(ACPU共通コマンド)を使用時
:5キャラクタ(下記の場合,M0903を指定)
JW(AnA/AnUCPUコマンド)を使用時 :7キャラクタ
書き込む点数
伝文 ウエ イト
Q
コマンド
N
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
E
0(30H)はOFF
を示します。
1(31H)はON
デバイス点数分
サム
デバイス点数
のデータ
チェック
2キャラクタ
デバイス点数分
コード
(16進)
のキャラクタ
先頭デバイス
H L H L
H
L
H
L
計算機側
0 0 0 1 J W 0
M
0
0
0
9
0
3
0
5
0 1 1 0 1 6
3
4D H
30 H
30 H
30 H
39 H
30 H
33 H
30 H
35 H
30H 31H 31H 30H 31H 36H
33H
(例)
A
キャラクタC部
(書き込むデバイス範囲指定)
C
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 4AH 57H 30 H
K
H L H L
計算機リンクユニット側
(例)
M903をOFFする指定です。
M904をONする指定です。
M905をONする指定です。
M906をOFFする指定です。
M907をONする指定です。
0 0 0 1
06 H 30H 30H 30H 31H
(書き込むデータ)
* BW,JWのいずれのコマンド使用時も,
データの並びは同じです。
ポイント
デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦160
・先頭デバイスNO.+デバイス点数−1≦最大デバイスNO.
5 - 44
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.7.5
MELSEC-A
デバイスメモリ・ワード単位の一括書込み
WW,QWコマンドによるビットデバイスメモリ(16点単位)の一括書込みおよびワー
ドデバイスメモリの一括書込みの制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② M640∼M671へ32点分,D0∼D1へ2点分(いずれも2ワード)を書き込む。
(1) ビットデバイスメモリへ書き込む場合
WW(ACPU共通コマンド)を使用時
:5キャラクタ(下記の場合,M0640を指定)
QW(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ
書き込む点数
Q
伝文ウエイト
コマ ンド
N
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
E
デバイス点数
先頭デバイス
2キャラクタ
(16進)
H L H L
H
L
0 0 0 1 Q W 0 M 0 0 0 6 4 0
0
2
30 H
32 H
デバイス1点で4キャラクタ用い
ます。
したがって4桁(16進)で1ワー
ドデータを表現します。
デバイス点数分のデータ
サム
デバイス点数
チェック
×4キャラクタ
コード
H
L
2 3 4 7 A B 9 6
3
4
32H 33H 34H 37H 41H 42H 39H 36H
33H
34H
計算機側
(例)
A
C
K
H L H L
計算機リンクユニット側
2
(例)
0
M
6
5
5
P
C
番号
キャラクタC部
(書き込むデバイス
範囲指定)
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 51H 57H 30 H 4DH 30H 30H 30H 36H 34H 30H
0
M
6
5
4
3
4
7
10001101000111
M
MMMM
6
6666
5
4444
3
3210
A
1
M
6
7
1
0
M
6
7
0
B
9
6
10101110010110
MMMM
M
6666
6
5555
6
9876
9
0 0 0 1
06 H 30H 30H 30H 31H
(書き込むデータ)
* WW,QWのいずれのコマンド使用時も,
データの並びは同じです。
ポイント
(1) ビットデバイスメモリへ書き込むとき,デバイス点数の指定範囲は次の条件
を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦10
・先頭デバイスNO.+デバイス点数×16−1≦最大デバイスNO.
(2) コマンドWW,QWはワード単位です。M640∼M671の32点に書き込む場合デバイ
ス点数の指定は“02”(16点を1と指定)となります。
5 - 45
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) ワードデバイスメモリへ書き込む場合
WW(ACPU共通コマンド)を使用時
:5キャラクタ(下記の場合,D0000を指定)
QW(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ
書き込む点数
伝文ウエイト
Q
コマ ンド
N
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
E
デバイス点数
先頭デバイス
2キャラクタ
(16進)
デバイス1点で4キャラクタ用い
ます。
したがって4桁(16進)で1ワー
ドデータを表現します。
デバイス点数分の
サム
データ
チェック
デバイス点数
コード
×4キャラクタ
H L H L
H
L
H
L
0 0 0 1 Q W 0 D 0 0 0 0 0 0
0
2
1 2 3 4 A C D 7 2
8
32 H
31H 32H 33H 34H 41H 43H 44H 37H 32H
38H
計算機側
(例)
A
C
P
C
番号
キャラクタC部
(書き込むデバイス範囲指定)
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 51H 57H 30 H 44H 30H 30H 30H 30H 30H 30H 30 H
K
H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 0 1
(例)
を書き込むことを
D0へ1234H(16進)……10進では4660
D1へACD7H(16進)……10進では-21289 示します。
06 H 30H 30H 30H 31H
(書き込むデータ)
* WW,QWのいずれのコマンド使用時も,
データの並びは同じです。
ポイント
(1) ワードデバイスメモリへ書き込むとき,デバイス点数の指定範囲は次の条件
を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦64
・先頭デバイスNO.+デバイス点数−1≦最大デバイスNO.
(2) コマンドWW,QWはワード単位です。D0∼D1の2点に書き込む場合デバイス点数
の指定は“02”(1点を1と指定)となります。
5 - 46
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.7.6
MELSEC-A
デバイスメモリ・ビット単位のテスト(ランダム書込み)
BT,JTコマンドによりビットデバイスメモリをランダムに指定して書き込む制御手
順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② M50をONに,B31AをOFFに,Y02FをONにする3点(3ビット)分のテスト。
BT(ACPU共通コマンド)を使用時
:5キャラクタ(下記の場合,M0050,B031A,Y002Fを指定)
JT(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ
テストする点数
を示します。
デバイス+(セット/リセット)の並びは,デバイス点数分
デバイス
デバイス
セット/リセット
デバイス
セット/リセット
デバイス点数
2キャラクタ
(16進)
セット/リセット
伝文ウエイト
Q
コマンド
N
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
E
1キャラクタ
0(30H)のときリセット(OFF)
1(31H)のときセット(ON)
サム
チェック
コード
H
L
H
L
0 0 0 1 J T 0
0
3
M 0 0 0 0 5 0 1 B 0 0 0 3 1 A 0 Y 0 0 0 0 2 F 1 F
E
05H 30H 30H 30H 31H 4AH 54H 30H
30H
33H
4DH 30H 30H 30H 30H 35H 30H 31H 42H 30H 30H 30H 33H 31H 41H 30H 59H 30H 30H 30H 30H 32H 46H 31H 46H
45H
(例)
A
C
P
C
番号
キャラクタC部
(データ名)
局 番 号
H L H L
計算機側
K
計算機リンクユニット側
(例)
H L H L
M50をONすることを
示します。
0 0 0 1
B31AをOFFすることを
示します。
Y02FをONすることを
示します。
06H 30H 30H 30H 31H
(テストするデバイス点数分のデータ)
※ B T ,J T のいずれのコマンド使用時も,
セット/リセットの指定方法は同じです。
ポイント
デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦20
5 - 47
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.7.7
MELSEC-A
デバイスメモリ・ワード単位のテスト(ランダム書込み)
WT,QTコマンドによりワードデバイスメモリおよびビットデバイスメモリ(16点単
位)をランダムに指定して書き込む制御手順を,例を使って説明します。
ワードデバイスとビットデバイス(16点単位)の混在指定が可能です。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② D500を1234Hに,Y100∼Y10FをBCA9Hに,C100の現在値を64Hにする3点(3ワー
ド)分のテスト。
WT(ACPU共通コマンド)を使用時
:5キャラクタ(下記の場合,D0500,Y0100,CN100を指定)
QT(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ
デバイス1点で4キャラクタ用います。
したがって4桁(16進)で1ワードデータ
を表現します。
ビットデバイス指定時
は先頭デバイスを指定
します。
テストする点数
伝文ウエイト
コマンド
(例)
P
C
番号
計算機側
E
N
Q
局番号
(データ名)
デバイス+データの並び数は,デバイス点数分
デ バ イス 点 数
2 キャラクタ
(1 6 進)
データ
デバイス
データ
デバイス
(4キャラクタ)
(4キャラクタ)
デバイス
サム
チェック
(4キャラクタ) コード
データ
H
L
H
L
0 0 0 1Q T 0
0
3
D 00 0 5 00 1 2 34 Y 0 0 0 1 00 B C A 9 C N 0 01 0 0 0 0 64 F
1
05H 30H 30H 30H 31H 51H 54H 30H
30H
33H
44H 30H 30H 30H 35H 30H 30H 31H 32H 33H 34H 59H 30H 30H 30H 31H 30H 30H 42H 43H 41H 39H 43H 4EH 30H 30H 31H 30H 30H 30H 30H 36H 34H 46H
31H
P
C
番号
A
C
K
キャラクタC部
(データ名)
局番号
H L H L
H LH L
計算機リンクユニット側
(例)
D500の内容を
1234H…10進で
4660に書き換
えることを示
します。
B
C
A
C100の現在値を64H…10進
で100に書き換えることを
示します。
9
0 00 1
05H 30H 30H 30H 31H
1 0 1 1 1 1 0 0 1 0 1 0 1 0 0 1
Y
1
0
F
Y
1
0
E
Y
1
0
D
Y
1
0
C
Y
1
0
B
各ビットは
Y
1
0
A
Y
1
0
9
Y
1
0
8
Y
1
0
7
Y
1
0
6
Y
1
0
5
Y
1
0
4
Y
1
0
3
Y
1
0
2
0のときはリセット(OFF)
1のときはセット(ON)
Y
1
0
1
Y
1
0
0
を示します。
(テストするデバイス点数分のデータ)
※ WT,QTのいずれのコマンド使用時も,各データの指定方法は同じです。
ポイント
デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦10(ビットデバイスのとき10(16点を1として指定))
5 - 48
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.7.8 デバイスメモリのモニタ
計算機でモニタしたいデバイスおよび番号を計算機リンクユニットに登録しておく
機能がモニタデータ登録です。
また,モニタ登録されたデバイスのデータ内容をシーケンサCPUより読み出し,計
算機で処理をすることができる機能がモニタです。
一括読出し(BR・WR/JR・QR)で読出しを行うとデバイス番号が連続となりますが,本
機能を使用しますとランダムに番号を指定しモニタを行うことができます。
以下にモニタする場合の制御手順およびそのモニタしたいデバイスおよび番号を計
算機リンクユニットに登録する制御手順を,例を使って説明します。
(1) モニタの手順
モニタ
モニタデータ登録処理
登録用コマンド編集と
ACPU共通コマンド ・・・・・・・・・ BM,WM
デバイス指定の送信 AnA/AnUCPU共通コマンド ・・・ JM,QM
読出し処理
ACPU共通コマンド ・・・・・・・・・ MB,MN
(モニタ用コマンドの実行)
AnA/AnUCPU共通コマンド ・・・ MJ,MQ
データ処理
(CRT表示など)
NO
モニタデバイス
を変更
YES
ポイント
(1) 上記手順のように,モニタを実行する場合は必ずモニタデータ登録を行う必
要があります。モニタデータ登録を行わずにモニタを実行すると,プロトコ
ルエラーとなります。
(2) モニタデータ登録した内容は,計算機リンクユニットの再立上げを行うと消
えます。
(3) モニタデータ登録は,ビット単位(BMまたはJM),ワード単位(WMまたはQM),
拡張ファイルレジスタ(EM)のコマンドごとに5種類を登録しておくことがで
きます。
(4) 拡張ファイルレジスタのモニタについては,5.8.9項を参照してください。
5 - 49
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) デバイスメモリのモニタデータ登録
モニタしたいデバイスおよび番号を,BM/JM/WM/QMコマンドにより計算機リンク
ユニットに登録する制御手順を,例を使って説明します。
(a) ビットデバイスメモリをビット単位でモニタデータ登録する場合
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼
5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。
(モニタデータ登録する条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② X040,Y060,T123の接点の3点(3ビット)分をモニタデータ登録。
BM(ACPU共通コマンド)を使用時
:5キャラクタ(下記の場合,X0040,Y0060,TS123を指定)
JM(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ
登録する点数
伝文ウエイト
Q
コマンド
N
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
E
デバイスの並び数は,デバイス点数分
デバイス点数
2キャラクタ
(16進)
デバイス
デバイス
デバイス
サム
チェック
コード
H
L
H
L
0 0 0 1 J M 0
0
3
X 0 0 0 0 4 0 Y 0 0 0 0 6 0 T S 0 0 1 2 3 8
3
05H 30H 30H 30H 31H 4AH 4DH 30H
30H
33H
58H 30H 30H 30H 30H 34H 30H 59H 30H 30H 30H 30H 36H 30H 54H 53H 30H 30H 31H 32H 33H 38H
33H
(例)
(モニタデータ登録するデバイス指定)
A
C
P
C
番号
キャラクタC部
(データ名)
局 番 号
H L H L
計算機側
K
H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 0 1
(例)
06H 30H 30H 30H 31H
ポイント
(1) デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
なおBMコマンドを使用時,アクセスするシーケンサCPUがA3HCPU,AnACPU,
AnUCPU以外の場合は,デバイスX(入力)は1点当たり2点分の処理点数とな
ります。
・1≦デバイス点数≦40
(2) ビット単位で登録したデバイスメモリのモニタは,本項(3)(a)の説明により
行ってください。
5 - 50
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(b) ビットデバイスメモリおよびワードデバイスメモリをワード単位でモニタ
データ登録する場合
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼
5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。
(モニタデータ登録する条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② D15,W11E,T123の現在値,Y060∼Y06Fの4点(4ワード)分をモニタ
データ登録。
WM(ACPU共通コマンド)を使用時
:5キャラクタ(下記の場合,D0015,W011E,TN123,Y0060を指定)
QM(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時:7キャラクタ
登録する点数
計算機側
(例)
伝文ウエイト
Q
コマンド
P
C
番号
N
局 番 号
E
(データ名)
デバイス点数
2キャラクタ
(16進)
ビットデバイス指定時は先頭
デバイスを指定します。
デバイス
デバイス
デバイス
デバイス
サム
チェック
コード
H
L
H
L
0 0 0 1 Q M 0
0
4
D 0 0 0 0 1 5 W 0 0 0 1 1 E T N 0 0 1 2 3 Y 0 0 0 0 6 0 0
2
05H 30H 30H 30H 31H 51H 4DH 30H
30H
34H
44H 30H 30H 30H 30H 31H 35H 57H 30H 30H 30H 31H 31H 45H 54H 4EH 30H 30H 31H 32H 33H 59H 30H 30H 30H 30H 36H 30H 30H
32H
(データ名)
(モニタデータ登録するデバイス指定)
A
C
P
C
番号
キャラクタC部
局 番 号
H L H L
K
H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 0 1
(例)
06H 30H 30H 30H 31H
ポイント
(1) デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
なおWMコマンドを使用時,アクセスするシーケンサCPUがA3HCPU,AnACPU,
AnUCPU以外の場合は,デバイスX(入力)は1点当り2点分の処理点数となり
ます。
・1≦デバイス点数≦20
(2) ワード単位のモニタ登録では上図で示すように,ワードデバイス,ビットデ
バイス(16点単位)混在で指定することができます。
(3) ワード単位で登録したデバイスメモリのモニタは,本項の(3)(b)の説明によ
り行ってください。
5 - 51
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(3) モニタデータ登録しているデバイスメモリのモニタ
(2)項モニタデータ登録にて計算機リンクユニットに登録されているデバイスの
モニタを,MB/MJ/MN/MQコマンドにより行う制御手順を,例を使って説明します。
(a) ビット単位でモニタデータ登録しているビットデバイスメモリをモニタする
場合
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼
5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。
なお,BMコマンドで登録したビットデバイスメモリは,MBコマンドでモニタ
します。
JMコマンドで登録したビットデバイスメモリは,MJコマンドでモニタしま
す。
(モニタする条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② モニタデータ登録しているX040,Y060,T123の接点の3点(3ビット)
分をモニタ。
BMコマンドで登録したビットデバイスのモニタ:MBコマンド(ACPU共通コマンド)
JMコマンドで登録したビットデバイスのモニタ:MJコマンド(AnA/AnUCPU共通コマンド)
A
C
0(30H)はOFF
を示します。
1(31H)はON
K
P
C
番号
サム
チェック
コード
局 番 号
伝文 ウエ イト
Q
コマンド
P
C
番号
N
(データ名)
局 番 号
E
H L H L
H
L
H L H L
0 0 0 1 M J 0
8
8
0 0 0 1
38 H
38 H
計算機側
(例)
S
キャラクタA部はありません。
T
05 H 30H 30H 30H 31H
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 4DH 4AH 30 H
X
計算機リンクユニット側
(例)
モニタ結果
モニタデータ
登録で指定
した点数分
E
X
H L H L
0 0 0 1
02 H 30H 30H 30H 31H
1
0
1
31 H
30 H
31 H
サム
T チェック
03 H
コード
H
L
5
6
35 H
36 H
キャラクタB部
T123(接点)がONであることを示します。
Y060がOFFであることを示します。
X040がONであることを示します。
(モニタデータ)
※ MB,MJのいずれのコマンド使用時も,
データの並びは同じです。
5 - 52
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(b) ワード単位でモニタデータ登録しているビットデバイスメモリおよびワード
デバイスメモリをモニタする場合
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼
5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。
なお,WMコマンドで登録したデバイスメモリは,MNコマンドでモニタします。
QMコマンドで登録したデバイスメモリは,MQコマンドでモニタします。
(モニタする条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② モニタデータ登録しているD15,W11E,T123の現在値,Y060∼Y06Fの4
点(4ワード)分をモニタ。
WMコマンドで登録したデバイスのモニタ:MNコマンド(ACPU共通コマンド)
QMコマンドで登録したデバイスのモニタ:MQコマンド(AnA/AnUCPU共通コマンド)
A
H L H L
H
L
0 0 0 1 M Q 0
8
F
38 H
46 H
C
P
C
番号
サム
チェック
コード
局 番 号
計算機側
伝文ウエイト
Q
コマンド
N
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
E
K
デバイス1点で4キャラクタ用います。
したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。
H L H L
0 0 F F
(例)
S
キャラクタA部はありません。
T
06 H 30H 30H 46H 46H
サム
P
E
モニタ結果 モニタ結果 モニタ結果 モニタ結果
チェック
C
T コード
番号
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 4DH 51H 30 H
(モニタデータ登録で指定した点数分)
X
計算機リンクユニット側
X
H L H L
H
L
0 0 0 1 1 2 3 4 0 0 5 0 0 0 6 4 0 7 6 4
E
E
02 H 30H 30H 30H 31H 31H 32H 33H 34H 30H 30H 35H 30H 30H 30H 36H 34H 30H 37H 36H 34H 03 H
45 H
45 H
(例)
キャラクタB部
D15の内容が1234H(16進) ・・・・・ 10進では4660であることを示します。
W11Eの内容が0050(16進) ・・・・・ 10進では80であることを示します。
T123の現在値が0064(16進) ・・・ 10進では100であることを示します。
0
7
6
4
0 0 0 0 0 1 1 1 0 1 1 0 0 1 0 0
Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y
6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6
F E D C B A 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0
(モニタデータ)
※ MN,MQのいずれのコマンド使用時も,
データの並びは同じです。
5 - 53
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.8 拡張ファイルレジスタの読出し,書込み
拡張ファィルレジスタとは,シーケンサCPUのユーザメモリエリアのアキエリアをファ
イルレジスタとして使用するもので,拡張ファイルレジスタ用ソフトウェアパッケー
ジ“SWOGHP-UTLPC-FN1,SW0SRX-FNUP”(以下UTLP-FN1,FNUPと略します。)を使用して
行われる各種データ処理および,AnACPU,AnUCPUの拡張ファイル用専用命令において,
必要なデータおよび演算結果を格納するためのメモリエリアのことです。
以下拡張ファイルレジスタの読出し,書込みなどの制御手順を,例を使って説明し
ます。
5.8.1 ACPU共通コマンドとアドレス
(1) 拡張ファイルレジスタの読出し,書込みなどに使用するACPU共通コマンドを下記
に示します。
コマンド
項 目
処 理 内 容
シーケンサCPUの状態
1回の交信
で行 える
RUN中
STOP中
書込み可設定 書込み否設定
処理点数
参 照 項
記号
アスキー
コ ー ド
一括読出し
ER
45H,52H
拡張ファイルレジスタ(R)を1点単
位で読み出す。
64点
○
○
○
5.8.4項
一括書込み
EW
45H,57H
拡張ファイルレジスタ(R)を1点単
位で書き込む。
64点
○
○
×
5.8.5項
ET
45H,54H
拡張ファイルレジスタ(R)を1点単
位でブロック番号・デバイス番号
を指定してランダムに書き込む。
10点
○
○
×
5.8.8項
モニタデータ
登 録
EM
45H,4DH
モニタするデバイス番号を1点単位
で登録する。
20点
○
○
○
5.8.9項(2)
モ ニ タ
ME
4DH,45H
モニタデータ登録を行った拡張
ファイルレジスタをモニタする。
○
○
○
5.8.9項(3)
テ ス ト
(ランダム書込み)
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。
(2) 拡張ファイルレジスタのアドレス
(a) 拡張ファイルレジスタには,ブロックNO.0∼n(nはメモリカセットにより異
なります。)があり,ブロックNO.0はシーケンサCPUのパラメータにより指
定した点数,ブロックNO.1∼nは各ブロックに8192点のレジスタがあります。
ただし,シーケンサCPUで読出し,書込みできる範囲は,0ブロックのパラ
メータで指定した点数の範囲です。
(b) 指定できるブロックNO.の範囲は,メモリカセットの種類およびシーケンサ
CPUのパラメータ設定により変わります。
詳細は,UTLP-FN1またはFNUPのオペレーティングマニュアルまたはAnACPU,
AnUCPUのユーザーズマニュアルを参照してください。
(c) アドレスの指定は,ブロックNO.とデバイスNO.を7キャラクタで指定します。
・ブロックNO.が2桁以下の場合
“ブロックNO.(2桁)”+“R”+“デバイスNO.(4桁)”
・ブロックNO.が3桁の場合
“ブロックNO.(3桁)”+“デバイスNO.(4桁)”
指定例 ブロックNO.が2桁以下の場合 ブロックNO.が3桁の場合
0 5 R 8 1 9 0
1 0 2 8 1 9 0
デバイスNO.
ブロックNO.
5 - 54
デバイスNO.
ブロックNO.
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.8.2 AnA/AnUCPU共通コマンドとデバイス番号
(1) 拡張ファイルレジスタの直接読出し,直接書込みに使用するAnA/AnUCPU共通コマ
ンドを下記に示します。
このコマンドの機能は,ブロックNO.1∼NO.256の拡張ファイルレジスタに対する
アクセスで各ブロックNO.を意識することなくブロックNO.1のデバイス番号0から
のアドレスをデバイス番号として指定し,アクセスするようにしたものです。
(使用可能なブロックの個数×8192点分の拡張ファイルレジスタを連続したデバ
イス番号でアクセスします。)
項 目
直接読出し
直接書込み
コマンド
アスキー
記号 コ ー ド
NR
NW
処 理 内 容
シーケンサCPUの状態
1回の交信
で行 える
RUN中
STOP中
書込み可設定 書込み否設定
処理点数
参 照 項
4EH,52H
拡張ファイルレジスタのデバイス番
号を連番で指定することにより1点
(1ワード)単位で読出しを行う。
64点
○
○
○
5.8.6項
4EH,57H
拡張ファイルレジスタのデバイス番
号を連番で指定することにより1点
(1ワード)単位で書込みを行う。
64点
○
○
×
5.8.7項
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。
(2) 拡張ファイルレジスタのデバイス番号
(a) 指定できるデバイス番号の範囲は次のとおりです。
0∼(使用可能なブロック数×8192)−1
5.8.1項に示すACPU共通コマンド
で指定するデバイス番号
0
5.8.2項に示すAnA/AnUCPU共通コマンド
で指定するデバイス番号
0
ブロックNO.1
のエリア
ブロックNO.1
8191
8191
8192
0
ブロックNO.2
のエリア
ブロックNO.2
16383
16384
8191
1ワード
1ワード
デバイス番号は,ブロックNO.1∼256の
ブロックNO.の小さいデバイスから順番
に自動的に割り当てられています。
5 - 55
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
なお,指定できるデバイス番号はメモリカセットの種類およびシーケンサCPU
のパラメータ設定によって変わります。
(詳細はUTLP-FN1またはFNUPのオペレーティングマニュアルまたはAnACPU,
AnUCPUのユーザーズマニュアルを参照してください。)
メモリカセット内に存在しないブロックNO.に対しては,デバイス番号が割
り当てられていません。次のように,メモリカセット内に存在しないブロッ
クNO.を飛ばしてデバイス番号が自動的に割り当てられています。
デバイス番号
0
ブロックNO.1
のエリア
8191
8192
ブロックNO.2
のエリア
16383
メモリ容量不足のため
ブロックNO.3∼9が存在しないとき
16384
ブロックNO.10
のエリア
24575
24576
ブロックNO.11
のエリア
32767
32768
ブロックNO.12
のエリア
(b) デバイス番号は,7キャラクタで指定します。
指定例1 ブロックNO.1のR10を指定する場合
0000010
指定例2 ブロックNO.2のR8を指定する場合
0008200
上位ケタの“0”(例 0008200
の─部分を示す)をブランク
コード(20H)で指定することも
できます。
(2-1)×8192+8
↑
↑
ブロックNO. ブロック点数
ポイント
(1) AnA/AnUCPU共通コマンドNR・NWは,ブロックNO.1∼256の拡張ファイルレジ
スタに対するデータの読み書きを行うときにのみ使用することができます。
また,パラメータのファイルレジスタ設定の有無に関係なく使用することが
できます。
(2) パラメータで設定したファイルレジスタ(R)に対してアクセスするとき,ま
たはブロックNO.を指定してアクセスするときは,5.8.1項に示すコマンドを
使用してください。
(3) AnA/AnUCPU共通コマンドNR・NWで指定する先頭デバイス番号の算出式は次の
とおりです。
(先頭から第n(1以上)ブロック目のデバイス番号m(0∼8191)を指定する場合)
先頭デバイス番号=(n−1)×8192+m
5 - 56
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
備 考
∼
AnA/AnUCPU共通コマンドのNR・NWを使用するときに指定するデバイス番号の範囲
を,ブロックごとに28ブロック分示します。
デバイス番号
対象ブロックの位置
122880
R0
131072
R0
139264
R0
147456
R0
155648
R0
163840
R0
172032
R0
180224
R0
188416
R0
196608
R0
204800
R8191
212991
R0
212992
221183
R0
221184
R8191
5 - 57
R0
第28ブロック目
第14ブロック目
114687
R8191
∼
R8191
∼
∼
106496
R0
第27ブロック目
第13ブロック目
106495
R8191
∼
∼
∼
98304
R0
第26ブロック目
第12ブロック目
98303
R8191
∼
204799
∼
R8191
∼
∼
90112
R0
第25ブロック目
第11ブロック目
90111
R8191
∼
196607
∼
R8191
∼
∼
81920
R0
第24ブロック目
第10ブロック目
81919
R8191
∼
188415
∼
R8191
∼
∼
73728
R0
第23ブロック目
第9ブロック目
73727
R8191
∼
180223
∼
R8191
∼
∼
65536
R0
第22ブロック目
第8ブロック目
65535
R8191
∼
172031
∼
R8191
∼
∼
57344
R0
第21ブロック目
第7ブロック目
57343
R8191
∼
163839
∼
R8191
∼
∼
49152
R0
第20ブロック目
第6ブロック目
49151
R8191
∼
155647
∼
R8191
∼
∼
40960
R0
第19ブロック目
第5ブロック目
40959
R8191
∼
147455
∼
R8191
∼
∼
32768
R0
第18ブロック目
第4ブロック目
32767
R8191
∼
139263
∼
R8191
∼
∼
24576
R0
第17ブロック目
第3ブロック目
24575
R8191
∼
131071
∼
R8191
∼
∼
16384
R0
第16ブロック目
第2ブロック目
16383
∼
R0
R8191
∼
122879
∼
R8191
∼
∼
8192
R0
第15ブロック目
第1ブロック目
8191
対象ブロックの位置
∼
114688
∼
R0
∼
∼
0
デバイス番号
229375
R8191
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.8.3 拡張ファイルレジスタの読出し,書込み時の注意事項
5.8.4項∼5.8.9項に示すコマンドにより拡張ファイルレジスタの読出し,書込みな
どを行うときの注意事項について説明します。
(1) 拡張ファイルレジスタはA1,A1NCPUでは使用されません。
交信しているシーケンサCPUがA1,A1NCPUの場合本機能は使用できません。
(2) 存在しないブロックNO.を指定して読出し,書込みを行った場合でも,シーケン
サCPUに装着されているメモリカセットの種類によりエラー(キャラクタ部エラー
06H)を検出できないことがあります。その場合,読み出したデータは正しいデー
タとなりません。また書込みを行うと,シーケンサCPUのユーザメモリを壊すこ
とがあります。
メモリカセットの種類,パラメータ設定内容などを確認してから本機能を実行し
てください。
メモリ
カセット形名
キャラクタ部エラー(06H)とならないブロックNO.
A0J2H,A2,A3CPU
A3H,AnA,AnUCPU
A2N,A3NCPU
NO.10∼NO.11
A3NMCA-12
A3NMCA-18
────
A3NMCA-24
────
NO.10∼NO.28
NO.13∼NO.20
NO.13∼NO.28
A3NMCA-40
────
NO.21∼NO.28
A3AMCA-96
────
NO.21∼NO.48(*1)
*1 A3AMCA-96はA3A,A3U,A4UCPUに使用できます。
(詳細はUTLP-FN1またはFNUPのマニュアルまたはAnACPU,AnUCPUのユーザーズマ
ニュアルを参照してください。)
(3) A2USCPU(S1)で扱える拡張ファイルレジスタのブロック番号は次のとおりです。
・A2USCPU ………… NO.1∼3
・A2USCPU-S1 …… NO.1∼8,NO.10∼16
5 - 58
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.8.4
MELSEC-A
拡張ファイルレジスタの一括読出し
ERコマンドによる拡張ファイルレジスタの一括読出しの制御手順を,例を使って説
明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② ブロックNO.12のR8190,R8191の2点分を読み出す。
ER(ACPU共通コマンド)
読み出す点数
(7キャラクタ)
デバイス点数
サム
2キャラクタ チェック
(16進)
コード
A
デバイス1点で4キャラクタ用います。
したがって4桁(16進)で1ワードデー
タを表現します。
C
P
C
番号
先頭デバイスNO.
局 番 号
伝文ウエイト
Q
コマンド
N
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
E
K
H L H L
H
L
H
L
H L H L
(例)
0 0 0 1 E R 0 1 2 R 8 1 9 0
0
2
7
1
0 0 0 1
30 H
32 H
37 H
31 H
05 H 30H 30H 30H 31H 45H 52H 30 H 31H 32H 52H 38H 31H 39H 30H
キャラクタA部
(読み出すデバイス範囲指定)
T
06 H 30H 30H 30H 31H
P
C
番号
(データ名)
S
局 番 号
計算機側
X
計算機リンクユニット側
(例)
02 H
指定デバイス
点数分のデータ
デバイス点数
×4キャラクタ
E
T
サム
チェック
コード
X
H L H L
H
L
0 0 0 1 1 2 3 4 7 A B C
8
B
38 H
42 H
30H 30H 30H 31H 31H 32H 33H 34H 37H 41H 42H 43H 03 H
キャラクタB部
ブロックNO.12のR8190の内容が1234H(16進)………10進で4660
ブロックNO.12のR8191の内容が7ABCH(16進)………10進で31420
を示します。
(読み出したデータ)
ポイント
デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦64
・先頭デバイスNO.+デバイス点数−1≦最大デバイスNO.
5 - 59
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.8.5
MELSEC-A
拡張ファイルレジスタの一括書込み
EWコマンドによる拡張ファイルレジスタの一括書込みの制御手順を,例を使って説
明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② ブロックNO.5のR7010∼R7012の3点分を書き込む。
EW(ACPU共通コマンド)
デバイス1点で4キャラクタ用います。
書き込む したがって4桁(16進)で1ワードデータ
を表現します。
点数
伝文ウエイト
コマ ンド
P
C
番号
(データ名) N
Q
局 番 号
E
先頭デバイスNO.
(7キャラクタ)
デバイス
点数分のデータ
デバイス点数
×4キャラクタ
デバイス点数
2キャラクタ
(16進)
サム
チェック
コード
H L H L
H
L
H
L
0 0 0 1 E W 0 0 5 R 7 0 1 0
0
3
0 1 2 3 A B 0 7 3 3 2 2 E
9
30 H
33 H
30H 31H 32H 33H 41H 42H 30H 37H 33H 33H 32H 32H 45 H
39 H
計算機側
(例)
(データ名)
C
P
C
番号
A
キャラクタC部
(書き込むデバイス範囲指定)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 45H 57H 30 H 30H 35H 52H 37H 30H 31H 30H
K
H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 0 1
(例)
06 H 30H 30H 30H 31H
ブロックNO.05のR7010へ書き込む内容が0123H(16進)………10進で291
ブロックNO.05のR7011へ書き込む内容がAB07H(16進)………10進で-21753
ブロックNO.05のR7012へ書き込む内容が3322H(16進)………10進で13090
を示します。
(書き込むデータ)
ポイント
デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦64
・先頭デバイスNO.+デバイス点数−1≦最大デバイスNO.
5 - 60
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.8.6
MELSEC-A
拡張ファイルレジスタの直接読出し
NRコマンドによる拡張ファイルレジスタの直接読出しの制御手順を,例を使って説
明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② ブロックNO.2のR8190,R8191の2点分を読み出す。
NR(AnA/AnUCPU共通コマンド)
読み出す点数
(7キャラクタ)
デバイス点数 サム
2キャラクタ チェック
(16進) コード
デバイス1点で4キャラクタ用います。
したがって4桁(16進)で1ワードデータ
を表現します。
A
C
P
C
番号
先頭デバイスNO.
局 番 号
伝文ウエイト
Q
コマンド
N
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
E
K
H L H L
H
L
H
L
H L H L
(例)
0 0 0 1 N R 0 0 0 1 6 3 8 2
0
2
5
7
0 0 0 1
30 H
32 H
35 H
37 H
05 H 30H 30H 30H 31H 4EH 52H 30 H 30H 30H 31H 36H 33H 38H 32H
キャラクタA部
(読み出すデバイス範囲指定)
S
T
06 H 30H 30H 30H 31H
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
計算機側
X
計算機リンクユニット側
デバイス点数分の
データ
デバイス点数
×4キャラクタ
E
T
サム
チェック
コード
X
H L H L
H
L
0 0 0 1 1 2 3 4 7 A B C
8
B
02 H 30H 30H 30H 31H 31H 32H 33H 34H 37H 41H 42H 43H 03 H
38 H
42 H
(例)
キャラクタB部
ブロックNO.2のR8190の内容が1234H(16進)………10進で4660
ブロックNO.2のR8191の内容が7ABCH(16進)………10進で31420
を示します。
(読み出したデータ)
ポイント
デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦64
・先頭デバイスNO.+デバイス点数−1≦最大デバイスNO.
5 - 61
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.8.7
MELSEC-A
拡張ファイルレジスタの直接書込み
NWコマンドによる拡張ファイルレジスタの直接書込みの制御手順を,例を使って説
明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② ブロックNO.12のR8190,R8191およびブロックNO.13のR0への3点分を書き込む。
(ブロックNO.1∼8,ブロックNO.10∼13の拡張ファイルレジスタが存在する場合)
NW(AnA/AnUCPU共通コマンド)
デバイス1点で4キャラクタ用います。
書き込む したがって4桁(16進)で1ワードデータ
を表現します。
点数
計算機側
伝文ウエイト
Q
コマ ンド
P
C
番号
N
局 番 号
E
(データ名)
先頭デバイスNO.
(7キャラクタ)
デバイス点数分
のデータ
デバイス点数
×4キャラクタ
デバイス点数
2キャラクタ
(16進)
サム
チェック
コード
H L H L
H
L
H
L
0 0 0 1 N W 0 0 0 9 0 1 1 0
0
3
0 1 2 3 A B 0 7 3 3 2 2 C
E
30 H
33 H
30H 31H 32H 33H 41H 42H 30H 37H 33H 33H 32H 32H 43 H
45 H
(例)
(データ名)
C
P
C
番号
A
キャラクタC部
(書き込むデバイス範囲指定)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 4EH 57H 30 H 30H 30H 39H 30H 31H 31H 30H
K
H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 0 1
(例)
06 H 30H 30H 30H 31H
ブロックNO.12のR8190へ書き込む内容が0123H(16進)………10進で291
ブロックNO.12のR8191へ書き込む内容がAB07H(16進)………10進で-21753
ブロックNO.13のR0へ書き込む内容が3322H(16進) …………10進で13090
を示します。
(書き込むデータ)
ポイント
デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦64
・先頭デバイスNO.+デバイス点数−1≦最大デバイスNO.
5 - 62
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.8.8
MELSEC-A
拡張ファイルレジスタのテスト(ランダム書込み)
ETコマンドにより拡張ファイルレジスタのデバイスNO.をランダムに指定して書き
込む制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② ブロックNO.5のR1050を1234Hに,ブロックNO.7のR2121を1A1BHに,ブロックNO.10の
R3210を506Hにする3点(3ワード)分のテスト。
(ブロックNO.1∼8,ブロックNO.10の拡張ファイルレジスタが存在する場合)
ET(ACPU共通コマンド)
テストする点数
伝文ウエイト
コマンド
P
C
番号
局番号
E
(データ名) N
Q
デバイス
点数
2キャラクタ
16進
デバイス1点で4キャラクタ用います。
したがって4桁(16進)で1ワードデータ
を表現します。
デバイスNO.+データの並び数は,デバイス点数分
サム
デバイスNO. データ デバイスNO. データ デバイスNO. データ チェック
(7キャラクタ) (4キャラクタ) (7キャラクタ) (4キャラクタ) (7キャラクタ) (4キャラクタ) コード
H L H L
H
L
H
L
0 0 0 1E T 0
0
3 0 5 R 1 0 5 0 1 2 3 4 0 7 R 2 1 2 1 1 A 1 B 1 0 R 3 2 1 0 0 5 0 6 D
C
05H 30H 30H 30H 31H 45H 54H 30H
30H
33H 30H 35H 52H 31H 30H 35H 30H 31H 32H 33H 34H 30H 37H 52H 32H 31H 32H 31H 31H41H 31H 42H 31H 30H 52H 33H 32H 31H 30H 30H 35H 30H 36H 44H
43H
計算機側
(例)
P
C
番号
A
C
K
局番号
キャラクタC部
(データ名)
H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 0 1
(例)
30H 30H 30H 31H
ブロックNO.05のR1050へ書き込む内容が1234H(16進)………10進で4660
ブロックNO.07のR2121へ書き込む内容が1A1BH(16進)………10進で6683
ブロックNO.10のR3210へ書き込む内容が0506H(16進)………10進で1286
を示します。
(テストするデバイス点数分のデータ)
ポイント
デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦10
5 - 63
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.8.9 拡張ファイルレジスタのモニタ
計算機でモニタしたいデバイスおよび番号を計算機リンクユニットに登録しておく
機能がモニタデータ登録です。
また,モニタ登録されたデバイスのデータ内容をシーケンサCPUより読み出し計算
機で処理をすることができる機能がモニタです。
一括読出し(ER)または直接読出し(NR)で読出しを行うとデバイス番号が連続となり
ますが,本機能を使用するとランダムに番号を指定しモニタを行うことができます。
以下にモニタする場合の制御手順およびそのモニタしたいデバイスおよび番号を計
算機リンクユニットに登録する制御手順を,例を使って説明します。
(1) モニタ手順
モ ニ タ
モニタデータ登録処理
EMコマンド編集とデバイス
指定の送信
EM・・・・・ACPU共通コマンド
読出し処理
(MEコマンドの実行)
ME・・・・・ACPU共通コマンド
データ処理
(CRT表示など)
NO
モニタデバイス
を変更
YES
ポイント
(1) 上記手順のように,モニタを実行する場合は必ずモニタデータ登録を行う必
要があります。モニタデータ登録を行わずにモニタを実行すると,プロトコ
ルエラーとなります。
(2) モニタデータ登録した内容は,計算機リンクユニットの再立上げを行うと消
えます。
(3) モニタデータ登録は拡張ファイルレジスタ(EM),デバイスメモリ・ビット単
位(BMまたはJM),ワード単位(WMまたはQM)のコマンドごとに5種類を登録し
ておくことができます。
(4) デバイスメモリのモニタについては,5.7.8項を参照してください。
5 - 64
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) 拡張ファイルレジスタのモニタデータ登録
モニタしたい拡張ファイルレジスタのデバイスNO.を,EMコマンドにより計算機
リンクユニットに登録する制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(モニタデータ登録する条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② ブロックNO.5のR1234,ブロックNO.6のR2345,ブロックNO.15のR3055,ブロック
NO.17のR8000の4点(4ワード)分をモニタデータ登録。
(ブロックNO.1∼8,ブロックNO.10∼17の拡張ファイルレジスタが存在する場合)
EM(ACPU共通コマンド)
登録する点数
伝文ウエイト
コマンド
P
C
番号
計算機側
局番号
E
N
(データ名)
Q
デバイスNO.の並び数は,デバイス点数分
デバイス
点数
2キャラクタ
16進
デバイスNO.
デバイスNO.
デバイスNO.
デバイスNO.
(7キャラクタ)
(7キャラクタ)
(7キャラクタ)
(7キャラクタ)
サム
チェック
コード
H L H L
H
L
H
L
0 0 0 1 E M 0
0
4
0 5 R 1 2 3 4 0 6 R 2 3 4 5 1 5 R 3 0 5 5 1 7 R 8 0 0 0 F
5
30H
34H
30H 35H 52H 31H 32H 33H 34H 30H 36H 52H 32H 33H 34H 35H 31H 35H 52H 33H 30H 35H 35H 31H 37H 52H 38H 30H 30H 30H 46H
35H
(例)
キャラクタC部
(モニタデータ登録するデバイス指定)
A
C
K
P
C
番号
(データ名)
局番号
05 H 30H 30H 30H 31H 45H 4DH 30 H
H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 0 1
(例)
06 H 30H 30H 30H 31H
ポイント
(1) デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦デバイス点数≦20
(2) EMコマンドで登録した拡張ファイルレジスタのモニタは,本項(3)の説明に
より行ってください。
5 - 65
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(3) 拡張ファイルレジスタのモニタ
(2)項モニタデータ登録(EM)にて計算機リンクユニットに登録されている拡張ファイ
ルレジスタのモニタを,MEコマンドにより行う制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(モニタする条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② モニタデータ登録しているブロックNO.5のR1234,ブロックNO.6のR2345,ブロック
NO.15のR3055,ブロックNO.17のR8000の4点(4ワード)分をモニタ。
(ブロックNO.1∼8,ブロックNO.10∼17の拡張ファイルレジスタが存在する場合)
ME(ACPU共通コマンド)
H L H L
0 0 0 1 M E 0
A
C
K
デバイス1点で4キャラクタ用います。
したがって4桁(16進)で1ワードデータを
表現します。
P
C
番号
サム
チェック
コード
局番号
伝文ウエイト
コマンド
計算機側
P
C
番号
N
(データ名)
Q
局 番 号
E
H L H L
8
3
0 0 0 1
38H
33H
06 H 30H 30H 30H 31H
(例)
S
(データ名)
T
P
C
番号
キャラクタA部はありません。
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 4DH 45H 30 H
モニタ結果 モニタ結果 モニタ結果 モニタ結果
(モニタデータ登録で指定した点数分)
X
計算機リンクユニット側
E
T
X
サム
チェック
コード
H L H L
H
L
0 0 0 1 3 5 0 1 4 F 5 B 0 1 5 0 1 C 2 D
2
E
02 H 30H 30H 30H 31H 33H 35H 30H 31H 34H 46H 35H 42H 30H 31H 35H 30H 31H 43H 32H 44H 03 H
32H
45H
(例)
キャラクタB部
拡張ファイルレジスタブロックNO.05のR1234の内容が3501H(16進) ……… 10進で13569を示します。
拡張ファイルレジスタブロックNO.06のR2345の内容が4F5BH(16進) ……… 10進で20315を示します。
拡張ファイルレジスタブロックNO.15のR3055の内容が0150H(16進) ……… 10進で366を示します。
拡張ファイルレジスタブロックNO.17のR8000の内容が1C2DH(16進) ……… 10進で7213を示します。
(モニタデータ)
5 - 66
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.9 バッファメモリの読出し,書込み
計算機と接続している計算機リンクユニットのバッファメモリに対してデータを
読み出したり,書き込んだりする機能です。
この機能による計算機と計算機リンクユニットとの交信は,計算機から読み出し,
書き込みの要求が出されるとシーケンサCPUのEND処理を待つことなくその場で行わ
れるため,5.5項で示す伝送時間のT1は常に“0”となります。
シーケンサCPU側はFROM/TO命令でバッファメモリのデータ(計算機と授受するデー
タ)を読み出したり,書き込んだりします。
この機能の制御手順を,例を使って説明します。
5.9.1
コマンドとバッファメモリについて
計算機リンクユニットのバッファメモリの読出し・書込みを行う場合のコマンド
および制御手順で指定するバッファメモリアドレスなどについて説明します。
(1) コマンド
シーケンサCPUの状態
コマンド
項 目
一括読出し
一括書込み
記号 アスキーコード
CR
CW
43H,52H
43H,57H
処理内容
バッファメモリのデータを読み出す。
バッファメモリにデータを書き込む。
1回の交信で行
える処理点数
64ワード
(128バイト)
RUN中
STOP中
参照項
書込可設定
書込否設定
○
○
5.9.2項
○
5.9.3項
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可を示します。
(2) バッファメモリ,アクセス単位について
本機能で指定するバッファメモリアドレスは,3.10項に示すバッファメモリ一覧
のユーザ自由エリアを使用します。
1アドレスは1ワード(16ビット)構成です。
本機能では,ワード/バイト指定(バッファメモリのアドレス103Hで指定)に関
係なくワード単位で読出し,書込みを行います。
ポイント
(1) バッファメモリアドレス100H∼11FHは特定用途エリアになっています。本マ
ニュアルの各項で説明する以外のことを行うと計算機リンクユニットが正し
く動きません。
(2) 本機能と5.14項オンデマンド機能,第6章無手順モード/第7章双方向モード
とを併用し,同時にバッファメモリのユーザ自由エリアに対してアクセスす
る場合,5.9.1項(1)に示すコマンドでは次のエリアのバッファメモリと重複
しないように指定してください。
・無手順送信用エリア(または双方向送信用エリア)
・無手順受信用エリア(または双方向受信用エリア)
・オンデマンド用エリア
5 - 67
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.9.2
MELSEC-A
バッファメモリからの読出し
CRコマンドにより,計算機と接続している計算機リンクユニットのバッファメモリ
を読み出す制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② バッファメモリのアドレス180H∼181Hの2ワード分を読み出す。
CR(ACPU共通コマンド)
キャラクタ数はワード長×4
1ワードデータで4キャラクタ用います。
したがって4桁(16進)で1ワードデータを
表現します。
読み出す
ワード数
5キャラクタ
(16進)
A
サム
2 キャラクタ チェック
コード
(16進)
C
P
C
番号
先頭アドレス ワード長
局 番 号
伝文ウエイト
Q
コマ ンド
計算機側
P
C
番号
(データ名)
N
局 番 号
E
K
H L H L
H
L
H
L
H L H L
0 0 F F C R 0 0 0 1 8 0
0
2
0
C
0 0 F F
30 H
32 H
30 H
43 H
(例)
計算機リンクユニット側
(例)
S
T
X
06 H 30H 30H 46H 46H
P
C
番号
キャラクタA部
読み出すバッファメモリのアド
レス範囲指定
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 46H 46H 43H 52H 30 H 30H 30H 31H 38H 30H
バッファメモリ
データ
E
サム
T チェック
コード
X
H L H L
H
L
0 0 F F A B C D 1 2 3 4
C
3
02 H 30H 30H 46H 46H 41H 42H 43H 44H 31H 32H 33H 34H 03 H
43 H
33 H
キャラクタB部
バッファメモリのアドレス180H番地の内容がABCDH(16進)
………10進で-21555であることを示します。
バッファメモリのアドレス181H番地の内容が1234H(16進)
………10進で4660であることを示します。
(読み出したデータ)
ポイント
ワード長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦ワード長≦64
・先頭アドレス+ワード長−1≦最大アドレス(DFFH)
5 - 68
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.9.3
MELSEC-A
バッファメモリへの書込み
CWコマンドにより,計算機と接続している計算機リンクユニットのバッファメモリ
へデータを書き込む制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② バッファメモリのアドレス3A0H∼3A2Hへ3ワード分を書き込む。
CW(ACPU共通コマンド)
書き込む
ワード数
伝文ウエイト
番号
P
C
コマンド
局番号
E
N
(データ名)
Q
キャラクタ数はワード長×4
1ワードデータで4キャラクタ用います。
したがって4桁(16進)で1ワードデータ
を表現します。
先頭アドレス ワード長
5キャラクタ
(16進)
H L H L
2 キャラクタ
(16進)
バッファメモリデータ
サム
チェック
コード
H
L
H
L
0 0 3 A 0
0
3
A B C D 1 2 3 4 6 7 8 9
C
F
05H 30H 30H 46H 46H43H 57H 30H 30H 30H 33H 41H 30H
30H
33H
41H 42H 43H 44H 31H 32H 33H 34H 36H 37H 38H 39H
43H
46H
計算機側
0 0 F F C W 0
(例)
計算機リンクユニット側
A
C
K
P
C
番号
キャラクタC部
書き込むバッファメモリの
範囲指定
局番号
(データ名)
H LH L
0 0F F
(例)
06H 30H 30H 46H46H
バッファメモリのアドレス3A0H番地に
ABCDH(16進)……10進で-21555を書き込むことを示します。
バッファメモリのアドレス3A1H番地に
1234H(16進)……10進で4660を書き込むことを示します。
バッファメモリのアドレス3A2H番地に
6789H(16進)……10進で26505を書き込むことを示します。
(書き込むデータ)
ポイント
ワード長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦ワード長≦64
・先頭アドレス+ワード長−1≦最大アドレス(DFFH)
5 - 69
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.10
MELSEC-A
特殊機能ユニットのバッファメモリの読出し,書込み
特殊機能ユニットのバッファメモリに対してデータを読み出したり,書き込んだり
する場合の制御手順を,例を使って説明します。
本コマンドでは特殊機能ユニットのバッファメモリに対してバイト単位でアクセス
します。
5.10.1
コマンドと処理内容
(1) ACPU共通コマンド
コマンド
項 目
一括読出し
一括書込み
記号
アスキー
コ ー ド
TR
54H,52H
TW
54H,57H
処 理 内 容
特殊機能ユニットのバッファメモ
リ内容を読み出す。
1回の交信
で行 える
処理点数
128バイト
特殊機能ユニットのバッファメモ (64ワード)
リにデータを書き込む。
シーケンサCPUの状態
STOP中
参 照 項
RUN中
書込み可設定 書込み否設定
○
○
○
5.10.3項
○
○
×
5.10.4項
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。
(2) アクセス可能ユニットとバッファメモリのアドレスについて
本機能でアクセスできる特殊機能ユニットの形名と,指定するバッファメモリ先
頭アドレスは,付録3.項に示していますので,参照してください。
本機能では,ワード/バイト指定(計算機リンクユニットのバッファメモリアド
レス103Hで指定)に関係なくバイト単位で読出し,書込みを行います。
5 - 70
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(3) 特殊機能ユニットのバッファメモリの考え方
特殊機能ユニットのバッファメモリは1アドレス16ビット(1ワード)で構成されて
おり,シーケンサCPUと特殊機能ユニット間はFROM/TO命令で読出し,書込みを行
います。
計算機から計算機リンクユニット経由で特殊機能ユニットのバッファメモリの読
出し,書込みを行う場合は,1アドレス=8ビット(1バイト)単位で行います。
計算機で指定するアドレス(16進)は,FROM/TO命令用アドレスから下記の換算を
行ったアドレスで指定します。
指定アドレス(16進)={(FROM/TO命令用アドレス×2)}を16進化+各ユニット先頭アドレス
例) AD61形高速カウンタユニットのFROM/TO命令アドレス1(CH.1のプリセット
値)を指定する場合
指定アドレス FROM/TO命令アドレス1×2 先頭アドレス
=
+
82H 2H 80H
計算機から計算リンクユニット経由で特殊機能ユニットのバッファメモリをアク
セスする場合のデータフォーマットについてAD61を例に説明します。
計算機側の伝文フォーマット
シーケンサCPUからみた
AD61バッファメモリ
アドレス
計算機からみた
AD61バッファメモリ
アドレス
プリセット値
(中位)
E2H 05 H
(下位)
(下位)
40H
82H
2
プリセット値
(上位)
00H
01H
83H
3
(モードレジスタ)
00H
12H
(2相モード)
84H
1
E
N
Q
先頭アドレス
バイト長 ユニット データ データ データ データ データ データ
NO.
0 0 0 8 2 0 6 0 5 4 0 E 2 0 1 0 0 1 2 0 0
30 H 30 H 30 H 38 H 32 H 30 H 36 H 30 H 35 H 34 H 30 H 45 H 32 H 30 H 31 H 30 H 30 H 31 H 32 H 30 H 30 H
40H
(中位)
E2H
(上位)
85H
01H
00H
(モードレジスタ)
86H
87H
12H
00H
ポイント
特殊機能ユニットのバッファメモリは,各ユニットごとに読出し・書込み可能エ
リア,読出し専用エリア,書込み専用エリア,OS用ユーザ使用不可エリアがあり
ます。
各ユニットのマニュアルの説明にしたがって本機能を実行してください。
まちがった読出し・書込みを行いますと,シーケンサCPU,各特殊機能ユニット
でエラーが発生することがあります。
5 - 71
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
制御手順における特殊機能ユニットNO.の考え方
(1) 1スロット占有の特殊機能ユニットのユニットNO.
制御手順で指定する特殊機能ユニットNO.は,特殊機能ユニットの入出力信号(I/
Oアドレス)の最終アドレスを3桁表現したときの上2桁となります。
特殊機能ユニットNO.“07H”
特殊機能ユニットNO.“0AH”
電
源
ユ
ニ
ッ
ト
C
P
U
ユ
ニ
ッ
ト
特
特
出
入
殊
殊
機
機
能
能
ユ
ユ
ニ
ニ
ッ
ッ
力
力
力
力
力
力
ト
ト
32点
16点 32点 32点 16点 32点 16点 32点
80
90
B0
00
10
30
50
60
入
出
AF
∼
8F
∼
7F
∼
5F
∼
4F
∼
2F
入
∼
∼
∼
0F
出
CF
特殊機能ユニットNO.“13H”
電
源
ユ
ニ
ッ
ト
特
出
殊
機
能
ユ
ニ
ッ
力
力
力
力
ト
16点 32点 32点 32点 32点
入
出
出
∼
∼
∼
∼
∼
D0
E0
100
120
140
DF
FF
11F
13F
15F
(2) 2スロット占有の特殊機能ユニットのユニットNO.
2スロットを占有する特殊機能ユニットは,ユニットごとに各スロットの占有点
数が決められています。
特殊機能ユニットNO.は,特殊機能ユニットとして割り付けられているスロット
の最終アドレスを3桁表現したときの上2桁となります。
各ユニットのスロットごとの割付けについては,それぞれの特殊機能ユニット
ユーザーズマニュアルを参照してください。
① 前半スロットをアキスロットとして割り付けるユニットの場合。
(AD72,A84ADなど)
アキスロット
特
殊
機
能
ユ ………特殊機能ユニットNO.“02H”
ニ
ッ
ト
16点 32点
(
)
5.10.2
MELSEC-A
∼
∼
00 10
0F
2F
5 - 72
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
② 後半スロットをアキスロットとして割り付けるユニットの場合。
(A61LSなど)
アキスロット
特
殊
機
能
ユ
………特殊機能ユニットNO.“01H”
ニ
ッ
ト
32点 16点
00 20
(
)
∼
∼
2F
1F
③ 特殊機能ユニット割付けと入出力割付けが混在するユニットの場合。
(A81CPUなど)(A81CPUの場合)
入力ユニット
特
殊
機
能
ユ
ニ
ッ
ト
………特殊機能ユニットNO.“03H”
∼
∼
64点 64点
00 40
7F
3F
(3) MELSECNETリモートI/O局の特殊機能ユニットのユニットNO.
MELSECNETリモートI/O局の特殊機能ユニットのユニットNO.はMELSECNETマスタ局
で設定されているリンクパラメータの内容により決まります。
L/R
NO.
R1
R2
R3
M←L
B
M←R
W
W
Y
X/Y
X
Y/X
0F9−15E
080−0A3
15F−1B5
−
−
−
−
−
400−48F
510−67F
270−32F
−
−
−
−
−
000−08F
010−17F
050−10F
−
−
−
−
−
430−44F
500−65F
220−28F
−
−
−
−
−
030−04F
000−15F
000−06F
−
−
−
−
−
W
−−−−− −−−−− 29C−309
−−−−− −−−−− 215−24F
−−−−− −−−−− 1B6−214
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
1F
2F
4F
6F
8F
∼
Y
70
∼
Y
50
特
出
出
殊
力
力
機
ユ
ユ
能
ニ
ニ
ユ
ッ
ッ
ニ
ト
ト
ッ
ト
32点 16点 32点 32点 32点
X/Y
430
Y
450
Y
470
41F
42F
44F
46F
48F
∼
Y
420
∼
Y
400
∼
出
力
ユ
ニ
ッ
ト
∼
出
力
ユ
ニ
ッ
ト
∼
リンクパラメータ
によるI/Oアドレス
X/Y
30
∼
A
J
7
2
P
25
Y
20
∼
リモートI/O局
1号機
電
源
ユ
ニ
ッ
ト
M→L/R
Y
00
∼
リモートI/O局から
みたI/Oアドレス
M←L/R
M→R
特殊機能ユニットNO.“44H”
5 - 73
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(4) MELSECNET/10リモートI/O局の特殊機能ユニットのユニットNO.
MELSECNET/10リモートI/O局の特殊機能ユニットのユニットNO.は,すべて下記
“リモートI/O局からみたI/Oアドレス”の最終アドレスを3桁表現したときの上
2桁となります。
MELSECNET/10リモートI/Oネットのマスタ局で設定されている共通パラメータの内
容に関係なく,“リモートI/O局からみたI/Oアドレス”で指定してください。
特殊機能ユニットNO.“04H”
1F
2F
4F
6F
8F
∼
Y
70
∼
Y
50
∼
X/Y
30
特
出
出
殊
力
力
機
ユ
ユ
能
ニ
ニ
ユ
ッ
ッ
ニ
ト
ト
ッ
ト
32点 16点 32点 32点 32点
X/Y
430
Y
450
Y
470
41F
42F
44F
46F
48F
5 - 74
∼
Y
420
∼
Y
400
∼
出
力
ユ
ニ
ッ
ト
∼
出
力
ユ
ニ
ッ
ト
∼
共通パラメータに
よるI/Oアドレス
A
J
7
2
L
P
2
5
Y
20
∼
リモートI/O局
1号機
電
源
ユ
ニ
ッ
ト
Y
00
∼
リモートI/O局から
みたI/Oアドレス
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.10.3
MELSEC-A
特殊機能ユニットのバッファメモリの読出し
TRコマンドにより,特殊ユニットのバッファメモリを読み出す制御手順を,例を
使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② I/Oアドレスが120H∼13FH(ユニットNo.13H)の特殊機能ユニットのバッファメ
モリアドレス7F0H∼7F3Hの4バイト分を読み出す。
TR(ACPU共通コマンド)
2キャラクタ(16進)
読み出す
バイト数
バイト長
特殊機能 サム
2キャラクタ ユニット チェック
NO.
(16進)
コード
H L H L
H
L
H L H L
0 0 F F T R 0 0 0 7 F 0
0
4
1 3 9 7
30 H
34 H
31H 33H 39H 37H
A
C
K
P
C
番号
先頭アドレス
5キャラクタ
(16進)
局 番 号
伝文 ウエ イト
コマンド
Q
P
C
番号
N
局 番 号
E
(データ名)
キャラクタ数はバイト長×2
1バイトデータで2キャラクタ用
います。
したがって2桁(16進)で1バイ
トデータを表現します。
H L H L
計算機側
0 0 F F
(例)
S
T
X
06 H 30H 30H 46H 46H
P
C
番号
キャラクタA部
読み出す特殊機能ユニット
バッファメモリの範囲指定
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 46H 46H 54H 52H 30 H 30H 30H 37H 46H 30H
バッファメモリ
データ
E
サム
T チェック
X
コード
H L H L H L H L H L H L
H
L
0 0 F F 1 2 7 8 4 3 6 5
9
3
02 H 30H 30H 46H 46H 31H 32H 37H 38H 34H 33H 36H 35H 03 H
39 H
33 H
計算機リンクユニット側
(例)
特殊機能ユニットのI/O割付けが
120∼13Fを示します。
キャラクタB部
アドレス007F0H番地の内容が12Hであることを示します。
アドレス007F1H番地の内容が78Hであることを示します。
アドレス007F2H番地の内容が43Hであることを示します。
アドレス007F3H番地の内容が65Hであることを示します。
(読み出したデータ)
ポイント
(1) バイト長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦バイト長≦128
(2) 特殊機能ユニットによって1つのデータ内容が2∼3バイトにまたがるものが
ありますので,バイト長の指定は各ユニットのマニュアルを参照して行って
ください。
5 - 75
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.10.4
MELSEC-A
特殊機能ユニットのバッファメモリの書込み
TWコマンドにより,特殊機能ユニットのバッファメモリへデータを書き込む制御手
順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② I/Oアドレスが120H∼13FH(ユニットNo.13H)の特殊機能ユニットのバッファメ
モリアドレス27FAH∼27FDHへ4バイト分を書き込む。
TW(ACPU共通コマンド)
書き込む
バイト数
Q
計算機側
伝文 ウエ イト
番号
P
C
コマンド
N
局 番 号
E
(データ名)
キャラクタ数はバイト長×2
1バイトメモリは2キャラクタ用います。
したがって2桁(16進)で1バイトデータを表現します。
特殊機能
先頭アドレス
バイト長 ユニットNO.
5キャラクタ 2キャラクタ 2キャラクタ
(16進)
(16進)
(16進)
バッファメモリ
データ
サム
チェック
コード
HLHL
H
L
H
L
H L H L H L H L
H
L
00FFTW 0 0 2 7 F A
0
4
1
3
0 1 C D A B E F
A
5
30 H
34H
31 H
33 H
30H 31H 43H 44H 41H 42H 45H 46H
41H
35H
(例)
A
C
P
C
番号
キャラクタC部
書き込む特殊機能ユニット
バッファメモリの範囲指定
(データ名)
局 番 号
05 H 30H30H 46H46H 54H57H 30 H 30H 32H 37H 46H 41H
K
HLHL
計算機リンクユニット側
00FF
(例)
06 H 30H30H 46H46H
特殊機能ユニットのI/O割付けが
120∼13Fを示します。
アドレス27FAH番地にデータ01Hを書き込むことを示します。
アドレス27FBH番地にデータCDHを書き込むことを示します。
アドレス27FCH番地にデータABHを書き込むことを示します。
アドレス27FDH番地にデータEFHを書き込むことを示します。
(書き込むデータ)
ポイント
(1) バイト長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦バイト長≦128
(2) 特殊機能ユニットによって1つのデータ内容が2∼3バイトにまたがるものが
ありますので,バイト長の指定は各ユニットのマニュアルを参照して行って
ください。
5 - 76
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.11
MELSEC-A
シーケンサCPUのリモートRUN/STOPとCPU形名コード/形名読出し
シーケンサCPUに対して計算機よりリモートRUN/STOPを行ったり,計算機とリンク
しているシーケンサCPUの形名が何であるかを読み出す機能です。
この機能の制御手順を,例を使って説明します。
5.11.1 コマンドと処理内容
(1) リモートRUN/STOPとCPU形名読出しに使用するACPU共通コマンドを下記に示しま
す。
コマンド
項
目
リ モ ー ト RUN
リ モ ー ト STOP
PC形名コード読出し
PC形 名 コ ー ド
形 名 読 出 し
記号
RR
RS
PC
PU
アスキー
シーケンサCPUの状態
処 理 内 容
コ ー ド
RUN中
参照項
STOP中 書込み 書込み
可設定 否設定
52H,52H シーケンサCPUに対してリモートRUNを要求する。
52H,53H シーケンサCPUに対してリモートSTOPを要求する。
50H,43H シーケンサCPUが何であるか形名コードを読み出す。
シーケンサCPUが何であるか形名コードおよび形名を読み出
50H,55H
す。
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
5.11.2項
5.11.3項
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可を示します。
5 - 77
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.11.2
MELSEC-A
シーケンサCPUのリモートRUN/STOP
(1) リモートRUN/STOPの制御内容
(a) 計算機からのリモートRUN/STOPとシーケンサCPUの表面RUN/STOPキースイッ
チの条件によってシーケンサCPUの状態は下記表のようになります。
シーケンサCPU表面キースイッチの状態
計算機からの
指定内容
備
リモートRUN
リモートSTOP
RUN
RUN
STOP
STOP
STOP
STOP
PAUSE
PAUSE
STOP
STEP-RUN
STEP-RUN
STOP
考
他の計算機などによりすでに対象のシーケンサCPUがリモートSTOPされて
いるときに自局の計算機でリモートRUNを行ってもRUN状態になりません。
(b) リモートRUNを行う場合特殊リレーM9016,M9017の状態によって,データメモ
リをクリアしてからRUNするかが決まります。
特殊リレー
M9016
OFF
M9017
OFF
OFF
ON
ON
ON/OFF
備
データメモリの状態
クリアせずにRUNする。
パラメータで設定されたラッチ範囲以外をクリアしてRUNする。
(ただしリンク用Xイメージはクリアされない。)
すべてクリアしてRUNする。
考
上記表のようにリモートRUNを行うとき,データメモリをクリアしない場
合は必ず特殊リレーM9016,M9017をリセット(OFF)にしておく必要があり
ます。
ポイント
・計算機よりリモートRUN/STOPを行った後,電源をOFF→ONまたはシーケンサCPU
をリセットした場合は,リモート情報は消えます。
5 - 78
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) MELSECNET/10上のリモートRUN/STOP(計算機と接続局がAnUCPUの場合のみ)
計算機接続局(自局)がMELSECNET/10上のAnUCPUの場合,下記に示す専用PC番号
を指定することで自局にネットワーク登録(5.15.3項参照)されているネット
ワークNo.上の全対象局に対してリモート処理を行います。
専用PC番号
F0H
8 H
( :グループNo.1∼9)
リモート処理対象局
ネットワーク登録されているネットワーク上の全AnUCPU局
ネットワーク登録されているネットワーク上No.上のグループNo. の全
AnUCPU局
〔例〕MELSECNET/10,MELSECNET/B混在システムの場合
グループNo.1 グループNo.2
1Mp1
1Ns2
MELSECNET/10
計算機
(ネットワークNo.1)
1N3
グループNo.1
1Ns4 M
L1
L2
L3
グループNo.2 MELSECNET/B
計算機接続局の
ネットワーク登録データ
MELSECNET/10
(ネットワークNo.1)
MELSECNET/B
1Mp1(AnUCPU)・・・・・・・・・・・・ 管理局(ネットワークNo.1)
1Ns2(AnUCPU)・・・・・・・・・・・・ 通常局(ネットワークNo.1)
1N3(AnACPU)・・・・・・・・・・・・・ 通常局(ネットワークNo.1)
1Ns4/M(AnUCPU)・・・・・・・・・・ 通常局(ネットワークNo.1)
マスタ局
L1(AnNCPU)・・・・・・・・・・・・・・ ローカル局
L2(AnNCPU)・・・・・・・・・・・・・・ ローカル局
L3(AnNCPU)・・・・・・・・・・・・・・ ローカル局
PC番号指定例
F0H
81H
82H
F0H
81H
リモート処理局対象
1N3 1Ns4/M
L1
L2
L3
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
×
×
×
×
(計算機リンクユニットはNAKを応答します。)
1Mp1
○
○
×
1Ns2
○
×
○
○ ・・・・ 専用PC番号を指定することでシーケンサのリモートRUN/STOPを行う。
ポイント
(1) 専用PC番号を指定しての本リモート処理は,AnUCPUに対してのみ可能です。
(2) 専用PC番号は,次に示すシステムであれば計算機から送信するリモート要求
の伝文中に指定することができます。
① 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサC PU が
AnUCPUである。
② 計算機からリモート要求するシーケンサCPUがAnUCPUで,MELSECNET/10で
接続されている。
(3) 上記に該当しないシステム,シーケンサCPUに対しては,専用PC番号を指定
しての本リモート処理を行うことができません。
次のときは,計算機リンクユニットはNAKを応答します。
① 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサC PU が
AnUCPUでない。
② 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサC PU が
AnUCPUのとき,現在MELSECNET/10をネットワーク登録(5.15.3項参照)
していない。
(4) 専用PC番号を指定して計算機から本リモート要求を行ったときは,計算機リ
ンクユニットからACKを応答してきても,リモート処理後のシーケンサCPUの
状態を,MELSECNET/10のリンク用特殊レジスタで確認してください。
5 - 79
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(3) リモートRUN/STOPの制御手順
RR,RSコマンドによりシーケンサCPUをリモートRUN/STOPする場合の制御手順を,
例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項
に示す手順でアクセスしてください。
(例1:リモート制御条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機と接続している計算機リンクユニット(局番:00)装着のシーケンサ
CPU(自局)をリモートSTOPする。
RS(ACPU共通コマンド)
リモートRUNするとき:RR(ACPU共通コマンド)
伝文ウエイト
コマンド
サム
チェック
コード
H
0
L
0
H
F
L
F
R
S
0
H
C
L
1
30 H
30 H
46 H
46 H
52 H
53 H
30 H
43 H
31 H
局番 号
A
C
K
キャラクタC部はありません。
計算機リンクユニット側
(例)
06 H
P
C
番号
(データ名)
05 H
P
C
番号
E
N
Q
計算機側
(例 )
局番 号
(データ名)
H
0
L
0
H
F
L
F
30 H
30 H
46 H
46 H
(例2:リモート制御条件)
① 伝文ウエイトは0ms
② 計算機と接続している計算機リンクユニット(局番:00)装着のシーケン
サCPUを介し,データリンクシステム/ネットワークシステム上の局番02局
のシーケンサCPUをリモートRUNする。
RR(ACPU共通コマンド)
リモートSTOPするとき:RS(ACPU共通コマンド)
伝文ウエイト
コマンド
サム
チェック
コード
H
0
L
0
H
0
L
2
R
R
0
H
9
L
6
30 H
30 H
30 H
32 H
52 H
52 H
30 H
39 H
36 H
A
C
K
計算機リンクユニット側
(例 )
06 H
5 - 80
P
C
番号
キャラクタC部はありません。
局番 号
(データ名)
05 H
P
C
番号
E
N
Q
計算機側
(例 )
局番 号
(データ名)
H
0
L
0
H
0
L
2
30 H
30 H
30 H
32 H
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(例3:リモート制御条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機と接続している計算機リンクユニット(局番:00)装着のAnUCPU(自局)
にネットワーク登録されているMELSECNET/10上の全AnUCPUをリモートSTOPす
る。
RS(ACPU共通コマンド)
リモートRUNするとき:RR(ACPU共通コマンド)
伝文ウエイト
コマンド
サム
チェック
コード
H
0
L
0
H
F
L
0
R
S
0
H
A
L
B
30 H
30 H
46 H
30 H
52 H
53 H
30 H
41 H
42 H
計算機リンクユニット側
専用PC番号
06 H
P
C
番号
A
C
K
キャラクタC部はありません。
(例 )
局番 号
(データ名)
05 H
P
C
番号
E
N
Q
計算機側
(例)
局番 号
(データ名)
H
0
L
0
H
F
L
0
30 H
30 H
46 H
30 H
(例4:リモート制御条件)
① 伝文ウエイトは0ms
② 計算機と接続している計算機リンクユニット(局番:03)装着のAnUCPU(自局)
にネットワーク登録されているMELSECNET/10上の,グループNo.2の全AnUCPUを
リモートSTOPする。
RS(ACPU共通コマンド)
リモートRUNするとき:RR(ACPU共通コマンド)
伝文ウエイト
コマンド
サム
チェック
コード
H
0
L
3
H
8
L
2
R
S
0
H
A
L
2
30 H
33 H
38 H
32 H
52 H
53 H
30 H
41 H
32 H
A
C
K
計算機リンクユニット側
(例 )
専用PC番号
5 - 81
06 H
P
C
番号
キャラクタC部はありません。
局番 号
(データ名)
05 H
P
C
番号
E
N
Q
計算機側
(例)
局番 号
(データ名)
H
0
L
0
H
8
L
2
30 H
30 H
38 H
32 H
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.11.3
MELSEC-A
シーケンサの形名コード,形名読出し
この機能は,計算機とリンクしている該当シーケンサの形名が何であるかを形名コー
ドおよび形名で読み出します。
(1) 読み出されるシーケンサの形名コード,形名
シーケンサ形名
A0J2HCPU
A1CPU,A1NCPU
A1SCPU,A1SJCPU
A1SHCPU
A1SJHCPU
A2CPU(-S1)
A2NCPU(-S1)
A2SCPU
A2ACPU
A2ACPU-S1
A2CCPU
A2UCPU,A2USCPU
A2UCPU-S1,
A2USCPU-S1
A2SHCPU
A2USHCPU-S1
A3CPU
A3NCPU
読出し内容
形名コード(16進)
98H
A1H
98H
92H
93H
9AH
82H
形名
A0J2H
*1
A1S
A1SH
A2SH
A2
*1
*1
A2A
A2AS1
A2C
A2U
83H
A2US1
A3H
84H
A2SH1
A2USH
A3
*1
A3H
A2H
S3H
シーケンサ形名
読出し内容
形名コード(16進)
94H
84H
形名
A3A
A3H
A3M
A3U
A4UCPU
A52GCPU
A73CPU
A7LMS-F
85H
9AH
A3H
A3H
A4U
A52G
*1
*1
AJ72P25/R25
AJ72LP25/BR15
ABH
8BH
*1
L/B25
Q2ACPU(-S1)
Q3ACPU
Q4ACPU
Q4ARCPU
93H
――――
94H
――――
84H
――――
93H
――――
A3ACPU
A3HCPU
A3MCPU
A3UCPU
AJ72QLP25
AJ72QBR15
Q2ASCPU(-S1)
Q2ASHCPU(-S1)
A4H
*1については空白(20H)となります。
ポイント
(1) 形名コードは,本項示すPC,PUいずれのコマンドでも読み出すことができま
す。
形名は,本項に示すPUコマンドでのみ読み出すことができます。
(2) 形名コードは2キャラクタで,形名は5キャラクタで表わします。
読み出した形名が5キャラクタ未満のときは,計算機リンクユニットは形名
の後ろに空白(20H)を付加して5キャラクタで返します。
5 - 82
対象機能
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R2 -R4 -PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
PC:(A版),
PC:(A版),
PU:(M版)
PU:(K版)
AJ71UC24
MELSEC-A
適用ユニット
○
備
考
(2) シーケンサの形名コード/形名読出し
PC,PUコマンドにより,計算機とリンクしている該当シーケンサの形名コード,
形名を読み出す場合の制御手順を,例を使って説明します。
(a) PCコマンドで形名コードを読み出す場合
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼
5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサの形名を読み出す。
PC(ACPU共通コマンド)
H
F
L
F
P
C
0
H
A
L
F
30 H
30 H
46 H
46 H
50 H
43 H
30 H
41 H
46 H
06 H
E
T
X
PC形名
(2キャラ
クタ)
H
0
L
0
H
F
L
F
H
9
L
8
30 H
30 H
46 H
46 H
39 H
38 H
計算機リンクユニット側
(例)
06 H
P
C
番号
S
T
X
キャラクタA部はありません。
A
C
K
(形名コード)
局番 号
L
0
対象CPU形名がA1SCPU相当で
あることを示します。
03 H
P
C
番号
サム
チェック
コード
局番 号
伝文ウエイト
(データ名)
番号
05 H
P
C
H
0
計算機側
(例)
コマンド
局番 号
E
N
Q
(データ名)
H
0
L
0
H
F
L
F
30 H
30 H
46 H
46 H
サム
チェック
コード
H
7
L
6
37 H
36 H
キャラクタB部
(b) PUコマンドで形名コードと形名を読み出す場合
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼
5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサの形名を読み出す。
PU(ACPU共通コマンド)
L
F
H
P
L
U
30 H
30 H
46 H
46 H
50 H
55 H
L
1
30 H
43 H
31 H
(形名コード)
S
T
X
計算機リンクユニット側
(例)
02 H
06 H
P
C
番号
(データ名)
0
H
C
A
C
K
対象CPU形名がA3UCPUで
あることを示します。
PC形名
(2キャラ
クタ)
PC形名
(5キャラクタ)
H
0
L
0
H
F
L
F
H
8
L
4
A
3
U
30 H
30 H
46 H
46 H
38 H
34 H
41 H
33 H
55 H
20 H
キャラクタB部
5 - 83
20 H
E
T
X
03 H
サム
チェック
コード
H
6
L
4
36 H
34 H
P
C
番号
H
F
局番 号
L
0
サム
チェック
コード
局番 号
H
0
伝文ウエイト
コマンド
05 H
P
C
番号
E
N
Q
計算機側
(例)
局番 号
(データ名)
H
0
L
0
H
F
L
F
30 H
30 H
46 H
46 H
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.12
MELSEC-A
プログラムの読出し,書込み
この機能は数種類のプログラム(メイン・サブシーケンスプログラム,メイン・サ
ブマイコンプログラム),パラメータデータ,コメントデータを計算機がシーケンサ
CPUより読み出して格納しておき,制御内容に応じて計算機よりプログラム,パラメー
タデータ,コメントデータをシーケンサCPUへ書き込んで制御を行う場合などに使用
します。
5.12.1
プログラムの読出し,書込み時の注意事項
プログラムの読出し,書込みを行うときの注意事項を説明します。
(1) プログラムの読出しを行う場合は,シーケンサCPUに書き込まれているシーケン
スプログラム,マイコンプログラム,パラメータデータ,コメントデータ,拡
張コメントデータの全エリアを読み出してください。
書込みを行う場合は,読み出している全データをシーケンサCPUへ書き込んでく
ださい。
全データを書き込まない場合は,シーケンサCPUが正常に動作しません。
(2) パラメータデータの書込みは必ずプログラムを書き込む前に行い,解析要求を
実行してください。パラメータデータを書き込むとシーケンサCPUのユーザメモ
リのパラメータは変更されますが,解析要求を行わないとシーケンサCPUが運転
用にワークエリアへ格納したパラメータ内容は変更されませんので,変更後,
周辺機器を装着して操作してもパラメータ内容は変更前の内容(ワークエリア
に格納されている内容)で処理を行います。
(3) 各コマンドは1回の交信で行える処理点数が決まっています。
読出し,書込みを行う場合,パラメータは3kバイト分のデータを,パラメータ
以外はパラメータ設定している容量分のデータを,何回かに分けて全エリアの
読出し,書込みを行ってください。
(4) シーケンスプログラムの読出し/書込みを行うシーケンサCPUがAnUCPUの場合,
ネットワークパラメータはパラメータと共に読出し/書込みします。
ネットワークパラメータも読出し/書込みするときは,5.12.3項に示すパラメー
タの読出し/書込み機能で行ってください。
(5) 本機能により計算機へ読み出したプログラムは,計算機で変更することができ
ません。保管用として扱ってください。
(6) シーケンサCPUがAnA/AnUCPUの場合,SFCプログラムはメインマイコンプログラ
ムの読出し/書込み機能で読出し/書込みします。
SFCプログラムを読出し/書込みするときは,5.12.5項に示すマイコンプログラ
ムの読出し/書込み機能で行ってください。
5 - 84
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.12.2
MELSEC-A
プログラムの読出し,書込みの手順
プログラムの読出し,書込みを行う場合の手順をフローで説明します。
(1) 読出し手順
プログラムの読出し
パラメータデータ
・・・・・・・・・・・ PRコマンドを使用
読出しコマンド実行
メインシーケンスプログラム
・・・・・・・・・・・ MR/XRコマンドを使用
読出しコマンド実行
メイン・T/C設定値
・・・・・・・・・・・ MR/XRコマンドを使用
読出しコマンド実行
(サブシーケンスプログラムなしの場合)
サブシーケンスプログラム
・・・・・・・・・・・ SR/XRコマンドを使用
読出しコマンド実行
サブ・T/C設定値
・・・・・・・・・・・ SR/XRコマンドを使用
読出しコマンド実行
(メインマイコンプログラムなしの場合)
メインマイコンプログラム
・・・・・・・・・・・ URコマンドを使用
読出しコマンド実行
(サブマイコンプログラムなしの場合)
サブマイコンプログラム
・・・・・・・・・・・ VRコマンドを使用
読出しコマンド実行
(コメントデータなしの場合)
コメントデータ
・・・・・・・・・・・ KRコマンドを使用
読出しコマンド実行
(拡張コメントデータなしの場合)
拡張コメントデータ
・・・・・・・・・・・ DRコマンドを使用
読出しコマンド実行
AnACPU,AnUCPUに対してのみ実行可能
読出し終了
5 - 85
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) 書込み手順
プログラムの書込み
・・・・・・・・・・・ 事前にシーケンサCPUのリモートSTOP(5.11項
参照)などにより,シーケンサCPUをSTOP状態
にしておいてください。
パラメータデータ
・・・・・・・・・・・ PWコマンドを使用
書込みコマンド実行
パラメータ
・・・・・・・・・・・ PSコマンドを使用
解析要求コマンド実行
メインシーケンスプログラム
・・・・・・・・・・・ MW/XWコマンドを使用
書込みコマンド実行
メイン・T/C設定値
・・・・・・・・・・・ MW/XWコマンドを使用
書込みコマンド実行
(サブシーケンスプログラムなしの場合)
サブシーケンスプログラム
・・・・・・・・・・・ SW/XWコマンドを使用
書込みコマンド実行
サブ・T/C設定値
・・・・・・・・・・・ SW/XWコマンドを使用
書込みコマンド実行
(メインマイコンプログラムなしの場合)
メインマイコンプログラム
・・・・・・・・・・・ UWコマンドを使用
書込みコマンド実行
(サブマイコンプログラムなしの場合)
サブマイコンプログラム
・・・・・・・・・・・ VWコマンドを使用
書込みコマンド実行
(コメントデータなしの場合)
コメントデータ
・・・・・・・・・・・ KWコマンドを使用
書込みコマンド実行
(拡張コメントデータなしの場合)
拡張コメントデータ
・・・・・・・・・・・ DWコマンドを使用
書込みコマンド実行
書込み終了
AnACPU,AnUCPUに対してのみ実行可能
・・・・・・・・・・・ 書込み後,シーケンサCPUのリモートRUN(5.11
項参照)などにより,シーケンサCPUをRUN状態
にします。
5 - 86
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.12.3
MELSEC-A
パラメータメモリの読出し,書込み
シーケンサCPUのパラメータメモリの内容を読み出したり,またはパラメータメモ
リにデータを書き込んだりする場合の制御手順を,例を使って説明します。
(1) コマンドとアドレス
(a) ACPU共通コマンド
項
目
一括読出し
コマンド
アスキー
記号
コード
PR
50H,52H
1回の交信
で行 える
処理点数
処 理 内 容
シーケンサCPUの状態
RUN中
STOP中
シーケンサCPUのパラメータ内容を読み出す。
参照項
書込可設定 書込否設定
○
○
○
5.12.3項(2)
128バイト
一括書込み
PW
50H,57H
シーケンサCPUへパラメータ内容を書き込む。
○
×
×
5.12.3項(3)
解析要求
PS
50H,53H
書き換えたパラメータ内容をシーケンサCPUに
認識・チェックさせる。
○
×
×
5.12.3項(4)
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示しま
す。
(b) パラメータのアドレスについて
パラメータメモリエリアは3kバイトあります。そのアドレスは00000H∼
00BFFHとなり,16進5桁のASCIIコードに変換して使用します。
ポイント
(1) 本機能の対象パラメータは,GPP機能のメモリ容量設定などで設定したパラ
メータとMELSECNET/10のネットワークパラメータが対象です。
パラメータの読出し/書込みを行うシーケンサCPUがAnUCPUの場合,ネット
ワークパラメータはパラメータと共に読出し/書込みします。
ネットワークパラメータも読出し/書込みするときは,パラメータ容量(3k
バイト)+ネットワークパラメータ容量分を求め,全容量分を読出し/書込
みしてください。
ネットワークパラメータの容量は,GPP機能のネットワークパラメータ設定
の画面に表示されます。
ネットワークパラメータは,計算機リンクユニットが次のソフトウェアバー
ジョン以降であれば読出し/書込みすることができます。
適用ユニット
バージョン
AJ71UC24
A
A1SJ71UC24 A1SJ71C24
-R2/R4/PRF -R2/R4/PRF
R
M
A1SCPU
C24-R2
A
A2CCPU
C24
K
A2CCPU
C24-PRF
K
(2) パラメータメモリ内容を変更する場合は,変更したいデータをすべて書き込
んだのちに必ずパラメータ解析要求(コマンドPS)を行ってください。
パラメータデータの書込み後に解析要求を行いませんとシーケンサCPUのユー
ザメモリのパラメータは変更されますが,シーケンサCPUが運転用にワーク
エリアに格納したパラメータ内容は変更されませんので,変更後周辺機器を
装着して操作してもパラメータ内容は更新前の内容(ワークエリアに格納さ
れている内容)で処理を行います。
5 - 87
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
対象機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
(1)(b)
(1)(b)
ポイント参照
ポイント参照
MELSEC-A
(2) パラメータメモリの一括読出し
PRコマンドにより,シーケンサCPUのパラメータメモリ内容を読み出す制御手順
を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUのパラメータメモリアド
レス280H∼283Hの内容を4バイト分を読み出す。
PR(ACPU共通コマンド)
読み出すバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)
バイト長
2キャラクタ
(16進)
H L H L
サム
チェック
コード
H
L
H
L
計算機側
0 0 F F P R 0
0
0
2
8
0
0
4
1
C
30 H
30 H
32 H
38 H
30 H
30 H
34 H
31 H
43 H
A
キャラクタ数はバイト長×2
1バイトデータで2キャラクタ用います。
したがって2桁(16進)で1バイトデータ
を表現します。
C
P
C
番号
パラメータ
先頭アドレス
5キャラクタ
(16進)
局 番 号
伝文 ウエ イト
Q
コマンド
P
C
番号
N
局 番 号
E
(データ名)
K
H L H L
0 0 F F
(例)
S
T
読み出すパラメータメモリの
範囲指定
06 H 30H 30H 46H 46H
P
C
番号
(データ名)
キャラクタA部
局 番 号
05 H 30H 30H 46H 46H 50H 52H 30 H
E
パラメータ読出し
データ
X
サム
T チェック
X
コード
H L H L H L H L H L H L
H
L
0 0 F F 0 F E D A 9 C B
E
D
02 H 30H 30H 46H 46H 30H 46H 45H 44H 41H 39H 43H 42H 03 H
45 H
44 H
計算機リンクユニット側
(例)
キャラクタB部
パラメータアドレス280Hの内容がOFHであることを示します。
パラメータアドレス281Hの内容がEDHであることを示します。
パラメータアドレス282Hの内容がA9Hであることを示します。
パラメータアドレス283Hの内容がCBHであることを示します。
(読み出したデータ)
ポイント
バイト長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦バイト長≦128
5 - 88
対象機能
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
(1)(b)
(1)(b)
ポイント参照
ポイント参照
MELSEC-A
(3) パラメータメモリの一括書込み
PWコマンドにより,シーケンサCPUのパラメータメモリにデータを書き込む制御
手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUのパラメータメモリアド
レス5A0H∼5A3Hへパラメータデータの4バイト分を書き込む。
PW(ACPU共通コマンド)
書き込むバイト数
1アドレス=1バイト
として指定
伝文 ウエ イト
Q
コマンド
P
C
番号
N
局 番 号
E
(データ名)
キャラクタ数はバイト長×2
1バイトデータで2キャラクタ用います。
したがって2桁(16進)で1バイトデータ
を表現します。
パラメータ
バイト長
先頭アドレス
5キャラクタ 2キャラクタ
(16進)
(16進)
H LH L
パラメータデータ
サム
チェック
コード
H
L
H L H L H L H L
H
L
計算機側
0 0F F P W 0
0 0 5 A 0
0
4
3 5 E 0 A 9 B C
0
9
30H 30H 46H 46H 50H57H 30 H
30H 30H 35H 41H 30H
30 H
34 H
33H 35H 45H 30H 41H 39H 42H 43H
30 H
39 H
(例)
A
(データ名)
C
P
C
番号
キャラクタC部
局 番 号
05H
K
H LH L
計算機リンクユニット側
書き込むパラメータ
メモリの範囲指定
(例)
0 0F F
06 H 30H 30H 46H 46H
パラメータアドレス5A0Hに35Hを書き込むことを示します。
パラメータアドレス5A1HにEDHを書き込むことを示します。
パラメータアドレス5A2HにA9Hを書き込むことを示します。
パラメータアドレス5A3HにBCHを書き込むことを示します。
(書き込むデータ)
ポイント
バイト長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦バイト長≦128
5 - 89
対象機能
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ ○ ○ ○
○
○
○
MELSEC-A
考
(4) パラメータメモリ解析要求
シーケンサCPUのパラメータメモリのデータを変更した場合に,CPUにパラメータ
が変更されたことを認識させ,シーケンサCPUのワークエリアのパラメータ内容
を変更させます。
PSコマンドにより,この解析要求を行う場合の制御手順を,例を使って説明しま
す。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(解析要求する条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUのパラメータメモリへ書き
込んだパラメータの解析要求を行う。
PS(ACPU共通コマンド)
伝文 ウエ イト
Q
コマンド
P
C
番号
N
局 番 号
E
(データ名)
サム
チェック
コード
H L H L
H
L
0 0 F F P S 0
B
F
42 H
46 H
計算機側
(例)
A
キャラクタC部はありません。
C
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 46H 46H 50H 53H 30 H
K
H L H L
計算機リンクユニット側
0 0 F F
(例)
06 H 30H 30H 46H 46H
5 - 90
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.12.4
MELSEC-A
シーケンスプログラムの読出し,書込み
シーケンサCPUのシーケンスプログラムの読出し,書込みをする場合の制御手順を,
例を使って説明します。
(1) コマンドとステップ割付け
(a) ACPU共通コマンド
コマンド
項
メイン
一
括
読出 し
サブ1
サブ2
目
T/C設定値
MR
コ
ー
SR
一
括
書込 み
サブ1
サブ2
58H,52H
XR
サブ3
58H,57H
MW
T/C設定値以外
サブシーケンスプログラム1を読み出す。
サブシーケンスプログラム2で使用のT/C設定値を読み出す。
サブシーケンスプログラム3を読み出す。
SW
メインシーケンスプログラムを書き込む。
4DH,57H メインシーケンスプログラムで使用のT/C設定値を書き込む。
58H,57H
サブシーケンスプログラム1を書き込む。
53H,57H サブシーケンスプログラム1で使用のT/C設定値を書き込む。
サブシーケンスプログラム2を書き込む。
T/C設定値以外
(A4Uのみ) T/C設定値
メインシーケンスプログラムを読み出す。
XW
58H,57H
(A4Uのみ) T/C設定値
サブシーケンスプログラム2で使用のT/C設定値を書き込む。
サブシーケンスプログラム3を書き込む。
サブシーケンスプログラム3で使用のT/C設定値を書き込む。
シーケンサCPUの状態
で 行 え る STOP
処理点数
サブシーケンスプログラム3で使用のT/C設定値を読み出す。
T/C設定値以外 XW
T/C設定値
容
サブシーケンスプログラム2を読み出す。
T/C設定値以外 XW
T/C設定値
内
53H,52H サブシーケンスプログラム1で使用のT/C設定値を読み出す。
(A4Uのみ) T/C設定値
メイン
理
4DH,52H メインシーケンスプログラムで使用のT/C設定値を読み出す。
T/C設定値以外
T/C設定値以外
処
ド
58H,52H
T/C設定値以外 XR
T/C設定値
ア ス キ ー
58H,52H
T/C設定値以外 XR
(A4Uのみ) T/C設定値
サブ3
記号
1回の交信
64ステップ
中
RUN中
書込可 書込否
設定設定
○
○
○
○
○
○
64ステップ
○
○
○
64点
○
○
○
64ステップ
○
○
○
64点
○
○
○
64ステップ
○
○* ×
64点
64ステップ
64点
参照項
64点
○
○
64ステップ
○
○* ×
5.12.4項
(2)
×
64点
○
○
64ステップ
○
○* ×
64点
○
○
64ステップ
○
○* ×
64点
○
○
×
5.12.4項
(3)
×
×
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。
* プログラムのRUN中書込みは下記条件をすべて満足したとき行えます。
① シーケンサCPUがA3,A3N,A3H,A3M,A73,A3A,A3U,A4Uであること。
② RUN中のプログラムでないこと。
(メインプログラムでRUN中の場合サブプログラムを示す)
③ シーケンサCPUの特殊リレーが下記の状態であること。
(a) M9050(シグナルフロー交換接点) ・・・・・・ OFF(A3CPUのみ)
(b) M9051(CHG命令実行禁止) ・・・・・・・・・・・・・ ON
ポイント
(1) メインシーケンスプログラムの読出し/書込みコマンドでタイマ・カウンタ
設定値の読出し/書込みを行うときは,T0∼T255,C0∼C255の範囲を指定す
ることができます。
(2) AnA/AnUCPU拡張分のT256∼T2047,C256∼C1023の範囲は,設定値格納用とし
てパラメータ割付けしたデバイス(D,W,R)に対して,デバイスメモリの一括読出
し/一括書込みコマンドで設定値の読出し/書込みを行ってください。
5 - 91
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(b) 先頭ステップの指定
先頭ステップを指定するときの,シーケンスプログラム,T/C設定値の区分
は下表に示すアドレスを4桁のASCIIコードに変換して使用します。
例)TO∼T63の設定値を読み出す場合
先頭アドレス=FEOOH コマンド=XRまたはMR
制御手順(プロトコル)での指定ステップ
FE00H
FE01H
∼
∼
シーケンスプログラム
T0の設定値
T1の設定値
FEFFH
FF00H
FF01H
∼
∼
T255の設定値
C0の設定値
C1の設定値
FFFFH
0000H
0001H
∼
∼
C255の設定値
0ステップ
1ステップ
77FEH
30718(30k)ステップ
指定ステップの計算方法
タイマ設定値を指定時の先頭ステップ番号 ・・・・・・・ FE00H+タイマのデバイスNO.
(16進数で表現)
カウンタ設定値を指定時の先頭ステップ番号 ・・・・・ FF00H+カウンタのデバイスNO.
(16進数で表現)
シーケンスプログラムを指定時の先頭ステップ番号 ・・・ 0000H+ステップNO.(16進数で
表現)
(c) T/C設定値の内容
T/C設定値は下表に示すような数値(下記は16進数)で格納されています。
計算機からシーケンスプログラムの設定値を書き換える場合は下表にした
がって設定値を4桁のASCIIコードにて指定します。
例)T10の設定値K10をK20にする場合の指定データ 0014H
T11の設定値D30をD10にする場合の指定データ 8014H
プログラム上の回路例
プログラム上の設定内容
制御手順(プロトコル)での内容
K0
0000H
K1
0001H
∼
0009H
K10
000AH
7FFFH
D
D0
8000H
T
D1
8002H
D2
8004H
D
C
∼
K32767
C
∼
∼
K9
K
∼
T
∼
K
D1023
87FEH
「制御手順(プロトコル)での内容」の値の計算方法
定数(Kxxxxx)で設定されているとき ・・・・・・・・・・・・・ 0000H+定数(16進数で表現)
データレジスタ(Dyyyy)で設定されているとき ・・・・ 8000H+データレジスタのデバ
イスNO.×2(16進数で表現)
5 - 92
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) XR,XWコマンド使用時の対象プログラムの指定
XR,XWコマンドでシーケンスプログラム,T/C設定値の読出し,書込みを行うとき
は,対象シーケンスプログラムを下表に示す選択番号で指定します。
対 象 シ ー ケ ン サ C P U
プ
ロ
グ
ラ
ム
選択番号
サブシーケンスプログラム
サブシーケンスプログラム
作成不可のシーケンサCPU
作成可能のシーケンサCPU
*1
(A4UCPUは除く)
A4UCPU
*1
メインシーケンスプログラム
00H
○
○
○
サブシーケンスプログラム(1)
01H
─
○
○
サブシーケンスプログラム(2)
02H
─
×
○
サブシーケンスプログラム(3)
03H
─
×
○
*1 各シーケンサCPUについては,3.2.1項(1)の“ACPU共通コマンドによる機能
一覧”に記載の対象シーケンサCPUを参照してください。
(3) シーケンスプログラムの一括読出し
XR,MR,SRコマンドにより,シーケンスプログラムの内容(機械語)またはT/C
設定値を一括読出しする制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
シーケンスプログラムの内容(機械語),T/C設定値の内容を読み出す制御手順を,制
御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
ポイント
(1) メインプログラムとメインプログラム用のT/C設定値は,XRまたはMRコマン
ドで読み出します。
(2) サブプログラム(サブ1)とサブプログラム(サブ1)用のT/C設定値は,XR
またはSRコマンドで読み出します。
(3) A4UCPUのサブプログラム(サブ2,サブ3,サブ4)とサブプログラム(サブ
2,サブ3,サブ4)用のT/C設定値は,XRコマンドで読み出します。
(4) XRコマンドを使えば,すべてのプログラムとT/C設定値を読み出すことがで
きます。
(5) ステップ数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦ステップ数≦64
(6) タイマ・カウンタ・メインシーケンスプログラムを混在して指定することは
できません。
どれか1つに限ります。
5 - 93
対象機能
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R2 -R4 -PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
MR・SR:(A版),
MR・SR:(A版),
XR:(M版)
XR:(K版)
MELSEC-A
(a) XRコマンドでシーケンスプログラムを読み出す場合
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUからサブシーケ
ンスプログラム(サブ2)の50ステップ∼52ステップの3ステップ分を
読み出す。
XR(ACPU共通コマンド)
H L H L H L
H L
H
0 0 F F X R 0 0 2 0 0 3 2 0
計算機側
05 H 30H 30H 46H 46H 58H 52H 30 H 30H 32H 30H 30H 33H 32H 30 H
H
5
L
0
33 H
35 H
30 H
(データ名)
キャラクタA部
(読み出すステップの範囲指定)
T
H L H L
0 0 F F
シーケンスプログラム
T
サム
チェック
コード
X
H
4
L
B
02 H 30H 30H 46H 46H 32H 34H 35H 30H 31H 30H 32H 30H 36H 33H 35H 30H 03 H
34 H
42 H
50ステップを16進に変換
すると0032Hになります。
P
C
K
H L H L
0 0 F F 2 4 5 0 1 0 2 0 6 3 5 0
計算機リンクユニット側
シーケンスプログラム
選択番号
・メイン:00H
・サブ1 :01H
・サブ2 :02H
・サブ3 :03H
E
X
(例)
C
06 H 30H 30H 46H 46H
P
C
番号
S
局 番 号
(例)
L
3
A
キャラクタ数はステップ数×4
1ステップ(16ビットで構成されます)で
4キャラクタ用います。したがって4桁
(16進)で1ステップを表現します。
番号
先頭ステップ ステップ数 サム
4キャラクタ 2キャラ
チェック
(16進)
クタ
(16進) コード
局 番 号
Q
選択 番号
伝文ウエイト
コマ ンド
N
P
C
番号
E
局 番 号
(データ名)
読み出すステップ数
キャラクタB部
(読み出したデータ)
52ステップ(34H)が6350Hであることを示します。
51ステップ(33H)が1020Hであることを示します。
50ステップ(32H)が2450Hであることを示します。
(b) MR,SRコマンドでシーケンスプログラムを読み出す場合
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUからメインシーケ
ンスプログラムの100ステップ∼102ステップの3ステップ分を読み出す。
MR(ACPU共通コマンド)
サブシーケンスプログラム(サブ1)のとき:SR(ACPU共通コマンド)
05 H 30H 30H 46H 46H 4DH 52H 30 H 30H 30H 36H 34H 30 H
L
3
H
E
L
8
33 H
45 H
38 H
(データ名)
キャラクタA部
T
(読み出すステップの範囲指定)
X
(例)
K
H L H L
0 0 F F
E
シーケンスプログラム
T
X
サム
チェック
コード
H L H L
0 0 F F 4 0 0 1 8 0 0 2 1 0 1 1
H
4
L
1
02 H 30H 30H 46H 46H 34H 30H 30H 31H 38H 30H 30H 32H 31H 30H 31H 31H 03 H
34 H
31 H
計算機リンクユニット側
P
C
06 H 30H 30H 46H 46H
P
C
番号
S
C
番号
H L H L
H
0 0 F F M R 0 0 0 6 4 0
A
キャラクタ数はステップ数×4
1ステップ(16ビットで構成されます)で
4キャラクタ用います。したがって4桁
(16進)で1ステップを表現します。
局 番 号
先頭ステップ ステップ数 サム
4キャラクタ 2キャラ
チェック
(16進)
クタ
(16進) コード
局 番 号
(例)
伝文ウエイト
Q
計算機側
コマ ンド
N
P
C
番号
E
局 番 号
(データ名)
読み出すステップ数
100ステップを16進に変換すると
0064Hになります。
キャラクタB部
(読み出したデータ)
102ステップ(66H)が1011Hであることを示します。
101ステップ(65H)が8002Hであることを示します。
100ステップ(64H)が4001Hであることを示します。
5 - 94
対象機能
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R2 -R4 -PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
MR・SR:(A版),
MR・SR:(A版),
XR:(M版)
XR:(K版)
MELSEC-A
(c) XRコマンドでT/C設定値を読み出す場合
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUから,メインシーケンス
プログラム用のカウンタC100∼C102の設定値を3点分読み出す。
XR(ACPU共通コマンド)
H L H L H L
H L
0 0 0 1 X R 0 0 0 F F 6 4 0
計算機側
05 H 30H 30H 30H 31H 58H 52H 30 H 30H 30H 46H 46H 36H 34H 30 H
L
4
33 H
35 H
34 H
S
(データ名)
キャラクタA部
(読み出す設定値の範囲指定)
T
X
シーケンスプログラム
選択番号
・メイン:00H
・サブ1 :01H
・サブ2 :02H
・サブ3 :03H
E
シーケンスプログラム
(T/C設定値)
T
X
H L H L
0 0 0 1
サム
チェック
コード
H
2
L
2
02 H 30H 30H 30H 31H 30H 30H 30H 33H 38H 30H 31H 34H 34H 37H 31H 32H 03 H
32 H
32 H
C100は指定ステップが
FF64Hとなります。
P
C
K
H L H L
0 0 0 1 0 0 0 3 8 0 1 4 4 7 1 2
計算機リンクユニット側
(例)
C
06 H 30H 30H 30H 31H
P
C
番号
局 番 号
(例)
3
H
5
A
キャラクタ数はステップ数×4
1ステップ(16ビットで構成されます)で
4キャラクタ用います。したがって4桁
(16進)で1ステップを表現します。
番号
先頭ステップ ステップ数 サム
4キャラクタ 2キャラ
チェック
(16進)
クタ
(16進) コード
局 番 号
Q
選択 番号
伝文ウエイト
コマ ンド
N
P
C
番号
E
局 番 号
(データ名)
読み出すT/Cの点数
キャラクタB部
(読み出したデータ)
C102の設定値は4712H(K18194)であることを示します。
C101の設定値は8014H(D10)であることを示します。
C100の設定値は0003H(K3)であることを示します。
(d) MR,SRコマンドでT/C設定値を読み出す場合
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUから,サブシーケンスプ
ログラム(サブ1)用のタイマT50∼T52の設定値3点分を読み出す。
SR(ACPU共通コマンド)
メインシーケンスプログラム用のとき:MR(ACPU共通コマンド)
05 H 30H 30H 30H 31H 53H 52H 30 H 46H 45H 33H 32H 30 H
H
E
L
9
33 H
45 H
39 H
キャラクタA部
(読み出す設定値の範囲指定)
S
T
X
計算機リンクユニット側
(例)
P
C
K
H L H L
0 0 0 1
06 H 30H 30H 30H 31H
P
C
番号
(データ名)
L
3
C
番号
H L H L
H
0 0 0 1 S R 0 F E 3 2 0
A
キャラクタ数はステップ数×4
1ステップ(16ビットで構成されます)で
4キャラクタ用います。したがって4桁
(16進)で1ステップを表現します。
局 番 号
先頭ステップ ステップ数 サム
4キャラクタ 2キャラ
チェック
(16進)
クタ
(16進) コード
局 番 号
(例)
伝文ウエイト
Q
計算機側
コマ ンド
N
P
C
番号
E
局 番 号
(データ名)
読み出すT/Cの点数
E
シーケンスプログラム
(T/C設定値)
T
X
サム
チェック
コード
H L H L
0 0 0 1 3 0 1 5 8 1 7 4 2 0 0 2
H
2
L
5
02 H 30H 30H 30H 31H 33H 30H 31H 35H 38H 31H 37H 34H 32H 30H 30H 32H 03 H
32 H
35 H
T 5 0 は指 定ステッ プが
FE32Hとなります。
キャラクタB部
(読み出したデータ)
T52の設定値は2002H(K8194)であることを示します。
T51の設定値は8174H(D186)であることを示します。
T50の設定値は3015H(K12309)であることを示します。
5 - 95
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(4) シーケンスプログラムの一括書き込み
XW,MW,SWコマンドにより,シーケンスプログラム内容またはT/C設定値を一括
書込みする制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
シーケンスプログラムの内容(機械語),T/C設定値の内容を書き込む制御手順を制
御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
ポイント
(1) メインプログラムとメインプログラム用のT/C設定値は,XWまたはMWコマン
ドで書き込みます。
(2) サブプログラム(サブ1)とサブプログラム(サブ1)用のT/C設定値は,XW
またはSWコマンドで書き込みます。
(3) A4UCPUのサブプログラム(サブ2,サブ3,サブ4)とサブプログラム(サブ
2,サブ3,サブ4)用のT/C設定値はXWコマンドで書き込みます。
(4) XWコマンドを使えば,すべてのプログラムとT/C設定値を書き込むことがで
きます。
(5) ステップ数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦ステップ数≦64
(6) タイマ・カウンタ・メインシーケンスプログラムを混在して指定することは
できません。
どれか1つに限ります。
5 - 96
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
対象機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
MW・SW:(A版),
MW・SW:(A版),
XW:(M版)
XW:(K版)
MELSEC-A
(a) XWコマンドでシーケンスプログラムを書き込む場合
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUへ,サブシーケンスプログ
ラム(サブ3)の100ステップ∼103ステップの4ステップ分を書き込む。
XW(ACPU共通コマンド)
キャラクタ数はステップ数×4
1ステップ(16ビットで構成されます)で
4キャラクタ用います。したがって4桁
(16進)で1ステップを表現します。
書き込むステップ数
先頭ステップ ステップ数
4キャラクタ 2キャラ
(16進)
クタ
(16進)
H L H L
H L
H
0 1 F F X W 0 0 3 0 0 6 4 0
計算機側
05 H 30H 31H 46H 46H 58H 57H 30 H 30H 33H 30H 30H 36H 34H 30 H
サム
チェック
シーケンスプログラム
コード
H
L
4 1 0 6 0 2 0 3 7 8 0 1 0 4 A 7 2 9
L
7
34 H 31H 30H 36H 30H 32H 30H 33H 37H 38H 30H 31H 30H 34H 41H 37H 32H 39 H
37 H
H L H L
0 1 F F
(書き込むデータ)
(例)
シーケンスプログラム
選択番号
・メイン:00H
・サブ1 :01H
・サブ2 :02H
・サブ3 :03H
P
C
K
書き込むステップ
範囲指定
計算機リンクユニット側
C
番号
A
キャラクタC部
(データ名)
局 番 号
(例)
選択 番号
Q
伝文ウエイト
P
C
コマ ンド
N
番号
E
局 番 号
(データ名)
06 H 30H 31H 46H 46H
100ステップを16進に変換すると
0064Hになります。
100ステップ(0064H)に1060Hを書き込むことを示します。
101ステップ(0065H)に2037Hを書き込むことを示します。
102ステップ(0066H)に8010Hを書き込むことを示します。
103ステップ(0067H)に4A72Hを書き込むことを示します。
(b) MW,SWコマンドでシーケンスプログラムを書き込む場合
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUへ,サブシーケンスプログ
ラム(サブ1)の500ステップ∼503ステップの4ステップ分を書き込む。
SW(ACPU共通コマンド)
メインシーケンスプログラムのとき:MW(ACPU共通コマンド)
キャラクタ数はステップ数×4
書き込むステップ数
1ステップ数は4キャラクタ用います。し
たがって4桁(16進)で1ステップを表現
します。
先頭ステップ ステップ数
4キャラクタ 2キャラ
(16進)
クタ
(16進)
H L H L
H
0 0 0 1 S W 0 0 1 F 4 0
05 H 30H 30H 30H 31H 53H 57H 30 H 30H 31H 46H 34H 30 H
L
8
34 H 31H 30H 35H 35H 34H 30H 46H 41H 32H 41H 30H 35H 37H 30H 41H 38H 34 H
38 H
A
キャラクタC部
C
書き込むステップ
範囲指定
P
C
番号
(例)
サム
チェック
コード
H
L
4 1 0 5 5 4 0 F A 2 A 0 5 7 0 A 8 4
(データ名)
計算機リンクユニット側
シーケンスプログラム
局 番 号
(例)
伝文ウエイト
Q
計算機側
コマ ンド
N
P
C
番号
E
局 番 号
(データ名)
K
(書き込むデータ)
H L H L
0 0 0 1
06 H 30H 30H 30H 31H
500ステップを16進に変換すると
01F4Hになります。
500ステップ(1F4H)に1055Hを書き込むことを示します。
501ステップ(1F5H)に40FAHを書き込むことを示します。
502ステップ(1F6H)に2A05Hを書き込むことを示します。
503ステップ(1F7H)に70A8Hを書き込むことを示します。
5 - 97
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
対象機能
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
MW・SW:(A版),
MW・SW:(A版),
XW:(M版)
XW:(K版)
AJ71UC24
MELSEC-A
適用ユニット
○
備
考
(c) XWコマンドでT/C設定値を書き込む場合
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUへ,メインシーケンスプ
ログラム用のタイマT50∼T53の設定値を4点分書き込む。
XW(ACPU共通コマンド)
キャラクタ数はステップ数×4
1ステップ(16ビットで構成されます)で
4キャラクタ用います。したがって4桁
(16進)で1ステップを表現します。
書き込むT/Cの点数
先頭ステップ ステップ数
4キャラクタ 2キャラ
(16進)
クタ
(16進)
H L H L
H L
H
0 0 0 1 X W 0 0 0 F E 3 2 0
計算機側
05 H 30H 30H 30H 31H 58H 57H 30 H 30H 30H 46H 45H 33H 32H 30 H
サム
チェック
シーケンスプログラム
(T/C設定値)
コード
H
L
4 0 0 1 A 8 0 0 4 8 0 1 0 7 F F F C
L
4
34 H 30H 30H 31H 41H 38H 30H 30H 34H 38H 30H 31H 30H 37H 46H 46H 46H 43 H
34 H
(例)
シーケンスプログラム
選択番号
・メイン:00H
・サブ1 :01H
・サブ2 :02H
・サブ3 :03H
P
C
K
書き込む設定値の
範囲指定
計算機リンクユニット側
C
番号
A
キャラクタC部
(データ名)
局 番 号
(例)
選択 番号
Q
伝文ウエイト
P
C
コマ ンド
N
番号
E
局 番 号
(データ名)
H L H L
0 0 0 1
(書き込むデータ)
T50は指定ステップが
FE32Hになります。
06 H 30H 30H 30H 31H
T50の設定値を001AH(K26)とします。
T51の設定値を8004H(D2)とします。
T52の設定値を8010H(D8)とします。
T53の設定値を7FFFH(K32767)とします。
(d) MW,SWコマンドでT/C設定値を書き込む場合
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUへ,メインシー
ケンスプログラム用のタイマT100∼T103の設定値を4点分書き込む。
MW(ACPU共通コマンド)
サブシーケンスプログラム(サブ1)用のとき:SW(ACPU共通コマンド)
キャラクタ数はステップ数×4
書き込むT/Cの点数
1ステップ数は4キャラクタ用います。し
たがって4桁(16進)で1ステップを表現
します。
先頭ステップ ステップ数
4キャラクタ 2キャラ
(16進)
クタ
(16進)
H L H L
H
0 0 F F M W 0 F E 6 4 0
05 H 30H 30H 46H 46H 4DH 57H 30 H 46H 45H 36H 34H 30 H
L
1
34 H 34H 30H 30H 31H 38H 30H 30H 32H 30H 35H 30H 32H 38H 33H 32H 45H 35 H
31 H
A
キャラクタC部
C
P
C
番号
(例)
サム
チェック
コード
H
L
4 4 0 0 1 8 0 0 2 0 5 0 2 8 3 2 E 5
(データ名)
計算機リンクユニット側
シーケンスプログラム
(T/C設定値)
局 番 号
(例)
伝文ウエイト
Q
計算機側
コマ ンド
N
P
C
番号
E
局 番 号
(データ名)
K
書き込む設定値の
範囲指定
(書き込むデータ)
H L H L
0 0 F F
06 H 30H 30H 46H 46H
T100は指定ステップが
FE64Hとなります。
T100の設定値を4001H(K16385)とします。
T101の設定値を8002H(D1)とします。
T102の設定値を0502H(K1282)とします。
T103の設定値を832E(D407)とします。
5 - 98
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.12.5
MELSEC-A
マイコンプログラムの読出し,書込み
シーケンサCPUのマイコンプログラムの読出し,書込みをする場合の制御手順を,
例を使って説明します。
(1) コマンドとアドレス
マイコンプログラムの読出し,書込みを行う場合のコマンドおよびプログラムア
ドレスについて説明します。
(a) ACPU共通コマンド
項
目
コマンド
アスキー
記号
コード
メイン
UR
55H,52H
サ ブ
VR
56H,52H
メイン
UW
55H,57H
一括読出し
一括書込み
サ ブ
VW
56H,57H
処 理 内 容
1回のアクセ
スで行える
処理点数
メインシーケンスのマイコ
ンプログラムを読み出す。
サブシーケンスのマイコン
プログラムを読み出す。
メインシーケンスのマイコ
ンプログラムを書き込む。
サブシーケンスのマイコン
プログラムを書き込む。
シーケンサCPUの状態
RUN中
STOP中
書込可設定 書込否設定
参照項
128バイト
○
○
○
5.12.5項(2)
128バイト
○
○*
×
5.12.5項(3)
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示しま
す。
* プログラムのRUN中書込みは下記条件をすべて満足したとき行えます。
① シーケンサCPUがA3,A3N,A3H,A3M,A73であること。
② RUN中のプログラムでないこと。
(メインプログラムでRUN中の場合サブプログラムを示す)
③ シーケンサCPUの特殊リレーが下記の状態であること。
(a) M9050(シグナルフロー交換接点)・・・・・・・ OFF(A3CPUのみ)
(b) M9051(CHG命令実行禁止)・・・・・・・・・・・・・・ ON
ポイント
シーケンサCPUがAnA/AnUCPUの場合,SFCプログラムはメインマイコンプログラム
の読出し/書込み機能で読出し/書込みします。(シーケンサCPUがRUN中のとき
は,書込みできません。)
SFCプログラムを読出し/書込みするときは,(1)(b)に示すマイコンプログラム
容量・マイコンプログラムアドレスの範囲で行ってください。
マイコンプログラム容量は,GPP機能のメモリ容量設定またはMELSAP-II機能のSFC
エリア容量設定の画面で設定した容量です。
5 - 99
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(b) マイコンプログラムアドレス
制御手順で指定するマイコンプログラムアドレスは下記内容により行いま
す。
① 各CPUで指定できるアドレス範囲は下記表のようになります。
CPU形名
マイコンプログラム容量
マイコンプログラムアドレス
最大14kバイト
0000H∼37FEH
最大10kバイト
0000H∼27FEH
最大26kバイト
0000H∼67FEH
A1SCPU
A1SJCPU
A1SHCPU
A1SJHCPU
A0J2HCPU
A2CCPU
A2CJCPU
A1CPU
A1NCPU
A2SCPU
A2SHCPU
A2USCPU(S1)
A2USHCPU-S1
A2CPU(S1)
A2NCPU(S1)
A2ACPU(S1)
A2UCPU(S1)
A3CPU
A3NCPU
A3HCPU
A3MCPU
A3ACPU
A3UCPU
メイン・サブ共
最大58kバイト
0000H∼E7FEH
A4UCPU
A73CPU
A7LMS-F
② アドレスの指定は16進4桁をASCIIコードに変換して使用します。
③ 先頭アドレス+バイト数−1≦マイコンプログラム容量でないときは,
“キャラクタ部エラー(エラーコード06H)”となります。
5 - 100
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) マイコンプログラムの一括読出し
UR,VRコマンドにより,マイコンプログラムの内容を一括読出しする制御手順
を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUから,メインシーケンス
プログラム用のマイコンプログラムをアドレス3E8Hから6バイト分読み出す。
UR(ACPU共通コマンド)
サブシーケンスプログラム用のとき:VR(ACPU共通コマンド)
読み出すバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)
コード
A
C
P
C
番号
キャラクタ数はバイト数×2
1アドレスで2キャラクタ用います。
したがって2桁(16進)で1アドレスを表
現します。
先頭アドレス バイト数
サム
4キャラクタ 2キャラクタ チェック
16進
16進
局 番 号
伝文 ウエ イト
Q
コマンド
N
P
C
番号
(データ名)
局 番 号
E
K
H L H L
H
L
H
L
H L H L
0 0 F F U R 0 0 3 E 8
0
6
0
9
0 0 F F
30 H
36 H
30 H
39 H
計算機側
(例)
T
X
06 H 30H 30H 46H 46H
P
C
番号
キャラクタA部
(読出し範囲指定)
(データ名)
S
局 番 号
05 H 30H 30H 46H 46H 55H 52H 30 H 30H 33H 45H 38H
マイコンプログラム
E
サム
T チェック
X
コード
H L H L
H
L
0 0 F F 3 4 1 A 7 B B F 1 2 5 8
9
9
02 H 30H 30H 46H 46H 33H 34H 31H 41H 37H 42H 42H 46H 31H 32H 35H 38H 03 H
39 H
39 H
計算機リンクユニット側
(例)
アドレス03E8Hの内容が34H
アドレス03E9Hの内容が1AH
アドレス03EAHの内容が7BH
アドレス03EBHの内容がBFH
アドレス03ECHの内容が12H
アドレス03EDHの内容が58H
キャラクタB部
であることを示します。
(読み出したデータ)
ポイント
バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦バイト数≦128
・先頭アドレス+バイト数−1≦マイコンプログラム容量
5 - 101
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(3) マイコンプログラムの一括書込み
UW,VWコマンドにより,マイコンプログラムの内容を一括書込みするの制御手順
を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUへ,メインシーケンスプ
ログラム用のマイコンプログラムをアドレス1388Hから6バイト分書き込む。
UW(ACPU共通コマンド)
サブシーケンスプログラム用のとき:VW(ACPU共通コマンド)
書き込むバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)
キャラクタ数はバイト数×2
1バイトで2キャラクタ用います。
したがって2桁(16進)で1アドレスを表
現します。
伝文 ウエ イト
Q
P
C
コマンド
N
番号
局 番 号
E
(データ名)
先頭アドレス バイト数
4キャラクタ 2キャラクタ
16進
16進
H L H L
H
L
0 0 F F U W 0 1 3 8 8
0
6
マイコンプログラム
サム
チェック
コード
H
L
B
E
42 H
45 H
計算機側
1 2 A B 5 F 7 C 4 3 9 A
(例)
30 H
36 H 31H 32H 41H 42H 35H 46H 37H 43H 34H 33H 39H 41H
A
C
P
C
番号
キャラクタC部
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 46H 46H 55H 57H 30 H 31H 33H 38H 38H
K
H L H L
(書込み範囲指定)
計算機リンクユニット側
0 0 F F
(例)
アドレス1388Hへ12H
アドレス1389HへABH
アドレス138AHへ5FH
アドレス138BHへ7CH
アドレス138CHへ43H
アドレス138DHへ9AH
(書き込むデータ)
を書き込むことを示します。
ポイント
バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦バイト数≦128
・先頭アドレス+バイト数−1≦マイコンプログラム容量
5 - 102
06 H 30H 30H 46H 46H
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.12.6
MELSEC-A
コメントメモリの読出し,書込み
シーケンサCPUのコメントデータの読出し,書込みをする場合の制御手順を,例を
使って説明します。
(1) コマンドとアドレス
コメントデータの読出し,書込みを行う場合のコマンドおよびコメントデータア
ドレスについて説明します。
(a) ACPU共通コマンド
項
目
コマンド
アスキー
記号
コード
処 理 内 容
1回のアクセ
スで行える
処理点数
シーケンサCPUの状態
RUN中
STOP中
書込可設定 書込否設定
参照項
一括読出し
KR
4BH,52H
コメントメモリを読み出す。
128バイト
○
○
○
5.12.6項(2)
一括書込み
KW
4BH,57H
コメントメモリを書き込む。
128バイト
○
○
×
5.12.6項(3)
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示しま
す。
(b) コメントメモリアドレス
コメントデータ格納エリアは先頭アドレスを00Hとする相対アドレスで管理
されています。
たとえば,パラメータのコメント容量が2kバイトの場合,先頭アドレスに指
定できる範囲は00H∼7FFHとなります。
① コメントメモリは最大64kバイトです。
コメントデータのアドレス範囲は,パラメータの設定容量により決まり
ます。
② コメントメモリアドレスの指定は16進4桁をASCIIコードに変換して使用
します。
(“0000”∼“FFFF”の4桁で指定します。)
③ 先頭アドレス+指定バイト数−1≦コメントメモリ容量でないときは,
キャラクタ部エラー“06H”となります。
ポイント
コメントデータは特定デバイスやデバイスNo.を指定して読出し,書込みを行う
ことはできません。
必ず0Hより全データの読出し,書込みを行うようにしてください。
5 - 103
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) コメントメモリの一括読出し
KRコマンドによるコメントメモリの一括読出しの制御手順を,例を使って説明し
ます。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUから,コメントをアドレ
ス7D0Hから6バイト分読み出す。
KR(ACPU共通コマンド)
読み出すバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)
A
コード
C
P
C
番号
キャラクタ数はバイト数×2
1アドレスの内容は1バイト
(2キャラクタ)で表現します。
先頭アドレス バイト数
サム
4キャラクタ 2キャラクタ チェック
16進
16進
局 番 号
伝文 ウエ イト
コマンド
Q
P
C
番号
N
局 番 号
E
(データ名)
K
H L H L
H
L
H
L
H L H L
0 0 F F K R 0 0 7 D 0
0
6
F
A
0 0 F F
30 H
36 H
46 H
41 H
計算機側
(例)
キャラクタA部
(読み出す範囲指定)
T
X
06 H 30H 30H 46H 46H
P
C
番号
(データ名)
S
局 番 号
05 H 30H 30H 46H 46H 4BH 52H 30 H 30H 37H 44H 30H
コメントメモリの内容
E
サム
T チェック
X
コード
H L H L
H
L
0 0 F F 1 2 A B 4 3 E F 1 C 5 7
A
7
02 H 30H 30H 46H 46H 31H 32H 41H 42H 34H 33H 45H 46H 31H 43H 35H 37H 03 H
41 H
37 H
計算機リンクユニット側
(例)
アドレス07D0Hの内容が12H
アドレス07D1Hの内容がABH
アドレス07D2Hの内容が43H
アドレス07D3Hの内容がEFH
アドレス07D4Hの内容が1CH
アドレス07D5Hの内容が57H
キャラクタB部
を示します。
(読み出したデータ)
ポイント
バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦バイト数≦128
・先頭アドレス+バイト数−1≦コメントメモリ容量
5 - 104
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(3) コメントメモリの一括書込み
KWコマンドによるコメントメモリの一括書込みの制御手順を,例を使って説明し
ます。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUへ,コメントをアドレス
0BB8Hから4バイト分書き込む。
KW(ACPU共通コマンド)
書き込むバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)
キャラクタ数はバイト数×2
1バイトで2キャラクタ用います。
したがって2桁(16進)で1バイトデータ
を表現します。
伝文 ウエ イト
Q
P
C
コマンド
N
番号
局 番 号
E
(データ名)
先頭アドレス バイト数 バイト数分のデータ
サム
4キャラクタ 2キャラクタ
バイト数×2
チェック
16進
16進
キャラクタ
H L H L
H
L
0 0 F F K W 0 0 B B 8
0
4
コード
H
L
C
D
43 H
44 H
計算機側
5 6 9 A B 5 1 2
(例)
30 H
34 H 35H 36H 39H 41H 42H 35H 31H 32H
A
C
K
(書き込む範囲指定)
計算機リンクユニット側
(書き込むデータ)
P
C
番号
キャラクタC部
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 46H 46H 4BH 57H 30 H 30H 42H 42H 38H
H L H L
0 0 F F
(例 )
アドレス0BB8Hへ56H
アドレス0BB9Hへ9AH
アドレス0BBAHへB5H
アドレス0BBBHへ12H
06 H 30H 30H 46H 46H
を書き込むことを示します。
ポイント
バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦バイト数≦128
・先頭アドレス+バイト数−1≦コメントメモリ容量
5 - 105
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.12.7
MELSEC-A
拡張コメントメモリの読出し,書込み
シーケンサCPUの拡張コメントデータ(拡張コメント1)の読出し,書込みをする場
合の制御手順を,例を使って説明します。
(1) コマンドとアドレス
拡張コメントデータの読出し,書込みを行う場合のコマンドおよび拡張コメント
データアドレスについて説明します。
(a) AnA/AnUCPU共通コマンド
項
目
コマンド
アスキー
記号
コード
一括読出し
DR
44H,52H
一括書込み
DW
44H,57H
処 理 内 容
拡張コメントメモリを読み
出す。
拡張コメントメモリへ書き
込む。
1回のアクセ
スで行える
処理点数
シーケンサCPUの状態
RUN中
STOP中
書込可設定 書込否設定
参照項
128バイト
○
○
○
5.12.7項(2)
128バイト
○
○
×
5.12.7項(3)
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示しま
す。
(b) 拡張コメントメモリアドレス
拡張コメントデータ格納エリアは先頭アドレスを00Hとする相対アドレスで
管理されています。
たとえば,パラメータの拡張コメント容量が3kバイトの場合,先頭アドレス
に指定できる範囲は00H∼BFFHとなります。
① 拡張コメントメモリは最大63kバイトです。
拡張コメントデータのアドレス範囲は,パラメータの設定容量により決
まります。
② 拡張コメントメモリアドレスの指定は16進5桁をASCIIコードに変換して
使用します。(“00000”∼“0FBFF”の5桁で指定します。)
③ 先頭アドレス+指定バイト数−1≦拡張コメントメモリ容量でないとき
は,キャラクタ部エラー“06H”となります。
ポイント
拡張コメントデータは特定デバイスやデバイスNo.を指定して読出し,書込みを
行うことはできません。
必ず0Hより全データの読出し,書込みを行うようにしてください。
5 - 106
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) 拡張コメントメモリの一括読出し
DRコマンドによる拡張コメントメモリの一括読出しの制御手順を,例を使って説
明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUから,拡張コメントをアドレス3D8
より6バイト分読み出す。
DR(AnA/AnUCPU共通コマンド)
読み出すバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)
A
キャラクタ数はバイト数×2
1アドレスの内容は1バイト
(2キャラクタ)で表現します。
バイト数
サム
2キャラクタ チェック
(16進)
コード
C
K
P
C
番号
先頭アドレス
5キャラクタ
(16進)
局 番 号
伝文 ウエ イト
コマンド
Q
P
C
番号
N
局 番 号
E
(データ名)
H L H L
H
L
H
L
H L H L
0 0 0 1 D R 0 0 0 3 D 8
0
6
F
C
0 0 0 1
36 H
46 H
43 H
計算機側
(例)
キャラクタA部
(読み出す範囲指定)
T
X
06 H 30H 30H 30H 31H
P
C
番号
(データ名)
S
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 44H 52H 30 H 30H 30H 33H 44H 38H 30 H
拡張コメントメモリの内容
E
サム
T チェック
X
コード
H L H L
H
L
0 0 0 1 1 2 A B 4 3 E F 1 C 5 7
7
C
02 H 30H 30H 30H 31H 31H 32H 41H 42H 34H 33H 45H 46H 31H 43H 35H 37H 03 H
37 H
43 H
計算機リンクユニット側
(例)
アドレス03D8Hの内容が12H
アドレス03D9Hの内容がABH
アドレス03DAHの内容が43H
アドレス03DBHの内容がEFH
アドレス03DCHの内容が1CH
アドレス03DDHの内容が57H
キャラクタB部
を示します。
(読み出したデータ)
ポイント
バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦バイト数≦128
・先頭アドレス+バイト数−1≦拡張コメントメモリ容量
5 - 107
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(3) 拡張コメントメモリの一括書込み
DWコマンドによる拡張コメントメモリの一括書込みの制御手順を,例を使って説
明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(書き込む条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUへ,拡張コメントをアドレス0BB8H
から4バイト分書き込む。
DW(AnA/AnUCPU共通コマンド)
書き込むバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)
キャラクタ数はバイト数×2
1アドレスで2キャラクタ用います。
したがって2桁(16進)で1アドレスを表
現します。
Q
伝文 ウエ イト
P
C
コマンド
N
番号
局 番 号
E
(データ名)
先頭アドレス
5キャラクタ
16進
バイト数 バイト数分のデータ
サム
2キャラクタ
バイト数×2
チェック
16進
キャラクタ
H L H L
H
L
0 0 0 1 D W 0 0 0 B B 8
0
4
コード
H
L
C
B
43 H
42 H
計算機側
5 6 9 A B 5 1 2
(例)
30 H
34 H 35H 36H 39H 41H 42H 35H 31H 32H
A
C
K
(書き込む範囲指定)
計算機リンクユニット側
(書き込むデータ)
P
C
番号
キャラクタC部
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 30H 31H 44H 57H 30 H 30H 30H 42H 42H 38H
H L H L
0 0 0 1
(例)
アドレス0BB8Hへ56H
アドレス0BB9Hへ9AH
アドレス0BBAHへB5H
アドレス0BBBHへ12H
06 H 30H 30H 30H 31H
を書き込むことを示します。
ポイント
バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦バイト数≦128
・先頭アドレス+バイト数−1≦拡張コメントメモリ容量
5 - 108
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.13
MELSEC-A
グローバル機能
グローバル機能とは計算機とマルチドロップ接続している計算機リンクユニットの
入力信号Xn2をON/OFFさせることです。(3.9項参照)
この機能はシーケンサCPUに対する緊急指令,同時起動などに用います。
グローバル機能を使う場合の制御手順を,例を使って説明します。
5.13.1
コマンドと制御内容
(1) ACPU共通コマンド
項 目
グローバル
コマンド
アスキー
記号
コード
GW
47H,57H
処 理 内 容
シーケンサCPUの状態
RUN中
STOP中
参 照 項
○
5.13.2項
書込可設定 書込否設定
各シーケンサCPUシステムに装着されている
計算機リンクユニット装着I/OアドレスのXn2
をON/OFFする。
○
○
上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可を示します。
(2) 制御内容について
この機能は計算機と接続している計算機リンクユニットの入力信号Xn2をON/OFF
させるものです。
(a) Xn2のnは,シーケンサCPUに対する計算機リンクユニットの入出力信号で決
まる番号です。
(例:計算機リンクユニットの入出力信号が90H∼AFHのときは,Xn2はX92と
なります)
(b) 制御手順で指定する局番号は,“FF”または“00”∼“1F”で指定します。
① 計算機と接続している全計算機リンクユニットのXn2をONさせるときは,
“FF”を指定します。
計算機
“FF”指定時
(00)
CPU
(01)
CPU
(02)
CPU
(03)…局番号
CPU
:対象局
② 計算機と接続しているいずれかの計算機リンクユニットのXn2をONさせる
ときは,該当計算機リンクユニットの局番号(“00”∼“1F”)を指定し
ます。
計算機
“01”指定時
(00)
CPU
(01)
CPU
(02)
CPU
(03)…局番号
CPU
:対象局
(c) この機能による計算機からの指令に対して,計算機リンクユニットは計算機
に対して何も応答しません。
(d) シーケンサCPUの電源OFF,リセット操作,モード切換えを行うとXn2はOFFさ
れます。
5 - 109
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.13.2
MELSEC-A
グローバル機能の制御手順
GWコマンドにより,計算機から計算機リンクユニットのXn2をON/OFFする場合の制
御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(1) いずれか1局の入力信号をONする場合
(入力信号をONする条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 局番号が「01」の計算機リンクユニット装着局の,シーケンサCPUの入力信
号(Xn2)をONする。
局番号が「01」の計算機リンクユニットを指定します。
GW(ACPU共通コマンド)
伝文ウエイト
N
P
C
番号
(データ名)
コマンド
局 番 号
E
サム
要因番号 チェック
(1キャラクタ) コード
Q
計算機側
H
L
H
L
0
1
F
F
G
W
0
30 H
31 H
46 H
46 H
47 H
57 H
30 H
H
L
1
E
C
31 H
45 H
43 H
( 例)
05 H
キャラクタC部
計算機リンクユニット側
データ値が1(31H)のときXn2をONさせます。
データ値が0(30H)のときXn2をOFFさせます。
(2) マルチドロップ接続している全局の入力信号をONする場合
(入力信号をONする条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② マルチドロップ接続している計算機リンクユニット装着局の,全シーケン
サCPUの入力信号(Xn2)をONする。
全計算機リンクユニットを指定します。
GW(ACPU共通コマンド)
伝文ウエイト
N
P
C
番号
(データ名)
コマンド
局 番 号
E
サム
要因番号 チェック
(1キャラクタ) コード
Q
計算機側
H
L
H
L
F
F
F
F
G
W
0
46 H
46 H
46 H
46 H
47 H
57 H
30 H
H
L
1
1
7
31 H
31 H
37 H
( 例)
05 H
計算機リンクユニット側
キャラクタC部
データ値が1(31H)のときXn2をONさせます。
データ値が0(30H)のときXn2をOFFさせます。
5 - 110
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
オンデマンド機能
シーケンサCPUから計算機へ送信したいデータがある場合,送信したいデータが格
納されているバッファメモリエリアを指定し,シーケンサCPUから送信の起動をかけ
ることができる機能をオンデマンド機能といいます。
計算機とシーケンサCPUとのデータ伝送が専用プロトコル形式1∼4で行われている
場合,データ伝送の起動をかけられるのは通常計算機側のみです。
シーケンサCPUから計算機へ送信したい緊急データなどがある場合,シーケンサCPU
からの起動により計算機へデータを送信するためにオンデマンド機能を使用します。
計算機リンクユニット
アドレス
シーケンサ
CPU
TO命令
バッファメモリ
109H
先頭アドレス
10AH
データ長
シーケンス
プログラム
専用プロトコル
形式1∼4
計算機
n
∼
5.14
MELSEC-A
ポイント
このオンデマンド機能は,計算機とシーケンサCPUの構成が1:1の場合に,使用す
ることが可能です。
計 算 機
RS-232C/RS-422
計算機
リンク
ユニット
シーケンサ
CPU
システム構成が1:1以外のときは,オンデマンド機能を使用しないでください。
計算機とシーケンサCPUを1:n局,2:n局またはm:n局のマルチドロップ接続してい
るときオンデマンド機能を使用しますと,制御手順形式1∼4の交信データ,オン
デマンド送信データがこわされ,正常なデータ送信ができなくなります。
5 - 111
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.14.1
MELSEC-A
オンデマンド機能のハンドシェイク用入出力信号とバッファメモリ
オンデマンド機能で使用するハンドシェイク用入出力信号とバッファメモリについ
て説明します。
(1) オンデマンド機能のハンドシェイク用入出力信号
ハンドシェイク用入出力信号とは,シーケンサCPUから計算機へのデータ送信要
求の起動をかけるとONとなり,計算機リンクユニットが指定されたデータを送信
完了でOFFとなる信号です。同時に複数のオンデマンド要求をかけないようにす
るためのインタロックなどに使用します。
ハンドシェイク信号
信号の内容
信号をON/OFFする機器
オンデマンド実行中
Xn3
ON :送信中
計算機リンクユニット
OFF:送信完了
(2) オンデマンド機能で使用するバッファメモリ
アドレス
109H
名
内
称
容
オンデマンド用バッファ オンデマンドで送信したいデータが格納されている
メモリ先頭アドレス指定 バッファメモリの先頭アドレスをシーケンスプログ
10AH
10CH
エリア
ラムのTO命令で指定します。
オンデマンド
オンデマンドで送信したいデータ長をシーケンスプ
データ長指定エリア
ログラムのTO命令で指定します。
オンデマンド
オンデマンドのデータ送信時にエラーが発生したと
エラー格納エリア
き計算機リンクユニットが“1”を書き込みます。
0:エラーなし
1:エラーあり
5 - 112
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.14.2
MELSEC-A
オンデマンド機能の実行手順
(1) シーケンサCPU側の実行手順
オンデマンド
データ送信
送信データのワード/バイト
単位確認
送信したいデータをユーザ自
由エリアへ書き込む
オンデマンドエラーリセット
…… バッファメモリアドレス103Hの設定内容を確認する。
ワード/バイト指定による送信データのフォーマットは,
5.14.3項を参照してください。
…… バッファメモリアドレス0H∼FFHまたは120H∼DFFHの範囲へ書き
込む。(*1)
バッファメモリアドレス100H∼1FFHの特定用途エリアは,使用
不可。
…… バッファメモリアドレス10CHをクリアする。
(アドレス10CHが“1”の場合,起動がかからない)
オンデマンド起動
…… バッファメモリアドレス109Hへデータ格納先頭アドレスを,
10AHへ送信データ長を書き込むことによって,起動する。(Xn3
がON)
送信エラーチェック
…… Xn3がOFFすると,データ送信が完了。
バッファメモリアドレス10CHに“1”が書き込まれていると,送
信エラーでデータが送信されていない。
エラーあり
エラーなし
*1
同時に下記機能によるデータ交信も行うときは,それらの機能
で使用するエリアと重複しないようにしてください。
・専用プロトコルのバッファメモリの読出し,書込み(5.9項参
照)
・無手順モード/双方向モードによるデータ交信(第6章,第7
章参照)
送 信 完 了
(2) 計算機側の実行手順
オンデマンド
受 信
受信したデータがオンデマン
ドデータか,コマンド実行に
よるデータかの判別をする
…… オンデマンドデータは計算機リンクユニットがPC番号として
“FE”を付加する。
受信したデータのPC番号が“FE”の場合のみ,オンデマンド
データとして処理してください。
データ処理
受 信 完 了
5 - 113
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(3) オンデマンド要求がされたときのタイムチャートについて説明します。
(a) 全二重通信方式の場合
計算機がデータ送信中のとき
E
N
Q
計算機側
オンデマンドデータ
②
A
C
K
S
T
X
計算機リンクユニット側
①
オンデマンド実行中
Xn3
バッファメモリ
アドレス109H
10AHへT0命令
シーケンサCPU
① オンデマンド要求が出されると,即時オンデマンド実行中信号(Xn3)がON
となり,オンデマンドデータが送信されます。
② コマンドデータ(ENQ∼)に対する応答データ(STX∼)の送信は,オンデマ
ンドデータ送信完了まで待たされます。
計算機がデータ受信中のとき
③
計算機側
A
C
K
E
N
Q
計算機リンクユニット側
オンデマンドデータ
S
T
X
オンデマンド実行中
Xn3
②
①
バッファメモリ
アドレス109H
10AHへT0命令
シーケンサCPU
① オンデマンド要求が出されると,即時オンデマンド実行中信号(Xn3)がON
となります。
② オンデマンドデータの送信は,計算機からのコマンドデータ(ENQ∼)対
する応答データ(STX∼)の送信が完了するまで待たされます。
③ 計算機リンクユニットからの応答データ(STX∼)の送信に対する計算機か
らの応答データ(ACK∼)の送信は,オンデマンドデータの受信中でも行
えます。
5 - 114
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(b) 半二重通信方式の場合 ………………………………… 第10章参照
計算機がデータ送信中のとき
E
N
Q
計算機側
② オンデマンドデータ
③
A
C
K
S
T
X
計算機リンクユニット側
①
オンデマンド実行中
Xn3
バッファメモリ
アドレス109H
10AHへT0命令
シーケンサCPU
① オンデマンド要求が出されると,即時オンデマンド実行中信号(Xn3)がON
となります。
② オンデマンドデータの送信は,計算機からのコマンドデータ(ENQ∼)の受
信完了まで待たされます。
③ コマンドデータ(ENQ∼)に対する対応データ(STX∼)の送信は,オンデマ
ンドデータ送信完了まで待たされます。
計算機がデータ受信中のとき
③
計算機側
E
N
Q
計算機リンクユニット側
オンデマンドデータ
A
C
K
S
T
X
オンデマンド実行中
Xn3
①
②
バッファメモリ
アドレス109H
10AHへT0命令
シーケンサCPU
① オンデマンド要求が出されると,即時オンデマンド実行中信号(Xn3)がON
となります。
② オンデマンドデータの送信は,計算機からのコマンドデータ(ENQ∼)対
する応答データ(STX∼)の送信が完了するまで待たされます。
③ 計算機リンクユニットからの応答データ(STX∼)の送信に対する計算機か
らの応答データ(ACK∼)の送信は,オンデマンドデータ受信完了後に行っ
てください。
5 - 115
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.14.3
MELSEC-A
オンデマンド機能の制御手順
専用プロトコルによるデータ交信で,シーケンサCPU側から計算機側へデータ送信
するときの制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(1) 計算機リンクユニットのバッファメモリアドレス103Hの“無手順ワード/バイト
指定エリア”が,ワード単位のとき
(送信する条件)
① 計算機リンクユニットのバッファメモリアドレス120H∼121H書き込んだデー
タを送信する。
② 計算機リンクユニットのI/Oアドレスは,C0H∼DFH。
計算機リンクユニットが付加します。
※ 局番号……計算機リンクユニットの設
定局番号
PC番号……“FE”固定
計算機側
計算機リンクユニット側
(例 )
P
C
番号
(データ名)
局番 号
S
T
X
送信データ
E
T
X
サム
チェック
コード
H L H L
H L
0 0 F E 1 2 3 4 5 6 7 8
9 2
02 H 30H 30H 46H 45H 31H 32H 33H 34H 35H 36H 37H 38H 03 H 39H 32H
キャラクタB部
XC3
シーケンサCPU
T0処理
バッファメモリ
103H
0
109H
120H
10AH
2
10CH
0/1
120H
1234H
121H
5678H
送信エラー発生で“1”を
書き込む。
②
オンデマンド
指令
①
D2
120H
送信データ格納先頭
アドレス
D3
2
データ長(2ワード)
②
※ ①②は,後ろに示すシーケンスプ
ログラムとの対応部分を示しま
す。
4ビット単位で上位から順
に送信する。
ポイント
(1) 制御手順形式2で行った場合,ブロック番号は00Hとなります。
(2) 送信データのキャラクタ数は,データ長×4になります。
1ワードデータで4キャラクタ用います。
したがって,4桁(16進)で1ワードデータを表現します。
5 - 116
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(2) 計算機リンクユニットのバッファメモリアドレス103Hの“無手順ワード/バイト
指定エリア”が,バイト単位のとき
(送信する条件)
① 計算機リンクユニットのバッファメモリアドレス120H∼121H書き込んだデー
タを送信する。
② 計算機リンクユニットのI/Oアドレスは,C0H∼DFH。
計算機リンクユニットが付加します。
※ 局番号……計算機リンクユニットの設
計算機側
定局番号
PC番号……“FE”固定
局番 号
P
C
番号
S
T
X
(データ名)
E
T
X
送信データ
サム
チェック
コード
H L H L
計算機リンクユニット側
H L
0 0 F E 3 4 1 2 7 8 5 6
(例)
02 H
30H
30H
46H 45H 33H
34H
31H
32H
37H
38H
35H
36H
9 2
03 H
39H 30H
キャラクタB部
XC3
シーケンサCPU
T0処理
バッファメモリ
103H
1
109H
120H
10AH
4
10CH
0/1
120H
1234H
121H
5678H
送信エラー発生で“1”を
書き込む。
②
オンデマンド
指令
①
D2
120H
送信データ格納先頭
アドレス
D3
4
データ長(4バイト)
②
※ ①②は,後ろに示すシーケンスプ
ログラムとの対応部分を示しま
す。
下位8ビット,上位8ビット
の順に送信する。
ポイント
(1) 制御手順形式2で行った場合,ブロック番号は00Hとなります。
(2) 送信データのキャラクタ数は,データ長×2になります。
1バイトデータで2キャラクタ用います。
したがって,2桁(16進)で1バイトデータを表現します。
(3) データ長が奇数のときは,最後に対応するバッファメモリの下位バイト
(ビット0∼ビット7)のデータが送信されます。
5 - 117
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
(3) オンデマンド機能を使用するときのシーケンスプログラム例
前ページに示す(1)(2)の制御を例として,オンデマンド機能を使用するときの
シーケンスプログラム例を示します。
XC7
P H
T0
X000 X0C7
K
1
P H
T0
M0
K
000C 0103 1
H
H
H
PLS
H
M0V 1234
H
M0V 5678
X0C3
H
T0
K
000C 0102 00FF 1
M0
送信データをバイト単位に設定。
ワード単位にするときは,書込み不要。
エラーLEDの消灯要求。
起動指令をPLS化。
D0
D1
H
送信データをセットする。
K
000C 0120 D0 2
H
M0V 0120 D2
K
M0V 4
D3
① 送信データ格納先頭アドレスとデータ
長を指定。
送信データの単位がワード単位のとき
は,
M0V
K
2
D3
にする。
H
T0
K
K
000C 010C 0
H
1
RST Y020
オンデマンドエラーをリセット。
(アドレス10CHが“1”の場合,起動がか
からない)
RST Y021
H
T0
H
K
000C 0109 D2
2
② オンデマンド起動。
X0C3
PLF M1
M1
X0C7
H
H
FROM 000C 010C D4
=
=
K
0
K
1
送信完了フラグ。
K
1
D4
SET Y020
D4
SET Y021
送信エラー格納エリアを読み出して送信
結果を確認する。
アドレス10CH
“0”正常に送信された
“1”エラー発生でデー
タが送信されなかった
ポイント
(1) バッファメモリアドレス100H∼11FHは特定用途エリアです。
オンデマンドの送信データ格納エリアとして使用しないでください。
また,専用プロトコルのバッファメモリの読出し・書込み機能,無手順/双
方向モードによるデータ交信機能を使用するときは,それらの機能で使用す
るエリアと重複しないようにしてください。
(2) データ長の指定範囲は次のアドレスを越えないように指定してください。
・バッファメモリアドレス0H∼FFHを使用する場合
先頭アドレス+指定データ長−1≦FFH
・バッファメモリアドレス120H∼DFFHを使用する場合
先頭アドレス+指定データ長−1≦DFFH
5 - 118
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
5.15 他局アクセスするときのデータリンクシステム・ネットワークシステムの切換え(AnUCPU用)
次に示すシステム構成で,計算機と計算機接続していないシーケンサCPU間で計算
機リンクを行う場合は,事前に本項に示すネットワーク登録を行う必要があります。
① 計算機リンクユニットを装着しているシーケンサCPUが,AnUCPUである。
② 計算機からアクセスする他局シーケンサは,MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bまたは
MELSECNET/10で接続されている。
(例)MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/10混在システムの場合
**
1M P 1
1N S 2
**
MELSECNET/10
(ネットワークNO.1)
L1
*
1N S 3
2N S 1
1N S 4
MELSECNET(Ⅱ)
M
L2
MELSECNET/10
(ネットワークNO.2)
L3
**
2M P 3
2N S 2
計算機
・MELSECNET/10(ネットワークNO.1)
1MP1 …… 管理局(AnU)
1NS2 …… 通常局(AnU)
1NS3 …… 通常局(AnU)
1NS4 …… 通常局(AnU)
・MELSECNET/10(ネットワークNO.2)
2NS1 …… 通常局(AnU)
2NS2 …… 通常局(AnU)
2MP3 …… 管理局(AnU)
・MELSECNET(Ⅱ)
M ……… マスタ局(AnU)
L1 ……… ローカル局(AnA)
L2 ……… ローカル局(AnN)
L3 ……… ローカル局(AnN)
同一シーケンサ
CPU
* :計算機リンクユニット装着局
**:計算機からアクセスするシーケンサCPU
本項では,上記システム構成で計算機とシーケンサCPU間で計算機リンクを行うため
に,計算機側で行う次の処理について説明します。
・ネットワーク登録
・ネットワーク読出し
・ルーチングパラメータの読出し
備 考
計算機リンクユニットを装着している(する)シーケンサCPUがAnUCPU以外のと
きは,本項に示す計算機側の処理は不要ですので,本項をお読みいただく必要は
ありません。
5 - 119
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.15.1
MELSEC-A
他局アクセスするときの実行手順
計算機リンクユニット装着局のシーケンサCPUがAnUCPUの場合に,計算機が他局シー
ケンサCPUとアクセスするときの実行手順を示します。
下記,計算機リンクユニットの立上げ前に,MELSEC-AシリーズのGPP機能により関
連シーケンサCPUにMELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B,MELSECNET/10用のパラメータを書
き込んでおいてください。
*1
書き込むパラメータについては,データリンクシステムまたはネットワークシステ
ムのリファレンスマニュアルを参照してください。
アクセス手順
計算機リンクユニットを立ち上げる。
・・・・ 第4章参照
ネットワーク登録を行う。
*2
・・・・ 5.15.3項参照
計算機と接続している計算機
リンクユニット装着のシーケ
ンサCPUを指定(PC番号:FFH)
してZEコマンドを送信。
アクセスするシーケンサが存在するデータリンクシステム/
ネットワークシステムの登録。
シーケンサとアクセスする
・・・・ 5.7項∼5.14項参照
該当シーケンサに対して,データの読出し/書き込みを行う。
ネットワーク登録している
データリンクシステム/ネットワーク
システム上のシーケンサとの
交信を続けるか
Yes
現在登録しているデータリンクシステム/
ネットワークシステム
No
MELSECNET/10
ネットワークシステム
MELSECNET/B
データリンクシステム
MELSECNET(Ⅱ)
データリンクシステム
*1 ネットワーク登録を行う場合,あらかじめ自局,中継先局のシーケンサCPUに対
し,ネットワークパラメータ中の下記設定が必要となります。
・ユニット台数設定(AnUCPUは,すべて設定要)
・ルーチングパラメータ(自局,全中継局は,設定要)
*2 登録できるネットワーク番号は1件のみです。
(MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/10
混在システムの場合)
1Ns2
1Mp1
No
2Ns1 1Ns4
M
MELSECNET
(Ⅱ)
L2
2Ns2
1
2
MELSECNET/10
(ネットワークNO.2)
2Mp3
アクセスするシーケンサCPU
L1
MELSECNET/10
(ネットワークNO.1)
1Ns3
左図のシステムにおいて,ネットワーク登録するときに指定する
システムコードとネットワークNO.を示します。
L3
3
MELSECNET/10(ネットワークNO.1)上
のシーケンサCPU
MELSECNET/10(ネットワークNO.2)上
のシーケンサCPU
MELSECNET(Ⅱ)上のシーケンサCPU
計算機
5 - 120
指定するシステ
ムコード
指定するネット
ワークNO.
01H
01H
01H
02H
02H
00H
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
MELSEC-A
ポイント
(1) 他局アクセスを行う場合は,必ずネットワーク登録を自局に行ってくださ
い。
ネットワーク登録しないで,他局アクセス操作を行うと,下記のようになり
ます。
(例:下記MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ)混在システムの場合)
未登録局(計算機接続局)か
らの他局アクセス操作
(PC番号“02”)
*1
自局CPUに
“他局アクセス時の有効
ユニット番号”が書き
込まれているか?
NO
*2
自局ベース上に
MELSECNET(Ⅱ)リンク
ユニットが存在
するか?
YES
有効ユニットのデータリンク
/ネットワークユニットが存
在するシステム上の該当局に
アクセス
(有効ユニット2Ns1ユニット
の場合)
NO
YES
PC NO.エラー
(エラーコード“10H”)
L2局に対してアクセス
2Ns2局に対してアクセス
1Ns2
1Mp1
L1
MELSECNET/10
(ネットワークNO.1)
1Ns3
2Ns1 1Ns4
M
MELSECNET
(Ⅱ)
L2
MELSECNET/10
(ネットワークNO.2)
2Mp3
2Ns2
L3
計算機
*1:“他局アクセス時の有効ユニット番号”は,MELSECNET/10対応のGPP機能
の,ユニット台数設定の中で設定します。
MELSECNET/10対応のGPP機能オペレーティングマニュアルを参照してくださ
い。
*2:2枚のMELSECNET(Ⅱ)またはMELSECNET/Bリンクユニットが存在する場合,装
着スロットの若番側リンクユニットの階層のみにアクセスします
5 - 121
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.15.2
MELSEC-A
コマンドと処理内容
(1) AnUCPU専用コマンド
コマンド
項
目
記号
1回のアクセス
処理内容
アスキー
で 行 え る STOP
処 理 点 数
コ ー ド
シーケンサCPUの状態
中
RUN中
書込み 書込み
参 照 項
可設定 否設定
アクセスしたい局が存在するシステ
ネットワーク登録
ZE
5AH,45H
5.15.3項
ム名称およびネットワークNO.を自局
に登録する
自局のネットワーク登録データ,
ネットワーク読出し
ZR
5AH,52H
シーケンサCPUまたはMELSECNET/10
のエラーコード,アクセス先のシス
───
○
○
○
5.15.4項
テム名称,ネットワークNO.を読み出す
ルーチングパラメータ
読
出
し
自局のネットワーク登録データ,ア
ZT
5AH,54H
クセス先に設定されているルーチン
グパラメータを読み出す
上記表のシーケンサCPU状態欄の○は実行可を示します。
5 - 122
5.15.5項
対象機能
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
5.15.3
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
A1SJ71C24
-R2 -R4 -PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○ ○ ○ △ △ △
○
△
△
MELSEC-A
考
(M版)
(K版)
ネットワーク登録
ZEコマンドにより,ネットワーク登録を行う場合の制御手順を,例を使って説明します。
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(1) MELSECNET/10(ネットワークNO.1)を登録する場合
(ネットワーク登録する条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 左図のシステムにおいて,MELSECNET/10(ネットワークNO.1)を登録する。
ZE(AnUCPU専用コマンド)
伝 文ウ エイ ト
コマ ンド
システム ネット
サム
コード ワークNO. チェック
2キャラクタ 2キャラクタ
コード
Z
E
0
5AH 45H 30H
H
L
H
L
H
L
0
1
0
1
7
E
30H 31H 30H 31H 37H 45H
P
C
番号
局 番 号
E
(データ名) N
Q
計算機側
( 例)
(16進)
(16進)
A
キャラクタC部
(データ名)
01H:MELSECNET/10
02H:MELSECNET(Ⅱ)
MELSECNET/B
計算機リンクユニット側
( 例)
1Mp1
MELSECNET/10
(ネットワークNO.1)
1Ns4
1Ns3
P
C
K
システム例
1Ns2
C
番号
局 番 号
05H
H
L
H
L
F
F
0
1
30H 31H 46H 46H
06H
L1
01H∼FFH :MELSECNET/10の場合
00H
:MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bの場合
MELSECNET
(Ⅱ)
L2
M
(AJ71UC24
局番“1”)
計算機
L3
H
L
H
L
F
F
0
1
30H 31H 46H 46H
(2) MELSECNET(Ⅱ
Ⅱ)を登録する場合
(ネットワーク登録する条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 左図のシステムにおいて,MELSECNET(Ⅱ)を登録する。
ZE(AnUCPU専用コマンド)
伝 文ウ エイ ト
コマ ンド
システム ネット
サム
コード ワークNO. チェック
2キャラクタ 2キャラクタ
コード
Z
E
0
5AH 45H 30H
H
L
H
L
H
L
0
0
0
2
7
E
30H 32H 30H 30H 37H 45H
P
C
番号
局 番 号
E
(データ名) N
Q
計算機側
( 例)
(16進)
(16進)
A
C
P
C
番号
キャラクタC部
(データ名)
局 番 号
05H
H
L
H
L
F
F
0
1
30H 31H 46H 46H
K
計算機リンクユニット側
( 例)
01H:MELSECNET/10
02H:MELSECNET(Ⅱ)
MELSECNET/B
06H
H
L
H
L
F
F
0
1
30H 31H 46H 46H
01H∼FFH :MELSECNET/10の場合
00H
:MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bの場合
ポイント
(1) ネットワーク登録は自局に対してのみ可能なため,PC番号は必ずFFHを指定
してください
5 - 123
対象機能
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
5.15.4
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
A1SJ71C24
-R2 -R4 -PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○ ○ ○ △ △ △
○
△
△
MELSEC-A
考
(M版)
(K版)
ネットワーク読出し
ネットワーク読出しは,次に示す情報を計算機が確認するための機能です。
(1) エラーコード
5.7項以降に示すコマンドを計算機から送信したとき計算機リンクユニットから
NAK伝文が返され,エラーコードとして40Hまたは41Hが返された場合に,詳細の
エラーコードを確認する。
(2) システムコード,ネットワークNO.
5.15.3項に示す現在のネットワーク登録内容を確認する。
(3) リンク/ネットワークユニットデータ
計算機リンクユニットの装着局のシーケンサCPUのベースユニット上に装着され
ているデータリンクユニット(MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B),ネットワークユ
ニット(MELSECNET/10)の情報を確認する。
ZRコマンドにより,ネットワーク読出しを行う場合の制御手順を,例を使って説明
します。
ポイント
(1) アクセス可能局は,自局および現在自局にネットワーク登録されているネッ
トワークNO.上の局です。
(2) 計算機リンクユニットが返す情報は,計算機と接続している計算機リンクユ
ニット装着局(接続局)の情報と局番号,PC番号で指定した局(アクセス
局)の情報が含まれています。
情 報 名
情報の対象局
接 続 局
アクセス局
エラーコード
○
─
システムコード
ネットワークNO.
リンク/ネットワーク
ユニットデータ
① システムコード
② ネットワークNO.
③ リンク/ネット
ワーク局番号
④ グループNO.
○
○
─
─
─
─
─
○
○
○
─
○
内
容
MELSECNET/10または計算機リンクユニット装着局(自局)
で発生しているエラー内容を示すコードを16進数のASCII
コードに変換した情報。
(1) 1338H(4920)以上のエラーコード:
MELSECNET/10のエラーコードを示す。
MELSECNET/10ネットワークシステムのリファレンスマ
ニュアルを参照。
(2) 1337H(4919)以下のエラーコード:
シーケンサCPUのエラーコードを示す。
シーケンサCPUのユーザーズマニュアルを参照。
現在登録されているネットワーク登録の情報
──────────
データリンクユニット(MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B),
ネットワークユニット(MELSECNET/10)を示す情報。
該当ユニットのデータリンクシステム/ネットワークシス
テム上の局番号を16進数のASCIIコードに変換した情報。
該当ユニットのネットワークシステム上のグループNO.を
16進数のASCIIコードに変換した情報。
該当ユニットにグループNO.が設定されていないとき,お
よび該当ユニットがデータリンクユニットのときは“00”。
グループNO.については,MELSECNET/10ネットワークシステムのリファレン
スマニュアルを参照してください。
5 - 124
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
【制御手順】
MELSEC-A
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(ネットワーク情報を読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 下図のシステムにおいて,局番号が「02」の計算機リンクユニット装着局のシー
ケンサCPU(1Mp2局)を介して,MELSECNET/10(ネットワークNO.1)上のシーケン
サCPU(1Ns3/M局)のネットワーク情報を読み出す。
システム例
・ネットワーク登録
MELSECNET/10(01H) ネット
ワークNO.1(01H)が登録済み
*1 (接続局)
1Mp2
1Ns1
*1
計算機接続局(1Mp2局)の計算機リンクユニットの局番号は「2」の
場合です。
1Mp2局にネットワークNO.1が登録されているとき,ネットワーク
NO.1上の局に対してアクセス可能となります。
計算機
局番2
MELSECNET/10
(ネットワークNO.1)
1Ns4
L1
1Ns3
MELSECNET
(Ⅱ)
L2
M
(アクセス局)
L3
計算機側
1枚目(1Ns3)の
データ
H L H L
H L
0 2 0 3 Z R 0 A 1
05 H 30H 32H 30H 33H 5AH 52H 30 H 30H 33H
キ ャ ラク タ A 部
はありません。
S
T
X
計算機リンクユニット側
(例)
P
C
K
2枚目(M)の
データ
H L H L
0 2 0 3
06 H 30H 32H 30H 33H
P
C
番号
(データ名)
A
C
局 番 号
(例)
サム
チェック
コード
番号
Q
伝文ウエイト
コマ ンド
N
P
C
番号
E
局 番 号
(データ名)
局 番 号
リンク/ネットワークユニットデータの
並び数は,直前に返す装着枚数分。
1ユニットあたりのキャラクタ数は8キャ
ラクタ
ZR(AnUCPU専用コマンド)
リンク/
エラーコード システム ネット ネット リンク/ネットワーク
4キャラクタ コード ワーク ワーク
ユニットデータ
ユニット
(16進)
NO.
②
③
④
装着枚数 ①
リンク/ネットワーク
E
ユニットデータ
T
①
②
③
④
H L H L
H L H L H L
0 2 0 3 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 0 1 0 1 0 3 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0
サム
チェック
コード
X
H L
B 3
02 H 30H 32H 30H 33H 30H 30H 30H 30H 30H 31H 30H 31H 30H 32H 30H 31H 30H 31H 30H 33H 30H 30H 30H 32H 30H 30H 30H 30H 30H 30H 03 H 42H 33H
キャラクタB部
接続局のネットワーク登録情報
システムコード
00H
:ネットワーク登録なし
01H
:MELSECNET/10
02H
:MELSEDNET(Ⅱ),MELSECNET/B
ネットワークNO.
00H
:ネットワーク登録なし,MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B
00H以外 :登録NO.
5 - 125
アクセス局の情報
アクセス局の情報
①:システムコード
01H
: MELSECNET/10
02H
: MELSECNET(Ⅱ),
MELSECNET/B
②:ネットワークNO.
00H
: MELSECNET(Ⅱ),
MELSECNET/B
00H以外 : 設定ネットワークNO.
③:リンク/ネットワーク局番号
00H
: 該当データリンク/
ネットワークユニット
40H
の局番号
④:グループNO.
00H
: グループ設定なし,
MELSECNET(Ⅱ),
MELSECNET/B
00H以外 : 設定グループNO.
∼
MELSECNET/10,接続局シーケンサCPUの情報
0000H
:エラーなし
0001H∼1337H
:シーケンサCPUでエラーあり
1338H以上
:MELSECNET/10でエラーあり
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
対象機能
AJ71UC24
適用ユニット
○
備
5.15.5
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R4
-R2
-PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
○
○
○ △ △ △
○
△
△
MELSEC-A
(M版)
考
(K版)
ルーチングパラメータの読出し
ルーチングパラメータ読出しは,指定したシーケンサCPUに設定されているルーチ
ングパラメータを計算機が確認するための機能です。
ZTコマンドにより,ルーチングパラメータ読出しを行う場合の制御手順を,例を
使って説明します。
ポイント
(1) アクセス可能局は,自局および現在自局にネットワーク登録されているネッ
トワークNO.上の局です。
(2) アクセス局にルーチングパラメータが設定されていない場合は,NAK伝文が
返され,エラーコードとして“32”が返されます。
(3) 計算機リンクユニットが返す情報は,計算機と接続している計算機リンクユ
ニット装着局(接続局)の情報と局番号・PC番号で指定した局(アクセス
局)の情報が含まれています。
情報名
システムコード
ネットワークNO.
リンク/ネットワーク
ユニット装着枚数
ルーチングパラメータ
設定数
ルーチングパラメータ
情報の対象局
接続局 アクセス局
―
○
―
○
―
○
―
○
―
○
内
容
現在登録されているネットワーク登録の情報。
データリンクユニット,ネットワークユニットの装
着枚数を16進数のASCIIコードに変換した情報。
ルーチングパラメータの設定数を16進数のASCII
コードに変換した情報。
ルーチングパラメータの設定内容を16進数のASCII
コードに変換した情報。
ルーチングパラメータについては,MELSECNET/10ネットワークシステムのリ
ファレンスマニュアルを参照してください。
5 - 126
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
【制御手順】
MELSEC-A
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項に示
す手順でアクセスしてください。
(ルーチングパラメータを読み出す条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 下図のシステムにおいて,局番号が「01」の計算機リンク装着局(自局)のシー
ケンサCPU(1Ns2局)に設定されているルーチングパラメータ(2つ分)を読み出
す。
システム例
*1
計算機接続局(1Ns2局)の計算機リンクユ
ニットの局番号は,「1」の場合です。
1Ns2局にネットワークNO.1が登録されている
とき,ネットワークNO.1上の局に対してアク
セス可能となります。
・ネットワーク登録
MELSECNET/10(01H),ネット
ワークNO.1(01H)が登録済み
・ルーチングパラメータ
ネットワークNO.3上の局へア
クセスするためのパラメータ
が設定済み
*1
1Mp1
(接続局)
1Ns2
MELSECNET/10
(ネットワークNO.1)
1Ns3
計算機
(局番1)
1Ns4
2Mp1
2Ns2
MELSECNET/10
(ネットワークNO.2)
2Ns3
3Ns1
MELSECNET/10
(ネットワークNO.3)
3Ns2
3Mp3
ZT(AnUCPU専用コマンド)
(例)
1つ目の設定内容 2つ目の設定内容
S
X
計算機リンクユニット側
(例)
P
C
H L H L
0 1 F F
06 H 30 H 31 H 46 H 46 H
P
C
番号
T
局 番 号
キャラクタA部は
ありません。
C
K
H L
H L H L
0 1 F F Z T 0 C B
05 H 30 H 31 H 46 H 46 H 5A H 54 H 30 H 43 H 42 H
(データ名)
A
番号
計算機側
サム
チェック
コード
局 番 号
Q
伝文ウエイト
コ マ ン ド
P
C
番号
(データ名)
N
局 番 号
E
ルーチングパラメータの並び
数は,直前に返すルーチング
パラメータ設定数分。
1設定あたりのキャラクタ数
は,6キャラクタ。
リンク/
ネット ネット ルーチン
グパラメ
システム
ワーク ワーク ータ設定
コード
ユニット 数
NO.
装着枚数
ルーチング
パラメータ
ルーチング
パラメータ
E
T
サム
チェック
コード
① ② ③ ① ② ③ X
H L H L H L H L H L H L
H L
0 1 F F 0 1 0 1 0 1 0 2 0 2 0 1 0 4 0 3 0 1 0 4
C 4
02 H 30 H 31 H 46 H 46 H 30 H 31 H 30 H 31 H 30 H 31 H 30 H 32 H 30 H 32 H 30 H 31 H 30 H 34 H 30 H 33 H 30 H 31 H 30 H 34 H 03 H 43 H 34 H
キャラクタB部
接続局のネットワーク登録情報
システムコード
00H
:ネットワーク登録なし
01H
:MELSECNET/10
02H
:MELSECNET(II),MELSECNET/B
ネットワークNO.
00H
:ネットワーク登録なし,MELSECNET(II),MELSECNET/B
00H以外:登録NO.
アクセス局(上図の場合,接続局)の情報
①:転送先ネットワークNO.
②:中継先ネットワークNO.
③:中継先ネットワーク局番号
*上図の場合の設定内容の意味
1つ目
2つ目
・ネットワークNO.2へ ・ネットワークNO.3へ
行くには,ネット 行くには,ネット
ワークNO.1の局番 ワークNO.1の局番
4(1Ns4/2Mp1)局を 4(1Ns4/2Mp1)局を
経由する。
経由する。
アクセス局(上図の場合,接続局)の情報
5 - 127
5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法
5.16
MELSEC-A
折返しテスト
折返しテストとは計算機と計算機リンクユニットの交信機能が正常に動作するか否
かをテストする機能です。この機能を使う場合の制御手順を,例を使って説明します。
(1) ACPU共通コマンドと処理内容
TTコマンドにより,折返しテストを行う場合のコマンドを下記に示します。
項
コマンド
アスキー
記号
コード
目
折返しテスト
TT
54H,54H
処 理 内 容
計算機より受信したキャラク
タをそのまま計算機へ返す。
1 回の交信
で行える処
理点数
254
キャラクタ
シーケンサCPUの状態
RUN中
STOP中
書込可設定
書込否設定
○
○
○
上記表のシーケンサCPU状態欄の○は実行可を示します。
(2) 折返しテストの制御手順
【制御手順】
制御手順形式1で示します。
制御手順形式2∼形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項∼5.4.5項
に示す手順でアクセスしてください。
(折返しテストする条件)
① 伝文ウェイトは0ms。
② 折返しデータとして,“ABCDE”の5キャラクタを送受信する。
TT(ACPU共通コマンド)
2キャラクタ(16進)…… 直後に送信する折返しデータのキャラクタ数を指定します。
“0”∼“9”および“A”∼“F”(大文字)の文字列で指定します。
H L H L
キャラクタ長
Q
伝文ウエイト
コマンド
P
C
番号
N
局 番 号
E
(データ名)
折返しデータ
キャラクタ長
分のデータ
サム
チェック
コード
H L
H
L
0
0 5 A B C D E
7
8
30 H
30H 35H 41H 42H 43H 44H 45 H
37 H
38 H
2キャラクタ(16進)
計算機側
0 0 F F T T
(例)
S
T
X
P
C
キャラクタ長
キャラクタA部
番号
(データ名)
局 番 号
05 H 30H 30H 46H 46H 54H 54H
折返しデータ
キャラクタA部
とおなじデータ
E
サム
T チェック
X
コード
H L H L H L
H
L
0 0 F F 0 5 A B C D E
A
3
02 H 30H 30H 46H 46H 30H 35H 41H 42H 43H 44H 45H 03 H
41 H
33 H
計算機リンクユニット側
(例)
同一データと
なります。
キャラクタB部
ポイント
(1) キャラクタ長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。
・1≦キャラクタ長≦254
(2) PC番号は,“FF”を指定してください。
5 - 128
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
第6章 無手順モードによる外部機器とのリンク方法
無手順モードによる外部機器(計算機,プリンタなど)とシーケンサCPUとのリン
ク方法について説明します。
計算機リンクユニットのモード設定スイッチを“1”∼“9”のいずれかに設定ま
たはモード切換えで1∼9のいずれかのモード番号を指定し,RS-422またはRS-232C
インタフェースを無手順モードで使用されるときは,必ず本章をお読みくださ
い。
専用プロトコルと双方向モードで使用されるときは,本章をお読みいただく必要
はありません。
6.1 無手順モードによるデータの流れ
シーケンサCPUと外部機器間でデータ送受信を行うときのデータの流れをイメージ
図にて示します。
データ送信時,計算機リンクユニットはシーケンサCPUから指定された送信データ
を,そのままのコードで送信します。
データ受信時,計算機リンクユニットは外部機器から受信したデータを,そのまま
のコードでシーケンサCPUへ渡します。
したがって,BINデータ(数値データ)を送受信データとして扱うことができます。
(1) シーケンサCPUが外部機器へデータを送信する場合
シーケンサCPU
計算機リンクユニット
シーケンス
プログラム
バッファメモリ
外部機器
無手順送信用
バッファメモリエリア
(送信エリア)
①書込み
(TO命令)
データ
②送信要求
信号ON
(Y(n+1)0)
(00H∼FFH)
③
データ
④送信完了
信号ON
(Xn0)
(00H∼FFH)
(2) 外部機器からの受信データをシーケンサCPUが読み出す場合
シーケンサCPU
計算機リンクユニット
シーケンス
プログラム
バッファメモリ
②読出し要求
信号ON
(Xn1)
③読出し
(FROM命令)
④読出し完了
信号ON
(Y(n+1)1)
無手順受信用
バッファメモリエリア
(受信エリア)
データ
(00H∼FFH)
6 - 1
外部機器
①
データ
(00H∼FFH)
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
6.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項
無手順モードで計算機リンクするためのプログラム作成前に知っておいていただき
たい注意事項などについて示します。
ポイント
無手順モードによる機能は,第7章に示す双方向モードによる機能と併用できま
せん。
計算機リンクユニットのモード設定スイッチ(4.2.1項参照)とバッファメモリ
特定用途エリア(3.10項および7.2.6項参照)の双方向モード指定エリアへの設
定により,いずれかのモードを選択してご使用ください。
6 - 2
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
6.2.1 外部機器からのデータ受信について
外部機器から受信したデータをシーケンサCPUで読み出すために,知っておいてい
ただきたい事項を示します。
計算機リンクユニット
シーケンス
プログラム
バッファメモリ
②読出し要求
信号ON
(Xn1)
③読出し
(FROM命令)
④読出し完了
信号ON
(Y(n+1)1)
無手順受信用
バッファメモリエリア
(受信エリア)
受信エ リア
シーケンサCPU
受信データ数格納エリア
受信データ格納エリア
外部機器
①
データ
(00H∼FFH)
データ
(00H∼FFH)
(1) 受信エリアの取り方について
受信エリアとは,外部機器から受信したデータをシーケンサCPUが読み出すため
に,受信データと受信データ数を格納する計算機リンクユニットのバッファメモ
リエリアのことです。
受信エリアはデフォルト値としてアドレス80H∼FFHのバッファメモリが割り付け
られています。
データ伝送の目的,外部機器の仕様および受信データの長さに合わせ,受信エリ
アを変更することもできます。(変更方法は6.2.4項(2)④を参照してください。)
バッファメモリ
受信エリア
∼
アドレス
(デフォルト)
80H
81H
受信データ数格納エリア
受信データ格納エリア
FFH
受信データ数の単位(ワード/バイト)は,バッファ
メモリのワード/バイト指定エリア(アドレス103H)
への設定値による。
受信終了コード受信時または受信終了データ数分の
データ受信時に,受信したデータ数が書き込まれる。
受信終了コードの受信または受信終了データ数分の
データの受信まで,受信データが若いアドレスから
順次格納される。
ポイント
外部機器から計算機リンクユニットへ送信する1回あたりの送信データ量は,計
算機リンクユニットの受信データ格納エリアのサイズ以下となるようにしてくだ
さい。
(受信データ格納エリア)
>=
(外部機器から送信するデータ量)
受信データ格納エリアにすべて格納できないデータ量を送信する必要があるとき
は,受信エリアを変更してください。
受信エリアのアドレスおよびサイズを変更することができます。
6 - 3
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(2) 受信データの読出し方法
計算機リンクユニットが外部機器から受信したデータをシーケンスプログラムで
読み出す方法には2通りあり,ユーザで任意に選択することができます。
いずれの場合も,外部機器からの受信データは受信データ格納エリアから読み出
します。
(例)受信データ“ABCDEFG123”を読み出す場合(受信エリアはデフォルト値)
バッファメモリ
5または10
80H
(B)
42H
(D)
44H
(F)
46H
(1)
31H
(3)
33H
81H
先頭
↓
“321GFEDCBA”
外部機器から
82H
83H
84H
85H
,
,
,
,
,
受信データ数格納エリア
ワード/バイト指定エリア(アドレス103H)へ
の指定値により格納されます。
(A)
41H
(C)
43H
(E)
45H
(G)
47H
(2)
32H
受信データ格納エリア
受信データは,受信順に若いアドレスの(L)→
(H),次のアドレスの(L)→(H)の順に格納され
ます。
⋮
86H
ユーザが指定した受信終了データ数分のデータを受信したとき,または受信終了
コードのデータを受信したとき,計算機リンクユニットはシーケンスプログラム
への受信データ読出し要求信号(Xn1)をONさせます。
(a) 受信終了コードによる受信データの読出し方法(可変長での受信用)
計算機リンクユニットは,あらかじめユーザがバッファメモリ(アドレス
100H)に設定した受信終了コードのデータを外部機器から受信すると,シー
ケンスプログラムに対して受信データの読出し要求を行います。
シーケンスプログラムは,計算機リンクユニットからの読出し要求により,
外部機器から受信した受信終了コードまでの受信データを読み出すことがで
きます。
この受信終了コードは,外部機器の仕様に合わせて変更することができ,00H
∼FFHの範囲で任意のコードを1文字分(1バイト分)指定することができま
す。
(変更方法は,6.2.4項(2)①を参照してください。)
シーケンサCPU
計算機リンクユニット
① バッファメモリ(受信エリア)
n
データ1
データ2
データ3
データn-1
データn
データn+1
データn+2
∼
①:受信データ数セット
②:受信データの読出し要求
*1
6 - 4
(受信データ)
∼
∼
∼
シーケンス
プログラム
OSエリア
②
(終了コード)
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
バッファメモリの受信終了コード指定エリアへの指定値より,計算機リンクユニッ
トは次のときにシーケンサCPUへ読出し要求を行います。(説明中のCRのコードは
0DH,LFのコードは0AHです。)
① 受信終了コードを変更していない場合(デフォルト値は0A0DH)
i CRを受信後,60ms以内にデータを受信しなかったとき
○
・CRまでの受信データをバッファメモリの受信エリアに格納し,シーケンサCPU
への読出し要求信号をONします。
・以後に受信するデータは,次回以降に読出し要求するデータとして計算機リ
ンクユニットのOSエリアに格納します。
ii CRを受信後,60ms以内にLF以外のデータを受信したとき
○
・CRまでの受信データをバッファメモリの受信エリアに格納し,シーケンサCPU
への読出し要求信号をONします。
・CRより後に受信したデータは,次回以降に読出し要求するデータとして計算
機リンクユニットのOSエリアに格納します。
iii CRを受信後,60ms以内にLFを受信したとき
○
・LF(CR+LF)までの受信データをバッファメモリの受信エリアに格納し,シー
ケンサCPUへの読出し要求信号をONします。
・LFより後に受信する(した)データは,次回以降に読出し要求するデータと
して計算機リンクユニットのOSエリアに格納します。
iv CRより前にLFを受信したとき
○
・LFまでの受信データをバッファメモリの受信エリアに格納し,シーケンサCPU
への読出し要求信号をONします。
・LFより後に受信したデータは,次回以降に読出し要求するデータとして計算
機リンクユニットのOSエリアに格納します。
② 受信終了コードを変更し任意のコードを指定した場合(00□□Hを指定)
i ユーザが変更した受信終了コードのデータを受信したとき
○
・受信終了コードのデータまでの受信データをバッファメモリの受信エリアに
格納し,シーケンサCPUへの読出し要求信号をONします。
・受信終了コードのデータより後に受信する(した)データは,次回以降に読
出し要求するデータとして計算機リンクユニットのOSエリアに格納します。
③ 受信終了コードを変更し終了コードなしを指定した場合(FFFFHを指定)
受信終了データ数指定による読出しのみ可能となります。
(b)を参照してください。
6 - 5
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
ポイント
次のソフトウェアバージョン以降の計算機リンクユニットを使用すると,下記の
無手順終了コード指定によりCR+LFの受信時のみ読出し要求信号をONさせること
ができます。
対
象
AJ71UC24
ユニット
バージョン
A1SJ71UC24-R2
A1SJ71C24-R2
A1SJ71UC24-PRF
A1SJ71C24-PRF
A1SJ71CU24-R4
A1SJ71C24-R4
M
R
M
A1SCPUC24-R2
A2CCPUC24
A2CCPUC24-PRF
A
K
(無手順終了コード指定エリア)
バッファメモリ
b15
アドレス
100H
∼
b0
デフォルト値
0A0DH(CR,LF)
・CR+LFを終了コードにするとき
8000Hを書き込む
* 計算機リンクユニット
の立上がり時に,指定
値を書き込む。
・任意のデータの1文字分(1バイト)を終了
コードにするとき
使用するコードを下位バイトに,00Hを
上位バイトに書き込む(00□□H)
・終了コードなしにするとき
FFFFHを書き込む
上記,無手順終了コード指定エリアへの指定値に対して,計算機リンクユニット
は次のときにシーケンサCPUへ読出し要求を行います。
① デフォルト値(0A0DH)の場合
i ∼○
iv に示すとおりです。
・前ページの①○
② 8000Hを指定した場合
・CRとLFを続けて受信したときのみ,LFまでの受信データをバッファメモリ
の受信エリアに格納し,シーケンサCPUへの読出し要求信号をONします。(CR
とLFの受信間隔時間の制限はありません。)
・LFより後に受信したデータは,次回以降に読出し要求するデータとして計
算機リンクユニットのOSエリアに格納します。
③ 00□□Hを指定した場合
・前ページの②に示すとおりです。
④ FFFFHを指定した場合
受信終了データ数指定による読出しのみ可能となります。
(b)を参照してください。
6 - 6
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(b) 受信終了データ数による受信データの読出し方法(固定長での受信用)
計算機リンクユニットは,あらかじめユーザがバッファメモリ(アドレス
108H)に設定した受信終了データ数分のデータを外部機器から受信すると,
シーケンスプログラムに対して受信データの読出し要求を行います。
シーケンスプログラムは,計算機リンクユニットからの読出し要求により,
外部機器から受信した受信終了データ数分のデータを読み出すことができま
す。
受信終了データ数のデフォルト値は127(ワード)に設定されていますが,外
部機器と交信するデータ内容により受信データ格納エリアのサイズ以内で変
更することができます。(変更方法は6.2.4項(2)②⑤を参照してください。)
シーケンサCPU
計算機リンクユニット
① バッファメモリ(受信エリア)
n
データ1
データ2
データ3
データn-1
データn
(終了データ数)
データn+1
データn+2
∼
①:受信データ数セット
②:受信データの読出し要求
(受信データ)
∼
∼
∼
シーケンス
プログラム
OSエリア
②
*1
*1 図中に示す計算機リンクユニットのOSエリアは,受信終了コードのデータ受信後
に受信するデータ,または受信終了データ数分のデータ受信後に受信するデータ
を,計算機リンクユニットが格納するためのメモリです。
本マニュアルの対象計算機リンクユニットには次の容量のOSエリアがあります。
いずれも,ユーザで読出し/書込みすることはできません。
AJ71UC24 ………………………………… 279バイト
A1SJ71UC24-R2/PRF/R4
A1SJ71C24-R2/PRF/R4
……………… 304バイト
A1SCPUC24-R2
A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRF ……………… 279バイト
現在の読出し要求に対してシーケンスプログラムがバッファメモリの受信データ
の読出しを完了すると,OSエリア内の受信データおよび以降の受信データはバッ
ファメモリの受信エリアに順次格納されます。
なお,受信データを格納するOSエリアの空エリアが10バイト以下になると,伝送
制御指定の設定により次の制御が行われます。(詳細は,第9章を参照してくださ
い。RS信号はOFFしません。)
・DTR制御を設定しているときは,計算機リンクユニットがDTR信号をOFFし相手
機器からの送信の中断を要求します。
・DC1・DC3送信制御を設定しているときは,計算機リンクユニットがDC3を送信し
相手機器からの送信の中断を要求します。
6 - 7
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
OSエリアに空エリアがなくなり,受信データを格納できなくなると,ユニットの
2-SIO/4-SIO LEDが点灯し,空エリアができるまでの受信データはすべて捨てら
れます。
ポイント
受信終了コードと受信終了データ数をバッファメモリの特定用途エリアへ設定す
ると,共に有効となります。
この場合,計算機リンクユニットは受信終了データ数分のデータ受信前に受信終
了コードを受信すると,シーケンスプログラムへ読出し要求を出力(Xn1がON)
します。
備 考
① 受信データ長>受信データ格納エリア長の処理
i 終了コードによる受信の場合
○
受信データ格納エリアより長いデータを計算機リンクユニットが受信する場
合,受信データ格納エリア分のデータを受信すると受信データ読出し要求信
号Xn1をONさせます。
シーケンスプログラムが受信データ読出し完了信号Y(n+1)1をONすると,残
りのデータの読出しを可能にし,終了コードを受信するまで上記をくりかえ
します。
(受信データ格納エリア)>(外部機器から送信するデータ長)となるよう
受信エリアを設定してください。
〔例〕受信エリアが80H∼FFHアドレス(デフォルト値)のとき150ワードのデー
タを受信する場合。
終了コード
外部機器
127ワード
23
ワード
受信データ読出し要求
Xn1
受信データ読出し完了
Y(n+1)1
シーケンスプログラム
6 - 8
FROM命令
FROM命令
読出しデータ数
127ワード
読出しデータ数
23ワード
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
ii 受信終了データ数による受信の場合
○
受信終了データ数を受信データ格納エリアより大きく設定すると,バッ
ファメモリアドレス107Hに設定されている無手順受信用バッファメモリ
長(デフォルトは128ワード)−1が受信終了データ数として処理されま
す。
(受信データ格納エリア)>(外部機器から送信するデータ長)
〔例〕受信エリアが80H∼FFHアドレス(デフォルト値)のとき150ワードに
データを受信する場合。
1回目データ
外部機器
2回目データ
127ワード
23
ワード
104ワード
3回目データ
46
ワード
81ワード
69
ワード
受信データ読出し要求
Xn1
受信データ読出し完了
Y(n+1)1
シーケンスプログラム
FROM命令
FROM命令
読出しデータ……
1回目127ワード
読出しデータ……
1回目の23ワードと
2回目の104ワード
FROM命令
② CD信号をOFFしたとき,モード切換えしたときの受信データ
外部機器と交信中に次のことを行うと,受信データがなくなりますので注意
してください。
i CD信号をOFFしたとき
○
・RS-232C回線で外部機器とデータ交信しているとき,CD端子チェックあ
りを設定している場合は,シーケンサCPUへ読出し要求していないとき
に外部機器側で計算機リンクユニットのCD信号をOFF(4ms以上)する
と,受信データがクリアされます。(受信エリアは初期化されません。)
・シーケンサCPUへ読出し要求しているときにCD信号がOFFしたとき,計算
機リンクユニットはシーケンサCPUへの読出し要求処理を続行します。
読出し要求した受信データはクリアしません。
・外部機器からのデータ送信を再開するときは,CD信号をONしてくださ
い。
ii モード切換えしたとき
○
・第12章により計算機リンクユニットのモードを強制切換えすると,計
算機リンクユニットは電源投入により立ち上がったときと同様の状態
になり,受信データがクリアされます。(受信エリアは初期化されま
す。)
・以後データ交信するために,バッファメモリの特定用途エリアへの設
定が必要になります。
・外部機器からのデータ送信を再開するときは,計算機リンクユニット
のレディ信号(Xn7)がONし,バッファメモリの特定用途エリアへの設
定が完了してから送信してください。
(計算機リンクシステムによっては,送信再開可能をシーケンサCPUか
ら外部機器へ伝えてから,外部機器からのデータ送信を再開すること
が必要となります。)
6 - 9
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(3) 受信エラーの検出方法(ユニットのLED,バッファメモリで確認)
無手順モードによる外部機器からのデータ受信で,計算機リンクユニットはエ
ラーを検出するとユニット前面のLED(2-C/N∼2-SIOまたは4-C/N∼4-SIO)を点灯
させ,その情報をバッファメモリのアドレス101Hに格納します。
データ受信エラーの発生は,ユニット前面のLEDまたはシーケンスプログラムで
上記バッファメモリを読み出して確認してください。
① ユニット前面の該当LED
LED部詳細図
LED
(AJ71UC24の場合)
No.
(説明用)
(説明用)
LED
No.
LED
No.
0
1
2
4
5
6
7
8
9
10
11
RUN
2-SD
2-RD
(未使用)
2-NEU
2-ACK
2-NAK
4-NEU
4-ACK
4-NAK
4-SD
4-RD
(未使用)
○○ 2-C/N
○○ 2-P/S
○○ 2-PRO
○○ 2-SIO
○○ 4-C/N
○○ 4-P/S
○○ 4-PRO
○○ 4-SIO
○○ (未使用)
○○ CPU RW
○○
○○
○○
(未使用)
○○
○○
○○
16
17
18
19
20
21
22
23
LED名称
LEDの表示内容
LED ON時
LED OFF時
LEDの
初期状態
16 2-C/N C/N RS-232C側とシーケンサCPUの交信結果
17 2-P/S P/S RS-232C側パリティエラー表示
4.3項(4)参照
パリティエラー
正 常
正 常
OFF
19 2-SIO SIO RS-232C側SIOエラー表示
20 4-C/N C/N RS-422側とシーケンサCPUの交信結果
21 4-P/S P/S RS-422側パリティエラー表示
オーバーラン,フレーミングエラー
4.3項(4)参照
パリティエラー
正 常
正 常
正 常
OFF
23 4-SIO SIO RS-422側SIOエラー表示
オーバーラン,フレーミングエラー
正 常
OFF
OFF
OFF
OFF
25
上記LEDは点灯すると以後正常になっても点灯したままとなります。
LEDを消灯させるときは,8.1項により行ってください。
② バッファメモリ(詳細は,8.1項を参照してください。)
b15
∼
b8 b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
101H
2-C/N,C/N (LED NO.16)
2-P/S,P/S (LED NO.17)
2-SIO,SIO (LED NO.19)
4-C/N,C/N (LED NO.20)
4-P/S,P/S (LED NO.21)
4-SIO,SIO (LED NO.23)
1(ON) :点灯表示…エラーあり
0(OFF):消灯表示…エラーなし
備
考
外部機器の状態確認について
外部機器のレディ信号などをシーケンサCPUへ入力信号として接続し,信号の
ON/OFF間隔のタイムアウトチェックなどにより外部機器の状態を確認してくだ
さい。
外部機器レディ信号
タイムアウト発生
または,データ受信間隔のタイムアウトチェックにより確認してください。
6 - 10
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(4) 受信データのクリア方法
無手順モードで外部機器からのデータを受信中に,外部機器の故障などによるエ
ラーが発生した場合,それまでに受信したデータに誤りがあったり,途中のデー
タがなくなっていることがあります。
計算機リンクユニット側のエラー回復処理として,バッファメモリへのクリア指
定によりそれまでの受信データをすべて無効にして初期化を行うことができます。
受信データをクリアするときは,下記バッファメモリの書込み,読出しを行って
ください。
計算機リンクユニットは,それまでに受信したデータを無効にして,現在の受信
データ数を「0」として処理します。(バッファメモリの受信エリアはクリアされ
ませんので,直前の値がそのまま残っています。)
外部機器からのデータ送信を再開するときは,バッファメモリのアドレス10DHが
「0」になってから送信してください。
(計算機リンクシステムによっては,送信再開可能をシーケンサCPUから外部機器
へ伝えてから,外部機器からデータ送信を再開することが必要となります。)
(クリア手順)
① 受信データ読出し要求(Xn1),受信データ読出し完了(Y (n+1) 1),送信要求
(Y(n+1)0)がOFFしているとき,バッファメモリのアドレス10DHへシーケンス
プログラムのTO命令により「1」を書き込んでください。
② 計算機リンクユニットは,受信データのクリア処理を行います。
③ 受信データのクリアが終了すると,計算機リンクユニットはバッファメモリ
のアドレス10DHへ書き込まれた「1」を「0」にします。
②
受信データ
クリア処理
計算機リンクユニット
③
バッファメモリ
アドレス10DH
“0”
“1”
(*1)
“0”
①
シーケンサCPU
(プログラム)
TO命令
(アドレス10DHへ“1”を書き込む)
*1 送信処理するときは,
送信要求信号を再度
ON(OFF→ON)する。
クリア指令 Xn1
Y(n+1)0 Y(n+1)1
TOP
Hn
H10D
K1
K1
TO命令にXn1,Y(n+1)0,Y(n+1)1をインタロックとして入れたプログラムを作成する。
(プログラム例は,付録6.1.3項参照)
備
考
送信要求信号(Y(n+1)0)のONで,計算機リンクユニットから外部機器へデータを
送信しているときは,上記受信データのクリア要求を行わないでください。
外部機器へデータを送信しているときに,受信データのクリア要求を行うと,計
算機リンクユニットはデータ送信を中止し送信完了信号(Xn0)をONします。
6 - 11
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
6.2.2 外部機器へのデータ送信について
外部機器へデータを送信するために,知っておいていただきたい事項を示します。
計算機リンクユニット
シーケンス
プログラム
バッファメモリ
①書込み
(TO命令)
送信データ数格納エリア
送信データ格納エリア
無手順送信用
バッファメモリエリア
(送信エリア)
データ
(00H∼FFH)
②送信要求
信号ON
(Y(n+1)0)
送信エ リア
シーケンサCPU
外部機器
③
データ
④送信完了
信号ON
(Xn0)
(00H∼FFH)
(1) 送信エリアの取り方について
送信エリアとは,シーケンサCPUから外部機器へデータを送信するために,シー
ケンサCPUが送信データと送信データ数を書き込む計算機リンクユニットのバッ
ファメモリエリアのことです。
送信エリアはデフォルト値としてアドレス0H∼7FHのバッファメモリが割り付け
られています。
データ伝送の目的,外部機器の仕様および送信データの長さに合わせ,送信エリ
アを変更することもできます。(変更方法は6.2.4項(2)③を参照してください。)
バッファメモリ
送信エリア
∼
アドレス
(デフォルト)
0H
1H
送信データ数の単位(ワード/バイト)は,バッファ
メモリのワード/バイト指定エリア(アドレス103H)
への設定値による。
送信データ数格納エリア
送信したいデータ数をTO命令で指定する。
送信データ格納エリア
7FH
送信データを若いアドレスから順次格納する。
ポイント
シーケンサCPUから外部機器へ送信する1回あたりの送信データ量は,計算機リン
クユニットの送信データ格納エリアのサイズ以下となるようにしてください。
(送信データ格納エリア)
>=
(シーケンサCPUから送信するデータ量)
送信データ格納エリアにすべて格納できないデータ量を送信する必要があるとき
は,送信エリアを変更してください。
送信エリアのアドレスおよびサイズを変更することができます。
6 - 12
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(2) 送信データの書込み方法
送信エリアには下図のように送信データ数と送信データを書き込みます。
(a) 無手順送信データ数格納エリアに,送信データ格納エリアに書き込む(書き
込んだ)データのワード数/バイト数(ワード/バイト指定による)を書き
込みます。
(b) 送信データ格納エリアに,送信させるデータを書き込みます。
(例)“ABCDEFG123”を送信する場合(送信エリアはデフォルト値)
バッファメモリ
(B)
42H
(D)
44H
(F)
46H
(1)
31H
(3)
33H
(5)
35H
1H
外部機器へ
先頭
↓
“ABCDEFG123”
(a)
5または10
0H
2H
3H
4H
5H
⋮
6H
,
,
,
,
,
,
(A)
41H
(C)
43H
(E)
45H
(G)
47H
(2)
32H
(4)
34H
送信データ数格納エリア
ワード/バイト指定エリア(アドレス103H)へ
の指定値により,送信データ数を書き込んで
ください。
ワード単位のとき…… 5
バイト単位のとき……10
(b)
送信データ格納エリア
送信データは,送信順に若いアドレスの(L)→
(H),次のアドレスの(L)→(H)の順に格納して
ください。
上記(a)(b)を実行後,送信要求信号(Y(n+1)0)をONすると,計算機リンクユニット
は指定データを指定データ数分,送信データ格納エリアの若いアドレスから順次
送信します。
(3) 送信エラーの検出方法
無手順モードによる外部機器へのデータ送信で,計算機リンクユニットが検出で
きるエラーは,バッファメモリの送信データ数格納エリアへ書き込まれている数
値が正しいか否かのみです。
送信データ数が正しくないと,計算機リンクユニットはそのエラー情報をバッファ
メモリのアドレス101Hに格納します。
送信データ数エラーの発生は,シーケンスプログラムで上記バッファメモリを読
み出して確認してください。
上記以外のエラーの検出は,外部機器側で行ってください。
・バッファメモリ(詳細は,8.1項を参照してください。)
∼
b15 b14
b0
101H
無手順送信データ数エラー
1(ON) :エラーあり
0(OFF):エラーなし
備
考
外部機器の状態確認について
外部機器のレディ信号などをシーケンサCPUへ入力信号として接続し,信号の
ON/OFF間隔のタイムアウトチェックなどにより外部機器の状態を確認してくだ
さい。
外部機器レディ信号
タイムアウト発生
6 - 13
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
6.2.3 シーケンサCPUとのハンドシェイク用入出力信号
無手順モードでデータの送受信を行う場合に,シーケンスプログラムから出力した
データを外部機器へ送信させる信号,あるいは外部機器からデータが来たことを検知
してシーケンスプログラムで読み出すことが可能となる信号などをハンドシェイク用
入出力信号といい,無手順モードには必要な信号です。
下記にハンドシェイク用入力信号を示します。
信
シーケンサ
CPU
Y(n+1)0
号
タイミング
プログラムでOFFさせる
(送信要求)
計算機リンクユニット
でOFFさせる
プログラムでONさせる
↓
Xn0
(送信完了)
計算機リンクユニットでONさせる
外部機器
外部機器
↓
計算機リンクユニットでOFFさせる
Xn1
(受信データ読出し要求)
計算機リンクユニットでONさせる
シーケンサ Y(n+1)1 (受信データ読出し完了)
CPU
プログラムでOFFさせる
プログラムでONさせる
X,Yに付した番号(n)は,本ユニットの装着位置と,本ユニットまでに装着されてい
る入出力ユニットの点数などにより決まります。
備
考
上記以外に無手順モードで使用できる入出力信号として,Xn7(計算機リンクユ
ニットのレディ信号),XnD(計算機リンクユニットのウォッチドグタイマエラー
信号)があります。
シーケンサCPUとの入出力信号については,3.9項を参照してください。
6 - 14
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
6.2.4 バッファメモリの読出し/書込みについて
無手順モードの計算機リンクで次のことを行うためには,バッファメモリの読出し
/書込みを行うためのシーケンスプログラムが必要です。(バッファメモリ一覧は,
3.10項に記載しております。)
必要部分のシーケンスプログラムを作成してください。
なお,計算機リンクユニットが立ち上がったときはバッファメモリの特定用途エリ
アにデフォルト値が書き込まれています。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
プログラムの作成が必要な読出し/書込みの内容
データ交信するための計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリ
アのデフォルト値を変更するとき
外部機器からデータを受信するとき
外部機器へデータを送信するとき
現在までの外部機器からの受信データをすべてクリア(無効)するとき
計算機リンク中に,計算機リンクユニットのLED点灯状態の読出し/LEDの消
灯を行うとき
計算機リンク中に,ユニット状態・信号状態を読み出すとき
外部機器との伝送制御をDCコードで行うとき
計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側で半二重通信を行うとき
説明項
本項(2)(3)
6.2.1項,6.4項
6.2.2項,6.5項
6.2.1項(4)
第8章
第8章
第9章
第10章
(1) バッファメモリ特定用途エリアの読出し/書込みを行うときの注意事項
① バッファメモリはバッテリバックアップされていません。
電源投入時,CPUリセット操作時,またはモード変更時は事前に書き換えた
データがすべてデフォルト値に戻りますので,その都度設定・変更データを
書き込む必要があります。
② 特定用途エリア(100H∼11FH)へのデータ書込みは,モード切換えに関するエ
リアを除きシーケンスプログラムのTO命令で書込みを行った場合のみ有効で
す。
計算機からの書込みは行わないでください。(計算機リンクユニットは正し
い動作を行いません。)
∼
③ 下記機能を併用して使用する場合,バッファメモリエリアのユーザ自由エリ
アの割付けが重複しないようにしてください。
重複して使用した場合,データが書き換えられ正しい交信が行えなくなりま
す。
・無手順モード送信
・無手順モード受信
・バッファメモリ読出し/書込み(CR/CWコマンド)機能
・オンデマンド機能
なお,特定用途エリアをまたいで,1つのエリアとして割り付けることはで
きません。
OH∼FFHまたは120H∼DFFH各々の範囲内で各エリアを割り付けてください。
例)
FFH
100H 特定用途エリア
このように,特定用途エリアをまたいで,無手順受信用
バッファメモリを割り付けることができません。
∼
11FH システムエリア
120H
6 - 15
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(2) バッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値の変更について
データ交信するために計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアの
デフォルト値を変更しなければならないときは,次の内容により該当シーケンス
プログラムを組み込む必要があります。
① 無手順受信終了コード指定エリア(アドレス:100H)
・シーケンサCPUが外部機器から可変長(受信データの長さが一定でない)の
データを受信する場合,計算機リンクユニットの立上がり時は,受信データ
に終了コードのCR,LFまたはCRとLF(CR受信後,60ms以内にLFを受信する必要
あり)があると,シーケンサCPUに読出し要求するようになっています。
・終了コードを変更するときは,使用する終了コードを計算機リンクユニット
の立上がり時または本項(4)により書き込んでください。
指定方法
b15
∼
b0
バッファメモリアドレス100H
(デフォルト0D0AH(CR,LF))
・CR+LFを終了コードにするとき
8000Hを書き込む
・任意のデータの1文字分(1バイト分)を終了コード
にするとき(下記ポイント(1)参照)
使用するコードを下位バイトに,00Hを上位バイ
H)
トに書き込む(00
・終了コードなしにするとき
FFFFHを書き込む
ポイント
(1) 無手順終了コード指定エリアへの指定値に対する計算機リンクユニットか
らシーケンサCPUへの受信データの読出しタイミングについては,6.2.1項
(2)(a)を参照してください。
(2) 終了コードとして8000Hを指定したときは,CRに続いてLFを受信すると,
シーケンスプログラムに読出し要求を出力します。(Xn1がON)
(CRとLFの受信間隔時間の制限は,特にありません。)
終了コードの8000Hは,計算機リンクユニットが次のソフトウェアバージョ
ン以降であれば指定できます。
適用ユニット
AJ71UC24
バージョン
M
A1SJ71UC24 A1SJ71C24
-R2/R4/PRF -R2/R4/PRF
R
M
A1SCPU
C24-R2
A2CCPU
C24
A2CCPU
C24-PRF
A
K
K
(3) 変更する終了コードは,00H∼FFHの範囲で任意に1バイトのコードを設定
できます。
(4) 終了コードなしにするときは,バッファメモリアドレス100HにFFFFHを書
き込んでください。
受信終了データ数の指定のみが有効となり,固定長による受信データの読
出しが可能となります。
(5) 受信終了データ数も設定していた場合は,受信終了データ数分のデータ受
信前に受信終了コードを受信すると,受信データの読出し要求を出力(Xn1
がON)します。
6 - 16
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
② 無手順ワード/バイト指定エリア(アドレス:103H)
・計算機リンクユニットの立上がり時は,シーケンサCPUと計算機リンクユ
ニット間で授受する送受信データの送信データ数と受信データ数がワード
単位になっています。
・送信データ数と受信データ数の単位をバイト単位にするときは,計算機リ
ンクユニットの立上がり時に「1」を書き込んでください。
・この単位は,専用プロトコルのオンデマンド機能で送信するデータ長の単
位としても使用されます。
指定方法
b15
∼
b1 b0
(デフォルト0)
バッファメモリアドレス103H
無視
0:ワード単位
1:バイト単位
③ バッファメモリの送信エリアを変更するためのエリア
無手順送信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア (アドレス:104H)
無手順送信用バッファメモリ長指定エリア
(アドレス:105H)
・シーケンサCPUから外部機器へデータを送信する場合,計算機リンクユ
ニットの立上がり時は,バッファメモリのアドレス0H∼7FH(長さは80H
分)を使って送信データ数と送信データを格納するようになっています。
・送信データ数と送信データを格納するバッファメモリエリアを変更する
ときは,計算機リンクユニットの立上がり時に,使用するエリアの先頭
アドレスとバッファメモリ長を書き込んでください。
・無手順送信用バッファメモリとしては,バッファメモリのアドレス0H∼
FFHまたは120H∼DFFHを使用することができます。((1)③参照)
指定方法
先頭アドレスNo.を16進数で書き込む。
バッファ
メモリ
アドレス
b15
∼
b0
104H(先頭アドレス指定)
(デフォルト0H)
105H(バッファメモリ長指定)
(デフォルト80H)
メモリ長(アドレス数)を16進数で書き込む。
ポイント
(1) バッファメモリアドレス100H∼11FHは特定用途エリアのため,この範囲を
含む指定をしないでください。
(2) バッファメモリドレス105Hには,送信データ数格納エリアも含めてくださ
い。
(3) ユーザ自由エリアの範囲外を指定した場合,計算機リンクユニットはデ
フォルト値で処理します。
6 - 17
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
④ バッファメモリの受信エリアを変更するためのエリア
無手順受信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア(アドレス:106H)
無手順受信用バッファメモリ長指定エリア
(アドレス:107H)
・シーケンサCPUが外部機器からデータを受信する場合,計算機リンクユ
ニットの立上がり時は,バッファメモリのアドレス80H∼FFH(長さは80H
分)を使って受信データ数と受信データを格納するようになっています。
・受信データ数と受信データを格納するバッファメモリエリアを変更する
ときは,計算機リンクユニットの立上がり時に,使用するエリアの先頭
アドレスとバッファメモリ長を書き込んでください。
・無手順受信用バッファメモリとしては,バッファメモリのアドレス0H∼
FFHまたは120H∼DFFHを使用することができます。((1)③参照)
指定方法
先頭アドレスNo.を16進数で書き込む。
バッファ
メモリ
アドレス
b15
∼
b0
106H(先頭アドレス指定)
(デフォルト80H)
107H(バッファメモリ長指定)
(デフォルト80H)
メモリ長(アドレス数)を16進数で書き込む。
ポイント
(1) バッファメモリアドレス100H∼11FHは特定用途エリアのため,この範囲を
含む指定をしないでください。
(2) バッファメモリドレス107Hには,受信データ数格納エリアも含めてくださ
い。
(3) ユーザ自由エリアの範囲外を指定した場合,計算機リンクユニットはデ
フォルト値で処理します。
⑤ 無手順受信終了データ数指定エリア(アドレス:108H)
・シーケンサCPUが外部機器から固定長(受信データの長さが一定)のデータ
を受信する場合,計算機リンクユニットの立上がり時は,127ワード(終了
データ数,単位はバッファメモリアドレス103Hの設定値による)分のデー
タを受信するとシーケンサCPUに読出し要求するようになっています。
・終了データ数を変更するときは,終了データ数を計算機リンクユニットの
立上がり時または本項(4)により書き込んでください。
指定方法
b15
∼
b0
(デフォルト127ワード)
バッファメモリアドレス108H
受信データ数を書き込む。
6 - 18
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
ポイント
(1) 受信終了データ数は,下記の範囲となるようにしてください。
・受信終了データ数≦無手順受信用バッファメモリ長(ワード単位の場合)
・受信終了データ数≦(無手順受信バッファメモリ長)×2(バイト単位
の場合)
受信終了データ数を無手順受信用バッファメモリ長より大きくした場合は,
無手順受信用バッファメモリの容量が受信終了データ数となります。
(2) 設定する受信終了データ数の単位(ワード/バイト)は,②の設定により
決まります。
(3) 受信終了コードも設定していた場合は,受信データ数分のデータ受信前に
受信終了コードを受信すると,受信データの読出し要求を出力(Xn1が0N)
します。
(4) 終了コードなしで固定長による受信データの読出しを行うときは,次のよ
うに設定してください。
FFFFHを書き込む。
b15
バッファメモリアドレス100H
∼
F
b8
F
b7
∼
F
F
b0
バッファメモリアドレス108H
受信終了データ数を書き込む。
(デフォルト127ワード)
⑥ RS-232C CD端子チェック設定エリア(アドレス:10BH)
・計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側に外部機器を接続してい
るときは,4.6.2項の説明による本設定が必要です。
・計算機リンクユニットの立上がり時は,CD端子チェックありになっています。
・CD端子チェックなしにするときは,計算機リンクユニットの立上がり時に
「1」を書き込んでください。
・この設定は,専用プロトコル,無手順モードのどの機能に対しても有効に
なります。
指定方法
b15
∼
b1 b0
バッファメモリアドレス10BH
(デフォルト0)
0または1を書き込む
無視
備
0:チェックを行う(有)
1:チェックを行わない(無)
考
RS-232C CD端子チェック設定による,計算機リンクユニットのCD信号に対する動作
については,4.6.2項を参照してください。
6 - 19
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
⑦ 無手順受信データクリア要求エリア(アドレス:10DH)
・外部機器からのデータ受信で,受信エラーなどのトラブルの発生により受
信データをすべて捨てる(削除)必要が生じたときに,本エリアを使って
受信データをクリアすることができます。
・受信データをすべて捨てる(削除)必要が生じたときは,6.2.1項(4)によ
り受信データクリア要求を行ってください。
⑧ RS-232Cの通信方式を変更するためのエリア
RS-232C通信方式指定エリア
(アドレス:10FH)
同時送信時の優先/非優先指定エリア(アドレス:110H)
送信再開時の送信方法指定エリア
(アドレス:111H)
・計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側に外部機器を接続して
いるとき,計算機リンクユニットの立上がり時はその外部機器とは全二
重通信が可能になっています。
・半二重通信を行うときは,第10章により計算機リンクユニットの立上が
り時にデフォルト値を変更してください。
⑨ 外部機器との伝送制御方法を変更するためのエリア
伝送制御指定エリア
(アドレス:11AH)
DC1/DC3制御コード指定エリア (アドレス:11BH)
DC2/DC4制御コード指定エリア (アドレス:11CH)
・計算機リンクユニットの立上がり時は,外部機器との伝送制御はRS-232C
インタフェース側のみDTR/DSR制御が行われるようになっています。
・RS-232Cインタフェース側およびRS-422インタフェース側でDCコード制御
を行うときは,第9章により計算機リンクユニットの立上がり時にデフォ
ルト値を変更してください。
・この設定は,専用プロトコル,無手順モードのどの機能に対しても有効
になります。
6 - 20
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(3) バッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更するときのプログラム例
計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更す
るときの,プログラム例を以下に示します。
必要部分のプログラムのみ組み込んでください。
この例は,シーケンサCPUからみた計算機リンクユニットの入出力信号が80H∼9FH
の場合で示しています。
指定方法
(計算機リンクユニットの入出力信号 80H∼9FH)
X87
TOP
H8
H100
H0003
K1
終了コードをETX(03H)にする指定
バッファメモリアドレス100HへETXのASCIIコード(03H)を書き
込む。
TOP
H8
H103
K1
K1
データをバイト単位で扱う指定
バッファメモリアドレス103Hへ“1”(バイト単位)を書き込
む。
TOP
H8
H104
H0
K1
TOP
H8
H105
H100
K1
TOP
H8
H106
H120
K1
TOP
H8
H107
H80
K1
TOP
H8
H108
K15
K1
無手順の送信エリアをアドレス0H∼FFHにする指定(*1)
バッファメモリアドレス104Hへ0Hを書き込む。
バッファメモリアドレス105Hへ100Hを書き込む。
無手順の受信エリアをアドレス12 0H ∼19 FH にする指定(*1 )
バッファメモリアドレス106Hへ120Hを書き込む。
バッファメモリアドレス107Hへ80Hを書き込む。
終了データ数を15(バイト)にする指定(単位はアド
レス103Hで指定済み)
バッファアドレス108Hへ“15”を書き込む。
X87
TOP
H8
H10B
K1
K1
CD端子チェックなしを設定
バッファメモリアドレス10BHへ“1”(チェックしない)を書き込む。
RS-232C通信方式などの指定(半二重通信用)
第10章により書き込む。
伝送制御などの指定
第9章により書き込む。
受信指令
X81
無手順によるデータ受信
6.4項により行う。
クリア指令
無手順による受信データのクリア
6.2.1項(4)により行う。
送信指令
X87
無手順によるデータ送信
6.5項により行う。
指令
X087
LED点灯状態の読出し,LED消灯の書込み
信号状態・スイッチ設定状態の読出し
第8章により読み出す/書き込む。
6 - 21
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
*1 指定例に示す無手順の送信エリアと受信エリアを指定したときの,送信エリアと
受信エリアの位置をイメージ図で示します。
アドレス
バッファメモリ
0H (送信データ数格納エリア)
1H
∼
(送信データ格納エリア)
無手順送信用バッファメモリエリア(100H分)
(送信エリアと略します。)
送信データとして255ワード(510バイト)
分を格納できる。
ユーザ自由エリア
∼
FFH
100H
先頭アドレスが0Hであることを示す。
104H
0H
105H
100H
メモリ長が100Hであることを示す。
106H
120H
先頭アドレスが120Hであることを示す。
107H
80H
メモリ長が80Hであることを示す。
特定用途エリア
∼
∼
11FH
120H (受信データ数格納エリア)
121H
(受信データ格納エリア)
19FH
1A0H
無手順受信用バッファメモリエリア(80H分)
(受信エリアと略します。)
受信データとして127ワード(254バイト)
分を格納できる。
ユーザ自由エリア
∼
DFFH
備 考
ユーザ自由エリアおよび特定用途エリアについては,3.10項を参照してくださ
い。
6 - 22
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
対象機能
AJ71UC24
適用ユニット
△
備
考
計算機リンク機能
A1SJ71UC24
A1SJ71C24
A1SCPU A2CCPU A2CCPU
-R2 -R4 -PRF -R2 -R4 -PRF C24-R2
C24 C24-PRF
△ △ △
△
△
△
6.2.4項(4)参照
MELSEC-A
6.2.4項(4)参照
(4) データ交信を開始後に,無手順モードでのデータ受信用の設定値を変更してデー
タ受信処理を続行する場合の,ユニットの制約,設定値を変更するときのタイミ
ングおよび手順などについて示します。
(a) 対象計算機リンクユニットの形名
データ交信を開始後に,受信終了コード,受信終了データ数の設定値を変更
してデータ受信処理を続行できるユニットは次のとおりです。
カッコ内は該当ユニットのソフトウェアバージョンを示しています。
(ソフトウェアバージョンの確認方法は,1.3.2項を参照してください。)
・AJ71UC24(M版以降品)
・A1SJ71UC24-R2,A1SJ71UC24-R4,A1SJ71UC24-PRF(すべてM版以降品)
・A1SCPUC24-R2(A版以降品)
・A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRF(すべてK版以降品)
(b) 変更が可能な設定値
計算機リンクユニットのバッファメモリによる初期設定の中で,以下の設定
値をデータ交信を開始後に変更することができます。
・無手順受信終了コード (バッファメモリアドレス:100H)
・無手順受信終了データ数(バッファメモリアドレス:108H)
*従来は,ユニットの立上がり時(計算機リンクユニットレディ信号(Xn7)
がOFF→ON時)にのみ設定値を変更することができました。
上記以外の初期設定の変更は,従来と同じようにユニットの立上がり時
に行ってください。
(c) 設定値変更のタイミングと手順
① 変更タイミング
データ交信を開始後に受信終了コード,受信終了データ数を変更する場
合は,受信データの読出しに関するシーケンサCPUと計算機リンクユニッ
ト間の入出力信号が以下の状態のときに行ってください。
・受信データ読出し要求信号(Xn1)
:ON
・受信データ読出し完了信号(Y(n+1)1)
:OFF
② 変更手順
外部機器からのデータ受信により受信データ読出し要求信号がONしたと
きに,以下を行ってから受信データ読出し完了信号をONします。
・受信データを読み出す。
・無手順受信終了コード,無手順終了データ数の設定値を変更する。
6 - 23
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
外部機器側
データ−1
MELSEC-A
データ−2
計算機リンク
ユニット側
読出し要求信号
(Xn1)
設定値-A/-1
設定値-B/-2
による読出し要求
による読出し要求
①
②
受信データ
受信データ
読出し
④ ③
読出し完了信号
(Y(n+1)1)
読出し
⑤
受信終了コード設定エリア
(バッファメモリアドレス:100H)
設定値-A
設定値-B
無手順終了データ数設定エリア
(バッファメモリアドレス:108H)
設定値-1
設定値-2
(プログラム例 ・・・・・・・・・ 計算機リンクユニットの入出力信号 80H∼9FH)
読出し要求信号
① X81
②
②
③
④
FROMP
H8
H80
D0
K1
MOVP
D0
Z
受信データ数を読み出します。
FROMP
H8
H81
D1 KOZ
受信データ数分の受信データを読み出します。
TOP
H8
H100
m
K1
必要により,受信終了コードの設定値を変更します。
TOP
H8
H108
n
K1
必要により,受信終了データ数の設定値を変更します。
⑤
Y91
読出し完了信号をONします。
6 - 24
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
6.2.5 データ交信上の注意事項
無手順モードでデータ交信するときの注意事項を示します。
(1) 計算機リンクユニットの伝送シーケンスが初期状態になる条件
計算機リンクユニットの伝送シーケンスが初期状態になる条件は次のとおりで
す。
・電源の投入,CPU表面のリセットスイッチ操作時,またはモード切換え時。
・RS-232C側での全二重通信でCD端子チェックあり(4.6.2項,6.2.4項(2)⑥参
照)を設定してデータ交信している場合,CD信号がOFFしたとき。
(2) FROM/TO命令による計算機リンクユニットとのアクセス
シーケンサCPUから計算機リンクユニットに対するFROM/TO命令の実行は,必要な
ときにのみ行ってください。
計算機リンクユニットから外部機器へのデータ送信と,シーケンサCPUから計算機
リンクユニットに対するFROM/TO命令の実行が同時に発生したときは,FROM/TO命
令の処理が優先して行われるためです。
このため,計算機リンクユニットから外部機器へのデータ送信時間は,FROM/TO命
令の処理時間分のびます。
(3) データコードについて
無手順モードでは計算機リンクユニット内で,データのASCII交換などを行いま
せんので,ASCIIまたはJISコードが必要な場合は,あらかじめシーケンサCPU/
外部機器側でASCIIあるいはJISコードにてデータを取り扱ってください。
(4) 外部機器側でのフレーミングエラー発生について
RS-422を介して計算機リンクユニットから外部機器側へ何も送信していない状態
のときに外部機器側でフレーミングミラーとなる場合があります。(3.8.3項参照)
計算機リンクユニットの送信データの先頭に,データの先頭を認識するための任
意のコードなどをシーケンスプログラムにより追加し送信するようにしてくださ
い。
RS-422を介するデータ交信は,3.8.3項に示しております計算機リンクユニット
側のインタフェース仕様をご確認の上,データ交信してください。
(5) マルチドロップ接続による外部機器(計算機など)とのデータ交信
外部機器とシーケンサCPUを1:nでマルチドロップ接続する場合,外部機器が送
信したデータは各計算機リンクユニットが受信します。
伝文中に対象シーケンサCPUを示すデータを含め,シーケンスプログラムにて自
局宛以外の受信データを無視する(読捨て)シーケンスプログラムの作成が必要
です。
(伝文例)
番
局
データ長
0
2
(BINデータ)
(02H) (20H) (32H) (32H)
STX
スペース
6 - 25
データ
CR
LF
(0DH) (0AH)
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(6) 専用プロトコルとの併用が可能
計算機リンクユニットのモード設定スイッチ(4.2.1項参照)を“1”∼“8”に
設定して立ち上げたとき,またはモード切換えで1∼8のモード番号を指定したと
き,無手順モードによるデータ交信を行うときは,もう1方のインタフェース側
で専用プロトコルによるデータ交信が行えます。
2つのインタフェースのモードを双方向モードと無手順モードに設定して,デー
タ交信することはできません。
(7) データ送信時の禁止事項について
計算機リンクユニットから外部機器へデータを送信しているときは,次のことを
行わないでください。
次のことを行うと,計算機リンクユニットはデータ送信を中止し送信完了信号
(Xn0)をONします。
(禁止事項)
・RS-232C回線でデータ交信時,バッファメモリのアドレス10BHで「CD端子チェッ
クあり」を設定し,外部機器が計算機リンクユニットのCD信号を制御している
ときに,CD信号をOFFする。
(送信を開始するときにCD信号がOFFしている場合も,計算機リンクユニットは
データを送信しないで送信完了信号をONする。)
・受信データのクリア要求を行う。
(8) 受信終了コード,受信終了データ数の変更について
データ交信を開始後に,無手順モードでのデータ受信用の設定値(受信終了コー
ド,受信終了データ数)を変更してデータ受信処理を続行する場合は,6.2.4項
(4)に示すタイミングおよび手順で設定値を変更してください。
6.3 運転前の確認
無手順モードによる計算機リンクを開始するときの手順は,第4章に記載しており
ます。
ご使用の計算機リンクユニットで正常に計算機リンクを行うために,運転前に次の
内容の再確認をお願い致します。
①
②
③
④
確認項目
各種スイッチ設定
計算機リンクユニットの動作
外部機器との接続
終端抵抗の接続/設定
確認項目の説明項
4.2項
4.5項,4.8.1項
4.6項
4.7項
ポイント
無手順モードでの計算機リンクでは,上記確認項目で示す内容に誤りがあると,
正常に計算機リンクを行うことができなくなります。
計算機リンクユニットの運転前に,再確認をお願い致します。
6 - 26
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
6.4 無手順モードの受信(外部機器→計算機リンクユニット)
受信とは,外部機器から受信したデータを計算機リンクユニットのシステムがバッ
ファメモリの受信エリアに格納し,シーケンスプログラムがFROM命令で読み出すこと
です。
6.4.1 受信手順
無手順モードによる受信データをシーケンサCPUへ読み出すときの,受信手順を示
します。
終了コードによる受信データの読出し
終了データ数による受信データの読出し
無手順受信終了データ数
終了コード
受信データ
C
∼ R
外部機器
デフォルト時はCR/LF(0DH/
0 A H ) ,変更時は指定終了
受信データ
外部機器
コード
計算機リンクユニット
∼
L H L H
L H L H
終了コードを受信すると受信データ
読出し要求Xn1がONする
計算機リンクユニット
受信データ読出し要求 Xn1
受信データ読出し要求 Xn1
受信データ読出し完了 Y(n+1)1
受信データ読出し完了 Y(n+1)1
シーケンサCPU(プログラム)
FROM処理
プログラム上で
ON/OFFする
L H
受信終了データ数分のデータを受信すると
受信データ読出し要求Xn1がONする
シーケンサCPU(プログラム)
FROM処理
プログラム上で
ON/OFFする
6.4.2 受信プログラム
計算機リンクユニットのバッファメモリ(受信エリア)に格納されている受信デー
タをシーケンサCPUへ読み出すときの,基本シーケンスプログラムおよびプログラム
例を示します。
受信データは,バッファメモリの受信エリア(デフォルト値の場合アドレス80H∼
FFH)より読み出します。
シーケンサCPU
計算機リンクユニット
アドレス
80H
②
シーケンス
プログラム
バッファメモリ(受信エリア)
受信データ数格納エリア
81H
受信データ格納エリア
③
FFH
Xn1
Y(n+1)1
(受信データ読出し要求)
(受信データ読出し完了)
①
④
①∼④は,(1)(2)の(a)に示す①∼④との対応付けを示す番号です。
6 - 27
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(1) 応用命令を使うときの基本シーケンスプログラム(FROM,FROMP,DFRO,DFROP命令)
(a) 受信エリアから読み出すときの形式
詳細は,プログラミングマニュアル(共通命令編)を参照してください。
形式
①読出し要求
Xn1
②受信データ数の読出し
FROMP
n1
n2
D
n3
読出し要求信号(Xn1)がONしたときに,シーケンスプログラム
に読み出すデータ数をバッファメモリの受信データ数格納エリ
アから読み出します。
MOVP D0
Z
読み出したデータ数をインデックスレジタ(Z)に格納します。
D KOZ
読み出したデータ数分の受信データを,バッファメモリの受信
③受信データの読出し
FROMP
n1
n2
データ格納エリアから読み出します。
④読出し完了
Y(n+1)1
受信データを読出し後,読出し完了信号(Y(N+1)1)をONします。
*③で読み出したデータを受信データとして処理します。
(b) プログラム例
計算機リンクユニットの入出力信号が130H∼14FHへ割り付けられているとき
に,バッファメモリのアドレス80Hからn+1ワード分をD0以降に読み出す場合
X131
D0
FROMP
H13
H80
FROMP
H13
H81
K1
D0
受信データ数
バッファメモリより
(80Hより)
D1
⋮⋮⋮⋮⋮⋮
MOVP
D0
D2
Z
D1 KOZ
受信データ
バッファメモリより
(81H以降より)
Dn
Y141
Dn+1
(n=z)
6 - 28
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(2) 専用命令を使うときの基本シーケンスプログラム(INPUT命令)
(a) 受信エリアから読み出すときの形式
詳細は,プログラミングマニュアル(専用命令編)を参照してください。
形式
∼
②受信データ数の読出し
①読出し指令
④読出し完了
LEDA/LEDB
INPUT
読出し指令信号がON中/ONしたときに,受信データをバッファメモリ
SUB
n1
の受信データ格納エリアから,受信データ許容数(ユーザ指定)以内
LEDC
n2
LEDC
D1
読出し完了
(ユーザ指定デバイス)
LEDC
D2
LEDR
で読み出します。
受信データの読出し,読出し完了信号のON/OFFは,すべてシーケンサ
CPUが行います。
受信データを読出し後,ユーザ指定の読出し完了信号が1スキャンON
します。
*②∼④で読み出したデータを受信データとして処理します。
(b) プログラム例
計算機リンクユニットの入出力信号が130H∼14FHへ割り付けられているとき
に,10ワード以内の受信データをD10以降に読み出す場合
M9038
MOV
K10
D0
MOVP
K0
D1
X131
M0
M0
LEDB
INPUT
SUB
H0013
LEDC
D0
LEDC
D10
LEDC
M1
D0
受信データ許容数(10)
D1
受信データ数
(n)
⋮⋮⋮⋮
SET
D10
バッファメモリより
(81H以降より)
Dn
Dn+1
LEDR
M1
RST
M0
* 受信データ数≧受信データ
許容数のときのみ,D20に
00Hが格納されます。
* 受信していたデータ数>受信
データ許容数のとき,受信
データ許容数分の受信データ
のみ,格納されます。
残りの受信データは捨てられ
ます。
読出し完了で,1スキャンのみM1がON
ポイント
専用命令を使用するときは,シーケンサCPUへ書き込むパラメータのI/O割付け
で,対象計算機リンクユニット装着のスロットにI/O点数(F32点)とユニット形
名(下記)を設定してください。
詳細は,プログラミングマニュアル(専用命令編)を参照してください。
計算機リンクユニット
装着のシーケンサCPU
AnUCPU
AnACPU
AnA/AnUCPU
以外
ご使用の計算機リンクユニット
A1SJ71UC24 A1SJ71C24
A1SCPU
A2CCPU
AJ71UC24
-R2/R4/PRF -R2/R4/PRF C24-R2
C24
AJ71UC24
AJ71C24S3
─────
AJ71C24S3
─────
専用命令は使用不可のため設定不要
6 - 29
A2CCPU
C24-PRF
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(3) 応用例
応用命令を使って受信データを読み出しデータレジスタへ格納するときの,応用
例を示します。
専用命令を使ってもシーケンスプログラムが異なるだけで,受信データの格納結
果は同じです。
例1 ワード単位・終了コードによる場合(受信エリアの割付けはデフォルト値)
外部から“ABCDEF12345”CRを受信し,シーケンサCPUのD0∼D6に格納する場合。(計算機リンクユニット
の入出力信号は1A0H∼1BFH)
12バイト/2=6ワード
外部機器
C
A B C D E F 1 2 3 4 5
R
41H 42H 43H 44H 45H 46H 31H 32H 33H 34H 35H 0DH
計算機リンクユニット
受信データ読出し要求 X1A1
受信データ数
を格納
受信データ読出し完了 Y1B1
①②
③
FROM処理
シーケンサCPU(プログラム)
アドレス
シーケンスプログラム例
80H 0 0 H , 0 6 H
X1A1
Y1B1
FROMP H1A H80
FROMP
④
①
D0
K1
MOVP
D0
Z
H1A H81
D0
K0Z
②
Y1B1
③
81H
82H
83H
84H
SET
85H
86H
Y1B1
(A)
41H
(C)
43H
(E)
45H
(1)
31H
(3)
33H
(5)
35H
X1A1
Y1B1
④
6 - 30
D0 0 0 H , 0 6 H
D1
②
計算機リンクユニット
バッファメモリ
受信データの処理
RST
(B)
42H,
(D)
44H,
(F)
46H,
(2)
32H,
(4)
34H,
(CR)
0DH,
①
D2
D3
D4
D5
D6
(B)
42H,
(D)
44H,
(F)
46H,
(2)
32H,
(4)
34H,
(CR)
0DH,
(A)
41H
(C)
43H
(E)
45H
(1)
31H
(3)
33H
(5)
35H
シーケンスプログラム
データメモリ
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
例2 バイト単位・終了データ数による場合(受信エリアの割付けはデフォルト値)
ワード/バイト指定をバイト単位に指定,受信終了データ数を9 に設定しているとき,外部から
“ABCDEF123”を受信し,シーケンサCPUのD0∼D5に格納する場合。(計算機リンクユニットの入出力信号
は80H∼9FH)
A B C D E F 1 2 3
外部機器
9バイト
41H 42H 43H 44H 45H 46H 31H 32H 33H
計算機リンクユニット
受信データ読出し要求
X81
受信データ読出し完了
Y91
受信データ数
を格納
①②
80H 0 0 H , 0 9 H
Y91
FROMP
FROMP
④
アドレス
シーケンスプログラム例
X81
③
FROM処理
シーケンサCPU(プログラム)
①
H8
H80
D0
K1
/P
D0
K2
D0
+P
D0
D1
Z
H8
H81
D1
K0Z
②
Y91
③
Y91
④
SET
Y91
(B)
42H
(D)
82H
44H
(F)
83H
46H
(2)
84H
32H
(A)
,41H
(C)
,43H
(E)
,45H
(1)
,31H
( 3 )
85H
00H,33H
①
81H
②
計算機リンクユニット
バッファメモリ
D0 0 0 H , 0 9 H
D1 ( B )
42H
(D)
D2
44H
(F)
D3
46H
(2)
D4
32H
(A)
,41H
(C)
,43H
(E)
,45H
(1)
,31H
( 3 )
D5
00H,33H
シーケンスプログラム
データメモリ
受信データの処理
X81
RST
ポイント
・伝送データをバイト単位で扱う指定を行った場合でも,シーケンスプログラ
ム側のFROM命令はワード単位となりますので,受信データ数をバッファメモ
リ点数(ワード単位)に直す必要があります。
上記例では9バイト…9÷2=4.5…5ワードとなります。
・奇数バイト分を受信したとき,FROM命令で読み出した最終アドレスの上位8
ビットは00Hとなります。
6 - 31
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
6.5 無手順モードの送信(計算機リンクユニット→外部機器)
送信とはシーケンスプログラムからTO命令でバッファメモリの送信エリアへ書き込
まれたデータを,シーケンサCPUの送信要求信号(Y(n+1)0)のONにより計算機リンクユ
ニットのシステムが外部機器へ送信することです。
6.5.1 送信手順
送信エリアに書き込んだデータを外部機器へ送信させる手順を示します。
手 順
1ワードデータは2キャラクタで表現
外部機器
送信データ
計算機リンクユニット
∼
L H L H
L H L H
送信完了 Xn0
送信要求 Y (n+1) 0
シーケンサCPU
(プログラム)
プログラム上でON/OFFする
TO処理
送信データ数
送信データ
ポイント
(1) 送信データ数>送信データ格納エリアまたは送信データ“0”の場合,無手順
送信データ数エラーとなり,伝送エラー情報として特定用途エリア101H(エ
ラーLED表示エリア)の最上位ビット(b15)に“1”が書き込まれます。
(6.2.2項(3)を参照してください。)
(2) 送信エリアの先頭アドレスに書き込まれた送信データ数はデータとして送
信されません。
6.5.2 送信プログラム
シーケンサCPUから外部機器へデータを送信するときの,基本シーケンスプログラ
ムおよびプログラム例を示します。
送信データは,バッファメモリの送信エリア(デフォルト値の場合アドレス0H∼
7FH)に書き込みます。
シーケンサCPU
計算機リンクユニット
アドレス
0H
シーケンス
プログラム
①
バッファメモリ(送信エリア)
送信データ数格納エリア
1H
②
①∼⑤は,(1)(2)の(a)に
示す①∼⑤との対応付けを
示す番号です。
送信データ格納エリア
7FH
Y(n+1)0
Xn0
(送信要求)
(送信完了)
6 - 32
⑤
③
④
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(1) 応用命令を使うときの基本シーケンスプログラム(TO,TOP,DTO,DTOP命令)
(a) 送信エリアへ書き込むときの形式
詳細は,プログラミングマニュアル(共通命令編)を参照してください。
形式
送信指令
X
Xn7
送信完了 送信要求
Xn0
Y(n+1)0
送信データ設定
送信指令信号(X
)がONしたときに,送信データおよび送信
データ数をセットします。
データ数を設定
* 送信指令信号は,送信完了信号(Xn0)がONする前にOFFして
ください。
①送信データ数の書込み
②送信データの書込み
TOP n1 n2 S n3
送信データ数および送信データを,バッファメモリの無手順送信
データ数格納エリアおよび送信データ格納エリアへ書き込みます。
③送信要求
SET
④送信完了
Xn0
Y(n+1)0
データを書込み後,送信要求信号(Y(n+1)0)をONします。
⑤送信要求解除
RST
Y(n+1)0
データの送信完了信号(Xn0)がONしたら,送信要求信号をOFFし
ます。
(b) プログラム例
計算機リンクユニットの入出力信号が60H∼7FHへ割り付けられているとき
に,バッファメモリのアドレス1H以降へ送信データ「ABCDEFG CR.LF」を
書き込み,5ワード分のデータを送信する場合(ワード/バイト指定はワー
ドの例)
送信指令
X
X67
X60
Y70
ASC ABCDEFG
D11
MOVP H0A0D D15
MOVP
K5
D10
Y70
RST
Y70
, 05H
D11 42H(B)
, 41H(A)
D12 44H(D)
, 43H(C)
D13 46H(F)
, 45H(E)
D14 20H( ) , 47H(G)
D15 0AH(LF) , 0DH(CR)
TOP H6 H0 D10 K6
SET
D10 00H
X60
6 - 33
バッファメモリへ
(アドレス0H∼5Hへ)
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(2) 専用命令を使うときの基本シーケンスプログラム(PRN,PR命令)
[PRN命令を使用する場合]………指定バイト数/ワード数分のデータ送信
(a) 送信エリアへ書き込むときの形式
詳細は,プログラミングマニュアル(専用命令編)を参照してください。
形式
送信指令-1
X
Xn7
送信完了 送信要求
Xn0
Y(n+1)0
送信データ設定
送信指令信号-1(X
)がONしたときに,送信データおよび送信データ
数をセットします。
データ数を設定
* 送信指令-1信号は,送信完了信号(下記D)がONする前にOFFして
ください。
送信指令-2 セット
∼
①送信データ数の書込み
⑤送信要求解除
送信指令-2
LEDA/LEDB
PRN
SUB
n1
LEDC/SUB
n2
LEDC
S
送信指令信号-2がON中/ONしたときに,指定デバイスに格納されてい
る送信データをバッファメモリの送信エリアへ書き込み,計算機リ
ンクユニットに送信させます。
バッファメモリへの送信データ,送信データ数の書込み,計算機リ
ンクユニットへの送信要求は,すべてシーケンサCPUが行います。
送信完了
(ユーザ指定デバイス)
LEDC
D
データ送信が完了後,ユーザ指定の送信完了信号が1スキャンONしま
す。
LEDR
(b) プログラム例
計算機リンクユニットの入出力信号が60H∼7FHへ割り付けられているときに,データ
「ABCDEFG CR.LF」を5ワード分,送信する場合(ワード/バイト指定はワードの例)
送信指令
X
X67
X60
Y70
D10 00H
ASC ABCDEFG
D11
MOVP H0A0D D15
, 05H
D11 42H(B) , 41H(A)
D12 44H(D) , 43H(C)
D13 46H(F) , 45H(E)
MOVP K5
SET
D10
M0
D14 20H(
バッファメモリへ
(アドレス0H∼5Hへ)
) , 47H(G)
D15 0AH(LF) , 0DH(CR)
M0
LEDB
PRN
SUB
H0006
LEDC
D10
LEDC
D11
LEDC
M1
LEDR
M1
RST
M0
送信完了で,1スキャンのみM1がON
6 - 34
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
[PR命令を使用する場合]………00 H コード直前までのデータ送信
(a) 送信エリアへ書き込むときの形式
詳細は,プログラミングマニュアル(専用命令編)を参照してください。
形式
送信完了 送信要求
送信指令-1
X
Xn7
Xn0
Y(n+1)0
送信データ設定
送信指令信号-1(X
)がONしたときに,送信データおよび00Hのコー
ドをセットします。
00Hのコードを設定
(00Hは送信データの終了指定となるため,送信データ中に00Hのデー
タを含めることはできません。)
送信指令-2 セット
∼
①送信データ数の書込み
* 送信指令-1信号は,送信完了信号(下記D)がONする前にOFFして
ください。
⑤送信要求解除
送信指令-2
LEDA/LEDB
PR
SUB
n
LEDC
S
送信指令信号-2がON中/ONしたときに,指定デバイスに格納されてい
る送信データをバッファメモリの送信エリアへ書き込み,計算機リ
ンクユニットに送信させます。
バッファメモリへの送信データ,送信データ数の書込み,計算機リ
ンクユニットへの送信要求は,すべてシーケンサCPUが行います。
送信完了
(ユーザ指定デバイス)
LEDC
D
データ送信が完了後,ユーザ指定の送信完了信号が1スキャンONしま
す。
LEDR
(b) プログラム例
計算機リンクユニットの入出力信号が60H∼7FHへ割り付けられているときに,
データ「ABCDEFG CR.LF」を送信する場合(ワード/バイト指定はワードの例)
送信指令
X67
X
X60
Y70
D11 42H(B) , 41H(A)
ASC ABCDEFG
D11
MOVP H0A0D D15
D12 44H(D) , 43H(C)
D13 46H(F) , 45H(E)
D14 20H(
MOVP K0
SET
D16
M0
) , 47H(G)
D15 0AH(LF) , 0DH(CR)
D16 00H
バッファメモリへ
(アドレス0H∼5Hへ)
送信データ数は,シーケンサCPU
がチェックし書き込みます。
, 00H
M0
LEDB
PR
SUB
H0006
LEDC
D11
LEDC
M1
LEDR
M1
RST
M0
送信完了で,1スキャンのみM1がON
ポイント
専用命令を使用するときは,シーケンサCPUへ書き込むパラメータのI/O割付け
で,対象計算機リンクユニット装着のスロットにI/O点数(F32点)とユニット形
名(6.4.2項(2)ポイント参照)を設定してください。
詳細は,プログラミングマニュアル(専用命令編)を参照してください。
6 - 35
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
(3) 応用例
応用命令を使って外部機器へデータを送信するときの,応用例を示します。
専用命令を使ってもシーケンスプログラムが異なるだけで,外部機器側でのデー
タの受信結果は同じです。
例1 ワード単位による場合(送信エリアの割付けはデフォルト値)
シーケンスプログラムから“ABCDEFG123”CR,LFを書き込み,外部機器へ送信する場合。(計算機リンク
ユニットの入出力信号は80H∼9FH)
外部機器
計算機リンクユニット
A B C D E F G 1 2 3
12バイト/2=6ワード
C L
R F
41H 42H 43H 44H 45H 46H 47H31H 32H33H 0DH 0AH
送信完了 X80
送信データ数
送信要求 Y90
⑥
⑤
シーケンサCPU
(プログラム)
TO処理
③
シーケンスプログラム例
アドレス
X0 X87 X80 Y90
ASC
送信指令
ABCDEFG1
H3332
D5
MOVP
H0A0D
D6
②
K6
D0
③
K7
④
H8
H0
D0
SET
Y90
⑤
RST
Y90
⑥
0H 0 0 H , 0 6 H
D0 0 0 H , 0 6 H
①
MOVP
MOVP
TOP
D1
A
B
C
D
E
F
G
1
2
3
D1
D2
①
送信データ
X80
②
6 - 36
D3
D4
D5
*
D6
(B)
42H
(D)
44H
(F)
46H
(1)
31H
(3)
33H
(LF)
0AH
,
,
,
,
,
,
(A)
41H
(C)
43H
(E)
45H
(G)
47H
(2)
32H
(CR)
0DH
1H
2H
④
シーケンスプログラム
データメモリ
3H
4H
5H
6H
(B)
42H
(D)
44H
(F)
46H
(1)
31H
(3)
33H
(LF)
0AH
(A)
,41H
(C)
,43H
(E)
,45H
(G)
,47H
(2)
,32H
(CR)
,0DH
計算機リンクユニット
バッファメモリ
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
MELSEC-A
例2 バイト単位による場合(送信エリアの割付けはデフォルト値)
シーケンスプログラムから“ABCDEFG123”CR,LFを書き込み,外部機器へ送信する場合。(計算機リンク
ユニットの入出力信号は80H∼9FH)
外部機器
計算機リンクユニット
A B C D E F G 1 2 3
12バイト
C L
R F
41H 42H 43H 44H 45H 46H 47H 31H 32H 33H 0DH 0AH
送信完了 X80
送信データ数
送信要求 Y90
シーケンサCPU
(プログラム)
⑥
⑤
TO処理
シーケンスプログラム例
③
アドレス
X0 X87 X80 Y90
ASC
送信指令
ABCDEFG1
H3332
D5
MOVP
H0A0D
D6
②
HC
D0
③
D0
K7
④
H8
H0
SET
Y90
⑤
RST
Y90
⑥
0H 0 0 H , 0 C H
D0 0 0 H , 0 C H
①
MOVP
MOVP
TOP
D1
A
B
C
D
E
F
G
1
2
3
D1
D2
①
送信データ
X80
②
D3
D4
D5
*
D6
(B)
42H
(D)
44H
(F)
46H
(1)
31H
(3)
33H
(LF)
0AH
,
,
,
,
,
,
(A)
41H
(C)
43H
(E)
45H
(G)
47H
(2)
32H
(CR)
0DH
1H
2H
④
シーケンスプログラム
データメモリ
3H
4H
5H
6H
(B)
42H
(D)
44H
(F)
46H
(1)
31H
(3)
33H
(LF)
0AH
(A)
,41H
(C)
,43H
(E)
,45H
(G)
,47H
(2)
,32H
(CR)
,0DH
計算機リンクユニット
バッファメモリ
ポイント
・伝送データをバイト単位で扱う指定を行った場合でも,シーケンスプログラ
ム側のTO命令はワード単位となりますので,送信データ数とTO命令の指定
データ数は異なります。
6 - 37
6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法
メ モ
6 - 38
MELSEC-A