Download 除染の手引き(要約版)

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第 2版 》
要約版 《
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聰
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櫃
>詳 細版 は、福島県ホー ムペ ージヘ
堀麒
i tebiki1031
このバンフレットは、県民 の皆様 が、子どもたちが通う通学路や住宅などの生活空 間を除染するための
方法や注意点をまとめたものです。皆様 が直接除染活動を行う際の参考にしてください。
目
次
作 業 を始 める前の準 備 …………………………………………
除染 。清掃活 動 の実 施
P.1∼
3
一
一^
轟通学路 等 の 除 染 ・清掃 活動 …………………………… P.4
一 般住宅 等 の 除 染 。清掃 活動 ………………………… P.5∼ 6
除 染 ・清掃活 動 による 発生物 の 当面 の処 理方法 … … … … P.7∼ 8
その他 日常生 活で注意 すべ きこと…………………………… P.8
放射線量低減化対策 を進 め るにあた っての基 本 的な考 え方
除染 作 業 には、危 険 な作 業 や器 物 を破 壊 する恐 れのあ る作 業 等 があ りますので、次 のような 除染 作 業 は、専 門事 業
者 に依 頼 することを念 頭 に市町村 に相 談 してください。
専門事業者 に
依頼 す べ き事 例
1脚 立では届かない高所での作業など作業の危険性が高い場合
1重 機 など特別の機器が必要 となる場合
1文 化的価値のあるものなど慎重に扱 うべ きものを除染する場合
1放 射線量が高 く、安全 に作業を行 うことが難 しい場合
基本装備
水 を 扱 う作 業
□ 動きやすく通気性の良い服装
□長 靴
(作 業環境により、
服の上に腕カバーや
足カバーを着用するとよい)
□帽 子
ロ マスク
(サ ージカルマスク、
防塵マスク等)
ロ タオル
作 業 場 所 や内 容 に
合 わ せ た装 備 を
(長 袖 、
長ズボン)
ロ カッパ
(高 圧水洗浄作業は上下必須。
その他は下だけでも可)
ロ ゴーグル (め がね)
内部被ばくを防ぐため、
マスクを着用 し、土や砂の
吸 い込みを防 いでください。
除染
0
スコップ、
草刈り、
くわ
表土はぎ …草刈り機、
せ
ん
定
… 剪定ばさみ、高枝切りばさみ
収
集
… ホウキ、ちりとり、ごみ袋 、土のう袋
運
搬
… 集 めたごみ等の運搬車両
(ト ラック、リヤカー、一輪車等 )
ホース、シャワーノズル、高圧洗浄 枷 、
ブラシ (デ ッキブラシ、洗)争 用ブラシ、高
所用 ブラシ等)、 タワシ (亀 の子、スチー
ルウール製 )、 バケツ、洗斉」(中 性洗斉」
)、
雑 巾、キッチンベーパー
救急箱 、飲料水、ポケッ
ト線 量 計 ※(作 業 時 の
被ばく管理用 )な ど
あ
嘱
乳
乞
竃秀中│
孟 給郎
筵
訛
※電源、水源を事前によく確認 しておきます。
① 説明書の確認 サーベイメータを用意し、取扱説明書をよ
く読みます。
サーベイメータ本体に放場
劇生物質が付着しないよ
うビニール袋に入れます。また、
洞l定 の際には土
砂等に直接触れないようにします。 (写 真 -1)
③ 測定する前に 電源を入れて数十秒程度待ち、測定を開
始します。(写 真-2)
① 記 録 を取 る 演l定 した位置が後からわかるよう、地図
や記録用紙に記入します。
(写 真-1)ビ ニ ール袋 は家庭 で使
※サーベイメータ :時 間あたりの空間放射線量を沢Jる 計浪J器 。
単位はマイクロシーベル ト/時 間
う普通のもので大丈夫です。
(写 真-2)弓 電
までの
=青
,こ まつて│ま 、
安定する
な二づ麦示されますε
鞣 最初 に、玄関先などの線量の低い場所 で沢l定 し記
録 します。 (バ ックグラウンド※の計沢1)
※周辺の一般的な値
貝
躊 通学路等は、土砂や落ち葉が堆積した排水溝やイ
溝、雨樋、雨 樋 の直 下、苔 、道路 の脇 で雨水 に
より土砂が堆積 している箇所などに放射 性物質が
たまりやすいので、沢l定 を実施します。
蛯 一般 住宅 等 は、雨樋 の集 水器 などに落 ち葉等 が
堆積 しやすく放射性物質がたまります。また、雨樋
から雨の落ちる軒下、 植栽 の根元などにも局所的
に放射性物質が集まります。
その ほか にも付近 の代 表 的 な箇 所で )員 l定 を行 つ
てください。
l
雨樋の集水器
雨樋からの排水先に落ち葉や二Lr
が堆積 している例
雨水で道路脇に落ち葉や土砂が堆
積 している例
植栽 の根元
辟 放射線量の高い箇所での沢l定 は、漫l定 対象の表面
(l cm)及 びその直上 50 cm、 lmの 場所とします。
膠 数十秒 (20秒 ∼ 30秒 程度)は 同じ場所で動かさ
ずに沢l定 します。
lmは 大人への影響をみる高さ。50 cmは 子どもへ
の影響をみる高さです。
_し ヽ■を :_三 _言 丁
定規やひもに目印を付けて表面からの言さな Ξ
①沢l定 結果と除染結果のマップを作り、除染や清掃を行う箇所を選定し、作業計画を立てます。特に、周辺より放射線量の
高い箇所の明示が大切です。
②後で除染活動を実施する際に除染する箇所が分かるように、日印を付けておくと作業が容易になります。
測定 ・ 除染 マ ップと作業計画の記入例 (通 学路等 )
※μSv/h=マ イクロシーベル ト/時 間
計測 日 :除 染前○〇年○月○○ 日
除染後
年
月
日
計測者 :○ ○町内会
(除 染実施〇年○月〇〇日)
雨樋下の雨水ピット(単 位 μSv/h)
●手書きや既存の地図等に計測 した場所とデータを書き込みます。
●下記を目安におおよその除染作業時間を設定します。なお、作
業範囲が広い場合等は、無理なく除染作業を行うため複数の
範囲に分けて計画します。
(参 考)実 証実験でのおおよその除染時間
ポイン ト1か 所あたり 20分 程度
通学路 100mあ たり 30分 程度
※草 土砂などの量 や場所の状 況 によって大 きく変動 するので、
定の際にあわせて下見をしておくことが望ましいです。
渭」
測 定 ・ 除染マ ツプと作業計画の記入例 (一 般住宅等 )
※μSv/h=マ イクロシー ベル ト/時 間
計測 日 :除 染前〇〇年○月OO日
除染後
年
月
日
計測者 :○ ○ ○○
沢l定 す る箇 所 は、屋 根 田、雨 樋 、たた き狽」
溝 、植 栽 、外 構 まわ り、
外壁などに分 けてデータを記入 してください。
(除 染実施〇年○月○○日)
屋根
① Aア
植栽
(単 位
②
(単 位
μSv′ い
B
μSv/m
外構周 り (単 位 μSv/い
外壁
(単 位
μSv/い
●手書きや既存の設計図等に計測 した場所とデータを書き込みます。
●雨樋や軒下、スポット的に線量が高いと思われる場所を考慮して線量の測定を実施します。
●室内についても線量を漫l定 し、除染前後 の効果を確認 しましょう。
6J屋 根など脚立では届かない高所での作業は、危険を伴いますので専門事業者に依頼してください。
雨樋たたき (単 位 μS∨ /い
惧‖言(単 位
:μ
Sv/h)
作業は、□ 清掃 (落 ち葉 ・ごみ等を取 り除く作業 )、 □ 水洗浄 (デ ッキブラシ、洗浄用タワシ、 高圧洗浄機
を使つた洗浄 )の │1頁 序で行 います。
、岸整〔
′陶
①掃く作業、拭く作業は、周囲へ飛び散らさないよう、
取り除くことを基本に作業を行います。
りとごみ集め、取り残したごみを掃き集めます
②草メ」
③排水溝、側満やコンクリートの害lれ 日などのごみ等水が
流れたところや雨だれのある部分は丁寧に取り除きます。
上記のほか、ガードレールなど子どもが手を触れる箇所は
適宜、拭き掃除を行います。タワシ、雑巾やキッチンペー
パーなどで、表面を拭きます。
除草は根とその周りに付着 している土も一緒にはぎ取
土は土砂等に分別して集 めます。
り、
草は可燃 ごみ、
① デッキブラシや洗 浄用タワシ、高圧
洗浄機を用 いて洗浄を行います。
洗浄水が流れる経路を事前 に確認
し、排水 □に 向かつて周 りから集め
ていくように洗います。ごみ等が排
水 □にたまつたら、流さずに集めて
取り除きます。
竹ぽうきで大きく集めます。
バケツ水とプラシ等で排水 □へ
高圧水洗浄では、最初は通常の水
圧で排水溝までの水の流れを確認。
水洗浄 により土砂 等に付着 している放射 性物質が飛 び散るので作業をする人 へ の跳ね返 りや周 囲に水 がか
からないように注意 して作業を行います。また、
必ず外側から内側 へ集 めるように作業を進めてください。
一 般 住 宅 等 の除 染 は 、「通 学 路 等 の 除 染 ・清 掃 活動 の 手 │1頁 Jに カロえ下 記 の 作 業 を行 います。
作 業 │ま 、基 本 的 に高 い ところか ら低 いところ の 順 序 で 作 業 を行 います 。
:ξ
:
作 業 は、屋 上 や ベ ランダ な どの柵 で 囲わ
れた場所 や、脚 立で届 く範 囲 にとどめ、危
険 性 が高 い場 所 は専 門事 業 者 に依 頼 して
ください。
①落ち葉や苔などをできるだけ除去 します。
②水洗浄は周 囲に飛び散らないよう周 囲か
ら内側 へ 水 による洗 浄を行 います。ある
程度洗浄が完了した段階で最後に高圧洗
浄を行います。
水洗浄 により土砂 等 に付着 している放射 性物 質 が飛 び散る
ので、周辺 の住宅 に迷 惑 のかからな いように注 意 して作 業
を行 います。
①壁面は水洗浄を行います。
②壁面、窓、網戸等の表面の汚染は、
基本的に非常に低いレベルと考え
られるので、レールなどにたまつ
た汚れの掃除や拭き取りをします。
①落ち葉や腐葉土を除去します。
②常緑の針葉樹、竹については、必要に応じて枝葉をせん定します。
落葉 広葉樹 は、平成 23年 3月 には葉を付 けていなかったことから、それ以
後付 いている葉 の表面の汚染 は基本 的に非常に低いレベ ルと考 えられるの
で、―律せん定する必 要はありません。
表土・芝 のはざ取りをするときは、
始める前に必ず搬入が可
能な仮置場があるかを市町村に確認します。また、どの程度
の土砂等が発生するかを計算 します。はぎ取つた土砂等は、
自宅での保管を必要とする場合があるので注意します。
例)縦 5m、 横 10mを 厚さ2cm→ 5m× 10m× 2cm=1耐
①軒下など雨水が雨樋などから落ちる場所の除草、苔の除去を行い
ます。草メ」
りだけでは、放射能物資を取り除けないので 根とその
周りに付着している土も一緒にはざ取ります。
② セシウムの大部分が含まれる2cm程 度の表土を芝など含めてはぎ
取ります。場所によって汚染状況が異なりますが、
腐葉土などを含む
柔らかな土質の場合は最大5cm程 度まではぎ取ります。また、
はぎ
取つた土砂等は土のう袋に入れます。
住宅内 の放射線量を低減化する観点から、住宅に近い場 所
から優先的にはぎ取ります。
また 、雨 樋 の 清 掃 、雑 車 の 除 去 、倶」
溝 の 清 掃 、軒 下 の
土 の 除 去 の 作 業 を各 1日 寺問 ず つ 計 4時 間 、毎 月 1回 1年
間続 け た場 合 、追 カロ的 に受 ける放 射 線 線 量 は約 49マ
イク ロシー ベル ト /年 であ り1ミ リシー ベ ル ト /年 を大
きく下 回 ると評 価 されて い ます
・。
γ出典「福島県内 (警 戒区域及び計画的避難区域を除く)に おける生活
圏の清掃活動 (除 染)に 関する基本的な考え方」平成23年 7月 15日 政
府原子力災害対策本部
県のモデル事業で作業者が受けた放射線量の事例
<通 学 路 等 >
羹兒
平均作業時間
13時
間
放射線量測定
12∼
4マ イクロシーベルト
除染及び清掃活動
<一 般住宅等 >1平 均作業時間
―
`
1放
1除
射線量測定
13∼ 5マ イクロシーベルト
16∼
│
7時 間
16∼ 8マ イクロシーベ ル ト
染及び清掃活動 │
作業 に使用 した服 や手袋 等
作業 に伴 う汚れが残 っている
ところは、入念 に洗 浄を行 う
とともに、内部 被 ばくを防止
するためにうがいを行います。
また、シャワー、お風 呂で汗
と汚れを流 します。
作業に使用 した服や手袋等に
ついては、右記の写真 のよう
にして取 り外 します。
褥 使用 した用具 、資 材
手袋 、マスク、タワシや雑 巾など使い捨てのものは廃棄 し、一般廃棄物 として適正処理を行 います。
その他の用具類 は、使用後よく洗 い、また、作業 に使用 した衣服等 │ま 洗濯 して再使用することが 可能です。
刈草や落ち葉等 の可燃物 については、市 町村等が指定するごみ袋 に回収 して、荷台 へのシー ト
掛 けを確 実に行 い、運搬 中の飛散や流 出を防止 します。 (市 EB」 村 により対応が異なる場合 があ
りますので、お 0い 合わせください。)
鵞運搬を恒常的 に行 う作業者 については、受 けた放射線量を波l定 し、記録 しておきます。
晰 運搬
P。
可燃 物 につ いて │よ 、市 町村 等 の焼却 施設 における焼 却 処理 を原貝」とします (土 がつ いているも
のは土砂 等 と一緒 に一 時保管 します。)。
熙 処 理 の 方法
一 時 保 管 の方 法 は 、市町村 によって異 な ります。
撥土砂等 はできる限 り水を切 つた 後に運搬 します。
運搬 を lB常 的 に行 う作 業 者 につ いては、受 けた
放射線量を浪l定 し、記録 します。
国 運搬
一 時保管 の方法
地 域 の実情 にあわせて地 域 ごと等 に設 けられ た
小規 模な仮置場 や、市 町村 等 の既存 の施設 を活 用
した仮置場などで保管 します。
(詳 しくは各市 EB」 村 にお問い合わせください。
)
〈参考〉距離 による効果
放 射 線 の 強 さは、距 離 の 2乗 に反 比 夕lし 、線 源 か らの距 離 が遠 くな れ ば 、減 少 します。
例)lmで 16マ イクロシーベルト/時 間 であつたとすると、
放射性物質Nの 距離 (m)
降雨 時 に雨水 の流 れ道 となる場 所を避 けるとともに、敷 地 境 界か ら十 分な距 離 を確保 するなどの方 法 によって敷 地 境 界
が周辺環 境 と同水 準 程 度 となるよう遮 へい を行 うこととします。
なお、埋 め立 てる場 合 は、場所 が不 明 にな らな いよう市 町村 に連絡 してください。
土 による遮へ い の 例
※下記は自宅での保管例
ブルー シートなどによる養 生を行い、
線量 の高 いものを中心 に置き、
周 りに線量 の低 いものを並 べた上 で、
土 を20∼ 30cmか
ぶせます。
また、
雨水等 の浸潤 による周 囲の汚染を防くため、
遮水シートの使用、
プラスチック容器 等 への保管も併せて検 討 します。
保 管場所 、保 管物 の内容 、おおよその量 について記録 をとります。
覆土 による遮 へ い効果
覆土厚 さ
(土 の厚 さ)
5 cm
10cm
15cm
30cm
除染した場所からかぶせる
ための土を調達
シートでおおった後、
掘つた土を
かぶせます (夕 1で は30cm)
放射線遮 へ い効果
51%減
74%減
86%減
98%減
コ ン ク リ ー トブ ロ ッ ク に よ る 遮 へ い の 例
※写真は自宅での保管例
コンクリート構造物で囲むなどの方法で、遮 へいを行い保管します。
コンクリートブロックで囲む場合 は覆土 に比 べて隙 間が生 じやすいので、 ブロックの間に隙間が生じないように囲みます。作
業 に当たつては手足を挟諮 いように注意 してください。
コンクリー ト構造物 による遮 へ い効果
コンクリート厚さ
放射線遮 へ い効果
5 cm
]Ocm
15cm
57%減
79%減
89%減
99%減
30cm
`
(参考 :覆 土 や ∃ンクリー ト構 造 物 による遮 へい効 果 ※〉
※ 出典「埋設処分における濃度上限値評価のための外部被ばく線量換算係数」
(2008年 、
独立行政法人日本原子力研究開発機構)
コンクリート
シートで養生後、
ブロツクで囲みます
帰宅時に行うこと
不用意 に近づかない
原 則 として清 潔 ・清 掃 を心 が け、具体 的 には以下 の項 目を
行 うようにしま しょう。
除染 を行 つた後で も放 射 性 物 質 が たま りやす い場所 が あ り
ますので、不用意 に近 づかない ようにしてください。
・雨水 が溜 まりやすく苔 が生 えている場所
。雨 樋 か らの排水 先 な ど
① 放射性物質 が含まれている可能
性 があるため、家の中に入る前
に土ぼこりをはらってください。
② 靴の泥をできるだけ落とします。
③ 手 や顔 をよく洗 い、うがいを し
ます。
960-8681編
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染対策課 〒
叩
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暑塀ざ 、
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